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フルトヴェングラーが眠る墓地:お墓の前で巨匠を偲ぶ音楽は・・・

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/3回目

ハイデルベルクHeidelbrgはフルトヴェングラーが眠る町。フルトヴェングラーが眠る墓地ベルクフリートホフBergfriedhofを訪れています。

今、世紀の巨匠フルトヴェングラーの墓前に立っています。お墓の左側からお墓を眺めています。

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次は右側から眺めます。

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では、お墓の前のベンチに腰かけて、フルトヴェングラーを偲ぶ音楽を聴きましょう。

聴いたのは以下の録音です。

 ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》から前奏曲と愛の死(全曲盤から編集しました)
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮フィルハーモニア管、キルステン・フラグスタート
 1952年6月録音

愛と死をテーマにした音楽ですし、録音嫌いだったフルトヴェングラーが初めて、レコード録音の価値を認めた演奏なので、これを選びました。《トリスタンとイゾルデ》はバイロイト音楽祭で聴いたばかりだしね。
うねるような演奏はロマンの香りが高く、音楽の密度がどんどん濃くなっていきます。森閑とした墓地にその響きがしみ渡っていきます。ここに眠るフルトヴェングラーにも日本人のファンの気持ちが伝わったでしょうか。

これで万感の思いを込めて、フルトヴェングラーのお墓に別れを告げます。配偶者によれば、saraiは極度の興奮状態にあったそうです。そうかもしれません。

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これでハイデルベルクでやるべきことは終えました。この間止んでいた雨が、また降りだします。

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落葉の舞い散る石畳の道を歩いていきます。

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山の墓地を下っていきます。

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林の中にお墓が点在しています。

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今度はちゃんとシュタイガー通りSteigerwegの西門のほうに来ました。ここにもさっきと同じ地図が立っています。

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西門の前に出ます。

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西門を出て、シュタイガー通りを下っていきます。きっと、バス停があるはずです。

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すぐに、線路の上を渡ります。

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線路を通り過ぎたところで道を振り返ります。この通りを来れば、何の苦労もなかったわけです。

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すぐ、バス停が見えてきます。

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降り立ったバス停、アロイス・リンク・プラッツAlois-Link-Platzにたどり着きました。さっきは歩き始めてすぐに道を間違えたようです。間違った場所が分かり、気分はすっきりですが、それにしても大変な無駄足でした。

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どこをどう間違って歩いたかを地図上で見て、反省します。

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さて、バス停にあるバスのルートマップをチェックします。

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雨は激しくはないのですが、降ったり止んだりなので、これからの予定だったネッカー川の古城に出かけるのは止めにして、ハイデルベルクの街歩きをすることにします。ということで、バスを待ちます。

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すぐにやってきた39番のバスで、バスセンター、ビスマルクプラッツBismarkplatzに戻ります。

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ビスマルクプラッツは旧市街の入り口なので、ここから旧市街へ伸びるメインストリート、ハウプト通りHauptstraßeを歩いていきましょう。



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フルトヴェングラーのお墓参りの後はハイデルベルクの町歩き

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/4回目

ハイデルベルクHeidelbrgはフルトヴェングラーが眠る町。フルトヴェングラーが眠る墓地ベルクフリートホフBergfriedhofで感銘のひとときを過ごしました。

その後、バスセンター、ビスマルクプラッツBismarkplatzに戻りました。ここから、ハイデルベルクの町歩きをします。
その前にバス停のすぐ近くにある大きなショッピングモールが気になったので、ちょっと寄り道。入って、びっくり。大きなアジア食材売り場があります。もちろん、その中に日本の食材も豊富にあります。これは麺コーナー。讃岐うどんから冷麦まで並んでいます。

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カップ麺も袋麺も豊富にありますが、エスニックが多いかな。

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おおっ、我が出前一丁がずらりと品揃え。

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和風陶器まで揃っています。

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冷凍食品を覗くと、枝豆があります。

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日本酒まであるのにびっくり。久保田がありますね。それも千壽という頃合のお酒です。一体、誰が買うんでしょうね。

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ハイデルベルクに日本人コロニーでもあるんでしょうか。驚きつつ、ショッピングモール、ガレリア・カウフホーフGaleria Kaufhof Heidelbergを出ます。
さて、ビスマルクプラッツは旧市街の入り口なので、ここから旧市街へ伸びるメインストリート、ハウプト通りHauptstraßeを歩いていきましょう。人通りも多く、お店も並んでいます。

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町の地図の看板もあります。ハウプト通りはネッカー川と並行して、聖霊教会Heiliggeistkircheのあるマルクト広場Marktplatzまで続いています。

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通り沿いのベンチも変わっています。銅像が座っています。

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綺麗なアーケードもありますね。

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ハウプト通りを進んでいきます。

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おや、この通りにもハイデルベルク大学のキャンパスがあります。さすがに大学の町ですね。

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キャンパスはこの建物のようです。キャンパスの前はアナトミエガルテンAnatomiegartenという公園になっていて、銅像も立っています。

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ハウプト通りには、洋服屋や靴屋、雑貨屋、食べ物屋さんが並んでいます。

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街角に花屋さんがあり、配偶者が覗き込みます。

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日本と同じような花しかなさそうです。

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パン屋が多く、驚くほどのパンが並べられ充実しています。そんなにパンを食べるのね。

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アイスクリーム屋も多いです。

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シュメルツプンクトSchmelzpunkt Heidelbergという大きなアイスクリームとチョコレートのお店です。

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中国料理・韓国料理・ケバブ・イタリアン・ビール屋などが多いのですが、すし屋はありません。このお店は憩い?IKOIという名前の寿司レストランということですが、メニューを見る限り、違うような気がします。

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それに、ケーキ屋さんが見当たりません。お昼代わりに、どっしりとしたドイツケーキを食べたいと探しているのです。ハウプト通りをさらに進みましょう。



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ハイデルベルクの美味しいケーキ屋さん

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/5回目

ハイデルベルクHeidelbrgはフルトヴェングラーが眠る町。フルトヴェングラーのお墓参りの後、ハイデルベルクのメインストリート、ハウプト通りHauptstraßeを歩いています。

今、お昼の代わりに食べようと思っているケーキ屋さんを探しています。これはパン屋さんだから、駄目ですね。

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左手の路地、マルシュタル通りMarstallstraßeの奥にツォイグハウス・メンザ・イン・マルシュタルZeughaus-Mensa im Marstallの建物が見えています。この建物には大きな学生食堂があります。

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右手にはグラーベンガッセGrabengasseがあります。ハイデルベルク大学Universität Heidelbergの優美な建物が見えています。

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ローデンブルクで有名なお菓子、シュネーバレンがあります。美味しそうですね。スノーボール・ドリームSnowball Dreamと言う専門店がここハイデルベルクにあります。

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これはケバブ・ハウスKebab Hausというケバブ屋さんです。なかなか、ケーキ屋さんがありません。

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観光案内に1店紹介してあるケーキ屋さんに行ってみましょう。と、お店は暗い。なんと、今日から1週間お休みとの張り紙がしてあります。ついてません。

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グルリと見回すと、すぐそこにコンディトライと書いてあるお店があります。これがケーキ屋さんでなくて何なんでしょう。カフェ・クネーゼルCafe Knöselというお店です。

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お店に入り、ケースを見ると、巨大なケーキが並んでいます。

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お客さんもいっぱいです。きっと名店なのでしょう。いい雰囲気ですね。壁には古い写真が飾ってあります。

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メニューを見ると、朝食から、パスタなどもあり、甘いものも充実してます。なかなかインテリアも明るく女性受けしそうな素敵なお店です。紅茶とケーキ、タルトをお願いします。
まずは大きなケーキと紅茶です。

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ティーバックをお湯に浸して、しばらく、待ちます。

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タルトは、ピザのようなものですが、生地が物凄く薄くて、乗せるものにより食事にもスウィーツにもなるものですが、焼き窯がないと作れないので、なかなかこれを出すお店がないのです。どうです。美味しそうでしょう。

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どちらも巨大でしたが、とっても美味しく完食。大満足です。このお店は御贔屓にしましょう・・・と思いましたが、結局、次にここに来る機会は訪れませんでした。



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ネッカー川クルーズの前にハイデルベルクの路地歩き

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/6回目

ハイデルベルクHeidelbrgはフルトヴェングラーが眠る町。フルトヴェングラーのお墓参りの後、ハイデルベルクのメインストリート、ハウプト通りHauptstraßeを歩き、最後は美味しいケーキをいただきました。

ケーキ屋さんを出るころには雨は止んでいます。何となく、天気は快方に向かっている気がします。ここで、珍しく配偶者がネッカー川のクルーズを提案。楽ちんで楽しもうということです。では、偵察に行きましょう。船着き場に行ってみますが、閑散としていて、運行していないのではという感じです。でも、チケット売り場は開いています。

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クルーズ船の次の出発は2時とのこと。3時間かけて、古城のあるネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでの往復です。目玉はもちろん古城巡りです。まだ時々雨がぱらつきますが、のんびりクルーズしてきましょう。チケットを購入します。一人17ユーロ。まあまあの料金ですね。

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時刻表もいただいときましょう。

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時刻表の中にネッカー川クルーズの説明があります。ネッカー川を西に進むと、マンハイムMannheimでライン川に合流します。今回のクルーズは反対の東に進み、ネッカーシュタイナッハで折り返すというものです。当初はネッカー川沿いに鉄道で往復するつもりでしたが、天候不順のために断念していたんです。

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チケット売り場はネッカー川に停泊している船の中にあります。

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その船からはネッカー川の川面が間近に見えています。

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まだ出発までに1時間ほどあるので、いったん、ネッカー川を離れます。

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ホテルにパソコンを置いて、ハイデルベルク大学博物館Universitätsmuseumとホールを見てきましょう。街角の信号を見ると、何とアンペルマンです。ドイツ中で流行っているのかしらね。

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ホテルからは路地裏を歩きながら、ハイデルベルク大学Universität Heidelbergに向かいます。

ネッカー川沿いを歩いていると、プファッフェンガッセPfaffengasseの路地の角の建物を眺めている人たちがいます。どうやら、この建物の壁には、昔からのネッカー川の洪水のときの氾濫した水の高さが記録されているようです。1784年には、9.4mの高さまでの洪水があったようです。その高さのところに蟹が飾られています。

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このプファッフェンガッセの路地に入ってみましょう。石畳の道が続いています。

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路地の家々の前は緑であふれています。

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窓辺には花が飾られています。ゼラニウムの花ですね。

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壁一面に緑を這わせている家もあります。

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路地を抜けて、ウンターレ通りUntere Straßeに出ます。少し幅の広い通りですが、人はまばらです。裏通りですね。

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静かなウンターレ通りを西のほうに少し進みます。

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この通りの建物にも緑が多いですね。

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また、狭い路地、キュッヒェンゲスヒェンKüchengäßchenに入り込みます。

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路地は大きな建物で挟まれています。

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また、ハイデルベルクのメインストリート、ハウプト通りHauptstraßeに出ます。ここは打って変わって、人で賑わっています。路地歩きはひとまず終了です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ハウプト通りを歩いて、ハイデルベルク大学に向かいます。



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ハイデルベルク大学に行ってみると・・・トホホ

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/7回目

ハイデルベルクHeidelbrgはフルトヴェングラーが眠る町。フルトヴェングラーのお墓参りの後、ネッカー川クルーズを楽しむことにしました。

クルーズの出発の時間まで少しあるので、ハイデルベルク大学博物館Universitätsmuseumとホール(アルテ・アウラ:大講堂旧館)Alte Aulaを見てくることにします。そこに向かって、路地歩きをしながら、ハイデルベルクのメインストリート、ハウプト通りHauptstraßeまでやってきました。通りは小雨にもかかわらず、人で賑わっています。

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通りを西に少し歩くと、左手に路地、アウグスティナーガッセAugustinergasseが見えてきます。

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この路地にはハイデルベルク大学Universität Heidelbergの学生牢Studentenkarzerがあります。学生牢は既に昨日、訪れました。

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路地、アウグスティナーガッセに入って、少し進むと、学生牢の前に近づきます。

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学生牢の入り口です。もちろん、パスします。

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学生牢の入り口にある学生ショップを外側の窓から覗きます。昨日、ここでハイデルベルク大学の帽子を買い、その帽子は今もsaraiの頭の上に乗っています。

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アウグスティナーガッセの路地を抜けると、大学広場Universitätsplatzに出ます。広場の先にはハイデルベルク大学の新館Neue Universitätの建物がどっしりと構えています。

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大学新館のほうに向かっていきます。もっとも、これが大学新館だと分かっていたわけではなく、単にハイデルベルク大学の建物に向かっているつもりだったんです。そこに大学博物館やアルテ・アウラのホールもあるんだろうと思い込んでいました。

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大学新館の入り口の扉の前に立ちます。扉の上には、アテネ像(知識の女神)があり、その下にDem Lebendigen Geist(生き生きとした精神に)という標語が書かれています。

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館内に入ってみると、明るい室内にテーブルが並び、学生たちが思い思いの活動中です。邪魔しないようにそっと通り抜けます。

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建物を抜けると、大きな中庭があります。白い壁の建物に囲まれて、緑の芝生が綺麗です。

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左手にはイエズス会教会の塔が見えています。

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中庭には一人の紳士が何か物思いにふけっています。学問上のことか、人生上のことか、思索を巡らせているようです。ほかには人影は見られません。

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中庭で異彩を放つのはどっしりとした4層構造の塔です。

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後ろを振り返ると、今、通り抜けてきた大学の建物が見えます。北側の校舎で1階はほとんどガラス張りになっています。

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さて、気になる塔に近寄ってみます。

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塔の扉は閉じられています。塔はヘクセントゥルム(魔女の塔)Hexenturmと書いてあります。1380年頃に作られたものです。13世紀頃はここがハイデルベルクの町の西端にあたり、城壁が築かれていました。この塔はその城壁の見張りの塔だったようです。今は城壁がなくなり、この塔だけが残っています。その古い塔の周りにハイデルベルク大学の新館が第1次世界大戦後に作られました。ところで、この塔は15世紀頃に流行った魔女狩りで魔女を閉じ込めるために使われたそうです。おぞましいことです。

