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バイロイトを発って、ハイデルベルクへ出発

2018年8月26日日曜日@バイロイト~ハイデルベルク

旅の14日目、バイロイトBayreuthの4日目です。

2日間のバイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleでの素晴らしいワーグナー体験で今回のヨーロッパ遠征も山を越えました。あとはゆっくりとヨーロッパの文化を味わいます。今日はバイロイトを発って、ハイデルベルクHeidelbrgに向かいます。バイロイトから鉄道で、ニュルンベルクNürnbergとシュトゥットガルトStuttgartで列車を乗り継いで、4時間ほどでハイデルベルクHeidelbergに到着予定です。

9時に起きると、真っ青な青空です。とっても寒いですが、だんだん温かくなるでしょう。ちゃっちゃっと用意をして出発です。チェックアウトしてタクシーをお願いします。10分ちょっと待ってと言われ、ホテル前のベンチで待ちます。

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3日間、お世話になった高級ホテルの上には青空が広がっています。

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ホテルの前の通りの向かいにはバイロイトの市街墓地Stadtfriedhofの緑が見えています。すぐそこに見えている塔のある建物のお隣がフランツ・リストのお墓ですが、このときは知りませんでした。ちゃっと見てくるんでした。今更ながら残念です。

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ホテルから散歩に出かけてくる人もいますが、皆さん寒そうです。そろそろ催促したくなる頃に、ようやくタクシーが来て、駅まで運んでもらいます。バスを利用しなかったのは、今日は日曜ダイヤでバスが極端に少なく、適当な時間のバスがなかったからです。駅に着いた時は、まだ余裕の時間なので焦ることはありません。朝食を調達しましょう。パン屋さんに行きますが、そろそろサンドイッチにも飽きてきました。そうそうこの駅にはマクドナルドが隣接してたことを、思い出しました。昨日はショッピングモールでバイロイトにはマックは似合わないと思ったばかりですが、今日はバイロイトを離れるので、バイロイトを出た電車の中で食べるには、たまには、ハンバーガーも良いでしょう。隣にあるマックの店舗に移動。

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さて、何にするか、大きく表示されているメニューを吟味します。

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似ていて非なるもので、ここのハンバーガーは、バーガーではなくマフィンです。バイロイトはそうなのね。ホットサンドもあります。なかなか美味しそうです。それらをスタッフのお姉さんに確認しながら注文します。

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マックの朝食をゲットして、ホームに出ます。結構、混雑しています。

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まだ、電車の時間まで10分ほど、あります。駅の構内を見渡します。反対方向のバンベルク行きは空いていますね。

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配偶者がふと遠くを見て、祝祭劇場Bayreuther Festspielhausが丘の上に見えていることに気付きます。

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慌てて、saraiも眺めます。確かに祝祭劇場です。

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祝祭劇場の姿にじっと目をこらします。素晴らしい音楽を楽しませてもらいました。さようなら。

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電車が入ってきます。2両編成で、ファーストクラスはその一部で10席ほどで予約席なし。ほとんど満席になります。座れないとどうするのかしらね。今日は日曜日のせいか、グループも多く、セカンドクラスも混み合っています。
これがネットで購入済のバイロイトから、ニュルンベルク、シュトゥットガルト経由でハイデルベルクまでのファーストクラスの格安チケット(Sparpreise)です。二人で83ユーロ、日本円で1万円ほどです。

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電車がバイロイトの駅を離れると、早速、マックの朝食です。

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車窓には田舎の田園風景が広がります。

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森やトンネルを抜けていきます。

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晴れ渡る夏空の下、電車は順調に走っていきます。

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ニュルンベルクNürnbergに定刻に到着です。

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ニュルンベルクからはシュトゥットガルトStuttgart行きのIC(インターシティ)に乗り換えます。指定席なので、慌てずに乗り換えです。指定席の12号車の前に到着。

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このICの先頭の機関車です。

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ニュルンベルクからシュトゥットガルトまでは2時間ちょっとの鉄道の旅です。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ニュルンベルク~シュトゥットガルト

2018年8月26日日曜日@バイロイト~ハイデルベルク/2回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleの地、バイロイトBayreuthを発ち、鉄道旅で次の目的地、ハイデルベルクHeidelbrgに向かっています。ニュルンベルクNürnbergで列車を乗り換えて、IC(インターシティ)で次の乗り換え駅、シュトゥットガルトStuttgartに向かいます。
鉄道での移動ルートを地図で確認しておきましょう。なお、ハンブルクからバイロイトまでの移動についても記載しています。ドイツ中を大移動です。

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このインターシティも混み合っています。コンパートメントですが、珍しくおじいさんが二人、若い女性が一人、我々二人の計5人です。ゆったりした席ですが、スーツケースは邪魔なので、小さい方は網棚へ、大きいのは通路に置きます。ニュルンベルクを出て、10分ほど走ったところです。ドイツの大平原の真っ只中です。

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インターシティは最初の停車駅、アンスバッハAnsbachに到着。

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ここで乗り換えれば、ロマンティック街道の町、ローテンブルクRothenburg ob der Tauberもすぐです。

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アンスバッハを出て、また、美しい平原の中を走ります。

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どこまでも平原は続きます。

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次の停車駅、クライルスハイムCrailsheimに到着。小さな駅です。

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3つの停車駅を過ぎて、次はシュトゥットガルト。あと20分ほどです。緑の野原の中に美しい村々が点在します。

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シュトゥットガルトに到着です。

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旅の初めで、シュトゥットガルトへの電車に乗り間違えたあの若者はどうしたかな。このシュトゥットガルトは、なぜか降りたことのない街です。立ち寄りたいところですが、時間がありません。シュトゥットガルト中央駅Stuttgart Hbfはとても大きなターミナル形式の駅です。乗り換え時間はたっぷりありますから、ゆっくりとハイデルベルク行きのEC(ユーロシティ)の出るホームに移動します。

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目的の8番ホームにすぐに到着。まだ、乗り継ぐ時間まで10分ほどあります。

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乗る予定のユーロシティが電光掲示板に表示されています。

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ホームの先にシュトゥットガルトの町が見えています。駅裏のような風景です。

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待ち時間に、ホームの自動販売機で、キットカットを買ってみます。

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遅れることもなく、定時にハイデルベルク中央駅Heidelberg Hbf行きのユーロシティが入ってきます。

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停車するのを待って、早速、乗り込みましょう。

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やはり混んでいますが、指定席を予約してありますから安心です。コンパートメントです。席に行くと、ここも混んでいます。学生らしき人が二人、テーブルを占拠して勉強中です。奥の窓側が我々の予約席なので、移動してもらいます。学生さんが乗っているのはさすが、大学の街ハイデルベルクに行く電車だからでしょうか。

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キットカットでちょっと一服。

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saraiも学生さんに負けずに、パソコンを出します。そういえば、二人ともせっせとペンを走らせていて、パソコンではありません。試験勉強かな?

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ハイデルベルクへは40分ほどです。



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フランソワ=グザヴィエ・ロト・・・鮮やかな手腕で趣味のよさが光る天才的な指揮 東京都交響楽団@東京文化会館大ホール 2020.2.3

都響の東京文化会館定期演奏会は次々と超一流の指揮者が登場。アラン・ギルバートも素晴らしかったですが、今回のフランソワ=グザヴィエ・ロトはその天才ぶりが光ります。都響には2回目の出演ですが、前回の初登場では、ポスト・ピリオド時代の旗手として、強烈な印象を残してくれました。ある意味、クルレンツィスと共にsaraiが最も注目している指揮者です。手兵のレ・シエクルを引き連れてきた来日公演でのストラヴィンスキーのバレエ音楽《春の祭典》は凄まじい迫力の音楽でした。で、今回のコンサートですが、saraiの期待を裏切らない素晴らしい演奏でした。前半のフレンチ・バロックの精度の高い音楽、そして、圧倒的だったのは後半のラヴェルの《ダフニスとクロエ》です。1時間近い全曲を高い緊張感を保ちつつ、ラヴェルらしいピュアーな音色で魅了してくれました。saraiは初めて、この曲の魅力が分かりました。普通はこういう曲は寝落ちしますが、その演奏の魅力に惹き込まれて、集中して聴くことができました。都響もノンビブラートの美しいアンサンブルでパーフェクトに思える演奏でしたし、何より、彼ら自身が楽しんで演奏していることが伝わってきました。弦楽セクションと木管セクションの演奏は見事でした。フルートの柳原祐介の演奏には痺れました。聴きどころは満載で、書き切れませんが、《ダフニスとクロエ》第3部の何とも美しい演奏には感動しました。もちろん、終結部のまるでダッタン人の踊りを思わせる部分の大迫力は誰もが感銘を受けたことでしょう。合唱の栗友会合唱団の健闘も称えたいと思います。いやはや、素晴らしかった!!

