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サン・セバスティアン散策:美しきビーチ、ラ・コンチャ海岸

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/2回目

美食の町、スペイン・バスク地方のサン・セバスティアンSan Sebastián(バスク語: Donostia〔ドノスティア〕)で散策しているところです。

最初の目的地、ビーチに向かっています。コンチャ湾Bahia de La Conchaの海岸線に着くと、面白い桟橋があります。古い航海桟橋Antiguo Embarcadero del Náuticoです。ヨット倶楽部Donostiako Klub Nautikoaren eraikinaに付属する施設のようです。

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コンチャ湾には多くのヨットが浮かんでいますね。

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近くの丘、ウルグル山Monte Urgullの上には、像が立っています。高さ10メートルのイエス・キリスト像です。午前中、丘の上に登って、そこからの眺望を楽しもうと思っていましたが、もうそんな時間はありません。saraiの朝寝坊のせいです。丘に登るのはきっぱり諦めて、町を軽く散策するだけにします。

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湾を挟んで、ウルグル山の向かいには、イゲルド山市立公園Monte Igeldo Parkeaが見えています(写真の右端)。山頂には展望台があります。展望台にはケーブルカーで登ることができます。その手前には大きなコンチャ湾が広がります。

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湾を望むアルデルディ・エデル公園De Alderdi Eder Parkeaには多くの人が集っています。

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そして、コンチャ湾の奥には美しいビーチ、ラ・コンチャ海岸Kontxa Hondartzaが広がっています。コンチャというのは、貝殻という意味です。かって、イサベル2世が皮膚病を癒すために、この海岸で海水浴をしたのが、このビーチの歴史の始まりだそうです。1845年のことです。

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後ろを振り返ると、市庁舎Donostiako Udalaの美しい建物のファサードが見えます。カジノだった当時はこの市庁舎の大広間で舞踏会がひらかれていたそうです。さぞや華やかだったのでしょう。

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再び、ラ・コンチャ海岸のビーチに目を凝らします。ビーチには、散歩している人、ランニングしている人、大勢の人がおのおののスタイルでビーチライフを楽しんでいます。おっ、泳いでいる人もいますね。綺麗な砂浜のビーチは、夏場はリゾート客で物凄く賑わうようです。右手には、ビーチ内に優美な建物が見えます。ラ・ペルラ・タラソ・スポーツセンターLa Perla Centro Talaso Sportです。かつては世界でも有数の湯治場のひとつでした。

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アルデルディ・エデル公園の右端には波止場に接岸する船をイメージして建てられたヨット倶楽部があります。美味しいお酒が飲めるレストランもこの建物内にあります。

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さて、これくらいでサン・セバスティアンのラ・コンチャ海岸の眺めを楽しむのを切り上げて、市庁舎の横を抜けて、ブレバル通りBoulevardのほうに戻りましょう。正面にはウルグル山が聳えています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この後はブレバル通りを歩いて、旧市街の反対の方に向かいます。



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サン・セバスティアン散策:ビスケー湾(大西洋)に注ぎ込むウルメア川は太公望たちの釣り場

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/3回目

美食の町、スペイン・バスク地方のサン・セバスティアンSan Sebastián(バスク語: Donostia〔ドノスティア〕)で散策しているところです。

最初の目的地、ラ・コンチャ海岸Kontxa Hondartzaのビーチの眺めを楽しんだ後、ブレバル通りBoulevardを歩いて、旧市街の反対の方、東側に向かいます。

通りを歩いていると、宝くじ売り場のようなボックスが目に入ります。どうやら、これはスペイン国立盲人協会(ONCE)が主催しているONCEくじのようです。スペインの全盲および弱視の人々7万人以上を支援するためにくじを販売して、資金を調達しています。日本の宝くじよりも高邁な目的を持った活動ですね。

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ブレバル通りの緑多い並木道をぶらぶらと歩いていきます。

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通り沿いにツーリストインフォメーションが目に入ります。ちょっと立ち寄ってみます。

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何か、町の情報がないかと思って、スタッフに訊いてみると、何と日本語の案内パンフレットを渡してくれます。50ページほどの小冊子でサン・セバスティアンの情報が満載されています。もっとも有料でした。たった1ユーロですけどね。

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ついでにこの美食の町で食べたかったガスパッチョはどこのお店で食べられるか、訊いてみると、スタッフのかたの説明ではスペインのもっと南のほうの料理でサン・セバスティアンではおそらく食べられないとのこと。残念です。
ツーリストインフォメーションを出て、また、ブレバル通りを東のほうに歩いていきます。通り沿いには、美しい建物が建ち並びます。これはベル・エポック時代の建物でしょうか。

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ブレバル通りのはずれには、ビクトリア・エウヘニア劇場Victoria Eugenia Antzokiaの優美な建物が現れます。2012年に創立100周年を迎えた由緒ある劇場です。今見ているのは劇場の側面です。ファサードはこの先の東側にあります。

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やがて、ウルメア川Urumeaにぶつかります。川岸には釣り糸を垂れる人たちが並んでいます。土曜日の休みにゆったりとした時間を過ごす太公望たちです。ウルメア川の河口も見えています。川は大西洋のビスケー湾に注ぎ込んでいます。

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ウルメア川にはスリオラ橋Zurriola Zubiaが架かっています。

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橋に近づいてみましょう。アール・デコ様式の街路灯が見事です。

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橋の袂には、先ほどのビクトリア・エウヘニア劇場のファサードが見えています。劇場の向こうには五つ星ホテルのマリア クリスティーナ ホテルMaria Cristina hotelaが見えます。

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スリオラ橋の上からは、ウルメア川の河口の先に雄大な海、大西洋のビスケー湾Golfo de Vizcayaが広がっています。いつもは波が激しく砕け散るそうですが、今日は静かですね。朝なぎでしょうか。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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そろそろ、散策をやめて、朝ごはんでもいただきましょう。



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サン・セバスティアン散策:ウルメア川に架かるスリオラ橋近くのカフェで美味しい朝食

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/4回目

美食の町、スペイン・バスク地方のサン・セバスティアンSan Sebastián(バスク語: Donostia〔ドノスティア〕)を散策しているところです。

ラ・コンチャ海岸Kontxa Hondartzaのビーチの眺め、大西洋のビスケー湾Golfo de Vizcayaに注ぎ込むウルメア川Urumeaの眺めを楽しみ、サン・セバスティアン散策は一段落します。
ウルメア川の河口の先に広がるビスケー湾の雄大な眺めです。

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スリオラ橋Zurriola Zubiaからブレバル通りBoulevardのほうに戻ります。伝統あるビクトリア・エウヘニア劇場Victoria Eugenia Antzokiaのファサードとその左側には五つ星ホテルのマリア クリスティーナ ホテルMaria Cristina hotelaが見えています。

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橋の袂には市内観光のプチトランが停まっています。これに乗って、楽々市内観光もいいですね。

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橋から通りに出たところに賑わいを見せるカフェがあります。アルギタンARGITANというカフェです。店頭では美味しそうなパンを販売しています。ここで朝食をいただきましょう。

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明るく賑わっているお店の中に、モーニングセットの看板が出ています。

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搾りたてオレンジジュース、カフェオレ、トースト、フルーツ(スイカ)という簡素なメニューですが、お腹にやさしい感じです。

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とりわけ、スイカがとっても甘くて美味しいです。配偶者はトーストの代わりにクロワッサンです。

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サッパリと美味しい朝食を頂きました。さあ、そろそろホテルに戻って、荷物を持って、駅に出発しましょう。ホテルに向かってブレバル通りを歩きます。

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ブレバル通りから、右に折れて、サン・フアン通りSan Juan Kaleaに入ります。

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すぐにサリーギ広場Plaza Sarriegiです。広場には、サン・セバスティアンで毎年、1月20日に催される一番大事なお祭り、タンボラーダLa Tamborrada(太鼓祭り) で演奏される"サン セバスティアン行進曲" La Marcha de San Sebastiánを作ったサリーギRaimundo Sarriegui Echeberríaとその作品に敬意を払って造られた彫像があります。

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すぐにブレチャ広場La Brechaに出ます。ブレチャとはスペイン語で、突撃路・突破口などの意味だそうです。スペイン独立戦争でウエリントン将軍率いる英国軍がフランス軍が進駐する城内へ進入した場所だそうです。このブレチャ広場La Brechaのあたりには、新鮮な魚介を並べる魚屋さんがあります。こういう素晴らしい食材が美食の町を支えているんでしょう。

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昨夜のバル巡りをした路地があります。おや、もう開いているバルもあります。朝から、ピンチョス。それもありだったのか・・・と、ちょっぴり残念。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ちょっと、昨日行ったバルのあたりも偵察してみましょう。実はこれが大当たりなんです。



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ゴルトベルク変奏曲はやっぱり最高! 曽根麻矢子 バッハ 連続演奏会@ハクジュホール(Hakuju Hall) 2021.3.4

やはり、音楽は聴いてみないと分からないものですね。何となく、これまで敬遠してきたチェンバロの曽根麻矢子を聴いてみる気になりましたが、それが素晴らしかったんです。そもそもは彼女がスコット・ロスの弟子というのに惹かれました。誰それの弟子というのは往々にして、眉唾なことが多いのですが、今日のコンサートの後半では、彼女がスコット・ロスの弟子というのがそれなりに実感できました。その演奏スタイルの明快さとチェンバロの響きが透明で繊細なことです。チェンバロって、意外にうるさい響きを感じることもありますが、スコット・ロスと同様にとても美しい響きでした。ところで彼女が継承したというスコット・ロスの愛用したチェンバロはどうなったんでしょう。今日、曽根麻矢子が弾いたチェンバロは彼女のためにスイスの職人が作ったものだそうです。

今日の前半、冒頭のアリアは納得できる美しい演奏。ただ、その後の第1変奏から第15変奏までは聴いているsaraiの集中力が不足して、あまり、耳に残りません。演奏はよかったような気もしますが、音楽は一方通行ではなく、演奏者と聴き手がコミュニケートするものだということです。別に寝落ちしたわけではなく、音楽に身が入らなかっただけです。

休憩後、第16変奏から始まります。ここから、saraiの集中力がぐっと上がり、何となく、曽根麻矢子の演奏の質もぐっと上がったような気がします。ともかく、テンポ感というか、リズムのノリが抜群です。微妙なテンポの揺れが心地よく感じます。それにチェンバロの鍵盤のタッチの軽さも相俟って、切れのよい超絶的な演奏です。ただの1音も聴き洩らさらないように聴き入ります。第16変奏以降、すべての変奏が素晴らしい演奏です。第20変奏、第23変奏という、チェンバロの2段鍵盤の曲はさすがにチェンバロならでは高レベルの演奏です。そして、第24変奏の耳慣れたメロディーに心躍ります。次のト短調の第25変奏の悲しみを湛えた美しさに感動します。まさに心に沁み入ってくるような演奏です。この第25変奏を聴くだけでも、この日の演奏を聴いた甲斐がありました。一転して、第26変奏の高速パッセージも素晴らしい音楽です。第27変奏は最後のカノン。9度のカノンです。最後を締めくくるにふさわしい素晴らしいカノンの演奏です。そして、第28変奏、第29変奏は高潮していきます。ゴルトベルク変奏曲は不眠に悩むヘルマン・カール・フォン・カイザーリンク伯爵のために書かれたという逸話が有名ですが、この終盤の盛り上がりでは、ますます、不眠に陥ること、間違いなし。この逸話が誤りであることは一聴して分かります。あくまでもコンサートを聴く聴衆のために書かれています。激しく高潮した音楽も第30変奏のクオドリベットquod libet(ラテン語で「好きなように」を意味する)で美しく、静謐な音楽に落ち着きます。曽根麻矢子の見事な構成感によって、音楽の素晴らしさを堪能します。
最後はダ・カーポで美しいアリアに回帰します。冒頭のアリア以上の美しい演奏でした。

