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フォーレのレクイエム、中村恵理のソプラノと新国合唱団のソプラノは素晴らしきかな! 小泉和裕&東京都交響楽団@サントリーホール 2021.6.1

中村恵理が名曲のピエ・イエスを歌うというので、駆けつけましたが、その期待は裏切られませんでした。実にピュアーで清廉な歌唱を聴かせてくれました。指揮の小泉和裕との呼吸も合ったのでしょう。中村恵理はオペラのアリアを歌う時のドラマティックな歌唱ではなく、宗教曲に寄り添った素朴とも思える歌唱に切り換えていました。今後、そういう宗教曲での歌唱も楽しみです。
新国立劇場合唱団のソプラノ合唱もとても美しいものでした。第1曲のイントロイトゥス(入祭唱)の後半で甘美なソプラノ合唱が歌われるところでは、文字通り、心が洗われるような思いになりました。第3曲のサンクトゥス(聖なるかな)でも清澄なソプラノ合唱に聴き惚れます。そして、第4曲のピエ・イエス(慈悲深きイエスよ)で中村恵理の清らかな独唱にうっとりと心を委ねます。ここが全曲のちょうど、真ん中で、きっとフォーレも一番心を注いだ部分です。オルガン伴奏に加えて、抑えたオーケストラの演奏も好感を持てます。第5曲のアニュス・デイ(神の子羊)の中間部でもソプラノ合唱の美しさに心を打たれます。第6曲のリベラ・メ(私を解き放って下さい)はバリトンの加耒 徹の清々しい独唱が聴けました。音楽的にも合唱も含めて、訴求力の高いリベラ・メです。素晴らしい演奏に魅了されました。終曲のイン・パラディスム(楽園に)でもソプラノ合唱が素晴らしく、まさに楽園に心を持っていかれる感覚になりました。
中村恵理のソプラノ独唱が素晴らしかったのですが、全体を清らかにまとめあげた小泉和裕の指揮の手腕はさすがと言えます。新国立劇場合唱団の素晴らしい合唱とそれを支えた都響の低弦を中心としたアンサンブルも見事でした。

プログラム前半のオネゲルの交響曲第3番《典礼風》は激しく刻むリズムが炸裂し、小泉和裕の的確なコントロールの下、都響の最高のアンサンブルが聴けました。中心はやはり、都響の誇る弦楽アンサンブルです。いつもの素晴らしい高弦はもとより、低弦も素晴らしい響きを聴かせてくれました。この曲は第2次世界大戦の終結直後に書かれた戦争交響曲と言われますが、その力強い音楽は阿鼻叫喚にも聴こえます。聴きようによってはパシフィック231のような爽快さも感じます。あまり、歴史的背景にこだわらずに推進力のみなぎる音楽を楽しめばよいのかもしれません。ストラヴィンスキーの《春の祭典》にも通じるような人間の根源的な力(野性的な)を感じました。いずれにせよ、見事な指揮、見事なアンサンブルでした。

ところで、今日はこの都響のコンサートに先立って、鶴見サルビアホールでクァルテット・インテグラの演奏で素晴らしいベルクの弦楽四重奏曲も聴きましたが、それは明日、アップします。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:小泉和裕
  ソプラノ:中村恵理
  バリトン:加耒 徹
  合唱:新国立劇場合唱団 合唱指揮:富平恭平
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:矢部達哉

  オネゲル:交響曲第3番《典礼風》

   《休憩》

  フォーレ:レクイエム Op.48
   第1曲 イントロイトゥス(入祭唱)とキリエ
   第2曲 オッフェルトリウム(奉献唱)
   第3曲 サンクトゥス(聖なるかな)
   第4曲 ピエ・イエス(慈悲深きイエスよ)
   第5曲 アニュス・デイ(神の子羊)
   第6曲 リベラ・メ(私を解き放って下さい)
   第7曲 イン・パラディスム(楽園に)

最後に予習について、まとめておきます。

オネゲルの交響曲第3番《典礼風》を予習したCDは以下です。

  シャルル・デュトワ指揮バイエルン放送交響楽団 1982年、85年 ミュンヘン、ヘラクレス・ザール ライヴ録音

会心の演奏です。交響曲全集なので、ほかの曲も聴いてみたくなります。パシフィック231もよさそうですね。


フォーレのレクイエムを予習したCDは以下です。

  ロランス・エキルベイ指揮アクサンチェス合唱団、フランス国立管弦楽団のメンバー
    サンドリーヌ・ピオー(S)、ステファン・デグー(Br)、パリ聖歌隊(少年合唱) 2008年1月、聖クロティルド教会 セッション録音

第2稿のネクトゥー&ドゥラージュ版の演奏です。合唱もソプラノ独唱のサンドリーヌ・ピオーも素晴らしいです。昔は第3稿のフルオーケストラ版のクリュイタンス盤を聴いていたものですが、第2稿の小編成オーケストラ版は合唱がピュアーに聴けていいですね。



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       中村恵理,  

高度なテクニックで圧巻のベルクの弦楽四重奏曲、クァルテット・インテグラ@鶴見サルビアホール 2021.6.1

この日も、弦楽四重奏の殿堂である鶴見サルビアホール(音楽ホール)はコロナ禍の影響で、若手の日本人のカルテットを聴けました。ベルク、シューマン、そして、ベートーヴェンの最高傑作のOp.131という実に挑戦的なプログラムです。恐れ知らずの若者たちですね。結果はそのキャリアの短さを感じさせない見事なテクニック、豊かな響きで室内楽の醍醐味を十分に感じさせてくれ、また、別の作曲家の作品を聴いてみたいと思わせてくれました。桐朋出身の弦楽器奏者のレベルの高さを痛感させられました。日本人カルテットの層も厚くなり、嬉しい限りです。

今日の一番の聴きものは最初に演奏されたベルクの弦楽四重奏曲です。最初の1音から、おっと思わせられます。豊かで美しい響きでベルクの音楽の本質を突いてきます。狂おしいウィーンの夜のねっとりした熱さを感じさせる素晴らしい演奏。無調でありながら、後期ロマン派の流れの先にある表現主義的などぎつさを最高に表出した演奏を夢中になって聴き入ります。まったくもって、素晴らしいベルクでした。予習で聴いた世評に高いアルバン・ベルク・カルテットを音楽的にはるかに上回る演奏に深い感銘を覚えました。4人の個性が自由にぶつかりあいながらも、しっかりとアンサンブルを作っているところ、そして、確かな技術に裏打ちされた攻撃的とも思える瑞々しい音楽表現に感嘆しました。

次はシューマン:弦楽四重奏曲 第1番。ロマンの香り高い美しい演奏が第1楽章から繰り広げられます。テクニックと響きは最高です。音楽的にもそれほど不足はありません。シューマンワールドをしっかりと楽しませてもらいました。及第点の演奏です。

休憩後、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番。ベートーヴェンの最高傑作と目される作品です。若手には音楽表現が難しいとも思えるものですが、彼らは果敢に挑戦します。ここでもテクニックと響きは見事です。しかし、どこかしら、ベートーヴェンがこの曲に込めた人生の旅路の果てという風情がもうひとつ聴こえてきません。音楽というものはかくも難しいものです。演奏は完璧ですが、その演奏の先にある音楽を超えた何かが表現しきれていないように感じます。しかし、それでも終盤、第6楽章あたりから、奇跡的にベートーヴェンの後期四重奏曲らしい音楽性が立ち上がってきます。終楽章はなかなかの聴きものでした。もう一歩でこの難曲を攻略するところまで来ているようです。これからの彼らの成長を聴いてみたくなりました。

来月、再来月の彼らのコンサートに急遽、駆けつけることにしました。どんな演奏を聴かせてくれるか、楽しみです。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ
   三澤響果 vn   菊野凜太郎 vn   山本一輝 va   築地杏里 vc

   ベルク:弦楽四重奏曲 Op.3
   シューマン:弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 Op.41-1

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 Op.131

   《アンコール》
    チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.11 より、第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」

最後に予習について触れておきます。

1曲目のベルクの弦楽四重奏曲は以下のCDを聴きました。

 アルバン・ベルク四重奏団 1991-1992年 セッション録音

素晴らしい技術でバリバリ弾き込んでいます。少しドライ過ぎるきらいはあります。ベルクらしい、ねっとりとした熱情がほしいところです。


2曲目のシューマンの弦楽四重奏曲 第1番は以下のCDを聴きました。

 ロータス・ストリング・カルテット 2003年1月29,30日 横浜,リリスホール(横浜市栄区民文化センター) ライヴ録音
 
素晴らしいロータス・カルテットのシューマン。この録音では第2ヴァイオリンが現在のマティアス・ノインドルフではなく、藤森彩です。2代目のメンバーです。


3曲目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番は以下のCDを聴きました。

 ザ・リンジーズ(リンゼイ弦楽四重奏団) 2001年6月25日-27日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音
 
これまでリンゼイ四重奏団のベートーヴェンは旧録音を聴いていましたが、そのあまりの素晴らしさに、現在、入手困難の新録音の全集を苦労して、収集しました。この新録音も基本スタイルは旧録音と同じで、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。ブッシュ四重奏団、ブダペスト四重奏団と並んで、saraiが最も愛好するベートーヴェンの弦楽四重奏曲の演奏です。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオン散策~ピエール・メラ広場とモノリス教会

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/7回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。サンテミリオン村Saint Emilionにある最初の目的地のワイナリー、シャトー・トゥール・バラドズChateau Tour Baladozの訪問を終えて、
サンテミリオン村の中心地に向かっているところです。来たときとは別の道を通って、車は走っていきます。

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道の周りには美しいワイン畑が広がっています。

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ワイン畑は豊かな実りの時を迎えているようです。

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サンテミリオン村はどこまでもワイン畑が広がっています。どれほど大量のワインが造られているんでしょうか。

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サンテミリオン村の中心でツアーの車を停めて、2時間の自由行動です。残念ながら、まだまだ雨は降っています。ここは村の入口のピエール・メラ広場Place Pierre Meyratです。車はこの近くに駐車しています。後で間違わずに戻ってこないと置き去りにされてしまいます。

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広場に面して、カレッジ教会Eglise Collégialeがあります。今はミサか何かの催しをやっているようです。

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教会に連なる建物にサンテミリオン・ワイン会館Maison du Vin Saint-Emilionがあります。サンテミリオンのワイン造りを紹介する展示とワイン販売をやっています。

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広場の先にモノリス(一枚岩)教会Église Monolithe de Saint-Émilionの尖塔が見えます。そちらに向かって歩きましょう。

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ピエール・メラ広場から左に入る路地のクロッシェ通りRue du Clocherの石畳が雨に濡れて光っています。この路地に入ります。

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路地沿いには美しい石造りの建物が並んでいます。

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路地を少し進むと、右手にクロッシェ広場Place du Clocherがあります。その広場にモノリス教会が聳え立っています。

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このクロッシェ広場の奥、すなわち、モノリス教会の横に立つと、高台からのサンテミリオン村の美しい風景を眺められます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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もう少し、ここの眺めを楽しんだ後、村を軽く散策します。強い雨が降っているので、そう歩き回るわけにはいきませんけどね。



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若手ながら安定したアンサンブル、ほのカルテット@鶴見サルビアホール 2021.6.4

今日も、弦楽四重奏の殿堂である鶴見サルビアホール(音楽ホール)で若手の日本人のカルテットを聴けました。ほのカルテットは結成後、わずか3年ほどの芸大出身の若手4人のカルテットです。第1ヴァイオリンの岸本萌乃加は1ヵ月前に読響の次席第1ヴァイオリン奏者として、入団した期待のホープです。彼女のヴァイオリンは素晴らしく安定していたのは当然としても、他のメンバーも負けず劣らずの実力です。チェロの蟹江慶行は東響のチェロ奏者です。厚みのある響きは素晴らしく、既に熟成したカルテットに思えます。

今日は最初に弾いたハイドンが一番、見事な演奏でした。安定した響きでハイドンの確立した弦楽四重奏曲の古典的な美しさを余すことなく表出してくれました。この作品は6曲からなるロシア四重奏曲の1曲ですが、この作品群でハイドンが弦楽四重奏曲の基盤を築きあげて、古典派の弦楽四重奏曲の源流となったものです。モーツァルトがこのロシア四重奏曲に刺激を受けて、ハイドン・セットの名作群を完成したのもむべなるかなと思わせてくれるような今日の素晴らしい演奏でした。

2曲目はボロディンの弦楽四重奏曲 第2番。有名な第3楽章のノクターンはよくアンコール曲として演奏されますが、全曲を聴くのは久しぶり。第1楽章の美しさが耳に心地よく響きます。第3楽章は有名なメロディーがチェロ、ヴァイオリンと引き継がれ、うっとりです。

休憩後、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番。ベートーヴェンの後期四重奏曲の最初の曲。その次に作曲されたのは第15番ですから、ここから、ベートーヴェンの傑作群が始まります。演奏はまあまあと言ったところでしょうか。前回のクァルテット・インテグラもそうでしたが、後期四重奏曲はテクニックだけでは表現できない何かがあります。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:ほのカルテット
   岸本萌乃加 vn  林 周雅 vn  長田健志 va  蟹江慶行 vc

   ハイドン:弦楽四重奏曲 第41番(第29番) ト長調 Op.33-5 Hob.III: 41「ご機嫌いかが」
   ボロディン:弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 Op.127

   《アンコール》
    なし

最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲 第41番(第29番)Op.33-5 「ご機嫌いかが」は以下のCDを聴きました。

