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エリカの群落:ウンデローの限りないエリカの群落

2018年8月21日火曜日@リューネブルガーハイデ/10回目

エリカの花の群生を見るために、北ドイツのリューネブルガーハイデLüneburger Heideに来ています。ウンデローUndelohのエリカ探索路を歩き始めたところです。
エリカ探索路にはエリカの花の説明板も設置されています。参考になりますね。

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この辺りには路傍にエリカの花が咲いています。

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よく見ると、周りにはエリカの大群落が広がっています。残念ながら満開ではありませんが、それなりにエリカの花が咲いています。

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ところによってはエリカの花がよく咲いています。

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エリカの花を探しながらの散策です。

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だんだんエリカというものが分かってくると、見渡す限りの丘がエリカの大群生ということが認識でき、これが一斉に咲きほこったら、それはすごいだろうということが分かります。

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エリカの群生の中を歩いていきます。

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エリカが部分的にしか咲いていないのが残念ではありますが、咲いているエリカが貴重に思えて、かえって愛らしく感じてしまいます。

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その可愛いエリカの咲いた野原を撮影しながら、ゆっくりと歩いていきます。

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それにしても、物凄いエリカの群生地域です。見渡す限り、エリカの花が群生しています。

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凄いものを見てしまったと感じます。例年の様子は分かりませんが、咲き具合はともかく、これほどのエリカの群落がどこまでも、どこまでも広がっていることに驚愕します。ドイツっていう国はまだまだ未知の部分が多いですね。

群落全体が咲き誇ってはいませんが、それでもエリカをアップで撮影するととても綺麗です。配偶者は写真撮影に没頭しています。

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また、エリカの説明板です。

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ハイキングコースの目印の石を発見。

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またまた、エリカの説明板。ハイキングコースはよく整備されています。

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目印の石がまたあります。

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エリカの群生地は限りなく続きます。

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エリカのない草地には別の花も咲いています。

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それらも愛でながらの散策なので時間もかかります。

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またまた、エリカの群生地が広がります。

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限りないエリカの大地を歩き続けます。



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エリカの群落:ハイキングコースが意外に長く、危うくバスの時間に遅れそうに・・・

2018年8月21日火曜日@リューネブルガーハイデ/11回目

エリカの花の群生を見るために、北ドイツのリューネブルガーハイデLüneburger Heideに来ています。残りの時間を使って、ウンデローUndelohのエリカ探索路を歩いています。
エリカ探索路には限りないエリカの群落が続いています。今年は花の咲き方がもう一つですが、それでもエリカの綺麗な花が所々に見られます。

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ハイキングコースの目印の石がまたあります。この目印は長いコースと短いコースがまだ重複していることを示しています。先に進みましょう。

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やがて、短いコースにショートカットすることを示す目印の石があります。ここで長いコースから離脱して、短いコースに入ります。

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エリカの群落の真っただ中を突っ切る道を進みます。道の両側には広大なエリカの群落が広がります。

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エリカが満開だったら、さぞや素晴らしい景色だったでしょう。

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猛暑と干ばつを耐え抜いたエリカの花が健気に咲いています。

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ハイキングコースはウンデローの村に戻っていきます。エリカの群落はずっと続いています。

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もう歩き始めて1時間近くです。そろそろ、バスの時間が気になってきます。気が急きますが、それでも、行き交う人へのご挨拶もしなくっちゃね。
どんどん時間はたつし、延々とエリカの群落は続きます。ウンデローの村の方向に向けて、疲れもものともせず、急ぎ始めます。

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快晴の青空からは夏の陽光が降り注ぎ、歩く体力を奪います。

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エリカの花を眺めると気持ちが和みます。最後の気力を振り絞って、速足で歩き続けます。

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ウンデローの村の方向を示す石標があります。道は間違えてはいません。急ぎましょう。

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妙な木の門があります。村への入り口でしょうか。

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のんびりと自転車のペダルを漕ぐ人が我々を追い抜いていきます。村人でしょう。

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この辺りはエリカの群落の端のようです。

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ハイキングコースの目印の石があります。これが最後の目印でしょうか。

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エリカの群落を抜けて、林の中の道に入ります。

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村はずれの建物まで戻ってきました。女性が洗濯物を干しています。ようやく村の日常風景に出会います。もう、バスの出発時間まで15分ほどですが、何とか間に合いそうです。

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ハイキングコースのスタート地点を示す石標が見えます。最後の急ぎ足でぐーんと加速。

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ようやく村に戻ってきました。スタート地点の池の前に到着。短いほうのコースを選んだにもかかわらず、散策を終えたのはシャトルバスの発車時間の間際。後10分です。

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それでも、エリカの群生の素晴らしい満開の風景が絵葉書になっているだろうと、お土産屋さんで絵葉書を探します。いやいや、私たちが見たものとさほどに違わない風景です。エリカの小さな花が満開でも全面ピンクというわけではなさそうです。

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お茶する時間もなく、バス停近くのパン屋さんで甘いパンとオレンジジュースを仕入れるだけに留まります。

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バス停に到着、間に合いました。と、急に配偶者に駆け寄ってくる女性(アジア系の人)がいます。何か分からない言葉で話しかけてきます。配偶者は自分は日本人だけどと言いますが、その女性は懐かしそうにどんどん話しかけてきます。saraiが応援に呼ばれた結果、その女性はインドネシアの女性で、ようやく我々が日本人だということが分かってもらえます。納得した女性は、不明確な日本語で「ありが・・・よね」と片言で言ってくれます。日本語の「ありがとう」を教えてあげます。本当にこの辺りではアジア系の人は珍しいようです。きっと懐かしかったのでしょう。アジアの人間同士のよしみで声をかけてきたようです。彼女も我々と同じシャトルバスを待っていました。
そのシャトルバスは時間通りにやってきます。乗り込むと混み合っています。

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シャトルバスの車内には、もう一人、アジア顔が目の前に・・・。配偶者たちはアジア人女性三人で顔を見合わせています。その車内の女性は上海から来たそうです。何となく、アジアの連携ってあるんですね。アジア人というだけで、気持ちが通じるような楽しい出会いだと配偶者はニコニコ顔。そのアジア人女性二人は、それぞれ途中のバス停で降りていきました。
我々はルートRING3のシャトルバスで今度はブッフホルツ駅Buchholzに向かいます。そこから今日のもう一つの目的地、ブレーメンに向かいます。



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リューネブルガーハイデからブレーメンへ

2018年8月21日火曜日@リューネブルガーハイデ~ブレーメン/12回目

北ドイツのリューネブルガーハイデLüneburger Heideでエリカの花の群生を堪能しました。エリカ街道と名付けられた地方の中心地の凄さを体感しました。これを見るために北ドイツに足を運んだ甲斐がありました。

リューネブルガーハイデの中心の村、ウンデローUndelohを離れて、シャトルバスに乗ること40分ほどでブッフホルツ駅Buchholzまでやってきました。駅近くのバス停でシャトルバスを下車。エリカの季節だけ無料で運行している特別のバスで、ハイデ・シャトルHeide-Shuttleと名付けられているシャトルバスです。

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ところで、シャトルバスには、自転車を乗せるための大きなリヤカーのようなものがついています。さすが、自転車王国のドイツですね。

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ウンデローからブッフホルツ駅までのルートRING3のシャトルバスの経路を地図で確認しておきましょう。

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ブッフホルツ駅のバス停は、駅の裏にあったようで、線路を超える道を探します。

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結局、道が分からず、カフェでくつろぐおじさんに駅への道を聞き、なんとかブッフホルツ駅に到着。

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さて、駅舎の先にホームが見えていますが、まずはここから移動するための鉄道チケットを買い直さないといけません。

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駅のオフィスで正しいチケットを買い直します。駅のオフィスは田舎駅とは思えないような新しくてピカピカのスペースです。これが分っていたら、混雑したハンブルク中央駅の自動販売機でチケットを買わずにここで買っていたのにね。

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購入するチケットはニーダーザクセンチケットというバイエルンチケットのようなものです。このあたり一帯の鉄道が乗り放題になります。ただし、乗れるのは午前9時以降です。これが購入したチケット。27ユーロで二人一緒に利用できます。

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間違って買ったチケットは払い戻しできないそうで残念。26.5ユーロの無駄買いになってしまいました。最初から、この駅でチケットを買うことにしていればよかったと臍を噛みます。ところで、ここでチケット料金をクレジットカードで払おうとすると、2ユーロの手数料がかかるとのこと。鉄道チケットを買うのにクレジットカードの手数料を要求されるのは初めてです。もちろん現金で払います。このチケットオフィスは普通の駅のチケット窓口ではないのかもしれません。
正しいチケットを手にホームに移動。電車の到着まで、まだ、10分ほどあります。余裕の乗り換えです。

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すぐに反対方向の電車がやってきます。ハンブルク行きです。普通なら、これに乗ってハンブルクに戻ればいいのですが、今日は強行軍でメルヘン街道の終着点、ブレーメンBremenを巡ります。

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ホームの端には跨線橋が見えています。これを使えば、駅の裏から表への移動は簡単だったんです。

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ブッフホルツの駅名を見ると、括弧でノルドハイデNordheideと書かれています。エリカ群生地の北側という意味ですね。

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定刻にブレーメン行の2階建て電車が到着。

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早速、乗り込みます。もちろん、見晴らしのよい2階席に落ち着きます。
発車した電車はすぐに朝、下車したトシュテットTostedtを通過。

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乗ること1時間ほどでブレーメンに到着。大きな駅ですね。

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ここまでは怖いくらい、旅が順調です。と言っても、つい、自動販売機で間違った鉄道チケットを買ってしまって、ちょっとした損害。3000円くらいですから、まあ、これくらいは旅の税金みたいなものと割り切りましょう。



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鬼神のごときバティアシヴィリ、凄し! ネゼ゠セガン&フィラデルフィア管弦楽団@サントリーホール 2019.11.4

期待のバティアシヴィリの来日公演。期待以上の出来でした。まさに今が旬のバティアシヴィリ、渾身の演奏に鳥肌が立ちました。当初のプログラムのプロコフィエフが聴きたかったので、チャイコフスキーにプログラムが変更になり、残念に思っていました。何故って、昨年、彼女のチャイコフスキーはザルツブルク音楽祭で聴いて、その官能的な演奏は既に体験済みだったからです。それにチャイコフスキーと言えば、コパチンスカヤとクルレンツィスの究極とも思える演奏を聴いたばかりですからね。

しかし、しかし、その思いは見事に裏切られました。バティアシヴィリのチャイコフスキーは進化に進化を重ねていました。官能的どころか、音楽の神が憑依したかの如く、鬼神のごとくの集中した演奏で一皮も二皮も突き破るような驚異的な演奏。彼女の内面を惜しげもなく、さらけ出すような凄絶な演奏を聴かせてくれました。ちょっと甘い雰囲気のあるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と思っていたら、こんなに壮絶な音楽がその中に秘められていたとは・・・凄いですね! 

第1楽章の最後の盛り上がりでは卒倒しそうになります。聴衆のみなさんはよく拍手もせずに耐えきったものです。第2楽章の密やかな美しさもいつしか高揚して、ありえないような高みに達します。そして、そのまま、勢いづきながら第3楽章に突入していきます。バティアシヴィリのヴァイオリンの美音は甘さではなく、強烈なインパクトを与えてくれます。セクシーな音楽を奏でてくれていたバティアシヴィリはその音楽性を突き破って、新たな境地に達したようです。今や彼女は最高のヴァイオリニストの座に君臨するようになりました。時折、笑みをこぼしながらもバティアシヴィリはありえないような究極の音楽を奏で続けます。どこまでもどこまでも高みに上り続けて、フィナーレに達します。恐ろしいほどのヴァイオリンを聴いてしまいました。ヤニック・ネゼ゠セガンも只者ではないことを示すような指揮を見せてくれます。まるでもう一人のバティアシヴィリがオーケストラを指揮しているように完全にバティアシヴィリのヴァイオリンの音楽に同期した演奏、それは伴奏ではありません。これはまるで室内楽のような音楽の在り方です。
凄過ぎるチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でした。同じ年に究極のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を2つも聴くとは・・・絶句です。

後半のマーラーについて書く時間がなくなりました。見事な演奏で各パートの楽器の響きの素晴らしさに圧倒されました。特に金管のトランペットとホルンは素晴らしかった!
しかし、これはsaraiの思うマーラーの音楽とは隔たりがあったというのが正直な感想です。もっと思い切って、テンポも変化させてほしかったし、マーラー節も聴かせて欲しかった。素直と言えば、素直な音楽作り。これが正解と思う人もいるでしょう。でもね・・・。
第4楽章のアダージェットの最初の主題が回帰するところではぐっとテンポを落としたところは素晴らしかった。そんな感じで全編を演奏してくれれば、saraiも納得でした。そのアダージェットの後半以降は結構、納得の演奏でした。第5楽章は気持ちよく聴き入りました。ですから、もっと、この演奏を褒めてもよかったのですが、前半のチャイコフスキーが素晴らし過ぎて、saraiのエネルギーもすべて持っていかれたようです。

フィラデルフィア管弦楽団は実は初聴きですが、昔からの美しい響き(録音で聴いていた演奏)は健在でした。ヤニック・ネゼ゠セガンとの未来は明るいようです。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:ヤニック・ネゼ゠セガン
  ヴァイオリン:リサ・バティアシュヴィリ
  管弦楽:フィラデルフィア管弦楽団

  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
   《アンコール》マチャヴァリアニ:ジョージアの民謡よりDoluri

   《休憩》

  マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調


最後に予習について、まとめておきます。

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

  リサ・バティアシュヴィリ、ダニエル・バレンボイム指揮ダニエル・バレンボイム 2015年5月 ベルリン セッション録音

昨年のザルツブルク音楽祭の会場の祝祭大劇場で買い求めたCDです。バティアシュヴィリにサインしてもらいました。そのとき、是非、日本に来てねとお願いしました。早くもそのときの願いが叶いました。このCDでの演奏は彼女らしく、官能的なものですが、第2楽章以降は少し物足りなさもありましたが、今日の演奏で払拭されました。今日のネガ=セガンとのコンビでの再録音が望まれます。


マーラーの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

  マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団 2005年9月28日~10月2日 サンフランシスコ、デイヴィス・シンフォニー・ホール ライヴ録音
  レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィル 1987年、フランクフルト、アルテ・オパー ライヴ録音

MTTと略されるマイケル・ティルソン・トーマスの指揮するサンフランシスコ交響楽団のマーラーチクルスの録音の後期の素晴らしい仕上がりのCDです。もっと評価されて然るべき演奏です。一聴して、おとなしい演奏と誤解されそうですが、実に奥深い内容の演奏です。これを聴くとどの演奏も表層的な演奏に感じてしまいそうな魅力にあふれた演奏ですが、マーラーを聴き込んだ人にしかその魅力は伝わらないかもしれません。これを聴くとMTTの虜になりそうです。
バーンスタインとウィーン・フィルの演奏はもう文句なし。熱く、しかも細部まで磨き上げられた最高の演奏です。しかし、それをもってしてもMTTの魅力は忘れがたいものです。



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       バティアシヴィリ,  

ブレーメン散策:中世にタイムスリップしたような旧市街

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/13回目

北ドイツのリューネブルガーハイデLüneburger Heideでエリカの花の群生を堪能した後、電車に乗って、1時間ほどでブレーメン中央駅Bremen Hauptbahnhofに到着しました。

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ホームを先に進むと、巨大なかまぼこ型の屋根の下に入ります。ブレーメン中央駅の大きさに圧倒されます。

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駅構内にあるツーリストインフォメーションでERLEBNISカード(ブレーメンカードのようなもの)を購入します。このカードで大人二人がブレーメンの町のトラムなどの公共交通機関が1日乗り放題になります。料金は12ユーロです。

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このカードの説明書も一緒にいただきます。

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説明書に利用できる交通機関のマップが掲載されています。

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横から配偶者が窓口のお姉さんに郵便切手はないかと訊くと、すぐに出してくれます。ダンケ。しかし、ドイツは郵便料金が安いですね。オーストリアの半額です。配偶者はエアメールだけどこれでよいのかと思わず訊いています。配偶者にいろいろ説明してくれたようですが、それは理解不能だったようです。
saraiはついでに旧市街までのトラムでの行き方を教えてもらいます。4番か6番のトラムでドームスハイデDomsheideの停留所で降りればいいそうです。タウンマップで説明してくれました。親切にも旧市街の散策コースまで教えてくれました。