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さて、この中庭を見渡して、大学博物館やアルテ・アウラのホールを探します。

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東側の校舎に立派な扉が見えます。

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扉の前に立ちますが、ここではなさそうです。

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それに、この辺りはあまり人の出入りを感じられません。で、ハイデルベルク大学のパンフレットをよく見ると、学生牢だけは開館しているようですが、大学博物館とアルテ・アウラのホールは月曜日は休みです。とことんついていません。仕方がないので、大学内をぶらぶらしながら、クルーズ船に向かいます。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ネッカー川クルーズに出発

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/8回目

ハイデルベルクHeidelbrgはフルトヴェングラーが眠る町。フルトヴェングラーのお墓参りの後、ネッカー川クルーズを楽しむことにしました。

クルーズ出発までの時間を利用して、ハイデルベルク大学博物館Universitätsmuseumとホール(アルテ・アウラ:大講堂旧館)Alte Aulaを見に行きましたが、生憎、今日の月曜日は閉館だということに気が付いて、ハイデルベルク大学Universität Heidelbergから撤退します。結局、大学博物館とホールの場所は分からず仕舞いでした。

大学の校舎越しにイエズス会教会Jesuitenkircheの塔が見えています。

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校舎を抜けて、マルシリウスプラッツMarsiliusplatzに出ると、イエズス会教会が姿を現します。

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その先は大学広場Universitätsplatzの東端のアウグスティナーガッセAugustinergasseです。

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すぐに大学広場を抜けて、メーリアン通りMerianstraßeに出ます。この通りを東に進むとイエズス会教会の正面に出ます。

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そのまま、アウグスティナーガッセを進むと、また、学生牢Studentenkarzerの建物の横に出ます。建物を見上げると、金色の像がこちらを見下ろしています。

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これが学生牢の3階建ての建物の全景です。

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ここからはハウプト通りHauptstraßeをさっと歩き、バウアムツガッセBauamtsgasseを通って、クルーズ船乗り場に向かいます。

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クルーズ船乗り場へはすぐに到着。ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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クルーズ船に乗ると、目が点に・・・大勢の人が乗り込んでいて、船内はほぼ満席です。1時間前はあんなに閑散としていたのにね。団体客が乗ったようです。思い切って、船上のデッキに出ましょう。

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空も少しは明るくなってきたような気がします。今日はウィンドブレーカーを持ってきたのです。いざとなったら、これを着ましょう。デッキには1組しかいません。一番前の席に陣取ります。ここは眺めが最高です。雨が降らないことを祈りましょう。

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船が出航すると、我々は船首に陣取ったことに気づきます。船尾だとばかり思っていました。これは、ますます気分がいいです。クルーズ旅を楽しみましょう。

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船は東に向かって、ゆっくりと前進を始めます。

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岸辺には別のクルーズ船が停泊しています。ライン川方面へのクルーズ船でしょうか。

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進む方向にはカール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)が見えています。あの橋をくぐり抜けるようです。

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左手の丘を見上げると、昨日上った哲学者の道Philosophenwegが見えています。

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だんだん、アルテ・ブリュッケが近づいてきます。その右手の山の中腹にはハイデルベルク城Schloss Heidelbergも見えてきます。

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ハイデルベルク城が見えてくると、船室から乗客がデッキに出てきて、写真を撮ります。私たちは特等席をゲットしたみたいです。

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橋に近づいていきます。

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橋に差し掛かります。

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橋の下をギリギリで通り抜けていきます。橋のアーチの先にハイデルベルク城が見えています。

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ネッカー川クルーズはまだ始まったばかり。古城のあるネッカーシュタイナッハNeckarsteinachへはまだ1時間以上のクルーズになります。



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ネッカー川の堰の閘門を通過

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/9回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカー川クルーズに出発しました。

ちょうど、カール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)をくぐるところです。

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橋を無事にくぐり終えました。後ろを振り返ると、アルテ・ブリュッケの美しい姿が見えます。

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船の先には洋々たるネッカー川が広がっています。ネッカー川の左側(北側)には瀟洒な建物が並んでいますね。

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まっずぐに進むネッカー川の先には何やら堰のような見えています。こんなに大きな川に堰とは珍しい。

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右側(南側)の岸辺の上方にはハイデルベルク城Schloss Heidelbergが見えています。

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クルーズ客がすかさず、集まってきて、カメラを向け始めます。

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もう、我々の座っているデッキの近くは写真を撮る人で大騒ぎ。視線の邪魔になるので鬱陶しいのですが、文句を言うわけにもいきませんね。

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堰がどんどん近づいてきます。クルーズ船は右側に寄っていきます。右側に通過する閘門があるようです。

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閘門へのアプローチが始まります。

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このとき、デッキの上はクルーズ客で大賑わいです。ハイデルベルク城を見たり、閘門通過を見物するので大童。

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前方の閘門は・・・赤信号で扉が閉まっています。

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これが堰の全景。閘門以外は上流からの水が流れ込んでいます。

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クルーズ船が閘門の扉の前で待つこと暫し、閘門の扉が開き、上流からこちらに向かってくる船が姿を現します。

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この船もクルーズ船ですね。閘門から出て、左側に寄って、通り過ぎていきます。

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さあ、今度はこっちが閘門を抜ける番です。クルーズ船は閘門に向かって進みます。

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閘門が間近に迫ります。

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閘門の上には川を渡る歩行者用の橋がかかっています。橋の上から、こちらを見物している人がいます。

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いよいよ、閘門の中(閘室)に入っていきます。

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ゆっくりと閘室の中に収まっていきます。

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隣の閘門に入っている別の船が見えます。この堰は2つの閘門で運用されています。それだけ、船の交通量が多いんでしょう。

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閘室の向こう側の扉に向かって、そろそろと進みます。

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ようやく船が停止し、閘室の後ろ側の扉も閉じられて、閘室内に水が注入され始めます。

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水位が上がり、上流側の水面とほぼ同じくらいに船が浮き上がります。

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やがて、水門が開き始めます。

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水門が開き、上流への水路を進めるようになります。

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さあ、出発です。

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閘門を抜けて、上流に向かいます。

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閘室の扉を通り過ぎます。

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閘門を出ました。閘門通過に要した時間はわずか15分弱でした。

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いやはや、閘門通過は何度体験しても面白く、興奮します。この旅では、ハンブルク港クルーズでも経験したばかりですが、そのたびに新たな気持ちになります。また、帰りにも経験できますね。楽しみです。



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久々のコンサート、スタンバイOK! ただし、無観客コンサート@ミューザ川崎シンフォニーホール

ずっと、コンサートなしの状態で禁断症状気味。東響が無観客コンサートという快挙をやってくれます。30分後にネット生中継が始まるので、PCとオーディオシステムを接続して、準備OK。

「名曲全集 第155回 ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団」のniconicoでの生中継で以下の内容です。

【公演概要】
■曲目
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

■出演
   指揮=大友直人 ピアノ=黒沼香恋(ミューザ・ソリスト・オーディション2017合格者)
   オルガン=大木麻理(ミューザ川崎シンフォニーホールオルガニスト)
   管弦楽=東京交響楽団

以下のサイトで視聴できます。

https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324588340

感想は後でアップします。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

無観客コンサート 東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2020.3.8

生ニコニコ動画でライヴ視聴しました。ネット中継としては、画像の遅延や音声も2~3回、途切れるという課題もありましたが、なかなかの見ごたえでした。演奏者たちも慣れないことながら、懸命の熱演でした。全体としては楽しめました。

東響は実演では弦パート、とりわけ、ヴァイオリンの美音が聴きものですが、このネット中継ではマイク配置のバランスもあったのか、女性の木管奏者の素晴らしい響きが突出していました。1曲目のドビュッシーの牧神の午後への前奏曲では彼女らの美しい響きに魅惑されました。

2曲目のラヴェルのピアノ協奏曲は初聴きの黒沼香恋のピアノのタッチの冴えと抒情的な表現力が見事で、生で聴けたら、さぞかし素晴らしかっただろうと思いました。特に第2楽章の美しい響きの高い音楽性、第3楽章のテクニックの冴えにほれぼれとしました。パーフェクトな演奏ではなかったでしょうか。バリバリと弾くタイプではありませんが、その繊細で鋭いピアニズムは彼女の将来性を期待させるものでした。彼女のピアノと絡む東響の木管と弦の素晴らしさも特筆ものでした。

3曲目のサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」は冒頭からのヴァイオリン群の素晴らしい演奏にぐっと惹き付けられます。パイプオルガンと協奏しながらの厳かな雰囲気の演奏は素晴らしかったです。これは生で聴いたら、感動ものだったでしょう。

次回の3月14日、午前11時からのモーツアルト・マチネーはチケットを持っているコンサート。今日以上に改善したネット中継を期待します。頑張れ! 東響。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:大友直人
  ピアノ:黒沼香恋(ミューザ・ソリスト・オーディション2017合格者)
  オルガン=大木麻理(ミューザ川崎シンフォニーホールオルガニスト)
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調

   《休憩》

  サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」


予習はもちろん、なし。



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ネッカー川クルーズ:ハイデルベルク・アルトシュタット~ツィーゲルハウゼン

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/10回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカー川クルーズに出発しました。

アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelberg)をくぐった後、川の堰の閘門を抜けたところです。クルーズ最初から楽しませてくれます。

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閘門を抜けた先の川岸には、ちょうど、Sバーンの電車が停車しています。ここはハイデルベルク・アルトシュタット駅Heidelberg-Altstadtです。元々の予定では、このSバーンを利用して、ネッカー川の古城巡りをするつもりでした。

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堰を抜けて、クルーズ船は順調に走ります。

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ネッカー川は右側に大きく蛇行していきます。

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前方に修道院の建物が見えてきます。ノイブルク修道院Neuburg Abbeyです。ベネディクト派の歴史のある修道院です。

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ネッカー川の両岸はなだらかな丘に挟まれて、穏やかな表情を見せています。

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こんもりとした緑の丘が連なっています。

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ノイブルク修道院の横を通り過ぎます。

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ノイブルク修道院の美しい姿に目が釘付けになります。

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川岸にあふれる緑の中から教会の姿が見えてきます。

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ザンクト・ラウレンティウス教会St.Laurentiusです。シュリーアバッハSchlierbachの町の中心となるカトリック教会です。

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前方にツィーゲルハウゼンZiegelhausenの町の可愛い家々が見えてきます。

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ツィーゲルハウゼンの家々は山の斜面に沿って、建ち並んでいます。

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クルーズ船はネッカー川がツィーゲルハウゼンで大きく蛇行しているポイントに向かって進んでいきます。

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ツィーゲルハウゼンの川岸沿いには美しい建物が並んでいます。

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ネッカー川クルーズは早くも30分ほど過ぎました。古城のあるネッカーシュタイナッハNeckarsteinachへは残りは50分ほどです。



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ネッカー川クルーズ:ネッカーゲミュンドの閘門

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/11回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカー川クルーズに出発しました。

現在、3分の1ほどの行程を過ぎたところです。ツィーゲルハウゼンZiegelhausenの町に差し掛かっています。
ちょうど、向かいからクルーズ船がやってきます。

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アルト・ハイデルベルクという名前のクルーズ船とすれ違います。

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前方に橋が見えてきます。ツィーゲルハウザー橋Ziegelhäuser Brückeです。ツィーゲルハウゼンとシュリーアバッハSchlierbachの町を繋ぐ橋です。

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橋が迫ってきます。

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橋の下をくぐります。

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橋をくぐり終え、先に進みます。ネッカー川はこの先、右に蛇行していきます。

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空はまだ、雲が多いですが、わずかに青空も見えてきました。

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前方の岸辺に綺麗な建物が見えます。イル・ソーニョRistorante & Pizzeria "il sogno"というイタリア料理店です。

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右手の川岸にはキャンピングカーがたくさん集まっています。夏のキャンプ村、キャンピング・ハイデルベルク Fa. ヴェーバーCamping Heidelberg Fa. Weberです。

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ネッカー川を大きく右に曲がり込むと、また、堰が現れます。

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先ほどの堰と同じように右側に閘門があり、クルーズ船はそちらに向かって行きます。

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この閘門はネッカーゲミュンド閘門Schleuse Neckargemündです。

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右側の閘門は青ランプ。今、ちょうど、空いているようです。

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ぐんぐん閘門に近づいていきます。

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そのまま、待つこともなく、閘門の中に入っていきます。

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閘室の中ほどまで侵入してきました。

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閘門の名称、ネッカーゲミュンドNeckargemündの標識があります。

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山の上の空は明るく、日差しも感じられ暖かくなってきます。午前中は、真冬のような寒さだったのです。

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閘室の中に収まり、閘室内に注水が始まります。

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ぐんぐん水位が上昇していきます。

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もう少しで水位が上流の水面と同じになります。

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右手の川岸近くにSバーンの電車が停車します。ハイデルベルク・オルトペディー駅Heidelberg Orthopädieです。ここには大きな大学病院があります。

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注水が終わり、閘門の扉が開きます。

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まだ、黄色のランプで進めません。

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ランプが青色に変わります。出発です。

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クルーズ船はゆっくりと閘門を抜けていきます。

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閘門の先に出ました。今回は待ちがなかったので、10分少々で閘門を抜けました。

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クルーズ旅のルートを地図で確認しておきましょう。

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短いクルーズ旅で2回も閘門を抜けるのはネッカー川の高低差が大きいのでしょう。2回も閘門を抜ける体験ができるのはラッキーです。古城のあるネッカーシュタイナッハNeckarsteinachへは残り30分ほどです。



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ネッカー川クルーズ:大きく湾曲した川の先にネッカーゲミュンドの町

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/12回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川クルーズを楽しんでいるところです。