アリアに始まり、アリアに回帰するゴルトベルク変奏曲。曽根麻矢子はこれから5年に渡るバッハの連続演奏会をバッハの偉大な傑作、ゴルトベルク変奏曲で開始しました。その連続演奏会は最後にゴルトベルク変奏曲に回帰して終結するそうです。5年後のゴルトベルク変奏曲はさらなる飛躍を遂げるのでしょう。しばらくは曽根麻矢子のバッハから目を(耳を)離せません。

最初はたった1曲だけのコンサートなのかって思っていましたが、この1曲だけで本当に十分でした。充足しました。うーん、バッハの鍵盤音楽は最高です。

今日のプログラムは以下です。

  曽根麻矢子 バッハ 連続演奏会  《BWV》 Ⅰ ゴルトベルク変奏曲

  チェンバロ:曽根麻矢子

  バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 アリア~第15変奏

   《休憩》

  バッハ:ゴルトベルク変奏曲 BWV988 第16変奏~アリア


最後に予習について、まとめておきます。

予習はもちろん、夭逝した天才チェンバロ奏者スコット・ロスの残した晩年の録音を聴きました。

 スコット・ロス 1988年 セッション録音 EMI

1985年のライヴ録音も素晴らしい演奏ですが、1988年の録音がsaraiの長い間の愛聴盤です。よりテンポがゆっくりでかみしめるように弾いています。



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サン・セバスティアン散策:朝バルを初体験

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/5回目

美食の町、スペイン・バスク地方のサン・セバスティアンSan Sebastián(バスク語: Donostia〔ドノスティア〕)を散策しているところです。

ラ・コンチャ海岸Kontxa Hondartzaのビーチの眺め、大西洋のビスケー湾Golfo de Vizcayaに注ぎ込むウルメア川Urumeaの眺めを楽しみ、サン・セバスティアン散策は一段落。美味しい朝食をいただいた後、預けた荷物を受け取るためにホテルに戻ろうとしています。
ちょうど、ブレチャ広場La Brechaに出たところです。おりしも朝市が開かれています。買い物客と観光客が相半ばしています。

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生産者が新鮮な野菜を持ち込んでいます。パプリカやキャベツが瑞々しいですね。

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ひょっとしたら、昨夜行ったバルもやってるかもねと、一応、昨日の人気バルがある路地、フェルミン・カルベトン通りFermin Calbeton Kaleaを通っていきましょう。なんとバルが朝からやっているではありませんか。昨日、最初に入ったバル・スポーツBar Sportです。

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まさか、このバルの前を素通りできませんね。店に入ると、昨日のお兄さんたちがカウンターの中で元気よく働いています。もうすっかり、お馴染みの客もどきで、カウンターの前に立ちます。カウンターには既にピンチョスがずらっと並んでいます。

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ここは片言の日本語も通用します。とりあえず、モストを注文します。

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ドリンクを注文した上で、配偶者と目を合わせて、もちろん、狙いはフォアグラのピンチョスですっ。二人の意見がピッタリ一致。フォアグラ焼きを2人前注文。このバルでは、これしかないでしょう。

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早速、カウンター内で調理が始まります。

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すぐに出来上がり! 朝フォアグラ、超美味しいです。昨日と同様、絶品の味を堪能します。昨夜は二人で1人前をシェアしましたが、今日はたっぷり、それぞれ1人前を味わいます。最高です。

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サン・セバスティアンの朝バルまで体験できて、満足、満足。もう、サン・セバスティアンに思い残すことはありません。急いでホテルに戻ります。

今朝の散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルの建物に戻ったのはいいのですが、最後の難関が待っています。
ホテルの建物の玄関でインターホンを押してドアを開けてもらいますが、何としてもドアが開きません。四苦八苦していると、白髪のおばさまが歩み寄って来て、鍵でドアを開けてくれます。良いタイミングで、住人が戻ってきたのかと思ったら、鍵を開けてさっさとどこかへ行ってしまいます。わざわざ困っている私たちのためにやってきてくれたようです。感謝!
荷物を持って、旧市街のバス停、ブレバル通り9番地Boulevard 9から28番のバスに乗って、バスク鉄道euskotren(バスク語: Eusko Trenbideak, スペイン語: Ferrocarriles Vascos)のアマラ駅Amaraに向かいます。このバスは、一方方向にグルグル循環しています。昨日とはルートが違うので、うっかり、バス停を一つ乗り過ごしますが、次のバス停はそれほどの距離ではなく、なんなくリカバリできます。
アマラ駅の駅前に出ます。緑の多い駅前広場です。

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駅舎に歩み入ります。

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軽食スタンドがありますね。もう、何も食べたくありません(笑い)。

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アマラ駅でまずはヘンダヤ駅Hendaia(バスク語、フランス語ではアンダイエ駅Hendaye)までのチケットを購入します。

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これが購入したチケット。一人2.65ユーロです。

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さあ、改札を抜けて、駅構内に入りましょう。もう、改札も迷いません。

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たった1日のスペイン滞在ももうすぐ終わります。

改札を通り抜けた後、振り返って、改札口と駅舎を眺めます。美食の町、サン・セバスティアンに別れを告げます。

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ホームには既に電車が入線しています。

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予定よりも一つ早い30分前の電車に間に合います。

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さっさと乗車、出発します。まわりの景色は、アパートメントの建物が多いです。そのアパートメントの窓には、洗濯物がいっぱい干してあります。イタリアによく似ています。フランス側の国境の町、アンダイエの駅に無事到着。乗り換え時間が40分ほどあります。余裕の行動です。これでまた、スペインからフランスに復帰。1日足らずの束の間のスペインでした。



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モーツァルトはやっぱりピアノ協奏曲が最高・・・小菅優&東京交響楽団:モーツァルト・マチネ 第44回@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.3.6

今日は朝11時からのミューザ川崎でのモーツァルト・マチネ。いつもながら、朝が弱いsaraiには毎回、結構きつい時間帯のコンサートです。でも、何とか無事に聴けました。

最初は珍しいベートーヴェンのピアノ協奏曲 第0番です。もちろん、初めて聴きました。メロディー部分はオーケストラが受け持ち、東響の弦楽セクションが素晴らしいアンサンブルの響きを聴かせてくれます。その東響の美しい響きの上を小菅優のピアノが忙しく駆け巡ります。なかなかの力演でした。ボン時代のベートーヴェン少年(13~14歳)が書いた作品で、まだ、モーツァルト風でさえもなく、バロック的な音楽です。そのまだ未熟とも思える音楽を小菅優は驚異的なピアノの素晴らしく高潮した演奏で圧倒してくれました。

次はモーツァルトのピアノ協奏曲 第23番です。先ほどのベートーヴェンの協奏曲に比べて、各段に成熟した音楽です。モーツァルトはピアノ協奏曲が最高に素晴らしいことを実感させられます。小菅優はそのモーツァルトを実に表現力豊かに演奏します。惜しむらくはタッチが少し重くて、モーツァルトの軽みに至り切れていないことです。それは贅沢過ぎる注文かもしれません。それでも第3楽章の勢いある演奏は圧巻でした。小菅優の音楽性ある表現力のなせる技です。

全体に東響の弦楽アンサンブルの素晴らしさと小菅優の豊かな音楽性、そして、木管とピアノの対話の美しさが光るコンサートに大変満足しました。


今日のプログラムは以下です。

  ピアノ(弾き振り):小菅優
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第0番 変ホ長調 WoO4
  モーツァルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488

   休憩なし


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベートーヴェンのピアノ協奏曲 第0番を予習したCDは以下です。

 ロナルド・ブラウティハム、アンドリュー・パロット指揮ノールショピング交響楽団 2008年10月 ルイス・デ・ギア・コンサートホール、ノールショピング、スウェーデン (ブラウティハムによるオーケストラパート再構成) セッション録音

ピアニスト自身がオーケストレーションした演奏です。音質が素晴らしいです。


2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲 第23番を予習したCDは以下です。

 クリフォード・カーゾン、ジョージ・セル指揮ウィーン・フィル 1964年12月7~10日、ゾフィエンザール セッション録音

クリフォード・カーゾンはさすがに素晴らしいピアノの響きです。それをサポートするセル指揮のウィーン・フィルの演奏も文句なし。もっとも、saraiが最も愛するのはハスキルとミュンシュの1959年の演奏です(パリ国立管弦楽団、モントルーでのライヴ録音)。



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熱海逍遥:MOA美術館で光琳の名作《紅白梅図屏風》を見る

毎年、この時期にだけ公開される尾形光琳の《紅白梅図屏風》が見たくなりました。以前見たのはもう30年ほど昔のことです。3月9日までの展示なので、非常事態宣言発出中ですがぎりぎりで駆けつけることにしました。もちろん、万全の感染予防に気を付けるのは当たり前です。

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まずはMOA美術館のチケット売り場でお茶席とセットになったチケットを購入し、入館。入館すると、山頂にある美術館の建物に上っていく長いエスカレーターがあります。エスカレーターを何本も乗り継いでいくと、階段が派手なイルミネーションで装飾されています。以前来たときはこういうイルミネーションはなかったような気がします。

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エスカレーターで上ったところにある直径20mの円形ホールは美しい大理石の床です。その天井にはプロジェクターで万華鏡が投影されていて、実に華麗な雰囲気です。美しい音楽も流れています。これも昔はありませんでした。

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この円形ホールから、さらにエスカレータで上ると、本館前の広場に出ます。大階段の前にはヘンリー・ムーアのブロンズ像《キング・アンド・クイーン》が鎮座しています。

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本館2階に入って、まずは能楽堂を見学。

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メインロビーに入ると、大きなウィンドウ越しに熱海の町が見下ろせます。素晴らしい景色に見入ってしまいます。相模灘には初島はもちろん、大島の島影も見渡せます。

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壁面には美しい作品があります。杉本博司の代表作《海景 熱海》です。杉本博司と言えば、一昨年、パリのオペラ座(ガルニエ)で見たバレエ《At the Hawk’s Well/鷹の井戸》を演出した世界的なアーティストですね。彼のこういう作品を鑑賞するのは初めてです。このメインロビーにあるソファも杉本博司のデザインだそうです。

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メインロビーの隣の部屋には、有名な黄金の茶室があります。秀吉ゆかりの茶室を復元したものです。黄金尽くしの美の極致です。

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メインロビーの奥に進み、展示室に入ります。ずらっと陶磁器が並んでいます。まず目を惹くのは青磁です。南宋時代(12~13世紀)の逸品です。

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次の青磁も見事です。これはもっと古い南朝時代(6世紀)の作品です。注ぎ口の鶏頭が何とも可愛いですね。

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唐時代(8世紀)の馬(加彩馬俑)も素晴らしいですね。これこそ芸術作品です。

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屏風があるので、いよいよ、紅白梅図かと思うと、別の屏風です。桃山時代(17世紀)の柳橋図屏風です。柳橋というのは宇治橋のことだそうです。
六曲一双の右隻です。

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六曲一双の左隻です。

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ともかく、早く、紅白梅図を見ましょう。先を急ぎます。ありました。尾形光琳の傑作《紅白梅図屏風》です。うーん、素晴らしいですね。

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じっくり見ましょう。右隻の紅梅です。

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左隻の白梅です。

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紅白の梅も見事ですが、中央の小川の流れの抽象的な文様の素晴らしいこと。小川の左右に対峙している紅白の梅の構図は最高です。
この金箔の屏風を見たら、かのクリムトは何と言うでしょう。
この名高い国宝を見て、すっかり、満足。しかし、忘れてはいけません。ここにはさらに名高い国宝があります。仁清の壺です。野々村仁清の最高の遺作と言われる逸品です。

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丸みを帯びた量感、色鮮やかな藤の花。何一つ不足のない完璧な作品です。

次も仁清の作品。文様の抽象性に驚かされます。この茶碗は重要文化財です。

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saraiは次の尾形乾山の蓋物も気に入ります。丸みを帯びた形状、梅花が一面に散らされた趣きに感銘を覚えます。

