明日からのバイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleに先駆け、バイロイトBayreuthの旧市街を散策しているところです。超豪華な装飾のバイロイト辺境伯歌劇場Markgräfliches Opernhausを覘いた後は、ワーグナーのお墓参りに向かいます。明日からの祝祭劇場でのワーグナーの楽劇鑑賞の前に是非、お墓参りを済ませておきたかったんです。
オペルン通りOpernstraßeから、リヒャルト・ワーグナー通りRichard-Wagner-Straßeに出ます。

リヒャルト・ワーグナー通りを歩いていると、ワーグナーと愛犬が休んでいます。バイロイトの町のあちこちに見られる風景です。因みにこの愛犬はニューファウンド犬のRussumuck(愛称ルスRuss)です。

しばらく、リヒャルト・ワーグナー通りを歩いていくと、旗が立つ一画があります。かってのワーグナーの住居であったヴァーンフリート荘Haus Wahnfriedです。並木道の奥にその建物は見えます。

並木道の入り口にはリヒャルト・ワーグナー博物館Richard Wagner Museumという表示があります。

並木道をゆっくりと歩いていきます。

ヴァーンフリート荘の姿が次第に大きくなります。

もうすぐヴァーンフリート荘です。

ヴァーンフリート荘の前に立ちます。

銅像はワーグナーのパトロンだったルードヴィヒ2世Ludwig II.です。偉大な文化愛好家でした。

建物の正面から横に周り込みます。

ヴァーンフリート荘の横に出ます。建物の脇にはピンク色のシュウメイギク(秋明菊)が美しく咲き誇っています。

ヴァーンフリート荘の横を抜けて、裏のほうに向かいます。

建物の裏に周ると、噴水があがる小さな池があります。

池越しにヴァーンフリート荘の裏側を眺めます。

裏庭の奥にワーグナーとその妻コジマのお墓があります。

生い茂った蔦に囲まれたワーグナー夫妻のお墓に近づきます。お墓の上には誰かが置いた花束があります。

お墓を周り込んで、お墓と二人が暮らしたヴァーンフリート荘を眺めます。合掌!

妙に心にこみあげるものはありません。saraiが真のワグネリアンではないのでしょうか。ワーグナー作品には無類の感動を覚えるんですが、ワーグナー個人に対する感傷めいたものは持ち合わせません。ワーグナーはsaraiにとってマーラーとはまったく異なる存在です。今日のお墓参りに際して、お墓の前で音楽を聴くという準備もありません。ワーグナーに対しては作曲家個人への偏愛は持たずに、作品の巨大性にのみ対峙すべきというのがsaraiの感覚です。ワーグナー詣ではバイロイト祝祭劇場Bayreuther Festspielhausで、明日と明後日、《トリスタンとイゾルデ》と《パルジファル》を聴くのが本筋と信じています。感傷のないお墓参りになりました。後はバイロイト音楽祭にのみ、集中しましょう。
ワーグナー夫妻のお墓の傍らに、ワーグナーの愛犬、ルスの小さなお墓があります。おしゃぶり用の骨が置いてあります。ワーグナーは無類の犬好きだったようですね。自分のお墓の近くに愛犬のお墓があったのはフリードリッヒ大王と同様です。彼らには愛犬との数々の物語があるようですね。

再び、ヴァーンフリート荘の裏の噴水の前に戻ります。

そして、ヴァーンフリート荘の表に出て、ワーグナーの終の棲家に別れを告げます。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

これにて、バイロイト散策は終了です。バイロイトにはワーグナー以外、何もありません。
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