ネッカー川には27もの閘門がありますが、今回のクルーズでは、その中の2つの閘門を抜けました。ネッカー川は標高706mのフィリンゲン=シュヴェニンゲンの近くにあるシュヴェニンゲン・ムースに源を発し、標高95mのマンハイムでライン川に合流します。ドイツでは、10番目に大きい川ですが、標高差も大きい川です。途中、チュービンゲンやシュトゥットガルトを通り、ハイデルベルクを経て、マンハイムに達します。重要な町を流れるために水運をよくするために閘門の開発が行われてきました。閘門の整備がされたため、今では、110m×12mの船が往来できるようになりました。今回のクルーズ船はそれよりもちょっと小さなサイズの船です。船が往来できるのはマンハイムから、シュトゥットガルトの少し先にあるプロヒンゲンまでですが、今回のクルーズはごく一部の区間の古城街道の中の航路です。

今、2つ目の閘門を抜けて、美しい緑に挟まれたネッカー川を進んでいます。

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左手の岸辺にはキャンプ場が見えてきます。

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クルーズ船の前方はまるで川が行き止まりのように見えています。この先で川が大きく湾曲しているようです。

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上空を見上げると、雲を通して、薄日が差してきています。天候が順調に回復しています。クルーズ日和になってきました。

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川の湾曲点に差し掛かります。

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川は大きく左に湾曲していきます。

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湾曲点の先には大きな町の姿が現れてきます。ネッカーゲミュンドNeckargemündのようです。

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クルーズ船は湾曲点を大きく周り込みました。ほぼ180度、航路が反転しました。このあたりの水面は穏やかで美しい山の緑が映り込んでいます。

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美しい川の流れ、川畔の景色に見とれながら、写真を撮りまくります。

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やがて、前方に橋が見えてきます。ネッカーゲミュンドの町に架かるフリーデンス橋Friedensbruckeです。

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この橋の袂にもキャンピングカーが並んでいます。キャンピングプラッツ・アン・デア・フリーデンスブリュケCampingplatz an der Friedensbrückeというキャンピング場です。

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橋の下をくぐり抜けます。

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橋を抜けた先には、小さな教会が見えます。ザンクト・ウルリッヒ教会St. Ulrichskircheです。

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教会の手前には、ネッカー川に流れ込む支流があります。エルゼンツ川Elsenzです。

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ザンクト・ウルリッヒ教会の前に出ます。小さいけれども瀟洒な美しさがありますね。

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川岸にはレストランなどの綺麗な建物が並んでいます。

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その先にもう一つの教会が見えます。カトリック教会のザンクト・ヨハネス教会Katholische Pfarrkirche St. Johannes Nepomukです。

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また、橋が見えてきます。これは鉄道の鉄橋ですね。

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鉄橋をくぐります。鉄道用の橋の下に歩行者用の橋も取り付けられています。

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ここまでのクルーズ旅のルートを地図で確認しておきましょう。

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もう、目的地のネッカーシュタイナッハNeckarsteinachも近くなってきました。クルーズ旅も残り20分ほどです。



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ネッカー川クルーズ:次々に見える古城の景色に歓声!

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/13回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川クルーズを楽しんでいるところです。

今、ネッカーゲミュンドNeckargemündの町の東端の鉄橋の下をくぐったところです。蛇行を続けるネッカー川はこの先、大きく左に湾曲しています。

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左の岸辺は運動施設があるようです。その前の川面には白鳥が群れています。

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右手の岸辺はこんもりと緑の樹木が茂っています。

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ふいに丘の上に古いお城が現れます。先ほどネッカーゲミュンドの町と誤認していましたが、どうやら、ディルスベルク城(ディルスベルク要塞)Burgfeste Dilsbergのようです。

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突如、古城エリアに入ったようです。
ディルスベルク城は蛇行するネッカー川を見下ろす丘の頂上に建てられています。12世紀後半、ラウフェン伯Graf von Lauffenにより、標高333mの高さの丘の上に建てられました。13世紀にディルスベルク伯爵Graf von Dilsbergの領地となり、今もその名がお城の名前になっています。14世紀以降はプファルツ選帝侯の領地になりました。このお城は見学できるようです。

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そのお城が建つ丘の方に向かって、クルーズ船は蛇行するネッカー川を進みます。

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今度は蛇行するネッカー川の遥か彼方、真正面に別のお城も見えてきます。

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お城をズームアップしてみます。ミッテルブルク城Mittelburgです。実際は川が左、右と蛇行した先にあるんです。

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徐々にミッテルブルク城に近づいていきます。

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再び、お城をズームアップ。このお城は近辺の他のお城とともに1100年から1230年の間に、一部はヴォルムスおよびシュパイアー司教領のレーエンとして、一部は自由所領としてこの地を治めたシュタイナハ家(Landschad von Steinach)によって建設されました。現在、このお城は私邸として使われていて、見学することはできません。

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さらに超ズームアップ。お城の塔がはっきりと見えます。このお城は16世紀半ばにルネサンス様式の城館に改築され、さらに19世紀にゴシック様式に改装されました。美しい姿ですね。

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ミッテルブルク城に近づくと、蛇行するネッカー川の川岸の樹木でその姿が見えにくくなります。その代わり、今度は左岸に別のお城が姿を現し始めます。と、その手前の左側の岸の上にも樹木の陰からもう一つのお城が見えています。現在、視界に3つのお城が樹木に邪魔されながらも見えています。古城街道 Burgenstraßeの中でも、このネッカー川のあたりは世界一、古城の密度が高いと言われていますが、まさにそのとおりですね。

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左側の2つのお城をズームアップしてみます。正面のお城がヒンターブルク城Hinterburg、左手前のお城がシャーデック城Burg Schadeckです。

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シャーデック城をズームアップ。2つの塔が見えています。このお城は自由に近づくことができ、訪れることができるそうです。

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こちらはヒンターブルク城をズームアップ。このお城も自由に近づくことができ、訪れることができるそうです。

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現在、3つのお城を視界に収めながら、クルーズ船は進んでいきます。

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ここまでのクルーズ旅のルートを地図で確認しておきましょう。

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この先、さらにもう一つ、お城が見える筈です。もう、目的地のネッカーシュタイナッハNeckarsteinachへは10分もかかりません。



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最高のブラームス、そして、奇跡のバッハ アンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタル@東京オペラシティ コンサートホール 2020.3.12

母の逝去、コロナウィリス・・・2月の中旬から3月20日までのコンサートは12回の内、10回が中止になり、唯一残ったのが今日と来週のアンドラーシュ・シフのピアノ・リサイタルです。9年前の大震災のときは9分の1のコンサートでしたが、今回は今のところ、12分の2のコンサートです。12分の2であるシフのコンサートが一番聴きたかったコンサートだったというのは僥倖です。しかし、ほぼ、50年ぶりに聴く予定だったアルゲリッチが聴けないのは運命でしょうか。以前、チケットを買ったのにころっと忘れていて、行きそびれたトラウマがあるのがアルゲリッチ。しょせん、縁がないのでしょう。デビューしたてのアルゲリッチを胸の底にしまっていけというご託宣かもしれません。ともかく、シフのピアノ・リサイタルは1年以上も前から楽しみにしていたものでした。それというのも、シフのピアノでブラームスの晩年の名作を聴くのが以前からのsaraiの夢だったんです。まさか、それが実現するとは思ってもいなかったんです。何せ、シフはほとんどブラームスの作品をCD化していないんです。しかし、CDで聴けるブラームスの《ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ》ではシフが素晴らしい演奏を聴かせてくれています。これを聴いて、saraiの夢がふくらんでいたんです。

で、今日、実際に聴いたブラームスの《7つの幻想曲集 Op.116》は期待を上回る素晴らしい演奏。3曲のカプリッチョの暗い情念は深い響きのピアノで心に迫りましたし、4曲のインテルメッツォはインティメットな心の呟きが美しい響きのピアノで優しく語りかけてきました。これ以上、何も求めることはできないでしょう。今日から、saraiにとってのブラームスはピアノ独奏曲が最高のジャンルになりました。交響曲でも協奏曲でも室内楽でもなく、ピアノ独奏曲こそ、ブラームスが作り上げた最高の世界です。若きブラームスがデュッセルドルフのシューマン宅を訪れたときにピアノ・ソナタを聴いてもらって、ブラームスの音楽人生が実質的に始まり、晩年にバート・イシュルで書いたのが今日の《7つの幻想曲集 Op.116》。ブラームスは常にピアノ演奏家としてもピアノの独奏曲を書き続けていました。来週のリサイタルでは晩年の残りの独奏曲集のOp.117、Op.118、Op.119が聴けます。アンドラーシュ・シフにとって、バッハに始まるドイツ・オーストリア音楽こそ、もっとも音楽的な基盤とするところです。3年前にハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの最後の2つのソナタを聴かせてもらいましたが、ドイツ・オーストリア音楽はシューマン、ブラームスを聴かないとその輪を閉じることができません。シューマンはザルツブルク音楽祭で幻想曲やピアノ・ソナタなどを聴きました。今回、ブラームスの晩年の作品を聴くことで一応の完結に達します。

しかし、バッハこそはシフのベースとなる音楽です。saraiがシフを初めて認めたのは彼の弾くバッハのフランス組曲を聴いたときのことでした。その頃はシフはバッハ弾きだと思っていました。これまでも素晴らしいバッハの演奏を聴かせてもらいました。ザルツブルク音楽祭で聴いた平均律クラヴィーア曲集第2巻はその頂点に立つ演奏でした。今日は初めて、シフの弾くイギリス組曲を聴きました。第6番だけですが、まさに神が降臨したような奇跡の名演でした。早めのテンポで弾き始めたプレリュードはフーガに入ると、超絶的な高速演奏。あり得ないレベルのバッハです。アルマンドも早めの演奏で聴き惚れるだけです。クーラントも高速演奏。サラバンドは噛みしめるような演奏で、中間の美しさは光り輝きます。有名なガヴォットは楽しく聴き惚れます。そして、圧巻のジーグは究極のフーガ。圧倒的な高みに達して終わります。凄い演奏でした。実はCDで彼の演奏を聴いていましたが、全然、こんな演奏ではありませんでした。シフはあり得ないほどに進化したことに気が付き、愕然としました。

ともかく、後半に弾いたブラームスとバッハは素晴らしかったんです。前半のメンデルスゾーン、ベートーヴェン、ブラームスもよかったのですが、後半に比べると、音の輝きも粒立ちもそこまでのものではありませんでした。シフにしては美しい音の響きが足りないとさえ思っていましたが、後半になり、まるで別人。後半に向けて、ためていたのでしょうか。

アンコールはいつものシフのように第3部のプログラムが始まったみたいです。イタリア協奏曲は今回でアンコール3度目。よほど、お好きなようです。ベートーヴェンの葬送は何とも厳かな演奏でベートーヴェンの真髄を聴くような感じでした。ブラームスは晩年の作品群の中で一番、有名とも思えるインテルメッツォ。素晴らしい演奏にただただ、聴き惚れるのみ。来週、もう一度聴けるのが嬉しいですね。最後にシューベルトの珍しい曲が聴けて満足。

この時期に日本を訪れて、リサイタルを開いたというのはシフにも並々ならぬ思いがあったようです。アンコールではこれまで聴いたことのない彼の日本語の片言を聴きました。コロナ・ウィリスに負けずに希望を抱いてほしいというメッセージを日本人に伝えたかったのでしょう。ただただ、感謝の気持ちに浸るのみです。


今日のプログラムは以下です。

 メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28《スコットランド・ソナタ》
 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第24番 嬰ヘ長調 Op.78《テレーゼ》
 ブラームス:8つのピアノ小品 Op.76

   《休憩》

 ブラームス:7つの幻想曲集 Op.116
 J.S.バッハ:イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811


   《アンコール》

    J.S.バッハ: イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
    ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 Op.26「葬送」から 第1楽章
    メンデルスゾーン:無言歌第1集 Op.19bから 「甘い思い出」
             無言歌集第6巻 Op.67から 「紡ぎ歌」
    ブラームス: インテルメッツォ イ長調 Op.118-2
    シューベルト: ハンガリー風のメロディ D817

最後に今回の予習についてですが、ブラームスを中心に聴きました。内容は次回のリサイタルで書きましょう。ブラームス以外はシフの演奏を中心に聴きました。



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       シフ,  

ネッカー川クルーズ:古城の町、ネッカーシュタイナッハに到着

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/14回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川クルーズを楽しんでいるところです。

古城エリアに入り、次々に見えてくる古城に目が釘付けになっています。蛇行するネッカー川の大きく右に湾曲する先にミッテルブルク城Mittelburgの姿が大きくなってきます。

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これは左岸に見えているシャーデック城Burg Schadeckです。

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これは左岸の正面に見えているヒンターブルク城Hinterburgです。

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ミッテルブルク城がますます、はっきりと見えてきます。あの城、この城ときょろきょろと目移りがします(笑い)。

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順番ですから、今度はシャーデック城です。

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また、次はヒンターブルク城です。

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ほぼ、シャーデック城の真下を通り過ぎます。

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ネッカー川が右側に大きく湾曲するポイントに差し掛かり、その先の川岸の向こうにミッテルブルク城が見えています。

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遂にミッテルブルク城が左岸の正面に見えてきます。

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お城の姿がはっきりと見えます。これが個人所有で住宅として使用しているとは何と贅沢なんでしょう。

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すぐにミッテルブルク城の前に出ます。

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不意にネッカーシュタイナッハの4番目の城、フォアデアブルク城Vorderburgが姿を現します。小ぶりなお城ですね。

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フォアデアブルク城をズームアップします。この城は現在、ヴァルスベルク家の森林管理事務所となっていて、見学できないようです。

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もう既にネッカーシュタイナッハの町が間近です。船着き場にはクルーズ船が停泊しています。

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最終目的地のネッカーシュタイナッハの船着き場に近づきます。

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クルーズ船はここで折り返すために船の向きを反転します。今度はお城が右側に見えるようになります。手前から、フォアデアブルク城、ミッテルブルク城、ヒンターブルク城の3つのお城が見えています。

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ネッカーシュタイナッハの船着き場に着岸。ここが終点です。どっと、団体客が下りていき、船はがらんとします。

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船は、ここで15分間、時間調整です。saraiと配偶者はこのまま、この船に乗って帰るので、船に居座ります。

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ここまでのクルーズ旅のルートを地図で確認しておきましょう。

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クルーズ船の先頭のデッキからお城を眺めながら、帰りの出航を待ちます。