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欧州古地図にも興味をそそられます。16世紀末~17世紀初めに作られたそうです。ほぼ完璧なヨーロッパ地図ですが、何故か、ドイツ、オーストリア以北は省略されています。

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最後に杉本博司の《海景 熱海》シリーズの作品が並ぶ部屋があります。

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どうやら、MOA美術館の展示室全体が杉本博司によって、2017年に全面リニューアルされたようです。美術館自体も美術作品なんですね。

本館を出て、次は茶席に向かいます。茶席は別の区画《茶の庭》にあるようです。



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熱海逍遥:MOA美術館の茶席、一白庵

毎年、この時期にだけ公開される尾形光琳の《紅白梅図屏風》を熱海のMOA美術館で鑑賞し、満足しました。
次は食い気・・・MOA美術館の本館を出て、茶席に向かいます。茶席がセットになった入場券を購入済です。本館を出るとすぐに、“茶の庭”という日本庭園のエリアが見えてきます。

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“茶の庭”の入り口、唐門の前に出ます。もとは大磯町の三井家別邸城山山荘にあったものを移築したものです。

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庭園内に入ると、光琳屋敷などの日本家屋が見えてきます。

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目指す茶席はそちらではなく、左手のほうに向かいます。

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横手には古風な門があります。片桐門です。豊臣秀吉の配下の賤ケ岳七本槍の一人、片桐且元が薬師寺の普請奉行を務めた際の宿舎の正門だったものです。三井家別邸城山山荘を経て移築したものです。

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茶席のある一白庵です。静まり返って、一瞬、閉店しているのかと錯覚します。そういう我々の気配を察したのか、スタッフの和服の女性が外に出てきて、招き入れてくれます。

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席に着くと、大きなガラス越しに白砂のお庭が見渡せます。光琳屋敷の向こうに見える大きな松の木の枝ぶりも見事です。

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我々が座ったのはテーブル席の椅子ですが、奥には茶室があります。そこは鑑賞用で使わないようです。茶室を鑑賞しながら、お茶をいただくというのもなんだかシュールな感じです。

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抹茶とお茶菓子が供されます。お茶碗は国宝の仁清の壺を模したものですね。藤の花の模様と色合いが綺麗です。お茶菓子はつぶ餡がとても美味しくて、満足。抹茶もたまにはよいものです。これに刺激されて、配偶者が我が家でも淹れてくれるそうです。

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ゆったりとした贅沢な時間を楽しみました。

再び、来た時と逆の経路でエスカレーターを乗り継いで、山頂の美術館から下の入口に下ります。折よく、熱海駅行のバスが出るところに間に合います。あっという間に熱海駅です。
ここから、町の中をぶらぶらと散策しながら、海岸沿いの桜並木を見に行きます。



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熱海逍遥:満開の大寒桜

MOA美術館で尾形光琳の《紅白梅図屏風》とお茶席を堪能し、熱海駅に向かいます。

熱海駅の観光案内所で熱海の桜情報をいただきます。既にあたみ桜は終わったそうですが、海岸沿いの桜が満開だそうです。そちらに向かって、町の中を抜けて、下り坂をぶらぶらと歩いていきます。
途中、町の中でも満開の桜があります。海岸沿いの桜も期待できそうです。

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やがて、海岸沿いの親水公園のスカイデッキに上がると、満開の桜並木が壮観です。駐車場の前というのがちょっと残念ですけどね。

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海の方を眺めると、熱海湾のマリーナにクルーザーが係留されています。

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それにしても桜がよく咲いています。熱海は梅が有名ですが、桜も素晴らしいです。

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スカイデッキから下りて、間近に桜を鑑賞しましょう。青空にピンクの花が映えています。ただ、バックの駐車場の車が興をそぎます。

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車が視界に入らないように桜だけを眺めましょう。見事ですね。

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この桜は大寒桜と言うんだそうです。ちょうど見頃の時期です。

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駐車場を背にスカイデッキ方向に桜を見ると、さらに風情が増します。

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どうです、この花の咲き具合は!

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花をアップで眺めます。

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さらにもう一枚。

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熱海の大寒桜を堪能しました。

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さて、次はアカオハーブ&ローズガーデンに向かいます。桜を眺めつつ、バス停に向かいます。

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バス停で次のバスを待とうとすると、配偶者が何とタクシーで行っちゃいましょうと大胆な提案。もちろん、saraiはそのありがたい提案にのります。タクシーが来そうな通りに行くと、すぐにタクシーがつかまります。運転手さんに桜が綺麗だったと言うと、さっと別の桜の名所に寄ってくれます。なかなか気が利きますね。これは大島桜の一本桜です。

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そして、記念撮影までしてくれます。これがここのベストショットのポイントだそうです。

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タクシーでらくちんでアカオハーブ&ローズガーデンに到着。バラの季節ではありませんが、ここにも桜や菜の花が綺麗に咲いているそうです。



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熱海逍遥:アカオハーブ&ローズガーデンのCOEDA HOUSEは隈研吾作

MOA美術館、海岸沿いの満開の桜から、アカオハーブ&ローズガーデンにやってきたところです。タクシーを降りたガーデン入口からはシャトルバスでガーデンの丘の上まで運んでもらいます。
丘の上からは菜の花越しに熱海湾が見下ろせます。

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菜の花を眺めながら、ハーブ&ローズガーデンの園内をぶらぶら散策します。

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和風の庭園の真ん中には枝ぶりのよい松があります。これは世界最大の盆栽なのだそうです。ですが、このガーデンにはこういう和風庭園はなにか不似合いに思えます。

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やがて、瀟洒な建物が見えてきます。

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ご存じ、隈研吾氏によるCOEDA HOUSE(コエダ ハウス)です。新たに造られたカフェです。

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せっかくですから、ここで休みましょう。ところがさすがに人気のカフェです。生憎、海側の眺めの良い席は満席です。仕方がないので、建物の周りをうろうろしながら、屋外のテーブルを探します。ふと、建物内に目をやると、最高の席が空いたところではありませんか。それっとばかりにその席に向かってダッシュ。窓際の席をゲットします。大きな窓からは初春の海が綺麗に見渡せます。もっとも若いカップルが多いことにも気が付きます。

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カフェの内部はこんな感じです。樹齢800年のアラスカヒノキを49層積み上げ、建物の構造を支える柱は1500本使用しているそうです。いかにも隈研吾風ですね。

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外の風景に魅了されます。仲睦まじいカップルの向こうには初島が見えています。ちょうど1年前に初島に渡ったときのことを思い出します。結局、その折はお昼ご飯をいただいただけでした。

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ようやく配偶者が注文してくれた熱海タルトフロマージュ・橙とカフェラテ、抹茶オレをいただけます。

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お茶しながら、美しい風景に癒される一時を過ごします。

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カフェを出て、また、ガーデンの散策に戻ります。

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海に向かっての空飛ぶブランコは大人気のようで行列ができています。傍らには満開の桜があります。

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これはその名もカップル岬の幸せの鐘です。

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配偶者に馬鹿ねって言われながら、saraiが鐘を鳴らしてみます。意外な音色です。まあ、我々も高齢ながら、カップルではありますからね。

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まだ、下のほうに下りられそうです。

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気持ちの良い初春の日差しを浴びながら、散策を続けましょう。



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熱海逍遥:アカオハーブ&ローズガーデンの菜の花、桜、エリカ、バラ

MOA美術館、海岸沿いの満開の桜、アカオハーブ&ローズガーデンと熱海の町を巡っています。アカオハーブ&ローズガーデンで隈研吾のCOEDA HOUSEでお茶して、ガーデン内の散策を再開したところです。
海際の散策路を下っていきます。菜の花が崖沿いに咲き誇っているようです。

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散策路の周囲にも菜の花が咲いています。配偶者によると、もう、最盛期は過ぎた模様ですが、まだまだ、綺麗です。

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菜の花の下の広場には、若い人たち、とりわけ、カップルが目立ちます。

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散策路から菜の花越しに見上げると、初春の爽やかな青空が広がっています。

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菜の花の先には満開の桜も見えます。まさに春爛漫!

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菜の花の向こうに見える熱海湾の青い海も春の風景です。

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下の広場に下りると、木彫りの二人掛けのベンチで背景を切り抜くフレームハウスがあります。このガーデンはカップル向けの仕様になっています。

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とりあえず、配偶者にフレームハウスのモデルになってもらいます。

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このあたりはさらに菜の花が群生しています。

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さらにエリカの花が咲いています。ヨーロッパで荒れ地で親しまれている花ですね。イギリスでヒース、ドイツではハイデと呼ばれています。熱海ではずい分早い時期に咲いているんですね。

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おおっ、冬のバラも咲いています。あっ、もう初春なのね。ハーブ&ローズガーデンの名に恥じぬ風景です。

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熱海湾の遠く先には初島が望め、海にはバラが似合います。右端では若い女性が海に向かって、気持ちよさそうにブランコで空を飛んでいますね。

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バラ園の美しい煉瓦塀が見えます。

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さあ、そろそろ、フラワーガーデンを愛でながら、入口のほうに下っていきましょう。



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辻彩奈の美麗な響きのヴァイオリンで聴くフランクの名作@紀尾井ホール 2021.3.12

またまた、新鋭ヴァイオリニスト、辻彩奈のコンサートを聴きました。ピアノとのデュオは初めて聴きます。全編、彼女のヴァイオリンの美しい響きに魅了されました。オーケストラと渡り合う演奏に比べると、よい意味で力が抜けて、弱音を中心にヴァイオリンの響きがとても美しいです。以前、ヴァイオリンをストラディバリウスに替えて響きを磨き上げて欲しいと書きましたが、その必要を感じないないような美音が低域から高域まで冴え渡りました。モーツァルトやベートーヴェンもよかったのですが、そこにはもっと気魄とか精神性を望みたいところも課題としてありました。この日、最高に素晴らしかったのは意外にフランクのヴァイオリン・ソナタです。辻彩奈の美麗な響きのヴァイオリンはとても明るい音色であることに気が付きました。こういうフランス系の音楽にしっくりと合います。それに彼女ものりのりの様子で音楽を美しく歌い上げます。前述したように脱力した感のヴァイオリンの響きは弱音でもホールによく響きます。とても自然な表現ながら、魅惑的な音楽に昇華しています。細かいニュアンスも素晴らしく、うっとりと聴き惚れました。とりわけ、第4楽章の見事な演奏にはわくわくし、終盤の音楽の盛り上がりに心を奪われました。
今日、気が付きましたが、辻彩奈のヴァイオリンのスタイルは諸所で庄司紗矢香を思わせるところがあります。庄司紗矢香のレベルを目指して、精進してくれることを願います。いずれにせよ、今、目を離せない音楽家の一人です。


今日のプログラムは以下です。

 辻 彩奈 ヴァイオリン・リサイタル 2021

  ヴァイオリン:辻彩奈
  ピアノ:阪田知樹

  モーツァルト: ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.380
  ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第7番 ハ短調 Op.30-2

   《休憩》

  権代敦彦: Post Festum ~ ソロヴァイオリンのための Op.172(辻彩奈 委嘱作品)
  フランク: ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 
   《アンコール》
     エリック・サティ: 「右と左に見える物(眼鏡なしで)」(Choses Vues a Droite et a Gauche (sans Lunettes) )から 第1曲 『偽善的なコラール』(Choral hypocrite)
     マリア・テレジア・フォン・パラディス:シチリアーノ

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K.380は以下のCDを聴きました。

 アルトゥール・グリュミオー、ワルター・クリーン 1982年9月20日~29日 ラ・ショー=ド=フォン、スイス セッション録音
 
グリュミオーと言えば、ハスキルと組んだモーツァルトとベートーヴェンのソナタ集が最高の演奏ですが、残念ながら、このK.380は録音していません。20年以上後に再び、ワルター・クリーンとのモーツァルトのソナタ集を録音したのがこのCDです。クリーンの明快なタッチのピアノはハスキル以上とも思えますが、天才ハスキルは天から与えられた気品と詩情にあふれていました。このCDはよい演奏ではありますが、天才的とは言えません。


