ここからJRで嵐山に移動。今日はそこからトロッコ鉄道の旅を楽しみます。
これがJR嵐山駅に隣接する嵯峨トロッコ鉄道の嵯峨駅。トロッコ鉄道の始発駅です。

しかし、ここからトロッコ鉄道に乗車するわけではありません。嵯峨野を少し歩いた後で、ひとつ隣の駅、トロッコ嵐山駅からトロッコに乗車します。トロッコ嵯峨駅で、窓ガラスのないオープン車両『ザ・リッチ号』(5号車)の席を予約しようと思っています。これは当日しか席の予約ができません。チケット売り場は海外の観光客であふれています。

何とか、オープン車両の端っこの席をゲット。やはり、人気があるんですね。
さて、トロッコ嵯峨駅の外に出ると、SLが展示されています。D51です。

さて、嵯峨野散策を開始。嵐山の渡月橋から続く主要道路に出ると、さすがに観光客で賑わっています。これから、竹林の道を歩きますが、風情もあったものではありません。saraiが愚痴を言うと、配偶者から、あなたもその観光客の一人でしょうって、たしなめられます。それはそうですが・・・。

風情はありませんが、やはり、竹林の道は素晴らしいですね。

竹林の道を進むと、野宮神社に出ます。ここでお詣りをして、旅の成功を願います。

さらに竹林の道を進むと、天龍寺の北門の前に出ます。こんなところにも天龍寺の入り口があるんですね。

天龍寺は外から中を窺うだけに留めます。天龍寺のお庭の竹林も見事ですね。

竹林の道はこの先にハイライトとでも言うべき、素晴らしいポイントが待っています。

続いて、大河内山荘があります。ちょっと気になりますが、ここはパス。その先にトロッコ嵐山駅があります。予約したトロッコ列車の出発まで1時間ほどあります。もう一周りしてきましょう。ほぼ50年ぶりに芭蕉ゆかりの地、落柿舎に行きます。昨年は奥の細道のゆかりの地を周りましたから、今日はその仕上げです。
御髪神社の前にある小倉池に出ると、何と半夏生の群落があります。思わぬところでいいものを見ることができました。

池の反対側の端には蓮の花が見事に咲いています。

落柿舎に到着。50年前に配偶者とともに訪れたときのイメージが蘇ります。あたりの雰囲気も変わりませんね。

観光客で賑わう嵯峨野ですが、なぜか、この落柿舎は我々以外の人影は見当たりません。海外の観光客も芭蕉まではカバーしていないようです。貴重な日本の独自の文化なんですね。
これが落柿舎の本庵です。どんよりとしたお天気でしたが、この時、奇跡のようにさあーっと陽光が差します。まるで、芭蕉からの歓迎のあいさつのようです。

縁先には、訪問客が感想を書く《落柿帳(らくがきちょう)》が置いてあります。ウィットがありますね。

お庭には句碑が並んでいます。その傍らには、季節柄、紫陽花が美しく咲いています。

受付で記念に芭蕉の嵯峨日記(解説付き)を求めます。嵯峨日記は芭蕉が落柿舎に長期滞在したときに記したものです。それまで我々以外には訪問客はいませんでしたが、ふらっと自転車に乗った欧米人がやってきます。ここがどういうところか、知らないようです。ちょっと話すと、芭蕉の名前も知らないようなので、日本の有名な詩人のゆかりの地だと紹介すると、見ていくことにしたようです。我々は外から、落柿舎の全景を眺めて、お別れします。

嵯峨野散策の最後は常寂光寺です。もう、ほとんど時間がありません。

外から見るだけでパスしようと思いましたが、配偶者の強い推しでちょっとだけ中を覗くことにします。
これは門から外を眺めたところ。なかなかいいアングルです。

お寺の境内に入りました。美しい青もみじです。

石段を上って、本堂に向かいます。

本堂です。

本堂からさらに上に登ると美しい多宝塔があります。

近くで仰ぎ見ます。

これで嵯峨野散策は終了。急いでトロッコ嵐山駅に駆け付けましょう。
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