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明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートから帰ってきたところです。今年も年越しのコンサートは楽しみました。みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは今回で21回目。saraiと配偶者は全21回欠かさずに通い続けています。欠かさずに通っているのは稀有な存在かなとちょっと自慢です。でも、いくらこっちが頑張っても今年はみなとみらいホールが改修工事に入るので、ジルヴェスターコンサート自体が開催不可能になりそうです。今年末のジルヴェスターコンサートはミューザ川崎に乗り換えようかとも思っています。東響の演奏なので、演奏レベルは確実にアップしそうです。

ジルヴェスターコンサートの詳細は明日以降にアップします。ひとつだけは書いておきますが、今回は何と田部京子が参加し、シューマンのピアノ協奏曲を演奏してくれました。かぶりつきでその演奏を聴きましたが、右手の指からは魔法のように詩情にあふれるロマンが立ち上りました。彼女のシューベルトは最高ですが、シューマンも同様に田部京子ならではの味わいに満ちています。今年のシューベルトプラス・コンサートシリーズでは、いよいよ、待望のクラスレリアーナが聴けます。CDにも未録音なので、聴いたことがありません。きっと素晴らしい演奏になることを信じて疑いません。

さて、年が明けて、人気ブログランキングをチェックすると、今年は23位からのスタートです。昨年の目標は25位内キープでしたから、順調です。今後とも応援をよろしくお願いします。最終的に再び、10位以内を目指したいと思います。ぽちっとクリックを毎日よろしくお願いします。

旅ブログ記事は中断していたハンブルク散策を早々に開始します。ハンブルク市立美術館を出て、運河沿いの赤レンガ倉庫まで足を伸ばし、そこでお茶するところからの再開です。

では、今年も当ブログによろしくお付き合いくださいね。



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テーマ : 思うこと
ジャンル : その他

       田部京子,  

大晦日は美味しいディナーで

大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで年越しでした。saraiと配偶者、娘夫婦の4人です。

コンサートに先立って、1年を締めくくる贅沢なディナーをいただきました。みなとみらいグランドセントラルテラスにある本格イタリアン「LEONE MARCIANO レオーネ マルチアーノ」でのディナーです。これも恒例行事で、今回で4度目です。大晦日の夜、営業しているレストランは少なくて、いつもここになります。定番化しました。

まずはワインを注文。いつものスタッフのかたが黒板に書いたお勧めワインを見せてくれます。やはり、1年の締め括りはスパークリングワインでしょう。ここはイタリアンレストランですから、イタリアものにしましょう。注文したのは北イタリア・ロンバルディア州東部のフランチャコルタ地域で造られるスパークリングワイン、フランチャコルタです。フランチャコルタはカヴァ、シャンパーニュと同様に瓶内2次発酵方式で造られるワインです。そのフランチャコルタのベルルッキ ’61 ブリュットで1年の労をねぎらいながら、乾杯!

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もっともこのフランチャコルタだけでは収まらなかった娘夫婦はイタリアビール モレッティを追加注文していました。よく飲むね・・・。

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さて、料理です。料理はアラカルトでいただきます。アンティパストは3品シェアしながらいただきます。
 コショウダイのカルパッチョ キャヴィアとともに。

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皿に取り分けていただきます。もちもちプリップリッの食感がたまりません。

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 アンティパストミスト(前菜の盛り合わせ)。レバーペーストなどです。

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 トリッパ ローマ風 (ハチノスのトマト煮込み)。

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これも皿に取り分けていただきます。トマトソースが抜群に美味しく、トリッパの食感も最高です。

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次はパスタを3種。これは最初から銘々の皿に取り分けて持ってきてもらいます。
 タリオリーニ アルバ産白トリュフとバターソース

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目の前でトリュフを削ってもらいます。

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たっぷりと白トリュフをかけてもらいました。香りと味が最高! とっても贅沢な一品です。

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 スパゲッティー カナダ産オマール海老のトマトソース。やはり、オマール海老は美味しいね。

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 パッパルデッレ キノコ入り鹿肉のラグーソース。これまた、絶品。このお店のパスタはどれも素晴らしい。

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ワインリストを見て、ヴェネトの白ワイン、サン・ヴィンチェンツォSan Vincenzoをいただきます。後で昨年のブログをチェックすると、昨年、娘に一任して選んでもらったワインと同じワインでした。親子の好みが同じことにビックリです。

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メインも3品。
 ホウボウのアクアパッツァ。ホウボウのぷりぷり感がたまりません。

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 鴨胸肉のソテー イチゴのソース。鴨が柔らかくて美味しいです。

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 仔牛のオーブン焼き モッツァレラチーズとトマトソース。こういうものが美味しくない筈がありません。

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デザートはそれぞれ好きなものをチョイス。
 パンナコッタと森の果実

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 ハリネズミのチョコレートケーキ

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 レオーネマルチアーノ特製ティラミス

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 自家製イタリアンジェラート

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コーヒーも一緒にいただきました。これはハートマークのカプチーノ。

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豪華なディナーを楽しんでいると、もう、みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートの開演時間が迫ってきました。開演10分前に駆け込みました。ジルヴェスターコンサートは別記事で。



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テーマ : イタリアン
ジャンル : グルメ

 

田部京子の心に沁みるシューマン!!ジルヴェスターコンサート@横浜みなとみらいホール 2019.12.31

大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで年越しです。saraiと配偶者、娘夫婦の4人です。
イタリアン・レストランでグルメなディナーをいただいた後、みなとみらいホールに移動。
みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは今年で第21回目。そして、saraiがジルヴェスターコンサートに通うのもこれで21回。全部聴いてます。

今回のプログラムは以下です。

《第1部》

池辺晋一郎:ヨコハマ・ファンファーレ
J. S. バッハ/池辺晋一郎:幻想曲とフーガ ト短調 BWV542より「幻想曲」(映画『劔岳 点の記』)
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調Op.64より第3楽章 ヴァイオリン:荒井里桜
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調Op.54より第1楽章 ピアノ:田部京子
ヴェルディ:『仮面舞踏会』より「永久に君を失えば」 テノール:城 宏憲
マルチェッロ:オーボエ協奏曲ニ短調より第2楽章、第3楽章 オーボエ:浅間信慶
L.モーツァルト:カッサシオン『おもちゃの交響曲』ト長調より第1楽章
マーラー:交響曲第4番より第4楽章 ソプラノ:中嶋彰子

《休憩》

《第2部》

イベール:フルート協奏曲より第3楽章 フルート:上野由恵
ヴィエルヌ:ウェストミンスターの鐘 オルガン:浅井美紀
プッチーニ:歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」 テノール:城 宏憲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61より第3楽章 ヴァイオリン:徳永二男
【カウントダウン曲】チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調Op.64より第4楽章
バーンスタイン:ミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』より「トゥナイト」 ソプラノ:中嶋彰子 テノール:城 宏憲
スッペ:喜歌劇『ボッカチオ』より「恋はやさし野辺の花よ」 ソプラノ:中嶋彰子
スッペ:喜歌劇『詩人と農夫』序曲
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲

【出 演】

音楽監督:池辺晋一郎、飯森範親(Cond)、徳永二男(エグゼクティブ・ディレクター/Vn)、朝岡聡(MC)
横浜みなとみらいホール ジルヴェスターオーケストラ(コンサートマスター:会田莉凡、犬伏亜里、扇谷泰朋、神谷未穂、藤原浜雄)
ピアノ:田部京子
ヴァイオリン:荒井里桜
フルート:上野由恵
ソプラノ:中嶋彰子
テノール:城 宏憲
オーボエ:浅間信慶
オルガン:浅井美紀

今回のジルヴェスターコンサートは昨年同様、最前列の中央の席で聴きました。とってもよく響く最高の席でした。オーケストラが後方の席でどれほど響いていたかはよく分かりません。
ジルヴェスターコンサートはお祭りのようなガラコンサートですが、簡単に印象をまとめておきましょう。

まずはお祭りの雰囲気からは一人隔絶した感のある演奏を聴かせてくれた田部京子への賛称です。今年、彼女の演奏を聴くのは4回目。すべてのコンサートで素晴らしいシューマンを聴かせてくれましたが、今回も例外ではありませんでした。シューマンのピアノ協奏曲の第1楽章、冒頭はちょっと固い印象もありましたが、次第にピアノの鍵盤から詩情が漂ってきます。とりわけ、経過部でのクラリネットと絡む部分でのしみじみとしたロマンの香りに深い感動を覚えました。第1楽章だけの演奏ではありましたが、初めて聴く田部京子のシューマンのピアノ協奏曲は深い味わいに満ちていて、素晴らしい演奏でした。これが聴けただけでも今日のジルヴェスターコンサートに足を運んだ甲斐がありました。

さて、コンサートの冒頭に戻りましょう。
みなとみらいホール館長の池辺晋一郎によって、このジルヴェスターコンサートのために書かれたヨコハマ・ファンファーレで華やかに開幕。耳慣れしてきたこのファンファーレも耳に心地よく響きます。金管奏者たちの演奏も見事に響き渡りました。

続いて、同じく池辺晋一郎がオーケストラ曲に編曲したバッハのオルガン曲です。バッハの幻想曲らしく、豪快な響きですが、やはり、オーケストラの演奏は少々違和感があります。

次はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。若手のヴァイオリニストが元気よく弾くのを聴くのは気分がよいものです。これからの活躍を期待しましょう。
 予習 アンネ・ゾフィー・ムター、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル 1980年 セッション録音

次は前述の田部京子のシューマンのピアノ協奏曲。繰り返しますが、素晴らしい演奏でした。
 予習 マリア・ジョアン・ピリス、クラウディオ・アバド指揮ヨーロッパ室内管弦楽団 1997年9月、ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

次はテノールの城 宏憲によるヴェルディのアリア。誠実な歌唱に好感を持ちました。

次はマルチェッロのオーボエ協奏曲。小編成のオーケストラをバックに心地よいオーボエの響きが流れます。ロマンティックなバロックの精華です。
 予習 ハインツ・ホリガー、イ・ムジチ合奏団 1986年 セッション録音

次は『おもちゃの交響曲』。今日の独奏者たちがおもちゃの楽器を持って、楽しい演奏。一流の音楽家はおもちゃの楽器さえ自在に演奏します。

第1部の最後はマーラーの交響曲第4番。第4楽章のオーケストラ伴奏歌曲「天上の生活」です。ソプラノの中嶋彰子の独唱ですが、ちょっと彼女の声質とは合わない感じです。よい歌唱ではあったんですが・・・。

 予習 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団、エリーザベト・シュヴァルツコップ 1961年 セッション録音


ここで休憩です。

休憩が終わり、第2部がスタートします。
イベールのフルート協奏曲です。フルート独奏の上野由恵はこの超難曲を見事に弾きこなし、大変な好演でした。

 予習 エマニュエル・パユ、デイヴィッド・ジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団 2002年 セッション録音

次はヴィエルヌの「ウェストミンスターの鐘」。オルガン独奏です。ウェストミンスター寺院の時計台『ビッグ・ベン』の午後1時の時報の鐘の音がもとになった曲です。学校で始業のチャイムがこの「ウェストミンスターの鐘」をもとにしていたとは知りませんでした。

次はテノールの城 宏憲によるプッチーニの有名アリア。素晴らしい歌唱でした。

次はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲です。第3楽章が徳永二男のヴァイオリンで演奏されます。さすがにこの曲はちょっと演奏が難しかった印象です。
 予習 アンネ・ゾフィー・ムター、クルト・マズア指揮ニューヨーク・フィル 2002年5月 セッション録音

いよいよ、カウントダウン曲のチャイコフスキーの交響曲第5番の第4楽章です。今年もカウントダウンはきっちり見事に成功!! 最後のバンという響きとともにぴったり新年を迎えました。いやはや、飯森範親の指揮は見事の一語。こんなに失敗なしにカウントダウンできることは驚異的です。やんやの喝采とともにハッピー・ニュー・イヤー!
 予習 レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル 1988年 ライブ録音

新年に聴く最初の音楽はバーンスタインのミュージカル『ウェスト・サイド・ストーリー』より「トゥナイト」です。熱いラブソングで気持ちが高揚しました。

次はスッペの喜歌劇『ボッカチオ』より「恋はやさし野辺の花よ」です。ソプラノの中嶋彰子の日本語歌詞での美しい歌唱にうっとりしました。ウィーンのフォルクスオーパーの専属歌手で活躍した実力を遺憾なく発揮してくれました。

最後はスッペの喜歌劇『詩人と農夫』序曲です。華やかな演奏で締めます。

最後のおまけは例年通り、ラデツキー行進曲を手拍子してコンサート完了。

今年も音楽で新年が始まりました。また、音楽聴きまくりの1年になりそうです。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       田部京子,  

初詣は横浜の開運スポット巡り

お正月も三日になり、saraiと配偶者は初詣に出かけることにしました。去年は寒川神社と鶴岡八幡宮の2社、一昨年は北鎌倉ウォーキングでした。今年は横浜の中心部にほど近い場所の開運スポットを巡ることにします。
その開運スポットは次の三つです。

 ・子神社(日ノ出町)
 ・伊勢山皇大神宮
 ・戸部杉山神社

まずはお正月の朝食をいただきます。配偶者手作りのお節料理をあてにスパークリングワインをいただきます。そして、sarai家風のお雑煮。箱根駅伝の決着を見たところで、やおら、腰を上げて、初詣に出発。電車に乗って、京急の黄金町に到着。ここからの開運スポット巡りのルートを地図で確認しておきましょう。

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黄金町から大岡川のほとりに出ます。

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大岡川沿いに桜並木が続きます。あと3か月ほどすれば、また、美しい桜の季節ですね。

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大岡川は綺麗な青の水面が輝いています。

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おっと、川べりの手摺の上にはカモメがずらっと翼を休めています。カモメを驚かさないようにそっと横を歩いていきます。

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傍らを歩いていた配偶者が上を指さすので、視線を上げると、電線の上にもカモメがずらっととまっています。まるで、ヒチコックの映画『鳥』みたいです。

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通り過ぎる電車の音に驚いたのか、カモメが一斉に飛び立ちます。カモメ騒ぎも一段落します。

珍しいものに目が留まります。滾々と湧き出る湧き水です。日の出湧水というものだそうです。近くの野毛山を水源としているそうです。横浜の町の真ん中にこんなものがあるんですね。

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大岡川沿いの通りにはアート関係の施設が並んでいます。その施設を眺めながら歩を進めていきます。
やがて、大岡川を離れて、玩具問屋の佐野屋本店の向かいの小さな路地に入ります。

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ビルが立ち並ぶ一画にぽつんと鳥居が立っています。

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子神社です。

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人気の少ない参道が続いています。

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参道の奥に子神社の本殿がひっそりと佇んでいます。

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石段を上り、お参りします。今年初めての参拝です。

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本殿の両脇では狛犬が睨みをきかせています。

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猿田彦命の石像があります。この神社の一画は文禄3年(1594年)から霊地として保護されている古くからの神社ですが、この石像は最近のもののようです。

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この境内で一際目を惹くのはクスノキの大木です。いかにもパワーがありそうです。

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今年一年を無事に乗り切るために霊木のパワーをいただきましょう。配偶者とsaraiは順に体にパワーを注入します。

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体中にパワーが充填されたところで子神社を後にします。ぽつぽつと参拝に来る人たちと挨拶を交わしながら、大通りに出ます。
日ノ出町を抜けて、野毛山のほうを少し上ると、初詣客が狭い路地にいっぱいです。

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野毛山不動尊 成田山の前に出ます。先ほどの子神社とはうってかわって、初詣客で混雑しています。

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これが本堂。

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早速、お参りを済ませます。本堂では阿弥陀経の読経が高らかに続き、多くの信徒が居並んでいます。

ここを出て、すぐ近くにある伊勢山皇大神宮に向かいます。
ぎょっ・・・大変な混雑です。ここまでの混雑は予想していませんでした。整理の人が声を張り上げて、入場待ちの行列の最後尾に周り込むように誘導しています。

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その待ち行列に向かうと、膨大な初詣客の列が延々と続いています。

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意気地のないsaraiはその大行列に恐れをなし、ギブアップ。ここの参拝はあきらめましょう。気持ちの準備ができていませんでした。
石段の下から手を合わせて、遠くから参拝して、オシマイ。

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参道沿いには露店も並んでいますが、そこにも入れません。

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次の目的地に向かいます。かなり歩いて、戸部の近くまで行くと、大きな住宅街の中に神社が見えてきます。

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戸部杉山神社です。ここも少し混雑していますが、さきほどの比ではありません。

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参拝の列に加わります。やがて、新年の輪くぐりです。みなさんの作法を真似て、輪を3回ほどぐるぐるとくぐります。

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本殿までの列が少しずつ進みます。

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途中、両側に石造りの狛ねずみがいます。この神社は出雲大社の大己貴命、すなわち大国主命を分霊しているので、そのゆかりの狛ねずみです。男性は右側の狛ねずみを回転させて、お参りします。saraiは狛ねずみをよいしょと回転させて、お参りします。

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あれあれ、その後に女性と女の子もその狛ねずみをお参りしています。それは違うよ! 女性は左の狛ねずみ。

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配偶者はちゃんと左の狛ねずみを回転させて、お参りします。

狛犬も本殿の両脇を固めています。

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無事、本殿の初詣を済ませます。お願い事は特にありません。虚心坦懐にお参りしただけです。これで今年の初詣は完了。

神社を出て、近くの京急戸部駅に着き、初詣の散策は完了です。

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かなり冷気が厳しくなってきました。さっさと家路につきましょう。