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駅の構内を抜けて、駅前に出て、ブレーメン中央駅の建物を眺めます。凄く立派な駅なのでびっくりします。ブレーメンという響きから、可愛い田舎町と思っていたのですが、これが大間違い。ハンブルクにも引けを取らない大都会です。リューベックと同じくハンザ同盟で栄えたようですが、リューベックはその繁栄のまますたれたのでしょうが、ブレーメンはさらなる経済発展をしたようですね。

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さて、トラムで旧市街に向かいましょう。駅前のトラム乗り場から6番のトラムに乗ったら、旧市街へとは逆方向に進むので、慌てて最初に停まった停留所で飛び降ります。でも、自分が歩いて戻るわけではないので、構いませんよ。初めての街は右も左も分かりません。気を取り直して、逆方向の6番のトラムに乗り直し、再び、ブレーメン中央駅のトラム乗り場を通過して旧市街へ向かいます。車窓を眺めるとブレーメンは確かに大都会です。今度は問題なく、旧市街の中心のドームスハイデDomsheideの停留所に到着。

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ここからマルクト広場Marktplatzに向かいます。

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ちょっと歩くとマルクト広場に出ます。えらく古びた市庁舎Rathausとリープフラウエン教会Kirche Unser Lieben Frauenを見て、驚愕。凄い建物ですね。

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しばし、このタイプスリップしたような雰囲気の建物を唖然として見入ります。

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さらにちょっと周り込むと聖ペトリ大聖堂St. Petri Dom Bremenの2つの高い塔が見えます。この大聖堂のファサードも凄く古びています。

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マルクト広場には中世にタイムスリップしたような空間が広がっています。リューベックとはまた違う形で見る価値のある町ですね。
市庁舎の向かい側には、やはり古びた建物ハウス・シュッティングHaus Schüttingが建っています。現在は商工会議所として使われています。

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そのハウス・シュッティングの横の石畳の路地、シュッティング通りSchüttingstraßeに入ります。

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この路地の先にベットヒャー通りBöttcherstraßeがあります。

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路地の先に金色に輝く建物の壁が見えます。あのあたりがベットヒャー通りのようです。

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ベットヒャー通りは中世を模して造られた100mほどの路地です。その路地で中世の雰囲気を楽しみましょう。



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ブレーメン散策:煉瓦造りの建物が並ぶベットヒャー通り

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/14回目

北ドイツのメルヘン街道の終着点、ブレーメンBremenの旧市街に来ています。その中世にタイムスリップしたような古びた建物群に囲まれたマルクト広場Marktplatzで大変な感銘を受けました。
マルクト広場から少し路地を入って、中世を模して造られたベットヒャー通りBöttcherstraßeに向かいます。石畳の路地、シュッティング通りSchüttingstraßeに面する建物の壁には、ブレーメンの守護聖人である聖ペトリ(聖ペテロ)のレリーフがあります。少し痛んでいる姿がかえって神々しく見えます。

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ベットヒャー通りの入り口の前に立ちます。入り口の門の上には大きな黄金のレリーフが飾られています。絵柄は竜と戦う大天使ミカエルです。

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ベットヒャー通りに入ると、驚くような空間が広がっています。狭い路地は煉瓦造りの建物に挟まれていて、中世というよりもモダーンな雰囲気です。中世を模したテーマパークですね。

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この美しい路地は観光客で大変、賑わっています。

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あまりの美しさに感嘆しながら、路地を進んでいきます。

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左手に一際目立つモダンな装飾の建物があります。パウラ・モーダーゾーン=ベッカー美術館Paula Becker-Modersohn Museumです。パウラ・モーダーゾーン=ベッカーはドイツ表現主義を代表する女流画家です。

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わずか100mほどのベットヒャー通りの路地の真ん中あたりにあっという間に達します。小さな広場には居酒屋のようなお店があります。

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居酒屋の内部を覗くとこんな雰囲気です。

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左手の煉瓦造りの建物も素晴らしいですね。

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この建物にはツーリストインフォメーションが入っています。

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ツーリストインフォメーションの手前の建物がこの路地を造ったコーヒー商人ロゼリウスの家Roselius-Hausです。

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建物を見上げると、こんな素晴らしい煉瓦造りの家です。

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これが最初の目的地です。内部は美術館のようになっています。建物に入りましょう。

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中に入ると、受付のおばさんがいます。

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チケットを購入。一人8ユーロですが、ERLEBNISカード提示で6ユーロの割引料金。

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一緒に館内説明のパンフレット(英語版)もいただきます。

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ロゼリウスの家の中の美術品を見て回りましょう。




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室内楽のような精密さと美しい響きのベートーヴェンのピアノ協奏曲・・・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ@東京オペラシティコンサートホール 2019.11.7

バティアシヴィリのチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に感激したばかりですが、今日のシフのベートーヴェンのピアノ協奏曲は完璧という言葉では形容できない会心の演奏でした。しかもたまたま今日の演奏が素晴らしかったのではなくて、いつでもこういうレベルの演奏になるだろうという安定度の見事な演奏。シフはいつの間にか、ピアノのレジェンドとでも言える存在になってしまいました。それでいて、saraiよりも若いのだから参ります。同じ時代を生きて、彼のピアノを生で聴けるのは何という幸運なのでしょう。しかし、実は今回のコンサートは聴くかどうか、ちょっと迷ったんです。シフのベートーヴェンのピアノ協奏曲の真価を計りかねたからです。考えてみれば、シフのピアノは独奏でしか聴いていませんでした。あまりに彼のピアノ独奏によるバッハ、バルトーク、ベートーヴェン、シューベルトが素晴らしいので、独奏以外の演奏は考えられなかったからです。しかも来年春にはまた来日公演で待ちに待ったブラームスの後期作品を聴かせてくれるので、むしろ、そっちが楽しみだったんです。
しかし、実際に聴いてみれば、今日の演奏は空前絶後の演奏で一生に何回も聴けるようなものではありませんでした。ここはこう弾いてほしいと思う通りにすべて弾いてくれる完璧な演奏。むしろ、ここはこう弾くのかと納得させられるような完璧な演奏と言ったほうがいいかもしれません。今日はピアノ協奏曲3曲、計9楽章ですが、すべてが最高の演奏でした。まだ、モーツァルトのピアノ協奏曲の影響が色濃いと思っていた第2番すら、ベートーヴェンを代表する超傑作であることを思い知らされます。シフ夫人の塩川悠子さんの情報では一番弾く機会が少ないという第3番はそんなことは微塵に感じさせない素晴らしい演奏。そして、第4番の素晴らしさはどうでしょう。唖然として聴き入りました。
この演奏を聴いていて、不意にsaraiが若い頃に聴いたヴィルヘルム・ケンプの実演の皇帝の名演を思い出しました。晩年のケンプの枯れ切った演奏でベートーヴェンの音楽の本質を突いた演奏でsaraiの心に秘めた宝物になっていました。今日の演奏はその表現力と同等でさらに恐ろしいほどのテクニックが加わったものです。録音で聴いていたクラウディオ・アラウの美しい響きと溜めのきいた演奏表現をさらに上回る美しい響きと自然な表現に魅了されました。シフの弾くベーゼンドルファーの美しい響きはいつも通りですが、何度聴いても素晴らしいものです。とりわけ、レガートが美しいのですが、今日の演奏では第2番での歯切れのよいタッチも見事でした。
もう賛辞は尽くし切れません。まだ、明日の残りの演奏があるので、そのときにまた、付け加えましょう。

そうそう、管弦楽のカペラ・アンドレア・バルカですが、シフの個人的なオーケストラと思っていたら、何と素晴らしい響きなんでしょう。このコンビで録音してもらいたいですね。まあ、NHKが録画していたので、放映を楽しみにしていましょう。明日も是非、録画してもらいたいものです。

ところで、いつものように、今日もアンコールが盛り沢山。何と明日演奏する皇帝の第2楽章を弾き始めたのには驚きましたが、第3楽章へのアタッカで切るのかと思っていると、そのまま、第3楽章まで弾き切ります。もう、びっくりです。《葬送》も同様に第3楽章が終わったところで止めないで、第4楽章まで弾くとはね・・・。明日もアンコールが盛り沢山なのでしょうね。アパッショナータでも弾くのでしょうか。それとも路線を変えて、バッハとか・・・。
 

今日のプログラムは以下です。

  指揮/ピアノ:アンドラーシュ・シフ
  管弦楽:カペラ・アンドレア・バルカ

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.19
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37

   《休憩》

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58

   《アンコール》
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73《皇帝》より 第2・3楽章
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第12番 変イ長調 op.26《葬送》より 第3・4楽章


なお、予習したCDは以下です。

 アンドラーシュ・シフ、ベルナルト・ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン 1996年 ドレスデン、ルカ教会

素晴らしい演奏です。シフのベーゼンドルファー(と思われる)の美しい響きと音楽表現力は輝きに満ちています。ハイティンクの安定した堂々たる指揮とシュターツカペレ・ドレスデンの美しい響きも最高です。これまでに聴いた録音ではクラウディオ・アラウ&ハイティンク指揮コンセルトヘボウが最高でしたが、それに匹敵するか、上回る出来です。



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       シフ,  

西欧文化を体現する圧巻の演奏:ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲・・・アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ@東京オペラシティコンサートホール 2019.11.8

まるでシフ教授を囲むシュンポシオン(シンポジュウム)を聞いているかのごとき、西欧文化の精華を満喫するコンサートでした。西欧文化の中心には音楽は欠かせない存在であることを再確認しました。シフ教授の弾くピアノは美しいだけでなく、知性の薫りに満ちており、オーケストラの面々はその講義を聴きながら、各々も自主的な発表を行い、その様子を我々、聴衆が垣間見るという雰囲気です。ヘルマン・ヘッセの《ガラス玉演戯》そのものの姿ではありませんか。そして、そのシュンポシオンの核にはベートーヴェンが西欧文化に打ち立てた古典音楽(ロマン派への道程も示されていますが)が中心テーマになっています。

妙な前置きになってしまいましたが、単に素晴らしい演奏だったとか、完璧なベートーヴェンのピアノ協奏曲だったと言ってしまっては語弊があると思うほどの高いレベルの音楽だったんです。聴衆がただ音楽に耳を傾けるだけでなく、音楽からの深い文化的な示唆を受けて、その理解度を試される場であったとも思えます。シフ教授はピアノを弾きながらも、そのメッセージが聴衆に正しく伝わっているかを察知していたようにも思えます。聴衆は静寂の中で集中力を発揮して、十分に理解したサインをシフ教授に送り返していたと思います。演奏後の盛り上がった拍手だけが重要ではなかったと思います。

今日の前半に演奏された第1番は凄い演奏でした。昨日からの全5曲はすべて最高レベルの演奏でしたが、ひとつだけ選ぶとしたら、この第1番が究極の演奏。第1楽章の冒頭のオーケストラ演奏の響きから、何かが起こると予感させるものでした。その素晴らしさは書き尽くせませんが、第1楽章の長大なカデンツァはありえないレベルの恐るべき演奏でした。美しさもエネルギー感もそのすべてが音楽の頂点に立つような小宇宙を形成しています。まったくもって、今のシフの凄さと言ったら、歴史上最高のピアニストと言っても過言でありません。ところで第1楽章の展開部の終盤で再現部に移行する部分でオクターブのグリッサンドがあると解説に書いてあったので、注目していましたが、シフは何の造作もなく、見事に弾き切りました。その右手の動きは目にも止まらぬ早業としか言えません。ちなみにその部分の楽譜は以下です。1段目の最後にあるグリッサンドです。

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右手だけでオクターブを弾かずに、両手で弾けばよさそうですが、左手はバス音を弾かないといけないので、やはり、右手だけでオクターブを弾く必要があります。ベートーヴェンの時代の楽器はフォルテピアノで現代のピアノと違って、鍵盤のタッチが軽かったので、現代のピアノで弾くほどの困難さはありませんでした。それでもベートーヴェンの弟子だったカール・チェルニーはその著書でオクターブが難しければ、単音で上部の音列だけを弾きなさいと記しているくらいですから、当時でも難しい奏法だったようです。いやはや、凄い演奏技術を見せてもらいました。

後半の皇帝ももちろん、最高でした。昨日聴いた3曲が霞んでしまうほどの演奏でした。シフのピアノのタッチの美しさはますますさえ渡りました。自然で肩に力が入っていないけれども不思議にピアノがよく鳴ります。無論、激しくピアノの鍵盤を叩くこともありますがそれもうるさくありません。すべてが収まるべきところに収まるという風情です。かくあらねばならないという演奏に終始しました。これ以上のベートーヴェンは望むべきもないでしょう。

結局、当初はそう期待していたコンサートでもなかったんですが、現代最高のベートーヴェン弾きのアンドラーシュ・シフの手にかかると、これほどまでに素晴らしいベートーヴェンのピアノ協奏曲チクルスになってしまうんですね。アンコールも含めると、第4番と第5番は第2・3楽章は2度も聴かせてもらったし、もう、ベートーヴェンのピアノ協奏曲はsaraiの人生では聴く必要はなさそうです。次はシフのベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲演奏会を聴きたい!!
 
アンコールでは、ピアノ協奏曲第4番のほか、ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78《テレーゼ》のまるまる1曲を聴かせてもらいました。内心はアパッショナータ全曲を期待していましたが、さすがにそれはなしでした。同時期に作曲された告別ソナタは来年春の来日コンサートで聴かせてもらえます。

今日のプログラムは以下です。

  指揮/ピアノ:アンドラーシュ・シフ
  管弦楽:カペラ・アンドレア・バルカ

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 ハ長調 op.15

   《休憩》

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73《皇帝》

   《アンコール》
  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58 より 第2・3楽章
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 op.78《テレーゼ》より 第1・2楽章(つまり、全曲)


なお、予習したCDは以下です。

 アンドラーシュ・シフ、ベルナルト・ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン 1996年 ドレスデン、ルカ教会

最後に皇帝を聴きました。美しさと壮大さを兼ね備えた演奏に魅了されました。ハイティンクの指揮も見事です。このシュターツカペレ・ドレスデンとのコンビでベートーヴェンの交響曲も録音してくれればよかったのですが、それは見果てぬ夢です。



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       シフ,  

ブレーメン散策:ロゼリウスの家とグロッケンシュピール

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/15回目

北ドイツのメルヘン街道の終着点、ブレーメンBremenの旧市街を散策中です。マルクト広場Marktplatzから少し路地を入ったところにある、中世を模して造られたベットヒャー通りBöttcherstraßeのお洒落な雰囲気を楽しんでいます。そのベットヒャー通りの真ん中にロゼリウスの家Roselius-Hausがあります。このベットヒャー通りを造ったコーヒー商人のロゼリウスの家で今は内部が美術館になっています。展示作品を鑑賞します。

ルーカス・クラナッハ(父) の《傷ついたキリスト》です。1537年、クラナッハの65歳のときの作品です。宗教画もクラナッハに主要なジャンルです。

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ルーカス・クラナッハ(子) の《フィリップ・メランヒトンの肖像》です。1551年、クラナッハ(子)の36歳のときの作品です。フィリップ・メランヒトンはルターの宗教改革において、ルターの思想の体系化に力を尽くし、大きな業績を残しました。クラナッハ一家とメランヒトンはヴィッテンベルクでルターも交えて交友関係にありました。

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ルーカス・クラナッハ(父) の《カタリナ・フォン・ボラの肖像》です。1529年、クラナッハ58歳のときの作品です。カタリナ・フォン・ボラはマルティン・ルターの妻です。彼女は修道女でしたが、修道院を出て、ルターと結婚しました。ルターとは15歳下で歳の差婚です。クラナッハは何枚もの肖像画を描いています。この肖像画が描かれたとき、彼女は30歳でした。

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ルーカス・クラナッハ(父) の《マルティン・ルターの肖像》です。1529年、クラナッハ58歳のときの作品です。クラナッハはマルティン・ルターと強い盟友関係でした。当ブログでも何枚ものクラナッハが描いた《マルティン・ルターの肖像》を紹介しています。この肖像画が描かれたとき、ルターは45歳でした。

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美術品はブレーメンの中世の市民の家の室内をイメージした家具や壁紙の中に飾られています。すべて、ルードヴィッヒ・ロゼリウスが意図したとおりです。

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絵画は装飾品のひとつとして飾られています。

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アントワープの画家による《世界の救世主》です。1515年から1520年頃の作品です。

