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ボルドーの旧市街散策:ブルス広場の巨大な水鏡

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/23回目

ボルドーBordeaux市内からの1日ワイナリーツアーの終了後、パリへ向かうまで2時間ほどの時間、ボルドーの旧市街の軽い散策を楽しんでいます。

カンコンス広場Place des Quinconcesの巨大なジロンド派記念碑Monument aux Girondinsから出発し、ボルドー国立歌劇場・大劇場Opéra National de Bordeaux - Grand-Théâtreの威容を目の当たりにして、その大劇場の横を抜けて、ガロンヌ川Garonneの川岸に向かいます。
ガロンヌ河畔に出ます。現在、運行休止中のトラムC線の線路があります。河畔には18世紀の歴史的建造物が建ち並んでいます。

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河畔に面しているブルス広場Place de la Bourseが目の前に広がっています。この広場はボルドーがワインの生産と貿易で栄えた港町であることから、ガロンヌ川からやって来る人々を迎え入れる広場として作られました。広場を囲むように左右対称の美しいブルス宮殿が立ち、広場の中央にはヴィスコンティ設計の三美神の噴水があります。

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この広場から、河畔の道路を渡って、ガロンヌ川の方に向かいます。

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ガロンヌ川の川岸に行くと、2006年にできたスケールの大きな水鏡Le miroir d'eauがあります。今や、ボルドーの一番の名物と言っても過言ではありません。saraiはこの水鏡をこの目で見ることを楽しみにしていました。

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この水鏡の先にはガロンヌ川が流れています。大西洋が近く、このガロンヌ川を通じて、ボルドーは良港になり、生産した最高品質のワインの貿易港として、栄えました。

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さて、川岸に立って、水鏡を見ていると、少しずつ、水がしみ出してきます。この水鏡はフランス人の景観デザイナー、ミッシェル・コラジュ(Michel Corajoud)が設計した水盤です。この水盤は、3,450㎡と世界最大の面積を誇っています。水が出るのは、朝の10時から夜の10時までの12時間です。一連のアトラクションは、水の充填(3分間)、鏡効果のある水盤の出現(15分間)、排水(5分間)、霧噴射(3分間)というサイクルです。このサイクルが30分ごとに繰り返されます。昼と夜とでは、まったく見られる景色が違い、さらに晴れている日と曇りや雨の日でも景色が違うそうです。
今はまさに水が充填されているときです。さざ波が陽光を浴びて、キラキラと輝いています。

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花崗岩の巨大なスラブが敷き詰められた水鏡の上には、約2㎝の水が張られます。見物人はその水鏡の周りを取り囲むように立っています。心得の悪い人や子供がその水鏡の中に入っていますが、これは景観を悪くするので止めて欲しいですね。

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そろそろ、水の充填が完了しそうです。

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やがて、空の雲が水鏡に映り込み始めます。

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向こうに立つ塔や周りの人の姿がはっきりと水鏡に映り込み始めます。

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空の雲や周りの建物がはっきりと映り込みます。巨大な水鏡の完成です。

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薄く水を張って、広場全体が巨大な鏡のようになります。ウユニ塩湖みたいですね。風が強いので、波が立って、しばらくは鏡面効果が現れませんでしたが、しばらくして、水が引き、極めて薄い水量になると、鏡面が出現するんです。見事なものです。18世紀の宮殿と空の雲を映し出しています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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saraiはこの水鏡の風景を飽きることなく眺め続けています。この後、30分に1回出る霧も美しく、見ものです。読者の皆さんもしばらく、お付き合いくださいね。



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ボルドーの旧市街散策:水鏡の最後は幻想的な霧の風景

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/24回目

ボルドーBordeaux市内からの1日ワイナリーツアーの終了後、パリへ向かうまで2時間ほどの時間、ボルドーの旧市街の軽い散策を楽しんでいます。

カンコンス広場Place des Quinconcesの巨大なジロンド派記念碑Monument aux Girondins、ボルドー国立歌劇場・大劇場Opéra National de Bordeaux - Grand-Théâtreを経て、ガロンヌ河畔の巨大な水鏡Le miroir d'eauの前に来ています。水鏡に水が張られて、天空と周りの宮殿を映し出す巨大な鏡が出現したところです。

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少しずつ、立つ位置を変えながら、水鏡に映る風景を楽しみます。

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ブルス広場Place de la Bourseのブルス宮殿が水鏡に映り込む位置に移動します。ブルス宮殿が見事に鏡面に映っています。

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さらに周り込んでいきます。徐々にブルス広場が見える位置になり、三美神の噴水も視界に入ってきます。

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ブルス広場に面する宮殿の中央部分が水鏡に映り込みます。素晴らしい風景です。

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ガロンヌ川Garonneの上には青空が広がっています。今日の午前中には考えられなかった天候の急回復です。

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水鏡から水が引いた後、霧のような水が噴き上がり始めます。

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広場に人工的な霧が出現します。水鏡には天空が映り込み、幻想的な雰囲気です。

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噴射口から霧状の水が噴き出しているのがよく見えます。この霧噴射は5分間続き、美しい風景を見せてくれました。

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霧が収まってくると、見物人が水の引いた水鏡の上に出てきます。何故か、カップルたちの時間になります。

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この水鏡のスペクタクルを飽きずにsaraiが眺めているのを配偶者は呆れて見ています。だって、面白いですよ。霧も収まり、水鏡が次のサイクルに入るのを潮にこの広場を離れます。
これでミニ町歩きは完了。
ガロンヌ川の川岸に沿って、北のほうに歩いて、カンコンス広場に戻っていきます。

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サン・ルイ教会Église Saint-Louis des Chartronsの高い尖塔も遠望できます。

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やがて、カンコンス広場に到着。旧市街散策の出発点です。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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街歩きの最後に、疲れたのでお茶がしたいとsaraiが提案し、カフェを探すことにします。



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ボルドーの名物はカヌレ・・・お店のカラーが赤い有名店カヌレ・バイヤルドラン

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/25回目

ボルドーBordeaux市内からの1日ワイナリーツアーの終了後、パリへ向かうまで2時間ほどの時間、ボルドーの旧市街の軽い散策を楽しみました。

ガロンヌ河畔の巨大な水鏡Le miroir d'eauの幻想的な美しさに魅了された後、カンコンス広場Place des Quinconcesに戻ったところです。
街歩きの最後に、疲れたのでお茶がしたいとsaraiが提案し、カフェを探すことにします。できれば、美味しいケーキでもいただきたいところです。カフェやブラッスリーはありますがウィーンのようなお菓子屋さんのカフェはなかなか見つかりません。今日は日曜日ということもあり、いわゆるケーキ屋さんはお休みのようです。このあたりでカフェ探しを打ち切りというところでカフェを見つけます。それも何と、ボルドー名物のカヌレCANELÉの名店カヌレ・バイヤルドランCANELÉ BAILLARDRANを発見。お店のカラーが赤いので、すごく目立っています。saraiがワイナリーツアーの車の中でガイドさんから聞き出したカヌレの有名なお店です。お店はカンコンス広場のすぐ近くでした。地図で確認しておきましょう。

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カヌレは、どうやら、このボルドー発祥のお菓子らしいです。ワインを作るときに、澱を除去するのに卵白を使うらしいのですが、残った卵黄の使い道として考えられたもので、卵黄と砂糖とラム酒で作るものだそうです。早速、入店します。カヌレだけでなく、ケーキもありますね。

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カヌレと紅茶をいただきます。うーん、横浜のカヌレと変わらないような気もしますが、カヌレはボルドーが本場。これがオリジナルの味なんでしょう。結構なお値段にもびっくり。最後に面白いものにぶつかり、ボルドー最後の時間を優雅に過ごします。

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これでボルドーを十分に満喫しました。ホテルに預けていた荷物を引き取って、運休中のトラムの代行バスでボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux St Jeanに行きます。立派な待合室に入ります。

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フランスの駅は警備が厳重です。特にパリやボルドーのような大都会はテロに備えているのでしょう。まあ、我々、旅行客も安心ですね。

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さて、パリのモンパルナスMontparnasse行きのTGVに乗ります。本来は明日はモン・サン=ミシェルMont Saint-Michelに行くので、ここから直接行きたいところですが、ローカル線の乗り継ぎで時間がかかり過ぎます。で、いったん、パリまでTGVで行き、パリからまたTGVでレンヌRennes経由でモン・サン=ミシェルに行くことにしました。今日はまず、パリまで行って、そこで1泊し、明朝のTGVでレンヌに向かいます。
去年まではTGVでボルドーからパリまで3時間半もかかっていたそうですが、今やパリのモンパルナス駅までノンストップで2時間ほどです。日曜の夜8時発のTGVはちょうどいい時間らしく、満員です。我々の席のすぐ近くに大きな犬を連れたご夫妻が乗ってきます。写真を撮ってよいかと訊くと、どうぞと言ってわざわざどいてくれます。大人しいよく訓練された犬です。こちらでは愛犬は旅のお供ですね。

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このずっと後で、TGVを降りるときにこの犬にバイバイというと、飼い主のご夫人が撫でてよいよというので頭をなでなでしました。本当に良い子です。

出発したTGVはすぐに川を渡ります。ガロンヌ川Garonneですね。

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ガロンヌ川の空は夕焼けに染まっています。水鏡のあたりもきっと美しいでしょうね。

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車窓は、すぐに暗くなり何にも見えなくなります。

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TGVはひたすら、パリのモンパルナス駅に向かって走ります。



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フランス旅で一度目のパリ

2019年9月22日日曜日@ボルドー~パリ/26回目

ボルドーBordeaux市内からの1日ワイナリーツアー、ボルドーの旧市街の軽い散策を終えて、ボルドー・サンジャン駅Gare de Bordeaux St JeanからパリのモンパルナスMontparnasse行きのTGVに乗りました。今日はいったん、パリで一泊し、明日、モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelに向かいます。

夜、8時に出発したTGVは車窓に夕焼けが映りましたが、すぐに暗くなり、闇を切り裂くように、パリに向かいます。
真夜中10時過ぎにパリのモンパルナス駅に到着。
ここまでのフランス旅のルートを地図で振り返っておきましょう。

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スイスからリヨンに入り、カルカソンヌ、ルルド、サン・セバスティアン(ちょっとだけスペイン)、ボルドーを巡って、今はパリです。明日はレンヌを経由して、モン・サン=ミシェルに行きます。

今日のパリのお宿は明日の朝、折り返すようにまた、このモンパルナス駅からTGVに乗るので、駅近くのホテルを予約しています。駅の裏通りは人通りも少なく、ちょっと気味悪く感じますが、無事に10分ほど歩いて、モンパルナス駅の近くのホテルに到着します。オテル オルキデHôtel Orchidéeという中級のホテルです。入ったところには小さな朝食スペースがあります。

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こじんまりとしたロビーですが、小奇麗にまとまっています。

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早速、チェックイン。チェックインの際、レセプションのお兄さんから明後日は鉄道ストライキだよという有り難くない情報を頂きます。

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明後日はモン・サン=ミシェルから、パリに戻る日です。TGVの予約を入れているので、心配です。
後で、フランス国鉄SNCFのアプリをスマホに入れて、チェックしますが、今のところ、レンヌからモンパルナスに戻るTGVは影響ないようです。でも、やはり心配ですね。

ロビーの外のテラスはとてもお洒落です。ちょっと、夜を過ごすだけにはもったいないホテルです。

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部屋に入ると、ベッドも大きくて、なかなかお洒落な内装です。

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電気ポットもあります。明日の朝は近くのパン屋さんでバゲットでも買ってきて、パリのパン文化を楽しみましょう。

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バスルームを覗きますが、もちろん、バスタブなしのシャワーのみです。これはこのクラスのホテルでは仕方のないことです。