フランソワ=グザヴィエ・ロトはこれで3回聴いたことになりますが、今年は4月末のウィーンでも聴く予定です。ウィーン交響楽団に客演して、ウェーベルン/ベルク/シェーンベルクを聴かせてくれます。絶対に素晴らしい演奏になることを確信しています。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
  合唱:栗友会合唱団
  管弦楽:東京都交響楽団  コンサートマスター:矢部達哉

  ラモー:オペラ=バレ『優雅なインドの国々』組曲
   第1曲 ヘーベーとその一行の登場
   第2曲 第1&第2リゴードン
   第3曲 第1&第2タンブーラン
   第4曲 未開人たちの踊り
   第5曲 シャコンヌ

  ルベル:バレエ音楽《四大元素》
   第1曲 カオス         
   第2曲 第1ルール「土と水」   
   第3曲 シャコンヌ「火」    
   第4曲 さえずり「空気」    
   第5曲 夜うぐいす       
   第6曲 第2ルール「狩り」
   第7曲 第1&第2タンブーラン
   第8曲 シシリエンヌ
   第9曲 ロンド―「愛の妖精のための歌」
   第10曲 カプリス


   《休憩》

  ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》(全曲:第1部、第2部、第3部)


1曲目のラモーの『優雅なインドの国々』組曲を予習したCDは以下です。

 フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮ラ・シャペル・ロワイヤル  1983年6月 セッション録音

素晴らしいとまでは言えませんが、水準以上の演奏です。

 
2曲目のルベルのバレエ音楽《四大元素》を予習したCDは以下です。

 ジョルディ・サヴァール指揮ル・コンセール・デ・ナシオン 2015年7月19日、ナルボンヌ(フランス)、フォントフロイド修道院 ライブ録音
 
これは素晴らしい演奏です。


3曲目のラヴェルのバレエ音楽《ダフニスとクロエ》(全曲)を予習したCDは以下です。

 フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮ル・シエクル、アンサンブル・エデス(合唱) 2016年録音
 ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団 1959年録音

ロト指揮ル・シエクルのCDはこの曲の世界初のピリオド楽器録音ですが、あまり、そういうことは感じさせない演奏で素晴らしい音楽を展開しています。モントゥーはこの曲の初演を行った指揮者ですが、さすがに手の内にはいった演奏は素晴らしいです。初演後、47年後の録音でオーケストラも異なりますが、新鮮な演奏で深くスコアを読み込んだことが感じられます。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       ロト,  

美しい風景を通り抜けて、ハイデルベルクに到着

2018年8月26日日曜日@バイロイト~ハイデルベルク/3回目

バイロイト音楽祭Bayreuther Festspieleの地、バイロイトBayreuthを発ち、鉄道旅で次の目的地、ハイデルベルクHeidelbrgに向かっています。シュトゥットガルトStuttgartでEC(ユーロシティ)に乗り換えて、最終目的地のハイデルベルクにまっしぐらです。ハイデルベルクへはたったの40分です。
まず、鉄道での移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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シュトゥットガルト中央駅Stuttgart Hbfを出ると、すぐに大きな車両基地に出ます。

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数多くの車両が出番待ちのようです。

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やがて、絵に描いたような美しい風景の中を走っていきます。

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ドイツの中でも最も美しい平原です。

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どこまでもどこまでも美しい大平原が続いています。これがドイツの豊かさの根源であることを感じます。

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美しい風景をうっとりと眺めているうちにハイデルベルク中央駅Heidelbrg Hauptbahnhofに到着です。

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あれ、学生らしき人は降りません。これがシュトゥットガルトから乗ってきたユーロシティです。

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ユーロシティはさらにフランクフルトFrankfurtに向かっていきます。

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駅前に出ると、膨大な数の自転車が駐輪しています。ドイツはオランダに劣らずに自転車大国のようです。

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ハイデルベルクは大きな街です。旧市街まで駅前からバスに乗って行きます。saraiの下調べがばっちりで、迷うことなくバスに乗り、旧市街の中心へ。今日から2泊するホテルは、旧市街の美しい橋、カール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)の袂で、すぐに到着。ホテルはホテル・フィア・ヤーレスツァイテンHotel Vier Jahreszeiten Heidelberg。小さなホテルですが、立地はばっちりです。レセプションには、おじさんが待ち構えています。予約書等の何の提示もいらず、あっけなくチェックインは完了しましたが、部屋は3階とのこと。エレベーターは?・・・なし! いえいえ、それは無理です。お部屋を1階(つまり、日本で言う2階)に変更してもらいます。それでも、荷物をどうしたものかと悩んでいると、屈強の若者が現れ、saraiと配偶者の2つのスーツケースをヒョイと持ち上げて運んでくれます。驚くべき体力です。彼には遠慮されましたが、もちろん、チップをはずみます。部屋は、それほど広くはありませんが、十分な内容です。ベッドは清潔で大きいです。

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立派なデスクもあります。PCの作業に便利です。

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残念ながら、浴室にはバスタブはなく、シャワーだけですね。

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ホテルはネッカー川Neckarに面し、リバービューの部屋の景観はバッチリです。カール・テオドール橋(アルテ・ブリュッケ)が目の前に見えています。

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まだ、午後3時半です。早速、市内観光に出かけます。ハイデルベルクと言えば、ドイツ最古の大学であるハイデルベルク大学やプファルツ選帝侯の居城であったハイデルベルク城などで知られています。もちろん、それらも今回の訪問の目的ですが、saraiにとっては世紀の大巨匠フルトヴェングラーが眠る町としてのハイデルベルク訪問が大きな目的です。お墓参りは明日の朝にして、今日は1954年11月30日にバーデン・バーデンで亡くなったフルトヴェングラーの葬儀が12月4日に行われた聖霊教会Heiliggeistkircheに真っ先に向かいます。
ホテルを出ると、路地、ハスペルガッセHaspelgasseの先に聖霊教会の尖塔が見えています。

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すぐに聖霊教会の尖塔の前に着き、尖塔を見上げます。大きな教会ですね。

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フルトヴェングラーの葬儀の跡を偲びましょう。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

冬は伊豆の温泉でほっこり、「ミクニ伊豆高原」の豪華ランチにも舌鼓

温泉好きのsaraiは久々に温泉三昧に出かけることにしました。目指すは伊豆高原です。伊豆に行くとなれば、これまでは車でしたが、昨年、車を手放したので、今回は電車を利用します。伊豆への電車と言えば、やはり、普通電車ではなく、豪華にスーパービュー踊り子号に乗りましょう。横浜駅で乗ります。ホームで待つことしばし。スーパービュー踊り子号がホームに滑り込んできます。

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乗車するためには、1両置きのドアに立つ駅員さんに特急券を示して乗り込みます。みなさん、このシステムをご存知のようで、何の混乱もなく、整列乗車。なるほどね。配偶者には、そんなことは誰でも知ってるわよと言われます。そーですか・・・。

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スーパービュー踊り子号はその名のごとく、スイスのパノラマ列車と同じように、見晴らしがよく、明るいパノラマ車両です。

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もちろん、左側の席に陣取り、海岸線の眺めを楽しんでいるうちに熱海、伊東と停車して、あっという間に伊豆高原に到着。友人夫婦と合流して、駅前に新たに開店したレストラン「ミクニ伊豆高原」で豪華ランチをいただきます。このレストランは「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフ・三國清三氏がプロデュースするレストランとして、昨年の10月に開店したばかり。レストランの建物は木材をふんだんに活かした設計。そうです、あの隈研吾氏の設計です。

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総ガラス張りのレストランは異彩を放っています。

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レストランの中に入っても、まるで屋外のように明るい陽光が差し込んでいます。もっとも、これはすぐ外にあるテラス席ですが、内部の席もテラス席と同様に明るくて、屋外と同じ雰囲気なんです。

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《海の輝き》という一番リーズナブルなコースランチをいただきます。とは言え、saraiにとって、法外なほど、高価な料理です。これがそのメニュー。

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まず、アミューズ。小海老、ワカサギ、メヒカリがお皿に並びます。

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次はポークバラ肉のヴァプール。ヴァプールとは蒸し焼きした肉を最後に軽くあぶったものだそうです。ベーコンのような食感で、添えられた野菜がその辛さを和らげてくれます。黒酢のヴィネグレットをつけていただきます。

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次は目鯛のポワレ。アオリイカとタコのセトワーズと共にいただきます。セトワーズとは、セート風煮込みの意味で、セートSèteというのはフランスのモンペリエ近くの地中海に面した町です。結構なボリュームがあります。

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最後はデザート。日本酒を沁み込ませたコーヒーのババ、柑橘類と酒粕のアイスです。なかなか、凝った味で日本酒好きにはたまらないですね。

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シメはコーヒーと小菓子。美味しい白ワインもいただき、満腹です。素晴らしい地中海料理でした。
厨房の様子も撮影。開放的な厨房は新しくて清潔感にあふれています。

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ゆっくりとランチを堪能して、この新しくて贅沢なレストランを去るときには、もう、お客さんは残っていません。sarai夫婦と友人夫婦の4人が最後のランチ客でした。

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今日のお宿は伊豆高原のリゾートマンション。伊豆大島が真ん前に見える美しい眺望です。

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夕食は現地調達の金目鯛をしゃぶしゃぶでいただき、伊豆を満喫。
最後は温泉でほっこりして、伊豆の初日を終えます。



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伊豆からの富士山と南アルプスの絶景

昨日から伊豆高原に来て、温泉三昧しています。
今日は大室山に登ります、昨日は強風のためにリフトが止まっていましたが、幸いにも今日はリフトの運行が再開。そのかわり、昨日に比べて気温がぐーんと下がり、大室山山頂は寒さ修行しているようなものです。寒いときに見えるのは富士山。記憶の限り、大室山から富士山を眺められるのは初めてのことで、一同、興奮します。山頂に少し雲がかかっていますが、まぎれもない富士山の雄姿です。かなり、雪を被っています。そして、その雪は北の方に伸びています。

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さらに富士山の左方の南側には、南アルプスの白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)から塩見岳、荒川岳、赤石岳などの白い雪を抱いた峰々が遠望できます。

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大室山から車で10分ほどで一碧湖近くにある池田20世紀美術館があります。昔はよく行ったものです。およそ30年ぶりで訪れてみます。何と館内の絵画は撮影可能になっています。が、著作権上、ブログにアップできるのは、ルノアールくらいでしょうか。ピカソやシャガール、レジェ、ダリあたりの20世紀作品は著作権違反になる公算が高いので、お見せできません。

唯一、ピエール・オーギュスト・ルノアールの《半裸の少女》(1913年)をご覧くださいね。

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ついでに一碧湖をさっと眺めてました。久しぶりです。懐かしい思いに駆られました。夕日が輝き、鴨が長閑に水面に浮かんでいます。

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夜は温泉を楽しみ、伊豆の産品に舌鼓を打ち、友人たちとシュンポシオン的会話に花を咲かせました。今日も楽しい1日でした。



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河津桜は満開なり

伊豆高原で温泉三昧しています。
今日は河津桜を見物に出かけました。まだ、桜まつりには時期が早いのですが、既に満開です。桜のトンネルの中を歩きます。

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途中、橋の上からも堤に咲き誇る桜を満喫しました。

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時期が早く、平日ということで、それほどの人出ではなく、ゆっくりと桜を楽しめました。