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ネッカー川クルーズ:ネッカーシュタイナッハからの帰路は古城の眺めを満喫

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/15回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川クルーズを楽しんでいるところです。

往路のクルーズを終えて、ネッカーシュタイナッハの船着き場でハイデルベルクへの復路のクルーズの出航を待っているところです。ひたすら、クルーズ船の先頭のデッキでネッカー川の岸辺に並ぶ古城を眺めています。

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と、なんと正面に4つの古城が見えています。なんとか4つの古城が1枚の写真の中に納まらないかと苦心惨憺し、その結果、収めることができました。パノラマモードを駆使したんです。フォアデアブルク城Vorderburg、ミッテルブルク城Mittelburg、ヒンターブルク城Hinterburg、シャーデック城Burg Schadeckの4つの古城です。こんなに密集した古城の撮影はライン川の古城巡りでもできなかったことです。

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撮り終えた写真に満足して、お菓子とコーラで一息つきます。

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さて、出航です。フォアデアブルク城の前に差し掛かります。

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ミッテルブルク城もすぐ先に見えています。

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ヒンターブルク城も見えています。

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さらにシャーデック城も正面に見えています。

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クルーズ船は古城の前をゆっくりと走ります。ミッテルブルク城とヒンターブルク城がよく見えています。

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フォアデアブルク城もまだ、通り過ぎるところです。

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4つのお城を順に眺めながら、クルーズ船は進みます。ミッテルブルク城がそろそろと近づいてきます。

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次はシャーデック城とヒンターブルク城に目を遣ります。

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シャーデック城とヒンターブルク城の前でネッカー川は大きく左に湾曲し、そこで川の流れは遅くなり、穏やかな水面に山影が映り込んでいます。美しい風景です。

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ちょうど、ミッテルブルク城の前を通り過ぎます。

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ネッカー川の湾曲ポイントに差し掛かります。

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ヒンターブルク城をズームアップ。

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シャーデック城もズームアップ。時間があれば、このお城には寄りたかったところです。ここからは対岸のディルスベルク城(ディルスベルク要塞)Burgfeste Dilsbergがよく見えるそうです。

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ヒンターブルク城の前を通り過ぎます。

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次はシャーデック城に近づきます。

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シャーデック城の前を通り過ぎます。お城の下をちょうど、Sバーンの電車が走っています。

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これでネッカーシュタイナッハの4つの古城はすべて通り過ぎました。
クルーズ旅のルートを地図で一応、確認しておきましょう。

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クルーズ船の横をカヌーを漕ぐ人が通り過ぎます。夏のレジャーを楽しんでいますね。

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帰路では、乗客は船室にはほとんどいません。少ない乗客はデッキに集まり賑やかです。

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違う角度からの景色を楽しみながら、クルーズ船は一路、ハイデルベルクを目指します。

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復路のクルーズ旅は始まったばかり。まだ、1時間半ほどクルーズ旅は続きます。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

伊豆山でグランピング

巷でコロナ・ウィルス騒ぎになる、ずっと前に冬の温泉に行かんとして、選んだのがグランピング。もちろん、初体験です。考えてみれば、コロナ・ウィルスを避けて、楽しみを求めるにはこんな恰好のものはありません。野外で人との距離を取っての活動ですから、感染するわけありません。もちろん、どんなときも細心の注意が必要なことは言うまでもありません。

アクティに乗って、熱海駅に到着。

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考えてみれば、電車で熱海に来たことは記憶にありません。いつも車でした。その愛車プリウスは昨年、処分しました。今日は駅から歩いて、熱海の海岸に出てみましょう。仲見世商店街を抜けて、坂道を歩いていると、和菓子の名店、石舟庵が目に入ります。ちょっと寄ってみましょう。配偶者は苺大福、saraiは抹茶の皮で粒あんをくるんだお菓子を店内でいただきます。

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お店の窓からは熱海の海が見下ろせます。

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熱海の町歩きの途中で立ち寄るにはよいお店です。接客も親切です。
さて、また、坂道を下りて、海岸に着きます。意外なことにマリーナがあるんですね。

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マリーナの左にはビーチがあります。いわゆる、熱海の海岸ですね。熱海の海岸と言えば、貫一・お宮。後でお宮の松を見に行きましょう。

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海岸から熱海の町を一望します。大きな温泉町ですね。すっかりさびれているかと思いきや、何と若い人たちで町は賑わっていました。若者たちは熱海プリンや海鮮料理のお店に大行列。後で知り合った若い女性によると、熱海プリンを買うために20分も並んだそうです。熱海プリンって何? 彼女も知らないでSNSの情報だけで並んだそうです。そうなんだ。ともかく、大きな町です。それに賑っている。

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町はずれには、有名なホテル・ニューアカオが見えます。その背後の山の上には熱海城が見えます。

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と、けたたましい音を響かせて、熱海港に船が突入してきます。船体のほとんどが海上に浮き上がっています。高速船ですね。

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さて、お宮の松を探しましょう。これかな。

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違いますね。松ではなくて、熱海さくら。釜鳴屋平七の像です。誰でしょう。なにやら、板に説明が書いてありますね。

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砂浜沿いを歩きます。

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ありました! 貫一・お宮の像です。尾崎紅葉の金色夜叉でしたっけ。

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その横にお宮の松。

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でも、この松は当初の松ではないようです。これが初代の松の太い幹の断片。

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さて、そろそろ、グランピングのお宿の車が迎えに来る頃なので、駅前に戻ります。途中、平和商店街で蛸棒なるものをつまみます。なかなか美味です。

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駅前で待つこと暫し。予定の時間に送迎車がやってきます。7人乗りの小さな車は満席。狭い山道を10分ほど走り、お宿に到着。《ゆとりろ 熱海伊豆山》というお宿です。まずは本館でチェックイン。美しいしつらいのロビーには足湯もあります。その足湯の大きなウィンドウ越しに海も遠望できます。

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さて、今日、泊るのはこのお宿に付属する《ゆとりろグランピングガーデン》。このお宿の本館の地下一階の通路を抜けていきます。本館を出ます。

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散策路の先にグランピングガーデンがあるようです。

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散策路への階段を下りていきます。

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散策路の先は竹林です。

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そちらに行かずに右手に下りる階段の下にはグランピングガーデンが見えています。

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階段を下りると、グランピングの宿、わずか6棟だけが並んでいます。木製の四角い箱がグランピング棟です。

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グランピング棟以外は共用のトイレ、シャワー、自動販売機だがあります。この一見、質素さがグランピングのありかたを示しています。グランピング棟には、トイレもお風呂も、さらにはテレビもWIFIもありません。これが現代の贅沢さの極みなんです。

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これが今日、我々が滞在するグランピング棟。住箱と呼ばれる細長い木製の宿泊棟とその前にウッドデッキがあります。ここであっと気が付いた、あなたは偉い。そうです。これは現代の日本の建築界を担う隈研吾がデザインに関与したものです。木材の建築と言えば、隈研吾ですからね。

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ウッドデッキの中央には、バーベキュー設備が鎮座しています。今日はここでバーベキュー料理をいただくんです。

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ともあれ、住箱の中を拝見しましょう。住箱は実はトレーラーハウスなんです。階段を上がった端に入り口があります。

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細長い住箱の中はソファーの置いてあるリビングスペースとクイーンサイズのベッドです。配偶者によれば、ソファーはベッドにもなるようです。室内が仄暗いのはまだ、窓のロールカーテンが閉まっているからです。

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奥は一面、ベッドだけ。潔いですね。

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高級ホテルにもない広さのベッドは安眠を約束してくれます。

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ベッドから入り口を眺めて様子です。滞在に最低限必要なものだけですが、それにしては大きなソファーは無駄は排除するけれども、ある意味、贅沢さとは何かを考えさせます。

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窓のロールカーテンを開けると、ウッドデッキ上に張られた天蓋用のテントだけが見えます。

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ベッドの奥の窓からは周りの樹木だけが見えます。何にもない幸せです。

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今、ブログを書いているのは住箱の中。深夜です。PCから流れる田部京子の演奏する吉松隆の《真夜中のノエル》が静かな闇の中に響きます。テレビもネットもない。あるのはノートPCだけ・・・。それで十分かもしれません。

時間を戻します。ソファーに座って、室内の小さなテーブルと外のウッドデッキを眺めています。だんだんと充実感に浸ります。

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やがて、お宿のスタッフがクーラーボックスを持ってきてくれます。

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中には水とハイネケンのビールとカルピスウォーター。無論、無料です。

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冷蔵庫はないのでこのクーラーボックスを冷蔵庫の代わりに使います。持参したカヴァを早速、入れます。

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配偶者が共用設備を偵察に出かけます。自動販売機とシャワールームが2つあります。もちろん、温泉はありませんが、それは本館にある大浴場が利用できます。

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シャワールームの中です。簡素ですが、清潔です。もっとも温泉に入るので使いません。

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やがて、スタッフの方がバーベキュー台に熾した炭を入れてくれます。

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食材も並べてくれます。食事の準備がOKのようです。

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すべての準備ができました。バーベキューのコンロの上にはダッチオーヴンが置いてあります。ダッチオーヴンの中身はお楽しみ。奥のお皿の上はバーベキューで焼く食材。手前の皿はシーザーズサラダ。

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さあ、カヴァをクーラーボックスから出して、食事を始めましょう。グランピングの楽しみは何と言っても野外でいただく食事です。

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たっぷりとチキン、ビーフ、ソーセージ、ハム、野菜を炭火で焼いていただきました。
で、最後にダッチオーヴンの中身をいただきます。
これがダッチオーヴンの中身、その1です。豪華な魚介と野菜のブイヤベースです。

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ダッチオーヴンの中身、その2.シラスのピザです。

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最後のシメはダッチオーヴンに残したブイヤベースのスープにご飯を投入。もうもうたる湯気が立ち上ります。

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ウッドデッキから明るく輝く住箱の光を眺めます。

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また、スタッフの方が来て、ウッドデッキの端で焚火を焚いてくれます。これは暖かくていいですね。

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ブイヤベースのおじやは生卵を投入して完成。お腹いっぱいですが、いただきます。

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焚火の中にはお約束のサツマイモを仕込んで、焼きいもがデザートです。その前にマシュマロを焚火であぶっていただきます。

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焚火で暖まりながら、グランピングも終了。

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何が贅沢で何が質素なのか、グランピングとは奇妙なものです。



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グランピングの朝

グランピングで静かな一夜を過ごした後、朝は晴れ上がり、暖かな空気に包まれます。

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saraiは昨夜書いたブログの記事をアップするためにお宿の本館のロビーに行きます。Wifiを繋ぎ、足湯に浸りつつ、作業を進めます。が、写真50枚をアップするのに時間を要し、朝食開始の8時に大幅に遅れて、グランピング棟に戻ります。既にテーブルの上には朝食が並んでいます。

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折角、温めてあった味噌汁は少し冷めていますが、仕方ありませんね。でも、たっぷりの朝食は美味しくいただきます。

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ウッドデッキの傍らの草原にはつくしんぼが伸びています。もう、自然は春を迎えています。

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朝食を終えて、グランピングガーデンから、海を眺めます。水面が朝陽で輝いています。

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朝の光の中のグランピング棟を色んな角度から眺めます。木製の住箱は隈研吾氏がデザインに関与しています。

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住箱はトレーラーハウスですから、車で牽引されるようになっています。モバイル形式で簡単にどこにでも移設できます。

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住箱の下を覗き込むと、車輪が見えます。

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グランピングガーデンの様子を概観します。お宿の本館と少し離れた場所に位置しています。キャンプ場の雰囲気を醸し出しています。

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グランピングガーデンへは直接、車で乗り入れるためのアプローチ道路があります。実際、saraiたち以外はみなさん、車で来ています。オートキャンプ場みたいです。

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saraiのグランピング棟はこのグランピングガーデンの端にあり、周りは棒杭と縄で囲われています。

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朝食の後はやっぱり温泉でしょう。ゆったりと本館の大浴場で温泉を楽しみます。温泉の後はグランピングガーデンのまわりを散策。散策道からグランピングガーデンを見下ろします。全6棟が間隔を置いて、設置されています。このゆったり感がいいですね。

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散策道を巡って、本館の前に出ます。

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ゆとりろ熱海というお宿です。

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お宿の前には路線バスのバス停がり、アクセスはいいです。もっとも熱海駅からの送迎サービスがあるので、バスを利用する必要はありません。

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お隣のニトリの保養施設の斜面には梅が咲いています。もう咲き終わりですね。

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ぐるっと周って、外周道路からまた、無事、グランピングガーデンに入り込めました。

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また、グランピング棟に戻ります。ところで、昨日から不明の物体がありました。

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これって、正体はこれでした。スタッフのかたがセットしてくれました。昨日は風が強かったので、セットしなかったそうです。

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グランピングの最後の体験はハンモックと相成りました。

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これにて、グランピング初体験は終了。

次は熱海近辺の観光に移ります。伊豆山神社に行ってみましょう。



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伊豆山神社~走り湯

グランピングを楽しんだ後、お宿の送迎車で伊豆山神社に送ってもらいます。源頼朝のゆかりの地ですね。バス停に案内板があります。ここから本殿へはかなり石段を上るようです。

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石段を見上げます。頑張ろう!

