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今年のヨーロッパ遠征・・・サン・セバスティアン~ボルドー、そして、モン・サンミシェルは悩ましい!!

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。昨日はチケット購入で苦戦しましたが、今日はそれがうそのように、カルカッソンヌ~ルルドのTGVとアンテルシテ(=インターシティ)のチケット、ルルドからサン・セバスティアン近くの国境の町エンダイヤまでのアンテルシテとTERのチケットがさっと取れます。

さあ、気をよくして、次の旅程、バスクのサン・セバスティアンからボルドー、そして、ボルドーからモン・サンミシェルまでの鉄道チケット購入に取り組みます。ところがここで破綻。ボルドーまではまた国境の町エンダイヤからボルドーまで直通のTGVがあり、問題なし。しかし、ボルドーからモン・サンミシェルまでは、6時間ほどもかかります。おかしいなと思って、ルートをチェックすると、何といったん、パリまでTGVで行き、そこからレンヌまでまた、TGVに乗るというルートです。ナント経由では在来線でナントまで4時間もかかるようです。いっそのこと、ボルドーからレンヌまで飛行機で飛ぶことも検討します。確かに平日は1日に直通便が2便ありますが、料金もそれなりだし、ちょっとね。配偶者と相談すると、そこまでして、無理にモン・サンミシェルに行くことないでしょうというご託宣。それもそうです。バスクにもう一泊するか、ボルドーにもう一泊するということも考えられます。でも、実はモン・サンミシェルのホテルも予約済だし、モン・サンミシェルからパリに向かうレンヌからのTGVのチケットは購入済。しかし、よくよくチェックすると、ホテルは無料キャンセル可能な予約です。TGVのチケットは1枚あたり5ユーロでキャンセルできます。うー、どうしよう・・・。もう一つの案はボルドーに2泊せずに夜のTGVでパリにいったん行って、モンパルナス駅近くのホテルに一泊し、朝早く、レンヌ行のTGVに乗るということも考えられます。

要はこれまで、あえて行かなかったモン・サンミシェルにどうしても行くかということに尽きます。代わりにゴッホが生涯を終えた地、オーヴェール・シュル・オワーズを訪れるという案もあります。

明日、ゆっくり、配偶者と話してみましょう。配偶者はモン・サンミシェルに行くことは乗り気ではなさそうです。saraiはこの際、行ってみるのもいいかなと思っていました。

旅のプランも最終の詰めで悩ましい局面です。

ところで、ボルドーですが、ボルドーと言えば、ワインの聖地。マル1日のワイナリー巡りツアーに参加しようと思っています。当初はサンテミリオンにも宿泊することを検討しましたが、車がなければ、アクセスが面倒そうなので、ここは楽することにしましょう。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

今年のヨーロッパ遠征・・・モン・サンミシェルへ行くぞ! そして、パリ~ウィーンで音楽三昧

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。昨日悩んでいたモン・サンミシェル問題ですが、行くことに決めました。特に決め手があったわけではありませんが、当初、ボルドーからパリ経由で行くことにとても違和感がありましたが、だんだん、そんなものかと気持ちが落ち着いたというところです。フランスは地方から地方という移動ルートがなく、パリが一極集中の交通体系になっています。どの国でもそういう傾向はありますね。

問題はボルドーからの移動に時間がかかり過ぎるということで、予定していたボルドーへの2夜目の宿泊は止めて、夜のうちにTGVでパリに移動して、モンパルナス駅近くのホテルに一泊。このTGV移動は2時間ほどです。翌朝、ゆっくりとTGVでレンヌ駅に行き、バスでお昼過ぎにモン・サンミシェルに行きます。潮は調べると、この時期は大潮ではなく、お昼過ぎは満潮ですが、橋が水没することはなさそうです。ゆっくりとモン・サンミシェルを見物し、対岸のダム近くのホテルに宿泊し、夕景、夜景、それに朝の景色を楽しむつもりです。

翌日の昼前にモン・サンミシェルを発ち、またまた、パリに戻ります。夜はフィルハーモニー・ド・パリでLES DISSONANCESなる団体のコンサートを聴きます。曲目は《トリスタンとイゾルデ》から前奏曲とイゾルデの愛の死、リヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲、シェーンベルクの《ペレアスとメリザンド》という本格的なプログラムなので、きっと実力のある団体なんでしょう。パリ管の本拠地のフィルハーモニー・ド・パリは初見参です。以前、パリ管を聴いたときはサル・プレイエルで演奏していました。2000年になる前のことです。新しいコンサートホールは楽しみです。
翌日もパリで過ごします。夜はパリ・オペラ座(ガルニエ)でバレエを楽しみます。日本人の杉本博さんとフォーサイスの振り付けた作品です。パリの自由時間の過ごし方はゆっくり考えます。と言っても多分、どこかの美術館に行くことになるでしょう。

翌日のお昼ごろ、パリのシャルルドゴール空港からウィーンのシュヴェヒャート空港まで飛んで、また、夜はコンツェルトハウスで内田光子の弾き振りでモーツァルトのピアノ協奏曲を聴きます。
翌日はウィーン国立歌劇場で楽劇《サロメ》を鑑賞。ウィーン国立歌劇場でのオペラも久しぶりです。調べてみると、何と4年ぶりです。この間、ザルツブルク音楽祭にうつつをぬかしていました。それまでは毎年、欠かさずに通っていたのにね。これがウィーン国立歌劇場で聴く、ちょうど30回目のオペラになります。
翌日はこれまた、久しぶりのウィーン楽友協会でのコンサートです。フィリップ・ジョルダン指揮のウィーン交響楽団でブラームスの交響曲を聴きます。

これで全日程が終了。翌日、ウィーンからターキッシュエアラインズでイスタンブールでトランジットして、成田空港に帰着。

実に長い旅になってしまいました。機中泊も含めると26泊、27日に及ぶ長期間のヨーロッパ遠征です。これまで最長だったカラヴァッジョの旅の25日を抜いて、生涯で最長の旅になります。それでも1カ月は超えないようにブレーキはかかっています。その長期遠征の各種手配もほぼほぼ完了。まだまだ、詳細の詰めは残っていますから、ラストスパートです。音楽の予習も始めましょう。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

直球勝負の名曲アワー 原田慶太楼&NHK交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2019.8.3

今日もフェスタサマーミューザKAWASAKI2019のコンサートです。NHK交響楽団と初顔合わせの原田慶太楼と人気ピアニストの反田恭平の登場です。この二人はsaraiも初聴きです。ただ、今日のプログラムは有名曲を並べた名曲アワーなのが少々、残念ではあります。

今日は本番に先立って、30分間の室内楽コンサートがあります。木管3重奏(オーボエ、クラリネット、ファゴット)と弦楽四重奏です。フェスタサマーミューザらしいお楽しみです。

さて、本番が始まります。最初はヴェルディの歌劇「運命の力」序曲です。おっ、いきなり、強い響きの金管です。原田慶太楼の思い切った表現です。結局、そのまま、なかなかよい演奏になりました。原田慶太楼の指揮は若さにあふれたものでそのストレートな表現には好感が持てます。むしろ、初顔合わせのN響がその原田慶太楼の指揮に敏感に反応できていない印象で、その面が残念です。
2曲目は反田恭平のピアノでガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルー。反田恭平のピアノはよく響き、鋭い演奏で見事です。ただ、ガーシュウィンらしい切れが少し物足りない感じが残ります。アメリカのジャズ的な要素を除けば、万全の演奏ではありました。予習で聴いたマイケル・ティルソン・トーマスのピアノがあまりに素晴らし過ぎたので、つい、それと比較してしまいます。これはちょっと酷だったかもしれません。オーケストラは弦が少し物足りません。金管は万全でした。

後半はまさに名曲アワー。次から次へと有名曲が流れます。最後のエルガーの行進曲「威風堂々」 第1番の冒頭の雄々しい演奏が素晴らしいです。中間部のあの美しい旋律に精彩を欠いたのが残念ですが、とてもダイナミックな演奏で最後をしめました。

原田慶太楼の直球勝負の若々しい指揮に好印象を覚えました。諸所に見られたティーレマンのような指揮も微笑ましいですね。これからの活躍が楽しみな人です。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:原田慶太楼
  ピアノ:反田恭平
  管弦楽:NHK交響楽団  コンサートマスター:伊藤亮太郎

  ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
  ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー

   《アンコール》 ショパン:ワルツ第6番 変ニ長調 Op. 64-1 「子犬のワルツ」

   《休憩》

  ボロディン:歌劇「イーゴリ公」から だったん人の踊り
  ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
  ブラームス:ハンガリー舞曲集から 第1番、第5番、第6番
  エルガー:行進曲「威風堂々」 第1番 Op.39-1

   《アンコール》
     ヒナステラ:バレエ音楽「エスタンシア」組曲Op. 8a から「マランボ」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のヴェルディの歌劇「運命の力」序曲を予習したCDは以下です。

 ジュゼッペ・シノーポリ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1983年11月 ウィーン

いやあ、ほれぼれとする演奏ですね。シノーポリの颯爽とした指揮が目に浮かびます。それに何と言っても、ウィーン・フィルの響きが素晴らしいです。一度、ウィーンのシュターツオーパーで「運命の力」を聴いたことがありますが、そのときのオーケストラの素晴らしい演奏を思い出しました。と言っても27年前のことです。この録音はさらにその9年前ですね。


2曲目のガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーを予習したCDは以下です。

 マイケル・ティルソン・トーマス(ピアノ&指揮)ニュー・ワールド交響楽団 1997年1月26ー27日、フロリダ、フォートローダーデール、ザ・プロワード・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ

マイケル・ティルソン・トーマスはピアノも指揮も最高です。これでこそ、ガーシュウィン。バーンスタイン盤を上回る(かもしれない)会心の演奏です。それにしても、MTTのピアノは上手過ぎる。


3曲目のボロディンの《だったん人の踊り》を予習したCDは以下です。

 ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団/フィラデルフィア・メンデルスゾーン・クラブ合唱団 1971年1月13日 フィラデルフィア、スコティッシュ・ライト・カテドラル

それほどの思い入れはなくて、聴きましたが、驚くほど素晴らしい演奏。音質もいいです。オーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団のイメージが変わりました。これから、注目して聴くべきコンビです。


4曲目のラヴェルの《亡き王女のためのパヴァーヌ》を予習したCDは以下です。

 シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団  1962年

いい演奏ではありますが、期待したほどの出来ではありません。


5曲目のブラームスのハンガリー舞曲集を予習したCDは以下です。

 イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 1998年11月 ブダペスト、イタリアン・インスティテュート

イヴァン・フィッシャーの超個性的な表現を期待して聴きましたが、意外に正統的で重厚な演奏。それはそれで見事な演奏です。


6曲目のエルガーの行進曲「威風堂々」 第1番を予習したCDは以下です。

 ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団 1991年2月 ワトフォード・タウンホール

イギリス人ではないシノーポリですが、その外連味のない表現は見事で、この有名な作品を熱い演奏で聴かせてくれます。聴いている自分がイギリス人になったような錯覚させ覚えさせる素晴らしい演奏。大満足です。やはり、シノーポリの音楽性は直線的です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

緊急入院

今日の明け方から、猛烈な腹痛に襲われて、日曜なので、どこの病院にも診察を断られ、ようやく、一軒の大型病院に受け入れました。これが大都市・横浜の医療の実態なのね。

診察結果、単なる虫垂炎。緊急入院して、今週、手術することになりました。盲腸は痛いのね。

ということで、今日予定していたコンサートは行けず・・・ぐすん!!

記事もこんな形になってしまいました。

病院は消灯が早く、saraiの生活スタイルにはあいません。今も消灯後の真っ暗闇の病室でこの記事を書いています。
それにしばらくは絶飲食だそうです。24時間点滴だけで生き延びていきます。


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復活

昨日、無事、手術を終えました。
久しぶりの手術。手術室には自分の足で歩いて入ります。二人の看護師に付き添われて、広い手術室の中央のベッドに上がります。色んな機器を身体につながれて、手足は固定(縛られ)されて、もはや、行ける屍状態。そして、麻酔医が近づいてきて、酸素マスクを顔に装着。しばらく、呼吸するうちに麻酔ガスがはいってきて、意識を失います。・・・「終わりましたよ」と言う声で現実世界に復帰。混濁した意識のまま、ストレッチャーに乗せれて、病室のベッドに戻ります。混濁した意識の中、しっかりと時刻の確認だけはしました。夕方の5時です。
病室のベッドにようやく、配偶者が現れます。おぼろげな顔が見えます。眼鏡をかけていないので、はっきりとは見えないんです。それでもしばらく会話を続けます。で、肝心の用件。9月のヨーロッパ遠征のウィーンの楽友協会のチケット。オーストリア時間の朝9時、日本時間の夕方4時からチケット発売が始まっています。その時刻は手術の真っ最中。手術中も無意識ながら、チケットが気になっていたんです。配偶者に指示を出しながら、チケットの購入を始めます。病室には、WIMAXのWIFIルーター、ノートPCを持ち込んでいるので、万全のインターネット環境です。既に発売時刻を1時間以上過ぎていますが、今日は会員優先発売日なので、まだまだ、よいチケットは残っています。無事、チケットを確保して、クレジットカード情報だけはsaraiがベッドの上でノートPCを抱えて、入力して、無事、チケットをゲット。一安心し、ゆっくり、休みます。
一晩、それほどの痛みなしに過ごせました。朝、少し、手術の傷跡が痛みますが、我慢の範囲内。やはり、腹腔鏡手術は楽ですね。

今、お昼前ですが、早速、お昼から食事を開始するとのこと。2日半の絶飲食でした。

さあ、復活しましょう。



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回復への道

今日で入院4日目。手術後2日経過して、順調に回復しています。昨夜は一晩、それまでずっと続けていた点滴のチューブからも解放され、やれやれ。もっとも、また、今朝から、また、点滴が続いています。痛かった手術の傷もだんだんと収まりつつあります。自分が落ち着き始めると、周りの入院患者の様子が観察できるようになります。ある意味、病院は限界状況にある人々が集まってきているところです。自分の病気は今になると、なんともなかったかのような気がしてしまいます。世の中、大変な病に侵された人が多いということに今更ながら気付きます。己の幸運を意識して、より良い人生を送りたいものですね。となると、病床とは言え、旅の準備を急ぎましょう。別記事で旅の準備状況をアップします。



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今年のヨーロッパ遠征・・・鉄道チケット:スイス編

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。いつものことで、ヨーロッパの鉄道チケットの予約は慣れているつもりですが、それでも、毎回、状況も異なり、苦労するのがこの鉄道チケットの予約です。
まず、スイスの鉄道チケットの予約に最初に取り組みます。最初の選択肢はスイス・パスなどの鉄道パスを買うかどうかですが、基本的にはスイスではルツェルンに滞在しているだけなので、鉄道パスは大袈裟です。とは言え、今回、ルツェルンからモントルーまでのゴールデン・パス・ラインに乗車するつもりなので、まさか、通常チケットで正規料金を支払うつもりはありません。前回のスイス旅行と同様に半額カード(スイス ハーフフェアカード)の購入も検討しますが、そんなに電車に乗らないので、元が取れません。スイス国鉄の格安料金と言えば、早割チケット「スーパーセーバーチケット」(Supersaver ticket)があります。これが第1の選択肢です。しかし、今回、初めて知ったチケットに1日乗り放題チケット、セーバーデイパス(Saver Day Pass)があります。半額カードと併用すれば、スイス国内のほとんどをカバーしているにも関わらず、セカンドクラスで29フラン、ファーストクラスで49フラン。半額カードなしでも、52フラン/88フランとお得です。この価格は日によって異なり、意外に半額カードありなしの差は少ないようです。となれば、半額カードなしでこのセーバーデーパスをフル活用することにしましょう。
発売は乗車日の60日前からで、日が経つにつれて、その価格は上昇します。となれば、発売日に買うしかありませんね。
結局、ゴールデン・パス・ラインに乗る日とルツェルン滞在中にバーゼル、ベルンを巡る日のファーストクラスのセーバーデイパスを首尾よく、最低価格の88フランで購入。ゴールデン・パス・ラインに乗る日は天気さえよければ、インターラーケン・オストからアルプス散策に行くので、その鉄道チケットのほとんども無料になります。
加えて、レマン湖畔の町ヴヴェイからローザンヌで途中下車し、そこからジュネーヴまで行くチケットはスーパーセーバーチケットをゲット。こちらはファーストクラスで24.6フランと50パーセントオフです。