深夜まで、友人夫妻2組と様々な話で盛り上がったため、ブログを書く時間がなくなりました。今日は簡単な記事になってしまって、ごめんなさい。



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冬の伊豆で温泉・グルメ・絶景・・・総集編

伊豆高原で温泉三昧しました。
ふりかえりつつ、総まとめしましょう。

まず、一昨日の大室山散策です。大室山付近で桜が満開です。河津桜ならぬ小室桜だそうです。珍しいものを見ました。

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大室山の山頂からの風景です。遠く富士山が見えました。

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そして、昨日は河津で満開の河津桜を見物。青空に美しく映える河津桜です。

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河津には、この河津桜の原木が残っていて、今も満開の花を咲かせています。

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民家の庭にこの原木は一本桜として、毎年、花を咲かせています。これがその全景です。

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この近くに川津来宮神社(杉桙別命神社)の大クスがあります。樹齢千年以上と言われる楠の巨木です。大変なパワーを感じます。

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近くに寄ると、その太い幹に驚かされます。外周が14mもあるそうです。ちなみに高さは24m。大切に守っていきたい大クスです。

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お昼時になったので、河津駅前のお店、吉丸でランチをいただきます。
現在は河津桜限定メニューになっています。
いただいたのは金目鯛の煮付け定食。

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マグロ尽くし丼。

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夫婦でシェアして食べました。最高に美味しい料理で大満足です。

河津から下田に移動。ペリーの足跡を巡ります。
下田の町を歩いていると、いかにも下田らしいマンホールの蓋が目に留まります。

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下田の漁港です。この先にあるペリーロードを目指します。ところでここで調達した黒むつは新鮮で美味しいお刺身でした。

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ペリー艦隊来航記念碑です。見慣れたペリーの顔です。

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ペリーロードです。古い町並みが残り、鄙びた雰囲気です。

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これはペリーロードにある長楽寺。1854年、ここでロシア使節プチャーチンとの日露和親条約が調印され、翌年、日米和親条約の批書交換が行われたお寺です。

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これはペリーロードの終着点にある了仙寺。日米下田条約締結がされた場所です。1854年5月に締結されました。

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これが昨日までの総括です。

今日は城ケ崎海岸を訪れました。この海岸は約4000年前に大室山が噴火した時に流れ出した溶岩によってできました。
海岸には素晴らしい景観が広がっています。

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入り組んだ岩場が連なっています。

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岩場の向こうには美しい海が輝いています。

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この景観は1960年に造られた門脇埼灯台の展望台からの眺めでした。その灯台がこれです。

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灯台の先には断崖絶壁に掛かる「門脇つり橋」があります。

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つり橋の上からの眺めです。

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海岸にはピクニカルコースが整備されていて、溶岩が作り出した海岸の絶景を楽しめます。

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幕末の黒船来航後に整備された砲台跡もあります。この砲台は徳川幕府が韮山の代官・江川英龍に命じて作らせました。

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美しい松の風景を見ながら、一休み。

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ピクニカルコースの先には《ぼら納屋》という海鮮料理のお店があります。今日はここでランチ。みんなで金目鯛の漬け丼をいただきます。

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結局、4日間、毎日、金目鯛をいただきました。伊豆ではやっぱり、1日1金目です。地金目鯛の美味しさは最高でした。

これで伊豆の温泉とグルメを堪能する旅はおしまい。3組の夫婦で和気あいあいの旅でした。



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ハイデルベルク散策:フルトヴェングラーの葬儀が行われた聖霊教会

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/4回目

バイロイトBayreuthから、ハイデルベルクHeidelbrgに着き、早速、街歩きを開始。まず、巨匠フルトヴェングラーの葬儀が行われた聖霊教会Heiliggeistkircheを訪問します。尖塔が青空に聳え立っています。

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マルクト広場Marktplatzに周り込んで、高さ 82 メートルの塔の前に立ちます。

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塔の真下に入り口があります。

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教会内部に入ると、ゴシック様式の天井の高い空間が広がっています。

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主祭壇のほうに歩み寄ります。外観はゴシック様式の素晴らしい建物ですが、内部はゴシック様式を基本としつつも、元のカトリックから現在はプロテスタントの教会になったためか、あっさりした装飾になっています。

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saraiは主祭壇近くの席に座って、フルトヴェングラーの葬儀に思いを馳せます。

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PCにヘッドフォンをつなぎ、フルトヴェングラーの葬儀の際にオイゲン・ヨッフム指揮のベルリン・フィルが演奏したモーツァルトの「フリーメイソンの葬送の音楽」を聴きます。演奏は葬儀で指揮したオイゲン・ヨッフムが指揮するウィーン・フィルです。ウィーン・フィルはベルリン・フィルと並んでフルトヴェングラーと深く関わったオーケストラです。深い味わいの音楽を聴きながら、フルトヴェングラーの霊に祈りを捧げます。
内陣には、ルプレヒト3世と彼の妻エリザベス・フォン・ホーエンツォレルン=ニュルンベルクのお墓が眺められます。

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席から後ろを振り返ると、教会中央のクロッシングあたりが見えます。

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高い天井を仰ぎ見ます。

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静かに曲を聴いて、フルトヴェングラーを偲ぶ思いが終了します。
教会を出て、一旦、PCをホテルに置きに戻ります。ホテルはすぐ近くですからね。

saraiがホテルの部屋に行っている間に、配偶者が先ほど荷物を運び上げてくれた若者に、郵便ポストはどこにあるかと訊くと、すぐ近くの川沿いにあることを教えてくれたそうです。saraiが戻ってきて、まずは郵便ポストに行き、孫たちへの絵葉書を投函します。横には公衆電話ボックスもあります。

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今日はここまでで十分なのですが、一応、ハイデルベルクの名所も周っておきましょう。ネッカー川沿いにぶらぶら歩きます。

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川沿いの並木の緑が夏の暑さを凌ぎます。

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カール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)近くまで戻ってきました。

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賑やかな路地、シュタインガッセSteingasseの前に出ます。路地奥には、先ほどの聖霊教会が見えています。

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そのシュタインガッセの反対側にネッカー川に架かるカール・テオドール橋(アルテ・ブリュッケ)があります。この橋の上も観光客で一杯です。

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橋の袂から、美しいネッカー川の風景を眺めます。

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これは反対側のネッカー川の西の方向です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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橋の上からの眺めを楽しむことにしましょう。



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ハイデルベルク散策:アルテ・ブリュッケ~マルクト広場

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/5回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
カール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)の上にやってきたところです。橋の上には、バイエルン選帝侯で橋の建造者であるカール・テオドールの像が立っています。この石橋が建造されたのは、1786年から1788年にかけてのことでした。その前は屋根のある木造の橋だったそうです。

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橋の上から、ネッカー川の美しい眺めを楽しめます。

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橋の中ほどから旧市街のほうを振り返ると、山の中腹にハイデルベルク城Schloss Heidelbergの姿が大きく見えます。

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こちらは新市街の方です。山の中腹に哲学者の道Philosophenwegがある筈ですが、ここからはよく分かりません。あとで時間があれば、行ってみましょう。

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再び、ハイデルベルク城を眺めます。美しい城ですね。これから行ってみます。

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橋の旧市街側の袂には白い壁をもつ2つのブリュッケン・トーアBrückentor(橋塔)が建っています。残念ながら現在工事中です。その先に聖霊教会Heiliggeistkircheの塔が見えます。

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ネッカー川は陽光に美しく輝いています。向こうからクルーズ船がやってきます。

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さて、アルテ・ブリュッケからの絶景を見終えて、旧市街のほうに戻ります。橋の袂にはホテル、オランダー ホフHotel Holländer Hofと並んで、右手にsaraiが宿泊しているホテル・フィア・ヤーレスツァイテンHotel Vier Jahreszeiten Heidelbergが右手に見えています。ネッカー川沿いの広い自動車道路はネッカーシュターデンNeckarstadenです。

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橋を降りて、旧市街に入ります。町で一番の賑わいを見せる路地、シュタインガッセSteingasseの前に出ます。

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路地奥には、聖霊教会が見えています。

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路地を抜けて、聖霊教会の前に出ます。

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これは聖霊教会の北側で、裏手のほうになりますが、立派な壁面ですね。

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教会の前の広場、フィッシュマルクトFischmarktではレストランやカフェのテラス席が賑わっています。

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マルクト広場Marktplatzのほうに進みます。

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マルクト広場にはハイデルベルク市庁舎Stadt Heidelbergが重厚な姿を見せています。

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マルクト広場を挟んで、市庁舎に向かい合っているのは聖霊教会の東側面です。

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聖霊教会の横を通り過ぎて、旧市街を貫く目抜き通り、ハウプト通りHauptstraßeに入ります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これから、ハイデルベルク大学の学生牢、ハイデルベルク城に向かいます。



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ハイデルベルク散策:イエズス会教会~学生牢

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/6回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
マルクト広場Marktplatzにある聖霊教会Heiliggeistkircheの横を過ぎて、旧市街を貫く目抜き通り、ハウプト通りHauptstraßeを歩いています。
と、左手の路地の奥に綺麗な教会が見えます。ちょっと寄ってみましょう。

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路地のホイガッセHeugasseを進んで、教会に向かいます。

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教会のファサードの前に立ちます。このバロック様式の教会はイエズス会教会Jesuitenkircheです。ハイデルベルクでは過去、イエズス会が大きな影響力を持ち、イエズス会大学も経営し、ハイデルベルク大学とも強い関係を持っていたそうです。聖霊教会が今やプロテスタントの教会になっていることに対して、この教会は今でもローマカトリックの主要な教会です。

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教会の内部に入ると、ゴシック様式の真っ白な空間が広がっています。

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教会の中央に進んで、後ろを振り返ると、大きなパイプオルガンが見えます。素晴らしい響きが想像できます。

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美しい主祭壇です。主祭壇画は五旬節(ペンテコステ)の日の奇跡が描かれています。

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もう一度、メインのパイプオルガンを眺めます。このとても新しいオルガンは2009年にスイスのメンネドルフのオルガン制作会社のクーン社によって作られました。

