一服して、ご近所調査に出かけます。レセプションの前を通るときに、とってもよいエレベータよとお兄さんに声をかけると、彼は嬉しそうに大笑い。チェックインの時は、ニコリともせず固い表情だったので、愛想が悪いなと思ったのですが、案外愛嬌のある人です。さて、ホテルの目の前に、超人気のパン屋があるとの情報ですが、確かに通りの真向いにありますね。デュ・パン・エ・デジデDu Pain et des Idéesという有名なパン屋さんです。
モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelからパリに戻り、下町情緒にあふれるサン・マルタン運河Canal Saint-Martinの界隈の中級ホテルを宿に定めました。チェックイン後、一服したところで、ホテルの近所の探索に出かけます。 デュ・パン・エ・デジデDu Pain et des Idéesという有名なパン屋さんでパンをゲットし、お隣を見ると、スーパーがあります。ここもちょっと覗いてみましょう。アーティチョークや果物類が綺麗に陳列されています。
モン・サン=ミシェルMont Saint-Michelからパリに戻り、下町情緒にあふれるサン・マルタン運河Canal Saint-Martinの界隈の中級ホテルを宿に定めました。ホテルの近所の散策し、サン・マルタン運河の美しさを堪能しました。 ホテルに戻り、一寝入り。体力を回復して、コンサートに出かけます。フィルハーモニー・ド・パリ(Philharmonie de Paris)に初見参です。 ホテルを出て、最寄りのメトロ5号線のジャック・ボンセルジャン駅Jacques Bonsergentから、乗り換えなしでポルト・ド・パンタン駅Porte de Pantinに移動。もちろん、この移動の便利さは偶然ではありません。この交通の便を考えて、ホテルを選んだんです。 メトロの駅から地上に出ると、目の前にラ・ヴィレット公園La Villetteがあります。その公園の中にシテ・ドゥ・ラ・ミュージックCité de la Musiqueという複合音楽施設があります。そちらに向かって歩いていきます。もう、夜の8時前で薄暮です。
広場の中央にライオンの噴水la Fontaine-aux-Lionsがあり、そのまわりにコンベンションセンターのヴィレット・グランド・ホールGrande Halle de la Villetteなどの施設が立ち並びます。
パリ国立高等音楽・舞踊学校Conservatoire National Supérieur de Musique et de Danse de Parisの大きな建物も見えています。一大文化拠点なんですね。
雨です。しっかり降っています。休養の1日としましょう。 配偶者はゆっくり9時頃に起きだし、パンの買い出しに行きます。ホテルの目の前がデュ・パン・エ・デジデDu Pain et des Idéesという有名なパン屋さんです。この頃には、細かい雨になっていたので、ウィンドブレカーを羽織っただけで出かけます。雨にもめげず、既にパン屋さんには大勢のお客さんが来ています。しかも、お店の前のベンチや軒先で、買ったばかりのパンを美味しそう食べています。バゲットとクロワッサンをお買い上げ。お向かいのスーパーでオレンジ100%のジュースとハムとヨーグルトを買って、ホテルの部屋に戻ります。しばらくすると、saraiもようやく起きだします。バゲットを1本抱え込んで、ムシャムシャと丸かじり完食です。最高に美味しいです。