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明日はモンパルナス駅からTGVでレンヌへ行き、そこからバスでモン・サン=ミシェルに向かいます。フランス旅も最終段階に達します。明日の朝は早起きして、モンパルナス界隈を散策しましょう。さあ、今日は早く寝ましょう。



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モンパルナスの朝:バゲットコンクールで1位を獲得したパン屋さん、ブーランジェリー ドゥゼム

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル

旅の20日目、一時的な滞在のパリのモンパルナスMontparnasseの2日目です。

今日は早起きです。これから、モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelに向かいますが、その前にパリですから、フランスパンのバゲットを買いに行って食べることをsaraiが強く提案。何と7時に起きます。外はまだ薄暗いです。

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晴れていますが、寒いですね。とりあえず着替えて出かけます。と、長袖のシャツが1枚見当たりません。結局、ブレザーとシャツがないということ。よ~く考えた結果、リヨンに忘れてきたのだろうということになりました。涼しいスイスから暑い大都会に出てきて、ディナーに出かける前に着替えたのです。いつも使わないことにしているハンガーにかけたのでしょう。ま、失敗が判明してサッパリしました。(実際はどうやらカルカソンヌに忘れてきたようです。写真を眺めていて、最近、判明しました。) さて、すっきりしたところで出かけます。saraiはパソコンを持って出かけます。これから向かう有名パン屋、ブーランジェリー ドゥゼムBoulangerie 2M(2018年バゲットコンクールで見事に1位を獲得したパン屋さんです。)の手前に、モンパルナス墓地Cimetière du Montparnasseがあります。saraiはまたまた墓参りを考えています。パリの朝は早いですね。みんな速足でどんどん歩いて出勤のようです。お父さんが、子供と手をつないで学校に送り届ける姿も多いです。お父さんと子供がおしゃべりしながら歩く姿は微笑ましいですね。やがて、モンパルナス墓地の塀に挟まれた道に入ります。まだ、墓地は閉まっています。

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プラタナスの並木が綺麗ですね。

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ラスパイユ通りBoulevard Raspailに出ます。とても広い大通りです。

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通りを進むと、やがて、パン屋さんが見えてきます。ブーランジェリー ドゥゼムBoulangerie 2Mです。ラスパイユ通り215番地にあります。

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いい香りがしています。店内に入ると、レジに4、5人並んでいます。陳列ケースにはフランスパン以外に菓子パンやケーキも並んでいます。

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陳列ケースには美味しそうなパンが色々あります。目移りしますね。

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レジのお姉さんの後ろにはバゲットがたくさんあります。まだ、朝1番なので、人気のバゲットもあります。saraiはこれが狙いなので、安心します。

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さて、レジの前の行列が切れたので、我々もパンを購入しましょう。

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バゲット、クロワッサン、三角のミルクパン、チョコパンなどを購入します。

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パン屋を出ます。幼い子供二人を両手につないだパパが歩いています。小さなリュック2つをパパが担いで、保育園にでも連れていくのでしょうか。ご苦労様。

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モンパルナス墓地に向かって歩きながら、フランスパンをかじります。香ばしくて美味しいですね。

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ホテルに戻る途中でモンパルナス墓地でお墓参りです。誰のお墓って? saraiの最愛のピアニスト、クララ・ハスキルのお墓です。今回の旅では彼女の終の棲家もスイスのヴヴェイで見てきました。それに続くクララ・ハスキルのシリーズです。



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モンパルナスの朝:モンパルナス墓地

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/2回目

2018年バゲットコンクールで見事に1位を獲得したパン屋さん、ブーランジェリー ドゥゼムBoulangerie 2Mで首尾よくバゲットなどの美味しそうなパンをゲットして、バゲットの先を齧りながら、モンパルナス墓地Cimetière du Montparnasseに向かいます。
パン屋さんのあったラスパイユ通りBoulevard Raspailの広い道を歩き、交差点で右に曲がり、エドガー・キネ通りBoulevard Edgar Quinetに入ります。どの通りもパリらしく、緑の多い並木道です。

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通り沿いに中層のアパートメントの建物が建っています。

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先ほどは小さな子供を連れたパパがいましたが、今度は小さな子供二人を連れたママがいます。幼稚園か小学校に送っていくようです。パリも共働きの夫婦が多いのでしょう。

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やがて、モンパルナス墓地に到着。通り沿いの中央門が開いています。もう8時過ぎですから、ちょうど開門したところのようです。

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門を抜けると、公園のような気持ちのよい空間が広がっています。

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墓地の中央には南北に抜けるプランシパル通りAvenue Principaleが通っています。

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ここまでの散策ルートを地図で確認しておきましょう。

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目指すお墓はsaraiの最愛のピアニスト、クララ・ハスキルのお墓です。右手のほうにある筈です。広い通り、ブルヴァール通りAvenue du Boulevartが続いています。車も走れる道ですね。

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墓地の地図の看板が立っています。この地図で場所を確認します。

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右手の最初の区画は第14区画です。墓地内は30区画に区切られています。クララ・ハスキルのお墓は第6区画と書いてあります(実は第4区画の誤りです。)。

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朝早くからお墓参りの人がいますね。まあ、saraiもその一人ですが・・・。

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まず、手近なところにジャン・ポール・サルトルのお墓があります。事実上の妻であったシモーヌ・ド・ボーヴォワールも一緒に眠っています。

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お墓の上には何故か、地下鉄のチケットが散らばっています。お花もあります。それだけ、今でもこのお墓に参る人が多いのでしょう。

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ともあれ、一番の目的のクララ・ハスキルのお墓を探しましょう。



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モンパルナスの朝:クララ・ハスキルのお墓参り

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/3回目

束の間のパリ滞在の朝、モンパルナスMontparnasseの有名パン屋さん、ブーランジェリー ドゥゼムBoulangerie 2Mでバゲットをゲットした後、モンパルナス墓地Cimetière du Montparnasseに来ています。
saraiの最愛のピアニスト、クララ・ハスキルのお墓参りをするんです。墓地の入り口近くにあるフランスの実存主義哲学者のジャン・ポール・サルトル(1905年6月21日 - 1980年4月15日)と実質的に夫婦関係にあったシモーヌ・ド・ボーヴォワール (1908年1月9日 - 1986年4月14日)のお墓を訪問。サルトルとボーヴォワールは青春の時期のsaraiにとって、遥か遠い憧れの存在でもありました。合掌! その後、ハスキルのお墓を探します。
まずはハスキルのお墓のある第4区画に向かいます。第4区画は墓地の中央付近です。墓地の中央を南北に抜けるプランシパル通りAvenue Principaleを南方向に歩きます。

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墓地の地図で位置関係を確認しておきましょう。地図上の中央、第4区画の⑤がクララ・ハスキルのお墓です。

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プランシパル通りを中央部の広場に向かって進みます。

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立ち並ぶ墓石の向こうにモンパルナス駅の横にあるプルマン・ホテルが見えています。

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中央部の広場に到着。天使像が迎えてくれます。

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さて、目的の第4区画です。

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多くのお墓から探し出すのは難しいです。やがて、偶然に等しく、クララ・ハスキルのお墓が見つかります。クララ・ハスキルは1960年12月7日、演奏旅行先のブリュッセルで不慮の事故が原因で亡くなりました。65年の生涯でした。姉のリリー、妹のジェーンと共にこの地に眠っています。クララの二人の姉妹は80歳過ぎまで生きましたから、クララも不注意な事故にあわなければ、あと20年は生きて、素晴らしい演奏記録をもっと残してくれたでしょう。残念です。3姉妹の魂に合掌!

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お墓に向かう前から、ハスキルが亡くなる年、1960年の1月にパリでクーベリック指揮パリ音楽院管弦楽団と共演したショパンのピアノ協奏曲第2番をヘッドフォンで聴いていました。お墓に近づくと、第2楽章の抒情的で繊細なピアノの調べが流れてきます。お墓の前で彼女のことを偲びます。

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お墓には花と石が供えられています。お参りする人も少なくないようです。もう、彼女が亡くなって59年ほどになります。いまだにsaraiのようなファンが多いのですね。

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周りにびっしりと並ぶお墓を横目に見ながらハスキルの往時の演奏を聴きます。

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saraiがお墓の前でクララの演奏を聴いていると、配偶者は墓地の中をうろうろしています。

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ショパンの協奏曲の第2楽章が終わりそうです。そろそろ、クララのお墓に別れを告げましょう。

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お墓の中を抜けていきます。

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ハスキルのピアノの素晴らしい響きの第2楽章の後、第3楽章の勢いのある軽快な演奏が始まります。心も軽く、美しい墓地の並木道を歩きます。

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墓地の南西の角の門が見えてきます。

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これでモンパルナスの朝の散策は終わります。



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モンパルナス駅でレンヌ行きのTGVに乗車

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/4回目

束の間のパリ滞在の朝、モンパルナスMontparnasseの有名パン屋さん、ブーランジェリー ドゥゼムBoulangerie 2Mでバゲットをゲットした後、モンパルナス墓地Cimetière du Montparnasseでsaraiの最愛のピアニスト、クララ・ハスキルのお墓参りをしました。深い感慨・・・それだけです。
お墓参りの後、1960年の1月にクララ・ハスキルがパリでクーベリック指揮パリ音楽院管弦楽団と共演したショパンのピアノ協奏曲第2番の残りの第3楽章をヘッドフォンで聴きながら、墓地の出口の前に立ち、最後にひっそりした墓地の並木通りに目をやります。

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南西の角にある墓地の門から外に出ます。

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ホテルに戻り、荷物をまとめます。バルコニーからは明るい朝の景色が眺められます。

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早めにホテルを引き払い、モンパルナス駅に向かいます。これから、モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelに出かけるんです。配偶者はもともと、モン・サン=ミシェルに行くのは乗り気ではないのですが、saraiは忘れ物をしているみたいでモン・サン=ミシェルを一度見ておきたいんです。
これが短い滞在をしたホテル、オテル オルキデHôtel Orchidéeです。駅が近くて、便利なホテルでした。

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駅前のカタローニュ広場Place de Catalogneに出ると、通りの先にエッフェル塔Tour Eiffelが見えます。驚いたね!

