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saraiと配偶者のバースデー・ディナー

本日はsaraiの??歳の誕生日。配偶者も2週間後に同い年になります。二人のバースデーを祝して、今宵は豪華ディナーをいただくことにします。
実はsaraiの父親が亡くなった年齢にsaraiが達したことで、ひとつの達成感を感じています。

で、熟慮を重ねて、やはり、ここは横浜で一番の老舗ホテル、ホテルニューグランドのフレンチレストランを予約。ゴールデンウィーク中ですから、早めにテーブルを予約しました。

ホテルニューグランドは1927年(昭和2年)に開業したホテルで、創業95年。横浜という土地柄から、昭和20年8月から昭和27年6月までの約7年間は駐留米軍により全館接収され、米軍将校宿舎となっていました。
当初は地上5階の《本館》で営業していましたが、平成3年7月に新館【ニューグランドタワー】の新築完成しました。地上18階・地下5階の大きな建物が加わりました。
今日のディナーをいただくのもこのタワー館5階にあるパノラミックレストラン ル・ノルマンディです。

生憎の強い雨の中、山下公園前のバス停から通りを渡って、タワー館に駆け込みます。もちろん、このホテルで食事をいただいたことはありますが、本館にあるイタリアンレストランとカフェレストランだけです。タワー館の様子は分からないので、ホテルのスタッフの方にフレンチレストランはどこかと訊いて、エレベーターで5階に上がります。エレベーターを出ると、すぐ、フレンチレストランのル・ノルマンディです。予約しているsaraiの名前を告げると、早速、テーブルに案内されます。予約の際に記念のディナーなので、眺めのよい席をリクエストしておきました。リクエスト通り、窓際の山下公園、大桟橋、みなとみらい地区が展望できるテーブルです。残念ながら、雨空ですが、それでも大桟橋に停泊している大型クルーズ船が見えます。

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どうやら、郵船クルーズの飛鳥Ⅱのようです。飛鳥Ⅱは日本船籍最大のクルーズ客船で総トン数/50,444GT、乗客数/872名、客室数/436室という豪華クルーズ船です。

まずはドリンク。やはり、ここはシャンパンしかないでしょう。
シャンパーニュ・マンサール ブリュット プルミエ・クリュをいただくことにします。ここでシャンパンを捧げ持って、ソムリエの登場です。このシャンパンは黒葡萄を主体にしたもので、ホテルではここでしか、プルミエ・クリュはいただけないという貴重なものだそうです。

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早速、配偶者とハッピー・バースデーの乾杯。あっさりとした美味しいシャンパンです。
シャンパンを飲みながら、メニューの届くのを待ちますが、なかなか、来ませんね。立派なお皿を眺めるしかありません。

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配偶者が窓の外を眺めていて、船が動いていると言ってます。小型の湾内クルーズ船でしょうか。

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ようやく、メニューが届きます。この歳ではフルコースもお腹に辛いので、メインディッシュ1品のコース料理を選択します。saraiは和牛フィレ肉のグリルにグレードアップ。配偶者は本日の魚料理にします。
まずはパンが届きます。

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料理はまず、アミューズです。そら豆と魚介のテリーヌ。美味しくて、ぱくっといただきます。

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次いで、アントレは様々な食感の野菜盛り合わせオマールの瞬間ポワレ。ここでメインの食材のようなオマール海老が出るかという感じ。食感が美味しいですね。

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窓の外の景色に目を遣ると、飛鳥Ⅱに灯りが入り、とても綺麗です。

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その左手にはみなとみらいが見えますが、ここはまだ、暗いですね。

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次はホワイトアスパラガスのバヴァロワと冷製クリームスープ。

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上部がスープ、下部がバヴァロワの2層になっています。ホワイトアスパラガス、美味しいですね。今はドイツあたりはシュパーゲルの旬の季節。ヨーロッパを思いながら、いただきます。ちなみに1週間前にフランスに旅立った友人とZOOMミーティングをしていたら、早速、シュパーゲルをいただいたそうです。羨ましい。

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いよいよ、メインの登場。saraiは和牛フィレ肉のグリルマディラワインソース。食べるにつれて、フィレ肉の美味しさがしみ出してきます。

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配偶者は本日のお魚料理シェフスタイル。平目のグリルです。美味しかったそうです。

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夜の帳が下りてきて、飛鳥Ⅱが煌めいています。

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ここでホテルのサービスでハッピーバースデー。デザートのオレンジのティアン、グレープフルーツのソルベ添えにイチゴのローソク立て。どちらのお誕生日ですかと問われ、二人ともと答えるとスタッフの女性はちょっと困って、このお皿を2人の間に置いて、いったん立ち去ります。

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さすが、一流ホテル。すぐにもう一皿、同じハッピーバースデー仕様のデザート皿を持ってきてくれます。で、お決まりの写真サービス。お誕生日ディナーの記念写真をいただけました。saraiも配偶者もご機嫌んでニコニコ。

最後はコーヒーと小菓子。

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楽しく、豪華なバースデー・ディナーでした。

おまけ・・・ディナーに出かける前に、友人からサプライズのバースデープレゼントが送られてきました。彼とはウィーンの音楽の旅で知り合って、以来、ウィーンでのみ交際していました。が、コロナ禍で今は日本のコンサートでご一緒する機会が多く、会わない月はありません。彼はもちろん、ウィーン好きのsaraiの好みを熟知していますから、送ってきたプレゼントはこの木箱の中のものです。

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木箱を開けると、ウィーン1のお菓子工房、デーメルのザッハトルテ。ザッハトルテはカフェ・ザッハーのものもありますが、やはり、デーメルのものが一番美味しいというのがsaraiの結論です。

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久し振りにウィーンのケーキの味を楽しみましょう。持つべきは友です。



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テーマ : 西洋料理
ジャンル : グルメ

 

山の辺の道:大和川のほとり、仏教伝来の地は花盛り

2022年4月6日(水)@山の辺の道

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩きます。山の辺の道は古事記、日本書紀にも登場する“日本最古の道”と言われています。天理から桜井に続く山裾の道です。熊野古道のような山道ではないことを願いながら歩きます。
今回の山の辺の道のハイキングの出発点は大和川のほとり、仏教伝来の地のあたりです。大和川の堤の上は春爛漫。おりしも桜が満開です。上々のスタートになります。

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桜に青空は似合いますね。

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傍らの大和川の川面では鴨が遊んでいます。川面には散った桜の花びらが点々としています。

