オペラですから、本来は映像付きがよいのですが、《フィガロの結婚》だと、CDで聴いていても、映像が頭に浮かびます。saraiのお気に入りの3大オペラの一つですからね。実演でも10回以上は聴いています。 で、肝心の演奏ですが、予想通り、序曲からきびきびしたテンポで展開していきます。素晴らしいのは、音楽が活き活きしていて、CDでありながら、実演を聴いている感覚に陥ることです。それにオーケストラの演奏だけでなく、アリアの歌わせ方がとても見事です。ケルビーノの2つのアリア、フィガロの《もう飛ぶまいぞ、この蝶々》、伯爵夫人ロジーナの第3幕のアリア、スザンナのアリアと伯爵夫人とのデュエットなど、とりわけ、有名アリアが素晴らしいです。ずっと聴き惚れていましたが、やはり、フィナーレでアルマヴィーヴァ伯爵が『Contessa,perdono!』と伯爵夫人に許しを乞う歌唱では、強い感銘を受けて、うるっとします。この後、伯爵夫人が『Più docile io sono, e dico di sì.』と優しく許しを与えると、もう、たまりません。saraiの感情が崩壊します。その後のトゥッティも素晴らしいです。もう天国の世界です。そして、トゥッティがそのまま、テンポアップして、勢いよく、素晴らしいオペラを締めます。この実演を聴いたら、オペラ終了後、しばらく、立てなくなりそうです。ルツェルン音楽祭の本番はコンサート形式ですが、そんなことは関係ありません。究極のオペラが聴けそうです。長年、ヨーロッパ遠征してきて、音楽を聴いてきた集大成になるでしょう。
ルツェルン音楽祭でのキャストは以下です。(日本語のみの表示はCDと同一キャスト)
アンドレイ・ボンダレンコ(バス・バリトン:アルマヴィーヴァ伯爵) Ekaterina Scherbachenkoエカテリーナ・シチェルバチェンコ La Contessa di Almaviv Alex Espositoアレックス・エスポジト Figaro Olga Kulchynskaオルガ・クルチンスカ Susanna Paula Murrihyポーラ・マリヒー Cherubino Daria Telyatnikovaダリア・チェリャトニコヴァ Marcellina Evgeny Stavinskyエウゲニ・スタビスキー Bartolo クリスティアン・アダム(テノール:ドン・バジーリオ) Danis Khuzin Don Curzio Fanie Antonelouファニー・アントネルー Barbarina (CDではスザンナを歌っていた) Garry Agadzhanyanガリー・アガザニアン Antonio
ディミトリス・ティリアコス(バリトン/ドン・ジョヴァンニ) Robert Lloydロバート・ロイド Commendatore Nadezhda Pavlovaナデージダ・パヴロヴァ Donna Anna ケネス・ターヴァー(テノール/ドン・オッターヴィオ) Federica Lombardiフェデリカ・ロンバルディ Donna Elvira Kyle Ketelsenカイル・ケテルセン Leporello Ruben Droleルーベン・ドローレ Masetto クリスティーナ・ガンシュ(ソプラノ/ツェルリーナ)
ムジカエテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団) テオドール・クルレンツィス(指揮) チェチーリア・バルトリ ミンジェ・レイMingjie Lei テノール
オール・モーツアルト作品
キリエ ニ短調Kyrie in D minor, K. 341 (386a) カンタータ 「悔悟するダヴィデ」より Excerpts from the cantata Davide penitente, K. 469
歌劇『皇帝ティートの慈悲』より、 第1幕第4曲 行進曲March from La Clemenza di Tito, K. 621 第1幕第5曲 合唱「保ちたまえ」Serbate, oh Dei custodi from La Clemenza di Tito, K. 621 (Chorus) 第2幕第19曲 ロンド「この今のときだけでも」(セストのアリア)Deh per questo istante solo from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria) 序曲Overture to La Clemenza di Tito, K. 621 第1幕第9曲 アリア「私は行く」(セストのアリア)Parto, parto, ma tu ben mio from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria)
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より、 序曲Overture to Don Giovanni, K. 527 第15曲 ドンナ・エルヴィーラのアリア「ああ、神様、あの不道徳者は」 … 第21b曲「あの恩知らずの人は私を裏切った」In quali ecessi, o numi … Mi tradi aus Don Giovanni, K. 527 (Donna Elvira’s aria)
歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より、 序曲Overture to Così fan tutte, K. 588 第2幕「もうすぐ腕に抱かれ」(フィオルディリージとフェランドの二重唱)Fra gli amplessi in pochi istanti from Così fan tutte, K. 588 (duet for Fiordiligi and Ferrando)
フリーメイソンのための葬送音楽Masonic Funeral Music in C minor, K. 477 (479a) 劇唱「どうしてあなたを忘れられようか」とロンド「恐れないで、愛する人よ」Concert aria Ch’io mi scordi di te … Non temer, amato bene, K. 505
ムジカエテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団) テオドール・クルレンツィス(指揮) チェチーリア・バルトリ ミンジェ・レイMingjie Lei テノール
オール・モーツアルト作品
キリエ ニ短調Kyrie in D minor, K. 341 (386a) カンタータ 「悔悟するダヴィデ」より Excerpts from the cantata Davide penitente, K. 469
