
お店の人の訊くと、昨日入荷したそうです。これから価格がどんどん下がりそうですね。次に買うときには平常時の価格に下がっていることを期待しましょう。それにしてもアベノマスクは届きませんね。
これが購入したマスク。試しに装着してみましたが、上々です。

LPレコードでのフルトヴェングラーの名演:昨日から1954年5月、すなわち、フルトヴェングラーが亡くなる半年前の最晩年のベルリン、ティタニア・パラストでのベルリン・フィルのコンサートを聴いています。昨日のベートーヴェンの交響曲第6番に続いて第5番です。フルトヴェングラーはベルリン・フィルとの演奏旅行の最後にベルリンに戻ってきて、3回のコンサートを行いました。フルトヴェングラーの生涯で多く演奏してきたベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調はこれが最後のライヴになりました。ベルリン・フィルとのライヴコンサートもこの後、9月に2回のラストコンサートで幕を閉じます。
それでは希代の名指揮者フルトヴェングラーの渾身の《運命》を聴いてみましょう。
7年前の演奏に比べて、ゆったりしたテンポでかみしめるような演奏です。勢いや激しさは影を潜め、自然なスタイルで人生の集大成をはかるような雰囲気です。マエストロも自身の生命の火が消えかけていることを十分に認識していたんでしょう。
第1楽章、始めから心に沁みる演奏です。彼の数奇な運命と重ね合わせると、涙なしには聴けません。手兵であるベルリン・フィルとの《運命》では、恐らく、最も音質のよい録音です。その録音を通して、フルトヴェングラーの代名詞とも言えるこの《運命》の表現がとてもよく聴き取ることができます。ベルリン・フィルの演奏も素晴らしいです。もっとも心に響いてきた第1楽章です。
第2楽章、まるで鎮魂曲のように訴えかけてきます。心にジーンと沁みてくる響きです。そして、何よりもとても美しい。魂の歌です。
第3楽章、金管で演奏される主題は悲しみに満ちています。この第3楽章がこんなに悲しく聴こえたことはありません。低弦で始まる中間部もいつものベルリン・フィルのような勢いのある凄みはなくて、整然と美しい響きです。まるでウィーン・フィルみたい。終盤はいつもの通り、極端にテンポを落としますが、今回は芝居っ気はまるでなくて、自然に歩みがゆるんだかのようです。
第4楽章、最後の力を振り絞るように冒頭のテーマが始まります。熱い感動を覚えます。ベルリン・フィルの渾身の素晴らしい合奏力は一切の乱れもなく、パーフェクトな演奏です。フルトヴェングラーの最後の《運命》にふさわしい熱演です。そして、再現部、これがフルトヴェングラーの最後の最後に到達した地平です。もう、感動するしかないでしょう。ベルリン・フィルは気合のはいった美しい最高の演奏でした。フルトヴェングラーのすべての音楽の総決算とも言うべきこの演奏は計り知れない価値あるものでした。
さて、今日の本題・・・
《フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅》の再アップ中です。
《フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅》は2009年5月にフィレンツェと周りのトスカーナ地方、アッシジを周り、最後はウィーンで音楽三昧という旅で、最後は新型インフルエンザのパンデミックの影響で自宅謹慎になった、今年を彷彿とさせる旅でした。今年の連休はイタリアは観光どころではありませんね。せめて、当ブログでイタリア観光をお楽しみください。
既にお読みの方(あまり、いないと思いますが)も再度、新編集の記事をお読みくださいね。
今日は以下の記事を再アップしました。次をクリック!
ウィーン、まずはオペレッタ「微笑みの国」
あるいは以下をクリックすると1日分全体を一括して読めます。
6日目:ウィーン音楽三昧 (3)
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《フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅》の全体は以下をクリックしてお読みください。(左側のメニューにあるカテゴリと同じです。)
-フィレンツェ・アッシジ・ウィーンの旅
├- 企画・準備編 (10)
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├- 2日目:フィレンツェ散策 (3)
├- 3日目:アッシジ散策 (8)
├- 4日目:アッシジ~シエナ (5)
├- 5日目-1:サン・ジミニャーノ散策 (5)
├- 5日目-2:フィレンツェ散策 (5)
└- 6日目:ウィーン音楽三昧 (3)
2014年10月に突然以前のブログサイトがクローズしたために現在のFC2ブログサイトへの引っ越しを余儀なくされました。以前の旅の記事は手作業で再アップしなければならず、順次、作業しています。
なお、再アップにあたっては以下のように記事の見直しをはかっています。
1.基本として、旅の1日分をまとめて読むことができるように再編成します。ストラスブール散策のように2日にまたがる場合には、2日分をまとめます。
左側のメニューにあるカテゴリで読みたい日をクリックして頂ければ、その日の分がまとめて読めます。
2.以前の記事には地図がなかったので、散策ルートが分かりづらくご不便をおかけしました。再編成にあたり、地図を新規挿入します。
3.記事を見直して、細かい修正を行います。特に地名などは原語表記も併記します。