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明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートから帰ってきたところです。今年は例外的に年越しのコンサートになりませんでしたが、粋なはからいでコンサートホールの中の時間は2時間、タイムシフトしました。ホールの巨大なパイプオルガンがR.シュトラウスの《ツァラトゥストラはかく語りき》の強烈な響きを挙げるとともに2時間、タイムジャンプしたことを宣言しました。これにより、仮想的に今回もカウントダウンが可能となったんです。めでたく今回もカウントダウンできました。もっとも声を挙げてのカウントダウンはできませんでしたけどね。まあ、仮想的にせよ、雰囲気は年越しコンサートになりました。

最後は恒例のラデツキー行進曲で盛り上がりました。コンサートの詳細は後でアップしますが、十分に楽しめました。セクハラになりますが、綺麗どころの音楽家も揃って華やかなコンサートになりました。
ところでみなとみらいホールは明日から1年10カ月に渡る長期休館にはいるので、来年は残念ながら、みなとみらいホール開館以来続いたジルヴェスターコンサートも途切れます。毎年欠かさずに通い続けたものとしてはやり切れない思いです。来年はミューザ川崎のジルヴェスターコンサートに乗り換えるのかなあ・・・。

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さて、今年はどうやらヨーロッパ遠征は難しそうです。来年の5月、昨年の5月に計画していたウィーンでの記念パーティを開催することを目標に生きていきたいと思います。



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テーマ : 謹賀新年
ジャンル : 日記

 

大晦日は美味しいディナーで・・・・ただし、コロナの今はテイクアウト料理

大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールでしたが、既述のように実に異例の仮想時間での年越しになりました。

コンサートに先立って、いつもは1年を締めくくる贅沢なディナーをいただくところですが、今年はコロナの影響で娘夫婦の自宅でテイクアウトのディナーをいただくことになりました。横浜中華街の聘珍楼特性のテイクアウトメニューです。十分過ぎるほどの豪華な料理を1時間半ほどかけて、ゆったりと楽しみました。

まずはイタリア産のスパークリングワインで乾杯。ワイン好きの娘夫婦はワインセラーに常時、色んなワインをストックしており、そのコレクションのなかから美味しそうなワインを提供してくれます。ワイン好きのsaraiには垂涎のワインセラーです。

さて、中華街一番の名店、聘珍楼の料理をいただきましょう。

まずは3種の前菜です。胡瓜の麻辣ニンニクソース和え、黒キクラゲの黒酢あえ、八種野菜のトリュフオイル炒めが並びます。新鮮な胡瓜がとりわけ、美味しい!

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同時に点心(焼売、小籠包、エビ餃子、フカヒレイリ餃子、ニラエビ餃子)の皿も並びます。小籠包とエビ餃子は聘珍楼の看板メニュー、美味しくないわけありません。

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まだ、前菜も点心も味わっている最中ですが、次の料理も並びます。

上海蟹肉入りフカヒレスープです。これは上海蟹の蟹味噌の味が強烈でとっても美味しいです。一気にいただきます。テーブルセッティングも綺麗ですね。娘のセンスを見直します。

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一息入れて、次は大海老の特製マヨネーズソース和え。大きな海老の身がぷりぷりして、マヨネーズソースともよく合っています。

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同時に大海老のチリソースも並びます。海老を思いっ切り食べられる幸せ。実は年越しそばも夜中にいただきましたが、天一の大海老の天ぷらと海老のかき揚げ付きだったので、今日は海老尽くしの日でした。

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次は季節野菜の蟹肉のあんかけです。蟹たっぷりのあんの美味しいこと。

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どんどん行きます。国産牛のチンジャオニュウロースです。だんだん、いっぱいいっぱいになってきます。

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最後の〆は海鮮焼きそば普通焼きです。

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やっぱり、聘珍楼の焼きそばはいつも最高です。


豪華なディナーを楽しんでいると、もう、みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートの開演時間が迫ってきます。慌てて、開演10分前に駆け込みます。今日は例年と異なり、午後7時開演です。もちろん、最前列に陣取ります。もっとも今年はコロナ対策で1列目が空けてあるので、2列目が最前列です。

ジルヴェスターコンサートは別記事でご紹介します。



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テーマ : 謹賀新年
ジャンル : 日記

 

コロナに揺れる中のジルヴェスターコンサート@横浜みなとみらいホール 2020.12.31

大晦日は恒例のジルヴェスターコンサート@みなとみらいホールで年越しです。
娘夫婦宅で横浜中華街の聘珍楼のテイクアウトのグルメなディナーをいただいた後、みなとみらいホールに移動。
みなとみらいホールのジルヴェスターコンサートは今年で第22回目。そして、saraiがジルヴェスターコンサートに通うのもこれで22回。全部聴いてます。しかし、これも今年までです。来年はみなとみらいホールが改修のために長期休館になるために、ジルヴェスターコンサートも途切れます。それに今年はコロナ禍のためにコンサート開始が2時間繰り上げの7時になり、10時半に終了。21回続いた年越しカウントダウンもできません。ただし、既述のとおり、粋なはからいでコンサートホールの中の時間は2時間、タイムシフトしました。ホールの巨大なパイプオルガンがR.シュトラウスの《ツァラトゥストラはかく語りき》の強烈な響きを挙げるとともに2時間、タイムジャンプしたことを宣言しました。これにより、仮想的に今回もカウントダウンが可能となったんです。めでたく今回もカウントダウンできました。もっとも声を挙げてのカウントダウンはできませんでしたけどね。まあ、仮想的にせよ、雰囲気は年越しコンサートになりました。

今回のプログラムは以下です。

《第1部》

池辺晋一郎:ヨコハマ・ファンファーレ
オッフェンバック:『天国と地獄』序曲
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調 Op.68『田園』第1楽章
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番ト長調 Op.58 第3楽章 ピアノ:仲道郁代
グルック:オペラ『オルフェオとエウリディーチェ』より「精霊の踊り」 フルート:高木綾子
ヘンデル:オペラ『セルセ』より「オンブラ・マイ・フ」 ソプラノ:梅津碧
山本正美作曲・美智子上皇后陛下作詞:ねむの木の子守唄 ソプラノ:梅津碧
J.S.バッハ:2台のヴァイオリンの為の協奏曲ニ短調 BWV.1043 第1楽章 ヴァイオリン:藤原浜雄、水野佐知香

《休憩》

《第2部》

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番ニ短調 Op.49 第1楽章 ヴァイオリン:徳永二男 チェロ:堀了介 ピアノ:仲道郁代
さだまさし:防人の詩 歌・バンドゥーラ:ナターシャ・グジー
木村弓作曲・覚和歌子作詞:いつも何度でも 歌・バンドゥーラ:ナターシャ・グジー
ラヴェル:ツィガーヌ ヴァイオリン:徳永二男
池辺晋一朗:影武者のテーマ
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調 Op.78 第2楽章(後半) オルガン:三浦はつみ
レハール:喜歌劇《メリー・ウィドウ》より、ヴィリアの歌 ソプラノ:梅津碧
ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲

【出 演】

音楽監督:池辺晋一郎、飯森範親(Cond)、徳永二男(エグゼクティブ・ディレクター/Vn)、朝岡聡(MC)
横浜みなとみらいホール ジルヴェスターオーケストラ(コンサートマスター:会田莉凡、犬伏亜里、扇谷泰朋、神谷未穂、藤原浜雄、高橋和貴)
ピアノ:仲道郁代
ソプラノ:梅津碧
歌・バンドゥーラ:ナターシャ・グジー
フルート:高木綾子
ヴァイオリン:藤原浜雄
ヴァイオリン:水野佐知香
チェロ:堀了介

今回のジルヴェスターコンサートは昨年同様、最前列の中央の席で聴きました。とってもよく響く最高の席でした。もっとも今年はコロナ対策で1列目が空けてあるので、2列目が最前列です。
ジルヴェスターコンサートはお祭りのようなガラコンサートですが、簡単に印象をまとめておきましょう。

みなとみらいホール前館長の池辺晋一郎によって、このジルヴェスターコンサートのために書かれたヨコハマ・ファンファーレで華やかに開幕。コロナ対策のためにステージ後方の2階席に陣取った金管奏者たちの演奏が見事に響き渡りました。金管奏者たちはいつもはステージの前に立ちますが、それと変わらぬような音響が響いたのに驚愕!

続いて、オッフェンバックの『天国と地獄』序曲です。何と言っても終盤のカンカンが華やかに響き渡ります。フレンチカンカンの踊りを見たくなりますね。
 予習 ネーメ・ヤルヴィ指揮スイス・ロマンド管弦楽団 2015年6月23日-24日、ヴィクトリア・ホール(ジュネーヴ、スイス) セッション録音

次はベートーヴェンの交響曲第6番『田園』第1楽章。ベートーヴェン生誕250年でしたね。明るいパステル調の響きが伸びやかに流れます。とても美しい演奏です。
 予習 ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団 1958年 セッション録音

次はベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 第3楽章。仲道郁代の素晴らしいピアノなんですが、最初、ピアノの響きがくぐもったような感じなのでえっと思ってピアノを見ると、スタインウェイではなく、YAHAMA。別にYAHAMAでもいいのですが、多分、CFXではなく、旧型のような気がします。ピアノ演奏は素晴らしかっただけに、スタインウェイを弾いてもらいたかったところです。
 予習 アンドラーシュ・シフ、ベルナルト・ハイティンク指揮シュターツカペレ・ドレスデン 1996年3,11,12月、ドレスデン、聖ルカ教会 セッション録音

次はグルックのオペラ『オルフェオとエウリディーチェ』より「精霊の踊り」。高木綾子のよくコントロールされた端正なフルート演奏が見事でした。下手に演奏すると退屈になる曲を魅力的に聴かせてくれました。とりわけ、中間部の演奏の美しかったこと。saraiも下手なフルートを吹きたくなりました。
 予習 ジェイムズ・ゴールウェイ、チャールズ・ゲルハルト指揮ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団 1975年、ロンドン、キングズウェイ・ホール セッション録音

次はヘンデルのオペラ『セルセ』より「オンブラ・マイ・フ」。ソプラノの梅津碧がお伽の国から抜け出たようなお姫様ドレスで登場したのにびっくり。その梅津碧は初聴きですが、とても高音がよく出ます。コロラトゥーラだそうですが、スープレットを目指したほうがよいような声の響きです(これは誉め言葉です)。なお、予習で聴いたケルメスはピリオド楽器のアンサンブルをバックに歌っていましたが、そのイメージが脳裏にあり、モダンオーケストラの演奏は違和感を覚えました。
 予習 ジモーネ・ケルメス、ボリス・ベゲルマン(コンサートマスター)、アミーチ・ヴェネツィアーニ(ピリオド楽器アンサンブル) 2018年5月28日~6月2日、ベルリン、イエス=キリスト教会 セッション録音

次はJ.S.バッハの2台のヴァイオリンの為の協奏曲。楽しい演奏です。
 予習 寺神戸亮、若松夏美、鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン 1998年7、9月 神戸松蔭女子学院大学チャペル セッション録音


ここで休憩です。

休憩が終わり、第2部がスタートします。

メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番。曲よし、演奏よし。間然として聴き入ります。
 予習 ヨーヨー・マ(チェロ)、エマニュエル・アックス(ピアノ)、イツァーク・パールマン(ヴァイオリン) 2009年3月28-29日 ニューヨーク セッション録音

次は歌・バンドゥーラをナターシャ・グジーが奏でます。バンドゥーラはウクライナの民俗楽器でツィターのような楽器で素晴らしい音色です。グジーの歌声も高く澄み切ったものです。意外に心に沁みました。

次はラヴェルのツィガーヌ。ムターのような名人級の演奏に比べると、まあ、こんなものかなという演奏。
 予習 アンネ・ゾフィー・ムター、ジェイムズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1992年11月 ウィーン セッション録音

いよいよ、カウントダウン曲のサン=サーンスの交響曲第3番 第2楽章(後半)です。今年もカウントダウンはきっちり見事に成功!! 最後のバンという響きとともにぴったり2時間早めの仮想新年を迎えました。いやはや、飯森範親の指揮は見事の一語。こんなに失敗なしにカウントダウンできることは驚異的です。みなとみらいホールのパイプオルガン、通称ルーシーも素晴らしい響きで華を添えました。
 予習 ベルイ・ザムコヒアン(オルガン)、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団 1959年4月5,6日 ボストン、シンフォニー・ホール セッション録音

新年に聴く最初の音楽はレハールの喜歌劇《メリー・ウィドウ》より、ヴィリアの歌です。ソプラノの梅津碧は美しい歌声で魅了してくれました。でも、コロラトゥーラなら、モーツァルトの魔笛の夜の女王のアリアが聴きたかったな・・・。

最後のおまけは例年通り、ラデツキー行進曲を手拍子してコンサート完了。

今年も音楽で新年が始まりました。コロナ禍で、これから、コンサートがどうなるのか、不安です。いずれにせよ、ヨーロッパ遠征は無理でしょうね。


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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