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モンパルナス駅の構内は、相当混雑しています。レンヌRennes行きのTGVは30分後の出発です。

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パンは先ほど有名パン屋さんで購入済みですから、コーヒーだけを購入します。

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さて、まだ、時間がありますね。

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レンヌ行きのTGVのホームが決まるまで、少し、休んでいきましょう。

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出発まで20分になり、TGVの出るホームも決まったので、ゆっくりとホームに向かいます。電子案内板があります。レンヌ行きのTGVが出る1番線に向かいます。

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1番ホームに行くと、TGVが入線しています。早速、乗り込みましょう。

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これがネットで購入済のチケットです。アヴァンタージュ・シニオール割引のファーストクラスのチケットです。一人27ユーロです。

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レンヌまでは1時間半の鉄道旅になります。



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パリのモンパルナス駅からレンヌへ

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/5回目

モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelにむかうべく、レンヌRennes行きのTGVに乗り込んだところです。
早速、テーブルの上に有名パン屋さんで調達したパンを広げます。バゲット、クロワッサン、三角のミルクパン、チョコパン・・・とても食べきれる量ではありませんね。

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車内はほぼ満席です。そして、日本人も多いです。さすがに、モン・サン=ミシェルは人気の観光地ですね。

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やがて、定時になり、TGVはモンパルナス駅を出発します。

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パリの空は青空が広がります。このまま、モン・サン=ミシェルも青空が続いているといいな。

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TGVはどんどん加速しながらパリの町を抜けていきます。

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やがて、郊外に出ます。窓の外は、どこまでも続く大平原です。

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地平線が低く見えるほど、空が広いです。線路の周りには農業国フランスらしく、豊かな農地が広がります。

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農地の中にポツンと風力発電ユニットが立っています。

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変わらない景色が続きますが、空模様が悪い方向に変化してきます。ちょっと雲が多いかな。

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TGVは順調に高速で走っていきます。

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車窓にはずらっと並ぶ風力発電ユニットが見えます。ヨーロッパも脱炭素社会への取り組みが急です。

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モンパルナス駅を出て、40分以上が過ぎました。レンヌまで、ほぼ半分くらいのところまでやってきました。空はだんだん雲が多くなってきます。心配ですね。

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ここまでのフランス旅のルートを地図で振り返っておきましょう。

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フランス旅もこれから初訪問するモン・サン=ミシェルとその後で戻ってくるパリを残すのみになりました。もっともフランス旅の後は再び、我が第2のホームタウンともいうべきウィーンに戻ります。まだまだ、ヨーロッパ遠征の旅は続きます。



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若き外村理紗の瑞々しいヴァイオリンの美しさ・・・ 鈴木優人&東京交響楽団@東京オペラシティコンサートホール 2021.7.10

前半の冒頭、ムソルグスキーの歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲「モスクワ河の夜明け」は静かな美しさが光る演奏でした。初聴きの曲です。東響のアンサンブル力が素晴らしいです。

次はお馴染み、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。若き俊英、外村理紗のヴァイオリンの演奏を初めて聴きます。彼女がステージに登場し、その若々しい姿に驚かされます。そして、調弦を始めたときのヴァイオリンの響きのよさにほれぼれとします。まず、東響の素晴らしい響きで第1楽章が始まります。そして、独奏ヴァイオリンが素晴らしい響きで入ってきます。その響きの素晴らしさと切れのよい演奏にうっとりと聴き入ります。さほど個性的な演奏ではありませんが、オーソドックスな演奏スタイルでも力のあるヴァイオリンの響きに聴き惚れます。自らの表現力はこれから磨いていけばいいでしょう。なにせ彼女はまだ20歳になったかどうかくらいの若さですからね。今、大活躍中の辻彩奈に継ぐ大器の片鱗を見ました。第2楽章も美しい演奏でしたが、もっと惹き付けられるような表現力がほしいところでした。第3楽章は若さにあふれる勢いのある演奏で気持ちよく聴けます。コーダの高潮ぶりには感銘を受けました。まずは素晴らしいチャイコフスキーでした。このヴァイオリンの響きを聴いて、次は是非、ブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴かせてほしいところです。どれほどの演奏ができるか、楽しみです。ともかく、コロナ禍で、日本人のヴァイオリニストの若手から中堅まで、初めて聴いた人が多く、そのほとんどが才能にあふれていたことに驚かされました。なかでも、今日の外村理紗は将来が期待される逸材です。

後半はこれもお馴染みのムソルグスキー(ラヴェル編)の《展覧会の絵》。これは思ったほど、東響の精密なアンサンブルが聴けませんでした。トゥッティの響きは迫力がありましたが、弱音の精度の高いアンサンブルが聴きたかったところです。代役の鈴木優人も得意ジャンルではなさそうな曲だけに準備期間が不足したのかもしれません。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:鈴木優人
  ヴァイオリン:外村理紗
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  ムソルグスキー:歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲「モスクワ河の夜明け」
  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35
  《アンコール》パガニーニ:24のカプリース より 第2番 ロ短調

  《休憩》

  ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のムソルグスキーの歌劇『ホヴァンシチナ』前奏曲「モスクワ河の夜明け」を予習したCDは以下です。

  ワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 2000年12月 ウィーン、ムジークフェラインザール セッション録音

『展覧会の絵』と共に収録されたアルバムです。無論、素晴らしい演奏です。


2曲目のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

  ヤッシャ・ハイフェッツ、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団 1957年 セッション録音

アウアーの弟子だったハイフェッツの直伝の演奏。師アウアーの改変による版での演奏です。まさにパーフェクトとも思える演奏です。妙な思い入れはない痛快な演奏です。ハイレゾで音質も素晴らしいものです。


3曲目のムソルグスキー(ラヴェル編)の《展覧会の絵》を予習したCDは以下です。

  セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル 1986年9月23日 ベルリン ライブ録音

レーベルはAUDIORの伝説的なCDです。最後のキエフの大門でチェリビダッケの気合を入れるような声が響き渡り、ぞくぞくってします。中古盤を大枚をはたいて入手した宝物です。チェリビダッケのファンならば、このCDとブルックナーの交響曲第8番のリスボンライブは必聴です。いずれもレーベルはAUDIORで高価な海賊盤の中古盤を購入することになりますが・・・報われることはsaraiが保証します。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

梅雨に聴くブラームスの室内楽の晩秋の響き、磯村和英&石井楓子&クァルテット・インテグラ@ヤマハ銀座コンサートサロン 2021.7.11

先日、弦楽四重奏の殿堂である鶴見サルビアホール(音楽ホール)で、若手の日本人のカルテットであるクァルテット・インテグラを聴き、大いに興味が湧き、わざわざ、日本ブラームス協会の例会にお邪魔して、ブラームスの室内楽の傑作、2作品を聴かせてもらいました。今回も桐朋出身の弦楽器奏者のレベルの高さを痛感させられるとともにある意味、彼らの現状での課題にも気づかされました。そのキャリアの短さ故のこともありますが、見事なテクニック、豊かな響きで室内楽の醍醐味を十分に表出するものの、ちょっと突っ込み過ぎの音響はブラームスの演奏には欠かせない柔らかさが明らかに不足しています。音楽表現は素晴らしかっただけにこれからの精進を期待したいところです。もっとも、演奏曲目がブラームスではなくて、ベルクなどの新ウィーン楽派やバルトークを表現主義的に演奏するのなら、彼らのスタイルでもさほど問題はありませんが、シューマンやブラームスなどのロマン派、あるいは古典派を弾いていく上ではウィーン風な柔らかな音の響きを是非、獲得していってもらいたいものです。ただし、今日の会場の音響の悪さを差し引けば、saraiの思い過ごしかもしれません。実際、先日の鶴見サルビアホールではさほど音響的な問題は気になりませんでしたからね。それでも、ホールの特性を把握した演奏も必要でしょう。これは批判的な意味ではなく、期待を込めたもので、これからも彼らの演奏活動を見守っていきたいと思っています。明日聴く予定のクァルテット・アマービレとともに大いに期待しています。

今日の最初に演奏されたブラームスのピアノ五重奏曲は強い音響が響き過ぎの問題を看過すれば、なかなか素晴らしいブラームスでした。ブラームス30歳の若き日の傑作の音楽の本質を突くような演奏で、晩年の傑作、クラリネット五重奏曲を予感させるような音楽を歌い上げてくれました。ブラームスらしい憂愁もそこかしこに聴くことができて、梅雨時を忘れさせてくれて、晩秋の思いに駆られました。

次に演奏されたブラームスの弦楽五重奏曲 第2番は名人の磯村和英氏が加わったこともあって、素晴らしく充実したものでした。第1楽章のシンフォニックな表現と濃密な和声の響きはまるで、来るべきR.シュトラウスを思わせます。第2楽章と第3楽章の哀愁に満ちた音楽はまさに晩秋の風情で、ブラームス好きにはたまりません。第4楽章の勢いに満ちた音楽の熱さにも感銘を受けました。

東京カルテットの創設メンバーの磯村 和英氏のお話も興味深く、聴き入りました。ジュリアード音楽院でのヴィオラの先生はワルター・トランプラーだったのですね。ブダペスト四重奏団と共演したブラームスの弦楽五重奏曲はsaraiのお気に入りです。そのワルター・トランプラー直伝のような演奏を今日、聴けたんですね。うーん・・・。


今日のプログラムは以下です。

  日本ブラームス協会例会

  弦楽四重奏:クァルテット・インテグラ
   三澤響果 vn   菊野凜太郎 vn   山本一輝 va   築地杏里 vc
  ピアノ:石井楓子
  ヴィオラ:磯村和英

   ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 Op.34
   ブラームス:弦楽五重奏曲 第2番 ト長調 Op.111

   《休憩》

   「東京クヮルテットとともに44年」
      お話し 磯村 和英
      解説・司会 西原 稔 (日本ブラームス協会顧問 桐朋学園大学教授)



最後に予習について触れておきます。

1曲目のブラームスのピアノ五重奏曲は以下のCDを聴きました。

 クリストフ・エッシェンバッハ、アマデウス弦楽四重奏団 1968年 セッション録音

アマデウス弦楽四重奏団の抒情に満ちたブラームスは何ものにも代えがたい風情があります。


2曲目のブラームスの弦楽五重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 アマデウス弦楽四重奏団、C.アロノヴィッツ(Va) 1967-68年 セッション録音
 
ここでも素晴らしいアマデウス弦楽四重奏団のブラームスが聴けます。アマデウス弦楽四重奏団のブラームスはすべて素晴らしい演奏です。



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230

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       クァルテット・インテグラ,  

圧巻のベートーヴェン(Op18-1)、白熱のピアソラ(ブエノスアイレスの四季) カルテット・アマービレ@鶴見サルビアホール 2021.7.12

サントリーホール ブルーローズ(小ホール)でヤナーチェクの力演を聴かせてくれたばかりのカルテット・アマービレです。昨日聴いたカルテット・インテグラと同じ桐朋学園出身の4人組の若手カルテットです。どちらも同じく磯村和英氏の指導を受けています。しかし、このカルテット・アマービレのほうがキャリアでも実力でも一歩先を行っている感じです。今後、どちらも前途有望な感じで切磋琢磨して、未来を切り開いていってもらいたいものです。

今日は最初に弾いたベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第1番の見事な演奏に大変な感銘を受けました。長大に思える第1楽章の後半の激しい盛り上がりは圧巻でしたし、第2楽章のまるで後期の作品を聴くような深い表現にすっかり心を捉われました。そう言えば、彼らは王子ホールで今年から、ベートーヴェンの全曲演奏会シリーズを手がけていますね。今年の第1回は聴き逃がしましたが、来年からは聴いてみようかな。

2曲目はドヴォルザークの弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」。迫力もあり、抒情味にもあふれた素晴らしい演奏でした。ただ、ヤナーチェクの演奏のような突っ込みがあれば、もっと面白かったかもしれません。十分なレベルですが、もっと弾ける筈です。

休憩後、ピアソラの《ブエノスアイレスの四季》。saraiはピアソラのよい聴き手とは言えませんが、カルテット・アマービレの分厚い響きに魅了されました。とりわけ、《冬》の物憂げな表情がとびっきり美しくて、ピアソラの素晴らしさの一端に触れた思いです。頭がクラクラするほど、その魅力にはまってしまいました。さらに続く最後の《春》もたっぷり魅力的な演奏で、頭の中でタンゴを踊るカップルがイメージできました。どこかのバレエ団と組んで演奏すると素晴らしいことになりそうです。そして、〆はお馴染み、ピアソラのリベルタンゴです。これも魅力たっぷりの演奏でした。それに山中惇史の編曲がとてもお洒落ですね。ピアソラはカルテット・アマービレの看板曲になりそうですが、あまり、それにのめり込み過ぎないで、王道を行くプログラムにも精進していってほしいものです。ところで、東京カルテットの創設メンバーの磯村氏が指導しているカルテット・アマービレとカルテット・インテグラには、是非、バルトークを弾いてもらいたいものです。バルトークは東京カルテットのお得意のプログラムでした。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:カルテット・アマービレ
   篠原悠那 vn  北田千尋 vn  中 恵菜 va  笹沼 樹 vc

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 Op.18-1
   ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」