歌劇『皇帝ティートの慈悲』より、 第1幕第4曲 行進曲March from La Clemenza di Tito, K. 621 第1幕第5曲 合唱「保ちたまえ」Serbate, oh Dei custodi from La Clemenza di Tito, K. 621 (Chorus) 第2幕第19曲 ロンド「この今のときだけでも」(セストのアリア)Deh per questo istante solo from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria) 序曲Overture to La Clemenza di Tito, K. 621 第1幕第9曲 アリア「私は行く」(セストのアリア)Parto, parto, ma tu ben mio from La Clemenza di Tito, K. 621 (Sesto’s aria)
歌劇『ドン・ジョヴァンニ』より、 序曲Overture to Don Giovanni, K. 527 第15曲 ドンナ・エルヴィーラのアリア「ああ、神様、あの不道徳者は」 … 第21b曲「あの恩知らずの人は私を裏切った」In quali ecessi, o numi … Mi tradi aus Don Giovanni, K. 527 (Donna Elvira’s aria)
歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』より、 序曲Overture to Così fan tutte, K. 588 第2幕「もうすぐ腕に抱かれ」(フィオルディリージとフェランドの二重唱)Fra gli amplessi in pochi istanti from Così fan tutte, K. 588 (duet for Fiordiligi and Ferrando)
フリーメイソンのための葬送音楽Masonic Funeral Music in C minor, K. 477 (479a) 劇唱「どうしてあなたを忘れられようか」とロンド「恐れないで、愛する人よ」Concert aria Ch’io mi scordi di te … Non temer, amato bene, K. 505
次はボルドー。これも旧市街の真ん中のホテルで駅からのトラムC線の終点のカンコンス広場から歩いて、それほどかからないので、楽勝の筈でした。ところが、ルートをチェックすると、このトラムC線の運行時間がどうしても見つかりません。トラムのHPで調べると、訪問日は運行していないと出てきます。日本語の旅サイトをチェックしますが、トラムが運休しているという情報は皆無です。調べに調べた結果、トラムのHPで、トラムC線はボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux Saint-JeanとカンコンスQuinconcesの間は10月末まで運休だという記事を見つけました。何やら、路線の途中にあるサリニエール通りSalinièresのパーキングで火災があり、安全状況が確認できるまでは運休するというものです。その代替策として、代行バスBUS-Cなるものをお昼は5分間隔で走らせるということが告知されています。駅前の乗り場が少し遠くなって、歩いて4分ほどかかるようです。代替バスの運行ルートはほぼ、トラムと並行したルートです。以下がそのルートです。
それに嬉しいことにホテルの直近に人気のパン屋さん、デュ・パン・エ・デジデDu Pain et des Idéesがあるじゃないですか! このホテルからはコンサート・オペラに通います。コンサートホールのフィルハーモニー・ド・パリPhilharmonie de Parisへはメトロ1本で楽々アクセス。 パリ・オペラ座ガルニエへもちょっと歩いたところのメトロ駅からやはり、メトロ1本で楽々アクセス。 パリCDG(シャルルドゴール空港)へは荷物がありますから、北駅まで近くのバス停からバス移動。北駅から空港へはRERで30分。全部で1時間以内の移動です。
というところで、リヨンのグルメ。美味しいものは食べたいですが、まさか、ポール・ボキューズのような高級店に行くつもりはありません。リヨンの郷土料理のレストラン、いわゆる、ブションBouchonにしましょう。平日の夜なので、絶対に予約が必要なわけではなさそうですが、人気店は予約したほうが無難です。昔ながらのブションは結構、脂っこい料理が多そうなので、今風のお洒落なブションを選択します。ネット情報をチェックして、旧市街にあるDaniel et Denise (ダニエル・エ・デニス)にテーブル予約を入れました。宿泊するホテルからは徒歩10分ほどの便利さです。食後はソーヌ川沿いを夜景を楽しみながら散策できそうです。
次はサン・セバスティアンのバル巡りをチェックします。人気店は相当に混み合うので、ガイドツアーによるバル巡りが無難ですが、ここはチャレンジしてみましょう。英語の通じないお店も少なくないようですが、まあ、何とか、なるでしょう。宿泊するホテルはバルの立ち並ぶエリアの近くなので、バル巡りは便利です。方針としては、1軒のバルで飲み物は1杯、ピンチョスは2~3皿程度で、4軒程度は巡りたいものです。飲み物はバスクのワイン、チャコリが楽しみ。微発泡性の白ワインです。アルコールが回ってきたら、ノンアルコールやアルコールの弱い飲み物に切り替えます。ノンアルコールは熟成前のワインの葡萄ジュースのモスト、弱いアルコールはセルベッサ・コン・リモンCerveza con Limonというビールをレモンソーダで割ったものがよさそうです。 で、色んなところで推薦されているバルをピックアップしておきます。
Borda Berri 牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、タコのグリル、羊チーズのリゾット、スイートクラブのラビオリ、サルモレッホ(サーモンとトマトのスープ) Bar Sport フォアグラ、いかのバルサミコ酢ソース、いかのから揚げ Atari Gastroteka トマトの魚介リゾット、フォアグラとフレンチトースト、温泉玉子とマッシュルーム、山羊のほほ肉のステーキ、フォアグラのホワイトチョコレート味、塩タラのスクランブルエッグ Txepetxa カラフル野菜のマリネのせのイワシ、ヒルダ(アンチョビと青唐辛子とオリーブの串) Ganbara ポルチーニのソテーと卵の黄身、チャングロ蟹のタルト Bergara フォアグラトリュフ Gandarias ソロミージョ(ヒレのステーキ)、羊のチーズ(イディアサバル)、イベリコの生ハム、サーロインステーキ Casa Urola ホタテの海苔のせ、生ハム Goiz Argi 日本語メニューあり エビの串焼き、いかのガーリック焼き、酢漬けの青唐辛子とアンチョビの串刺し、青唐辛子の素揚げ Nagusia Lau フォアグラのステーキ、タラ(バカラウ)のコロッケ La Vina タラ(バカラウ)のスペイン風オムレツ、チーズクリームケーキ