ところで、スイスの誇るパノラマ列車は一般の列車とシステムが異なり、特別な指定席券を別に購入します。これはかなり前から販売されます。ゴールデン・パス・ラインも同様にまずはこの指定席券を購入して、別に乗車券を購入することになります。この乗車券として、セーバーデーパスを購入したわけです。さらに特に人気のツヴァイジンメン~モントルーのMOB社車両は3種類あり、saraiが乗るのはクラシック車両。オリエントエキスプレスを模したクラシック機材だそうです。いわゆる、パノラマ座席ではありません。

ちなみに、上記のチケットはすべてネットで購入できますが、支払いを日本のクレジットカードで買おうとすると、トラブルが発生するというネット情報があります。saraiも恐る恐る、クレジットカードの情報を入力し、購入しようとしましたが、案の定、トラブル発生。最終段階でエラーになり、何度、別のカードでやり直しても、うまく、いきません。以前、スペイン国鉄のチケットで同様の問題で苦労したことが思い出されます。(スペイン国鉄の場合はユーザー登録して、その情報を使ってチケットを購入しようとするとエラーになるというものでした。ユーザー情報を毎回、入力すれば、問題なく、チケットが購入できました。)
SBBのトラブルQAを見ると、うまくいかないときはブラウザを変えろという回答があるのを見つけました。ブラウザを変えてみましょう。いつも使っているCHROMEからMicrosoft Edgeに変えてみると、嘘のようにすいすいと買えます。そういう問題だったのかと思っていたら、実はそうではありませんでした。別のチケットを同様にMicrosoft Edgeで買おうとすると、やはり、最終段階でエラーになります。ここではたと思い至ります。どうやら、saraiのメインPCがソフトなどで肥大化した環境なのが問題の根幹ではないのか。そこで、サブで使っているモバイルPCでチケットを購入するとするすると購入できます。なーんだ、そんなことかと合点がいきました。でも、他国のチケットの場合はsaraiのメインに使っているデスクトップPCでも一切問題が起きませんから、やはり、スイス国鉄SBBのチケットシステムは何らかの問題を抱えているようです。こういうトラブルに陥った場合、別のPCで試すというのが一つの解かもしれません。

次はフランス国鉄SNCFのチケットにチャレンジします。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

退院へ

入院5日目。いよいよ、待望の退院許可が出ました。ただし、明日の午前です。もう、手術の傷の痛みもほとんど治まり、しごく順調。昨夜もようやく、ほぼ、ぐっすり眠れました。明日は退院後の報告をすることになるでしょう。ブログ上から、ご心配をいただいたみなさんに感謝の言葉を申しあげます。ありがとうございました。

点滴も今は外れています。夕方、最後の点滴が終われば、血管に差しっぱなしになっている針も抜いてくれるそうです。それでやっと、普通の自由人に戻れますね。ふーっ。

さあ、旅の準備を加速しましょう。



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今年のヨーロッパ遠征・・・鉄道チケット:フランス編

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。スイスの鉄道チケットに続いて、フランスの鉄道チケットに取り組みます。スイスと違って、フランスは連日、鉄道で駆け巡ります。

 ジュネーヴ~リヨン~カルカッソンヌ~ルルド~サン・セバスティアン(スペイン)~ボルドー~パリ~モン・サンミシェル~パリ

10泊11日に及ぶ鉄道の旅です。
これだけ、連日、鉄道に乗りまくるのなら、フランス・ユーレール・パスでも買うのが普通でしょうが、パス用のTGVの席は限られているし、予約も日本からは難しいので、最初から考慮外。普通のチケットにします。TGVは早割があるので、それに期待しましょう。在来線は通常運賃のみになります。

チケットを購入しようとすると、何やら、割引料金の提示があります。その割引を受けるためには、割引カードを別途購入する必要があるようです。この割引制度を少し調べてみます。

従来から、割引制度はあったようですが、2019年、つまり、今年から制度が一新されたそうです。割引カードは次の4種類。

 Avantage jeune(ユース向け), Avantage senior(シニア向け), Avantage famille(家族向け), Avantage week-end(ウィークエンド用)

これら4種類の割引カードは従来からもありましたが、制度がばらばらなのを1本化したものです。一律、1枚49ユーロで、大人の場合、すべてのチケットが30%引きになります。カードの有効期間は1年間。残念なのは、従来のCarte Senior(カルト・シニヨール)はファーストの割引率が40%、セカンドが25%だったことです。基本的にファーストクラスに乗るつもりなので、これは改悪ですね。ちなみにカードは60ユーロでしたから、11ユーロ安くなりました。ところでシニアとは60歳以上です。余裕で条件クリア。

Carte Avantage senior(カルト・アヴァンタージュ・シニヨール)をsarai用、配偶者用の2枚購入します。来年の8月まで有効です。
さて、このシニア割引カードを使って、チケットを購入していきます。

TGVは路線によって、シートマップで座席指定ができるものと希望する座席種別が指定できるだけのものがあります。シートマップで座席指定できるものは基本、1列の向かい合わせシート(テーブル付き)を選択します。そうでないものは基本的に座席はシステムが一方的に(座席種別の指定はあるものの必ずしもその指定通りにならないようです)指定してきます。この内容をチェックして、気に入らなければ、再度、指定をやり直します。ここで気を付けないといけないのは最初の指定を削除してしまうと、また、同じ座席が割り当てられることです。これを回避するためには、割り当てられた座席指定は削除せずに次々と座席指定を追加していきます。気に入った座席が見つかった時点で、不要な座席指定を削除するという技を使います。結構、面倒ですが、慣れれば、さっさと作業を進められます。

在来線の特急列車、アンテルシテ(=インターシティ)には、座席指定ができるものとそうでないものがあります。座席指定できるものはシートマップでの座席指定はできず、TGVの場合と同様な作業が必要になります。フランス国鉄SNCFのネット予約システムは順次更新されているようです。
在来線のTERは座席指定できませんから、かえって、楽ですね。

ところで、このフランス国鉄SNCFでもネットでのチケット購入の際、クレジットカードでの支払い時、最終段階でエラーになるというスイス国鉄と同様のトラブルに見舞われました。また、同じかと思いましたが、ちょうど、このとき、なにかシステム的な問題があったらしく、翌日からはそのような事象には見舞われませんでした。まあ、チケットのネットでの購入はなにかと苦労させられます。

次はフランスからのスペイン・バスク地方のサン・セバスティアンへのアクセスについての方法です。



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退院

緊急入院から6日目、予定通り、退院しました。朝10時、暑い日差しの中、配偶者が迎えに来てくれました。今日は点滴もなく、もう、なすこともなく、ベッドの上でsaraiは待っていたところでした。配偶者がちゃっちゃっと退院手続きを済ませてくれて、荷物もまとめてくれて、あっという間に退院。駅前の病院から電車を乗り継いで、1時間ほどで我が家に帰着。1週間も経っていませんが、久しぶりの我が家は落ち着きます。今はsaraiの居室であるオーディオルームをエアコンで冷やしてもらって、ゆったりしています。

まだ、体が元通りというわけではありませんが、静かにしていると、手術の傷は忘れてしまうほどです。体調を整えて、平常の自分に戻りましょう。

ご心配いただいた皆さん、ありがとうございました。もう、大丈夫です。



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今年のヨーロッパ遠征・・・フランスからのスペイン・バスク地方のサン・セバスティアンへのアクセス

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。スイスとフランスの鉄道チケットは何とかクリア。フランスの鉄道チケットで苦労したのは以下の路線。

 ルルド~サン・セバスティアン(スペイン)~ボルドー

フランスから、スペイン・バスク地方のサン・セバスティアンへのアクセスは難物です。バスクに行きたいなら、フランスを旅しているのだから、フランス側のバスクの町で満足すれば、すべて、フランス国鉄SNCFでのアクセスになるので、話は簡単ですが、どうしても、スペイン側のバスク、サン・セバスティアンに行きたくなったんです。これは理屈ではなく、情熱、いや、欲望かな。ところで、サン・セバスティアンはスペイン語のSan Sebastián、バスク語では、ドノスティアDonostiaとなります。バスク地方では、バスク語が共通語ですから、気を付けないと大きなミスをやりそうです。
国境をまたぐというのは、少なくとも、フランスとスペインの間はなかなかです。そもそも鉄道の線路の幅も違います。フランス、スイス、ベルギー、オランダ、ドイツ、オーストリア、イタリアなどは国境があるか、ないか、分からないほど、簡単に国境を通過できるのにね。これは線路幅の規格の問題が大きく絡んでいます。
試しにルルド~サン・セバスティアンの列車をSNCFのページで検索すると、とんでもない時間とルートになってしまい、事実上、アクセスすることは不可能です。これはフランス国鉄SNCFとスペイン国鉄RENFEを乗り継ぐからです。実はサン・セバスティアンにはスペイン国鉄RENFEの駅と私鉄のバスク鉄道euskotrenの駅の二つがあり、スペイン国鉄もバスク鉄道もフランスとの国境までの路線があります。で、便利なのはバスク鉄道のほうで、1時間に2本、最新鋭の電車、と言ってもトラムの延長線上の車両ですが、それが走っています。ややこしいのは、バスク鉄道のサン・セバスティアンの駅の駅名がサン・セバスティアン駅(これはスペイン国鉄の駅の名前)ではなく、アマラAmara駅だと言うことです。しかも、スペイン国鉄とバスク鉄道のサン・セバスティアンの駅は離れたところにあります。サン・セバスティアンの旧市街に近いのはスペイン国鉄の駅ですが、バスク鉄道のアマラ駅もそう遠いわけではありません。
ともあれ、バスク鉄道はアマラ駅からスペイン側の国境の町イルンIrunを経て、フランス側の国境の町ヘンダヤHendaia(バスク語)、アンダイエHendaye(フランス語)まで走っています。バスク鉄道のヘンダヤ駅とフランス国鉄SNCFのアンダイエ駅は徒歩1分の至近距離にあります。
バスク鉄道のアマラ駅とヘンダヤ駅をつなぐメトロ・ドノスティアルデア線Metro Donostialdeaを地図で確認しておきましょう。

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青い太線がバスク鉄道でこれはさらに西側に続き、ビルバオまで行けます。バスク鉄道とほとんど並行して走るグレイの細線がスペイン国鉄RENFEです。東側のフランスでイルン駅と
アンダイエ駅から先に延びる茶色の細線はフランス国鉄SNCFです。バスク鉄道は1000mmの線路幅で日本の在来線の1067mmとほぼ同じの狭軌。フランス国鉄SNCFは1435mmの標準軌で日本の新幹線の1435mmと同じ(日本では広軌と呼ばれていますが、国際的には標準軌です。)。スペイン国鉄RENFEは1668 mmの広軌です。ですから、そのままでは相互乗り入れはできず、接続駅で乗り換えるしかありません。ちなみにスペインの高速鉄道は新たに標準軌の1435mmを採用しています。面白いことに世界の高速鉄道は1435mmの標準軌に統一されていますね。

国境の町アンダイエ駅からはボルドー経由でパリまでTGVが走っています。もちろん、本数は少ないです。また、フランス・バスクの町バイヨンヌ経由で在来線がルルド経由でトゥールーズまで走っています。

したがって、ルルドからは在来線のアンタルシテでバイヨンヌまで行き、そこからTERに乗り換えて、アンダイエまで行き、そこから、バスク鉄道に乗り換えて、アマラ駅に行けば、サン・セバスティアンに行くことができます。バスク鉄道でヘンダヤ駅からアマラ駅まではわずか40分です。乗り換えも含めて、ルルドからサン・セバスティアンまではこのルートでは4時間ほどの鉄道の旅になります。まあ、遠いことは遠いですけどね。それでも、お昼にルルドを出れば、夕方の4時過ぎにサン・セバスティアンに着くので、旧市街のバル巡りの時間には十分に間に合います。ハッピーアワーにも間に合いますね。

翌日のサン・セバスティアンからボルドーへの移動ですが、同様にバスク鉄道とフランス国鉄SNCFのボルドー行の直通のTGVを乗り継げば、わずか、3時間ほどの鉄道旅です。

これで、サン・セバスティアンでのバル巡りと翌日の午前中の市街散策の時間がとれそうです。

課題はバスク鉄道の9月以降の時刻表がまだ発表されていないこと。こまめにチェックが必要です。バスク鉄道のHPは以下です。

 https://www.euskotren.eus/en

これでスペイン・バスクのサン・セバスティアンにも寄れそうで、saraiはご機嫌です。バスク鉄道以外のチケットは購入済。サン・セバスティアンのホテルは混み合っていますが、何とかバル巡りに便利な旧市街のホテルを確保しました。

次はウィーンからグラーツに行くときに寄っていく、希代の建築家フンデルトヴァッサーの設計によるブルマウ温泉への行き方です。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

今年のヨーロッパ遠征・・・ボルドー・ワイナリーツアー、イスタンブール観光ツアー、ブルマウ温泉

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。一応、全体的に旅の準備は筋が通りました。後は準備不足の部分を補っていきましょう。
まずはボルドーでのワイナリー巡り。これは個人で周ると、公共交通機関では行きにくいワイナリーも多く、また、個人でのワイナリー訪問も予約を取るのも面倒だし、それに言葉の問題もあります。ここは少し張り込んで、日本語対応のワイナリーツアーに参加しましょう。どうせ一生に一度のことですから、丸1日のツアーにしましょう。サンテミリオンは外せませんから、サンテミリオンとメドック街道を巡るツアーを選択します。ツアーの受付サイトはVELTRAというところ。色んなツアーが並んでいます。サンテミリオンとメドック街道を巡るワイナリーツアーも2種類あります。ここはお安いほうを選びます。ワイン試飲も料金に含まれていますね。予約を申し込むと、数日でコンファメーションがきます。ボルドーはこれで完了。