リヨン散策:パリの路地の雰囲気のサン・ジャン通り

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/4回目

リヨンLyonの朝、街歩き中です。
サン・ジャン大聖堂Cathédrale Saint-Jean-Baptisteの外部・内部をしっかりと鑑賞しました。これからはサン・ジャン広場Place Saint-Jeanからサン・ジャン通りRue Saint-Jeanをサン・ポール教会Église Saint-Paulに向かって歩きます。リヨンの旧市街散策を楽しみます。
ボンバルド通りRue de la Bombardeにさしかかると、バソシェ広場Place de la Basocheの説明板があります。ちょっと覗いてみます。

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何の変哲もないような広場ですが、ツアーの一団が寄っていますから観光ポイントなのかな。サーモンピンクの建物が目立っています。正面の建物にはイタリアルネッサンス風の3階層のアーケードがあります。歴史的な建物のようです。リヨン控訴裁判所Cour d'Appel de Lyonの別館だったようです。今はミニチュア&シネマ博物館Musée Cinéma et Miniatureになっています。リヨンは映画の誕生地としても有名なんですね。リュミエール兄弟がこの街でシネマトグラフを発明したとのことです。時間がないので、この博物館を見学するのはパス。

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サン・ジャン通りに戻ると、ミニチュア&シネマ博物館の入り口があります。

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通りを進むと、面白いものが目につきます。La Longue Trabouleという名称の、建物の中にある通り抜け通路です。数世紀前から存在する通路でリヨン市内では最も距離が長い通り抜けだそうです。暗い通路の中をどんどん人が行き交います。

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好奇心にかられます。ちょっと通路に入ってみましょう。通路の中には建物の間に小さな広場があります。上から明るい光が降り注いでいます。ここから周りの建物の階段に入れるようです。

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この小さなスペースの先にさらに通路は続きます。

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通路の中は仄暗い空間です。多分、隣の路地まで続いているのでしょう。そろそろ、配偶者が待つサン・ジャン通りに戻りましょう。

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サン・ジャン通りには、古い雰囲気と活気のあるショップが絶妙のバランスを持つ街並みが続きます。

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パリと似たような石畳の路地の美しさに魅了されます。

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古い街並みに古本屋さんは似合いますね。

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町の本屋さんです。

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どの街角も絵になります。気持ちよい散策が続きます。

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通りには、リヨンの郷土料理レストランのブションが何軒もあります。テラス席が気持ちよさそうですね。

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これはピザレストランです。

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また、ブションです。

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広場に出ます。シャンジュ広場Place du Changeです。地元のご老人たちが賑やかにしています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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サン・ジャン通りを過ぎて、その先に続くレーヌリー通りRue Lainerieの散策を続けます。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

リヨン散策:シャンジュ広場からサン・ポール教会への界隈

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/5回目

リヨンLyonの朝、街歩き中です。
サン・ジャン大聖堂Cathédrale Saint-Jean-Baptisteの前のサン・ジャン広場Place Saint-Jeanからサン・ジャン通りRue Saint-Jeanをサン・ポール教会Église Saint-Paulに向かって歩いています。リヨンの旧市街散策です。
シャンジュ広場Place du Changeの北端を東西に横切るロッジュ通りRue de la Logeに差し掛かったところです。

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シャンジュ広場Place du Changeを過ぎると、通りの名前はサン・ジャン通りからレーヌリー通りRue Lainerieに変わります。

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壁面のデザインが面白いホテルがあります。壁面がテラス席のように椅子が張り付けられています。

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カレッジ オテルCollège Hôtelです。デザインが目立つので、迷わずに行けるホテルですね。それにリーズナブルな料金のようです。

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サン・ポール広場Place Saint-Paulに出ます。時計塔のある建物はサン・ポール駅Gare Saint-Paulです。この駅はローカル線の始発駅です。この駅舎の奥にホームがあります。

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サン・ポール広場を進むと、サン・ポール教会の尖塔が見えてきます。

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サン・ポール教会の前に立ちます。

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教会の尖塔を見上げます。

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ぐるりと教会の周りを歩きます。サン・ポール教会は外観を眺めるだけにします。内部見学はパス。

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ここからはソーヌ川を再び渡って、ソーヌ川とローヌ川に挟まれた中州にある旧市街に向かいます。サン・ポール教会前の広場を抜けると、ソーヌ川に架かる歩行者専用の橋、パセレル・サン・ヴァンサンPasserelle Saint-Vincentの前に出ます。

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この橋を渡ります。

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橋の上からのソーヌ川の眺めです。フイエ橋Pont de la Feuilléeが見えます。

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反対方向のソーヌ川の眺めです。右側の岸辺の緑はシャルトルー庭園Jardin des Chartreuxの緑です。

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橋を渡り終え、対岸に出ます。橋の銘板にパセレル・サン・ヴァンサンPasserelle Saint-Vincentと書かれています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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リヨンの散策も残り時間が少なくなってきました。リヨン美術館Musée des Beaux-Arts de Lyonの建物くらいは見に行きましょう。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

リヨン散策:街の中心、テロー広場、そして、思わず行ってしまったポール・ボキューズ市場

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/6回目

リヨンLyonの朝、街歩き中です。
サン・ジャン通りRue Saint-Jeanをサン・ポール教会Église Saint-Paulまで歩いて、リヨンの旧市街の散策を堪能したところです。
リヨンで予定していた路地散策はこれで完了ですが、ソーヌ川を渡って、リヨンの街の中心地も覗いておきましょう。
ソーヌ川に架かる歩行者専用の橋、パセレル・サン・ヴァンサンPasserelle Saint-Vincentを渡ると、大きくて重厚な建物が立ち並ぶ通りに出ます。

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ソーヌ川沿いのサン・ヴァンサン通りQuai Saint-Vincentをフイエ橋Pont de la Feuilléeまで歩き、橋の前で左に折れて、アルジェリ通りRue d'Algérieに入ります。

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アルジェリ通りをまっすぐに歩いて、リヨン美術館Musée des Beaux-Arts de Lyonのある一角に向かいます。だんだん、散策できる時間も残り少なくなってきます。というか、朝寝坊したために元々散策できる時間は1時間ほどしかなかったんです。やがて、リヨン美術館の前の大きな広場、テロー広場Place des Terreauxに出ます。広場は改修工事中です。広場の向かいにはリヨン美術館の壮麗な建物があります。

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時間があれば、リヨン美術館にも立ち寄りたいところですが、お昼にはTGVでカルカソンヌCarcassonneに向かう予定です。リヨン美術館を見ながら、テロー広場に面する市庁舎Hôtel de Ville de Lyonの大きく美しい建物に向かいます。

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テロー広場には素晴らしい噴水があります。バルトルディ噴水Fontaine Bartholdiです。

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市庁舎の正面に出ます。1646年にこの市庁舎の建設が始まりました。中央上部にある騎馬像が印象的です。これはリヨンの紋章をいただいたアンリ4世の騎馬像です。

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リヨン美術館の建物も近くから眺めます。この建物は元々はダム・ド・サン・ピエール王立大修道院として使われていたものです。1803年に美術館として公開されました。

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市庁舎の重厚な建物の横を抜けていきます。

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オペラ座Opéra National de Lyonの前に出ます。これも素晴らしい建物ですね。ここでオペラを見たいものです。

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ここで散策の持ち時間はなくなります。今日の散策は終了します。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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急いでホテルに戻りましょう。メトロのC線を1区間乗ろうとしたら、今日は運休中。ならば、バスに適当に乗りましょう。24Hチケットはあるので、バスは乗り放題です。少しは疲れないようにしないとね。ちょうど来たC13番のバスに飛び乗ると、次はメトロの駅。ここで降りればよかったのですが、もう一区間乗ろうと欲が出ます。なるべくホテルの近くで降りたかったんです。ところがこれが間違いの元。あれあれ、バスはなかなか停まらずにローヌ川を渡ってしまいます。まあ、次のバス停で降りて、もう一度、逆ルートのバスで戻ればいいでしょう。しかし、バスの行先を見ると、何とポール・ボキューズ市場Les Halles de Lyon Paul Bocuseの名前があります。リヨンに来て、これは見逃せませんね。リヨンに来た目的は美食ですから、神のような存在のポール・ボキューズの名前を冠した市場は行かないとね。えーい、行っちゃえ。最寄りのバス停でバスを降りると目の前がポール・ボキューズ市場のモダンな建物。

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朝からやっているのか心配ですが、扉を開けると、あらゆる食材のお店が整然と軒を並べています。

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まるで綺麗なデパ地下のような感じです。なんでもありで楽しそうですが、時間がありません。さっと見て回ります。これは生ハムのお店ですね。

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これはフォアグラかな?

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これはお菓子屋さん。パティスリーのセバスチャン・ブイエ(Sébastien Bouillet)です。

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これはチーズ専門店。

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これはイタリアンの食材店かな?

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このお店は色んなお惣菜が並んでいます。どれも美味しそうですね。

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おおっ、ここは生牡蠣がありますね。

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これは肉屋さんですが、何の肉? 子羊とかがあるようです。

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またまた、チーズ屋さん。「リシャールの母」と呼ばれるルネ・リシャール(Renée Richard)氏のチーズ屋さんです。

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よだれが流れそうですが、時間もないので、見るだけで目を楽しませ、見学終了です。ギリギリまで粘ってしまうのがsaraiの悪い所だと配偶者に責められます。無理して来なくてもよかったとも言われます。それはそうですが、リヨンでポール・ボキューズの名前を見ると、見ておきたくなりますよね。

さあ、今度こそ急いでホテルに戻りましょう。ところがこれがなかなか大変だったんです。予定したTGVに乗れるか、ぎりぎりの勝負になります。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ぎりぎりでリヨン発のTGVに乗車して、一路、カルカソンヌへ

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/7回目

リヨンLyonの街歩き中を予定外のポール・ボキューズ市場Les Halles de Lyon Paul Bocuseで終えて、急いでホテルに帰ろうとしているところです。
バス停からはモダンなポール・ボキューズ市場の建物が見えています。

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来た時とは逆方向のバスに乗ろうとしますが、そのバスがなかなか来ないのでイライラ。タクシーも探しますが見当たりません。フランスは流しているタクシーがいませんね。手を挙げて止めるスタイルではなかったような・・・もたもたしていると、ようやくバスがやってきます。そのバスに飛び乗り、ホテルに直行と言いたいところですが、最寄りのバス停からのホテルへの帰り道が途中分からなくなり、また、スマホの地図アプリの厄介になります。ホテルに着いた時点でもう11時半。予定より30分遅れです。12時10分発のTGVに乗るためにはタクシーに乗るしか選択肢はありません。かくなる上はリヨン・パール・デュー駅LYON PART DIEUまでのタクシーを呼んでくれるようにホテルのお姉さんにお願いします。お姉さんは、タクシーはあと1分でホテルの前に来るわよっていうことです。メルシー! やっぱり、フランスのタクシーは呼ぶものですね。ホテルの前の一方通行の狭い道でタクシーを待ちますが、5分経っても来ません。

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配偶者からホテルのお姉さんをせっつくように言われます。その時、つかつかと寄ってきたおじさんがタクシーを待っているなら、ここへは来ないから表通りに出た方がいいよってアドバイスしてくれます。saraiはタクシーを呼んであるよって答えたら、そのおじさん曰く、俺がそのタクシーのドライバーだよって・・・。うーん、絶句。お前の部屋は502だろうって畳みかけてきます。どうやら、道路事情でこの狭い道路にタクシーが周り込めなくて、表通りに停車してきたようです。運転手さんが配偶者の荷物をひっぱってくれて、そのタクシーに案内してくれます。ようやくタクシーに乗れ、スムーズにリヨン・パール・デュー駅に到着。たっぷり、チップをはずんでタクシーを降ります。運転手さんが急いでくれたおかげで、TGVの発車時間まで、まだ20分くらい余裕があります。TGVの入線ホームを調べるために電光掲示板のところに行くと、昨日と同じように構内は人でごった返しています。これが日常の風景なのでしょうか。リヨンは大都会ですね。

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あと10分ほどで発車ですが、朝ごはんも食べていないし、カルカソンヌCarcassonneまでは3時間半もかかります。何か食べ物と飲み物を持って乗車しないといけません。スイスと違い、このリヨンの駅の構内はパン屋が少ない。スターバックスコーヒーを見つけたので、お昼用のパンとコーヒーをスタバで購入して、TGVに飛び乗ります。5分以上も余裕があり、sarai的には結局、何も問題なし。

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昨日ほどの混雑ではありませんが、荷物置き場には、荷物がいっぱい。整理して、荷物を置き、予約席に落ちついてホっとします。TGVのファーストクラスはさすがに席がゆったりしています。

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これがカルカソンヌまでのEチケットです。もちろん、カルト・アヴァンタージュ・シニオールの割引チケットです。一人27ユーロと格安料金です。

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さあ、のんびりしていきましょう。このTGVは1日に2本ほどしかないカルカソンヌまで直通のTGVです。まずはスタバで購入した朝食兼ランチをいただきます。

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TGVは10分ほど走ると、リヨンの郊外に出ます。

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郊外を抜けると、車窓には、スイスのような牧草地ではなく、小麦畑(刈り入れ済み)が広がります。

