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夜のグラーツを散策

2019年9月10日火曜日@グラーツ/12回目

グラーツGrazの旧市街にある老舗レストランで美味しいディナーをいただきました。その後、夜のハウプト広場Hauptplatzの景色を楽しみ、ちょっとぶらぶら散策することにします。ムーア川の方に向かって、ムルガッセMurgasseを歩きます。もう、人通りも少ないですね。夜の9時過ぎです。

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ムルガッセの通り沿いにあるインテリア用品店Kastner & Öhler Homeのショウウィンドウの中が秀逸です。インテリアの展示なのでしょうが、ザリガニやケーキなどの食材が美しい金属製で仕上げも見事です。思わず、見とれてしまいます。

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このお店の横の路地にはまったく人気がありません。明るい照明だけが輝いています。

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ムーア川に架かるハウプト橋Hauptbrückeを渡ります。橋の上からはシュロスベルクSchlossbergの丘の上のライトアップされた時計塔Uhrturmが見えています。

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橋を渡り終える前にムルガッセを振り返ります。フランツィスカーナー教会Franziskanerkirche Grazの塔がまるで橋塔のようです。

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ムーア川の対岸に奇妙な建物が見えます。しかも建物の表面のイルミネーションのパターンが刻々と変化します。

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この建物はクンストハウス・グラーツKunsthaus Graz。新しいグラーツを象徴する建物です。

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イルミネーションのパターンがどんどん変わっていくのが面白くて、しばらく、見入っています。

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また、変わったね。結局、イルミネーションのパターンが一巡するまでずっと眺めていました。

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トラム乗り場、シュードティロラープラッツ/クンストハウスSüdtiroler Platz/Kunsthausに着きます。そろそろ、ここでトラムに乗りましょう。フランツィスカーナー教会が見えていますね。

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すぐにトラムがやってきます。トラムでグラーツ中央駅Graz Hauptbahnhofまで行きます。

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中央駅に着き、スーパーでちょっとした買い物をするために地上の駅のロビーに出ます。

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ロビーの天井のデザインが凄い! 何だ、これは!

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駅のスーパーで飲み物を調達しますが、ついでにスティックタイプの砂糖をチェックすると・・・何とありますね。

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無事にホテルに帰着。もう、夜の9時半です。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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明日はグラーツの街を散策し、夕方の飛行機でチューリッヒに飛び、電車でルツェルンに入ります。いよいよ、ルツェルン音楽祭モードが近づきます。



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グラーツ散策:始めはツーリストインフォメーションから

2019年9月11日水曜日@グラーツ

旅の8日目、グラーツGrazの2日目です。

今日は朝から快晴です。ホテルの部屋の窓には青空が広がっています。

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これから、どんどん気温も上がりそうですが、空気は爽やかです。軽く半日、初めてのグラーツの街を散策してきましょう。ところが旅のガイドブックはウィーンWienの情報は詳しくてもグラーツの情報は極めて希薄です。こういうときに頼りになるのは、ツーリストインフォメーションです。グラーツのツーリストインフォメーションは旧市街の中心のハウプト広場Hauptplatzに面した市庁舎Rathaus der Stadt Grazのお隣の州庁舎Grazer Landhausの建物にあります。
手早くシャワーを浴びて、荷物を作り(ほとんど開いていないので簡単)、ホテルをチェックアウトします。ホテルのレセプションで荷物を預かってもらって、トラムでハウプト広場に向かいます。チケットは昨日、24H乗り放題チケットを購入したので、どこへでも行けます。グラーツ中央駅Graz Hauptbahnhofの地下でトラムに乗り、さあ、出発。

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昨夜、ド派手なイルミネーションで驚かされた奇抜なデザインの建物、クンストハウス・グラーツKunsthaus Grazの横をトラムは走り抜けます。

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トラムはムーア川に架かるハウプト橋Hauptbrückeを渡っていきます。橋の手摺にはお決まりの南京錠がびっしりとぶら下がっています。