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近くの方たちがお花見を楽しんでいます。平和で長閑でいいですね。それでも河原でピクニックシートを広げているのはひと家族のみ。まあ、平日のお昼ですからね。

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大和川の堰があります。昔、このあたりに交易のための港があったあたりなのかな。

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桜のトンネルを抜けたところで振り返ります。素晴らしい桜並木です。

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ここに仏教伝来の地 碑が立っています。おりしも満開の桜に包まれて、極楽浄土の風情です。

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古代、この辺りには、「海石榴市(つばいち)」と呼ばれる、わが国最初の大きな市があったと言われています。山の辺の道を始め、いくつも古道が交差する陸の要衝だったようです。大和川の上流は初瀬川と呼ばれていて、その畔は摂津の難波津(なにわつ)からの舟運の終着地でもあり、賑わいをみせていたそうです。外国からの使節もここを訪問していました。『日本書紀』によると、欽明天皇13(552)年、百済(くだら)の聖明王の使者が、この地に釈迦仏の金銅像や経典を献上したという記述があります。日本に仏教が伝来したとされる起源とされています。また、聖徳太子による遣隋使の小野妹子が帰国したのもこの地とされています。隋からの使者である裴世清(はいせいせい)もここに降り立ったそうです。有に千年を超える歴史の地です。

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仏教伝来の地 碑の横には、万葉集の歌碑もあります。

 夕さらず 河蝦(かはず)鳴くなる 三輪川の清(さや)き瀬の音(と)を聞かくし良しも

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三輪川はこの先、山の辺の道の三輪の狭井神社境内に発し、大和川に注ぐ小さな川です。後で目にすることになります。


さあ、山の辺の道を歩き始めましょう。道標にしたがって、山の辺の道、つば市に向かいます。

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大和川の土手を下りて、山の辺の道に入りましょう。

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足の痛むsaraiもこのあたりではまだまだ元気ですが・・・この先は遠かった!



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ジャンル : 旅行

 

山の辺の道:海石榴市観音

2022年4月6日(水)@山の辺の道/2回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩きます。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、まずは海石榴市(つばいち)に向かいます。大和川の土手から下りていきます。

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このあたりの山の辺の道は単なる田舎道の風情ですね。

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道標にはこれから向かう三輪の大神神社の名があります。

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そして、別の道標にはすぐ先にある、海石榴市も書かれています。

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山の辺の道は野原の中の道です。

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すぐに海石榴市のあった集落に入っていきます。

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集落の中の道に入ります。このあたりは昔は栄えたのでしょうが、今は何も残っていません。残された鄙びた町並みがありますが、空き家が多そうです。文化遺産にでも指定されているのでしょうか。使い道を考えなくてはね。

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集落の中に海石榴市観音堂への道標があります。行ってみましょう。

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こんな錆びついた道標もありますね。

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観音堂はひっそりと路地の先に奥まっています。

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こちらが近頃建て替えられた観音堂です。

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観音堂の中を覗き込むとこんな感じ。綺麗に管理されています。

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観音堂の前庭には、可愛い石仏が並んでいます。

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海石榴市観音の案内板です。海石榴市は歌垣が有名で、万葉集にも登場します。saraiの亡き母は短歌の詠み人で、この海石榴市に興味を持っており、以前も一緒に訪れたことがあります。懐かしい思い出です。

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ここまでの山の辺の道の歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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そうそう、この集落の道の路傍にまるで拾ってくださいという感じで山の辺の道の案内パンフレットが落ちていました。この後、便利な道案内の資料になりました。まさに拾い物ですね。

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海石榴市観音から、また、山の辺の道に戻って、次は金屋の石仏をめざします。



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山の辺の道:金屋の石仏

2022年4月6日(水)@山の辺の道/3回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)を経て、金屋の石仏に向かっているところです。
山の辺の道は金屋の集落の中を抜けていきます。古い民家が建ち並んでいます。

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古民家のなかには、ギャラリーになっているものもありますが、開館している気配はありません。

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新しい民家が古民家と混在していますね。いずれにせよ、山の辺の道の雰囲気はありません。

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先ほど拾った山の辺の道の案内パンフレットが役に立つことを確認。うーん、拾い物です。

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分岐路に差し掛かると、路面に何かが書かれています。

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道案内の表示です。ここで曲がって、大神神社のほうに向かいます。

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もちろん、地上にも道案内があります。海石榴市から歩いて来て、ここで曲がって、金屋の石仏に向かいます。山の辺の道は実に親切な案内が充実しています。

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この先も金屋の民家の間の狭い路地が続きます。

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新しい立派なお宅もありますね。

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民家の間の狭い路地ですが、それでもこの道は山の辺の道ではあります(笑い)。

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やがて、道の傍らにせせらぎ(溝?)が流れます。山に近づいたのかな。

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ようやく、山際に至ります。おりしも満開の桜です。山の辺の道の雰囲気がそろそろという感じです。

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見事な桜です。金屋の石仏はすぐそこです。

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金屋の石仏の手前に喜多美術館があります。こういうところにありますが、西洋美術が展示してあるようです。

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金屋の石仏の収蔵庫です。

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中を覗き込むと、実に素晴らしい2体の石仏があります。

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案内板によると、右の石仏が釈迦、左が彌勒(みろく)と推定されるそうです。貞観時代から鎌倉時代の作です。古いものですね。

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ここまでの山の辺の道の歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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だんだん、山の辺の道らしくなってきます。この先は大神神社をめざします。



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山の辺の道:美しい古道を抜けて、平等寺へ

2022年4月6日(水)@山の辺の道/4回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏を経て、大神神社に向かっているところです。
山の辺の道はようやく山道になり、それらしい雰囲気を醸し出します。

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大きなお寺風の建物が見えますが、これは山の辺の道とは関係なく、天理教会のようです。

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磯城瑞籬宮(しきみづがきのみや)址の案内板があります。この金屋付近に崇神天皇の皇居であった磯城瑞籬宮があったと推定されています。古代の中心地だったんですね。

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磯城瑞籬宮址付近を歩いていきます。

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平等寺、大神神社への案内板があります。当面の目的地は平等寺です。

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舗装道路を過ぎて、未舗装の山道になります。山の辺の道って感じがします。

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山の辺の道(山邊道)の石標があります。

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よく写真で紹介されている山の辺の道の風景です。この風景を見たことで山の辺の道に来た目的のひとつは達成できました。

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竹林の横の道を抜けていきます。

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やがて、平等寺の石段下に出ます。石段の上には赤門が見えています。

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急な石段を登っていきます。

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赤門を抜けて、境内に入ります。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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平等寺は意外に立派なお寺で、ここで休息も兼ねて、しばらく、時を過ごします。