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教会を出て、すぐ近くにあるハイデルベルク大学Universität Heidelbergの学生牢Universität Heidelbergへ向かいます。学生牢とは変なものが観光名所になるのですね。ところで、saraiは帽子をなくしました。どうも、バイロイトのレストラン、オスカーへ置いてきたみたいです。あの帽子はドイツの最高峰、ツークシュピッツェ山Zugspitzeで買ったものでした。なくしてとても残念です。別の帽子をどこかで購入したいと思っています。すると、学生牢のチケット売り場(大学ショップ)に帽子があります。ハイデルベルク大学の名前の入った帽子です。即、ゲットです。

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学生牢Studentenkarzerのチケットも購入しますが、ハイデルベルク大学旧館Alte Universitätとの共通券になっています。

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何故か、チケット売り場のスタッフの女性に日本人かと訊かれます。そうだと答えると、日本語のパンフレットを手渡されて、びっくりです。パンフレットに書かれている日本語もしっかりしています。その理由は後で判明することになります。

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この学生牢の建物の案内板に、なぜか「京都大学」の文字があります。

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さらに京都大学を紹介するポスターも置いてあります。気になりますね。

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後で詳しく調べることにしました。2日後に、改めて調べたところ、疑問が解消しました。学生牢に京都大学の名前がある理由ですが、2014年に京都大学は欧州拠点をハイデルベルク大学に設けたそうです。その場所が学生牢のある建物なのだそうです。京都大学から定期的にスタッフが派遣されているそうです。その縁で京都大学のスタッフの協力で学生牢の日本語のパンフレットが作成されたようです。日本とドイツの意外なつながりに気持ちが温かくなりました。ちなみにハイデルベルク大学の日本オフィスも京都大学にあるそうです。

さて、学生牢の中に入ってみましょう。汚い階段が学生牢の入り口です。

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おやまあ、落書きがいっぱいです。

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絵入りのなかなか凝った落書きです。

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日本語パンフレットによると、19世紀までは学生に対する裁判権は大学が持っていて、軽犯罪や公的な秩序違反を犯した学生はこの学生牢に拘禁されたそうです。拘禁期間は2日から4週間。しかし、その拘禁期間中も大学の授業には出席できたという緩い罰則だったようです。ですから、この学生牢の生活も結構快適だったようで、講義をサボるためや、この落書きで自分の名前を後世に残すために積極的に学生牢に入ったというのが実情でした。道理でこんなに凝った落書きが書かれたわけです。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もうしばらく、学生牢を見て回ります。



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真空管アンプの復活・・・お帰りなさい! QUAD22/QUADII

saraiの愛機、真空管式ヴィンテージアンプのQUAD22/QUADIIが故障して、数年、その素晴らしい音とご無沙汰していました。昨夜、急にどうにかしないといけないと思い立って、ネット上の情報をあさり、修復計画を練りました。そして、今日、修復開始。故障状況を再確認します。音はまったく鳴りません。アンプの稼働状況を見ると、パワーアンプQUADIIの2台のうち、1台はすべての真空管が点灯していますが、もう1台は真空管がすべて消灯しています。したがって、パワーアンプQUADIIの1台が故障していると当たりをつけます。念の為、コントロールアンプQUAD22からのパワーアンプQUADIIの2台への配線を入れ替えますが、状況は変わりません。これでコントロールアンプQUAD22の故障ではないと確信できます。
次はパワーアンプQUADIIの2台の真空管を総入れ替えしてみます。パワーアンプQUADIIには、GEC社製KT66が2本、MULLARD社製EF86が2本、MULLARD社製GZ32が1本、計5本の真空管が搭載されています。いずれも1960年代の英国製の高価な真空管です。もし、真空管が故障していれば、オークションサイトEBAYで代替用の真空管を調達することになります。特にGEC社製KT66は高価であり、また、本物を見つけるのは大変です。しかしながら、真空管を入れ替えても状況は変わらないので、どうやら、真空管の問題ではなさそうです。少し安堵します。
これが問題のパワーアンプQUADIIです。

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ということは、整流管のGZ32のヒーターも点火していないので、電源からの電流がまったく通じていないことになります。断線とか接点不良でしょうか。電源トランスの不良ということも考えられます。その場合は厄介です。代替部品の見当もつきません。とりあえず、内部の配線を確認しましょう。回路図と照合しながら、内部の配線を確認します。すると、整流管GZ32のソケットの口の一つの金具がぐらついています。これが原因かと思い、テスターをあてて、導通をチェックします。しかし、これは問題なしでした。再び、配線のチェックを行います。そして、発見!! 交流電源からの電線をトランスにつなぐ配線のはんだ付けが外れています。ここをしっかりとはんだ付けし直します。

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これがはんだ付けし直した箇所の拡大写真。saraiにしては、まあまあのはんだ付けです(笑い)。

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さあ、テストしましょう。電源スイッチを入れてみます。おっ、真空管が赤く点灯します。しかし、何故か、整流管GZ32だけが点灯しません。ソケットへの差し込みミスでした。差し込み直して、再び、電源スイッチを入れると、すべての真空管が点灯します。

さあ、次は音出しです。PCとUSBオーディオのKORGのDS-DAC-10Rをつなぎ、USBオーディオとコントロールアンプQUAD22をつなぎます。バルトークのヴァイオリン協奏曲を聴いてみます。素晴らしい音がスピーカーから響いてきます。修復成功です。数年ぶりに聴く真空管アンプの音です。この澄み切った高音の伸びは真空管アンプだけが鳴らせる音です。では、テストがてら、明日のコンサートに向けた予習をしましょう。ベートーヴェンの最高傑作とも思われる弦楽四重奏曲第14番 Op.131をリンゼーズの演奏で聴きます。素晴らしい音、素晴らしい音楽でした。しばらく忘れかけていた音に再会しました。ただ、課題もあります。今回修復したパワーアンプQUADIIは快調に鳴りますが、もう1台のパワーアンプQUADIIは時折、かなりの雑音が鳴ります。こちらの修復も必要なようです。

ヴィンテージアンプは音も素晴らしいですが、メンテナンスも必要です。まあ、それも楽しみの一つですけどね。

最後に我が家のオーディオ装置の構成を書いておきましょう。

音楽プレーヤー:ノートPC Lenovo YOGA 900S(ファンレス、SSDで無音仕様)
        プレーヤーソフト、AUDIOGATE4
        USBオーディオ、KORG DS-DAC-10R
CDプレーヤー:QUAD67CD(ほとんど聴いていません) 予備 Wadia23
レコードプレーヤー:Pioneer PL-50LII
カートリッジ:Ortofon MC30Super
昇圧トランス:Ortofon T20MK2
コントロールアンプ:QUAD22 サブ QUAD33
パワーアンプ:QUADIIx2 サブ QUAD606(予備 QUAD405)
スピーカー:タンノイ社、Edinburgh


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テーマ : オーディオ
ジャンル : 音楽

 

瑞々しい感性の音楽に感銘:クァルテット・ベルリン=トウキョウ@鶴見サルビアホール 2020.2.13

クァルテット・ベルリン=トウキョウの演奏は2年前からこのホールで毎年、この時期に聴いていて、今回が3度目になります。ヴィオラが前回からグレゴール・フラーバルに代わりましたが、今回は前回と同じメンバーです。ヴィオラ以外の残りの3人は創設メンバーです。

彼らの演奏は2回聴いただけですが、すっかり、本格ファンになりました。彼らはベートーヴェンとシューベルトとハイドンというウィーンを軸にした音楽を聴かせてくれますが、そのどれもが1級品。第1ヴァイオリンの守屋剛志とチェロの松本瑠衣子の外声部がしっかりとした演奏で聴き応えがあります。今日のプログラムもハイドンから始まりますが、彼らのハイドンは素晴らしく、その活き活きとした表現は聴く者の心を躍らせてくれます。いっそのこと、ハイドンの全曲チクルスを聴かせてもらいたいくらいです。まあ無理ですが・・・。それにしても、今日のハイドンの弦楽四重奏曲 第30番Op.33-2 「冗談」は見事な演奏で、その演奏レベルが高いからこそ、この曲のユーモアが楽しめました。この曲はハイドンの《ロシア四重奏曲》という作品33の6曲の中の一つですが、素晴らしい傑作です。彼らの素晴らしい演奏のお蔭でハイドンの音楽の上質さを再認識させられました。2曲目のヴォルフの《イタリアのセレナード》も美しい演奏でした。

3曲目はシューベルトの弦楽四重奏曲 第12番「四重奏断章」です。前回弾いた第15番も素晴らしい演奏でしたが、今日の演奏も見事なシューベルトです。シュトルツ・ウント・ドランクを思わせる颯爽とした演奏で、さらにシューベルトの歌謡性もたっぷりと味わわせてくれる盤石の演奏です。シューベルトの全曲チクルスも聴きたくなります。彼らの表現する瑞々しいロマンは魅力的です。

後半のベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第14番はベートーヴェンの全作品の中で、弦楽四重奏曲 第13番と並んで最高傑作であるとsaraiは常々思っています。そういう特別な曲ですが、クァルテット・ベルリン=トウキョウは何の不満もない立派な演奏で応えてくれました。とりわけ、第1楽章の抒情的で繊細さに満ちた演奏、第7楽章(終楽章)の雄々しくて、精神性の深い演奏は圧巻でした。彼らはさらなる上を目指してもらいたいものです。もっともっと弾ける筈です。次のコンサートでは第13番と大フーガに挑戦してくれるのでしょうか。

今日も室内楽を聴く喜びを味わわせてもらいました。クァルテット・ベルリン=トウキョウに感謝です。

今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:クァルテット・ベルリン=トウキョウ
   守屋剛志(vn) モティ・パヴロフ(vn) グレゴール・フラーバル(va) 松本瑠衣子(vc)

   ハイドン:弦楽四重奏曲 第30番 変ホ長調 Op.33-2 「冗談」
   ヴォルフ:イタリアのセレナード ト長調
   シューベルト:弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」

   《休憩》

  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 Op.131

   《アンコール》
    クルターク:ミハーイ・アンドラーシュへのオマージュ「弦楽四重奏のための12のミクロリュード」Op.13 より、第5番 Lontano, calmo, appena sentito
    ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番ニ長調Op.18-3 より、第4楽章 Presto

最後に予習について触れておきます。
1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲 第30番Op.33-2 「冗談」は以下のCDを聴きました。

 ヴェラー弦楽四重奏団 1965~67年録音

1960年代のウィーン・フィルのコンサートマスターだったワルター・ヴェラーを中心にしたウィーン・フィル団員のカルテットが演奏したものです。非の打ち所がない見事なハイドンです。


2曲目のヴォルフの《イタリアのセレナード》は以下のCDを聴きました。

 ハーゲン・カルテット 1988年録音

ヤナーチェクのアルバムに一緒に録音されたものです。


3曲目のシューベルトの弦楽四重奏曲 第12番「四重奏断章」は以下のCDを聴きました。

 エマーソン・カルテット 1996年録音
 リンゼイ弦楽四重奏団(リンゼイズ) 1988年12月12日-15日 キャッスルトン・パリッシュ教会、シェフィールド、英国

いずれもそれぞれの四重奏団の特徴を生かした素晴らしい演奏。


4曲目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第14番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ弦楽四重奏団(リンゼイズ) 2001年6月25日-27日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国
 ブッシュ四重奏団 1936年

ステレオなら、このリンゼイズ、モノラルなら、ブッシュ四重奏団がこの曲の最高の演奏だとsaraiは確信しています。その深い味わいには感銘を覚えるのみです。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ハイデルベルク散策:学生牢は学生たちの夢の跡?