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ゆっくりと石段を踏みしめながら上っていきます。

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このあたりが中間点くらいでしょうか。まだまだ、石段は続きます。

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本殿前の境内に到着。それほどの苦行ではありません。

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ここからの眺めは見事です。

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これは境内にある光り石。ご利益があるそうです。

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この本殿からさらに上にある本宮までの参拝路があります。が、1時間程上るようです。

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ちょっと無理かなと思い、参拝路の入り口にある楠の巨木に手を合わせ、上ったことにしてもらいます。

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境内には巨木がほかにもあります。さすがに古くからの由緒ある神社ですね。

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そして、境内には、もちろん、頼朝ゆかりのものがあります。腰掛石です。この石に腰掛けて、頼朝と北条政子が愛を語り合ったのだそうです。あくまでも言い伝えです。

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もう一度、本殿を眺めます。まあ、見るべきものは見て、感じるべきものは感じました。

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伊豆山神社の本殿を去ることにします。本宮に上るのは止めたので、その代わり、海岸近くにある走り湯に行ってみます。走り湯は伊豆山神社の神域の一部です。上るのは無理でも、下るのは大丈夫だろうということです。案内の看板を見ると、825段の階段を下るようです。膝ががくがくしそうですね。

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順調に長い階段を下りていきます。

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階段沿いには見事な古木が立ち並びます。桜でしょうか。

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かなり下りてきたところで下の方で音が響いてきます。東海道線の電車が走ってきます。これは上り電車ですが、同時に下り電車もやってきます。

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国道135号線の参道入り口まで下りてきました。

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この国道からの階段からは既に海辺が見えてきます。

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走り湯前の階段が工事中で大きく迂回させられますが、ようやく走り湯前に到着。日本三大古泉という看板が立っています。

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走り湯の説明プレートです。この源泉は古来より神格化されて信仰の対象だったそうです。

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さあ、いよいよ、走り湯です。

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洞窟の中から、もうもうたる湯気が噴出しています。この洞窟内に走り湯の源泉があります。

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物凄い湯気の立ち込める洞窟内に入ります。そろそろと進むと、意外にすぐに奥に突き当たります。そこにこんこんと湧き出る源泉がありました。写真ではほとんど湯気で曇って見えませんね。

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その後も洞窟内でカメラのレンズを拭いながら撮影しますが、何も撮れません。洞窟の入り口のほうを撮ると、入り口のぽーっとした明るさだけが撮れます。

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足元に流れる源泉からのお湯の様子は少し分るでしょうか。一部、溝が露出している部分です。

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さて、走り湯を出て、熱海駅に出る路線バスのバス停を探しましょう。海岸沿いにはビーチラインがあります。バス停はどこかな。

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大きなホテルがあります。そちらに向かうと、伊能忠敬の測量隊一行も宿泊したとされる、歴史と伝統ある温泉宿、中田屋さんという老舗旅館です。

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このホテルの前で作業中の方が一服しています。バス停がどこか、訊くと、なんとこのあたりにはないそうです。自動車専用道路のビーチラインですからね。また、さっきの国道135号線まで戻らないといけないようです。仕方ありませんね。もう一度、階段を上りましょう。やがて、国道への階段の下にたどり着きます。

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国道を少し左に進むとバス停があり、時刻表を見ると、バスは1時間に2本です。で、次のバスの時間を見ると、何とぴったしの時間です。1分ほどで熱海駅行のバスが到着。バスに乗ると、奇遇です。ホテルの送迎車で一緒だった若い女性の二人が乗っています。伊豆山神社のバス停から乗ってきたようです。さっき、伊豆山神社の階段ですれちがったんです。彼女たちはコロナ・ウィリス騒ぎで予定していた韓国旅行がキャンセルになり、代わりに熱海に来たそうです。彼女たちと楽しい会話をしているうちに熱海駅に到着。さて、まだ、時間が早いので、次は初島でも行ってみたいと配偶者に持ちかけると、OKが出ます。初島には行ったことがないんです。駅に観光案内所で行き方を相談してみましょう。



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初島は海鮮料理の島

グランピングの後、伊豆山神社~走り湯を見物し、熱海の駅前に移動。この後は初島に渡ってみようと思います。
駅の中にある観光案内所のお姉さんに相談してみます。すると、さっと初島のパンフレットを渡してくれます。

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初島では何が面白いのかと尋ねると、逆にお昼ご飯はどうしますかって言われます。どうやら、初島は海鮮料理が美味しいそうです。で、初島に渡る船の時間を調べてもらうと、次は午後1時ですが、時間が迫っています。その次は2時なので、それでもいいかなって言ってると、お姉さんがもしお昼ご飯を食べるつもりなら、島の食堂は3時には閉まるので、急いだほうがいいとアドバイス。今から熱海港にバスで移動すると1時の船に間に合わないので、タクシーでの移動を勧められます。それならとお姉さんにお礼を言いつつ、駅前のタクシー乗り場に急行。幸い、客待ちのタクシーがいます。タクシーで初島行の定期船乗り場に移動し、出航10分前に到着。窓口でチケットを購入。往復2640円とほどほどの料金です。
チケットを手に停泊中の定期船に向かいます。

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なかなか美しい船体ですね。

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タラップを上る人の列の最後尾に着きます。

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船室の中はつまらないので、デッキの最前部に行きます。熱海の町がよく見渡せます。

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しかし、よく考えてみたら、船が海上に出ると、強い風を受けそうな気がします。すごすごと船室に撤退。まだ、窓際の席が空いていました。

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すぐに船が出航。

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やがて、舳先を初島のほうに回頭します。遠くにぽつんと初島が見えます。

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船室からは窓も汚いし、眺めが楽しめません。再び、意を決して、デッキに上がることにします。やはり、デッキの上からはよい眺めです。舳先の向こうに初島がくっきりと見えています。

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ズームアップすると初島がこんなによく見えます。

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熱海がどんどん遠ざかっていきます。

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これは熱海の右側のほうです。湯河原のあたりでしょうか。

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左手には、ホテル・ニューアカオと熱海城が小さく見えています。

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また、初島を眺めます。初島の右奥に見える大島は黒雲に覆われています。天気が悪そうですね。初島のほうに黒雲が移動してこないといいのですが・・・。

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伊豆半島の先のほうも黒雲が覆っています。

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上空を見上げると、青空です。船の上のデッキは風もさほど強くなく、寒くもありません。しばらく、デッキで耐えられそうです。

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初島まで、ちょうど半分ほど来たところです。少しずつ島影が大きくなります。

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定期船とすれ違います。定期航路の姉妹船のプレミア号です。

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熱海の町もだいぶ小さくなってきました。

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おおっ、初島はともかく、大島の上の黒雲は強烈に立ち込めています。非現実な風景です。実はこの日、大島では大きな竜巻が2本も同時に発生したそうです。珍しい気象だったようです。

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初島が間近に迫ります。その向こうの大島あたりの空は恐ろしい雰囲気です。

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そろそろ、デッキから下ります。操舵室の後ろから中を覗き込みます。初島の港の岩壁が迫っています。

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見事に防波堤の間をくぐり抜けていきます。操船って難しそうです。

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皆との防波堤の上では多くの人が釣りに興じています。

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港のタラップに近づいていきます。

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着岸です。

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タラップが近づきます。

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真っ先にタラップを降りました。皆さん、続々と降りてきます。結構、多くの乗客がいましたね。

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これが今降りた定期船の舳先です。イル・ド・バカンス3世号です。

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小さな港を歩み出ます。

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初島のマップがあります。港の左手に海鮮料理の食堂が並んでいるようです。そちらに向かいましょう。

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港を出て、ちょっと歩くと、食堂がずらっと並んでいます。壮観です。

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メニューを確認しながら、食堂街を進みます。どれもすべて海鮮料理のお店です。

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もう、残り3軒ほどになります。まだ、お店を決め兼ねています。

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遂に最後のお店、さかやです。

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このお店のメニューにかさごの唐揚げの単品があったのが決め手になり、入店します。
その、かさごの唐揚げとお刺身のおまかせ定食、海鮮丼という豪華献立。かさごの唐揚げが絶品でした。

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船賃を払っても食べる価値のある海鮮料理でした。
美味しいお昼ご飯をいただき、お店の外に出ると、本土の雪を抱いた山が見えます。お店の人の話では、大山だそうです。

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熱海のほうを見ると、後ろに山が見えています。箱根でしょうか。

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港のほうに向かうとちょうど定期船が出ていきます。その次の船で帰りましょうか。

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港に戻ってきました。

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港の周りでお店を覗いたり、初島海洋資料館(入館無料)を見学していると、次の船の時間が迫ります。港を見ると、ちょうど定期船が入港してきます。慌てて、港に向かいます。港では既に多くの乗船客が列を作っています。

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帰りも順調な船旅でした。熱海港からは熱海駅へのバスがちょうど出るところ。急いで飛び乗ります。熱海の町を走るバスの経路もようやく頭に入りました。車なしでも結構、楽しめるものですね。
熱海駅に着くと、強風で少し遅れていた電車にうまく乗れて、ぐっすり眠っているうちに横浜に帰り着きます。
1泊2日のミニ旅でグランピングの初体験。楽しい旅もこれにて終了。



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ブラームスの晩年の名作、至高の演奏 アンドラーシュ・シフ ピアノ・リサイタル@東京オペラシティ コンサートホール 2020.3.19

シフのブラームスを聴くというsaraiの夢がまさか叶うとは思ってもいなかったんです。それがコロナ・ウィルス騒ぎの真っ最中の先週と今日で実現するとは何という僥倖でしょう。前回は晩年のブラームスのOp.116の素晴らしい演奏を聴きました。今日はOp.117の3つの間奏曲のうっとりとするような演奏をシフの美しいピアノの響きで聴き、そして、いよいよ、名作、Op.118の6つの小品です。第1曲から素晴らしい演奏です。圧倒的だったのは最後の第6曲。間奏曲というよりも幻想曲という風情のファンタジーに満ちた魅惑の演奏です。途中からはラプソディーの雰囲気に変わり、激しく燃え上がります。最後はまた幻想的な雰囲気で静謐に終わります。何て素晴らしい演奏なんでしょう。
しかし、最高に素晴らしかったのはブラームスの晩年の名作の最後を飾るOp.119の4つの小品です。最初の2曲はアイロニーに満ちた哀切極まりない演奏です。ブラームスがこの分野でいかに高みに達したかを示してくれる素晴らしい演奏に聴き惚れます。そして、最後の第4曲。ラプソディーが高らかに歌われます。魂の高揚・・・何というレベルの演奏でしょう。
saraiが夢に思い描いていた通りの素晴らしい演奏でした。CDにも録音していないので、まさにシフのブラームスの晩年の名作は初聴きだったんです。以前、Op.117の第1曲の間奏曲をアンコールで聴いて以来、シフがこういうレベルの演奏をするだろうと期待していましたが、その通りの演奏でした。ただただ、満足です。

ブラームス以外も素晴らしい演奏でした。シューマンの最後のピアノ曲はある意味、痛々しい音楽ではあります。幻想曲やクライスレリアーナ、交響的練習曲などの晴れやかなピアノ曲とはまったく雰囲気を異にします。シューマンが最後の力を振り絞って、歌い上げた白鳥の歌とでも表現しましょうか。それをシフは実に誠実に演奏しました。シューマンを愛するシフでなければ、こうは演奏できなかったでしょう。音楽とはかくも人間的なものなのですね。ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスの晩年の作品とは様相が異なりますが、シフは大作曲家の晩年の作品に焦点を合わせたような演奏活動をしていますが、このシューマンは異色なものです。シフは我々にこのシューマンの最後の作品はいかに価値あるものかを問いかけるものです。saraiもこれから、じっくりとこの作品に向かい合っていきましょう。

モーツァルトのロンド イ短調 K.511は素晴らしく美しい作品です。シフが今日の演奏で教えてくれました。幻想曲 ニ短調 k.397、幻想曲 ハ短調 k.475と同様に座右に置いておきたい名曲ですね。これもシフが我々にこの名曲を忘れてはいませんかと問いかけてきたようなものです。

バッハの平均律は安定した見事な演奏。何も言うことはありません。うっとりと聴いただけです。プレリュードの美しさ、フーガがだんだんと音の密度を濃くして楽興に至る素晴らしさには参りました。シフにとって、バッハは音楽の原点なのでしょう。いつでもその最高の音楽を取り出すことができますね。

最後に弾いたベートーヴェンの告別ソナタもベートーヴェンの音楽の本質を描き出すものでした。これ以上のベートーヴェンを聴くことはできません。中期のピアノ・ソナタの高揚から後期のソナタの晦渋に至る、すべてがここに語り尽くされています。ああ、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を聴きたくなりました。それを思わせる力のある演奏でした。何と魅力的な演奏だったか!

アンコールはまた、ゴルトベルク変奏曲のアリア。これは酷ですよ。絶対に全曲を次の来日で聴かせてくださいね。待てないので、とりあえず、YOUTUBEにあるBBCのゴルトベルク変奏曲の演奏でも聴きますか。
ブラームスのアルバムの小品という短くて美しい作品は最近になって新発見の作品なんですね。シフがBBCで放送初演したそうです。これもYOUTUBEで聴けます。
シューマンのアラベスクは素晴らしい演奏。これぞ、最盛期のシューマンのピアノ曲です。
最後はとびっきり美しいシューベルトの即興曲。憧れに満ちた楽想がこれでもか、これでもかと続きます。次の来日ではシューベルトの後期作品のチクルスを絶対に聴かせてください。→関係者殿

最後にコンサート欠乏症の我々に素晴らしい音楽をプレゼントしてくれたシフとカジモトに多大の感謝を捧げます。


今日のプログラムは以下です。(今日のリサイタルはペーター・シュライヤーとピーター・ゼルキンに捧げるそうです。二人ともつい最近亡くなりました。合掌!)