次はまったく土地勘のないイスタンブールの検討にはいります。まあ、行きたいところははっきりしていて、第1にアヤソフィア、第2にブルーモスク、そして、丘の上からボスポラス海峡が眺められれば、それで満足。あとは世界3大料理のトルコ料理を味わえればというところです。宿泊ホテルはターキッシュエアラインズが1泊分を無料で提供してくれたものなので、その場所すら、ちゃんと把握していません。こんな状況だと知った配偶者は心配して、イスタンブールは無理しないでツアーに参加しようと提案してきます。うーん、そうですね。あまり、自信もないし、今後行くこともないので、事前にそれほど、研究する気にもなりませんから、配偶者の提案に乗りましょう。これも日本語対応の1日ツアーに参加します。何故か、ツアーの受付サイトはボルドーのワイナリーツアーと同じVELTRAです。これは予約を申し込むと直ちにコンファメーションが返ってきます。アヤソフィア、ブルーモスクはもちろん、トプカプ宮殿、グランド・バザールも含まれています。これで十分ですね。翌日の午前中はボスポラス海峡クルーズにでも出かけましょう。
ところで、イスタンブールは今年、新空港に移転し、市内からの距離が2倍ほど遠くなりました。しかも予定されている地下鉄はまだ開通していません。ということは空港から市内への移動はバスになりますね。市内への空港シャトルバスは「havaist」。旧市街行きのhavaistはSULTANAHMET(スルタンアフメト )のバスターミナルに停まります。ここから、宿泊するホテルはすぐ近くです。それでも、新空港~旧市街の移動は2時間ほどです。唯一の救いは空港シャトルバスの「havaist」がデラックスな座席で料金も安いことです。
これでイスタンブールの予定も概ね定まりました。

次はウィーンからグラーツに行くときに寄っていく、希代の建築家フンデルトヴァッサーの設計によるブルマウ温泉です。まずはブルマウ温泉のHPから、当日の予約を入れておきましょう。予約時に最寄りの鉄道駅バード・ブルマウまで迎えに来てくれるように依頼も忘れてはいけません。この鉄道駅にはタクシーがいないそうで、ブルマウ温泉から迎えに来てもらうしか、手段はないようです。予約のコンファメーションはすぐに返ってきて、駅でのピックアップもOKとのこと。さらにウィーンからの鉄道チケットも購入しましょう。ウィーン~ウィーナー・ノイシュタット~バード・ブルマウのチケットを購入。8時過ぎに出発して、11時頃に到着です。3時間ほどですね。ブルマウ温泉からグラーツへの移動は鉄道では不便で、バスを乗り継いて移動します。2時間ほどの移動です。

これで事前に予約すべきものはすべて完了です。ウィーンのコンサートのチケットも購入できました。あとはリヨンのレストランも予約できるようなら、予約しておきましょう。

これから、詳細な準備に入ります。もう、旅の開始まで、3週間ちょっとです。緊急入院で少し困りましたが、かえって、入院中に準備作業が進みました。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

復活のコンサートで生きる喜びを感じるも・・・グッタリ!! 高木綾子、ダン・エッティンガー&東京フィルハーモニー交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2019.8.11

今日もフェスタサマーミューザKAWASAKI2019のコンサートです。先週は緊急入院のため、購入済のチケットを無駄にしましたが、今日は退院の翌々日。ネットでもいろいろとお気遣いもいただきましたが、体調は頗る良くて、それでも慎重にコンサートホールに向かいます。とっても近いミューザ川崎ですが、さすがに着いたときには、既にぐったり。あえて、公開リハーサルに行くのは回避したんですけどね。

それでも、こうして、コンサートホールで音楽を聴くと、これでこそ、生きている証だと胸が熱くなります。

さて、今日の指揮者はダン・エッティンガー。以前は東京フィルの音楽監督でしたから、古巣へ帰ってきたんですね。若いと思っていたエッティンガーももう48歳。ベテランの域に入ってきました。その指揮は昨年、東響の定期演奏会で聴きました。最高の幻想交響曲でした。とても期待できます。最初のワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の第1幕 前奏曲から、思い切った指揮です。素晴らしい切れ込みの指揮です。しかし、オケがもう一つ響きませんね。この曲は重厚な響きが魅力ですが、ちょっと不発で終わった感じです。満席の聴衆が音響を邪魔したのかな。

続くモーツァルトのフルート協奏曲 第1番は高木綾子の独壇場。その美しいフルートの響きが圧巻です。清楚な表現もモーツァルトにぴったり。素晴らしい演奏に聴き惚れました。ちょっと気になったのはオーケストラの演奏。この曲ではもっと透明な響きがほしいものです。

後半はチャイコフスキーの名曲、交響曲 第6番「悲愴」です。これはエッティンガーの指揮が光りました。実に劇的な表現です。やり過ぎという意見もあるかもしれませんが、こういう有名曲はこれくらいの個性的な表現こそ、実演で聴きたいものです。前半では不満だった東京フィルのアンサンブルも確実によくなっていました。エッティンガーの自在な棒にもよく付いていっていました。しかしながら、その上で、弦と木管の響きにもう少しの物足りなさを感じます。比較して、申し訳けないのですが、昨年聴いた東響の幻想交響曲ではエッティンガーの指揮と一体化した素晴らしい演奏でした。今日もこの素晴らしいエッティンガーの指揮に対して、東響であれば、最高の演奏だっただろうと思ってしまいました。こんなことを書いて、東京フィルのファンの方にはごめんなさい。全体的には素晴らしい演奏ではあったんです。場合によれば、指揮者コールをしてもいいと思ったほどです。

コンサートが終わって、精魂尽き果てたという感じでしばらく客席に座っていました。コンサートを聴くということはこんなに体力を使うものなのですね。

明日は東響のコンサート。ダン・エッティンガーが振ってくれればと思ってしまいます。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:ダン・エッティンガー
  フルート:高木綾子
  管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:三浦章宏

  ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」から 第1幕 前奏曲
  モーツァルト:フルート協奏曲 第1番ト長調 K.313(285c)

   《アンコール》 ドビュッシー:シランクス

   《休憩》

  チャイコフスキー:交響曲 第6番 ロ短調 Op.74 「悲愴」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の第1幕 前奏曲を予習したCDは以下です。

 ベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1974年

敬愛する巨匠ハイティンクもこの時期は発展途上にありました。マーラーもブルックナーも80年代以降に素晴らしい演奏を繰り広げます。ただ、この時期は若さの勢いに満ちた演奏をしていたのも魅力ではあります。ワーグナーについては、この時期の後、実際の舞台でハイティンクが重点的に振るようになり、ワーグナー指揮者としての名声を高めていきます。残念ながら、この録音はそれ以前のもので、それなりの演奏レベルにはありますし、意外に深みもありますが、ワーグナーらしい重厚さと栄光感が不足しています。15年後か、20年後に再録音していれば、全然、違った演奏になったでしょう。


2曲目のモーツァルトのフルート協奏曲 第1番を予習したCDは以下です。

 リザ・ベズノシウク、クリストファー・ホグウッド指揮AAM(エンシェント室内管弦楽団) 1986~87年録音

この演奏はリザ・ベズノシウクのフルートの響きが聴きものです。彼女の使用しているフルートは、1790年頃のハインリヒ・グレンザー製のコピーで象牙製です。中音域ではリコーダーのような響きがして、あれっと驚きます。同じCDにカップリングされているフルートとハープのための協奏曲では、真珠の珠を転がすような素晴らしいフルートの響きに驚かされましたが、このフルート協奏曲では、なぜか、そこまでの響きが聴けないのが残念です。ですから、期待したほどの演奏ではありませんが、まあ、一聴すべきCDではあります。ちなみにsaraiの永遠の愛聴盤はランパル盤(グシュルバウアー指揮)です。


3曲目のチャイコフスキーの交響曲 第6番「悲愴」を予習したCDは以下です。

 レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル 1986年

実はこのバーンスタイン&ニューヨーク・フィルのコンビの旧盤(1964年録音)はsaraiが少年時代以降、愛聴してきたレコードです。ストレートな表現でぐいぐいと心に迫る名演でした。新盤は晩年のバーンスタインが心のたけを吐き出したような鬼気迫る演奏です。ともかく、その丁寧過ぎるほどの演奏に驚かされます。旧盤ではある意味、粗っぽいほど、若さの勢いに任せた演奏でした。まあ、それがよかったわけですが、この新盤では、大事な宝物を愛でるように音符一つもおろそかにしない演奏で、バーンスタインがいかにチャイコフスキーに心を注いでいたかが分かります。この演奏について、特に第4楽章の遅さに対して、マーラーのようだという評をよくみかけますが、ちゃんとチャイコフスキーの音楽の枠内に留まっています。レニーの音楽を愛するものにとって、かけがえのない、新旧2つのチャイコフスキーです。若さの熱狂にあふれる旧盤と円熟の高みに達した新盤、どちらも最高の音楽です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

音楽はヒトを再生する! ジャン・チャクムル、尾高忠明&東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2019.8.12

今日はフェスタサマーミューザKAWASAKI2019のファイナルコンサートです。昨日は退院後、早速のコンサートで疲れ切りました。今日は自重して、ゆっくりと歩いて、コンサートホールに向かいました。それでも席に着くと、疲れでぐったりとします。

さて、前半は昨年の浜松国際ピアノコンクールで優勝した若手のトルコ人ピアニストのジャン・チャクムルがシューマンのピアノ協奏曲を演奏します。期待しながら、その演奏を聴きます。その演奏は実に個性的です。ミスタッチもありますが、あまり、そんなことが気にならないくらい夢見るシューマンの雰囲気を醸し出す魅力的な演奏です。こういう個性的な音楽を奏でるピアニストをコンクールで評価した審査員の慧眼にびっくりします。何というか、この20歳を少し超えたくらいの青年でないと弾けないようなみずみずしさを湛えた演奏に聴き惚れました。第1楽章のロマンあふれる詩情、第2楽章の中間部でも詩情豊か、そして、第3楽章は特にフィナーレの熱い気持ちの高まりに感銘を受けます。最初はこの人はもっとテクニックを磨けば、さらに素晴らしい音楽を奏でるようになると思いましたが、聴き終わった後では、この人はこのまま、自分の個性的なスタイルを貫いていけばいいと思い返しました。このピアニストの将来は正直、予測できませんが、今日、このような演奏ができたことだけが評価できれば、いいのではないでしょうか。ピアノのことばかり書きましたが、東響のサポートも見事でした。美しいアンサンブルでシューマンの素晴らしさを満喫させてくれました。さらに言うと、木管、特にオーボエとピアノのコラボレーションが素晴らしかったです。いいシューマンが聴けて、心なしか、体の調子も上向きになります。
アンコールはピアニストのファジル・サイが作曲した曲で、トルコの吟遊詩人アシュク・ヴェイゼルの民謡をもとにした、トルコ風で、かつ、ロマンティックな美しい作品です。チャクムルはその長い手を伸ばして、ピアノの中の弦を押さえながら、もう一方の手で鍵盤を弾くという離れ業を見せてくれます。バブラマという撥弦の民族楽器の音を模しているそうです。なお、この作品はチャクムルのファースト・アルバムにも収められています。そう言えば、ファースト・アルバムは浜松のコンクール会場だったアクトシティ浜松のコンサートホールで録音されたそうですが、ピアノはKawai SK-EXです。今日演奏したピアノです。

後半はショスタコーヴィチの交響曲 第5番。前半がシューマンで後半がショスタコーヴィチの交響曲とは、何か変な取り合わせのプログラムですが、ショスタコーヴィチの交響曲 第5番は夏聴くと涼しいので、saraiは個人的に夏になると、よく聴いていました。で、謹聴しましょう。
いやはや、素晴らしいサウンド、音響の演奏でした。日本のオーケストラで、こんなに素晴らしいオーケストラサウンドが聴けるようになる日が来るとは想像だにしていませんでした。これまで、絶好調の東響と言ってきましたが、もはや、絶好調ではなくて、これが実力なのですね。ショスタコーヴィチの交響曲 第5番はイデオロギーとか、その真実とか、いろいろ取沙汰されてきましたが、今日の演奏を聴いてみると、そんなことは超越したところで、音楽そのものの形で存在感を放つ作品です。指揮者の尾高忠明はこの音楽の美しさを究極まで表現しようと試みたようですが、その試みは最高の実力を誇る東響の力を得て、見事に結実しました。イデオロギーの勝利とか、人間賛歌とか、そんなメッセージは一切不要の純粋な絶対音楽として、燦然と輝くような演奏でした。弦の美しさは筆舌尽くしがたいレベルだし、木管のオーボエ、フルート、クラリネットは名人級の演奏です。さらにオーケストラ全体が有機的に結合して、究極のアンサンブルに昇華していました。昨年のジョナサン・ノットがラフマニノフの交響曲第2番を振ったときのことを思い出します。もう、曲はどうでもよくて、オーケストラサウンドを聴いているだけで、音楽に酔い痴れてしまう感覚です。と、記憶の糸に何かがひっかかります。そうです。昨年はジョナサン・ノットもこのショスタコーヴィチの交響曲第5番を振ったんでした。あれも素晴らしい演奏でした。今日の尾高忠明は勝るとも劣らない演奏を聴かせてくれました。やったね! 演奏終了後、万雷の拍手が続く中、尾高忠明から異例のメッセージがありました。内容はともかく、彼としても、生涯において、会心の演奏だったのでしょう。それが滲み出るような言葉でした。

こういうコンサートを聴いて、saraiが元気にならないはずがありません。音楽のチカラをまざまざと感じました。音楽から照射されるエネルギーでsaraiの体の細胞が再生された思いです。コンサートホールに来るときは重かった足取りが驚くほど軽くなります。saraiは明らかに再生の道に転化することができました。saraiにとって、生きることは音楽を聴くこと。音楽こそが人生のすべてです。ありがとう、東響!


今日のプログラムは以下です。

  指揮:尾高忠明
  ピアノ:ジャン・チャクムル(第10回浜松国際ピアノコンクール優勝者)
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54

   《アンコール》 ファジル・サイ:ブラック・アース Op.8

   《休憩》

  ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 ニ短調 Op.47 「革命」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューマンのピアノ協奏曲を予習したCDは以下です。

 エレーヌ・グリモー、エサ・ペッカ=サロネン指揮シュターツカペレ・ドレスデン 2005年

ドイツ・ロマン派の音楽に本領を発揮するエレーヌ・グリモーはこのシューマンでも見事な演奏を聴かせてくれます。ほんのりとしたロマンの味わいも力強いタッチも素晴らしいです。実演でも聴いてみたいものです。


2曲目のショスタコーヴィチの交響曲 第5番を予習したCDは以下です。

 エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル 1984年4月4日、レニングラード・フィルハーモニー大ホール ライヴ録音

この4年後に亡くなるムラヴィンスキーはこの年を最後に一切の録音を拒否します。ですから、この録音は多分、最後から2番目の録音のようです。あの強靭な鋼のような演奏は影を潜めていますが、素晴らしい演奏です。響きの美しさを前面に出したような演奏です。巨匠の思いはどのあたりにあったのでしょうか。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

今年のヨーロッパ遠征・・・おっと、忘れてた!