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/7回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク大学Universität Heidelbergの学生牢Studentenkarzerを見物しているところです。学生牢で見るべきものは壁に描かれた落書きです。

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階段の壁に沿って、びっしりと落書きがしてあります。

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階段の上に着きますが、まあ、汚らしいこと、この上なしって感じです。

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学生牢の鉄格子をくぐります。学生牢の中は落書きの量がさらに増えます。

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学生牢の中は窓からの明かりはありますが、仄暗い空間になっています。

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壁の落書きは横顔の肖像のようなものが多く、当時の学生の自己アピールのような感じです。

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学生牢の中の小部屋には壁、天井に至るまで、落書きだらけです。

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小部屋の一つ一つを覗き込みますが、どれも同じような落書きが続きます。

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まあ、よくも皆、こんなに落書きをしたもんです。学生牢の管理側もそれを野放しにしたんですから、まあ、おおらかなものです。

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この部屋の入り口には、パレ・ロイヤル、すなわち、王宮と書いてあります。学生も気取ったものです。学生牢なのか、学生寮なのか、判然としませんね。

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集団肖像画のような落書きもあります。いっぱしのアーティスト気分なのでしょう。

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落書きの絵と共に自分の名前も書き添えられています。自分の名前を書き残したかったのでしょうが、実際、100年以上も経った今日まで、自分の名前が残ることを想像できたのでしょうか。

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ちゃんと読めば、それなりに面白く、それ故に観光名所なのでしょうが、残念ながら落書きにしか見えません。もっとも壁に乱雑に描かれた文字や絵はデザイン的とも思えます。

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これはトイレでしょうか。

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ここは窓も大きく、明るくて快適そうな空間です。部屋のレベルにも濃淡があり、罪の程度で部屋を割り当てられたのかなと想像します。

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十分に見物したところで、そろそろ、階段を降りましょう。階段室にびっしりと描かれた落書きは壮観です。どうやって、天井などまで落書きしたんでしょう。

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学生牢の天使の落書きです。力作ですね。

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落書きだらけの階段を降りていきます。

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学生牢を出ると、中庭に趣きのある井戸があります。この水で彼らは喉を潤したのかな。

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中庭から学生牢の建物を見上げます。3階建ての建物です。

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学生牢の看板を見ながら、学生牢から離れていきます。

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学生牢を出ると、大学広場Universitätplatsに出ます。広場に面して、ハイデルベルク大学新館Neue Universitätの堂々とした建物が建っています。

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今日は時間もないので、大学の中を見るのは次の機会にして、ハイデルベルク城に向かうことにします。



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ハイデルベルク散策:ハイデルベルク城へ

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/8回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク大学Universität Heidelbergの学生牢Studentenkarzerの見物を終えて、次はハイデルベルク城Schloss Heidelbergに向かいます。
目抜き通りのハウプト通りHauptstraßeを歩いてもよかったのですが、雑踏を避けて、1本裏にあるイングリム通りIngrimstraßeを東に向かいます。この通りはほとんど歩く人がいませんね。

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やがて、コルンマルクトKornmarktに着き、右手を見ると、ハイデルベルク城Schloss HeidelbergへのケーブルカーHeidelberger Bergbahnenの乗り場があります。建物の壁にケーブルカーの絵があるので、分かりやすくていいですね。

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人はぞろぞろ歩いていますが、チケット売り場はそれほど混むほどではなく、行列も短いです。

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城の入場料込みのケーブルカーの往復のチケットが一人7ユーロです。

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乗り場もそんなに混んでいません。

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すぐにケーブルカーがやってきます。

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さあ、ケーブルカーに乗り込みましょう。

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ところで、ここは大観光地で、街は観光客でごった返していて、俄然、アジア人(中国人)が多いです。インド人も多いです。ケーブルカーは掘り下げられた軌道を走ります。

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すぐにトンネルの中を走り出します。

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あっという間にシュロス駅(ハイデルベルク・ケーブルカー)Bergbahn Heidelberger Schlossに到着。

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駅を出て、城に向かいます。

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これがシュロス駅の建物です。

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さて、アーチを抜けて、ハイデルベルク城の敷地に入ります。

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アーチを抜けるとすぐ左手に展望テラスがあります。まず、そちらを拝見。

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すぐ下に旧市街が広がり、その先にはネッカー川も見えます。

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この広い展望テラスに沿って、奥に進みます。

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展望テラスの奥のほうで観光客が眺めを楽しんでいます。そちらに行ってみましょう。

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城は半分、廃墟のようになっています。

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これが展望テラスからの眺めです。絶景ですね。聖霊教会Heiliggeistkircheもイエズス会教会Jesuitenkircheも見えています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらく、展望テラスからの眺めを楽しみます。



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古楽の愉悦:バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2020.2.16

バッハ・コレギウム・ジャパンのバッハを聴いて、満足しないことはありません。今日のように初聴きの曲ばかりだったとしても、その素晴らしい響きは器楽はもちろん、声楽も最上級です。

前半はまず、鈴木優人のパイプオルガンでコラール風の曲が2曲。安定した響きで心が癒されます。ファンタジアはコラール風の主題がフーガで折り重なって、妙なる音楽を形成します。激することも熱くなることもありませんが、その真摯な演奏に深い安寧を覚えます。続くコラールは短い曲ですが、祈りに満ちた音楽をしみじみと聴き入るのみです。オルガンで演奏されるコラールは今日のコンサートの幕開けにふさわしい雰囲気を醸し出します。

次はペルゴレージのスターバト・マーテルをバッハが編曲したもので、ドイツ語の歌詞で歌われます。ソプラノとアルト(カウンターテナー)の二人の歌手と小規模な室内オーケストラ(ヴァイオリン4人とヴィオラ1人、チェンバロと通奏低音)での演奏です。実はsaraiは原曲とこのバッハの編曲版の違いがあまり分からないんですが、いずれにせよ、その密やかで静謐さに満ちた演奏は心を優しく包み込みます。歌手2人の出来が素晴らしく、ソプラノの松井亜希がこんなに素晴らしいとは初めて気が付いた思いです。力みのないピュアーな高音はとても心地よく響きます。音楽的な表現も見事です。カウンターテナー(CT)のベンノ・シャハトナーは初めて聴きますが、ともかく、その声の透き通った美しさに魅了されます。sarai好みのCTです。正直言って、一声聴いて、ほっとします。意外にsarai好みの透き通った声のCTはなかなかいないので、がっかりすることも多いですからね。2人の美しい声の独唱、重唱が続き、何とも言えない心地になります。BCJの古楽アンサンブルも2人の独唱者と同様に美しい響きの演奏です。古楽の楽しみ、極めれりという心境です。最後のアーメンでこの美しい古楽は静謐に終わります。鈴木雅明の音楽構成・解釈・表現の見事さが際立っていました。

後半は鈴木雅明がマイクを持って、舞台に現れて、簡明な講義があります。後半のモテットというのは“言葉”という意味であり、カンタータ以上に合唱に重点があるそうです。19世紀には、器楽なしで合唱のみでの演奏も流行したそうですが、バッハの時代には器楽と共に演奏されたので、BCJでは器楽付きで演奏するそうです。また、本来、モテットはお葬式に演奏するためのもので、晴れやかな音楽であったとしても、それは死者が天国に迎い入れられるためということ。しかしながら、今日演奏するモテットは難しい対位法の技法を用いているので、お葬式前に急に演奏の準備をするのは難しかろうという点も指摘されました。

後ろに合唱隊がずらりと並びます。最初はどういう並び方か、分かりませんでしたが、よくよく聴いて分かりました。左右に混成四部の2つの合唱隊が分かれて並び、それぞれはソプラノ3人、アルト(CT含む)3人、テノール2人、バス2人という構成です。計20名で、その中に独唱者4人も含まれています。室内オーケストラは先ほどの構成にオーボエ3人(オーボエ・ダ・モーレ(もしくはバロックオーボエ)1人とオーボエ・ダ・カッチャ二人)とファゴット1人を加えたもので、曲によっては通奏低音のみになります。
まず、器楽のみで、カンタータ《わが片足すでに墓穴に入りぬ》BWV 156より〈シンフォニア〉が演奏されます。有名な旋律がオーボエの三宮正満によって吹かれますが、いつもの名人ぶりに比べると、少し響きに精彩がありません。オーボエは繊細な楽器なので、いつも絶好調とはいかないのですね。ともあれ、美しい旋律に心が和みます。
続いて、モテットのBWV 226、BWV 229、BWV 225。それぞれ、3曲、2曲、3曲から構成される小規模な合唱曲です。たしかに複雑な対位法の合唱が左右の合唱隊が入れ替わり歌いながら進行します。素晴らしい声楽の響きにうっとりと聴き入ります。コラールが歌われると、心が洗い清められる思いです。バッハのコラールの合唱の美しさは素晴らしいです。BCJの合唱はそれを見事に表現します。お葬式でこういう美しいコラールが歌われる胸がジーンと熱くなるでしょう。