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明るい陽光の下の橋の上は現地の人たちが歩いています。

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ハウプト広場でトラムを降りて、今日もまた、ヨハン大公にご対面。すっかり、顔見知りになりました。

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取り急ぎツーリストインフォメーションに向かいたいところですが、市庁舎のほうは広場が工事中で歩けません。

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広場の中央が工事中で仕切られています。

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仕方がないので、広場の中を歩くことはあきらめて、通りのほうから迂回することにします。

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トラムの走る通り、ヘレン通りHerrengasseを歩きます。通りには美しい建物が並んでいます。一番左には、スタッコ(漆喰)作りのファサードのルークハウスLuegg-Hausがあります。

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配偶者はいつものように花屋さんに視線を投げています。

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工事現場を迂回して、市庁舎の前にやってきます。市庁舎は白亜の壮麗な建物ですね。

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市庁舎の先に州庁舎の建物があります。

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州庁舎の建物の正面中央には、中庭への通路が続く大きな門があります。

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その門の横の壁に、州庁舎Landhausの記念プレートが飾ってあります。

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州庁舎の前からハウプト広場のほうを眺めます。賑やかなヘレン通りです。

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ヘレン通りをトラムがこちらにやってきます。今、気が付きましたがスリムな車体のトラムですね。

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ヘレン通りを挟んで州庁舎の真向いの建物を眺めます。この建物も大きな門の中に中庭に続く通路が抜けています。このグラーツ特有の造りのようです。

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さて、肝心のツーリストインフォメーションですが、州庁舎の左端にありました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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中に入ると、アーチ状の天井が続く独特の構造の細長い通路のような部屋です。

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このツーリストインフォメーションでシティマップをもらった後、スタッフのお姉さんに町をぶらつきたいけど、何か情報がないかと訊きます。しかし、これがなかなか意味が分かってもらえずに何度も説明します。すると、ようやく分かってもらえて、あなたはどこの国から来たのって訊かれます。日本だというと、いったん、席を外して、何かを探しにいってくれます。そして、小冊子を持って帰ってきます。何と日本語の資料です。《グラーツ観光名所 グラーツの歴史的かつモダンな町並みを楽しむ散策》という、まさに求める情報そのものの資料です。ありがたく頂戴します。無論、無料。

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冊子内には3つの散策コースが紹介されています。とりあえず、1番目に紹介されている世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩きましょう。

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その後で、3番目に紹介されているグラーツの街並みを一望するシュロスベルク散策コースを歩きましょう。

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ついでにここで孫たちへの超豪華版絵葉書もゲットします。

さあ、日本語版のウォーキングマップを参考にグラーツ散策を開始しましょう。



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鈴木雅明の愛と信念を貫いた一期一会のマタイ受難曲:バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル 2020.8.3

コロナ禍で聖金曜日から真夏に延期になったバッハ・コレギウム・ジャパンのバッハ《マタイ受難曲》。聴衆を半減して、昼夜2回公演にして、実現させた鈴木雅明、執念の演奏は、期待に違わず、最高の名演! 
ステージ上は演奏者間の距離を開けるため、ステージをフルに使った配置。最後列は2群のオーケストラが弧状に1列に並び、その前に2群の合唱隊が1列に並びます。中央には通奏低音が3列に並び、チェロだけが前列を占めるという苦心の配置です。その前に3人ずつの2群のソプラノが並んでいます。指揮者の横には、エヴァンゲリストの櫻田亮と独唱者用の椅子。鈴木雅明が考え抜いた配置なんでしょう。実際、演奏を聴いてみると、納得の響きです。問題点があるとすれば、演奏者間の距離が広がり、合わせるのが難しそうです。そこは指揮者の技量とBCJの名人たちが困難を克服します。オブリガートのソロ奏者がアリアを歌う歌手と近くに寄って演奏する場面もありましたが、これは演奏効果を狙ってのものでしょう。