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山の辺の道:平等寺をうろうろ・・・あれっ

2022年4月6日(水)@山の辺の道/5回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏を経て、平等寺に来たところです。
三輪山平等寺は聖徳太子が大三輪寺を開いたのを創建とし、鎌倉時代初期に慶円上人を迎えて、平等寺と改称し、現在に至ります。聖徳太子ゆかりの寺とは歴史がありますね。
境内に入り、立派な本堂の前に立ちます。

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境内の右手には二重塔釈迦堂が立っています。こぶりですが、見栄えのする建物です。

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左手にも事務所の建物などが見えます。境内の桜も満開ですね。

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事務所受付の前には案内板があります。

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手水舎があります。

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手水の水がめは綺麗な彩の花が浮かべられています。

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山門、そして、その横に鐘楼堂があります。

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いったん、山門を出て、外からの風景を眺めます。こちらが正式な入口ですね。

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再び、境内に入ります。先ほど入ってきた赤門と二重塔釈迦堂です。

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稲荷社があります。

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赤門の屋根の上には素晴らしい鬼瓦。

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赤門から石段を下りて、先に進みましょう。

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平等寺川に沿って、狭い道が続いています。

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この道が山の辺の道だと信じて進みます。

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塀の上に二重塔が頭を出しています。

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あれっ、不動の滝の祠で行き止まりです。

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ここは行者の修行の場だったようです。

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すぐすごと来た道を引き返します。

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山門を出たところが山の辺の道でした。

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平等寺山門前から山の辺の道を再び歩き始めます。

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この先は三輪山をご神体とする大神神社をめざします。



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山の辺の道:日本最古の神社、大神神社

2022年4月6日(水)@山の辺の道/6回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺を経て、大神神社に向かっているところです。

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しばらく、山の辺の道は住宅地の間を抜けていきます。

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高台に出ると、眼下に奈良盆地が開け、遠く、葛城・金剛の連嶺も望まれます。

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やがて、成願稲荷神社の前に出ます。大神神社の末社として、歴史ある稲荷社です。

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もう、大神神社のすぐ近くですが、何故か、平等寺の大きな案内板があります。

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やがて、大神神社が見えてきます。

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大神神社の境内に入る小さな橋を渡ります。

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2本の柱の間に太い綱が渡してあります。

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この綱の下をくぐり抜けると境内です。

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神社の境内に入ります。一際大きい木が目を惹きます。巳の神杉(みのかみすぎ)です。三輪の大物主大神の化身の白蛇が棲むことから名付けられたご神木だそうです。

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大神神社は三輪山の中心をなす神社でご神体は三輪山。わが国で最も古い神社です。拝殿は寛文4年(1664)徳川家綱により再建されたものです。大神神社は三輪山をご神体とするために本殿がなく、拝殿を通して三輪山を拝む原初の神まつりの姿を留めています。もっとも、ここからはご神体の三輪山の姿は見通せませんね。

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最寄り駅の三輪駅から参道が続いているようで、大勢の人がお参りしてます。その参道からの参拝が正式なルートですね。

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参道からは高い石段を上ることになるために、何と参拝者用のエレベーターまであります。足の痛むsaraiはそのエレベーターで下に下りることにします。

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エレベーターに乗ったので、楽ちんで石段を下りずに済みました。痛む足には下り階段が一番つらいんです。ここからはまた、山の辺の道の散策を続けます。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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次は狭井神社をめざします。



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山の辺の道:大美和の杜の丘を埋め尽くす桜のあまりの美しさに絶句!!

2022年4月6日(水)@山の辺の道/7回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社を経て、狭井神社に向かっているところです。
山の辺の道を解説する案内看板が立っています。このように山の辺の道は歩く人に親切によく整備されています。

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このあたりは大神神社の参道のような雰囲気です。

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この道はくすり道と呼ばれています。しばらく歩くと、磐座神社(いわくらじんじゃ)があります。ここは通り過ぎます。

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狭井神社の少し手前に池があります。この池の奥に久延彦神社(くえひこじんじゃ)と大美和の杜展望台があるようです。ちょっと寄り道していきましょう。

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池の向こうに桜が見えてきます。

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久延彦神社の案内があります。この神社は智恵の神様。孫たちのために霊験新たかな鉛筆をもらってきましょう。

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神社の途中に小高い丘があります。展望台ですね。桜が満開のようです。これは丘に上ってみないといけませんね。

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丘を登っていくと、素晴らしい枝垂れ桜が満開です。

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膨大な桜の花の海の中に入っていきます。これは凄い!!

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丘全体が枝垂れ桜で彩られています。そして、まさに今日は満開です。

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どうです、この桜の見事さは・・・。

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丘の斜面に沿って、丘の頂上まで枝垂れ桜で埋め尽くされています。

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ここからは、大和三山や二上山などの素晴らしい眺望が楽しめる筈ですが、桜が邪魔しています。でも、この桜を切るわけにもいきませんね。悩ましいです。

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桜の隙間から大和三山を探します。

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うっ、満開の桜に圧倒されます。

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見たことのない美しさに、saraiは足の痛いことも忘れて、グルグル歩き回ってしまいます。

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saraiも配偶者も桜のあまりの美しさに我を忘れてしまいます。

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ともかく、ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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この世の天国を思わせる美の世界にしばらく浸るしかありません。



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山の辺の道:大美和の杜は桜!桜!桜!

2022年4月6日(水)@山の辺の道/8回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社を経て、狭井神社に向かう途中、大美和の杜展望台でありえないほど美しい枝垂れ桜の満開の海の中にいます。

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saraiも配偶者もこんなに美しい桜に遭遇するとは思っていなかったので、驚きと感動で一杯になって、幸せな気持ちで花を眺めています。

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展望台の案内板があります。本来ならば、葛城・金剛の連嶺の手前に大和三山が望める筈です。

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桜の隙間から大和三山を探します。何とか左に畝傍山、右に耳成山が見えます。天香久山はまったく桜に隠れています。

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このあたりが天香久山でしょうか。

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桜の花の下は大勢の花見客です。三輪駅でどっと降りた人たちがいましたが、今日の皆さんのお目当ては、展望台の枝垂れ桜だったんですね。

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頭上には満開の枝垂れ桜が広がっていて、空の視界が遮られるほどです。

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そろそろ、丘の上から下りましょう。

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満開の桜の中、下っていきます。

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献木の碑があります。枝垂れ桜以外にも、染井吉野、神代曙桜もあるんですね。

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丘の周りの周遊道を歩きます。ここも桜が真っ盛りです。

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丘の斜面を見上げると、枝垂れ桜が色濃く咲いています。

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丘を周り込んでいきます。

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やがて、桜の花の向こうに日本一の大鳥居が見えてきます。高さ32、2メートル、柱間23メートルの偉容を誇る、大神神社の大鳥居です。

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丘の頂上を振り返ると、桜が凄まじく咲き誇っています。これは凄いね!

