fc2ブログ
 
  

ウィーン散策:引っ越し魔モーツァルトの住居跡・・・夜はクルレンツィス指揮ムジカエテルナのモーツァルトのオペラ《コジ・ファン・トゥッテ》の最高の演奏に感動!

2019年9月9日月曜日@ウィーン/5回目

ウィーンのモーツァルトゆかりの地を巡る街歩きをしています。シュテファン大聖堂Domkirche St. Stephanからスタートして、現在はモーツァルトがコンサートを行った建物、今はカフェ・フラウエンフーバーCafé Frauenhuberがある建物の前です。
次はモーツァルトが亡くなったときに住んでいたところに行ってみましょう。ここからすぐ近くです。ケルントナー通りKärntner Straßeに出て、少し歩くと、その場所に着きます。
もう、現在はモーツァルトが住んだ当時の建物はなく、今はシュテッフルデパートStefflになっています。とってもお洒落なデパートです。エレベーターで最上階の6階(日本流で言うと7階)まで上ってみます。

2020071901.jpg



もっともモーツァルト一家が住んでいたのは2階部分でした。モーツァルトはそこの広々とした6つの部屋、2つのキッチンからなるアパートメントに住んでいました。
デパートの最上階からケルントナー通りを見下ろします。

2020071902.jpg



モーツァルトの住居はケルントナー通り側ではなく、裏通りのラウエンシュタインガッセRauhensteingasse側の8番地にありました。いずれにせよ、ウィーンの旧市街のど真ん中ですね。彼の晩年はお金がなく、借金だらけでしたが、結構、贅沢をした上での借金生活だったようです。窓からは直ぐ近くにシュテファン大聖堂が見えます。ここで亡くなって、すぐ近くの大聖堂に遺体が運ばれて、葬儀になったわけです。

2020071903.jpg



視線を左に移します。旧市街の家並みがびっしりと建ち並んでいます。モーツァルトの雰囲気を感じさせるものは微塵もありません。

2020071904.jpg



デパートの前に出てみると、何と、このデパートのお隣がsaraiのお気に入りのカフェ、L.ハイナーです。何か因縁じみたものを感じます。いつもモーツァルトが亡くなった住居の隣でお茶していたんですね。

2020071905.jpg



ここから、モーツァルトが住んだ跡を尋ねて、グラーベン通りGrabenまで歩きます。通りの入口からグラーベン通りを見渡します。

2020071906.jpg



このあたりがモーツァルトがグラーベンで住んでいた29番地です。1784年1月にモーツァルト夫妻は2つのリビングルームと1つのキッチンを備えたアパートに引っ越します。次男のカール・トーマスはここで産まれました。このアパートの後に引っ越すのがドームガッセ5番地のフィガロハウスです。1784年10月1日に引っ越しました。フィガロハウスは4つの部屋、2つのキャビネット、キッチンを備えた贅沢なアパートメントでした。

2020071907.jpg



グラーベン通りをもう少し先に進むと、モーツァルトがコンスタンツェと結婚する前に住んでいたアパートがあった17番地があります。

2020071908.jpg



ここの3階に一部屋だけのアパートに住んでいました。1781年9月5日から1782年7月の終わりまでここで暮らし、オペラ《後宮からの誘拐》やハフナー交響曲を書いています。コンスタツェと1782年8月4日にシュテファン大聖堂で結婚式を挙げたのを機にここから引っ越します。ここの建物の壁に記念プレートがあるのを発見。