今日は珍しくアンコール曲があります。今回のコンサートは今シーズンの定期演奏会の最後なので、シーズン全体のアンコールだそうです。また、今日のCTはヨーロッパで活躍している人でBCJに初登場なので、アルトのアリア1曲だけのカンタータ BWV53をやるとのこと。もっともこの曲はバッハの真作ではないことが分かっているそうです。ともあれ、CTのベンノ・シャハトナーは美しい歌声を聴かせてくれました。


今日のプログラムは以下です。


  指揮・チェンバロ:鈴木雅明
  ソプラノ:松井 亜希
  アルト:ベンノ・シャハトナー
  テノール:櫻田 亮
  バス:ドミニク・ヴェルナー
  オルガン独奏:鈴木 優人
  オーボエ:三宮正満、荒井豪、森綾香
  ヴァイオリン:若松夏美、高田あずみ
  ヴィオラ:秋葉美佳
  チェロ:山本徹
  ヴィオローネ:西澤誠治
  ファゴット:堂阪清高
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


J. S. バッハ

ファンタジア ハ短調 BWV 562
《われらの悩みの極みにありて》BWV 641

詩編51編《消してください、いと高き主よ、私の罪を》BWV 1083
      〜ペルゴレージ《スターバト・マーテル》による〜

 《休憩》

カンタータ《わが片足すでに墓穴に入りぬ》BWV 156より〈シンフォニア〉
モテット《み霊はわれらの弱きを助けたもう》BWV 226
モテット《来ませ、イエスよ、来ませ》 BWV 229
モテット《主に向かいて新しき歌をうたえ》BWV 225

 《アンコール》

カンタータ《いざ打てかし、願わしき時の鐘よ》BWV 53(偽作、ゲオルク・メルヒオル・ホフマン作?)


最後に予習について、まとめておきます。

最初のファンタジア ハ短調 BWV 562は当初のプログラムで予告されていなかったので予習なし。《われらの悩みの極みにありて》BWV 641は以下のCDで予習をしました。

 アンジェラ・ヒューイット(ピアノ版) 2001年頃までに録音
 ロベルト・ケプラー(ジルバーマン・オルガン) 1966年頃の録音 フライブルク大聖堂
 マリー=クレール・アラン 1990年9月、アルクマール(オランダ)、聖ラウレント教会

本来はオルガンで弾かれるべきでしょうが、アンジェラ・ヒューイットのピアノの抒情的な思い入れには痺れます。


詩編51 BWV 1083は以下のCDで予習をしました。

 エマ・カークビー(ソプラノ)、ダニエル・テイラー(カウンターテノール)、シアター・オブ・アーリー・ミュージック 2006年2月 Chapelle Notre-Dame-de-Bon Secours, モントリオール, カナダ

古楽の名手、エマ・カークビーのソプラノが際立っています。なお、カークビーはペルゴレージの原曲も2度も録音しています。

追加でペルゴレージの原曲《スターバト・マーテル》も以下のCDで聴きました。

 バーバラ・ボニー、ショル、ルセ指揮ル・タラン・リリーク 1999年録音

バーバラ・ボニーの美しいソプラノが聴きものです。アンドレアス・ショルのカウンターテノールももちろん、美しいです。


カンタータ《わが片足すでに墓穴に入りぬ》BWV 156の〈シンフォニア〉は以下のCDで予習をしました。

 バティアシヴィリ、バイエルン放送室内管弦楽団 2013年12月 グリューンヴァルト、アウグスト・エファーディング・ホール

ヴァイオリンが旋律を奏でる編曲版です。バティアシヴィリの美しいヴァイオリンの音を堪能できます。


モテットのBWV 226、BWV 229、BWV 225は以下のCDで予習をしました。

 野々下由香里、松井亜希(ソプラノ)
 ダミアン・ギヨン(アルト)
 水越啓(テノール)
 ドミニク・ヴェルナー(バス)
 鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン 2009年6月 神戸松蔭チャペル

何の不足もない演奏です。



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テーマ : クラシック
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       バッハ・コレギウム・ジャパン,  

最愛の人・・・

最愛の人は我が愛する妻ではありますが、この世にもう一人、かけがいのない人がいます。母です。その母が今朝、逝きました。
今、深夜の葬祭場で妻と二人で母を見守っています。優しい母でした。長年、オペラ鑑賞を共にした相棒でもありました。昨年の宮崎音楽祭でプッチーニの《ラ・ボエーム》で中村恵理のミミの絶唱を聴いたのが一緒にオペラを鑑賞する最後の公演になりました。国内外で一緒に100回近くオペラに通いましたが、もうこれからはそれはないのだと思うと寂しさがつのります。
安らかに眠っている母は今にも起きてくるような気がしますが、それはないのだと自分に言いきかせるのみです。
お通夜、お葬式が続くので、しばらく、ブログを休載するかもしれません。お許しください。



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テーマ : 思うこと
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つつがなく・・・

母のお通夜、お葬式がつつがなく、終わりました。が、母の死がまだ、実感できていないというのが現在の状況です。イヴェントをこなしていく中で自分の意識も希薄化していきました。最後に焼却炉の点火ボタンを押すとき、急に自分の体の一部が欠落していくような喪失感に襲われて、一瞬、躊躇してしまいました。人間として存在していた母の体は死によって魂が抜け落ちたとは言え、燃え尽きた骨だけの灰と化しました。これが母とは思えません。あの優しかった母の魂は今、どこに在るのでしょう。人生は無常です。

明日から、saraiの日常は表面上、通常に戻ります。



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ハイデルベルク散策:ハイデルベルク城の展望テラスからの絶景

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/9回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ケーブルカーでハイデルベルク城Schloss Heidelbergのある丘に登って、展望テラスからの眺めを楽しんでいるところです。
展望テラスの下には旧市街の町並みが広がり、その先にはネッカー川の流れが見えます。ネッカー川にはカール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)が架かり、その対岸は新市街です。対岸の丘の中腹には、哲学者の道Philosophenwegらしきものも見えています。

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展望テラスの先にはディッカー塔Dicker Turmが見えます。この角度からは分かりづらいですが、半ば破壊された状態です。

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山際の方を眺めます。この山の先にベルクフリードホフBergfriedhofという墓地があり、そこに巨匠フルトヴェングラーが眠っています。明日の朝にでも墓参する予定です。

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聖霊教会Heiliggeistkircheをズームアップ。

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これはアルテブリュッケ(古橋)。橋の上は観光客で賑わっています。

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これはイエズス会教会Jesuitenkirche。その先にはハイデルベルク大学Universität Heidelbergも見えています。

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イエズス会教会の尖塔の向こうには、ネッカー川の流れが蛇行しています。

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さて、展望テラスからの眺めを満喫し、ハイデルベルク城の城郭を巡ります。これはディッカー塔に続く高い城壁です。

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城壁はハイデルベルク城の本館に続いています。

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今いる展望テラスのある公園からは深い濠を隔てて、ハイデルベルク城の威容が見えています。

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その濠に沿って、展望テラスの入り口のほうに向かいます。向かいには巨大なハイデルベルク城の城郭が聳えています。

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これが展望テラスの公園とハイデルベルク城の城郭を隔てる大きくて深い濠です。

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展望テラスの公園の入り口にあるエリザベート門Elisabethentorに戻ってきました。

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これが展望テラスのある公園の全景です。

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エリザベート門を抜けたところで、振り返って、門の美しいファサードを眺めます。門の向こうが展望テラスのある緑の公園です。

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次はいよいよ、ハイデルベルク城の城郭の中を見学しましょう。



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ハイデルベルク散策:ハイデルベルク城の城内に漂う廃墟の美

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/10回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク城Schloss Heidelbergの丘を巡っているところです。
展望テラスのある公園を出ると、ハイデルベルク城の城郭の入り口の前です。橋楼Brückenhausの先に時計のある城門塔Wart Turmが見えています。

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その城郭の中に入る前に、アイスクリームで、一服しましょう。アイスクリームのショップは大人気です。

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ハイデルベルク城の城郭を眺めながら、アイスクリームで疲れを癒します。

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さて、城郭に入場します。お濠にかかる橋Brückeを渡り、城門塔に近づきます。時計のある塔は52mもの高さです。

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お濠に架かる橋の上から、下のお濠の中を覗き込みます。

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左方にはお濠の向こうに、展望テラスのある公園が見えています。

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城門塔の真下から、塔を見上げます。2体の騎士の像が城門を守っています。

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城門塔を抜けて、ハイデルベルク城の城内に入ります。城内は大きな建物に囲まれています。

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右手の城壁の奥には大きな塔が見えます。火薬塔です。

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城内を進んでいきます。正面にはフリードリヒ館Friedrichtsbauが古い趣きで建ち、左手には、半ば廃墟のようなループレヒト館Ruprechtsbauがあります。

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左手にあるループレヒト館です。

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城内の右手には、オットー・ハインリヒ館の廃墟が見えます。

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フリードリヒ館、ガラスの広間棟、オットー・ハインリヒ館が並んでいます。

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フリードリヒ館の左手には、婦人部屋棟があります。

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婦人部屋棟とループレヒト館に挟まれて、図書館棟が建っています。

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フリードリヒ館を近くから眺めます。古色蒼然たる美しさがあります。

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フリードリヒ館の前から後ろを振り返ります。正面には井戸棟、その左がエコノミー棟、右奥には城門塔、その右手がループレヒト館です。

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左を見ると、オットー・ハインリヒ館の廃墟の窓を透かして、青空が見えています。

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オットー・ハインリヒ館の右手には、ルードヴィッヒ館が続きます。

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ハイデルベルク城は30年戦争やプファルツ継承戦争で廃墟のようになっていますが、その鄙びた姿がかえって素晴らしく感じられます。廃墟なのですが、これがこの城の魅力かもしれません。



