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ヴァイグレ、渾身のブラームス 読売日本交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.6.14

また、ドイツからヴァイグレがやってきました。14日間の隔離期間もものともせずにきっちりと日本にやってきてくれるのに感謝です。しかも今回も滞在期間を延長してくれるそうです。頭が下がります。ということで急遽、このコンサートにも駆けつけました。

冒頭はお馴染みのヴェルディの歌劇「運命の力」序曲。オペラ指揮者らしく、安定した演奏です。もうひとつオーケストラが響いてきませんが、耳馴染んだ旋律は十分に楽しめました。

次はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリンのアラベラ・美歩・シュタインバッハーは実は初聴きです。今日の演奏はきっちりした演奏ではあるものの、あまり、個性が感じられない残念な演奏。こういう超有名曲は少し、やり過ぎでもいいから、思い切った演奏を聴かせてもらいたいところです。それにこのホールでは、独奏ヴァイオリンはオーケストラの音量に埋没してしまいます。第2楽章の後半からはちょっと楽しめましたけどね。ところで驚いたことに、アンコール曲のバッハの無伴奏はホールに美しい音が沁み渡って、最高でした。もしかしたら、彼女は協奏曲向きではないのかしら。

後半のプログラムはブラームスの交響曲第1番。曲の冒頭からオーケストラの響きがよくなり、ホールに音が満ちます。読響の響きは明るくて、ドイツ的な重心の低い響きではありませんが、ドイツ的な指揮者のヴァイグレとの相性は悪くないのが不思議なところ。ヴァイグレのドイツ的な硬質の指揮で読響の明るい響きのブラームスが何故か、バランスがとれています。長大な第4楽章が一番、聴き応えがありました。コーダでの音楽的高潮は素晴らしく、圧倒されました。第2楽章でのコンマスの林悠介のソロ演奏も見事でした。そうそう、木管のソロも素晴らしく、中でもオーボエの金子亜未の演奏には聴き惚れました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
  ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:林悠介

  ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲
  メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 Op.64

   《アンコール》J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より 第3楽章 ラルゴ

   《休憩》

  ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 Op.68


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のヴェルディの歌劇「運命の力」序曲は以下のCDを聴きました。

 ジョルジュ・プレートル指揮スカラ座フィルハーモニー管弦楽団 2016年2月22日 ミラノ、スカラ座 ライヴ録音 ~ラスト・コンサート

敬愛する巨匠プレートルの最後のコンサートの録音です。最後まで素晴らしい演奏を聴かせてくれました。ちなみにsaraiがプレートルの演奏を最後に聴いたのは、2011年にウィーン楽友協会でウィーン・フィルを振ったブルックナーの交響曲第7番でした。もちろん、もう言葉も出なくなるような素晴らしいものでした。あれは10年前のことでした。その1年前にはウィーン・フィルとの来日演奏で信じられないような物凄いベートーヴェンの交響曲第3番“英雄”


2曲目のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は以下のCDを聴きました。

 ヒラリー・ハーン、ヒュー・ウルフ指揮オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 2002年、オスロ セッション録音
 
若き日のヒラリー・ハーンの颯爽とした演奏。ハイレゾ化されていますが、さほど音質はよくないのは残念。


3曲目のブラームスの交響曲第1番は以下のCDを聴きました。

 カール・ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1959年 セッション録音

久しぶりにベームの演奏を聴いてみました。ベームらしい硬質の演奏もさることながら、この時代のベルリン・フィルにはまだ、フルトヴェングラーの面影も残っています。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん

みーちゃんさん、saraiです。

あの謎の建物は雄琴沖総合自動観測所という施設で琵琶湖の水質を測定しているそうです。

https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/repo

02/13 21:40 sarai

ずーと前にうきみどうに行きました
やはり、琵琶湖の真ん中の建物が何なのか気になったままです
分かりましたか
教えてください

02/13 20:54 みーちゃん

五十棲郁子さん、コメントありがとうございます。

水道水のこと、tap waterって言うんですね。知らなかった。単にwaterで通していました。ましてや、フランス語はほとんど

02/11 00:12 sarai

フランスも地方へ行くと英語が通じないでしょう。tap water ぐらいフランス語で言えないとね。

02/10 12:54 五十棲郁子
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