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。一応、事前に予約すべきものはすべて完了したつもりでいました。
資料やチケットを整理していると、まだ、必要なチケットが残っていました。チューリッヒ空港からルツェルンまでの鉄道チケットが未購入でした。これには訳けがあって、ルツェルン音楽祭のチケットがあれば、割引チケットが購入できるという情報があったので、後で調べようと思っていたんです。

調べてみると、ルツェルンへのチューリッヒ空港やチューリッヒからの出入りにはスイス国鉄の特別割引チケットが40%オフで購入できるそうです。ファーストもセカンドもOKだそうです。ネットでもオンライン購入ができるようなので、早速、購入してみます。うーん、意外に高いですね。何故かな。よく見ると、チューリッヒ空港からルツェルンの往復チケットです。どうしても片道チケットの購入ができません。ネットで購入しなくても、到着時に窓口で購入できるようですが、そんなに無理しなくても、スイス国鉄SBBには割引チケットがあります。スーパーセーバーチケットです。乗る電車が固定されてしまいますが、飛行機で空港に到着する時間は決まっているので、少し、余裕を持った電車にすれば、大丈夫でしょう。結局、空港到着後、1時間後に発車する電車のチケットを50%オフで購入しました。これで本当にすべてのチケットが揃いました。

入院中にフランス国鉄SNCFからシニア割引カードのCarte Avantage senior(カルト・アヴァンタージュ・シニヨール)が郵便で届いていました。てっきり、プラスティックのカードだと思っていたら、通常のチケットと同様の紙製です。その代わり、携行用のビニールケースが同封されています。
これがそのビニールケースの表と裏です。

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このケースにカルト・アヴァンタージュ・シニヨールを装着してみます。これは三つ折りにして、コンパクトサイズになります。また、証明書サイズの写真を貼り付けないといけないようですね。

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早速、写真を貼り付けて、二人分のカルト・アヴァンタージュ・シニヨールが完成。フランス国鉄SNCFの鉄道チケットはすべて、シニア割引料金で購入したので、車内での検札時にはチケットと共にこのカルト・アヴァンタージュ・シニヨールを車掌さんに見せる必要があります。

明日からはオペラ、コンサートの予習開始です。また、訪問する町の情報も調べていきましょう。特にフランスは初めての町が多いので、それなりの調査が必要です。とりわけ、公共交通のルート、料金、乗り方の調査は必須です。



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テーマ : ヨーロッパ
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今年のヨーロッパ遠征・・・予習開始、クルレンツィス&ムジカエテルナののモーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。事前に予約すべきものはすべて完了。
手術後の体調も徐々に戻りつつあります。猛暑のため、自宅でエアコンをつけっぱなしで、自重しているので、あと3週間で何とか旅に出られるような体力に回復する予定です。

予習ですが、配偶者は忙しいので、間に合わないかもしれないので、旅先で聴くから準備してと言われています。それでは、重要な曲目から予習を始めましょう。
まずは、クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作を聴いていきましょう。もちろん、クルレンツィス&ムジカエテルナのCDを聴きます。

今日はオペラ《フィガロの結婚》。

キャストは以下です。

 アンドレイ・ボンダレンコ(バス・バリトン:アルマヴィーヴァ伯爵)
 ジモーネ・ケルメス(ソプラノ:伯爵夫人ロジーナ)
 クリスティアン・ヴァン・ホルン(バス・バリトン:フィガロ)
 ファニー・アントネルー(ソプラノ:スザンナ)
 マリー=エレン・ネジ(メゾ・ソプラノ:ケルビーノ)
 マリア・フォシュストローム(メゾ・ソプラノ:マルチェリーナ)
 ニコライ・ロスクトキン(バス:バルトロ)
 クリスティアン・アダム(テノール:ドン・バジーリオ)
 ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 テオドール・クルレンツィス(指揮)

 録音時期:2012年9月24日~10月4日
 録音場所:ペルミ国立チャイコフスキー・オペラ&バレエ劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

オペラですから、本来は映像付きがよいのですが、《フィガロの結婚》だと、CDで聴いていても、映像が頭に浮かびます。saraiのお気に入りの3大オペラの一つですからね。実演でも10回以上は聴いています。
で、肝心の演奏ですが、予想通り、序曲からきびきびしたテンポで展開していきます。素晴らしいのは、音楽が活き活きしていて、CDでありながら、実演を聴いている感覚に陥ることです。それにオーケストラの演奏だけでなく、アリアの歌わせ方がとても見事です。ケルビーノの2つのアリア、フィガロの《もう飛ぶまいぞ、この蝶々》、伯爵夫人ロジーナの第3幕のアリア、スザンナのアリアと伯爵夫人とのデュエットなど、とりわけ、有名アリアが素晴らしいです。ずっと聴き惚れていましたが、やはり、フィナーレでアルマヴィーヴァ伯爵が『Contessa,perdono!』と伯爵夫人に許しを乞う歌唱では、強い感銘を受けて、うるっとします。この後、伯爵夫人が『Più docile io sono, e dico di sì.』と優しく許しを与えると、もう、たまりません。saraiの感情が崩壊します。その後のトゥッティも素晴らしいです。もう天国の世界です。そして、トゥッティがそのまま、テンポアップして、勢いよく、素晴らしいオペラを締めます。この実演を聴いたら、オペラ終了後、しばらく、立てなくなりそうです。ルツェルン音楽祭の本番はコンサート形式ですが、そんなことは関係ありません。究極のオペラが聴けそうです。長年、ヨーロッパ遠征してきて、音楽を聴いてきた集大成になるでしょう。

ルツェルン音楽祭でのキャストは以下です。(日本語のみの表示はCDと同一キャスト)

 アンドレイ・ボンダレンコ(バス・バリトン:アルマヴィーヴァ伯爵)
 Ekaterina Scherbachenkoエカテリーナ・シチェルバチェンコ La Contessa di Almaviv
 Alex Espositoアレックス・エスポジト Figaro
 Olga Kulchynskaオルガ・クルチンスカ Susanna
 Paula Murrihyポーラ・マリヒー Cherubino
 Daria Telyatnikovaダリア・チェリャトニコヴァ Marcellina
 Evgeny Stavinskyエウゲニ・スタビスキー Bartolo
 クリスティアン・アダム(テノール:ドン・バジーリオ)
 Danis Khuzin Don Curzio
 Fanie Antonelouファニー・アントネルー Barbarina (CDではスザンナを歌っていた)
 Garry Agadzhanyanガリー・アガザニアン Antonio

気になる歌手は伯爵夫人を歌うエカテリーナ・シチェルバチェンコ。ボリショイ劇場でタチアーナを歌っていた人で透明な声の響きとのこと。期待できます。あと、スザンナを歌うオルガ・クルチンスカは今売り出し中のバリバリの若手とのこと。これも期待できますね。

ところで、音楽の予習スタイルはノートPCが中心です。CDの音楽データをいったん、Synologyのネットワーク接続ストレージ (NAS) 2台の総容量30TBのRAID構成のHDDに格納し、そのデータをノートPCにWIFIで飛ばします。ノートPCではKORGの音楽ソフトAudioGate4でデータ処理し、オーディオシステムに接続したUSBオーディオのDS-DAC-10Rに送り込み、ハイレゾの品質で音楽を再生します。オーディオシステムはプリアンプがQUAD33、パワーアンプがQUAD606、スピーカーはTANNOYのEdinburghです。アンプは本来、真空管アンプのQUAD22とQUADⅡですが、電源が故障していて、今は修理待機中です。なかなか時間が取れなくて、修理できていません。
オペラの場合はノートPCで再生しながら、ネットの対訳のページを見ながら、聴きます。このシステムで今のところ、気持ちよく、オペラを予習しています。映像は必ずしも必要ありません。必要なのは初見のオペラくらいですね。

続けて、ダ・ポンテ3部作を聴いていきます。

予習を続けながらも、旅の準備作業も続けています。まずは各地のホテルの空港や駅からのアクセスをGOOGLEマップを使用して、まとめています。ウィーンの最初のホテル()と最後のホテル()は空港からの電車移動も含めて、完了。次はグラーツとスイスのホテルにとりかかります。


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テーマ : ヨーロッパ
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       クルレンツィス,  

今年のヨーロッパ遠征・・・クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ《ドン・ジョヴァンニ》は凄い!

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。

昨日からはオペラ・コンサートの予習開始。今回の旅ではオペラを7回、バレエを1回、コンサートを3回聴きます。ヨーロッパの旅の原点に返って、オペラが主体です。で、予習もオペラを優先的にしましょう。

まずは、クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作を聴いていきましょう。もちろん、クルレンツィス&ムジカエテルナのCDを聴きます。昨日は《フィガロの結婚》を聴いたので、今日は《ドン・ジョヴァンニ》です。これは凄い演奏です。噂にはきいていましたが、これほどの演奏とは・・・絶句です。

キャストは以下です。

 モーツァルト:歌劇『ドン・ジョヴァンニ』 K.527 全曲

 ディミトリス・ティリアコス(バリトン/ドン・ジョヴァンニ)
 ヴィート・プリアンテ(バリトン/レポレッロ)
 ミカ・カレス(バス/騎士長)
 ミルト・パパタナシュ(ソプラノ/ドンナ・アンナ)
 ケネス・ターヴァー(テノール/ドン・オッターヴィオ)
 カリーナ・ゴーヴァン(ソプラノ/ドンナ・エルヴィーラ)
 グイード・ロコンソロ(バリトン/マゼット)
 クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ/ツェルリーナ)
 ムジカエテルナ
 テオドール・クルレンツィス(指揮)

 録音時期:2015年11月23日~12月7日
 録音場所:ペルミ国立チャイコフスキー・オペラ&バレエ劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作の第1弾の《フィガロの結婚》の録音は2012年9月でしたから、3部作の締めくくりになる、この《ドン・ジョヴァンニ》はその3年後ということになります。この3年の間のクルレンツィス&ムジカエテルナの躍進ぶりがこの録音に現れています。きびきびした序曲の開始は同じですが、その演奏精度の向上がはっきりと分ります。妙にデモーニッシュになり過ぎず、その明快ですっきりした演奏に魅惑されます。序曲が終わり、ドン・ジョヴァンニとレポレッロが登場しますが、その明暗がくっきりとした上質とも思える演奏に驚愕します。モーツァルトでこんな演奏が可能なんですね。ドン・ジョヴァンニは終始、ソット・ヴォーチェを駆使して、その色男ぶりを強調します。ドンナ・アンナとドン・オッターヴィオの美男美女を思わせる美声コンビの歌唱も見事。《フィガロの結婚》では若干、違和感を感じたフォルテピアノもこのオペラでは実に有効に機能します。そう言えば、一昨年のザルツブルク音楽祭で聴いた《皇帝ティトの慈悲》でもフォルテピアノが見事でした。記憶が蘇ってきます。こんなに繊細さを極めたような《ドン・ジョヴァンニ》は初めて聴きます。実に新鮮で、かつ、このオペラの本質を突いているように感じます。第1幕のフィナーレの7重唱?を聴いていると、saraiの頭が混乱してきます。えっ、こんな曲だったっけ? 何という発想の演奏でしょう。複雑かつ究極の精度の恐るべき演奏です。結局、この高い精度を保って、第2幕も素晴らしい演奏が続きました。これまで聴いてきた《ドン・ジョヴァンニ》とは、一線を画す演奏です。というよりも、モーツァルトのオペラで、こういう演奏が可能だったとは予想だにできなかった演奏です。一昨年のザルツブルク音楽祭での《皇帝ティトの慈悲》でsaraiの音楽の価値観がひっくり返された意味がじわっと分かってきたような気がします。やはり、これまでの音楽演奏とは、まったく次元の異なる演奏です。やはり、クルレンツィスの音楽の原点はモーツァルトのオペラにこそ、ありそうです。今更ながら、今年、saraiがルツェルン音楽祭にまで足を運び、ダ・ポンテ3部作を聴く意味は間違いなく、あるという確信を得ました。今日は真の意味での予習ができました。

ルツェルン音楽祭及びウィーン・コンツェルトハウスでのキャストは以下です。(日本語のみの表示はCDと同一キャスト)

 ディミトリス・ティリアコス(バリトン/ドン・ジョヴァンニ)
 Robert Lloydロバート・ロイド Commendatore
 Nadezhda Pavlovaナデージダ・パヴロヴァ Donna Anna
 ケネス・ターヴァー(テノール/ドン・オッターヴィオ)
 Federica Lombardiフェデリカ・ロンバルディ Donna Elvira
 Kyle Ketelsenカイル・ケテルセン Leporello
 Ruben Droleルーベン・ドローレ Masetto
 クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ/ツェルリーナ)

新たに加わった歌手ではドンナ・エルヴィーラを歌う若手ソプラノのフェデリカ・ロンバルディが注目されます。ほかの歌劇場でもこの役を持ち役としているようです。一方、ドンナ・アンナを歌うナデージダ・パヴロヴァは未知数です。クルレンツィスが抜擢したのですから、期待してみましょう。



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       クルレンツィス,  

今年のヨーロッパ遠征・・・クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。

一昨日からオペラ・コンサートの予習をしています。

まずは、クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作を聴いています。《フィガロの結婚》、《ドン・ジョヴァンニ》と聴いてきて、3日目の今日は最後の《コジ・ファン・トゥッテ》を聴きます。これはクルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作の2番目の録音です。昨日、《ドン・ジョヴァンニ》の究極の演奏を聴いていたので、この《コジ・ファン・トゥッテ》は当然あるべきレベルの演奏として受け入れました。それにしても、このクルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作は現代の音楽演奏に燦然と輝く金字塔と言えるでしょう。過去の演奏とは次元の異なる演奏と思えます。

予習した曲とキャストは以下です。

 モーツァルト:歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』 K.588 全曲

 ジモーネ・ケルメス(フィオルディリージ)
 マレーナ・エルンマン(ドラベッラ)
 クリストファー・マルトマン(グリエルモ)
 ケネス・ターヴァー(フェランド)
 アンナ・カシヤン(デスピーナ)
 コンスタンティン・ヴォルフ(ドン・アルフォンソ)
 ムジカエテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 テオドール・クルレンツィス(指揮)

 録音時期:2013年1月9-13日
 録音場所:ロシア、ペルミ、チャイコフスキー記念国立オペラ&バレエ劇場
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作の第1弾の《フィガロの結婚》の2012年9月の録音の直後に、この《コジ・ファン・トゥッテ》は録音されました。クルレンツィスらしい隅々まで徹底したこだわりの演奏です。スタイルは《フィガロの結婚》とほぼ同じですが、ソット・ヴォーチェを駆使して、音楽の精度はさらに向上しています。この後に続く《ドン・ジョヴァンニ》と同じレベルの素晴らしさです。ただ、演奏は美しいのですが、若干、上滑り気味でこのオペラの持つ真の深みが感じられないのが残念です。これから先は実演に期待しましょう。ウィーン・コンツェルトハウスとルツェルン音楽祭で聴きます。とりわけ、チェチーリア・バルトリがデスピーナを歌う贅沢なルツェルン音楽祭の公演はどんな演奏になるか、楽しみです。今年のルツェルン音楽祭の千秋楽の公演です。

ルツェルン音楽祭及びウィーン・コンツェルトハウスでのキャストは以下です。(日本語のみの表示はCDと同一キャスト)

 Nadezhda Pavlovaナデージダ・パヴロヴァ, Fiordiligi
 Paula Murrihyポーラ・マリヒー, Dorabella
 Konstantin Suchkovコンスタンティン・スチコフ, Guglielmo
 Mingjie Leiミンジェ・レイ, Ferrando
 アンナ・カシヤン(デスピーナ) *チェチーリア・バルトリ(ルツェルン音楽祭のみの特別出演)
 コンスタンティン・ヴォルフ(ドン・アルフォンソ)

新たなキャストでは、バルトリは別格として、ドンア・アンナも歌うフィオルディリージ役のナデージダ・パヴロヴァとケルビーノも歌うドラベッラ役のポーラ・マリヒーの出来がこのオペラの成功の鍵になりそうですね。グリエルモ、フェランドを歌うコンスタンティン・スチコフとミンジェ・レイも未知数です。意外にアンサンブル・オペラとして、まとまりのあるものになるかもしれません。クルレンツィスの手腕に期待しましょう。歌手ごどうこうではないかもしれません。


これで一番重要な予習は完了。ルツェルン音楽祭ではクルレンツィス&ムジカエテルナが伴奏を務めるチェチーリア・バルトリのリサイタルという番外編もあります。そのプログラムをチェックしてみました。以下の内容です。

ムジカエテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
テオドール・クルレンツィス(指揮)
チェチーリア・バルトリ
ミンジェ・レイMingjie Lei テノール

オール・モーツアルト作品

キリエ ニ短調Kyrie in D minor, K. 341 (386a)
カンタータ 「悔悟するダヴィデ」より Excerpts from the cantata Davide penitente, K. 469

歌劇『皇帝ティートの慈悲』より、
 第1幕第4曲 行進曲March from La Clemenza di Tito, K. 621
 第1幕第5曲 合唱「保ちたまえ」Serbate, oh Dei custodi from La Clemenza di Tito, K. 621 (Chorus)
 第2幕第19曲 ロンド「この今のときだけでも」(セストのアリア)Deh per questo istante solo from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria)
 序曲Overture to La Clemenza di Tito, K. 621
 第1幕第9曲 アリア「私は行く」(セストのアリア)Parto, parto, ma tu ben mio from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria)

歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より、
 序曲Overture to Don Giovanni, K. 527
 第15曲 ドンナ・エルヴィーラのアリア「ああ、神様、あの不道徳者は」 … 第21b曲「あの恩知らずの人は私を裏切った」In quali ecessi, o numi … Mi tradi aus Don Giovanni, K. 527 (Donna Elvira’s aria)

歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より、
 序曲Overture to Così fan tutte, K. 588
 第2幕「もうすぐ腕に抱かれ」(フィオルディリージとフェランドの二重唱)Fra gli amplessi in pochi istanti from Così fan tutte, K. 588 (duet for Fiordiligi and Ferrando)

フリーメイソンのための葬送音楽Masonic Funeral Music in C minor, K. 477 (479a)
劇唱「どうしてあなたを忘れられようか」とロンド「恐れないで、愛する人よ」Concert aria Ch’io mi scordi di te … Non temer, amato bene, K. 505


このプログラムでは、ダ・ポンテ3部作に含まれない歌劇『皇帝ティートの慈悲』が中心の構成になっています。特にバルトリが歌うセストのアリア2曲が楽しみです。きっと、クラリネット奏者と絡んでの歌唱になるのでしょう。ちょっと驚くのは、ドンナ・エルヴィーラとフィオルディリージをあえて歌うことです。ソプラノ役ですからね。コンサートアリアK.505も楽しみです。



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       クルレンツィス,  

今年のヨーロッパ遠征・・・チェチーリア・バルトリとクルレンツィス&ムジカエテルナのオール・モーツァルト・コンサート

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。旅そのものの準備はほぼ終えているので、準備作業は少し停滞しています。手術後の体調はほぼ復調しました。手術の傷ももう痛みはまったくありません。ただ、食事だけは栄養指導されたもの、脂が少なくて、刺激の少ない、柔らかいものを配偶者に作ってもらっています。1週間後に病院で病理検査結果が出るので、それまでは辛抱しています。もう、旅の出発まで2週間半ですが、健康管理が一番の旅の準備とも言えます。

一番、遅れていた音楽の予習も今日で4日間連続で巻き返しています。クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作は聴き終えて、今日は昨日チェックしたチェチーリア・バルトリのリサイタルの予習です。ルツェルン音楽祭でクルレンツィス&ムジカエテルナが伴奏する豪華なコンサートです。昨日チェックしたプログラムの内容を以下に再掲載します。

ムジカエテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
テオドール・クルレンツィス(指揮)
チェチーリア・バルトリ
ミンジェ・レイMingjie Lei テノール

オール・モーツアルト作品

キリエ ニ短調Kyrie in D minor, K. 341 (386a)
カンタータ 「悔悟するダヴィデ」より Excerpts from the cantata Davide penitente, K. 469

歌劇『皇帝ティートの慈悲』より、
 第1幕第4曲 行進曲March from La Clemenza di Tito, K. 621
 第1幕第5曲 合唱「保ちたまえ」Serbate, oh Dei custodi from La Clemenza di Tito, K. 621 (Chorus)
 第2幕第19曲 ロンド「この今のときだけでも」(セストのアリア)Deh per questo istante solo from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria)
 序曲Overture to La Clemenza di Tito, K. 621
 第1幕第9曲 アリア「私は行く」(セストのアリア)Parto, parto, ma tu ben mio from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria)

歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より、
 序曲Overture to Don Giovanni, K. 527
 第15曲 ドンナ・エルヴィーラのアリア「ああ、神様、あの不道徳者は」 … 第21b曲「あの恩知らずの人は私を裏切った」In quali ecessi, o numi … Mi tradi aus Don Giovanni, K. 527 (Donna Elvira’s aria)

歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より、
 序曲Overture to Così fan tutte, K. 588
 第2幕「もうすぐ腕に抱かれ」(フィオルディリージとフェランドの二重唱)Fra gli amplessi in pochi istanti from Così fan tutte, K. 588 (duet for Fiordiligi and Ferrando)

フリーメイソンのための葬送音楽Masonic Funeral Music in C minor, K. 477 (479a)
劇唱「どうしてあなたを忘れられようか」とロンド「恐れないで、愛する人よ」Concert aria Ch’io mi scordi di te … Non temer, amato bene, K. 505


普通のリサイタルとも思えますが、クルレンツィスが構成すると、歌劇『皇帝ティートの慈悲』を中心に新たなオペラを新制作したようになるかもしれません。実際、一昨年のザルツブルク音楽祭での歌劇『皇帝ティートの慈悲』では、大ミサ曲 ハ短調 K.427(K.417a)、アダージョとフーガ ハ短調 k.546、フリーメイソンのための葬送音楽 ハ短調 K.477(479a)を挿入した重厚な内容でした。今回も同様にフリーメイソンのための葬送音楽が後半に配置されていますね。


さて、今日の予習は以下の演奏を聴きました。

キリエ ニ短調 K. 341 (386a)
 モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー 1986年11月30日、ロンドン、セント・ジョンズ教会

カンタータ 「悔悟するダヴィデ」より K. 469 第8曲 不毛の悩みは遠ざかり
 チェチーリア・バルトリ、ウィーン室内管弦楽団、ジョルジー・フィッシャー(指揮) 1993年3-4月、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン

歌劇『皇帝ティートの慈悲』より、
 第1幕第4曲 行進曲
 第1幕第5曲 合唱「保ちたまえ」
 第2幕第19曲 ロンド「この今のときだけでも」(セストのアリア)
 序曲
 第1幕第9曲 アリア「私は行く」(セストのアリア)

 セストのアリア2曲
  チェチーリア・バルトリ、ウィーン室内管弦楽団、ジョルジー・フィッシャー(指揮) 1990年、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン

 その他のオーケストラ曲、合唱曲
  RIAS室内合唱団、フライブルク・バロック・オーケストラ、ルネ・ヤーコプス(指揮) 2005年 セッション録音

歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より、
 序曲
 第15曲 ドンナ・エルヴィーラのアリア「ああ、神様、あの不道徳者は」 … 第21b曲「あの恩知らずの人は私を裏切った」

  バルトリの録音が見つからなかったためにパス(その後、発見したので、後日、聴く予定)

歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より、
 序曲
 第2幕「もうすぐ腕に抱かれ」(フィオルディリージとフェランドの二重唱)

  バルトリの録音が見つからなかったためにパス

フリーメイソンのための葬送音楽 K. 477 (479a)
 ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ラファエル・クーベリック(指揮) オットー・クレンペラー追悼コンサート 1974年1月14日 ロイヤル・フェスティヴァル・ホール、ロンドン ライヴ録音
 
劇唱「どうしてあなたを忘れられようか」とロンド「恐れないで、愛する人よ」 K. 505
 チェチーリア・バルトリ、アンドラーシュ・シフ、ウィーン室内管弦楽団、ジョルジー・フィッシャー(指揮) 1990年、モーツァルトザール、コンツェルトハウス、ウィーン


以上のようにバルトリの歌唱を中心に聴きましたが、おそらく、真ん中の休憩前、前半の最後に歌われるセストのアリア「私は行く」はクラリネットと絡んでの絶唱です。バルトリならではのアジリタも素晴らしく、この1曲を聴くだけでも、このコンサートを聴く甲斐があると思いました。それに今回はクルレンツィスとの初めての共演という期待もあります。後半の最後のコンサートアリアK.505も素晴らしい歌唱。アンドラーシュ・シフのベーゼンドルファーの美しいピアノの響きも素晴らしいです。今回のリサイタルでは、モダン・ピアノではなく、フォルテピアノの演奏になるんでしょうね。saraiとしては、誰か有名ピアニストがサプライズ登場して(バルトリつながりではシフ、クルレンツィスつながりではメルニコフ)、モダン・ピアノで演奏してくれたほうが嬉しいのですが・・・。
カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K. 469については、第8曲 不毛の悩みは遠ざかり だけがバルトリの歌唱で録音されていました。若い頃のバルトリは今以上の澄み切った美声で、とてもバルトリとは分からないような歌唱でびっくりです。セストのもう一つのアリアもアジリタがないせいか、すっきりと美しい歌唱です。ほぼ30年前の歌唱ですからね。

バルトリが歌わないクルレンツィス&ムジカエテルナの演奏は、既に聴き終えた歌劇『ドン・ジョヴァンニ』と歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』以外はクルレンツィス&ムジカエテルナの録音が見当たりません。で、なるべく、ピリオド奏法の録音を聴きます。キリエK.341はガーディナー他のものを聴きましたが、荘重な演奏です。クルレンツィスはもっと軽快な演奏になるのかな。歌劇『皇帝ティートの慈悲』は名匠ルネ・ヤーコプスの演奏。断片的に聴いたわけですが、素晴らしい演奏です。傾向的にはクルレンツィスと似た傾向の演奏と受け止めました。フリーメイソンのための葬送音楽は名指揮者の追悼によく演奏されるんですね。フルトヴェングラーの葬儀の際はヨッフム指揮のベルリン・フィル、カール・ベームの追悼コンサートではヨッフム指揮のウィーン・フィル、そして、今回聴いたのはオットー・クレンペラーの追悼コンサートをクーベリックが指揮したものです。いずれも巨匠ゆかりのオーケストラが他の巨匠に指揮されるという類似点があります。この曲はそういう位置づけの曲なのですね。クーベリックの指揮は見事です。あまり、彼のモーツァルトは評価されていないようですが、とても素晴らしいです。そう言えば、クーベリックはクララ・ハスキルとの幻に終わったモーツァルトのピアノ協奏曲全集というのがありました。二人は熱望していましたが、クーベリックがデッカ所属、ハスキルがフィリップス所属という壁に阻まれて、実現しませんでした。それどころか、彼らのモーツァルトの共演はまったく録音として残されていません。全集が実現していれば、音楽史上、輝くべき成果になったことは間違いありません。結局、彼らの共演はシューマンとショパンの協奏曲だけが残されています。もちろん、素晴らしい演奏です。ともかく、クーベリックのモーツァルトはいいです。

予習も残り4回分になって、半分は終わり、少し、目途が付いてきました。ほかの準備も進めないといけません。

連日、内容のないブログ記事が続き、申し訳けありませんが、ご愛読と人気ランキングのプチをよろしくお願いします。



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       クルレンツィス,  

今年のヨーロッパ遠征・・・ホテルのアクセス方法をチェック

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。今日はオペラ・コンサートの予習は一休み。とは言え、クルレンツィス&ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ、ダ・ポンテ3部作のキャストが気になって、チェックします。ルツェルン音楽祭とウィーン・コンツェルトハウスのキャストはチェチーリア・バルトリ以外はすべて同じ。CDで歌っていた歌手が一部、参加していますが、基本的には、新しいキャストに変わっています。CDは2012年~2014年に録音されたので、5年から7年経っているので、それはそうでしょう。キャストの内容は既にアップ済の記事に書き加えました。興味のあるかたは覗いてみてください。

今日はホテルの場所を確認しながら、アクセスのしかたをまとめます。今回、宿泊するホテルは計14のホテルです。結構な作業になります。
イスタンブールのホテルはターキッシュエアラインが無料で1泊分を提供してくれた4つ星ホテル。既に空港シャトルバスの旧市街バスターミナルからの歩き方はチェック済です。

 GRAND YAVUZ SULTANAHMET(グランドヤウスホテル ス​​ルタンアフメット)

ウィーンは前半と後半の2回、宿泊します。最初のホテルはいつものホテルが満室だったので、そのお隣のホテルにしました。ですから、このホテルの場所は熟知しています。空港からはSバーンでレンヴェーク駅まで移動して、徒歩すぐです。

 Austria Trend Hotel Savoyen Vienna (オーストリア トレンド ホテル サヴォイェン ウィーン)

後半はあえて別のホテルにしてみました。ウィーン・ミッテ駅の近くなので、SバーンかCATで移動します。駅から徒歩5分ほどです。

 Mercure Grand Hotel Biedermeier Wien(メルキュール グランド ホテル ビーダーマイアー ウィーン)

ここまでは勝手知ったるウィーンだから簡単です。
次はグラーツ。何と初めての訪問です。駅近くのホテルにしたので、ここも駅からは簡単にアクセスできます。

 Hotel Strasser(ホテル ストラセル)

次はルツェルン。ここは前回と同じホテルにしようとしましたが、満室のため、そのホテルの近くにします。ですから、土地勘はあります。駅前から、頻繁にバスも走っているので、荷物のあるときや疲れたときはバス利用。ロイス川沿いに歩いても駅からは15分くらいです。眺めのよい道なので、ぶらぶら歩くのもありです。

 Star Vacation Homes Lucerne (スター バケーション ホームズ ルツェルン)

次はヴヴェイ。レマン湖畔の町です。小さな町なので、アクセスは簡単。バスも走っているので、荷物のあるときはバスを利用します。

 Hostellerie de L'Hôtel de Ville (オステルリー ドゥ ルホテル ドゥ ヴィル)

次はもうフランス。まずはリヨン。前回は駅前にしましたが、ここも満室。今回はソーヌ川とローヌ川に挟まれた旧市街のホテルにしました。駅からはメトロを2路線乗り継いで移動し、ベルクール駅からは500mほど歩きます。ホテルの北にはリヨンの美食店が建ち並びます。そう、それが目的なんです。

 Best Western Lyon Saint-Antoine(ベストウエスタン リヨン サン-タントワーヌ)

次はカルカソンヌ。あえて、駅前ではなく、城塞都市ラ・シテの城壁の中にあるホテルにしました。中世の雰囲気を味わいたかったからです。しかし、これが難物。バスは1時間に1本くらいしかなく、駅前のタクシーも少ないようです。また、城塞内の石畳の道を重い荷物を引いて歩くのもなんですね。もちろん、城塞内には車は入れません。これは困った。仕方がなく、ホテルにアクセス方法を尋ねるメールを書きました。もし、ちゃんと返事が来れば、それに従いましょう。というところで時間を取られ、今日はここまで。

 B&B La Demeure De La Cite (ラ ドミュール ド ラ シテ)


なかなか、旅の準備も大変です。残りのホテルはフランス各地(一つは国境近くのスペインの町)の6つのホテル。パリ以外は土地勘がない初めての町なので、まだまだ、面倒です。



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今年のヨーロッパ遠征・・・ホテルのアクセス方法をチェック中、えっ、ボルドーのトラムが運休?