   《休憩》

   ピアソラ(山中惇史編):ブエノスアイレスの四季

   《アンコール》
    ピアソラ(山中惇史編):リベルタンゴ


最後に予習について触れておきます。

1曲目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第1番は以下のCDを聴きました。

 ザ・リンジーズ(リンゼイ弦楽四重奏団) 2000年3月6-7日 聖トリニティ教会,ウェントワース、ヨークシャー、英国 セッション録音

リンゼイ弦楽四重奏団はベートーヴェンの後期作品で素晴らしい演奏を聴かせてくれますが、このベートーヴェンの初期作品の演奏の美しさには度肝を抜かれました。この録音は2回目のベートーヴェン全集のなかの1枚です。


2曲目のドヴォルザークの弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」は以下のCDを聴きました。

 パヴェル・ハース四重奏団 2010年6月3、6、29&30日 ルドルフィヌム、プラハ セッション録音
 
さすが、パヴェル・ハース四重奏団という冴えた演奏。


3曲目のピアソラの《ブエノスアイレスの四季》は以下のCDを聴きました。

 ギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカ 1998年 セッション録音
 
独奏ヴァイオリンと弦楽合奏のよる演奏。《エイト・シーズンズ》と名づけられたヴィヴァルディの四季と組み合わせたアルバムからピアソラだけを抜き出して聴きました。なお、弦楽四重奏版の演奏の音源は見つかりませんでした。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       カルテット・アマービレ,  

天才、上原彩子の爆演、コバケンのロマンあふれるマンフレッド交響曲・・・ 小林研一郎80歳記念チャイコフスキー交響曲チクルス@サントリーホール 2021.7.13

小林研一郎80歳(傘寿)記念&チャイコフスキー生誕180周年記念チャイコフスキー交響曲全曲チクルスの4回目です。

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このコンサートはようやくコロナ禍を乗り越えて、交響曲全6曲の演奏は前回終えて、今回はピアノ協奏曲とマンフレッド交響曲。エピローグ編のようなものですね。

最初のピアノ協奏曲第1番はロシアものが大得意な上原彩子が物凄い熱演。熱演というよりも爆演ですね。ここまでやるかといういう演奏です。少々のミスタッチは気にせずにどこまで思い切った踏み込みができるというチャレンジャブルな演奏でした。いいとか悪いとかの冷静な評価は意味がないでしょう。日本人演奏家でここまで気魄を前面に出せるのは彼女だけです。ライブ演奏ならでは迫力を楽しめました。
それにしても上原彩子はずい分、弾き込んできたのでしょう。あんな演奏は聴いたことがありません。まるで若い頃のリヒテルみたいです。このレベルでムソルグスキーの《展覧会の絵》の豪快な演奏を聴いてみたいものです。もちろん、この演奏に対して、否定的な意見もあるでしょうが、それは演奏者自身も織り込み済みの上での確信犯的な演奏だったのですから、それは彼女の思う壺です。きっと、小林研一郎80歳(傘寿)記念の贈り物だったのでしょう。アンコールの瞑想曲は極めて美しい演奏。ピアノ協奏曲の対極にあるような演奏でした。天才、上原彩子の懐の深さが窺い知れます。

後半のマンフレッド交響曲はこれこそチャイコフスキーを得意とするコバケンならではの演奏。日フィルの弦楽パートの素晴らしいアンサンブルを使って、壮大なロマンの世界を表現しました。こんな演奏は滅多に聴けません。ここまで情緒あふれるロマンはやり過ぎかもしれませんが、80歳を超えた巨匠なら許されるでしょう。何度も情感あふれる弦楽アンサンブルのパートが繰り返されて、その高潮の果てにパイプオルガンの響きによる救済がもたらされます。圧倒的なフィナーレでした。そして、また、ご丁寧にもその終結部分がアンコールされました。実に行き届いた(過剰な?)サービスでした。

小林研一郎の80歳のチャイコフスキー交響曲チクルスはライブCDが作成されているので、おまけの協奏曲シリーズもライヴCDになるのであれば、これは楽しみです。是非、今日の上原彩子の爆演をCD化してもらいたいものです。もう一度、我が家のリスニングルームでその演奏の詳細を冷静に聴き直してみたいですね。


今日のプログラムは以下です。

  小林研一郎80歳(傘寿)記念&チャイコフスキー生誕180周年記念チャイコフスキー交響曲全曲チクルス

  指揮:小林研一郎 
  ピアノ:上原彩子
  管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:木野 雅之

  チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23
   《アンコール》チャイコフスキー:瞑想曲 Op.72-5

   《休憩》

  チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 Op.58

   《アンコール》
    チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 から 第4楽章の終結部分(パイプオルガンが奏でられるところから)

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は以下のCDを聴きました。

 ニコライ・ルガンスキー、ケント・ナガノ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団 2003年2月 セッション録音

若きルガンスキーの熱演。


2曲目のチャイコフスキーのマンフレッド交響曲は以下のCDを聴きました。

 セミョン・ビシュコフ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 2017年4月24-27日 プラハ、ルドルフィヌム セッション録音
 
セミョン・ビシュコフは2016年からのチャイコフスキー・プロジェクトの1枚です。高水準の演奏と言えます。



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       上原彩子,  

TGVはレンヌに到着。さっとモン・サン=ミシェル行きのバス乗り場に直行

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/6回目

モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelに向かって、レンヌRennes行きのTGVに乗っています。

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相変わらず、空は雲は多く、どんよりと曇っています。幸い、雨は降っていませんね。

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TGVは平原の中を順調に走っていきます。

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あの空の向こうには大西洋が横たわっている筈です。海まで続く大平原の中を疾走していきます。

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平原の中にぽつんと立つ鉄塔はケータイの電波塔でしょうか。

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TGVは高速道路と並走しながらレンヌに向かいます。この高速道路はオートルート A81(Autoroute française A81)のようです。パリからレンヌへの車のルートはA11とA81を経由しますが、TGVに比べると、倍以上の時間を要します。

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モンパルナス駅から1時間半ほどでモン・サン=ミシェルの最寄り駅、レンヌRennesに到着。

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ここからバスに乗り換えて、モン・サン=ミシェルまではまだ1時間かかります。レンヌ駅は、とっても新しく近代的なイメージです。長距離バスは地上一階から出ているようです。案内に沿って、駅の構内を抜けていきます。

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駅舎の出口(北口)にやってきます。この先に長距離バス乗り場Gare Routiereがあるようです。

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スムーズに長距離バス乗り場に到着。バスがずらっと停車しています。

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乗り場の表示を見ると、モン・サン=ミシェル行きは2番乗り場から発車するようです。バスはまだ来ていませんが、既に、大勢の人が並んでいます。

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モン・サン=ミシェル行きは頻繁にバスが出ているようです。バスのチケットは我々は既にネットでチケットを購入済みです。フランス国鉄SNCFのサイトでカルト・アドヴァンタージュ・シニオールの割引料金で購入できました。ということはこのバスはSNCFと提携したバスなんでしょうか。

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ともあれ、行列に並んで、バスの到着を待ちます。



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シューマンを聴きながら・・・瞑想 日下紗矢子&日下知奈@王子ホール 2021.7.25

素晴らしいシューマンの世界に浸ることができました。日下紗矢子のヴァイオリン、これまで以上にたっぷりと鳴りました。期待を大きく上回る演奏に非常に満足しました。
シューマンのヴァイオリン・ソナタ 第3番以外は今年1月にイザベル・ファウストとアレクサンドル・メルニコフのコンビの演奏をこの王子ホールで聴いたばかりですが、その名演奏とは趣きを異にして、自然で瑞々しい表現のシューマンを聴くことができました。もちろん、これらのヴァイオリン・ソナタはシューマンの晩年とも言えるデュッセルドルフ時代に書かれた苦しく、厳しい時代の産物ですが、今日の演奏でシューマンは永遠の夢見る青年であったことを実感することができました。やはり、シューマンのロマンの世界は何ものにも代えがたい魅力に満ちています。日下紗矢子のシューマンへの愛が感じ取れる素晴らしい演奏でした。ここまで仕上げるには想像できないような努力があったのでしょう。

最初に演奏されたシューマンのヴァイオリン・ソナタ第1番は暗い表情がヴァイオリンのロマンティックな響きの奥に隠されて、瑞々しく歌い上げられます。狂気に苛まれ始めたシューマンが美しいロマンの中にどこか苦しそうな感情を秘めたような音楽を書いている筈なのですが、日下紗矢子はそういうところを微塵も感じさせないような自然で率直な音楽を奏でます。普通はそういう演奏は物足りない筈ですが、日下紗矢子のヴァイオリンの美しい響きと素晴らしいアーティキュレーションは魅惑的にシューマンの世界を描きあげます。素晴らしいシューマンに魅了されました。

続いて、シューマンの最晩年の作品、ヴァイオリン・ソナタ 第3番です。この作品はディートリヒ、ブラームスと共作したFAEソナタをもとにした作品で、これまではむしろFAEソナタのほうが演奏機会が多かったかもしれません。決して評価が高いとは言えない作品です。実はsaraiも実演で聴くのは初めてです。今日の演奏で作品の真価が分かったと言えば、嘘になりますが、日下紗矢子の無心の演奏で理解の端緒は得られました。FAEソナタに含まれているインテルメッツォとフィナーレの演奏の質の高さに加えて、第1楽章の複雑とも思える音楽の奥深さも感じさせられる見事な演奏で、さらに聴き込んでいけば、シューマンの音楽の真髄に達することができるのではないかという予感が得られました。傑作のクライスレリアーナだって、saraiは最初は理解不可能でしたからね。しかし、この難曲をさらっと演奏しのけた日下紗矢子の実力には驚きました。相当に読譜し、弾き込んだとみえます。こういう演奏者の努力のもとに我々、聴衆のレベルも引き上げられると思います。感謝しないといけませんね。

休憩後、3つのロマンスの深い情感にあふれた演奏には強い感銘を覚えました。特に第1曲と第2曲の抒情的なメロディーの魅惑的な響きは最高のシューマンの音楽を聴かせてくれました。ピアノの日下知奈とのアンサンブルもぴたっと決まっていました。短い曲にこそ、シューマンの魅力がぎっしりと詰まっていることを実感しました。

最後は一番、楽しみにしていたシューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番です。3つのロマンスの美しい演奏で気持ちが盛り上がって、saraiの集中力も高まります。この曲の演奏でも、冒頭で演奏された第1番と同様に暗い情感は隠れ、健康的なロマンの香りが充満します。シューマンのライン川での自殺未遂事件の頃の作品ですけどね。そういうシューマンの狂気や苦しみが秘められている筈ですが、音楽そのものが持つ自然な美しさがすべてを覆い隠します。この作品の聴きどころである第3楽章で哀しい調べのコラールも純音楽的な美しさが奏で上げます。それでいいのかもしれないという説得力があります。音楽の中にドラマを持ち込み過ぎるのはある意味、音楽の絶対性を歪め兼ねません。第4楽章は祝典的にも思える音楽で、圧巻のフィナーレに高潮しました。妙な思い入れの感動はなく、清々しいロマンの爽やかさが残る気持ちのよいコンサートでした。

アンコールで演奏されたクララ・シューマンの美しいロマンス、うっとりと聴きました。コパチンスカヤやファウストの演奏でも聴きましたが、とても素晴らしい曲ですね。アンコールにロベルト自身ではなく、クララの作品を演奏する女流ヴァイオリニストが多いのはなぜかしら・・・。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ヴァイオリン:日下紗矢子
  ピアノ:日下知奈

  シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 Op.105
  シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 WoO.27

   《休憩》

  シューマン:3つのロマンス Op.94
  シューマン:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ニ短調 Op.121