 ザ・リンジーズ(リンゼイ弦楽四重奏団) 1995年3月 聖トリニティ教会,ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音

ベートーヴェンの後期作品で素晴らしい演奏を聴かせてくれたリンゼイ弦楽四重奏団はハイドンでも見事に美しい演奏を聴かせてくれます。


2曲目のボロディンの弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 ボロディン四重奏団 1962年 セッション録音
 
とっても美しい演奏です。さすが、ボロディン四重奏団。


3曲目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲第12番は以下のCDを聴きました。

 ザ・リンジーズ(リンゼイ弦楽四重奏団) 2001年6月25日-27日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音
 
リンゼイ四重奏団のベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の新録音を聴いています。第14番ほどの出来ではありませんが、見事な演奏ではあります。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオン散策~クロッシェ広場とマルシェ・オウ・ボワ広場、そして、モノリス教会の洞窟

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/8回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問を終えて、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の休憩タイム中です。強い雨の中、村の丘の上を傘をさして散策しています。クロッシェ広場Place du Clocherから、村の家々を見下ろします。ライムストーンで造られた家々のシックな色合いの美しい眺めに見とれます。

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小さな村の向こうにはワイン畑が広がっています。

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クロッシェ広場の真下を見下ろすと、そこも広場になっていて、人で賑わっています。モノリス教会広場Place de L'Église Monolitheです。

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モノリス教会広場はオープンテラス席がパラソルで覆われていますね。どんな様子なんでしょう。後で行ってみましょう。

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広場の右手の手前には、モノリス(一枚岩)教会Église Monolithe de Saint-Émilionの基部(1階部分)があるようです。そこにも行ってみます。

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クロッシェ広場の展望台には広場の説明板があります。ここは村を望むバルコニーなんですね。

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さて、早速、モノリス教会広場に下りてみましょう。クロッシェ通りRue du Clocherの路地の石畳を少し進むと、右手に下に下りていく路地があります。

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この路地、テルトル・デ・ラ・テント通りRue du Tertre de la Tenteを下りていきます。雨で石畳みが濡れて、滑りやすくなっています。そろそろと歩いていきます。

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ほかの人たちに後れを取りますが、ここは慎重に歩いていきます。

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ようやく無事に下りることができ、モノリス教会広場に立ちます。見上げると、先ほどまでいたクロッシェ広場の展望台が小高いところに見えます。モノリス教会の尖塔(鐘楼)もそそり立っています。

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広場から一段下がったところがモノリス教会の入り口のようです。そちらに行ってみましょう。

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モノリス教会に入ると、石灰岩をくり抜いた洞窟があります。かつて、聖エリミオンが修行のためにくり抜いた洞窟を彼の死後、弟子たちがさらに洞窟を拡張して、一枚岩だけの教会を造ったのだそうです。

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洞窟の中をぐるっと一周して出てきました。珍しい教会ですね。再び、モノリス教会広場に立ち、教会の入口を見下ろしています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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また、このあたりを散策しましょう。ただ、雨が強く降っているので、遠くまで歩く気にはなれません。



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コバケンのチャイコフスキーも無事、交響曲全6曲、完結・・・ 小林研一郎80歳記念チャイコフスキー交響曲チクルス@東京芸術劇場コンサートホール 2021.6.6

小林研一郎80歳(傘寿)記念&チャイコフスキー生誕180周年記念チャイコフスキー交響曲全曲チクルスの3回目です。

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このコンサートは昨年から、コロナ禍で2度延期され、会場をサントリーホールから東京芸術劇場コンサートホールに移し、苦難を乗り越えて、実現したものです。しめとなる演奏がチャイコフスキーの『悲愴』というのは何か因縁めいた話ですね。

今日演奏された2曲もこれまでの2回のコンサート同様、とても素晴らしい会心の演奏でした。80歳を超えた小林研一郎の健在ぶりを実感させてくれるものですし、この程度の演奏は当然、期待できていたレベルのものです。実はチャイコフスキーの交響曲全曲のチクルスを聴くのは初めてでしたが、コバケンの節目のコンサートで聴けたのは幸運なことでした。全6曲、ライヴでこのレベルの演奏とは嬉しい限りです。まあ、欲を言えば、失礼ながら、日フィルのアンサンブル能力がもっと高ければとも思いますが、コバケンの情熱と見識に応えた日フィルの健闘ぶりも讃えられます。

まず、最初の交響曲第3番『ポーランド』ですが、民俗色に彩られた作品がほのぼのと演奏されました。こういうメロディアスな曲はコバケンの得意とするところ。くっきりとメロディーラインが浮き立ちます。実に満足できる演奏でした。まあ、それにしても5楽章の長大な作品です。

最後の交響曲第6番『悲愴』は素晴らしい演奏でした。第1楽章は冒頭から仄暗い色彩に覆われていますが、美しい演奏です。終盤は悶え苦しみますが、きっちりと収まるところに収まるという風情の演奏です。情熱と節度のバランスのとれた演奏といえるでしょう。第2楽章のワルツは見事に美しいメロディーが歌われます。コバケンの自家薬籠中の物ですね。第3楽章は後半の怒涛のマーチが大迫力です。もう少し、オーケストラの能力があればとも思いますが、音楽的には最高です。あまりの迫力に一部の聴衆から拍手が飛び出したのもうなづけます。ただ、第4楽章に入る間がどういう感じか、注目していたので、水をさされました。多分、ほとんど間を置かずに第4楽章に突入するつもりだったのでしょう。もっとも、その余計な拍手を左手1本で制止して、右手でオーケストラにキューを出して、第4楽章を開始したコバケンの絶妙な捌き方はまさに巨匠ならではの見事な手際です。コバケンは緊張感を欠くこともなく、哀調に満ちた音楽を奏でていきます。その音楽作りはいい意味でオーソドックスなものです。妙な思い入れはなく、音楽的に美しさの限りを尽くしていきます。そして、ラストもあくまでも音楽の美しさを残しながら、ほどほどの絶望感を表出します。まあ、これでいいのでしょう。とても満足できた演奏でした。

小林研一郎の80歳のチャイコフスキー交響曲チクルスは期待以上の素晴らしさで完了しましたが、まだ、おまけの協奏曲シリーズが続きます。上原彩子のピアノ、神尾真由子のヴァイオリンと言えば、チャイコフスキーコンクールの優勝者たちですね。素晴らしい演奏を聴かせてくれるでしょう。感動間違いなしでしょう。このチクルスはライブCDが作成されているので、協奏曲シリーズもライヴCDになるのであれば、これは楽しみです。saraiにとって、決定盤のCDになるかもしれません。


今日のプログラムは以下です。

  小林研一郎80歳(傘寿)記念&チャイコフスキー生誕180周年記念チャイコフスキー交響曲全曲チクルス

  指揮:小林研一郎
  管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:木野 雅之

  チャイコフスキー:交響曲第3番 ニ長調 Op.29『ポーランド』

   《休憩》

  チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 Op.74『悲愴』

   《アンコール》
    チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』 から 第4楽章の終結部分(銅鑼がなるところから)

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のチャイコフスキーの交響曲第3番『ポーランド』は以下のCDを聴きました。

 エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立交響楽団 1990年 サントリーホール ライヴ録音

スヴェトラーノフのいわゆる東京ライブです。録音もよく、演奏も最高です。やはり、こういうロシアものはロシア人たちの演奏に限ります。特にこの曲のように民俗色豊かなものはなおさらです。


2曲目のチャイコフスキーの交響曲第6番『悲愴』は以下のCDを聴きました。

 レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル 1986年 セッション録音
 
これは物凄い演奏です。バーンスタインが晩年に残したもので、生命の火を燃やし尽くしたように思えます。とりわけ、第4楽章は極端なスローテンポで壮絶な美しさに満ちています。マーラーの交響曲第9番を想起します。



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ボルドーのワイナリーツアー:モノリス教会広場をぶらぶら

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/9回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問を終えて、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の休憩タイム中です。強い雨の中、サンテミリオンの聖なる中心、モノリス(一枚岩)教会Église Monolithe de Saint-Émilionの洞窟の中を見学しました。洞窟を出て、傘をさして、モノリス教会広場Place de L'Église Monolitheに立ち、さて、これから、どこに向かおうかなと迷っています。

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とりあえず、広場の先にある路地に向かいます。ワインショップがありますね。

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路地の入口で振り返ると、モノリス教会広場に面するお店が並んでいます。カフェやワインショップなどですね。

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路傍では葡萄の苗が無造作に並べられて、販売されています。

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どうやら、サンテミリオンの代表的な品種のメルロー種の葡萄のようです。ひとつ5ユーロは安いんでしょうか。残念ながら、買っても日本には持ち帰るわけにはいきません。

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路地の入口から眺めると、路地の先にはワインショップが並んでいるだけで、それほど気を引くものもなさそうです。

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路地の入口から引き返して、また、モノリス教会広場に戻ります。綺麗なワインショップがあります。既にサンテミリオンのワインはワイナリーで購入済なので、中を覗くのはやめます。

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お隣もワインショップです。さすがにワインの本場の村です。ワインショップが文字通り、軒を連ねています。

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そのお隣はブションです。フランス郷土料理のレストランですね。そろそろ、昼食をいただくレストランを探す時間です。もう少し名の知れたレストランを探しましょう。

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またまた、綺麗なワインショップです。

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広場からの路地を上っていきます。カドンヌ通りRue de la Cadeneです。雨に濡れて、とても滑りやすい石畳の道なので気を付けて歩いていきます。路地の先には石のアーチのカドンヌ門Porte et maison de la Cadeneも一部が見えています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここからはモノリス教会広場から離れたところを散策します。雨ですけどね。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオン村散策、カドンヌ通り~グアデ通り~ポルト・ブルネ通り

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/10回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問を終えて、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の休憩タイム中です。強い雨の中、モノリス教会広場Place de L'Église Monolitheをぶらぶらした後、広場を離れて散策します。
カドンヌ通りRue de la Cadeneの路地の雨で滑りやすくなった石畳の道を上っていくと、ここにもワインショップがあります。この村には、どれだけのワインショップがあるんでしょうね。

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カドンヌ通りをほぼ上り切ったところで右に折れる路地があります。そちらに向かいましょう。

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ここにもワインショップがあります。驚きますね。

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村の中央を走る大通り、グアデ通りRue Guadetに出ます。実はさきほども車でこの通りを走ったので、それなりに見覚えのある通りです。通りにぶつかったところで右に折れて、道を下っていきます。相変わらず、通りの両脇にはライムストーンで造られた蜂蜜色の石造りの建物が並びます。中世の雰囲気が漂う村の風景が続きます。

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通りからは家々の屋根越しにモノリス(一枚岩)教会Église Monolithe de Saint-Émilionの尖塔が望まれます。モノリス教会はこの村のランドマークですね。道に迷ったら、あの尖塔に向かって歩いていけば、村の中心に着けます。

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さて、通りはこの先、2つに分岐しています。どちらの道に進みましょうか。

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通りを振り返ると、グアデ通りが真っすぐに伸びていて、通りの片側にはびっしりと車が駐車しています。石造りの昔からの建物が立ち並び、通りにしか、駐車スペースはありません。ヨーロッパの古い町で見慣れた光景です。

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モノリス教会の尖塔はこの通りからは上半分ほどしか見えません。もっと眺めのよい高台に行ってみましょう。

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分岐を左の高台に上るリベルテ通りRue de la Libertéに進みます。次第にモノリス教会がよく見えてきます。

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リベルテ通りを上っていくと、ポルト・ブルネ通りRue de la Porte Brunetにぶつかります。ポルト・ブルネ通りは平坦な高台の通りです。この通りを左に進みます。すると、展望のよいカプ・ドゥ・ポン広場Place Cap du Pontniに出ます。ここからはサンテミリオンの村を見渡すことができます。絶景です。正面にはモノリス教会の全景が望めます。

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左に目を転じると、赤い垂れ幕のあるロイ塔Tour du Royが見えます。できれば、あの塔にも上りたかったのですが、この雨の中、あそこまで行く気がしません。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ここからの眺めを少し楽しんで、また、村の中心に戻りましょう。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオン村散策、カプ・ドゥ・ポン広場~コルデリエ修道院~カドンヌ門~ジロンダ通り

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/11回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問を終えて、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の休憩タイム中です。強い雨の中、モノリス教会広場Place de L'Église Monolitheを出発点にして、村の中の路地を散策しています。
高台の路地、ポルト・ブルネ通りRue de la Porte Brunetにある展望のよいカプ・ドゥ・ポン広場Place Cap du Pontでサンテミリオン村の眺めを楽しんでいます。この広場に面して、コルデリエ修道院Cloître des Cordeliersがあります。この日は固く門を閉じています。鉄柵を通して、修道院の中を覗き込みます。フランシスコ会の修道院の建物と中庭が辛うじて見えます。

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この修道院は廃墟になっていましたが、現在は歴史的建造物として整備されて、地下にあるカーブでは発泡ワインが造られており、ワイナリーとして、試飲ができるようになっています。鉄柵越しに中庭が見えています。

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中庭には、綺麗な花壇が造られています。

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ちょっと中に入ってみたかったですね。

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修道院の前を離れて、ポルト・ブルネ通りを歩いていくと、石のアーチのカドンヌ門Porte et maison de la Cadeneとカドンヌ通りRue de la Cadeneが見えます。その路地の先が散策の出発点のモノリス教会広場です。モノリス(一枚岩)教会Église Monolithe de Saint-Émilionの尖塔(鐘楼)も見えています。