 シューマン: 精霊の主題による変奏曲 WoO24
 ブラームス: 3つの間奏曲 Op.117
 モーツァルト: ロンド イ短調 K.511
 ブラームス: 6つのピアノ小品 Op.118

   《休憩》

 J.S.バッハ: 平均律クラヴィーア曲集第1巻から
      「プレリュードとフーガ」第24番 ロ短調 BWV869
 ブラームス: 4つのピアノ小品 Op.119
 ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 Op.81a「告別」


   《アンコール》

    J.S.バッハ: ゴルトベルク変奏曲 BWV988から アリア
    モーツァルト: ピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 K.545から 第1楽章
    ブラームス: アルバムの小品
    シューマン: アラベスク Op.18
    シューマン: 「子供のためのアルバム」Op.68から 楽しき農夫
    シューベルト: 即興曲 変ト長調 D899-3

最後に今回の予習についてですが、ブラームスを中心に聴きました。なお、ブラームス以外はシフの演奏を聴きました。

 田部京子 Op.117、Op.118、Op.119 2011年8月 上野学園 石橋メモリアルホール
 ジュリアス・カッチェン Op.76、Op.116、Op.117、Op.118、Op.119 1962年5月 ロンドン
 ペーター・レーゼル Op.76、Op.116、Op.117、Op.118、Op.119 1972-74年
 アンナ・ヴィニツカヤ Op.76、Op.116 2015年9月7-10日 Reitstadel, ノイマルクト、ドイツ
 ヴィルヘルム・ケンプ Op.76、Op.116、Op.117、Op.118、Op.119 1963年12月 ハノーファー、ドイツ
 エレーヌ・グリモー Op.116、Op.117、Op.118、Op.119 1995年11月 ノイマルクト、ドイツ

まずは規範となるのはジュリアス・カッチェン。この人のブラームスは別格です。ブラームスを弾くために生まれてきたとしか思えない天才ピアニストです。次いで、ペーター・レーゼルも負けていません。現代の巨匠と言えば、この人。そう言えば、最近、来日しませんね。巨匠と言えば、ヴィルヘルム・ケンプも忘れてはいけません。見事な軽みに至った演奏です。そして、美女3人のブラームスも最高です。田部京子、アンナ・ヴィニツカヤ、エレーヌ・グリモーは彼女たちの持ち味を十二分に発揮した名演です。今や、ブラームスのピアノ曲も演奏に恵まれる時代になったようです。



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       シフ,  

ネッカー川クルーズ:帰路、ネッカーゲミュンドを通過

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/16回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川の往復クルーズを楽しんでいるところです。
現在、ネッカーシュタイナッハからハイデルベルクへの帰途についています。ネッカーシュタイナッハの古城エリアは既に通り過ぎました。山間のネッカー川を進みます。

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やがて、ネッカーゲミュンドNeckargemündの鉄橋が見えてきます。鉄橋の向こうに見えている教会の塔はカトリック教会のザンクト・ヨハネス教会Katholische Pfarrkirche St. Johannes Nepomukです。

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鉄橋の先にはさらにもう一つの教会、ザンクト・ウルリッヒ教会St. Ulrichskircheも見えてきます。

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すぐに鉄橋の下をくぐり抜けます。

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ザンクト・ヨハネス教会が近づいてきます。

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ザンクト・ヨハネス教会の前を通り過ぎます。

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今度はザンクト・ウルリッヒ教会が近づいてきます。

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教会の周りにはネッカーゲミュンドの町が広がります。

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ネッカーゲミュンドの町の船着き場です。

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着岸し、数人が乗船してきます。

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船着き場の前にはザンクト・ウルリッヒ教会の塔が立っています。

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さあ、出航して、ネッカーゲミュンドの町に架かるフリーデンス橋Friedensbruckeに向かいましょう。

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フリーデンス橋の下をくぐり抜けます。

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橋の袂にあるキャンピング場、キャンピングプラッツ・アン・デア・フリーデンスブリュケCampingplatz an der Friedensbrückeの前を通り過ぎます。

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また、山間のネッカー川を進みます。

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空は雲は多いものの、すっかり晴れています。

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やがて、ネッカーゲミュンド閘門Schleuse Neckargemündに差し掛かります。赤ランプが点いていて、閘門は閉まっています。

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閘門が空くまで、しばらく待ちましょう。
ここまでのクルーズ旅のルートを地図で確認しておきましょう。

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また、閘門通過を楽しみます。



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飯森範親&東京交響楽団、会心のラヴェル@東京オペラシティコンサートホール 2020.3.21

ドイツの現代のレアもので新境地を開いている飯森範親が今度は何と、オール・ラヴェルのプログラムに挑戦。ラヴェルのような純粋なフランスものはフランス人指揮者、さらにはフランスのオーケストラに限るというのがsaraiの偏見です。日本人指揮者が日本のオーケストラでというのは余りに敷居が高過ぎると思うのですが・・・。特にドイツものを得意にしていると思われる飯森範親にとってはとてもリスキーだと思われます。ところがです! まず、1曲目のラ・ヴァルスが出色の出来です。冒頭の低弦の暗雲の到来を告げるようなピアニッシモの音からゾクゾクします。次いで、明快なウィンナーワルツの響きがストレートに表現されて、実に魅惑的です。いわゆるフランスのエスプリは感じられませんが、もしかして、ラヴェルの音楽にはそういうことはそう重要ではないのかもしれないと思わせるような、すっきりした演奏です。この曲、ラ・ヴァルスはヨハン・シュトラウスへのオマージュがもととなっているので、ラヴェルの音楽も単純にフランス音楽と区切るべきではないのかもしれません。実に説得力のある音楽が最後まで展開されます。美しいウィンナーワルツの調べとおどろおどろしい低弦の暗い響きが交錯する見事な演奏でした。日本人指揮者がここまでのレベルのラヴェルを演奏するのは初めて聴きました。飯森範親はラヴェルを攻略したのでしょうか。実は残りのラヴェルもすべて、高次元の演奏でした。もちろん、東響の素晴らしいアンサンブルがあってのことです。ジョナサン・ノットのもとで東響は飛躍を続けていますが、飯森範親も東響から素晴らしい響きを引き出すことができるのを聴いて、東響はもう次の段階に進みつつあることを確信しました。
最後に演奏されたボレロですが、聴いていて、先日亡くなった母のことを思い出しました。大阪の中之島のフェスティバルホールだったと思うのですが、多分、20年ほど前、母と配偶者と一緒にパリ管を聴いた折、このボレロが演奏されました。パリ管の管楽器の響きにいたく感銘を受けました。演奏内容に関係ありませんが、小太鼓奏者がどこで演奏していたのか、3人ともよく分からなかったと後で話題になりました。今日もそうですが、小太鼓はいつもの打楽器の場所ではなく、弦楽器パートの中に埋没して演奏していたんです。ともあれ、今日のボレロの終盤の物凄い音圧の高さに仰天しました。終盤は熱い演奏でした。パリ管の演奏にも匹敵する素晴らしい演奏でした。東響は弦楽パートだけでなく、木管セクションも素晴らしく充実してきました。飯森範親と東響で《展覧会の絵》を演奏すると凄いことになりそうです。

そうそう、ラヴェル以外に異色ピアニストのファジル・サイの新作が新倉 瞳のチェロで初演されました。初演とは思えない新倉 瞳の見事な演奏でした。曲自体もトルコの音楽の旋律を織り交ぜた親しみやすく、楽しめました。私見ながら、ファジル・サイはピアニストよりも作曲家としての才能のほうに恵まれているような気がします。ファジル・サイのピアノのファンの方にはゴメンナサイ。
新倉 瞳のチェロも初めて聴きましたが、なかなか、やるものですね。音楽には関係ありませんが、白と黒の大胆な配色で背中が大きく見えるドレスも素晴らしかったです。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:飯森範親
  チェロ:新倉 瞳
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  ラヴェル:ラ・ヴァルス
  ファジル・サイ:「11月の夜想曲」チェロと管弦楽のために (新倉瞳による委嘱作品)

   《休憩》

  ラヴェル:道化師の朝の歌(ピアノ曲集《鏡》第4曲のラヴェル自身の管弦楽編曲)
  ラヴェル:スペイン狂詩曲
  ラヴェル:ボレロ


最後に予習について、まとめておきます。

 シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団 1968年9~10月
   ボレロ、スペイン狂詩曲

 ピエール・ブーレーズ指揮ニューヨーク・フィル 1973,74年録音
   ラ・ヴァルス
   
 ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団 1969,70年録音
   道化師の朝の歌

 アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団 1961~62年録音
   ボレロ、スペイン狂詩曲、ラ・ヴァルス

ミュンシュのボレロの終盤の熱い高まりに感銘を受けました。最後のテンポアップも凄まじい! クリュイタンスは流石ですね。素晴らしいラヴェルです。ブーレーズはアメリカのオーケストラのせいか、もう一つ、心に迫りません。結論としては、ミュンシュは別格として、クリュイタンスが最高です。



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ネッカー川クルーズ:閘門を2つ通過し、ハイデルベルクへ

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/17回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川の往復クルーズを楽しんでいるところです。
現在、ネッカーシュタイナッハからハイデルベルクへの帰途についています。ネッカーゲミュンド閘門Schleuse Neckargemündに差し掛かります。
閘門内は通過中の船で一杯です。通過を待ちます。やがて、閘門の扉が開き、船が顔を覗かせます。

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貨物船が閘門から出てきます。

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空いた閘門に向かって、クルーズ船は進んでいきます。

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閘門に入ります。

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閘門の横にはSバーンの電車が停車しています。ハイデルベルク・オルトペディー駅Heidelberg Orthopädieです。閘門通過の度にいつもSバーンの電車がいるのが不思議です。

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すぐに閘門にクルーズ船は収まっていきます。

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閘門内から水が排出されて、やがて、扉が開き始めます。

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閘門の扉の向こうには既に待っている船が見えます。

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閘門から出ていきます。

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閘門待ちの貨物船とすれ違います。本当に船の往来の多い川ですね。

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閘門を抜けるとすぐに橋を通過します。ツィーゲルハウザー橋Ziegelhäuser Brückeです。ツィーゲルハウゼンZiegelhausenとシュリーアバッハSchlierbachの町を繋ぐ橋です。

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可愛い教会の横を通過します。ザンクト・ラウレンティウス教会St.Laurentiusです。シュリーアバッハSchlierbachの町の中心となるカトリック教会です。

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やがて、ハイデルベルクの町に近づき、堰が見えてきます。堰の向こうには聖霊教会Heiliggeistkircheの塔が見えています。

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堰の横に設けられた閘門が空いています。

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閘門内に入ります。

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左側の丘の上にはハイデルベルク城Schloss Heidelbergも見えています。

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閘門内で水の排出を待ちます。

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やがて、水位が下がり、閘門の扉が開きます。

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最後の閘門を抜けていきます。もう、ハイデルベルクに到着です。

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ここまでのクルーズ旅のルートを地図で確認しておきましょう。

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クルーズ旅も最終段階です。



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ネッカー川クルーズ:ハイデルベルクへ帰還

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/18回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川の往復クルーズを楽しんでいるところです。
現在、ネッカーシュタイナッハからハイデルベルクへの帰途についています。既にハイデルベルクの町はずれにある閘門を抜けたところです。左岸にはハイデルベルクの旧市街の町並みが広がります。

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その町並みの上にはハイデルベルク城Schloss Heidelbergも見えています。

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クルーズ船が進む先にカール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)が見えてきます。

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乗船客の視線はハイデルベルク城の美しい姿に集まります。

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アルテ・ブリュッケの姿がどんどん大きくなってきます。

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ハイデルベルク城とアルテ・ブリュッケを交互に眺めなているうちに、クルーズ船は進んでいきます。

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アルテ・ブリュッケはもうすぐです。

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アルテ・ブリュッケに差し掛かります。橋の横の山の中腹には哲学者の道Philosophenwegも見えています。

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左岸には聖霊教会Heiliggeistkircheの塔が見えています。

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アルテ・ブリュッケの下をくぐり抜けます。

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アルテ・ブリュッケのアーチの下から後ろを振り返ると、ハイデルベルク城の姿がくっきりと見えています。

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アルテ・ブリュッケをくぐり抜けました。レンガ色のアルテ・ブリュッケと同じ色のハイデルベルク城が重なり、美しい風景になっています。

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アルテ・ブリュッケ、ハイデルベルク城、聖霊教会というハイデルベルクの3つの代表的なものが一望できます。アルテ・ブリュッケの橋塔が工事中なのが残念です。

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遠くに見えるハイデルベルク城をズームアップしてみます。お城の全景が綺麗に見えます。

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右岸に目をやると、山の木立の中に哲学者の道がよく見えます。

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やがて、左手の岸辺に船着き場が近づいてきます。

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もうすぐ到着です。

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船着き場の前でクルーズ船は舳先を回頭させます。

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上流のほうに舳先を向けて、着岸。アルテ・ブリュッケも見えています。

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これで長かったネッカー川のクルーズ旅も終了。3時間に及ぶネッカーシュタイナッハへの往復クルーズでした。
最後にクルーズ旅のルートを地図で確認しておきましょう。

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クルーズの後は少し早いのですが、夕食をいただきましょう。



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ハイデルベルクの美味しいシュニッツェル屋さん、シュニッツェルハウスSchnitzelhaus

2018年8月27日月曜日@ハイデルベルク/19回目

ハイデルベルクHeidelbrgからネッカーシュタイナッハNeckarsteinachまでのネッカー川の往復クルーズを終えました。
船から降りて、川辺を歩いてると、後ろから自転車に乗った一連隊が追い越していく際に、声をかけていきます。一緒に帰路のクルーズ船上にいた人たちです。自転車野郎で、船に自転車を乗せてたのですね。お互い、旅を楽しみましょう。
ネッカー川の川沿いを歩いていくと、滞在中のホテルの前を通過。ホテルに戻るには少し早いので、そのまま、通り過ぎます。ハスペルガッセHaspelgasseの路地奥には聖霊教会Heiliggeistkircheが見えています。

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ネッカー川にはカール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke(通称、アルテ・ブリュッケ(古橋)Alte Brücke Heidelberg)が見えています。先ほど、クルーズ船で橋の下をくぐり抜けたばっかりです。

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橋の袂に奇妙なオブジェを発見。何か謂れがありそうなものですね。

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ちょっとアルテ・ブリュッケの橋の上に上ってみましょう。夕方の5時半ですが、それなりに観光客がいます。ちなみに橋の上にある像はバイエルン選帝侯で橋の建造者であるカール・テオドールの像です。

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橋の上からネッカー川の上流を眺めると、先ほど通過した堰、閘門が見えます。

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丘の上にはハイデルベルク城Schloss Heidelbergが見えています。

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ネッカー川の下流を眺めると、クルーズ船乗り場が見えています。ここまで、クルーズ旅の復習でした。

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ベストポジションからのハイデルベルク城の眺めを目に焼き付けます。

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さあ、橋を下りて、工事中の城塔Brückentorを抜けて、旧市街に出ます。

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シュタインガッセSteingasseの路地の先にどーんと聖霊教会が聳えています。

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さて、昨日はお休みしていたシュニッツェルのお店に行きましょう。すっかりお天気も回復し、気持ちよく歩いていきます。お店に到着です。シュニッツェルハウスSchnitzelhausというレストランです。

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お店の外にはテラス席がありますが、まだ、誰も座っていません。ともかく、お店の中に入ってみましょう。

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まだ6時前のせいか。お客さんは店内に一組のみ。なんと、これが日本人3人と1人のドイツ人。ということは店内は日本人が占拠状態です。さて、この店は、100種類のシュニッツェルがあるのが売りです。メニューを見ると、確かにあります。

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すべてを読み解くのも大変です。見ていくうちに傾向が分かったので、なんとか検討して、2つの料理を選びます。
まずは白ワインで乾杯。もちろん、saraiの好みのリースリンクです。よく冷えていて、美味!