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テーマ : 神奈川
ジャンル : 地域情報

 

ハンブルク散策:赤レンガ倉庫地区のお洒落な紅茶専門カフェ

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/22回目

久しぶりにハンブルク散策(一昨年の旅)を再開します。

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。ハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleでの名画鑑賞は2時間半ほどに及びました。予想よりも充実したコレクションに満足しました。
美術鑑賞の後の休憩はどうしようかと迷いますが、運河沿いの赤レンガ倉庫まで足を伸ばし、そこでお茶することにします。
歩く距離を減らすため、ちょっと遠回りになりますが、Uバーンを乗り継いで移動することにします。到着した最寄り駅はU1のメスベルクMeßbergです。地上に出ると、大通りのヴィリー・ブラント通りWilly-Brandt-Straßeの向こうに教会の大きな尖塔が見えます。聖ニコライ教会廃墟Mahnmal St. Nikolaiです。この尖塔は高さが147.3mもあり、大火事の後の1842年にネオンゴシック様式で建てかえられた当時は世界一の高さでしたが、現時点でも世界で5番目の高さを誇っています。第二次世界大戦では奇しくも空爆の格好の標的になり、大きなダメージを受けました。結局、修復されることなく廃墟と化してしまいました。現在は戦争の負の遺産として保存されています。

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地下鉄の駅から少し歩くと運河の前に出ます。ツォル運河Zollkanalです。運河の対岸には赤レンガ倉庫Lagerhaus aus rotem Backsteinが見えています。

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運河に架かるヴァンドラーム歩道橋Wandrahmstegを渡って、倉庫街Speicherstadtに入っていきます。運河の先には聖カタリーネン教会Hauptkirche St. Katharinenが見えています。

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橋の先には赤レンガ倉庫地区が広がっています。

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倉庫地区に入ると、赤レンガ倉庫地区の地図が表示されています。広大な倉庫街ですね。

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倉庫を見ながらブラブラ歩きますが、赤レンガ倉庫群の凄さに圧倒されます。我が横浜の赤レンガ倉庫が貧弱に思えてしまいます。

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赤レンガ倉庫はどれも7階建てほどのとても巨大な建物です。

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赤レンガ倉庫地区には縦横に運河が張り巡らされています。その運河を渡って、倉庫街の一角にあるヴァッサーシュロスWasserschloss(水の城)という紅茶専門カフェを目指します。

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目的のカフェのオープンテラスが見えてきます。

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カフェの前には運河に面している倉庫街が建ち並んでいます。

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見上げるような赤レンガ倉庫群の間に瀟洒なパラソルの開いた空間があります。なんてお洒落なんでしょうね。

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生憎、目の前の赤レンガ倉庫は工事中ですが、そう目障りなわけではありません。

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地下鉄の駅、メスベルクからここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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木陰のテラス席を選んで、座ります。

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カフェの建物も元は赤レンガ倉庫だったようです。建物の中の様子は後でチェックしてみましょう。

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さて、早速、オーダーしましょう。アイスクリーム入りコーヒーなどを飲みたい気分ですが、このお店はやはり紅茶でしょう。茶葉は200種類ほどあるらしいのですが、選択する能力もないので、お勧めの中から、ダージリンとアッサムの一品をお願いします。ランチは10ユーロだよという言葉につられてメニューを見るとなかなか美味しそうです。一番を1つ、三番を一つ、お願いします。
注文の品が届くまで、周りの景色を楽しみます。こちらはカフェの建物とその前の綺麗な緑。

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運河の対岸には修復工事中の赤レンガ倉庫の建物。

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景色と雰囲気を楽しみながら、しばし、紅茶が届くのを待ちます。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ハンブルク散策:赤レンガ倉庫地区で紅茶とパスタのランチ

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/23回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。ハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalleでの名画鑑賞の後、運河沿いの赤レンガ倉庫まで足を伸ばし、ヴァッサーシュロスWasserschloss(水の城)という紅茶専門のお洒落なカフェのテラス席に落ち着いたところです。
オーダーを済ませて、倉庫街の一角でそこだけが異次元のような不思議な空間の雰囲気を味わいます。

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やがて、待ちに待った紅茶が届きます。ですが、また、ここでお預けです。砂時計がスタートします。

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刻々と砂時計が時を刻んでいきます。

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時の進みは遅々としています。

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巨大な赤レンガ倉庫の間で美しい青空が広がっています。何て気持ちのよいティータイムなんでしょう。

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ようやく、カップに紅茶を注ぎ入れます。定番のダージリンとアッサムです。

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赤レンガ倉庫の空間に陽光が降り注ぎます。まあ、暑いことは暑い!(笑い)

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ここでランチのパスタが届きます。一番を1つ、三番を一つ、お願いしましたが、なぜか三番のパスタしか届きません。会話が通じなかったのですね。

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でもこれが大正解。とってもお洒落なパスタをシェアし、量的には十分でした。この後、ディナーで美味しいものをいただくことになっているので、これ以上食べるのはダメです。大満足で疲れも取れました。建物の中にある紅茶屋さんのショップも眺めましたが、高そうなので止めます。saraiと配偶者は本質的にケチですからね。

美味しい紅茶とランチで息を吹き返した思いで素敵なカフェを後にします。運河に架かる橋を渡ります。

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日陰を選びながら、赤レンガ倉庫地区をぶらぶら歩きます。

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整然と建ち並ぶ赤レンガ倉庫の間には広々とした石畳の通りが続きます。

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赤レンガ倉庫の建物と青空を愛でながら、ゆったりと散策します。

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ツォル運河Zollkanalの前に出ると、2本の教会の尖塔が見えます。手前が聖カタリーネン教会Hauptkirche St. Katharinen、その向こうが聖ニコライ教会廃墟Mahnmal St. Nikolaiです。

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運河は意外に広い川幅でたっぷりした水量です。

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再び、運河越しに2本の教会の尖塔を眺めます。

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運河沿いに建つ赤レンガ倉庫の建物の1階はリノベーションされて、お洒落なショップやカフェになっています。

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赤レンガ倉庫地区の端までやってきたところで、倉庫街の建物群を振り返ります。赤レンガ倉庫の建物や建てかえられたモダンなビルが並んでいます。

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運河に架かるヴァンドラーム歩道橋Wandrahmstegを渡って、倉庫街Speicherstadtに別れを告げます。

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橋の中ほどから運河を眺めます。左手には赤レンガ倉庫の建物が見えます。

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地下鉄Uバーンの駅に向かいます。大通りには珍しくごみ箱が設置されていますね。

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次はハンブルクの町の展望を楽しむために展望台のある聖ミヒャエル教会Hauptkirche St. Michaelisに向かいます。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ハンブルク散策:聖ミヒャエル教会のパイプオルガンによる壮大なベートーヴェンのシンフォニー

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/24回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。ハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalle、運河沿いの赤レンガ倉庫を巡りました。赤レンガ倉庫の最寄りの地下鉄駅、U1のメスベルクMeßbergから、U1、S1を乗り継いで、シュタットハウスブリュッケStadthausbrückeまで移動し、そこから聖ミヒャエル教会Hauptkirche St. Michaelisに歩きます。高いところ好きのsaraiの要望で教会の尖塔に上ることにするんです。大通りのルードヴィッヒ・エアハルト通りLudwig-Erhard-Straßeを地下道をくぐって横断します。地下道を上がると、ツアーらしき一行が立ち止まっていて、ツアーの案内人がしっかり説明しています。あれっ、もう聖ミヒャエル教会に着いたのかなと思っていると、どうやら違うようです。ツアーの一団は籠を持ったおばあさんの銅像を取り囲んでいます。

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そのおばあさんの銅像の撫でられて金色に光る指をsaraiも握ってパチリと写真を撮りたいのですが、そのツアーの一団が動こうとせずに撮ることが出来ません。仕方がないので、聖ミヒャエル教会に向かいます。帰りに写真を撮ることを忘れないようにしましょう。すぐに聖ミヒャエル教会に到着。

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教会前広場で尖塔を含めて写真を撮ろうしますが、高すぎてなかなか難しいです。塔の高さは132mもあります。

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少しずつ後ずさりしながら、写真を撮ります。バロック様式のスタイルですね。

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何とか全景をカメラにおさめてOK。

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近づいて塔の迫力のある姿をもう一枚。

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さて教会に入ろうとしますが、ドアが開きません。エッ、お休みかと思っていると、通りすがりのご夫妻が、正面へと案内してくれました。ダンケ。ドアを開けると、素晴らしいオルガンの音がします。ちょうど、巨大なパイプオルガンでベートーヴェンの交響曲を演奏中です。オルガンの響きを聴き入っている人たちが大勢、着席しています。

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美しいバロック様式の教会内部を見ながら、演奏を楽しみます。

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とりあえず、saraiも席に着いて、オルガンによるベートーヴェンに耳を傾けます。オルガンでのベートーヴェンの交響曲を聴くのは初めての経験です。

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プロテスタントの教会なので、装飾は簡素ですが、バロック様式の控えめな美しさに目を奪われます。

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肝心のパイプオルガンを見上げます。その姿は壮大で美しいです。そこからの音の響きも美しく、うっとりします。

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おや、こちらにも、もう一台、パイプオルガンがありますね。

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ええっ、これもパイプオルガン?

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教会内部の美しさに気付いたsaraiは、たまらずに鑑賞しながら教会内を写真撮影します。これが主祭壇です。キリストの復活が描かれています。

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やはり、素晴らしい響きのパイプオルガンが気になります。実に巨大です。

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白を基調としたバロック様式の内部空間も素晴らしいです。

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saraiが歩き回る様子を眺めていた配偶者が、急にsaraiが帽子をかぶったままなのに気付きます。配偶者から慌てて注意されて、saraiもギョッとします。これはまずいですね。早速、帽子を脱ぎます。失礼しました。パイプオルガンの響きと教会内部の美しさに気を取られて、帽子のことを失念していました。しばらく、オルガンを聴きながら、反省しましょう。



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ハンブルク散策:聖ミヒャエル教会の塔からの絶景

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/25回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。ハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalle、運河沿いの赤レンガ倉庫から聖ミヒャエル教会Hauptkirche St. Michaelisにやってきました。高いところ好きのsaraiの要望で教会の尖塔に上ることにしたんです。教会内部ではパイプオルガンでベートーヴェンの交響曲を演奏中。その響きを聴きながら、バロック様式の美しい内部空間を眺めています。

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パイプオルガンの凄い演奏が続いています。

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結局、当初の目的を忘れて、パイプオルガンの演奏を最後まで聴いていました。

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演奏が終わった後、金色に輝く天使も一緒にオルガンに耳を傾けていたことに気が付いて、軽い感銘に陥ります。うーん、ヨーロッパの教会はやはりいいですね。

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さて、ここに来た目的は、尖塔に上ること。ようやく、エレベーターで塔に昇ることにします。料金は、シニア料金で一人4ユーロ。高速エレベータで一気に上がります。やはり高い所からの眺めは素晴らしいです。106mの高さの展望台からのハンブルクの絶景を楽しみます。真っ先に目に入るのは第2次世界大戦の戦禍を受けて廃墟になっている聖ニコライ教会廃墟Mahnmal St. Nikolaiの姿です。無残ではありますが、凛とした美しさもあります。

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視線を左に移すと、内・外アルスター湖Binnenalster/Aussenalsterの青い湖面が見えます。最初にハンブルクを訪れた26年前、湖畔のホテルに滞在した記憶が蘇ります。今回はそれ以来、2度目のハンブルク訪問です。

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さらに視線を左に移すと、ハンブルクのランドマークのテレビ塔、ハインリッヒ・ヘルツ塔Heinrich-Hertz-Turmが屹立しています。高さ271.5mです。周波数の単位ヘルツはハンブルク生まれの物理学者の名前ハインリッヒ・ヘルツがもとになっていたんですね。

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ハンブルク港の景色も素晴らしいです。クルーズ船乗り場、ザンクト・パウリ桟橋St. Pauli Landungsbrückenのあたりがよく見えます。

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一昨日、間近に見たエルプ・フィルハーモニーElbphilharmonie Hamburgの超モダンな建物も見えています。ガラスの壁面に周りの景色が映り込んでいますね。

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そのエルプ・フィルハーモニーの左には先ほど訪れた赤レンガ倉庫群がすべて見渡せます。さらにその左に聖カタリーネン教会Hauptkirche St. Katharinen、聖ニコライ教会廃墟Mahnmal St. Nikolaiが見えています。

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360度のパノラマを見渡して、再度、聖ニコライ教会廃墟と向き合います。この廃墟の存在感に何か心がとらわれます。

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一周見終わったところで、また、気になる風景をピンポイントで眺めていきましょう。

夕陽に輝くエルベ川Elbe、運河の景色も素晴らしいです。

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アルター・エルプ・パルクAlter Elbparkのこんもりとした緑の中に巨大なビスマルクの像Bismarck Denkmal Hamburgが見えています。残念ながら、その背中しか見えませんが・・・。

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眼下のビルの屋上は緑に覆われたものが目立ちます。環境に配慮したドイツの姿でしょうか。

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おっ、エルベ川に外輪船が進む姿が見えます。ルイジアナ・スター号ですね。

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エルプ・フィルハーモニーをズームアップします。鏡面のような壁面が凄いです!

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マッチ箱のような建物も可愛いですね。

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大きくて広い青空の下にエルベ川と周辺の景色がハンブルクの絶景を作り上げています。空には小さく宣伝用の飛行機が飛んでいます。

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運河沿いに立ち並ぶ赤レンガ倉庫群です。

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展望台からエルベ川の風景を眺める若者たち。

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市庁舎Rathausの塔も見えます。その先には聖ペトリ教会Hauptkirche Sankt Petri、聖ヤコビ教会Hauptkirche St. Jacobiの塔も見えます。やはり市庁舎は見ておきたいですね。配偶者と相談して、この後、行ってみることにします。

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ハンブルクの町の絶景を堪能しました。地図でハンブルクの町の概要を確認しておきましょう。

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聖ミヒャエル教会の塔に上ることにして正解でした。満足して塔の上からの眺めを完了します。この後は市庁舎に向かいます。



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ハンブルク散策:謎のおばあさんの銅像と握手

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/26回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。ハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalle、運河沿いの赤レンガ倉庫、そして、今は聖ミヒャエル教会Hauptkirche St. Michaelisに来て、塔の上からの絶景を楽しんだところです。
さあ、展望台の高い所から降りて、エレベーターに向かいましょう。

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高速エレベーターに乗って、一気に下ります。モダンなエレベーターは内部に綺麗な表示画面があり、移動状況を知らせてくれます。現在、8階で94.3m。106mの高さの展望台から下降中。

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6階、66.7mまで下降。塔の形が表示されるている画面の中の赤い小さな●がエレベーターのゴンドラの位置を示しています。

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2階、39.0m。もうすぐ、下に到着します。

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エレベーターから降りて、教会の外に出ます。教会の前には銅像がります。プロテスタントの教会ですから、マルティン・ルターの像です。

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塔を見上げます。塔の高さは132m。展望台は106mのところにありました。

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教会前の広場の石畳の上に銘板が埋め込まれています。何と高級デパートのアルスターハウスAlsterhausの宣伝です。けばけばしくない宣伝なのは、プロテスタントの教会の前だからでしょうか。それでも教会でデパートの宣伝なのでしょうか。きっと教会に多額の寄付をしたんでしょう。

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真夏の陽光に包まれて輝く聖ミヒャエル教会に別れを告げます。そうそう、この教会は音楽にも縁が深いそうです。教会の地下墓地には,ハンブルクで活躍した音楽家たちが眠っています。その一人がバッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハで、ハンブルクの5つの中央教会の音楽監督を務めていました。また、ブラームスはこの教会の近くで生まれ,ここで洗礼を受けました。その生家跡の近くには、ブラームス博物館があります。

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さて、Sバーンの駅に向かいますが、その途中、おばあさんの指を握ってパチリ。先ほどはツアーの一行に囲まれていて、近づくことができませんでした。ようやく念願が叶いました。

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ところで、このおばあさんは誰でしょう? チトロネンジュッテ Zitronenjetteと呼ばれる薄幸の人生を生きた女性です。ハンブルクに生き、そして、死んで行ったヘンリエッテ・ミュラーHenriette Müllerという女性です。彼女はある意味、ハンブルクを代表する女性として、チトロネンジュッテ Zitronenjetteという演劇の主人公として取り上げられて、ハンブルクでは知らぬもののいない存在になりました。彼女は生きるために昼も夜もレモンを売り歩き、夜半にはザンクト・パウリ桟橋近くの酒場に入り浸り、やがて、アルコール依存症になります。警察に捕まり、精神病院に入れらましたが、精神に障害はなく、その病院のキッチンで働き、やがて、そこで死を迎えます。何のことはない人生ですが、そのレモンのように酸っぱい人生はハンブルクっ子たちの心の隙間に入り込んだようです。
この銅像は彼女が住んでいた聖ミヒャエル教会近くのこの場所にレモンの入った籠を持つおばあさんとして、建てられました。その差し出す指先は触れると幸運が訪れると信じられて、皆が触るためにピカピカに光っています。saraiもこのレモン売りのおばあさんから幸運をもらえたでしょうか。
おばあさんの姿をハンブルクっ子の気持ちになって、しみじみと眺めます。

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ところで、チトロネンジュッテ Zitronenjetteという名前はバラ好きの人はご存知だそうです。レモンイエローの品種のバラとして知られているようです。
ツアーの一団がこの銅像の前に立ち止まっていなければ、saraiがこの銅像に注目することはなかったでしょう。何かの縁があったんですね。そのおばあさんに永遠の別れを告げます。