   《アンコール》
     クララ・シューマン :ピアノとヴァイオリンのための3つのロマンス Op.22より 第1楽章
 


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目、2曲目、4曲目のシューマンの3つのヴァイオリン・ソナタを予習したCDは以下です。

  イザベル・ファウスト、ジルケ・アーヴェンハウス 1999年 セッション録音

ファウストはここ王子ホールで今年聴いたばかり。実演もCDも素晴らしいです。


3曲目のシューマンの3つのロマンスを予習したCDは以下です。

  イザベル・ファウスト、アレクサンドル・メルニコフ 2014年9月 セッション録音

これもここ王子ホールでファウストとメルニコフのコンビでの演奏を今年聴いたばかり。とても美しい演奏です。



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レンヌからモン・サン=ミシェル行きのバスが出発

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/7回目

パリのモンパルナス駅MontparnasseからTGVに乗って、レンヌ駅Rennesに着き、長距離バス乗り場Gare Routiereでモン・サン=ミシェルMont Saint-Michel行きのバスに乗る行列に並んでいるところです。
並んでいる人たちも、既にチケット購入済の人が多い感じです。日本人の旅行者から日本の人ですかと声を掛けられ、チケットはどこで買うのかと訊かれます。来る途中に自販機があったような気がするというと、急いで買いに行きます。
やがて、バスがターミナルに入ってきます。

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バスが2番乗り場に入ってくるのを待っていますが・・・

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しかし、このバスはお隣の1番乗り場に入ります。残念ながら、モン・サン=ミシェル行きのバスではありません。

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やがて、定刻前にモン・サン=ミシェル行きのバスが2番乗り場に入ってきます。我々はバスに無事乗車して前方の並び席を無事、確保。先ほどのチケットを買いに行った日本人旅行者を待っていると、発車ギリギリに走って戻ってきて間に合いました。よかったですね。
バスは2番乗り場から出発します。

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バスはレンヌの街中を走り、ヴィレーヌ川Vilaineを渡ります。

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レンヌの町を抜けていきます。

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やがて、郊外の道を走り出します。

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またまた、延々と続く大農地の中を走っていきます。TGVでもバスでも車窓の景色は変わりません。

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30分以上、同じような田舎の景色の中を走っていきます。

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道路は空いていて、ほとんど車が走っていません。渋滞知らずですね。

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順調に走っています。あと30分ほどでモン・サン=ミシェルに着きそうです。



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R.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」、実に精妙な演奏・・・ ジョナサン・ノット&東京交響楽団@サントリーホール 2021.7.17

今回も無事、ジョナサン・ノットが来日できて、その指揮する演奏を聴けて、それだけで大変嬉しいです。関係者各位のご尽力に感謝するものです。

ジョナサン・ノットとR.シュトラウス、実に相性がいいですね。ノットの丁寧な指揮でR.シュトラウスの精妙な音楽が鮮やかに表現されます。ただ、少しだけ、ノットの指揮と東響の演奏にぎこちない感じが残るのはコロナ禍で両者の演奏が滞ってきたからでしょうか。以前の完璧な演奏が100%だとすると、今は70%から80%の感じでしょうか。今後、両者の緊密さが元通りになれば、100%以上の演奏も期待できます。何とか、コロナ禍に打ち克ってもらいたいものです。
ともあれ、チェロの伊藤文嗣もヴィオラの青木篤子もオーケストラと融けあって、それでいて美しい響きを醸し出して、上々の出来でした。R.シュトラウスの交響詩の後期作品の素晴らしさを感じ取れた演奏に満足しました。詳細については明日の川崎公演を聴いてから書きましょう。きっと今日以上の演奏になるでしょうからね。

後半のシベリウスの交響曲第5番もノットの丁寧な指揮と東響のアンサンブルの美しさで北欧の自然を描き出したシベリウスの音楽美を堪能しました。3楽章とも終盤の盛り上がりが見事でした。

今回のジョナサン・ノットの来日公演は明日の同じプログラムとフェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021のオープニングコンサートを聴きます。楽しみです。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ジョナサン・ノット
  チェロ:伊藤文嗣
  ヴィオラ:青木篤子
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」 Op.35

  《休憩》

  シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82 〈1919年改訂版〉


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のR.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を予習したCDは以下です。

  ピエール・フルニエ、ジュスト・カッポーネ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年 セッション録音
  ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ウルリヒ・コッホ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1975年1月3-8日 セッション録音

カラヤン、R.シュトラウスはさすがにいずれの盤も見事な演奏です。とりわけ、ロストロポーヴィチとの演奏は録音もよく際立った演奏に心躍ります。


2曲目のシベリウスの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

  パーヴォ・ベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィル 1986年 セッション録音

パーヴォ・ベルグルンドの指揮はよいのですが、やはり、ヨーロッパ室内管(1996年録音/FINLANDIA盤)を指揮した演奏の澄み切った響きが忘れられません。



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       ジョナサン・ノット,  

極上のR.シュトラウス、交響詩「ドン・キホーテ」 ジョナサン・ノット&東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.7.18

昨日に続いて、同一のプログラムをサントリーホールからミューザ川崎シンフォニーホールに舞台を変えて、聴きます。そして、saraiの耳がおかしいのか、昨日とは打って変わった高いレベルの演奏に魅了されまくります。とりわけ、R.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」の素晴らしいこと。まずはジョナサン・ノットの指揮が素晴らしいのは昨日と同じように思えますが、その指揮にほぼ完璧に反応した東響のアンサンブルが見事です。もちろん、その中心は弦楽パートです。特に対向配置で両翼に配されたヴァイオリンの響きの美しいこと。そして、独奏チェロの伊藤文嗣の気魄あふれる演奏に魅了されます。独奏ヴィオラの青木篤子の負けていません。その明快な演奏にうっとりしました。登場場面は少ないもののオーボエの荒絵理子の美しい演奏にも聴き惚れました。
プログラムの解説で広瀬大介氏が指摘しているようにこの交響詩「ドン・キホーテ」は作曲時期が交響詩「英雄の生涯」と重なっていて、表裏一帯の関係にあります。交響詩「英雄の生涯」ではR.シュトラウスが自分自身を“英雄”になぞらえて、まさに自伝的な作品に仕立て上げていますが、この交響詩「ドン・キホーテ」ではアイロニーを込めて、自分自身を“ドン・キホーテ”になぞらえており、独奏チェロで自分自身の内面をさらけだしています。ある意味、この作品のほうがインティメットな内容になっていると思えますが、そのあたりの微妙な呼吸をジョナサン・ノットは完璧に表現していたと思います。より外面的な表現の多い交響詩「英雄の生涯」の陰に隠れたように交響詩「ドン・キホーテ」の演奏機会は決して多くはありませんが、その作品の素晴らしさをジョナサン・ノットのお陰で十分に味わうことができました。それにしても終曲の味わい深い表現には大変な感銘を受けました。既に晩年のR.シュトラウスと同等の諦念が感じられます。ジョナサン・ノットの指揮と伊藤文嗣の独奏チェロに深い共感を覚えました。
ただ1点だけ、課題を挙げるとすると、トゥッティでの響きがもう一つだったことです。管と弦の高次元での融合に向けて、ジョナサン・ノットと東響の不断の努力を期待しましょう。

後半のシベリウスの交響曲第5番もノットの指揮と東響のアンサンブルの美しさは昨日以上で北欧の自然を描き出しました。春の息吹を思わせる弦楽パートの細かい動きでありながら、静謐な表現の見事さ、そして、一気に緑が芽吹いたような晴れやかで祝祭的な表現の圧倒的な響きにただただ、耳を奪われました。とりわけ、第3楽章の終盤の高潮ぶりに心が高まりました。ジョナサン・ノットと東響のコンビでは、シベリウスの交響曲の中ではアンサンブル力が活かされる、この第5番が一番、相性がいいのかもしれないと感じました。

昨日のサントリーホールの演奏で若干、物足りなさを覚えた面が完全に払しょくされたコンサートに大満足です。次の木曜日のフェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021のオープニングコンサートでは、万全な準備のもと、素晴らしい音楽が聴けることを楽しみにしています。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ジョナサン・ノット
  チェロ:伊藤文嗣
  ヴィオラ:青木篤子
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」 Op.35

  《休憩》

  シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82 〈1919年改訂版〉


最後に予習について、まとめておきます。(内容は前日ともちろん、同じです。)

1曲目のR.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を予習したCDは以下です。

  ピエール・フルニエ、ジュスト・カッポーネ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年 セッション録音
  ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ウルリヒ・コッホ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1975年1月3-8日 セッション録音

カラヤン、R.シュトラウスはさすがにいずれの盤も見事な演奏です。とりわけ、ロストロポーヴィチとの演奏は録音もよく際立った演奏に心躍ります。


2曲目のシベリウスの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

  パーヴォ・ベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィル 1986年 セッション録音

パーヴォ・ベルグルンドの指揮はよいのですが、やはり、ヨーロッパ室内管(1996年録音/FINLANDIA盤)を指揮した演奏の澄み切った響きが忘れられません。



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       ジョナサン・ノット,  

極上のR.シュトラウス、交響詩「ドン・キホーテ」 ジョナサン・ノット&東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.7.18

昨日に続いて、同一のプログラムをサントリーホールからミューザ川崎シンフォニーホールに舞台を変えて、聴きます。そして、saraiの耳がおかしいのか、昨日とは打って変わった高いレベルの演奏に魅了されまくります。とりわけ、R.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」の素晴らしいこと。まずはジョナサン・ノットの指揮が素晴らしいのは昨日と同じように思えますが、その指揮にほぼ完璧に反応した東響のアンサンブルが見事です。もちろん、その中心は弦楽パートです。特に対向配置で両翼に配されたヴァイオリンの響きの美しいこと。そして、独奏チェロの伊藤文嗣の気魄あふれる演奏に魅了されます。独奏ヴィオラの青木篤子も負けていません。その明快な演奏にうっとりしました。登場場面は少ないもののオーボエの荒絵理子の美しい演奏にも聴き惚れました。
プログラムの解説で広瀬大介氏が指摘しているようにこの交響詩「ドン・キホーテ」は作曲時期が交響詩「英雄の生涯」と重なっていて、表裏一帯の関係にあります。交響詩「英雄の生涯」ではR.シュトラウスが自分自身を“英雄”になぞらえて、まさに自伝的な作品に仕立て上げていますが、この交響詩「ドン・キホーテ」ではアイロニーを込めて、自分自身を“ドン・キホーテ”になぞらえており、独奏チェロで自分自身の内面をさらけだしています。ある意味、この作品のほうがインティメットな内容になっていると思えますが、そのあたりの微妙な呼吸をジョナサン・ノットは完璧に表現していたと思います。より外面的な表現の多い交響詩「英雄の生涯」の陰に隠れたように交響詩「ドン・キホーテ」の演奏機会は決して多くはありませんが、その作品の素晴らしさをジョナサン・ノットのお陰で十分に味わうことができました。それにしても終曲の味わい深い表現には大変な感銘を受けました。既に晩年のR.シュトラウスと同等の諦念が感じられます。ジョナサン・ノットの指揮と伊藤文嗣の独奏チェロに深い共感を覚えました。
ただ1点だけ、課題を挙げるとすると、トゥッティでの響きがもう一つだったことです。管と弦の高次元での融合に向けて、ジョナサン・ノットと東響の不断の努力を期待しましょう。

後半のシベリウスの交響曲第5番もノットの指揮と東響のアンサンブルの美しさは昨日以上で北欧の自然を描き出しました。春の息吹を思わせる弦楽パートの細かい動きでありながら、静謐な表現の見事さ、そして、一気に緑が芽吹いたような晴れやかで祝祭的な表現の圧倒的な響きにただただ、耳を奪われました。とりわけ、第3楽章の終盤の高潮ぶりに心が高まりました。ジョナサン・ノットと東響のコンビでは、シベリウスの交響曲の中ではアンサンブル力が活かされる、この第5番が一番、相性がいいのかもしれないと感じました。