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ポルト・ブルネ通りの外れから、先ほどのグアデ通りRue Guadetを見下ろします。この二つの通りはこの先で合流します。

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もう一度、カドンヌ門とその先のモノリス教会を眺めます。とても美しい街角の風景です。

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グアデ通りに出ます。ここから賑やかな路地、ジロンダ通りRue des Girondinsが続いています。その先は最初に歩いたクロッシェ通りRue du Clocherがある筈です。このあたりは観光客が最も多いエリアです。ランチの時間ですから、この路地に入って、レストランを探しましょう。もう、このサンテミリオンでの休憩タイムは残り1時間ほどです。

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ジロンダ通りの路地を歩いていきます。突き当りを左に行くと、クロッシェ通りの路地です。

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クロッシェ通りの路地の中ほどにある、お目当てのレストランを覗くと、まだ、開店していません。12時から開店するようです。まだ、20分近くあるので、最初に見逃した教会、カレッジ教会Eglise Collégialeを覗いてきましょう。もう、日曜ミサも終わった頃です。カレッジ教会の前にすぐに着きます。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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ランチの時間が迫っているので、超特急でカレッジ教会の内部を見学します。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオン村散策はコレジアル教会でおしまい。そして、美味しいランチ

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/12回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問を終えて、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の休憩タイム中です。強い雨の中、モノリス教会広場Place de L'Église Monolitheを出発点にして、村の中の路地を散策していました。
そろそろ、ランチをいただくので、散策を打ち切って、最後にコレジアル教会(参事会教会)Eglise Collégialeの内部を覗いてきましょう。
内部に入ると、1廊式の簡素な身廊の空間が細長く続いています。日曜ミサが終わったらしく、人影がまばらです。

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主祭壇のほうに向かいます。本当に内部装飾が簡素ですね。それに天井もそんなに高くありません。12世紀に建てられたロマネスク様式の古い身廊がそのまま、往時の姿を偲ばせています。

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主祭壇の前には、まだ、大勢の人がいますね。ミサの後、まだ、居残っている人たちのようです。

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天井はロマネスク様式の簡素なリブの連なりになっています。

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説教壇の天蓋部分には木彫の飾りが取り付けられています。マリアでしょうか。

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内陣のステンドグラスが美しいです。

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ステンドグラスには聖書からの場面が描かれています。

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これから何かの催しが開かれるようです。だんだん、人が集まってきます。このあたりで教会の外に出ましょう。

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教会を出ると、そこはピエール・メラ広場Place Pierre Meyratです。綺麗な花壇のある緑の広場の奥には、古い家の名残りが見られるロジ・ド・マレットLogis de Maletという史跡があります。

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さて、時間になったので、ランチにしましょう。ここで各自ランチを食べるようにとの指示なので、12時ちょうどにツアーガイドの女性のお勧めのレストラン、ランヴェール・デュ・デコーL'Envers du Decorに入店。ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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レストランに入店しましたが、一番乗りにもかかわらず、予約なしでは2人用のテーブルは用意できないという厳しい言葉。ところが運良く、お店の前で、ツアーの同行者、子供連れの若いご夫妻にばったり会います。4人席なら用意できるとのこと。ラッキー! 相席で食事することにします。幼児一人は幼児用の椅子を用意してもらって、5人でテーブルを囲みます。ランチコースが当然のお店の感じですが、時間がないのでランチコースは食べてはダメとツアコンに言われていたこともあり、メイン1品で勘弁してもらうことにします。分からないフランス語のメニューを見ながら、チキンとビーフを2人前ずつ注文。ワイナリーツアーだから、ここではワインを飲む気にはなれません。飲み物はミネラルウォーターにします。チキンとビーフは驚くことに2人前ずつ皿に盛って、料理が運ばれてきます。しかし、それでテーブルがいっぱいになったので、それが正解なのでしょう。これがチキンの大皿。

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これがビーフです。ビーフはステーキです。これがとても美味しい! 

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4人でそのチキンとビーフをシェアしながらランチをいただきます。幼児には子供向けメニューがあり、それを注文します。サイドメニューのポテトとグリーンサラダも普通に美味しいです。ともかく、テーブルの上は料理でいっぱいになっています。こんなに食べられるかな。

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有名観光地の有名レストランだけあって、料金高めですが、料理の量もはんぱありません。ともかく、メインのビーフもチキンも巨大な量でビックリですが、若い男性(子供連れのご夫妻のご主人)のおかげでそこそこ食べられました。予定時間きっかりに食べ終えて、店を出ます。なお、お会計はテーブルでするのではなく、入り口のカウンターで行う方式。昨日のボルドーのレストランも同じ方式でした。最近はこういう方式でスピーディに会計できて、結構です。でも、つい、チップを渡し損ねますね。
ツアーガイドの待つ車に向かいます。



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ボルドーのワイナリーツアー:サンテミリオンからメドック地区のマルゴーへ

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/13回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問の後は、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の休憩タイム中。
ランチも有名レストランのランヴェール・デュ・デコーL'Envers du Decorで無事、予定時間までに完了。

レストランを出ると、目の前にはサンテミリオンのシンボルとも言えるモノリス(一枚岩)教会Église Monolithe de Saint-Émilionの尖塔(鐘楼)が聳えています。

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嬉しいことに、お店を出る頃には雨も上がり始めます。配偶者の晴れ女ぶりは健在です。ワイナリーツアーの車が駐車しているところに向かいます。ピエール・メラ広場Place Pierre Meyratを抜けていきます。

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無事、ツアーガイドが待つ車に到着。決められた時間までに全員が集合します。これまでは前の方の座席に座っていましたが、公平を期すために、座席を入れ替えて、今度は後方の座席に移ります。

次のワイナリーを目指して出発します。次はメドック地区MédocのマルゴーMargauxを目指します。サンテミリオンの村を出ると、また、周りはワイン畑です。

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どこまでも続くワイン畑の中を走っていきます。

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もう、ワイン畑の風景が当たり前になってきますね。

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さて、今度はまた、ドルドーニュ川Dordogneを反対側に渡り、30分ほどで、今度はガロンヌ川Garonneを渡ります。赤い欄干が印象的なアキテーヌ橋Pont d'Aquitaineです。

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川の中ほどを渡っていきます。

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川をほぼ渡り終えます。このアキテーヌ橋は高い吊り橋で眺めが素晴らしいのですが、無情にも車はばんばん飛ばしていきます。眺めを楽しむ暇がありません。

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ガロンヌ川を渡ると、左岸のメドック地区です。やがて、美しい湖、ラックLe Lacの中を渡っていきます。

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ここまでは高速道路を走ってきましたが、メドック地区にはいると、しばらく下道を走っていきます。

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やがて、周りはメドック地区のワイン畑が広がります。

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どこまでも続くワイン畑の中を走っていきます。

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ここはもう既にメドック地区のマルゴーです。地図で位置を確認しておきましょう。

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あと数分で目的のワイナリーに到着するようです。



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猫のようなきらめく瞳の松田華音の弾くプロコフィエフは如何に・・・ 井上道義&東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2021.6.12

松田華音という名のピアニストのことは知っていましたが、今日が初聴き。それもコロナ禍でヴォロディンの代役で聴くことになりました。元々のプログラムは同じプロコフィエフでも最難曲のピアノ協奏曲 第2番でしたが、第3番に変更になりました。どちらかと言うと、第2番が聴きたかったので、ちょっと残念。何故か、プロコフィエフを得意にするピアニストでも、第2番を弾く人と第3番しか弾かない人がいるのは奇妙です。CDなどではピアノ協奏曲を5曲まとめて全集で録音するピアニストもいるので、ピアニストによる好みの問題でしょうか。今回は直前に代役になったので、しっかりと頭に入っていたのは第3番だったのでしょうか。ともあれ、第3番も好きな曲なので、松田華音というピアニストがどういうプロコフィエフを聴かせてくれるのか、期待します。今日はかぶりつきの席。ピアニストに一番近いと思われる席で聴きます。松田華音が赤いドレスで登場。写真で見た通りの美人です。それにとてもスリムでスタイルもいいですが、まあ、音楽には関係ないですね。それにしても最近は美人の音楽家が多いことに驚きます。しかし、松田華音は美人であることよりも、その瞳の輝きがとても印象的です。猫を連想させます。そういう見た目のことを感じているうちに演奏が始まります。まずはオーケストラの序奏。極めて美しい響きに耳をそばだてます。ピアノが入ってきます。とても切れのよい演奏ですが、響きがオーケストラに呑み込まれて、音量も小さくて、豪快さとは程遠い印象です。演奏自体には不足はないので、気持ちよく聴けます。でも、この程度の演奏では、また、このピアニストを聴いてみたいとは思いませんね。ほどほどの印象で第1楽章が終わります。
第2楽章も同じ印象で優雅なガヴォットを奏でていきます。ここで急速にテンポアップ。切れのよいタッチのピアノです。あっ・・・何か違う! 急にピアノの響きがクリアーになって、素晴らしい音色になります。急速なテンポだと響きが透明になるのねって感心します。しかし、また、テンポが変わり、緩徐なパートになっても響きの美しさが持続されています。特に音量が大きくなったわけではありませんが、もうオーケストラの響きにピアノが埋没することはありません。まるで体がヒートアップして、本来のピアノの響きを取り戻したかのようです。ここからは切れと言い、響きのクリアーさと言い、最高の音楽が展開されていきます。音楽的にも熱く燃え上がっていきます。第1楽章とはまるで別人のようです。見事なピアノに聴き惚れているうちに第2楽章が終了。第3楽章に入ると、もう、完璧なピアノが響きわたります。やがて、弦が低弦から順に甘美な旋律を奏でて、ピアノは分散和音的な高速演奏を始めます。素晴らしい! saraiはここが一番好きなところですが、最高の演奏に感極まります。松田華音のピアノが冴え渡ります。そして、東響の弦楽アンサンブルの美しいこと。このまま、音楽は頂点を極めます。そして、コーダは松田華音の熱く、そして、美しいピアノの響きに魅了されながら、圧巻の演奏に大満足。大変、感銘を覚えました。

こうなると、また、松田華音のピアノが聴きたくなりますね。アンコールはラフマニノフの静かで穏やかな曲でこれも美しい演奏でした。さすがにロシアでキャリアを積んだだけのことはあり、ロシアものは得意なようです。プロコフィエフやラフマニノフ、チャイコフスキーあたりをリサイタルで聴かせてもらいたいものです。また、注目すべき日本人ピアニストに出会えました。


後半はプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」組曲。井上道義指揮の東京交響楽団が見事な演奏を聴かせてくれて、満足しました。詳細には触れませんが、バレエで聴くときには、ダンサーのほうに目がいってしまいますが、こうして、組曲を聴くと、管弦楽作品としての魅力を再認識します。東響のアンサンブルの素晴らしさに魅了されました。

次はサントリーホールに移動して、エルサレム弦楽四重奏団×カルテット・アマービレの室内楽コンサートを聴きます。それは別途の記事でアップします。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:井上道義
  ピアノ:松田華音
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26
  《アンコール》ラフマニノフ:楽興の時 第5番 アダージョ・ソステヌート 変ニ長調 Op.16-5

  《休憩》

  プロコフィエフ:「ロメオとジュリエット」組曲より
    モンターギュ家とキャピュレット家、朝の踊り、ロメオとジュリエット、
    情景、メヌエット、朝のセレナーデ、アンティル諸島の娘たちの踊り、
    タイボルトの死、ジュリエットの墓前のロメオ


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のプロコフィエフのピアノ協奏曲 第3番を予習したCDは以下です。

  マルタ・アルゲリッチ、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1967年5月、6月 ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

昔から聴き馴染んでいる演奏です。この頃のアルゲリッチは最高でした。


2曲目のプロコフィエフの「ロメオとジュリエット」組曲を予習したCDは以下です。

  クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1996年 セッション録音

ピアノ協奏曲の30年後のアバドの円熟した演奏。ベルリン・フィルの響きも素晴らしいです。



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メンデルスゾーンの八重奏曲の室内楽的アプローチの緻密な演奏 エルサレム弦楽四重奏団×カルテット・アマービレ@サントリーホール ブルーローズ(小ホール) 2021.6.12

この日、2回目のコンサートです。オペラシティからサントリーホールは丸の内線、南北線を乗り継げば、意外に近いですね。

円熟のエルサレム弦楽四重奏団と日本の若手4人組のカルテット・アマービレによるメンデルスゾーンの八重奏曲が聴きたくて、このコンサートに足を運びました。

前半はそれぞれの弦楽四重奏団が個別の演奏を聴かせてくれます。最初はカルテット・アマービレと思っていたら、あれっ・・・エルサレム弦楽四重奏団の登場です。プログラム変更でしょうか。先にヤナーチェクの弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」を弾くようです。しかし、これはsaraiの勘違い。演奏が始まると、モーツァルトの弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K. 575「プロイセン王第1番」です。てっきり、カルテット・アマービレがモーツァルト、エルサレム弦楽四重奏団がヤナーチェクだと思っていましたが、逆でした。わざわざ、エルサレム弦楽四重奏団でヤナーチェクの予習までしたのにね。
気を取り直して、演奏を聴きます。うーん、なかなか、円熟味のあるモーツァルトです。安定した演奏できっちりとモーツァルトの後期の弦楽四重奏曲を奏でます。実はエルサレム弦楽四重奏団は初めて聴きますが、こんな演奏をするのだったら、前日まで続いていたベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲のチクルスを聴けばよかったと後悔します。きっと、いい演奏だったんでしょうね。