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このチトロネンジュッテの銅像の前にある地下道をくぐって、大通りのルードヴィッヒ・エアハルト通りLudwig-Erhard-Straßeの向かい側に出ます。地下道にはエスカレーターの設備があるので、助かります。

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シュタットハウスブリュッケStadthausbrückeの駅からSバーンに乗って、市庁舎Rathausに向かいます。

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市庁舎は、電車の駅の地下から出てくると目の前です。

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これまた凄い装飾です。日本人の感覚では、たかが市役所なのにねって思いますが、ヨーロッパの町ではどの市庁舎も立派な建物ばかりです。

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そのネオ・ルネッサンス様式の建物をしばらく堪能することにしましょう。



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ハンブルク散策:まるで宮殿のように壮麗な市庁舎

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/27回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。ハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalle、運河沿いの赤レンガ倉庫Lagerhaus aus rotem Backstein、聖ミヒャエル教会Hauptkirche St. Michaelisを巡って、市庁舎Rathausの前までやってきたところです。
市庁舎広場Rathausmarktから高さ112mの尖塔が聳える市庁舎を眺めます。ネオ・ルネッサンス様式の堂々たる建物です。

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広場の後ろを振り返ると、ハンブルクの5つの中央教会の一つ、聖ペトリ教会Hauptkirche Sankt Petriの塔が見えています。

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市庁舎は大規模な建物で、ハンブルク州議会の議事堂も兼ねています。部屋数は647室もあり、バッキンガム宮殿よりも6室多いそうです。

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強い夕日を背後から浴びながらの雄姿です。広場の一番後ろまで下がりますが、全景を捉えることができないほど、巨大な建物です。

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とりあえず、市庁舎の左半分をカメラに収めます。

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市庁舎に近寄ってみます。斜めから市庁舎の豊かな装飾のファサードを眺めます。

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中央部分をアップで撮影。

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次は右側をアップで撮影。

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次は左側をアップで撮影。

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中央の尖塔をアップで撮影。

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中央の尖塔の下にあるゲートの繊細な装飾を近づいて眺めます。

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市庁舎の内部はガイドツアーでのみ見られる筈ですが、人がどんどんゲートを自由に出入りしているので、我々も無断でちょっと覗いてきましょう。ゲートを抜けると、列柱のアーチが連なっています。

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なかなか美しい内部空間が続きます。

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これ以上はそれほど特別なものはありません。ローマ風の水飲み場がありますね。

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ぐるっと一巡りしたところでゲートに戻ります。

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また、市庁舎広場に戻ります。聖ペトリ教会が見えています。

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広場の石畳の上に金属製プレートが並んでいます。どうやら、ナチスの強制収容所で命を落としたハンブルクのユダヤ人たちの墓標のようです。ドイツの戦後はいつまでも終わらないようです。合掌!

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さて、夕方の5時を過ぎました。今日のメインイベントのひとつはディナーです。そろそろ美味しいディナーを頂きに行きましょう。一昨日は臨時休店していたお魚料理のお店、ダイヒグラフDeichgraf Restaurantに再挑戦です。市庁舎広場から携帯でお店に電話をすると、今日はちゃんと繫がり、無事、予約を入れられます。Uバーン(地下鉄)でお店まで移動します。早速、Uバーン乗り場に向かいます。

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Uバーンの駅、ラートハウスRathausへ階段を降ります。

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U3の電車に乗って、レストランの最寄り駅のレディングスマルクト駅Rödingsmarktに向かいます。



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ハンブルク散策:運河沿いの人気レストランで最高のディナー

2018年8月22日水曜日@ハンブルク/28回目

今日はハンブルクHamburgでゆったり散策。ハンブルク市立美術館Hamburger Kunsthalle、運河沿いの赤レンガ倉庫Lagerhaus aus rotem Backstein、聖ミヒャエル教会Hauptkirche St. Michaelis、市庁舎Rathauを巡って、今日の散策は終了。
これから、ディナーを楽しみます。市庁舎のあるラートハウス駅RathausからU3の電車に乗って、レストランの最寄り駅のレディングスマルクト駅Rödingsmarktに着きました。駅を出ると、巨大な廃墟、聖ニコライ教会Mahnmal St. Nikolaiが前方に見えます。

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お魚料理のお店、ダイヒグラフDeichgraf Restaurantが先ほど予約したお店ですが、一昨日も訪れており、今日は二度目なので、迷うことなく、まっすぐ最短のルートを進み、すぐにお店が見えてきます。

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お店の前に着くと、まだ、開店前です。

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開店時間まで、お店の前のテラス席で待ちます。

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同じく開店を待つお客さんがメニューを開いています。

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こちらもメニューをチェックしておきましょう。おっ、フランケンのワインがありますね。

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このレストランのお隣は一昨日にディナーをいただいたレストラン、ジャガイモ・レストラン、カルトッフェルケラーKartoffelkellerです。

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待つこと、しばし。時間になり、店内に案内されます。
お店の紹介記事を見ていると、運河に面した眺望の良い席があるとのことなので、そこを希望すると、OKがもらえました。一番の窓際は4人席とのことで、その一つ手前の席に案内されます。これは仕方がないですね。

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でも、雰囲気はバッチリです。

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窓からの運河の風景は最高です。

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メニュ-には生牡蠣があります。これは食べるしかないでしょう。半ダースで我慢です。新鮮なニシンの酢漬け、ハンブルク名物のラブスカウス(コーンビーフとマッシュポテトを練り合わせたもの)もいただきます。オーダーを済ませ、運河の風景を楽しみながら、料理を待ちます。

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まずはワイン。フランケンのリースリンクの白ワインです。

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美味しいワインで乾杯。

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開店後、10分もすると、続々とお客さんが来店します。なかなかの人気店なんですね。

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窓の外に手を伸ばして、写真を撮ります。運河の先に聖ニコライ教会が大きく見えています。

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パンを肴にワインをいただきます。

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生牡蠣です。お魚料理のレストランらしく、絶品です。

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ハンブルク名物のラブスカウスです。目玉焼きがのっています。魚料理ではありませんが、名物を逃すわけにはいきません。

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野菜の付け合わせも美味。

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新鮮なニシンの酢漬けもそろって、ハンブルク名物のオンパレード。

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もう、何も語ることはありません。またまた贅沢をしてしまいました。
帰路はまたレディングスマルクト駅からUバーンの電車に乗ります。

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ハンブルクで余裕の1日を過ごしました。ハンブルクは一昨日の港探訪を合わせて、十分に満足しました。
今日1日の散策ルートを地図で振り返っておきましょう。

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最後はふらふらとほろ酔い気分でホテルへ。一時のうたた寝をして、熱いお風呂につかり、ブログを書いて、荷物を片付けて、おやすみなさい。

明日は1日、鉄道に乗って、バイロイトに移動します。音楽三昧の第2幕の開演です。初めてのバイロイト音楽祭・・・ティーレマンの《トリスタンとイゾルデ》、ビシュコフの《パルジファル》はsaraiのワーグナー体験の頂点となるでしょう。



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バイロイト詣でに出発

2018年8月23日木曜日@ハンブルク~バイロイト

旅の11日目、ハンブルクHamburgの4日目です。

さて、今日はいよいよバイロイトBayreuthに参上です。予定通りに起きだし、支度をして、ホテルをチェックアウトです。エレベータがないのが残念ですが、ミネラルウォーターも無料で、とっても居心地の良いホテルでした。さて、頑張って、荷物を持って下りましょう。簡単にチェックアウト完了。
ハンブルクから出発するICEの発車時刻が30分以上も早まるというドイツ国鉄からのEメールが来ていたので、急いでハンブルク中央駅に行きます。駅はすぐそこです。駅に着いて、ICEのホームの確認です。あれ・・・表示されてません。そのICEが電子掲示板の一覧に見つかりません。

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ホームをすべて見回ってもそれらしいものがありません。出発時間にさらなる変更でもあったのでしょうか。しかし、よくよくチケットを見ると、出発時間を1時間も誤認していました。8時45分発ではなく、9時45分発でした。繰り上げてのミスなので、良しとしましょう。結局、当初の予定よりも1時間半以上も早く来てしまいました。旅も日を重ねるにつれて、だんだんミスが増えてきます。気を引き締めないとね。時間があるので、ゆっくり朝ごはんでもいただきましょう。ここでsaraiがまたまた大ピンチ。お腹が緩くなってきました。おトイレのあるお店にしましょう。マックが目に留まります。ここは避けて、別のハンバーガーのあるお店を選択。だって、ハンブルクですからね。

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お店に入り、メニューを確認。ハンバーガーをお願いすると、今の時間帯は、モーニングメニューだけでダメとのこと。残念ですが、選び直して、注文です。周りの席はゆったりと朝食やコーヒーで寛ぐお客さんがちらほらです。

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ガラス越しに駅の中の店舗が見えています。saraiは用を足しに出かけ、すっきりして戻ってきます。

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至って普通の朝食プレートが届きます。

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ポイントは美味しいオレンジジュース。

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朝食を美味しく頂きました。支払いはカードはダメでした。

今度こそ、いよいよ出発の時間です。もう一度、電子掲示板を見にいくと、今度はちゃんと乗るべきICEの表示があります。エレベータを見つけます。たいてい、透き通った箱を探せばよいようです。コツを掴んだ感じです。ホームに出ると、物凄く混んでます。何なんでしょうね。ファーストクラスの予約席なので問題はありませんが、車両の停車位置を確認しないといけません。掲示板によると、Aエリアのようです。一番向こうです。人をかき分けて移動です。と、電光表示板をもう一度見ると、全く反対のFエリアがファーストクラスの位置と変更されています。慌てて戻りますが、ICEが入ってきてしまいます。車両の表示の変更で、またまたホームは大混乱。皆が走り回っています。なんでいつもこうなるのでしょうね。車両のドアの前に車掌さんが立っているので、ここでよいかと訊くと、ともかく乗れと言います。ヨイコラショと乗り込みますが、通路はみんなの移動でもう大変です。我々も人をかき分けて一車両移動し、予約している席にいきます。珍しくコンパートメントタイプです。予約した席のコンパートメントには、既に家族連れがいます。予約されていることを承知だったようで、我々を見ると、おじいさんとおばあさんは他の席に移動していきます。まさか始発電車のファーストクラスで家族揃って座れないとは思わなかったのでしょうね。この混み方は異常です。相席は仕方ないですが、荷物を置く場所がありませんね。大きなスーツケースはドアの外に置きます。小さい方は、エイヤと網棚に持ち上げます。ようやく整理がついたと思ったら、電車は走り始めていました。
すぐにエルベ川の鉄橋を渡ります。

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今日は鉄道で6時間半かけて、バイロイトに大移動です。まずはICEで5時間半かけて、ニュルンベルクまで行きます。ハンブルク始発でファーストクラスですが、念のため、席の指定もいれておいたのが正解でした。と言ってもファーストクラスは席の指定料金は無料ですけどね。指定を入れておいたお陰で窓際の向かい合わせの2席が確保できました。先に座っていた家族連れには悪いですが、仕方がありません。やはり、夏のバカンスシーズンは鉄道も混むんですね。日本のお盆の帰省列車のようです。
これがインターネットで購入したハンブルクからバイロイトまでのファーストクラスのチケット。Sperpreisという割引チケットで2人分で約90ユーロ。日本円で1万2千円ほどです。

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座席にはこのICEの詳細な時刻表が置いてあります。それを旅のお供にして、ルートと各停車駅の時間をチェックしながら、鉄道旅を楽しみます。

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ハンブルクを出ると、靄っています。

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でも、またすぐに青空が広がります。リューネブルクの町を通過します。

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この後、曇ったり、小雨が降ったり、土砂降りを思わせる雨の跡だったりと、目まぐるしくお天気はかわったようです。電車の移動なので、問題ありません。ハンブルクとリューネブルク間が問題があるようで、貨物車にも抜かれるスピードです。この区間の遅れと大混雑と関係があるのかしら。

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やがて、車掌が検札にやってきます。女の子がキンダーカードをちょうだいと言うと、車掌さんはカードの束を取り出し、その中から一枚を抜いて渡してくれます。サービスがいいですね。パパは、スマホでチケットを示していました。配偶者がその女の子にキンダーカードを見せてとお願いして、写真を撮らせてもらってます。

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その女の子はおじいさんとおばあさんのところに行って戻ってくると、電車のおもちゃと絵本ももらっています。これは頼まなくても積極的に配偶者に見せてくれます。もう、女の子と配偶者はすっかりお友達です。

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ニュルンベルク到着3時までの5時間半の長旅です。電源もあり、インターネットは無料で快適に使えます。ICEの地図上での位置確認もできます。鉄道も飛行機並みのサービスですね。ブログを書いたり、ネットをしたりして過ごします。
走って1時間半ほどでツェレを通過。

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次はハノーファーを通過。

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広大な丘の肥沃な耕地が続きます。

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ドイツらしい美しい大平原の中をICEは走っていきます。

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ここまで2時間半ほど走りました。乗換のニュルンベルクまではまだ3時間ほど走らないといけません。



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バイロイトへの鉄道旅:ゲッティンゲン~ヴュルツブルク

2018年8月23日木曜日@ハンブルク~バイロイト/2回目

北ドイツのハンブルクHamburgを出て、鉄道でバイロイトBayreuthに向かっているところです。ハンブルクから2時間半ほど走り、ドイツの中央部にさしかかっています。見渡す限り、豊かな畑が広がる大平原の真っ只中を走ります。

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ゆるやかな起伏もありますが、すべてが農地に変えられて、ドイツの豊かさの根源を見せつけられます。

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森の中には豊かな水を湛えた湖もあります。

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やがて、メルヘン街道Märchenstraßeの中央に位置するゲッティンゲンGöttingenに到着。

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しばらく走って、次のカッセル・ヴィルヘルムスヘーエKassel-Wilhelmshöheに到着。

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ここで乗務員が交代。男女のカッコいいメンバーです。

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このカッセルから東に行けば、ベルリン、西に行けば、フランクフルト。そのどちらにも向かわずに南下して、フルダ、ヴュルツブルクのほうに向かいます。ICEは高台を走り、周りの平原を見下ろしながらの絶景の鉄道旅です。

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遠くの地平線まで大平原が続いています。

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盆地のようなところを抜けていきます。

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大きな町が見えてきます。フルダFuldaです。

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フルダの駅に到着。

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フルダを出て、しばらくすると、雲と青空が入り混じる不安定な天候です。

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やがて、マイン川の大きな流れが見えてきます。

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このマイン川に沿って、ICEはスピードを落としていきます。

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やがて、ヴュルツブルクWürzburgに近づいていくと、マイン川の対岸の丘の上にマリエンベルク要塞Festung Marienbergが見えてきます。

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すぐにヴュルツブルク中央駅Würzburg Hbfに到着。

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ハンブルクからずっと、ご一緒だった家族はこのヴュルツブルクで下りていきます。仲良くなった女の子ともバイバイです。ところで、ICEの食堂車からケータリングしてもらい、お昼を食べようと思っていたのですが、車内が混雑してたので無理でした。もっとも、朝をゆっくり食べたのでお腹もすいていません。柿ピーが旅のお供です。

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次の停車駅は乗換えのニュルンベルクNürnbergです。もっとも、このヴュルツブルクからまだ1時間ほどかかります。

ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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もう、目的地のバイロイトが近くなってきましたね。でも、まだ、2時間以上かかります。



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バイロイトへの鉄道旅:ヴュルツブルクからニュルンベルクを経て、バイロイトに到着!