雨上がりのパリ、ちょっとお出かけです。パリで1番見晴らしがよいと書かれていたベルヴィル公園Parc de Bellevilleで眺めを楽しんだ後、次はこれまで行き損ねていたロダン美術館Musée Rodinに行ってみることにします。まずはメトロの駅、クロンヌ駅Couronnesに向かいます。クロンヌ駅はアール・ヌーヴォー様式の美しい出入口になっています。現在、パリのメトロの出入口のうち、このアール・ヌーヴォー様式のものは90ほど残っているそうです。最盛期は166もあったようですが、費用がかかり過ぎるという理由で現在は減ったそうです。建築家エクトール・ギマールが作ったオリジナルのアール・ヌーヴォー様式の出入口はポルト・ドフィーヌ(Porte Dauphine)駅にありますが、残りはほぼレプリカなのだそうです。残念ですね。
雨上がりのパリ、ちょっとお出かけです。パリで1番見晴らしがよいと書かれていたベルヴィル公園Parc de Bellevilleからロダン美術館Musée Rodinに来ています。美術館の庭園をぶらぶらしながら、ロダンの彫刻を眺めています。 《考える人》の次は《バルザック像》です。最寄りのメトロ駅にも置いてあったロダンの代表作の一つですね。
雨上がりのパリ、ちょっとお出かけです。パリで1番見晴らしがよいと書かれていたベルヴィル公園Parc de Bellevilleからロダン美術館Musée Rodinに来ています。美術館の庭園をぶらぶらしながら、ロダンの彫刻を眺めています。 《考える人》や《バルザック像》を見ながら、美術館の奥にある庭園の端までやってきました。庭園端の池の近くには彫刻が並んでいます。これは《クロード・ロラン》です。クロード・ロランはフランス・ロレーヌ地方出身の風景画家で、古いイタリア建築を描いた風景はロマンティックでとても人気があります。この彫刻はいかにも風景画家らしい姿で表現されています。制作を委嘱したナンシー市に彫刻を設置する際には、公園に4m近い台座を作り、その上に日の出が見える方向に彫刻を置いたそうです。クロード・ロランが太陽の光と深く関わった画家だったからです。このロダン美術館でも朝日のほうに向けて置かれているようですね。
これがとてもN響への初登場とは思えない鈴木秀美の完璧なオーケストラコントロールに驚嘆。コロナ禍続く中、鈴木ファミリーの快進撃は止まりませんね。今週末は読響のコンサートで鈴木父子の共演を聴きます。しかも今日と同じC. P. E. バッハのシンフォニアを聴きます。しかし、今日の素晴らしい演奏を超えるのは難しいでしょう。
冒頭はバッハの組曲 第3番。祝祭的で華やかな演奏で幕が開きます。特にトランペットの演奏が素晴らしいです。まあ、それ以上に鈴木秀美の指揮が素晴らしく、バッハの真髄を突くような音楽表現に圧倒されます。人数を絞り込んだN響のメンバーのアンサンブルもまるでバロック専門のアンサンブルを思わせます。長大な序曲は華やかに始まりますが、途中からの弦による対位法的な展開の繊細でノリの良い演奏に度肝を抜かれます。何というレベルの高い演奏なのでしょう。ぐっと抑えた表現のアリアの繊細な美しさも素晴らしいです。ガヴォット、ブーレ、ジーグの心地よいアンサンブルは音楽の楽しさの極みを感じます。今日はトン・コープマンの代役として、鈴木秀美が指揮台に上がりましたが、最高級の音楽を聴かせてくれました。しかし、これはまだ序章。この後のC. P. E. バッハのシンフォニアはそれ以上の演奏だったんです。
C. P. E. バッハのシンフォニアはまず、変ロ長調 Wq.182-2、いわゆる、ハンブルグ交響曲の第2番です。弦楽アンサンブルの演奏で、先ほどのJ.S.バッハよりも弦の奏者が補強されます。第1楽章の演奏でその素晴らしさに驚嘆します。鈴木秀美は譜面を閉じて、暗譜で指揮します。事前には、最初の予定通り、チェロ協奏曲を弾き振りでやってほしいと思っていましたが、どうやら、思い入れのある曲目変更だったようです。鈴木秀美の完璧なコントロールのもと、生き生きとした音楽が躍動します。まさに疾風怒濤を思わせます。実はsaraiはC. P. E. バッハのシンフォニアは初聴きだったのですが、かえって、新鮮な音楽の美しさを感じることができました。第2楽章はしみじみと美しく心に沁み入ってきます。第3楽章は再び、怒涛のような音楽が熱く燃え上がります。ふーっ、これは凄い音楽、そして、凄い演奏です。
