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北村朋幹のバルトークは終盤が見事な盛り上がり!大植英次&東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2021.5.16

緊急事態宣言でこれまで東京の公演は全滅でしたが、今日から聴けるようになりました。で、今日から1週間で6回のコンサートに足を運びます。もちろん、来週以降もコンサートが目白押しです。

今日は本来、楽しみにしていたジョナサン・ノットの指揮の筈でしたが、現在、彼は来日中であるものの2週間の待機期間中ということで、来週後半の特別コンサートまで、お預けです。今日は代演の大植英次の指揮で、これがジョナサン・ノットの指揮だったら、どういう演奏だったんだろうと想像しながら、聴いていました。大植英次さんには失礼な聴き方になってしまいました。全般に東響のアンサンブルがノットのときに比べて、若干、精度が落ちている気がします。ノットが来日できなくなった昨年から、ずっと、そんな感じです。今月の後半もきっとリハーサル不足で以前のアンサンブルの輝きを取り戻すためにはそれなりの期間を要するのではないかと恐れています。

それでも、最初の武満作品は爛熟した音響美を味わうことができました。とても美しい演奏でした。現代作品を得意にするノットなら、どう表現したんでしょう。

バルトークのピアノ協奏曲第1番は名曲でありながら、意外に演奏機会が少なく、第2番、第3番と違って、実演では初聴きのような気がします。このところ、注目している若手のピアニスト、北村朋幹に期待して、聴きます。まあ、期待通りと言える演奏ですが、バルトークにしては、少々、おとなしい感じかな。彼はバリバリと弾くタイプではないので、繊細なリリシズムは見事です。第1楽章はパシュート的な音楽ですが、打楽器と掛け合いのパートのリズムののりは流石です。第2楽章は一転して、夜の音楽です。こういうところでの繊細なピアノの響きは聴き応えがあります。途中から、打楽器と呼応して、旋律なしでダッ、ダッ、ダッ・・・と一定間隔で打撃のみを刻み始めます。バルトーク特有の打楽器としてのピアノ奏法です。ピアノの機能性の多様なことに思い至ります。今日のピアノはベーゼンドルファーです。ピアノの響きで足りないところは打楽器群、特に小太鼓が補完します。楽譜では、ピアノの脇に打楽器を配置せよとのことですが、今日は、ステージ最前面の右端に4人に打楽器奏者が配置されています。ちょっと距離がありますが、ピアノと打楽器は見事にコンタクトをとって、連携した完璧なリズムを刻みます。そこに旋律楽器として、管楽器のソロがのってきます。ストラヴィンスキーの影響と言われているパートですが、ピアノと打楽器の律動的なリズムと管楽器のファンタスティックな響きが相俟った、素晴らしい音響に魅せられます。やがて、打楽器が強烈な響きをあげて、第3楽章に突入します。バルトークらしい強烈なリズムでピアノも打楽器的に躍動していきます。めくるめき世界の出現です。途中から、ピアノがギアを上げます。ここからの北村朋幹のノリノリの演奏が素晴らしいです。完璧なタッチで狂おしく驀進していきます。いったん、ペースを落とした後、再び、テンポを急速に上げて、コーダを盛り上げて、高潮した頂点で曲を終えます。この終盤の北村朋幹の演奏に大変、魅了されました。違うスタイルのカリスマ的な演奏もあるでしょうが、この北村朋幹のピュアーなピアニズムも大変、魅力的でした。以前も書いたように、アンデルシェフスキーの演奏を想起させます。
今週は北村朋幹のピアノ・リサイタルも聴きに行く予定です。どういう演奏を聴かせてくれるか、楽しみです。

後半のブラームスは満足して聴けました。正直に言うと、第2楽章の途中で少し集中力を欠きましたが(聴いているsaraiがです)、その後は再び、曲に聴き入りました。もう少し、ふわーっとした響きで演奏してくれたほうがよかったのですが、緊張感の高い演奏ではありました。予習で聴いたフルトヴェングラーが凄過ぎたので、それと比較してはいけませんね。ノットの表現はどうだったんだろうと想像すると、多分、もっと美しいアンサンブルでまとめてきたんじゃないかと思います。磨きあげた響きのブラームスですね。いずれ、聴かせてもらいましょう。今月の特別演奏会では、マーラーの第1番と第4番ですが、響きを美しく磨きあげてくれると期待しています。繊細な音楽表現も聴けるはずです。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:大植英次
  ピアノ:北村朋幹
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  武満徹:鳥は星形の庭に降りる
  バルトーク:ピアノ協奏曲 第1番 Sz.83 BB91