2018年8月23日木曜日@ハンブルク~バイロイト/3回目

北ドイツのハンブルクHamburgを出て、鉄道でバイロイトBayreuthに向かっているところです。ハンブルクから4時間半ほど走り、ヴュルツブルクWürzburgを過ぎて、ニュルンベルクNürnbergへICEは走ります。ヴュルツブルクを出て、しばらくすると、マイン川の鉄橋を渡ります。これでマイン川とはお別れです。

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曇天の下、ニュルンベルクに向かって、ICEは快調に走ります。風力発電の大きな風車と太陽光発電の黒いパネルも多くみられます。

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そろそろニュルンベルクです。ここまでICEは常に遅れ気味で走ってきました。一時は15分以上も遅れて、ニュルンベルクでの乗り換え時間をオーバーし、不安になったときもありました。その後も予定時刻から遅れたり早まったりと不安定な走りでしたが、結局、最後は5分早くニュルンベルク中央駅Nürnberg Hbfに到着。

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乗り換え時間はたったの15分だったので、遅れを心配してましたが、結果的には余裕の乗り換えになりました。バイロイト行きの電車の前に到着。

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いよいよ、ここからバイロイトまでREで後1時間です。この電車も混んでいて、ファーストクラスはほぼ満席です。日本人の老夫妻も乗ってきます。バイロイト詣ででしょう。もうすぐ電車は出発します。

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さあ、電車が動き始め、ニュルンベルク中央駅から離れていきます。

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と同時に早速、車掌さんが検札にまわってきます。ファーストクラスが最初です。

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すぐ目の前に車内電光表示板があります。時刻が表示されています。

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行先の表示に変わります。この電車はバンベルクBamberg行です。

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経由駅の表示に変わります。バイロイト経由と表示されます。このREはニュルンベルク~バンベルク間を途中、バイロイトを経由して往復しています。

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最初の停車駅、ヘルスブルックHersbruckです。

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このあたりは風景が変わり、大平原の中ではなく、木立の中を走ります。saraiは次第に緊張してきます。ワグネリアンにとって、バイロイトは聖地ですからね。

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次の停車駅、ペグニッツPegnitzです。

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ペグニッツの小さな町を抜けていきます。

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すぐに田舎の風景に変わります。ドイツの片田舎という風情ですね。こういうところにバイロイトが出現するとはね。

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周りは畑が続きます。

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バイロイトへの最後の停車駅、クロイセンCreußenです。

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バイロイトに予定通りの到着です。実に6時間半の長時間の鉄道旅でした。
ハンブルクからニュルンベルク経由、バイロイトまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。4日前にザルツブルクSalzburgからドイツを縦断して北ドイツに移動したばかりですが、再び、また縦断して戻ってきた感じです。我ながら実に効率が悪い旅ですが、急遽、バイロイト音楽祭を旅のスケジュールに割り込ませたので、仕方がありません。

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さて、バイロイトの駅前からホテルまでのバス移動についてはしっかり調べができています。駅前のバス停からの3分後出発のバスは、目の前で出発していきました。次も別の経路で10分後にあるので、問題ありません。

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バスを待つ間、小高い丘の上にバイロイト祝祭劇場の姿が見えます。心躍るものがあります。

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今、4時を少し過ぎたところ。もうすぐバスがやってくるでしょう。ホテルにチェックイン後、バイロイトの町を少し散策しましょう。



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バイロイト散策:目抜き通りのマクシミリアン通り

2018年8月23日木曜日@ハンブルク~バイロイト/4回目

北ドイツのハンブルクHamburgを出て、長時間の鉄道旅でバイロイトBayreuthに着いたところです。すぐに出るバスは乗り損ねたので別経路の10分後のバスを待ちます。駅前のバーンホフ通りBahnhofstraßeの先にはバイロイト祝祭劇場Bayreuther Festspielhausの重厚な姿が見えています。

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予定通りにバスが到着。バスのドライバーからチケットを買い求めて、乗車します。

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しっかりシミュレーションができていて、バイロイトの旧市街近くのホテルに無事到着。ホテルはH4 ホテル レジデンツシュロス バイロイトH4 Hotel Residenzschloss Bayreuth。この春に改装したばかりの4つ星ホテルです。ホテルは夏季料金で馬鹿高いことを除けば、実に快適なホテルです。そうそう、旅している途中で、ホテルと祝祭劇場の往復の足が気になって、当初予約していたホテルを解約し、このホテルに変更したんです。このホテルは祝祭劇場との無料送迎シャトルサービスがあるんです。祝祭劇場に出かける前にお祝いのシャンパンも飲ませてくれるんだとか・・・。でも、超高い。このホテルはシーズンオフは激安の筈です。この時期ですから仕方ありませんが、我々の旅としては破格の高さです。しっかりホテルのレセプションのお姉さんの説明を聞きながら、チェックインです。ここまでは、マイカーなの?タクシーなの?と訊かれ、バスと答えるとニッコリ笑われます。我々の3日間宿泊する部屋は最上階の立派な部屋です。
快適なクイーンサイズのベッド。

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ポットやコーヒーメーカーも完備。

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使いやすそうなデスク。横にはしっかりとコンセントも装備されています。

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設備は改装したてで真新しくて、気持ちがいいです。

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リクエスト通り、バスタブ付きの部屋です。

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バイロイト音楽祭は快適なホテルで過ごせそうです。でも、この部屋は後から楽しむことにして、早速、初めてのバイロイトの町に繰り出すことにします。部屋に滞在した時間はわずか5分ほどです。部屋を出て、1階のロビーあたりに行くと、お洒落なバーカウンターが目に付きます。

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ロビーにはバイロイトに欠かせない人が腰掛けています。リヒャルト・ワーグナーです。ちょっと目礼します。

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レセプションで、シティマップをもらおうと思うと、日本人のご夫妻が何やら話し込んでいます。

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ちょっと待って、首尾よくシティマップをいただきます。その地図を片手にホテルの前に出ます。

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旧市街はすぐそこなので、ぶらぶら歩いていくことにします。ホテルの前の大通り、エアランガー通りErlanger Straßeを歩いていけば、旧市街はすぐのようです。

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歩いて5分ほどで旧市街の入り口にさしかかります。

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ここでエアランガー通りを渡って、旧市街に入ります。ヤーン通りJahnstraßeです。お店が通りの両側に並んでいます。

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目抜き通りのマクシミリアン通りMaximilianstraßeに出ます。通りの先に福音教会Spitalkircheが見えています。

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通りにある紳士服専門店のショーウィンドウにはタキシードが飾られて、ワーグナーの写真もあります。ワーグナーの聖地、バイロイトらしい雰囲気です。

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マクシミリアン通りを進むと賑やかな一画にさしかかります。

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配偶者は目ざとく、花屋さんを横目でちらり。

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賑やかなマクシミリアン通りを進んでいきます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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目指すはバイロイト辺境伯歌劇場Markgräfliches Opernhausです。



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新年は意欲的なプログラムでスタート 下野竜也&読売日本交響楽団@サントリーホール 2020.1.15

今年初めてのコンサートはやっぱりサントリーホール。昨年最後のコンサートもサントリーホールでした(みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは除いて)。昨年はサントリーホールに23回通いました。ほぼ月2回のペースですね。

ともあれ、今日のコンサートは実に意欲的なプログラム。ショスタコーヴィチを除けば、あまり、コンサートで取り上げられない作曲家、ジョン・アダムズ、モートン・フェルドマン、ソフィア・グバイドゥーリナという面々です。にもかかわらず、サントリーホールがそうガラガラというわけではないのが、東京のクラシックファン人口の層の厚さです。

最初のショスタコーヴィチのエレジーは、歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の第1幕でタイトルロールのカテリーナが歌うアリアをもとに弦楽四重奏用の作品にしたものです。実に哀愁あふれる作品です。今日はそれが弦楽合奏で演奏されました。2017年のザルツブルク音楽祭でこの歌劇を聴いた記憶が鮮明に蘇ります。昨年末に亡くなったヤンソンスの素晴らしい指揮でした。今日の演奏はしっとりと抑えた演奏で静謐な雰囲気が醸し出され、オペラとはまた違った感銘を与えてくれました。終盤の第2ヴァイオリン、チェロ、ビオラの首席のソロの3重奏は美しく、印象的なものでした。コンミスの日下紗矢子がリードした第1ヴァイオリンの密やかな合奏も見事で魅了されました。下野竜也の丁寧でよく考えられた音楽作りが光った一品です。

次はポスト・ミニマルの旗手であるアメリカの作曲家ジョン・アダムズのサクソフォン協奏曲。人気の若手サクソフォン奏者、上野耕平の登場です。ポスト・ミニマルの音楽は音型の厳密な反復のミニマル音楽を自由なロマン的要素を加えたものですが、この曲はミニマル音楽とサクソフォンのジャズ的な要素をかけ合わせた斬新なものです。上野耕平の見事なサックスが炸裂した素晴らしい演奏でしたが、それを認めた上で、もっとフリージャズ的な奔放さも聴きたかったというのが正直な感想です。終盤の熱い盛り上がりには興奮させられましたけどね。

休憩後の後半の2曲はいずれも日本初演という意欲的なプログラム。
まずはアメリカの作曲家、モートン・フェルドマンのOn Time and the Instrumental Factor。先ほどのポスト・ミニマルや最近のロマン的傾向の調性を感じさせる現代音楽とは一線を隔する厳しい音楽です。調性どころか、無調の音列的な要素も排除し、ただただ、音の響きと無音を繰り返し、スタティックな音場を現出させるのみ。これを退屈と見るか、修行の道と思うか、難しいところです。甘い傾向に流れがちの最近の現代音楽へのアンチ・テーゼとしては、刺激的ではあります。演奏自体は読響の優秀なアンサンブルの美しい響きが素晴らしいものでした。ただ、下野竜也のきっちり拍を刻む指揮は視覚的にはちょっと面白くない感じ。演奏上は必要なんでしょうが、どうにかならないものかな。まあ、見なければいいんですけどね。

最後は近年、その名を聞くことが多くなったロシアの作曲家ソフィア・グバイドゥーリナの《ペスト流行時の酒宴》の日本初演です。実はグバイドゥーリナの音楽を聴くのは初体験なんです。今日の演奏にはいたく刺激を受けました。冒頭の金管のモティーフが全曲に渡り、登場しますが、その変幻自在ぶりに次第に心を惹かれていきます。終盤の高潮とあっけない結末に心躍るものがありました。これまで聴いた経験のない方向性の音楽に強い興味を感じさせられました。ところで曲の後半に電子音楽(テープ音楽)がオーケストラの響きに重なってきます。とても短いフレーズが何度も流れます。指を折って、カウントしましたが、プログラムの解説通り、16回登場しました。このテープ音が違和感なく、オーケストラの響きに和しているのに驚きます。サイモン・ラトルやヤンソンスがこの曲を何度も取り上げているのが何となく理解できました。今後、世界のオーケストラの定番曲のひとつになるかもしれませんね。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:下野竜也
  アルトサクソフォン:上野耕平
  管弦楽:読売日本交響楽団 日下紗矢子(コンサートミストレス)

  ショスタコーヴィチ:エレジー(シコルスキ編の弦楽合奏版)
  ジョン・アダムズ:サクソフォン協奏曲
   《アンコール》テュドール:クウォーター・トーン・ワルツ

   《休憩》

  フェルドマン:On Time and the Instrumental Factor(日本初演)
  グバイドゥーリナ:ペスト流行時の酒宴(日本初演)

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のショスタコーヴィチのエレジーを予習したCDは以下です。

 アレクセイ・ウトキン指揮(およびオーボエ) エルミタージュ室内管弦楽団  2004年10月 2005年2月 モスクワ演劇学校、ロシア放送局第5スタジオ、モスクワ セッション録音

独奏オーボエと弦楽合奏のための編曲版です。オーボエが歌うように演奏しています。美しい演奏です。


2曲目のジョン・アダムズのサクソフォン協奏曲を予習したCDは以下です。

 ティモシー・マカリスター(Sax)、デイヴィッド・ロバートソン指揮セント・ルイス交響楽団 2013年10月5-6日 パウウェル・ホール、セント・ルイス
 
作曲された年に早くも録音されたものです。ジャズっぽいサクソフォンの演奏が光っています。


3曲目のフェルドマンのOn Time and the Instrumental Factorを予習したCDは以下です。

 ブラッド・ラブマン指揮ベルリン・ドイツ交響楽団 2009/10年録音

この曲の初録音盤です。演奏の良し悪しは判断できません。


4曲目のグバイドゥーリナのペスト流行時の酒宴を予習したCDは以下です。

 マリス・ヤンソンス指揮ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団 2011年10月21日 アムステルダム、コンセルトヘボウ ライヴ録音
 
昨年末に亡くなったヤンソンスのコンセルトヘボウ管 首席指揮者勇退記念リリースのライヴ放送録音集1990-2014(CD13枚、DVD1枚)の中から、聴きました。ショスタコーヴィチを始め、ロシアものの演奏は見事でしたが、この演奏もそのひとつ。



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バイロイト散策:超豪華な装飾に度肝を抜かれる辺境伯歌劇場

2018年8月23日木曜日@バイロイト/5回目

長時間の鉄道旅でバイロイトBayreuthに着き、早速、バイロイトの旧市街の散策に出かけました。目抜き通りのマクシミリアン通りMaximilianstraßeを歩いているところです。目指すはバイロイト辺境伯歌劇場Markgräfliches Opernhausです。
マクシミリアン通りから右手に伸びる通りの先に教会が見えています。聖三位一体市教会Stadtkirche Heilig Dreifaltigkeitです。

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通りに何故か、巨大な恐竜が立っています。バイロイトのイメージには不似合いですが、このあたりに恐竜博物館Urwelt-Museum Oberfrankenがあるんだとか。

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通りの高台にある公園マリーエンゲルトライン・アン・デア・シュロスキルヒェMariengärtlein an der Schloßkirche Bayreuthに迷いこみます。シュロス教会の横にある公園です。

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この高台の正面には辺境伯歌劇場が見えていますが、saraiはこれが辺境伯歌劇場とは気づかずにスルーします。

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この公園の説明と周辺のガイドツアーの案内があります。

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オペルン通りOpernstraßeの広い交差点を見下ろします。既に辺境伯歌劇場の先まできています。正面の建物はバイロイト大学のアフリカ現代文化の博物館Iwalewahaus, Universität Bayreuthです。

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オペルン通りに流れる運河カナル・グランデが見えています。

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高台の公園から下の通りに下ります。目の前に辺境伯歌劇場が見えていますが、まだ、それと気づかずに探し回る迂闊なsaraiです。

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オペルン通りから、先ほどまでいた高台の公園を見上げます。公園の下には噴水が見えます。

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うろうろとバイロイト大学のアフリカ現代文化の博物館の前を歩き回ります。

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なおも辺境伯歌劇場を探し回ります。すぐそこに見えているのにね。

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辺境伯歌劇場の向かいにあるヴィッテルスバッハー噴水WITTELSBACHER BRUNNENです。高台の公園の真下です。

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ほぼ10分ほど経って、ようやく辺境伯歌劇場の存在に気が付きます。建物が目立たずに町並みに溶け込んでいるので、ちょっと探してしまいました。まったくドジでした。

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立派なファサードですが、意外に小さな建物です。次々と観光客が入っていきます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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早速、中に入って、チケットを購入します。

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チケットは一人8ユーロ。入場料というよりも歌劇場でのマルチメディアショーの観劇料です。ショーはすぐ始まるようです。

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この辺境伯歌劇場は今年、内部の改装が終わって、オープンしたばかりです。中に入ってビックリです。素晴らしい装飾です。あまりの素晴らしさに口あんぐりです。

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舞台の後方を振り返ると、超豪華な装飾に驚かされます。とりわけ、ロイヤルボックスが凄い! まさにこれでこそ、ユネスコ世界遺産です。ブランデンブルク=バイロイト辺境伯フリードリヒ3世の妻であったヴィルヘルミーネMarkgräfin Wilhelmine von Brandenburg-Bayreuthの意向で建てられましたが、ヴィルヘルミーネがプロイセンのフリードリヒ大王Friedrichs des Großenの姉であったところにこの歌劇場の豪華さの所以がありそうです。

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舞台付近から、豪華な観客席を眺めます。天井画も素晴らしいです。

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ショーが始まるまで、この驚きの歌劇場のバロック装飾に魅了されます。



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どこか温もりを感させるヴィルサラーゼのピアノを堪能@浜離宮朝日ホール 2020.1.17

たった1台のピアノで奏でる音楽が好きです。ピアノ・リサイタルを開くピアニストは誰でも素晴らしい音楽を聴かせてくれます。超一流のピアニストだけでなく、広く聴きたいと思いますが、まあ、そうもいきません。膨大な数のピアノ・リサイタルが日々、開かれています。今日はロシアを代表するピアニストの一人、エリソ・ヴィルサラーゼのピアノ・リサイタルに足を運びました。前から気になっていたピアニストですが、これが初聴きになります。もっともCDではシューマンなどを聴いていました。

会場はほぼ満席。sarai同様、ピアノのファンは多いですね。熟年のヴィルサラーゼが黒づくめのいでたちで登場。黒髪の彼女はピアノも含めて、漆黒の舞台を作り上げます。椅子に座ると、間を置かないで、鍵盤を叩き始めます。

プログラム前半はロシアもの。まず、チャイコフスキーの四季です。てっきり、全12曲弾くのかと思っていたら、1月から8月までの8曲だけに絞るそうです。プログラム全体の長さを考慮したのでしょう。有名な6月《舟歌》はちゃんと弾かれるのでいいでしょう。10月《秋の歌》が聴けないのがちょっと残念です。
安定した響きの演奏です。指慣らし程度の演奏かと思っていたら、きちんと熱の入った本格的な演奏です。あまり、ロシアを前面に出したような演奏ではなく、ピュアーなピアノで真摯な音楽を奏でていきます。どこか人間の温かみを感じさせる演奏にぐっと惹き入れられます。やはり、有名な6月《舟歌》は見事な演奏でチャイコフスキーの美しい旋律美を堪能させられます。全12曲でないのは残念ですが、素晴らしい8曲の演奏に満足。

次はプロコフィエフ。サルカズム5曲とトッカータが続けて演奏されます。同じロシアものと言ってもチャイコフスキーとプロコフィエフはまったく別物です。ロマンの香りのするチャイコフスキーに対して、プロコフィエフはモダンで先鋭的です。激しいリズムで超絶技巧の作品をヴィルサラーゼはなんなく弾きこなします。超絶的な演奏ではありますが、テクニシャンが陥りやすい無機的で音楽的内容に乏しい演奏とは一線を隔して、ここでも、どこか温もりのある音楽を聴かせてくれます。それでも、迫力のあるピアニズムはさすがネイガウス門下であることを思い起こさせます。カミソリのような切れ味鋭いピアノではなくて、たっぷりとしたピアノの響きを聴かせながらも怒涛のダイナミズムのピアノの演奏でした。うーん、素晴らしいプロコフィエフです。

後半はヴィルサラーゼの得意とするシューマンです。
まずはノヴェレッテンの第8曲。なかなかの大曲です。複雑な作品ですが、旋律線を明確にして、よく整理された演奏です。素晴らしいシューマンです。満足、満足。

