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ハンブルク市立美術館:クラナッハ、ボッシュ、オランダ絵画

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/20回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。まずはハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleで名画鑑賞。
2階の常設展示室で20世紀の作品の展示から古典的な絵画の展示に移りました。これからはルーカス・クラナッハのコレクションを見ていきます。ドイツの美術館ではやはりクラナッハの作品が充実しているのが嬉しいところです。

ルーカス・クラナッハの《マルティン・ルター、フィリップ・メランヒトン》。1534年頃、クラナッハ、62歳頃の作品です。1517年のヴィッテンベルクにおいて、10月31日にルターの論文で始まった改革は、クラナッハの芸術的および個人的な生活に強く影響していくことになります。ルターの論文によって、大衆が大きな関心を寄せる人物として、ルターの肖像画の必要性は着実に増加しました。そのため、クラナッハは1520年にルターの多数の肖像画を制作し、その後、数年でさまざまなタイプの肖像画を作り出しました。彼は何度も何度も、修道士または学者としての宗教改革者を、立像または横顔で、絵画で表現しました。クラナッハの描いた肖像画が、ルターの姿についての現代の私たちのイメージを形成しています。
一方、ルター以外の最も重要な宗教改革者であるフィリップ・メランヒトンの肖像画もクラナッハの工房で生まれました。ルターの最も親しい親友の一人であるメランヒトンは、聖書を翻訳する際に彼をサポートしました。

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ルーカス・クラナッハの《子供たちを祝福するキリスト》。1538年頃、クラナッハ、66歳頃の作品です。子どもたちの祝福の表現は、1530年代からプロテスタントたちの好みの絵の主題であり、クラナッハの工房で多数制作されました。このハンブルク市立美術館の作品以外にも、別の22のバージョンが知られており、宗教改革前には独立したモチーフとして決して描かれなかったこの主題の大きな人気が窺いしれます。
キリストの周りには子供を祝福してもらうために集まった多くの母親たちが描かれ、画面の左端にはペテロとパウロを含む3人の使徒が立っています。

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ルーカス・クラナッハの《聖母マリアと使徒ヨハネに挟まれた傷ついた救い主》。1540年頃、クラナッハ、68歳頃の作品です。黒い背景の画面の中央に位置するキリストは、私たちを苦しい顔で見ています。彼の側面の傷は露わにされ、いばらの冠が彼の肉体に深く突き刺さり、彼の体は痛みで苦しんでいます。救い主はおそらく、聖母マリアと使徒ヨハネに左右で挟まれた墓石の上に座っています。カトリックとプロテスタントの両方から、痛みに苦しむキリストは人気のある主題でした。

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ルーカス・クラナッハの《フリードリヒ賢明公、ヨハン不変公、ヨハン・フリードリヒ度量公(ザクセン選帝侯)》。制作年不詳です。クラナッハはフリードリヒ賢明公により、1505年に宮廷画家に任命されました。それから約50年にわたって、ザクセン選帝侯のために働きました。彼の工房では、統治者の多数の肖像画を含む、おびただしい数の傑作が生み出されました。3連衝立画(トリプティク)としてデザインされたパネルは、連続した風景を背景として、フリードリヒ賢明公、ヨハン不変公、ヨハン・フリードリヒ度量公の3人のザクセン選帝侯が描かれています。ヨハン・フリードリヒ度量公はこの3連衝立画(肖像画)の発注主であるばかりでなく、ザクセン宮廷の紋章によっての現在の摂政として特定されています。ヨハン・フリードリヒ度量公は1532年に統治を引き継ぎ、宗教改革へのコミットメントを通じて神聖ローマ帝国の皇帝カール5世に対抗しました。

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クラナッハに続き、配偶者の大好きなボッシュも1点あります。

ヒエロニムス・ボッシュ(あるいはその弟子)の《リンボのキリスト》。1520年頃、ボッシュが亡くなったとされる1516年の4年後の作品です。ボッシュの真作か、あるいは弟子の作品か判然としません。おどろおどろしいところはボッシュに見えますが、ボッシュならばもっと細密な表現がありそうな感じもあります。なお、リンボとは、辺獄とも訳され、イエス・キリストが死後復活までの間にとどまった場所のことです。ですから、死後復活までのキリストが描かれています。現代人から見れば、シュールな作品ですね。

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次はオランダの画家の作品が続きます。

ヤン・ファン・ロッサムの《カーテンのある花の静物》。1671年頃、ロッサム、41歳頃の作品です。フランドルあるいはオランダでよく描かれた花の静物画です。写実に優れた作品です。

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ウィレム・クラース・ヘダの《素晴らしき静物》。1638年頃、ヘダ、41歳頃の作品です。ウィレム・クラース・ヘダはオランダの画家で、1620年代後半から40年代に流行した「モノクローム・バンケッチェ(モノクローム風の晩餐図)」を代表する画家です。ヘダの静物画はいつも散らかっています。これは、食事が突然中断されたような印象を与えます。それでも、絵画の構図は慎重にバランスが取れています。たとえば、さまざまな高級な中国製の磁器が、左に押し戻される白いクロスを備えたテーブルに配置されています。そのほかにも様々なガラス食器や容器、ボウルやひっくり返った銀のカップ、焼かれたホロホロ鳥、カワカマス、オリーブ、カキ、錫と磁器のプレートに部分的に皮をむかれたレモンがあります。「モノクローム・バンケッチェ」では、色の範囲を茶色、緑、灰色の色合いに限定しました。オブジェクトに光が反射することで、素晴らしいアクセントを演出しています。

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シモン・リュティックハイスの《ワイングラスとパンのある静物》。1650年頃、リュティックハイス、40歳頃の作品です。シモン・リュティックハイスはオランダ黄金時代の静物画家です。6つ年下の弟、イサーク・リュティックハイスもオランダ黄金時代の肖像画家です。シモン・リュティックハイスはさまざまな形の静物画で知られ、画家ウィレム・カルフに影響を与えました。この作品では、実に精密にワイングラスの質感が描かれ、パン屑の微細な表現は見事です。

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この後、19世紀のドイツ・フランスの絵画が続きます。ハンブルク市立美術館は多彩なコレクションを誇っています。


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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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