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ハイデルベルク散策:ハイデルベルク城のバルコニーからの絶景

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/11回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク城Schloss Heidelbergの城内を巡っているところです。
フリードリヒ館Friedrichtsbauの通路を抜けて、フリードリヒ館の裏にある展望バルコニーに向かいます。

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バルコニーの右手には鐘楼が見えます。

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バルコニーは綺麗な手すりで囲まれています。

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ネッカー川の上流方向が見下ろせます。

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こちらは旧市街です。ネッカー川に架かるアルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke、聖霊教会Heiliggeistkircheもくっきりと見えています。

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バルコニーから後ろを振り返ると、フリードリヒ館が聳え上がっています。

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バルコニーの下には、一段低いところに大砲があります。ネッカー川に睨みをきかせています。

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再び、フリードリヒ館を仰ぎ見ます。

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フリードリヒ館の左には、ガラスの広間棟と鐘楼が並んでいます。

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バルコニーの左端からの眺めです。

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バルコニーの端には東屋が建っています。

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東屋に入ってみましょう。

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東屋からの眺めは格別です。アルテ・ブリュッケ(古橋)、聖霊教会、イエズス会教会Jesuitenkircheというハイデルベルクの旧市街のランドマークがすべて見渡せます。

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旧市街とネッカー川の眺めを満喫します。

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東屋の窓を通した風景です。

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選帝侯のバルコニーと呼ばれる展望テラスは多くの観光客で賑わっています。

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緑あふれるネッカー川の上流は美しい眺めです。

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バルコニーの手摺を通した風景です。

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ハイデルベルクの美しい夕景に見とれます。

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フリードリヒ館、ガラスの広間棟、鐘楼が並ぶ光景は壮観です。

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フリードリヒ館の屋根から突き出している雨樋は金色のドラゴンでしょうか。

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屋根の中央部分のドラゴン雨樋の上には、騎士像が建っています。

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フリードリヒ館の壁には勇壮なライオンのレリーフが飾られています。

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バルコニーからの眺めを満喫したところで、次はハイデルベルク城にある世界最大級のワインの大樽を見に行きます。



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ハイデルベルク散策:ハイデルベルク城のワインの大樽

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/12回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク城Schloss Heidelbergの城内を巡っているところです。
フリードリヒ館Friedrichtsbauの裏にある展望バルコニーからの眺めを楽しみました。いったん、フリードリヒ館の表に出て、そこから、左手にある斜路を降りていきます。

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大きな木の扉の中に皆が吸い込まれていきます。その先にハイデルベルク城で有名な世界最大級のワインの大樽Großes Fassがある筈です。

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斜路から上方を見上げると、フリードリヒ館が聳え立っています。金色のドラゴンの雨樋が突き出しています。

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大きな扉を抜けて、大樽棟の内部に入ると、ワインの大樽が目に飛び込んできます。普通のワイン樽が置かれているので、如何にこの大樽が大きいのかが分かります。

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しかし、この大樽が目指すものではありませんでした。この大樽の先に進みます。

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予想以上の巨大なワイン樽があります。これがお目当てのワインの大樽です。その樽の横には階段が備え付けられていて、樽の上に上れます。

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さあ、我々も上りましょう。

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saraiだけが上っていきます。

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配偶者は下でsaraiの上るのを見ています。樽の上と下で写真を撮り合おうという趣向です。

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saraiが樽の上近くに達します。少し周り込んで樽の上に向かいます。

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これが樽の上。ステージのようになっています。

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ステージの上から下を覗きます。結構、高いですね。下では配偶者が上を見上げています。

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上から覗き込むsaraiの姿を配偶者が下からパチリ。

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saraiはすぐに樽の下に下りていきます。階段は一方通行になっていて、下りの階段はこの先に螺旋階段があります。

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螺旋階段を下りていきます。樽の正面の左側に出ていきます。

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配偶者は下で樽の前面を眺めています。

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saraiは樽の真下から見上げます。樽の巨大さが分かります。直径7m、長さ8.5m、容量222,000ℓ(ワイン30万本分)という巨大なワイン樽です。昔は税金をワインで納めることができたので、こういう大きな樽が必要でした。過去に3回ほど、ワインで一杯に満たされたそうです。

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大樽の前の柱には、この大樽の制作に使われたコンパスとカンナが飾られています。いかにもドイツ人らしい精密な仕事ぶりが偲ばれます。その下に立つ人形はペルケオの像です。ペルケオは道化師でワイン樽の番人でもありました。大酒飲みでもあり、1日に15本ものワインを飲み続けたそうです。医者にそれを止められ、水を飲んだら、1日で死んでしまったという逸話が残っています。

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大樽の前でsaraiを記念撮影。もっともsaraiはワイン好きではありますが、こんなに大量のワインは要りません。

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巨大なワイン樽にびっくりしながら、大樽棟を出て、また、扉の前の斜路を上って、フリードリヒ館の前に出ます。

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これでハイデルベルク城はほぼ見学終了。もう少しだけ、ぶらぶらします。



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ハイデルベルク散策:ハイデルベルク城~アルテ・ブリュッケ

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/13回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク城Schloss Heidelbergの城内を巡り、ハイデルベルク城のワインの大樽に驚かされたところ、城内の見学はほぼ終了です。
少しだけ、城内をぶらつきます。目の前には、オットー・ハインリヒ館の廃墟が聳えています。

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オットー・ハインリヒ館の右手に続くルードヴィッヒ館に近づきます。煉瓦塀の向こうに城門塔Wart Turmが見えています。

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ルードヴィッヒ館の前の石段を上って、そこから、城内の中庭を眺めます。

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そろそろ、ハイデルベルク城の城郭を出ます。城郭の入り口の橋楼Brückenhausを出たところから城門塔Wart Turmのほうを振り返ります。観光客がぞろぞろ出てきます。もう、夕方の6時ですからね。

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この橋楼の前にハイデルベルク城の城内の案内図があります。城内を巡ったポイントをこの案内図で振り返ってみましょう。

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ハイデルベルク城のお濠に沿って、もう少し奥のほうに行ってみましょう。左手には城門塔が見えています。

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城郭の東の端まで行くと、廃墟になった火薬塔が無残な姿を見せています。

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この火薬塔の先まで行くと、城郭はお濠に囲まれています。

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その先はまた、緑の公園があります。シュロスガルテン・ハイデルベルクSchlossgarten Heidelbergと呼ばれる公園です。

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きりがないので、このあたりでハイデルベルク城の散策は切り上げます。
来たときと同じケーブルカーで帰ります。シュロス駅(ハイデルベルク・ケーブルカー)Bergbahn Heidelberger Schlossで待つこと暫し、ケーブルカーが上から降りてきます。

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到着したケーブルカーに乗って、また、旧市街に戻ります。

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旧市街の人気のない路地、フィッシャーガッセFischergasseを抜けて、ネッカー川に向かいます。

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ネッカー川に架かるアルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brückeの上から、先ほどのハイデルベルク城の美しい姿を眺めます。

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ネッカー川の川面には夕陽の強い輝きが煌めいています。

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ハイデルベルク城を眺めながら、対岸に向かって、橋を歩いていきます。

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次は対岸の丘の上にある哲学者の道Philosophenwegに向かいます。



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ハイデルベルク散策:哲学者の道に続くシュランゲン小道の急坂

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/14回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク城Schloss Heidelbergの見学を終えて、ネッカー川に架かるアルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brückeの上に立っています。
ネッカー川の静かな川面の向こうにハイデルベルク城の堂々たる姿が眺められます。

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橋を渡って、対岸にある哲学者の道Philosophenwegを目指します。橋を渡り終えて、ネッカー川沿いに少し左に移動します。川岸は緑に覆われています。

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川沿いのノイエンハイマー・ランド通りNeuenheimer Landstraßeを渡ると、哲学者の道に続くシュランゲン小道Schlangenwegがあります。哲学者の道への案内標識もあります。

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石塀に挟まれたシュランゲン小道を進んでいきます。

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両側の石塀の上は緑に覆われて、周りの視界はまったく遮られています。夕闇になると、ちょっと怖い雰囲気ですね。

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しかも道は曲がりくねって、先の様子も分かりません。まるで迷路を歩いている感じです。

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石畳の道はだんだんと上り坂になっていきます。

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ここから先は真っ直ぐに上っていきます。

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石塀の上には緑深い山だけが広がっています。

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やがて、石塀が途切れて、ぱーっと視界が開けます。向かい側の山にハイデルベルク城の姿が見えてきます。

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旧市街も見渡せます。

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アルテ・ブリュッケもハイデルベルク城も旧市街もすべて見渡せます。

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さて、また、石畳の道を上っていきます。

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どんどん、眺めが美しくなってきます。

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ハイデルベルク城も綺麗に見えています。

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アルテ・ブリュッケの橋の上は観光客で賑わっているのが見えています。聖霊教会Heiliggeistkircheもくっきりと見えています。

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かなり、丘の上まで上ってきたので、哲学者の道へまもなく着きそうです。



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ハイデルベルク散策:哲学者の道からの美しい眺め

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/15回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中です。
ハイデルベルク城Schloss Heidelbergの見学を終えて、哲学者の道に続くシュランゲン小道の急坂を上っているところです。坂の上からの眺めは素晴らしいです。ネッカー川とその向こうに広がる旧市街が綺麗に見渡せます。

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旧市街の先にはハイデルベルク城も見えています。

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美しい眺めを楽しみながら、シュランゲン小道の最後の坂を上っていきます。

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これが最後の急な石段です。かなりきついですが最後の頑張りです。

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上方に哲学者の道らしきものが見えてきました。あと少しです。

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最後の数段の石段を上り終え、ようやく、哲学者の道に出ました。

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ここからは山の緑に少し邪魔されていますが、旧市街が見えています。

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哲学者の道は、山の中腹にある、何の変哲もない道ですね。京都の哲学の道を連想させるような要素はどこにもありません。

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それでも少し歩いていくと、見晴らし台に着きます。ハイデルベルクの美しい町の眺めが楽しめます。