昨日のサントリーホールの演奏で若干、物足りなさを覚えた面が完全に払しょくされたコンサートに大満足です。次の木曜日のフェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2021のオープニングコンサートでは、万全な準備のもと、素晴らしい音楽が聴けることを楽しみにしています。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ジョナサン・ノット
  チェロ:伊藤文嗣
  ヴィオラ:青木篤子
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  R.シュトラウス:交響詩「ドン・キホーテ」 Op.35

  《休憩》

  シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 Op.82 〈1919年改訂版〉


最後に予習について、まとめておきます。(内容は前日ともちろん、同じです。)

1曲目のR.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」を予習したCDは以下です。

  ピエール・フルニエ、ジュスト・カッポーネ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1965年 セッション録音
  ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ、ウルリヒ・コッホ、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1975年1月3-8日 セッション録音

カラヤン、R.シュトラウスはさすがにいずれの盤も見事な演奏です。とりわけ、ロストロポーヴィチとの演奏は録音もよく際立った演奏に心躍ります。


2曲目のシベリウスの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

  パーヴォ・ベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィル 1986年 セッション録音

パーヴォ・ベルグルンドの指揮はよいのですが、やはり、ヨーロッパ室内管(1996年録音/FINLANDIA盤)を指揮した演奏の澄み切った響きが忘れられません。



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バスは一路、モン・サン=ミシェルへ

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/8回目

パリのモンパルナス駅MontparnasseからTGVに乗って、レンヌ駅Rennesに着き、そこからモン・サン=ミシェルMont Saint-Michel行きのバスに乗っているところです。既に30分以上、バスは走っています。木々の緑に囲まれた田舎道をひたすら走ります。

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道の周りが開けると、もちろん、広大な農地が広がります。

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やがて、牧草地の中を走ります。一面、黄色い花が咲いています。何の花かな?

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道はほとんど車が走っていません。時折、見かけるだけ。渋滞知らずの道路です。

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たまに小さな村の近くを通ります。

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村にはフランスらしい煉瓦造りの家があります。意外に立派なお宅です。

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農村風景が続きます。

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前を走っているトラックと着かず離れず状態が続きます。前方はどこまでも平坦な大地が続きます。

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久々に小さな町を通り抜けます。アントランAntrainのようです。

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町の中を走り抜けていきます。

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すぐに町はずれに差し掛かります。

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二股の道になっていますが、左に行くとモン・サン=ミシェルという道路標識が出ています。

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また、田園風景の中を走っていきます。

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行く手の雲行きが怪しくなってきます。もう、モン・サン=ミシェルまで15分くらいでしょう。



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モン・サン=ミシェルの威容、現る!

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/9回目

パリのモンパルナス駅MontparnasseからTGVに乗って、レンヌ駅Rennesに着き、そこからモン・サン=ミシェルMont Saint-Michel行きのバスに乗っているところです。50分近くバスは走り続け、モン・サン=ミシェルも近くなっています。広大な農地の中の田舎道をひたすら走ります。

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広々とした平原の上の空は雲行きが怪しくて、とても心配です。

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大地の恵みが豊かなフランスの大地の広がりを感じます。

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バスは真っすぐに続く道路を走る抜けていきます。相変わらず、ほとんど、車の姿は見かけません。

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やがて、ポントルソンPontorsonの町が近くなり、道路の周りには家が立て込んできます。

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ポントルソンの町の中を抜けていきます。

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ポントルソンは在来線の電車の駅があります。モン・サン=ミシェルへの最寄り駅になります。ポントルソン駅を過ぎます。

ポントルソンの町を抜けて、一路、モン・サン=ミシェルに向かっていきます。

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また、大平原の農地の中を走り始めます。

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重く垂れこめた暗い雲のせいか、荒涼とした大地のように見える大平原の中を走り過ぎます。

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やがて、平原の先に遠くポツンとモン・サン=ミシェルの威容が現れます。お~、なんだかすごいですね。写真では見えていないかもしれません。

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ズームアップしてみましょう。まるで影絵のように大地の向こうに浮かび上がっています。この目で見る初めてのモン・サン=ミシェルです。

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視界に収まるモン・サン=ミシェルの姿が次第に大きくなってきます。

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モン・サン=ミシェルはもうすぐそこです。



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聖堂に入場する騎士のごとく、凛とした美しさのブルックナー 飯守泰次郎&読売日本交響楽団@サントリーホール 2021.7.21

とても素晴らしいブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」でした。日本人指揮者で日本人オーケストラでここまでの素晴らしいブルックナーが演奏できるんですね。
まず、指揮の飯守泰次郎、80歳の高齢にして、到達した境地というところでしょうか。彼のブルックナーは東響でも素晴らしい交響曲第7番を聴かせてもらったばかりです。ここまでくると、ブルックナーの全交響曲を聴いてみたくなります。特に第5番、第8番、第9番は欠かせません。動きの少ない指揮でツボを押さえた見事な指揮でした。
読響のサウンドも素晴らしいです。特にコンミスの日下紗矢子が座ると、華も響きも最高です。とりわけ、トゥッティの美しい響きが素晴らしいです。金管の咆哮にもかかわらず、響きが乱れることなく、響きの美しさを保ち、まったくうるさくもなく、それでいて、魂を揺さぶる大迫力です。もちろん、ピアノ部分では、弦楽パートの無類の美しさが光ります。いつもは主役の第1ヴァイオリンが抑えたトレモロでサポートに周りますが、それが素晴らしい。低弦中心で旋律を奏でますが、それが見事です。それにしてもやはり、ブルックナーは長大です。第1楽章だけで1曲聴いた思いです。そこにブルックナーのすべてが表現されているみたいに感じます。第2楽章の美しいロマンの素晴らしいこと。さすがに第3楽章でsaraiの集中力も切れます。中間部で意識が飛びます。第4楽章でようやく立て直し、圧倒的なフィナーレのブルックナーの響きとともにゴールに到達します。最後の響きがコンサートホールの空間に漂いながら消える、一瞬の美しさに感極まります。ブルックナーは響きの音楽です。響きが美しくなければ、ブルックナーの素晴らしさが表現できません。今日は読響が徹頭徹尾、美しい響きを聴かせてくれました。その大変な実力に脱帽です。こんなに素晴らしいブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」を聴いたのは久々です。音楽界はいちはやく、コロナに打ち克ったのですね。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:飯守泰次郎
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:日下紗矢子

  モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」 K.385

   《休憩》

  ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版第2稿)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトの交響曲第35番「ハフナー」は以下のCDを聴きました。

 ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団 1980年6月9日 ミュンヘン、ヘルクレスザール セッション録音

期待して聴きましたが、さほどに期待通りの演奏ではありません。


2曲目のブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」は以下のCDを聴きました。

 カール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1973年11月 ウィーン セッション録音
 
巷で決定盤と言われている演奏です。ベームのかっちりした指揮とウィーン・フィルの美しい響きが相俟って、素晴らしい音楽になっています。ノヴァーク版第2稿です。




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フェスタサマーミューザKAWASAKI2021 開幕! ジョナサン・ノット&東京交響楽団の圧倒的に凄い演奏!!@ミューザ川崎シンフォニーホール 2021.7.22

今日のコンサートはフェスタサマーミューザKAWASAKI2021のオープニングコンサートです。去年と違って、今年は例年通り、ジョナサン・ノットが来日して東響を振ります。聴き逃がせません。
そして、期待通りの演奏を聴かせてくれました。

開幕のファンファーレ、ラヴェルの《夜のガスパール》の管弦楽版という珍しい演奏が続いて、前半の最後はノット、得意の現代音楽。ヴァレーズのアルカナです。これは大編成のオーケストラを見事にドライブした凄い演奏。この曲は耳慣れない音響を味わうものです。これまでの正統的なクラシック音楽では聴いたことのないオーケストラの音響が炸裂します。音楽の追求は様々な形があることを教えられます。日常ではありえないような音響をオーケストラを用いて、実体験させてくれて、己の官能を磨き上げてくれるような新しい音楽の形です。ノットはその複雑極まりない音楽をいともたやすく、紡ぎあげてくれます。まったくもって、ノットのお陰で様々な現代音楽を分かりやすく教えられます。ヴァレーズの芸術の何たるかを知った思いです。予習したブーレーズのCD以上に分かりやすい演奏で極上の演奏でした。

後半はラヴェルのピアノ協奏曲で始まります。フランス音楽を得意とする萩原麻未のピアノです。彼女のピアニズムは完璧に思えます。とりわけ、超高速の演奏は切れも響きも最高です。緩徐的な演奏は若干、深みが欲しいところですが、全体に素晴らしい演奏でした。また、注目すべき日本人ピアニストが増えました。困ってしまうほど、多士済々です。ともあれ、最高級のラヴェルのピアノ協奏曲が聴けて、大満足です。

最後はお馴染みのガーシュウィンの《パリのアメリカ人》。うーん、これは凄いね!! ジョナサン・ノットは東響のアンサンブルを完璧に仕上げてきました。先日のR.シュトラウスのドン・キホーテも見事な演奏でしたが、まだ、以前(コロナ禍の前)のジョナサン・ノット&東響のレベルに及ばないと思っていましたが、今日の演奏でそれは払拭できました。鉄壁のアンサンブルで実に楽しい音楽を聴かせてくれました。こんなちょっとした曲でもジョナサン・ノット&東響が演奏すると、こうなるのねって、納得の演奏です。

ジョナサン・ノットの次の来日時の演奏が待ち遠しいですね。次はモーツァルトのレクイエムを聴けるんですね。うーん、楽しみ!!


今日のプログラムは以下です。

  指揮:ジョナサン・ノット
  ピアノ:萩原麻未
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレグ・ニキティン

  三澤 慶:「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタ サマーミューザ KAWASAKIに寄せて
  ラヴェル(マリウス・コンスタン編):夜のガスパール(管弦楽版)
  ヴァレーズ:アルカナ

   《休憩》

  ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
  ガーシュウィン:パリのアメリカ人


最後に予習について、まとめておきます。

2曲目のラヴェルの《夜のガスパール》は管弦楽版の音源がないために、以下のピアノ版で予習しました。

 マルタ・アルゲリッチ 1978&79年 コンセルトヘボウ、アムステルダム ライヴ録音

冴えに冴えた演奏です。これを聴くと、ピアノ以外での演奏は考えられなくなります。


3曲目のヴァレーズのアルカナを予習したCDは以下です。

 ピエール・ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団 1995~1996年 シカゴ、オーケストラ・ホール セッション録音

ブーレーズがヴァレーズの作品をまとめて演奏したアルバムです。現代音楽をブーレーズがシカゴ響を指揮すれば、それはもう最強ですね。


4曲目のラヴェルのピアノ協奏曲を予習したCDは以下です。

 マルタ・アルゲリッチ、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団  1967年5月、6月 イエス・キリスト教会、ベルリン セッション録音

若きアルゲリッチがその天才ぶりを発揮した素晴らしい演奏です。


5曲目のガーシュウィンの《パリのアメリカ人》を予習したCDは以下です。

 マイケル・ティルソン・トーマス指揮ニューヨーク・フィルハーモニック  1974年 セッション録音

マイケル・ティルソン・トーマスは後に手兵のサンフランシスコ響とも再録音していますが、これは最初の録音。得意中の得意の曲だけに素晴らしい演奏を聴かせてくれます。



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       ジョナサン・ノット,  

モン・サン=ミシェルのバスターミナルに到着。まずはホテルへ

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/10回目

パリのモンパルナス駅MontparnasseからTGVに乗って、レンヌ駅Rennesに着き、そこからモン・サン=ミシェルMont Saint-Michelにバスに乗って向かっています。バスは1時間ほどでモン・サン=ミシェルが見えるところまでやってきました。

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すぐにモン・サン=ミシェルの対岸のバスターミナルに近づきます。モン・サン=ミシェルに向かう道路には遮断機が下りていますね。

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バスは遮断機を上げて、さらに道路を直進するようです。

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遮断機が上がると、バスはまた、走り始めて、バスターミナルに向かっていきます。

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やがて、右折して、バスターミナルへ続く細い誘導路を走っていきます。

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その細い道をゆっくりと走っていきます。

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バスターミナルのある広い道路に左折して、周り込みます。目の前にツーリストインフォメーションの建物が見えます。

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バスはモン・サン=ミシェルのバスターミナルに到着。これがレンヌから乗ってきたバスです。

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この先にモン・サン=ミシェルに向かう道路が見えています。右に行けば、モン・サン=ミシェルです。

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ここは大きな駐車場になっています。ここからは車は乗り入れられず、専用のシャトルバスが走っています。
まずは、ホテルにチェックインして、身軽になりましょう。スーツケースをがらがら引いて、ホテルの方向に歩き出します。モン・サン=ミシェルに向かう道の途中にホテルがあるようです。

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モン・サン=ミシェルに向かう表通りに出ます。ここを右に歩いていきます。

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バスを降りて、5分ちょっとでホテルの前に到着。今日泊まるホテルはホテルガブリエルHotel Gabriel。3つ星の中級ホテルです。

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ホテルのすぐ前にモン・サン=ミシェルへの無料シャトルバスのバス停がありますね。これは便利!