その演奏ですが、一言で言えば、マタイ受難曲に人生をかけてきたとも思える鈴木雅明のこの曲にかける愛と信念がすべてです。コロナの逆境をバネにして、彼を中心に集まった日本古楽界の名人たちが実に集中力の高い演奏を繰り広げます。有名どころの名曲はもちろん、日頃は聴き流してしまいがちなパートも素晴らしい演奏で魅了してくれます。彼らはどうやら、新次元の演奏レベルに達したような感があります。誤解のないように言いますが、ある意味、完璧な演奏ではなかったんです。海外からの独唱者も参加できずに全員、日本人だけの演奏。聴き劣りのするような歌唱もあったんですが、それは彼らも承知の上。それを盛り立てようとする必死の演奏が聴けました。そういうことがあったにもかかわらず、実に内容のある高レベルの演奏が聴けたんです。
そうそう、櫻田亮の美声と気魄の歌唱は凄かった! 彼は昼の公演でも歌った筈ですが、そんなことを感じさせない素晴らしい歌唱が最後まで続きました。むしろ、後半になるほど、どんどん、彼の歌唱は激していき、高域の声がさえ渡ります。脱帽です。ペテロの否みで、“激しく泣いた”というフレーズの“ビターリッヒ”の美しく、余韻のある歌唱には、深く感銘を受けました。
凄かったと言えば、菅きよみのフラウト・トラヴェルソのオブリガート・・・第49曲のアリアの《アウス・リーベ(愛故に)》です。アリア冒頭の物悲しいフラウト・トラヴェルソの響きを聴いて、saraiの心が一気に崩壊します。ぽろぽろと涙が頬を伝わって落ちます。森麻季の独唱もよかったのですが、さざめく涙は菅きよみのフラウト・トラヴェルソの響き故です。今日一番、感動の頂点に達しました。アリアが終わって、鈴木雅明は一瞬、パウゼを入れます。指揮者の彼とて、感銘を覚えたと思われます。菅きよみはバロック奏者として素晴らしいレベルに達しましたね。
三宮正満のオーボエも素晴らしい響きでした。ソロのパートでの自在な演奏、朗々とした響きに聴き惚れました。若松夏美のオブリガート・・・《エルバルメ・ディッヒ、マイン・ゴット(憐れみたまえ、我が神よ)》のアリアでのヴァイオリンの響き、最高でした。
今日の演奏で一番驚いたのは、実は鈴木雅明の指揮です。これまで何度も聴いていますが、これまではオリジナル派の演奏スタイルで幾分、早めのきびきびした演奏であったような気がしますが、冒頭の導入部でゆったりしたテンポでの演奏に驚かされます。テンポだけでなく、ロマンティックな表現になっています。予習で聴いたリヒターほど古びた感じではありませんが、めざす音楽の根っこは同じに感じられます。saraiも古い人間ですから、こういう演奏には同調してしまいます。これまで以上に感銘の度合が大きかったように思えます。彼のマタイ受難曲にかける愛と信念の向かう先は古典の中にロマンを見出すということなんでしょうか。いずれにせよ、彼の大きな情熱のうねりにただただ、リスペクトの念を抱くのみです。演奏者もきっと同じように感じていたのでしょう。それが今日の素晴らしい最高の演奏につながっていました。
それに演奏の基軸をなす通奏低音はチェロの鈴木秀美、オルガンの鈴木優人という鈴木ファミリーがきっちりと押さえて、今日の難しい配置の演奏を支えていたことも触れておくべきでしょう。

ほかにもいろいろと書くべきこと、感じたことは多々あったような気がしますが、このあたりで終わりましょう。来年はちゃんと聖金曜日に聴けるでしょうか。アフターコロナでBCJのマタイ受難曲はさらなる高みに向かうことは間違いないでしょう。来年以降もBCJのマタイ受難曲とは長い付き合いが続きそうです。saraiの人生であと何回聴けるか、そういうことが気になってきました。それにしても今日の演奏は一期一会のような緊張感と集中力に満ちたものでした。