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。手術後の体調は順調です。昨日に続いて、ホテルのアクセスのしかたを調査中。昨日はカルカソンヌの城塞都市ラ・シテの城壁の中にあるホテルにどう行けばいいのか、苦戦し、現在、ホテルに問い合わせ中です。1日経ちましたがが、まだ、返事は来ていません。

カルカソンヌの次はルルドです。これは駅前1分のホテルですから、アクセスは楽勝。

 Best Western Beauséjour(ベスト ウェスタン ヴォーセジュール)


次はスペインのバスク地方のサン・セバスティアンです。これはバル巡りを考えているので、あえて、旧市街の真ん中のホテルです。バスク鉄道のアマラAmara駅からは意外にバスが便利で、頻繁に旧市街の外側までバスが乗り入れています。28番か、26番のバスで3つ目のバス停で降りればよさそうです。戻りも同様です。苦戦するかと思っていたら、スイスイと調査完了。

 Central Roomss(セントラル ルームス)

次はボルドー。これも旧市街の真ん中のホテルで駅からのトラムC線の終点のカンコンス広場から歩いて、それほどかからないので、楽勝の筈でした。ところが、ルートをチェックすると、このトラムC線の運行時間がどうしても見つかりません。トラムのHPで調べると、訪問日は運行していないと出てきます。日本語の旅サイトをチェックしますが、トラムが運休しているという情報は皆無です。調べに調べた結果、トラムのHPで、トラムC線はボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux Saint-JeanとカンコンスQuinconcesの間は10月末まで運休だという記事を見つけました。何やら、路線の途中にあるサリニエール通りSalinièresのパーキングで火災があり、安全状況が確認できるまでは運休するというものです。その代替策として、代行バスBUS-Cなるものをお昼は5分間隔で走らせるということが告知されています。駅前の乗り場が少し遠くなって、歩いて4分ほどかかるようです。代替バスの運行ルートはほぼ、トラムと並行したルートです。以下がそのルートです。

2019081901.jpg



トラムが走っているときに比べて、余計に10分ほどかかるようですが、仕方ありませんね。saraiが訪れる9月後半にトラムが復旧していることを願うばかりです。
これで一件落着ですが、今日はここで力尽きました。

後はパリの2つのホテルとモン・サンミシェルのホテルの3つです。



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今年のヨーロッパ遠征・・・ホテルのアクセス方法のチェックも完了

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。手術後の体調は順調でいつものコミュニティ活動を実施。実はsaraiは週に1回、趣味を活かして、完全無償のボランティアでPCのトラブルや利用方法の相談室を開催しています。せめてもの社会貢献活動です。こうして、日常を楽しめることは何と幸福なことか。入院は己を見つめ直す契機にもなりますね。

さて、今日もホテルのアクセスのしかたを調査中。一昨日からカルカソンヌの城塞都市ラ・シテの城壁の中にあるホテルにどう行けばいいのか、ホテルに問い合わせ中でしたが、ようやく、ホテルのスタッフとメッセージの交換ができるようになりました。Booking.comには便利な機能があり、ホテルとメッセージ交換ができます。結局、駅前にいる筈のタクシーに乗って、城塞都市ラ・シテの城壁のナルボンヌ門まで行き、ホテルに電話すれば、荷物をカートでピックアップしに来てくれるそうです。カートに我々も乗せてもらえるかどうかは不明です。まあ、荷物がなければ、歩くのも楽でしょう。これでカルカソンヌのホテルの件も解決。

 B&B La Demeure De La Cite (ラ ドミュール ド ラ シテ)


次はパリの最初のホテルです。ボルドーからモン・サンミシェルに向かう途中でモンパルナス駅の近くに泊まります。駅からは徒歩すぐなので、問題なし。治安はどうなのでしょう? 最近はパリの治安が悪いですから、不安はあります。

 Hôtel Orchidée(オテル オルキデ)


次はモン・サンミシェルです。ホテルはモン・サンミシェルの対岸のクエノン河口ダム近くにあります。ちょうど、レンヌからのバスターミナル近くでもあり、また、モン・サンミシェルへのシャトルバス乗り場にも近い絶好の立地です。これも楽勝パターンですね。

 Hotel Gabriel(ホテルガブリエル)


最後は今回の旅で、2回目のパリです。この時期、パリはホテルが混み合っていて、探した挙句にサン・マルタン運河近くの手頃なホテルを予約。調べてみると、ホテルのすぐ近くにメトロ5号線のジャック・ボンセルジャン駅Jacques Bonsergentがあります。モンパルナス駅からのアクセスは地下鉄を乗り継いで、30分弱です。

 Garden Saint Martin(ガーデン サン マルタン ホテル)

それに嬉しいことにホテルの直近に人気のパン屋さん、デュ・パン・エ・デジデDu Pain et des Idéesがあるじゃないですか!
このホテルからはコンサート・オペラに通います。コンサートホールのフィルハーモニー・ド・パリPhilharmonie de Parisへはメトロ1本で楽々アクセス。
パリ・オペラ座ガルニエへもちょっと歩いたところのメトロ駅からやはり、メトロ1本で楽々アクセス。
パリCDG(シャルルドゴール空港)へは荷物がありますから、北駅まで近くのバス停からバス移動。北駅から空港へはRERで30分。全部で1時間以内の移動です。

これでめでたく、ホテルのアクセスのチェックが完了。こんなホテルに泊まるというささいなことでも十分な準備が必要です。もちろん、タクシーを使うつもりなら、それほどのことはありませんが、saraiは基本、公共交通機関利用派です。それも旅の醍醐味でしょう。



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今年のヨーロッパ遠征・・・準備状況に手抜かりあり! カルカソンヌのミディ運河クルーズにも苦戦!

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。今日はまずは資料の整理。Booking.comの予約ホテル一覧を見ると、パリのホテルでクレジットカードが決済できなかったとクレームがあがっています。そんなはずはないので、とりあえず、再度、クレジットカードの情報を送ります。予約キャンセルにはなっていません。もう一度、決済できないようならば、VISAカードのオーソリに連絡しましょう。あと、24Hフロントでないホテルには最新のチェックイン時間を送付します。ついでに時刻表が未定だったレンヌ→モン・サンミシェルのバス時刻をチェックすると、9月の時刻表が更新されています。フランス国鉄SNCFのサイトoui.sncfでこのバスのチケットも購入。安くなったのかどうか、確かめていませんが、シニア割引カードで購入できました。さらにすべての鉄道チケットをチェックしてみると、何とリヨン→カルカソンヌのTGVのチケットが見当たりません。こういうときには、フランス国鉄SNCFのサイトoui.sncfのMy Bookingsが役に立ちます。購入したチケットの一覧が表示でき、そこからチケットの再印刷ができます。それにしても、チェックしてよかった。あぶない、あぶない・・・。ところで、バスク鉄道の9月の時刻表は相変わらず、更新されていません。

今日はイスタンブールのボスポラス海峡クルーズとカルカソンヌのミディ運河クルーズをチェックします。ボスポラス海峡クルーズは朝10時から1時間置きに1時間半の観光クルーズをトゥルヨル社が催行しています。料金も安いようです。予約は不要で直接、乗り場のある金角湾のEminönü(エミノニュ)で購入すればよさそうです。ボスポラス海峡のスルタンアフメット大橋まで行って、折り返してくるようです。

問題はカルカソンヌのミディ運河クルーズ。情報がなかなか見つかりません。結局、2社のクルーズが朝の10時から、1時間、2時間のコースでやっていることが判明。le Cocagne社の10:00から2時間のクルーズに参加することに決めます。一人10ユーロです。予約サイトも見つけましたが、基本的に満席ではないようなので、その日にチケットを購入しましょう。しかし、ここからが問題。どうやら、カルカソンヌの駅は小さくて、コインロッカーがなさそうです。前日宿泊するホテルは城塞都市ラ・シテの城壁の中にあるホテルで、荷物は預かってくれるでしょうが、駅から遠いので、荷物を取りに戻るのも嫌です。クルーズ船乗り場は駅前なんです。いろいろ、調べた挙句、どうやら、クルーズ船のチケット売り場で荷物は預かってもらえそうです。でも、クルーズは12時に終わり、荷物を受け取ると、電車の出発時刻15時半まで身動きがとれなくなります。カルカソンヌの町歩きを楽しむ予定だったんですけどね。さらに調べると、ツーリストインフォメーションのサイトに有料で荷物を預かってくれる駅近くのホテルがあることが判明。クルーズ船に乗る前にどこかのホテルに荷物を預けるのもありです。でも、もう一つだと思い、さらに調べると、もう一社、Carcassonne Croisieres社のクルーズに12時出発で2時間45分のピクニッククルーズなるものを発見。15時までには戻ってくるようですから、電車の出発時刻にぴったりですね。ピクニッククルーズは運河クルーズの途中でランチブレークで下船し、ピクニックバスケットを購入して、運河付近をちょっと散策するようです。朝はゆっくりと城塞内を見学して、12時のクルーズに向けて、荷物を持って、ホテルを出発すればいいですね。色んな案があるので、あとは配偶者とゆっくり相談しましょう。カルカソンヌの観光は実に手間がかかりますね。それでも、一応、解決策がいくつか、ありそうなので、一安心。



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今年のヨーロッパ遠征・・・ウィーン国立歌劇場の楽劇《サロメ》の予習

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。

今日はオペラ・コンサートの予習です。

ウィーン国立歌劇場で本当に久しぶりにオペラを聴きます。最後に聴いたのは2015年6月のヒンデミットの歌劇「カルディヤックCardillac」。4年ぶりです。そして、ウィーン国立歌劇場で聴くR.シュトラウスは格別です。ここでR.シュトラウスを聴くのは、2014年6月に歌劇「ナクソス島のアリアドネ」を聴いて以来、5年ぶりです。
満を持して、予習したのはアンゲラ・デノケがサロメを歌ったブルーレイ・ディスク。凄いオペラです。それを実感させてくれる、素晴らしい演奏でした。デノケの絶唱とヨカナーンを歌ったアラン・ヘルドが素晴らしかったです。特に二人が絡み合うシーンでは聴き惚れてしまいました。歪んだ形の愛、聖と俗の対照、若きシュトラウスの天才たる音楽をデノケとヘルドは見事に歌い切ります。R.シュトラウスの音楽は今でも前衛を走ります。フィナーレでは言葉を失いました。

予習した曲とキャストは以下です。

・リヒャルト・シュトラウス:『サロメ』全曲

サロメ:アンゲラ・デノケ(S)
ヘロデ:キム・ベグリー(T)
ヘロディアス:ドリス・ゾッフェル(Ms)
ヨカナーン:アラン・ヘルド(Br)
ナラボート:マルセル・レイヤン(T)
ベルリン・ドイツ交響楽団
指揮:シュテファン・ゾルテス

演出:ニコラス・レーンホフ
舞台デザイン:ハンス=マルティン・シュローダー

収録時期:2011年
収録場所:バーデン・バーデン祝祭劇場(ライヴ)


ウィーン国立歌劇場でのキャストは以下です。

指揮:デニス・ラッセル・デイヴィス
演出:ボレスラウ・バルロク
舞台デザイン:ユルゲン・ローゼ

ヘロデ:イェルク・シュナイダー
ヘロディアス:リンダ・ワトソン
サロメ:アウシュリネ・シュトゥンディーテ
ヨカナーン:アラン・ヘルド

サロメの演出は今でも変わっていません。演出家のボレスラウ・バルロクは既に故人です。この演出のサロメは2011年の10月に聴いています。このとき聴いたサロメは最高に素晴らしい演奏でした。オーケストラの究極の美に酔いしれました。このときのブログ記事はここです。今回もウィーン国立歌劇場のオーケストラはきっと素晴らしい演奏を聴かせてくれるでしょう。楽しみです。



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       デノケ,  

今年のヨーロッパ遠征・・・手術も完全治癒! そして、予習も終盤・・・内田光子のモーツァルトのピアノ協奏曲に向けて

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。

ところで、緊急入院、緊急手術し、1週間で退院して、早、2週間が経ちました。今日は手術で切除した盲腸(虫垂)の病理検査結果が出るので、2週間ぶりに懐かしい病院を訪れました。予約時間よりも30分も早く到着しましたが、すぐに診察室に呼ばれて、入院時の主治医と久しぶりの対面。主治医の先生は笑みを浮かべながら、病理検査結果の表示されたPCの画面を見せてくれます。切除した盲腸は腐れていただけで、悪性の様子はなかったということで、30秒も経たずに一件落着。それだけではと思ったのか、先生は「一応、傷の状態を診ておきましょう」とのこと。さっと、お腹の手術痕を見て、問題ないねとのことです。saraiが「では、これで完全治癒ですね?」って言うと、その通りと言うことです。これで旅の障害はすべて無くなりました。レッツゴー!

退院後、続けていた食事制限などの節制も基本、解禁。もっとも、そうしてよいと先生に言われたわけではありません(笑い)。勝手な自己判断です。
で、夕食は・・・ジャジャーン、久しぶりのワインで乾杯! あては海鮮とマッシュルームのアヒージョ、そして、生マグロの刺身。健康って、いいですね!
そして、3週間ぶりに湯船に漬かりました。入院中はもちろん風呂なしで、退院後もシャワーだけでした。2週間後にはオーストリアの温泉に浸かりますが、その前祝いみたいなものです。

さて、今日もオペラ・コンサートの予習です。

ウィーン・コンツェルトハウスで聴く内田光子&マーラー・チェンバー・オーケストラのモーツァルトのピアノ協奏曲の夕べの予習です。
ここは内田光子の演奏で聴くべきところですが、その素晴らしい演奏は散々、聴いています。その上で、saraiの愛する最高の演奏を聴きます。予習というよりも楽しみです。
曲目が第19番 K.459と第20番 K.466とくれば、これは最愛のピアニスト、クララ・ハスキルの名演奏がたくさん残っています。
まず、第19番 K.459はハスキルの全録音8枚の中で最も録音と演奏の素晴らしい1枚がこれ。

 1959年2月19日、パリ(シャンゼリゼ劇場) コンスタン・シルヴェストリ指揮フランス国立管弦楽団

 これは最高の1枚です。何とステレオ録音です。音質もこれ以上ないほどの素晴らしさ。平林直哉氏の最高の仕事に感謝です。シルヴェストリ指揮のフランス国立管弦楽団はモーツァルトにしては少々、硬い印象ではありますが、立派な演奏と言えるでしょう。そして、ハスキルのピアノは非常に明確。やはり、純度の高い響きで格調ある演奏です。ハスキル・ファンとしては感涙ものと言える素晴らしい演奏と録音です。ハスキルを代表する1枚と言えます。どうして、世の中で評判にならないのか、とっても不思議です。第3楽章のハスキルの妙技、そして、それに触発されるかのように白熱するオーケストラ。これぞ、協奏曲と言える演奏に酔いしれるのみです。大変、感動します。会場から沸き起こる拍手と一緒に拍手します。まさにその場でライヴで聴いた思いになります。saraiの愛聴盤です。


次は第20番 K.466。名曲中の名曲ですね。ハスキルは11枚も録音を残しており、どれも素晴らしい演奏ばかりです。いずれもハスキルのファンならば、聴き逃せない演奏ばかりですが、とりわけ、1956年のカラヤン、1956年のミュンシュ、1959年のクレンペラーとのライヴ録音は素晴らしいの一語に尽きます。1954年のフリッチャイとのセッション録音、1954年のパウムガルトナー、1960年のマルケヴィッチも捨て去りがたい魅力に満ちています。やはり、ハスキルのピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466は大袈裟に言うと、人類の文化遺産の最高峰です。この中でsaraiの一番のお気に入りはこれ。