   《アンコール》バルトーク:3つのチーク地方の民謡 Sz.35a BB45b

   《休憩》

  ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 op.73


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目の武満徹の《鳥は星形の庭に降りる》は以下のCDを聴きました。

 小澤征爾指揮ボストン交響楽団 1978年12月 ボストン、シンフォニー・ホール セッション録音

結構、昔の録音ですが、美しい録音で文句ない演奏です。


2曲目のバルトークのピアノ協奏曲 第1番は以下のCDを聴きました。

 マウリツィオ・ポリーニ、クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団 1977年2月 セッション録音

ある意味、ポリーニが絶頂だった頃に素晴らしい組み合わせで凄い演奏を聴かせてくれたという思い出の録音です。考えてみれば、アンドラーシュ・シフを聴くという選択もありましたね。


3曲目のブラームスの交響曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1952年5月7日、ミュンヘン、ドイツ博物館コングレスザール ライヴ録音

フルトヴェングラーはベートーヴェンも凄いですが、ブラームスもどの録音も凄い! まだ、全録音を聴いていませんが、この演奏は最初から最後まで、どこの部分も凄い演奏です。
やはり、ロマンチストたるフルトヴェングラーはシューベルト、シューマン、ブラームスの系譜でその素晴らしさが分かります。



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軽井沢を歩く:旧中山道の追分宿

2021年4月12日月曜日@軽井沢/1回目

軽井沢の5日目です。今日も、いいお天気です。結局、軽井沢滞在の5日間は、すべて晴れ。
今日は引き上げるので、荷物をまとめます。リゾートマンションのチェックアウトをして、荷物をプリウスに積んで出発です。

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今日は近場の信濃追分を歩きましょう。心配なことは、観光案内などでは信濃追分に駐車場が見当たらないことです。現地で探してみるしかありませんね。公的な施設としては追分宿郷土館があるので、そこには駐車場があるのではないかと期待して、追分宿郷土館をナビに入れて出発です。国道18号線から、追分宿の信号で旧中山道に入ります。古い趣のある家並が続きます。家並の間には空き地がありますが、そこに停めるわけにはいきません。そろそろ追分宿郷土館かなと思うところまで来ます。追分宿郷土館の案内板があります。

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その案内板の前には、何ととっても立派で広々とした駐車場があります。最近できたのでしょうか。安心して、車を停めて散策できます。

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さあ、歩きましょう。追分宿郷土館がありますが、そこはさほど興味がないので、パスします。ところで正面に見えている立派な建物はトイレです。早速、saraiが借用します。とても綺麗なトイレでした。

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トイレの前にシャーロックホームズ像の案内が出ています。信濃追分にシャーロックホームズって、何でしょうね。

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旧中山道を歩きます。舗装されていますが、何か古い雰囲気があります。周りの建物も古い造りです。

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中山道六十九次の宿場町、追分宿のマップがあります。追分宿(おいわけしゅく)は、中山道六十九次のうち江戸から数えて二十番目の宿場でした。北国街道(北陸道)との分岐点でもあり「追分」の名はこれに由来するものです。

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右手には追分公園があります。子供たちの遊び場になっているようです。

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案内板があります。追分宿のほうに向かいます。途中、堀辰雄文学記念館もあるようです。堀辰雄は最初に室生犀星と共に軽井沢を訪れて以来、芥川龍之介との交友や代表作『風立ちぬ』のもととなった矢野綾子との出会いなど、軽井沢は第2の故郷といえる場所になりました。そして、この信濃追分で晩年を過ごし、この地で亡くなりました。堀辰雄文学記念館は彼が晩年を過ごした旧居跡に作られました。

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追分宿の旧中山道は単なる舗装道路ではなく、石畳風に綺麗な道になっています。こういう配慮は嬉しいですね。

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昇進橋に差し掛かります。昇進川(しょうじんがわ)に架かる橋です。この橋の先が宿場町になっています。

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橋から川を見下ろすと、水もほとんどなくて、川らしい川ではありません。

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この昇進橋は平成7年にできた新しい橋ですが、宿場町にふさわしい雰囲気にしてあります。

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町内循環バスの追分昇進橋のバス停があります。しなの鉄道の追分駅を経由して、中軽井沢駅とバスルートでつながっています。ミニミニ図書館も併設しているのがほほえましいですね。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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この先、追分宿の宿場町を歩きます。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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