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フランスは農業大国ですね。

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30分ほどで最初の停車駅に着きます。

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ヴァランスTGV駅Valence TGVです。

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リヨンを出て、1時間ほど経つと、車掌さんが検札に周ってきます。Eチケットとカルト・アヴァンタージュ・シニオールを提示します。

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TGVは基本、ローヌ川に沿って走ります。時折、川が見えます。

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これは何の畑でしょうか。

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いずれにせよ、プロヴァンスの大平原を走っていきます。

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色んな作物の畑が現れます。

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二つ目の停車駅に到着。

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ニームNîmesです。

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鉄道のルートを地図で確認しておきましょう。

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ここまで1時間半ほど走りました。カルカソンヌまで、あと2時間ほどです。



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TGVはカルカソンヌへ地中海沿岸を疾走

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/8回目

リヨンLyonの街歩きを終えて、リヨンから直通のTGVに乗ってカルカソンヌCarcassonneに向かっているところです。
2時間ほど走り、3つめの停車駅、モンペリエ・サン・ロック駅Gare de Montpellier Saint-Rochに着きました。

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モンペリエを出て、また、大平原の中を走ります。

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やがて、車窓にちらっと海が見えてきます。地中海です。

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だんだん、その姿が大きくなってきます。

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4つ目の停車駅、セート駅Gare de Sèteに到着。

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セートを出ると、すぐ水路を渡ります。トー湖Étang de Thauと地中海を結ぶ水路です。

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トー湖と地中海の間の狭い陸地を走っていきます。トー湖はsaraiたちが座っている席とは反対側の車窓に見えています。

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延々とトー湖に沿って走っていきます。トー湖は地中海とつながる汽水の湖です。

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やがて、トー湖の西端までやってきます。ミディ運河はこのあたりから始まっています。カルカソンヌではミディ運河クルーズを予定しています。

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トー湖を過ぎて、アグドAgdeの町に入り、エロー川Héraultを渡ります。

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TGVは地中海沿いを離れて、内陸部を走ります。

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次の停車駅です。

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ベジエBéziersです。

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ベジエを出て、また、車窓に畑が広がります。

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果てしない農耕地が続きます。

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最後の停車駅に到着。

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ナルボンヌNarbonneです。次はカルカソンヌです。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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目的地のカルカソンヌまで30分ほどです。



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カルカソンヌに着くも、それからが試練の時

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/9回目

リヨンLyonの街歩きを終えて、リヨンから直通のTGVに乗ってカルカソンヌCarcassonneに向かっているところです。
3時間ほど走り、最後の停車駅、ナルボンヌNarbonneを過ぎ、次はカルカソンヌです。ナルボンヌ駅を出て、町の中を走っていきます。

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郊外に出ると、また、広大な畑地が続きます。その中に風力発電ユニットが立ち並びます。今や見慣れた風景です。

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3時間半の鉄道旅でTGVはカルカソンヌに到着。ホームに降り立ちます。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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多くの人がホームを歩きます。ともかく、ホームから駅舎に移動しましょう。

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隣のホームにカルカソンヌの名前の駅名が見えています。

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エ~、ホームにはエレベータもエスカレータも見当たりません。ここまでは楽ちんだったのにショックです。近くのおじさんもクレイジーと叫んでいます。ま、頑張るしかありませんね。階段を下って上って、ようやく駅舎を出ます。ホテルは駅から離れた城塞都市ラ・シテla Citeの中にあります。事前にホテルに問い合わせたところ、駅前にタクシーがいるから、それに乗ってきてくれとのこと。でも、ネットの情報ではタクシーがいなかったという話が多く、かなり心配です。心配しながら、駅舎を出ます。これがカルカソンヌの駅舎です。

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この心配は現実のものとなります。駅前には全然、タクシーの影さえありません。駅のスタッフに訊いて、あそこがタクシーというところに行くと確かにタクシー乗り場になっており、数人がタクシーを待っている気配。我々もその待ち人に加わります。

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皆、印刷物を手にホテルに電話したり、掲示板を見てタクシー会社に電話したりしています。全く来ないようです。そのうちに、あきらめて歩くことにしたのか、何人かが抜けていきます。saraiも仕方がないので携帯でホテルに連絡しようとしますが、一向に通じません。まあ、待つしか手がありません。タクシー乗り場のすぐ向こうにミディ運河canal du Midiが見えています。明日予定している運河クルーズが楽しみです。てな余裕はないんですけどね。

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ミディ運河に架かる橋の向こうにカルカソンヌの下町が見えています。その下町、バスティッド・サン・ルイBastide Saint Louisのずっと先に目的の城塞都市ラ・シテがあります。

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やがて、1台のタクシーがやってきて、客を乗せます。それに乗り込む人とうらやましそうに見送る人。そのドライバーにsaraiはこんなに客が待っているから、ほかのタクシーを呼んでくれと依頼します。どうやら通じたようで連絡しています。saraiはさらにタクシー会社にも電話して、駅前で待っていると依頼。さらにホテルにもようやく携帯が通じ、駅前はノータクシーだよって叫ぶと先方は絶句しただけ。またしばらくしてタクシーがやってきます。と、それは先程の運転手。この町にはたった1台のタクシーしかいないのか・・・。

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さらに待つことしばし。ようやくやってきたタクシーは先ほどのタクシーとは違う車です。

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このタクシーにsaraiたちが乗ることをタクシー待ちの皆が認めます。暗黙の順番が出来ていて、誰が呼んだタクシーかなんて誰も分かりません。結局、3台目のタクシーに乗車できましたが、これが依頼したものかどうかは不明。しかし、あとで気が付くと、ホテルからショートメイルでタクシーを手配したとのことでした。多分、saraiが乗ったタクシーはホテルが手配したものよりも先に来たタクシーのようです。まだ、タクシー乗り場にはタクシー待ちの長い行列ができています。その後はタクシー待ちの人たちはどうなったのでしょうか。
タクシーはカルカソンヌの街中を走り始めます。

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街中は意外に空いていて、タクシーは順調に走ります。

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タクシーの中から再度、ホテルに電話して、タクシーでラ・シテに向かっているので、ピックアップしに来てほしいと連絡。OKとのこと。城塞都市ラ・シテの中には車が乗り入れられないので、城門の前で降りて、ホテルに向かうしかありませんが、荷物が重いので城塞都市の中の石畳みの道を歩くのは大変です。で、ホテルにピックアップをお願いしました。
やがて、タクシーはオード川を渡って、ラ・シテのある地区に入っていきます。

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前方に城塞の姿が見えてきます。もう少しでラ・シテの城門前に着きそうです。

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まだ、夕方の4時過ぎです。ホテルに着いたら早速、城塞都市ラ・シテの中を散策しましょう。



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カルカソンヌの城塞都市ラ・シテのホテルにようやく投宿

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/10回目

リヨンLyonから直通のTGVに乗ってカルカソンヌCarcassonneにやってきました。
カルカソンヌ駅から今夜泊まるホテルのある城塞都市ラ・シテla Citeに行くためのタクシーがいないので難渋していましたが、ようやく、タクシーに乗ることができて、タクシーは無事、ラ・シテの城門、ナルボンヌ門Porte Narbonnaiseの前に到着。

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ナルボンヌ門前にタクシーが着くと同時にタクシーの後ろにホテルのカート(ゴルフカートかな)がぴったりと停められます。ホテルの女主人が迎えに来てくれました。彼女と強い握手。実際、ほっとしました。彼女はちょっと派手めですが、親切そうでよさそうな人柄に思えます。早速、タクシーからカートに荷物を載せ換えます。

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saraiは荷物番でカートの後ろに乗ります。

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荷物と我々を乗せたカートは石畳みの狭い道を観光客をよけながら進んでいきます。観光客は奇異の目で我々を眺めています。saraiは荷物がカートから落ちないように抑えながら、自分も落ちないように、まるで乗馬している気分です。配偶者はご婦人なので、カートを運転するホテルの女主人の横で楽ちんです。一大アトラクションが終わり、7~8分でホテルに到着。ホテルの女主人がホテルの扉を開けてくれます。

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とっても家庭的なホテルです。まるでリビングルームのような寛げるスペースがあります。このホテルはラ ドミュール ド ラ シテLa Demeure De La Citeです。

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朝食用の長テーブルがありますね。宿泊者が一堂に会して朝食をいただくようです。

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ほーら、何と快適でゴージャスな空間なんでしょう!

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さあ、チェックインしましょう。

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ここで災難。バスタブのある最高の部屋を用意したけど、2階よというつたないご託宣。細い螺旋階段しかないホテルです。配偶者は決断。開ける必要がないカバンは持って上がらない。ということで、2人で1つのカバンだけを部屋まで運び上げます。開けないカバンはレセプションで預かってもらいます。
さて、部屋に入ると、大きなベッドが心地よさそうです。

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少しデスクが小さいですが、まあ、PCは開けるでしょう。

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窓の外には城塞都市が広がります。

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窓を開けて、身を乗り出して、瓦の海を眺めます。右手には城塞がちらっと見えています。

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肝心のバスタブもちゃんとありました。

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部屋に落ち着くとまだ5時。今日のうちにコンタル城Château Comtalを見ておきましょう。部屋を出て、超狭い螺旋階段を下ります。

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ホテル前の路地、サン・ジャン通りRue Saint-Jeanに出て、城塞都市ラ・シテの散策を始めます。

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城塞都市ラ・シテの地図を見ておきましょう。

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コンタル城に向けて歩いていきます。クローズ時間が迫っているので急ぎましょう。



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カルカソンヌの城塞都市ラ・シテのコンタル城へ

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/11回目

リヨンLyonから直通のTGVに乗ってカルカソンヌCarcassonneにやってきました。
カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeのホテルに投宿後、急いで、散策に出発。目的地はコンタル城Château Comtalです。ホテルからコンタル城はすぐ近くの筈です。まずは城壁沿いの道に出ます。

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城壁を見上げると、ピンクの花が咲いています。ライラックかな。

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石壁に挟まれた道を歩いていきます。

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石壁の先にお店が見えてきます。

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賑やかな一角に出ます。

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あれっ、ここって、また、ホテルの近くです。結局、ぐるっと周っただけでした。

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何と、ホテルの女主人が女友達と談笑しているのに出くわします。右手に写っている二人の女性がホテルの女主人とお友達です。城塞都市ラ・シテで暮らす人はわずか40人ほどですから、このお二人は貴重な人たちと言えますね。ホテルの女主人は何とここでお酒のショップもやっているそうです。

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だから、彼女はホテルには常駐していないので、電話が通じなかった模様。彼女にコンタル城の方向を訊いて、そちらの方向に進みます。お店が立ち並ぶ賑やかな通りです。

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通りにあるアイスクリームのお店が人気です。

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無事、迷わずにコンタル城の入り口に到着。

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門を抜けると、コンタル城の城郭が姿を現します。城塞都市ラ・シテの2重の城壁の中にあるお城ですから、3重の城壁になっている鉄壁の城ですね。

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柵で仕切られている城内に入場するためには右手にあるチケット売り場で入場チケットを購入しないといけません。

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門を振り返ると、まだ、続々と人が入ってきます。

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配偶者がのんびりと城郭を撮影しています。チケット売り場兼入場口のほうに来るように促します。

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チケットを購入して入場します。チケットは一人6ユーロ。まずまずの料金です。

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チケット売り場ではクローズ時間が迫っていることを確認させられた上でチケットを売ってもらえました。まずは濠を渡ってコンタル城へ入る橋に近づきます。向こうに見えているのは出口のようです。

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さあ、濠に架かる橋を渡って、コンタル城に入門しましょう。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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今、夕方5時半近くです。クローズ時間は6時半ですから、1時間ほどでさっと城内を巡ってきましょう。



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カルカソンヌ:城塞都市の城壁の上へ

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/12回目

カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeのホテルに投宿後、クローズ時間が間近に迫るコンタル城Château Comtalを訪れています。今から濠に架かる橋を渡って城内に入ろうとしています

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右手には先ほどチケットを購入したコンタル城のエントランス受付が見えています。

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ところで、コンタル城に来た主な目的はその城自体を見学するためではなく、城塞都市を取り囲む城壁の上に出るためなんです。お城から城壁に上がれるそうです。
橋の上からは濠が眺められます。濠の前に建つ城壁はいかにも頑強そうです。

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コンタル城の入り口に近づいていきます。

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城内に入ると、そこは前庭になっています。

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お城の建物内に入ると、階上にあがる階段があります。目的は城壁に上ることです。

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階段を上っていきます。1階には城塞都市ラ・シテの模型が置いてありますね。

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階上から、カルカソンヌの町が眺められます。

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まだ、お城の建物の中です。

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お城の中の通路を抜けて、城壁の上を目指します。

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城壁に上るという目的は達せられます。カルカソンヌの町はおろか、地平線まで雄大な風景が見渡せます。

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これが城壁の上です。素晴らしいですね。

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城塞都市ラ・シテの城壁の内部も見渡せます。ずっと先にはサン・ナゼール大聖堂Basilique Saint Nazaireが見えています。

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城壁はカルカソンヌの高い丘の上に巡らせてあります。かってはスペインとの国境線上にあったため、この城塞の軍事的な意味は大きかったんです。17世紀にはスペインとの国境が西に遠ざかって、この城塞都市はその価値を失い、衰退していくことになりました。しかし、今や、その歴史的な価値から大観光地に浮上しています。