2曲目のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ 第7番は以下のCDを聴きました。

 ギドン・クレーメル、マルタ・アルゲリッチ 1993年12月、モントルー セッション録音
 
期待した以上の素晴らしい熱演に感動しました。ヴァイオリン・ソナタ全集を聴いてみなくてはね。


3曲目の権代敦彦の作品は音源がなくて、予習していません。


4曲目のフランクのヴァイオリン・ソナタは以下のCDを聴きました。

 アリーナ・イブラギモヴァ、セドリック・ティベルギアン 2018年1月11-13日、ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール セッション録音

イブラギモヴァの素晴らしい響きの演奏が聴けます。落ち着いた安定感の演奏です。ティベルギアンのピアノも見事です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       辻彩奈,  

熱海逍遥:アカオハーブ&ローズガーデンの満開の桜と蜜に群がる小鳥たち

MOA美術館、海岸沿いの満開の桜、アカオハーブ&ローズガーデンと熱海の町を巡っています。アカオハーブ&ローズガーデンで初春を満喫しながら、ガーデン内を散策しているところです。
ローズガーデンを巡りながら、入口のほうに下っていきます。
まずはイングリッシュローズガーデンです。残念ながら、バラは咲いていませんが、宿根草の花々が目を楽しませてくれます。

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花の中からイングリッシュローズガーデンの入り口の煉瓦塀を眺めます。

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坂道を下って、バラの谷に差し掛かります。桜が満開です。大寒桜でしょうか。

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こちらの桜も満開ですね。

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バラの谷の全景を見下ろします。花を愛でながら、眺めを愛でながら、この谷を下っていきましょう。

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バラの谷を下る前に、クライミングローズガーデン近くに咲く満開の桜を見に行きます。

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いやはや、凄い桜ですね。それに桜の木の花の中からピーチクパーチク、騒がしい声がします。

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その正体はこれ。ちゃんと写っていませんが、メジロでしょうか。驚くほどたくさんの鳥たちが桜の花蜜を求めて飛び回っています。

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激しく飛び回るのでなかなかカメラに捉えられません。

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仕方がないので、適当にパチパチ撮りますが、全然写りません。音は聞こえど姿は見えずです。

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バラの谷を下って、ハーブガーデンに至ると、ここでも菜の花が主役です。

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柑橘類がたわわに実っています。春ですね。

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花壇には春を告げる花が咲いています。これからは暖かく、素晴らしい季節が到来します。コロナも落ち着いてくれるといいですね。

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ハーブガーデンの傍らにはハーブ工房のお店があります。

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ここからは入口はすぐです。国道135号に出ると、バス停があります。ほどなく来た熱海駅行のバスに乗って、また、熱海駅前に戻ります。次は熱海梅園に行きましょう。



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熱海逍遥:熱海梅園に初見参

MOA美術館、海岸沿いの満開の桜、アカオハーブ&ローズガーデンと熱海の町を巡り、また、熱海駅に戻ってきたところです。
次は熱海梅園に向かいます。電車やバスで行く方法がありますが、ここは楽して、タクシーで行きましょう。
タクシーはあっという間に熱海梅園の入り口前に連れていってくれます。入口あたりの梅の花のつきは今一つですね。

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梅園に入ると、散策路沿いに梅の木が続いています。

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少し、梅の時期は過ぎてしまったようですが、それでもまだまだ見頃です。

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近くに寄ると、梅の花が美しく咲いています。

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初川沿いに散策路を進んでいくと、梅の木の向こうに滝が見えてきます。

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梅見の滝です。滝を見ながら、一休みします。

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梅と滝の競演です。

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滝の裏側も歩けるようですが、それはパスして、初川に架かる香浮橋を渡ります。白梅がよく咲いています。

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枝にたわわに梅花が咲いています。

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梅の花は桜に比べると地味ですが、ぐっと寄ってみると、実に綺麗な花が咲いています。

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小ぶりな木に満開の梅です。

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これは珍しいですね。ピンクの花と白い花が入り乱れて咲いています。

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紅梅が見事に咲いています。

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枝を覆い尽くさんばかりに咲いています。

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木造りの門の両側には紅白の枝垂れ梅がありますが、ちょっと花期は過ぎたようです。

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青空を背景に豪華に咲く白梅です。

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この濃厚な紅の花は梅ではなくて、木瓜の花ですね。配偶者から教えられます。あれっ、さっきのピンクと白の花ももしかしたら、木瓜の花?

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園内には中山晋平記念館があります。中山晋平が晩年に過ごした熱海の住居を梅園内に移築したものです。内部も見学できますが、パスします。

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入口近くに戻ってきました。初川に架かる漸佳橋が見下ろせます。

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大きな岩の上に垂れ下がる白梅の枝に風情を感じます。

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これで熱海梅園の初めての見物はおしまい。
梅園を出て、歩いて、来宮神社に向かいます。



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熱海逍遥:来宮神社のパワースポット、樹齢2000年の大楠

MOA美術館、海岸沿いの満開の桜、アカオハーブ&ローズガーデン、熱海梅園と熱海の町を巡りました。最後は樹齢2千年以上の大楠があるという来宮神社に行ってみましょう。
熱海梅園を出て、てくてくと歩いて、来宮神社に向かいます。やがて、東海道線を右手に見下ろします。来宮駅を過ぎると、来宮神社の近くに来た雰囲気が案内看板などから感じられます。
広い道路の交差点を渡ると、来宮神社の大きな鳥居の前に出ます。

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驚いたことに鳥居の前にスマホ撮影用の台があります。そういう時代なんですね。

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鳥居をくぐり、参道に入ると、左手には來宮総社 稲荷神社の赤い鳥居の連なりが見えます。

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本宮の前に出て、お参りします。

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本宮前の境内でしばらく休んで、さあ、神社を後にしようと参道を戻ります。鳥居の前あたりに来て、ふと、何か忘れていたことに気が付きます。そうです! ここはパワースポットの大楠を見に来たんでした。すっかり忘れていました。慌てて参道を引き返します。大楠は本宮の左横を抜けて、その奥にありました。さすがに巨大です。

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この樹齢2000年以上の大楠はその全貌がカメラでは捉えられません。ぐっと引いてみましょう。これでも大楠の上部が切れてしまいます。幹周りが23.9m、そして、高さは26mもあるんです。ここにも願い事をかかえたらしい若いカップルが来ています。彼らの願い事は何でしょうね。

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さらに引いてみますが、とても全貌は撮影できません。本州1位の巨樹だそうです。ちなみに日本1は鹿児島県姶良郡蒲生町にある蒲生八幡神社の「蒲生の大楠」だそうです。高さ30mもあるそうですが、樹齢は1600年です。樹齢ではこの来宮神社の大楠が上ですね。

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あやうく大楠を見逃すところでした。この大楠があるので、来宮神社という名前がつけられたようですね。もちろん、この大楠がご神木です。
今度こそ、本当に帰りましょう。ところが・・・



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熱海逍遥:来宮神社には2本の大楠、そして、美味しいお寿司で〆

MOA美術館、海岸沿いの満開の桜、アカオハーブ&ローズガーデン、熱海梅園、大楠がある来宮神社と熱海の町を巡っています。
樹齢2千年以上のパワースポットの大楠を見て、来宮神社を立ち去ろうとしています。

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本宮前を過ぎて、石段を下りて、鳥居に続く参道へ進みます。

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参道に下りると、左手に何ともう一本の大楠があるようです。
その名は第2大楠。先ほど見たのは第1大楠と言うのだそうです。この第2大楠は樹齢1300年超の大木で、約300年前に落雷を受けたにもかかわらず、生き延びたとのことです。
巨大な幹の中身は落雷で空っぽになっています。そこが祠になって、祭られています。大楠自体が神社みたいになっています。自然の力の凄さを感じます。

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2本の大楠をちゃんと見学し、今度こそ、来宮神社を後にします。

来宮駅から一区間、電車で熱海駅まで移動してもよかったのですが、ここは自分の足でてくてくと熱海駅まで歩いていきます。途中のお店で早めの夕食をいただくつもりです。しかし、結局、適当なお店がなくて、熱海駅まで歩いてしまいました。ほぼ30分の散策になりました。

さて、駅前の平和通り、仲見世通りで美味しそうなお店を物色します。結果、熱海の海鮮料理にすることにします。選んだお店は磯丸 平和通り店です。入店すると、きっちりとコロナ対策がされています。安心ですね。メニューを見ると、意外に価格が安くて、観光地料金ではないことに驚きます。
saraiは北海握り(2450円)。2種類の海老と中トロと大トロが最高です。

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配偶者はするが握り(2100円)。あなごと生シラスが素晴らしいですね。それにいくらとうにのサーモン軍艦巻きというありえない組み合わせの一品に驚愕します。

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この内容でこの料金は破格だねって、二人で盛り上がります。

美味しい夕食をいただいたところで熱海逍遥は完了。帰りの東海道線の電車の中はぐっすり寝込みました。歩き回って、ぐったりと疲れました。熱海に行って、温泉に入らなかったのかという突っ込みを受けそうですが、実はちゃんと入ったんです。それはブログでは秘密です。ご了承のほど、よろしくお願いします。



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TGVでボルドーに出発

TGVでボルドーに出発

2週間ほど、熱海逍遥の記事でこの“フランスの旅”(今から1年半前の旅)から遠のいていました。今日から“フランスの旅”に復帰します。前回はサン・セバスティアンSan Sebastián(バスク語: Donostia〔ドノスティア〕)から、バスク鉄道euskotren(バスク語: Eusko Trenbideak, スペイン語: Ferrocarriles Vascos)に乗って、アマラ駅Amaraからヘンダヤ駅Hendaia(バスク語、フランス語ではアンダイエ駅Hendaye)に移動したところでした。束の間のスペイン滞在を終えて、また、フランスに戻ったところです。この後、ワインの本場、ボルドーBordeauxに向かいます。


2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/6回目

アマラ駅Amaraからバスク鉄道euskotrenでヘンダヤ駅Hendaiaに着いたところです。駅を出ると、すぐ前にフランス国鉄SNCFのアンダイエ駅Hendayeがあります。

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このアンダイエ駅からは何とパリParisのモンパルナスMontparnasse行きの直通のTGV(テージェーベー)が日に数本出ています。その貴重な1本で今日の目的地ボルドーBordeauxに向かいます。ボルドーまでは2時間半ほどです。予定よりも30分早くアンダイエに着いたので、TGVへの乗り換えまでにたっぷりと時間があります。このアイダイエは国境の町ですが、駅前を見ると、特に何があるわけでもありません。たいして時間潰しもできませんね。

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アンダイエ駅の前から、バスク鉄道のヘンダヤ駅の小さな駅舎を眺めます。フランス国鉄からバスク鉄道への移動は1分ほどの至近距離です。

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これがフランス国鉄のアンダイエ駅の駅舎の正面です。結構、立派な駅です。

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駅前で面白いこともなさそうなので、TGVの出発まで20分以上ありますが、駅の構内に入りましょう。

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ホームに出ます。大きな鉄傘があります。パリからのTGVが遅れているせいか、パリ行のTGVも10分ほど出発が遅れるようです。しかし、今日はボルドーに行くだけなので、少々の遅れは何も問題ありません。ゆっくり、TGVが到着するのを待ちます。意外にこの駅でTGVを待つ乗客は多く、みんな仕方なく待っています。

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ようやくパリからのTGVが到着します。

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TGVはここが終着駅なので、折り返してボルドーに向かいます。ここが始発となります。車内清掃がある様です。しばらく、ドアが開くのを待ちます。このTGVは2階建てですね。

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掃除が終了し、ドアが開きます。大勢の乗客が乗り込もうとしています。指定席なので、そう慌てて乗り込む必要はありません。

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ドアは開いていますが、まだ、乗車できません。ファーストクラスの車両に並んでいる人は多くはありません。

