コロナ禍の中、感染者数はめっきりと減ってきましたが、日曜は人出が多いので、なるべく、客の少ないスーパーを選んで、買い物に出かけます。我が神奈川県はまだ緊急事態宣言が解除されていませんが、ひと頃に比べると、外の密集度が高まっているようです。まあ、それも仕方のないことですね。みなさん、自己責任で現状に応じたライフスタイルを模索しているのでしょう。このまま、コロナが収束するとは思えませんが、そんなに感染が広がらないように活動範囲を調整しながら生活していくしかありませんね。saraiはコンサートがなんらかの方式で始まるまでは家籠りを続けます。
LPレコードでのフルトヴェングラーの名演:昨日までは1947年5月25日のフルトヴェングラーの戦後復帰の最初のコンサートを聴きました。今日はその7年後の1954年5月、すなわち、フルトヴェングラーが亡くなる半年前の最晩年のベルリン、ティタニア・パラストでのベルリン・フィルのコンサートを聴きました。曲目はまったく同じ、ベートーヴェンの交響曲第6番と第5番です。saraiはこの最晩年のフルトヴェングラーの演奏が大好きです。最盛期の勢いは既にありませんが、枯れた哲学的とも思える深い音楽表現に至り、どれも涙なしには聴けない名演揃いです。今日はまず、第6番《田園》を聴きました。清澄という言葉が一番、ピッタリくるような演奏です。自然な音楽が実に美しく演奏されます。
第1楽章、ゆったりと静かな開始に虚を突かれます。まるで何かを慈しむような感じを受けます。ロマンチックで癒しに満ちた音楽です。
第2楽章、これも抑えた美しい演奏。テンポは非常にゆっくりです。ここまで聴いて成程、同じ演奏会の第5番と双子のような演奏であると分かります。いずれも感傷的とも言っていい、フルトヴェングラーらしくない演奏です。しかし、巨匠晩年の演奏は心に沁み入ってきます。ロマンチスト、フルトヴェングラーですね。
第3楽章、のんびりした朴訥な音楽です。フルトヴェングラーの平静な心情が表われています。
第4楽章、ここでは、大変迫力に満ちた演奏。爆発します。
第5楽章、第4楽章の爆発が収まり、牧歌の世界に戻ります。これまでよりも幾分、テンポを上げて、美しい旋律を歌い上げます。何という美しい演奏でしょう。終盤の盛り上がりはフルトヴェングラーらしい素晴らしいものです。曲想が大きくふくらみます。
1952年にウィーン・フィルと演奏したものは全集盤に含められていますが、これと双璧をなす演奏です。これも聴き逃がせない1枚です。
さて、今日の本題・・・
《フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅》の再アップ中です。
《フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅》は2009年5月にフィレンツェと周りのトスカーナ地方、アッシジを周り、最後はウィーンで音楽三昧という旅で、最後は新型インフルエンザのパンデミックの影響で自宅謹慎になった、今年を彷彿とさせる旅でした。今年の連休はイタリアは観光どころではありませんね。せめて、当ブログでイタリア観光をお楽しみください。
既にお読みの方(あまり、いないと思いますが)も再度、新編集の記事をお読みくださいね。
今日は以下の記事を再アップしました。次をクリック!
ランチは有名ウィーン料理店で
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6日目:ウィーン音楽三昧 (2)
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-フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅
├- 企画・準備編 (10)
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├- 4日目:アッシジ~シエナ (5)
├- 5日目-1:サン・ジミニャーノ散策 (5)
├- 5日目-2:フィレンツェ散策 (5)
└- 6日目:ウィーン音楽三昧 (2)
2014年10月に突然以前のブログサイトがクローズしたために現在のFC2ブログサイトへの引っ越しを余儀なくされました。以前の旅の記事は手作業で再アップしなければならず、順次、作業しています。
なお、再アップにあたっては以下のように記事の見直しをはかっています。
1.基本として、旅の1日分をまとめて読むことができるように再編成します。ストラスブール散策のように2日にまたがる場合には、2日分をまとめます。
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2.以前の記事には地図がなかったので、散策ルートが分かりづらくご不便をおかけしました。再編成にあたり、地図を新規挿入します。
3.記事を見直して、細かい修正を行います。特に地名などは原語表記も併記します。