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豪華な家具と古い絵画はブレーメンの裕福な市民階級の憧れなのでしょう。

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Xの字の形に磔にされた聖人は珍しいですね。このXの字形の十字架は聖アンデレ十字と呼ばれるものです。キリストの十二使徒のひとりの聖アンデレがこの形の十字架で処刑されたことに由来します。この作品は《聖アンデレの殉教》でヨハン・フォン・ゾーストによって描かれました。1500年頃に作品です。

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2階に上がると、階下のロビーが見下ろせます。ガラス窓越しに明るい陽光が差し込んでいます。この建物は元々、1588年にルネサンス様式で建てられたものですが、ルードヴィッヒ・ロゼリウスが1902年に買い取って、彼のイメージする中世の雰囲気にリノベーションしました。中世というよりももっとモダンな雰囲気です。

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2階の室内もロゼリウスの意匠になっています。

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こんな幻想的な聖母子像もあります。

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結局、めぼしい美術品は数点のクラナッハの作品と作者不詳の古い絵が飾られているだけです。ちゃっちゃっとロゼリウスの中世趣味を鑑賞して、外に出ます。

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人だかりがしていて、みな上のほうを眺めています。上を眺めると・・・なーんにもありません。

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でも、写真を撮っている人もいますね。

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えっと思っていると、配偶者が上のほうを指さして、マイセンの鐘よって言います。ドレスデンのマイセンの鐘のようなものが屋根と屋根の間に取り付けられています。数えると30個ほどの鐘が並んでいます。

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ちなみにこの家はツーリストインフォメーションのある建物です。ツーリストインフォメーションはブレーメン中央駅だけでなく、ここにもあるんです。ちょうど5時になり、そのマイセンの鐘(グロッケンシュピール)の演奏が始まります。ずい分、長い間、色んな曲が流れます。本当にあの鐘が鳴っているのかしら。まるでスピーカーで再生した音を流しているみたいです。時間とともに時計の左横にある柱の一部が開いて、板絵が現れます。上部が帆船でその下部に人物が描かれています。大航海時代を描いています。

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板絵は次々に変わっていきます。

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これはコロンブスですね。

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これは蒸気船を造ったフルトンです。

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見物人はどんどん増えて、飽きずにこのグロッケンシュピールGlockenspielを眺めています。

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我々はこのあたりでグロッケンシュピールを見るのをやめて、ベットヒャー通りの路地奥に進みます。



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ブレーメン散策:ベットヒャー通りの路地奥へ

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/16回目

北ドイツのメルヘン街道の終着点、ブレーメンBremenの旧市街を散策中です。中世を模して造られたベットヒャー通りBöttcherstraßeを歩いています。そのベットヒャー通りの真ん中にあるロゼリウスの家Roselius-Haus、グロッケンシュピールGlockenspielを見た後、路地奥に進みます。
その前にロゼリウスの家、グロッケンシュピール前の広場に面する居酒屋バー・フライタークBar Freytagのある建物ハウス・ザンクト・ペトルスの入り口の扉の両側に妙な生き物の像が飾られているのが気になります。何でしょうね。

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さて、路地を進みます。煉瓦造りの大きな建物が路地の両側にそそり立っています。

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左手の建物の壁を見上げます。煉瓦の壁にアーティスティックな文様が描かれています。

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ハウス・アトランティスHaus Atlantisという建物です。

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このあたりで、ベットヒャー通りの建物の配置を紹介しておきましょう。一番下がマルクト広場Marktplatzのほうからの通りの入り口です。上が今向かっている路地奥になります。

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右手の建物、ロビンソン・クルーソー・ハウスRobinson Crusoe Hausの壁際に妙なものが2つ飾ってあります。大猫か豹のような動物の上に裸の子供が寝そべっています。理解不能です。

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路地の先は建物の下のトンネルのようになっています。これを抜けて進みます。

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短いベットヒャー通りはこれで終わりです。広いマルティーニ通りMartinistraßeに出てしまいます。通りの向かいには聖マルティン教会Evangelische St. Martini Gemeindeが建っています。

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これが今抜けてきたベットヒャー通りです。

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ベットヒャー通りの入り口には通りの名標があります。

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入り口横には、お寿司屋さんがありますね。

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ショーウィンドウには美味しそうなサンプル見本が飾ってあります。ヨーロッパでサンプル見本を見かけるのは稀なことです。

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さて、また、ここからベットヒャー通りに戻ります。すぐに真ん中の広場に出て、グロッケンシュピール・ハウスの前まで戻りました。大航海時代の板絵は柱の中にすっかり隠れてしまっています。なかなか巧妙な細工ですね。

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ベットヒャー通りを出て、シュッティング通りSchüttingstraßeの石畳みの路地を進むと、マルクト広場の市庁舎Rathausが見えてきます。

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さきほどはロゼリウスの家の開館時間に間に合うようにマルクト広場は素通りしました。今度はゆっくりとマルクト広場の周りの建物や銅像を鑑賞しましょう。



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ティーレマンが振るとウィーン・フィルが美しく鳴る:ブルックナーの交響曲第8番@サントリーホール 2019.11.11

チェリビダッケはブルックナーは美しくなければならないと言い、実際、彼とミュンヘン・フィルによるライヴ録音で交響曲第8番を聴くと卒倒するほどの究極の美しさに感動します(リスボンライヴ、東京ライヴ、ミュンヘンライヴ)。今日のティーレマンがウィーン・フィルから引き出した響きはチェリビダッケとはまた質が違いますが、恐ろしいほどの美しさに満ちていました。巨匠ティーレマン、世界最高のオーケストラのウィーン・フィルの名に恥じない素晴らしい演奏に脱帽です。これまでウィーン・フィルのブルックナーは何度となく聴いてきましたが、これほどの美しい響きを聴いたのは初めてです。さすがにティーレマンです。そう言えば、このコンビでブルックナーを聴くのは初めてかな。サントリーホールがまるでウィーンの楽友協会大ホールにように音が鳴りまくっていました。その美しい響きをベースにブルックナーの精神性の高い音楽が奏でれるのですから、たまりません。いつもはこの第8番は第3楽章で頂点に達し、第4楽章で上り詰めるというのが常ですが、今日は第1楽章から、その音響美にうっとりして聴き入っていました。もちろん、第3楽章の超絶的な美しさも天国的でしたし、第4楽章の終盤、上昇音型が繰り返し現れるあたりからの盛り上がりは大変なものでした。圧倒的なフィナーレではティーレマンはいつものごとく、神のような存在と化していました。曲が終わっても神のごときティーレマンが指揮棒を下すまではホール内には完全な静寂が続きます。この静寂を作り出すサントリーホールの聴衆は世界最高の聴衆でもありますね。

アンコール曲は不要なブルックナーの交響曲第8番ですが、それでもアンコール曲を演奏できるのはウィーン・フィルならではでしょう。ウィンナーワルツという鉄板プログラムがありますからね。俄かにニューイヤーコンサートと化したサントリーホールでした。やんやの喝采で指揮者コールは2回でした。

今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:クリスティアン・ティーレマン
  管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

  ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB 108(ハース版)

   《アンコール》
    ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ『天体の音楽』Op.235


最後に予習について、まとめておきます。

ブルックナーの交響曲第8番を予習したCDは以下です。

  ベルナルト・ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 2007年8月22日 コンセルトヘボウ、アムステルダム ライヴ録音 非正規盤

saraiの生涯で聴いた最高のブルックナーの交響曲第8番は2013年の4月にアムステルダムで聴いたベルナルト・ハイティンク指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏でした。このCDはそのおよそ5年前の同じホール、同じコンビの演奏で同じノヴァーク版の演奏です。saraiが実演で聴いた究極の演奏には及びませんが素晴らしい演奏ではあります。



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       ティーレマン,  

ブレーメン散策:マルクト広場の市庁舎とローラント像は世界遺産

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/17回目

北ドイツのメルヘン街道の終着点、ブレーメンBremenの旧市街を散策中です。中世を模して造られたベットヒャー通りBöttcherstraßeを歩き終わり、もう一度、マルクト広場Marktplatzに戻ります。ちゃんと周りの建物や広場の銅像を鑑賞しましょう。広場に戻ると、早速、聖ペトリ大聖堂St. Petri Dom Bremenの2本の尖塔が顔を覗かせています。


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広場を進むと、市庁舎Rathausと聖ペトリ大聖堂が並び立って、古色蒼然たる姿を見せてくれます。素晴らしい景色です。

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広場の中央から振り返ると、市庁舎の向かい側には、現在は商工会議所として使われている古びた建物ハウス・シュッティングHaus Schüttingが眺められます。その左側にある路地の先が先ほどまでいたベットヒャー通りです。

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市庁舎の建物の全景です。ブレーメン市庁舎はブリック・ゴシック建築(Brick Gothic)の代表的なもので、その後、ヴェーザー・ルネサンス様式(Weser Renaissance)によるファサードが付け加えられました。世界遺産に指定されたブレーメンの旧市街の中心的な建物です。

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おや、重厚なマルクト広場の中をいかにも今風のプチトランが横切っていきます。何か場違いな感じですね。

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広場の中央にはこれも世界遺産に指定されたブレーメン旧市街の中心的な存在であるローラント像Bremer Rolandが立っています。中世文学『ローランの歌』に登場する英雄ローラントの像で、高さ10.21mの大きな天蓋の下に高さ5.47mの石造りの立像が置かれています。言い伝えでは、この像がブレーメンを見守り続ける限り、その自由と独立は守られるとされてきました。そのため、ブレーメンの市民はあらゆる手を尽くして、このローラント像を守り続けてきました。

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マルクト広場は美しい石畳みで覆われています。そのところどころにマンホールがあります。

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その中に募金型のマンホールがあり、コインを投げ入れるとブレーメンの音楽隊の動物の鳴き声がするそうです。それらしいマンホールを探します。これかな?

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よく分かりませんが、試しにコインを落としてみますが、何も起こりませんでした。どうやら違ったようです。

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マンホールの蓋を探すのは諦めて、聖ペトリ大聖堂のほうに向かいます。

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市庁舎の側面の入り口が見えます。彫像などの豪華な装飾が施されています。

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聖ペトリ大聖堂の前には立派な石造りの騎馬像が置かれています。鉄血宰相ビスマルクの像Bismarck-Denkmalです。

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聖ペトリ大聖堂のファサードの壁面には金色で彩色された美しい絵が描かれています。

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まだ、聖ペトリ大聖堂が開いているので内部を見学しましょう。
内部に入ると、大きなゴシック様式の空間が広がっています。

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少し大聖堂の中を見て回りましょう。



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河村尚子のラストスパートは見事なピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト Vol.4@紀尾井ホール 2019.11.13

河村尚子の2年間、4回にわたるベートーヴェンのピアノ・ソナタ・ツィクルスが今日のコンサートで完了。若手ピアニストが全力で取り組んだ成果は十分に受け止めました。全曲ツィクルスとはなりませんでしたが、とても聴きどころが満載でした。彼女のピアノは切れ味のよいタッチの美しい響きで音楽を奏でていき、技巧が安定していること。それはベートーヴェンのピアノ・ソナタでも遺憾なく発揮されました。それに十分な準備をしたと思われる仕上がりのよさも感じられました。今後、彼女がさらなる成熟の道を歩み、いつの日か、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲ツィクルスに挑戦することを楽しみにしていましょう。

今日は最後のコンサートであり、ベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ3曲というとても重い選曲です。正直言って、ちょっともどかしく感じるところもありましたが、彼女のピアノは次第に熱を帯びていきます。そして、第32番ハ短調のソナタでは素晴らしい演奏にじっと聴き入りました。とりわけ、第1楽章の圧倒的な迫力には特別なオーラを感じるほどの出来栄え。第2楽章アリエッタの最後に回帰したフーガの美しい演奏にも魅了されました。アンコールで弾いた第30番の終結部分はプログラム本番での演奏以上の素晴らしさ。それとも、プログラム本番ではきちんと聴き取れていなかっただけだったのでしょうか。

4回のツィクルスを通じて、最高の演奏だったのは難曲の《ワルトシュタイン》でした。あれはずっと記憶に残る凄絶な演奏でした。河村尚子の飛躍を今後も見届けたいと思っています。


今日のプログラムは以下です。

  <オール・ベートーヴェン・プログラム>

  ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op.109
  ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op.110

   《休憩》

  ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

   《アンコール》

    ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op.109より、第3楽章の第6変奏と回想主題


最後に予習について、まとめておきます。以下のCDを聴きました。

 田部京子 2015年8月12日-14日 東京 稲城iプラザ セッション録音

田部京子の演奏はいつもながら詩情が漂っていて、強い感銘を覚えます。演奏技術が大変優れていて、ピアノの響きも美しい上に音楽性が豊かなのですから、言うことがありません。是非ともベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲の録音をお願いしたいところです。全曲ツィクルスの実演ならさらに結構ですけどね。



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       河村尚子,  

バランスのとれた見事な演奏:ヘンシェル・クァルテット@鶴見サルビアホール 2019.11.14

久しぶりの鶴見サルビアホール。今や、このホールは弦楽四重奏の殿堂です。今日のヘンシェル・クァルテットもバランスの取れた素晴らしい演奏を繰り広げてくれました。とても響きのよいホールですが、あまり、響かせ過ぎずにしっとりした演奏。まさにこれぞ室内楽という感じ。曲目も有名曲は避けて(?)、新鮮な曲ばかりです。

前半のメンデルスゾーンのOp.81は単独に作られた4曲をまとめたもの。それでもすべて、メンデルスゾーンらしい明るく若々しい魅力に富んでまとまった感じの作品になっています。最初の2曲が晩年の1847年に作曲されたものですが、ちょっと聴くと、いかにも若い頃の作品に聴こえる清新さに満ちています。最期まで若々しい感性を保ったメンデルスゾーンらしい曲の内容です。特に第2曲は《真夏の世の夢》の「スケルツォ」の雰囲気そっくりのいきいきとした魅力に富んでいます。ヘンシェル・クァルテットは安定したアンサンブルで正確な演奏。それでいて、退屈な演奏になっていないのは彼らの実力なのでしょう。第3曲と第4曲は作品番号とは逆の順の演奏。最後を盛り上がって終わるためでしょうか。4曲は特別に順序はないので、入れ替えて演奏しても問題はありません。3番目に演奏した第4曲はゆったりしたフーガ。メンデルスゾーンも相当にバッハを研究したことがうかがわれます。とても美しい演奏にうっとりします。最後はカプリッチョ。中間の対位法的なパートが美しく奏でられて、終盤は高潮した演奏で素晴らしい盛り上がりです。滅多に演奏されない曲ですが、とても完成度の高い演奏でした。

前半の2番目はシュルホフの弦楽四重奏曲 第1番。ある意味、今日のコンサートの目玉です。シュルホフが聴ける機会はそう多くはありませんからね。パヴェル・ハースと同様にシュルホフもナチスの収容所で命を落としたユダヤ系のチェコ人です。最近、再評価が進んでいる作曲家のひとりで、注目して聴きました。正直、この曲をそう把握しているわけではありませんが、素晴らしく充実した演奏でした。音色の多彩さの表現を始めとして、こなれた演奏に思えました。終楽章のアンダンテは印象深く、感銘しつつ、曲が閉じられました。

後半のシューマンは個人的にとても心惹かれる演奏。密やかなロマンティシズムにうっとりしました。シューマンの作品の魅力によるものですが、それを十全に表現してくれたヘンシェル・クァルテットの見事な演奏に感謝です。特に第3楽章の魅惑的な演奏に魅了されました。

爆発的な魅力がある演奏ではありませんが、いかにもイギリスの演奏団体らしく、落ち着いて、しっとりとした演奏は室内楽の奥深さを感じさせてくれました。満足のいったコンサートになりました。やはり、鶴見で聴くカルテットは特別です。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:ヘンシェル・クァルテット
    クリストフ・ヘンシェルvn テレサ・ラ・クールvn モニカ・ヘンシェルva マティアス・バイヤー=カルツホイvc


  メンデルスゾーン: 弦楽四重奏のための4つの小品 Op.81
   第1曲 「主題と変奏」 ホ長調 (1847年) Andante - Un poco pou animato - Presto - Andante come prima
   第2曲 「スケルツォ」 イ短調 (1847年) Allegro leggiero
   第4曲 「フーガ」 変ホ長調 (1827年) A tempo ordinario
   第3曲 「カプリッチョ」 ホ短調 (1843年) Andante con moto - Allegro fugato. assai vivace
  シュルホフ: 弦楽四重奏曲 第1番