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城内の通路を通って、別の城壁に移動します。

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城壁の上を移動しながら、絶景を楽しみましょう。クローズ時間まで、たっぷり1時間ほどあります。



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カルカソンヌ:コンタル城の城郭の上の通路をうろうろ

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/13回目

カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeのホテルに投宿後、クローズ時間が間近に迫るコンタル城Château Comtalを訪れています。城壁の上に上って、眺めを楽しもうとしています。お城の城郭の上の通路を通って、別の城壁を巡ろうとしています。

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城郭の通路は複雑に入り組んでいます。

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通路のところどころからは城塞都市内の街並みが眺められます。

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城塞都市の街並みの向こうにサン・ナゼール大聖堂Basilique Saint Nazaireが見えています。

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城郭の通路を巡ります。

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城内の中庭が見下ろせます。

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濠の向こうにコンタル城の外側の入り口が見えています。さすがにもう入場してくる人はいませんね。

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城塞都市の街並みを眺めます。赤茶色の屋根が連なっています。

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城郭の塔から通路が続いています。

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その通路を移動していきます。

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屋根付きの通路を城郭の塔に向かっていきます。

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城壁に近づいていきます。

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通路は木の柵で囲われています。

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城塞都市の賑やかな一角、サン・ジャン広場Place Saint-Jeanが見えます。

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濠を渡ってすぐのお城の前庭を見下ろします。

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城郭の塔に近づきます。

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城郭の塔の見晴らし台からは城壁の上の通路を見下ろせます。その向こうにはカルカソンヌの街並みが広がっています。

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まだまだ、城郭・城壁の上の散策は続きます。



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テーマ : ヨーロッパ
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原点のブルックナー第3番は極め付きの美 インバル&東京都交響楽団@サントリーホール 2021.1.13

久しぶりに聴くインバル指揮の都響が今年初めてのコンサート。インバルが振ると、都響はよく鳴ります。そもそも、矢部、四方のダブルコンマスで意気込みが違います。ヴィオラも珍しく、店村、鈴木のダブル首席、これでチェロの首席の古川展生が加わっていれば、完璧なベストメンバーでした。

前半はワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」。意外にすっきりした演奏で粘りのない表現。時折、はっとするような響きもありますが、あっさりと音楽が進行。ちょっと物足りない感はありますが、気品を湛えた演奏です。後半の《愛の死》は聴きなれたソプラノ独奏付きではなく、オーケストラのみの演奏ですが、さすがに物凄い盛り上がりに魅了されます。ちょっと違和感を覚えたのは、どうもバイロイト音楽祭で聴いた音色が耳に残っているせいかもしれません。あの祝祭劇場の響きは独特で忘れることができません。また、バイロイト詣でをしたくなってしまいます。

後半は楽しみにしていたブルックナーの交響曲第3番の1873年初稿版です。インバルはこの初稿版を世界で最初に録音した、いわば、スペシャリストですから、今日、聴けるのは僥倖です。ワーグナーの楽劇からの多くの引用がある、ブルックナーのワーグナー崇拝の原点とも言える音楽です。普通演奏される1889年ノヴァーク版第3稿はブルックナーが生涯の終わり頃に改訂したものですから、音楽自体は熟成していますが、ワーグナーからの引用はほぼ消え去り、若き日の野望に燃えた音楽とは異なるものです。さて、今日の演奏ですが、ブルックナーの野性味がたっぷりと言いたいところですが、さにあらず、実に美しい演奏でした。インバルの見事な指揮がすべてですが、それにしても都響のアンサンブルの素晴らしさに驚嘆しました。弦は高弦はもとより、低弦まで美しいのは当然としても、木管だけでなく、金管が完璧に鳴ります。ともかく、トゥッティでもアンサンブルが美しく、まったくうるさくありません。第4楽章はブルックナー休止が多用されて、ブルックナーの多彩な響きがパッチワークのように織りなされますが、強い音響から弱い音響まで、どこをとっても素晴らしい響きが鳴ります。しかもブルックナー後期の交響曲とは異なる音楽表現の多彩さに魅了されます。そうそう、第2楽章の終盤のタンホイザーの巡礼の合唱のテーマが鳴り響くところは感動ものでした。どうして、これを第3稿で除いたのでしょう。どうやら、第1ヴァイオリンのシンコペーション音型の演奏が難し過ぎたためのようですが、今日の都響はコンマスの矢部達哉以下、見事に弾きこなしていました。もちろん、懸命に演奏していましたけどね。ここが聴けただけだけでも、今日、聴いた甲斐がありました。第1楽章も勇壮かつ抒情的な演奏がブルックナー休止で入れ替わりつつ、鳴り響きました。長大な楽章でしたが、素晴らしい演奏に集中できました。第2楽章のアダージョの美しい演奏は今日の白眉。第3楽章は力強いスケルツォが駆け抜けていきました。そして、第4楽章は第3稿で495小節に切り詰められましたが、今日の初稿版は764小節の長大で複雑な音楽で聴き応え十分で、ブルックナーの原点とも思えるような音楽を堪能しました。ともかく、ブルックナー休止が多用され、終盤には、第1楽章から第3楽章までのテーマを回想するというベートーヴェンの第9番もどきもあり、コーダの高潮に大変な感銘を覚えました。
コロナ禍で曲目が変更になりましたが、インバルはとっておきのブルックナーを繰り出してくれました。終演後、ホールは大変に盛り上がり、指揮者コールは2回。当然ですね。やはり、都響はインバルが一番似合います。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:エリアフ・インバル
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:矢部達哉

  ワーグナー:楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」

   《休憩》

  ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 WAB103《ワーグナー》(ノヴァーク:1873年初稿版)


最後に予習について、まとめておきます。

ワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ》より「前奏曲と愛の死」を予習したCDは以下です。

  ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ウィーン・フィル、ビルギット・ニルソン 1959年11月 ウィーン、ゾフィエンザール ライヴ録音

うーん、何とも凄い音楽です。クナッパーツブッシュの指揮するウィーン・フィルも素晴らしいですが、《愛の死》のビルギット・ニルソンも聴き惚れます。


ブルックナーの交響曲第3番を予習したCDは以下です。

  エリアフ・インバル指揮フランクフルト放送交響楽団 1982年 セッション録音
  カール・ベーム指揮ウィーン・フィル 1970年 セッション録音


インバル盤は1873年ノヴァーク版第1稿による世界初録音。もう、40年ほど昔の演奏になるんですね。インバルの見事な指揮で美しい演奏です。
ベーム盤は1889年ノヴァーク版第3稿による録音。剛直そうでありながら、ウィーン・フィルの柔らかく美しい演奏が活きています。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

カルカソンヌ:コンタル城から城壁の上へ、そして、城壁散歩を開始

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/14回目

カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeのコンタル城Château Comtalを訪れ、城壁の上に上って、眺めを楽しんでいます。
今は城郭の塔の見晴らし台から城壁越しにカルカソンヌの町の風景を見下ろしています。

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これが城郭の塔の上の様子です。

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音が響いてくるので上空を見上げると、ジェット旅客機が飛んでいます。トゥールーズ空港に向かっているようです。古いお城とジェット機の組み合わせは妙な違和感があります。

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城郭の内部の通路を通って、城壁近くに出ます。

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城壁は2重になっていて、外側の城壁の先に丘の下に続く通路が見えます。城門があるのでしょう。通路の先には、サン・ジメ教会l'Église Saint-Gimerが見えます。

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2重の城壁の間には道があり、城門もあります。

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再び、サン・ジメ教会とその先のカルカソンヌの街並みを眺めます。

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城郭内には大砲が置いてあります。

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この丸い石は砲弾でしょうか。

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何やら彫像も展示されています。

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城郭から直接、城壁に移動できないので、いったん、中庭に下りて、再度、別のルートから城壁に上ります。

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再び、城壁の上に上がります。2重の城壁の内側の城壁です。このあたりはコンタル城の外部、北側の城壁です。

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城壁の上からコンタル城の堅固な塔と石壁を眺めます。先ほどはあの塔の上からこの城壁を眺めていました。

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城壁の塔の中に入ります。

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この塔を抜けると、城壁はさらに続きます。

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これが今、抜けてきた塔です。

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ここから、本格的に城壁の上を歩いて、城塞都市ラ・シテの周りを廻ります。



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カルカソンヌ:城壁の上を往く

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/15回目

カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeのコンタル城Château Comtalを訪れ、城壁の上に上って、眺めを楽しんでいます。
コンタル城を後にして、城壁の上を歩いて、城塞都市の周りを廻ります。
城壁の上からは雄大な眺めが望めます。カルカソンヌの町、その向こうにはスペインへと続く平原。そして、遠くに山並みが見えます。あの山の向こうはスペインでしょうか。

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一方、城塞都市の内側を眺めると、目の前がサン・ジャン広場Place Saint-Jeanです。

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saraiは城壁の外の景色に見入っています。丘の上からの絶景ですからね。

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さあ、城壁を歩きます。城壁は城塔が立ち並びながら、延々と続いています。

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城壁の上を少し歩くと城塔の中に入ります。

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城塞都市を囲む2重の城壁の内側の城壁の上を歩いています。外側の城壁は眼下に見下ろせます。その先は丘の斜面が切り立って、下っています。その先はカルカソンヌの町並みと大平原です。

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次々と城塔が現れます。

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城塔を抜けて、振り返って眺めます。頑強であり、かつ、美しさも感じます。

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また、城塔を抜けます。

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頑強で分厚い城壁には狭いスリットが開いて、外部が垣間見れます。

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城塞都市内は緑の多い長閑な風景です。

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長閑な町並みの遠くにコンタル城が見えます。

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城壁をぐるりと巡り、城塞都市をほぼ半周すると、大きな城門、ナルボンヌ門Porte Narbonnaiseが見えてきます。

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ナルボンヌ門の一つ手前の大きな城塔までやってきました。

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そこから後ろを振り返ると、巨大な城壁がまっすぐ続いています。

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すぐ先にナルボンヌ門が見えてきます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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城壁散歩も最終段階です。



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田部京子、胸の熱くなる究極のモーツァルト with 佐渡裕&新日本フィルハーモニー交響楽団@すみだトリフォニーホール 2021.1.16

昨年は田部京子が弾くベートーヴェンのピアノ協奏曲を聴く機会が多くて、その素晴らしい演奏に魅了されました。しかし、今日のモーツァルトのピアノ協奏曲は別次元の素晴らしさ。ピアノの響き、タッチ、フレージング、切れ、音楽表現などのあまりの美しさに胸が熱くなりました。天才ピアニスト、田部京子にしても、この演奏レベルの素晴らしさに至るためには、このコンサートに向けて、よほどの準備を重ねたんでしょう。この演奏の素晴らしさを表現するには言葉を尽くしても足りません。

第1楽章、美しいオーケストラの音楽が雰囲気を高めていきます。力の抜けたバランスのよい演奏です。初聴きかもしれない佐渡裕の指揮も好感を持てます。いわゆるデモーニッシュな表現とは対極をいくような繊細な音楽が奏でられます。そのオーケストラの好演をエネルギーに変えて、田部京子の切れの良いタッチのピアノが純粋無垢な響きを奏でていきます。特に右手で奏でる高域の響きが心地よい旋律を浮き立たせます。聴いているsaraiの魂が揺さぶられます。その桃源郷のような世界に浸っているうちにカデンツァが始まります。ベートーヴェンの作ったカデンツァですね。カデンツァ終盤の見事なトリルはまるでベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の第2楽章を想起させるような素晴らしい演奏です。

第2楽章はピアノのソロで始まります。冒頭はもうひとつの響きですが、オーケストラ、とりわけ、弦の美しい響きに触発されるかのようにピアノの響きも純化していきます。この楽章のトリオが終わった後、また、冒頭のメロディーが戻ってきたときは見違えるような美しい響きで細部の表現も磨き上げられたようなタッチで描き出されます。うっとりしながら、この楽章を終えます。

第3楽章は一転して、切れのよいピアニズムで進行します。それも音楽が進行するにつれて、実に流麗な音楽が流れ、saraiの心も浮き立ちます。いつしか、最後のカデンツァに突入し、田部京子の音楽表現の見事さに感動するのみです。最後は鍵盤上をダイナミックに指が左右に音階を奏でて、カデンツァが終わります。まるで独奏曲のフィナーレのようです。一瞬の間を置き、オーケストラが一気にテンポを上げて、コーダに向かっていきます。田部京子のピアノもそれに同期して、実に切れのよい響きを奏でていきます。そして、圧巻のフィナーレ。心の中でブラボーをコールします。最高のピアノ協奏曲第20番でした。

最愛のクララ・ハスキルとは違った音楽表現でしたが、丁寧で美しいタッチ、繊細さでは上回ったかもしれません。恐ろしいほど、緊張感に満ちた究極の演奏に呆然とするだけでした。佐渡裕指揮の新日フィルも素晴らしいサポートでした。特に高弦の美しいこと、この上ありません。

