
万平ホテルの本館はアルプス館と呼ばれています。昭和11年(1936年)に完成した歴史ある建物です。

万平ホテルは佐藤万平(初代万平)が旧軽井沢銀座の旅籠を西洋式ホテルの亀屋ホテルに改装したのが歴史の始まりです。後にこの場所に移転しました。その後、数々の歴史を刻んできました。ジョン・レノンが秘書のために家族で夏を過ごしていたのはもはや伝説になっています。
本館アルプス館の入口に近づくとホテルのスタッフがさっとドアを開いて招き入れてくれます。無味乾燥な自動ドアと違い、実に温もりのある対応に心が和みます。
ロビーのカフェの前できょろきょろしているとさっとスタッフが寄ってきます。saraiがメインダイニングはどこだったかなと訊くと、既に昼の営業は終了したとのこと。基本的にカフェでお茶しようとは思っていましたが、一応、メインダイニングのランチも検討しようと思っていました。これで心置きなく、カフェに入ります。コロナ対応の一連の手続きを済ませて、テーブル席に着きます。カフェはほどほどにテーブルが埋まっていますが、空いた席もあります。窓際の席は人気ですが、好天の日差しが強そうでシェードが下げられています。saraiたちは窓から離れた壁際のテーブルです。

saraiはロイヤルミルクティーと季節限定の桜のシフォンケーキです。ロイヤルミルクティーはジョン・レノンが好んでいたという言い伝えがあります。実際、美味しいですね。シフォンケーキはほんのりと桜の香りして、しっかりした生地が素晴らしいです。おすそ分けすると、シフォン好きの配偶者も絶賛しています。

配偶者は紅茶と信州産紅玉を使ったアップルパイをいただきます。紅茶はお代わり自由ということで、しっかりとお代わりを頼んでいます。

のんびりと贅沢な時間を過ごしました。席を立ち、ロビーに出ると、ピクチャーウィンドウからの眺めが格別です。

折角来たのですから、史料室を覗いていきましょう。ホテルの滞在客でなくとも公開しているのがこのホテルの客への姿勢ですね。

古いアップライトピアノが目を惹きます。どうやら、ジョン・レノンが滞在時によく弾いていたピアノのようです。まさか、ピアノ伴奏で歌を歌ってはいなかったんでしょうね。因みにsaraiはビートルズがデビューした当時、中学生でしたが、大ファンでなけなしの小遣いでドーナツ盤のレコードを買っていました。まあ、ジョン・レノン個人のファンではありませんでしたけどね。クラシック音楽とビートルズが子供だったsaraiの心の中に併存していました。何となく、思い出がよぎりそうになって、慌てて、万平ホテルを後にして、また、旧軽井沢銀座のほうに向かいます。
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