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ピラトゥス山周遊:草原の中を走るピラトゥス鉄道

2019年9月12日木曜日@ルツェルン/5回目

絶好の天気の中、ピラトゥス山Pilatusに向かっています。登山電車、ピラトゥス鉄道Pilatusbahnの始発駅、アルプナッハシュタットAlpnachstadからピラトゥス山頂のピラトゥス・クルムPilatus Kulm駅に向けて、登山電車が出発したところです。
駅から少しだけは複線区間になっていて、左側の線路は増結用の車両が停車しています。線路はラックレールになっていて、2本の線路の間にロッヒャー式のラックレールが敷設してあります。このラックレール(歯車)を登山電車に取り付けられた2枚の歯車が挟みつけるように嚙み合わせることによって、急勾配の坂を上ることができます。この方式のラックレールはこの路線のために19世紀の技術者ロッヒャーが開発したそうです。このロッヒャー式のラックレールは1889年のパリ万博に出展されて、評判を呼んだようです。

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停車している増結用の車両とすれ違います。

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右手にはフィアヴァルトシュテッテ湖Vierwaldstättersee(ルツェルン湖)の西につながるアルプナッハ湖Alpnachseeの美しい風景が眺められます。残念ながら、湖が見えるのはこのあたりだけです。

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線路は単線になります。基本、このピラトゥス鉄道Pilatusbahnはすれ違い用の途中駅、エムジーゲンÄmsigenを除き、単線です。

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美しい放牧地の草原の中を登山電車は走っていきます。

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草原の向こうに岩山が聳えたっています。あれがピラトゥス山のあたりでしょうか。

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やがて、登山電車は低い灌木の間に入っていきます。

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周りの眺望が悪くなり、線路もこの先、カーブが増えます。

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すぐに灌木地帯を抜けて、また、草原の中を走ります。しかし、凄い急勾配を上っていきます。既に湖は見えなくなっています。

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見上げると、真っ青な空が広がっています。素晴らしい好天です。

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また、灌木地帯を走り、大きなカーブに差し掛かります。時速10キロくらいのノロノロ運転です。

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周りには剝き出しの岩場もあります。

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しかし、まだ、このあたりは放牧地の草原で、岩は点在するだけです。

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前方にトンネルが見えてきます。

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トンネルと言っても、岩を手掘りでくり抜いたような感じの穴です。作ったのは今から130年前の1889年ですから、大変な工事だったのでしょう。

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トンネルに入ると、すぐに出口が見えます。とても短いトンネルです。これだったら、手掘りでも何とかなったのでしょう。

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トンネルを抜けると、また、灌木の間を走ります。

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また、すぐに前方にトンネルが見えてきます。

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ここで運転士が振り向いて、指差しながら何か言っています。運転士が指さす方を見ると、アルプスの動物、シュタインボックが電車の横を走っていきます。一瞬のことで写真は取り損ねます。残念。
すぐに登山電車はトンネルに差し掛かります。トンネルの岩山が邪魔しなければ、写真が撮れたのにね。でも、親切な運転士さんには感謝!

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ここまで、登山電車はまだ、全区間の3分の1ほど走っただけです。この先、ピラトゥス山に近づくと、パノラマ風景が見えるかもしれません。期待しましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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10/07 08:57 堀内えり

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久々のコメント、ありがとうございます。
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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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