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店内はゆったりしていて、清潔です。豚の絵がありますね。ここのシュニッツェルは基本的に豚肉です。

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豚の置物もちゃんとあります。

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シュニッツェルに付いているサイドメニューのサラダが出ます。

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フレンチフライも付いています。

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シュニッツェルが登場。これはコペンハーゲンという名前の料理でソーセージ、ベーコン、マッシュルームがサワークリームでシュニッツェルの上にかけられています。

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この店はシュニッツェルに豚肉を使用しているのですが、変更可とのことなので、saraiは七面鳥に変更してもらいます。ア・ラ・メイヤーという名前の料理で玉ねぎと目玉焼きがのせられています。

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この店は、なかなか美味しいです。かなり量はあったのですが、ペロリと平らげました。が、さすがに、フライドポテト(フレンチフライ)はほとんど残っています。と、日本人を案内しているドイツ人が、パッケージを用意してもらい、フライドポテトをお持ち帰りです。これは、見習わなければいけません。こちらもお姉さんに持ち帰りたいというと、もうパッケージがないという返事。それは仕方がないと諦めていると、アルミホイルを持ってきてくれます。これで十分です。持って帰りましょう。お店をでると、テラス席では多くの人が食事を楽しんでいました。やはり、ヨーロッパの人は外が好きなんですね。
さて、路地を歩きながら、ホテルに戻ります。これはビヤハウスです。騎士像がカッコいいですね。カルチャーブラウライ ハイデルベルクKulturbrauerei HeidelbergというライアーガッセLeyergasseの路地にある居酒屋です。

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ライアーガッセを進むと右手に魅力的な路地があります。ハイリクガイスト通りHeiliggeiststraßeです。

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この路地を歩いていきます。

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やがて、前方に聖霊教会の塔が見えてきます。

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だんだん、その聖霊教会の姿が大きくなってきます。

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マルクト広場Marktplatzに近づくと、左手はハイデルベルク市庁舎Rathausの立派な建物になります。

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マルクト広場に出ると、聖霊教会の雄姿が待っていました。

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聖霊教会の美しい姿に圧倒されます。

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聖霊教会の前から、マルクト広場を振り返ります。市庁舎の優美な建物の向こうにはハイデルベルク城の姿も見えています。

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教会の横に小さなクレープ屋さんがあります。ここで飲み物を仕入れていきます。

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ホテルに向かうハスペルガッセHaspelgasseの路地の角には今日のお昼に美味しいケーキを食べたカフェ・クネーゼルCafe Knöselがあります。今はお腹いっぱいでケーキは食べられません。結局、再訪はかないません。

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ホテルに帰着。今日はまだ早いです。まだ、7時過ぎです。でも、早く休んで、明日の早朝散歩に備えましょう。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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明日は旅の最終日。朝は早起きして、ハイデルベルクを散策し、その後、マンハイムManheimに移動して、マンハイム散策を楽しみます。旅の初めはライン川のほとりの町デュッセルドルフDüsseldorfでしたが、旅の終わりもライン川のほとりの町マンハイムです。



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自然なモーツァルトに衝撃! 上原彩子ピアノ・リサイタル@東京オペラシティ コンサートホール 2020.3.25

上原彩子にはまっていたsaraiもここ3年半ほど、彼女の演奏から遠ざかっていました。それは彼女の演奏がラフマニノフ、チャイコフスキーなどのロシアものがあれほど素晴らしいのに、モーツァルト、ベートーヴェンなどのドイツ・オーストリアなどの古典音楽~ロマン派があまりにも不満だらけで、それを聴くのが怖くなって、コンサートに行ってなかったんです。まさか、久しぶりに聴くコンサートがウイルスが蔓延する異常な状況下で開かれるとは・・・絶句です。今日のコンサートは、期待というよりも不安だらけというのが正直なところです。

1曲目はモーツァルトのキラキラ星変奏曲・・・いきなり、モーツァルトです。大丈夫でしょうか。えっ、これって、ちゃんとモーツァルトの響き、音楽になっています。こんな上原彩子、ここ10年以上、聴いてきましたが、初めてです。今まで響かせ過ぎだった演奏はすっかり、スタイルが変わって、saraiが理想とするモーツァルトの音楽になっています。ピュアーな響きも美しいし、音階もスムーズです。肩の力が抜けたというか、無理のない自然なモーツァルトです。だからと言って、くぐもった響きではなく、ピーンと立った響きが明快に聴こえてきます。単調な演奏ではなく、活き活きとした音楽が適度な緊張感のもとで聴こえてきます。この3年半の間に何か劇的な変化があったようです。鍵盤の上を走る手を見ても無理のない運指が見てとれます。手はほとんど鍵盤に張り付いたままで10本の指だけがハンマーのように鍵盤を叩いて、美しく純粋な音色を奏でています。その響きは品格の高さすら感じます。この曲は結構長いのですが、終始、楽しく、心躍らせながら、聴き入りました。素晴らしい演奏でした。遂に上原彩子がモーツァルトを弾きこなしました。クララ・ハスキルの気品の高い演奏とまではいかないにしても、モーツァルト弾きのピアニストと言っても過言ではありません。上原彩子のファンとしては嬉しいばかりです。

2曲目はチャイコフスキーの創作主題と変奏。ぱっとモーツァルトとは弾き方を変えます。上原彩子のお得意のチャイコフスキーですから、安心して聴けます。ダイナミックな素晴らしい演奏です。遂に上原彩子は作曲家によって、スタイルを変えて、弾き分けるようになったんですね。さらに次のチャイコフスキーの「四季」からの2曲はテクニックではなく、音楽性で聴かせてくれます。ロシアの憂鬱感を表出した素晴らしい演奏です。特に 3月「ひばりの歌」の暗い情感に魅了されました。

前半最後はまた、モーツァルト。これも問題ありません。すっかりとモーツァルトの様式感をマスターしたようです。非凡と言ってもよい素晴らしい演奏です。何と言っても、その響きの美しさが最高です。緩徐楽章での抒情味あふれる演奏も素晴らしいし、終楽章の素早いパッセージの技巧も見事。モーツァルトらしさを表出しただけでなく、やはり、上原彩子が弾く音楽としての輝きも感じる演奏です。もう、完全にモーツァルトを征服したようです。どの曲を弾かせても素晴らしい演奏をすることは予想できます。

後半のプログラムのモーツァルトも万全の演奏でした。ですが、圧巻だったのは最後のチャイコフスキーのグランド・ソナタ。この難曲、大曲を熱く燃え上がるようにバリバリと歌い上げました。素晴らしかったのは両端楽章です。超絶的な演奏で圧倒されるのみ。これ以上の演奏は望めないというレベルです。モーツァルトもよかったけど、やっぱり、上原彩子の弾くチャイコフスキーは凄過ぎ!

また、saraiが大好きだった上原彩子がレベルアップして、戻ってきてくれました。また、これからは安心して、聴きまくります。


今日のプログラムは以下です。

  モーツァルト:キラキラ星変奏曲 ハ長調 K. 265
  チャイコフスキー:創作主題と変奏 ヘ長調 Op. 19-6
  チャイコフスキー:「四季」 Op. 37bisより 3月「ひばりの歌」、6月「舟歌」
  モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K. 332 

   《休憩》

  モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K. 282
  チャイコフスキー:グランド・ソナタ ト長調 Op. 37

   《アンコール》

    チャイコフスキー/上原彩子編曲:6つの歌曲Op.6より第5曲「なぜ」
    モーツァルト:ピアノ・ソナタ第11番 イ長調K.331「トルコ行進曲つき」第1楽章
    チャイコフスキー:18の小品 Op.72より第14曲「悲しい歌」


最後に予習について、まとめておきます。以下のCDを聴きました。

まず、モーツァルトはアンドラーシュ・シフの21枚組のモーツァルト・アルバムを聴きました。

 アンドラーシュ・シフ/モーツァルト録音集(21CD) 1980-94年

シフの若い頃の録音ですが、素晴らしく美しい響きです。どの曲も手抜きのない丁寧な演奏で魅了されます。このレベルの演奏ならば、再録音の必要はありません。

チャイコフスキーは以下の超ど級アルバムです。

 ヴァレンティーナ・リシッツァ チャイコフスキー・ソロ・ピアノ作品全集(10CD) 2017年12月~2018年4月 ウィーン

若くてめきめきと頭角を現してきたウクライナ出身の女性ピアニスト、ヴァレンティーナ・リシッツァが何とも驚くべきアルバムを作り上げました。その超絶的なテクニックと音楽性で、チャイコフスキーのピアノ作品を網羅してくれました。チャイコフスキー好きにはたまらないアルバムです。グランド・ソナタは何とも凄まじい演奏です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       上原彩子,  

早朝のハイデルベルク散策:アルテ・ブリュッケの橋の上

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム

旅の16日目、ハイデルベルクHeidelbrgの3日目です。実質、今日がこの旅の最終日です。

今朝は驚くほどの早起き、7時半に起床。では、早朝散策に出かけましょう。ごみ収集車が走り回り、お店の開店準備で忙しくしている人はいますが、観光客はほとんどいません。いっぱい写真を撮りましょう。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelbergの橋の上を自家用車が走っています。日中は観光客でいっぱいで、とても走れたもんではありませけどね。

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橋の上から、ネッカー川の下流方向を眺めます。このネッカー川はこの先、ライン川に流れ込みます。その河口にあるのが今日訪れる予定のマンハイムManheimの町です。

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ネッカー川の上流方向は朝陽で輝いています。

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アルテ・ブリュッケの橋の先には哲学者の道Philosophenwegのある丘があります。時間と体力があれば、もう一度、哲学者の道の展望台からの眺めを楽しみたいところですが、旅の終わりでそんな体力は残っていません。

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知恵を司る女神であり、ハイデルベルクの守護神でもあるパラス・アテーナーの像が橋脚の上に立っています。朝日を浴びて、美しく輝いています。

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ネッカー川の川岸の先の丘の上にはハイデルベルク城Schloss Heidelbergが見えています。これまでもさんざん眺めました。

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ズームアップして、ハイデルベルク城の姿の全景を眺めましょう。

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アルテ・ブリュッケの橋を渡って、対岸からの眺めも楽しみましょう。橋の端から振り返った様子です。向こうの端に工事中の橋塔Brückentorが見えています。

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対岸から眺めたアルテ・ブリュッケの橋は朝陽を浴びて、バラ色に輝いています。

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対岸の別の場所からのアルテ・ブリュッケの橋の眺めです。

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橋越しにハイデルベルク城の姿が見えます。

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対岸から旧市街を眺めます。聖霊教会Heiliggeistkircheとイエズス会教会Jesuitenkircheが見えています。

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対岸には哲学者の道に上るシュランゲン小道Schlangenwegの入り口が見えます。ほんの20分ほどで展望台に上れるんですが、その意欲に欠けています。

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ネッカー川に目を遣ると、ちょうど目の前を貨物船が下っていきます。ネッカー川は水運の大動脈です。

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再び、アルテ・ブリュッケの橋の上に戻ります。ネッカー川の上流に上ってくる朝日が眩しく輝きます。

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ネッカー川の下流を見ると、先ほど目の前を通り過ぎた貨物船がゆっくりと流れを下っていきます。

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ハイデルベルク城の橋の上からの美しい姿をもう一度、この目に収めます。

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ネッカー川の川面に朝日の光が煌めいています。

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このアルテ・ブリュッケの橋の正式名称はカール・テオドール橋Carl-Theodor-Brücke。バイエルン選帝侯で橋の建造者であるカール・テオドールの名前が付けられています。そのカール・テオドールの像が朝陽を浴びています。

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アルテ・ブリュッケの橋の上で早朝の15分間ほどの時を過ごしました。観光客もいなくて、我々二人で美しい橋を独占しました。では、橋を下りて、旧市街を少し歩きましょう。



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早朝のハイデルベルク散策:マルクト広場~ハウプト通り

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/2回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策をしているところです。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelbergの橋の上からの眺めを楽しみました。
次は橋を下りて、旧市街を散策しましょう。
アルテ・ブリュッケの橋から下りると、旧市街の路地の先に聖霊教会Heiliggeistkircheが見えています。

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橋の袂の大通り、ネッカーシュターデンNeckarstadenからは滞在中のホテルの建物が見えます。ホテル・フィア・ヤーレスツァイテンHotel Vier Jahreszeiten Heidelbergです(正面の白い建物)。

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さて、路地、シュタインガッセSteingasseに歩み入ります。お昼は賑やかな路地ですが、この早朝には人気がありません。

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路地の中にお寿司屋さんがありますね。

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路地を抜けると、旧市街の中心のマルクト広場Marktplatzに出ます。いつもは賑やかな広場もひっそりとしています。

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トラックが物資の積み下ろしをしています。お昼には見られない光景です。

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スーパーマーケットは開店しているようです。

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マルクト広場の中央には像があります。ヘラクレスの泉Herkulesbrunnen Heidelbergです。

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マルクト広場の西側には、お馴染みの聖霊教会があります。巨匠フルトヴェングラーのお葬式が行われた教会です。朝日を浴びて、綺麗ですね。

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この聖霊教会と向かい合わせに建つのが市庁舎Rathausです。

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マルクト広場の聖霊教会の横からはハウプト通りHauptstraßeが続いています。早朝には人影もまばらです。

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聖霊教会の南側面の前を歩きます。

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聖霊教会の西側の端からはネッカー川に続く路地、ハスペルガッセHaspelgasseがあります。この路地の先に滞在中のホテルがあります。