今日のプログラムは以下です。


  指揮:鈴木雅明
  エヴァンゲリスト:櫻田 亮
  イエス:加耒 徹
  ソプラノ:森 麻季、松井亜希
  アルト:青木洋也、久保法之、布施奈緒子
  テノール:中嶋克彦、谷口洋介
  バス:浦野智行、渡辺祐介
  オルガン:鈴木優人
  フラウト・トラヴェルソ/リコーダー:菅きよみ、前田りり子
  フラウト・トラヴェルソ:鶴田洋子、岩井春菜
  オーボエ:三宮正満、荒井豪、森綾香、小花恭佳
  ヴァイオリン(コンサートマスター):若松夏美、高田あずみ
  チェロ:鈴木秀美、山本徹
  ヴィオラ・ダ・ガンバ:福沢宏
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


J. S. バッハ

マタイ受難曲 BWV 244

第1部

 《休憩》

第2部


最後に予習について、まとめておきます。

4枚組のLPレコードを聴きました。

 カール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団&合唱団 1958年
  エルンスト・ヘフリガー(T,福音史家)
  キート・エンゲン(B,イエス)
  イルムガルト・ゼーフリート(S)
  ヘルタ・テッパー(A)
  ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(Br)

何も言うことのない凄い演奏です。CDでは残響の多い音質で、それはそれでよかったのですが、LPレコードはもっと自然な音質で音楽がすっと入ってくる感じです。中古レコードですが、ほとんどノイズもなく、saraiの宝物です。繰り返して聴く愛聴盤です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       バッハ・コレギウム・ジャパン,  

グラーツ散策:州庁舎中庭~ジェネラリホーフの美しい中庭

2019年9月11日水曜日@グラーツ/2回目

初めて訪れたオーストリア第2の街、グラーツGrazの街中を散策するためにツーリストインフォメーションで首尾よく、日本語版の散策ガイド小冊子をゲットしました。
この小冊子を片手に散策を始めましょう。まずは世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩きます。

最初は旧市街にあるロマンティックな中庭巡りです。手始めはツーリストインフォメーションがある州庁舎Grazer Landhausの中庭。ツーリストインフォメーションにある横の扉を開くと、そこは州庁舎中庭です。

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中庭にはアーケードがあります。イタリアルネッサンス(ドメニコ・デラリオ)様式の傑作です。

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中庭の周りの建物はポルティコのような回廊が続いています。

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この鄙びた雰囲気の中庭には多くの観光客が押しかけています。

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中でもウォーキングツアーの観光客が多いようです。

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角に造られた階段、そして、天蓋付きの井戸の美しさには感嘆します。

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これが中庭を横切るアーケードの全景です。古きルネサンスを偲びます。

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井戸の天蓋の上に乗っているのは旗を持つ天使像でしょうか。

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これは州庁舎中庭のさらに奥の中庭への通路の中から州庁舎中庭を眺めたところです。

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その通路から、また、州庁舎中庭に戻ると、優雅な階段室の横に出ます。

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そこから真っすぐに中庭を進み、重層的なアーチの上に据え付けられた大時計の下の通路を抜けて、州庁舎の建物のファサードの前に出ていきます。。

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これが大通りのヘレン通りHerrengasseから眺めた、州庁舎の建物の中庭へ続く通路の門です。今、この通路を抜けて、イタリアルネッサンス様式の美しい中庭から大通りに出てきました。

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続いて、大通りのヘレン通りを渡って、ヘレン通り9番地のショーウィンドウの並ぶ路地(通路?)を抜けて、奥に入っていきます。

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路地を抜けると、美しい中庭が出現します。ジェネラリホーフGeneralihofです。

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中庭は大きなアーチ型の窓の並ぶ建物で囲まれています。中庭はカフェのテラス席になっていますね。こういうところで優雅な一時を過ごしたいものです。

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窓ガラスがあることを除けば、この周囲の建物もイタリアルネッサンス様式風です。