   《休憩》

  シューマン: 弦楽四重奏曲 第3番 イ長調 Op.41-3

   《アンコール》
    ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調から、第2楽章Assez vif. Très rythmé イ短調


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のメンデルスゾーンの弦楽四重奏のための4つの小品を予習したCDは以下です。

 エマーソン四重奏団 2004年4月 ニューヨーク
 
これはエマーソン四重奏団によるメンデルスゾーンの弦楽四重奏のための全作品とさらに弦楽八重奏曲まで含む全集盤に含まれるものです。実際に収録されているのは、4つの小品がまとめられているのではなく、作曲年順にばらばらになっています。それを作品番号順に再構成して聴きました。名人集団のエマーソン四重奏団ですから、安心して聴ける、素晴らしい演奏です。


2曲目のシュルホフの弦楽四重奏曲 第1番を予習した録音は以下です。

 ブロドスキー四重奏団 2013年 ライヴ録音

ショスタコーヴィチの全集で素晴らしい演奏を聴かせてくれたブロドスキー四重奏団はシュルホフでも極めて高精度の演奏を聴かせてくれます。


3曲目のシューマンの弦楽四重奏曲 第3番を予習したCDは以下です。

 エマーソン四重奏団 2004年4月 ニューヨーク


メロス弦楽四重奏団を聴いてもよかったのですが、今回はエマーソン四重奏団を聴く気分。やはり、素晴らしい演奏でした。美しい響きでシューマンのロマンを香り高く演奏しています。



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ブレーメン散策:聖ペトリ大聖堂とブレーメンの音楽隊

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/18回目

北ドイツのメルヘン街道の終着点、ブレーメンBremenの旧市街を散策中です。旧市街の中心、マルクト広場Marktplatzの周りの建物や広場の銅像を鑑賞しています。広場で威容を誇る聖ペトリ大聖堂St. Petri Dom Bremenの内部に足を踏み入れたところです。
3廊式のゴシック様式の素晴らしい空間です。天井が高いですね。

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後方を振り返ると、バラ窓が見えます。

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内陣のほうに進みます。右側の側廊には素朴な彫像とステンドグラスのある礼拝堂があります。

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その礼拝堂の前方に説教壇があります。

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内陣及び主祭壇は一段高いところにあります。珍しい構造ですね。

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内陣の前から後方を眺めます。一番後ろのバラ窓から明るい光が差し込んでいます。

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これは側廊。ステンドグラスがなくなっているのだけが残念です。戦争で破壊されたのでしょうか。

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大きなパイプオルガンがあります。

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再び後方に戻って、教会の大空間を眺めます。素晴らしいです。

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素晴らしいレリーフが飾られているのを見つけます。聖ペトロでしょうか。

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塔にも上れるようですが、エレベーターがないようなので、上るのは止めます。
大聖堂の外に出ると、市庁舎Rathausの側面が見えます。

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振り返ると、聖ペトリ大聖堂が青空に向かって聳え立っています。

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マルクト広場を市庁舎のほうに向かって進みます。

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ローラント像Bremer Rolandの前に出ます。

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市庁舎の先にはリープフラウエン教会Kirche Unser Lieben Frauenの姿が見えます。

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市庁舎の建物を周り込むと、ブレーメンの音楽隊Die Bremer Stadtmusikantenの銅像を発見。やはり、ブレーメンに来たからにはこれを見損ねるわけにはいきません。

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この銅像はひっそりと建っていますが、観光客のフォトスポットとして大人気です。saraiもみなさんを見習って、銅像の足を触ります。願い事が叶うのかな・・・。

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なかなか出来のよい美しい銅像です。

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さて、一通り、マルクト広場を見回ったところで、疲れているので、最低限見るべきものだけに抑えて観光は終了します。そろそろ、ディナーをいただきましょう。



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なんというマーラー、ノットでしかなしえないマーラー!・・・ジョナサン・ノット&東京交響楽団@サントリーホール 2019.11.16

マーラーの交響曲では最も難解な作品(saraiにとってですが)がこのこの交響曲第7番。自分によく言い聞かせるようにしてコンサートに望みました。①ほかの交響曲のように愛と死の人間ドラマがあるわけではないので、主観的にのめりこむような聴き方をしないで、少し距離を置いて、客観的な聴き方をすること、②ヴェルター湖、マイヤーニックの作曲小屋の自然がたっぷりと描き出されているので、あの風景をイメージしながら聴くこと、③いつにもまして、集中力を切らさずに聴き続けること・・・の3点です。ところが、こういうsaraiの思いを嘲笑うかのようなノットの素晴らしい指揮でした。CDで予習したバンベルク交響楽団の演奏からは飛躍的な進化を遂げていました。第1楽章の冒頭の付点のリズムの弦楽パートに続いて、明快な金管のメロディー。そうです。実に明快な演奏でした。どこにも難解さの影すらありません。自然描写とか、そんなことは気にせずに、ただ、美しい音楽に耳を傾けるのみ。新ヴィーン学派やリゲティなどのポストモダンの音楽を得意にするノットにとって、このマーラーの第7番はうってつけなのかもしれません。決してマーラー指揮者とは思えないノットですが(saraiが勝手にそう思っているだけで、もちろん、悪い意味ではありません)、マーラーの第7番に関してはまさにスペシャリストとしてうってつけかもしれません。長大な第1楽章は終始素晴らしい演奏。傷がないわけではありませんが、細部まで磨き上げられた表現にすっかり魅惑されました。それにジョナサン・ノットの指揮姿の美しいこと。マーラーの音楽がノットのダンスのような美しい指揮のバックグラウンドミュージックのように響きます。初めて、この第7番の素晴らしさを知りました。第2楽章以降も最高の演奏が続きます。よく題名に使われる《夜の歌》がいかに相応しくないかを思い知らされるような演奏です。最後の第5楽章に至ると、もう思いっ切りの演奏。分裂症気味の表現が炸裂します。あれっ、こんな凄い曲だったっけ・・・。興奮しながら、フィナーレの大爆発を迎えます。鐘やカウベルが満を持して、打ち鳴らされながら、途轍もない大音響。それがピタッと止まって終了。早過ぎる拍手はサントリーホールのマナーに反するものです。少しでもいいから静寂がほしかったところですが、素晴らしかった演奏に免じて、許しましょう。ジョナサン・ノットは在任中にマーラーの全交響曲を演奏すると言っているそうです。楽しみですが、saraiがこれまでに聴いたのは第10番のアダージョのみ。交響曲第2,3,8,9番は既に演奏されたそうです。残念! 聴き逃がしました。交響曲第2,3,8,9番はすべて大物揃いですね。再演をお願いしたいです!!! 来シーズンは第5番が聴けそうです。あとは第1番と第6番ですね。うーん、第3番と第9番は是非、聴きたい!(しつこい)

前半のベルクの管弦楽のための3つの小品はノットの優雅な指揮が印象的。ベルクのあのねっとりした雰囲気は希薄で、ノットが音を整理するとこんなすっきりした音響になるのねって感じです。新ヴィーン学派の音楽を得意にするノットの手にかかると、ベルクも見通しのよい音楽に変身します。それでも後半のマーラーと比較すると、やはり、ベルクの音楽は前衛的に思えます。いいものを聴かせてもらいました。こうなると、《ルル》組曲も聴きたくなりますね。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:ジョナサン・ノット
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:水谷晃

  ベルク:管弦楽のための3つの小品 op.6

   《休憩》

  マーラー:交響曲 第7番 ホ短調 「夜の歌」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベルクの管弦楽のための3つの小品を予習したCDは以下です。

 クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィル 1992年4月、ウィーン セッション録音
 
ベルクらしく、ウィーンのねっとりとした雰囲気がむんむんという感じの好演。


2曲目のマーラーの交響曲 第7番を予習したCDは以下です。

 ジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団 2011年7月11-15日、バンベルク、ヨゼフ・カイルベルト・ザール セッション録音

ノットは当時、音楽監督をしていたバンベルク交響楽団とマーラーの交響曲全集を完成させています。第5番から始まった録音は最後にこの第7番が録音されました。この演奏では抑制された表現ながら、丁寧な仕上げが目立ちます。もう少し、自分の個性を出したらいいのにと現在のノットを知っている者としては思ってしまいますが、好演であることは間違いありません。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       ジョナサン・ノット,  

ブレーメン散策:ブレーマー・ラーツケラーの美味しい北海の魚料理

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/19回目

北ドイツのメルヘン街道Deutsche Märchenstraßeの終着点、ブレーメンBremenの旧市街を散策中です。旧市街の中心、マルクト広場Marktplatzの周りの建物や広場の銅像を鑑賞しています。市庁舎の建物を周り込むと、ブレーメンの音楽隊Die Bremer Stadtmusikantenの銅像もありました。ピカピカに光ったロバの足を触ったので、何かよいことが起こるでしょうか。
さて、今日は歩き回っただけで、ろくに何も食べていません。最終コースは食い気です。北海の美味しい魚を食べに行きましょう。評判のレストラン、市庁舎の地下にあるブレーマー・ラーツケラーBremer Ratskellerで食事です。

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大きなレストランの室内はアーチ状の柱と天井が波のように連なっています。まだ時間が早いのか客はチラホラです。

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このレストランはワインが売り物だけあって、メニューにはワインリストが豊富です。その中からラインガウのリースリンクの白ワインを選びます。これは美味しい。配偶者は喉の渇きを癒すため、水を大瓶で注文。

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saraiは白ワインをいただきながら、配偶者はミネラルウォーターで喉の渇きを癒しながら、料理を待ちます。

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室内の装飾は素晴らしいです。さすがに老舗ケラーです。

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saraiが注文した料理は北海の舌平目のバターソテー。結構、高い値段だけあって、とても美味です。ぺろっといただきます。

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配偶者が注文した料理は鱈のサフランソース。この料理も大変美味しく、付け合わせのジャガイモも炒めたほうれん草ももちろん美味。完食です。

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海外でここまでぺろりと食べたのは初めてかもしれません。ともかくすべてが美味しかったです。このレストランは大当たり!と言うことで二人の意見が一致しました。それに、料理が出てくるのも清算も早い! 満足しながら、ケラーの階段に向かいます。とても美しい階段ですね。

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階段の上に上がったところで、もう一度、ブレーマー・ラーツケラーの室内を眺めます。料理の味だけでなく、レストランの雰囲気も最高でした。

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ブレーマー・ラーツケラーの外に出ると、マルクト広場。重厚な建物が並んでいます。トラムの線路がその前に続いています。

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これがブレーマー・ラーツケラーの入り口。入り口は市庁舎Rathausの側面にあります。このレストランは市庁舎の地下にあるんです。つまり、世界遺産の中にあるレストランなんです。

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市庁舎の先にはリープフラウエン教会Kirche Unser Lieben Frauenの姿が見えます。

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この教会は1229年建造の初期ゴシック様式による聖母教会です。教会の煉瓦壁には美しいレリーフが取り付けられています。

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リープフラウエン教会の前にはマーカス噴水Marcus-Brunnenがあります。この噴水は当時ブレーメンの市長だったビクター・マーカスが1909年に寄贈したものです。10角の台座と噴水ボウルは石でできていて、青の噴水ストックの石灰岩は豊かな装飾が施されています。

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さあ、ハンブルクに帰りましょう。その前に、思ったより早く夕食が終わったので、金の豚を見て駅に向おうとsaraiが提案。そのブタの像があるゼーゲ通りSögestraßeに向かいましょう。

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ところがこの金の豚がなかなか見つからず、20分近くも探し回る羽目になり、提案したsaraiの面目丸つぶれで配偶者はお冠という最悪のシナリオに陥ることになります。



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ブレーメン散策:金の豚に迷って、あたふた

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/20回目

北ドイツのメルヘン街道Deutsche Märchenstraßeの終着点、ブレーメンBremenの旧市街を散策し、最後は市庁舎の地下にあるブレーマー・ラーツケラーBremer Ratskellerで美味しい北海の魚料理をいただきました。ブレーメン中央駅からハンブルクに戻る前に町の名物のひとつ、金の豚、すなわち、ブタとブタ飼いの銅像Schweinehirtを見ておくことにします。さあ、旧市街の中をそちらに向かって歩きましょう。まずは繁華街のショッピング モール、ロイド・パッサーゲLloyd Passageを抜けていきます。

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この後、まったく方向感を失って、道に迷ってしまいます。全然、方向違いのオーバーン通りObernstraßeに出てしまいます。マルクト広場Marktplatzの聖ペトリ大聖堂St. Petri Dom Bremenが通りの先に見えたので、何とかあたりをつけて、正しい方向に復帰します。

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結局、ブタ飼いの銅像を探しまくって、何とか見つけたのは歩き始めて、20分ほど経った後のことです。笛を吹いている男がブタ飼いですね。

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道に迷ったには、美味しかったラインガウのリースリンクの白ワインでほろ酔い加減になったsaraiの体たらくと配偶者に叱られます。ごめんなさい・・・。

行きついた金の豚はしょうもないものだと配偶者はばっさり切り捨てますが、結構、愛嬌がありますよね。

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この金の豚というブタの像は歩行者天国になっているゼーゲ通りSögestraßeの車両止めの役割も果たしているようです。

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さて、見るものは見たし、中央駅のほうに向かいましょう。トラム乗り場に向かっていると緑に包まれた綺麗な公園があります。町の真ん中の緑です。

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その公園の中に風車が見えます。カフェ・ミューレKaffeemühleというカフェになっているようです。

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シュタットグラーベンStadtgrabenという綺麗な水路を渡ります。

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すぐにトラム乗り場、ヘルデントーアBremen Herdentorに到着。

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そこから6番のトラムで駅に直行。あっという間に駅前に到着。

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素晴らしく威厳のあるブレーメン中央駅が我々を迎えてくれます。

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駅舎のなかにはいります。

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雑踏の中、構内を歩いていると、30㎝四方位のダンボールぶら下げたおじさんがやってきます。何気にチラッと中を見たら、郵便物です。先ほど投函した孫たちへの絵葉書もあるかも。こんな緊張感のない収集でよいのでしょうか。それに比べると日本はきっちりしてますね。
駅舎の壁面にはブレーメンの音楽隊が描かれています。やはり、ブレーメンと言えば、コレですね。

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こんなものもあります。SUSHI2GO(すし・ツー・ゴー)。カフェ・ツー・ゴーみたいです。

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さて、この駅にはホームへのエレベーターがちゃんとあります。くたくたに疲れている身には助かります。

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ホームに上がると、ハンブルク行きの電車はまだ発車まで20分ほどあります。

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相当に疲れていた配偶者はホームのベンチに据り込みます。saraiはホームをブラブラするうちに時間は経っていきます。我々の乗る電車の1つ前の電車が入ってきます。電車の車体には、リューネブルガーハイデLüneburger Heideのエリカ群生が派手に装飾されています。

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この電車は24分発の電車と表示されてます。と、次の瞬間、その電車はまだいるのに、ホームの表示が32分発の我々の電車に変わります。エッと電車の表示を見ると、ハンブルク行きに変わっています。ハンブルクから到着する電車の時刻も表示されていたようですね。 なんだかよく分かりませんが、慌てて、乗り込みます。もちろん、車内はがらがらで、我々が一番乗りです。

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2階席の車窓からブレーメン中央駅を眺めます。なかなか活気があります。

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乗車した電車はちゃんと定時に発車します。乗った途端にsaraiはぐっすり眠りに落ちます。途中で車掌さんが検札が来たので配偶者に起こされますが、なかなかチケットが見つからず笑われてしまいます。チケットに名前が記入されていないことを指摘され、記入。一日乗り放題のニーダーザクセンチケットは乗車する2名分の名前を記入することが義務付けられています。車掌さんが過ぎ去ると、またすぐに眠りに落ちます。1時間10分ほどでハンブルクに到着。と、車内で自転車野郎が捕まっています。ここでは、自転車は電車に持ち込んでもOKらしいですし、自転車を積み込む特別の車両もあるほどですが、利用するには決まりがあります。自転車の料金を払わなかったのかな。罰金を払わされています。
ハンブルク中央駅Hamburg Hbfから宿泊しているホテルはすぐ近くです。ホテルに入り、無料のミネラルウォーターのボトルをゲットして部屋へ戻ります。熱いお風呂に入り、おやすみなさい。今日はさすがに疲れましたが、ちゃんとエリカの群落が見られて幸いでした。