 1959年9月8日、ルツェルン音楽祭 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団(AUDITEハイレゾ) カデンツァ:ハスキル

 前に聴いていたURANIAのCDも音質こそ悪いですが、素晴らしい演奏でした。しかし、新たにAuditeのダウンロード販売で入手したハイレゾ音源はまるで奇跡のように素晴らしい音質で、オーケストラもハスキルのピアノの響きも素晴らしく磨きあがっています。とりわけ、ハスキルのピアノの高域のピュアーな響きと低域の深みのある響きは感涙ものの素晴らしさ。AUDITEのルツェルン音楽祭のハイレゾ音源シリーズでは、フルトヴェングラーのシューマンの交響曲第4番も見事に蘇りましたが、これはそれを上回る出来です。この演奏で聴くハスキルの音楽は一段と芸術上の高みに上った感があります。潤いのある、磨き上げられたようなピアノの響きで哀感のある音楽を奏でていきます。まさに輝くような演奏に引き込まれてしまいます。第2楽章の深い詩情にあふれた演奏には絶句するのみです。第3楽章もパーフェクトな響きで音楽が進行します。これこそ、ハスキルのモーツァルトを代表する名演奏です。クレンペラーもさすがに立派にオーケストラを鳴らしています。名指揮者と組んだときのハスキルは一段と輝きを増します。第1楽章の冒頭はいかにもデモーニッシュな雰囲気のオーケストラ演奏ですが、ハスキルの品格の高いピアノが入ってくると状況が一変します。あの名匠クレンペラーもハスキルの品格に合わせた演奏に切り替えます。モーツァルトの音楽の純粋さを際立たせるようなピアノとオーケストラがこの名曲の本質を奏でていきます。これこそ、真のモーツァルトの音楽であることを実感させてくれます。


ウィーン・コンツェルトハウスの内田光子&マーラー・チェンバー・オーケストラのモーツァルトのピアノ協奏曲の夕べでは、2曲の名曲の間に、R.シュトラウスの晩年の傑作、メタモルフォーゼンが演奏されます。不思議なプログラムです。予習では今まで聴いていなかった演奏を選びます。これまで聴いた中ではフルトヴェングラーとクレンペラーが双璧の演奏でした。今日はこれ。

 1967年8月、ジョン・バルビローリ指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団

カップリングされているのは、名演奏で有名なマーラーの交響曲第6番。しかし、このメタモルフォーゼンも素晴らしい演奏。戦後20年ほど経った時点での戦勝国側のイギリスのメンバーによる演奏ですが、まさに戦争には勝者も敗者もなく、残されたのは悲しみだけという厳然たる真実を告げるかのような魂の演奏です。カラヤン&ベルリン・フィルの美しいけれども、どこか空々しい演奏とは一線を画す演奏に思えます。


メタモルフォーゼンを聴き終えて、内田光子の知的なプログラム構成に思いを巡らせます。共通項は“悲しみ”です。モーツァルトの音楽はピュアーな表現の持つ悲しみ。R.シュトラウスは父親の影響もあって、モーツァルトの音楽を音楽を再興しようと、「ばらの騎士」などの名曲を作り上げましたが、それは悲しみではなく、ウィーン風の軽みに満ちたものでした。しかし、晩年はこのメタモルフォーゼン、4つの最後の歌、カプリッチョ、ダナエの愛などで透徹した悲しみを表現するようになりました。およそ、150年を隔てたモーツァルトの音楽とR.シュトラウスの音楽を“悲しみ”で繋ぎ合わせようというのが、内田光子の思いだと考えましたが、その答えはコンサートで聴きとりましょう。

予習も終盤に入り、残り、2日分になりました。もっとも、予習はもっともっとすべきでしたが、時間がね・・・。



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モーツァルト・マチネ 第37回@ミューザ川崎シンフォニーホール 2019.8.24

毎回1時間ほどのプログラムで休憩もない軽いマチネです。次回はジョナサン・ノットも登場するので、このモーツァルト・マチネを聴くことにしました。9月のヨーロッパ遠征を控えて、このコンサートを聴くと、残りは1回だけ。遠征の前日です。最後まで粘るsaraiです。ということで、今日はヨーロッパ遠征の準備作業は一時休止。かなり、目途がたってきましたからね。

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』とオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』はヨーロッパ遠征で聴くクルレンツィス&ムジカエテルナの演目なので、よい予習になります。東響の演奏は特にオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』の序曲のアンサンブルが素晴らしく、聴き応えがありました。森 麻季はもちろん、その実力を発揮して、堂々の歌唱。しかし、彼女の声質はスープレット的なので、ドン・ジョヴァンニのドンナ・アンナのアリアではパワー不足を感じます。むしろ、ツェルリーナのアリアでも歌ってくれたほうがよかったでしょう。その点、コジ・ファン・トゥッテのフィオルディリージのアリアのほうが合っていましたが、これはもっと透明な声を聴かせてもらいたかったところです。

交響曲 第40番には期待しましたが、本当にエンジンがかかったのは第4楽章。これは東響らしい素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれました。沼尻竜典の指揮はもっと、古典派のポリフォニーをきっちりと聴かせてほしかったところです。全体には素晴らしい演奏でした。予習で聴いた1970年のセルの演奏が素晴らし過ぎたので、ちょっと辛口の聴き方になってしまいました。

それにしても、1時間強の短いコンサート。交響曲第40番の前に短くても休憩がほしいですね。次回はジョナサン・ノットが交響曲第41番《ジュピター》を聴かせてくれます。楽しみです。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:沼尻竜典
  ソプラノ:森 麻季
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:青木尚佳

  <オール・モーツァルト・プログラム>
  オペラ『ドン・ジョヴァンニ』 K. 527
   序曲、アリア「むごい女ですって」(第2幕、ドンナ・アンナのレシタティーヴォとアリア)

  オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』 K. 588
   序曲、アリア「恋人よ、許してください」(第2幕、フィオルディリージのアリア)

  交響曲 第40番 ト短調 K. 550


最後に予習について、まとめておきます。

オペラ『ドン・ジョヴァンニ』とオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』はヨーロッパ遠征に向けて、クルレンツィス&ムジカエテルナの演奏を聴いたばかりなので、省略。


最後の交響曲 第40番を予習したCDは以下です。

 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1970年5月22日、東京文化会館ライヴ、NHK録音

これは素晴らしい演奏です。いわゆる「悲しみの疾走」というイメージでは捉えられない音楽自身の持つ魅力に満ちています。モーツァルトと言えば、オペラとピアノ協奏曲に尽きると思っていましたが、この演奏を聴いて、モーツァルトは交響曲の分野でポリフォニーを完成したことが実感できました。常に複数の声部の旋律やリズムが明確に聴こえて、どの声部もいきいきと輝いています。この演奏はセルの最晩年の来日コンサートのライヴ録音です。彼はこの2カ月後に亡くなります。saraiは当時、京都で学生時代を過ごしていました。とても東京までの旅費やコンサート費用を捻出できる状態ではありませんでしたが、こういう素晴らしい演奏を聴き逃がしたことが残念です。しかし、録音の状態も素晴らしく、最晩年のセルの深い味わいと当時のクリーヴランド管弦楽団の演奏レベルの高さを実感できます。



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今年のヨーロッパ遠征・・・友人の知恵を借りて、アルプス再挑戦!

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。遂に出発まで10日です。準備を急がないといけませんね。

ルツェルン音楽祭の翌日はルツェルンから、ゴールデン・パス・ラインに乗って、レマン湖に向かいますが、途中、インターラーケン・オストで7時間の乗り換え時間をあえて、作りました。そこでアルプスへの再チャレンジをするためです。2年前は悪天候のため、よい眺望が得られませんでした。今度こそ、晴れ女の配偶者のパワーを借りて、晴天のアルプスを眺めようという魂胆なんです。
さて、この7時間を活かして、どういうルートを周るか・・・saraiには心強い友人がいます。このところ、毎年のようにスイスでハイキングしている友人です。彼にすべてを委ねて、お知恵を拝借することにしました。条件はもうユングフラウヨッホには行かずに、ユングフラウ、メンヒ、アイガーの3山の眺望を楽しむという路線に徹するというものです。で、彼は流石に詳しいアドバイスを即座にしてくれました。結果として、以下のような、よくばりプランになりました。

メンリッヒェン~クライネシャイデックへのハイキング(2年前も同じコースを歩きましたが、悪天候で3山はほとんど見えませんでした)とミューレンの村散策を組み合わせたプランです。

ルツェルンで朝6時の電車に乗れば、インターラーケン・オストInterlaken Ostに7時54分に着きます。駅のコインロッカーに荷物を放り込み、早業で8時5分のBOB鉄道に乗り換えます。すると、8時34分にラウターブルンネンLauterbrunnenに到着。
ラウターブルンネンから徒歩3分でロープウェイ乗り場。8時38分のロープウェイで8時42分にグリュッチアルプGrütschalpに到着。8時44分のBLM鉄道に乗り換えて、8時58分にミューレン駅Mürren BLMに到着。30分ほどミューレンの村を散策します。運がよければ、このあたりで既に3山が眺められる筈です。
9時43分にミューレン駅Mürren BLMから逆経路で10時02分にラウターブルンネンに到着。ラウターブルンネンから、また、10時07分のBOB鉄道に乗って10時19分にヴェンゲン駅Wengenに到着。駅から5分ほど歩いてロープウェイ乗り場に急行します。チケットを買って、10時30分のロープウェイに乗れれば、10時36分にメンリッヒェンMännlichenに到着。(駄目なら、10時50分に乗って、10時56分着。)
メンリッヒェンではクライネシャイデックの反対方向のメンリッヒェン山頂に向かって、そこからの3山の景色を楽しみます。そこからはクライネシャイデックKleine Scheideggまでのハイキングを楽しみます。全部でおよそ3時間の行程です。13時半にクライネシャイデックに到着。13時33分にクライネシャイデックで電車に乗って、グリンデルワルトを経由して、14時53分にインターラーケン・オストに到着。インターラーケン・オストからのゴールデン・パス・ラインの電車は15時08分発です。ジャストセーフですね。

なお、この日は1日乗り放題のSAVER DAY PASSを購入済なので、以上の行程では、ヴェンゲンからメンリッヒェンまでのロープウェイ、クライネシャイデックからグリンデルワルトまでのWAB鉄道以外はすべて、フリーパスです。

ぎりぎりのスケジュールですが、大きな問題点は二つ。
1.朝、インターラーケン・オストで荷物をコインロッカーに預けて、10分で電車に乗れるか? (5分で荷物をコインロッカーに入れ、5分で乗換)
2.ヴェンゲンで10分でロープウェイに乗り換えられるか(チケットも買わないといけない)? (5分で移動し、5分でチケット購入)

この2点がクリアーできれば、OKです。1で躓けば、インターラーケン・オストで次の30分後の電車になり、ミューレンは10分ほどの散策になります。2で躓けば、次の20分後のロープウェイに乗ることになり、メンリッヒェン山頂に行くことはパスして、直接、クライネシャイデックに向かいます。そういう線で考えましょう。

友人のアドバイスで実に緻密なプランが練りあがりました。実際はどうなるでしょうね? 



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今年のヨーロッパ遠征・・・予習も追い込み、ジョルダンのブラームスの交響曲チクルス ええっ!ハイティンクが引退?

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。

今日もオペラ・コンサートの予習です。

ウィーン楽友協会で聴くフィリップ・ジョルダン&ウィーン交響楽団のブラームスの交響曲チクルスの予習です。
チクルス2回とも聴こうとも思いましたが、重なった日程のほかのコンサートを聴くことにしたので、チクルス2回目の交響曲第3番と第4番を聴くことにしました。
で、このチケットは手術直後の病床で配偶者に指示を出しながら、ネットで購入した価値あるチケットです。このチケットを取ろうとして、手術の麻酔もすぐに醒めました(笑い)。もちろん、配偶者は呆れていました。

と言うことで、きっちり、予習をしましょう。とは言え、ブラームスの交響曲はたいていのCDは既に聴いています。ですから、ここはsaraiの敬愛する巨匠ハイティンクの演奏を聴いて、予習とすることにします。ハイティンクは3つのオーケストラと交響曲全集を録音しています。1972年のコンセルトヘボウ管、1994年のボストン交響楽団、2003年のロンドン交響楽団です。どれも名演ですが、特にロンドン交響楽団との全集を好んでいます。今回もそれを聴きましょう。

 ブラームス:交響曲第3番 2004年6月16、17日 ライブ録音

 ブラームス:交響曲第4番 2004年6月16、17日 ライヴ録音

第3番の演奏には意表を突かれました。抑えに抑えた自然体の演奏で、そこからはそこはかとないロマンが香り立ってきます。サガンの《ブラームスはお好き》で有名な第3楽章の美しいロマンには参ります。ハイティンクならではの第3番でした。

一方、第4番は堂々と前面にロマンを表出した素晴らしい演奏。大変、感銘を受けました。

このハイティンクの美しいブラームスを聴いた後、このブログ記事を書いているとき、ハイティンクが指揮活動から引退するというニュースを知りました。迂闊なことに今日まで知りませんでした。その最後の指揮は9月6日のルツェルン音楽祭でのウィーン・フィルとペライアとのコンサート!! そうです。saraiがルツェルンを訪れる前の週のコンサートです。もちろん、このコンサートのことは知っていましたし、チケットもチェックしていました。うーん、予定を前倒しにして、駆け付けるべきでした。9月6日はイスタンブールからウィーンに移動する日です。直接、イスタンブールからルツェルンに行けば、この引退コンサートが聴けましたね。ハイティンクのファンとして、絶対に行くべきでした。悔やまれます。

これまで、ハイティンクの指揮は国内外で聴いてきました。思い出に残る感動の演奏ばかりです。いくつか、挙げておきましょう。

 ブルックナー/交響曲第9番:ハイティンク+ロンドン交響楽団@みなとみらいホール 2013.3.10
 ブルックナー/交響曲第8番:ハイティンク+コンセルトヘボウ管@コンセルトヘボウ 2013.4.5
 人生最高のマーラー、ハイティンク&ペライア&ロンドン交響楽団@サントリーホール 2015.9.28
 巨匠の白鳥の歌はブルックナー、ハイティンク&ペライア&ロンドン交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2015.9.30
 またまた最高のブラームス、ハイティンク&ペライア&ロンドン交響楽団@NHKホール 2015.10.1
 マーラー:交響曲第9番 ハイティンク&ウィーン・フィル 2回目@ザルツブルク祝祭大劇場 2017.7.30

この中で最高のコンサートは2013年にアムステルダムのコンセルトヘボウで聴いたブルックナーの交響曲第8番。このとき、ハイティンクのブルックナーは凄過ぎるという思いに駆られました。もう、2度とこんなブルックナーの交響曲第8番は聴けないでしょう。saraiの人生の到達点とも言っていい特別なコンサートでした。もう死んでも悔いがないとさえ思いました。

思い出に残るのは、わざわざザルツブルク音楽祭まで足を運んで聴いたハイティンク指揮ウィーン・フィルのマーラーの交響曲第9番です。saraiにとって、音楽は人生そのもの。中学生になって、親に買ってもらったステレオでクラシックを聴き始め、40歳になって、夢だったウィーン国立歌劇場でオペラを見て、それから、病みつきになって、ヨーロッパ遠征で音楽を聴き続けてきました。そして、遂にハイティンク指揮ウィーン・フィルで一番愛して止まないマーラーの交響曲第9番を聴き、これでもう思い残すことはないと感じました。このとき、saraiは指揮台のハイティンクに最も近い席で聴かせてもらい、巨匠に別れを告げました。結局、これがハイティンクを聴いた最後のコンサートになりました。2年前です。