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ジェネラリホーフの中庭から、今、入ってきた通路のほうを眺めます。通路の先が大通りのヘレン通りです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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まだ、旧市街の中庭巡りは続きます。



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グラーツ散策:路地伝いにヘルツォークホーフを巡り、中庭文化を堪能

2019年9月11日水曜日@グラーツ/3回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
まずは旧市街にあるロマンティックな中庭巡りで、州庁舎Grazer Landhausの中庭、ジェネラリホーフGeneralihofと周ってきました。
次に目指すのはヘルツォークホーフHerzoghofの中庭です。いったん、ジェネラリホーフから大通りのヘレン通りHerrengasseに戻って、ヘレン通りに面した壁絵の家Gemalte Hausからヘルツォークホーフに入るのが普通のルートですが、中庭の静謐な美しさに魅了され、混雑した大通りに戻る気がしません。そこで中庭の横手の通路を通って、中庭伝いに向かうことにします。
ジェネラリホーフからワインバーにある横手の通路を抜けると、ワイン居酒屋Herz Weinstubeの裏庭のようなところに出ます。右手に見えている階段を上れば、ワイン居酒屋の2階テラス席に出られるようです。

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さらに通路をまっすぐ抜けていくと、アルトシュタットパッサーゲAltstadtpassageという小規模なアーケード商店街の路地に出ます。これも一種の中庭文化ですね。

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このアーケード商店街には横手の通路がないので、ヘレン通りとは反対側のほうに向かって進みます。狭い通路を抜けていきます。

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やがて、このアルトシュタットパッサーゲの出口に出ます。

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裏道のプロコビ小路Prokopigasseに出ます。大通りのヘレン通りと並行した路地です。路地には魅力的なテラス席のお店が並んでいます。

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路地歩きの大好きなsaraiにはたまらない魅力にあふれた路地です。この路地の途中には可愛い広場もあります。メール広場Mehlplatzです。広場には美味しそうなイタリアンレストランがあります。が、まだ、ランチには早い時間です。

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メール広場には、このイタリアンレストランに向かい合って、カフェ・レストランもあります。グラーツの穴場スポットのようなところですね。

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メール広場から、プロコビ小路を少し進むと、何とも小狭い通り抜けを発見。どうやら、この通り抜けの先に目指しているヘルツォークホーフがあるようです。

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通り抜けを出ると、そこは中庭の空間。ヘルツォークホーフです。裏庭の風情の鄙びた空間で洒落たカフェのひとつもありませんが、周りに建つ建物は先ほどのジェネラリホーフと同様にアーチ状の窓が並ぶ建物です。ここもイタリアルネッサンス風の小空間です。左手に見えるお店はシュリュッセル・グルデンブラインSchlüssel Guldenbreinという鍵屋さんです。鍵の専門店というのも珍しいですね。

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中庭巡りは無事、これで完了。この中庭からはまた狭い通路を抜けて、ヘレン通りに出ていきます。

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グラーツの街は大通りから建物のアーチを抜けると別世界が広がっていました。中庭はまた狭い路地につながっていて、格別の雰囲気を醸し出していました。世界遺産の街、グラーツの真骨頂を見た思いです。美しい町の素顔を見たsaraiはすっかり上機嫌。

ヘレン通りを歩いて、街歩きを続けます。向かいの市庁舎Rathaus der Stadt Grazを過ぎて、ハウプト広場Hauputplatzの向かいにあるスタッコ(漆喰)作りのファサードのルークハウスLuegg-Hausに近づきます。

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ルークハウスの側面に周り込むと、そこの壁面も全面、スタッコ装飾で覆われています。果物と咲き誇る花のデザインです。このデザインの中に巧妙に口と鼻が隠されています。洒落っ気たっぷりのデザインです。この建物はスワロフスキーのブティックになっています。

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さて、このルークハウスはシュポル通りSporgasseの角に建っています。このシュポル通りは昨夜、道を間違えて、迷い込んだ通りです。今日は正式に街歩きコースのルートとして歩きます。ルークハースの前から、この賑やかな通りを歩き始めます。