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桜の中を久延彦神社に向かいます。



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レグルス・クァルテット、若き4人の圧倒的なリゲティとバルトーク@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2022.5.10

レグルス・クァルテットは初めて聴きましたが、またまた、大注目のカルテットです。カルテット・アマービレ、クァルテット・インテグラに続き、これからが期待できます。テクニックの冴えと豊かな音響でぐいぐいと攻めてきます。ハイドン、シューマン、バルトーク、リゲティとプログラムも凄い。自信満々ですね。
前半、ハイドンを豊かなアンサンブルできっちりと演奏。聴き応え十分で満足。古典的な美しさは表現しつつ、攻めるべきところは攻めるという盤石な演奏に破綻はありません。それにこのカルテットは音響的によく鳴ります。クァルテット・インテグラといい勝負です。
続くリゲティは凄まじい演奏で圧倒してきます。バルトーク的な緊張感で高揚し、リゲティらしい混沌の表現も見事です。以前聴いたクァルテット・インテグラのリゲティ(第2番)も素晴らしかったのですが、今日のリゲティも優るとも劣らないレベルの凄い演奏です。アルディッティ四重奏団の音響に迫る勢いです。そう言えば、9月には、このホールでアルディッティ四重奏団のリゲティ(第2番)も聴けるようですね。楽しみです。日本の若手と世界の最高レベル、比較して聴いてみましょう。ともあれ、今日のリゲティ、ある種の感動を覚えました。手に汗を握る力演にすっかり魅了されて、聴くsaraiも疲れ果てました。それにしてもリゲティの弦楽四重奏曲の素晴らしさをレグルス・クァルテット、そして、クァルテット・インテグラは教えてくれました。バルトークの6曲に続く傑作です。

後半はシューマンの弦楽四重奏曲 第3番。シューマンワールドにたっぷりと浸ることができました。これほどまでにシューマンを表現できるのは素晴らしいことです。ブラームスも聴いてみたくなります。あっ、シューベルトもね。濃厚なロマンの香りはどこまで表現できるのでしょうか。たっぷりとシューマンの世界を味わっているうちにジ・エンド。そう言えば、この曲では第1ヴァイオリンが吉江美桜から東條太河にチェンジ。エマーソン・カルテットみたいですね。テクニックと言い、リッチな音響と言い、エマーソン・カルテットを目指してもらいたいですね。

最後はバルトークの弦楽四重奏曲 第3番。リゲティが素晴らしかったので、大いに期待しましたが、期待を上回る演奏に興奮を禁じ得ませんでした。徹頭徹尾、高い緊張感を保った演奏にまたまた、圧倒されました。実演でこういう演奏を聴くのは素晴らしいことです。高潮しつつ、全曲が終わったときは息もできないほどの高揚感に浸っていました。バルトークの全曲演奏をいつか、聴かせてもらいたいものです。

日本の若手は凄いことになってきました。こういうものが聴ける時代になったんですね。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:レグルス・クァルテット
   吉江美桜vn   東條太河vn   山本 周va   矢部優典vc

   ハイドン:弦楽四重奏曲 第60番 Op.76-1
   リゲティ:弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」

   《休憩》

   シューマン:弦楽四重奏曲 第3番 Op.41-3
   バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番 Sz.85
   
   《アンコール》
    バッハ:コラール前奏曲(詳細な曲名は不明)

最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲 第60番 Op.76-1は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 1998年9月29-30日、1999年1月11日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

リンゼイ四重奏団のハイドン、すべて、いいです。


2曲目のリゲティの弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」は以下のCDを聴きました。

 ハーゲン・カルテット 1990年5月 スイス、ラ・ショー=ド=フォン、市民劇場 セッション録音
 
激しさも幽玄の美しさも秘めた演奏です。


3曲目のシューマンの弦楽四重奏曲 第3番は以下のCDを聴きました。

 ロータス・カルテット 2003年1月29-30日 リリスホール、横浜市 セッション録音
 
素晴らしい演奏です。シューマンを満喫しました。


4曲目のバルトークの弦楽四重奏曲 第3番は以下のCDを聴きました。

 ハンガリー弦楽四重奏団 1961年 セッション録音
 
熟成したバルトークです。お国ものの見事な演奏です。バルトークの弦楽四重奏曲は名演奏が目白押し。どれを聴いても満足できます。



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上原彩子はリストのロ短調ソナタでも魂の燃焼、デビュー20年の軌跡を実感@日経ホール 2022.5.11

天才、上原彩子のデビュー20周年記念のピアノリサイタル、2月のデビュー20周年記念のコンチェルト編に続くものです。あのラフマニノフとチャイコフスキーのコンチェルトは凄かった!! 今日の独奏はお得意のロシアものはムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」1曲に絞り、シューマンとリストというピアノの王道をいく作品を選んで勝負しました。その比類ない演奏を聴いて、彼女はこの20年間で如何にその才能に磨きをかけてきたか、しっかりと実感できました。彼女はこの間、もがき苦しみ、成長と挫折の過程を乗り越えてきたように思えます。saraiが15年間、聴き続けてきた率直な感想です。今日のシューマンとリスト、そして、アンコールで弾いたモーツァルトで彼女は鉄壁のピアニストに飛躍したことを確信しました。

さて、まずはシューマンです。最近聴いたクライスレリアーナが素晴らしかったので、期待して聴きます。幻想小曲集 Op.12はシューマンの他の作品に比べて、それほどコンサートでとりあげられない曲目ですが、あえて、記念リサイタルでこの曲を弾くのですから、相当の思いがあるのでしょう。第1曲の《夕べに》はそっと、そっと、思いを沈潜させて弾いていきます。夢見るシューマン・・・心惹かれる演奏です。その後の曲もシューマンらしく、曲想を大きく変えながら、見事に弾いていきます。シューマンの根幹にあるロマンをしっかりと表現して、無類の演奏です。シューマン好きのsaraiも納得の演奏。クライスレリアーナも素晴らしい演奏でしたが、さらにシューマンを磨き上げた演奏です。