次はカルテット・アマービレの登場です。彼らの演奏を聴くのは2回目です。前回はシューベルトとブラームスでした。あの癖のあるヤナーチェクをどう演奏するんでしょう。固唾を飲んで、聴きます。うーん、なかなかの力演です。若さ漲る思い切った表現で好感を持てます。ヤナーチェクの音楽が完璧に表現できているかと言えば、少し違和感も感じますが、土台、モラヴィアのチェコ語法に基づくヤナーチェクの音楽はチェコ語を解さないと表現が難しいようです。そういうローカル性を除くと、モラヴィア音楽をインターナショナルに展開させた彼らの演奏は普遍性のあるものでしょう。実際、彼らの思い切った踏み込みの演奏は痛快であり、かつ、音楽性にも満ちており、極めて、集中して音楽にのめり込んでしまいました。とても素晴らしい演奏でしたし、やはり、ヤナーチェクの音楽はいいですね。

休憩後、エルサレム弦楽四重奏団×カルテット・アマービレがステージの左右に並びます。とても室内楽とは思えない大人数です。エルサレム弦楽四重奏団が中心になり、カルテット・アマービレがサポートするという感じの演奏が進んでいきます。とりわけ、エルサレム弦楽四重奏団の第1ヴァイオリンのアレクサンダー・パヴロフスキーが中心になって、音楽をリードしていきます。その後も色んなメンバーの組み合わせでの合奏が聴けるのも面白さのポイントのひとつです。音楽が高揚したのは第4楽章のフーガです。実に聴き応えがありました。若干16歳のメンデルスゾーンがこういう対位法の複雑な音楽を書けたというのが信じられません。ともかく、このあまり演奏されない曲を2つの弦楽四重奏団が一体になって、緻密な演奏を聴かせてくれたのは素晴らしいことでした。以前、聴いたのはライナー・キュッヒル率いるウィーン・フィルのメンバーとミュシャ・マイスキーや日本人奏者が混合したチームでのシンフォニックな演奏でしたから、室内楽的アプローチの演奏はこうなるのねっていう感じで面白く聴けました。
満場、大拍手でしたから、アンコールで第4楽章をもう一度、弾いてくれるともっと嬉しいところだったのですが。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:エルサレム弦楽四重奏団
   ヴァイオリン:アレクサンダー・パヴロフスキー
   ヴァイオリン:セルゲイ・ブレスラー
   ヴィオラ:オリ・カム
   チェロ:キリル・ズロトニコフ

  弦楽四重奏:カルテット・アマービレ
   ヴァイオリン:篠原悠那
   ヴァイオリン:北田千尋
   ヴィオラ:中恵菜
   チェロ:笹沼樹


   モーツァルト:弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K. 575「プロイセン王第1番」
   ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」

    《休憩》

   メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20

    《アンコール》
    なし


最後に予習について触れておきます。
1曲目のモーツァルトの弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K. 575「プロイセン王第1番」は以下のLPレコードを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1969年 ベルリン セッション録音

アマデウス弦楽四重奏団を集中的に聴いています。この演奏は彼らにしてはもうひとつという感じです。


2曲目のヤナーチェクの弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」は以下のCDを聴きました。

 エルサレム弦楽四重奏団 2013年5月、7月録音、ベルリン セッション録音

意外と言っては失礼かもしれませんが、とても素晴らしい演奏に聴き惚れました。


3曲目のメンデルスゾーンの弦楽八重奏曲は以下のCDを聴きました。

 スメタナ四重奏団+ヤナーチェク四重奏団 1968年 プラハ、スプラフォン・ドモヴィナ・スタジオ セッション録音

一世を風靡した両カルテットの演奏は見事です。第4楽章のフーガの素晴らしさに感銘を受けました。



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ヴァイグレ、渾身のブラームス 読売日本交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.6.14

また、ドイツからヴァイグレがやってきました。14日間の隔離期間もものともせずにきっちりと日本にやってきてくれるのに感謝です。しかも今回も滞在期間を延長してくれるそうです。頭が下がります。ということで急遽、このコンサートにも駆けつけました。

冒頭はお馴染みのヴェルディの歌劇「運命の力」序曲。オペラ指揮者らしく、安定した演奏です。もうひとつオーケストラが響いてきませんが、耳馴染んだ旋律は十分に楽しめました。

次はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリンのアラベラ・美歩・シュタインバッハーは実は初聴きです。今日の演奏はきっちりした演奏ではあるものの、あまり、個性が感じられない残念な演奏。こういう超有名曲は少し、やり過ぎでもいいから、思い切った演奏を聴かせてもらいたいところです。それにこのホールでは、独奏ヴァイオリンはオーケストラの音量に埋没してしまいます。第2楽章の後半からはちょっと楽しめましたけどね。ところで驚いたことに、アンコール曲のバッハの無伴奏はホールに美しい音が沁み渡って、最高でした。もしかしたら、彼女は協奏曲向きではないのかしら。

後半のプログラムはブラームスの交響曲第1番。曲の冒頭からオーケストラの響きがよくなり、ホールに音が満ちます。読響の響きは明るくて、ドイツ的な重心の低い響きではありませんが、ドイツ的な指揮者のヴァイグレとの相性は悪くないのが不思議なところ。ヴァイグレのドイツ的な硬質の指揮で読響の明るい響きのブラームスが何故か、バランスがとれています。長大な第4楽章が一番、聴き応えがありました。コーダでの音楽的高潮は素晴らしく、圧倒されました。第2楽章でのコンマスの林悠介のソロ演奏も見事でした。そうそう、木管のソロも素晴らしく、中でもオーボエの金子亜未の演奏には聴き惚れました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
  ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:林悠介

  ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
  メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64

   《アンコール》J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より 第3楽章 ラルゴ

   《休憩》

  ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のヴェルディの歌劇「運命の力」序曲は以下のCDを聴きました。

 ジョルジュ・プレートル指揮スカラ座フィルハーモニー管弦楽団 2016年2月22日 ミラノ、スカラ座 ライヴ録音 ~ラスト・コンサート

敬愛する巨匠プレートルの最後のコンサートの録音です。最後まで素晴らしい演奏を聴かせてくれました。ちなみにsaraiがプレートルの演奏を最後に聴いたのは、2011年にウィーン楽友協会でウィーン・フィルを振ったブルックナーの交響曲第7番でした。もちろん、もう言葉も出なくなるような素晴らしいものでした。あれは10年前のことでした。その1年前にはウィーン・フィルとの来日演奏で信じられないような物凄いベートーヴェンの交響曲第3番“英雄”


2曲目のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は以下のCDを聴きました。

 ヒラリー・ハーン、ヒュー・ウルフ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 2002年、オスロ セッション録音
 
若き日のヒラリー・ハーンの颯爽とした演奏。ハイレゾ化されていますが、さほど音質はよくないのは残念。


3曲目のブラームスの交響曲第1番は以下のCDを聴きました。

 カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1959年 セッション録音

久しぶりにベームの演奏を聴いてみました。ベームらしい硬質の演奏もさることながら、この時代のベルリン・フィルにはまだ、フルトヴェングラーの面影も残っています。



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武満とメシアン、2人の天才を見事に表現した究極の室内楽 小菅優・金川真弓・ベネディクト・クレックナー・吉田誠@サントリーホール ブルーローズ(小ホール) 2021.6.15

今年のサントリーホール チェンバーミュージック・ガーデンの白眉とも思えるコンサートを聴きました。

知的なアプローチをもとに、感性で訴えかける演奏をするときに魂を震わせる音楽の感動が生まれる。そう分かっていてもそんな演奏は滅多にありません。今日のコンサートは最初からステージ上の演奏者も熱心に詰め掛けた聴衆もピンと張り詰めた空気が漂っていました。2人の天才作曲家、武満とメシアンの傑作を名人たちがその技量の限りを尽くして、熱い魂の演奏を繰り広げました。物凄い演奏でした。

今日のコンサートをプロデュースしたのはピアニストの小菅優。彼女の知性と思いが結実した感のある演奏でした。テーマは「愛・希望・祈り」。戦争を知らない世代が現代の危険とも思える世界情勢の中で、音楽で何が実現できるかの問いを込めて、メシアンが第2次世界大戦時に捕虜収容所で作曲・初演した希代の名作『世の終わりのための四重奏曲』を中心としたプログラムに挑むというものです。我々、聴衆もほとんどが戦争を体験していない世代ですが、その音楽家たちの思いを受け止めてみましょう。

冒頭は4人が舞台に登場しますが、まずは、小菅優が極めて美しいタッチのピアノ・ソロで武満徹の『2つのメロディ』より 第1曲「アンダンテ」を奏でます。武満とは思えないようなメロディアスで優しい抒情に満ちた作品です。ほのぼのとした郷愁すら感じます。この短い曲を序奏のようにして、次の『カトレーンⅡ』に入っていきます。これはなかなか難解な曲です。よく分からないうちに曲の中途に差し掛かります。いったん、間があり、クラリネットのソロで単音で長いクレッシェンドがあります。ここで初めて、彼らが演奏する曲にsaraiの心がつながります。そして、ヴァイオリンとチェロの合奏が加わりますが、何故か、すべての音が心に直接、響いてきます。シンパシー、共感を覚えます。ピアノの優しい響きも心の襞にはいってきます。音楽が分かったのではなく、心に感じたんです。音の響きに魂が勝手に反応して深く感銘を覚えます。4人の演奏者の心の奥底からのメッセージがsaraiの心に伝わってくる感じです。共感は次第に深まっていき、曲を閉じるころには深い感動を覚えます。正直言って、武満の音楽をこんなに深い感銘を受けながら聴いたのは初めてです。やはり、武満は天才だったんですね。それを実感させてくれた4人の素晴らしい音楽へのアプローチでした。冒頭に書いた、知性と感性で音楽を描きあげて、魂を震わせる演奏でした。休憩中も何か、しびれるような感覚が続いていました。

休憩後は、メシアンが捕虜収容所で作曲・初演した希代の名作『世の終わりのための四重奏曲』です。8曲からなる大曲です。四重奏曲ではあるものの、曲によっては独奏曲や2重奏曲など、いろいろな組み合わせの楽曲に変化します。メシアンらしい哲学的、宗教的な瞑想が中心ですが、4人の演奏者の緊張感あふれる演奏は音楽を超えて、魂をむき出しでぶつけてくるような熱いメッセージです。これが室内楽の本質でしょうが、お互いの音を聴き合いながらも、それに自分の感性を乗せて、次のパッセージにつなげていくという連鎖反応的な音の連なりに、聴衆である自分もその演奏に参加しているような錯覚を覚えます。鳥の声も聴こえましたし、魂の瞑想も感じましたし、神への信仰の心も感じました。長大な音楽に魂が揺さぶられているうちに最後の8曲目の《イエスの不滅性への賛歌》、ヴァイオリンとピアノの2重奏曲に至ります。この静謐な音楽は魂のカタルシスです。この曲で魂を浄化するためにここまでの音楽が紡がれてきたのだということを悟ります。金川真弓のヴァイオリンがこれ以上、美しくは弾けないという風情で素晴らしい響きで歌い上げます。魂の賛歌であり、レクイエムでもあります。静謐な音楽はいつしか、天上に昇りつめて、我々を神の国に連れ去ります。あまりの感動に心が真っ白になります。音楽を聴いたというよりも、音楽を通じて、何か聖なる体験をしたという感覚です。普通の意味で拍手をするというものではありません。初演では捕虜収容所で400人の捕虜がこの稀有な音楽を耳にしたそうですが、限界状況の中で、この音楽は彼らの心にどう響いたのでしょう。想像で自分を重ね合わせてみると、ただ、沈黙して、涙するしかなかったでしょう。


今日のプログラムは以下です。

  ピアノ:小菅優
  ヴァイオリン:金川真弓
  チェロ:ベネディクト・クレックナー
  クラリネット:吉田誠


   武満徹:『2つのメロディ』より 第1曲「アンダンテ」(ピアノ・ソロ)
   武満徹:『カトレーンⅡ』

    《休憩》

   メシアン:『世の終わりのための四重奏曲』

    《アンコール》
    なし


最後に予習について触れておきます。
1曲目の武満徹の『2つのメロディ』はてっきり、4重奏版があるものと思って、音源を探したので、ある筈もなく、予習できず(ピアノ・ソロ版の音源はあったのに・・・)。


2曲目の武満徹の『カトレーンⅡ』は以下のCDを聴きました。

 タッシ 1978年10月16-18日 ニューヨーク RCAスタジオA セッション録音

ちゃんと評価できませんが、何か素晴らしそうな演奏です。


3曲目のメシアンの『世の終わりのための四重奏曲』は以下のCDを聴きました。

  タッシ 1975年9月8,9日、千葉県柏市民会館、12月19日、ニューヨーク、RCAスタジオA セッション録音
  ミシェル・ベロフ(ピアノ)、エリック・グリュエンバーグ(ヴァイオリン)、ド・ペイエ(クラリネット)、ウィリアム・プリース(チェロ)
       1968年10月14-16日、 No. 1 スタジオ、アビーロード、ロンドン セッション録音

この曲を演奏するために結成されたタッシならでは見事な演奏。ミシェル・ベロフたちも音楽の本質に迫る名演。




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ボルドーのワイナリーツアー:マルゴー地区のシャトー・プリューレ・リシーヌに到着

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/14回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問の後、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の散策とランチを楽しみ、次はメドック地区MédocのマルゴーMargauxのワイナリーを目指しています。
既に車はマルゴー村付近にはいっています。目的のワイナリーに到着するのもあと数分でしょう。周りには美しいワイン畑が広がっています。

