チロルの温泉地、バード・ガシュタインBad GasteinでフェルゼンテルメFelsenthermeの温泉を楽しみました。連日のザルツブルク音楽祭のコンサート通いの疲れがすっかり取れたという感じです。さあ、予定通りの電車に乗って、ザルツブルクSalzburgに戻ります。往きと同様に帰りも格安チケットをネットで事前に購入済です。列車指定のシュパーシーネSparschieneというチケットで一人14ユーロです。もちろん、セカンドクラスで指定なしではあります。たった1時間半ほどの乗車ですから、ファーストクラスに乗るのはもったいないでしょう。もっとも往きはさらに安い9ユーロでしたが、この格安チケットは列車ごとに料金設定が変わります。

バード・ガシュタインを出たレールジェットはガシュタイン渓谷の美しい緑の中を走っていきます。

10分ほどで次の停車駅、バード・ホーフガシュタインBad Hofgasteinに到着。ここも温泉地です。

車内販売が回ってきます。お馴染みのHenryという愛称の車内販売です。

レールジェットはまた美しいチロルの野を走っていきます。

次の停車駅、ドルフガシュタインDorfgasteinを過ぎて、広い平原の中をレールジェットは駆け抜けていきます。

左手に小さな町が見えてきます。シュヴァルツァッハ・イム・ポンガウSchwarzach im Pongauのようです。

この町の中に入っていきます。

やがて、駅に近づきます。

次の停車駅、シュヴァルツァッハ-ザンクトファイト駅Schwarzach-St.Veit Bahnhofに到着。

すぐに出発して、町を離れていきます。

次の停車駅、ザンクト・ヨーハン・イム・ポンガウSankt Johann im Pongauを過ぎると、また、次の町がすぐ近づいてきます。

このあたりで、saraiの気は遠くなり、温泉の後の心地よい眠りに入っていきます。配偶者は相変わらず、熱心に車窓を眺めています。
次の停車駅、ビショフスホーフェンBischofshofenに到着。saraiはそんなことは知らずに夢の中です。

走り出したレールジェットはザルツァッハ川Salzachの上流の傍らを抜けていきます。

左手の山の上に古いお城が見えています。ホーヘンヴェルフェン城Erlebnisburg Hohenwerfenのようです。この城塞の起源は南から来る敵に対してザルツブルクを守るため、1077年に大司教ゲープハルトがこの堅城を築くところまで遡ります。また、お城の近くには、氷穴、アイスリーゼンヴェルト・ヘーレ Eisriesenwelt-Hoeleもあります。「氷の大世界の洞窟」という名で知られています。実は昨日、ここを訪れる予定でしたが、ちょっと疲れていたので、休養日にしました。もう、2度と訪れる機会はないでしょうね。

ずっと、ザルツァッハ川に沿って走っていますが、なんだか、川の上に小さな虹が出ていますね。

最後の停車駅、ゴリング・アプテナウGolling-Abtenauに到着。ザルツブルクが次の停車駅です。あと20分ほどです。

ザルツブルク中央駅まで、あと10分というところで、宵闇に包まれてきた空に黒々と浮かび上がってきたのはウンタースベルクUntersbergですね。

線路が大きく左に周り込んでザルツブルク中央駅に近づいていきます。その先にはまたもウンタースベルクが見えています。ザルツブルクのランドマークのような山です。

無事、定刻の6時前にザルツブルク中央駅に到着。ザルツブルクに戻ると、もう夕暮れなのにまだ暑い! 今日はウィーンの方は記録的な暑さだったようです。やはり山間のバード・ガシュタインは涼しかったようですね。ホテルに戻って、急いで支度して、メゾソプラノのエリーナ・ガランチャの歌曲リサイタルを聴きに行きます。相変わらずの凄い美声に酔わされます。この歌曲リサイタルの詳細な記事はここに既にアップ済みです。
明日はマーラーを訪ねる小旅行です。マーラーが最も充実した日々に毎年の夏を過ごしたヴェルター湖Wörtherseeの湖畔の地マイアーニックMaierniggが目的地です。マーラーはここにある作曲小屋で数多の傑作を作曲しました。アッター湖の1番目の作曲小屋に続いて、これで2番目の作曲小屋を訪れることになります。首尾よく訪問できるでしょうか。
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