今回はオーケストラ・声楽曲編です。
このジャンルは今年もたくさんのコンサートを聴きました。素晴らしい演奏が多過ぎて、選定が難航しました。で、オーケストラと声楽曲を比較するのは難しいので、今年はオーケストラはベスト10、声楽曲はベスト5に分けて、選定することにしいました。
ちなみに昨年の結果はここです。
まず、声楽曲のベスト5は以下です。
1位 マーラー/リュッケルト歌曲集に感動!!藤村実穂子リーダーアーベントV@紀尾井ホール 2018.2.28
2位 聖金曜日に響き渡る感動のマタイ受難曲、バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2018.3.30
3位 シューマンに酔う:クリストフ・プレガルディエン リートの森@トッパンホール 2018.11.9
4位 モーツァルトの人生すべてに対峙するかの如く、新首席指揮者の鈴木優人の躍動 バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール 2018.9.24
5位 名人たちの饗宴、クリスマス・オラトリオ バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2018.11.23
次点 素晴らしき隠れ合唱隊?・・・フランコ・ファジョーリ・リサイタル@東京オペラシティ コンサートホール 2018.11.22
藤村実穂子は今や、世界を席巻するメゾ・ソプラノ。その美声には魅了されます。ワーグナー歌手だと思っていた彼女が素晴らしいマーラーを聴かせてくれました。とても感動しました。
日本にいてこそ聴けるのがバッハ・コレギウム・ジャパン。マタイ受難曲もクリスマス・オラトリオも、そして、モーツァルトのレクイエムも素晴らしかったです。(2位と4位と5位)
クリストフ・プレガルディエンのシューマンには酔いました。とりわけ、《詩人の恋》には魅了されました。
フランコ・ファジョーリも素晴らしかったのですが、それ以上にアンコールでの「私を泣かせてください」での客席の女性たちの美しいソプラノは最高でせめて、次点には置きたくなりました。素晴らしい音楽家と聴衆との交流に気持ちが熱くなりました。
で、いよいよ、オーケストラ部門です。今年はベスト10は以下です。
1位 何という《春の祭典》・・・ロト、レ・シエクル@東京オペラシティ コンサートホール 2018.6.12
2位 極美のアダージョに深く感動!マーラー:交響曲第9番・・・ラトル&ロンドン交響楽団@横浜みなとみらいホール 2018.9.28
3位 破竹の勢いの東響、奇跡の名演 エッティンガー渾身の幻想交響曲・・・東京交響楽団@サントリーホール 2018.10.20
4位 コバケン、超絶の幻想交響曲 読売日本交響楽団@みなとみらいホール 2018.3.21
5位 マーラー&ブルックナーで最高のシーズンスタート・・・ノット&東京交響楽団@サントリーホール 2018.4.14
6位 精緻を究めたフルシャ指揮の新世界交響曲・・・バンベルク交響楽団@横浜みなとみらいホール 2018.6.28
7位 圧巻のブルックナー ブロムシュテット&ウィーン・フィル@ザルツブルク祝祭大劇場 2018.8.18
8位 ティーレマンのシューマンは凄かった!・・・シュターツカペレ・ドレスデン@サントリーホール 2018.10.31
9位 軽やかな蝶の飛翔にも似て・・・ミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴル@東京オペラシティコンサートホール 2018.2.27
10位 私はマーラーの9番を聴くために生まれてきた! カンブルラン&読売日本交響楽団@サントリーホール 2018読売日本交響楽団@サントリーホール 2018.4.20
今年の1位はロト、レ・シエクルの《春の祭典》。文句なしです。
2位は新たにロンドン交響楽団の首席指揮者になったラトルのマーラーの交響曲第9番。壮絶で美しいアダージョでした。
3位と4位は東響と読響の幻想交響曲。選には洩れましたが都響も含めて、オーケストラ演奏の究極でした。
5位は今やsaraiの一押しのジョナサン・ノット&東響の定期の開幕コンサート。テレビでも放映されましたが、素晴らしいマーラーとブルックナーでした。このコンビを1位にしてもよかったのですが、それは来年以降にとっておきましょう。なお、このコンビのコンサートはすべてが最高でしたが、一応、このコンサートだけに絞っておきました。
6位は東京都交響楽団を去って、バンベルク響の首席指揮者になったフルシャの凱旋公演。彼の洋々たる未来が感じられたコンサートでした。とてもバンベルク響におさまる器ではありません。
7位は最高齢の指揮者ブロムシュテットとウィーン・フィルによるブルックナー。素晴らしい演奏で当然です。
8位はティーレマン&シュターツカペレ・ドレスデンのシューマン・ツィクルス。第2番が素晴らしい演奏でした。
9位はミンコフスキ&レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルのメンデルスゾーン。さすがの実力でした。もっと上位にすべきだったかもしれません。
10位はカンブルランのマーラーの交響曲第9番。カンブルランがこれほどのマーラーを聴かせてくれるとは・・・。
ジャジャーン!
ここで今年の大賞発表です。
ヒラリー・ハーンのバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲@東京オペラシティ コンサートホール
全6曲、すべて最高の演奏でした。とりわけ、ソナタ3曲が素晴らしかった! もちろん、シャコンヌには感動しました。10年以上も前からのsaraiの大きな夢が期待以上の演奏で叶いました。
最後まで迷ったのはザルツブルク音楽祭のクリスティーのモンテヴェルディ《ボッペアの戴冠》、そして、チョン・キョンファのブラームスのヴァイオリン協奏曲。いずれも破格の演奏でした。
来年の感動に期待しながら、今年の総括は幕としましょう。
今年も当ブログを読んでいただいたみなさんには感謝です。また、来年も引き続き、ご愛読ください。
saraiはこれから、みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートに出かけます。今年も音楽で年越しです。
皆さま、よいお年を!!
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