ウィーンのモーツァルトゆかりの地を巡る街歩きを始めたところです。シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanから街歩きを始めて、モーツァルトがウィーンでのキャリアを始めたドイツ騎士団の家DeutschordenHausに来ています。
ここの中庭にしばし佇んでいます。ウィーンの街の真ん中とは思えない静かな場所です。昔日のモーツァルトに思いを馳せるにはうってつけのところです。

この中庭はすっきりした白い建物に四方が囲まれています。

ガラス張りの回廊には目を惹かれます。この館でモーツァルトが音楽家として自立していくことを決心しました。また、後にブラームスが滞在したこともあるそうです。

壁際には美しい彫像もあります。

ドイツ騎士団の家には小さな教会があります。ドイツ騎士団教会Katholische Kirche Deutschordenskircheです。ゴシック様式の内部は意外に簡素な佇まいです。ゴシック様式らしく高い天井が印象的です。

壁面には丸いワッペンがずらっと並びます。80個以上あるそうです。この教会で刀礼(騎士叙任式)を受けた騎士たちが自分のワッペンを飾った習慣によるものです。ワッペンwappenとは武器(主に盾)を意味するドイツ語で、実際は紋章を意味します。紋章が個人に普及しはじめたのは、12世紀初めの第1次十字軍遠征のころからです。従軍した騎士たちは鎧・冑を身に着け面部を隠していたので、戦場で敵味方を識別するために紋章を用いるようになりました。ドイツ騎士団の歴史も十字軍まで遡りますから、ちょうど紋章の歴史と重なります。

こちらは入口です。2階に小さなオルガンがあります。

この教会のある建物内に小さなホールがあります。昔、モーツァルトが演奏したと言い伝えられているホールです。ここで時折、観光客向けにモーツァルトのコンサートをやっているそうです。いい雰囲気ですね。(saraiは行きませんけどね)

中庭からは鉄格子のはまった窓越しにこのホールを覗けます。

これがジンガー通りSingerstraßeから中庭に通じる通路のアーチです。

ドイツ騎士団の家には大きな中庭に隣りあって、第2の中庭があります。

この第2の中庭の左手の建物の中には、ティーハウスのハース&ハースHaas&Haas Restaurantがあります。入口はシュテファン大聖堂側にあります。

ドイツ騎士団の家を出て、ジンガー通りをちょっと進むと、左手にブルートガッセBlutgasseの路地があります。

路地の石畳みの横にまた、ドイツ騎士団の十字架の紋章があります。

このブルートガッセを通り抜けると、ドームガッセDomgasseの路地に出ますが、この短いブルートガッセでは必見の場所があるので、見落とさないようにしましょう。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきます。

ブルートガッセ3番地の門の奥には、17世紀に造られた美しいパウラッチェンハウスがあるんです。ウォーキングツアーの人たちでこの狭い通り抜けの広場は混み合っています。

彼らがいなくなるまで、ちょっと待ちましょう。
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