最後はシューマンの傑作中の傑作、幻想曲。第1楽章が出色の出来でした。ともかく、ここでも明確な旋律線。シューマンでここまで明確に弾き切るのは至難の業でしょう。と言っても、シューマンらしいロマンと展開の意外性が損なわれているわけではありません。ヴィルサラーゼならではのシューマンがここでは聴かれます。ちょっと不満があったのは第3楽章です。よいところはここでも明確さですが、鳴らし過ぎの感は否めません。このあたりは趣味の問題かもしれませんが、saraiとしてはこの第3楽章は密やかに静謐に音楽を奏でてもらいたいんです。ホールの後方の席で聴けば、また、印象が違ったかもしれません。昨年聴いた田部京子やザルツブルク音楽祭で聴いたアンドラーシュ・シフの素晴らしい第3楽章のイメージが忘れられません。

と言うことで、シューマンの幻想曲の第3楽章を除けば、チャイコフスキーもプロコフィエフもシューマンも第1級の出来でした。アンコール曲は本編と関係なしに何とショパン。特に最後の華麗なる大円舞曲が素晴らしい演奏。あまりショパン好きではありませんが、思わず聴き惚れてしまいました。


今日のプログラムは以下です。

  ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ
 
  チャイコフスキー:四季 Op. 37bより 1月~8月
  プロコフィエフ:風刺(サルカズム) Op.17
   ニ短調 Op.11

  《休憩》

  シューマン:8つのノヴェレッテ Op.21より第8番嬰へ短調
  シューマン:幻想曲 Op. 17

  《アンコール》
   ショパン:マズルカ 第45番(遺作) Op.67-4 イ短調
   ショパン :華麗なる大円舞曲 第2番 Op.34-1 変イ長調


最後に予習について、まとめておきます。

チャイコフスキーの四季を予習したCDは以下です。

 ミハイル・プレトニョフ 1994年1月 アビー・ロード第1スタジオ、ロンドン セッション録音

あんまり、プレトニョフのピアノは聴いていませんが、刮目するような演奏です。一度、実演を聴いてみたくなります。


プロコフィエフの風刺(サルカズム)を予習したCDは以下です。

 ヴァレリー・アファナシエフ 2017年7月3-5日 フェストハレ、フィアゼン、ドイツ セッション録音

アファナシエフの『テスタメント(遺言)』と題された6枚組の超弩級のボックス・セットに含まれた録音です。2017年にハイドン、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンという独墺音楽のほか、ビゼー、フランク、ドビュッシーというフランス音楽、そして、プロコフィエフが録音されました。凄い演奏です。アファナシエフも縁がなく、聴き逃がしているピアニストです。一度はチケットを買いましたがヨーロッパ遠征のスケジュールと重なったため、聴けませんでした。早々に実演に駆け付けましょう。


プロコフィエフのトッカータを予習したCDは以下です。

 マルタ・アルゲリッチ 1960年7月 ハノーファー セッション録音

アルゲリッチのデビュー・アルバムの中の1曲。何と颯爽としているんでしょう。


シューマンの8つのノヴェレッテを予習したCDは以下です。

 伊藤恵 シューマニアーナ6 1995年5月 埼玉アーツシアター セッション録音

伊藤恵の重厚でしっかりしたシューマンは聴き応え十分。


シューマンの幻想曲を予習したCDは以下です。

 伊藤恵 シューマニアーナ5 1993年9月 田園ホール・エローラ(松伏町中央公民館)、埼玉県北葛飾郡 セッション録音
 アンドラーシュ・シフ 2010年6月20日-22日 コンツェルトザール、ノイマルクト、ドイツ セッション録音

伊藤恵の素晴らしいシューマン! そして、それ以上に素晴らしいシフのシューマン! もちろん、今回は聴きませんでしたが、リヒテルの名演も忘れてはいけません。田部京子も是非、録音してほしいものです。



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自然なモーツァルトの響きにほのぼの・・・佐藤俊介&東京交響楽団:モーツァルト・マチネ 第39回@ミューザ川崎シンフォニーホール 2020.1.18

今日は朝11時からのミューザ川崎でのモーツァルト・マチネ。朝が弱いsaraiには結構きつい時間帯のコンサートです。でも、今日のモーツァルト・マチネは海外で活躍中の佐藤俊介の自然なスタイルの指揮とヴァイオリンにほっこりしました。一部、寝落ちしましたが、それほど心地よかったということです。

モーツァルト・マチネと言いながら、今日の前半のプログラムはモーツァルトと親交のあった作曲家の作品です。

まず、C. P. E. バッハのシンフォニアです。C. P. E. バッハと言えば、つい最近まで当ブログで書いていたハンブルク散策の中で訪れた聖ミヒャエル教会の地下に埋葬されている大バッハの次男ですね。彼の作品はほとんど聴いたことがありません。父親の大バッハとはまるで傾向の違う作品を書いていたんですね。北ドイツのハンブルクで書かれた作品とは言え、随分、イタリア風のテーストが感じられました。力強いパートと繊細で優しいパートが交互に入れかわるという感じの音楽を丁寧に、それでいて、さらっと演奏してくれました。

次はトーマス=リンリーJr.のヴァイオリン協奏曲です。佐藤俊介のさりげないヴァイオリンの演奏がバロック風の典雅な雰囲気を心地よく感じさせてくれました。短い第2楽章のしみじみとした抒情が印象的でした。

後半は10代のモーツァルトが作曲した作品です。前の2曲とほぼ同時代に作曲されたものですが、時代をリードしていくモーツァルトの天才ぶりがうかがえて、とても興味深いです。

まず、交響曲 第26番です。イタリア旅行の直後に書かれたものでイタリア風の作風になっていますが、既にモーツァルトの才が光っています。この曲を実演で聴くのは初めてです。コンパクトな作品が軽妙に演奏されました。

最後は、ヴァイオリン協奏曲 第1番です。これはとても颯爽とした美しい演奏でした。佐藤俊介のヴァイオリンの演奏が光りましたが、決して、古典の枠からは外れない節操のある自然な演奏が印象的でした。

現代はモーツァルトの作品の表現の幅が広く、色んなスタイルの演奏が楽しめます。今日の演奏はピリオド的な表現スタイルでしかも地味とも思える演奏でしたが、その丁寧で誠実な演奏は好感を持てるものでした。オランダ・バッハ協会の音楽監督として、活躍する佐藤俊介の実力が十分に発揮されたものでした。なお、彼の演奏を聴くのは今日が初めてです。


今日のプログラムは以下です。

  指揮/ヴァイオリン:佐藤俊介
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:田尻順

  C. P. E. バッハ:シンフォニア 変ホ長調 Wq. 183/2, H. 664
  トーマス=リンリーJr.:ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調
  モーツァルト:交響曲 第26番 変ホ長調 K. 184/161a
  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K. 207

   休憩なし


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のC. P. E. バッハのシンフォニアを予習したCDは以下です。

 カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団 1969年7月、ミュンヘン、ヘラクレスザール セッション録音

手堅い演奏。文句なし。


2曲目のトーマス=リンリーJr.のヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

 エリザベス・ウォルフィッシュ、ピーター・ホルマン指揮パーリー・オブ・インストゥルメンツ

なかなかの好演です。特にエリザベス・ウォルフィッシュのヴァイオリンが素晴らしく美しい演奏です。


3曲目のモーツァルトの交響曲 第26番を予習したCDは以下です。

 ジェイムズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィル 1984-1990年 ウィーン、ムジークフェラインザール セッション録音

レヴァインがウィーン・フィル初のモーツァルト交響曲全集として取り組んだもの。もちろん、とても美しい演奏です。


4曲目のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲 第1番を予習したCDは以下です。

 アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリンと指揮)ロンドン・フィル 2005年7月、ロンドン、アビーロード第1スタジオ セッション録音

ムターのモーツァルトの演奏はひそかに愛好していますが、この曲はちょっと合わなかったかもしれません。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

バイロイト散策:世界遺産の辺境伯歌劇場の素晴らしさを堪能

2018年8月23日木曜日@バイロイト/6回目

バイロイトBayreuthに夕刻に着き、明日からのバイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleに先駆け、早速、バイロイトの旧市街を散策しています。目抜き通りのマクシミリアン通りMaximilianstraßeの先に今日のお目当てのバイロイト辺境伯歌劇場Markgräfliches Opernhausがありました。歌劇場の内部に入ると、超豪華な装飾に度肝を抜かれます。

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しばし、舞台前からその内装に見入ってしまいます。

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上方を見やると、そこも素晴らしい装飾です。

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これは舞台前から眺めた後方左の客席です。バルコンの豪華さが尋常ではありません。

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これは右側です。

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舞台上にはスクリーンが下りて、プロジェクターからの映像が映し出されています。もうすぐマルチメディアショーが始まります。

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マルチメディアショーに備えて、後方の座席に移動します。上を見上げると、辺境伯夫妻が座ったであろうロイヤルボックスの素晴らしい装飾に、目が釘付けになります。

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天井を見上げると、素晴らしい天井画があります。天井画のテーマは辺境伯夫妻の栄光を讃えるものです。

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バロック劇場の様式で作られた舞台の豪華さも目を惹きます。

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バルコニー席は明るい照明で輝いています。

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3階層のバルコニー席の装飾の豪華さにはため息が出ます。すべて大理石に見えますが、木製なのだそうです。たくみな職人技です。

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改装で綺麗になった客席に座っていると、舞台ではプロジェクターによるマルチメディアショーが始まります。3Dによる素晴らしい映像が映し出されます。

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3Dによるバロック様式の舞台の再現が素晴らしく、その美しさに魅了されます。

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続いて、丁寧な説明が始まります。ほとんど分かりませんけどね。終了後、舞台を見に行きます。舞台の上方には、ヴィルヘルミーネMarkgräfin Wilhelmine von Brandenburg-Bayreuthのプロシア王室をもとにした、王冠を戴く赤いブランデンブルクの鷲のあるバイロイト辺境伯の紋章が飾られています。

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舞台の両脇には、トランぺッター・ロジェがあります。辺境伯夫妻の入場の際にドラムとトランペットを奏する音楽家たちが居並ぶ場所です。左側のトランペット・ロジェの上には、ブランデンブルク=バイロイト辺境伯フリードリヒ3世のイニシャル、F,M,z,B,Cが紋章として飾られています。

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右側のトランぺッター・ロジェの上には、辺境伯妃ヴィルヘルミーネのイニシャル、F,S,Wが紋章として飾られています。

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舞台を間近に観察します。だまし絵による舞台が見事です。

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バロック舞台は何層にも重なるのが特徴で、奥行きのある舞台を現出することができます。

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この辺境伯歌劇場の内部の豪華さと言ったら、saraiの知る限り、ヨーロッパ随一です。
ワーグナーも気に入って、自分の楽劇をここでやろうとしたくらいです。しかし、あまりの狭さに現在の祝祭劇場を自前で建てましたが、その建物の価値は変わりません。もちろん、この歌劇場は世界遺産に登録されています。ここでバロックオペラを見ると素晴らしいでしょうね。

辺境伯歌劇場から、オペルン通りOpernstraßeに出ます。目の前には改修工事中のシュロス教会Schloßkirche - Unsere Liebe Frauが見えています。左には教会付属のシュロス塔Schloßturmも見えています。

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オペルン通りから、辺境伯歌劇場を離れていきます。

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次はワグナーのお墓参りに向かいます。



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バイロイト散策:ワーグナーの終の棲家、ヴァーンフリート荘でお墓参り

2018年8月23日木曜日@バイロイト/7回目

明日からのバイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleに先駆け、バイロイトBayreuthの旧市街を散策しているところです。超豪華な装飾のバイロイト辺境伯歌劇場Markgräfliches Opernhausを覘いた後は、ワーグナーのお墓参りに向かいます。明日からの祝祭劇場でのワーグナーの楽劇鑑賞の前に是非、お墓参りを済ませておきたかったんです。
オペルン通りOpernstraßeから、リヒャルト・ワーグナー通りRichard-Wagner-Straßeに出ます。

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リヒャルト・ワーグナー通りを歩いていると、ワーグナーと愛犬が休んでいます。バイロイトの町のあちこちに見られる風景です。因みにこの愛犬はニューファウンド犬のRussumuck(愛称ルスRuss)です。

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しばらく、リヒャルト・ワーグナー通りを歩いていくと、旗が立つ一画があります。かってのワーグナーの住居であったヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedです。並木道の奥にその建物は見えます。

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並木道の入り口にはリヒャルト・ワーグナー博物館Richard Wagner Museumという表示があります。

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並木道をゆっくりと歩いていきます。

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ヴァーンフリート荘の姿が次第に大きくなります。

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もうすぐヴァーンフリート荘です。

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ヴァーンフリート荘の前に立ちます。

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銅像はワーグナーのパトロンだったルードヴィヒ2世Ludwig II.です。偉大な文化愛好家でした。

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建物の正面から横に周り込みます。

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ヴァーンフリート荘の横に出ます。建物の脇にはピンク色のシュウメイギク(秋明菊)が美しく咲き誇っています。

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ヴァーンフリート荘の横を抜けて、裏のほうに向かいます。

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建物の裏に周ると、噴水があがる小さな池があります。

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池越しにヴァーンフリート荘の裏側を眺めます。

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裏庭の奥にワーグナーとその妻コジマのお墓があります。

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生い茂った蔦に囲まれたワーグナー夫妻のお墓に近づきます。お墓の上には誰かが置いた花束があります。

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お墓を周り込んで、お墓と二人が暮らしたヴァーンフリート荘を眺めます。合掌!

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妙に心にこみあげるものはありません。saraiが真のワグネリアンではないのでしょうか。ワーグナー作品には無類の感動を覚えるんですが、ワーグナー個人に対する感傷めいたものは持ち合わせません。ワーグナーはsaraiにとってマーラーとはまったく異なる存在です。今日のお墓参りに際して、お墓の前で音楽を聴くという準備もありません。ワーグナーに対しては作曲家個人への偏愛は持たずに、作品の巨大性にのみ対峙すべきというのがsaraiの感覚です。ワーグナー詣ではバイロイト祝祭劇場Bayreuther Festspielhausで、明日と明後日、《トリスタンとイゾルデ》と《パルジファル》を聴くのが本筋と信じています。感傷のないお墓参りになりました。後はバイロイト音楽祭にのみ、集中しましょう。

ワーグナー夫妻のお墓の傍らに、ワーグナーの愛犬、ルスの小さなお墓があります。おしゃぶり用の骨が置いてあります。ワーグナーは無類の犬好きだったようですね。自分のお墓の近くに愛犬のお墓があったのはフリードリッヒ大王と同様です。彼らには愛犬との数々の物語があるようですね。

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再び、ヴァーンフリート荘の裏の噴水の前に戻ります。

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そして、ヴァーンフリート荘の表に出て、ワーグナーの終の棲家に別れを告げます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これにて、バイロイト散策は終了です。バイロイトにはワーグナー以外、何もありません。



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バイロイト散策:夕食は有名レストランのドイツ料理

2018年8月23日木曜日@バイロイト/8回目

明日からのバイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleに先駆け、バイロイトBayreuthの旧市街を散策していました。バイロイト辺境伯歌劇場Markgräfliches Opernhaus、ヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedにあるワーグナーのお墓を巡りました。
ヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedから綺麗な並木道を歩いて、旧市街の繁華街に向かいます。

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リヒャルト・ワーグナー通りRichard-Wagner-Straßeを抜けて、目抜き通りのマクシミリアン通りMaximilianstraßeに出ます。通りの右手に旧宮殿Altes Schlossの立派な建物が見えてきます。1715年に当時の辺境伯・ゲオルク・ヴィルヘルムが建設したものですが、1753年の火災で焼失し、再度、建て替えられました。が、第2次世界大戦中の爆撃で再び壊滅。大戦後に再修復されました。現在は税務署として使われています。

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夕食はスーパーで食材を買って帰ろうかと思っていたのですが、繁華街を歩いていると、レストランが目に留まります。テラス席が凄く混んでいて、とても活気があります。店名を見ると、ガイドブックに紹介されているお店です。オスカーOskar-Das Wirtshaus am Marktというレストランです。きっと美味しいに違いありません。ここで食べて帰りましょう。しかし、テラス席はいっぱいです。ウェイターに訊くと、店内ならOKだよとのこと。店内の奥に、ガラス天井の明るいエリアがあります。ここにしましょう。

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中は、老舗らしい装飾です。壁にはバイロイトの昔の写真が飾ってあります。このお店の前のマクシミリアン通りの昔の姿のようです。

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さてと、メニューを見て、注文しましょう。ここはドイツ料理のレストランです。

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まずは飲み物。このバイロイトはフランケン地方です。もちろん、saraiはフランケンワインをお願いします。が、配偶者はミネラルウォーターにするとのこと。すぐによく冷えたワインとミネラルウォーターが運ばれてきます。

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料理はお肉のメニューにします。豚すね肉のグリルハクセです。巨大な骨付き肉です。とても美味しくて、saraiは骨と格闘します。

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もう一皿はゆでた豚肉に西洋わさびの白いソースをかけたクレンフライシュです。

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物凄く安くて、美味しい料理でした。人気のお店のはずですね。
ゆっくりと食べて、飲んで、お店を出ると、レストランのテラス席はまだ満席状態です。

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夕暮れのマクシミリアン通りをぶらぶら歩きます。

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レストランのお隣には新鮮な魚介を扱う鮮魚店があります。内陸の町ですが、美味しいお魚もあるんですね。