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シュポル通りに入る前に、通りの入り口からハウプト広場と市庁舎の建物を一瞥しておきましょう。市内交通の要所であるハウプト広場は多くの人であふれています。青空を背景に丸屋根の上の塔がすっくと立つ市庁舎はグラーツを象徴する建物です。

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シュポル通りを進んでいくと、22番地にドイツ騎士団だった建物があります。今は服飾ブティックになっていますが、中庭に通じる石の正面玄関のアーチの上に黒い十字架のドイツ騎士団の紋章が飾られているのが名残です。この石の正面玄関は16世紀に造られたオリジナルだそうです。この奥にドイツ騎士団の中庭が見えています。

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中に入ってみると、石畳の小さな中庭空間があります。正面の壁には楕円形の聖母子の絵のプレートが飾られています。右側の建物は3層のアーチ状の回廊があります。グラーツの中庭の典型的な様式が踏襲されています。

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中庭から入口の方を振り返ります。イタリアルネッサンス様式で彩られた美しい中庭です。

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中庭から外に出て、建物の外壁を見ると、ホーフガッセHofgasseの角の円柱の間には、ドイツ騎士団Deutschen Ritterordensを記念したプレートが飾られています。

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ドイツ騎士団の家と言えば、ウィーンのジンガー通りSingerstraßeにあるモーツァルトゆかりのドイツ騎士団の家を思い出しますね。さすがにウィーンのドイツ騎士団の家はもっと豪壮なものでした。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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シュポル通りの旧跡巡りはまだ続きます。



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グラーツ散策:シュポル通り~宮廷御用達のパン屋さん~王宮

2019年9月11日水曜日@グラーツ/4回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
旧市街にあるロマンティックな中庭巡りの後、シュポル通りSporgasseを散策しています。ホーフ通りHofgasseの角にあるドイツ騎士団Deutschen Ritterordensの跡を外側から眺めたところです。
そのドイツ騎士団の建物の向かいにグラーツ最古の教区教会の階段教会Pfarre Stiegenkircheの礼拝堂があるようです。かって、学生教会として知られていたようです。
そこは後で見ることにして、もう少し、シュポル通りを進んでみましょう。
やがて、左手に堅牢な四翼構造の宮殿が現れます。1566年、当時はまだ存在していたグラーツ市の城壁の近くにこのザウラウ宮殿Palais Saurau mit Türkenfigurが建てられました。
宮殿の大きくて重厚な扉の上方を見上げると、髭をたくわえ、ターバンと短剣を身に着けたトルコ人兵士が恐ろしい形相で下を睨みつけています。(写真では不鮮明です。ごめんなさい。)

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伝説のトルコ人兵士のオブジェは街歩きガイドの写真を拝借してご紹介しておきます。

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ここでシュポル通りを折り返して、先ほどの階段教会の前に戻ります。
階段教会と言っても、教会らしい建物があるわけではなくて、階段教会Stiegenkircheと扉に書かれた小さな入口があるだけです。少し、ホーフ通りに入って、遠くから眺めると、ようやく、建物の後ろに隠れている塔の頭が見えます。

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ともかく、その何気ない風情の入口からそっと入ると、幅の広い階段だけがあります。ともかく上ってみましょう。

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階段を途中まで上っていくと、やがて、階段の上に十字架のキリスト像が飾られているのが見えます。その先に礼拝堂があるようですが、階段の下で礼拝するだけで失礼します。

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まあ、正確に言えば、礼拝するというよりも、写真を撮って、お終いにしたという感じです。(階段を上るのはきつい。)

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また、入口のほうに階段を下りますが、なかなか立派な石の階段ですね。

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階段教会を出て、今度はシュポル通りに別れを告げ、ドイツ騎士団の建物の前のホーフ通りを王宮のほうに向かいます。
通りに入るとすぐに右手に木製の豪華な入口のお店が見えます。