次は大曲、リストのピアノ・ソナタ ロ短調。うーん、何とも素晴らしい演奏でした。これが聴衆の前で初めて弾いたとは信じられません(正確には広島で弾いたようですが・・・)。完璧なテクニックはもちろんですが、上原彩子らしい魂の燃焼を重ねた演奏には絶句するしかありません。重量感のある低音、輝きに満ちた高音。ピアノの響きの魅力をたっぷりと聴かせてくれた上に熱い音楽的高揚とくれば、これ以上のものはありません。凄まじいリストでした。

後半はお手の物のムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」。当たり前のように素晴らしい演奏。終曲の《キーウの大門》(キエフの大門ではありませんよ)の凄さには脱帽です。

アンコールのチャイコフスキーは心に沁み入る演奏。やはり、ロシアものは最高です。そして、鳴りやまぬ拍手に応えて、最後はモーツァルトのソナタ。素晴らしい演奏です。昔はあんなにモーツァルトが弾けなかったのに、今やモーツァルト弾きのような自在な演奏です。記念コンサートで一番得意のラフマニノフを封印したとは驚きでした。次は封印を解いて、ラフマニノフを聴かせてくださいね。


今日のプログラムは以下です。


 上原彩子デビュー20周年記念ピアノ・リサイタル

  ピアノ:上原彩子

  シューマン:幻想小曲集 Op.12
   1 夕べに、2 飛翔、3 なぜ、4 気まぐれ、5 夜に、6 寓話、7 夢のもつれ、8 歌の終わり

  リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S. 178 / R. 21

   《休憩》

  ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」

   《アンコール》
     チャイコフスキー:ロマンス へ短調 Op.5
     モーツァルト:ピアノソナタ ハ長調 K.330 から 第1楽章


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューマンの幻想小曲集を予習したCDは以下です。

 伊藤恵 シューマニアーナ1 1987年11月10-12日、鹿嶋勤労文化会館 セッション録音

伊藤恵のシューマン作品を網羅したシューマニアーナシリーズはほぼ20年かけて、全13枚のCDで完結しました。その冒頭を飾る記念碑的CDで、実に完成度の高い演奏を聴かせてくれます。


2曲目のリストのピアノ・ソナタ ロ短調を予習したCDは以下です。

 イリーナ・メジューエワ リスト作品集 2011年4月、6月、9月 新川文化ホール(富山県魚津市) セッション録音

メジューエワは唖然とするほど、繊細かつスケールの大きな演奏を聴かせてくれます。その響きの美しさは録音の素晴らしさも相俟って、凄い!


3曲目のムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」を予習したCDは以下です。

 イリーナ・メジューエワ りゅーとぴあライヴ2016 2016年12月3日、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館コンサートホール ライヴ録音

メジューエワらしいスケールの大きな力強さは並外れた演奏を聴かせてくれます。



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テーマ : クラシック
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       上原彩子,  

山の辺の道:大美和の杜~久延彦神社~狭井神社

2022年4月6日(水)@山の辺の道/9回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社を経て、狭井神社に向かう途中、大美和の杜展望台で美しい枝垂れ桜に感動しました。
丘の上から下りても、下から満開の桜を見上げます。見事な咲きっぷりですね。

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しばし、桜を見上げながら、この場を動けません。

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いったん、満開の桜を後に、久延彦神社に向かいます。

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まだ、桜を見上げながら、久延彦神社のほうに歩いていきます。

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久延彦神社は智恵の神様。孫たちの学力向上を祈ってきましょう。

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久延彦神社への石段を上っていきます。saraiは痛む足を我慢しながら、ひたすら歩きます。

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石段を上りきると、久延彦神社があります。こじんまりした神社です。

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ここは展望台にもなっています。桜の花に邪魔されずに奈良盆地を見渡すことができます。大神神社の大鳥居の先には大和三山の耳成山が見えています。

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ちょっと横に行くと、耳成山の左に畝傍山も見えます。天乃香久山は見えませんね。

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久延彦神社の社務所で孫の学力向上を祈って、お守りの鉛筆を購入しましょう。

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配偶者が孫たちの分だけ買おうとしているのを見て、saraiも分も追加してもらいます。saraiも老いたりとは言え、まだまだ、智恵を授かりたいですからね。配偶者は妙な顔をして、それでもsaraiの分を買ってくれます。さて、久延彦神社を後にします。

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竹林の道を抜けて、狭井神社に向かいます。

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再び、大美和の杜の桜が見えてきます。

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何度見ても美し過ぎる枝垂れ桜の群生です。

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足の痛さを忘れて歩きます。やがて、狭井神社の鳥居の前に到着。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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狭井神社にお参りしていきましょう。



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山の辺の道:カフェレストラン、花もりで一服

2022年4月6日(水)@山の辺の道/10回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社、大美和の杜の美しい枝垂れ桜、久延彦神社を経て、狭井神社に到着したところです。
鳥居を抜けると、境内には鎮女池があり、池に突き出した市杵島姫神社があります。

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境内を進むと、石段の上に拝殿が見えてきます。

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入母屋造り(檜皮葺)の拝殿です。この奥の階段上に春日造り本殿が西面して鎮座しています。狭井(さい)神社は、正式には狭井坐大神荒魂(さいにいますおおみわのあらみたま)神社とよばれ、大神神社の摂社です。三輪の神様の荒魂(あらみたま)をまつる神社です。

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この狭井神社は三輪山の登山口にもなっています。ここから片道1時間で登れるそうですが、今はコロナ禍のために入山禁止です。

ここを後にすると、一気に山の辺の道の感が増します。

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山道を歩きます。ウグイスがさかんに鳴いています。道の周りの柵は害獣侵入を防止するためのものだそうです。

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だんだん、山深くなっていきます。これぞ、山の辺の道ですね。

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山道のなかにポツンと一軒家があります。これは月山日本刀鍛錬道場です。日本刀を打つところですね。

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小さな渓流、狭井川が流れています。狭井神社を源流としています。

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このあたりは石畳の道になっています。行違う人は、しっかりハイキングスタイル。こんにちは~と挨拶しながら進みます。はるか古に思いを馳せます。

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山の辺の道に溶け込んだようなカフェレストラン、花もりがあります。さきほどからお茶したい心境だったので、ここを逃すわけにはいきません。

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中に入ると、可愛いカフェの建物がありますが、カウンター席しかありません。庭先にテーブルが並んでいるので、そこでお茶しましょう。

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鄙びたテーブルに数組のハイカーたちが座って、お茶を楽しんでいます。屋外で人も少ないので、飲食しても安心ですね。

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メニュ-は意外に充実しています。ドリンクセットでいただきましょう。