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ワインの酔いがまわり、ふらふらしながらホテルに歩いて戻ります。途中、スーパーマーケットにも寄ってみましょう。ホテルで教えられたショッピングモール、ロートマイン・センターRotmain-Centerは、いろんな高級なテナントが入っていて、いわゆるスーパーマーケットではありませんでした。それでも、後で調べたら、ショッピングモールの一番奥にスーパーマーケットはあったようです。
このショッピングモールを出て、また、ブラブラ歩きますが、ホテルへは一筋道を間違えてしまいます。まあ、何とか、ホテルに無事到着します。

散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルの部屋でPCを立ち上げて、ネットで、スーパーマーケットを確認すると、何のことはない・・・ホテルのすぐ近くにスーパーマーケットがあります。明日はそこに行ってみましょう。部屋はガンガンとエアコンも効いて、やはりお高いホテルは違いますね。今日はとても暑かったのです。でも、天気予報では明日は涼しくなるとのこと。明日のオペラに備え、早く寝ましょう。お風呂に入り、配偶者が洗濯をして、早々に寝ます。

明日はいよいよ、バイロイト音楽祭に初見参です。ティーレマン指揮の《トリスタンとイゾルデ》です。これ以上の演目はありませんね。ワクワクします。



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バイロイト音楽祭:朝の散歩はホーフガルテンへ

2018年8月24日金曜日@バイロイト

旅の12日目、バイロイトBayreuthの2日目です。

今日はいよいよ、バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleを聴きます。まず、今日は《トリスタンとイゾルデ》。ティーレマンの指揮です。saraiの最も愛する楽劇なので、昨夜から心が逸っていました。

朝、雲が広がっていますが、今日も晴れてます。今日と明日は配偶者が着物を着る予定なので、涼しいほうがいいですね。
相変わらず朝は弱いsaraiです。なかなか起きてこないsaraiに業を煮やして、配偶者は、saraiが寝ている間に、スーパーマーケットに買い物に行きます。昨日、ネットで調べておいた、ホテルからすぐのスーパーマーケットに出かけます。お店は朝7時からやっているようです。8時過ぎの今は、客もまばらですが、やはり朝食の買い物が多いようです。パン屋さんの棚にはいっぱいパンが並んでいます。まずは、店内をチェックします。生の魚や肉は扱っていないようです。もっとも、売っていても買いませんけどね。お惣菜系もありません。買いだめして置けるものが中心のお店です。牛乳をまず選びましょう。かなり種類が多いので、迷いますが、キャップが白いものが、普通の牛乳だとオランダ在住のお友達から教えてもったので、それをゲット。青いキャップは酸っぱい味がするらしいです。生のジュースもゲット。水は、ガス入りではないミネラルウォーター。saraiのためにコーラをゲット。後は朝食用のパンを買えばよいでしょう。面白いものを発見。カップメンです。このホテルには、湯沸かしがあるので、食べられますね。スープのある麺に飢えています。日清食品製なので、味の予測ができます。お買い上げです。
これが配偶者の朝の買い物の結果です。

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配偶者がホテルに戻ったところで、saraiも起きだします。コーヒーメーカーがあるのでコーヒーを入れて、パンを食べますが、どうしてもカップ麺が気になります。朝から変ですが、食べましょう。久しぶりのカップ麺は美味しい!

さて、軽く散歩でもしてきましょう。ホーフガルテンHofgartenに行ってみましょう。ブラブラと街の中を抜けています。整然とした綺麗な町です。

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旧市街に入って、マクシミリアン通りMaximilianstraßeの一本手前の裏通り、ダムアレーDammalleeを歩きます。緑の木立の多い公園都市のようです。

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美しい緑のダムアレーを進みます。

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ダムアレーを抜けて、フリードリッヒ通りFriedrichstraßeに出ます。石畳の道に美しいバロック様式の建物が並びます。

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通りを少し進むと、ジャン・パウルの銅像Jean-Paul Statueがあります。ジャン・パウルはドイツの小説家で後年、バイロイトに居を移し、ここで没します。お墓もバイロイトの市街墓地にあります。ジャン・パウルと言えば、音楽に与えた影響が知られています。マーラーの交響曲第1番《巨人》がジャン・パウルの小説《巨人》に由来していることはよく知られていますし、シューマンは彼の小説を愛読し、交響曲作曲にあたり、インスピレーションを得ていたことも有名です。こんなところでジャン・パウルの銅像に出会えるとは予期していませんでした。

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ジャン・パウルの銅像に出会った広場でフリードリッヒ通りを左折して、ルードヴィヒ通りLudwigstraßeに入ります。通りの両側には古びた建物があります。

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通りの右側の修復中の建物はシュタットハレ(市庁舎)Stadthalleと書かれています。旧市庁舎なんでしょうか。

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シュタットハレの建物の端に立派なアーチの門があります。どうやら、ホーフガルテンの通用門みたいです。現在はここに消防署があるみたいです。

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もう少しルードヴィヒ通りを進むと、美しい木立が見えてきます。

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この木立の先に出ると、新宮殿Neues Schlossの前に到着。ホーフガルテンはこの建物の裏にあります。

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新宮殿の前のレジデンツ広場Residenzplatzには素晴らしい泉(噴水)があります。観光客はまだ多くはありませんが、市内観光のツアーに何組も出会います。

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新宮殿はなかなか立派な大きな宮殿で、有料ですが見学ができるようです。でも、見学はやめておきます。建物を抜けて、裏の庭園、ホーフガルテンに出ましょう。

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建物を抜けると、美しい鉄柵の向こうに鬱蒼とした緑が見えます。

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鉄柵の入り口の横にホーフガルテンの案内図があります。とても広い庭園のようです。

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鉄柵の入り口を抜けると、2体の石像の先に、大きな木立の中にまっすぐ伸びる並木道が続いています。凄いですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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美しい庭園をゆったりと歩きましょう。



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バイロイト音楽祭:ホーフガルテンでまた、ワーグナーのお墓参り・・・リストのお墓は?

2018年8月24日金曜日@バイロイト/2回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele前の朝の散策中です。
ホーフガルテンHofgartenの庭園を歩いているところです。庭園に入って、左手に果樹園があります。

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どうやら、リンゴが実っているようです。

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ホーフガルテンの左手に隣接した施設への門があります。この門の先にフリーメイソン博物館Deutsches Freimaurermuseumがあるようです。その起源は1741年、辺境伯フリードリヒによって設立されたドイツで最も古いフリーメーソン支部に遡るようです。

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ホーフガルテンと、ヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedにあるワーグナーのお墓は隣接しているとのことです。フリーメイソン博物館の隣にヴァーンフリート荘の門があり、観光客が出入りしています。

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確かにこの門を入ると、ワーグナーのお墓のあるヴァーンフリート荘の裏庭に入れました。昨日既にワーグナーのお墓参りはしましたが、もう一度お参りしておきましょう。

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お墓の前ではツアーのガイドが長々と説明をしています。

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仕方がないので、彼らの反対側に周って、お墓参り。合掌!

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お墓から、何やら、由緒ありそうな建物が目に入ります。

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蔦の絡まる美しい建物です。

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案内板が目に入ります。フランツ・リスト博物館Franz-Liszt-Museumです。

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博物館の正面に周ります。

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バイロイトにもフランツ・リスト博物館があるんですね。それもワーグナーの住まいのヴァーンフリート荘のお隣です。ワーグナーの妻コジマが彼の娘ですから、不思議な話ではありません。そもそも、リストはバイロイト音楽祭鑑賞のために滞在中にこのバイロイトで亡くなりました。最後に見た楽劇は《トリスタンとイゾルデ》だったそうです。saraiが今日鑑賞する楽劇です。

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リストは娘のコジマの希望でこのバイロイトに埋葬されました。お墓は市街墓地Stadtfriedhofにあるそうです。さすがにそのお墓参りに行くほど、リストのファンではありません。ところがです。今、調べてみると、この墓地は何とsaraiが滞在していたホテルのすぐ近くにあったんです。しかも墓地の中のホテルに一番近いところにリストのお墓がありました。多分、数分ほどで行けたようです。スーパーマーケットよりももっと近い場所です。ちょっと残念だったかな・・・。

ともあれ、再び、お隣のヴァーンフリート荘に戻りましょう。

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ヴァーンフリート荘です。

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裏庭の噴水が水を上げています。

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お墓には何とまだ、先ほどのツアーの一行がいます。もう、10分以上も経っています。

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再び、お墓に近づきます。墓石の上に向日葵の花が手向けられています。

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お墓の周りをまわります。横から眺めたところです。

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お墓からヴァーンフリート荘のほうを眺めます。ツアーの一行は背後にいるので写真の邪魔になりません。

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ホーフガルテンの散策コースを案内板の地図で確認しておきましょう。

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2日間かけてのワーグナーのお墓参りになりました。そろそろ、また、ホーフガルテンに戻って、庭園散策を続けましょう。



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バイロイト音楽祭:美しいホーフガルテンの庭園

2018年8月24日金曜日@バイロイト/3回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele前の朝の散策中です。
ワーグナーのお墓参りを終えて、ホーフガルテンHofgartenの庭園散策に戻ります。ヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedの門を出たところです。

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庭園には緑の木々が繁っています。

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綺麗な水辺もあります。

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ホーフガルテンはベルサイユ宮殿などと同様の形式で、真ん中に水路があり、その両脇が並木道になっています。

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水路に架かる橋を渡って、対岸に移動します。

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橋の上からは真っ直ぐ伸びる水路の向こうに新宮殿が見えています。

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こちらは水路の反対側。島で行き止まりになっています。意外に短い水路です。

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ゾンネンテンペル(太陽寺院)Sonnentempelという綺麗な東屋があります。

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水路に沿った並木道を新宮殿のほうに戻っていきます。

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水路の中には彫像で飾られた中洲の島があります。

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水辺で鴨が羽を休めています。

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中洲の島の辺りで水路沿いの並木道を離れます。

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南側の並木道を歩きます。木々の葉がハラハラと散り、そろそろ秋の気配です。

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やがて、新宮殿前の庭園に出ます。花壇には夏の花が盛りです。

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庭園には美しい石像が点在しています。

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彫像のある泉があります。

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水路はここから始まっています。

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ここにも2体の石像が置かれています。

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鉄柵の扉を抜けて、ホーフガルテンを出ます。

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新宮殿前の庭園には綺麗な花壇があります。

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新宮殿の建物を抜けて、レジデンツ広場Residenzplatzに出ます。

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広場の向かい側には、オーバーフランケン行政管区本部Regierung von Oberfrankenの重厚な建物があります。

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これでホーフガルテン散策を終えます。ホーフガルテンの散策コースを地図で確認しておきましょう。

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さて、ホテルに戻りましょう。途中、建物の間から、聖三位一体市教会Stadtkirche Bayreuth Heilig Dreifaltigkeitの2本の塔が見えます。

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ホテルに着きますが、部屋に戻る前に、配偶者にホテル近くのスーパーマーケットへ案内してもらいます。カップ麺を追加購入します。さらに桃も美味しそうな匂いにつられてゲット。
ホテルに戻りますが、まだお部屋のお掃除はできていません。今から、オペラに出かける準備をしなくてはいけないので、また後でお願いしましょう。
部屋の窓からはホテルの中庭が見えています。

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緑の多い綺麗な中庭です。

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美しい中庭を眺めながら、そろそろ、音楽祭に出かける準備を始めましょう。

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ホテルからバスで出発するまで1時間半ほどです。



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「ダントンの死」の3重の意味に共感 飯森範親&東京交響楽団@サントリーホール 2020.1.25

飯森範親の東響での指揮及びプログラムはいつも超挑戦的です。今回も前半のプログラムは日本初演2曲と準日本初演1曲という凄い選曲。準日本初演になったのは、1曲目のラッヘンマンのマルシェ・ファタールですが、これは昨年の11月30日、広島交響楽団がアンコール曲として日本初演したばかりです。そのときの指揮は2018年1月1日(つまり、ニューイヤーコンサート)に世界初演したカンブルランだったそうです。ですから、本編、あるいは東京での初演は今日の演奏だということになります。
また、前回、飯森範親の指揮で東響のコンサートを聴いたのは1年半前ですが、そのときはウド・ツィンマーマンの歌劇「白いバラ」の日本初演でした。その演奏のとても素晴らしい出来に大変な感銘を受けました。そのときのソプラノは今日も登場する角田祐子です。飯森範親と角田祐子のコンビはドイツ系の野心作にいつも挑戦してくれます。それもとびっきりのレベルでね。

さて、前置きはそのくらいにして、今日の演奏内容に触れてみましょう。最初のラッヘンマンのマルシェ・ファタールですが、ラッヘンマンと言えば、難解な現代音楽の作曲家。以前、アルディッティ・カルテットの演奏で弦楽四重奏曲を聴いたときはsaraiはまったく分からなくて、手も足も出ずに完敗したという苦い記憶があります。曲名のマルシェ・ファタールですが、連想するのはファム・ファタール(運命の女)。運命の行進曲って何?と思いますが、どうやら、命がけの行進曲とか、命取りのマーチとか訳すようです。それでも意味不明です。実際の音楽を聴くと、一見、調性のあるフツーの行進曲に聴こえます。ラッヘンマンもポストモダン風に変節したのかと思いますが、さすがに色々な仕掛けがあります。実はsaraiと配偶者の席の横2席が空席だったのですが、開演前にスタッフが来て、その席をおろして座れる状態にしていきました。その謎の状況に首を捻っていたんです。何か理由があるなら、我々に一言断ってくれてもいんじゃないかと思っていました。その理由が判明したのはこのマルシェ・ファタールの演奏中のことです。指揮していた飯森範親が突如、指揮をやめて、ステージから降りてきます。その意味はプログラムの解説で分かっていました。レコードの針が飛んで、同じ個所を何度も繰り返すように、この曲も部分的に永久ループに陥るところがあって、指揮者はそのときに持ち場を離れるということです。飯森範親はつかつかと我々の席に近づいてきます。そうなんだ・・・彼が横の空席に座るんだと思った瞬間、彼は何とそこに座らずに一つ後ろの席の座面をおろして座ります。彼は座る席を間違えたんです。→ 飯森範親殿、あなたはミスしましたよ!
しばらくして、彼はご丁寧に席の座面を上げて、舞台に戻っていき、永久ループを解きました。何とね・・・。
この曲はその後、予告通り、リストの《愛の夢第3番》のテーマ、そして、ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》の愛の動機を奏でて、終わります・・・いや、終わっていない・・・飯森範親が変なおもちゃの笛を吹いて、こんな行進曲は茶番だったことを宣言して、最終完了。難解なラッヘンマンが妙に分かりやすい曲を書いてくれたのはよいのですが、複雑な思いです。ラッヘンマンは変わってしまったのでしょうか。ところでこの曲名の意味は、ナチスが戦意高揚に用いた行進曲を作曲家が命がけの思いで、ちゃんとした聴ける音楽に書き変えて、行進曲としての本来の価値をなしくずしにしたということのようです。再び、世界中に聞こえてきた戦争の足音へのアンチテーゼなのでしょうか。飯森範親がこの曲を取り上げた意味は、前回の歌劇「白いバラ」と同様に、我が日本の昨今の政治状況やナショナリズムの台頭への警鐘なのでしょうか。

2曲目と3曲目はいずれも「ダントンの死」にまつわるオペラ作品から取り出した音楽で、続けて演奏されます。ジョルジュ・ダントンはフランス大革命の立役者の一人ですが、同じくフランス大革命の立役者のロベスピエールが宿敵となり、ギロチンの露と消えてしまいます。そのダントンの死を扱った文学作品は多く、19世紀のドイツの革命詩人ゲオルク・ビュヒナーが書いた戯曲『ダントンの死』もその一つです。オーストリアの20世紀の作曲家ゴットフリート・フォン・アイネムが第2次世界大戦後、すぐにオペラ化して、1947年のザルツブルク音楽祭で初演して、大成功を収めました。ナチスの扇動で洗脳された社会の恐怖をフランス大革命時の恐怖政治と重ね合わせたオペラはその時、実にリアルだったようです。時は移り、21世紀は決してバラ色の世界とは言えない状況です。ドイツ新時代の作曲家ヴォルフガング・リームは再び、ビュヒナーの戯曲『ダントンの死』の最終場面をテキストとして、ソプラノとオーケストラのための情景《道、リュシール》を書き上げました。ダントンの同僚カミーユ・デムーランもギロチンにかけられますが、夫の死刑を目の当たりにした妻リュシール・デュプレシが狂気にかられていく様が描かれています。その凄まじい音楽は現在を生きる我々も限界状況にあって、扇動と恐怖によって、滅びの道を歩んでいることを告発しているかの如くです。飯森範親の卓抜なプログラムの設定によって、フランス大革命の狂気、ナチスの犯罪的な戦争と恐怖、現代の滅びの道に至る扇動やナショナリズムの狂気が3重の意味を持って、我々、聴衆に迫ってきます。ギロチン台を前にしたリュシールが最後に放つ言葉は《Es Lebe der König:国王万歳!》 革命に身を投じていたリュシールは革命に異議を唱えたのではなく、革命の持つ狂気にアンチテーゼを放ったものです。リュシール役の角田祐子はこの言葉をピアニッシモではなく、かと言ってフォルッティシモでもなく、微妙にピアニッシモのニュアンスを含んだフォルッティシモで投げかけることで戦慄を覚えさせることに成功しました。飯森範親がこの2曲で表現したかったのは、ラッヘンマンのマルシェ・ファタールと同じく、我が日本への憂慮であったことは明白です。彼の強い気持ちを汲み取りつつ、音楽のチカラが何かを変えられることを信じましょう。