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宮廷御用達のパン屋さん、エーデッガー・タックスHofbäckerei Edegger-Taxです。金色に輝く双頭の鷲がお店の目印です。

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王宮御用達のパン屋さんに入ります。ずらっと美味しそうなお菓子やパンが並んでいます。

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上品なおばさまがお店番です。saraiが、街歩きガイドに書かれているこのお店の名物を読み上げていると、その上品なおばさまが試食をどうぞと勧めてくれます。《シシー(エリザベート皇后)のキスSissibusserl》というカルメラ風のお菓子がとっても美味しいです。ひと箱買って帰りましょう。朝食がまだなので、チョコレートパンをゲットして、いただきます。

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柔らかくて、チョコレートが甘くて、とっても美味しいです。さすが王宮御用達のお店です。食べ歩きも街歩きの楽しみのひとつです。

王宮に向かいます。ホーフ通りをまっすぐ進むと、左手に自由広場Freiheitsplatzが現れます。ここは公共駐車場になっているようです。広場に面して建っている古典建築様式の白亜の建物は国立劇場Graz National Theatre(Schauspielhaus Graz)です。

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自由広場の前を過ぎて、後ろを振り返ります。遠くに見えている塔は階段教会のようです。左の茶色の建物は旧校舎Alte Universität Grazです。

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グラーツ大学の隣にはグラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazがあります。工事中のようですね。後で様子を見に来ましょう。

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左手に王宮(城塞)Grazer Burgが現れます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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有名な王宮の2重螺旋階段を見に行きましょう。さて、どこだろう?



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グラーツ散策:王宮の二重螺旋階段

2019年9月11日水曜日@グラーツ/5回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
旧市街にあるロマンティックな中庭巡りの後、シュポル通りSporgasseからホーフ通りHofgasseと旧跡を巡り、王宮(城塞)Grazer Burgにやってきました。
城門の手前で王宮の敷地に入ります。入口を入ったところに王宮の説明プレートが掲げられています。

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王宮への入場はなぜか無料です。それもその筈。まとまった形で往時の王宮が残っているわけではなく、ただ、ゴシック末期の石工技術の傑作である二重螺旋階段Doppelwendeltreppeが残っているだけのようです。今はシュタイアーマルク州政府が使っているので、出入り自由です。王宮の建物に沿って、中庭を歩きながら、その二重螺旋階段を探します。建物の壁面には往時の建物の跡が見られます。

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中庭の突き当りの建物に二重螺旋階段の入り口が現れます。

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入口には、ドイツ語と英語で二重螺旋階段の名前が書かれています。この階段室は1499年に作られました。

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中に入ると、階段が左右に分かれて、上方に続いています。この2つの階段が二重の螺旋になっているようです。片方の階段を上っていくと・・・途中で合流して、また、二手に分かれていきます。

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これが合流・分割点です。

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途中は天井にもう一つの階段の形が見えています。

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この窓の上の天井は階段の合流点の形が浮き彫りになっていますね。

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この天井は分割点の形になっています。

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合流・分割点は2つの階段が一つになるので、どうしても狭くなっています。ちょっと構造的に無理があり、実用性を欠いています。

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まあ、天井のデザインと思えば、とても面白い形になっています。

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理屈抜きに楽しめばいいでしょう。カップルが別の方向に歩き出して、出会う度にキスするそうですが、そこまでロマンティックな階段ではないようですね。

二重螺旋階段を出て、王宮の第2の中庭に出ます。花の咲き誇る中庭です。

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その花の中から、芝生に並ぶ奇妙なデザインの頭部彫刻群が現れます。

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どうやら、グラーツを州都とするシュタイアーマルク州に関連した有名人の像のようです。一つ一つに名前が書かれています。有名人の名前を見出そうとして、しばらく眺めますが、ほとんど知らない人ばかりです。もっともオーストリアでは知られた名前なんでしょう。