明日は1日、ゆっくりとハンブルク観光です。市立美術館さえ見れば、あとはこだわりはありません。余裕の1日になる筈です。



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ハンブルク散策:ハンブルク市立美術館からスタート

2018年8月22日水曜日@ハンブルク

旅の10日目、ハンブルクHamburgの3日目です。

昨日はあまりにも歩きすぎて疲労困憊。今日は休養の日にしようということで、目覚まし時計をセットせずに就寝することにしました。でも、疲れすぎてお風呂から出るなり寝てしまった配偶者は朝7時には起床。宵っ張りのsaraiはブログを書いて休んだので10時に起床。
それぞれ十分休んだはずですが、正直ぐったりしてます。温かい味噌汁を飲んで喝を入れます。やはり、日本から持参したアマノの味噌汁は美味しい! 味噌汁を朝食代わりにいただき、元気回復。味噌汁は軽くて美味しくて手軽で旅のお供に最適です。

今日は絶対に見逃せないハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleに行きます。雲一つない快晴の中、ホテルを出て、歩き始めます。

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駅前には出ずに、駅を迂回して、ビル街の中、駅の反対側を目指します。

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無駄な歩きをしないように、きっちり地図を確認しながら歩きます。やがて、跨線橋で線路を超えていきます。そこからハンブルク中央駅の側面が眺められます。

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線路を渡り終え、駅前の大通り、グロッケンギーサーヴァル通りGlockengießerwallに出ます。この通りの先にあるハンブルク市立美術館にぶらぶらと歩いていきます。

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巨大な美術館の端に到着。騎馬像がお迎えしてくれます。

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美術館の建物の扉には入り口は向こうという案内があります。そちらに進みます。

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グレイの建物の先に入り口があるようです。

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グレイの建物と茶色の建物の間が入り口と思ったら、さにあらず。どうやら、茶色の建物の先まで行かないといけないようです。

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茶色の建物の壁面は美しい装飾が施されています。さすがに美術館ですね。

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壁面の中の彫像はドイツの誇る大芸術家、クラナッハです。saraiも大好きな画家です。

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美術館はなかなか見事な建物です。この建物も芸術品ですね。

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大通りから右に廻り込むと、美術館のファサードがあります。

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このファサード前はちょっとした高台になっていて、グロッケンギーサーヴァル通りの向かい側が見通せます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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さて、ファサードに近づいていきます。

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ファサード近くから上方を見上げると、とても美しい装飾や彫像に感銘を覚えます。

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ファサードを抜けて、美術館の中に向かいます。

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エントランスロビーにある窓口でチケットを購入します。

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ところで一昨日に駅のツーリストインフォメーションで今日の分のハンブルクカードも購入済です。このハンブルクカードを提示して、割引料金でチケットを購入しましょう。

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ハンブルクカード割引で一人10ユーロでチケットが買えました。

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荷物もコインロッカーに預けて、身軽になって鑑賞しましょう。が、ロッカーに預けるコインがありません。まずは、お土産を物色。配偶者がいつも重宝しているショッピングバッグを購入します。デザインは配偶者の大好きなマルクの絵です(マルクお得意の動物の絵ですが、配偶者によるとこの動物は青い狐とのこと・・・なるほどね)。こちらのショッピングバッグは大きくて使いやすいのだそうです。12.9ユーロでした。

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では、カメラ一つの手軽さで鑑賞スタートです。



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ハンブルク市立美術館:東日本大震災の写真、そして、フリードリヒ~ムンク

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/2回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。カメラ一つの手軽さで鑑賞スタートです。
2階の常設展示室への立派な階段が見えますが、まずは地下の特別展示室を覗きます。

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地下の特別展示室で目に飛び込んできたのは、何と何と・・・東日本大震災の津波の惨状の写真です。

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日本ではよく目にしてきた光景ですが、異国の地で見ると、奇妙な感情がこみ上げてきます。被害者のかたには北ドイツからお見舞い申し上げます。

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このほかには、何故か、フリードリヒが数点あっただけ。でも、数点でもフリードリヒは注目です。

カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの《燃え立つノイブランデンブルク》。1834年、フリードリヒ、60歳頃の作品です。ノイブランデンブルクは北ドイツ、メクレンブルク・フォアポンメルン州の古い町です。収穫の終わった畑の向こうにノイブランデンブルクの町が幻想的なシルエットで浮かび上がっています。その町には中心となるマリエン教会の塔が見えています。町は架空の火災で燃え上がっています。自然と人間の営みのかかわりはフリードリヒの主要な画題でしたが、この作品でも人が描かれていないものの、その画題は貫かれています。この作品を描いていた頃、1835年にフリードリヒは脳卒中に襲われ、一命はとりとめたものの、油絵を描くことはできなくなりました。そのため、この作品は未完成のままになりました。画家の晩年の一枚です。

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カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの《ブランドシュテッテ(火災現場?)》。1802年、フリードリヒ、28歳頃の作品です。エッチングの版画作品です。火災の場所で呆然とする二人の人物が描かれています。

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カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの《氷の海の船》。1799年、フリードリヒ、25歳頃の作品です。もっとも画家の名前の後ろに疑問符が付いているので、フリードリヒの作品と確定しているわけではなさそうです。画風はいかにもフリードリヒそのものですが・・・。氷の海で難破した船をボートに乗った人たちが眺めています。

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カスパー・ダーヴィト・フリードリヒの《氷の海》。1823年/1824年、フリードリヒ、49歳か50歳頃の作品です。フリードリヒの代表作品のひとつと目されています。氷の海の光景が象徴的に描かれて、その中に難破船が小さく描かれています。大自然とその力に対してはあまりにも小さな存在である人間というように読み取れますが、それ以上に大自然の美しさと強さが見事に表出されていることに注目すべきでしょう。当時のウィーン体制下のドイツの政治状況を描いたとも、13歳の時、河でスケート遊びをしていたところ、氷が割れて溺れ、彼を助けようとした一歳年下の弟・クリストファーが溺死してしまったことを象徴的に描いたとも言われていますが、この絵が持つ芸術性そのものがすべてでしょう。フリードリヒの画力の素晴らしさがあふれ出る迫力ある一枚です。

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結局、地下の特別展示は何のことか、よく分かりませんでしたが、フリードリヒの作品を見られたので、よしとしましょう。

2階の常設展示室に移動します。

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まずは20世紀の近代作品が展示されています。

エルンスト・ヴィルヘルム・ナイの《赤と黒のドットで》。1954年、ナイ、52歳頃の作品です。この画家のことはまったく知りませんが、何故か、気になる絵でした。誰かの絵に似ているような気もします。ちょっと違いますが、カンディンスキー風?

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ハンス・アルプの《夢の中の星》。1958年、アルプ、72歳頃の作品です。アルプ特有の緩やかなカーブの彫刻です。その柔らかさに心が和みます。

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ジェームズ・アンソールの《仮面のある静物》。1898年、アンソール、38歳頃の作品です。アンソールの主要なモチーフの仮面がギラギラした色彩の静物画の中に描かれています。実に無気味さを湛えた画面です。あまり好きになれません。

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ここからムンクの作品が続きます。

エドヴァルド・ムンクの《マドンナ》。1893~1895年、ムンク、30~32歳頃の作品です。ムンクの代表作の一つです。生命のフリーズと題されたシリーズに属するもので、《叫び》もその一枚です。セクシュアルでもあり、神の愛にもつながる多面的な要素を持つムンクの傑作です。

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エドヴァルド・ムンクの《セルマ・フォンハイムSelma Fontheim》。1894年、ムンク、31歳頃の作品です。ベルリン在住時に知り合った女性をモデルにした肖像画です。柔らかなタッチが印象的です。

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エドヴァルド・ムンクの《冬の森》。1900~1901年、ムンク、37~38歳頃の作品です。雪の積もった森の風景はムンクの心象風景でしょう。スピリチュアルな雰囲気も湛えています。

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エドヴァルド・ムンクの《橋の上の少女たち》。1901年、ムンク、38歳頃の作品です。幻想的な風景の中に立つ3人の少女たちは生身の人間であるイメージからは離れています。一人だけ、顔をこちらに向けた少女の視線の先にあるものは何でしょう。虚空・・・無のように思えます。同じイメージの作品がオスロ国立美術館にもありますが、その作品では焦点は風景に向けられて、少女たちは3人とも橋の下を覗き込み、顔の表情が見えません。

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エドヴァルド・ムンクの《アルベルト・コルマンとスティーン・ドラウスン》。1902年、ムンク、39歳頃の作品です。ドイツを拠点に活動するムンクも世間から評価されるようになり、ハンブルクの実業家アルベルト・コルマンからの支援も受けます。スティーン・ドラウスンはデンマークの作家でジャーナリストです。不安な心理状況が漂う肖像画になっています。どうやら、二人に依頼されて描いた肖像画ではなさそうですね。背景の描き方がまるでゴッホのようですが、神経質な感じに仕上がっています。

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エドヴァルド・ムンクの《海辺の少女たち》。1906~1907年、ムンク、40~41歳頃の作品です。白いドレスを来た少女たちは一塊に描かれ、そのグループから、赤いドレスの少女が離れていこうとしています。白いドレスは少女たちの無垢さを象徴し、赤いドレスは性への目覚めを象徴しています。この作品は後にザルツブルク音楽祭を創設するマックス・ラインハルトが劇場監督をしていたベルリンのカンマーシュピーレのホワイエを飾るための12枚のパネルの1枚でした。現在、そのパネルの作品のほとんどはベルリンの新ナショナルギャラリーに所蔵されています。

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しばらく、20世紀の作品の展示を見て回ります。一緒にお付き合いくださいね。



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ハンブルク市立美術館:ホドラー、アンリ・ルソー、ドニ、そして、ベックマンの作品群

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/3回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。
2階の常設展示室で20世紀の作品の展示を見て回っているところです。アルプ、アンソール、ムンクと見てきました。

次はフェルディナント・ホドラーの《シュトックホルン山系を背景にしたトゥーン湖》。1910年、ホドラー、57歳頃の作品です。この絵はパッと見ると、単なる風景画に見えますが、手前の湖岸、トゥーン湖の水面、対岸、シュトックホルン山系、空が層のように重なって、人工的な構造に作り上げられています。セザンヌの風景画と同様に具象的な風景をもとにした抽象的な絵画とも思えます。どこか日本の浮世絵の技法も連想させます。そう言えば、シュトックホルン山系は墨絵のようにも見えます。淡い色彩も見事に機能しています。ホドラーの熟達の筆が冴え渡った秀作です。

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アンリ・ルソーの《地上の楽園のイヴ》。1906~1907年、アンリ・ルソー、62~63歳頃の作品です。この絵はアンリ・ルソーが繰り返し描いたモチーフ、熱帯の密林の中に裸のイヴが立っています。蛇が差し出すリンゴに手を伸ばすイヴというありきたりの画題ですが、アンリ・ルソーが描くと、何とも幻想的、かつ、ほほえましい絵に仕上がっています。ある意味、主役は熱帯の密林です。1910年までに彼は20枚以上のジャングルの絵を描いています。ジャングルの楽園の庭には、シダ、アガベ、ヤシの木、ゴムの木などが描き込まれていますが、彼がパリの「植物園の温室」に行くことはなく、すべて、エキゾチックな動物や風景の写真を載せた雑誌から描き写したことはよく知られています。確かに素朴な画風ですが、ユニークであることが何よりも重要ですね。いやはや、素晴らしい作品です。

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モーリス・ドニの《アドリアン・ミトゥアール夫人と彼女の息子ジャック》。1903年、ドニ、33歳頃の作品です。ドニは大好きな画家の一人です。オルセー美術館では彼の絵の前で長い時間を過ごします。この作品もドニらしいバラ色系の色彩と輪郭がぼやかされた柔らかいタッチの美しい絵画です。顔の表情が描かれずに人物自体が絵の対象ではなく、あくまでも構図の一部としての人物が描かれています。それにしては絵の題名に具体的な人名がはいっていて、肖像画みたいですが、もちろん、肖像画とは対極のような作品です。

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次はマックス・ベックマンの展示スペースです。ベックマンはドイツ表現主義の画家です。彼はナチスに退廃芸術と烙印を押された芸術家の一人で、同じ烙印を押されてピストル自殺を遂げたキルヒナーと同様にとても気になる存在です。そのベックマンの作品がまとめて展示されていることは稀有なことです。実はこの後、キルヒナーの作品もまとめて展示されているのを見ることになるのですが、この二人の作品がまとめて展示されている美術館はあまりありません。ちなみに今回の旅の初めにデュッセルドルフのK20美術館でベックマンの代表作の《夜》を見ています。凄い迫力の絵に感銘を受けました。

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マックス・ベックマンの《ミンナ・チューブの肖像》。1905年、ベックマン、21歳頃の作品です。ミンナ・チューブはドイツ人の画家でオペラ歌手でもありました。ベックマンの最初の妻です。素晴らしく美しく描かれた肖像画です。この絵を見て、ベックマンの作品だとは分からないでしょう。写実的なベックマンの作品は初めて見ました。

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マックス・ベックマンの《母親の肖像》。1906年、ベックマン、22歳頃の作品です。ベックマンの母親は1906年の夏に亡くなりました。この絵が描かれたのはその死の少し前でした。母親の顔は緊張感と疲れが感じられますが、実に明確に描き出されています。

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マックス・ベックマンの《パーゲル夫人の肖像》。1907年、ベックマン、23歳頃の作品です。ベックマンは1907年の夏を画家仲間のシーザー・クンヴァルトと共にバルト海のヴィエツケルストランドで過ごしました。パーベル家は夏のゲストを定期的に連れて行った家です。パーゲル夫人は12人の子供のうちの一人を妊娠中で、ベックマンは妊娠中の女性の印象に惹かれて、この作品を描いたようです。印象派風のタッチの肖像画になっています。

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マックス・ベックマンの《十字架》。1911年、ベックマン、27歳頃の作品です。十字架を背負って、ゴルゴタの丘に上って行くキリストが大変な迫力で描かれています。表現主義の画風を確立したことが分かります。大作です。

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マックス・ベックマンの《悪夢》。1903年、ベックマン、19歳頃の作品です。題名通りの作品ですね。3人の奇怪な巨人に踏みつけられているのは画家自身でしょう。実際に見た悪夢なのか、画家の心の葛藤なのか・・・。

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マックス・ベックマンの《嘆き》。1908年、ベックマン、24歳頃の作品です。椅子に座った裸の男の死に対して、皆が深い嘆きにくれている様が描かれています。普通の男に描かれていますが、きっとキリストなんでしょうね。日常風景で描かれた宗教画がこの時代、結構、流行っていたような気がします。そうそう、フリッツ・フォン・ウーデの作品がそうですね。その影響でしょうか。

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マックス・ベックマンの《自分自身の肖像》。1936年、ベックマン、52歳頃の作品です。珍しく彫刻作品です。初めて見ました。

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マックス・ベックマンの《灰色の大波》。1905年、ベックマン、21歳頃の作品です。ベックマンはヴァイマールの絵画スクールで学んだ後、1905年の夏に北海からユトランドに行き、そこで絵を描きました。海の風景を見て、その形と色の抽象化を探求し、フランスの前衛を指針とした作品を仕上げました。印象派よりも輪郭が堅固で、自身の道を進むベックマンの姿が明確に見えます。

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当ブログでこんなにまとめてベックマンの作品をご紹介するのは初めてです。残念ながら、表現主義的な作品がほとんどなかったのですが、ベックマンの一端はお伝えできたでしょう。
20世紀の絵画はまだまだ続きます。是非、お付き合いくださいね。



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ハンブルク市立美術館:ドラン、ピカソ、マルク、カンディンスキー、ヴラマンク、ヤウレンスキー、マッケ

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/4回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。
2階の常設展示室で20世紀の作品の展示を見て回っているところです。ベックマンのコレクションの展示室を出たところです。

次はアンドレ・ドランの《静物》。1911年、ドラン、31歳頃の作品です。アンドレ・ドランは、フォーヴィスムのフランスの画家で、この作品のような静物画も得意なジャンルにしていました。これはキュービズム風の作品ですね。

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パブロ・ピカソの《画商クロヴィス・サゴ》。1909年、ピカソ、28歳頃の作品です。かつてサーカス・メドラーノで道化師として働いていた古物商クロヴィス・サゴは若いピカソの作品を最初に取り扱うことのできた画商の一人になりました。ピカソは画商サゴの顔を仮面のように描きながら、キュビズムの道を探り始めました。色を減らし、ブラシストロークを工夫しながら、新しい絵画様式を確立していくようになります。