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saraiは苺シャーベット。2粒のイチゴも付いてきます。

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そのイチゴの下にたっぷりとシャーベットがあります。疲れた体には冷たくて甘いものが一番。

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配偶者はきなこのわらび餅で一服です。

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トロントロンのわらび餅にかけるきな粉は、その場でゴリゴリひいてくれます。香ばしく、かつ甘い香りがします。粗びきのきな粉はざらざらした感じで、初体験の美味しさです。たっぷりと蜜をかけて、いただきます。

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庭に白い木肌の巨木があります。何でしょう。モクレンのような花が少し残っていますが、あまりに大きいですね。

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お店のかたに伺うと、やはり、モクレン。この巨木がモクレンとは驚きます。この辺りでは最古のモクレンの木だと自慢のようです。ここまで大きくなるには、長い年月が流れていますね。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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このカフェで英気を養ったところでまた、山の辺の道を歩きます。



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ジョナサン・ノットが振ると、東響は音楽の高みに飛翔@東京オペラシティコンサートホール 2022.5.14

やはり、ノットが振ると、東響は数段のレベルアップ。ほぼ半年ぶりに聴くコンビですが、その素晴らしさに酔ってしまいます。最高に素晴らしかったのは冒頭に演奏したドビュッシーの牧神の午後への前奏曲。以前聴いたロト&レ・シエクルも素晴らしかったですが、今日のノット&東響の演奏に軍配が上がります。実に繊細で詩的な表現に耽溺してしまいます。時として退屈になる曲ですが、今日は終始、その魅力に溺れてしまいました。木管も素晴らしく、特にオーボエの荒木奏美の見事な演奏にほれぼれ。弦楽アンサンブルはいつも以上に素晴らしい響きです。ノットの指揮はそんなに鼓舞する感じではありませんが、よほど入念にリハーサルをやったんでしょう。実に細部まで磨き上げられた演奏でした。ノットのフランス音楽がこんなに素晴らしいとは予想していなかったので、嬉しい驚きでした。
次のデュサパンのオルガンとオーケストラの為の二重奏曲「WAVES」はこれが日本初演。デュサパン自体、これまで聴いたのは弦楽四重奏曲を1曲だけ。何やら凄い演奏でしたが、感想を書くレベルにありません。東響の音響は素晴らしかったですし、ノットの指揮の的確さも分かったという程度です。

後半はブラームスの交響曲 第3番。オーソドックスできっちりした演奏が続きます。音の響きは次第に純化されていき、有名な第3楽章は美しい響きの演奏にうっとりします。第4楽章のティンパニの一撃の後、劇的に演奏が高潮していきます。ノットの指揮でオーケストラが有機的に一体化して、ゾーンに入ったような熱い演奏になります。これぞ、ブラームスという音楽が展開されていきます。忘我の境地で聴き入っているうちに曲は静かに閉じます。最後は素晴らしいブラームスになって、大いに感銘を覚えました。

今日は大きな拍手の中、突然、アンコール曲が始まります。驚きながら聴くと、どうやら、マーラーです。それも花の章。とびっきり美しい演奏です。ここでもオーボエの荒木奏美の見事な演奏にうっとり。最後は弦の消え入るような響きで素晴らしい終わり。それにしても、何故、マーラーのアンコールがあったんでしょう。謎です。


今日のプログラムは以下のとおりです。


  指揮:ジョナサン・ノット
  オルガン:大木麻理
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:小林壱成

  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  デュサパン:オルガンとオーケストラの為の二重奏曲「WAVES」(日本初演)

  《休憩》

  ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 Op.90
  
  《アンコール》
   マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」から、「花の章」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のドビュッシーの牧神の午後への前奏曲を予習したCDは以下です。

  フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル 2018年1月、フィルハーモニー・ド・パリ セッション録音

このコンビの演奏は来日公演でも聴いていますが、これはその半年前の録音だそうです。これ以上の演奏はないかもしれません。


2曲目のデュサパンのオルガンとオーケストラの為の二重奏曲「WAVES」は予習できず。初演して2年の作品ですからね。


3曲目のブラームスの交響曲 第3番を予習したCDは以下です。

  クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィル 1983年4月7日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール ライヴ録音

たまには聴いたことのない演奏を聴いてみようと思い、カール・シューリヒト指揮南西ドイツ放送交響楽団にするか、迷った挙句にこれを選択。ベストの演奏とは言いませんが、なかなかいい演奏でした。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       ジョナサン・ノット,  

ヤノフスキとバーエワの素晴らしいシューマンのヴァイオリン協奏曲 NHK交響楽団@東京芸術劇場 2022.5.15

指揮のマレク・ヤノフスキもヴァイオリンのアリョーナ・バーエワも、そして、シューマンのヴァイオリン協奏曲も実演で聴くのは初めてです。で、このシューマンのヴァイオリン協奏曲が素晴らしい演奏でした。ヤノフスキのドイツ的な厳格な指揮のもと、N響が素晴らしい響きの演奏。その伴奏に乗って、ヴァイオリンのアリョーナ・バーエワが真摯な演奏を繰り広げます。そして、何と言っても、このシューマンのヴァイオリン協奏曲がとてもいいんです。一般的なヴァイオリン協奏曲としては地味な音楽にも思えますが、シューマン好きにはたまらない魅力があります。シューマンの晩年の作品ですが、永遠のロマンと青年性に満ち溢れたシューマンの音楽、そのものです。それを演奏者たちは実に爽やかに表現していきます。内に秘められている筈の狂気など、いい意味で微塵も感じさせない素直な表現にも好感を持てます。繰り返しの多い冗長性さえもシューマンぽくて、むしろ、魅力に感じさせてくれます。こういう素晴らしい音楽をこれまで聴かなかったのも不思議ですが、生きているうちに聴けて、それだけで今日は感謝の気持ちで一杯です。

休憩後、後半はシューベルトの大傑作、交響曲 第8番 「ザ・グレート」です。今やドイツの重鎮であるヤノフスキは真正面からオーソドックスに、この壮大な作品を演奏していきます。素晴らしい音楽を楽譜に書いてあるままに表現していけば、そこには感動が生まれます。ベートーヴェンの交響曲の後に書かれたこの曲の計り知れない価値を感じつつ、その後に続くシューマンの交響曲、さらにはブラームスの交響曲までも感じながら、深い思いにかられながら聴きます。第4楽章の祝祭的な主題を聴くと、音楽を聴く喜びで満たされます。きっと、シューマンもそれを感じながら、交響曲を書いたんだろうなという妙な感慨にとらわれます。細かいことをどうこう言う必要のない素晴らしい演奏でした。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:マレク・ヤノフスキ
  ヴァイオリン:アリョーナ・バーエワ
  管弦楽:NHK交響楽団 コンサートマスター:白井圭

