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神宮外苑の大いちょう並木

昨日はサントリーホールで読響の定期演奏会。夜7時からなので、配偶者が今日こそ、神宮外苑の大いちょう並木を見に行こうと前々からの計画についての念押しがあります。お天気が心配なので、ネットで予報をチェックすると、夜は雨模様ですが、夕方までは少なくとも雨は降らないようです。よし、出かけましょう。近隣の地図をネットから印刷して、脱兎のごとく、出かけます。地下鉄の青山1丁目駅に向かいます。電車乗り継ぎで1時間ほどで到着。大きなビルが林立する青山通りを歩きます。こんな近代的な通りにあの大きな神宮外苑があるのかと思っていると、突如、神宮外苑の大いちょう並木が右手に登場します。さすがに多くの人で賑わっています。早速、大いちょう並木の入り口付近からパチリ。

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並木道の中央の車道は片側が規制されていて、歩行者が歩けるようになっています。なかなか、粋なはからいですね。もっとも、見物客が車道に飛び出して、写真を撮ると危険ですから、当然と言えば、当然の処置です。その車道を絵画館のほうに向かって歩いていきます。まわり中、外国人ばかりなのも今どき当たり前の光景です。日本人は2割ほどでしょうか。大いちょう並木通りを半分ほど進んだところで、車道の規制が変わります。この先は全面、通行止めで完全に歩行者天国になります。車はここでUターンさせられています。そのUターン場所だけは歩行者が歩けなくなっていて、ぽっかりと人のいない場所になっています。恰好の撮影場所です。ここでまた、パチリ。

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青空に黄色く染まった銀杏が綺麗です。歩道から周り込んで歩行者天国に進出します。ここでまた、パチリ。

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通りの左手には、ハンバーガーの有名店のシェイクシャックがあります。ここに立ち寄るのもいいですね。でも、明るいうちにいちょう並木を見ておこうとシェイクシャックは後回しにします。傾きかけた陽光は右手のいちょう並木を照らしています。

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ちょっと歩道の中も歩いてみましょう。落ち葉のじゅうたんが思ったほどではありません。配偶者によると、子供たちが落ち葉をかき集めているからだと言いますが、そうなのでしょうか。いずれにせよ、やはり、車道からの景色のほうが見事です。

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車道に戻って、今度は青山通りのほうを眺めます。やはり、絵画館のある風景のほうが風情があります。

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いちょう並木を抜けて、絵画館の手前の広場で開催中のいちょう祭りを覗きます。全国のB級グルメの店が並んでいます。試しに広島焼きを食べますが、こういうところで美味しいものがあるわけないですね(笑い)。それにしても平日のせいか、どのお店もほとんど行列がなくて、がらがらです。

再び、いちょう並木に復帰します。既に日は落ちかけて、直射日光は並木に当たらない状況です。それでも樹々の間を抜ける光がいちょうを明るく照らしています。不思議な感じです。

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歩道のいちょうもまだまだ明るく輝いています。

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今度こそ、シェイクシャックのハンバーガーを食べましょう。そこそこの行列です。ただし、注文後、ハンバーガーが出来上がるまでに15分ほどかかるようです。なんとか、いちょう並木が見えるテラス席を確保して、しばらくすると、呼び出しがあります。チキンとビーフのハンバーガーの向こうは美しいいちょう並木です。

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歩道側のいちょうはこんな感じ。既に照明が少しはいっています。

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ハンバーガーはさすがに美味しかったです。高価ではありますが、そこそこの価格(700~800円)ではあります。さっきの広島焼きとは比べ物になりません。お店を出ると、シェイクシャックは照明で明るく輝いています。

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いちょう並木はもう宵闇に包み込まれようとしています。

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さて、いちょう並木を後にしようと歩き出した瞬間、突然、まわりがぱっと明るくなります。ライトアップが点灯した瞬間でした。ライトアップしたいちょうは明るく輝きます。

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すぐさま、撮影スポットに戻って、ライトアップしたいちょう並木をパチリ。

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薄暮に明るく浮かび上がるいちょう並木の絶景でした。

実は神宮球場には行ったことがありますが、神宮外苑のいちょう並木を見るのは初めてのことでした。人生の黄昏時にさしかかり、これからは見逃しているものを拾い集めないといけませんね。

で、今日もこれからコンサート。河村尚子のベートーヴェンのピアノ・ソナタ・シリーズの2回目です。中期の傑作をどう聴かせてくれるでしょう。



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河村尚子の迸るパトス ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト Vol.2@紀尾井ホール 2018.11.29

前回、河村尚子が弾くベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴いて、予想以上の演奏内容に驚嘆しました。彼女の演奏の特徴を一言で表現すると、“疾走”でした。文句なしに彼女のベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクトを聴き続けることにして、今日は2回目のリサイタルです。いやはや、前回以上にその素晴らしさに感嘆しました。どれだけ弾き込み、どれだけアナリーゼしたんでしょうか。とんでもない努力と才能の賜物が今日の演奏に結実していました。
(今回、河村尚子をユーザータグに登録しました。本文中で河村尚子にリンクを張ったので、クリックすると、過去、河村尚子が演奏した記事のすべてが表示されます。現在、計7記事です。)