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パブロ・ピカソの《鼻が折れたピカドールの頭》。1903年、ピカソ、22歳頃の作品です。ピカソはパリに滞在時、ロダンの作品中に鼻の折れた男を見て、そのイメージをもとにして、バルセロナでこのピカドールの頭部の彫像を制作しました。ピカソは他の芸術家の作品からインスピレーションを得て、自分の作品を創造することが得意ですが、こんなに若い頃に彫刻作品でもその才を発揮していたんですね。

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次の展示室は《青および他の色から》という謎めいたメッセージが付けられています。どうやら青というのは青騎士der Blaue Reiterに関連しているようです。

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まずは青騎士の旗手であるフランツ・マルクの《猿のフリーズ》。1911年、マルク、31歳頃の作品です。マルク得意の動物が主題の絵画です。でも猿が描かれた作品は珍しいですね。同じ形の猿が繰り返し描かれて、リズムを作っています。装飾的な文様として描かれたとも言えます。背景の緑の植物、赤い山々、バラ色の空・・・すべてがマルクの内的世界として完璧に機能しています。

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次は青騎士の一方の旗手であるワシリー・カンディンスキーの《アラブ墓地》。1911年、カンディンスキー、43歳頃の作品です。イスラム教徒の墓地の描写は、カンディンスキーの1905年のチュニス旅行の思い出にまでさかのぼります。墓地という場所ではありますが、アフリカの明るい陽光を浴びて、賑やかな色彩が原色で描かれています。また、具象的な素材を抽象的に再構成し、美しいフォルムに描き上げているカンディンスキーの手際は見事です。

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モーリス・ド・ヴラマンクの《曳船》。1908~1910年、ヴラマンク、32~34歳頃の作品です。ヴラマンクもドランと同じく、フォーヴィスムのフランスの画家。1900年、シャトゥー出身の画家、アンドレ・ドランと偶然知り合って意気投合し、共同でアトリエを構えました。他者からは何ものをも受け付けなかったヴラマンクはファン・ゴッホにだけは少なからず影響を受けて、この作品にもゴッホの香りがします。

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アレクセイ・フォン・ヤウレンスキーの《ベゴニアのある静物》。1911年、ヤウレンスキー、46歳頃の作品です。青騎士にも関わったヤウレンスキーですが、この静物画でははっきりとセザンヌの影響が感じ取れます。一方、表現主義的な兆しもみせており、彼の画家としての多面性や他の画家たちとの幅広い交友も垣間見えます。

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アレクセイ・フォン・ヤウレンスキーの《オーベルストドルフ近くのオイ渓谷》。1912年、ヤウレンスキー、47歳頃の作品です。青騎士とは微妙な距離にあったヤウレンスキーではありましたが、この作品では青騎士、それもカンディンスキーの影響を色濃く受けていることがうかがわれます。曖昧な色合い、具象性がとろけたような形象は青騎士そのものです。

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アウグスト・マッケの《雪の中のマリエン教会》。1911年、マッケ、24歳頃の作品です。マッケは青騎士のメンバーの一人。この作品は直線が活かされた構図で青騎士のなかでは独自の作風を保っています。マッケはこの頃、ボンのボルンハイマー通り88番地(今日のアウグスト・マッケ・ハウス美術館)の家に住んでいました。彼は屋根裏部屋をスタジオとして使用し、そこから街の南側の窓からの景色を数回描いています。この作品もその一枚です。

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アウグスト・マッケの《花咲く垣根のある我らが庭》。1912年、マッケ、25歳頃の作品です。この作品はボンで描かれました。彼の妻のエリザベス・マッケは回顧録で次のように述べています。「春には、すべてのものが花の海に浸っていました。家の後ろには大きな庭、納屋、菜園があります。」 鮮やかな緑の芝生には、花と繁茂する植物が近くにあります。マッケはしっかりと厚塗りの油絵の具で画面を塗っています。彼は家族(妻と息子)を中心にしていて、芸術的または社会的慣習に疑問を投げかけたり、政治的意図を追求したりする代わりに、当時の自分の環境により関心を抱いていました。彼は自分の生き方と仕事を「自然の喜び」と表現していました。その彼に悲劇が訪れるのはわずか2年先のことです。

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アウグスト・マッケの《公園の母と子》。1914年、マッケ、27歳頃の作品です。第一次世界大戦の前夜、アウグスト・マッケと彼の家族はスイスの町ヒルターフィンゲンで幸せで屈託のない月日を過ごしました。彼らのトゥーン湖への避難は、遠く離れたベルリンでの政治的緊張と芸術上の闘争を忘れさせました。 マッケは非常に生産的でした。 この絵は、妻のエリザベスと息子のウォルターが水辺を歩いている様子を描いています。 絵のように単純化された2つの大きな後ろ姿は、緑豊かな植物に囲まれた光に満ちた小道を歩いています。 その光景はあたかも楽園に変容するかに見えます。
この絵画は、マッケの芸術の基本的な特徴、つまり自然と人間のアルカディアの調和の祝福を表しています。 マッケは、明暗、形と線、面と空間を調和した全体に組み合わせ、重厚で時代を超越したような構成を構築しています。
しかし、この彼の幸福な時代はこの年に勃発した第1次世界大戦の波に飲み込まれ、若干、27歳でマッケは戦死します。青騎士の仲間のフランツ・マルクと同様に過酷な運命にさらされるわけです。マッケとマルク、もう少し、彼らに時間を与えてやりたかった・・・。

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青騎士の画家たちの作品に続くのはドイツ表現主義の雄、エルンスト・ルートヴィッヒ・キルヒナーのコレクションです。



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リゲティ、R.シュトラウス、モーツァルトの極美の響き・・・ノット&東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2019.11.23

今日のノット&東響もウーンと唸らされる最高の演奏。そもそも、リゲティ、R.シュトラウス、モーツァルトと並べたプログラムが素晴らしいので、成功は最初から約束されていたようなものです。

どれも素晴らしかったのですが、特にリゲティはスペシャリストのノットならではの極上の演奏。《メロディーエン》はあたかも漆黒の闇を光の粒が飛び舞う様を思い浮かべるような未体験のオーケストラの響きに魅了されます。冒頭から、その光の粒はキラキラと飛び交い、いったん、上昇して、天頂に留まります。その後、地上に降り立って、魅惑の動きをした後、閃光がほとばしって、また、天頂に上り詰め、次第に消え去っていきます。リゲティ、畢生の名作をノットと東響は至高の演奏で魅惑してくれました。わずか13分ほどの曲ですが、美しい響きがぎゅっと凝縮されたような傑作の名演でした。

R.シュトラウスのオーボエ協奏曲は晩年の名作です。最後のオペラ《ダナエの愛》、《カプリッチョ》の残影のような誠実さと諦観に満ちた隠れた名曲です。今日の演奏は東響の誇るオーボエ奏者の荒 絵理子の見事な演奏、美しい響きがすべてです。とりわけ、第2楽章はまるで歌詞のないオペラのアリアを聴いているような気になりました。《ダナエの愛》の終盤のダナエのモノローグのようなアリア、《カプリッチョ》の終幕の伯爵令嬢のモノローグのアリアの世界です。きっと荒 絵理子も意識して演奏していたんでしょう。最高のR.シュトラウスを堪能しました。もちろん、ノット指揮の東響の伴奏も完璧でした。

後半のモーツァルトの交響曲 第41番「ジュピター」は前半と一転して、古典の音塊(字の誤りではありませんよ)がバンバン鳴り響きます。小気味よい演奏が心地よく感じられます。特に両端楽章が素晴らしい演奏で、これぞ現代のモーツァルト演奏の規範という感じでした。中間の2つの楽章は美しい響きにかえって集中力がそがれて、夢見心地・・・。終楽章の素晴らしいフーガに心奪われながら、ノットのモーツァルトを満喫しました。聴きようによっては、モーツァルトのオペラに通じるところもあるような演奏スタイルでしたし、ノットの指揮の姿の華麗さも見ものでした。特に指揮棒を持っていない左手の動きが素晴らしく、見事にオーケストラを操っていました。

ちなみに明日もR.シュトラウス、モーツァルトの2曲を聴きます。明日はさらにダブルヘッダーでバッハ・コレギウム・ジャパンの名人たちのブランデルブルク協奏曲全曲も聴きます。毎日、音楽三昧でこんなに人生が楽しくてよいものか・・・。

  指揮:ジョナサン・ノット
  オーボエ:荒 絵理子(東京交響楽団首席奏者)
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  リゲティ:管弦楽のためのメロディーエン
  R.シュトラウス:オーボエ協奏曲 ニ長調

   《休憩》

  モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のリゲティの管弦楽のためのメロディーエンを予習したCDは以下です。

 ジョナサン・ノット指揮スイス・ロマンド管弦楽団 2018年6月 ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール セッション録音
 
これは同曲の決定盤でしょう。リゲティの譜面を精緻に読み込んだノットの指揮が光ります。これを上回る演奏があるとすれば、ノット&東響の演奏のみ。


2曲目のR.シュトラウスのオーボエ協奏曲を予習したCDは以下です。

 ローター・コッホ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1969年9月、ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

ローター・コッホの安定した演奏とその表現力が見事です。R.シュトラウスを得意とするカラヤンも晩年のシュトラウスの穏やかな諦念を美しく表現します。素晴らしい演奏です。この曲でここまでの演奏は初めて聴きました。名曲ですね。もっと、これからよい演奏が現れることを念願します。


3曲目のモーツァルトの交響曲 第41番「ジュピター」を予習したCDは以下です。

 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1963年10月11日&25日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール
 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 1985年5月10日、ヘラクレスザール ライヴ
 ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィル 1956年3月5日 ニューヨーク、30th Street Studio モノラルのセッション録音

セルの引き締まった素晴らしい響きの演奏はまさに決定盤。クーベリックは意外にゆったりした正攻法の演奏で味わい深いものがあえいます。しかし、モーツァルトと言えば、ワルター。saraiが子供の頃から聴いてきたのはコロンビア交響曲とのステレオ録音。これは耳に焼き付いていますから、予習の必要はありません。ニューヨーク・フィルとの演奏はもっときびきびしています。演奏時間も短い筈です。第2楽章だけはこのニューヨーク・フィルともテンポを落とし、音量も小さくして、極めて美しい演奏をしています。これは誰にも真似できないワルターの至芸です。



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       ジョナサン・ノット,  

さらに精度を上げたR.シュトラウス、モーツァルトの極美の響き・・・ノット&東京交響楽団:モーツァルト・マチネ 第38回@ミューザ川崎シンフォニーホール 2019.11.24

今日はコンサートを2回聴きます(ミューザ川崎、東京オペラシティ)。1回目は朝11時からのミューザ川崎でのモーツァルト・マチネ。ほぼ、昨日聴いた東響のオペラシティ定期と同じプログラムです。本来、オペラシティ定期とモーツァルト・マチネは関係ありませんが、ノット&東響とモーツァルトつながりで同じようなプログラムになったのでしょう。今日のプログラムでは、昨日の素晴らしかったリゲティを除いて、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲とモーツァルトの交響曲第41番《ジュピター》が演奏されます。

まず、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲です。おっ、第1楽章から、荒 絵理子のオーボエの響きは柔らかいです。昨日に比べて、リラックスして演奏できているようです。昨日はちょっと肩に力が入り過ぎていたのかもしれません。気のせいか、表情も柔和な感じです。第2楽章に入ると、彼女のオーボエの響きと表情はさらに冴え渡り、まるでゾーンに入ったような素晴らしさ。前日以上にシュトラウスのオペラのアリアを聴いている感じになります。陰影に富み、誠実で人生をしみじみと振り返るような音楽に感銘を受けます。そして、第3楽章への経過部にはいります。昨日はここから少し演奏に固さと乱れがありましたが、今日の彼女の演奏は万全です。第3楽章の前半を素晴らしい演奏で乗り切り、そのまま、終盤に向かっていきます。圧巻のフィナーレを吹き切ってくれました。やはり、ホームグラウンドのミューザ川崎で心が安定したんでしょうか。ノット指揮の東響とのアンサンブルも素晴らしいものでした。素晴らしいR.シュトラウスの晩年の作品を聴けて、saraiも万感の思いです。

さて、次はモーツァルトの交響曲 第41番「ジュピター」です。昨日と同様、終始、万全の演奏でした。ノットが指揮台上で大きく動き回りながら、オーケストラを鼓舞します。東響は素晴らしく響き渡るトゥッティと冴え冴えとした弦楽アンサンブルで耳を楽しませてくれます。終楽章に入ると、音楽はますます熱気をはらんでいきます。リズムに乗って、東響のアンサンブルが前へ前へと走り抜けていきます。その颯爽とした音楽に聴く者の心が高潮するのみです。そして、圧巻のフィナーレ。いやはや、ノットのモーツァルトには参りました。

これで今日の1回目のコンサートは大いなる満足感のうちに終了。では、2回目のコンサート会場に移動します。2回目のコンサートはバッハ・コレギウム・ジャパンのバッハ、ブランデルブルク協奏曲全曲です。このコンサートの記事はここです。

  指揮:ジョナサン・ノット
  オーボエ:荒 絵理子(東京交響楽団首席奏者)
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  R.シュトラウス:オーボエ協奏曲 ニ長調
  モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」

   休憩なし


最後に予習について、まとめておきます。(内容は昨日の記事と同じです。悪しからず。)

1曲目のR.シュトラウスのオーボエ協奏曲を予習したCDは以下です。

 ローター・コッホ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1969年9月、ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

ローター・コッホの安定した演奏とその表現力が見事です。R.シュトラウスを得意とするカラヤンも晩年のシュトラウスの穏やかな諦念を美しく表現します。素晴らしい演奏です。この曲でここまでの演奏は初めて聴きました。名曲ですね。もっと、これからよい演奏が現れることを念願します。


2曲目のモーツァルトの交響曲 第41番「ジュピター」を予習したCDは以下です。

 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1963年10月11日&25日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール セッション録音
 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 1985年5月10日、ミュンヘン、ヘラクレスザール ライヴ録音
 ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィル 1956年3月5日 ニューヨーク、30th Street Studio モノラル、セッション録音

セルの引き締まった素晴らしい響きの演奏はまさに決定盤。クーベリックは意外にゆったりした正攻法の演奏で味わい深いものがあえいます。しかし、モーツァルトと言えば、ワルター。saraiが子供の頃から聴いてきたのはコロンビア交響曲とのステレオ録音。これは耳に焼き付いていますから、予習の必要はありません。ニューヨーク・フィルとの演奏はもっときびきびしています。演奏時間も短い筈です。第2楽章だけはこのニューヨーク・フィルともテンポを落とし、音量も小さくして、極めて美しい演奏をしています。これは誰にも真似できないワルターの至芸です。



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       ジョナサン・ノット,  

奇跡のコンサート!ブランデルブルク協奏曲全曲 バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2019.11.24

今日、2回目のコンサートはバッハ・コレギウム・ジャパンのブランデンブルク協奏曲全曲。これが凄かった! まあ、いつものように名人揃いの演奏で素晴らしいだろうとは思っていましたが、それを遥かに凌駕するあり得ないような演奏が続きました。
古楽で演奏するブランデンブルク協奏曲はモダンオーケストラの演奏とは違って、少人数での室内楽みたいなものです。全曲通してずっと舞台にいたのは指揮・チェンバロの鈴木優人と通奏低音のコントラバス奏者くらいで、曲ごとに楽器もメンバーも入れ替わります。よくこんなに楽器とメンバーを揃えたものです。その彼らが名人揃いで口あんぐりの演奏をしてくれるのですから、たまりません。
どれも素晴らしかったのですが、とりわけ、第2番が素晴らしかったんです。若松夏美のヴァイオリン、アンドレアス・ベーレンのリコーダー、ギ・フェルベの渦巻き型トランペット(まるで小型ホルンみたい!)、三宮正満のオーボエ・ダ・モーレ(かな?)の超絶的アンサンブルは聴いている最中から、あまりの凄さに笑っちゃうくらいです。名人たちが集まると、音楽がこんなに楽しくなるのね。作曲したバッハ本人もこの場にいれば、笑っちゃうでしょう。それともバッハの時代にもこんな名人たちがいたんでしょうか。
今回、バッハ・コレギウム・ジャパンの若返りをはかるためか、一部、若手の登用もありました。名人たちに交じって、明日のバッハ・コレギウム・ジャパンを担うべく、頑張れ!若手。
全体を見事に統括したのは若きBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)の司令塔、鈴木優人。もう立派に父親、鈴木雅明の任を引き継いでいます。第5番のチェンバロ独奏も見事でした。音楽の世界では楽才のDNAを引き継いだ例は少なくないですが、このように目の当たりにすると本当に驚いてしまいます。来シーズンはBCJ創設30周年だそうです。鈴木雅明のBCJ創設の功績は偉大ですが、それ以上に彼を超えるとも思える逸材、鈴木優人を育て上げたことが素晴らしいですね。

