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究極のメサイア・・・ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサン@東京オペラシティコンサートホール 2019.10.14

ヨーロッパ遠征から帰ってきて2週間です。一昨日のコンサートは台風で中止になってしまいましたが、今日で9回目のコンサート。いずれも素晴らしいコンサートばかり。ヨーロッパのコンサートのレベルに負けていない、あるいは上回っているという音楽都市、東京の凄さを実感しています。今日もヨーロッパの一流団体の来日公演で素晴らしい演奏に圧倒されました。いつもの指揮者コールも出ました。このところ、5回連続の指揮者コールです。異常なことです。

さて、ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンと言えば、フランスの古楽ですが、何せ、本物の腕達者たち。ザルツブルク音楽祭で聴いた《ポッペアの戴冠》は感涙ものでした。あれが最初に彼らを実演で聴いたもので、今回、来日するというので駆け付けましたが、期待以上の素晴らしさ。モンテヴェルディとヘンデルでは、そもそも、使用楽器が大きく異なりますが、音楽の素晴らしさは変わりません。ヘンデルの次から次へと繰り出される美しいメロディーが声楽と器楽で表現される様にうっとりと聴き入ります。
ウィリアム・クリスティの素晴らしさは器楽も声楽も等しいレベルで鍛え上げられていることです。ヘンデルを始めとする古楽では、これが重要なポイントです。今日のメサイアもヘンデルのオペラと同様にアリアも器楽パートも美しいメロディーが満載。それが万華鏡のように美しく奏でられていきます。宗教音楽であることを忘れて、その美しさに魅了されました。
独唱者では、最初に登場したテノールのジェームズ・ウェイの美しい歌唱にいきなり、度肝を抜かれ、次いで登場したバスのパドライク・ローワンも迫力ある歌唱。カウンターテナーのティム・ミードもその美声で魅力的な歌唱。ソプラノⅡのエマニュエル・デ・ネグリも透明な高音で圧巻の歌唱。最後に登場したソプラノⅠのキャスリーン・ワトソンはその儚げな美貌に似合った美しい響きの歌唱でどっきりさせてくれます。
合唱はとりわけ、ソプラノパートの高音の美しさはまさに天使の歌声。中低域は迫力ある響き。対位法の歌唱が素晴らしいです。
管弦楽は弦楽パートが美しく、コンサートマスターのヒロ・クロサキのリードのもとに素晴らしいアンサンブルです。トランペットの響きも見事でした。
ウィリアム・クリスティは練達の指揮。無駄な動きはなく、ここぞという時にだけ、大きな身振りで演奏者たちを鼓舞します。既に十分なリハーサルですべては出来上がっているのでしょう。本番ではきっちりとアイコンタクトで指示するだけで、事足りているようです。

ウィリアム・クリスティ&レザール・フロリサンは今年創立40周年とのことですが、まさに旬の時を迎えているようです。ラモーのオペラを彼らの実演で聴かせてもらいたいものです。

演奏の個別の中身について触れませんでしたが、ハレルヤコーラスとアーメンコーラスの素晴らしさはもちろん、アリアや管弦楽合奏はそれ以上の音楽内容で、長大なオラトリオのすべてが最高の演奏ばかりでした。メサイアの本質的なところを表現し尽くした名演でした。完全に満足しました。
 

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ウィリアム・クリスティ
  合唱・管弦楽:レザール・フロリサン
  ソプラノ:エマニュエル・デ・ネグリ/キャスリーン・ワトソン
  アルト(カウンターテナー):ティム・ミード
  テノール:ジェームズ・ウェイ
  バス:パドライク・ローワン

  ヘンデル:オラトリオ『メサイア』 HWV 56

   2部の途中で《休憩》


なお、予習したCDは以下です。

 ウィリアム・クリスティ指揮レザール・フロリサン
  バルバラ・シュリック(S)、サンドリーヌ・ピオー(S)、アンドレアス・ショル(CT)、マーク・パドモア(T)、ネイサン・バーグ(B) 1993年12月録音

実に清々しい演奏です。力強さもありますが、清冽さが印象的です。何度でも繰り返し聴きたくなるような魅力的な演奏と言えます。独唱者も見事な歌唱です。



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Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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