最初の第18番 変ホ長調 Op.31-3はその素晴らし過ぎる演奏に驚愕。出だしこそ、少し硬かったのですが、その後の音の響きの美しさ、タッチの切れのよさ、考え抜かれたアーティキュレーションには圧倒されました。正直なところ、大好きな《テンペスト》を演奏してくれないことは残念でしたが、この第18番がこれほどの完成度で演奏されたことは嬉しいです。とりわけ、第4楽章の圧倒的な迫力には脱帽です。

そして、今日の極め付きだったのは次に演奏されたピアノ・ソナタ 第21番「ワルトシュタイン」です。最初の入りが凄く早いので、大丈夫かなと思っていたら、それでよかったんです。確かに完璧な演奏ではなかったかもしれませんが、音楽って、完璧に演奏すればいいものじゃありません。しかもこれは実演です。彼女の熱いパトスの迸りを感じるためにはこのテンポが必要でした。まさに一期一会とも思える凄い演奏に感動しました。第1楽章も凄かったけど、第3楽章の凄さといったら、言葉では表せません。河村尚子の人生を賭けたような演奏にこちらも人生を賭けて聴き入りました。そこには音楽を超えた何かが確かに存在しました。魂同士がつながるような凄まじい演奏にインスパイアされました。これ以上は書く言葉が見つかりません。しかし、疲れた! 聴いていたsaraiもアドレナリンが出尽くした感じです。河村尚子もそうだったんじゃないでしょうか。

後半はピアノ・ソナタ 第24番「テレーゼ」が美しく演奏されます。アドレナリン不足のsaraiも何とか、ついていけます。パーフェクトとも思える演奏があっと言う間に終わります。拍手を受けた河村尚子はそのままピアノの前に座り、じっと集中した後、ピアノ・ソナタ 第23番「熱情」を弾き始めます。見事な演奏ではありますが、先ほどの「ワルトシュタイン」のパトスは蘇りません。もっとも、こちらのアドレナリンも復活しませんから、集中力に欠けています。フツーに素晴らしい「熱情」でした。

結局、今日は「ワルトシュタイン」の日でした。忘れられない感動の演奏でした。

次回から、いよいよ、後期のピアノ・ソナタに突入します。そして、来年11月の4回目、ラストの後期の大傑作の3曲はどんな演奏になるんでしょう。楽しみですが、不安でもあります。日本人ピアニストでは田部京子という大天才が素晴らしい演奏を聴かせてくれていますが、河村尚子がどこまで肉薄できるでしょうか。

今日のプログラムは以下です。

  <オール・ベートーヴェン・プログラム>

  ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op.31-3
  ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタインWaldstein」
   《休憩》

  ピアノ・ソナタ 第24番 嬰ヘ長調 Op.78「テレーゼTherese」
  ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情(アパッショナータ)Apassiponata」

   《アンコール》

    バガテル『エリーゼのためにFür Elise』 イ短調 WoO59

最後に予習について、まとめておきます。以下のCDを聴きました。

 エミール・ギレリス 
  ピアノ・ソナタ 第18番 1981年10月録音
  ピアノ・ソナタ 第21番「ワルトシュタイン」1972年1月録音
  ピアノ・ソナタ 第23番「熱情」1973年6月録音
 マウリツィオ・ポリーニ
  ピアノ・ソナタ 第24番「テレーゼ」 2002年録音

予習ではありますが、以前、ピアノ・ソナタ 第23番「熱情」をまとめて、33枚聴いた際に最高と思えた演奏がエミール・ギレリスでした。ですから、今回は楽しみも含めて、彼のピアノで中期のピアノ・ソナタを聴いてみることにしました。しかし、残念ながら、ピアノ・ソナタ 第24番「テレーゼ」は録音を残してくれませんでした。第32番も見録音でしたが、他にこの第24番と第1番, 第9番, 第22番も未録音のまま、68歳で亡くなってしまいました。亡くなる年に録音した第30番、第31番は素晴らしい演奏でしたから、ベートーヴェンの全集を完成できなかったことは誠に残念の極みです。今回聴いた3曲はテクニック、音の響き、タッチ、アーティキュレーションなどどれをとっても最高です。予習というよりも名演鑑賞になってしまいました。で、ピアノ・ソナタ 第24番「テレーゼ」は天才ポリーニにご登場願いました。これはパーフェクトな演奏です。非の打ちどころのない演奏とはこのことです。後でアンドラーシュ・シフも聴けばよかったと思いましたが、また、名演鑑賞会を開きましょう。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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たかぼんさん、初めまして。saraiです。

嬉しいコメント、ありがとうございます。ブッシュ四重奏団は素晴らしいですよ。とりわけ、第14番は最高です。
もっとも、ブッシュ

09/17 02:04 sarai

とても素晴らしいお話をお聞かせ頂き感謝いたします。
私は今まで、後期の4曲はブダペスト四重奏団できまり!と思っておりました。
ブッシュ四重奏団は別なレコード(死

09/16 13:52 たかぼん

ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai
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