ちょっと、本来の予習からは脱線してしまいました。予習はもう1回を残すのみです。



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テーマ : ヨーロッパ
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       ハイティンク,  

今年のヨーロッパ遠征・・・ルツェルンの過ごし方:ピラトゥスとリギ

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。遂に出発まで1週間です。今日はルツェルン音楽祭の間、お昼の過ごし方を考えます。お天気さえよければ、折角、スイスにいるのですから、山に登りましょう。スイスは登山鉄道の発祥の地です。近くには有名なピラトゥス山とリギ山があり、古くから、登山鉄道が走っています。それぞれ、1日ずつ、両方の山に登りましょう。まあ、お天気がよければの話。まずはピラトゥス山を優先します。

ピラトゥス山へは往きは次のルート。

 ルツェルン→(バスの1番が5番)→クリエンス ツェントルム・ピラトゥス→(徒歩)→クリエンス ピラトゥス・バーン→(ゴンドラ、ロープウェイ)→ピラトゥス・クルム

約1時間の行程です。ピラトゥスの2つの峰の内、エーゼル峰に登り、眺望を楽しみます。
帰りは別のルート。

 ピラトゥス・クルム→(登山鉄道)→アルピナッハシュタット→(湖船)→ルツェルン

約2時間ほどの行程です。急こう配を下りる登山鉄道とフィーアヴァルトシュテッテ湖の船旅を楽しみます。時間がなければ、船旅は止めて、電車でルツェルンに戻ります。

次はリギ山。往きは次のルート。

 ルツェルン→(湖船)→フィッツナウ→(登山鉄道)→リギ・クルム

ルツェルンからはフィーアヴァルトシュテッテ湖の船旅とヨーロッパ最古の山岳鉄道であるフィッツナウ・リギ登山鉄道に乗って、リギ山頂に登り、山頂からの眺めを楽しみます。1時間半くらいの行程です。
帰りは別のルート。

 リギ・クルム→(登山鉄道)→アルト・ゴルダウ→(スイス国鉄の電車)→ルツェルン

往きとはリギ山の反対側に下りて、電車で帰ります。約1時間半の行程です。

実はルツェルンでもう1日あり、その日はバーゼルとベルンの美術館巡り。バーゼル美術館にはsaraiの最愛の絵画、ココシュカの《風の花嫁》があります。人生最後の訪問を果たすつもりです。これが3回目の訪問になります。ベルンではクレーの絵画尽くし。ルツェルン、バーゼル、ベルンの3都市間はいずれも特急で1時間くらいです。ぐるっと一巡りします。

これでルツェルンの予定も決まりです。

まだまだ、旅の準備は続きます。


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今年のヨーロッパ遠征・・・リヨンとサン・セバスティアンのグルメ

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。出発の迫る中、最後の準備も詰め。今日はリヨンとサン・セバスティアンのグルメ情報のチェック。

おっと、その前に外貨の両替の準備をしておきましょう。
まず、トルコのリラ。2日間の滞在でそんなには必要ありません。少々のレートや手数料の違いならば、出国前に日本でリラを用意しておきましょう。しかし、ネット上の外貨両替サイトをチェックすると、トルコのリラが両替の対象になっていません。調査してみると、基本、トルコ到着後にリラに両替するのがよさそうです。イスタンブール新空港に到着後、最低限の両替をして、市内へのバス料金を調達。市内での両替は市内観光ツアーのガイドにアドバイスを求めてみましょう。
ユーロとスイスフランは現在の手持ちの現金をチェックした上で、必要な額の両替を外貨宅送サイトに依頼します。今週中には外貨が自宅に届くでしょう。お金の心配はこれでおしまい。基本はクレジットカードを使います。

というところで、リヨンのグルメ。美味しいものは食べたいですが、まさか、ポール・ボキューズのような高級店に行くつもりはありません。リヨンの郷土料理のレストラン、いわゆる、ブションBouchonにしましょう。平日の夜なので、絶対に予約が必要なわけではなさそうですが、人気店は予約したほうが無難です。昔ながらのブションは結構、脂っこい料理が多そうなので、今風のお洒落なブションを選択します。ネット情報をチェックして、旧市街にあるDaniel et Denise (ダニエル・エ・デニス)にテーブル予約を入れました。宿泊するホテルからは徒歩10分ほどの便利さです。食後はソーヌ川沿いを夜景を楽しみながら散策できそうです。

次はサン・セバスティアンのバル巡りをチェックします。人気店は相当に混み合うので、ガイドツアーによるバル巡りが無難ですが、ここはチャレンジしてみましょう。英語の通じないお店も少なくないようですが、まあ、何とか、なるでしょう。宿泊するホテルはバルの立ち並ぶエリアの近くなので、バル巡りは便利です。方針としては、1軒のバルで飲み物は1杯、ピンチョスは2~3皿程度で、4軒程度は巡りたいものです。飲み物はバスクのワイン、チャコリが楽しみ。微発泡性の白ワインです。アルコールが回ってきたら、ノンアルコールやアルコールの弱い飲み物に切り替えます。ノンアルコールは熟成前のワインの葡萄ジュースのモスト、弱いアルコールはセルベッサ・コン・リモンCerveza con Limonというビールをレモンソーダで割ったものがよさそうです。
で、色んなところで推薦されているバルをピックアップしておきます。

 Borda Berri 牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、タコのグリル、羊チーズのリゾット、スイートクラブのラビオリ、サルモレッホ(サーモンとトマトのスープ)
 Bar Sport フォアグラ、いかのバルサミコ酢ソース、いかのから揚げ
 Atari Gastroteka トマトの魚介リゾット、フォアグラとフレンチトースト、温泉玉子とマッシュルーム、山羊のほほ肉のステーキ、フォアグラのホワイトチョコレート味、塩タラのスクランブルエッグ
 Txepetxa カラフル野菜のマリネのせのイワシ、ヒルダ(アンチョビと青唐辛子とオリーブの串)
 Ganbara ポルチーニのソテーと卵の黄身、チャングロ蟹のタルト
 Bergara フォアグラトリュフ
 Gandarias ソロミージョ(ヒレのステーキ)、羊のチーズ(イディアサバル)、イベリコの生ハム、サーロインステーキ
 Casa Urola ホタテの海苔のせ、生ハム
 Goiz Argi 日本語メニューあり エビの串焼き、いかのガーリック焼き、酢漬けの青唐辛子とアンチョビの串刺し、青唐辛子の素揚げ
 Nagusia Lau フォアグラのステーキ、タラ(バカラウ)のコロッケ
 La Vina タラ(バカラウ)のスペイン風オムレツ、チーズクリームケーキ

おやおや、こんなにバルを周るのは3日ほどかかりますね。最初の4つ、Borda Berri、Bar Sport、Atari Gastroteka、Txepetxaを中心に考えましょう。GandariasとGoiz ArgiとLa Vinaも気になりますね。


まだまだ、旅の準備は続きます。


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今年のヨーロッパ遠征・・・フランスワインの俄か勉強

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。準備はきりがなく、調べ出したら、留まるところがありません。おおまかに言えば、ほぼ、準備は整ってきました。

と言いながら、ウィーンのコンツェルトハウスから、チケットが郵送されてこないことに気が付き、コンツェルトハウスに連絡したところ、郵送済みという返事です。でも、こちらには届いてないのだから、その郵便はどうなっちゃったんでしょうか。で、PRINT@HOMEのチケットに切り替えてもらいました。郵送済みの筈のチケットは無効になり、我が家のプリンターでチケットを印刷して、事なきになります。一件落着です。

気になることがあります。ボルドーで1日、ワイナリー巡りツアーに参加しますが、あまりにフランスワイン、とりわけ、ボルドーワインに無知です。これはまずい。葡萄の品種、メドックやサンテミリオンなどの地区、格付け、5大シャトーなどについて、俄か勉強をしましょう。しかし、初心者ですから、ソムリエ並みの知識を探求するわけにはいきません。手っ取り早く、入門書に目を通しましょう。AMAZONで島耕作の漫画入りの弘兼 憲史著の《さらに極めるフランスワイン入門》の中古本を購入し、早速、ざっと目を通しました。ふむふむ、そうなのね。ボルドーのワインはフルボディの赤ワインが特徴で、カベルネ・ソーヴィニョンを主にメルロー種などをブレンドしたメドック地区の有名シャトーのワインが世界をリードしているとのこと。イギリスの貴族階級の愛されたクラレットはボルドー産のワインのことだったんですね。ワイナリー巡りの楽しみが増えました。

アルプス訪問はまだ、友人のアドバイスを得ながら、検討が続いています。友人からの情報では、ヴェンゲンからメンリッヒェン山頂へのロープウェイは5分間の旅ですが、ゴンドラが一新されて、何とオープンデッキのあるRoyal Ride/ロイヤル・ライドになったそうです。今年の6月にオープンしたばかりです。オープンデッキはゴンドラの天井の上に設置されています。狭いオープンデッキは上がれる人数が限られているために予約が必要です。新しいもの好きのsaraiとしては、この眺望抜群のオープンデッキは魅力です。早速、予約しました。オープンデッキの追加料金は一人5スイスフランです。天気がどうなるか、予測もできませんが、チャレンジしてみます。

こまごまと最後の準備は続きます。


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今年のヨーロッパ遠征・・・予習はフィルハーモニー・ド・パリのコンサートで完了

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。オペラ・コンサートの予習も追い込みです。

フィルハーモニー・ド・パリ(Philharmonie de Paris)で聴く室内アンサンブル。レ・ディソナンスLES DISSONANCESのコンサートの予習です。この室内アンサンブルはフランスのヴァイオリニスト、ダヴィド・グリマルDAVID GRIMALが主宰しています。彼は指揮者ではなく、コンサートマスターとして、参加しており、基本、指揮者なしでの演奏です。オーボエ独奏はアレクサンドル・ガテAlexandre Gattetが共演します。
演奏曲目は以下です。

 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲とイゾルデの愛の死
 R.シュトラウス:オーボエ協奏曲
 シェーンベルク:交響詩《ペレアスとメリザンド》


予習は以下の通り、何故か、お好みでないカラヤン指揮ばかりになってしまいました。

 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲とイゾルデの愛の死
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィル、ジェシー・ノーマン 1987年8月、ザルツブルク音楽祭ライヴ

 R.シュトラウス:オーボエ協奏曲
  ローター・コッホ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1969年9月、ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

 シェーンベルク:交響詩《ペレアスとメリザンド》
  ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1974年1月、2月 ベルリン セッション録音


「トリスタンとイゾルデ」前奏曲とイゾルデの愛の死は素晴らしい演奏です。久しぶりにこの演奏を聴きましたが、とても美しい演奏です。カラヤンは後期ロマン派にその美質を活かします。

R.シュトラウスのオーボエ協奏曲はローター・コッホの安定した演奏とその表現力が見事です。R.シュトラウスを得意とするカラヤンも晩年のシュトラウスの穏やかな諦念を美しく表現します。素晴らしい演奏です。この曲でここまでの演奏は初めて聴きました。名曲ですね。

シェーンベルクの交響詩《ペレアスとメリザンド》は美しい演奏ですが、どこか、空々しく聴こえます。これはカラヤンの演奏を聴いたのは失敗でした。ロバート・クラフトを聴けばよかったと後悔します。


これにて、予習はすべて完了。

今日、自宅に両替したユーロとスイスフランが届きました。配偶者も着々と荷物を作っています。旅は間近です。



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今年のヨーロッパ遠征・・・予習は帰国後の日本でのコンサートの番外編も完了

今年のヨーロッパ遠征の準備中です。資料の整理中。衣服の準備も進めています。オペラから山歩きまで、正装からラフな格好まで、幅広い服装が必要です。配偶者は着物の選択に余念がありません。ガイドブックは重いので、必要なページのみをコピー。スイスに至って、面倒になったので、スイスだけは《地球の歩き方》のKINDLE版をAMAZONで購入。早速、ダウンロードして、モバイルPCにセットします。

ところで、ウィーンのコンツェルトハウスからの郵送チケットですが、何と今日になって、配達されてきました。8月1日に購入したチケットですから、届くのに1か月かかったことになります。通常、ウィーンから日本への郵便は1週間ほどで届きますから、4倍もかかったことになります。まるで地球を一周したみたいですね。チケットが届かないと連絡してから、ちょうど1週間ですから、むしろ、出すのを忘れていたチケットをそれから慌てて郵送したというのが普通の見立てでしょう。もう、PRINT@HOMEのチケットは印刷済ですから、いまさら遅かりしというところです。チケット騒ぎの顛末でした。

さて、予習はフィルハーモニー・ド・パリのコンサートで完了しましたが、番外編があるんです。帰国の翌日の10月1日から、重要なコンサートが東京であります。というよりも、そのコンサートに合わせて、ヨーロッパから帰国するんです。そのコンサートは以下の3つで6日間です。結局、帰国しても1週間はまだ、ヨーロッパ遠征が続いているようなもので、東京での音楽編という感じで時差ボケなど言ってられません。

 アンジェラ・ヒューイット バッハ・オデュッセイ9-10 イギリス組曲等 10月1日、4日 
 ハーゲン・カルテット バルトーク・ハイドン・チクルス 2日目-3日目 10月2日、3日
 ジョナサン・ノット&東響 グレの歌(ミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演)
      ケール、レシュマン、デア・ダムラウ、ドーメン 、トーマス・アレン 10月5日、6日


で、これらも出発前に予習。

 バッハ:イギリス組曲等
  アンジェラ・ヒューイット 2003年頃 ヘンリー・ウッド・ホール、ロンドン ピアノ:スタインウェイ

 バルトーク:弦楽四重奏曲(第3番、第6番)
  ハーゲン・カルテット 1995~1998年録音

 ハイドン:弦楽四重奏曲 エルデーディ四重奏曲 Op.76
  ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団 1950年-1954年 ウィーン、コンツェルハウス、モーツァルトザール セッション録音
  

アンジェラ・ヒューイットのバッハのイギリス組曲は少し前のスタインウェイでの演奏です。第2番と第6番は見事な演奏。曲によっては物足りない演奏もあります。実演ではきっと、最高の演奏を聴かせてくれるでしょう。ファツィオリでどんな響きになるかも楽しみです。

ハーゲンのバルトークは文句なしですが、彼らならもっと弾けるような気もします。実際、昔実演で聴いたバルトークはもっと個性豊かで迫力がありました。もっともCDでも第6番は素晴らしい演奏でした。この録音から20年を経た今、彼らはどんなバルトークを聴かせてくれるのでしょう。

ハイドンは意外によい録音がありません。結局、古いウィーン・コンツェルトハウス四重奏団の演奏に落ち着きます。彼らの力強い演奏には驚かされます。昔日のウィーンの郷愁を呼ぶという演奏ではありませんが、ハイドンの高い音楽性を表現してくれます。
モーツァルトでも素晴らしい演奏を聴かせてくれたハーゲン・カルテットはハイドンでも精度の高い演奏を聴かせてくれると信じています。

シェーンベルクのグレの歌は今年、既に2回も聴きました。予習は省略します。シェーンベルクを得意とするジョナサン・ノットは素晴らしい演奏で感動させてくれることを信じて、2回の公演に出かけます。藤村実穂子が山鳩をキャンセルした以外は素晴らしいキャストです。


これにて、予習は帰国後の日本の分まですべて完了。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
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京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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