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清掃のスタッフが引き上げのための作業をしています。もうすぐ、乗車開始でしょう。

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清掃用の小型トラックもやってきて、清掃スタッフが撤収していきます。

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発車数分前にようやく乗車。これがボルドーまでのTGVのファーストクラスのチケットです。一人23ユーロです。割引カードのCarte Avantage senior(カルト・アヴァンタージュ・シニヨール)で30%オフで購入したチケットです。10ユーロ割引になっています。

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予約したのは2階の席です。見晴らし抜群です。

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すぐに発車します。ボルドーまでの2時間半の鉄道旅を楽しんでいきましょう。



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テーマ : ヨーロッパ
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ボルドーへの鉄道旅:大西洋(ビスケー湾)を望む美しい風景

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/7回目

TGVは10分遅れでボルドーBordeauxに向かって、アンダイエ駅Hendayeを出発します。スペイン国境から離れていきますね。

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TGVはアンダイエの町の中を抜けていきます。

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アンダイエを出て、緑の中をしばらく走ると、次の町に入っていきます。シブールCiboureの町です。ここもまだ、バスク地方です。

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赤茶色の屋根の家々が並んでいます。

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万国旗の並ぶ橋のあるニヴェル川Nivelleを渡っていきます。

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川を渡ると、サン=ジャン=ド=リュズSaint-Jean-de-Luzです。ここもバスク地方の町です。昔は漁港の町でしたが、今はリゾート地です。サン=ジャン=ド=リュズ駅に停車します。

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リゾート地らしく、結構、人の乗り降りがあります。

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乗降が完了したところで、サン=ジャン=ド=リュズ駅を出発。

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サン=ジャン=ド=リュズの町の中を抜けていきます。意外に大きな町です。

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町並みも綺麗ですね。

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しばらく走ると海が見えてきます。大西洋です。正確に言うとビスケー湾Bay of Biscay(英語表記、フランス語ではガスコーニュ湾Golfe de Gascogne)です。

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TGVはしばらく海辺を走ります。

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ゲタリーGuétharyを通過します。かつては捕鯨港だった町ですが、今はリゾート地になっています。ちょうど、古い港の前を通過します。

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ゲタリーの駅前には美しい家々が並んでいます。

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TGVはビスケー湾沿いの美しい風景の中をひた走ります。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ボルドーへの鉄道旅:大西洋(ビスケー湾)沿いを走り抜けて、バイヨンヌへ

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/8回目

TGVはボルドーBordeauxに向かって、大西洋、ビスケー湾Bay of Biscay(英語表記、フランス語ではガスコーニュ湾Golfe de Gascogne)沿いを走っていきます。今はゲタリーGuétharyの町を通過しているところです

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車窓の左手には海が見えています。ビスケー湾です。

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バスク地方特有の赤茶色の屋根の家々の向こうに海が見えています。

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緑の中に町がすっぽりと収まったような美しい景色が続いています。

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町の向こうには、まだ、海が見えていますね。

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次第に海岸線が遠ざかっていきます。

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やがて、内陸部の町に入り、海は見えなくなります。

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生い茂る樹木の中を走りますが、樹木の間から、ムリスコ湖Lac de Mouriscotの水面が見えています。小さな湖です。

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次の駅、ビアリッツ駅Gare de Biarritzに到着します。

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大勢の乗客がこの駅で待っています。

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ビアリッツ駅を出て、10分ほど走ると、緑の森の向こうに教会の尖塔らしきものが見えてきます。次の駅、バイヨンヌBayonneに近づいたようです。

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やがて、アドゥール川Adourの鉄橋に差し掛かります。5人乗りボートの練習をしている人たちがいますね。

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考えてみれば、この川はちょうど1日前に渡ったばかりです。たった1日で戻ってきたことになります。旧市街の中心にあるバイヨンヌ・サント・マリー大聖堂Cathédrale Sainte-Marie de Bayonneも見えています。先ほど、緑の森越しに見えていた尖塔はこの教会でした。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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もうすぐ、バイヨンヌ駅に到着します。昨日はこの駅で乗り換えましたが、今日はこのまま、TGVでボルドーを目指します。



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ボルドーへの鉄道旅:バイヨンヌ、ダクスを過ぎて、沿線にはエリカの花

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アドゥール川を渡り、バイヨンヌの町の中を抜けて、バイヨンヌ駅に近づきます。

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バイヨンヌはフランス・バスク地方の中心都市で、昨日はルルドLourdesからの電車に乗って、ここで乗り換えて、サン・セバスティアンSan Sebastiánに向かいました。今日は逆のルートでサン・セバスティアンから、このバイヨンヌにやってきました。バイヨンヌ駅に到着後、今日はそのままTGVに乗ったまま、ホームを出発します。

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すぐに郊外に出ます。何か、ススキの穂のような雑草が茂っています。

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線路がたくさん並んでいます。車両基地なんでしょうか。その向こうには、アドゥール川の川面が見えています。もう、ビスケー湾に注ぎ出る河口に近いあたりです。

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このあたりも赤茶色の屋根の家々が並んでいますね。

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バイヨンヌから20分ほど走り、次の町に近づいてきます。温泉保養地としてしられるダクスDaxのようです。

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ダクス駅に到着。あっ、ここも昨日、通過した駅です。昨日はこの駅で乗降なしの停車で進行方向が反転して、焦りました。ということはここまでの区間は昨日も走った区間だったんです。

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今日は乗降ありの停車です。温泉地らしく、それなりの人の乗降があります。

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ダクス駅を出ると、ようやく、車掌さんが検札に周ってきます。ダクスからボルドーまでは1時間以上、ノンストップで走ります。チケットと割引カードのCarte Avantage senior(カルト・アヴァンタージュ・シニヨール)をテーブルの上に並べて、車掌さんを待ちます。

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無事に検札完了。

車窓を眺めていると、だんだん山がちになります。

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TGVは順調に走っていきます。このあたりは初めて通るので、馴染みがありません。ぼーっと車窓を眺めていると、鉄道の沿線にエリカが咲いています(ぼんやりと赤紫色に見えているのがエリカの花です)。

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群生とまでは言えないけれど、ボルドーまでずっとエリカが咲いています。

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線路の近くにだけ、エリカが延々と咲いています。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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しばらくはエリカの花を眺めていましょう。ボルドーへの到着にはまだ、1時間ほどかかります。



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戸田弥生の圧巻の美しい音色に酔う フランクのヴァイオリン・ソナタ@上大岡 ひまわりの郷 2021.3.21

戸田弥生は初めて聴きましたが、何と言っても、グァルネリ・デル・ジェスの美しい音色には参りました。音楽の基本は音の美しさであることを再認識させられます。ほとんど、その音色の美しさに酔っていました。大変な実力の持ち主です。何故、今まで聴かなかったんだろうと臍を噛む思いです。音程も安定していて素晴らしく、音楽表現もごく自然で無理がありません。日本のヴァイオリン界(そんな言葉ってあるのかな?)にはまだまだ逸材が多いようです。

冒頭のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」、スプリング・ソナタって言ったほうが分かりやすいですが、最初の一音を聴いただけで戸田弥生のヴァイオリンの音色の美しさに魅了されます。あの有名な美しい旋律がすっと心に入ってきます。何と自然で美しいんでしょう。理想的とも思える演奏です。この主題が演奏されるたびに心が癒される思いです。ベートーヴェンが極めて美しい作品を書いたことに感動も覚えます。その後の楽章もそのヴァイオリンの美しい音色に魅了されっぱなしでした。素晴らしいスプリング・ソナタでした。

次は何故か、野原みどりのピアノの独奏です。先ほどのベートーヴェンは室内楽的な演奏でしたが、このショパンはいかにもピアノの独奏という感じで低域から高域までバランスのとれた響きの美しい演奏です。初めて聴きましたが、この人もなかなかの実力です。日本のピアノ界(そんな言葉はあるのか?)も実力者が目白押しですね。

次はまた、デュオです。このラヴェルは戸田弥生は野太い音色のヴァイオリンで逞しさのある演奏です。後半のテンポ感の演奏は迫力があります。こういう演奏もするんですね。響きの美しさは相変わらずです。

休憩後、後半はフランクのヴァイオリン・ソナタです。またもや、戸田弥生のヴァイオリンは冒頭から、何とも美しい音色を聴かせてくれます。グァルネリ・デル・ジェスの素晴らしさを十全に活かしきった最高の演奏にただただ、うっとりと聴き入るのみです。saraiはかぶりつきの席で聴いているので、その弱音のかそけきニュアンスも聴き取れます。第1楽章の循環主題の美しい演奏にとても満足します。これまで美しいヴァイオリンの音色はたくさん聴いてきたつもりですが、その中でも最高級の折り紙を付けてよいと心の中で評価します。第2楽章に入っても、その美しい音色は続きます。美し過ぎるところが欠点とも言えるような贅沢な音楽です。第3楽章もこのヴァイオリンはよく鳴ります。そして、第4楽章に入ります。もう、耳がその美しさに麻痺したような感覚に陥ります。どんなパートも美しさの限りを尽くしたような響きです。いつまでも続いてほしい音楽です。30分ほどの大曲ですが、ただただ、美しいヴァイオリンの音色に魅了されているだけでした。終わってほしくない美の極致ですが、終わってみても満足感だけが残ります。

アンコールは少し抑えた演奏で、それほど美しい音色を表出しませんでした。彼女は自分でも美し過ぎる音色を恥じているのかしら。思いっ切り、美しい音色の路線を突き進んでいいのにと思います。シューマンとかブラームスではどんな演奏をするのか、猛烈に興味を抱きました。また、彼女のヴァイオリンを聴いてみましょう。
ところで途中でトークがありましたが、戸田弥生は福井出身のようです。saraiの愛妻と同郷なんですね。年齢的にはずい分、若いようですけどね。幼少時代は地元では天才の誉れだったんでしょうね。うーん、これから贔屓にしましょう。


今日のプログラムは以下です。

 戸田弥生 & 野原みどり デュオ・リサイタル

  ヴァイオリン:戸田弥生
  ピアノ:野原みどり

  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 Op.24「春」
  ショパン:ポロネーズ 第7番 Op.61 「幻想」 <ピアノ・ソロ>
  ラヴェル:ツィガーヌ

   《休憩》

  フランク: ヴァイオリン・ソナタ イ長調
 
   《アンコール》
     ファリャ :7つのスペイン民謡 から 第5曲 ナナ(子守歌) (ヴァイオリン編曲版)
     ドビュッシー :前奏曲集 第1巻 から 第8曲 亜麻色の髪の乙女 La fille aux cheveux de lin (ヴァイオリン編曲版)

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ 第5番「春」は以下のCDを聴きました。

 ギドン・クレーメル、マルタ・アルゲリッチ 1987年3月 ベルリン セッション録音
 
クレーメルとアルゲリッチのベートーヴェンのソナタ集は切れ味のある素晴らしい演奏ばかりです。こんな演奏を聴き逃がしていたとはね。ともかく聴いていて、気持ちのいいこと、この上ありません。


2曲目のショパンのポロネーズ 第7番 Op.61 「幻想」 は以下のCDを聴きました。

 マウリツィオ・ポリーニ 1975年11月、ウィーン セッション録音
 
期待したほどの演奏ではありません。もちろん、水準以上のレベルではありますが、うーんと唸るほどではありません。


3曲目のラヴェルのツィガーヌは以下のCDを聴きました。

 オーギュスタン・デュメイ、マリア・ジョアン・ピリス 1993年9月、10月 ミュンヘン セッション録音

デュメイの美しい音色が心地よい演奏。


4曲目のフランクのヴァイオリン・ソナタは以下のCDを聴きました。

 オーギュスタン・デュメイ、マリア・ジョアン・ピリス 1993年9月、10月 ミュンヘン セッション録音

安定した美しい演奏で魅了してくれます。このコンビは何を弾かせても素晴らしい演奏をしてくれます。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ボルドーへの鉄道旅:ボルドーに無事到着するも、トラム運休のため代行バスで旧市街へ