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マルゴー村の位置を地図で確認しておきましょう。

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ラバルドLabardeの村に入ると、サン・マルタン教会Église Saint-Martinが見えます。変わった形の鐘楼ですね。この教会の起源はロマネスク期ですが、鐘楼と教会とその内部設備は19世紀の後半に復元されました。

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村を抜けると、また、周りには美しいワイン畑です。

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1~2分で、カントナック村Cantenac(マルゴー=カントナック村)のシャトー・プリューレ・リシーヌChâteau Prieuré Lichineに到着。サンテミリオンから車で1時間ほどでした。

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ここで急に奇跡的に天候が回復。雨も完全に上がります。で、今日最後のシャトー見学です。シャトーの建物は美しい緑の蔦で完全に覆われています。

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ワクワクした気分でシャトーの建物の入り口に向かいます。

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シャトー・プリューレ・リシーヌChâteau Prieuré Lichineの銘板が貼ってあります。1855年のパリ博覧会で目玉商品としてワインが展示されるときに、ナポレオン三世の命令で、ボルドー商工会議所がメドックのワインにランクを付けました。このシャトーのワインもグラン・クリュ・クラッセの格付けがされています。銘板にも記載されています。なお、ランクは1級から5級までの格付けですが、このシャトーは4級です。しかし、160年以上も前の格付けです。その後、ずっと大幅な変更はないようです。1級はメドック5大シャトーのシャトー・マルゴーやシャトー・ラトゥールですから、文句なしですが、2級以下は質も価格も混戦状態です。

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シャトーの建物に入ると、円形の美しい空間が出現します。ワイン販売や試飲コーナーが並んでいます。

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大きな窓からは周りに広がるワイン畑が見渡せて、雰囲気が最上です。

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販売コーナーも美しく飾られています。

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ここは試飲スペースのようです。4本のボトルのワインが並んでいます。赤のファーストラベル、セカンドラベル、それに白ワインです。そうです。ここには珍しい白ワインもあります。それについては後述しますね。

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販売コーナーにずらっと並んだボトル。壮観です。

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再び、窓の外の美しい風景を眺めます。

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建物の中をぶらぶらしながら、シャトーのガイドの説明が始まるのを待ちます。このガイドの案内で素晴らしいサプライズが待っています。生涯、忘れ得ぬ出来事なんです。



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ボルドーのワイナリーツアー:マルゴー村のシャトーの収穫直前の甘く、美味しいメルロー種のブドウをつまみ食い!

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/15回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問の後、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の散策とランチを楽しみ、次はメドック地区MédocのマルゴーMargauxのシャトー、シャトー・プリューレ・リシーヌChâteau Prieuré Lichineを訪問しているところです。
シャトーの建物内をぶらぶらしながら、シャトーのガイドの説明が始まるのを待ちます。この建物の大きな窓からのワイン畑の景色は抜群に綺麗です。

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ワインショップには白ワインがずらっと並んでいるのが気になります。ボルドーと言えば、赤ワインが有名で、白ワインは希少な筈です。

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この建物は円形になっています。天井を眺めると、中央の大きな柱でこの空間を支えているのが分かります。モダンなデザインですから、ここは最近建てられたようです。

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さて、シャトーのガイドのスタッフがやってきて、シャトーの案内の開始です。最初にシャトーの歴史の説明があります。シャトーのガイドの女性は結構日本語が話せます。フランス語で“小修道院”という意味のプリューレPrieuréと、以前オーナーであったアレクセス・リシーヌ氏の苗字を取ってシャトー・プリューレ・リシーヌと名付けられているそうです。事実、教会に今も隣接しているシャトーの起源は修道院でのワイン醸造だったそうです。ここでは赤ワインだけでなく、少量ですが、ソーヴィニオン・ブラン種の白ワインも作られているのが白ワイン好きのsaraiには嬉しい限りです。「プリューレ」の起源を重んじ、今でもミサ用に使う白ワインの製造はやめずに少しだけ作っているそうです。
一応の説明が終わり、これから醸造過程を見学します。醸造所に向かうためにいったん外に出ます。ところが、醸造所に向かう前に明日から収穫にはいるたわわに実った葡萄をつまみ食いしてよいという有り難いお言葉。早速、メルロー種のブドウの房から小粒のブドウをつまみとって、口に入れます。

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ううっ、何という美味しさ! 何という甘さ! 我が人生で食べたブドウの最高の味です。恐るべし! マルゴーのメルロー種のブドウ。ブドウがこれだけ美味しいんだから、ワインが美味しいのは当たり前でしょ! 今年はとても暑かったのですが、それがブドウには幸いして、当たり年になりそうだとシャトーのガイドは言ってます。確かにブドウは美味しいです。配偶者は生のブドウを持って帰りたいと叫んでいます。2019年のボルドー、とりわけ、マルゴーのワインに注目あれ!

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途中、作業スペースのようなところに葡萄を仕分けるような機械が無造作に置かれています。きっと、明日からの葡萄の収穫に大活躍するのでしょう。

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全面緑の蔦に覆われたシャトーの建物の横を、ガイドのお姉さんの後に付いて、通り過ぎていきます。

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シャトーの中は綺麗に整備されて、まるで散策路のような風情です。

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中庭には綺麗な花を咲かせている樹木もあります。まるで公園ですね。

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赤い夏薔薇も咲いています。ワイナリーにはバラは付き物です。一説には、葡萄の木に害虫が付くのを、より繊細な薔薇を植えることで事前に察知しようと言われています。しかし、本当はそうではなくて、装飾的にバラを植えているというのが真実のようです。この伝統はこのメドック地区にあるシャトー・ラトゥールから始まったとのことです。ですから、メドック地区のシャトーには薔薇が似合います。

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庭園の向こうに見えているのは修道院の名残でしょうか。

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醸造所の建物に近づいていきます。

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ああ、これが昔の小修道院の名残のようです。

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醸造所に足を踏み入れると、まだ、真新しい醸造用のタンクがずらっと並んでいます。設備の整備のために多額の投資がなされているようです。

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さて、これから醸造過程の見学です。



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鬼神のごとき、上原彩子のパガニーニ狂詩曲は音楽の極致! 尾高忠明&東京フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール 2021.6.18

上原彩子の物凄い演奏に圧倒されました。こういうピアノ演奏を聴いてしまうと、もう誰の演奏を聴いても満足できなくなりそうです。それにラフマニノフは上原彩子に似合います。

上原彩子の弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は何度か聴いて、その素晴らしさに感動しました。そして、いずれの日か、きっと、《パガニーニの主題による狂詩曲》を聴かせてもらいたいと願っていました。今日、その夢が叶いました。期待を裏切らない、それどころか、こんな演奏は想像すらできないような圧倒的な演奏でした。ピアノはテクニックや音楽性も重要ですが、それ以上に一番大事なのは、魂の燃焼であることをまざまざと教えられました。こんなに凄い気魄で、恐ろしいほどに集中して演奏するピアニストはほかに知りません。彼女のどこから、こんなに凄いエネルギーが湧き出すのでしょう。彼女の弾く《パガニーニの主題による狂詩曲》はどのフレーズをとってみても実に新鮮で、まさに一期一会を思わせるような、今日、一度だけの演奏で、2度は聴けないと感じさせる即興性に満ちたものでした。すべてが魅惑的でしたが、やはり、第18変奏の美しさといったら、卒倒してしまいそうな美の極致です。ラフマニノフ自身でさえも、こんなに弾けたんでしょうか(古い録音を再度、チェックしてみましょう)。メロディーがオーケストラに移っても、上原彩子の弾くピアノの分散和音だけが耳に入ってきます。強烈に叩き上げるピアノの音の迫力に感動します。最後にもう一度、ピアノでメロディーを回帰して、第18変奏を終えます。ふーっと息が抜ける思いです。ここからはさらに上原彩子はギアーを上げて、超絶技巧を連発しますが、そのピアノの響きの凄さを上回るような彼女の気魄のほうに圧倒され、感動します。オーケストラと完璧にシンクロしていますが、聴こえるのはピアノの響きのみ。強烈に音楽が高潮していき、それは留まるところがありません。その頂点で、さっと、音楽が終わります。ここ数年で最高の音楽を聴きました。聴いたのは音楽だったのか、上原彩子の魂の燃焼と気魄だったのか、さだかではありません。音楽というのは音の響きを通じて、人間の魂の叫びを感じ、心と心がつながるものだということを深く心に刻みました。なんとも凄い演奏でした。

そうそう、アンコールはもちろん、ラフマニノフ。それもプレリュードです。最高に美しい音楽を聴かせてくれました。上原彩子のラフマニノフはきらきら光る宝石のように輝きます。これ以上の音楽はありません。

こういう演奏を聴いてしまうと、後半のラフマニノフの交響曲第2番の素晴らしい演奏を聴いても、どこか物足りなさを感じてしまいます。今日の東フィルのアンサンブルは尾高忠明が見事に磨き上げていましたが、音楽以上の何かを聴いてしまった後では、もうひとつにしか感じませんでした。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:尾高忠明
  ピアノ:上原彩子
  管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:近藤薫

  ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43

   《アンコール》 ラフマニノフ:《10の前奏曲》Op.23より 第4番

   《休憩》

  ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 Op.27


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のラフマニノフの《パガニーニの主題による狂詩曲》を予習したCDは以下です。

 ヴァレンティーナ・リシッツァ、マイケル・フランシス指揮ロンドン交響楽団 2010年3月8日 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ、スタジオ1 セッション録音

ヴァレンティーナ・リシッツァの驚異的なラフマニノフ全集(ピアノとオーケストラ)は凄いとしか言えません。チャイコフスキー全集ともども、素晴らしいものです。日本でも聴かせてもらいたいものです。ヒラリー・ハーンの伴奏で来日したときには、こんな凄いピアニストとは認識できませんでした。


2曲目のラフマニノフの交響曲第2番を予習したCDは以下です。

 アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団 1973年1月 セッション録音

プレヴィンはこの曲を得意にしていて、これは2回目の録音です。素晴らしい演奏です。その美しさにうっとりしてしまいます。



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       上原彩子,  

ボルドーのワイナリーツアー:マルゴー村のシャトーの醸造過程を見学し、いよいよ試飲

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/16回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問の後、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の散策とランチを楽しみ、現在、メドック地区MédocのマルゴーMargaux村のシャトー、シャトー・プリューレ・リシーヌChâteau Prieuré Lichineを訪問しているところです。
シャトーのガイドの案内で醸造所の中に入りました。最新式の醸造用タンクが並んでいます。

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収穫された葡萄は破砕が行われた後に、この醸造用タンクに入れられ、低温マセレーション(12~13度)を1週間ほど行われます。その後でアルコール発酵(29~30度)を行った後に、果皮浸漬を行います。

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樽詰めされたワインが膨大に並んでいます。

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樽熟成は約18か月間におよびます。澱引きをせずに熟成をさせる「シュール・リー」、樽底に溜まった澱を混ぜ合わせる「パトナージュ」、そしてその手法を活かすため定期的に樽内に酸素を供給する「マイクロビュラージュ」が採用されています。それにしても、一体、どれほどの樽があるのか分からないほどです。

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saraiは熱心にガイドの説明を聞きます。ワイナリーツアーの女性が通訳してくれるのので、説明がよく分かります。

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樽には管理用のメモが無造作に書かれていますね。

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ここにはボトルを寝かせた貯蔵庫もあり、年代で整理されて棚に積まれています。ヴィンテージボトルもあるようです。

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宝物の山ですね。

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古いものは1966年ものがあります。これは売り物ではなく、保存用のヴィンテージだそうです。富の蓄積ですね。

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上の棚に積まれたボトルはうっすらと埃か黴をまとっています。地震が来たら危ないと思いますが、ここボルドーではその心配はないのでしょう。

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さて、醸造過程の見学が終わり、元の建物に戻って、いよいよ、ワインの試飲です。
まずはセカンドラベルの赤ワインの試飲です。

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次はいよいよ、このシャトーを代表するファーストラベルの赤ワイン。うーん、なんだか美味しいような気がします。まあ、1万円以上もするボトルですからね。

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試飲したファーストのボトルです。2014年のボトルです。

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ボトルの正面に回してもらって、パチリ。

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セカンドとファーストの赤ワインを試飲しましたが、ワインの試飲はまだ、終わりません。



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ボルドーのワイナリーツアー:マルゴー村のシャトーで白ワインも試飲、そして、5大シャトーのシャトー・マルゴーへ

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/17回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。最初のワイナリーの訪問の後、サンテミリオン村Saint Emilionで2時間の散策とランチを楽しみ、現在、メドック地区MédocのマルゴーMargaux村のシャトー、シャトー・プリューレ・リシーヌChâteau Prieuré Lichineを訪問しているところです。
醸造所醸そ造過程を見学し、ワインを試飲しています。セカンドとファーストの赤ワインを試飲し、メドックのグラン・クリュ格付けワインの素晴らしさに感銘を受けます。そして、saraiの嗜好を察したかのごとく、白ワインも試飲させてくれます。白ワインはメドック地区では希少です。ただし、ワイン法により、いくら優秀な白ワインであっても、メドックAOCを名乗ることができません。白ワインはメドックではなく、ボルドーの名がボトルのラベルに記されます。サンテミリオンの白ワインも同様にボルドーの名前になっていましたね。

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さて、白ワインがグラスに注ぎ分けられます。試飲すると、2018年の若いワインですが、こくのある美味しさに納得です。