このままで終われない飯森範親は後半のプログラムにR.シュトラウスの家庭交響曲を持ってきました。R.シュトラウスの晩年の名作、オペラ《ダナエの愛》を思わせる情感を感じさせるものがこの作品に芽生えていることに気づかされました。殺伐とした時代への救いは、家庭へのほのぼのとした情愛であることを飯森範親は語りたかったのでしょうか。実際、そういう音楽作りを目指しているように思えました。それにしても、日本のオーケストラもこの難しいR.シュトラウスのオーケストラ曲を見事に演奏してくれます。東響のアンサンブル力の飛躍には目をみはるものがあります。コンマスのニキティンのソロも素晴らしかったです。先の見えない社会状況ですが、少なくとも、日本の音楽力のジャンプアップだけは信じられる未来です。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:飯森範親
  ソプラノ:角田祐子
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  ラッヘンマン:マルシェ・ファタール
  アイネム:「ダントンの死」管弦楽組曲 Op.6a(日本初演)
  リーム:道、リュシール(日本初演)

   《休憩》

  R.シュトラウス:家庭交響曲 Op.53


予習ですが、ラッヘンマンとアイネムは以下のYOUTUBEで聴きました。リームは音源が見つからず、予習なし。

 ラッヘンマン https://www.youtube.com/watch?v=u-gI9u-bjHo カンブルラン指揮シュトゥットガルト州立管弦楽団(世界初演)
 アイネム https://www.youtube.com/watch?v=iDbTr6u5wis マイスター指揮ウィーン放送交響楽団


R.シュトラウスの家庭交響曲を予習したCDは以下です。

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1944年1月12日、旧フィルハーモニー・ホール爆撃前最後のコンサートのライヴ録音 フルトヴェングラー 帝国放送局 (RRG) アーカイヴ 1939-45
 ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1964年 セッション録音
 ルドルフ・ケンペ指揮シュターツカペレ・ドレスデン 1972年 セッション録音 R.シュトラウス:交響曲・管弦楽曲・協奏曲全集

 
フルトヴェングラーの凄まじくロマン濃い演奏に圧倒されます。2018年末に出た帝国放送局 (RRG) アーカイヴのハイレゾの音質は驚異的です。ついでに聴いたブラームスの交響曲第4番はsaraiが生涯で聴いた最高の演奏です。その素晴らしさに嗚咽してしまいました。このアーカイヴは既に聴いたものも多いのですが、ハイレゾの最高の音ですべて聴き直しましょう。
セルもケンペもそれぞれ素晴らしい演奏です。何の文句もありません。



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バイロイト音楽祭:シャンパンで祝杯!いざ、祝祭劇場へ

2018年8月24日金曜日@バイロイト/4回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele前の朝の散策を終えて、ホテルの居室で、楽劇鑑賞へ出かける準備中です。
配偶者が念入りに着物を着ている間、saraiはホテルの綺麗な中庭を眺めています。

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バイロイト音楽祭初見参ですから、saraiはもちろん、タキシードです。配偶者は着物でビシッと決めました。2時45分にホテル玄関から祝祭劇場Bayreuther Festspielhausへのシャトルバスが出発とのことです。ちょっと早めに玄関に行くと、既にシャンパンが用意されています。saraiも一杯いただきます。

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玄関前のロビーには紳士淑女が集結。

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みなさん、シャンパンを飲みながら、にこやかに談笑しています。

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次々と着飾った人がやってきて、シャンパンをもらっています。どんどん気分が盛り上げってきます。

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一人着物を着ている配偶者が一際目立っています。

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シャンパンを飲みながら待っていると、バスが玄関前に到着。

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ホテルのスタッフに名前をチェックされながら乗り込みます。バス代は無料とはいえホテル料金に入っているはずで、かなり高いホテル料金ですが、これは便利でありがたいです。

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バスに揺られて、苦労なくバイロイト祝祭劇場の駐車場に到着です。祝祭劇場に坂道を歩いてやってくる人も多いです。ご苦労様。私たちもバスの駐車場から祝祭劇場に向かいます。

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と、横の建物からヴァイオリンの音が聴こえてきます。最後の練習でしょうか。気分が盛り上がりますね。

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祝祭劇場横のトイレ兼お土産売り場Toilettenhäuschenが見えてきます。

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お土産物に人が群がっていますね。

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祝祭劇場への入り口には既にスタッフが並んで聴衆の入場を待っています。

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祝祭劇場の正面ファサードに周ってみます。これまで写真で見たままの外観です。ようやく聖地バイロイトにやってきたという実感がこみあがります。

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まだ、開演までには時間があるので、祝祭劇場の周りを歩いてみましょう。こちらはレストランのエリアですね。

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暑いので、アイスクリームの食べ歩きをしている人もいます。

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今日、ディナーをいただくレストランを偵察しておきます。広くて豪華なバイロイト音楽祭付属のシュタイゲンベルガーSteigenbergerのレストランです。

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広いとは言え、幕間にこのレストランだけでディナーを供するので、混み合うことになるでしょう。予約してありますが、テーブルは4人掛けなので、基本、相席になるとのことです。

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開演まで、しばらく、バイロイト祝祭劇場の周りを見物します。



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バイロイト音楽祭:祝祭劇場の周りを巡り、いよいよ、《トリスタンとイゾルデ》の開演へ

2018年8月24日金曜日@バイロイト/5回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele初体験も間近です。開演まで45分ほどなので、祝祭劇場Bayreuther Festspielhausの周りを見物中です。
バイロイト音楽祭付属のシュタイゲンベルガーSteigenbergerのレストランでは既に開演前のスイーツとお茶を楽しんでいる人たちがいます。saraiは1回目と2回目の幕間のコースメニューを予約しています。

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再び、祝祭劇場の正面ファサードの前に戻ります。祝祭劇場前には、だいぶん人が集まっています。やはり男性はみなタキシードです。スーツ姿の男性は1割程度ですね。女性陣も、ここぞとばかりおめかしをしていますが、ザルツブルク音楽祭のような派手さはないように感じます。日本人のご夫婦も何組かいらっしゃいますが(意外に少ない)、着物を着ているは配偶者のみです。やはり、夏の暑さ故、敬遠されたのかもしれませんね。でも、ありがたいことに、今日は涼しくて快適です。着物は目立つようで、何人にも素敵ねと言われ、配偶者も着たかいがあるようです。

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saraiは今日のプログラムを購入しに行きます。それなりに売り場には行列ができています。配偶者はベンチに座って待っています。と、その配偶者の着物姿を見て、寄ってきた人がいたそうです。デュッセルドルフから来たドイツ人のご夫妻だったそうです。デュッセルドルフには日本人が7000人くらい住んでるそうで、奥さんは、こんにちは・さようなら・ありがとうが言えるとのことです。写真を撮ってよいかといわれなかよく一緒に撮ったそうです。意外なところで日独交流ができましたね。

さて、プログラムをゲットしたsaraiが戻り、再び、ぶらぶらとあたりを散策します。祝祭劇場の左前に先ほどのレストランがあります。

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祝祭劇場の前には芝生の広場がずっと広がっています。少し坂の下に向かって下っている広場に下りていきましょう。往年の名音楽家の看板が並んでいます。フリッツ・ブッシュなんていう戦前に活躍した指揮者の看板があります。彼はドイツ本流の名ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュのお兄さんですね。バイロイト音楽祭に登場した年も書かれています。

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これは名指揮者のヴァインガルトナーですね。

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それらの音楽家に睨みをきかせているのはもちろんワーグナーです。

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厳しい顔の頭像です。

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これらの看板群から祝祭劇場を見上げます。右手の建物はレストランです。

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かなり下のほうまで来てしまいました。祝祭劇場が遠くに見えています。

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祝祭劇場前には正装した紳士淑女が集まっています。

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ジークフリード・ワーグナー・アレーSiegfried-Wagner-Alleeの坂道をまだ続々と男女が上ってきています。

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ジークフリード・ワーグナー・アレーは車が通れないようにパトカーで封鎖されています。歩いてくるか、別の脇道を通るしかないようです。

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バイロイト詣でを果たしたワグネリアンたちが記念撮影に励んでいます。もちろん、saraiも記念撮影しましたよ。

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祝祭劇場の前は綺麗な花園になっています。何かの模様が花で描かれていますね。

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開演30分前が近くなったので、祝祭劇場の前に向かいましょう。

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おや、ここにも誰かの銅像がありますね。

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リヒャルト・ワーグナーの妻にして、フランツ・リストの娘、コジマです。柔らかな表情が印象的です。

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祝祭劇場の2階のバルコニーには聴衆の姿が見えています。開演前にはこのバルコニーで公演開始のラッパが鳴りますが、それまでは一般の人も出入り自由のようです。

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まだ少し時間があるので、祝祭劇場の横のトイレ兼土産物売り場の裏の広場をぶらぶらします。

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さて、いよいよ公演開始のラッパが鳴ります。ウッ?あまり上手とは言えませんね。それも当然、地元の有志による演奏だそうです。いよいよ、ホールの中に入りましょう。入り口でパスポートの提示を求められます。これはあるかもしれないと予期していたので、パスポートをしっかり持ってきてます。でも、他の人は提示を求められていないような気もします。我々は外国人だから? 日本人はチェックされますから注意しましょう。

これが今日のチケット。ネットで購入して、自宅のプリンターで印刷したものです。

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今日の席はこのあたりです。まあまあですが、配偶者と並びの席が取れず、前後になりました。

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ホール内はまだ席に着く人の整理がつかずにみなさん、立っています。

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全員正装で壮観です。

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天井を見上げると、幕が張ってあります。地下に掘り下げられたオーケストラピットからの音は直接、聴衆の耳には届かず、この天井の幕に当たって、そこから柔らかく体を包み込むように降り注いでくるそうです。床下からの響きも伝わってくるとか。ともかく、ワーグナーが己の音楽が理想的に響くように作り上げた音楽の殿堂です。

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この幕を張った天井の向こうに舞台の空間がぽっかりと暗くなっています。上から降り注ぐオーケストラの音を突きぬけて、舞台の歌手の声が直接、聴衆の耳に響いて来る筈です。

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さあ、もう楽劇《トリスタンとイゾルデ》の開演です。どんな響き、どんな音楽が体験できるんでしょうか。期待で胸がいっぱいになります。



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庄司紗矢香の空前絶後のショスタコーヴィチに驚愕! サロネン&フィルハーモニア管弦楽団@東京芸術劇場 2020.1.28

物凄い演奏! 終始、緊張感高い演奏に集中させられました。庄司紗矢香の表現する魂の声にただただ、共感するのみです。第1楽章は暗く重い表現かと思いきや、幽玄たる夜の歌です。庄司紗矢香は己の心の中に入り込んで、その魂の声を探るような雰囲気ですが、その心を我々聴衆にも開いてくれます。ショスタコーヴィチのこの音楽がこれほどの深さを持って奏でられたことがあるでしょうか。彼女とともに深い感動を味わいます。第2楽章は一変して、激しい突っ込みの音楽ですが、単なる心地よい音楽ではなく、そこにはある種の感動があります。強い気持ちで邁進していく音楽に途轍もない感動を覚えて、涙が滲みます。音楽的に頂点を形作ったのは第3楽章です。オーケストラの宗教的なコラール風のフレーズに続いて、庄司紗矢香のヴァイオリンが奏でるのは祈りの音楽です。どこか哀しみのある祈りは一体、何に対するものでしょう。祈りであり、哀歌でもあります。その音楽が高潮していくと、祈りをも超越したスケールの大きな魂の高揚に至ります。ショスタコーヴィチはこんなに凄い音楽を書いていたことに初めて気づかされます。そして、この楽章は長いカデンツァでしめくくられます。ショスタコーヴィチの魂の声、庄司紗矢香の魂の声、saraiの魂も共鳴します。バッハの無伴奏、バルトークの無伴奏にも匹敵する無明の音楽ですが、この音楽にはわずかな色が感じられます。庄司紗矢香の完璧なヴァイオリン独奏はカデンツァ終盤で頂点に上り詰めて、そのまま、第4楽章に突入します。再び、何かと戦うように突進が始まります。凄まじい気魄で庄司紗矢香のヴァイオリンは突き進みます。大変な感動の中、圧巻のフィナーレ。
これほどの感動、そして、緊張感の高い音楽を聴いたのは、生涯でも数度の経験です。もはや庄司紗矢香は世界の音楽界の頂点に君臨すると言っても過言ではないでしょう。彼女のヴァイオリンは長く聴き続けていますが、これほどの逸材に上り詰めるとは想像もできませんでした。天才が血の滲むような努力の末の結果でしょう。彼女のこういう姿を生きているうちに聴くことができて、満足感と幸福感に酔い痴れています。

それにしても、庄司紗矢香はいつもよりもふっくらした顔で、これまでの可愛らしさをかなぐり捨てた、物凄い形相でヴァイオリンを奏でました。ある意味、かってのチョン・キョンファを思い出します。見かけの美しさは悪魔にでも売って、すべてを音楽に捧げ尽くすといった究極の演奏家の姿です。彼女はこれから、どれほどの音楽的な高みを目指すのでしょう。空恐ろしいほどの予感に目が眩む思いです。

と、ここまでは帰りの電車の中で書きました。究極の演奏が心に留まっているうちにその高揚感を書き綴っておきたかったからです。少々、表現が上滑り気味ですが、ご容赦ください。

今年でフィルハーモニア管弦楽団の音楽監督を完了するサロネンについても少し触れておきましょう。凄過ぎる庄司紗矢香のヴァイオリンにふさわしい指揮をサロネンは披露してくれました。オーケストラを抑え気味に庄司紗矢香のヴァイオリンを引き立てながらも、ショスタコーヴィチのオーケストラパートも申し分のないドライブで見事な指揮でした。さすがです。

1曲目のシベリウスはまるで交響曲の第1楽章を聴いたような素晴らしい演奏。サロネンのシベリウスはいつも最高です。

プログラム後半のストラヴィンスキーのバレエ音楽『火の鳥』は組曲版ではなく、1910年原典版で全曲が演奏されました。さすがに長いし、バレエももちろん、ありませんが、サロネンの指揮は素晴らしく、フィルハーモニア管弦楽団の能力以上のものを引き出していました。特に後半にかけての迫力ある演奏は素晴らしいものがありました。言い古された表現ながら、色彩感あふれる演奏とはこのような演奏を表現するものでしょう。客席にいたバンダの演奏効果は見事でした。これでトゥッティのアンサンブルがピタッとはまっていれば完璧でしたが、まあ、そこまではね。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:エサ=ペッカ・サロネン
  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団

  シベリウス:交響詩『大洋の女神』Op. 73
  ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 Op. 77
   《アンコール》シベリウス:水滴

   《休憩》

  ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』全曲 1910年原典版

   《アンコール》
    ラヴェル:《マ・メール・ロワ》より、《妖精の園》


最後に予習について、まとめておきます。

シベリウスの交響詩『大洋の女神』を予習したCDは以下です。

  パーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団 1972年 セッション録音

シベリウスはやはり、ベルグルンドが最高です。新鮮で瑞々しい演奏です。


ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番を予習したCDは以下です。

  リサ・バティアシュヴィリ、エサ=ペッカ・サロネン指揮バイエルン放送交響楽団 2010年5月 ミュンヘン、ヘルクレスザール セッション録音
  ヒラリー・ハーン、マレク・ヤノフスキ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 2002年、オスロ セッション録音

バティアシュヴィリの美しい響きの演奏は完璧に思えました。しかし、22歳のヒラリー・ハーンの演奏を聴くと絶句します。そのクールな演奏はこの曲の真髄の迫るものに思えました。ヒラリーの青春の残像です。しかし、この2つの素晴らしい演奏に対して、今日の庄司紗矢香の演奏は遥かに凌駕するものでした。初演したオイストラフと比べてみたくなります。後で聴いてみましょう。


ストラヴィンスキーのバレエ音楽『火の鳥』を予習したCDは以下です。

  フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル 2010年10月2日,パリ,シテ・ド・ラ・ミュジーク、10月9日,ラン大聖堂 ライヴ録音

ピリオド楽器で演奏された驚きの録音ですが、今や、この演奏が決定盤と言っても差し支えないでしょう。素晴らしい演奏、響きです。



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       庄司紗矢香,  

バイロイト音楽祭:《トリスタンとイゾルデ》、極上の音楽に深く感動!