ちなみに鈴木優人は前後半、マイクを握って、軽く演奏の解説をしてくれました。実に適切で簡明なスピーチ。こういうところにも才能が滲みます。今日の演奏順は前半の3曲が調号にフラットがあるもので、順にフラット一つ、二つ、一つの曲。後半の3曲が調号にシャープがあるもので、順にシャープ一つ、二つ、一つの曲。そういう構成に関する説明もありました。

ともあれ、ブランデンブルク協奏曲全曲を実演で聴きとおしたのは初体験。それがこんなに素晴らしい演奏に出会えたとは、何と幸運だったのでしょう。それも日本にいながらにして、こんな最上級のものを聴けるのは幸せ以外の何ものでもありません。

今日は1回目のコンサートも素晴らしかったし、音楽ファンとして、素晴らしい一日でした。1回目のコンサート、ノット&東響のモーツアルト・マチネの記事はここに書きました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮・チェンバロ:鈴木 優人
  トランペット:ギ・フェルベ
  フラウト・トラヴェルソ:鶴田洋子
  リコーダー:アンドレアス・ベーレン
  ホルン:福川伸陽
  オーボエ:三宮正満
  ヴァイオリン:若松夏美、高田あずみ、山口幸恵
  管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

  J. S. バッハ 《ブランデンブルク協奏曲》全曲 BWV 1046〜1051

   第1番 ヘ長調 BWV 1046
   第6番 変ロ長調 BWV1051
   第2番 ヘ長調 BWV1047

   《休憩》

   第4番 ト長調 BWV1049
   第5番 ニ長調 BWV1050
   第3番 ト長調 BWV1048

最後に予習について、まとめておきます。

新旧の代表的な名盤を聴きました。

 ジギズヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンド 2009年録音
 カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団 1963年録音 LPレコード

いずれも素晴らしい演奏です。何故か、両者とも第4番が特に優れた演奏です。リヒター盤は素晴らしく状態のよいLPレコードで聴きました。驚くほどの音質のよさに驚愕しました。



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       バッハ・コレギウム・ジャパン,  

ハンブルク市立美術館:キルヒナー

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/5回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。
2階の常設展示室で20世紀の作品の展示を見て回っているところです。

次はエルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの展示室です。この旅の初めにデュッセルドルフK20州立美術舘で素晴らしい作品を見たばかりですが、またしても再会します。
キルヒナーはベックマンと並ぶドイツ表現主義を代表する画家です。ドレスデンで画家グループ「ブリュッケDie Brücke」を結成して、従来のアカデミックな芸術に反抗する若手画家として活動しました。キルヒナーも当然、ナチスから退廃芸術の烙印を押され、そのショックから、1938年にピストル自殺を遂げます。退廃芸術のそしりを受けた多くの画家の中で、saraiの脳裏に真っ先に浮かぶのはキルヒナーとベックマンの二人です。ヨーロッパの美術館では、無意識のうちに、この二人の作品を探して、見入ってしまいます。そして、いかにもヒットラーに嫌われそうな彼らの作品に深い感慨を覚えてしまいます。キルヒナーの作品は、どぎつい色彩と激しいフォルムで実に表現主義的です。その作品群を見ていきます。

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《モーリッツブルクの家》。1910年、キルヒナー、30歳頃の作品です。
モーリッツブルクはドレスデン近郊で、湖の中に建つモーリッツブルク城で有名です。キルヒナーは毎夏、画家グループのブリュッケの仲間と遊びに出かけていたそうです。saraiも10年以上前にSLに乗って出かけたことがありました。そのときにお城の前に小さな村がありましたが、この家はその中の一軒なのでしょうか。この作品はキルヒナーにしては比較的、マイルドな感じで描かれています。初期の青騎士の作品に通じるようなものを感じます。

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《画家とモデル》。1910年、キルヒナー、30歳頃の作品です。1926年にベルリンからダボスに輸送中に損傷を受けて、彼自身の手で新しい描き方で修復されました。
画家グループのブリュッケにとって、女性モデルは芸術的な創造の動機となるもので、アカデミックな伝統に反して、モデルの裸の体を野性的に描きました。また、彼らのホーム・スタディオでは、そこを創造的なシェルターとして、生活と仕事の融合を目指した活動の場としました。この作品では画家がベッドから抜け出して、素早くコートをまとって、絵筆をとる姿が画面の中心にあり、ベッドに残ったモデル(パートナー)は服を着て、ポーズをとろうとしているところです。作品は原色の色使いと大胆なフォルムでキルヒナーの特徴が浮き彫りになっています。

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《のんびりした女の子たち》。1911年、キルヒナー、31歳頃の作品です。
モデルの女の子たちはホーム・スタディオでのんびりした姿を見せています。キルヒナーの描き方も珍しく、装飾的です。リラックスして描いた作品のようです。

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《フェーマルン島のアパート(フェーマルン島 Ⅰ)》。1913年、キルヒナー、33歳頃の作品です。
フェーマルン島はモーリッツブルクと同じく、キルヒナーとブリュッケの仲間たちが夏を過ごしたところで、バルト海南部にあるドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州に属する島です。ドイツで3番目に大きな島です。ドイツ本土とはフェーマルン・スンド海峡で隔てられており、フェーマルン・スンド橋が1963年に架けられました。その島にあるアパートが描かれています。まるでファン・ゴッホの《オーヴェールの教会》のように描かれていますね。アパートの前を歩く一組の男女もいわくありげです。

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《鉄の鍛冶屋》。1915年、キルヒナー、35歳頃の作品です。
珍しく彫像です。作られたのは第一次世界大戦中です。この頃、ドイツでは戦争の象徴として、多くの鉄の鍛冶屋の像が作られたそうですが、この彫像との関連は分かりません。

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《白い牛》。1920年、キルヒナー、40歳頃の作品です。
キルヒナーの描いた動物とは珍しい。マルクとまた違った描き方で面白いですが、青騎士風でもあり、気になる作品です。このとき、動物を主なモチーフにしていたマルクは第1次世界大戦で戦死して、もう、この世にはいません。

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《居間》。1923年、キルヒナー、43歳頃の作品です。
ここでもキルヒナーの描く絵の画面の中心は自画像です。彼は画面からこちらを覗き込んでいます。思わずキルヒナーと視線が合いそうになります。原色系の色彩はもう病的ですらあります。キルヒナーの精神がむしばまれているのが痛切に感じられます。

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの《人々の前のカップル》。1924年、キルヒナー、44歳頃の作品です。
裸で歩くカップルの男性はキルヒナー自身なのでしょうか。人々に嘲笑されているようです。何と痛々しい作品でしょう。楽園を追放されたアダムとイヴのようにも見えます。ブリュッケ結成時の野心に満ちた作風は一変しています。ダボスに居を移して、7年ほどですが、この14年後にナチスに退廃芸術のレッテルを貼られたことでダボスの自宅でピストル自殺を遂げます。しかし、もう、この時点でかなり、精神的な問題を抱えていたようです。繊細な彼の神経では、激動の時代の波に抗しきれなかったようです。

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キルヒナーの作品は以前、ベルン市立美術館の一室を占めていた大コレクションでも見ましたが、この美術館のコレクションも素晴らしいです。
次もドイツ表現主義のエミール・ノルデの大コレクションです。ノルデも画家グループ「ブリュッケDie Brücke」に参加していました。



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ハンブルク市立美術館:エミール・ノルデ

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/6回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。
2階の常設展示室で20世紀の作品の展示を見て回っているところです。

ドイツ表現派の旗手、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの充実したコレクションを見たところです。そのキルヒナーやマックス・ベックマンと並ぶドイツ表現派のエミール・ノルデの展示室に進みます。

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エミール・ノルデはドイツ人の画家(出身地のノルデは現在はデンマーク領)で表現主義的な傾向の絵画を描きましたが、どのグループにも属さずに、あくまでも独自の道を行きました。一時、キルヒナーたちの芸術家集団のブリュッケに所属しましたが、長続きせずに1年ほどで脱退しました。彼もまた、ナチスにより、退廃芸術の烙印を押されることになります。彼はナチス党員であったにもかかわらずです。皮肉なものですね。しかし、戦後は退廃芸術家であったことがプラス方向に働き、広く社会に認められることになります。ところがまた、今年になって、彼の過去が洗い直されることになります。新しい研究でノルデがナチスに深く傾倒し、反ユダヤ主義的な動きをしていたことが分かり、にわかにノルデの作品は批判の嵐にさらされているそうです。長くドイツ首相の執務室に飾られていた2点の絵画もメルケル首相によって、取りはずされたそうです。近年、芸術家の人となりとその芸術は強くリンクされることが社会的な風潮になっています。その波に飲み込まれて、ノルデの作品も消え去る運命にあるのでしょうか。芸術家本人とその作品は一体化したものなのか、独立したものなのか。今後、深く考えていくべき問題でしょうね。とりあえず、このハンブルク市立美術館を訪れた時点では、ノルデの作品は美術館の中心的な役割を担っていました。その作品群を見ていきましょう。

エミール・ノルデの《風の中の船乗り》。1910年、ノルデ、43歳頃の作品です。
強い風を受けて傾きながら進む帆船が暗い画面の中に描かれています。大胆なタッチはファン・ゴッホの影響を感じます。色彩は暗めに渋い表現です。

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エミール・ノルデの《エルベ川のタグボート》。1910年、ノルデ、43歳頃の作品です。
もくもくと煙を上げて、荒波の中を進む船が大胆なタッチで描かれています。色彩表現も原色系ではなく、表現主義というよりもファン・ゴッホの影響を感じます。

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エミール・ノルデの《紳士と淑女(赤い室内)》。1911年、ノルデ、44歳頃の作品です。
赤い部屋の中でワイングラスを挟んで座る正装の男女が極めて単純化されたフォルムと簡明な色彩で描かれています。まさにドイツ表現主義の王道をいくような作品です。

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エミール・ノルデの《エジプトの聖マリア(三連祭壇画)》。1912年、ノルデ、45歳頃の作品です。
3部構成の作品は、エジプトのマリアのあまり知られていない伝説を描いています。エジプトのマリアはキリスト教の聖人で、特に正教会で、第一の聖人の聖母マリアに次ぐ第二の聖人とも呼ばれ、極めて篤く崇敬されているそうです。ノルデはこの頃、宗教を題材とした作品に取り組んでいました。表現主義はいかにも宗教画には不似合いな感じですが、それを逆手にとって、視覚的な魅力を排除して、本質的な価値に踏み込もうとした意欲作ですが、意外に絵画ファンにも受け入れられました。

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三連祭壇画の左側の絵画《アレクサンドリア港》です。マリアは、エルサレムへの巡礼を決心するまで、アレクサンドリアの売春婦でした。淫蕩にふける裸のマリアが実に表現主義的に描き出されています。

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三連祭壇画の中央の絵画《転換》です。マリアは、聖墳墓教会の入り口で立ち入ることができませんでした。聖母子像の前で祈りをささげ、彼女自身、キリスト教精神に目覚めた後、ようやく、立ち入ることができました。赤いドレスのマリアの一心不乱の必死な姿が見事に表現されています。

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三連祭壇画の右側の絵画《砂漠での死》です。数年後、マリアは砂漠で後悔して亡くなり、パレスチナの聖ゾシマがマリアを発見しました。彼がまだ彼女を埋めることを考えている間に、ライオンが来て、彼の足で墓を掘りました。荘厳なシーンが描き切れています。ここまでくると、表現手法が何かよりも、どこまで本質的な内容に迫っているかが重要であることが分かります。

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以上の三連祭壇画はハンブルク市立美術館の至宝であり、ノルデ自身もこの作品がこの美術館に収められることを望んでいたそうです。


エミール・ノルデの《海 VI 》。1915年、ノルデ、48歳頃の作品です。
海の荒波が主題です。バルト海でしょうか。出身地近くのせいか、よくよく海を描いていますね。それも表現主義ではない描き方に思えます。素直に自然に向かい合えたのでしょう。

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エミール・ノルデの《青いアイリスII》。1915年、ノルデ、48歳頃の作品です。
原色系の色彩が目立ちます。それも主題の青いアイリスよりも赤が強烈です。フォルムも単純化されています。ですが、何故か、それほど表現主義的には感じません。不思議です。

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エミール・ノルデの《ヒュルトフト・ホフHÜLLTOFT HOF》。1932年、ノルデ、65歳頃の作品です。
悲観的で脅迫的で、空は広大な沼地の上にアーチ状になっています。あちこちで、明るいレモンイエローが、薄められたオイルペイントで塗られた雲の灰色を突き破り、雷のような不吉な気分を強めます。画面の下端では、農家、ヒュルトフト・ホフHÜLLTOFT HOFは明るい色のスポットとしてうずくまっています。エミール・ノルデは、1926年にドイツとデンマークの国境近くに定住して以来、そばに建つ穀物倉庫の明るいオレンジ色で強調された特徴的な白い納屋の扉がある隣の建物(ヒュルトフト・ホフ)の南にある自分の土地シービュールからこの景色を見ていました。こういう作品も表現主義と呼ぶのでしょうか。ちょっとイメージが違いますね。なかなか美しい絵画です。

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ノルデの力作が並んでいました。これらの絵画もノルデの個人としての評価の凋落とともに消え去るとしたら、残念なことです。まあ、しかし、それも運命かな。
いよいよ、20世紀の作品も残り少なくなり、クレーの名画との対面が近くなってきました。それを見るためにこの美術館を訪れたようなものです。



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来年5月のウィーンの旅・・・ウィーン・フィルとベルリン・フィルでマーラーを @ウィーン楽友協会

おっと、危なかった! 危うく大事なチケットを買い損なうところでした。

以下は以前の記事で書きましたね。

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来年はヨーロッパ遠征も30周年になるのを機にヨーロッパ遠征は一応の打ち止めとしたいと考えています。
で、最後はヨーロッパ遠征の起点となったウィーンでぱーっと祝宴を開こうと思っています。家族や親しい友人たちと一緒にお祝いの会です。saraiと配偶者のお誕生会も兼ねます。
音楽を聴くためにヨーロッパ遠征を続けてきたsaraiですから、音楽なしのパーティーはありえません。ウィーンで音楽と言えば、やはり、ウィーン・フィル。まさか、ウィーン・フィルをまるまる借り上げることは無理ですが、ウィーン・フィルのメンバー4人に来てもらって、弦楽四重奏曲を弾いてもらうことで計画を進めています。

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ということで、ウィーンに行くからには音楽三昧しないとね。ウィーンも最後ですから・・・。そのウィーンに5月はベルリン・フィルがやってきて、楽友協会でウィーン・フィルと土日の二日間でちょっとしたマーラー・ツィクルスを繰り広げてくれます。計4回のコンサートです。そのチケットの売り出しが今日だったのですが、すっかり忘れていました。念の為に楽友協会のサイトでリマインダーのメールを送ってもらう設定にしていたのですが、現在、PCのメールソフトが不調で、Eメールに目を通すのが遅れていまい、気が付いたときにはとっくに売り出し開始済。慌てて、楽友協会のチケットサイトを覗くと、ほとんどいい席は売り切れ。何とかまあまあの席をゲットし、ほっとしました。

コンサートの内容は以下です。

ダニエル・バレンボイム指揮ウィーン・フィル
 1回目 マーラー:亡き子を偲ぶ歌、交響曲第5番
 2回目 マーラー:交響曲第7番

キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィル
 1回目 マーラー:リュッケルト歌曲集、交響曲第4番
 2回目 マーラー:交響曲6番

ついでにその前日のウィーン放送交響楽団のマーラーも聴いちゃいます。

 マリン・オールソップ指揮ウィーン放送交響楽団
  ツェムリンスキー:合唱と管弦楽のための詩篇第13番
  エーリッヒ・ツァイスル:ヘブライのレクイエム 詩篇92番
  マーラー:交響曲第1番