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さて、ホテルに入りましょう。ホテルの前に何故か、極色彩の牛さんの等身大のオブジェがありますね。

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急いでチェックインして、天気が崩れないうちにモン・サン=ミシェルに行ってきましょう。



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あまりに素晴らし過ぎるシューマンのクライスレリアーナ、その詩情に満ちた演奏に絶句 田部京子ピアノ・リサイタル《シューベルト・プラス第7回》@浜離宮朝日ホール 2021.7.24

前回の《シューベルト・プラス第6回》はコロナ禍前の一昨年の暮れに催されました。昨年の暮れの《シューベルト・プラス特別編》を挟んで、緊急事態宣言下で、ようやく、《シューベルト・プラス第7回》が再開されました。既にシューベルトの主要な作品、特に晩年の作品は弾き終わり、今日は若い頃のシューベルトが書いたピアノ・ソナタ第4番でプログラムが始まりました。冒頭はなんだか、田部京子らしくないピアノの響きです。力強さはありますが、美しい響きとは言えません。それでも弱音の抒情的なパート、特に第2楽章の主要テーマは素晴らしく魅力的ではありました。ほぼほぼ満足という感じです。
次のショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送」は第1楽章、第2楽章のダイナミックな演奏が素晴らしいのですが、やはり、田部京子らしくて、魅了されたのは第3楽章の中間部の抒情的なパートです。全般に素晴らしい演奏ではありましたが、曲自体がそれほど田部京子向きではないのが残念なところです。

今日はこんなものかなあと思っていたら、後半のシューマンのクライスレリアーナの凄かったこと! ピアノの響きも美しく、完璧とも思える演奏でした。昨年聴いた上原彩子の演奏も素晴らしかったのですが、あれはむらのある演奏でした。もっとも、それが魅力ではありました。今日の田部京子の演奏は魅力にあふれて、完璧でもありました。saraiの人生で最高のクライスレリアーナです。多分、これを超える演奏を聴くことはないでしょう。シューマンのピアノ曲で一番好きなクライスレリアーナの凄い演奏を聴いて、感無量です。迫力のあるパートも素晴らしかったのですが、やはり、シューマンの詩情に満ちた音楽をこのように演奏できるのは田部京子だけでしょう。いつもはこの曲は切れ込みの鋭い演奏に魅了されますが、抒情に満ちた詩情にこれほど魅了されたことはありません。シューベルトと同様、田部京子はシューマンの本質を描き出すことのできる稀有な天才ピアニストです。曲の詳細な演奏の感想を書きたいところですが、クライスレリアーナのような複雑な構造の作品は大づかみな印象しか、捉えることができません。それがシューマンの音楽の魅力だと思っています。これで田部京子のシューマンもこのクライスレリアーナで、これまでの幻想曲、交響的練習曲、謝肉祭など、主要な作品は聴かせてもらいました。もう満足です。あとはブラームスの後期作品、Op.116~Op.119が聴ければ満足です。既にOp,119は素晴らしい演奏を聴かせてもらいました。今年の暮れの次回のシューベルト・プラスでOp.118を聴かせてもえるようです。残りはOp.116とOp,117ですね。もちろん、シューベルトの最晩年のD.946の3つの即興曲(3つの小品)も残っています。シューベルト・プラスのシリーズも終盤にかかってきました。

そうそう、アンコールのトロイメライとショパンの夜想曲第20番もとびっきり、美しい演奏でした。最後はアヴェアリアで〆かと期待しましたけどね。


今日のプログラムは以下です。

  田部京子ピアノ・リサイタル
   《シューベルト・プラス第7回》

  ピアノ:田部京子
 
  シューベルト:ピアノ・ソナタ第4番イ短調D.537 Op.164
  ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」Op.35

  《休憩》

  シューマン:クライスレリアーナ Op.16

  《アンコール》
   シューマン:『子供の情景』Op.15 より 第7曲 トロイメライ(夢) (Träumerei)
   ショパン:夜想曲第20番 嬰ハ短調 BI. 49「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ(Lento con gran espressione)」(遺作)


最後に予習について、まとめておきます。

シューベルトのピアノ・ソナタ第4番を予習したCDは以下です。

 アルフレート・ブレンデル 1982年3月、ロンドン セッション録音

シューベルトのピアノ曲全集と言えば、やはり、ブレンデル。この曲も美しいピアノの響きが素晴らしいです。


ショパンのピアノ・ソナタ第2番「葬送」を予習したCDは以下です。

 ウラディミール・ホロヴィッツ 1962年 セッション録音

まさに鉄壁の演奏。何もいうことはありません。


シューマンのクライスレリアーナを予習したCDは以下です。

 ウラディミール・ホロヴィッツ 1985年 セッション録音

これも完璧な演奏。これにマルタ・アルゲリッチの録音があれば、ほかには何も必要ありません。ホロヴィッツの鉄壁な演奏とアルゲリッチの奔放な演奏が並び立ちます。



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       田部京子,  

絶品のマズルカ、最高のバラード第1番、白熱の英雄ポロネーズ イグナツ・リシェツキのショパン熱演@上大岡 ひまわりの郷 2021.7.25

元々はクシシュトフ・ヤブウォンスキが来日して演奏する予定でしたが、コロナ禍のために来日できず、ご夫人が日本人でたまたま日本に滞在中だったイグナツ・リシェツキの代演になりました。
これが当たりでした。プログラムが半分ほど変更になり、予定になかったマズルカが5曲も聴けました。そのマズルカがお国ものの演奏で聴きものでした。ポーランドの民謡や舞踊を思わせる郷土色豊かな演奏はポーランド人ならではのものだと納得させられるものでした。そして、一番の聴きものは名曲のバラード第1番です。ピアニストならば、その曲の演奏に一度は打ち込むそうですが、やはり、ポーランド人の演奏は違いますね。その上、このリシェツキはとてもテクニックに長けていて、ピアノのタッチ、響きも素晴らしいです。最高とも思えるバラード第1番でした。
「別れの曲」の美しい演奏にうっとりした後、何と英雄ポロネーズは大変な爆演でした。ミスタッチだらけですが、その熱い演奏は若い頃のリヒテルみたい・・・。ライヴ演奏ならでは迫力で、とても魅力的でした。

休憩後、ポーランドの現代作曲家、マルツェル・ヒジンスキがイグナツ・リシェツキのために書いた「反映」 第8番の世界初演。先ほどの英雄ポロネーズの荒っぽい演奏とは打って変わって、とても美しいタッチのピアノです。光の反映を思わせる途切れ途切れの音が静謐に響き、その自然描写の中で、人間のはかなさを感じた内面のおののきが表出されます。その無常観(日本的ではなく、西洋的)が収まって、また、光の反映の描写に戻って、短い曲が終わります。曲も演奏も静謐な美に満ちていました。
その後のショパンはその曲の雰囲気を引きずったのか、もはや、英雄ポロネーズのような熱狂はありません。またしてもマズルカの素晴らしい演奏があり、続く「雨だれ」はしみじみとした美しい演奏。いったん、「革命」で高潮しますが、また、夜想曲第20番の実に美しい演奏。昨日の田部京子の美しい演奏にも引けをとりません。高音の美しいタッチが印象的でした。エチュード 第19番はあまり聴かない曲ですが、なかなか、ロマンティックな名曲ですね。左手と右手のバランスのとれた素晴らしい演奏でした。
最後は名曲中の名曲、スケルツォ 第2番。迫力もありましたが、それ以上に中間部の抒情的な演奏が見事でした。

ショパンの名曲のオンパレードでしたが、何か聴き洩らしたような気がしていたら、アンコールでワルツの一番有名な第2番をポーランドぽい感じで弾いてくれました。これで満足です。日頃はあまりショパン好きではないsaraiもポーランド仕込みの演奏には退屈せずに楽しく聴き入ることができました。こういう感じのショパンは大歓迎ですよ。


今日のプログラムは以下です。

 イグナツ・リシェツキ ピアノ・リサイタル

  ピアノ:イグナツ・リシェツキ


  ショパン:マズルカ 第47番 イ短調 Op.67-4 / 第21番 嬰ハ短調 Op.30-4
       夜想曲 第2番 変ホ長調 Op.9-2
       バラード 第3番 変イ長調 Op.47 / 第1番 ト短調 Op.23
       エチュード 第3番 ホ長調 Op.10-3「別れの曲」
       ポロネーズ 第6番 変イ長調 Op.53「英雄」

   《休憩》

  ヒジンスキ:ピアノ・ソロのための「反映」 第8番 <世界初演>

  ショパン:マズルカ 第48番 ヘ長調 Op.68-3 / 第40番 ヘ短調 Op.63-2 / 第10番 変ロ長調 Op.17-1
       プレリュード第15番 変ニ長調 Op.28-15「雨だれ」
       エチュード第2番 イ短調 Op.10-12「革命」
       夜想曲第20番 嬰ハ短調 BI. 49「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」(遺作)
       エチュード 第19番 嬰ハ短調 Op.25-7
       スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
 
   《アンコール》
     J.S.バッハ:フルート・ソナタ 変ホ長調 BWV.1031 第2楽章 《シチリアーノ》(ピアノ独奏版)
     ショパン:ワルツ第2番「華麗なる円舞曲」 変イ長調 Op.34-1


最後に予習について、まとめておきます。

マズルカ、夜想曲(第20番以外)、バラード、ポロネーズ、スケルツォは以下のCDを聴きました。

 アルトゥール・ルービンシュタイン セッション録音(すべてステレオ録音)
   マズルカ 1965年12月27日-30日、1966年1月3日、ニューヨーク、ウェブスター・ホール
   夜想曲 1965年8月30日-9月2日、ローマ、イタリアRCAスタジオ
   バラード 1959年4月28日&29日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
   ポロネーズ 1963年3月4日-6日&12日、ニューヨーク、カーネギー・ホール
   スケルツォ 1959年3月25日&26日、ニューヨーク、マンハッタン・センター
 
昔はショパンと言えば、ルービンシュタインでした。今聴いても、ピアノの響きの美しさにうっとりします。


プレリュード、エチュードは以下のCDを聴きました。

 サンソン・フランソワ セッション録音
   プレリュード 1959年 サル・ド・ラ・ミュテュアリテ,パリ
   エチュード 1958年9,10月、1959年2月 モノラル録音
 
少なくともこれらの録音はあまりに古過ぎて、聴き応えがありません。ポリーニか、アルゲリッチで聴けばよかったかもしれません。


夜想曲第20番は以下のCDを聴きました。

 マリア・ジョアン・ピリス 1995年1月、1996年1、4月、1996年4月 ミュンヘン、ロンドン セッション録音

これは夜想曲全集ですが、この第20番はあまり良い出来ではありませんでした。むしろ、フランスの若手、フランソワ・デュモンが美しい演奏を聴かせてくれます(2017年2月15-17日/フラジェイ・スタジオ1(ベルギー))。



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モン・サン=ミシェルの絶景!!