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あまりの美味しさに、つい、この白ワインのフルボトルを購入してしまいます。配偶者にどうやって持って帰るのって呆れられます。既に荷物は重量超過状態なんです。まあ、何とかなるでしょう・・・。

これでシャトー訪問はすべて完了。実り大きなシャトー・プリューレ・リシーヌを去り、次は5大シャトーを訪れて、外から、写真撮影させてもらいます。また、ワイン畑の中を走っていきます。

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葡萄の生っていない畑は寂しいです。寂寥感さえ漂います。

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同じマルゴー=カントナック村Margaux-Cantenacにある5大シャトーのシャトー・マルゴーChâteau Margauxに向かいます。車内は寛いでいます。皆さん、十分にワインを購入したようです。

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数分でに到着。美しい並木道の中をシャトー・マルゴーの館に向かいます。

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すっかりと天気が回復した中、並木道の向こうに5大シャトーのシャトー・マルゴーの美しい館に歩み寄っていきます。

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並木道の右手にはシャトー・マルゴーのワイン畑が広がります。

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シャトー・マルゴーの館に近づくと、門の前に多くの観光客が来ています。さすがにメドック地区、さらにはボルドーを代表するシャトーですね。

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みなさん、シャトー・マルゴーの前で記念撮影中です。

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鉄柵の門の前の近づきます。鉄柵の門の向こうに美しい館が見えます。

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鉄柵の間からシャトー・マルゴーの館の写真を撮影します。この館は当時の所有者、ド・ラ・コロニラ侯爵が当時一流の建築家ルイ・コンブに依頼し、造り上げた壮麗なギリシア神殿風の建物です。1815年に完成されました。シャトー・マルゴーの赤ワインのラベルのエチケットの絵柄にもなっている有名な建物です。

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本当はこのシャトーも訪問したいところですが、こうして、美しいシャトーの建物を見ることができただけでも満足です。しばらく、ここの素晴らしい雰囲気を楽しみましょう。



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ボルドーのワイナリーツアー:シャトー・マルゴーの美しい佇まい

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/18回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。2つのワイナリー(サンテミリオン村Saint Emilion、メドック地区MédocのマルゴーMargaux村)の訪問を終え、最後に5大シャトーのフォトツアー中です。
現在、マルゴー=カントナック村Margaux-Cantenacにある5大シャトーのシャトー・マルゴーChâteau Margauxの美しい館を眺めています。

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シャトー・マルゴーの周りには、美しい緑の平原が広がっています。

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シャトー・マルゴーへは美しいプラタナスの並木道が続いています。先ほど、この並木道を歩いてきたところです。

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シャトー・マルゴーの関連施設の建物が並んでいます。敷地内は完全にブロックされていて、立ち入れません。

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シャトー・マルゴーの前で佇んでいると、訪れていた観光客の一人に話しかけられます。どうやら、アメリカ人のようです。ここはいいところだろうと賞賛しています。前にも来たことがあるようです。要するにシャトー・マルゴーの自慢をしています。外国人にもそう思わせる何かがこのシャトーにはあるようです。彼らはツアーの一団だったようで、彼らが立ち去ると、シャトー・マルゴーの門の前は静かになります。

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人影のない鉄柵の門からは美しい館が見えています。

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そろそろ、シャトー・マルゴーにお暇しましょう。それでも美しい姿に後ろ髪を引かれる思いで何度も振り返ります。

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プラタナスの並木道からも振り返ります。

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振り返りつつ、どんどん離れていきます。

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どんなに離れても、とても美しい景色が脳裏に焼き付けられます。

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最後にもう一度、遠くから振り返ります。シャトー・マルゴーはまさにシャトーらしい美しい館が印象的でした。

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また、車に乗って、次の目的地に向かいます。周りにはマルゴー村のワイン畑が広がっています。

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ワイン畑の先にマルゴー村のサン・ミシェル教会Eglise Saint Michelが見えています。

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マルゴー村の立派なお屋敷の前を通り過ぎていきます。

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これから目指すのは5大シャトーのシャトー・ラトゥールChâteau Latourです。メドック地区のポーイヤックPauillac南東端に位置する名門シャトーです。ジロンド川Estuaire de la Girondeに沿って、北上します。地図で場所を確認しておきましょう。

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結構、遠いようですね。まだ、車はマルゴー村の中を抜けていくところです。



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ボルドーのワイナリーツアー:マルゴーを抜けて、ポーイヤックにあるシャトー・ラトゥールへ

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/19回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。2つのワイナリー(サンテミリオン村Saint Emilion、メドック地区MédocのマルゴーMargaux村)の訪問を終え、最後に5大シャトーのフォトツアー中です。
まず、マルゴー=カントナック村Margaux-Cantenacにある5大シャトーのシャトー・マルゴーChâteau Margauxの美しい館を眺めた後、次はメドック地区のポーイヤックPauillacにある5大シャトーのシャトー・ラトゥールChâteau Latourに向かいます。
とは言え、まだ、マルゴー村のワイン畑の中を走っているところです。

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マルゴー村の中を抜けていきます。

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マルゴー村のワイン畑には白いバラが咲いています。葡萄にはバラが似合います。先日も書いた通り、害虫感知というよりも装飾なのですね。

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マルゴー=カントナック村の中心、役場の前あたりを走行中です。

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マルゴー村の建物の立ち並ぶ通りの外れにあるシャトー・フェリエールChâteau Ferrièreの前を通過していきます。このシャトーはメドック第3級格付けシャトーです。メドック格付けシャトーの中で最も小さなシャトーで、シャトー・マルゴーと比べると10分の1以下の生産量です。そのほとんどがアメリカ向けに輸出されているため、日本では滅多にお目にかかれない、幻の格付けシャトーとも言われています。

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マルゴー村の集落を抜けて、ワイン畑の真っただ中に出ます。一面、ワイン畑が続きます。

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どこまでも続くマルゴー村のワイン畑を走っていきます。

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マルゴー、スーサン村soussansの集落を抜けていきます。役場前にはバス停があります。

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スーサン村の役場前を過ぎると、また、ワイン畑だけが広がっています。

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走っても走っても、周りはワイン畑だけです。

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やがて、オーメドックHaut-Medoc地区のラマルク村Lamarqueに入ります。マルゴーとサンジュリアンSaint Julienの中間あたりです。シャトー・ド・ラマルクChâteau de Lamarqueの前を通過します。

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オーメドック地区のワイン畑が広がっています。

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と、突如、ワイン畑が途切れ、牧草地が現れます。茶色い牛が草を食んでいます。

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このあたりの場所を地図で確認しておきましょう。

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もう少しでシャトー・ラトゥールに着きそうです。



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ボルドーのワイナリーツアー:シャトー・ラトゥールの入り口に着きましたが、肝心のシャトー・ラトゥールはどこ?

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/20回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。2つのワイナリー(サンテミリオン村Saint Emilion、メドック地区MédocのマルゴーMargaux村)の訪問を終え、最後に5大シャトーのフォトツアー中です。
まず、マルゴー=カントナック村Margaux-Cantenacにある5大シャトーのシャトー・マルゴーChâteau Margauxの美しい館を眺めた後、今はメドック地区のポーイヤックPauillacにある5大シャトーのシャトー・ラトゥールChâteau Latourに向かっています。
ワイン畑の真っただ中を走っていましたが、突如、牧草地の横に出ます。

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穏やかに草を食む牛たちを眺めて、ほっこりします。

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再び、周りはワイン畑になります。すっかり、見慣れた風景です。このあたりはサンジュリアンSaint Julienのようです。マルゴーとポーイヤックの間にある村で、メドック地区を代表する6つの村のひとつです。

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サンジュリアンのワイン畑を走り抜けていきます。

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サンジュリアンの北端のあたりのワイン畑に差し掛かります。

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サン=ジュリアン=ベイシュヴェルSaint-Julien-Beychevelleの集落を抜けると、石垣に囲まれたワイン畑の向こうにジロンド川Estuaire de la Girondeも見えています。

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サン=ジュリアン=ベイシュヴェルのワイン畑を見渡しながら、走っていきます。

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後方を振り返ると、村の中のサン=ジュリアン=ベイシュヴェル教会Église de Saint-Julien-Beychevelleが見えています。

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もう少しでサン=ジュリアン=ベイシュヴェルを抜けそうです。

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やがて、ポーイヤック村に入り、すぐにシャトー・ラトゥールの入り口の前に到着します。

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入り口の前から、道路を北の方に進むと、とても美しいシャトーの建物が見えます。しかし、これはシャトー・ラトゥールではありません。シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドChateau Pichon Longueville Contesse de Lalandeです。格付け2級ながら、格付け1級シャトーに肩を並べる「スーパーセカンド」として、長年ボルドーファンに愛される人気銘柄のひとつです。

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道を挟んだ向かいにも似たような美しいシャトーの建物が見えます。シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンChateau Pichon Longueville Baronです。シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドと元は同じシャトーでしたが、相続分割で分かれました。これも格付け2級ながら、格付け1級シャトーに肩を並べる「スーパーセカンド」とみなされています。

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シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの正面に出ました。まるでお城のように美しい建物ですね。元々はオーナーの別荘として、1840年に建てられたものだそうです。

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美しいシャトーを2つ見ましたが、さて、肝心のシャトー・ラトゥールの建物はどこにあるのでしょう。



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ウィーンがやってきた! ハイドン尽くしのキュッヒル・クァルテット@サントリーホール ブルーローズ(小ホール) 2021.6.24

今日から3日間、キュッヒル・クァルテットでハイドン尽くしです。今さらながら、ハイドンの音楽を再評価したい気持ちで一杯です。

それにしても、キュッヒル・クァルテットは過去及び現役のウィーン・フィルのメンバーで構成され、中心は45年間もコンサートマスターを続けてきたライナー・キュッヒルです。今日もウィーン・フィルの響きを満喫しました。覚えている読者の方もいるでしょうが、昨年の5月はsaraiの渡欧30周年を記念して、ウィーンで個人的なパーティを開くつもりでした。あえなく、コロナ禍で中止にしましたが、そのパーティの中心はウィーン・フィルのメンバーによる弦楽四重奏でした。図らずもサントリーホールに別のメンバーがやってきて、別の形でウィーン・フィルのメンバーによる弦楽四重奏を聴くことができて、留飲を収めた気持ちです。かぶりつきの席で聴きましたから、自分のためにだけ演奏してくれていると錯覚することも可能でした。

今日は、そして、明日も明後日もハイドン尽くし。そんな経験はこれまで皆無です。なかなか、ハイドンのチクルスなどはないので、これからも経験できそうにありません。このところ、この3日間に向けて、ハイドンの弦楽四重奏曲ばかりを聴いていますが、こんなにハイドンをきちんと聴いたことはありません。これも今さらながら、ハイドンの素晴らしさを再認識しました。バロックから出発して、古典派のスタイルを確立し、さらにその先に上り詰めた音楽です。
ということで、ちょっと肩に力がはいった感じで今日の演奏に臨みましたが、ある意味、違う方向の感触に至ります。それはハイドンこそはウィーンの音楽そのものだということです。ウィーンと言えば、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトに始まり、ブルックナーやマーラー、さらにはシェーンベルク、ベルク、ウェーベルン。軽いところでは、ヨハン・シュトラウスなど多士済々。しかし、今日のようにハイドン尽くしをウィーン・フィルのメンバーで聴かされると、ウィーン=ハイドンと思えてしまいます。もっとも古き良きウィーンですけどね。本編での3曲とアンコール曲でこれだけハイドンを聴くと、まさにウィーンの街にいるような錯覚を覚えます。ああ、ウィーンの街が懐かしい!!

今日の演奏は個々に触れても仕方がありませんが、簡単に概観しておきましょう。バロック的な第32番 Op.20-2は彼らが弾くと、美しいウィーン・フィル風の演奏になります。第60番 Op.55-1は古典派としてスタイルが確立した後で、さらに洗練された作品ですから、とってもウィーン・フィル風の演奏が似合います。第79番 「ラルゴ」Op.76-5はハイドン後期の傑作です。まさにキュッヒル・クァルテットの実力がフルに活かされる作品で、圧巻の演奏。スキのない完璧な演奏でした。3曲通して、ハイドンの音楽を大回顧しているようなものです。おまけに次々と繰り出してくるアンコール曲。明日と明後日の予習ですね。気が付いてみれば、結局、第38番「冗談」 Op.33-2 を全曲、演奏してしまいました。これは明後日の本編で聴く曲です。『ロシア四重奏曲』6曲の中の1曲ですが、『ロシア四重奏曲』はハイドンが古典派の弦楽四重奏曲を確立した作品で、モーツァルトがこれにインスパイアされて、ハイドン・セット6曲を書いたのは有名な話です。やはり、それだけのことはある傑作です。キュッヒル・カルテットが見事に演奏してくれました。明後日も楽しみです。

何かと楽しいコンサートでした。明日も明後日も充実した演奏が聴けそうです。ハイドン!ハイドン! そして、ウィーン!ウィーン!