ということで、3日でマーラーの交響曲を5曲も聴けるんです。4月末には、ウィーン・コンツェルトハウスでラトル指揮ロンドン交響楽団のマーラーの交響曲第4番も聴けるかもしれません。来年はベートーヴェン・イヤーですが、ウィーンはまるでマーラー・イヤーみたいです。



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最高の音響空間で素晴らしい音響の現代音楽:アルディッティ・カルテット@鶴見サルビアホール 2019.11.28

いつも音の響きの素晴らしさで驚かされる鶴見サルビアホールですが、今日はいつも以上に現代音楽の旗手のアルディッティ・カルテットの音響の素晴らしさに感銘を受けました。現代音楽は初心者の域を出ないsaraiは今日の音楽内容について、うんぬんする資格は露ほどもありません。無調の中でも、少し旋律めいたものが聴きとれた最初のハーヴェイの作品と最後のデュサパンがより楽しめたというくらいです。

最初のハーヴェイの弦楽四重奏曲 第2番はチェロがハーモニクス(多分)奏法で高音部を担当し、しっかりした音程で美しい旋律を奏でていて、その超絶的な演奏に聴き惚れました。無調の響きの美しさが十全に発揮された見事な演奏でした。

クルタークの曲は正直、もうひとつ、ついていけませんでした。音響の多彩な美しさはありましたけどね。

野平一郎の弦楽四重奏曲 第5番は、いい意味で日本的な要素がまったく感じられない作品で、アルディッティ・カルテットがこの難しい曲をパーフェクトに演奏したのは恐れ入りました。作曲者自身が会場にお見えになっていました。残念ながら、saraiの耳では理解不能ではありました。

後半はゲオルグ・フリードリッヒ・ハースの弦楽四重奏曲 第2番から開始。旋律もリズムもまったくない曲で、重層的な音響だけの作品です。実はてっきり、パヴェル・ハースの作品だと思って、予習もして、聴いていたので、最後まで勘違いして聴いてしまいました。モラヴィア風の響きを探しているうちに演奏が終了。あれっと思っただけで、これ以上は感想が書けません。如何に現代音楽の教養が自分にないことだけが思い知らされる結果となりました。

最後はデュサパンの弦楽四重奏曲 第5番。予習したアルディッティ・カルテットの素晴らしい演奏と同様に、そのままの美しい演奏がこのホールで再現されました。全体を統合する調性も感じさせられる美しく抒情的な旋律が変容されていく様はその現代的な響きを通して、心に迫ってきました。素晴らしい音楽が最高の演奏でホールに響き渡りました。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:アルディッティ・カルテット
   第1ヴァイオリン:アーヴィン・アルディッティ
   第2ヴァイオリン:アショット・サルキシャン
   ヴィオラ:ラルフ・エーラース
   チェロ:ルーカス・フェルス

  ハーヴェイ:弦楽四重奏曲 第2番
  クルターク:小オフチウム Op.28
      ~エンドレ・セルヴァンスキの想い出に~
  野平一郎:弦楽四重奏曲 第5番

   《休憩》

  ゲオルグ・フリードリッヒ・ハース:弦楽四重奏曲 第2番
  デュサパン:弦楽四重奏曲 第5番


予習はアルディッティ・カルテットの演奏で、ハーヴェイ、クルターク、デュサパンを聴きました。高精度の演奏に驚嘆するのみ。野平一郎は音源が入手できずに予習なし。ゲオルグ・フリードリッヒ・ハースは誤って、パヴェル・ハースの作品をパヴェル・ハース・カルテットの演奏で聴きました。ヤナーチェクを連想する音楽に感銘を受けたんですけどね。



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静謐極まりないリゲティ ジャン=ギアン・ケラス、トマーシュ・ネトピル&読売日本交響楽団@サントリーホール 2019.11.29

今日はチェコの精鋭指揮者のトマーシュ・ネトピルに期待大です。ネトピルは8年前にパリオペラ座(ガルニエ宮)でヤナーチェクの《カーチャ・カバノヴァ》を聴いて以来ですが、そのときの彼の指揮の素晴らしかったことが今でも耳に残っています。そのときのブログ記事を読み返すと、ネトピルの指揮でヤナーチェクのオーケストラ曲を聴いてみたいと書いていました。今回の来日で別の読響の公演でヤナーチェクの《シンフォニエッタ》を演奏したようです。ああ、聴きたかった!

ともあれ、まずはモーツァルトの歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲でコンサートが始まります。いやはや、これが素晴らしかった。ネトピルの的確な指揮のもと、読響のアンサンブルが透明な響きでパーフェクトな演奏。非常に感銘を受けました。この曲は今年の9月にルツェルン音楽祭でクルレンツィス指揮ムジカエテルナの途轍もない演奏を聴いたばかりですが、今日のネトピル&読響も優るとも劣らない素晴らしい演奏を聴かせてくれました。

次はオーケストラの定期演奏会では異例のチェロの独奏です。共演のチェロ奏者、ジャン=ギアン・ケラスの希望で、リゲティのチェロ協奏曲に先立っての無伴奏チェロ・ソナタ。リゲティはハンガリー出身のユダヤ人作曲家で、1956年のハンガリー動乱の後、ハンガリーの多くのユダヤ人と同様に亡命して、ウィーンに移住しました。ウィーンに移住後、リゲティはシュトックハウゼンを始めとした、西側の現代音楽に影響されることになります。無伴奏チェロ・ソナタは亡命前のハンガリー時代の作品で、まだまだ、穏やかな作品です。ケラスのチェロは彼の人柄と似合わしく、優し気な演奏で、実にインティメットで静謐な演奏です。短い作品ですが、リゲティの若き日の名作、しっかりと堪能させてもらいました。

そして、チェロ協奏曲です。これは西側に亡命した後の1967年の作品です。ピアノ記号が8つも並ぶ超弱音で独奏チェロが持続音を弾き始めます。そして、次第に響きが豊かになるとともにオーケストラもチェロの響きと融合しながら、静謐な音の空間を形成していきます。ケラスのチェロは決して激することなく、あくまでも優し気な静謐な響きを保ちます。リゲティ特有の宇宙空間を漂うかのような幽玄な音響空間が静かに静かに広がっていきます。そして、最後はまた無に帰することになります。リゲティの音楽は静寂に始まり、静寂に終わります。こういうリゲティの作品が演奏されるのにサントリーホールは最も適しているかもしれません。何故って、世界でも最高級の聴衆が作り出す静寂の空間はサントリーホールだけだからです。演奏者と聴衆が作り出すのが音楽であることがまた実感できました。

休憩後の後半はネトピルのお国もののスークのアスラエル交響曲です。指揮よし、オーケストラよしですが、作品自体の魅力がもう一つ。抒情性にあふれて、民族色もありますが、いずれもそこそこの感じ。師匠のドヴォルザーク、弟子のマルティヌーには音楽性で及ばないようです。それにしても、読響のオーケストラ能力の高さには今日も舌を巻きました。一流指揮者が振ると、鉄壁です。ネトピルももっと上のポジションを狙える逸材です。チェコ・フィルはフルシャとネトピルのどちらが掌握することになるんでしょうか。ネトピルはオペラのピットのほうが似合うかもしれません。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:トマーシュ・ネトピル
  チェロ:ジャン=ギアン・ケラス
  管弦楽:読売日本交響楽団 白井圭(コンサートマスター(ゲスト))

  モーツァルト:歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲
  リゲティ:無伴奏チェロ・ソナタ
  リゲティ:チェロ協奏曲
   《アンコール》バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番より、サラバンド

   《休憩》

   ハ短調 Op.27

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトの歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲を予習したCDは以下です。

 オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 1964年 セッション録音

クレンペラーがモーツァルトを振ると、なんだか重くなりそうな感じですが、そんなことはありません。実に軽快で颯爽とした見事な演奏でした。


2曲目のリゲティの無伴奏チェロ・ソナタを予習したCDは以下です。

 ピーター・ウィスペルウェイ 2008年8月、オランダ、オンデル・デ・リンデン ライヴ録音
 
ウィスペルウェイはバッハの無伴奏と同様にこのリゲティも見事に弾きこなしています。


3曲目のリゲティのチェロ協奏曲を予習したCDは以下です。

 ジャン=ギアン・ケラス、ピエール・ブーレーズ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン 1992年10月、パリ、IRCAM-Studio スタジオ録音
 
若きケラスが巨匠ブーレーズとコンビを組んで録音したアルバムです。やはり、ブーレーズの演奏という色彩が濃いものです。ケラスはもっともっと熟成して今日に至ります。


4曲目のスークのアスラエル交響曲を予習したCDは以下です。

 イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 2014年10月2-3日、プラハ

ビエロフラーヴェクが亡くなる2年半ほど前に録音した貴重なアルバムです。さすがの演奏です。
 


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中村恵理の絶唱に感動!@川口リリアホール 2019.11.30

中村恵理の歌声にはまっています。今日も最高でした。今年はN響オーチャード定期のR.シュトラウス歌曲、宮崎国際音楽祭《ラ・ボエーム》ミミ役、「オペラ夏の祭典2019~2020」の《トゥーランドット》リュー役という主な公演を追っかけ、今後、12月の銀座ヤマハホールが聴く予定です。どれも素晴らしい歌唱で満足させてくれます。
現在、saraiの一番のお気に入りのソプラノです。もっと評価されて然るべくと臍を噛んでいます。

今日は日本の歌曲3曲で滑り出し、初挑戦だというブラームスの歌曲で一気に盛り上がります。ブラームスの濃厚なロマンが香り立つような素晴らしい歌唱に胸が熱くなります。今年は彼女はブラームスのドイツ・レクイエムにも挑戦したんですね。それは聴き逃がしました。シューベルトやシューマンでなく、ブラームスを歌った中村恵理のこだわりは何だったんでしょう。saraiはブラームスの歌曲も好きですけどね。

次いで、R.シュトラウスを3曲。N響オーチャード定期でも聴きましたが、やはり、素晴らしい歌唱です。とりわけ、「解き放たれて」が素晴らしくて、感銘を受けました。こんなにR.シュトラウスの歌曲を絶唱してくれるとはね・・・。Morgen!が聴けなかったのだけが残念です。

前半は歌曲だけでまとめたプログラムですが、休憩後の後半は何とアメリカの昔のポップソングで始まります。E.チャールズという作曲家はまったく知りませんでしたが、ブロードウェイで活躍した後、ハリウッドで一生を終えた人で、コール・ポーターとクラシックの歌曲の間を埋めるような作品で人気を博したそうです。特に2曲目の《あなたのため以外には、もう歌わない》がリサイタルの締めでよく歌われてきたそうです。ハリウッド映画《マダム・フローレンス》でも主役のメリル・ストリープがラストで歌ったそうです。マダム・フローレンスは有名な音痴歌手のフローレンス・フォスター・ジェンキンスをもとにしているので、もちろん、このメリル・ストリープの歌は音痴っぱずれでしょうが、中村恵理は素晴らし過ぎる歌唱(笑い)。ところで1曲目の《私の歌であなたの心をいっぱいに》のメロディーはヨハン・シュトラウスをパクったような感じで美しく、抒情的な歌です。

そのつながりか、次はJ.シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」の“チャルダッシュ”です。この難曲を中村恵理はやすやすと歌いこなし、やんやの喝采を浴びました。いやはや、凄い歌唱に脱帽です。

この日、最後の3曲はヴェルディとプッチーニの名アリア。大曲続きで大変でしょう。そんな危惧は彼女には無用でした。ヴェルディの歌劇「トロヴァトーレ」の“静かな夜”は凄過ぎる歌唱に呆然となります。さらにそれを上回ったのは歌劇「運命の力」の“神よ、平和を与えたまえ!”。感動的な絶唱でした。中村恵理のヴェルディは凄いです。

ヴェルディの絶唱に驚愕していると、最後のプッチーニはその歌い出しで感動に襲われて、涙が出ます。昨年も宮崎国際音楽祭で聴いた歌劇「蝶々夫人」の“ある晴れた日に”はもう何も言えない最高の歌唱でした。世界でこれ以上歌える人はいないと断言できます。終始、感動しっぱなしでした。あー、素晴らしかった!

アンコールは《私の名はミミ》だろうと思っていましたが、何とレハールの美しいメロディーが流れてきてびっくり。まあ、この曲もソプラノのアンコールの定番曲ではありますね。最後はR.シュトラウスの「献呈」でシメ。もちろん、素晴らしかったです。

満足というよりも感動したリサイタルでした。来月の藤木大地とのジョイントリサイタルに早くも期待しながら、家路につきました。


今日のプログラムは以下です。

  ソプラノ:中村恵理
  ピアノ:木下志寿子

  平井康三郎:しぐれに寄する抒情
  中田喜直:わらい
  小林秀雄:落葉松
  ブラームス:5つの歌曲 Op.105 より
        「メロディーのように」「まどろみはいよいよ浅く」「墓場にて」
  R.シュトラウス:「憩え、わが魂」“Ruhe, mein Seele!”Op.27-1
          「解き放たれて」“Befreit”Op.39-4
          「悪いお天気」“Schlechtes Wetter”Op.69-5

   《休憩》

  E.チャールズ:私の歌であなたの心をいっぱいに
         あなたのため以外には、もう歌わない
  J.シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」 より “チャルダッシュ”
           こうもりアンソロジー(ピアノソロ)
  ヴェルディ:歌劇「トロヴァトーレ」 より “静かな夜”
        歌劇「運命の力」 より “神よ、平和を与えたまえ!”
  プッチーニ:歌劇「蝶々夫人」 より “ある晴れた日に”

   《アンコール》

    レハール:喜歌劇「ジュディッタ」 より “私の唇は熱いキスをする”
    R.シュトラウス:「献呈」“Zueignung” Op.10-1


最後に予習について、まとめておきます。

日本の歌曲は以下のYOUTUBEを聴きました。

 平井康三郎:しぐれに寄する抒情https://www.youtube.com/watch?v=H5qBmUNrGN8
 中田喜直:わらいhttps://www.youtube.com/watch?v=gGmE1SVCtRU
 小林秀雄:落葉松https://www.youtube.com/watch?v=T9sXjaO7h38


ブラームス:5つの歌曲 Op.105は以下のCDを聴きました。

 アン・マレイ、スティーヴン・コワセヴィチ 1994年1月、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ

意外にアン・マレイが素晴らしいブラームスを歌ってくれます。びっくりしました。


R.シュトラウスの歌曲は以下のCDを聴きました。

 エリーザベト・シュヴァルツコップ、ジョージ・セル指揮ロンドン交響楽団 1968年9月10-14,18日 ロンドン、キングズウェイ・ホール (「憩え、わが魂」)
 アドリアンヌ・ピエチョンカ、フリードリッヒ・ハイダー指揮ニース・フィルハーモニー管弦楽団 1999年 (「解き放たれて」)
 キリ・テ・カナワ、ゲオルグ・ショルティ指揮BBCフィルハーモニック 90年6月17日,イギリス・マンチェスター・フリー・トレード・ホール (「悪いお天気」)

R.シュトラウスを得意とする3人3様の歌声。悪かろうはずがありません。


E.チャールズの歌曲は以下のYOUTUBEを聴きました。

  私の歌であなたの心をいっぱいにhttps://www.youtube.com/watch?v=7277XqL3Tc4
  あなたのため以外には、もう歌わないhttps://www.youtube.com/watch?v=ySalZA_GO3s


J.シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」は以下のCDを聴きました。

 エディタ・グルベローヴァ、ニコラウス・アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1987年

全曲盤から、グルベローヴァが歌う“チャルダッシュ”を抜き出して聴きました。グルベローヴァの若々しい歌声が聴けます。


ヴェルディのアリアは以下のCDを聴きました。

 ソーニャ・ヨンチェヴァ、マッシモ・ザネッティ指揮ミュンヘン放送管弦楽団 2017年4月、ミュンヘン、バイエルン放送第1スタジオ

今をときめくヨンチェヴァの圧巻の声の響き。


プッチーニのアリアは以下のCDを聴きました。

 ミレッラ・フレーニ、レオーネ・マジエラ指揮イタリア・ラジオ・テレビ放送管弦楽団 1968月

プッチーニと言えば、フレーニ。彼女のデビューしたての頃の若々しい歌声を聴きました。後年の熟成した歌唱には及びませんが、声のピュアーさは最高です。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai
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