さて、前回に引き続き、今年の音楽の総決算です。
今回はオペラ・オペレッタ・バレエ編です。
今年もオペレッタとバレエは見ていません。ウィーンに行っていないからでしょう。そのせいでオペラもたったの9回しか見ていません。しかし、海外で見たオペラはザルツブルク音楽祭とバイロイト音楽祭。その極め付きの5回は圧巻でした。国内での4回のオペラはすべてコンサート形式ですが、これらも素晴らしい内容でした。オペラの数は少なくてもオペラの素晴らしさに酔った1年でした。
それにしても、オペラは大好きですから、また、ウィーンで思いっ切り、オペラ三昧したいですね。saraiのヨーロッパ旅行の原点はウィーン国立歌劇場でオペラを見たいということでしたから、原点回帰を果たしたいものです。
ちなみに昨年の結果は
ここです。
で、今年は以下をベスト5に選びました。同列5位があるので、6公演選びました。
1位
極上の音楽に衝撃!!歌劇《ポッペアの戴冠》クリスティ指揮レザール・フロリサン@モーツァルト劇場 2018.8.152位
バイロイト音楽祭:ティーレマンの極上の音楽に感動!楽劇《トリスタンとイゾルデ》@バイロイト祝祭劇場 2018.8.243位
ザルツブルク音楽祭:抱腹絶倒の末の感動 バルトリの《アルジェのイタリア女》@モーツァルト劇場 2018.8.164位
バイロイト音楽祭:清澄な響きに感動!舞台神聖祝典劇《パルジファル》@バイロイト祝祭劇場 2018.8.255位
想像を絶する感動!中村恵理の『蝶々夫人』@宮崎芸術劇場 2018.5.135位
涙、涙の大団円!ノット&東響《フィガロの結婚》@サントリーホール 2018.12.9昨年も書きましたが、ザルツブルク音楽祭では異次元の音楽体験ができます。昨年のクルレンツィス指揮ムジカエテルナの演奏したモーツァルトの歌劇「皇帝ティートの慈悲」はsaraiの価値観をひっくり返すようなものでした。今年もバロック界の大御所、ウィリアム・クリスティが名人たちを集めて作り上げたモンテヴェルディの歌劇《ポッペアの戴冠》はオペラの原点はかくの如きものかと驚愕する内容でした。400年前には、現代と変わらぬレベルのオペラ鑑賞ができていたのですね。そのときから、音楽、オペラは発展したと言えるのか・・・深刻に考え込んでしまいました。実に中身の濃い内容で、音楽的にも最高のものを与えられました。文句なしの今年のトップです。
最後に残った夢はバイロイト音楽祭でワーグナーを聴くことでした。それも今年叶いました。聴くなら、楽劇《トリスタンとイゾルデ》か舞台神聖祝典劇《パルジファル》と決めていました。特別な作品ですからね。そのどちらも聴くことができ、ワーグナーの理想の音・響きとはこういうものだったのかと深く納得しました。最高のワーグナー体験になりました。(2位と4位)
チェチーリア・バルトリのロッシーニを聴くのは無上の喜びです。何と魅力的な歌唱、超絶的なアジリタだったでしょう。笑いも感動もある究極のロッシーニでした。
同列5位は国内のコンサート形式オペラの2つです。内容的にはザルツブルク音楽祭にも匹敵するような素晴らしい公演でした。
まず、宮崎音楽祭での『蝶々夫人』は日本人ソプラノの中村恵理の絶唱にノックダウンされました。これほどsaraiを感動させたソプラノはミレッラ・フレーニだけです。素晴らしいソプラノに出会えました。
一昨年、昨年に引き続き、ジョナサン・ノット&東響の演奏するモーツァルトのダ・ポンテ3部作のコンサート形式での公演を聴きました。素晴らしい《フィガロの結婚》でした。ミア・パーションはじめ、ジェニファー・ラーモア、マルクス・ヴェルバ、リディア・トイシャー等の歌手の素晴らしい歌唱とノット&東響の最高のアンサンブルを堪能しました。これで終わるのはあまりにもったいないです。
次回はオーケストラ・声楽曲編です。
↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね
いいね!
テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