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
    ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
    ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー
    ヴィオラ:ハインリヒ・コル
    チェロ:シュテファン・ガルトマイヤー

   ハイドン:弦楽四重奏曲
    第32番(第25番)ハ長調 Hob. Ⅲ:32 Op.20-2
    第60番(第45番)イ長調 Hob. Ⅲ:60 Op.55-1

    《休憩》

    第79番(第64番)ニ長調 Hob. Ⅲ:79「ラルゴ」Op.76-5 

    《アンコール》
    ハイドン:弦楽四重奏曲第57番(第42番)ト長調 Hob. III:58 Op.54-1 より 第2楽章
    ハイドン:弦楽四重奏曲第38番(第30番)変ホ長調 Hob. III:38「冗談」 Op.33-2 より 第4楽章、第2楽章、第3楽章、第1楽章


最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第32番 Op.20-2は以下のCDを聴きました。

 キアロスクーロ弦楽四重奏団 2014年2月 ブレーメン、センデザール セッション録音
 モザイク弦楽四重奏団 1990-92年 セッション録音

キアロスクーロ弦楽四重奏団は響きが素晴らしく、ハイドンの録音がこれから揃っていくのが楽しみです。一方、モザイク弦楽四重奏団はまるでバロックの響き。これまた素晴らしい演奏です。


2曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第60番 Op.55-1は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1972年 ミュンヘン セッション録音 LPレコード
 リンゼイ弦楽四重奏団 1994年 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音
 モザイク弦楽四重奏団 1990-92年 セッション録音

いずれも素晴らしく、甲乙つけがたしの感です。強いて言えば、リンゼイ弦楽四重奏団が頭ひとつ出ているかなあ。


3曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第79番 「ラルゴ」Op.76-5は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1970年 ベルリン セッション録音 LPレコード
 モザイク弦楽四重奏団 1998-2000年 セッション録音
 エルサレム弦楽四重奏団 2008年9月 セッション録音

アマデウス弦楽四重奏団とモザイク弦楽四重奏団が素晴らしい演奏を聴かせてくれます。エルサレム弦楽四重奏団の演奏も高い水準のものです。



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       キュッヒル,  

ハイドンは疾走する キュッヒル・クァルテット@サントリーホール ブルーローズ(小ホール) 2021.6.25

昨日から3日間、キュッヒル・クァルテットでハイドン尽くしを楽しんでいます。

今日も昨日と同様にハイドンの作品を年代順に演奏しましたが、演奏自体も昨日のように尻上がりに演奏精度が高まります。スロースターターというのは、ウィーン・フィルと同様で困ったものです。
1曲目の第30番 Op.17-6はハイドンのシュトルム・ウント・ドラング期の作品です。そのせいかどうか分かりませんが、ちょっとホンキートーク的とも思える、よく言えば、熱情的な演奏、悪く言えば、大雑把な演奏です。昨日の1曲目の第32番 Op.20-2もシュトルム・ウント・ドラング期の作品ですが、その演奏も同様な雰囲気でした。どうやら、あえて、そんな演奏をしていたのかなあと頭を傾げます。そんなつもりで演奏するのなら、Op.33以降の作品に絞って演奏すればよかったのに思います。

2曲目の第57番 Op.54-1になると、冒頭から、人の変わったように精度の高い演奏を聴かせてくれます。素晴らしい演奏にうっとりとなって聴き入ります。休憩時にも第4楽章の旋律を口ずさんでしまうほど、魅惑的な演奏でした。

休憩後、第74番「騎手」Op.74-3です。作品自体も傑作でsaraiも大好きな曲ですが、今日の演奏の素晴らしいこと! 一心になって、演奏に集中します。第2楽章の味わいの深さ、そして、第4楽章の軽快な疾走感は推進力さえ感じさせられます。まるで人生を強い決意で駆け抜けるかのようです。すっかり、魅了されました。

今日もまた、次々と繰り出してくるアンコール曲。明日の予習ですね。気が付いてみれば、結局、第67番「ひばり」Op.64-5を全曲、演奏してしまいました。この曲はおそらく、「皇帝」と並んで、ハイドンの弦楽四重奏曲のなかで最も有名な作品でしょう。とても美しい演奏でした。明日、もう一度、聴けるのが嬉しいですね。それに普通に楽章順に聴けるほうがよいものです。

今日も楽しいコンサートでした。明日も楽しみです。もう、頭の中がハイドン、そして、ウィーンでいっぱいになっています。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
    ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
    ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー
    ヴィオラ:ハインリヒ・コル
    チェロ:シュテファン・ガルトマイヤー

   ハイドン:弦楽四重奏曲
    第30番(第20番)ニ長調 Hob. Ⅲ:30 Op.17-6
    第57番(第42番)ト長調 Hob. Ⅲ:58 Op.54-1

    《休憩》

    第74番(第59番)ト短調 Hob. Ⅲ:74「騎手」 Op.74-3

    《アンコール》
    ハイドン:弦楽四重奏曲第67番(第53番)ニ長調 Hob. III:63「ひばり」Op.64-5 より 第2楽章、第4楽章、第1楽章、第3楽章


最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第30番 Op.17-6は以下のCDを聴きました。

 ロンドン・ハイドン弦楽四重奏団 2008年8月 St George's, Brandon Hill、英国 セッション録音

若手の奏者たちによるガット弦とバロック弓による演奏ですが、聴きやすい演奏です。


2曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第57番 Op.54-1は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1971年 ミュンヘン セッション録音 LPレコード
 エマーソン弦楽四重奏団 2000~2001年 セッション録音
 リンゼイ弦楽四重奏団 1987年1月 キルクリースホール、西ヨークシャー、英国 セッション録音

いずれも最高級の演奏です。とりわけ、エマーソン弦楽四重奏団の響きの美しさが際立ちます。


3曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第74番「騎手」Op.74-3は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1978年 ミュンヘン セッション録音 LPレコード
 エマーソン弦楽四重奏団 2000~2001年 セッション録音
 リンゼイ弦楽四重奏団 2003年1月21-23日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音

これまた、三者三様の素晴らしい演奏です。



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       キュッヒル,  

ハイドン老は健在なり キュッヒル・クァルテット@サントリーホール ブルーローズ(小ホール) 2021.6.26

一昨日から3日間、キュッヒル・クァルテットのハイドン尽くしを楽しんできました。

今日も昨日と同様にハイドンの作品を年代順に演奏しましたが、前半の演奏はまだエンジンがかかりきれていない感じで、後半は見違えるように素晴らしい演奏。3日間通して、同じパターンですね。とりわけ、アンコールは連日、素晴らしい演奏でした。これが実演の難しさであり、面白さでもあります。書き洩らしていましたが、何故か、このコンサートシリーズは立奏でした。もう高齢のキュッヒル氏のお元気なことに驚きます。saraiと同い年なんです。立奏にもかかわらず、疲れるどころか、後半に演奏レベルを上げてくるなんて、どういうことでしょう。

今日は最終日ということで最後に演奏したのはハイドンの完成作としては最後の弦楽四重奏曲第82番「雲がゆくまで待とう」Op.77-2です。ハイドンの老年の傑作です。齢67歳でした。モーツァルトは既に8年前に他界し、ベートーヴェンは28歳で最初の弦楽四重奏曲の作品18にとりかかっていました。ウィーンでは古典派の弦楽四重奏曲が熟成の時を迎えていました。ハイドン老は熟達の筆で軽み(かろみ)の中に対位法的な重層構造も忍ばせた素晴らしい作品でこのカテゴリーを完結していたんですね。この作品を実演で全楽章を聴いたのは初めてのことです。その前に演奏された有名な「ひばり」に比べると、いかに芸術的なレベルが高くなっていたかがよく分かりました。キュッヒル・クァルテットが今回のハイドン尽くしの中で極めて素晴らしい演奏でこの最後の作品を演奏してくれたのが大きな収穫となりました。とりわけ、第3楽章の変奏曲は美しいのはもちろんですが、ハイドン老の滋味深さを表現した素晴らしい演奏でした。ウィーンの団体ならではシンパシーに満ちた演奏でした。

後半の充実度に比べると、もう一つだった前半も「冗談」と「ひばり」という有名作品を実に楽しく聴かせてくれました。

三日間通して、ハイドンの弦楽四重奏曲に没入して、ハイドンの一見、シンプルで美しいだけのような作品の奥深さを再認識もしました。とりわけ、作品54以降の音楽的な充実度の高さに驚かされました。予習で聴いたアマデウス弦楽四重奏団、エマーソン弦楽四重奏団、リンゼイ弦楽四重奏団、モザイク弦楽四重奏団の素晴らしい録音にも魅了されました。今後は若手のキアロスクーロ弦楽四重奏団の録音が進行することも楽しみですが、キュッヒル・クァルテットも作品54以降の録音に取り組んでもらいたいところです。

素晴らしいハイドン尽くしの三日間でしたし、ウィーンに思いを馳せることのできた三日間でした。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:キュッヒル・クァルテット
    ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル
    ヴァイオリン:ダニエル・フロシャウアー
    ヴィオラ:ハインリヒ・コル
    チェロ:シュテファン・ガルトマイヤー

   ハイドン:弦楽四重奏曲
    第38番(第30番)変ホ長調 Hob. Ⅲ:38「冗談」Op.33-2
    第67番(第53番)ニ長調 Hob. Ⅲ:63「ひばり」Op.64-5

    《休憩》

    第82番(第67番)ヘ長調 Hob. Ⅲ:82「雲がゆくまで待とう」Op.77-2

    《アンコール》
    ハイドン:弦楽四重奏曲第79番(第64番)ニ長調 Hob. Ⅲ:79「ラルゴ」Op.76-5 より 第2楽章、第4楽章
    ハイドン:弦楽四重奏曲第60番(第45番)イ長調 Hob. Ⅲ:60 Op.55-1 より 第3楽章、第4楽章、第2楽章


最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第38番「冗談」Op.33-2は以下のCDを聴きました。

 エマーソン弦楽四重奏団 2000~2001年 セッション録音
 リンゼイ弦楽四重奏団 1994年10月10-12日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音
 モザイク弦楽四重奏団 1995-96年 セッション録音

厚みのある豊かな響きで圧倒的なテクニックのエマーソン弦楽四重奏団、深みのある響きで内面の充実したリンゼイ弦楽四重奏団、ゆったりとした余裕の響きでオリジナル演奏を体感させてくれるモザイク弦楽四重奏団、いずれも聴き応え十分です。


2曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第67番「ひばり」Op.64-5は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1974年 ミュンヘン セッション録音 LPレコード
 エマーソン弦楽四重奏団 2000~2001年 セッション録音
 リンゼイ弦楽四重奏団 1999年4月28日 聖トリニティ教会、ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音

名曲だけに評価する以前にどの演奏も聴き惚れてしまいました。素晴らしい演奏揃いです。


3曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第82番「雲がゆくまで待とう」Op.77-2は以下のLPとCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団 1965年 ハノーファー セッション録音 LPレコード
 モザイク弦楽四重奏団 1989年 セッション録音

どちらもよい演奏ですが、特にモザイク弦楽四重奏団の音楽表現に惹かれました。



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       キュッヒル,  

ブルックナーの7番、聖なる美しさ・・・ 飯守泰次郎&東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.6.27

前半のライネッケは予想よりもなかなか、いい曲、いい演奏でしたが、saraiの集中力も上がらずにぼーっと聴いていました。吉野直子のハープは見事でした。

後半はブルックナーの交響曲第7番。前半とは違って、気合を入れて聴きます。この曲は久しぶりです。コロナ禍でマーラーやブルックナーは全滅でしたからね。もっとも、ハイティンクのラスト公演もこのブルックナーの交響曲第7番でした。本当のラストはウィーン・フィルとの演奏でしたが、それに先立って、ベルリン・フィルとも公演を行いました。2年前の2019年のことです。高価なLPレコードがベルリン・フィルから限定盤で売り出されて、saraiはもちろん、大枚をはたいて買いました。ですから、実演ではありませんが、この曲はコロナ禍の下、我が家のリスニングルームでは、盛大に鳴り響きました。残念ながら、実演ほどの感動はありませんでしたけどね。それにしても、この曲はこれまで実演で素晴らしい演奏を聴いてきました。ハイティンク指揮ロンドン交響楽団の来日公演、ラトル指揮ベルリン・フィルのウィーン公演、ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンの来日公演、プレートル指揮ウィーン・フィルのウィーン楽友協会での公演・・・いずれも優劣付け兼ねる素晴らしい演奏でした。感動の深さで言えば、プレートル指揮ウィーン・フィルが最高だったかもしれません。プレートルとハイティンクは彼らが指揮したブルックナーをsaraiが最後に聴いた公演で感慨深いものがあります。高齢の指揮者が最後に振るブルックナーは第7番ですね。

今日も高齢の飯守泰次郎がブルックナーを振ります。彼はまだ、第8番、第9番を振ることもあるでしょうけどね。今日の演奏は徹頭徹尾、自然に美しく、ブルックナーが鳴らされます。ブルックナーはやはり、こうでなくてはね。低弦の響きでは心の痛みを感じ、高弦の響きでは聖なる浄化を感じます。ブルックナーの音楽は神への奉仕と言われますが、それにふさわしい聖なる美しさに満ちた音楽が響き渡りました。第1楽章だけでも十分に満足できるブルックナーでした。しかし、第2楽章こそはこの交響曲の根幹。ゆったりと美しい音楽が続き、最後に次第に高揚していきます。高弦のうねりながら上昇する音型の繰り返しはエル・グレコの絵画の強烈なマリアの天上への上昇を連想させます。美の極致です。頂点でシンバルの一撃。素晴らしい演奏です。第3楽章は一転して、勇壮な突進。凄い迫力です。第4楽章は幾分テンポアップして、軽快で美しい高弦の響きに魅了されます。音楽は流れ、朗々たるユニゾンが繰り返され、高潮して、頂点に達します。圧倒的なブルックナーでしたが、あくまでも聖なる美しさに満ちていました。
久々にブルックナーの第7番を聴いて、深い満足感に浸りました。第8番、第9番も聴きたくなります。ブルックナーはいいなあ・・。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:飯守泰次郎
  ハープ:吉野直子
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  ライネッケ:ハープ協奏曲 ホ短調 Op.182
  《アンコール》アッセルマン:泉