2018年8月24日金曜日@バイロイト/6回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele初体験、祝祭劇場Bayreuther Festspielhausで楽劇《トリスタンとイゾルデ》がいよいよ開演です。

第1幕はホールの照明が落とされて、暗闇の中から、あのトリスタン和音が低い響きで現れます。その音たるや、柔らかで絹のような滑らかさの極上の響きです。前奏曲は目を閉じて、うっとりと聴き入ります。ロマンチシズムの極みです。トリスタンとイゾルデが船でマルケ王のもとにむかう場面が続き、第1幕終盤のトリスタンとイゾルデが恋に落ちるシーンの素晴らしさにはジーンときてしまいます。ティーレマンの安定した丁寧な指揮が光ります。ティーレマンは少し変わったように思います。熟成したとでも表現しましょうか。無理のない音楽、深みのある音楽に変わってきているような気がします。まさに巨匠の道を極めつつあると感じました。歌手陣はすべて好調です。噂に聞いた通り、歌手の声はオーケストラの響きを突き抜けて、ちゃんと聴こえてきます。その声をオーケストラの響きが包み込みます。これがワーグナーが目指した音響だったんですね。

第1幕が終わり、予約してあるディナーに行きましょう。広くて豪華なバイロイト音楽祭付属のシュタイゲンベルガーSteigenbergerのレストランに着飾った多くの人が揃っての食事は、なかなか壮観です。

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着物姿の配偶者もテーブルに着きます。相席になるとのことでしたが、相席予定の客はほかのテーブルに案内され、結局はテーブルは我々二人だけになります。

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綺麗なテーブルセッティングです。

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1回目の休憩には、アントレが出ます。オマールエビと春巻きのようなもの(中は肉系)を、たっぷりの甘いソースで頂きます。野菜もありますが、タケノコやダイコンのような感じの煮物です。なんだか食材がよく分かりません。日本の煮物とは違って、甘いです。でも、美味しいです。オマールエビは殻を外すのにちょっと緊張しますが、美味しいです。

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勧められるままにコーヒーを頂きます。

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テーブルにはsaraiの名前が書かれた挨拶状がのせられていました。

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1回目の休憩の食事は終了。ワインは自重しました。レストランを出て、祝祭劇場の前に出ると、もう第2幕開始のラッパが鳴っています。

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8名ほどのバンドですね。毎回、異なるメロディーが奏でられます。基本、その日の演目の旋律がもとになっています。

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こういうものもなかなかよいですね。皆さん、ご苦労様。

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第2幕に向けて、再び、ホール内の席に着きます。

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配偶者の隣席の人のご夫婦は、この後、ウィーンとザルツブルクに行くそうです。彼らが配偶者の着物を誉めてくれたとのこと。よかったね。

第2幕が始まります。ティーレマン指揮のバイロイト祝祭管弦楽団の演奏する前奏曲の素晴らしい響きに聴き入ります。幕の中盤からは《トリスタンとイゾルデ》の夢のような至上の愛の歌に恍惚とします。ティーレマン指揮のオーケストラもトリスタン役のステファン・グールドもイゾルデ役のペトラ・ラングも最高です。愛の死のテーマの後の音楽は表現できないほどの素晴らしさです。それが永遠を思わせるほど続きます。永遠の愛はいつまでも続いてほしいと心の底から願望します。メロートやマルケ王の乱入でその愛のシーンが突然、打ち破られるのはこの《トリスタンとイゾルデ》を聴くといつも残念な点ですが、音楽を永遠に演奏するわけにはいかないので仕方がありません。幕の最後でトリスタンが無明の世界に付いて来れますかとイゾルデに訊くと、イゾルデがどこまでもあなたについていきますと答えるシーンにはジーンときます。不倫なのに夫の前で堂々と表明するのはモラル的には問題ですが、これこそ至上の愛ですね。ワーグナーは不倫の末、妻にしたコジマのことを念頭においたのでしょうか。第2幕は最高の愛の音楽です。

第2幕終了後の休憩に入り、再び、レストランの赴き、ディナーの続きです。また、同じテーブルが綺麗にセッティングされています。

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今度はメインです。チキンです。香ばしく焼けてます。お肉をパスタで巻いたものも付いてます。野菜は、人参などのほかにアプリコットを甘く味付けしたもの。普段食べたことがないような料理です。貴重な体験です。

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レストランのテーブルはワグネリアンの紳士淑女で満席。壮観ですね。

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美味しいチキンをいただいています。華やいだ雰囲気の中でのディナーは格別です。

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最後はデザートです。甘いものかチーズからの選択で、甘いものをチョイス。

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さて、それぞれ1時間の幕間の休憩の中で提供しないといけない食事。何といっても、スタッフのテキパキと素晴らしい動きが印象的です。一歩が大きく、歩くのが早い。客の食事の進み具合をよく見ていて、どんどん事が進みます。清算も早いです。ヨーロッパではいつものことである、見てみないふりの扱いとは全く違います。我々を担当したスタッフの女性もとっても感じがよく、彼女にパーフェクトだったねというと、時間が決まってるからもう大変で忙しくてたまらないのよとほがらかに答えてくれました。
音楽だけでなく、舌も楽しめるバイロイト音楽祭です。もっとも贅沢は今日だけ。明日は食べません。破産します。

第3幕が始まります。前奏曲の素晴らしさに金縛りになりそうです。さきほども書いたとおり、ティーレマンははっきりと変わりました。こんなに味わい深い音楽を表現するようになったんですね。これほどの音楽は誰も到達しえなかった境地に思えます。第3幕はまさにティーレマンの一人舞台。素晴らしい音楽が最後まで続きます。saraiの集中力もぐっと高まり、一音も聴い漏らさないように音楽にのめりこみます。そして、終幕の愛の死の極上の音楽が始まります。ペトラ・ラングもここまでくると、相当に疲れていたに相違ありませんが、最後の喉を使って歌い切ります。それを支え、天上の音楽を展開したのはティーレマンとバイロイト祝祭管弦楽団です。これを聴いて、感動しない人は音楽を聴く資格のない人でしょう。saraiはそれほどの感動を味わいました。やはり、ワーグナーは作品を聴いて対峙すべきというsaraiの信念に間違いはありませんでした。

これで今日の公演は無事終了。ティーレマン指揮の《トリスタンとイゾルデ》は素晴らしい演奏で圧倒的でした。もう、いつ死んでも悔いが残らないという感じです。この楽劇についての記事はここです。ワーグナーはやはり、この聖地バイロイトで聴かないとその本質が分からないことを認識させられました。

感動を胸に駐車場で待つバスまで戻ります。来た時よりも大きい2階建てバスになってます。来るときに、バス1台では乗り切れなかったからでしょう。それなりに町は暗く、歩いて帰るなんて考えられません。シャトルバスでの送迎のあるこのホテルにして正解でした。別のホテルのバスは席に座れない人がいました。

部屋に戻ると、掃除ができていません。レセプションに連絡すると、レセプションの女性がやってきます。タオル交換とごみの処理、カップの交換をしてくれます。コーヒーと紅茶は多めに持ってきてくれます。どうして忘れられたのかな。祝祭劇場に出かける前には、掃除をしてねのランプを付けていったのだけど・・・。
みそ汁を飲んで、お風呂に入り、ブログの記事を書いてから寝ます。

明日はまた、ワーグナーの特別な作品、舞台神聖祝典劇《パルジファル》です。感動のバイロイト音楽祭が続きます。



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バイロイト音楽祭:バイロイトのショッピングモールを拝見

2018年8月25日土曜日@バイロイト

旅の13日目、バイロイトBayreuthの3日目です。

今日も、バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleです。今日は舞台神聖祝典劇《パルジファル》。ワーグナーの最後の作品で、ここ、バイロイト祝祭劇場Bayreuther Festspielhausのために書かれました。ワーグナーの楽劇の中でも特別なものなので、saraiは心が引き締まる思いです。

朝、ドンドンドンとドアを叩く音で目が覚めます。時計に目をやると、もう10時です。寝坊をしてしまいました。と言ってもsaraiはいつものこと。配偶者が朝寝坊することが珍しいんです。お掃除の人でしょうか。配偶者が寝ぼけ眼でドアを開けると、やはりお掃除の人です。後で・・・と言いたいところですが、昨日、お掃除してもらえなかったという件もあるので、いいでしょう、お掃除してもらいましょう。ともかく、お掃除してもらって、ダンケ・シェーン。
サッパリしたところで、軽く朝ごはんにしましょう。とはいっても、昨日の残りのパンとコーヒーに桃です。ジュースと牛乳もたっぷりあります。大したものはなくても、美味しいです。

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今日も、2時45分にロビーに集合して、シャトルバスで送迎してもらって、祝祭劇場でワーグナーの楽劇鑑賞です。その前に、散歩がてら、お買い物をしてきましょう。ショッピングモール、ロートマイン・センターRotmain-Centerは、ここから歩いて10分です。と思っていると、パラパラと窓に雨粒が・・・。あらぁ、嫌ですね。今日の降雨確率は2%なのですが、これが2%の中だといいですね。大した雨でもなく、空も明るいので、ちょっと出かけてきましょう。まずは、ホテルのロビーで、saraiとワーグナーが旧知の仲のように仲良く隣り合って座ります。

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ホテルの外に出るとかなり涼しいです。

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この旅で、初めて傘をさします。でも、ショッピングモールに着くころには雨はやみました。このまま晴れてくれることを祈ります。今日は土曜日だからでしょうか、ショッピングモールの隣では、市が開かれています。

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もう12時なので、店仕舞いが始まっています。

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すぐ隣にはロートマインハレRotmain-Halleという体育館のような大きな建物があります。

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中に入ると、ここでも屋内の市場みたいなものが開かれています。

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魚や新鮮な卵がありますね。

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野菜もあります。

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やはり、この建物は本来、体育館のようです。バスケットボールのゴールリングもあります。

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これは肉屋さんかな。

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ジビエの肉みたいなものもあります。

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全体には閑散としています。これというものもないので、早々に退散します。

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ショッピングモール、ロートマイン・センターの中に行きましょう。物凄く賑わっています。2階建てで、かなり広く、いろんなお店があります。

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一通り、中を巡ってみます。きっと、バイロイトの町一番のショッピングセンターなんでしょう。なんでも揃っています。

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子供を遊ばせるエリアもあります。馬のぬいぐるみのようなもの、ハイドゥ?にまたがって子供が遊んでいます。有料のようです。さすがにショッピングモールですね。

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この街に、こんなに住人がいるのかというほどの人出です。2階に上がると、ファストフード的な食べ物屋さんもいっぱいあります。

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と、やはりありました、お寿司屋さん。

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豊富な献立です。買うしかないですね。祝祭劇場に出かける前に、軽くつまんでいきましょう。

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よくよく見ると、回転寿司屋です。もっとも、お寿司以外にも、いろんなものが回ってます。

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職人さんがその場で握ってくれるようです。ちょっと値段が高いような気もしますが、1パック、購入します。

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マックももちろん、ありますが、バイロイトの町でマックのハンバーガーを食べるわけにはいきません。

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本屋さんもちょっと覗きますが、あまり時間もないので、スルーします。

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2階の吹き抜け部分から下を見下ろします。日本では必ず一緒にある食料品のスーパーはありません。

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ともかく、老若男女が集う、バイロイト1の賑わいの場です。

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お馴染みのファッションブランド、H&Mももちろん、あります。

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というところで、バイロイトのショッピングモール偵察は完了。雨上がりの道を歩いてホテルに戻ります。
途中、面白い彫刻兼噴水を発見。これが何なのかは分かりません。

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その近くには、バイロイト音楽祭のお宿として有名なホテル ラインゴールドHotel Rheingoldがあります。実はここに泊まろうとしたのですが、満室だったんです。このホテルももちろん、祝祭劇場へのバスでの送迎があります。

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作り立てで予想以上に美味しいお寿司をつまみながら、正装に着替えます。ヨーロッパとしては、なかなかのマグロです。

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昨日と同様に、シャンパンを頂いて、シャトルバスで祝祭劇場まで送ってもらいます。歩いて坂道を上っていく人もいますね。道路は封鎖されているので、バスは別の道を迂回していきます。

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シャトルバスでラクチンで祝祭劇場に到着です。




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バイロイト音楽祭:清澄で厳粛な《パルジファル》に静かな感動!

2018年8月25日土曜日@バイロイト/2回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleの鑑賞のために、ホテルが用意したシャトルバスでバイロイト祝祭劇場Bayreuther Festspielhausに向かいます。滑り台のある緑の公園を抜けていきます。

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祝祭劇場近くの駐車場にバスが到着。昨日も来たので、地理はよく分かっています。祝祭劇場に向かって、真っ直ぐに歩いていきます。祝祭劇場に着くと、その横にトイレ兼お土産物売り場があります。店内には小さな郵便局があります。

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母親と孫たちに記念の絵葉書を出しましょう。ここでバイロイト音楽祭のスタンプも押してくれます。よい記念になりますね。saraiは記念に残すために自分自身(日本の自宅)にも絵葉書を出します。後日、絵葉書は無事、自宅に届けられました。それがこれです。(下手な字ですみません(笑い))

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今日はどんどん気温が下がり、とっても寒いです。土曜日のせいか、昨日よりはお洒落した人が多いのですが、とっても寒そうです。

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さて、今日は、高級レストランでの食事はありません。で、事前に食べるものはどんなものがあるか偵察します。ちょっとした食事もできますが、ソーセージなどの簡単なものが多いようです。結局、カリーヴルストを食べることにしようと決めます。昨日とは大違いです。
さて、ラッパが鳴るのを待つことにして、祝祭劇場の正面ファサードの前に陣取ります。2階のバルコニーを見上げると、まだ、バンドのみなさんはいませんが、隣の控え室の窓にバンドの人たちの姿が見えます。

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大勢の聴衆が正面ファサード前に集まってきています。

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紳士淑女がバンドの登場をお待ちかねです。

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みなさん、2階のバルコニーを見上げています。

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2階のバルコニーにいた一般の人は係の人の誘導でいなくなり、いよいよ、バンドの入場のようです。

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バンドのメンバーが出てきます。

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8名のバンドのメンバーが整列します。

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バンドの演奏が始まります。

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開演を告げるファンファーレです。

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ファンファーレが終わり、開演15分です。さあ、我々もホールに入場しましょう。
これが今日の《パルジファル》のチケットです。

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今日の席はほぼ中央の席です。今日はちゃんと並びの席が取れました。

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席からホールの左を見ると、こんな感じ。

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右を見ると、こんな感じ。

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後ろのバルコニー席を振り返ると、こんな感じ。

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舞台のほうを眺めます。まだ、みなさん、立って、席の整理がつくのを待っています。開演5分前です。

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第1幕が始まります。
のっけから、素晴らしい響きの前奏曲がホールにしみ渡ります。何という響きでしょう。これまでの人生で聴いたことのない響きです。その清澄さに強い感銘を覚えます。厳粛とも思えますが、ちょっと表現が難しい音楽です。心が清々しく清められるような感じです。なるほど、この《パルジファル》は舞台神聖祝典劇とは言い得て妙ですね。これで納得がいきました。オーケストラの響きばかりに心が傾きます。歌手ではグルネマンツ役のギュンター・グロイスベックがそのオーケストラの響きに乗って、素晴らしい歌声を聴かせてくれます。

一幕後の休憩では、予定通りカリーヴルストの長い行列に並びます。休憩時間内に間に合うかと心配しましたが、無事に食べられました。コーラは変わったコーラで5ユーロもします。高過ぎ!

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第2幕が始まります。
最高の音楽が流れます。指揮のビシュコフもなかなかやるねって感じです。昨夜のティーレマンは凄かったですが、今日のビシュコフもそれに劣らない出来映えです。それにしても、このワーグナーが造り出した空間の独特の響きは他に比肩できるものはありません。とりわけ、このバイロイト祝祭劇場のために作曲した《パルジファル》はここでしかありえないという究極の美しい響きです。

二幕後の休憩では、隣接した公園を散歩することにして、あたりをぶらぶらします。

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すると、どんどん公園の奥の方に進んでいく人がいます。

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気になるので付いていくと、レストランがあります。幕間の食事や飲み物があるようです。ヴァルハルWALHALL – Restaurant im Festspielparkという名前のレストランです。

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ここは祝祭劇場の周りの公園の一画が柵で区切られています。

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ここは混んでいません。ま、穴場かもしれませんね。一服しましょう。

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でも、コーヒーが5ユーロもします。高過ぎ!

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一休みしたところで、また、公園をぶらぶらします。駐車場には車が一杯です。

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少し離れたところから、先ほどのレストラン、ヴァルハルを眺めます。なかなか立派ですが、バイロイト音楽祭の開催していないときはどうするのかといらぬ心配をします。

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そろそろ、祝祭劇場のほうに向かいます。

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祝祭劇場とその手前のトイレ兼お土産物売り場が近づいてきます。

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これが祝祭劇場の横に広がる公園です。公園の奥に先ほどのレストランがちらっと見えています。

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ところで、歩いていると、よく目が合い、いろんな人と挨拶をすることになります。配偶者が着物姿なので、意外に見られているのかもしれません。今日も、着物は配偶者一人です。素敵ねと褒めてくださる人もいます。なんと「ビューティフルカップル」と言ってくださる人がいて、saraiと配偶者はまんざらでもありません。

第3幕が始まります。
今日も素晴らしかったのは最後の第3幕です。終始、ビシュコフが指揮するオーケストラが清澄な響きで感動させてくれます。ここでもそのオーケストラと響きをシンクロさせたのはグルネマンツ役のギュンター・グロイスベックです。客席からは見えないオーケストラピットの右側から響いてくるヴァイオリンの美しい音色を聴いていると、右側から聴こえてくることに違和感を感じなくなくなります。最後はオーケストラ合奏で静かに幕を閉じます。静かな感動に襲われます。何故かオーケストラの音が消え去っても、拍手がしばらくは起きず、素晴らしい静寂がホールを支配します。saraiには嬉しい驚きです。しばらくして強い拍手が鳴り始めますが、saraiはじっと感動をかみしめます。

これでsaraiにとってのバイロイト音楽祭は完了。ビシュコフ指揮の《パルジファル》は清澄な演奏で感動的でした。この舞台神聖祝典劇についての記事はここです。聖地バイロイトでしか聴きえぬ音楽に出会えました。今回のヨーロッパ遠征のしめにふさわしい最高の音楽でした。


大満足で、終了です。祝祭劇場を出て、夜空を見上げると満月が美しいです。

シャトルバスでホテルに戻り、荷物をまとめながら、カップ麺、アサリのみそ汁を飲みます。今日は日本食が多いですね。
明日は、バイロイトを発ちます。寝坊しないように、目覚ましをセットして休みましょう。その前に今日の感動を忘れないうちにブログの記事を書いておきます。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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