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見晴らし台にある展望デッキのようなものに上がってみましょう。

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ここから、対岸のハイデルベルク城を眺めます。見下ろす感じでハイデルベルク城が見えています。

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ズームアップして、ハイデルベルク城の全景を眺めます。こうして遠くから眺めると、半ば廃墟と化したお城とは思えないほどの美しさです。

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これが見晴らし台からの眺めです。ここから眺める夕景は見事なものです。

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ハイデルベルク城からさらに高い所に上っていくケーブルカーの線路も見えています。

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これでほぼハイデルベルクは見尽くしました。残りは一番大事なフルトヴェングラーが眠る墓地ベルクフリートホフBergfriedhofだけです。
哲学者の道からシュランゲン小道を下りていくと、対岸のハイデルベルクの町の眺めの案内図の看板が立っています。

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再び、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brückeを渡って、旧市街に戻ります。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もう、夜の7時半です。夕食にしましょう。



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ハイデルベルク散策:ドイツ料理で美味しく夕食

2018年8月26日日曜日@ハイデルベルク/16回目

ハイデルベルクHeidelbrgの街歩き中を終えました。小さな旧市街はほぼ半日で十分に周ることができます。それでも疲れ果てました。
夕食をいただいて、元気回復としたいですね。で、一番のお目当てのレストランに電話しますが、お休みのようです。2番目のレストランに行きます。この辺りというところで迷います。どうも、違うような気がします。よくよく検討したところ、間口の狭い小さそうに見えるお店が正解で、危うく間違えるところでした。テラス席は2席しかなく満席で、レストランの中に入ると、物凄く奥に続いています。お客でいっぱいです。お店のスタッフに何とか席を見つけてもらいます。マルクト広場Marktplatzからハウプト通りHauptstraßeに入ってすぐのところにあるパルムブロイ・ガッセPalmbräu Gasseというビヤホールのようなドイツ料理レストランです。

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店内は仄暗く、よい雰囲気です。

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お客さんたちはお酒を飲むのが中心のようです。

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メニューは何と日本語のメニューが用意されています。まずはスナックのシュヴァーベン地方手作りマウルタッシェンを選択。

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そして、当店のおすすめ料理である当店自慢のシュバイネハクセ。ミュンヘンから直送されたものをグリルしたもので、日本語では豚すね肉のカリカリ焼きと表現されています。

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飲み物はビールではなく、saraiのお好みの白ワイン。バレルワイン(瓶詰せずに樽のまま保存されるワイン・・・そうです。あのハイデルベルク城の大樽と同じようなものです。)とティーフェンバッハ(ライン川のローレライ付近)のリースリンクをいただきます。

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それほど待たされずに料理が出てきます。これはマウルタッシェン。大きめのラヴィオリみたいなものです。もっとも添えられた野菜のほうが目立っています。

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これが名物のシュバイネハクセ。豚肉を巻き付けたような形です。

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このレストランは当たりで、とっても美味しい料理とワインです。それをヨーロッパ流にたっぷりと時間をかけていただきます。店内はずっと混み合っています。

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お店を出たときには1時間半ほどの時間が流れていました。これがお店の看板です。

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マルクト広場に出ると、ライトアップしたハイデルベルク城の幻想的な姿が見えます。

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ホテルの前に戻ると、夜の闇のネッカー川にアルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brückeの姿が浮かび上がっています。

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ホテルに着くなり、ぐったり疲れて、ベッドに倒れ込みます。
明日は1日、ハイデルベルクです。フルトヴェングラーのお墓参りをした後、ネッカー川の古城巡りを計画しています。



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フルトヴェングラーが眠る墓地:苦難の道

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク

旅の15日目、ハイデルベルクHeidelbrgの2日目です。

フルトヴェングラーが眠る町、ハイデルベルク訪問にやってきて、昨日は葬儀が行われた聖霊教会Heiliggeistkircheに行きました。今朝はフルトヴェングラーが眠る墓地ベルクフリートホフBergfriedhofを訪れます。

朝目覚めて窓を開けると、どんよりと曇っています。今日は危ない天候ですね。元々雨の予報だったのですが、昨日の予報では晴れに変わり喜んでいたのですが、やはり雨になりそうです。ともかく、フルトヴェングラーのお墓参りに行くことにします。簡素ですが、ここのホテルは朝食がついているので、美味しくいただいた後、出かけます。墓地へはバスで行きます。ホテルを出て、ネッカー川に架かる橋、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelbergの前に立ちます。

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この橋の袂がバス停です。

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バスがやってきたタイミングで、乗る方向が間違いだと気づきますが、急遽、ルートを変更して、このバスに乗っていくことにします。ビスマルクプラッツBismarkplatzのバスセンターで39番のバスに乗り継いで、墓地の最寄りのバス停、アロイス・リンク・プラッツAlois-Link-Platzで無事、降車。

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うっ、どちらに向かって行けばいいのか、迷います。何の目印もありません。

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ともかく、バス停から、適当にこっちだと思う方向に向かって歩き始めます。

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バスに乗っているころから小雨が降り出したので、傘をさして歩き始めます。とても細かい雨が、降ったり止んだり程度なのが幸いです。歩き始めてすぐに悩み始めます。どうもよく地理が分かりません。

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いったん、バス停の前に戻りますが、それでもよく分かりません。

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何とか方向を見極めて進みますが、なんだか不安です。

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本当に細い山道に入り込むことになり、さすがに変だということになります。

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道行く人に訊くと、一人の人は知らないという返事。まっすぐ進むしかありません。

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どこまでも山道が続きます。

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もう一人の人は、その山道でよいという返事。この人は、我々が山道を歩き始めるのを見守り、それでよいのよと後押ししてくれます。

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配偶者は、お墓参りがこんな道ではだれも来れないのではとつぶやいています。まあ、裏道ではないかということで、そのまま進みます。

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物凄い急坂をヒーヒー言いながら登ります。

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かなり登ったところで、ちゃんとした道路に出ます。やはり抜け道だったのでしょうか。

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山の中腹からは町が見下ろせます。綺麗な景色ではありますが、それを楽しんでいる余裕はありません。

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さて、この先どう進めばよいのか分かりません。途方に暮れて、町の景色を眺めるだけです。

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近くで植木の手入れをしている人に尋ねると、しばし考えこんだ末に、下っていく方向に進むとT字路にぶつかるので、そこを右だよと教えてくれます。せっかく上ったのに下るのかしらと思いながらも、指示通りに歩いていきます。

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何やら、墓地の石塀みたいなものもありますが、それも定かではありません。

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だんだん、町の景色も変わり、随分と下ってきました。

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どんどん下ると、確かにT字路に出ます。と、すぐ左の方向に墓地への入り口が見えます。なんか変ですが、ともかく墓地にはたどり着けたので、良しとしましょう。

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さあ、墓地に入りましょう。ところがこれも間違っていたんです。さっきの人は左ではなく、右に行けと言っていたんです。いやはや、まさに苦難のお墓探しです。



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フルトヴェングラーが眠る墓地:お墓を清めて、静寂の時間・・・

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/2回目

ハイデルベルクHeidelbrgはフルトヴェングラーが眠る町。フルトヴェングラーが眠る墓地ベルクフリートホフBergfriedhofを訪れています。

最寄りのバス停から迷走した挙句、何とか墓地の入り口に着きました。ゆっくりと入り口に向かいます。

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ようやく、墓地の入り口の前に立ちます。ここまでバス停から迷いに迷って、およそ25分ほども山道をさすらいました。

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墓地の中に足を踏み入れます。

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入り口には地図があります。

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地図には番号が振ってあって、実はちゃんとフルトヴェングラーのお墓はルンドヴェーク1の22番と書いてあります。

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地図の通りに行けば、すぐにフルトヴェングラーのお墓が見つかる筈でした。ところが、saraiは地図上の入り口の場所を誤認していたんです。
すぐに礼拝堂の前に着きますが、ここから少し迷います。

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ここは山全体が墓地になっているようで、細かい山道に沿ってお墓が並んでいます。何本も分かれ道があるので、とってもわかりづらいのです。前もって用意した地図とは少し違うようですが、なにせ大雑把な地図だからそんなものかと進みます。と、急に自分の間違いに気付きます。全く思い違いをしていました。シュタイガー通りSteigerwegの西門と思った入り口は東門だったようです。おじさんの指示通りにT字路を右に行けばシュタイガー通りの西門に出たようです。でも、ようやく正しい自分の位置が分かったので、今度はしっかりと目的のフルトヴェングラーのお墓に向います。真っ赤なインパチエンスの花が印象的なお墓が目に入りますが、それがフルトヴェングラーのお墓でした。降ったり止んだりしている雨でしたが、今は止んでいます。よかったです。お墓の隣には水道の蛇口とジョウロがあります。

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まずはお墓を水で洗い流して、綺麗にします。

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丁寧にお墓全体を洗い清めます。

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何度も水を汲んで、一心に掃除します。

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フルトヴェングラーのお墓だけでなく、ご家族のお墓も洗い清めます。

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お墓の状態を入念にチェック。

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さらにお墓の裏からも掃除します。

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これでようやく綺麗になりました。

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そして、綺麗になったお墓を写真撮影。

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墓石の周りに刻まれている墓碑銘はNUN ABER BLEIBT GLAUBE,HOFFNUNG,LIEBE,DIESE DREI.(さあ、しかし、信仰・希望・愛の3つが残っていきます。)ABER DIE LIEBE IST DIE GROSSTE UNTER IHNEN.(しかし、愛がこれらの中で最も偉大なものです。) キリスト教の「コリント人への第一の手紙」の一節だそうです。いかにもロマンチストのフルトヴェングラーにふさわしい言葉ですね。

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右隣の小さな墓石は5年前の2013年に亡くなったエリーザベト夫人のものです。

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左隣は母親と妹の墓石です。

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愛する女性たちに囲まれて、フルトヴェングラーも幸せですね。

何故か、お墓の前の通路を挟んだ向かいにはベンチがあります。このベンチに腰かけて、PCでフルトヴェングラーを偲ぶ音楽を聴きましょう。墓地は森閑とした雰囲気に包まれています。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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