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/10回目

TGVはボルドーBordeauxに向かって、内陸部を走っていきます。もう、ボルドーまではノンストップで走ります。沿線には、赤紫色のエリカの花が咲いています。

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エリカの花も含めて、沿線の風景はずっと変わりません。たまにこういうソーラー発電のプラントも現れます。世界中、この風景は当たり前になりましたね。フランスは原発が主流で、太陽光発電はドイツの専売特許だと思っていましたが、必ずしもそういうわけではなさそうです。

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また、何もない原野が続きます。

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空は晴れていますが、向こうの方に黒い雲が見えます。このところ、ずっと晴れてますから、そろそろ雨も覚悟しないといけませんね。と、突然道路がビショビショの街が現れ、傘をさしている人がいます。さっきの黒雲が通過したのかしら。
40分ほど走って、ボルドーには少し遅れて到着します。

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ここまでの鉄道ルートを地図で確認しておきましょう。

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ボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux St Jeanの巨大な大屋根にTGVはすっぽりと収まっています。この大屋根はあのエッフェルが指揮して造ったそうです。

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TGVはボルドー・サンジャン駅の1番ホームに着きました。ここまで乗ってきたTGVはここからパリのモンパルナス駅Montparnasseに向かいます。

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駅前に出て、とりあえず、トラム乗り場に向かいます。

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サン・ジャン駅はさすがに風格ある建物です。

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トラム乗り場に着くと、トラムC線は事前の調査通り、現在運休中です。代行バスの案内が出ています。

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事前の調査では、HPにトラムC線はボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux Saint-Jeanとカンコンス広場Quinconcesの間は10月末まで運休だという記事がありました。何やら、路線の途中にあるサリニエール通りSalinièresのパーキングで火災があり、安全状況が確認できるまでは運休するというものです。その代替策として、代行バスBUS-Cなるものをお昼は5分間隔で走らせるということが告知されていました。駅前の乗り場が少し遠くなって、歩いて4分ほどかかるようです。代替バスの運行ルートはほぼ、トラムと並行したルートです。以下がそのルートです。

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どうやら代行バスは頻繁に走っているようです。トラム乗り場から代行バスのバス停まで少し歩かされますが、仕方ありませんね。代行バスに乗って、旧市街のカンコンス広場まで行きます。
代行バスで無事にカンコンス広場に到着します。結局、ボルドー・サンジャン駅に到着後、カンコンス広場までの移動に40分ほどかかってしまいました。

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カンコンス広場は緑の多い、気持ちの良い広場です。

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ここから、今夜泊まるホテルに向かいます。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ボルドー散策:美しきサンタンドレ大聖堂

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/11回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ鉄道旅で移動し、ボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux St Jeanから旧市街のカンコンス広場Quinconcesまで運休中のトラムの代行バスに乗って、ようやく到着したところです。5時間と少しの大移動でした。
カンコンス広場からはスマホのナビソフトの助けを借りて、少し歩いてホテルに到着。今日のホテルはオテル ドゥ フランスHôtel de France Bordeaux。中級ホテルの筈です。ホテルに入ると、レセプション前から何と急な階段だけが続いています。エレベーターなどまったく見当たりません。ホテルのおばさんはsaraiたちの重そうなスーツケースを見ると、何かぶつぶつフランス語をしゃべりながら、合間によく分からない英語を発して、セカンドフロアの部屋を用意していたけど、ファーストフロアに変えましょう。それでいいわねって言ってます。はいはい、それで結構です。配偶者は重い方のスーツケースは当面、中身が必要ない(オペラのための衣装が大半)ので、それはレセプションで預かってもらいましょうとのこと。カルカソンヌのホテルもエレベーターがなかったので、そうしたんです。二人でスーツケース一つを担いで、階段を上ります。ところがこの建物はファーストフロアというのは2階ではなくて、実質、3階です。うへっ、疲れた。こういうことの連続で疲れが溜まるんです。安いホテルを選択する報いがこういう形でやってきます。中級ホテルどころではありません。
部屋は狭いけど、こざっぱりしています。

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当然、バスタブなどある筈もありません。

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これまた当然ですが、エアコンはなし・・・代わりに扇風機が置いてあります。

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まずは部屋から携帯でお目当てのレストランに予約を入れます。このレストランは日本語で対応してくれるそうですが、どうでしょう。実際、もしもしと日本語で呼びかけてみると、しっかりした日本語で返事が返ってきます。英語すら通じないレストランもあるのに、日本語で予約できるのは助かります。開店直後の7時半に予約。現在はまだ、6時前です。それまではちょっとだけ、ボルドーの町歩きをします。ボルドーを訪れるのはこれが初めてです。まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxに直行します。ホテルからはほぼまっすぐ歩いて、10分足らずで大聖堂前のペイ・ベルラン広場Place Pey Berlandに到着します。ホテルは立地だけは最高です。

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ペイ・ベルラン広場に隣接するジャン・ムーラン広場の中央の石の台座には、「グロリア・ヴィクティスGloria Victis-敗者への栄誉」と題されたフランスの彫刻家アントニン・メルシエAntonin Merciéによるブロンズ彫刻があります。この彫刻は、1871年にフランスがプロイセンに敗北した後に、1870年の普仏戦争の犠牲者である兵士の英雄へのオマージュと愛国心を称賛するために作られました。なお、このブロンズ彫刻のオリジナルはパリのプティ・パレ美術館Petit Palais, Musée des Beaux-Arts de la Ville de Parisにあります。

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大聖堂前のペイ・ベルラン広場は多くの観光客であふれています。

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ヨーロッパの町はどこも教会の建築が凄い! サンタンドレ大聖堂の威容に圧倒されます。北側の素晴らしいファサードです。

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巨大な建物なので、その全容は一望できません。これは左側の部分です。左端に独立した鐘楼、ペイ・ベルラン塔Tour Pey Berlandが建っています。高さは66mですが、周りに高い建物がないので、塔の上からの眺望は素晴らしいそうです。登ってみたいところですが、231段の階段を自力で登らないといけないようです。現在の体調では無理ですね。毎日の強行軍で結構疲れています。

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これが中央から右側の部分です。

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ペイ・ベルラン広場から、ここまで歩いてきた通り、ヴィタル・カルル通りRue Vital Carlesを振り返ります。さほど広くはありませんが、トラムの走る通りです。

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そのヴィタル・カルル通りのペイ・ベルラン広場寄りに先ほど見たブロンズ彫刻「グロリア・ヴィクティスGloria Victis-敗者への栄誉」があるジャン・ムーラン広場があり、緑の樹木に覆われています。

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その左手には、カフェのある、どっしりとしたバロック様式の建物があります。このカフェはカフェ・フランセCafé Français、テラス席からはサンタンドレ大聖堂のファサードを真正面から眺められます。

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さて、大聖堂の北側ファサードの中央にある北門に近づいてみましょう。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もうしばらく、この美しい宗教建築物、サンタンドレ大聖堂を内部も含めて、鑑賞しましょう。



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ボルドー散策:サンタンドレ大聖堂の北門と内部のゴシック様式の美

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/12回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへやってきて、ホテルにいったん落ち着いたところで、ディナーの前に旧市街をちょっと散策します。
まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxにやってきました。その威容に驚きながら、大聖堂の北側ファサードの中央にある北門に近づきます。美しいバラ窓の下に素晴らしく精巧な彫刻が全面に施されています。

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このサンタンドレ大聖堂はフランス大革命後の破壊行為と19世紀の大規模な火災の被害を受けましたが、見事に再建されました。ところで大きな扉口が北側の側面にあるのは、本来の西側にはガロ・ロマン期の城壁が接していたためです。今では城壁が取り壊されているので、西側に大きな扉口がないのは奇異に感じてしまいます。この北門の少し西側には王の扉口Portail Royalがあります。この扉は閉じられていて、出入りできません。この扉口では13世紀最高傑作のゴシック様式の精華を見ることができます。扉口の上のタンパンは、最後の審判の彫刻で飾られています。
さて、北門とその上のバラ窓は2つの尖塔の下にあります。尖塔の下の部分全体を眺めます。華やかなフランボワイアン・ゴシック様式で美しく装飾されています。北門は王の扉口の少し後の1330年の作です。

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北門の扉口の上には3段になったタンパンの彫刻があります。下から順に、最後の晩餐、12使徒に囲まれたキリストの昇天、最後の審判の彫刻です。タンパンの上には聖人像が3段になって並んでいます。とても見事な彫刻作品です。

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扉口の右側部分です。

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扉口の左側部分です。

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大勢の人がこの扉口から中に入っていきます。我々も尖塔を見上げながら、中に入ります。

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内部は天井の高いゴシック空間が広がっています。

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このサンタンドレ大聖堂のゴシック様式の内部空間の広いことに驚かされます。大きな教会2個分くらいの大きさです。それにステンドグラスが美しいです。

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ちょうどミサの最中ですが、大聖堂の大きな内部にはいくつもの礼拝堂があり、そのひとつでミサをやっているので、内部見学には支障ありません。しっかりと見学させてもらいます。
主祭壇の前です。内陣奥のステンドグラスが美しいですね。

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北門の上にある大きなバラ窓です。

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南側面にあるバラ窓です。素晴らしいです。

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巨大なパイプオルガンがあります。

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オルガニストが鍵盤の前に座っています。演奏が始まりそうです。

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美しい彫像があります。この大聖堂の司教だった人でしょうか。

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側廊を巡ります。

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もう少し見学していきましょう。



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ボルドー散策:サンタンドレ大聖堂のフランボワイアン・ゴシック様式の美を堪能

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/13回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ移動し、早速、ボルドーの旧市街を散策しています。
まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxにやってきました。大聖堂の北側ファサードの中央にある北門から内部に入って、ゴシック様式の美を鑑賞しています。
側廊の傍らにびっくりするほど美しい天使の像が置いてあります。

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もうひとつ、対になるような天使像があります。

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美しいステンドグラスのある礼拝堂があります。優しい色合いのステンドグラスグラスを通して、柔らかな光が満ちています。

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お決まりの聖母子像があります。

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側廊を巡ると、美しい彫像や礼拝堂にしばしば目を奪われます。

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側廊巡りもほぼ終えました。

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再び、身廊に戻り、主祭壇、内陣を最後に眺めて、大聖堂の内部鑑賞は完了します。

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北門から外に出て、大聖堂とは少し離れて立つ鐘楼、ペイ・ベルラン塔Tour Pey Berlandを眺めます。いかにも塔の上からの眺めがよさそうですが、ここは自重して、登るのはやめときましょう。

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ペイ・ベルラン塔のほうから、サンタンドレ大聖堂を眺めます。北門の上に建つ2本の尖塔が聳えています。

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少し離れて、サンタンドレ大聖堂の全容を東側から眺めます。壮麗な建物です。

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サンタンドレ大聖堂の北側にはペイ・ベルラン広場Place Pey Berlandが広がっています。その広場の奥、西側にはボルドー市庁舎Hôtel de ville de Bordeauxが見えています。このネオクラシック様式の建物は、ボルドー大司教となったフェルディナン=マクシミリアン=メリアデック・ド・ロアンが1771年に建てたものです。この建物はロアン宮殿Palais Rohanの別名でも呼ばれています。

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さあ、ホテルに戻りましょう。ボルドー散策と言ってもこのサンタンドレ大聖堂を見るだけになってしまいましたが、レストランの予約時間まで1時間を切ってしまいました。堂々とした建築の立ち並ぶトラムの走る通り、ヴィタル・カルル通りRue Vital Carlesを抜けていきます。

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散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ホテルに戻って、一服して、ワインの町、ボルドーのフランス料理店、ナマNamaでディナーをいただきます。今日は何が食べられるかな。リヨン以来、フランス・スペインで毎日のように美味しい料理を堪能しています。



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ボルドー散策:ヴィタル・カルル通りは先進的な街路、トランジットモール。トランジットモールって?

