バイロイト音楽祭Bayreuther Festspiele初体験も間近です。開演まで45分ほどなので、祝祭劇場Bayreuther Festspielhausの周りを見物中です。
バイロイト音楽祭付属のシュタイゲンベルガーSteigenbergerのレストランでは既に開演前のスイーツとお茶を楽しんでいる人たちがいます。saraiは1回目と2回目の幕間のコースメニューを予約しています。

再び、祝祭劇場の正面ファサードの前に戻ります。祝祭劇場前には、だいぶん人が集まっています。やはり男性はみなタキシードです。スーツ姿の男性は1割程度ですね。女性陣も、ここぞとばかりおめかしをしていますが、ザルツブルク音楽祭のような派手さはないように感じます。日本人のご夫婦も何組かいらっしゃいますが(意外に少ない)、着物を着ているは配偶者のみです。やはり、夏の暑さ故、敬遠されたのかもしれませんね。でも、ありがたいことに、今日は涼しくて快適です。着物は目立つようで、何人にも素敵ねと言われ、配偶者も着たかいがあるようです。

saraiは今日のプログラムを購入しに行きます。それなりに売り場には行列ができています。配偶者はベンチに座って待っています。と、その配偶者の着物姿を見て、寄ってきた人がいたそうです。デュッセルドルフから来たドイツ人のご夫妻だったそうです。デュッセルドルフには日本人が7000人くらい住んでるそうで、奥さんは、こんにちは・さようなら・ありがとうが言えるとのことです。写真を撮ってよいかといわれなかよく一緒に撮ったそうです。意外なところで日独交流ができましたね。
さて、プログラムをゲットしたsaraiが戻り、再び、ぶらぶらとあたりを散策します。祝祭劇場の左前に先ほどのレストランがあります。

祝祭劇場の前には芝生の広場がずっと広がっています。少し坂の下に向かって下っている広場に下りていきましょう。往年の名音楽家の看板が並んでいます。フリッツ・ブッシュなんていう戦前に活躍した指揮者の看板があります。彼はドイツ本流の名ヴァイオリニスト、アドルフ・ブッシュのお兄さんですね。バイロイト音楽祭に登場した年も書かれています。

これは名指揮者のヴァインガルトナーですね。

それらの音楽家に睨みをきかせているのはもちろんワーグナーです。

厳しい顔の頭像です。

これらの看板群から祝祭劇場を見上げます。右手の建物はレストランです。

かなり下のほうまで来てしまいました。祝祭劇場が遠くに見えています。

祝祭劇場前には正装した紳士淑女が集まっています。

ジークフリード・ワーグナー・アレーSiegfried-Wagner-Alleeの坂道をまだ続々と男女が上ってきています。

ジークフリード・ワーグナー・アレーは車が通れないようにパトカーで封鎖されています。歩いてくるか、別の脇道を通るしかないようです。

バイロイト詣でを果たしたワグネリアンたちが記念撮影に励んでいます。もちろん、saraiも記念撮影しましたよ。

祝祭劇場の前は綺麗な花園になっています。何かの模様が花で描かれていますね。

開演30分前が近くなったので、祝祭劇場の前に向かいましょう。

おや、ここにも誰かの銅像がありますね。

リヒャルト・ワーグナーの妻にして、フランツ・リストの娘、コジマです。柔らかな表情が印象的です。

祝祭劇場の2階のバルコニーには聴衆の姿が見えています。開演前にはこのバルコニーで公演開始のラッパが鳴りますが、それまでは一般の人も出入り自由のようです。

まだ少し時間があるので、祝祭劇場の横のトイレ兼土産物売り場の裏の広場をぶらぶらします。

さて、いよいよ公演開始のラッパが鳴ります。ウッ?あまり上手とは言えませんね。それも当然、地元の有志による演奏だそうです。いよいよ、ホールの中に入りましょう。入り口でパスポートの提示を求められます。これはあるかもしれないと予期していたので、パスポートをしっかり持ってきてます。でも、他の人は提示を求められていないような気もします。我々は外国人だから? 日本人はチェックされますから注意しましょう。
これが今日のチケット。ネットで購入して、自宅のプリンターで印刷したものです。

今日の席はこのあたりです。まあまあですが、配偶者と並びの席が取れず、前後になりました。

ホール内はまだ席に着く人の整理がつかずにみなさん、立っています。

全員正装で壮観です。

天井を見上げると、幕が張ってあります。地下に掘り下げられたオーケストラピットからの音は直接、聴衆の耳には届かず、この天井の幕に当たって、そこから柔らかく体を包み込むように降り注いでくるそうです。床下からの響きも伝わってくるとか。ともかく、ワーグナーが己の音楽が理想的に響くように作り上げた音楽の殿堂です。

この幕を張った天井の向こうに舞台の空間がぽっかりと暗くなっています。上から降り注ぐオーケストラの音を突きぬけて、舞台の歌手の声が直接、聴衆の耳に響いて来る筈です。

さあ、もう楽劇《トリスタンとイゾルデ》の開演です。どんな響き、どんな音楽が体験できるんでしょうか。期待で胸がいっぱいになります。
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