  シューマン:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
   《アンコール》バツェヴィチ:ポーランド奇想曲

   《休憩》

  シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D. 944「ザ・グレート」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューマンのヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

  イザベル・ファウスト(1704年製ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティー」)、パブロ・エラス=カサド指揮フライブルク・バロック・オーケストラ 2014年5月、8月、9月 ベルリン、テルデックス・スタジオ セッション録音

ガット弦の弓のヴァイオリンでファウストは弾いているようですが、あまり違和感はありません。シューマンを得意にするファウストらしい素晴らしい演奏です。


2曲目のシューベルトの交響曲 第8番 「ザ・グレート」を予習したCDは以下です。

  
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1951年12月、ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

実に雄大でロマンにあふれた圧倒的な名演です。ハイレゾの音質も素晴らしいです。



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山の辺の道:自然にあふれた木漏れ日の道を歩く

2022年4月6日(水)@山の辺の道/11回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社、大美和の杜の美しい枝垂れ桜、久延彦神社、狭井神社を経て、素敵なカフェ・レストランでお茶したところです。
英気を取り戻し、再び、山の辺の道を歩き始めます。次に目指すは檜原神社(ひばらじんじゃ)です。ほぼ1キロ先にあるようです。頑張って歩きましょう。

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道の傍らの丘の上には桜が咲いています。丘の上は貴船神社の参道のようです。

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山の辺の道にはきっちりと道標が立っています。これでは迷いませんね。

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山の辺の道らしい自然にあふれた山道に入っていきます。

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ハイキング気分で日本最古の道を歩いていきます。

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春めいた木漏れ日の道を気持ちよく歩きます。

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道標があります。この先に玄賓庵(げんぴあん)があるようです。三輪山麓に建つ真言宗醍醐派のお寺だそうです。

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山道を抜けると、平坦な石畳の道になります。

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道の傍らには小さな流れがあります。川と言うにはあまりに小さいですね。

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やがて、玄賓庵らしきものが見えてきます。道は分かれ道になっていて、左は行き止まり。もちろん、右側を進みます。

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道標があります。玄賓庵の先、300mほどで檜原神社とのこと。

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玄賓庵の門前に到着。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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玄賓庵の中をちょっと覗いていきましょう。



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山の辺の道:玄賓庵から檜原神社へ古の道の素晴らしい風景

2022年4月6日(水)@山の辺の道/12回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社、大美和の杜の美しい枝垂れ桜、久延彦神社、狭井神社、素敵なカフェ・レストランを経て、玄賓庵(げんぴあん)に着いたところです。
何か由緒ありげな門ですね。玄賓庵は平安時代の高僧・玄賓僧都(げんぴんそうず)が修業した場所といわれ、現在の地には明治初年の廃仏毀釈で遷されたそうです。

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玄賓庵は特に入場料などはありませんが、ささやかな志納で入ります。中に入ると、石垣の向こうに満開の桜が咲いています。

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お庭にはささやかな祠もあります。八大龍王です。

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お庭に関守石があります。関守石は茶庭の飛び石の岐路に据えた石で蕨縄わらびなわまたは棕櫚縄しゅろなわで十文字に結わえてあります。通り抜けを禁ずる意を示すものです。ここには、砂紋を崩さないでという看板が立っています。

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ん?砂紋って思いながら、周り込んでみると、このように砂に模様が描かれています。この砂紋を守るための関守石なんですね。

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弘法大師像が満開の桜に包まれています。素晴らしい風景です。

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十三重塔がありますが、その前に鳥居があります。これも明治初期の神仏混交の一つでしょうか。

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鄙びたというか、飾らぬお庭が印象的です。

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玄賓庵の説明板があります。ここは謡曲で有名な「三輪」の舞台です。玄賓と女性に化けた三輪明神の交流がその謡曲で語られます。

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玄賓庵を出て、山の辺の道に戻ります。

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古を思わせる山の辺の道の風景の中を歩きます。

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やがて、檜原神社(ひばらじんじゃ)に到着。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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当初の配偶者の予定では、ここが終点。が、悩ましいのは、この神社は三輪駅と巻向駅のどちらへも歩いて30分とのこと。タクシーも呼べそうにもない山の中。さあ、これから、どうしましょう。



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山の辺の道:檜原神社、さあ、この先はどうする?

2022年4月6日(水)@山の辺の道/13回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社、大美和の杜の美しい枝垂れ桜、久延彦神社、狭井神社、素敵なカフェ・レストラン、玄賓庵を経て、檜原神社に着いたところです。
早速、神社の境内に入ります。やたらに樹木だけが目立ちます。

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それもその筈、この神社には拝殿も本殿もなく、三ツ鳥居(三輪鳥居)を通して御神座があるだけです。

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この檜原神社は大神神社の摂社のひとつで、三輪山中にある磐座をご神体としています。先ほどは境内に横から入りましたが、参道はこちらです。2本の柱の間に綱を張った鳥居がよい雰囲気です。

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境内に二上山の案内がありますが、ここからは見えませんね。

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目を凝らすと、遠くにラクダのようなこぶが二つの山が見えます。あれが二上山?

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鳥居の前に立ちます。参道の先に二上山らしきものが見えています。

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鳥居を抜けて、参道に出ます。道案内の標識があります。この先、景行天皇陵まで3.1kmです。

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当初の配偶者の予定では、この檜原神社が終点。が、悩ましいのは、この神社は三輪駅と巻向駅のどちらへも歩いて30分とのこと。タクシーも呼べそうにもない山の中。さあ、これから、どうしましょう。
ここでsaraiが決心。三輪素麺の製造販売、そして、食事ができるお店があるという巻向(まきむく)に向かいます。長い行程を歩いた、ご褒美の三輪素麺に魅かれたんです。もろ、餌につられてという感じです。この先特に見どころはありませんが、三輪素麵を本場でいただけるなら、それで構いません。
この近くには井寺池があるという看板があります。往復10分とは書いてありますが、saraiの足にはもう、そんな余力はありません。パスしましょう。

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また、山の辺の道を歩き始めます。こんなところにもあんなところにもと咲き誇る桜が心の慰めです。ただし、絶対に道は間違えられません。もう足は限界ですからね。

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ひたすら、修行の道を歩き続けます。

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集落を見下ろす高台の道に出ます。

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また、道案内の看板があります。傾向天皇陵まで、3.0km。えっ、まだ、さっきから100mしか進んでいないの!