  《休憩》

  ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 〈ノーヴァク版(1954年版)〉


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のライネッケのハープ協奏曲を予習したYoutubeは以下です。

  ニカノール・サバレタ、エルンスト・メルツェンドルファー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1963年 セッション録音

曲自体、初聴きです。ああ、こんな曲なのねって感じです。ロマン派のスケール感のある管弦楽にはハープはちょっと違和感がありますね。


2曲目のブルックナーの交響曲第7番を予習したCDは以下です。

  朝比奈隆指揮大阪フィル 1975年10月12日、聖フロリアン教会マルモア・ザール(大理石の間) ライヴ録音 ハース版

伝説的な演奏。初めて聴きましたが、やはり、素晴らしい。こんなに昔、日本人が見事にブルックナーを演奏していたことに驚愕しました。



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ボルドーのワイナリーツアー:シャトー・ラトゥールのシンボルの塔を見て、ツアーも完了

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/21回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。2つのワイナリー(サンテミリオン村Saint Emilion、メドック地区MédocのマルゴーMargaux村)の訪問を終え、最後に5大シャトーのフォトツアー中です。
まず、5大シャトーのシャトー・マルゴーChâteau Margauxの美しい館を眺めた後、今はメドック地区のポーイヤックPauillacにある5大シャトーのシャトー・ラトゥールChâteau Latourに来ています。
しかし、シャトー・ラトゥールの入り口はありますが、肝心のシャトー・ラトゥールの建物がどこにあるのか分かりません。
現在はシャトー・ラトゥールの入り口前から自動車道路沿いに少し移動したところにいます。
格付け2級シャトーのシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドChateau Pichon Longueville Contesse de Lalandeの美しいお城のような建物を眺めています。

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道を挟んだ向かいにも似たような美しいシャトーの建物が見えます。シャトー・ピション・ロングヴィル・バロンChateau Pichon Longueville Baronです。これも格付け2級シャトーです。

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シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの美しい建物を柵の間にカメラを差し込んで、撮影します。シャトーのオーナーが別荘として、1840年に建てたそうですが、シャトーのオーナーというのは考えられないくらいリッチな人たちなんですね。

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道を挟んだ向かいのシャトー・ピション・ロングヴィル・バロンも同系列のシャトーだけあって、似たような豪華で美しいお城です。

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さて、シャトー・ラトゥールの建物を探しましょう。また、シャトー・ラトゥールの入り口に戻ります。ワイナリーツアーのガイドの方がそこで記念写真を撮ってくれます。

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肝心のシャトー・ラトゥールの建物はこの入り口からずっと奥に見えるものだそうです。中に入れないので、遠くから眺めるしかありません。またまた、記念写真を撮ってもらいます。

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入り口の鉄柵の間にカメラを入れて、シャトー・ラトゥールの建物を撮影します。ワイン畑の奥に見える平たい建物です。シャトー・マルゴーのような華麗な建物ではありません。左には北の塔、サン・ランベールの塔La Tour en Saint-Lambert が見えています。シャトー・ラトゥールの象徴とも言える塔で、この塔がシャトーの名前の元になっています。現在の塔は17世紀に再建されたもので、最初の塔は14世紀後半に造られたサン・モベール塔La Tour en Saint-Maubertです。この古い塔がワインのボトルのラベルに描かれているものです。

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南のほうを眺めると、ワイン畑が遠くまで続き、その先にサン=ジュリアン=ベイシュヴェルSaint-Julien-Beychevelleの集落と教会が見えています。シャトー・ラトゥールはメドックのポーイヤック南東端に位置しており、その境界はサン・ジュリアンに接しています。ですから、こんなに近くにサン・ジュリアンの村が見えています。

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入り口から少し離れたところから、ワイン畑越しにシャトー・ラトゥールの建物とサン・ランベールの塔を眺めます。

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入り口には小さな建物が建っています。シャトー・ラトゥールのウェルカムセンターのようなものでしょうか。

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これでボルドーのワイナリー巡り1日ツアーは終了。午前中はともかく、午後は天気が回復したのが何よりでした。配偶者の晴れ女ぶりは不動です。
ボルドーのワイナリー巡りツアーはサンテミリオンとマルゴーの2つのシャトーを見学し、サンテミリオンの村を散策、5大シャトーのシャトー・マルゴーとシャトー・ラトゥールのフォトツアーと大変に充実したものでした。最後に地図でおおよその位置関係を確認しておきましょう。

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ボルドーのワインはジロンド川、ドルドーニョ川、ガロンヌ川の3つの川の賜物であることが分かりますね。

さあ、ボルドーの旧市街に戻りましょう。



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ヴァイグレによる、激しく燃え上がるフランツ・シュミットの奇想の音響世界 読売日本交響楽団@サントリーホール 2021.6.29

ヴァイグレが素晴らしい音楽を放ち続けています。
今日、前半は読響の素晴らしいアンサンブルと美しい響き、とりわけ、弦のゴージャスな響きに耳を奪われます。ヴァイグレの堂々たる指揮姿も見事です。音楽の内容そのものよりも、余りの音響美に驚嘆しました。

後半のプログラムは注目のフランツ・シュミットです。何とも奇妙な演奏の展開が始まります。冒頭から金管が実に不安定。つられて、弦のアンサンブルもあまり、よくありません。しかし、次第に音楽の質が上がってきます。そして、第1部の後半では音楽が目くるめく魅惑的に響いてきます。素晴らしい弦楽アンサンブルの響きです。後期ロマン派的なんでしょうが、濃厚なロマンというのではなく、熱狂の底に不安感が見え隠れしているような音楽です。ファンタスティックと言えば言えなくもありませんが、どこか、翳のある美しさです。その本質が明確に現れてくるのは第2部です。チェロの美しい独奏に先導されるように始まった音楽は弦楽アンサンブルに引き継がれて、魅惑的な頂点に達します。葬送行進曲の哀調のある美しさは独特の感覚で聴くものを魅惑します。思わしくない金管ですが、ヴァイグレは美しい弦楽を引っ張って、フランツ・シュミットの奇想の音楽の本質に切り込んでいきます。フランツ・シュミットの音楽はとても音楽表現が難しそうですが、ヴァイグレは見事にフランツ・シュミットの何たるかを提示してくれます。頭に浮かぶ言葉は“奇想”しかありません。音響美は凄まじいのですが、妙にねじ曲がったところがこの音楽の魅力です。まるで綱渡りのような音楽表現を示してくれるヴァイグレの手腕に脱帽です。そのしなやかな剛腕で、フランツ・シュミットの奇想美を十分に味わわせてくれました。これまで、CDや実演でも何となく分からなかったフランツ・シュミットの音楽を体感させてくれたヴァイグレの実力に驚嘆しました。いやはや、凄い演奏でした。読響の弦の圧倒的な力にも恐れ入りました。それにしても、新ウィーン楽派と同時代に生きたフランツ・シュミットの音楽は、ウェーベルンの極限まで切り詰めたような音楽とは何と対極にあるような音楽なのでしょう。ある意味、フランツ・シュミットは孤高の存在(あるいは孤立した存在)だったのですね。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:長原幸太

  グルック(ワーグナー編):歌劇「オーリードのイフィジェニー」序曲
  フランツ・シュミット:歌劇「ノートル・ダム」から間奏曲と謝肉祭の音楽

   《休憩》

  フランツ・シュミット:交響曲第4番


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のグルック(ワーグナー編)の歌劇「オーリードのイフィジェニー」序曲は以下のCDを聴きました。

 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団 1960年9月 セッション録音

迫力があり、スケールの大きな演奏です。


2曲目のフランツ・シュミットの歌劇「ノートル・ダム」からの間奏曲と謝肉祭の音楽は以下のCDを聴きました。

 ヤコフ・クライツベルク指揮ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団 2002年8月29-30日、アムステルダム セッション録音
 
美しい演奏です。


3曲目のフランツ・シュミットの交響曲第4番は以下のCDを聴きました。

 パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団 2018年4月26、27日 フランクフルト セッション録音

無理のない美しい演奏です。父親のネーメ・ヤルヴィと父子2代でフランツ・シュミットの交響曲全集の録音を完成しているのは凄いですね。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ボルドーの旧市街散策:ジロンド派記念碑~大劇場

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/22回目

ボルドーBordeaux市内から1日ワイナリーツアーに出発しました。2つのワイナリー(サンテミリオン村Saint Emilion、メドック地区MédocのマルゴーMargaux村)の見学、サンテミリオンの村の散策、5大シャトーのシャトー・マルゴーChâteau Margauxとシャトー・ラトゥールChâteau Latourのフォトツアーを楽しみました。

雨も上がり青空の下、ボルドーの旧市街に戻ります。途中で、ザ~と雨が降ったりもしますが、ボルドーに戻ると、ボルドーは晴れています。ワイナリーツアーの解散後、パリへ向かうまで2時間ほど二人で街歩きしましょう。青空なのですが、突然雨が降ったりして、その都度、大騒ぎになりますが、いつも数分で止みます。今日は、1日こんなお天気だったのでしょう。

まず、カンコンス広場Place des Quinconces。ここには巨大なジロンド派記念碑Monument aux Girondinsがあります。この記念碑はフランス革命100周年を記念し、建築家ヴィクトル・リシュや彫刻家アシル・デュミラトルなど複数の芸術家の手により、革命の立役者となったジロンド派をモチーフにして、建てられたものです。

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フランス革命で先鞭をつけ、大きな影響力を持ったジロンド派はボルドー選出の代議士たちが結成したものですが、その後、オーストリアとの戦争に敗れ、戦犯として、22名がここで処刑されました。その追悼のための記念碑です。
高さが43mにもおよぶ円柱を見上げると、先端には自由の天使像がいて、壊れた鎖をにぎっています。

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円柱の足元には、ボルドー、ガロンヌ川、ドルドーニュ地域を表す女性像があります。周りの石段では、観光客が寛いでいますね。

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記念碑を囲んで、緻密な青銅の噴水があります。馬を従えた女神像が実にダイナミックに表現されています。二つの噴水の一つは《労働、安全、強さに対する共和国の勝利》と呼ばれ、共和国はその王位で、ハンマーを持っている鍛冶屋のキャラクターによって表される作品を拡大します。 剣を持った女性は安全を表し、彼女が寄りかかっているライオンは強さを表します。 共和国の法律は、右側に「義務教育」、左側に「兵役」の3人の子供たちのグループの存在によって表現されています。

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もう一つの噴水は《平和と幸福のためのコンコルドの勝利の戦車》と呼ばれ、この噴水も躍動する馬が印象的です。平和のシンボルであるオリーブの枝を持つ女性が表現されています。フェリックス・シャルパンティエ(1858-1924)の作品であり、互いに話し合う労働者とブルジョワの登場人物によって象徴される友愛を表しています。平和と幸福を表すシンボルが満載のキャラクターセットです。家族や兄弟愛を称える像など、いかにもフランスらしい意味あいの像が表現されています。

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噴水と円柱の記念碑を一緒に眺めると、とてもゴージャスな風景になっています。歴史的な背景を抜きにすると、その美しさはまばゆいばかりです。ちなみにこの記念碑は第二次世界大戦中に金属の供出のために撤去されました。そして、1983年に復元されました。そういう意味でも平和の象徴のような記念碑です。

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記念碑の前から、広大なカンコンス広場を見渡します。この広場はヨーロッパで最大の広場で、12万6000m²もあるのだそうです。この日はガランとしていますが、サーカスや移動遊園地などのイベントが催されているようです。

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最後にもう一度、ジロンド派記念碑を眺めます。青空を背景にくっきりと円柱の上の天使像が浮かび上がっています。

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さて、カンコンス広場の西のほうに抜けていきます。広場の周りは緑の樹木で囲まれています。

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南に少し歩くと、ボルドー国立歌劇場・大劇場Opéra National de Bordeaux - Grand-Théâtreの威容が目に入ります。

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大劇場は、ヴェルサイユやトリノの歌劇場と並び、世界で最も美しい18世紀のホールとして知られています。『ルイ宮殿』とも称される大劇場は、ルイ16世時代にパリで活躍していた建築家ヴィクトール•ルイの代表作です。1773年から1780にかけて設計されました。
この新古典派建築の建物の正面ファサードには、コリント式の12本の柱が並び、その上に9人のミューズと3人の女神像が立っています。素晴らしい外装です。

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この大劇場はパリ・オペラ座(ガルニエ)よりも古い歴史を誇り、パリ・オペラ座を設計したシャルル・ガルニエを触発したことで知られています。ボルドー市はこれまでに三度フランスの首都になりましたが、その折り(1870年、1914年と1941年)に、大劇場が国民議会場として使われました。現在はオペラ劇場として使われており、ちょうど今は《ホフマン物語》を上演しています。実は昨夜も公演があったのですが、saraiが気が付いたときには既にチケットは完売。とても人気があるようですね。内部も素晴らしく、エントランスホールの大階段はパリ・オペラ座のモデルになったそうです。折角の機会だったのに、残念なことをしました。

大劇場の前からカンコンス広場のほうを眺めると、大劇場のコリント式の列柱の向こうに遠く、ジロンド派記念碑の高い円柱が見えています。青空も美しく、素晴らしい景色です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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次は大劇場の横を抜けて、ガロンヌ川の川岸に行きます。お目当てにしていた見逃せないものがあるんです。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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