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サン・セバスティアンへ、バスク鉄道でアマラ駅に到着

2019年9月20日金曜日@ルルド~サン・セバスティアン/9回目

聖地ルルドLourdesの訪問を終えて、スペイン・バスク地方のサン・セバスティアンSan Sebastián(バスク語: Donostia〔ドノスティア〕)に向けて、鉄道で移動中です。ルルドからアンタルシテIntercitésに乗って、フランス・バスク地方の町バイヨンヌBayonneまで移動し、そこからスペインとの国境の町アンダイエHendaye(バスク語: Hendaia〔ヘンダヤ〕)へテー・ウー・エルTERに乗り換えて、無事、アンダイエに到着しました。
このアンダイエでわずか5分でバスク鉄道euskotren(バスク語: Eusko Trenbideak, スペイン語: Ferrocarriles Vascos)に乗り換えて、サン・セバスティアンに向かいます。

実はサン・セバスティアンにはスペイン国鉄RENFEの駅と私鉄のバスク鉄道euskotrenの駅の二つがあり、スペイン国鉄もバスク鉄道もフランスとの国境までの路線があります。で、便利なのはバスク鉄道のほうで、1時間に2本、最新鋭の電車、と言ってもトラムの延長線上の車両ですが、それが走っています。ややこしいのは、バスク鉄道のサン・セバスティアンの駅の駅名がサン・セバスティアン駅(これはスペイン国鉄の駅の名前)ではなく、アマラAmara駅だと言うことです。しかも、スペイン国鉄とバスク鉄道のサン・セバスティアンの駅は離れたところにあります。サン・セバスティアンの旧市街に近いのはスペイン国鉄の駅ですが、バスク鉄道のアマラ駅もそう遠いわけではありません。
ともあれ、バスク鉄道はアマラ駅からスペイン側の国境の町イルンIrunを経て、フランス側の国境の町ヘンダヤHendaia(バスク語)、アンダイエHendaye(フランス語)まで走っています。バスク鉄道のヘンダヤ駅とフランス国鉄SNCFのアンダイエ駅は徒歩1分の至近距離にあります。
バスク鉄道のアマラ駅とヘンダヤ駅をつなぐメトロ・ドノスティアルデア線Metro Donostialdeaを地図で確認しておきましょう。

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青い太線がバスク鉄道でこれはさらに西側に続き、ビルバオまで行けます。バスク鉄道とほとんど並行して走るグレイの細線がスペイン国鉄RENFEです。東側のフランスでイルン駅と
アンダイエ駅から先に延びる茶色の細線はフランス国鉄SNCFです。バスク鉄道は1000mmの線路幅で日本の在来線の1067mmとほぼ同じの狭軌。フランス国鉄SNCFは1435mmの標準軌で日本の新幹線の1435mmと同じ(日本では広軌と呼ばれていますが、国際的には標準軌です。)。スペイン国鉄RENFEは1668 mmの広軌です。ですから、そのままでは相互乗り入れはできず、接続駅で乗り換えるしかありません。ちなみにスペインの高速鉄道は新たに標準軌の1435mmを採用しています。面白いことに世界の高速鉄道は1435mmの標準軌に統一されていますね。

さて、フランス国鉄SNCFのアンダイエ駅からバスク鉄道のヘンダヤ駅のわずか5分の乗り換えです。下車前に2人分の運賃の小銭を用意して手に握りしめ、念のためクレジットカードを胸のポケットに入れ、出来る限りの時間短縮を図ります。重い荷物を引っ張って、バスク鉄道の駅にダッシュ。2分でバスク鉄道のヘンダヤ駅に到着。

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駅舎内のチケット自動販売機に突進します。

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手に握りしめた6ユーロのコインを自動販売機に投入し、無事チケットを購入。5分の乗換えは無理と思っていましたが、しっかり下調べをしていたので、ここまでスムーズに進みます。窓口でチケットを購入している人もいます。乗り込もうと走っている人もいます。焦ります。焦ると自動改札でチケットを入れるのもドギマギ。一度目は向きが反対で失敗。正しく入れて進もうとしますが、改札が開きません。と、後ろから切符売り場のおばさんの大きな声。言った内容は分かりませんが、挿入したチケットを取ることに気づき、無事改札を抜けます。バスク鉄道の電車に乗り込んだのは発車1~2分前。ぎりぎりセーフでした。

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30分後の電車になることも覚悟していましたがラッキー! バスク鉄道は新型のメトロのような車両です。車内は空いています。

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駅の周囲にはアパートメントの建物が並びます。ここはスペイン側の国境の町、イルンです。国境らしきものは何もなく、スペインというよりもバスク地方に入ります。

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バスク地方に入ると、車内のアナウンスも何だか変です。駅名もかなり読み方が違います。乗客同士で読み方の違いを説明しています。線路の沿線には中層のアパートメントが建ち並びます。

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ガルツァラボルダ‐エレンテリアGaltzaraborda-errenteriaの駅です。サン・セバスティアンまで10分ほどです。駅は低い位置にあり、駅前にはアパートメントの建物があります。

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このあたりでは電車は地下を走行します。アマラ駅(サン・セバスティアン)の3つ手前の駅、インチャウロンド‐ドノスティア駅Intxaurrondo-donostiaは地下駅です。

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電車はヘンダヤ駅から40分ほどでアマラ駅に到着。一つ手前の駅で近くの乗客から、どこで降りるのかと訊かれて、アマラと答えると、次の駅だと親切に教えてくれます。さらにアマラがサン・セバスティアンであることも付け加えてくれます。saraiは事前調査で知っていますが、こういう親切はありがたいものです。この旅では、現地のみなさんの親切さに触れることが多いです。

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無事、アマラ駅で降車。ここまで来れば、もう安心です。これが乗ってきたバスク鉄道の電車です。

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アマラ駅に到着し、saraiが電車の写真を撮ろうと、電車の先頭の方に移動すると、同乗していたおばさんが、降りるのはそっちではないよと教えてくれます。皆さん、本当に親切です。写真を撮りに行ったのだというと、今度は駅の表は右だからね(多分そんなこと)と教えてくれます。

ここまでの鉄道での移動ルートを地図で確認しておきましょう。

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さて、次はアマラ駅からバスに乗って、サン・セバスティアンの旧市街にあるホテルに移動します。土地の様子が分からないので、この移動もなかなかの難関です。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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07/08 15:53 じじい@

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06/18 12:46 sarai

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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