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ブレーメン散策:ロゼリウスの家とグロッケンシュピール

2018年8月21日火曜日@ブレーメン/15回目

北ドイツのメルヘン街道の終着点、ブレーメンBremenの旧市街を散策中です。マルクト広場Marktplatzから少し路地を入ったところにある、中世を模して造られたベットヒャー通りBöttcherstraßeのお洒落な雰囲気を楽しんでいます。そのベットヒャー通りの真ん中にロゼリウスの家Roselius-Hausがあります。このベットヒャー通りを造ったコーヒー商人のロゼリウスの家で今は内部が美術館になっています。展示作品を鑑賞します。

ルーカス・クラナッハ(父) の《傷ついたキリスト》です。1537年、クラナッハの65歳のときの作品です。宗教画もクラナッハに主要なジャンルです。

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ルーカス・クラナッハ(子) の《フィリップ・メランヒトンの肖像》です。1551年、クラナッハ(子)の36歳のときの作品です。フィリップ・メランヒトンはルターの宗教改革において、ルターの思想の体系化に力を尽くし、大きな業績を残しました。クラナッハ一家とメランヒトンはヴィッテンベルクでルターも交えて交友関係にありました。

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ルーカス・クラナッハ(父) の《カタリナ・フォン・ボラの肖像》です。1529年、クラナッハ58歳のときの作品です。カタリナ・フォン・ボラはマルティン・ルターの妻です。彼女は修道女でしたが、修道院を出て、ルターと結婚しました。ルターとは15歳下で歳の差婚です。クラナッハは何枚もの肖像画を描いています。この肖像画が描かれたとき、彼女は30歳でした。

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ルーカス・クラナッハ(父) の《マルティン・ルターの肖像》です。1529年、クラナッハ58歳のときの作品です。クラナッハはマルティン・ルターと強い盟友関係でした。当ブログでも何枚ものクラナッハが描いた《マルティン・ルターの肖像》を紹介しています。この肖像画が描かれたとき、ルターは45歳でした。

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美術品はブレーメンの中世の市民の家の室内をイメージした家具や壁紙の中に飾られています。すべて、ルードヴィッヒ・ロゼリウスが意図したとおりです。

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絵画は装飾品のひとつとして飾られています。

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アントワープの画家による《世界の救世主》です。1515年から1520年頃の作品です。

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豪華な家具と古い絵画はブレーメンの裕福な市民階級の憧れなのでしょう。

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Xの字の形に磔にされた聖人は珍しいですね。このXの字形の十字架は聖アンデレ十字と呼ばれるものです。キリストの十二使徒のひとりの聖アンデレがこの形の十字架で処刑されたことに由来します。この作品は《聖アンデレの殉教》でヨハン・フォン・ゾーストによって描かれました。1500年頃に作品です。

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2階に上がると、階下のロビーが見下ろせます。ガラス窓越しに明るい陽光が差し込んでいます。この建物は元々、1588年にルネサンス様式で建てられたものですが、ルードヴィッヒ・ロゼリウスが1902年に買い取って、彼のイメージする中世の雰囲気にリノベーションしました。中世というよりももっとモダンな雰囲気です。

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2階の室内もロゼリウスの意匠になっています。

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こんな幻想的な聖母子像もあります。

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結局、めぼしい美術品は数点のクラナッハの作品と作者不詳の古い絵が飾られているだけです。ちゃっちゃっとロゼリウスの中世趣味を鑑賞して、外に出ます。

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人だかりがしていて、みな上のほうを眺めています。上を眺めると・・・なーんにもありません。

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でも、写真を撮っている人もいますね。

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えっと思っていると、配偶者が上のほうを指さして、マイセンの鐘よって言います。ドレスデンのマイセンの鐘のようなものが屋根と屋根の間に取り付けられています。数えると30個ほどの鐘が並んでいます。

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ちなみにこの家はツーリストインフォメーションのある建物です。ツーリストインフォメーションはブレーメン中央駅だけでなく、ここにもあるんです。ちょうど5時になり、そのマイセンの鐘(グロッケンシュピール)の演奏が始まります。ずい分、長い間、色んな曲が流れます。本当にあの鐘が鳴っているのかしら。まるでスピーカーで再生した音を流しているみたいです。時間とともに時計の左横にある柱の一部が開いて、板絵が現れます。上部が帆船でその下部に人物が描かれています。大航海時代を描いています。

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板絵は次々に変わっていきます。

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これはコロンブスですね。

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これは蒸気船を造ったフルトンです。

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見物人はどんどん増えて、飽きずにこのグロッケンシュピールGlockenspielを眺めています。

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我々はこのあたりでグロッケンシュピールを見るのをやめて、ベットヒャー通りの路地奥に進みます。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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