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/14回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ移動し、早速、ボルドーの旧市街を散策しています。
まずはボルドーで1番の規模と歴史を誇るサンタンドレ大聖堂Cathédrale Saint-André de Bordeauxのゴシック様式の美を鑑賞しました。
ホテルに戻って、一服して、ワインの町、ボルドーのフランス料理店、ナマNamaでディナーをいただくことにします。
サンタンドレ大聖堂を後ろに見ながら、ヴィタル・カルル通りRue Vital Carlesをホテルに向かって進みます。

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サンタンドレ大聖堂を離れるにつれて、その2つの尖塔の全体が見えてきます。

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ポクラン・モリエール通りRue Poquelin Molièreとの4つ角を過ぎます。どの路地も多くの人が歩いています。ボルドーはなかなかの大都会ですね。

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本屋さんの前を通り過ぎます。文化的な国であるとsaraiが感じるフランスの書店は何故か気にかかります。

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後ろを振り返ると大聖堂の尖塔の姿が小さくなりました。

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このトラムの走る通り、ヴィタル・カルル通りの周りの建物は高さも統一され、バルコニーの美しい手摺がとても印象的です。この通りは人とトラムだけが通行でき、車の侵入は許されていません。こういう街路のことをトランジットモールと呼ぶんだそうです。フランスでは、マルセイユ、ニース、モンペリエなどで実用化され、スイスでもチューリッヒのバーンホフ通りに例を見ることができます。

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トラムがやってきます。最新式のLRT(ライトレールトランジットLight rail transit)ですね。架線がないので、すっきりしています。給電は路面の第三軌条のレールから行っているそうです。古都の景観を損なわない素晴らしいトラムです。我が国でも、京都あたりでこのLRTを採用して、市電復活というのはいかがでしょう。四条通りと河原町通りがこのようなLRTでトランジットモール化されると一段と観光促進になると思いませんか?

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やがて、広い通りのアンタンダンス広場Cours de l'Intendanceに出ました。ヴィタル・カルル通りはこの広い通りにぶつかって消滅します。トラムもこの通りで右に曲がって、ボルドー国立歌劇場・大劇場
Opéra National de Bordeaux - Grand-Théâtreのほうに向かっていきます。宿泊しているホテルもすぐ近くで歩いて1分ほどです。

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ホテルに戻ろうとすると、配偶者から、町の観察のためには大きなスーパーに立ち寄らねばという提案があります。ホテルのすぐ近くの円形の広場、グラン・オム広場Place des Grands Hommesには、大きなショッピングモール、ラ・ギャルリー・デ・グラン・オムLa Galerie des Grands Hommesがあります。ちょっと見学してみましょう。中に入ると、町の真ん中のショッピングモールにふさわしく、店内はお洒落な感じです。

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ここには大手スーパーチェーンのカルフールの店舗が入っています。お寿司もカップ麺もあります。さすがボルドーです。ヨーロッパのほかのスーパーに負けない品揃えですね。

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これから、フランス料理を食べに行くのに、思わず、夜食用にとお寿司を買ってしまいます。馬鹿ですね。

で、スーパーを出ようとすると、物凄い夕立があったのか、道路はビショビショ、傘を手にする人がいます。もう止んでますけどね。ほんの10分ほどのスーパーの店内チェックだったのに、その間、外は大変だったようです。知らぬ間の夕立でよかったです。

ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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いったん、ホテルに戻った後、時間になり、予約したフランス料理店、ナマNAMAへ向かいます。いざ、ディナーです。



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北村朋幹凄し!徹底した個性派ピアニストに驚愕 井上道義&東響@サントリーホール 2021.3.27

今日のコンサートは東響の美しいアンサンブルを楽しみに足を運びました。その目的は果たされましたが、若手ピアニスト、北村朋幹(名前はともきと言うんだそうです)の個性的で実にインパクトのあるピアノ演奏にすっかり、魅了されました。ベートーヴェンは予習でも聴いたアラウのようなドイツ的な重厚な響きが好みですが、そういうことではなくて、北村朋幹のような独自の音楽観での瑞々しい演奏に接すると無性に嬉しくなります。これまで聴いたピアニストでは、ピョートル・アンデルジェフスキに似たタイプに思えますが、それ以上に自分自身で考え抜いた構想の音楽を披瀝できるところに驚きを禁じ得ません。ベートーヴェンのピアノ協奏曲 第4番の冒頭の独奏パートを聴いて、おおっと驚きます。弱音でしみじみとした表現の何とも美しいこと。冒頭の独奏でこの曲のあり方を決めてしまったかのように思えます。事実、続くオーケストラのパートもその路線上の音楽です。ピアノの独奏を引き継いだ指揮の井上道義と東響の演奏も見事ですけどね。北村朋幹のピアノはざっくりと一言で言えば、ピュアーでリリシズムに満ちた音楽表現です。スケール感とか、重量感とかの表現とは一線を画しています。しかし、オーケストラと協奏しても、そのきらきらした存在感は色を失うことはありません。明快なタッチでベートーヴェンの本質に切り込んでいきます。もしかしたら、ベートーヴェンは大げさな音楽ではなくて、こういうリリシズムにあふれた音楽を作り上げたんじゃないかという説得力に満ちています。ベートーヴェンの時代のフォルテピアノでは、こういう軽快で繊細な音楽こそがあり得た音楽表現であったという思いに駆られます。それにしても、北村朋幹のピアノの抒情感にあふれた美しく、粒立ちのよい響きには参ります。瑞々しさにあふれた第1楽章に大変、感銘を覚えました。第2楽章のオーケストラとの対話でも、北村朋幹のピアノのリリシズムは冴え渡ります。いつもはこの楽章はオーケストラと対峙する存在として、ピアノがオーケストラに抗っているように感じますが、今日は違って聴こえます。やさしく寄り添いあっているように感じます。優しく対話ながら、融合していく過程を聴くかの如くです。一転して、第3楽章は軽やかに疾走していきます。例えれば、ジャズのノリのような感覚に陥ります。それにしても、北村朋幹のピアノの軽やかなタッチはまるで作曲家自身が即興的に演奏しているように錯覚します。ベートーヴェンというよりもモーツァルト的な雰囲気です。軽やかな疾走の果てに心地よいフィナーレです。こんなベートーヴェンがあったとは思いもしませんでした。素晴らしい演奏を聴かせてもらいました。恐るべき若手ピアニストに脱帽! 彼が弾くモーツァルトが聴きたくなりました。もちろん、ピアノ協奏曲です。それにシューマンの独奏曲も聴きたいと思っていたら、なんとアンコール曲がシューマンのような抒情に満ちた曲です。うっとりと聴いていました。後で調べると、シューマンの子供のためのピアノ曲でした。
コロナ禍で日本人演奏家を聴く機会が増えて、逸材が多くいることに今さらながら驚きます。特にピアニストはみな素晴らし過ぎて、贔屓が増え過ぎて、そのフォローに悲鳴を挙げたくなる感じです。もちろん、嬉しい悲鳴です。

後半は大編成のオーケストラに衣替えしてのショスタコーヴィチの交響曲です。痛烈で豪快な演奏は圧巻です。ただ、ショスタコーヴィチとしてはあまりに能天気に思えます。演奏は派手な井上道義の指揮、東響の低弦の底力と高弦の美しいアンサンブルがフルに機能して、素晴らしいとしか言えません。演奏は100点、音楽自体は50点かな。第4番とか、第8番とか、第10番とかだったら、どうだったんでしょう。それにしても今日のプログラムは全体に短かったですね。いくら拍手しても軽く8時前には完了。コロナ禍では最良のプログラムかもしれません。とは言え、とても満足できたコンサートでした。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:井上道義
  ピアノ:北村朋幹
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  ベートーヴェン : ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 Op.58

  《アンコール》シューマン:『子どものためのアルバム』Op.68より 第15曲「春の歌」 

  《休憩》

  ショスタコーヴィチ : 交響曲 第6番 ロ短調 Op.54


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベートーヴェンのピアノ協奏曲 第4番を予習したCDは以下です。

  クラウディオ・アラウ、ベルナルト・ハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1964年4月 アムステルダム、コンセルトヘボウ セッション録音

何度聴いても素晴らしい。アラウの重厚で溜めのきいたピアノとハイティンクの安定した指揮でアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の美しい響きとくれば、何を言うこともありません。第2楽章のピアノとオーケストラの対話の素晴らしいことが特筆されます。


2曲目のショスタコーヴィチの交響曲 第6番を予習したCDは以下です。

  エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル 1972年1月27日、モスクワ音楽院大ホール ライヴ録音

この曲を初演したムラヴィンスキーとレニングラード・フィルはさすがに文句ない演奏です。


閑話休題。サントリーホールのあるアークヒルズ横の桜坂です。

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今は満開の桜です。コロナ禍で見物の人も少ないです。

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アークヒルズの高層ビルに桜が映えています。

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さっと見て、さっと立ち去りました。コンサート前のちょっとした楽しみでした。



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       北村朋幹,  

ボルドーで美味しいディナーを日本語対応のフランス料理店ナマNamaで

2019年9月21日土曜日@サン・セバスティアン~ボルドー/15回目

サン・セバスティアンSan SebastiánからボルドーBordeauxへ移動し、早速、ボルドーの旧市街を散策しました。
ホテルに戻って、一服後、ワインの町、ボルドーのフランス料理店、ナマNamaにディナーをいただきに出かけます。10分も歩かずに到着します。
レストランはまだ、開店早々なので、客は数組だけでテーブルは空いています。店内は明るくて健康的な雰囲気です。

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テーブル席に案内されます。すっきりと美しいテーブルセッティングです。

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キッチンはオープンスタイルで、調理している様子が見通せます。なかなか、お洒落なレストランです。

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ここのスタッフはフランス人ですが、ちゃんとした日本語で対応してくれます。料理はお任せコースのみだそうです。それをお願いします。もちろん、ボルドーのワインもお願いします。
だんだん客は増え、ほぼ満席となります。人気店のようです。日本語対応ありという案内書のせいでしょうが、日本人のカップルが3組。あとは地元の人です。

最初に、前前菜。お店のスタッフにこの料理は何か当ててくださいと言われます。一口いただいて、ガスパッチョ! スペインでの忘れ物をここでいただけるとは奇跡です。スタッフのお兄さんに、ガスパッチョと答えると、すごい!よく分かりましたねと言われます。特徴があるので、食べた人は分かるし、食べたことのない人には分からないだけです。サン・セバスティアンで食べれなかったことを話すと、サン・セバスティアンのツーリストインフォメーションの人と同じ説明をしてくれます。ガスパッチョの複雑な味わいに感銘を受けます。

前菜は何とシメサバ。ここはフランス料理のお店ですよ。

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でも、違和感なく食べられます。確かにシメサバですが、ちゃんとフランス料理になっているから不思議です。

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メインは鴨の大きな肉のロースト。

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かなり悩んだけど、鴨肉よねと言うと、魚と肉の両方当てたのは凄いと褒められます。この鴨肉がとっても美味しかったんです。リヨンで食べられなかった鴨肉をここで食べられて幸運です。

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フランス料理のお店ですから、フランスパンは当然、美味です。

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デザートは、果物がいっぱいのゆずのアイスクリームに面白いものが乗っています。苔むした庭のイメージかと思うのですが、細かいクッキーで色付けが炭だそうです。

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1杯のワインでsaraiはすっかり酔ってしまいました。
このレストランは料金もとってもリーズナブル。それでいて、ディナーはとても美味しかったです。このボルドーも美食の町ですね。連日連夜、美味しいグルメをいただいて、幸せです。

ご機嫌でホテルへ帰着。

明日はボルドーで1日ワイナリーツアーに参加します。あえて、日本語のツアーを選びました。ワインの俄か勉強もして意欲満々です。遂に天候が崩れてきたので、何とか好天を期待したいものです。長期間に渡る旅ももう残すところ1週間ほどです。最後のラストスパートに入ります。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオンのワイナリーへ

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ

旅の19日目、ワインの町、ボルドーBordeauxの2日目です。

朝起きると、外はザーザーという雨の音です。遂に降ってきましたね。今日は、ワイナリーツアーなので、降っても被害は最小ですが、やはり晴れた方がよいに決まっています。
今日はワイナリーツアーに参加するのでわがままに朝寝坊はできません。しっかり起きて、荷物をホテルのレセプションに預け、チェックアウトし、身軽になって、傘をさしてワイナリーツアーの集合場所、カンコンス広場Quinconcesに向かいます。歩いて10分ほどで到着。風まじりの強い雨が降っています。足元は水溜まりで、なんだか悲しいです。この旅で傘をさすのは初めてです。せっかく、美しいワイン畑巡りなのに残念です。広大なカンコンス広場で集合場所を見極めて歩いていくと、今日のガイド兼ドライバーの日本人女性が駆け寄ってきます。華奢で控えめ、それでいてしっかりした女性。ボルドーに暮らして20年だそうです。今日1日、お世話になります。集合場所では、既に日本人女性2人組が待っています。もう一組は2歳の男児を連れた若いご夫婦とのことで、ワンボックスカーに乗り込んで彼らの待つホテルまで迎えに行きます。これで全員揃いました。出発です。しっかり降る雨に、気勢があがりません。女性二人は、40代のキャリアウーマン。女性の生き方は難しいとの話題で話し込みます。ま、配偶者が一方的におしゃべりしていた感じですけどね。
強い雨に打たれながら、8人の乗ったワンボックスカーは最初のワイナリー見学のサンテミリオンSaint Emilionに向かってひた走ります。意外にも高速道路を走行します。ガロンヌ川Garonne、ドルドーニュ川Dordogneを渡って、右岸にはいり、ポムロールPomerol地区をかすって、サンテミリオン地区に入ります。周りには、ワイン畑が広がります。

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ここで、ボルドー地方の主なワイン生産地を地図で確認しておきましょう。ガロンヌ川とドルドーニュ川、そして、これらが合流したジロンド川の流域でワインが生産されています。高級ワインの生産地はメドック、グラーヴ、サンテミリオン、ポムロール、ソーテルヌが挙げられます。

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今日の1日ワイナリーツアーでは、サンテミリオンとメドックの中のマルゴー地区の2つのワイナリーを訪問して、醸造所の見学とテイスティングを体験します。5大シャトー(シャトー・マルゴーなど)でも外からの写真撮影を予定しています。
ちなみにボルドーのワインはフルボディの赤ワインが特徴で、カベルネ・ソーヴィニョンを主にメルロー種などをブレンドしたメドック地区の有名シャトーのワインが世界をリードしているとのこと。イギリスの貴族階級の愛されたクラレットはボルドー産のワインのことだったそうです。

ワイン畑の向こうにはシャトーと思われる建物が点在しています。

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右手に大きなシャトーが見えています。

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強い雨に打たれながら、車はワイン畑の中を走っていきます。

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右手には、素敵なシャトーの門があります。シャトー・フラン・メイヌChâteau Franc Mayneです。行く手には、シャトー・オンブ・トゥール・プーレChâteau Ambe Tour Pourretの建物が見えています。

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どこまでもワイン畑が続いています。

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右手には有名シャトーが並んでいるようです。

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やがて、前方にサンテミリオンの村の中心地が見えてきます。モノリス教会Monolithic Church of Saint-Emilionの尖塔の先端が頭を出しています。

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強い雨が降り続いています。

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だんだん、サンテミリオンの村の中心地に近づきます。

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やがて、村の入り口の前のグランデ壁Les Grandes Muraillesを通過します。近すぎて、部分的な写真になってしまいました。昔のサンテミリオンの入口の城壁の廃墟です。

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ここからサンテミリオンの村の中心地を通り過ぎて、目的のワイナリーに向かいます。



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音楽が聖なるものに昇華する瞬間(とき)に感動は生まれる クァルテット・アルモニコ@鶴見サルビアホール 2021.3.30

久しぶりの100席限定の鶴見サルビアホール(音楽ホール)。今日は席数を半減せずに満席の公演です。コロナ禍でも、室内楽ファンは健在です。常連さんの顔がずらっと並んでいます。

クァルテット・アルモニコは初聴きです。てっきり若手だと思っていたら、意外にベテランなのだそうです。芸大の学生時代に結成以来、既に26年経ち、ウィーンでも研鑽を積んできたそうですが、出産などで途中、ブランクもあったそうです。さすがに技術的には高いレベルですが、曲によって、出来が異なります。実力をすべてにおいて出し切るだけの練習量が不足しているのではないかと想像されます。これから、徐々に本来の力を発揮していくような予感がします。これからの活躍を期待しましょう。

さて、今日の演奏ですが、最初のハイドンの「皇帝」は第1楽章は緊張感が漲っていますが、少し、力み過ぎで上滑り気味。第2楽章以降、徐々にアンサンブルがよくなります。まあまあの演奏でしょうか。
2曲目のドヴォルザークの「アメリカ」は本来の力を発揮した見事な演奏。これくらい弾ければ文句ありません。とりわけ、第2楽章の美しい響きにはうっとりと聴き入りました。

前半は2曲の有名曲でしたが、休憩後の後半は名曲中の名曲、ベートーヴェンの晩年の傑作、弦楽四重奏曲第15番です。どう弾くのか、聴く前は不安でしたが、事実、第1楽章の入りは微妙な感じです。手探り状態で弾いている感じで、聴いている方としても変な緊張感があります。しかし、次第に集中力が増して、第3楽章では弾く演奏者も聴いている聴衆も音楽に没入していきます。ホール全体が一体化して、ベートーヴェンの晩年の高い境地の音楽以上の音楽にみなの心が満たされていきます。ベートーヴェン晩年の弦楽四重奏曲3曲(第13番~第15番)はやはり、人類が生み出した最高の音楽であることを痛切に感じます。楽章後半のコラールにも例えられる寂漠とした音楽の寂寥感に感極まります。長い楽章ですが、じっと聴き入るのみです。彼女たちの演奏も最高レベルに達します。第3楽章が終わった後の休止でこの音楽が終わったような達成感があります。しかし、第4楽章もカタルシスのような感じで無理なく続いていきます。そして、短い休止で第5楽章に入ります。素晴らしい演奏に高潮していきます。たまらず、強い感動に襲われます。ベートーヴェンが達したものが何であったのか・・・苦しみの後の悟りとも、あるいはそれでも人間は生きていくという決意とも思えるような音楽を彼女たち(彼ら)は魂の声として表現していきます。そういう意味での美しい音楽です。第3楽章以降はまさに神の恩寵のような素晴らしい演奏でした。

アンコールはハイドンが完成させた最後の弦楽四重奏曲の最後の楽章。これは完璧な演奏でした。これなら、本編も「皇帝」ではなく、こちらの「雲がゆくまで待とう」を聴きたかった気分ですが、終わりよければ、すべてよし。

数年後のクァルテット・アルモニコがさらなるレベルに達していることを願わずにはいられません。精進してくださいね。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:クァルテット・アルモニコ
   菅谷早葉 vn   生田絵美 vn  阪本奈津子 va   松本卓以 vc

   ハイドン:弦楽四重奏曲 第77(62)番 ハ長調 Op.76-3 Hob. III. 77「皇帝」
   ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」

   《休憩》

  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132

   《アンコール》
    ハイドン:弦楽四重奏曲 第82(67)番 ヘ長調 Op.77-2 Hob.III:82「雲がゆくまで待とう」 から 第3楽章

最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲 第77(62)番 「皇帝」は以下のLPレコードを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1963年9月 ドイツ、ハノーファー セッション録音

アマデウス弦楽四重奏団のLPレコードのほぼすべてのコレクションを収集し終えて、順次、聴いているところです。これはアマデウス四重奏団にしてはまあまあの演奏ですね。


2曲目のドヴォルザークの弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」は以下のLPレコードを聴きました。

 スメタナ弦楽四重奏団 1980年 神戸文化会館 ライヴ録音

ドヴォルザークの弦楽四重奏曲 「アメリカ」と言えば、スメタナ弦楽四重奏団。学生時代に京都で実演に接した記憶がいまだに鮮烈に思い出されます。このレコードはその時よりも後の来日時の録音で素晴らしい響きが聴けます。


3曲目のベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 Op.132は以下のLPレコードを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1962年4月 ベルリン セッション録音

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲もアマデウス弦楽四重奏団のLPレコードで順次聴いています。Op.18の6曲は素晴らしい演奏です。後期のこの曲も安定した演奏です。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオンの周りの美しいワイン畑

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/2回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。日本人女性のガイドが運転するワンボックスカーに3組、7人が乗り込んで、最初にワイナリー見学するサンテミリオンSaint Emilionに向かって走ります。ガロンヌ川Garonne、ドルドーニュ川Dordogneを渡って、右岸にはいり、サンテミリオン地区に入ります。やがて、サンテミリオン村の入口に着き、そこから右折して、村の周りを巡ります。右手にはサンテミリオン村の周りに広がるワイン畑が強い雨を受けながら、美しい姿を見せています。ちょうど、葡萄の摘み取り時期です。

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村の周りの駐車場は朝から満車状態ですね。

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道の左側には、古びた石造りの建物がひっそりと佇んでいます。

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村の外周道路を走っていきます。正面には、シャトー・カノンChâteau Canonの門がありますが、左に折れて、さらに村の外周を走っていきます。

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低い石塀の向こうには、どこまでもどこまでもワイン畑が広がっています。これがサンテミリオンなんですね。凄い!

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ワイン畑の中には時折、シャトーの建物が見えます。ちなみにシャトーというのは文字通り、城や館という意味ですが、ワインの世界では、ブドウ園を持ち、ワインを醸造している生産者やブドウ園そのもののことです。ボルドーでは、このシャトーが約8000もあるそうです。もっともシャトーで造られたワインすべてがシャトーワインを名乗れるわけではなく、ブドウ栽培から瓶詰まで一貫してシャトーで造られたワインのみがシャトーワインとして、ラベルに表示できます。実のところ、ボルドーの葡萄栽培者の8割は瓶詰め施設を持てず、造ったワインをワイン商や組合に売っているそうです。ほんの一部だけがシャトーワインとして、超高級ワインを造っています。そういう感慨に浸りながら、サンテミリオンのワイン畑の中を走っていきます。

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サンテミリオン村の周りには、低い石塀に区切られた広大なワイン畑が延々と続きます。

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やがて、村の外周から離れて、ワイン畑の間を走り始めます。

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時折、道路の分かれ道に道標があります。このあたりの道標にはシャトー名がずらっと並んでいます。みな、有名シャトーなんでしょう。

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下り坂に差し掛かると、前方には視界に入る限り、地平線の彼方まで、膨大なワイン畑が続きます。こんなにワインを造って、一体、誰が飲むのって思います。

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珍しく、道の右側には葡萄の木がない野原があります。野原の先にはもちろん、ワイン畑が広がり、その先にサンテミリオンのワイン組合の大きな建物が見えます。ワイン販売のお店があるようです。

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日本人女性のガイドさんはその華奢な体に似合わずにタフなハンドルさばきで疲れも見せずに周りの様子を説明しながら、車をスムーズに走らせていきます。ボルドーでは有名なガイドさんのようで、ワインのサイトでもよく写真を見かけるので、多分、顔出しもOKでしょうが、確認を取らなかったので、ここは顔を塗りつぶしておきます。悪しからず。

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サンテミリオンの村の周りのワイン畑を気持ちよくドライブしていきます。これで雨さえ降らなければ最高なんですけどね。目的のワイナリーは間近のようです。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

通りすがりさん

コメント、ありがとうございます。正直、もう2年ほど前のコンサートなので、詳細は覚えておらず、自分の文章を信じるしかないのですが、生演奏とテレビで

05/13 23:47 sarai
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