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/11回目

レンヌ駅Rennesからモン・サン=ミシェルMont Saint-Michelまでバスに乗って到着。早速、今日泊まるホテル、ホテルガブリエルHotel Gabrielへ移動しました。
極色彩の牛さんの等身大のオブジェの前を通って、ホテルに入ります。

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早速、チェックインします。山小屋風のホテルで2階建て。ということで、エレベーターはなし。でも、階段は広く上がりやすいので、大型スーツケースは二人で抱えて2つとも2階の部屋に運び上げます。
お部屋は広くて、のびのびと気持がいいです。

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バスタブだってあります。ゆっくり疲れを癒せそうですね。

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部屋からの眺めです。モン・サン=ミシェルへと続く道路、ラ・カゼルヌ・アルデヴォンLa Caserne Ardevon通りが見下ろせます。

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早速、出かけましょう。ホテルを出て、無料シャトルバス乗り場に向かいます。道路を向かい側に渡ったところから、ホテルを眺めます。こじんまりとした建物ですね。

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ホテルの向かいにあるギフトショップ(ショッピングセンター、レ・ギャルリー・デュ・モン・サン=ミシェルLes Galeries Du Mont-Saint Michel)の前にも極色彩の牛さんの等身大のオブジェが並んでいます。一体、何でしょうね。

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この牛さんたちのオブジェの前が無料シャトルバス乗り場です。ここでバスを待ちます。ここからはまだ、モン・サン=ミシェルは見えませんね。

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すぐにやってきた無料シャトルバスで、モン・サン=ミシェルへ向かいます。すぐに本土とモン・サン=ミシェルを繋ぐパセレル橋Pont Passerelle du Mont Saint-Michelの途中にあるバス停に到着。バスを降りると、目の前にモン・サン=ミシェルの絶景が聳えています。数知れないほど、テレビの画面や写真で見てきた光景がそこにあります。何か不思議な感覚です。

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橋の上からは、モン・サン=ミシェルの周りに広がる干潟が眺められます。荒涼とした雰囲気です。

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ともあれ、観光客の皆さんの後に着いて、モン・サン=ミシェルに向かって、パセレル橋を渡っていきます。

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時々細かい雨がぱらつき、風もあるので、ウインドブレーカーを羽織ります。
少し天候は悪いですが、モン・サン=ミシェルの絶景を眺めることに不都合はありません。

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世界1の人気の観光地だけあって、その絶景には心が震えます。まだ、モン・サン=ミシェルへの訪問は始まったばかりです。



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モン・サン=ミシェルの島内散策開始

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/12回目

無料シャトルバスで、モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelに渡るパセレル橋Pont Passerelle du Mont Saint-Michelの上までやってきました。目の前にモン・サン=ミシェルの堂々たる姿が聳えています。

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モン・サン=ミシェルに向けて、パセレル橋の上をゆっくりと歩を進めていきます。

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橋を渡り終え、モン・サンミシェルの前の岸辺に立ち、モン・サン=ミシェルの威容を見上げます。

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さて、そろそろ、岸辺から、モン・サン=ミシェルの島内に向かいましょうか。

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モン・サン=ミシェルの上には分厚い雲が広がり、時折、パラパラと小雨が落ちてきます。島の向こうにはイギリス海峡の海が広がっています。

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後ろを振り返ると、モン・サン=ミシェルと本土を繋ぐパセレル橋が見えています。橋の上は多くの観光客が歩いています。モン・サン=ミシェルは物凄く混んでいると聞いていたほどではありませんが、やはり大勢の人で賑わっていますね。

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モン・サン=ミシェルの島内の入り口あたりも観光客で賑わっています。世界1の人気観光地にやってきたという実感が湧きます。

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入り口(突出門)を抜けて、島内に入っていきます。色んな人種の人間がウィンドブレーカーを着込んで、ごったがえしています。今から、大通り門Porte du Boulevardをくぐり抜けます。

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大通り門を抜けると、左手にラ・メール・プーラールLa Mère Poulardが見えます。モン・サン=ミシェルの名物料理オムレツで超有名なレストランです。正直、高いだけでそれほど美味しそうにはありませんが、気にはなりますね。そのレストランの先には王の門Porte et logis du Roiが見えます。

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王の門を抜けると、島のメインストリート、グランド リュGrande Rueに入ります。

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お土産物屋さんが並んでいますね。日本の門前町みたいです。修道院に向かって、しばらく、島内散策が続きます。



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モン・サン=ミシェル島内散策:グランド リュ~サン=ピエール教会

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/13回目

モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelの島内散策を始めたところです。島のメインストリート、グランド リュGrande Rueを歩き始めました。正面には屋根の窓の三角のかざりが 食用のアーティチョークのつぼみに似ているところからアーティチョークハウスMaison de l'Artichautと呼ばれている建物が見えています。通りを跨いだ建物です。

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アーティチョークハウスの下をくぐり抜けると、賑やかな商店街が続いています。

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観光客で賑わっていますね。左手には、モン・サン=ミシェルのクレープ&ガレットのお店、ラ・シレーヌLa Sirène Lochetがあります。フランス語で「人魚」の意味のお店で、人魚の吊り飾りが目立っています。

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グランド リュの商店街を進んでいきます。

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グランド リュの通りの左に石段があります。石段を上っていくと、サン=ピエール教会Église Saint-Pierre du Mont-Saint-Michelの前に出ます。入口の横にはジャンヌ・ダルクの銅像が立っています。

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教会の中に入ってみると、たくさんの人がこの小さな教会の静謐な空間で祈りを捧げています。

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この教会は11世紀にこのモン・サン=ミシェルの岩山を削って造られたそうですが、その後、幾度かの改修がされて、17世紀に現在の姿になったそうです。内部の造作には11世紀当初の面影も残っています。

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側廊には素晴らしい彫刻もあります。

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正面の内陣は美しい絵画や彫刻で装飾されています。

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最後にこの静謐な空間にじっと目をやって、別れを告げます。

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さて、モン・サン=ミシェルの中心をなす修道院に向かいましょう。



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モン・サン=ミシェル島内散策:修道院へ

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/14回目

モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelの島内散策中です。島のメインストリート、グランド リュGrande Rueから少し逸れて、サン=ピエール教会Église Saint-Pierre du Mont-Saint-Michelを訪れました。また、石段を下りて、もとのグランド リュの通りに戻ります。

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グランド リュの通りを進むと、その先は石段になっています。モン・サン=ミシェルの修道院Abbaye du Mont-Saint-Michelに向かって、結構、急な石段を上っていきます。やがて、見晴らしのよい高台に出ます。

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ここで一休みしながら、眺望を楽しみます。建物の向こうにちらっと海も見えています。写真を撮っている人もいますね。

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傍らには小さな広場があります。エルサレムの十字架の庭園Jardins de la Croix de Jérusalemと名付けられた広場で、ちょっとした展示が行われています。

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石塀沿いに赤いバラも咲いています。

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ここから修道院の入り口への急な階段が続いています。意を決して、上っていきます。

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階段の中ほどから周りを見下ろします。修道院を取り囲む城壁の一部、北塔Tour du Nord、その先には島の周りに広がるサン・マロ湾Golfe de Saint‐Maloが見えます。

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もう少しで階段の上に着きそうです。意外に一気に登れます。

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階段をほぼ登りきると、またまた、修道院の入り口への階段が建物の中に続いています。ふーっ・・・

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ようやく、修道院の入り口です。

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ここで入場チケットを購入して修道院に入ります。一人10ユーロです。

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いよいよ、モン・サン=ミシェルの修道院の見学を開始します。



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モン・サン=ミシェル島内散策:大階段を上って、修道院の上階へ

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/15回目

モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelの島内散策中です。いよいよ、モン・サン=ミシェルの中心、修道院Abbaye du Mont-Saint-Michelの中に入ります。
入り口で、フランス語、英語、そして、日本語のパンフレットをいただきます。どれも内容は同じです。

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パンフレットを手に修道院の内部の通路を下階から上階に上っていきます。修道院は3層構造になっていて、入り口から、下階、それから中階、上階と迷路のような構造になっています。これは数世紀に渡って、増改築を繰り返してきた結果です。通路は大階段になっています。

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通路の右側には修道院の尖塔が聳え立っています。

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通路を粛々と進んでいきます。

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通路の右側に聳え立つ建物の存在感は圧倒的です。

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後ろを振り返ると、誰しも感じることは同じようで、聳え立つ修道院の尖塔を眺めたり、写真を撮ったりしていますね。

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まあ、こんな凄い建物を小さな島の岩盤の上に築き上げたものだと感心するばかりです。

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やがて、大階段の先に開けた空が見えてきます。上階に近づいたようです。

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もう少しです。頑張って上っていきます。

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上を見上げると、修道院の尖塔の先端まで見通せるようになってきました。

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これから本格的に修道院の内部の見学を始めます。



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モン・サン=ミシェル島内散策:修道院の上層階からの眺め、そして、西のテラスからサン・マロ湾の絶景

2019年9月23日月曜日@パリ~モン・サン=ミシェル/16回目

モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelの島内散策中です。モン・サン=ミシェルの修道院Abbaye du Mont-Saint-Michelの中に入り、3層構造の下層階から上層階に上っています。
建物の見取り図では、下層階の1.の入口から、2.の大階段を上って、上層階の3.の西のテラスに向かいます。

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ほとんど、上層階まで上ったところで、大階段Grand Degréを振り返ります。左側が修道院付属教会、右側が居住棟になっています。

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上層階に上り着きます。

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上層階からは本土のほうが見渡せます。本土と島を繋ぐパセレル橋Pont Passerelle du Mont Saint-Michel、クエノン川Couesnonにはバラージュ・デュ・モン・サン=ミシェル(クエノン川河口堰)Barrage du Mont St Michelも見えています。この河口堰は近年、島の周りに堆積したきた砂で島の景観が損なわれてきたことを防止するために2015年に完成しました。

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河口堰の少し先に滞在中のホテルがあります。

下を見下ろすと、先ほど歩いてきた島のメインストリート、グランド リュGrande Rueのあたりが見えます。ずい分、上ってきたものです。疲れるわけです。

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右側に視線を移すと、サン・マロ湾Golfe de Saint‐Maloの海岸線が続いています。

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修道院のほうを振り返ると、修道院付属教会Église Abbatialeの高く聳える尖塔が見えます。上空には鷹の姿も見えます。

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尖塔の左手に教会の建物が見えます。島の岩山の上に築き上げられた驚異の建築物です。

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もう一度、ここから下を見下ろします。モン・サン=ミシェルを取り囲む城壁も見えています。修道院というよりもお城みたいですね。

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さて、ここから、教会の西側にある西のテラスTerrasse de l'Ouestに移動します。

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建物の中を抜けていくと、西のテラスに出ます。デラスからはまた、本土の方が眺められます。橋やクエノン川です。

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テラスの西の端からは広大なサン・マロ湾が一望できます。

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絶景ですね。



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