2020071909.jpg



モーツァルトはウィーンで11回ほど頻繁に引っ越しをしたそうです。ウィーンに永住したのは1781年5月の初めからで、1791年12月5日に亡くなるまでの10年間、ほぼ、毎年のように引っ越しをしていたんですね。さらにその間、プラハやドレスデン、ライプツィヒ、ベルリン、フランクフルト、ミュンヘンなどにも旅していますから、一つ所に腰を落ち着けることがなかったようです。それで膨大な曲を書いていたんですから、驚きます。
モーツァルトが住んでいたところのうち、5カ所ほど巡って、今回のモーツァルトの跡を尋ねる散策は終了。今回はさすがにいっぺんに全部周るわけにはいかないので、半分ほど周りました。それが実に狭いエリア内であることに驚きます。ベートーヴェンとは大違いです。おかげでsaraiの足には優しいですけどね。

最後は、姪っ子に頼まれた帽子をゲットしにグッチのお店へ。コールマルクトKohlmarktの5番地にあるので、すぐ近くです。お店に入り、姪っ子から送られてきた紙を見せてお願いすると、スタッフの方が探してきてくれます。よかったです。これで、大きな顔をして日本に帰れます。
お腹も空いていないので、すぐそばにあるカフェ・デーメルDemelでケーキでも食べて帰ろうかとしますが、とんでもなく混んでいます。大行列です。退散します。気分も盛り下がり、食欲もないので、近くのスーパーで食品を買い込んでホテルに戻ります。

2020071910.jpg



今日の散策のルートを地図で確認しておきましょう。

2020071911.jpg



ホテルで休憩して、英気を養い、オペラに出かけます。今日もクルレンツィス指揮ムジカエテルナのモーツァルトのダ・ポンテ3部作のオペラです。今日は《コジ・ファン・トゥッテ》を聴きます。
会場はウィーン・コンツェルトハウスWiener Konzerthausです。開演20分ほど前に到着。美しい建物です。

2020071912.jpg



一昨日の《ドン・ジョヴァンニ》も素晴らしかったのですが、今日の《コジ・ファン・トゥッテ》はそれ以上の最高の演奏でした。このオペラについての記事はここに書きました。
ところで、今日のオペラはコンサート形式。最近、ジョナサン・ノットがコンサート形式のオペラ演奏について、一文を書いていました。ノットはコンサート形式が大好きで、その理由は歌手とオーケストラがすぐ間近で、聴衆とも近い距離でそのオペラを感じてもらえるということだそうです。ただ、一つだけ問題になるのはオーケストラの“音量”で、オーケストラピットで抑えられる音量を制御をするのが難しいということです。
しかし、ジョナサン・ノットと東響のモーツァルトのダ・ポンテ3部作も見事な演奏でしたし、今回のクルレンツィス指揮ムジカエテルナの演奏も最高でした。ノットやクルレンツィスのような優れた指揮者が聴かせてくれるコンサート形式のオペラは最高に素晴らしいことをますます実感します。これからは変な演出のオペラよりもすっきりしたコンサート形式オペラのほうが音楽をより楽しめるような気がします。

これで今回の旅のウィーンでの前半の短い日程は終了。また、最後の日程のためにスイス・フランスの旅の後、16日後に戻ってきて、短い3日間でまた音楽三昧の予定です。明日からはグラーツGrazを経由して、スイスに抜けて、ルツェルン音楽祭でクルレンツィス指揮ムジカエテルナのモーツァルトのダ・ポンテ3部作のオペラを再度聴き、スイスアルプスを再訪し、フランスの西部、カルカソンヌ、ルルド、サン・セバスティアン(スペイン)、ボルドー、モンサンミッシェル、そして、パリを経て、ウィーンに戻ってきます。明日からは旅の記事が増えます。ご期待くださいね。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!



テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

たかぼんさん、初めまして。saraiです。

嬉しいコメント、ありがとうございます。ブッシュ四重奏団は素晴らしいですよ。とりわけ、第14番は最高です。
もっとも、ブッシュ

09/17 02:04 sarai

とても素晴らしいお話をお聞かせ頂き感謝いたします。
私は今まで、後期の4曲はブダペスト四重奏団できまり!と思っておりました。
ブッシュ四重奏団は別なレコード(死

09/16 13:52 たかぼん

ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR