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モーツァルトの楽興、ここに極まれり・・・太田 弦&山根一仁&東京交響楽団:モーツァルト・マチネ 第45回@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.5.1

今日は朝11時からのミューザ川崎でのモーツァルト・マチネ。いつもながら、朝が弱いsaraiには毎回、結構きつい時間帯のコンサートです。それでも、東京の緊急事態宣言で軒並み、コンサートが中止になるなか、ここミューザ川崎だけでコンサートが聴けるのは幸いです。今日から、ミューザ川崎で三日間、連続のコンサートの第1弾が今日のコンサートです。

最初のモーツァルトの交響曲 第32番から、爽やかな春風を思わせるモーツァルトの佳曲が聴けます。モーツァルトの作品にしては少し編成が大きい(12,10,8,6,4)アンサンブルですが、決して、もたれるようなところがありません。3楽章が切れ目なく演奏されて、そよかぜが吹くようにあっという間に短い曲が終わります。素晴らしい演奏でした。

次はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲 第3番。東響のアンサンブルは実に素晴らしいです。山根一仁のヴァイオリンは多分、初聴きです。その響きに何か違和感があります。よくよく聴くと、ノンヴィブラートで弾いていますね。そう言えば、東響もほぼノンヴィブラートで合わせています。10代のモーツァルトが書いた作品ですが、素晴らしい曲、素晴らしい演奏にうっとりと聴き入りました。

最後はモーツァルトの交響曲 第36番 「リンツ」。これは単に爽やかというだけでなくて、聴き応え十分。モーツァルトがウィーンに拠点を移し、コンスタンツェと結婚した後の作品だけあって、とても充実しています。リンツに滞在中、4日間で書き上げたそうですが、とてもそうは思えない作品です。モーツァルトの交響曲はこの作品以降は次元が異なるレベルに達しています。第1楽章の流麗な演奏に魅了されます。第2楽章もとても美しいのですが、あまりの美しさに時折、寝落ちします。第3楽章のメヌエットはさっと通り過ぎていきます。そして、第4楽章の颯爽とした演奏に耳を奪われます。爽やかに高潮してフィナーレ。太田 弦の的確な指揮、東響の素晴らしいアンサンブルで見事なモーツァルトでした。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:太田 弦
  ヴァイオリン:山根一仁
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  モーツァルト:交響曲 第32番 ト長調 K.318
  モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K.216
  モーツァルト:交響曲 第36番 ハ長調 K.425「リンツ」

   休憩なし


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトの交響曲 第32番を予習したCDは以下です。

 ジェイムズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1987年12月 ウィーン セッション録音

これはウィーン・フィルがいい意味で弾き飛ばしている感じの演奏です。これがモーツァルトなのねって、妙に納得します。


2曲目のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲 第3番を予習したCDは以下です。

 アンネ・ゾフィー・ムター、ロンドン・フィルハーモニック 2005年7月、ロンドン、アビーロード第1スタジオ セッション録音

ムター、円熟の演奏。文句なし。


3曲目のモーツァルトの交響曲 第36番 「リンツ」を予習したCDは以下です。

 ヨーゼフ・クリップス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1972年6月 セッション録音

実に優雅な演奏。最晩年のクリップスは素晴らしい遺産を残してくれました。



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木嶋真優、会心のチャイコフスキー 大植英次&東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.5.2

大植英次は以前、都響のコンサートで急病で降板。これが初聴きだと思われます。また、ヴァイオリンの木嶋真優もこれまで機会がなく、初聴きです。彼女のヴァイオリンは一度、聴いてみたいと思っていたので、大変、期待していました。

最初はその木嶋真優がチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を弾きます。冒頭、おっと驚きます。大胆にも少しポルタメントをかけた甘い響きの滑り出し。それがなかなか、ロマンティックな感じで様になっています。もちろん、以降はそういうポルタメントはありませんでした。ただ、音楽は冒頭の1フレーズが全体の印象を左右するので、好印象で前のめりで耳を傾けます。美しい響きできっちりと第1楽章をまとめあげます。素晴らしい演奏の部類に入るでしょう。テクニック、音の響き、音楽性、すべて、気持ちよく聴けました。第2楽章のカンツォネッタも美しい演奏でしたが、抒情性において、もうひとつ満足できません。もっとも第1楽章が素晴らし過ぎたから、その比較においてのことで、通常レベルでは問題のない演奏ではありました。圧巻だったのは第3楽章。思い切ったテンポの切り替えでスリリングな演奏です。超高速パートの完璧な演奏に舌を巻きます。終始、目まぐるしく緩急をつけて、素晴らしい演奏です。オーケストラは大植英次が熟達した指揮で木嶋真優のヴァイオリンにきっちり合わせます。そして、木管パートがヴァイオリンと素晴らしい掛け合いを聴かせてくれます。とりわけ、クラリネットのエマニュエル・ヌヴーの演奏力が群を抜いていました。
ともかく、初聴きの木嶋真優のヴァイオリンに大いに満足しました。これからも目を離せませんね。

休憩後、チャイコフスキーの交響曲 第4番。ともかく、東響の弦楽パートはもちろん、管楽パートの素晴らしさに感銘を覚えました。とりわけ、木管の首席奏者のトライアングル、オーボエの荒木奏美、フルートの相澤政宏、クラリネットのエマニュエル・ヌヴーの妙技に耳をそばだてました。ファゴットの福井蔵もなかなか。金管もあの運命のファンファーレを見事に熱演。しかし、大植英次の指揮は熟達しているものの、その音楽はもうひとつ、心に迫りませんでした。バーンスタインの助手をしていた経歴から、バーンスタインばりのチャイコフスキーを期待したのがいけなかったのかもしれません。バーンスタインのように燃えるような熱情、そして、深く、しみじみとした抒情を期待しましたが、まったく、スタイルが異なります。小林研一郎&日本フィルの演奏を聴いたばかりですが、オーケストラは圧倒的に東響が素晴らしく、指揮はつぼを抑えた小林研一郎に軍配を上げます。音楽はなかなか難しいものだし、指揮者の役割や個性がこんな重要なものだということを痛感しました。大植英次は欧米でも実績のある指揮者ですから、次の機会には期待したいものです。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:大植英次
  ヴァイオリン:木嶋真優
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35

  《休憩》

  チャイコフスキー:交響曲 第4番 へ短調 Op.36


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

  リサ・バティアシュヴィリ、ダニエル・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリン 2015年6月 セッション録音

バティアシュヴィリのチャイコフスキーは現代を代表する演奏のひとつと言えます。saraiはザルツブルク音楽祭で二人のコンビの演奏を聴いて、大変、感動しました。


2曲目のチャイコフスキーの交響曲 第4番を予習したCDは以下です。

  レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック 1989年10月 ニューヨーク セッション録音

バーンスタインが亡くなるちょうど1年前の録音。スケールの大きな熱のこもった演奏ですが、それ以上に真の芸術家のみが到達できる音楽であることが実感できます。大変なレベルの音楽を聴くことができます。



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辻彩奈の瑞々しいブラームス、ロマンティックなプロコフィエフ@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.5.3

このところ、辻彩奈のヴァイオリンを聴き続けていますが、今日は大失策。開演時間を30分間違えて、1曲目のベートーヴェンは聴き損ねました。ショック・・・
ようやく、ベートーヴェンが終わったところで、スタッフの方に先導されて、席に着きました。初体験です。

それで始まったブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」は辻彩奈の伸びのある、しなやかなヴァイオリンの響きでうっとりするような演奏。ともかく、ヴァイオリンの響きが素晴らしいです。これが彼女のこの曲の初披露とは驚きました。ピアノの江口玲の演奏もとてもよくて、気持ちのよいブラームスです。1曲目を聴き逃がしたショックからもこの演奏で立ち直れました。まあ、今日、1番、楽しみにしていた曲だったので、満足です。それにしても、このブラームスの作品は、シューベルト~シューマンというロマン派の王道の流れの1曲であることを強く感じさせられました。ブラームスはこの曲をヴェルター湖畔のペルチャッハで作曲しましたが、同時期にこの地では交響曲第2番、ヴァイオリン協奏曲というロマン派を代表する名曲も書かれました。ブラームスがロマンの極みに到達した時期の1曲です。辻彩奈はこのロマンの香り高い名曲を瑞々しく、清新に描き出しました。こうなると、次はシューマンやシューベルトも聴かせてもらいたいものです。

休憩後、今度はモダニズムの代表のようなプロコフィエフです。この曲はsaraiは最初はフルート・ソナタで聴きましたが、今はすっかり、ヴァイオリン・ソナタで違和感なく聴けるようになりました。しかし、辻彩奈のヴァイオリンは今まで聴いてきた演奏と異なり、まるでロマン派の名曲を聴くかごとくの演奏です。最初は少し、驚きましたが、しばらく聴いていると、実にその爽やかなロマンが心地よくなります。辻彩奈の伸びやかでありながら、抑え気味に弾くヴァイオリンの響きが新しいプロコフィエフ像を描き出します。無機的でクールな雰囲気のプロコフィエフも好きですが、こういう温かみのあるロマンに満ちたプロコフィエフもいいですね。それに辻彩奈のヴァイオリンはロマン派に向いているような気がします。ロマン派を起点にモダニズムや古典派にその演奏の幅を広げていくのがいいのかもしれません。

今日の3曲はすべて、辻彩奈の初レパートリーだったそうです。今後、協奏曲だけでなく、こういう室内楽にもどんどんチャレンジしていってもらいたいものです。次は都響と共演するサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番を聴く予定です。彼女に向いた曲なので、好演が期待できそうです。その次には日本フィルと共演するシベリウスもあります。聴く機会が多くて、楽しみです。


今日のプログラムは以下です。

 辻 彩奈 ヴァイオリン・リサイタル

  ヴァイオリン:辻彩奈
  ピアノ:江口玲

  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番 ト長調 Op.96
  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」 ト長調 Op.78

   《休憩》

  プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ長調 Op.94bis
 
   《アンコール》
     マリア・テレジア・フォン・パラディス:シチリアーノ

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第10番は以下のCDを聴きました。

 ギドン・クレーメル、マルタ・アルゲリッチ 1993年12月、モントルー セッション録音
 
このコンビは素晴らしいヴァイオリン・ソナタ全集を聴かせてくれますが、これは彼らとしてはフツーの出来です。


2曲目のブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」は以下のCDを聴きました。

 アンネ=ゾフィー・ムター、ランバート・オーキス 2009年11月-12月 ポリング ライヴ録音
 
ムターの余裕の演奏。大胆にして、細心とはこのことでしょうか。


3曲目のプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番は以下のCDを聴きました。

 ギドン・クレーメル、マルタ・アルゲリッチ 1991年3月、4月 リュッセル Maison De La Radio Bri/Rib Studio 4 セッション録音

このコンビの会心の演奏。これ以上の演奏は望むべくもありません。



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       辻彩奈,  

軽井沢を歩く:美しい浅間山の絶景

2021年4月10日土曜日@軽井沢/6回目

軽井沢の3日目は南軽井沢を歩きます。軽井沢タリアセンの駐車場から発地市庭(ほっちいちば)を経由して、旧街道の女街道の延々と続く雑木林の中の道、ぼんぼん坂トンネルを抜けて、上発地の集落に到着しました。 県道157号線の前に立って、浅間山の眺めがよいところに出る道を見定めています。

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まずは発地川を渡る橋に向かいます。

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発地川の手前で既に浅間山の素晴らしい眺めが目に入ります。大きな建物がないので、浅間山を見通すことができます。

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浅間山の眺めに圧倒されながら、発地川を渡ります。

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集落を抜けていくと、また、浅間山の素晴らしい眺めに出会います。

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集落の外れに出ると、ずっと続く平坦な農地の向こうに浅間山が眺められます。

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今日の散策のハイライト・・・浅間山が圧倒的な迫力で迫ってくる最高の見晴らしの直線農道を歩きます。

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もう、かなり歩いてきて、へとへとですが、最高の浅間山の風景の直線農道を元気を出して歩いていきます。

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いやはや、この素晴らしい直線農道はどこまでも続きますね。

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やがて、直線農道と交差する農道があります。saraiとしてはもう少し、この直線農道を歩いていたい気分ですが、配偶者がそろそろ、上発地の集落に戻ろうと言います。まあ、切りがないので、右に折れて、発地川を再度、渡って、上発地の集落に戻りましょうか。

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右に折れた農道からも素晴らしい浅間山の風景は続きます。

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発地川の先にある上発地の集落を目指します。

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最後にもう一度、浅間山の美しい風景を目に焼き付けます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もう、ここまで散策は4時間近くに及んでいます。そろそろ、体力の限界です。



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軽井沢を歩く:南軽井沢の長い散策を無事完了

2021年4月10日土曜日@軽井沢/7回目

軽井沢の3日目は南軽井沢を歩きます。軽井沢タリアセンの駐車場から発地市庭(ほっちいちば)を経由して、旧街道の女街道の延々と続く雑木林の中の道、ぼんぼん坂トンネルを抜けて、上発地の集落に到着し、直線農道から浅間山の素晴らしい眺めが堪能しました。再び、上発地の集落の中の道に戻ります。発地川を渡って、県道157号線に出ます。サイクリングコース57番標識がありますね。

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県道157号線をタリアセンの駐車場に向かって歩いていきます。と、おトイレを発見。とっても綺麗な村の公衆トイレです。我々のようなハイカーへのおもてなしなのでしょうか。ありがたく利用させてもらい、気合を入れ直して歩きます。

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このあたりは6月から7月にかけて、ホタルが見られるようです。綺麗なんでしょうね。

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下発地の集落に入っていきます。お寺があります。密蔵院と言って、藤の花で有名なようです。まだまだ、時期には早いですね。

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おっ、バス停があります。下発地のバス停です。1時間に1本程度のバスですが、後15分ほどでバスは来るようです。でも、悲しいかな路線のルートが分かりません。それに、歩いてもあと30分ほどの行程なので、完歩もしたいですね。歩くことにします。

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タリアセンの駐車場まであと少しです。と、バスが追い抜いていきます。ルート的には乗ってもよかったようですが、初志貫徹もよし。

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追い抜いて行ったバスは風越公園の中に入っていきます。結果的にまた、バスを追い抜いてしまいます。しかし、また、風越公園から出てきたバスに再度、追い抜かれます。

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駐車場前のバス停に着く頃にまた、前方からバスがやってきます。どうやら、さっき追い抜いていったバスがこの先で折り返してきたようです。バスに乗っても歩いてもほぼ所要時間は変わらなかったようです。タリアセンの駐車場に到着。もう我々のプリウスを含めて3台しか停まっていなくて、駐車場は閑散としています。陽も落ちてきました。急いでリゾートマンションに帰りましょう。今日の歩数は、23519歩!!! よく、歩きました。歩いた時間は5時間ほどでした。

今日の散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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お風呂上りに、マッサージチェアーで疲れた体をたっぷりもみほぐしました。
夕食には、発地市庭でゲットしたホワイトアスパラを茹でて食しますが、絶品です。

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同じく、発地市庭でゲットしたチーズも美味しいです。

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信州産のアスパラガスとチーズを肴にブルゴーニュの白ワインで乾杯!

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メインは発地市庭でゲットした信州牛メンチカツです。

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これにて、軽井沢の3日目は終了。明日の予定は未定ですが、浅間山のほうでも行ってみますか・・・。



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軽井沢を歩く:北軽井沢の散策に出発、まず、鬼押出し

2021年4月11日日曜日@軽井沢/1回目

軽井沢の4日目です。
今日も、よく晴れています。
北軽井沢方面へ出かけることにします。白糸の滝辺りの信濃路自然遊歩道を歩きます。浅間山からの下りのコースですが、ということは、出発地に戻るのは上りということですね。歩いて戻るのは大変です。コースと並行して走っている路線バスを利用したいものです。調べると1時間に1本は走っているようです。が、そのためには、車を置いておくパーキングが必要です。どこにも広い駐車場はなさそうです。観光客が少ないので期待したいところですが、出たとこ勝負となりそうです。夕食は、贅沢なディナーをフレンチレストラン「Domaine de mikuni(ドメイヌ・ドゥ・ミクニ)」に予約しました。ですから遅れるわけにはいきません。10時には起床し、パンとコーヒー、イチゴ(地元のいちごさん)で朝食を済ませ、出かけます。リゾートマンションの前に出ると、土筆が顔を出しています。

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タンポポも可愛いです。軽井沢も早春です。

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浅間山は、今日も美しいです。国道146号線を快調に走り抜け、峰の茶屋に到着します。ここから白糸の滝に歩き出すところですが、せっかくなので、鬼押出しにも行っておきましょう。峰の茶屋を横目に、鬼押出しを目指します。鬼押ハイウェー、通称、日本ロマンチック街道の有料道路に乗り入れます。料金所を過ぎて、気持ちの良いドライブが続きます。

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真っ直ぐの道がどこまでも続きます。スピードが出がちですが、ここは50㎞道路です。心して、スピードを抑えて走ります。久しぶりの運転ですからね。プリウスは快調に走ります。

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前方には雄大な山々が見えてきます。

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途中の駐車場からは雄大な浅間山が眺められます。

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再び、ドライブを開始。気持ちよく走ります。車もほとんど走っていません。

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快調に走っていきます。

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やがて、異様な景色が見えてきます。ゴツゴツとした岩がゴロゴロしています。鬼押出し園の広大な駐車場に入ります。

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観光客はボチボチです。駐車場からは浅間山が見えています。

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これが鬼押出しの奇岩です。

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鬼押出し園の入り口に向かうと、30分コースとか1時間コースとかの案内があります。この岩山の中を歩くのが、観光のようですね。歩くならば、予定した散策コースを歩きたいので、入場をパスします。景観は楽しみましたからね。

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鬼押出し園の入り口から遠ざかっていきます。

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周りには美しい山々の景色が広がっています。

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鬼押出しの奇岩群をもう一度、しっかりと眺めます。天明3年(1783年)の浅間山大噴火で流れ出た溶岩が冷えて固まり、奇岩の景勝地になったそうです。

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奇岩を眺めながら、駐車場に停めたプリウスに戻ります。浅間山がよく見えています。

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鬼押出し園から、あっという間に退散し、散策コースの出発点の峰の茶屋を目指します。



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軽井沢を歩く:峰の茶屋から白糸の滝に向けて、散策開始

2021年4月11日日曜日@軽井沢/2回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きます。鬼押出し園をちらっと見ただけで退散し、今日、散策する白糸の滝辺りの信濃路自然遊歩道の出発地点の峰の茶屋に向かいます。
峰の茶屋に着き、そこの駐車場に車を入れて、計画を練ります。このまま、この駐車場に車を置いて、白糸の滝まで歩き、バスで戻り、車で竜返しの滝に向かい、駐車できれば見学するという方針に決定。駐車場には我らのプリウスしか停まっていないので、峰の茶屋のレストランに車を停めさせてもらえるようお願いに行こうと車外に出ると、なんと1000円払えば停めてもよいとの掲示があります。

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それは有難いご案内です。配偶者がレストランに入り駐車の旨を伝えます。

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すると、戻ってきてからレストランを利用すれば駐車料金の半額はお返しするとのこと。ますます有難いお言葉。よろしくとお願いして、散策に出発します。自動車道路の先に散策路の入口がありそうです。

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信号が青になるのを待って、道路を横断します。

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道路を渡ると、しっかりと中部北陸自然歩道の案内図があります。白糸の滝を経由して、碓氷峠まで散策路が続いているようです。

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もうひとつ、信濃路自然歩道浅間高原ルートという石板の案内図もあります。ご丁寧ですね。

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散策路の出発地点の道標の横を通って、散策路に足を踏み入れます。

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散策路を歩き始めると、いきなり、鬱蒼とした雑木林に入っていきます。

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木々の間に散策路が自然な雰囲気で続いています。

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散策路だけが凹んでいます。今は我々以外、誰も歩いていませんが、夏のシーズンになれば、多くのハイキング客がこの散策路を踏みしめて歩くのでしょう。

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カラマツ林を歩いていくと、美しい白樺の木も見えてきます。木々はまだ緑が芽吹いていませんが、葉を落とした木々もどこか風情があります。

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散策路を地図で確認しておきましょう。

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平坦で歩きやすい路を快調に歩き始めました。



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軽井沢を歩く:美しい白樺の林の散策路

2021年4月11日日曜日@軽井沢/3回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きます。信濃路自然遊歩道の出発地点の峰の茶屋から白糸の滝に向かって歩き始めました。
鬱蒼とした雑木林の中の散策路を歩きます。周りには美しい白樺の木があります。

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シーンと静まりかえった道を気持ちよく歩きます。鳥も鳴いています。あの鳴き声はコガラかな。白樺の木が美しいです。

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看板には白樺のことをシラカンバと書いてあります。

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道標が立っています。よく整備された散策路です。間違いなく白糸の滝に向かって歩いています。

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目の前に素晴らしい白樺の木が立っています。

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このあたりで鳥が鳴いていますが、姿を捉えることはできません。

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散策路は若干の起伏はありますが、ほぼ平坦です。歩きやすいので、快調に歩を運びます。

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白樺も目を楽しませてくれます。ルンルン気分の散策です。もちろん、行き交う人もいませんから、マスクも不要です。思う存分、森林浴を楽しみます。

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また、道標があります。峰の茶屋から1㎞歩きました。白糸の滝までは2㎞ほどです。順調に歩いています。

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昨日もずい分歩きましたが、さほど、疲れは残っていません。気候も暑からず、寒からずという快適なものです。saraiは散策ガイドブックを手に早めのペースで歩いていきます。

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散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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気持ちのよい散策を続けます。白糸の滝はまだまだですね。



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軽井沢を歩く:散策路を下ったり、上ったりしていくと、白糸の滝がはるか下に・・・

2021年4月11日日曜日@軽井沢/4回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きます。信濃路自然遊歩道の出発地点の峰の茶屋から白糸の滝に向かって歩いています。
きちんと整備された散策路には一定間隔に道標があり、安心して歩くことができます。

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下りの階段に差し掛かり、歩くテンポも上がります。

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かなりの勾配で階段を下っていきます。

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道の傍らに松かさが落ちています。

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階段を下り切って、谷間の道に入ります。

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今度は谷間から上りの階段に変わります。結構な勾配で息が切れますが、一気に上り切って、バンザイ! 下から配偶者が上ってくるのを待ちます。

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また、道標です。この道標には距離が書いてありませんね。

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次の道標には距離が書いてあります。峰の茶屋から2㎞、白糸の滝までは1㎞ほどでしょう。先が見えてきました。

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しばらく歩いていくと、左下の崖の下の方から、かすかな水音が聞こえてきます。崖下を覗き込みます。

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さらに下を覗き込むと、木々の間を透かして、白糸の滝が見えます。ずい分、崖の下ですね。ここからはかなり下っていくようです。

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白糸の滝の上の尾根道を滝を周り込むように歩いていきます。

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やがて、急勾配の階段の上に辿り着きます。ここから滝の下まで下っていきます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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白糸の滝までもう少しです。頑張って歩いていきましょう。



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軽井沢を歩く:白糸の滝の景観

2021年4月11日日曜日@軽井沢/5回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きます。信濃路自然遊歩道の出発地点の峰の茶屋から白糸の滝に向かい、やがて、白糸の滝が見えるところまでやってきました。
最後は急な斜面に作られた急勾配の階段を下りていきます。

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白糸の滝から流れ出る湯川に沿う観光客用の道の上に出ます。下の道に出るためには滝に向かって、この上の道を歩いていくしかなさそうです。

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下の道を見下ろしながら、上の道を歩いていきます。

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やがて、前方に白糸の滝が見えてきます。

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このまま、上の道を歩いて、滝に向かっていきます。

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観光客は下の道を歩いています。上の道から侵入するのは我々だけ。

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滝の前の広場でようやく下に下りる階段があります。

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階段の上から、滝の全景を眺めます。落差は低いもののなかなかの景観です。

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滝の上は高い丘になっていますね。

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階段を下りたところに最後の道標があります。ここまで峰の茶屋から2.8㎞でした。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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白糸の滝の案内板があります。浅間山がたくわえた地下水がこの白糸の滝となって、景観を作っています。その流れ落ちた水は湯川となって、最後は千曲川に流れ込んでいるそうです。

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滝に一番近いところに立ちます。美しい風景です。

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しばらく、風景を楽しみましょう。



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軽井沢を歩く:バスで峰の茶屋に着くと、何とニホンカモシカを発見!!

2021年4月11日日曜日@軽井沢/6回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きます。信濃路自然遊歩道の出発地点の峰の茶屋から白糸の滝まで歩きました。
白糸の滝の景観を眺めているところです。

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しばらく、滝を眺めましたが、一見すれば、それ以上見るものもなし。バスの時刻を調べると、もうすぐバスがやってきます。その1時間後のバスまで伸ばしても特にすることもなさそうなので、もうすぐ来るバスに乗ることに即決。なんとも慌ただしいですが、バス停に向かいます。今度はさっきの上の道ではなく、観光客の歩く湯川にそった下の道を歩きます。この下の道もなかなか風情のある道です。

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白糸の滝から流れ出した湯川は綺麗です。湯川は既に下流の野鳥の森近くでも体験済です。この後、また、再会することになりますが、それは意外な場所です。

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湯川の清冽な流れは轟々と白いしぶきをあげて流れています。

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やがて、自動車道路が見えてきます。白糸ハイランドウェイです。

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白糸ハイランドウェイに出ます。出たところにバス停があります。

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これが草軽交通のバス路線図です。軽井沢と草津温泉の間を結んでいます。ここ、白糸の滝のバス停から、先ほど出発した峰の茶屋に戻ります。

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バスを待つのは我々だけです。

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バス停の向こうにある駐車場には車がずらっと並んでいます。バス利用者は少なく、皆、車で来ているようです。ハイカーもいないのね。

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定刻にバスは来て、2人の乗客の降車を待って、我々二人が乗り込みます。車内には我々だけです。

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バスで峰の茶屋に向かいますが、ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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愛想の良い運転手さんで、軽井沢と草津間を今朝1往復し、今、今日2回目の草津に向かっているところだけど、今日は我々を含めて、全部で8人しか乗客がいないとボヤいています。コロナ禍で大変だと話しているうちに、峰の茶屋に到着。と、運転手さんがカモシカがいるよと教えてくれます。カモシカって、ニホンカモシカのことですね。日本の固有種で天然記念物です。ニホンカモシカは峰の茶屋の裏庭にいます。最初は置物かと思いますが、正真正銘の生きたニホンカモシカです。運転手さんにお礼を言いながらバスを降り、ニホンカモシカの撮影に向かいます。

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パチパチと何枚も撮影します。

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逃げることもなく、悠然とこちらを見ています。

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しばらく、あちこちから、ニホンカモシカを撮影したり、眺めたりしています。



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軽井沢を歩く:峰の茶屋でお蕎麦のランチの後、再び、ニホンカモシカと対峙

2021年4月11日日曜日@軽井沢/7回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きます。信濃路自然遊歩道の出発地点の峰の茶屋から白糸の滝まで歩き、帰りはバスで峰の茶屋まで戻りました。
峰の茶屋でバスを降りると、天然記念物のニホンカモシカに遭遇。しばらく、この珍しい動物を眺めた後、峰の茶屋のレストランに入ります。ニホンカモシカがいるねと言うと、いつも来るのよとおかみさんは、ちょっと迷惑顔。私たちは珍しいものに遭遇でき、テンションは上がりますが、地元のかたの思いは違うんですね。
軽井沢同様、このレストランもお客は我々だけと超空いています。

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saraiは天ぷら蕎麦をいただきます。

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配偶者は山菜とろろ蕎麦。

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お蕎麦を頂いて一服。次の作戦を考えます。
竜返しの滝は、駐車場はなさそうだし、白糸の滝で満足したので、パスすることにします。目の前に聳える小浅間山に上り、眺望を楽しむのもよいねと考えますが、かなりの登山コースとのことなので断念。リゾートマンションに早めに戻り、今夜の豪華ディナーに備えることにします。
レストランを出て、もう一度、さっきのニホンカモシカを探すと、まだ、いました。こちらを見ています。ニホンカモシカと目が合うのも変ですが、稀有な体験です。

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ニホンカモシカは駐車場の隅に隠れるように立ちすくんでいます。

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驚かせないように遠くからズームアップして撮影しますが、ファインダー越しに目が合います。

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グーンとズームアップ。なかなか毛並みがいいですね。

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ちょうど横を向いて、ポーズしてくれます。サンキュー!

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と、また、こちらが気になるようで、じっと見つめられます。

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駐車場にはぽつんと我々のプリウスだけが停まっています。

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また、ニホンカモシカが横を向いて、ポーズしてくれます。なかなか、立ち去りがたいですね。

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我々に興味を失ったのか、ニホンカモシカは向こうを向いてしまいます。

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と、ふいにまた、こちらを向きます。やはり、こちらが気になっているんですね。

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お互いにじっと見つめ合います。これでこちらも満足。そろそろ、別れを告げましょう。カモシカくん、さようなら。

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プリウスに乗り込むと、小浅間山と浅間山が正面に見えます。

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気持ちよいドライブで、30分ほどでリゾートマンションに到着。
部屋にちょっと寄っただけで、すぐにリゾートマンションを出て、ディナーを予約したお店、フレンチレストラン「Domaine de mikuni(ドメイヌ・ドゥ・ミクニ)」を下見に行くのを兼ねて近くを散策します。まだ、夕方の4時過ぎです。



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軽井沢を歩く:旧中山道沿いの美しい御影用水温水路

2021年4月11日日曜日@軽井沢/8回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きました。信濃路自然遊歩道の峰の茶屋から白糸の滝まで歩き、帰りの峰の茶屋では、天然記念物のニホンカモシカに遭遇。よい経験をしました。

夕方の4時前にリゾートマンションに戻り、ディナーを予約したお店、フレンチレストラン「Domaine de mikuni(ドメイヌ・ドゥ・ミクニ)」への下見を兼ねて、近くの散策に出かけます。
リゾートマンションの裏手には、軽井沢山草園という園芸センターがあり、温室で植物を栽培しており、花の販売もやっています。ちょっと興味がありますが、お店の人も見当たらないので、そのまま、通り過ぎます。

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道の脇にある木の上で鳥の鳴き声がします。見上げると、鳥が枝にとまっています。

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先ほどから、カンカンと木を打つ音がしていましたが、これはキツツキでしょうか。

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キツツキらしき鳥の姿を眺めながら、散策を続けます。

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やがて、通りに出ます。これは旧中山道です。旧中山道は碓氷峠から旧軽井沢、中軽井沢、追分宿を経て、ここまで来ています。

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旧中山道の通りに出ると、御影用水温水路があります。素晴らしい景観ですね。

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記念碑があります。これは農業用水路なんですね。水源の水は農業用水としては水温が低すぎるので、この900mの温水路で1~3℃程度の水温上昇を経て、下流で農業用水として利用するのだそうです。珍しいものですね。何とこの用水路は1650年(慶安3年)に柏木小右衛門により開発された、とても古いものです。

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用水路の端は水路が狭くなって、水が勢いよく流れ落ちています。

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温水路の脇には、綺麗な散策路が続いています。少し歩いてみましょう。

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温水路内の立ち入りは許可しないという看板がありますね。まあ、それほど、厳格なものではなさそうです。

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それにこちらの看板には癒しの空間って書いてあります。

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実に美しい水路沿いの道です。

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軽井沢にこんなところがあるとは驚きです。しばらく、ここで癒されましょう。



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軽井沢を歩く:お目当てのフレンチレストランの周りは鳥たちが賑やか

2021年4月11日日曜日@軽井沢/9回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きました。信濃路自然遊歩道の峰の茶屋から白糸の滝まで歩き、帰りの峰の茶屋では、天然記念物のニホンカモシカに遭遇。よい経験をしました。

夕方の4時前にリゾートマンションに戻り、ディナーを予約したお店、フレンチレストラン「Domaine de mikuni(ドメイヌ・ドゥ・ミクニ)」への下見を兼ねて、近くの散策に出かけました。
旧中山道の先に美しい景観の御影用水温水路を発見。その温水路に沿った道を散策します。水路沿いは散歩するのに最適らしく、いろんな人がそれぞれのスタイルで歩いています。すれ違う時に挨拶するのが、ここ流らしいです。我々もそれに習います。行く手に温水路にかかる橋が見えてきます。

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橋まで行くと、住宅街に入る路地があります。目指すフレンチレストランはこの路地の先のようです。

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水路は橋の先にもずっと続いていますが、このあたりで水路沿いの道からは離れることにします。とても気持ちのよい空間でした。

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路地に入ると、また、鳥の鳴き声がします。木の上を見上げると、鳥の巣のようなものが見えます。

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さらに木の枝に隠れるように鳥らしきものが見えます。

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別の木には黒っぽい鳥も見えます。

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黒っぽい鳥をもう一枚、パチリ。まるで野鳥観察会のようですね。

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肝心のフレンチレストランは住宅街に溶け込むように建っています。三國シェフのレストランという小さな標識があります。

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古民家を移築したレストランです。

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このレストランの近くの木でも鳥が鳴いています。メジロですね。

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別のメジロもいますね。

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さて、このフレンチレストランには後で、予約時間に戻ってきましょう。リゾートマンションに戻ります。折角ですから、景観の美しい温水路の道に戻ります。

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先ほどの橋を渡った先には、別のレストラン、オーベルジュ・デュ・グルマンがあります。フランス郷土料理のガレットがメインのお店ですが、コロナ禍の中、テイクアウトやデリバリを中心に営業しているようです。

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再び、旧中山道まで戻ってきました。旧中山道はこの先、佐久平のほうに続くようです。

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ただ、旧中山道も今は舗装された自動車道路になっていて、今一つ、風情がありません。

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路地に入ると、木立からは鳥やキツツキのさえずりが聞こえます。ジッと耳と目を凝らすと鳥の影が見えます。

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ズームアップしてみましょう。どうやら、キツツキのようですね。

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リゾートマンションの部屋に戻って、一服します。saraiは一眠り。豪華ディナーに備えます。



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記事アップをミス^_^

手違いで昨日の記事をアップしていません。今、出先てす。今日から1週間、怒涛のコンサート。6回も聴きます。自宅に戻り次第、昨日の記事をアップします。悪しからず!
 

軽井沢を歩く:人気のフレンチレストラン、ドメイヌ・ドゥ・ミクニで豪華ディナー

2021年4月11日日曜日@軽井沢/10回目

軽井沢の4日目は北軽井沢を歩きました。夜は人気のフレンチレストラン「Domaine de mikuni(ドメイヌ・ドゥ・ミクニ)」でディナーをいただきます。既にレストランの下見も終えました。

さあ、時間になったので、一眠り中だったsaraiも起き出して、ディナーに出かけましょう。既に下見を終えています。旧中山道に出て、今度は夜なので、御影用水温水路沿いの道は危険なので歩かずに、旧中山道から周り込みます。旧中山道にはレストランへの案内板があります。その案内に従って、路地に入ります。

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古民家を移築したレストランに迷わずに到着です。夜は前庭にライトが点灯されて、とっても雰囲気があります。

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入口で名前を告げると、お庭を眺められる入口脇の個室に案内されます。お客は・・・我々だけのようです。コロナ恐るべし! いつもは予約を取るのも難しいお店なんだそうです。
既に美しいテーブルセッティングもできています。

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ナプキンを膝に置いて、料理をいただく準備を完了。

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ていねいにお料理の説明をしながら次から次へとお料理が運ばれてきます。その間には、スタッフの方との楽しい会話も弾みます。一流のお店は接客も素晴らしいです。

まずは白ワインをいただきます。ここでもフランスのブルゴーニュのワインです。さすがに美味しいですね。

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料理はまず、熊本産・新玉葱のヴルーテとそのアイスクリーム、フランス産キャビア添え。最初にそこからくるのかって驚きます。

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次は富山湾ホタルイカ、オホーツク産・帆立貝、日向夏とタンポポのプランタニエ、辛子酢味噌風味。ここで日向夏を使うのかって感じです。それが美味しいです。

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次はブルターニュ産リ・ド・ヴォー(仔牛の胸腺、生まれて初めて食べました)とフレッシュ・モリーユ(編笠茸)のフリカッセ、ヴァンジョーヌ風味。こんな食材、料理があるんですね(感嘆!)。

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次はフランス産・幻の淡水魚“オンブル シュヴァリエ”のグリエ、山菜とトマト味噌マスタード風味、天然芹合え。この魚が絶品です。

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オンブル シュヴァリエ(Omble chevalier)は「アルプスイワナ」と呼ばれ、アルプスの湖、アヌシー湖やレマン湖で獲れるのだそうです。これも初めて食べました。

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次はフランス産・ミディ・ピレネー地方で育ったアニョー・ド・レ(乳飲み仔羊)のロティ、ソース・ビガラード。この仔羊はくせもなく、柔らかくて、とっても美味しいです。信州の豊かな自然の恵と共にという副題が添えられていて、信州産の野菜が盛られています。

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さて、ここから、デザートに入ります。
まず、本日のフランス産フロマージュ“ブリア・サヴァラン”。

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次はノルマンディー産フロマージュブランのクレームダンジュ、キウイとパパイヤ風味。

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最後はドメイヌ流・焙じ茶のティラミスと地産ルバーブのアイスクリーム。ん? この丸い棒状のものがティラミス?

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割ってみると、中に凝ったティラミスがあります。ティラミスの上にはチョコレートなどが並んでいます。ドメイヌ流というのは、ドメイヌ・ドゥ・ミクニ特有の棒状の筒でくるんでいることのようですね。

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これで終わりだと思っていたら、おまけがあります。あれっ、カヌレですね。カヌレと言えば、ボルドー名物ですね。一昨年の旅でボルドーのカヌレ専門店で食べたことが懐かしいです。
ところで、これはおまけではなく、ミニャルディーズというコーヒーに添える焼き菓子でした。フレンチに疎いとこういうところで馬脚を現してしまいます。

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コーヒーで〆です。

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すべて美味でした。決して安くはありませんが、納得の内容でした。建物も雰囲気もサービスも。軽井沢に来ることがあれば、また来たいですね。ちなみにこの建物はル・コルビジェの直弟子、坂倉準三が設計し、戦時中の1941年に東京都世田谷区等々力に建てられた「旧飯箸邸」を2007年に軽井沢に移設したものだそうです。和風の住宅でありながら、モダンな作りが印象的でした。


真っ暗な道を帰ります。大丈夫かなと不安になりますが、なんとそれぞれの家の前を通り過ぎるときには街灯が自動的に灯り、照らしてくれます。お家のセキュリティ対策なんでしょうが、通行人の我々も助かります。空を見上げると、都会とは違って、星空が美しいです。久しぶりに、空いっぱいに星が瞬くのを見ます。
贅沢な日々ですが、明日は自宅に戻ります。



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北村朋幹のバルトークは終盤が見事な盛り上がり!大植英次&東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2021.5.16

緊急事態宣言でこれまで東京の公演は全滅でしたが、今日から聴けるようになりました。で、今日から1週間で6回のコンサートに足を運びます。もちろん、来週以降もコンサートが目白押しです。

今日は本来、楽しみにしていたジョナサン・ノットの指揮の筈でしたが、現在、彼は来日中であるものの2週間の待機期間中ということで、来週後半の特別コンサートまで、お預けです。今日は代演の大植英次の指揮で、これがジョナサン・ノットの指揮だったら、どういう演奏だったんだろうと想像しながら、聴いていました。大植英次さんには失礼な聴き方になってしまいました。全般に東響のアンサンブルがノットのときに比べて、若干、精度が落ちている気がします。ノットが来日できなくなった昨年から、ずっと、そんな感じです。今月の後半もきっとリハーサル不足で以前のアンサンブルの輝きを取り戻すためにはそれなりの期間を要するのではないかと恐れています。

それでも、最初の武満作品は爛熟した音響美を味わうことができました。とても美しい演奏でした。現代作品を得意にするノットなら、どう表現したんでしょう。

バルトークのピアノ協奏曲第1番は名曲でありながら、意外に演奏機会が少なく、第2番、第3番と違って、実演では初聴きのような気がします。このところ、注目している若手のピアニスト、北村朋幹に期待して、聴きます。まあ、期待通りと言える演奏ですが、バルトークにしては、少々、おとなしい感じかな。彼はバリバリと弾くタイプではないので、繊細なリリシズムは見事です。第1楽章はパシュート的な音楽ですが、打楽器と掛け合いのパートのリズムののりは流石です。第2楽章は一転して、夜の音楽です。こういうところでの繊細なピアノの響きは聴き応えがあります。途中から、打楽器と呼応して、旋律なしでダッ、ダッ、ダッ・・・と一定間隔で打撃のみを刻み始めます。バルトーク特有の打楽器としてのピアノ奏法です。ピアノの機能性の多様なことに思い至ります。今日のピアノはベーゼンドルファーです。ピアノの響きで足りないところは打楽器群、特に小太鼓が補完します。楽譜では、ピアノの脇に打楽器を配置せよとのことですが、今日は、ステージ最前面の右端に4人に打楽器奏者が配置されています。ちょっと距離がありますが、ピアノと打楽器は見事にコンタクトをとって、連携した完璧なリズムを刻みます。そこに旋律楽器として、管楽器のソロがのってきます。ストラヴィンスキーの影響と言われているパートですが、ピアノと打楽器の律動的なリズムと管楽器のファンタスティックな響きが相俟った、素晴らしい音響に魅せられます。やがて、打楽器が強烈な響きをあげて、第3楽章に突入します。バルトークらしい強烈なリズムでピアノも打楽器的に躍動していきます。めくるめき世界の出現です。途中から、ピアノがギアを上げます。ここからの北村朋幹のノリノリの演奏が素晴らしいです。完璧なタッチで狂おしく驀進していきます。いったん、ペースを落とした後、再び、テンポを急速に上げて、コーダを盛り上げて、高潮した頂点で曲を終えます。この終盤の北村朋幹の演奏に大変、魅了されました。違うスタイルのカリスマ的な演奏もあるでしょうが、この北村朋幹のピュアーなピアニズムも大変、魅力的でした。以前も書いたように、アンデルシェフスキーの演奏を想起させます。
今週は北村朋幹のピアノ・リサイタルも聴きに行く予定です。どういう演奏を聴かせてくれるか、楽しみです。

後半のブラームスは満足して聴けました。正直に言うと、第2楽章の途中で少し集中力を欠きましたが(聴いているsaraiがです)、その後は再び、曲に聴き入りました。もう少し、ふわーっとした響きで演奏してくれたほうがよかったのですが、緊張感の高い演奏ではありました。予習で聴いたフルトヴェングラーが凄過ぎたので、それと比較してはいけませんね。ノットの表現はどうだったんだろうと想像すると、多分、もっと美しいアンサンブルでまとめてきたんじゃないかと思います。磨きあげた響きのブラームスですね。いずれ、聴かせてもらいましょう。今月の特別演奏会では、マーラーの第1番と第4番ですが、響きを美しく磨きあげてくれると期待しています。繊細な音楽表現も聴けるはずです。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:大植英次
  ピアノ:北村朋幹
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  武満徹:鳥は星形の庭に降りる
  バルトーク:ピアノ協奏曲 第1番 Sz.83 BB91

   《アンコール》バルトーク:3つのチーク地方の民謡 Sz.35a BB45b

   《休憩》

  ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 op.73


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目の武満徹の《鳥は星形の庭に降りる》は以下のCDを聴きました。

 小澤征爾指揮ボストン交響楽団 1978年12月 ボストン、シンフォニー・ホール セッション録音

結構、昔の録音ですが、美しい録音で文句ない演奏です。


2曲目のバルトークのピアノ協奏曲 第1番は以下のCDを聴きました。

 マウリツィオ・ポリーニ、クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団 1977年2月 セッション録音

ある意味、ポリーニが絶頂だった頃に素晴らしい組み合わせで凄い演奏を聴かせてくれたという思い出の録音です。考えてみれば、アンドラーシュ・シフを聴くという選択もありましたね。


3曲目のブラームスの交響曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1952年5月7日、ミュンヘン、ドイツ博物館コングレスザール ライヴ録音

フルトヴェングラーはベートーヴェンも凄いですが、ブラームスもどの録音も凄い! まだ、全録音を聴いていませんが、この演奏は最初から最後まで、どこの部分も凄い演奏です。
やはり、ロマンチストたるフルトヴェングラーはシューベルト、シューマン、ブラームスの系譜でその素晴らしさが分かります。



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       北村朋幹,  

軽井沢を歩く:旧中山道の追分宿

2021年4月12日月曜日@軽井沢/1回目

軽井沢の5日目です。今日も、いいお天気です。結局、軽井沢滞在の5日間は、すべて晴れ。
今日は引き上げるので、荷物をまとめます。リゾートマンションのチェックアウトをして、荷物をプリウスに積んで出発です。

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今日は近場の信濃追分を歩きましょう。心配なことは、観光案内などでは信濃追分に駐車場が見当たらないことです。現地で探してみるしかありませんね。公的な施設としては追分宿郷土館があるので、そこには駐車場があるのではないかと期待して、追分宿郷土館をナビに入れて出発です。国道18号線から、追分宿の信号で旧中山道に入ります。古い趣のある家並が続きます。家並の間には空き地がありますが、そこに停めるわけにはいきません。そろそろ追分宿郷土館かなと思うところまで来ます。追分宿郷土館の案内板があります。

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その案内板の前には、何ととっても立派で広々とした駐車場があります。最近できたのでしょうか。安心して、車を停めて散策できます。

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さあ、歩きましょう。追分宿郷土館がありますが、そこはさほど興味がないので、パスします。ところで正面に見えている立派な建物はトイレです。早速、saraiが借用します。とても綺麗なトイレでした。

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トイレの前にシャーロックホームズ像の案内が出ています。信濃追分にシャーロックホームズって、何でしょうね。

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旧中山道を歩きます。舗装されていますが、何か古い雰囲気があります。周りの建物も古い造りです。

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中山道六十九次の宿場町、追分宿のマップがあります。追分宿(おいわけしゅく)は、中山道六十九次のうち江戸から数えて二十番目の宿場でした。北国街道(北陸道)との分岐点でもあり「追分」の名はこれに由来するものです。

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右手には追分公園があります。子供たちの遊び場になっているようです。

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案内板があります。追分宿のほうに向かいます。途中、堀辰雄文学記念館もあるようです。堀辰雄は最初に室生犀星と共に軽井沢を訪れて以来、芥川龍之介との交友や代表作『風立ちぬ』のもととなった矢野綾子との出会いなど、軽井沢は第2の故郷といえる場所になりました。そして、この信濃追分で晩年を過ごし、この地で亡くなりました。堀辰雄文学記念館は彼が晩年を過ごした旧居跡に作られました。

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追分宿の旧中山道は単なる舗装道路ではなく、石畳風に綺麗な道になっています。こういう配慮は嬉しいですね。

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昇進橋に差し掛かります。昇進川(しょうじんがわ)に架かる橋です。この橋の先が宿場町になっています。

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橋から川を見下ろすと、水もほとんどなくて、川らしい川ではありません。

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この昇進橋は平成7年にできた新しい橋ですが、宿場町にふさわしい雰囲気にしてあります。

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町内循環バスの追分昇進橋のバス停があります。しなの鉄道の追分駅を経由して、中軽井沢駅とバスルートでつながっています。ミニミニ図書館も併設しているのがほほえましいですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この先、追分宿の宿場町を歩きます。



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コロナ禍を吹っ飛ばすような辻彩奈の美麗なサン・サーンス、都響の豊麗な《オルガン付》@東京芸術劇場コンサートホール 2021.5.18

冒頭の面白過ぎるサティのバレエ音楽《パラード》は指揮者の井上道義の怪人ぶりが遺憾なく発揮されました。特にフラックソノール(水をはじく音)でびしょ濡れになった打楽器奏者に拍手。ブテイヨフォンというワインボトルをぶらさげて、並べた珍しい楽器にも驚きました。

次は期待のサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番、辻彩奈は冒頭から素晴らしいヴァイオリンの響きを聴かせてくれます。都響のサポートも見事です。素晴らしいアンサンブルがピタっと決まります。その都響の美しい響きに乗って、辻彩奈のヴァイオリンが冴え渡ります。うーん、素晴らし過ぎる! 第2楽章は有名な美しいメロディーが繰り返し弾かれて、うっとり。しかし、本当に凄かったのは第3楽章。辻彩奈は抒情的な演奏からダイナミックな演奏まで、すべてを完璧に余裕で弾きこなしていきます。彼女は突如、音楽界に現れた逸材中の逸材であることを実感させられます。最後は辻彩奈の独奏ヴァイオリンが凄まじい輝きを放ちながら、全曲を締めくくります。本当にスカッとするような会心の演奏にコロナ禍の鬱々たる気持ちも晴れ渡る思いです。

一方、都響も負けていません。後半のプログラム、サン=サーンスの交響曲第3番《オルガン付》で最高のアンサンブルを聴かせてくれます。主役は弦楽アンサンブル。響き渡るパイプオルガンとともにスケールの大きな音楽を聴かせてくれます。教会音楽とは違いますが、聖堂に響く音楽の雰囲気が醸成されていきます。第2楽章の後半ではコンサートホールに響きわたる美しい音響に心を持っていかれます。都響が実力を発揮すると凄い音楽が現出します。圧倒的な楽の音がホールの隅々までを満たして、素晴らしい音楽が終わります。これも間違いなく、コロナ禍を吹っ飛ばしました。音楽って、何と素晴らしいのでしょう。これがある限り、人類は何ものにも負けることはありません。

今週はこれが2回目のコンサート。今週はまだ4回もコンサートを聴きます。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:井上道義
  ヴァイオリン:辻 彩奈
  オルガン:石丸由佳
  管弦楽:東京都交響楽団  コンサートマスター:矢部達哉

  サティ:バレエ音楽《パラード》
  サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61
   《アンコール》権代敦彦:Post Festum-ソロ・ヴァイオリンのための Op.172 より「Ⅱ」

   《休憩》

  サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 Op.78《オルガン付》


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のサティのバレエ音楽《パラード》は以下のCDを聴きました。

 ミシェル・プラッソン指揮トゥールーズ・キャピトール管弦楽団 1988年6月 セッション録音

お洒落な演奏です。


2曲目のサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番は以下のCDを聴きました。

 チョン・キョンファ、ローレンス・フォスター指揮ロンドン交響楽団 1975年5月 ロンドン セッション録音
 
これを録音した頃のチョン・キョンファのヴァイオリンは凄い。音楽性も高く、その情熱は伝わってきます。


3曲目のサン=サーンスの交響曲第3番《オルガン付》は以下のCDを聴きました。

 シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団、ベルイ・ザムコヒアン 1959年 セッション録音
 
音質も演奏も最高に素晴らしい決定盤。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       辻彩奈,  

軽井沢を歩く:堀辰雄文学記念館~旧油屋旅館

2021年4月12日月曜日@軽井沢/2回目

軽井沢の5日目は最終日で、近場の信濃追分を歩くことにします。追分宿郷土館の駐車場に車を置いて、旧中山道を歩いています。
昔の宿場町は自然があふれています。道沿いの木では小鳥が鳴いています。ありふれたスズメのようですが、軽井沢で見ると可愛さが増します。

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旧宿場町の中に入っていきます。

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堀辰雄文学記念館の前に立ちます。

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文学記念館の前には無料駐車場もあります。

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堀辰雄文学記念館の入り口の門を抜けると、木々に挟まれた路地が続いています。

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案内板があります。それを読むと、堀辰雄文学記念館の入り口の門と思ったのは、そうではなくて、追分宿本陣門(裏門)だということです。本陣そのものは現存しないようですが、門だけは別の場所に移築されていたものを再度、この地に移築したとのことです。

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ということで、もう一度、ちゃんと、この追分宿本陣門を眺めてみましょう。江戸時代の宿場町の繁栄が偲ばれます。当時の旧街道はさぞや、人の行き来が多かったのですね。

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さて、路地の先に進んでみましょう。

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路地の先の右手に堀辰雄文学記念館がありました。どうやら、休館のようです。

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元来た路地を戻ります。

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路地を出て、また、旧中山道を歩きます。すぐに旧油屋旅館が右手奥に見えます。堀辰雄や立原道造が滞在し、文学作品を執筆していた旧油屋旅館です。古き面影の漂う佇まいです。

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旧油屋旅館には信濃追分文化磁場油やというアートギャラリーやカフェが併設されていますが、まだ、シーズン前で4月末にならないとオープンしないようです。軽井沢はまだ、冬のシーズンなんですね。

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旧油屋旅館の由来を書いた看板があります。ともかく、軽井沢は何故か、文人などの文化人に好まれた地だったのですね。その中心には常に堀辰雄がいたようです。先輩は室生犀星や芥川龍之介、後輩は立原道造といった具合です。川端康成の存在も忘れてはいけませんね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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追分宿の宿場町跡の中心地を歩いています。



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テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

 

伊藤恵&小菅優の見事なモーツァルト with 秋山和慶&新日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール 2021.5.20

前半のプログラムは若きモーツァルトの傑作、2台のピアノのための協奏曲です。極め付きのピアノの達人、伊藤恵と小菅優が弾くのですから、素晴らしいに決まっています。とりわけ、微笑みを浮かべながら、余裕でピアノを弾く伊藤恵の名技には魅了されずにはいられません。2台のピアノは交互にほぼ同じようなパッセージを弾いていきますが、小菅優も伊藤恵のピアノの完全コピーのような素晴らしい演奏です。多分、目をつぶっていたら、どちらが弾いているか、分からないかもしれません。モーツァルトも、自身と姉ナンネルでこのような完璧なデュオを弾こうと思って、作曲したんでしょう。そういえば、この曲の決定的な演奏はクララ・ハスキルとゲザ・アンダの二人の演奏でしたが、ハスキルの格調高いピアノに呼応したアンダのピアノの響きが次第にハスキルのピアノと同質化したことを思い出します。現代の達人の二人は最初から同質化したピアノの響きを聴かせてくれました。実は細部の演奏についてはよく思い出せません。二人のピアノの演奏に完全に聴き入っていたので、その瞬間・瞬間の美しい音楽に入り込み、全体を鳥瞰する余裕がなかったんです。ある意味、一瞬で終わった感じの演奏でした。残ったのは至福感のみ・・・これこそが音楽の極致かな。オーケストラはピアノが鳴っていないときのみ聴いただけですが、弦の美しい響きがなんとも素晴らしかった印象です。
不満だったのは、二人の達人がいたのにアンコールでピアノのデュオを聴かせてくれなかったこと。期待したんですけどね。モーツァルトの2台のピアノのためのソナタなんて、なかなか聴けないでしょう・・・。お二人なら、そんなに練習しなくても簡単に弾けるでしょうに。

後半のプログラムはR.シュトラウスのアルプス交響曲。R.シュトラウスが作曲した最後の交響詩です。もっとも交響詩と題されている作品では、その17年前に書かれた英雄の生涯が最後のものではあります。この作品を書いた時点、1915年には、既にオペラ作品は、サロメ、エレクトラ、薔薇の騎士、ナクソス島のアリアドネという代表的ともいえるものが作曲されており、アルプス交響曲以降は、ほぼ、オペラの作曲に専念することになります。ということで、アルプス交響曲はR.シュトラウスの管弦楽作品でとても重要な作品です。規模も大きく、バンダを除いても、ホルン8、トランペット4など金管の構成も大きく、演奏時間も50分を要します。
今日の演奏はまさに新日フィルが死力を尽くしたと言っても過言でない壮絶なものでした。音楽の頂点を極める『山頂にて』と『ヴィジョン』は実に激しく壮大に演奏されました。秋山和慶の指揮もこの大規模な作品を冷静にまとめあげた手腕が評価できます。音楽的に素晴らしかったのは終結部の『日没』、『余韻』、『夜』で、しみじみと人生を俯瞰するような思いに駆られるような表現です。R.シュトラウスの晩年の名作群(4つの最後の歌、ダナエの愛、カプリッチョ)を予感させます。素晴らしい演奏でしたが、惜しむらくは、冒頭と終盤で静寂の美を感じさせてくれなかったことでしょうか。
 
なお、今日はお昼に神奈川県立音楽堂で北村朋幹ピアノ・リサイタルも聴きましたが、これは後日、記事を書きます。素晴らしいドビュッシーのプレリュードを聴きました。

今日のプログラムは以下です。

  指揮:秋山和慶
  ピアノ:伊藤恵、小菅優
  管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:崔文洙

  モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K. 365

   《休憩》

  R.シュトラウス:アルプス交響曲 op. 64, TrV 233


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトの2台のピアノのための協奏曲は以下のCDを聴きました。

 フリードリヒ・グルダ、チック・コリア、ニコラウス・アーノンクール指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1983年6月、アムステルダム、コンセルトヘボウ セッション録音
 
ジャズも弾くグルダと真正のジャズ・ピアニストのチック・コリアが共演する演奏なので、さぞや、ぶっ飛んだ演奏かと思いきや、至って、真面目な(笑い)演奏にかえって、びっくり。きちんとしたモーツァルトが聴けます。


2曲目のR.シュトラウスのアルプス交響曲は以下のCDを聴きました。

 ベルナルド・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団 2008年6月8,10日 ロンドン、バービカン・センター ライヴ録音
 
静寂から音が沸き起こり、頂点で音響が爆発し、最後にまた、静寂に戻る。そういう素晴らしい音楽体験を実感させてくれる圧倒的な演奏です。以前、ハイティンク指揮シカゴ響の実演で聴いた英雄の生涯の物凄い演奏を思い出しました。



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テーマ : クラシック
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       伊藤恵,  

藤田真央の個性的なモーツァルトの協奏曲はまるでピアノ・ソナタのごとき演奏、下野竜也&読響の素晴らしいマルティヌー@サントリーホール 2021.5.21

遂に若手ピアニストの注目株、藤田真央のピアノを聴くことができました。彼のあどけない少年のような面影に驚きつつ、その実に個性的なピアノの実力にもさらに驚かされました。
そのピアノの一音を聴いて、えっと思います。音量が小さく、くぐもっているように一瞬感じたからです。しかし、そのピアノの響きは実に粒立ちがよくて、ピュアーな響きです。まるでフォルテピアノを聴いている感覚です。もちろん、弾いているのはスタインウェイです。早めのテンポで軽やかに弾き進めるのを聴いていると、またも、フォルテピアノを聴いている錯覚に陥ります。どうして、こんな響きが引き出せるのかと驚くようなピュアーな響きがどんどん研ぎ澄まされていきます。音量は小さい筈なのにオーケストラに埋没することはありません。読響の弦も素晴らしく、見事なサポートです。とりわけ、ヴィオラの響きの素晴らしさに耳をそばだててしまいます。そして、第1楽章の終盤でカデンツァに入ります。まあ、聴いたこともないようなカデンツァです。誰の作なんでしょう。それまでのフォルテピアノのような抑えた響きを脱して、実にダイナミックに歌い上げます。その対比の妙に魅せられます。実に個性的でいながら、それでいて、モーツァルトらしい響きの演奏にうっとりと聴き入ってしまいました。
第2楽章はあの有名な美しいメロディーが流れます。そして、藤田真央の独特の響きの美しさといったら、もう、聴き惚れるしかありませんね。全編、美しさの限りを尽くしたような。ありえないような演奏でした。第3楽章はまるで飛び跳ねるような自在な演奏です。大変、テンポが早くて、指の回りの滑らかなことに驚愕します。あっという間にカデンツァに入ります。また、ここでも、激しくダイナミックな派手な演奏で、それまでの演奏との対比に驚かされます。そして、勢いよく、コーダに突入し、圧巻のフィナーレ。いやはや、恐れ入りました。その外見から、アンファン・テリブルと名づけたくなるような新時代の旗手ですね。その演奏スタイルはまるでピアノ・ソナタを弾いている風情でした。こんなモーツァルトのピアノ協奏曲は聴いたことがありません。是非、全曲チクルスが聴きたいものです。そう言えば、彼のモーツァルトのピアノ・ソナタのチクルスが進行中ですね。まず、それに途中から参入せねばなりません。もっとも、チケットの入手がとても困難なようです。アンコールで弾いたモーツァルトのソナチネの見事さにはびっくり。これほど弾けるピアニストは世界でもほとんどいませんね。

後半のプログラムはマルティヌーの交響曲第3番。マルティヌーのミステリアスな音響世界を下野竜也は見事に表現してくれました。それにしても、読響の演奏は上手過ぎる!! ここでもヴィオラの響きが冴え渡ります。素晴らしい弦の上に木管のソロが乗るところの素晴らしさにうっとりとなります。細部には触れませんが、まったくもって、素晴らしい演奏でした。マルティヌーの交響曲と言えば、フルシャ&都響で聴いて以来です。しかもフルシャ&都響で唯一聴き逃がしたのがこの第3番でした。これでsaraiとしては、マルティヌーの全交響曲を聴き終えたことになります。第3番はジャズのテイストもボヘミアのテイストもないまぜになったような奇妙な魅力のある作品でした。全交響曲の〆にふさわしい素晴らしい演奏でした。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:下野竜也
  ピアノ:藤田真央
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:林悠介

  マルティヌー:過ぎ去った夢 H.124
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K. 467

   《アンコール》モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第16(15)番 ハ長調 K. 545 より 第1楽章

   《休憩》

  マルティヌー:交響曲第3番 H.299


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のマルティヌーの過ぎ去った夢は予習なし。音源がありませんでした。


2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲第21番は以下のCDを聴きました。

 田部京子、下野竜也指揮紀尾井シンフォニエッタ東京 2012年3月14日-15日 上野学園 石橋メモリアルホール セッション録音
 
田部京子なら、これくらいは弾くだろうという素晴らしい演奏。とりわけ、第3楽章の切れのよさが光ります。


3曲目のマルティヌーの交響曲第3番は以下のCDを聴きました。

 イルジー・ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団  2003年9月8-11日 プラハ、ルドフィヌム セッション録音

ビエロフラーヴェクは素晴らしい指揮者でしたね。チェコ・フィルも見事なアンサンブルを聴かせてくれます。



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テーマ : クラシック
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       藤田真央,  

ジョナサン・ノット讃、感動のマーラー4番 東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2021.5.22

前回、リアルのジョナサン・ノットの指揮を聴いたのは、昨年末のベートーヴェンの交響曲第9番でした。その前はそのちょうど1年前のベートーヴェンの交響曲第9番でした。今回も来日直前にトラブルがあって、ほぼ、来日は無理だと思っていました。しかもsaraiのミスで予約したチケットの購入を期日までに行わず、チケットなし状態。公演が本決まりになった後、慌てて、チケットを購入し直して、大事には至りませんでした。今日の演奏を聴き逃がしたら、一生、悔み続けることになったでしょう。やはり、ジョナサン・ノットの振る東響は最高でした。

東京オペラシティコンサートホールにはジョナサン・ノットのコアなファンが集結していました。残念ながら、緊急事態宣言下で席数は半数に制限されていたので、聴き逃がした方も多かったでしょう。今日のチケットは完売でした。

ステージにマスク姿のノットが登場すると、異例なほどの盛大な拍手が沸き起こります。ノットはにこやかな表情でしょうが、マスクで顔が見えません。

まず、最初はジョン・アダムスのザ・チェアマン・ダンスです。やはり、ジョナサン・ノットが指揮すると、明らかに東響のアンサンブルの精度が上がります。1週間前のコンサートとは見違えるほどです。ゲーム・ミュージックのようなミニマリズム的な音楽が小気味よく響きます。しかし、細部まで極めつくすような恐ろしいほどの丁寧さで音楽が仕上がっています。一見、単調なダンス音楽ですが、実にニュアンス豊かに磨き上げられています。ポストモダンの音楽もジョナサン・ノットの手にかかると、とても見通しのよい音楽になります。ただし、トゥッティで音が濁りがちのところもあります。これは以前にはなかったことです。ジョナサン・ノットにとっても東響にとっても、この1年半ほどのコロナ禍の空白期間のダメージを感じざるを得ません。中間の緩徐パートでの若干の弛緩を感じました。しかし、快調にリズムを刻むパート、小音量での繊細な表現などは見事としか言えない充実した演奏でした。現代音楽を指揮させたら、ノットの右に出るものはいないでしょう。

次はドビュッシーの舞踊詩《遊戯》です。ジョナサン・ノットでフランスものを聴いた記憶がありません。考えてみると、現在、ノットはスイス・ロマンド管弦楽団の音楽監督ですから、フランスものは多く手掛けているんでしょう。実際、見事なドビュッシーを聴かせてくれました。晩年のドビュッシーの音楽の真価を知らしめてくれるような素晴らしい演奏になりました。この曲は3年前にロト&レ・シエクルの演奏をこの同じホールで聴きましたが、あの素晴らしかった演奏をも凌ぐようなレベルの演奏です。指揮は同等、オーケストラは東響が上回るというのがsaraiの見立てです。今後、ドビュッシーやラヴェルの音楽をノット&東響で聴く楽しみができました。ボレロ、ラ・ヴァルス、展覧会の絵、交響詩《海》などもよさそうですね。まあ、コロナ禍が収まらないことにはどうしようもありませんけどね。

こういう風に前半のプログラムを書いていますが、後半のマーラーが凄過ぎて、印象が薄れてしまっているんです。マーラーの交響曲第4番は感動の素晴らしさでした。
前半のプログラムは楽譜を置いての指揮でしたが、マーラーは暗譜での指揮です。ノットのマーラーは弱音を効果的に使い、細部まで磨き上げた表現です。ここまで繊細に指揮するのはまさにマーラー指揮者の証しともいえるでしょう。ガリー・ベルティーニの細部にこだわった指揮を久しぶりに思い出します。インバルもハイティンクも相当に細部を磨き上げていましたが、ノットはベルティーニ並みのこだわりようです。一音、一音にこだわって、スコアに忠実に演奏していきます。じわじわとsaraiの心に沁み渡ってきます。第1楽章終盤では感極まってしまいます。第2楽章のレントラーではさらに細部が丁寧に表現されていきます。コンサートマスターのニキティンが2つのヴァイオリンを交換しながら、独奏部を弾いています。2つのヴァイオリンのどこが違うんでしょう。もしかしたら、ガット弦でも使っているんでしょうか。(⇒読者の方からの指摘がありました。交換用のヴァイオリンは長2度上げて調弦しているそうです。)このレントラーがこんなに繊細に演奏されたのは初めてです。そして、一番の聴きものである第3楽章。静謐さを全面に活かした感動の音楽です。ただただ、その最高の音楽に聴き入るのみです。激しく燃え上がることはあっても静謐さがこの第3楽章を支配します。己の魂を揺り動かされる思いでじっと聴き入りました。第4楽章には触れません。ハイティンクのときのアンナ・ルチア・リヒターのようなソプラノでないと、この第4楽章は乗り切れません。今日のマーラーは第3楽章で完結したようなものです。完璧とも思える演奏でした。saraiの人生で最高のマーラーだったハイティンク&ロンドン響の演奏に肉薄するレベルでした。これでジョナサン・ノットのマーラーは第10番のアダージョ、第7番に続いて、この第4番を聴き、来週のミューザ川崎では第1番を聴きます。
ジョナサン・ノットは在任中にマーラーの全交響曲を演奏すると言っているそうです。楽しみですが、交響曲第2,3,8,9番は既に演奏されたそうです。saraiは聴き逃がしています。残念! 交響曲第2,3,8,9番はすべて大物揃いですね。再演をお願いしたいです!!! 今後は第5番と第6番ですね。うーん、第3番と第9番は是非、聴きたい! これは提案ですが、ジョナサン・ノットが退任するときには、退任記念に是非、マーラー・チクルスをやってほしいものです。そして、それをライヴCDのマーラー全集にしたら、どうでしょう。ジョナサン・ノット、東響、マーラーを愛するsaraiの密やかな願いです。これは今後もしつこくブログに書き続けます。うるさいかもしれませんが、みなさんも賛同してほしいものです。えっ、もう、交響曲第2,3,8,9番は既に聴いたからいいって言う人がいますか? そんなことは言わないでね。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:ジョナサン・ノット
  ソプラノ:森麻季
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  J.アダムス:ザ・チェアマン・ダンス(歌劇「中国のニクソン」による)
  ドビュッシー:舞踊詩《遊戯》

  《休憩》

  マーラー:交響曲 第4番 ト長調


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のJ.アダムスのザ・チェアマン・ダンスは以下のCDを聴きました。

  クリスチャン・ヤルヴィ指揮ノルランド・オペラ交響楽団 2001年5月 ノルランド・オペラ、ウメオ、スウェーデン セッション録音

クリスチャン・ヤルヴィが思いっ切りのよい演奏をしています。


2曲目のドビュッシーの舞踊詩《遊戯》は以下のCDを聴きました。

 フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル 2018年1月 フィルハーモニー・ド・パリ セッション録音
 
ロト&レ・シエクルの話題になったCDです。saraiも来日公演で聴きました。今や、決定盤でしょう。


3曲目のマーラーの交響曲 第4番は以下のCDを聴きました。

 ピエール・ブーレーズ指揮クリーヴランド管弦楽団、ユリアーネ・バンゼ  1998年4月 クリーヴランド、メソニック・オーディトリアム セッション録音

ブーレーズらしい精緻な演奏が成功しています。ただ、この曲をあまり聴き込んでいない人は消化不良に陥るかもしれません。あくまでも冷静な演奏で、悪く言えば無機的とも思えます。ブーレーズのマーラーに興味が湧きました。



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テーマ : クラシック
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       ジョナサン・ノット,  

北村朋幹 ピアノ・リサイタル@神奈川県立音楽堂 2021.5.20

今、注目の若手ピアニスト、北村朋幹(きたむら ともき)のピアノ・リサイタルを聴きに神奈川県立音楽堂に出かけました。神奈川県立音楽堂といえば、横浜・桜木町から歩いてすぐのところですが、紅葉坂の急な坂道を上らないといけないので、高齢者には優しくないホールです。今回は幸い予約すれば、シャトルバスに乗せてもらえたので、らくちんで訪れることができました。

なお、このリサイタルは三日前に聴いたものですが、別のコンサートが重なって、記事を書くのが遅くなりました。

さて、北村朋幹のピアノ独奏を聴くのは初めてです。それがいきなり、ドビュッシーの前奏曲集 第2巻だとはね。どう弾くのかと思っていたら、例によって、北村朋幹らしいリリックなピアノ表現です。いささか、線が細い感じですが、かえって、瑞々しい雰囲気でいい感じです。ドビュッシーらしい音の響きを十分、楽しみます。とりわけ、《月の光が降り注ぐテラス》が素晴らしいです。彼は独特の感性でこの印象派の名曲のそこはかとした雰囲気を醸し出してくれました。ここまでがプログラム前半です。

休憩後、バルトークの4つの挽歌。初めて聴く曲です。こういう珍しい曲を弾くとは、かなり、バルトークに思い入れがあるのでしょう。題名通り、深く沈んだ曲調です。バルトークとしてはハンガリー民謡をベースにしている以外は聴いたことのない感じ。でも、珍しいものを聴けて、バルトークファンとしては嬉しいところです。
次はベルクの名作、ピアノ・ソナタ。この曲は12音技法の曲ではありませんが、半音を多用することで無調っぽい響きの作品です。北村朋幹は素晴らしいテクニックを駆使して、すっきりとしたテーストでこの難曲を弾きこなします。耳に心地よく響きます。saraiの趣味では、もっとねっとりとした情感も感じさせてほしいところではあります。
最後はラフマニノフの《音の絵》Op. 39からの3曲です。抒情味はよく表出された演奏ですが、スケール感に乏しいのが残念なところです。ラフマニノフはあまり彼には合わない感じです。もっとロシアの大地にねづいたやるせなさを表現してもらいものです。テクニックは見事ですけどね。

アンコールは東響とのバルトークのピアノ協奏曲第1番のときのアンコールと同じバルトーク。これはとても素晴らしい演奏。文句なしです。よほど、弾き込んでいるんですね。実にチャーミングな演奏でした。

今度はもっと彼の美点のリリックさが全面に出るプログラムで聴いてみたいものです。今日のプログラムはとてもマニアックな組み立てでした。


今日のプログラムは以下です。

  北村朋幹 ピアノ・リサイタル

  ピアノ:北村朋幹
 
  ドビュッシー:前奏曲集 第2巻
   霧
   枯葉
   ヴィーノの門
   妖精たちはあでやかな踊り子
   ヒース
   奇人ラヴィーヌ将軍
   月の光が降り注ぐテラス
   水の精
   ピクウィック殿をたたえて
   カノープ
   交代する三度
   花火

  《休憩》

   バルトーク: 4つの挽歌 Op.9a BB58 Sz45

  ベルク: ピアノ・ソナタ Op.1

  ラフマニノフ:絵画的練習曲《音の絵》Op. 39より
   第2曲 イ短調
   第5曲 変ホ短調
   第9曲 ニ長調

  《アンコール》
   バルトーク:チーク地方の3つのハンガリー民謡 Sz35a BB45b


最後に予習について、まとめておきます。

ドビュッシーの前奏曲集 第2巻を予習したCDは以下です。

 クリスティアン・ツィマーマン 1991年8月、ドイツ セッション録音

ツィマーマンはどのアルバムも完成度が高いですが、彼の唯一のドビュッシーのこのアルバムの出来も素晴らしいです。何と言っても音楽性が尋常ではありません。


バルトークの4つの挽歌は直前のプログラム変更で入った曲なので予習していません。実は聴いたこともない曲です。


ベルクのピアノ・ソナタを予習したCDは以下です。

 エレーヌ・グリモー 2010年8月 ベルリン セッション録音

グリモーの演奏はちょうど10年前にこの神奈川県立音楽堂で生演奏を聴きました。CDよりも素晴らしいベルクでした。


ラフマニノフの絵画的練習曲《音の絵》Op. 39を予習したCDは以下です。

 ニコライ・ルガンスキー 1992年、モスクワ セッション録音

ルガンスキーはsaraiが注目しているピアニストです。音が綺麗で音楽性も高い演奏を聴かせてくれます。このラフマニノフは期待したほどではありませんでした。



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       北村朋幹,  

軽井沢を歩く:高札場~泉洞寺

2021年4月12日月曜日@軽井沢/3回目

軽井沢の5日目は最終日で、近場の信濃追分に行き、旧中山道にある旧宿場町を歩いています。
由緒のある旧油屋旅館の先は昔、本陣があったところ。その先には高札場が再現されています。

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説明板によると、高札場とは、法度、掟書きなどを記したところだそうです。また、さらし首、重罪人の罪状なども記し、高く掲げた板札を高札と言ったそうです。何か、恐ろし気なものなんですね。現代社会では考えられないものです。一応、民主主義の中に身を置けることに感謝せねばなりません。

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中山道、20番の宿、追分宿の看板があります。一つ前は沓掛宿(現中軽井沢)、一つ先は小田井宿(おたいしゅく、現在の長野県北佐久郡御代田町中心部で北国街道との分岐点)と書かれています。

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右に分岐する浅間山道路への石標がありますね。

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実際はこの道の先は石尊山の登山口に続きます。

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まあ、そちらへは進まずにまっすぐ、旧中山道を歩きます。消防団の分団があります。これも宿場町らしい雰囲気ですね。

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消防団の分団の隣には石の鳥居が立っています。この鳥居に続く参道の先に諏訪神社があるようです。

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やがて、曹洞宗の禅寺、泉洞寺の前です。

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立派な仏閣です。ちょっと覗いていきましょう。

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参道沿いには石仏が並びます。

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ひなびた山門です。境内に入ってみましょう。

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境内にも石仏が並んでいます。どれかが堀辰雄が愛した石仏かと思いましたが、実際は、後で調べると、本堂裏の墓地内の小径にその歯痛地蔵尊はあったのだそうです。残念ながら、半跏思惟のポーズのミステリアスな石仏を見損ないました。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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また、旧中山道に戻り、追分宿の散策を続けます。



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軽井沢を歩く:追分宿の外れ~分去れ~シャーロック・ホームズ像~雑木林

2021年4月12日月曜日@軽井沢/4回目

軽井沢の5日目は最終日で、近場の信濃追分に行き、旧中山道にある旧宿場町を歩いています。
遂に宿場町の外れまでやってきました。旧中山道は国道18号線(中山道)に合流します。国道から旧中山道に入る分かれ道には、追分宿と大きく書いた櫓のような建物があります。そして、左手前に見えているのが桝形の茶屋、津軽屋です。

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この桝形の茶屋の先に国道18号線を少し歩くと、追分宿の分去れに出ます。左が中山道(国道18号線)、右が北国街道です。

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分去れには多くの石碑や石仏がまつられています。

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分去れに関する説明が書かれた看板が立っています。古来、多くの旅人たちがこの分かれ道で感懐を込めて、2つの道に分かれ去っていったそうです。我々はここで北国街道に足を踏み入れます。

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北国街道に入るとすぐ、右手に木々が生い茂る庚申塚公園が広がります。と、シャーロック・ホームズ像の案内板があります。何故、こんなところにシャーロック・ホームズ?

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訝しく思いながらも庚申塚公園内に入り、庚申塚の先にあるシャーロック・ホームズ像らしきものに歩み寄ります。

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確かにシャーロック・ホームズ像です。驚きますね。何故、こんなところにあるのでしょう。後で調べると、アーサー・コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」のシリーズを翻訳した翻訳家・延原謙氏の別荘が追分にあったことから、作品の100周年を記念して、ここにシャーロック・ホームズ像が建造されたそうです。別の説では、翻訳家・延原謙が追分油屋旅館の離れを仕事場に、『シャーロック・ホームズ』シリーズの翻訳を手がけたことから、ホームズ生誕100周年を記念して昭和63年(1988)に作られたともあります。きっと、どちらも正しいのでしょう。いきなり、別荘がある筈もないので、まずは油屋旅館で翻訳を手がけ、そのうちに別荘を建てたと思われます。なお、シャーロック・ホームズの生年は1854年頃とする説が有力なので、生誕100周年は間違い。アーサー・コナン・ドイルは1884年にシャーロック・ホームズシリーズの第一作である長編小説『緋色の研究』を発表しているので、それから100年をちょっと過ぎた頃にこの像を建造したのでしょう。ちなみに翻訳家・延原謙がシャーロック・ホームズの翻訳を手掛け始めたのは1926年頃から以降です。ということはシャーロック・ホームズが我が国に登場してから、今年で95年くらいですね。少年時代にシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンに夢中になっていたことを思い出します。

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庚申塚公園から出て、ちょっと歩くと、鉄柵があります。何だろうと思うと、東洋英和女学院の軽井沢追分寮の入口です。建物は全然見えませんから、庚申塚公園の奥のほうにあるんでしょう。

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この先、分かれ道で北国街道から離れて右手の道を進みます。右側に私有地という看板が立ち、奥にシャーロック・ホームズ像がまた、見えます。その先にお屋敷が見えます。あれが東洋英和女学院の軽井沢追分寮でしょうか。

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周りは鬱蒼とした雑木林の道を進みます。

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林の中には別荘らしき建物が点在しています。

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やがて、綺麗な舗装道路に出ます。浅間サンラインです。しかし、自動車道路は歩きたくないので、その少し手前の雑木林の中の道を歩きます。

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やがて、金網で囲まれたグラウンドにぶつかり、その金網のグラウンド沿いの道を歩きます。

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このグラウンドは青山学院高等部グラウンドでした。青山学院高等部の追分寮に付属するグラウンドです。高校生のサマーキャンプなどに利用されているようです。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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追分宿の北側の林の中の道を散策していきます。



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軽井沢を歩く:追分の雑木林~軽井沢駅 ・・・旅は完了!

2021年4月12日月曜日@軽井沢/5回目

軽井沢の5日目は最終日で、近場の信濃追分を歩いています。
旧宿場町、追分宿から、旧中山道、旧北国街道を経て、追分宿の北側の林の中の道を散策しているところです。
ぶらぶら歩いていくと、建築工事が進むエリアに入ります。新しく住宅地として開拓されたのでしょうか。かなり立派な建物が続きます。

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こちらのお宅も素敵ですね。

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小高いところにひっそりと佇む豪華な別荘も見えます。

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この千メートル林道を歩いていくと、左手に石尊山の登山口の道標があります。

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ここで右に折れると、追分宿に戻れるようです。予定ではぐるっと追分宿の北側の雑木林を大回りすることにしていましたが、ほぼ、様子も分かったので、ここで右に折れて、ショートカットします。

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ここからはずっと下り道が続きます。

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途中、都立八潮高校の追分寮があります。贅沢なものを持つ高校があるものですね。

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どんどん、雑木林の中の道を下っていきます。

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やがて、追分宿の旧中山道に着きます。浅間山道路への分かれ道だったところです。高札場のすぐ近くです。

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ショートカットした結果、予定よりちょっと早く駐車場に到着。
ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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帰りの新幹線の時間までは少し時間があります。では、千ヶ滝の方に行ってみましょう。目的地近くの駐車場をナビに入れ出発。が、千ヶ滝に向かう道がなかなか見つかりません。うろうろしているうちに、時間切れ。諦めて、軽井沢駅に向かいます。駅前でレンタカーを返して、駅前のショッピングプラザでものぞいてみましょう。駅に着き、問題もなく、簡単にレンタカーを返却します。レンタカー店で荷物を預かってもらって、ショッピングプラザに向かいます。今までは軽井沢のアウトレットにはマイカーで直接行っていたので、こんなに軽井沢駅に隣接しているとは思いませんでした。駅からエレベーターを降りると、もう高級ブランドのお店が目の前に並んでいます。今まで過ごしていた同じ軽井沢とは思えないほど、ここは人がいます。とはいえ、密!というほどのことはありません。

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さあ、お買い物でも楽しみましょう!というエリアですが、こういうものには全く興味のない配偶者は、広い芝生公園を散歩して、早々に退散します。(それでも、プラダやグッチの店内で目の保養はしましたよ。)

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予約していた峠の釜めしをゲットして、待合室で頂くことにしましょう。駅に向かいます。駅構内のおぎのやの売店に行くと、ちゃんと、峠の釜めしは用意されています。広いきれいな待合室で頂くことにします。

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峠の釜めしはホカホカで美味しい!

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釜めしを食べ終えて、最後は、お土産探し。
レンタカー店に預けてあった荷物を引き取って、新幹線のホームに出ます。帰りましょう。
お天気にも恵まれ、人も少なく、大いに歩きまわり、すっかりリフレッシュ出来ました。

これにて、軽井沢の5日間の旅は完了。ご読了、ありがとうございました。次はしばらく中断していたフランスの旅に戻ります。ボルドーでワイナリーツアーに出かけているところから再開します。まあ、その前に2回ほど、コンサート記事が続きます。悪しからず。



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ジョナサン・ノット&東響の感動のマーラー1番@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.5.27

先週に引き続き、リアルのジョナサン・ノットの指揮を聴きました。もう、それだけで十分。大変、満足しました。やはり、ジョナサン・ノットの振る東響は最高です。今日もジョナサン・ノットのコアなファンが集結し、終演後の盛り上がりは感動的でした。

まず、最初はベルクの室内協奏曲。演奏が素晴らしかったのは分かりますが、saraiの聴き込み不足で曲の内容は掴み損ねました。もっと、しっかりと予習を積むべきでした。反省・・・ 児玉麻里のピアノはかっこよかったです。

後半はマーラーの交響曲 第1番「巨人」。出だしはあまりアンサンブルも整っていなくて、先週の交響曲第4番ほどの素晴らしさは感じられません。saraiの集中力も欠如し、第2楽章まではもうひとつの印象です。第3楽章の葬送の行進は弱音を見事に使い、一気に演奏の質が上がります。そして、すべては第4楽章に収斂します。強烈に燃え上がる開始から、ぐっと心が惹き付けられます。そして、嵐のような音楽から、一転して、静謐で美しい音楽が弦パートを中心として奏でられると、心が揺さぶられる思いです。saraiの集中力も一気に上がります。再び、金管が主導して、嵐のような激しい音楽に変わると、強い感動に襲われます。音楽も頂点を極めます。さらに勝利を奏でる金管の怒涛の高揚が続き、東響のアンサンブル力も高みに達します。いったん、音楽は静まり、第1楽章の序奏部が回帰しますが、東響のアンサンブルは見違えるように素晴らしくなっています。あるいはそう感じるような展開になったのかもしれません。再び、嵐のような音楽が高まった後、ヴィオラが素晴らしいフレーズを奏でます。ここからがこの日の聴きどころでした。再現部で盛り上がった後、圧巻のコーダに突入します。ベルアップした木管の演奏を皮切りに最後はホルン奏者たちが起立して、物凄く高潮した音楽がホールに響きわたります。ジョナサン・ノットも渾身の力でオーケストラを鼓舞し、そして、我々、聴衆も鼓舞されます。これで感動しなければ、マーラーの音楽を聴く意味はないでしょう。圧倒的なコーダでした。満場、興奮のるつぼと化します。ブラボー禁止の中、皆が手を高く上げて拍手する様は感動的です。ジョナサン・ノットを中心に東響のメンバーもすべての聴衆も心を一つに結ばれました。感動のマーラーでした。

終演後の拍手は長く続き、それ自体が感動的なイベントになりました。ジョナサン・ノットが持ち出してきた“I'm home”の帯にみなが納得。しばらくの別れになりますが、次の機会を待ちましょう。この場所こそがジョナサン・ノットの居場所です。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:ジョナサン・ノット
  ピアノ:児玉麻里
  ヴァイオリン:グレブ・ニキティン(東京交響楽団コンサートマスター)
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  ベルク:室内協奏曲-ピアノ、ヴァイオリンと13管楽器のための

  《休憩》

  マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベルクの室内協奏曲は以下のCDを聴きました。

  内田光子、クリスティアン・テツラフ、ピエール・ブーレーズ指揮アンサンブル・アンテルコンタンポラン 2008年3月19-21日、パリ、IRCAM セッション録音

ほかと比較していませんが、この豪華メンバーで悪かろう筈がありません。


2曲目のマーラーの交響曲 第1番「巨人」は以下のCDを聴きました。

 ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団 1961年 セッション録音
 
久しぶりに聴いてみましたが、さすがに古い感じが否めません。最近のロトとかの演奏を聴いたほうがよかったかもしれません。



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       ジョナサン・ノット,  

空前絶後の辻彩奈のシベリウスに衝撃!@サントリーホール 2021.5.28

どう言えばよいか、本当に分かりません。ただ、今日の辻彩奈のヴァイオリンはsaraiの心に響いたんです。よい演奏とか、テクニックが凄いとか、そういうことではなくて、本当に心がその音楽に同調したとしか言えません。今日の辻彩奈は最高に素晴らしかった・・・saraiが期待していた音楽のレベルに達したと思います。これまで、才能はあるとは思っていましたが、気魄がもうひとつ足りませんでしたが、今日の辻彩奈の音楽にかける気魄は凄かったと思います。今日の辻彩奈の演奏が凄かったので、saraiはちょっと混乱しています。
第1楽章の途中から、辻彩奈のヴァイオリンが燃え上がり、saraiの心も高潮していきます。それ以降はすっかり音楽の中に浸り込みます。長大な第1楽章の何と甘美なことか・・・まるで夢の中にいるようです。とともに辻彩奈のヴァイオリンを聴きながら、こちらもぐっと力が入ります。こういう経験は稀なことです。辻彩奈とともに一緒に音楽を作り上げてる気持ちでのめり込みます。第2楽章にはいって、さらに辻彩奈の気魄は高まっていき、saraiの気持ちもさらに前のめりになります。音楽は他人事のように醒めた気持ちで聴くものではなく、主観的に体験するものだということを実感します。したがって、評論家的にその音楽を言葉で表すことが困難になります。ただただ、音楽とともにある自分を実感するだけです。第3楽章にはいると、実に爽快な音楽を辻彩奈は奏で上げます。ここで、ようやく、少し、音楽を前のめりででゃなくて、楽しめるようになります。心が舞い上がるような飛翔感を味わいながら、次第に感動に至ります。圧倒的な高揚感で全曲を聴き終わります。現在、こんなにsaraiをインスパイアしてくれるヴァイオリニストはそうはいません。思いつくのは庄司紗矢香だけです。今日の辻彩奈の演奏も決して傷がないわけではありませんでしたが、確実に高いレベルに達しつつあることを思わせてくれるものでした。

後半のシベリウスの交響曲第6番は鈴木優人の鮮やかな手腕が印象的でした。バロックだけでなく、近代音楽までも視野に入れられる大器になりつつありますね。鈴木優人がコントロールした日フィルも比類のないアンサンブルを聴かせてくれました。とりわけ、弦楽セクションの美しい響きに驚きました。いやはや、在京オーケストラの実力は凄いものです。ベルグルンドが振ったシベリウスは聴き逃がしましたが、さぞや素晴らしかったのでしょうね。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木優人
  ヴァイオリン:辻 彩奈
  管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:木部雅之

  ステンハンマル:序曲《エクセルシオール!》
  シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op.47
   《アンコール》シベリウス:水滴 Vnソロ辻 彩奈 & Vcソロ菊地 知也

   《休憩》

  シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 Op.104


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のステンハンマルの序曲《エクセルシオール!》は以下のCDを聴きました。

 ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団 1992年12月 セッション録音

お国ものの演奏ですね。素晴らしい演奏です。


2曲目のシベリウスのヴァイオリン協奏曲は以下のCDを聴きました。

 庄司紗矢香、ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 2017年10月 サンクト・ペテルブルク ライヴ録音
 
庄司紗矢香の熱い演奏です。聴き応え十分!


3曲目のシベリウスの交響曲第6番は以下のCDを聴きました。

 パーヴォ・ベルグルンド指揮ヨーロッパ室内管弦楽団 1995年9月 コロシアム、ワトフォード、ロンドン セッション録音
 
saraiが最も愛好するシベリウスの全集盤の1枚です。その美しさは最高です。



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       辻彩奈,  

ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオンのワイナリー、シャトー・トゥール・バラドズのワイン醸造過程

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/5回目

久しぶりにフランスの旅の記事を再開します。現在、ボルドーからのワイナリーツアーの最中です。


ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。サンテミリオン村Saint Emilionを通り過ぎて、最初の目的地のワイナリー、シャトー・トゥール・バラドズChateau Tour Baladozに到着。
早速、ワイナリーのスタッフの案内で、ワイン醸造の過程を見てまわります。

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醸造所にはいると、大きな発酵タンクが並びます。

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初めて見るワインの発酵タンクは清潔で整然と並んでいます。

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そして、圧巻なのは、ずらっと並ぶ熟成用樽です。

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どんだけ、造るのって、呆れるほど、樽が並んでいます。

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樽には、ワイナリーの名前、シャトー・トゥール・バラドズChateau Tour Baladozと2017年という生まれ年が書かれています。

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この醸造所の大きな建物の壁に大きく、そして、誇らしげにトゥール・バラドズTour Baladozというシャトーの名前が書かれています。

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そのシャトーの名前の書かれた壁に向かって、熟成用樽がずらっと並ぶ光景は壮観です。

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熟成用樽を眺めながら、ワイナリーのスタッフの説明を受けます。フランス語ですが、日本語ツアーの女性が丁寧に日本語に翻訳してくれます。

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よく見ると、同じように見える熟成用樽にも色々な種類があり、上に書かれていることが違っています。

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いずれも2017年が生まれ年です。

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醸造所内の説明を受け後、いよいよ、テイスティングです。



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神尾真由子、圧巻のヴァイオリンに深い感銘!@上大岡 ひまわりの郷 2021.5.30

実に久々に神尾真由子のヴァイオリンを聴きましたが、あまりの素晴らしさに大変な感銘を覚えました。彼女のヴァイオリンを聴いたのは実に10年ぶりのことです。こんなに長期間聴かなかったのは何故かと言うと、10年前の演奏も素晴らしくて、文句のつけようがなかったのですが、プログラムの選曲がsarai好みではなくて、演奏のよさに比べて、感銘の度合いが低かったというだけのことです。ある意味、saraiの音楽受容力のレベルが低かっただけのことで、彼女のヴァイオリンから遠ざかっていただけのことかもしれません。あるいは神尾真由子のヴァイオリンが長足の進歩を遂げたのか・・・どちらかは分かりかねますが、現在、日本人のヴァイオリニストの中でも抜きんでた存在であることは今日の演奏で明確に実感しました。これからは積極的に聴くことにしましょう。

1曲目はベートーヴェンのロマンス 第2番。まあ、軽い曲で名曲アワーの感じで聴き始めますが、神尾真由子のヴァイオリンの弱音のあまりの美しさに絶句します。そして、音楽表現のニュアンスの味わいの深さに魅了されます。あの有名なメロディーが繰り返されるたびにうっとりとします。普通はもっと音量の大きな明確な音で、これぞ名曲という感じで演奏されますが、神尾真由子のヴァイオリンは抑えた音量で気品のある美しさに満ちています。芸術的なレベルが数段も高いような素晴らしい演奏です。

次はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ 第5番 「春」。このベートーヴェンの傑作はさらに素晴らしい演奏。やはり、品格のある弱音の美しさを軸に魅力的な演奏です。ストラディバリウスのヴァイオリンの響きの素晴らしさも再認識させてくれます。最近はガルネリ・デル・ジェスの響きのほうが素晴らしいと感じていましたが、弾く人が弾けば、ストラディバリウスは凄い音がしますね。最高のヴァイオリンの響きと合わせて、音楽表現の見事さでうっとりとしながら、ベートーヴェンの傑作ソナタに耳を傾けました。それにしても、気品のある音楽というのは天才演奏家だけに備わる美質です。

休憩後はクライスラーの小品群。 愛の悲しみ、美しきロスマリンのとりわけ美しい演奏は魅了されるだけです。気品がないと、単に名曲アワーの下品な演奏になりますが、神尾真由子のヴァイオリンは天上の音楽に聴こえます。

最後は滅多に演奏されないサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ 第1番。これが今日の演奏の中で最高でした。後で調べると、この曲はフランスの最高の文学とも言われる『失われた時を求めて』の作者、マルセル・プルーストが愛好してやまなかったものだそうです。彼の畢生の大作『失われた時を求めて』に登場する音楽家ヴァントゥイユのソナタはこの曲に着想しているといわれています。プルーストの死から100年を迎える2022年は来年です。よいときによいものを聴かせてもらいました。saraiも一念発起して、『失われた時を求めて』に挑戦しようかなという気になりました。現在、『失われた時を求めて』は文庫本しか出ていなくて、単行本は廃刊状態です。この機に単行本がまた再刊されないかな・・・。
話が逸れましたが、神尾真由子のヴァイオリンは美しい弱音だけでなく、フォルテも見事なものでした。第4楽章は大変、高潮して感動のフィナーレを迎えました。フランクのヴァイオリン・ソナタにも比肩するような素晴らしい音楽に出会った思いです。神尾真由子のヴァイオリンは素晴らしい!

アンコール曲は超絶技巧の凄い演奏でしたが、saraiはもっと彼女の気品ある弱音を活かした曲が聴きたかった・・・


今日のプログラムは以下です。

 神尾真由子 ヴァイオリン・リサイタル

  ヴァイオリン:神尾 真由子
  ピアノ:田村 響

  ベートーヴェン:ロマンス 第2番 ヘ長調 Op.50
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 Op.24「春」

   《休憩》

  クライスラー: 愛の喜び / 愛の悲しみ
          美しきロスマリン / 中国の太鼓
  サン=サーンス: ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ短調 Op.75
 
   《アンコール》
     バッジーニ:幻想的スケルツォ『妖精の踊り』クアジ・プレスト ホ短調 Op.25 

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベートーヴェンのロマンス 第2番は以下のCDを聴きました。

 アンネ=ゾフィー・ムター、クルト・マズア指揮ニューヨーク・フィルハーモニック 2002年5月、ニューヨーク ライヴ録音
 
ムターは艶やかな演奏を聴かせてくれます。


2曲目のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ 第5番 「春」は以下のCDを聴きました。

 アンネ=ゾフィー・ムター、ランバート・オーキス 1998年8月 ヴィースバーデン、フリードリヒ・フォン・ティールシュ・ザール ライヴ録音
 
ムターの美しいヴァイオリンの響きが心に沁みます。


3~6曲目のクライスラーの名曲群は以下のCDを聴きました。

 ヘンリク・シェリング、チェールズ・ライナー 1963年1月 ニューヨーク、ファイン・レコーディング・スタジオA セッション録音

こういう名曲集には向かない感じのシェリングですが、実に見事な演奏を聴かせてくれます。


7曲目のサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ 第1番は以下のCDを聴きました。

 ルノー・カプソン、ベルトラン・シャマユ 2020年7月2-4日 フランス、ソアソン、Studio, Cite de la musique et de la danse, Soissons セッション録音
 
カプソンのヴァイオリンはサン・サーンスのあまり演奏されない曲を素晴らしく奏でています。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオンのワイナリーでテイスティング、そして、ボトルをお買い上げ

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/6回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。サンテミリオン村Saint Emilionにある最初の目的地のワイナリー、シャトー・トゥール・バラドズChateau Tour Baladozで見学しているところです。
ワイナリーのスタッフの案内でワイン醸造の過程を見た後、いよいよ、テイスティングです。
テーブルの上に3本のボトルが並びます。

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最初はセカンドワインです。うーん、これがサンテミリオンの赤なのね。

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次はファーストワインです。さすがに質がよいのが分かります。

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そして、同じオーナーの別のシャトー、ラ・クロワジルChateau La Croizilleのファーストワインです。さらに質が上がります。が、このクラスのファーストワインはsaraiの舌ではよしあしの差があまり分かりません。

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いずれも赤ワインです。やはり、初心者のsaraiでもファーストワインの美味しさは分かります。

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結果、ファーストワイン、シャトー・トゥール・バラドズ2016年のハーフボトルをお買い上げ。saraiが赤ワインを購入するのは稀なことですが、これも記念ですからね。同行者たちもサンテミリオンの赤ワインを次々と何本も購入しています。

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これで1つめのシャトー見学は終了。外に出ると雨は、しっかり降っています。

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雨ですが、周りには美しいワイン畑が広がっています。

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シャトーの建物を後に駐車場の車に向かいます。

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葡萄の実は葡萄の木のこんな低いところにたわわに実っています。こういう葡萄の仕立て方がボルドー流です。

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摘み取り寸前の葡萄の木がずらっと並んでいます。

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それにしても葡萄の実が育っていますね。ちょっと味見したいものです。実はこの秘かな願いが後で叶うんです。

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最後にこのシャトー、トゥール・バラドズの見事なワイン畑に目をやります。

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車に乗り込んで、次はサンテミリオン村の中心地に向かいます。ワイン畑の中を抜けていきます。

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サンテミリオン村はどんなところでしょう。楽しみです。



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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

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