ベートーヴェンの交響曲2曲について、もはや、書くべき気力がありません。佐渡裕の思ったほど力みのない美しい表現でベートーヴェンを満喫しました。新日フィルのアンサンブルも特に最後に演奏した交響曲第6番「田園」で美しさの極みを発揮していました。終楽章の心の安寧を思わせる極上の世界に心を洗われました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:佐渡裕
  ピアノ:田部京子
  管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:崔文洙

  ベートーヴェン:交響曲第8番 ヘ長調 Op. 93
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466

   《休憩》

  ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 Op.68「田園」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目、3曲目のベートーヴェンの交響曲第8番、交響曲第6番「田園」は以下のCDを聴きました。

 ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィル 1971~73年、ミュンヘン、ビュルガーブロイケラー セッション録音
 
ケンペが首席指揮者を務めていたミュンヘン・フィルを使って録音したベートーヴェンの交響曲全集です。ケンペはこの全集を完成した3年後、65歳の若さで急逝しました。ケンペの残した遺産のひとつです。


2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲第20番は以下のCDを聴きました。

 田部京子、下野竜也指揮紀尾井シンフォニエッタ東京 2012年3月14-15日 上野学園 石橋メモリアルホール セッション録音
 
田部京子の美しい演奏がすべてです。しかし、今日の最高の演奏には及びません。今日のライヴ録音がCD化されないかな・・・。



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       田部京子,  

伊藤恵はシューマンが似合う! 伊藤 恵&今井信子 デュオ・コンサート@ヤマハホール 2021.1.17

伊藤恵の見事なピアノにサポートされて、今井信子の熟達したヴィオラが明快な調べを奏でた、とても心温まるデュオ・コンサートでした。

最初のシューベルトのアルペジオーネ・ソナタはまず、伊藤恵の素晴らしいピアノの響きに魅了されます。このまま、彼女のシューベルトのピアノ独奏を聴いていたいと思わせるほどの最高の響き。そして、今井信子のヴィオラの演奏が始まります。豊かな響きで明快に旋律線を描き出します。実にロマンティックな音楽が展開されていきます。ヴィオラ版を聴くのは初めてですが、何の違和感もなく、特に自然な高域の響きがよいですね。

次はブラームスのヴィオラ・ソナタ 第2番。この曲は原曲がクラリネット・ソナタですが、ヴィオラ版を聴くのは初めてです。第1楽章の第1主題のロマンにあふれた演奏の素晴らしいこと。何度も繰り返しあらわれますが、すっかり魅了されました。第2楽章もロマンにあふれる熱情が素晴らしいです。ブラームスの作曲した最後の室内楽作品を堪能させてもらいました。

後半はシューベルトとシューマンの歌曲の代表作をヴィオラで演奏します。冬の旅は有名な曲を2曲、演奏します。心の中で歌をくちずさみながら、楽しく鑑賞します。ここでも伊藤恵のシューベルトは見事です。今井信子は実に明快に旋律線を歌い上げます。

続いて、シューマンの詩人の恋。第1曲の《うるわしき5月に》の伊藤恵のピアノの素晴らしいこと。美しい演奏に心を奪われます。第12曲の《まばゆい夏の朝に》も素晴らしい演奏です。今井信子のヴィオラもシューマンの夢心を見事に表現します。そして、終曲の最後のピアノのソロが圧巻でした。伊藤恵はやはり、シューマンが似合います。

アンコールの2曲も素晴らしい演奏でした。シューマンの《夕べの歌》は初めて聴きましたが、シューマンのロマンがいっぱい詰まった素晴らしい演奏でした。最後のシューベルトの《春の夢》はsarai、そして、昨年亡くなった母も大好きだった曲です。何とも素晴らしい演奏に胸が熱くなりました。

ようやく、念願の今井信子さんのヴィオラが聴けました。期待通りの演奏に満足しました。それにしても、伊藤恵さんのピアノのサポートの素晴らしかったこと、感銘を受けました。素晴らしいデュオですね。


今日のプログラムは以下です。

  ピアノ:伊藤 恵
  ヴィオラ:今井信子

  シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821
  ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120-2

   《休憩》

  シューベルト:冬の旅 Op.89, D911 より 第1曲 おやすみ、第5曲 菩提樹
  シューマン:詩人の恋 Op.48

   《アンコール》
   シューマン:夕べの歌~ピアノ連弾曲集「小さな子供と大きな子供のための12のピアノ曲集」Op.85 第12曲
   シューベルト:冬の旅 Op.89, D911 より 第11番 春の夢


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューベルトのアルペジオーネ・ソナタは以下のCDを聴きました。

 ミシャ・マイスキー、マルタ・アルゲリッチ 1984年 セッション録音
 
とてもロマンティックで繊細な演奏です。いつもはロスポロポージッチ&ブリテンの演奏を聴くことが多いのですが、甲乙つけがたい演奏です。


2曲目のブラームスのヴィオラ・ソナタ 第2番は以下のCDを聴きました。

 ヨゼフ・スーク、ヤン・パネンカ 1990年 セッション録音
 
スークのヴィオラが素晴らしいです。パネンカのピアノがもうひとつなのは残念ですが・・・。


3曲目のシューベルトの冬の旅は以下のCDを聴きました。

 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、ジェラルド・ムーア 1962年11月10,14日、ベルリン セッション録音

saraiにとって、これは永遠の名盤。この録音でシューベルトの歌曲のとりこになりました。


4曲目のシューマンの詩人の恋は以下のCDを聴きました。

 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、クリストフ・エッシェンバッハ 1974~76年 セッション録音

フィッシャー=ディースカウはもちろん、完璧な歌唱ですが、エッシェンバッハのピアノも素晴らしい。



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       伊藤恵,  

カルカソンヌ:ナルボンヌ門で城壁の上の散策を終了

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/16回目

カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeのコンタル城Château Comtalを訪れ、城壁の上に上って、眺めを楽しんでいます。
今はコンタル城を後にして、城壁の上を歩いて、城塞都市の周りを廻っています。
雄大な城壁が続いています。

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城壁の上の散策も目の前に大きな城門、ナルボンヌ門Porte Narbonnaiseが見えています。ちょうど、コンタル城の反対側です。城塞都市を囲む城壁をほぼ半周したことになります。

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町並みの甍の波の向こうにコンタル城の姿が見えています。

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ナルボンヌ門の前に立ちます。実に頑強な城門です。

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後ろを振り返ります。ナルボンヌ門の一つ手前の巨大な城塔が聳え立っています。

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入り組んだ城壁や塔の景観は世界遺産にふさわしいものです。たっぷりと城壁の上の散策を楽しみました。
ナルボンヌ門で城壁の上から下ります。下にはラ・シテの目抜き通り、クロ・メルヴィエイユ通りRue Cros Mayrevieilleが見えます。

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城壁を下りてきた階段を見上げます。

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その階段があったナルボンヌ門です。

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ナルボンヌ門の下を抜けるアーチです。城門の分厚さが分かります。アーチを抜けると、2重の城壁の間に出ます。

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ナルボンヌ門から続く城壁を下の路地から眺めます。ヨーロッパでもこれほどの城壁が残っている町はほとんどありません。

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ナルボンヌ門を抜けて、2重の城壁の間に出ます。この城壁は凄いですね。ラ・シテは2重の城壁に囲まれて、その城壁は3㎞に及びます。ヨーロッパ最大規模の城塞です。その2重の城壁に囲まれた道に立っています。

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ナルボンヌ門の先の濠に架かる橋を渡って、2重の城壁の外に出ました。

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プラド広場Place du Pradoに出て、ナルボンヌ門を城壁の外から眺めます。

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門の前に奇妙な胸像があります。カルカス婦人Buste de Dame Carcasの胸像です。これは伝説に過ぎないようですが、カルカソンヌの町を支配していたサラセン人の王バラクがカール大帝との戦いに敗れて、部下の兵士たちと共に戦死した後、バラクの妻、カルカス婦人が数少ない兵士を率いて、5年もの間、カール大帝のフランク軍からカルカソンヌの町を守りました。部下の戦士はすべて戦死し、カルカス婦人のみが残ります。町にあるのは豚1匹と小麦一袋だけです。カルカス婦人はその小麦を豚に食わせて、町の城塔の上から、フランク軍に投げ落とします。豚の腹が裂けて、小麦が流れ出ます。それを見て、フランク軍は町にまだ十分な食料があると信じて、町の囲みを解いて、引き上げていきます。それを見たカルカス婦人はフランク軍に向けて、和平を呼びかけるラッパを吹かせました。「カルカスが鳴らす」 フランス語で、「カルカス ソンヌ« Carcas sonne ! »」 カルカソンヌの町の名前の由来だそうです。カール大帝は引き返してカルカス婦人の忠誠を受けられたとのことです。

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ナルボンヌ門の左に続く城壁です。素晴らしい城壁ですね。

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再び、ナルボンヌ門に戻ります。濠に架かる橋を渡ります。

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橋の上から見た、右手に続く城壁とその前の濠です。

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左手にも同じように城壁と濠が続きます。

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橋を渡って、外側の城壁を抜けると、内側の城壁の守りを固めるナルボンヌ門が聳え立っています。城塞都市ラ・シテの東側の入口に位置するナルボンヌ門はフランス国王フィリップ3世治世下、1280年に建造されました。2つの巨大な搭から成っています。ナルボンヌの町の方角にあたることからこの名がつけられました。門の入口の上には聖母マリア像が飾られ、我々を優しく迎え入れてくれます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この後は城塞都市ラ・シテの束の間の路地歩きを楽しみます。既に夕方の6時を過ぎています。



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カルカソンヌ:路地散策して、サン・ナゼール大聖堂へ

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/17回目

カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeのコンタル城Château Comtalを訪れ、城壁の上の散策を楽しみました。
ナルボンヌ門Porte Narbonnaiseから城塞都市ラ・シテの中に入り、今度は路地歩きを楽しみます。町一番の繁華街、クロ・メルヴィエイユ通りRue Cros Mayrevieilleをコンタル城に向かって歩いていきます。

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暑いので、ジェラートでもいただきましょう。

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ピスタチオをいただきます。冷たくて美味しい!

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また、コンタル城の前まで戻ってきました。

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そろそろ、夕食にしましょう。ホテルの女主人に紹介してもらったレストランに向かいます。コンタル城から小さな路地、サン・ルイ通りRue Saint-Louisに入ると、路地の先に目的のレストランが見えてきます。

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そのレストラン、オ・フール・サン・ルイRestaurant Au Four Saint Louisを訪れます。レストランに入ると、もう少し後に来てねと言われます。まだオープン前で、レストランのスタッフが食事中です。まだ、6時半で早過ぎたようです。

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気さくで家庭的な雰囲気のレストランです。

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近くをぶらぶらして、時間をつぶしましょう。レストランの前の路地、サン・ルイ通りRue Saint-Louisを進むと小さな広場に出ます。オーギュスト・ピエール・ポン広場Place Auguste Pierre Pontです。

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広場にはラ・シテ一番の高級ホテル、オテル・ド・ラ・シテHôtel de la Cité Carcassonneがあります。旧司教館跡に建てられた5つ星ホテルです。1つ星のレストランも併設しているようですが、ここでは贅沢はやめときましょう。

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広場の向かい側には、サン・ナゼール大聖堂Basilique Saint Nazaireが聳え立っています。11世紀からの歴史を持つ教会です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ちょっと教会の中を覗いてみましょう。中に入ると、この小さな町には似つかわしくないような立派な空間が広がっています。

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身廊を主祭壇に向かって歩いていきます。

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後ろを振り返ると、立派なパイプオルガンが見えます。

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説教壇も凝った造りです。

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主祭壇の後方のステンドグラスが素晴らしいです。

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右手の翼廊にあるバラ窓も美しいです。

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もう少し、教会の中を見ていきましょう。



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カルカソンヌ:サン・ナゼール大聖堂を見た後は名物料理カスレに舌鼓

2019年9月18日水曜日@リヨン~カルカソンヌ/18回目

カルカソンヌの城塞都市ラ・シテla Citeで城壁の上の散策を楽しんだ後、路地散策をしています。
城塞都市ラ・シテの宗教の中心であるサン・ナゼール大聖堂Basilique Saint Nazaireの中を見学しています。
主祭壇の前に立ち、左手の翼廊の美しいバラ窓を眺めています。この大聖堂はステンドグラスが素晴らしいです。

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大聖堂内の見事なステンドグラスに魅了されます。

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側廊のステンドグラスも素晴らしいです。

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側廊に立ち並ぶ柱の連なりも綺麗です。

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ステンドグラスの美しい小礼拝堂があります。

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キリスト像がぽつんと置いてあります。

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入口近くに戻り、再び、主祭壇のステンドグラスに目をやり、大聖堂から出ます。

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大聖堂の翼廊の前に出ます。奇妙なことにこの大聖堂は翼廊から出入りします。

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大聖堂の北側面です。北側面に面して、オーギュスト・ピエール・ポン広場Place Auguste Pierre Pontがあります。今、その広場から大聖堂を眺めています。

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北側廊にも入口があります。

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広場は小さいので、大聖堂全体を見渡すことは難しいです。大聖堂を北から眺めた姿です。

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なんだか、空模様が怪しいので、傘を取りにホテルに戻ります。ホテル近くのグラン・ピュイ広場Place du Grand Puitsにある古井戸です。グラン・ピュイとはフランス語で大きな井戸のことです。