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聖霊教会の尖塔を見上げます。プファルツ地方のなかで、82mの最も高い塔を持つゴシック様式の建築です。

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ハウプト通りを進みます。ほとんど人がいないのが超自然的に感じます。キリコの絵を連想します。

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通りに立ち並ぶお店の前にはごみ袋が並んでいます。これから、ごみ収集なんでしょう。

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通りからは何本も路地が伸びています。これはケッテンガッセKettengasse。

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ハウプト通りから、振り返ると、建物越しに聖霊教会の塔が見えています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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早朝散策はまだまだ続きます。静かな町を歩くのは気持ちのよいものです。



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早朝のハイデルベルク散策:ハウプト通り~イエズス会教会~ホイマルクト~ネッカー川

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/3回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策をしているところです。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelberg、マルクト広場Marktplatz、ハウプト通りHauptstraßeと歩いてきました。早朝の散策は観光客の姿も見えずに気持ちがいいです。

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ハウプト通りから左に入る路地、ホイガッセHeugasseの前に出ます。

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ホイガッセの路地に入ると、イエズス会教会Jesuitenkircheが見えてきます。

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イエズス会教会のバロック様式のファサードです。実に整っている雰囲気です。

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ファサード上部には彫像が立ち並んでいます。

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イエズス会教会の左にはイエズス会の宗教組織を構成するゼールゾルゲ会(牧会、魂のケア)Seelsorgeeinheit Heidelberg Neckartalの建物があります。まあ、どんな宗教組織なのか、よく分かりませんけどね。

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イエズス会の前の通り、メーリアン通りMerianstraßeです。もちろん、誰もいませんね。

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街角の店先を覗くと、何と寿司グッズがあります。

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なかなかよいデザインのバッグですね。

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再び、ハウプト通りに戻ります。まだ、人がいませんね。

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細い路地を覗きながら歩きます。この路地はキュッヒェンゲスヒェンKüchengäßchen。

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ハウプト通りには美しい建物があります。これは凝ったバロック様式の建物ですね。

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通りの後ろ(東)を振り返ると、上る朝日が眩しく輝きます。ちょうど、朝8時を過ぎました。

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右側にある路地はネッカー川まで続いています。このあたりでホテルのほうに戻ることにしましょう。この路地はホイマルクトHeumarktです。路地の入口にはスターバックスのカフェがあります。

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路地に入るとすぐに3角形の小さな広場、ホイマルクト(干し草広場)があり、その真ん中に泉があります。スメ噴水Sumebrunnenというオブジェです。1991年に作られた最近のもののようです。

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このホイマルクトから、路地、グローセ・マンテルガッセGroße Mantelgasseをネッカー川のほうに進みます。

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路地にはカラフルで綺麗な家があります。

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路地を抜けて、ネッカー川の河畔に出ると、クルーズ船が停泊しています。その前には自転車が並んでいます。どうやら、クルーズとサイクリングを組み合わせたツアーのようです。

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ネッカー川の美しい流れを眺めます。対岸には、哲学者の道Philosophenwegのある丘があります。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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早朝散策もそろそろおしまいです。もう、40分以上、歩きました。



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早朝のハイデルベルク散策:アルテ・ブリュッケの奇妙なオブジェ

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/4回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策をしているところです。アルテ・ブリュッケAlte Brücke Heidelberg、マルクト広場Marktplatz、ハウプト通りHauptstraße、イエズス会教会Jesuitenkirche、ホイマルクトHeumarktと歩いてきました。今、ネッカー川河畔に戻ってきたところです。川縁の先には美しいアルテ・ブリュッケが見えています。

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反対方向には、クルーズ船が見えています。

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それではホテルのあるアルテ・ブリュッケのほうに歩いていきましょう。

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ホテルの一筋前の路地、プファッセンガッセPfaffengasseです。これも細い路地ですね。

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アルテ・ブリュッケの橋塔Brückentorの袂でまた、奇妙なオブジェと再会します。

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オブジェの横に何やら説明らしきものがあります。

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このオブジェはどうやら猿のようですね。昔からある有名なオブジェなんだそうですが、現在のものは1970年代に作られたもののようです。

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このお猿さんの胸元をよく見ると、ネクタイのようなものをしていますね。ますます奇妙です。

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こういうオブジェの常ですが、一部分がてかてかに光っています。みなが手で触る部分です。何かの謂れがあるんでしょう。思わず、saraiもその光っている部分を触ってみます。奇妙な猿と握手します。

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一度触れ合った後で、再度眺めると、奇妙さの中に何かを訴えかけるように思えるのが不思議です。なかなか愛嬌のある猿ですね。

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ホテルに戻ります。ホテル・フィア・ヤーレスツァイテンHotel Vier Jahreszeiten Heidelbergです。小さなホテルですが、アルテ・ブリュッケの真ん前という立地が最高です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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そのまま朝食に行きます。と、日本人3人とドイツ人1人の家族と思われる人たちが食事をしています。昨夜レストランで見かけた人たちでしょうか。声をかけてみますが、別の人でした。お嬢さん夫妻がこちらに住んでいらっしゃるので、ご両親が遊びにみえたようです。さあ、朝食をいただきましょう。

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小さなホテルの朝食ルームはさほど混むことはありません。

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窓の外にはアルテ・ブリュッケの橋が見えています。

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シャンデリアが輝く綺麗な朝食ルームです。

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あらかた皿に取ったものは食べ尽くしました。最後のハムとコーヒーをいただきます。

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食事を済ませ、荷物をまとめます。今日は、最後の滞在地マンハイムに移動します。そして、2泊したホテルをチェックアウト。
荷物をホテルのレセプションに預けて、まだ見逃していたハイデルベルク大学の見学にいってきましょう。



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最後のハイデルベルク散策:アルテ・アウラを求めて

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/5回目

ハイデルベルクHeidelbrgの早朝散策を終えて、ホテルで朝食をいただき、チェックアウト後、最後のハイデルベルクの散策に出かけます。まだ見逃していたハイデルベルク大学Universität Heidelbergの見学にいってきましょう。一昨日、学生牢を訪れた際に何故か、日本語のちゃんとしたパンフレットが渡されて、急にその内容に興味を惹かれての再訪問です。
見たかったのは、大学旧館にあるアルテ・アウラ(大講堂)です。一体、どこにあるのでしょう。昨日も大学内を探し回りましたが、結局、見つかりませんでした。今日は大学の奥、つまり、南側に行ってみます。立派な教会が建っています。聖ペテロ教会Peterskircheです。元々はハイデルベルクの教区教会として建てられましたが、聖霊教会Heiliggeistkircheが建てられて、そちらが教区教会になると、この聖ペテロ教会は大学教会になりました。

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その教会の北側の向かいに立派な建物があります。これが大学旧館でしょうか。中に入れそうなので、そっと入ってみます。静謐な廊下が続いています。実際、携帯電話禁止の立て札が立っています。しかし、どうもここは大学旧館ではなさそうです。実はここは大学図書館Universitätsbibliothek Heidelbergだったんです。

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内部をもう少し見て回ると、こんなに素晴らしいガラス天井があります。まさしくユーゲント・シュティールJugendstil(あるいはアール・ヌーヴォー)の様式ですね。こんな美しいものを見られて、迷い込んだ甲斐がありました。

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しかし、求める大学旧館ではなさそうなので、外に出ます。これが大学図書館の外観です。ルネッサンス様式風の建物です。

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大学旧館を探して、また、大学新館の中庭に行ってみます。木々の先に昨日も気になった建物が見えます。

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しかし、ここはやっぱり違うようです。実はこのバロック様式の建物はイエズス会ギムナジウム(つまり、学校)として作られて、現在はハイデルベルク大学哲学科の建物として使われているものでした。中庭の東側に建つ建物です。

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ここに至り、やみくもに探しても分からないことを自覚します。まるでカフカの不条理の世界に迷い込んでしまったような面持ちです。永久に辿り着けない《城》とアルテ・アウラが重なります。いかん、いかん。現実世界に舞い戻って、近くにいた学生さんに、パンフレットのアルテ・アウラの講堂の写真を見せて尋ねてみます。と、大学広場Universitätplatsを挟んだ向かいの建物が大学旧館Universität Heidelberg - Alte Universitätだと教えてくれます。ダンケシェーン! この建物に接して学生牢Studentenkarzerがあります。これで、ようやく、これまでの疑問が解決しました。一昨日学生牢を見学した時には、学生牢は大学の建物の外にあるように見えたので、なぜに大学内ではなく、市中の中にあるのか不思議だったのです。大学の中にあってこそ、自治を重んじることになるものね。学生牢はちゃんと大学の中にあったのですね。
大学広場を歩いて、大学旧館に向かいます。大学旧館もバロック様式の建物ですね。

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大学広場から後ろを振り向くと、大学新館Neue Universitätの建物が美しい姿を見せています。

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大学旧館の正面に出ます。建物の真ん中には時計塔がありますね。この旧館はヨハン・ウィルヘルムが1712年から再建させた大学校舎《ドームス・ウィルヘルミーナ》で、今に至るまで、そのまま残っています。ハイデルベルクの町全体がそうですが、第2次世界大戦の戦禍からは免れたそうです。アメリカは日本の京都と同様にこのハイデルベルクを保存したそうです。一説によれば、アメリカ人のこの大学の卒業生が多いこともその一因だそうです。ちなみにその前の建物は17世紀に起きた30年戦争とプファルツ継承戦争でハイデルベルクの町全体と一緒に破壊されたようです。

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大学旧館の前の広場には噴水があり、学生が休んでいます。ライオンの噴水Löwenbrunnenです。

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大学旧館の入口の扉の前に立ちます。壁には大学博物館Universitätsmuseumと書いてあります。確かに大学旧館で間違いありません。

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このあたりの位置関係を地図で確認しておきましょう。

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建物の中に入ると、建物の案内が書いてあります。アルテ・アウラは1階(日本でいう2階)と表示されています。

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早速、階段を上がります。

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階段を上がると、また、案内板があります。アルテ・アウラの大講堂は左に行くようです。

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この扉がアルテ・アウラのようです。閉まっていますね。

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思い切って、そっと扉を開けてみると、美しい大講堂の姿が目に入りますが、何と何と、何やら講義中です。

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さて、どうしましょう。別に咎められそうにないので、邪魔にならないようにアルテ・アウラを見学させてもらいましょう。



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最後のハイデルベルク散策:美しきアルテ・アウラ

2018年8月28日火曜日@ハイデルベルク~マンハイム/6回目

ハイデルベルクHeidelbrgの最後の散策に出かけ、まだ見逃していたハイデルベルク大学Universität Heidelbergの見学中です。一番の目的である大学旧館Universität Heidelberg - Alte Universitätにあるアルテ・アウラAlte Aula(大講堂)を遂に探し出して(と言っても学生さんに教えてもらったのですが・・・)、今、まさにその大講堂内に足を踏み入れたところです。しかし、アルテ・アウラの大講堂では折悪しく、何かの講義の真っ最中。まあ、邪魔にならないようにそっと見学させてもらいましょう。美しい天井を見上げます。4枚の丸い絵が並んでいます。これは1386年の大学創建時の4つの学部である哲学・医学・法学・神学を象徴する絵です。

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講義中の大講堂をうろうろするわけにはいかないので、大講堂の周囲に巡らせてあるギャラリー席に周り込み、大講堂を見下ろします。なるべく物音や話し声をたてないようにそっと行動します。

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大講堂の前方に移動すると、講義中の講師と受講者が間近に見えます。何か市民大学講座のようなものでしょうか。

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大講堂の最前部の壁は見事な装飾で絢爛豪華です。真ん中上部の壁画は「ハイデルベルク大学の創設」を題材に知恵と芸術の女神アテネがハイデルベルクに到来するところが描かれています。恵と芸術の女神アテネはハイデルベルクの色んなところで見かけます。中央下の胸像はバーデン大公フリードリヒ1世。左下には大学の再興者のバーデン辺境伯カール・フリードリヒの肖像が描かれています。

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向かい側の左側面を眺めます。1段高いギャラリー席には我々と同様な観光客の姿が見えます。我々も同じく、右側にあるギャラリー席から見学しています。

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天井画の2枚です。これは左から哲学と医学ですね。

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残りの2枚の天井画です。左から法学と神学ですね。

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大講堂の後方を眺めます。今日は受講者は前方に集まっているので、後方には誰もいません。

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再び、後ろに戻り、アルテ・アウラの大講堂の全体を眺めます。このアルテ・アウラの大講堂は大学創立500周年にあたる1886年に建築家ヨゼフ・ドゥルムが完成させました。豪華なネオ・ルネサンス様式の装飾が全面に施されています。

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と、いきなり講師がピアノを弾き出し驚きます。バッハみたいです。何の講義だったのでしょうね。

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重厚で静謐な空間にバッハの音楽が染み渡ります。

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短いバッハの曲を聴き終わったところでそっと、この美しいアルテ・アウラの空間から去ります。

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最後に階段を下りて、ベース階にある大学博物館Universitätsmuseumを見学。
まずは輝かしいノーベル賞受賞者の一覧です。世界で1番ノーベル賞受賞者が多く、教授だけで11名。学生・大学院生・研究生だった人は45名もいます。壮観です。

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この絵は昔の大学広場から見た大学旧館の様子ですね。ほとんど現在と変わりません。もっともこの頃はまだ新館はありません。

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この大学で開発された精密な装置が並べられています。例えば、左手前の壺はヘルムホルツ教授による音響実験のための共鳴器(ヘルムホルツの共鳴器)です。

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音楽家たちも何らかの関係があるのか、ワーグナーやブラームスが登場します。

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ショパンも登場。

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さらには、クララ・ヴィーク(後にシューマン夫人)とシューマン夫妻も登場。そう言えば、学生時代のロベルト・シューマンはハイデルベルク大学に籍を置いていましたね。法学部でしたが、実際はピアノにうつつをぬかしていました。

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ほかには、何故か、ロシアの文豪ツルゲーネフと彼が恋焦がれたオペラ歌手のポーリーヌ・ガルシア=ヴィアルドの展示が多かったのですが、ハイデルベルクとの関連は謎です。

これでハイデルベルク大学の訪問を終えました。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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