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少なくとも一人だけはよく知った名前があります。作曲家のフーゴ・ヴォルフHugo Wolfです。彼はシュタイアーマルク州ヴィンディッシュグレーツWindischgrätz(現在のスロベニアのスロヴェニ・グラデツ)で生まれたそうです。もっとも彼の音楽家としての人生のほとんどはウィーンで過ごしましたけどね。

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次いで、隣り合う王宮庭園Burggarten Grazの薔薇園に移動します。夏の名残のバラが青空に映えます。

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しばらく、バラを愛でましょう。


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グラーツ散策:王宮庭園~大聖堂~霊廟

2019年9月11日水曜日@グラーツ/6回目

初めて訪れた街、グラーツGrazで世界文化遺産を巡る旧市街散策コースを歩いています。
旧市街にあるロマンティックな中庭巡りの後、シュポル通りSporgasseからホーフ通りHofgasseを巡り、王宮(城塞)Grazer Burgの二重螺旋階段Doppelwendeltreppeを見物。
王宮の奥の庭から、複雑な通路を抜けると、隣り合う王宮庭園Burggarten Grazの薔薇園に出ます。

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美しく咲いた夏の名残のバラを愛でます。

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色とりどりのバラが咲いています。なかでもピンク色のバラが目を惹きます。

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小さな赤いバラ、ピンクのバラが綺麗です。

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バラ園を後にして、王宮庭園内の散策路を歩きます。

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樹木が茂り、緑が豊かな空間です。

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王宮庭園で緑を楽しんだ後、グラーツ大聖堂Domkirche zum Heiligen Ägydius in Grazに向かいます。庭園の高台を下ると、王宮横の城門Burgtorがあります。城門のアーチを抜けます。

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城門を抜けると、すぐ左手が大聖堂です。堂々たる姿で立っています。

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しかし、大聖堂は修復中で内部見学は不可。大聖堂前には赤いバラに囲まれたモダンな彫像があります。

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聖アエギディウスの彫像です。この大聖堂は聖アエギディウスに捧げられた教会です。

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大聖堂に隣り合って美しい姿の霊廟Mausoleumがあります。

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バロック様式の3つの丸い塔が印象的です。

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バロック様式の霊廟教会Mausoleumkircheの裏側に周ると、霊廟の正面に出ます。入口もあります。

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霊廟のファサードの上部には聖人の彫像が3体並んでいます。

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霊廟前の広場には大聖堂の側面が接していて、受難の十字架が立っています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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これから、このハプスブルク家の霊廟の内部に入ります。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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昨日投稿した記事の一部に誤りがありました。ドイツ騎士団の中庭はパスしないで、ちゃんと見ていました。追記・修正しました。申し訳ありません。

08/07 00:28 sarai

えりちゃさん、saraiです。お久しぶりです。

これは昨年の9月のウィーンですが、現在のコロナ禍では、古き良き日という風情ですね。もう、ポスト・コロナでは、行けたにし

07/20 12:41 sarai

Saraiさま、
お元気ですか?
新型コロナウィルス、自粛中。
このウィーンの散策を読んでいると、なんだか切なくて悲しくなってきました。
次はいつ行けるのかな、とか思う

07/20 05:08 えりちゃ

はじめまして。ブログ拝見させていただきました。私は、個人ブログを運営しているyuichironyjpと申します。フリーランサーとして活動しており、フリーランスで稼ぐ方法や、

06/14 23:46 Yuichironyjp

ありがたいコメント、嬉しいです。マーラーのファンのかたにこそ、読んでいただきたかったので、気持ちを共有できた思いです。自然の中にこそ、マーラーの音楽の本質はあり

04/23 23:45 sarai

マーラーの作品を聴きながら、ブログを読ませていただいています。
読みながら画像を見て、マーラーの過ごした風景に想いを馳せて楽しんでいます。
素敵なブログをありがと

04/23 21:47 

マーラー6番ですか・・・ハンマー打撃は勘弁してほしいものです。あったとしても、3回目の打撃だけは・・・

04/11 18:10 sarai
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