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傘を持って、再びレストランへ行くと、今度はもちろん営業中です。既にお客さんで賑わっています。このレストラン、オ・フール・サン・ルイRestaurant Au Four Saint Louisは郷土料理で結構、有名なお店のようです。まずは白ワインとエヴィアンをいただきます。

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カルカソンヌ名物の煮込み料理、カスレを楽しみます。シンプルな塩味で美味しいです。

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ピザ・マルゲリータもいただきます。

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食べるのはこの2つだけです。

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それでも、量が多く、ピザは残してしまいます。ごめんなさい。
このお店は家族経営のようです。テーブルに料理を運んでくれる女の子はよく働く娘でした。
夕食を終え、路地に出ると、すっかり、暗くなっています。

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夜道をホテルに戻ります。

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ホテル近くのグラン・ピュイ広場まで戻ってきました。まだまだ、このあたりは賑わっています。

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ホテルの部屋に戻り、ワインの酔いも回り、一寝入り。目が覚めると、外は雨音に雷光。久しぶりの雨ですが、今のところ、何の影響もありません。雨音をききながら、ブログの記事を書いています。明日の天気はどうなるかな。明日は天気さえよければ、ミディ運河クルーズに出かけ、その後、聖地ルルドに向かいます。ところで夜中にブログ記事をアップするためにレセプション前に下りていったら(このホテルは部屋ではネットがつながらない)、思わぬ珍事が起こったのですが、それは後で書きますね。



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いざ、ミディ運河クルーズへ

2019年9月19日木曜日@カルカソンヌ~ルルド

旅の16日目、カルカソンヌCarcassonneの城塞都市ラ・シテcitéの2日目です。昨日、この城塞都市の周囲に聳える、ヨーロッパ最大の規模を誇る3㎞に及ぶ城壁の上を半周しました。訪問の目的の半分は果たしました。今朝は、ミディ運河クルーズで残りの目的を果たすつもりです。その後、カルカソンヌを発って、聖地ルルドLourdesに向かいます。

昨夜は、激しい雨音をたてて雨が降っていました。雷光も光っていました。さて、今日はどんな天気かしらとカーテンを開けてみると、すっかり雨は上がり、まだまだ雲が広がってはいますが、だんだん晴れてきそうな感じです。予定通り、ミディ運河クルーズに行けそうです。
このホテルには朝食が付いています。いただいてきましょう。8時に朝食をお願いしてあります。ちょっと遅れていくと、既に8人の方が、1つの大きな長いテーブルを囲んで、食事の真っ最中。バルセロナからのご夫妻、韓国からのツアーご一行の6人。この中に、我々も入れていただきます。韓国の方たちは、45日間の巡礼の旅だそうです。最後はスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路を歩くそうです。ところで、朝食の給仕をしてくれる人を見てビックリ。実は昨晩、レセプション前のロビーでしかネットがつながらないので、真夜中に二人でネットをつなぎに行ったのですが、うす暗いロビーのソファーに寝ている人がいたのです。私たちの出現に飛び起きたのが、彼だったのです。早朝勤務に備えて、泊まり込んでいたのですね。

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久しぶりに、充実した美味しい朝食をいただきました。もう既にほかの方たちは朝食を終えて、大きな朝食テーブルに残っているのはsaraiたちだけです。

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まずは昨日の逆ルートでカルカソンヌの駅前まで戻らなければいけません。荷物を片付け、ロビーで女主人の登場を待ちます。チェックインの時に、9時出発でお願いしてあります。
ロビーの豪華な本棚が開いています。隠し扉だったようです。中にはちゃんとしたベッドが見えます。どうやら、ホテルの女主人の寝室だったようです。ここで寝ていたんですね。

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ホテルの女主人の姿は見えません。待つ間に、ホテルの外に出て、ご近所をぶらり。

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と、昨日、ホテルの女主人と談笑していた女友達が、とある家に入っていきます。ここがあなたのお家なのって訊くと、お友達の家よとのこと。お友達がいっぱいなのねというと、この村には40人しか住んでいないから、みんな友達よとの返事。
ホテルの前の路地、サン・ジャン通りRue Saint-Jeanには、まったく、人気がありません。

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城壁近くに行ってみます。

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城壁も朝の静けさに包まれています。

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ホテルに戻るとちょっと遅れて、ホテルの女主人が登場。忙しそうです。ナルボンヌ門Porte Narbonnaise前のタクシー乗り場まで送ってもらった後のタクシーの手配をしてもらいます。そして、またカートに荷物を縛り付け、saraiが押さえて出発です。

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ナルボンヌ門の外のタクシー乗り場に到着。メリーゴーラウンドがありますが、もちろん、動いていません。

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周りの景色です。ちょっとした町並みの向こうには大平原が広がっています。

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メリーゴーラウンドの横には墓地があります。シテ墓地Cimetière de la Citéです。その先に城壁が見えます。

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無事にタクシーに乗り継ぎ、出発です。城壁から遠ざかっていきます。

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タクシーでカルカソンヌの駅近くのホテル前まで送ってもらいます。大きな荷物があるので、駅前のクルーズ船乗り場に直接行かずに駅近くのホテル、ホテル アストリアHôtel Astoriaに行ってもらったんです。

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そこのホテルで有料で荷物を預かってもらいます。カルカソンヌ駅にはコインロッカーがないので、ツーリストインフォメーションのHP(何と日本語表示あり)で駅近辺のホテルで荷物預かりサービスをやっているのを紹介していたのを見付けたんです。荷物を預け(2個で10ユーロ)、身軽になります。

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駅前のクルーズ船乗り場へ。今から、ミディ運河Canal du Midiめぐりをするのです。駅前を見ると、タクシーが3台も暇そうに停まっています。いるときにはいるんですね。
ミディ運河クルーズは2社が運航しており、運河を挟んだ両岸にチケット売り場があります。午前中は10時と10時半に出航するクルーズがあります。もちろん、10時からのクルーズを選びます。まずはチケットを購入します。

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これがチケット。

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さあ、ミディ運河に停泊しているクルーズ船に向かいましょう。

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これから2時間半のミディ運河クルーズを楽しみます。



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ミディ運河クルーズ:出航直後に閘門通過

2019年9月19日木曜日@カルカソンヌ~ルルド/2回目

カルカソンヌCarcassonneの駅前に流れるミディ運河Canal du Midiにやってきました。ここからミディ運河クルーズに出かけます。クルーズ時間は2時間です。運河に停泊しているクルーズ船に近づいていきます。

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これがミディ運河クルーズを楽しむクルーズ船です。ミディ運河クルーズは2社が運航していますが、これはコカーニュ社Le Cocagneのクルーズ船です。既に数名のクルーズ客が乗り込んでいます。

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運河の縁に下ります。穏やかな水面は緑色に染まっています。向こうには鉄道の線路が見えています。

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まだ、出航までに早いのですが、クルーズ船に乗り込みます。

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朝10時の出航の看板があります。その上に青空が広がってきました。昨夜の大粒の雨が嘘のようです。

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saraiは船首に陣取ります。

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配偶者は呑気にクルーズ船の外で写真を撮っています。クルーズ船の全景です。

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クルーズ船の前方にはカルカソンヌ駅前の広場と町をつなぐマレンゴ橋Pont Marengoが見えます。クルーズ船はあの狭い橋の下をくぐり抜けていくようです。

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カルカソンヌ駅も見えています。

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これはクルーズ船の後方の景色です。運河は鉄道線路の下をくぐり抜けて続いています。このずっと先に地中海の町セトSèteがあります。

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この停泊地はコカーニュ社の専用桟橋のようです。ただ、紙を張り付けただけのようですが・・・

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やがて、10時になり、クルーズ船は出航して、マレンゴ橋に近づいていきます。

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橋の先はカルカソンヌ閘門Écluse de Carcassonneになっています。閘門内に入ると、注水が始まります。

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閘門の上ではクルーズ船のスタッフが船のロープを引っ張っています。

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閘門内に勢いよく水が流れ込んできます。

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クルーズ客はのんびりと閘門に水が満ちるのを待っています。

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このあたりの様子を地図で確認しておきましょう。

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閘門通過にはまだ、しばらく時間がかかりそうです。それにしても、出航直後に早速、閘門通過とは運河クルーズの楽しみにあふれています。



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辻彩奈の優雅な響きのヴァイオリンにうっとり@東京芸術劇場コンサートホール 2021.1.23

このところ、ヴァイオリンの期待の新星、辻彩奈のコンサートが多くて、聴き逃がさないようにしています。お陰で滅多に聴かないN響のコンサートにわざわざ足を運んでしまいました。
今日は珍しく、ほぼラヴェルだけの曲を並べたコンサートです。たまにはいいかもしれません。

さて、辻彩奈の演奏ですが、彼女なら、これくらい弾くだろうという期待通りの演奏です。それ以上ではなかったのが残念と言えば、残念。やはり、もう少し、いいヴァイオリンを誰かが貸与してくれれば、ヴァイオリンの響きがさらに輝かしくなるような気がします。

最初のショーソンの詩曲ですが、実に艶やかな演奏です。超絶技巧もさりげなく演奏し、その優雅な演奏は彼女の若さを考えると驚異的です。音楽的表現も見事なものでした。
続くラヴェルのチガーヌですが、これも素晴らしい演奏。実にさりげなく演奏するので、簡単な曲だと思えてしまうほどです。もっと突っ込んで奔放な演奏をしてもらいたくもありますが、余裕のある弾きっぷりも聴き応え十分ではありました。スケールの大きな演奏でした。コパチンスカヤの個性的な演奏にも比肩するほどの完成度の高い演奏でした。

そうそう、辻彩奈のアンコール曲は日本人作曲家の現代音楽でしたが、これはとても突っ込んだ演奏でショーソンやラヴェルの安定した演奏とは異なっていて、満足して聴けました。

今日のコンサートは辻彩奈の素晴らしいヴァイオリンが聴けただけで十分に満足しましたが、沼尻竜典指揮のN響も繊細で美しいラヴェルを聴かせてくれました。とりわけ、マ・メール・ロワは響きの多彩さに感銘を覚えました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:沼尻竜典
  ヴァイオリン:辻 彩奈
  管弦楽:NHK交響楽団  コンサートマスター:白井圭

  ラヴェル:組曲「クープランの墓」
  ショーソン:詩曲 Op.25
  ラヴェル:チガーヌ
   《アンコール》権代敦彦:Post Festum ~ソロ・ヴァイオリンのための Op.172 第3曲

   《休憩》

  ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
  ラヴェル:バレエ音楽「マ・メール・ロワ」(全曲)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のラヴェルの組曲「クープランの墓」は以下のCDを聴きました。

 フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル 2017年8月13日 ブローニュ=ビヤンクール、ラ・セーヌ セッション録音

今や、ラヴェルについてはロト指揮レ・シエクルが定番のスタンダートと言えます。文句ない演奏です。


2曲目のショーソンの詩曲 Op.25は以下のCDを聴きました。

 アルテュール・グリュミオー、マニュエル・ロザンタール指揮コンセール・ラムルー管弦楽団 1966年3月 パリ セッション録音
 
こういうフランス系の音楽ではグリュミオーは素晴らしい演奏を聴かせてくれます。


3曲目のラヴェルのチガーヌは以下のCDを聴きました。

 アンネ・ゾフィー・ムター、ジェイムズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1992年11月 ウィーン セッション録音
 
ムターで悪かろう筈がありません。


4曲目のラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌは以下のCDを聴きました。

 アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団 1962年9月26,27日,10月2,3日 パリ セッション録音
 
定番の録音です。ほっこりした演奏。


5曲目のラヴェルのバレエ音楽「マ・メール・ロワ」(全曲)は以下のCDを聴きました。

 フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル 2017年8月13日 ブローニュ=ビヤンクール、ラ・セーヌ セッション録音
 
前述したように、ラヴェルでは今や決定盤。素晴らしい演奏です。



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テーマ : クラシック
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       辻彩奈,  

南紫音のベルクは表現主義的エネルギーが炸裂した後、魂が救済される感動のフィナーレ 下野竜也&東響@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.1.24

今日のコンサートはベートーヴェンのオペラ《フィデリオ》の序曲集4曲をまとめて聴けることが楽しみでしたが、全体にそう大きな期待を持って臨んだコンサートではありませんでした。
ところが、何とも素晴らしいベルクのヴァイオリン協奏曲を聴くことができました。ヴァイオリンの南紫音を聴くのは初めてでしたが、よく考え抜かれて、表現力豊かな演奏と素晴らしいテクニックで20世紀を代表するヴァイオリン協奏曲の真価を示してくれました。こんなに集中して、この作品に聴き入ったのは初めての体験です。
第1楽章は冒頭の印象的な12音のセリーが繊細に奏でられます。その後、オペラ《ルル》を彷彿とさせるような孤独な魂の彷徨が綿々と綴られていきます。実に充実した演奏に魅了されます。
しかし、本当に素晴らしかったのは第2楽章です。暴力的とも言える表現主義的な音列が炸裂して、聴くものの魂を揺さぶり、震撼とさせられます。感動ではありませんが、一種の高揚感はあります。終盤になり、バッハのコラール(カンタータ第60番の第5曲)が静謐な調べを奏でます。それまで凶暴な響きを立てていた独奏ヴァイオリンがそれに癒されたように和します。そして、魂の安寧を得たように独奏ヴァイオリンが優しい響きでそっと優しく調べを奏で、第1ヴァイオリンのトップ二人に寄り添い、ドッペルゲンガーの如く、一緒に同じ旋律を奏で始めます。魂の融合です。その魂の融合はさざ波のように第1ヴァイオリン全体に広がり、さらに、弦楽セクション全体がそれに和していきます。孤独な魂(独奏ヴァイオリン)は周りの人間たち(弦楽セクション全体)に支えられて、癒しの時を迎えます。saraiはたまらず、強い感動に襲われます。何と優しい音楽に包まれているんでしょう。やがて、そのカタルシスは終焉の時を迎えます。天使のように付き添うヴィオラの首席奏者、コンサートマスターの独奏の輪に独奏ヴァイオリンも加わり、天上に昇天していきます。独奏ヴァイオリンが高いキーの持続音を静かに奏でる中、第1楽章冒頭の12音のセリーがかすかに聴こえてきます。孤独な魂が救済されながら、ベルクの遺作協奏曲は静かに終わります。圧巻の演奏でした。若くして世を去ったマノン(アルマ・マーラーの娘)の魂もベルクの魂も、そして、非業の死を遂げたルル、さらにはすべからく、すべての人々の魂が救われた思いでいっぱいになりました。この曲は魂の救済のレクイエムであることを教えてくれるような南紫音、渾身の演奏でした。下野竜也指揮の東響もその南紫音の素晴らしい音楽を支える高精度の演奏を聴かせてくれました。真の意味でこれこそ協奏曲と言えるでしょう。

プログラム冒頭のボッケリーニ(ベリオ編曲)の《マドリードの夜の帰営ラッパ》は古い調べをベリオが再生した音楽を東響のアンサンブルが見事に演奏してくれました。プログラム後半のベートーヴェンのオペラ《フィデリオ》の序曲集4曲は東響の弦楽アンサンブルの美しい調べに魅了されました。ベルクのヴァイオリン協奏曲を中心に実に充実した音楽が聴けて、素晴らしいコンサートでした。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:下野竜也
  ヴァイオリン:南紫音
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  ボッケリーニ(ベリオ編曲):マドリードの夜の帰営ラッパ
  ベルク:ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」

  《休憩》

  ベートーヴェン:「フィデリオ」序曲 op.72
         :「レオノーレ」序曲 第1番 op.138
         :「レオノーレ」序曲 第2番 op.72a
         :「レオノーレ」序曲 第3番 op.72b


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のボッケリーニ(ベリオ編曲)の《マドリードの夜の帰営ラッパ》を予習したCDは以下です。

  リッカルド・シャイー指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団 2004年8月25‐28日 ミラノ セッション録音

ベリオ作曲の編曲した作品を集めたトランスクリプションズと題されたアルバムの中の1曲です。ベリオはずい分、過去の作曲家の作品を編曲しているんですね。


2曲目のベルクのヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

  アンネ=ゾフィー・ムター、ジェイムズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団 1992年6月 シカゴ セッション録音

意外にムターの演奏は繊細なものでした。


3曲目以降のベートーヴェンのオペラ《フィデリオ》序曲集を予習したCDは以下です。

  クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1986年9月(「レオノーレ」序曲 第2番)、1989年10月 ウィーン、ムジークフェライン、大ホール セッション録音

アバドはウィーンでよい仕事をしていましたね。非の打ちどころのない演奏です。ウィーン・フィルもさすがですね。この頃のコンマスはヘッツェルです。




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sarai版 欧州船の旅 美しいエルベ川

ずい分前に、ドレスデンDresdenを訪れました。2008年の5月の連休です。その際のドイツの鉄道と船の旅の動画をご紹介します。

話は少し変わりますが、その頃、録画しておいた映画《シンドラーのリスト》を配偶者と2人で見ました。3時間、一気に見ました。重い、重過ぎる映画でした。2人とも、しばらく言葉もありませんでした。いや、言葉を失いました。

これからご紹介するのは、平和で美しいエルベ川Elbeをピルニッツ宮殿Schloss Pillnitzに向かって、ひたすら、進む船からの風景です。何という違いでしょう。平和の大事さなんて、簡単に言葉で表現できるものではありませんね。




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sarai版 欧州船の旅 ドレスデン出航

ずい分前に、ドレスデンDresdenを訪れました。2008年の5月の連休です。その際のドイツの鉄道と船の旅の動画をご紹介します。

エルベ川の船旅を紹介してします。
ドレスデンからピルニッツ宮殿Schloss Pillnitzまでの船旅で、今回はドレスデンを出航したところです。ヨーロッパの川は堤防がなく、岸辺が緑におおわれて美しいですが、特にエルベ川の美しさは特筆できます。このあたりは世界遺産だそうです。最後のシーンはドレスデンの旧市街のあたりですが、少しボケてしまいました。悪しからず。




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sarai版 欧州船の旅 蒸気エンジン

ずい分前に、ドレスデンDresdenを訪れました。2008年の5月の連休です。その際のドイツの鉄道と船の旅の動画をご紹介します。

エルベ川の船旅の続きです。
ドレスデンからピルニッツ宮殿までの船旅は、蒸気船が就航していて名物になっています。エンジンルームは見物できるようになっていて、その動きが面白いのとピカピカに磨き上げられたメカがかっこいいので、動画で紹介します。蒸気船はもちろん、スクリューではなく、外輪で推進しています。




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sarai版 欧州船の旅 ピルニッツ宮殿到着

ずい分前に、ドレスデンDresdenを訪れました。2008年の5月の連休です。その際のドイツの鉄道と船の旅の動画をご紹介します。

エルベ川Elbeの船旅の動画シリーズもこのピルニッツ宮殿Schloss Pillnitz到着でおしまい。美しいエルベ川を満喫したので、結局、ピルニッツ宮殿からの帰りも船旅になってしまいました。ただ、帰りは結果的に無賃乗船になってしまったこともあり、途中下船しましたが(笑)
エルベ川から眺めたピルニッツ宮殿をご覧ください。




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sarai版 欧州船の旅 おまとめ版

ずい分前に、ドレスデンDresdenを訪れました。2008年の5月の連休です。その際のドイツの鉄道と船の旅の動画をご紹介します。

話は少し変わりますが、その頃、録画しておいた映画《シンドラーのリスト》を配偶者と2人で見ました。3時間、一気に見ました。重い、重過ぎる映画でした。2人とも、しばらく言葉もありませんでした。いや、言葉を失いました。

これからご紹介するのは、平和で美しいエルベ川Elbeをピルニッツ宮殿Schloss Pillnitzに向かって、ひたすら、進む船からの風景です。何という違いでしょう。平和の大事さなんて、簡単に言葉で表現できるものではありませんね



ドレスデンからピルニッツ宮殿Schloss Pillnitzまでのエルベ川の船旅紹介してしますが、これはさきほどの動画からさかのぼって、ドレスデンのブリュールのテラス前のクルーズ船乗り場を出航したところです。ヨーロッパの川は堤防がなく、岸辺が緑におおわれて美しいですが、特にエルベ川の美しさは特筆できます。このあたりは世界遺産だそうです。最後のシーンはドレスデンの旧市街のあたりですが、少しボケてしまいました。悪しからず。



ドレスデンからピルニッツ宮殿Schloss Pillnitzまでの船旅は、蒸気船が就航していて名物になっています。エンジンルームは見物できるようになっていて、その動きが面白いのとピカピカに磨き上げられたメカがかっこいいので、動画で紹介します。蒸気船はもちろん、スクリューではなく、外輪で推進しています。



エルベ川Elbeの船旅の動画シリーズもこのピルニッツ宮殿Schloss Pillnitz到着でおしまい。美しいエルベ川を満喫したので、結局、ピルニッツ宮殿からの帰りも船旅になってしまいました。ただ、帰りは結果的に無賃乗船になってしまったこともあり、途中下船しましたが(笑)
エルベ川から眺めたピルニッツ宮殿をご覧ください。





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極上のシューマンの夕べ ファウスト&メルニコフ@王子ホール 2021.1.26

ヴァイオリンのイザベル・ファウストはこれまで、バッハの無伴奏、ブラームスの協奏曲を聴きましたが、今日のような室内楽が最高です。それもシューマンがとっても似合います。彼女のヴァイオリンはまるでシューマンを演奏するためだけのようなヴァイオリンの響きです。リサイタルの最初と最後に演奏されたシューマンのソナタの素晴らしさはどうでしょう。これ以上のシューマンは決して聴けないでしょう。それにsaraiはシューマンが大好きですから、今日のリサイタルは忘れられないものになりました。シューマンの音楽は最高です。

最初に演奏されたシューマンのヴァイオリン・ソナタ第1番は暗い情感に満ちていて、ファウストの柔らかい表情のヴァイオリンの響きがロマンティックに歌い上げます。メルニコフの力強いタッチのピアノがそれを支えます。どこか、やるせない雰囲気もあります。ラフマニノフはロシアのやるせなさの音楽ですが、シューマンもドイツのやるせなさの音楽だったのかと今さらながら感じます。この曲はシューマンとしては後期のデュッセルドルフ時代に作曲されたものです。狂気に苛まれ始めたシューマンが美しいロマンの中にどこか苦しそうな感情を秘めたような音楽を書きました。傑作である以上にsaraiの愛する作品です。それは後で演奏される第2番のソナタも同様です。その愛する作品がこれ以上はないように演奏されるのですから、saraiはたまりません。身もだえするような気持ちで聴き入っていました。素晴らし過ぎるシューマンに魅了されました。

次のウェーベルンはとても短い曲ですが、恐ろしいほど緊張感に満ちた演奏に呪縛されました。

プログラムの前半、最後に演奏されたブラームスのクラリネット・ソナタ第2番はブラームスが生涯で最後に書いた室内楽作品です。今日はブラームス自身が編曲したヴァイオリン版です。もちろん、初めて聴きます。冒頭からブラームスらしい抒情的な旋律が流れますが、ファウストの柔らかい響きのヴァイオリンはまったく違和感がなく、美しさの極みです。詳細は書きませんが、今後はヴァイオリン版も演奏機会が増えそうな気がします。それほど素晴らしい演奏でした。ブラームスのヴァイオリン・ソナタは3曲ですが、クラリネット・ソナタ2曲のヴァイオリン版を入れて、これからはヴァイオリン・ソナタが5曲も聴けるのは嬉しいですね。

休憩後、一番、楽しみにしていたシューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番です。冒頭で演奏された第1番と同じような雰囲気の素晴らしい演奏です。第1番ほどはやるせなさはありませんが、それ以上に暗い情感が前面に出ます。シューマンの自殺未遂事件の頃の作品です。ロマンや明るく勢いのある外面の背後にシューマンの狂気や苦しみが秘められています。そういう微妙な雰囲気を見事に表現するファウストの演奏です。この作品の聴きどころは第3楽章で哀しい調べのコラールが奏でられるところです。ピチカートに始まり、弓で単音、重音と弾き継がれます。ここで大きな感動があります。激しいトリオを経て、また、コラールに回帰します。ここでさらに感動が増します。ファウストのヴァイオリンも素晴らしいですが、メルニコフのピアノの伴奏の美しいこと! 第4楽章は祝典的にも思える音楽ですが、暗い狂気も秘めています。圧巻のフィナーレでした。

こんな素晴らしいシューマンは2度と聴けないような気がします。コロナ禍の中、よくもお二人は来日してくれました。素晴らしい音楽をありがとう!

