リヨンLyonの朝、街歩き中です。
ソーヌ川を渡って、サン・ジャン大聖堂Cathédrale Saint-Jean-Baptisteへ向かいます。リヨン控訴裁判所Cour d'Appel de Lyonの左手の路地、ボンバルド通りRue de la Bombardeに入ると、横手に開けたスペースがあり、その向こうにサン・ジャン大聖堂の建物が見えます。

サン・ジャン大聖堂の北にある空き地のようなスペースは考古学庭園Jardin Archéologiqueです。野外の無料の考古学博物館なのだそうです。

リヨン市が隣接する裁判所の別館を建てたいと考えて、1970年代に古い家屋を取り壊した跡にこの考古学庭園が出現しました。その後、2つの中世の教会、サンテティエンヌSaint-EtienneとサンクロワSaint-Croixの基礎部分が考古学庭園で発見されました。

この発見により、当初の裁判所別館の建設プロジェクトは中止されました。考古学庭園では、西暦1世紀から16世紀までのさまざまな時代の教会遺跡が発掘されています。

アーチは再建されたものでしょうか。教会の扉口の一部のように思えます。考古学庭園のなかでシンボリックな存在です。

古き遺跡の上を感慨深く歩きます。

その考古学庭園の南に屹立するサン・ジャン大聖堂の北側側面に近寄ります。この大聖堂も4〜5世紀のサン・ジャン・バプティスト教会の上に建設されたものです。このサン・ジャン・バプティスト教会は間違いなくリヨンで最初のキリスト教の建物です。

大聖堂の西側のサン・ジャン広場Place Saint-Jeanに周り込みます。広場の中央にはサン・ジャン噴水Fontaine Saint Jeanがあります。小さな歴史的記念碑です。広場の西にはフラヴィエールのノートルダム大聖堂La Basilique Notre Dame de Fourvièreが丘の上に見えています。

広場の東にはサン・ジャン大聖堂のゴシック様式のファサードが美しい姿を見せています。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

ファサードに近づきます。3つの扉口からなる第1階層、装飾アーケードが連なる第2階層、その上は大きなバラ窓の第3階層です。3つの扉口には合計320の浅浮彫が施されたメダイヨンで装飾されています。扉口の上にあるべきタンパンの彫刻は壊されてしまって、今はありません。ちょっと装飾的に寂しい印象です。

教会の中に足を踏み入れます。高い天井の荘厳なゴシック空間が広がっています。

内部は明るい光に満ちています。大司教座が置かれるリヨンを代表する教会の威光にも満ちています。

側廊を横目に見ながら、主祭壇のほうに歩いていきます。

主祭壇に向かいます。

大聖堂の内部見学を続けます。
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