続くC. P. E. バッハのシンフォニアはニ長調 Wq.183-1。管楽器奏者がぞろぞろと加わります。しかし、中核をなすのは弦楽アンサンブルです。これは先ほどのシンフォニア以上の名曲ですね。既に古典派の交響曲を見据えたような完成度の音楽です。冒頭の第1ヴァイオリンが同じ音階を弾いているところにほかの弦のパートが上下動の大きい旋律を奏でます。これが音階を上げ、音量を上げ、2度、繰り返されて、頂点に上り詰めます。そこを起点に弦楽アンサンブル中心で音楽が高揚していきます。素晴らしい演奏に圧倒されます。次に管楽アンサンブルがほっこりと一息つくような優し気な音楽を奏でます。この繰り返しで第1楽章は感興を盛り上げていきます。鈴木秀美のすべてを見通したような指揮でN響のメンバーは完璧にコントロールされていくのが凄いです。以心伝心のような、まるで長い間、コンビを組んでいるような雰囲気さえあります。コンマスの白井圭の力も大きいようです。これが初顔合わせだとはね。第2楽章の抒情、第3楽章の激情もさきほどのシンフォニアと同様ですが、その素晴らしさに聴いている者の心も高揚します。C. P. E. バッハのシンフォニアの素晴らしさを実感しました。バロックと古典派の架け橋なんですね。そうそう、3年前にハンブルクを訪れた際、C. P. E. バッハが地下墓地に眠る聖ミヒャエル教会に行ったことを思い出しました。バッハの次男、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハはハンブルクの5つの中央教会の音楽監督を務めていたんですね。父親のJ.S.バッハとはまた違う感性で素晴らしい音楽を作っていたことが分かりました。 それにしても鈴木秀美は相当の思い入れでC. P. E. バッハのシンフォニアを演奏したのでしょう。お陰で今、saraiの頭の中はC. P. E. バッハがマイブームになりそうな勢いです。
CATの駅、ウィーン・ミッテWien Mitte駅に無事到着。駅から歩いてホテルに余裕で到着。今日から3泊するのはメルキュール グランド ホテル ビーダーマイアー ウィーンMercure Grand Hotel Biedermeier Wien。なかなかいい4つ星ホテルです。交通の便もよいホテルで、とっても快適です。レセプションでチェックインの順番を待ちます。
今日は午前中、何の予定もないので、朝寝坊を決め込みます。お掃除の人がノックをします。配偶者が今日はお掃除はいいわよとお断りしてくれて、ますます安心して朝寝坊。実は昨夜、早朝に来年のシフの来日公演(ブラームスの後期のピアノ独奏曲をまとめて演奏してくれます。聴き逃せません。)のチケットをネットで購入するためにいったん起き出したので、朝の10時過ぎまで眠り込んでしまいます。 いい加減に起きないと。今日はsaraiのブログを愛読してくれている方とランチをすることになっています。たまたま、ウィーンの日程が重なったため、お会いすることになりました。慌てて準備して、時間ギリギリに待ち合わせ場所に向かいます。もちろん、朝食抜きです。 今回、ウィーンで滞在しているホテルはウィーン・ミッテ駅そばのメルキュール・ビーダーマイアーMercure Grand Hotel Biedermeier Wienでお洒落な路地、ズーンホフSünnhofを入ったところにあります。路地はなぜか色とりどりの雨傘で飾られています。
これにコーヒーを付けても12ユーロ。ここで、コーヒーまでお願いしてもよいのですが、最近のカフェ・ムゼウムは経営も変わり、以前と様変わりしたので、早々に退去して、saraiのホームグラウンドのカフェ・ハイナーK.u.K. Café-Konditorei L. Heinerに移動して、お茶。話は尽きません。早速、定番のメニューを注文。いつも美味しいケーキと紅茶です。ザッハートルテは生クリームをつけてもらいます。