そうそう、アンコールで演奏されたクララ・シューマンの美しいロマンス、うっとりと聴きました。いつぞや、コパチンスカヤの演奏でも聴きましたが、とても素晴らしい曲です。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
  ピアノ:アレクサンドル・メルニコフ

  シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 Op.105
  ウェーベルン:ヴァイオリンとピアノのための4つの小品 Op.7
  ブラームス:クラリネット・ソナタ 第2番 変ホ長調 Op.120-2(ヴァイオリン版)

   《休憩》

  シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.121

   《アンコール》
     クララ・シューマン :ピアノとヴァイオリンのための3つのロマンス Op.22より 第1楽章
 


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目、4曲目のシューマンの2つのヴァイオリン・ソナタを予習したCDは以下です。

  イザベル・ファウスト、ジルケ・アーヴェンハウス 1999年 セッション録音
  ギドン・クレーメル、マルタ・アルゲリッチ 1985年 セッション録音
  アドルフ・ブッシュ、ルドルフ・ゼルキン 1943年 ワシントン ライヴ録音

いずれも素晴らしい演奏。ブッシュは古い録音ですが、感動なしに聴けません。


2曲目のウェーベルンのヴァイオリンとピアノのための4つの小品を予習したCDは以下です。

  アンネ=ゾフィー・ムター、ランバート・オーキス 2000年5月 ライヴ録音
  ギドン・クレーメル、オレグ・マイセンベルク 1994年5月 ドイツ、ノイマルクト

これも名人2人の演奏は緊張感に満ちた素晴らしい演奏。


3曲目のブラームスのクラリネット・ソナタ 第2番はヴァイオリン版のよいものがなくて、ヴィオラ版を中心に以下のCDで予習しました。

  ウイリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、ルドルフ・フィルクスニー 1958年 セッション録音
  ヨゼフ・スーク(ヴィオラ)、ヤン・パネンカ 1990年 セッション録音
  イェルク・ヴィトマン(クラリネット)、アンドラーシュ・シフ 2018年5月14-16日 ドイツ、ノイマルクト、Historischer Reitstadel セッション録音

プリムローズは古い録音ですが、おおらかな演奏で楽しませてくれます。スークはとても美しい、清々しい演奏。ヴィトマンとシフはこれぞ真打ちという深い演奏です。



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       ファウスト,  

今日もシューマンの豊かなロマンの世界にうっとり ファウスト&メルニコフ@王子ホール 2021.1.27

昨日に引き続いて、イザベル・ファウストのヴァイオリン、アレクサンドル・メルニコフのピアノを聴きます。前半のプログラム、後半のプログラムのそれぞれ冒頭にシューマンがドレスデン時代に書いた短いけれども実に充実した作品が演奏されました。昨日のシューマンと同様に素晴らしい演奏でした。音楽的に深い内容の演奏にうっとりと聴き入りました。ファウストのヴァイオリンの音色はシューマンにぴったりで、彼女をシューマン弾きと呼びたいほどです。特に後半のプログラムで演奏された3つのロマンスの深い情感には強い感銘を覚えました。第2曲の抒情的なメロディーをファウストは柔らかいヴァイオリンの響きで歌い上げて、最高のシューマンの音楽を聴かせてくれました。本来、プログラム的には、シューマンの作品は前菜の位置づけですが、極上の前菜になっていました。2日間通して、こんな素晴らしいシューマンが聴けて、シューマン好きとしては最高の2日間になりました。

もちろん、メインの曲の演奏も素晴らしかったんです。前半のバルトークの緊張感の高い演奏も聴きものでした。第1楽章の夜を思わせる冷徹な表現、第2楽章の爆発的なエネルギー。素晴らしいバルトークでした。しかし、プログラム的にどうも落ち着きが悪かったのも事実です。せっかくだから、むしろ、シューマンの第3番のソナタを弾いてくれたほうがよかったかなと思っていたら、それはアンコールでプレゼントされました。

後半のメインのブラームスのクラリネット・ソナタ第1番のヴァイオリン版は昨日の第2番以上の素晴らしい演奏。第1楽章と第2楽章の爽やかなロマンはクラリネットで演奏する渋い世界とは別物のようで、ファウストのヴァイオリンの柔らかい響きが心を打ちます。そして、第4楽章の圧倒的なフィナーレ。ファウストのブラームスもいいですね。ヴァイオリン・ソナタも聴きたかったところです。リサイタルの3日目があれば、ブラームスのヴァイオリン・ソナタが聴けたでしょう。少々、残念です。

そして、最後のアンコールはシューマンで〆です。ヴァイオリン・ソナタ第3番の間奏曲というよりも『F.A.E.ソナタ』の間奏曲です。またまた、シューマンの世界にうっとり。ファウストの弾くシューマンの素晴らしさを堪能しました。

今でもシューマンのヴァイオリン・ソナタ 第2番の第3楽章のコラールの旋律が脳裏から離れず、ずっと、2日間、鳴り続けています。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
  ピアノ:アレクサンドル・メルニコフ

  シューマン:幻想小曲集 Op.73
  バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 Sz76

   《休憩》

  シューマン:3つのロマンス Op.94
  ブラームス:クラリネット・ソナタ 第1番 ヘ短調 Op.120-1(ヴァイオリン版)

   《アンコール》
     シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 WoO 27より 第3楽章 間奏曲(F.A.E.ソナタ第2楽章より転用)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューマンの幻想小曲集はヴァイオリン版のよいものがなくて、チェロ版の以下のCDで予習しました。

  ミッシャ・マイスキー、マルタ・アルゲリッチ 1999年12月 ブリュッセル セッション録音

マイスキーらしいロマンティックな演奏です。


2曲目のバルトークのヴァイオリン・ソナタ 第2番を予習したCDは以下です。

  パトリツィア・コパチンスカヤ、ポリーナ・レシチェンコ 2017年6月 グルノーブル、MC2 セッション録音

コパチンスカヤが弾くとこうなるのねっていう、自在で凄い演奏です。


3曲目のシューマンの3つのロマンスを予習したCDは以下です。

  イザベル・ファウスト、アレクサンドル・メルニコフ 2014年9月 セッション録音

今日のリサイタルで演奏するファウストとメルニコフのコンビでの演奏です。


4曲目のブラームスのクラリネット・ソナタ 第1番はヴァイオリン版のよいものがなくて、ヴィオラ版を中心に以下のCDで予習しました。

  ウイリアム・プリムローズ(ヴィオラ)、ルドルフ・フィルクスニー 1958年 セッション録音
  ヨゼフ・スーク(ヴィオラ)、ヤン・パネンカ 1990年 セッション録音
  イェルク・ヴィトマン(クラリネット)、アンドラーシュ・シフ 2018年5月14-16日 ドイツ、ノイマルクト、Historischer Reitstadel セッション録音

プリムローズは古い録音ですが、おおらかな演奏で楽しませてくれます。スークはとても美しい、清々しい演奏。ヴィトマンとシフはこれぞ真打ちという深い演奏です。


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       ファウスト,  

ミディ運河クルーズ:カルカソンヌ閘門を通過

2019年9月19日木曜日@カルカソンヌ~ルルド/3回目

カルカソンヌCarcassonneの駅前のミディ運河Canal du Midiのクルーズ船乗り場から、ミディ運河クルーズに出発したところです。

マレンゴ橋Pont Marengoを過ぎた先は早くもカルカソンヌ閘門Écluse de Carcassonneです。閘門に入り、水位調節が始まります。徐々にクルーズ船が上昇していきます。その様子をクルーズ客は見守っています。

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船員さんがクルーズ船のロープを巧みに操って、船が岸辺にぶつからないようにしています。まあ、余裕の表情ですけどね。

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船内の様子です。クルーズ客は半分ほどの乗船数でしょうか。意外に空いています。

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ようやく、閘門内をクルーズ船は半分ほど上昇しました。結構、注水は時間がかかります。

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勢いよく注水は続きます。

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もう少しですね。最後に凄い勢いで水が入ってきます。

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水位が上昇したので、閘門の向こうにある船溜まりが見えてきます。

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クルーズ船の上昇がほぼ終わり、船員さんが最後のロープの操作をしています。

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注水完了です。急に静かになります。

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閘門の先の水門が開いていきます。

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閘門を抜けて、船溜まりに出ます。考えてみれば、最初から、ここがクルーズ船の出発地でもよかった筈ですが、やはり、閘門通過は運河クルーズの一番のイベントですから、わざわざ、閘門の手前から出発したのでしょう。閘門通過に10分ほどを要しました。

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この船溜まりには別の会社のクルーズ船がいますね。これに乗れば、閘門通過はないのでしょうね。

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船溜まりを過ぎて、いよいよ、ミディ運河を進み始めますが、まだ、このあたりはカルカソンヌの町中の雰囲気です。行く手に橋が現れます。また、あの狭い橋の下をくぐるのでしょう。

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橋を抜けると、広い水路に出ます。水鳥が悠々と泳いでいますね。

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すぐに次の橋に近づきます。小さな歩行者用の橋のようです。

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このあたりの様子を地図で確認しておきましょう。

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ミディ運河クルーズは2時間の行程のわずか15分ほどが過ぎただけです。これから、ミディ運河らしい雰囲気を味わえるでしょう。



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ミディ運河クルーズ:美しい運河風景

2019年9月19日木曜日@カルカソンヌ~ルルド/4回目

カルカソンヌCarcassonneでミディ運河Canal du Midiのクルーズを楽しんでいます。

カルカソンヌ閘門Écluse de Carcassonneを過ぎて、カルカソンヌの町中のミディ運河を進んでいます。運河の周りに町の建物が見えるのは雰囲気を壊しますが、それでも運河自体は綺麗です。

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イエナ通りAllée d'Iénaの橋が見えてきます。これまでの橋と違って、高い橋です。ゆったりと通り抜けられます。

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橋を抜けろと、運河の幅も広くなり、両岸の岸辺も高くなり、町中とは言え、なかなかの雰囲気です。

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左側の岸辺の樹木が繁茂して、運河に垂れ下がってきています。ナチュラル感にあふれています。

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運河の両岸の緑が緑色の水面に映えて、美しい風景を作っています。

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朝は曇っていた空もクルーズが進むにつれて、青空が広がってきて、陽光が差してきます。絶好の運河クルーズ日和になりました。

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美しいミディ運河の風景が広がっています。ゆったりとした気持ちでクルーズを満喫します。

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また、橋が近づいてきます。まだ、カルカソンヌの町中を抜けきっていません。

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鉄道橋のようです。歩行者用の通路も併設しています。

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橋をくぐり抜けると、ミディ運河の本来の風景が一幅の絵のように広がっています。美しさに感嘆します。

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停泊しているボートの横を通り抜けます。こういうボートで運河クルーズを楽しむ人がいるのでしょう。羨ましいですね。

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意外にミディ運河は幅が広く、両岸にはプラタナスの並木が立ち並びます。17世紀に作られたときの雰囲気がそのまま残っています。その雰囲気の中、ゆったりした船旅を満喫します。

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プラタナスの並木の横には運河に沿った街道が続いているようです。

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ミディ運河は基本、まっすぐに流れていますが、ところどころ、カーブを描いています。そういう風景の変化も楽しめます。

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波一つない静かな水面にカモが泳いでいます。穏やかな風景に心が休まります。

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こちらにもカモが一羽。

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運河クルーズはまだ、25分ほど過ぎただけです。行程の4分の1ほどです。穏やかなクルーズで旅の疲れがすっとなくなりそうです。



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ミディ運河クルーズ:時間が止まったような雰囲気のゆったりしたクルーズ

2019年9月19日木曜日@カルカソンヌ~ルルド/5回目

カルカソンヌCarcassonneでミディ運河Canal du Midiのクルーズを楽しんでいます。

カルカソンヌの町はずれに差し掛かり、ミディ運河の美しさも際立ってきます。プラタナスの並木の緑が運河の水面と溶け合っています。

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17世紀から変わらぬ風景の中を進んでいきます。

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水面にはカモたちが群れています。

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運河沿いの並木道を散策している人もいます。

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船内のクルーズ客はこの美しい運河風景に魅了されて、言葉少なに写真を撮っています。

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運河にはプラタナスから木漏れ日が差して、魅惑的な風景が広がります。

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木立の間隔が広がって、ミディ運河は秋の明るい陽光に照らし出されます。

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また、運河沿いをハイキングしている人たちがいます。素晴らしい散策路ですね。

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前方にまた、無粋な橋が見えてきます。この運河風景には橋は似合いません。

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橋を過ぎて、また、美しい運河風景に戻ります。

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運河沿いのプラタナス並木の上には晴れ渡る秋の青空が広がります。気持ちの良いクルーズになりました。

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運河クルーズはゆっくり進んでいきます。

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瀟洒な建物が見えてきます。レーパンショワール・ド・フコーL'Epanchoir de Foucaudという名前の宿泊施設で美味しい郷土料理のランチも食べられるそうです。クルーズ客や運河沿いを歩くハイキング客に人気のレストランです。

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小さな隠れ家的なホテル兼レストランですね。ここに滞在して、ゆったりと運河を散策するという過ごし方もよさそうです。まさに非日常の世界です。

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このレストランを過ぎると、また、何もない美しい運河風景が続きます。

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運河クルーズが始まって40分ほどが過ぎました。全行程の3分の1ほどです。まだまだ、ゆったりしたミディ運河クルーズは続きます。



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ミディ運河クルーズ:2番目のドゥース閘門へ

2019年9月19日木曜日@カルカソンヌ~ルルド/6回目

カルカソンヌCarcassonneでミディ運河Canal du Midiのクルーズを楽しんでいます。

クルーズ船はカルカソンヌの郊外を走っています。ミディ運河の美しい眺めが広がります。

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緩やかな湾曲を描く運河を走っていきます。

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運河の水面に映る樹木の緑が綺麗です。

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秋の陽光を浴びた運河風景です。

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美しい運河風景が続きます。

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運河沿いの散策路を犬を連れて歩く女性がいます。

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今ここにあるのは水と空と緑だけ。大いなる自然の中に人が造った運河がその自然の一部として溶け込んでいます。

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運河は真っすぐに続いています。

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その先に閘門が見えてきます。ドゥース閘門Écluse de la Douceです。

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閘門は閉じられた状態です。中に船がいるようです。

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やがて、閘門のゲートが開いてきます。船が出てくるようです。

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閘門から船が出てきます。クルーズ船のようです。

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クルーズ船が横を通り過ぎていきます。

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こちらが閘門を通過する番です。閘門にゆっくりと近づいていきます。

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閘門の中に入っていきます。

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2番目の閘門を通過します。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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