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満開の桜を愛でながら、足の痛さを忘れて歩きます。

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分かれ道までやってきました。ここで道を間違えたら大変。道案内の標識をしっかりと確認して、左に大きく折れて進みましょう。

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ちょっと進むと、万葉集の歌碑があります。山の辺の道にはこういう歌碑が多く立っています。これは柿本人麻呂の歌った巻向の歌です。古い歴史を感じます。

 巻向の 山辺とよみて 行く水の みなあわの如し 世の人われは

人麻呂は巻向を歌ったものが多いそうです。そのわけは、愛する妻が巻向の山麓に住んでいたからだそうです。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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巻向駅はまだまだ、遠いですね。一心に歩きます。



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山の辺の道:巻向駅に向かって、ひたすら歩く

2022年4月6日(水)@山の辺の道/14回目

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社、大美和の杜の美しい枝垂れ桜、久延彦神社、狭井神社、素敵なカフェ・レストラン、玄賓庵、檜原神社を経て、巻向駅に向かっているところです。
まだ、山の辺の道を歩いています。道を間違えないように慎重に道標をチェックします。ここで横道に入ります。とりあえず、景行天皇陵のほうに向かいます。

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道脇には水路が流れ、緑にあふれる美しい道が続きます。

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おっと、ここで右の道に入ります。集落内の道から山際の道になりそうです。

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どんどん山道になります。

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そこかしこに満開の桜が咲き、目を楽しませてくれます。

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案内板に従って、景行天皇陵に向かって歩きます。

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人気の高い相撲神社の案内板があります。saraiは足が痛くて、そこに寄っていく余裕はありません。パスします。

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道には山の辺の道のプレートが埋め込まれています。行き届いた道案内ですね。

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万葉の楽園という看板があります。珍しい山野草があるらしいのですが、今はめぼしいものは見当たりません。

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道案内の道標があります。巻向駅が1kmです。ここで景行天皇陵への道を外れて、巻向駅に向かいましょう。

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見渡すと、御陵、あるいは古墳らしきものが見えます。

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巻向駅に向かいますが、その道沿いにも古墳のような丘が見えます。

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道沿いにあったのは古墳でした。珠城山古墳群です。珠城山古墳群は東から1・2・3号の3基の前方後円墳で構成された古墳時代後期の古墳群です。2号墳のの規模は全長約90m、後円部径約45mです。

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古墳の先には、垂仁天皇纒向珠城宮(まきむくたまきのみや)跡があります。

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垂仁天皇の営んだ宮があったと伝承されています。今は石碑が立つのみです。

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ひたすら歩いた結果、ようやく、バス道路に出てきました。国道169号線です。三輪素麺のお店を探しましょう。

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ここまでの山の辺の道を歩いたルートを地図でチェックしておきましょう。

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美味しい三輪素麺を地元で首尾よく食べられるかな・・・。



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メルニコフ、究極のモーツァルト 躍動するルイージのベートーヴェン NHK交響楽団@東京芸術劇場 2022.5.20

今日から、怒涛の15日間連続コンサートです。さすがにこれはsaraiにとっても初体験。しかも明日はオペラとオーケストラコンサートのダブル。しばらく、目の回る忙しさになります。

今日はまず、5日前に引き続いてのN響のコンサート。指揮はヤノフスキからルイージに変わります。指揮陣も豪華ですね。今日のお目当てはピアノのアレクサンドル・メルニコフが弾くモーツァルトのピアノ協奏曲 第20番。
メルニコフを聴いたのはイザベル・ファウストとのデュオの時だけですが、そのピアノは注目に値するものでした。で、今日は彼のモーツァルトを聴いてみることにしました。
期待以上の素晴らしい、いや、凄い演奏でした。まず、切れのよいタッチがとてもいいんです。そして、音の響きのピュアーな美しさ。さらに即興的な雰囲気の遊びのあるピアニズム。これなら、モーツァルトのピアノ協奏曲のどの曲だって、完璧に弾きこなせそうです。ともかく、メルニコフの心地よいピアノのサウンドにうっとりと聴き入ります。第2楽章も美しい演奏に魅了されます。第3楽章もさらに楽興が高まります。最近、日本人ピアニストの素晴らしいモーツァルトを聴いてきましたが、メルニコフはさらにその上をいっています。まあ、音楽性で言えば、比較は難しく、それぞれの美点はありますけどね。
ルイージ指揮のN響も美しいモーツァルトを聴かせてくれて、見事なサポートでした。
アンコールの幻想曲ニ短調はあっけにとられるような凄い演奏。自由闊達で曲の本質に迫るような超名演。そもそもsaraiの大好きな曲なので、曲が始まると心の中でおおーっと叫んでしまいます。デモーニッシュさも十分に表現されて、モーツァルトがいかに凄い音楽を創造したのかを感じさせてくれる究極の演奏でした。そう言えば、今日の開演前に室内楽の演奏のサービスがありましたが、それがモーツァルトの最高傑作のひとつ、クラリネット五重奏曲でした。それもモーツァルトの天才ぶりを感じさせてくれました。本編中のピアノ協奏曲 第20番、歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲、今日はモーツァルトの最高傑作のオンパレードでした。

休憩後、後半はベートーヴェンの交響曲 第8番。地味な存在の作品ですが、今日は指揮台の上で躍動するルイージの熱演もあり、N響が素晴らしい演奏を聴かせてくれました。指揮者コールがあってもおかしくなかった演奏でしたが、曲が地味過ぎでしたね。でも、天才ベートーヴェンの傑作のひとつだとは思うんですけどね。実際、予習で聴いたフルトヴェングラーの演奏は神がかっていました。

とてもよいコンサートでした。満足して家路につきました。

今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ファビオ・ルイージ
  ピアノ:アレクサンドル・メルニコフ
  管弦楽:NHK交響楽団 コンサートマスター:篠崎史紀

  モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
  モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466
   《アンコール》モーツァルト:幻想曲 ニ短調 K.397/385g(未完の最後の10小節抜きの演奏)
  ベートーヴェン:交響曲 第8番 ヘ長調 Op.93


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲を予習したCDは以下です。

  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル 1953年7月27日、フェルゼンライトシューレ ザルツブルク音楽祭 ライヴ録音

1953年のザルツブルク音楽祭の全曲盤の冒頭の序曲のみを聴きました。したがって、演奏会用の序曲終結部はありません。フルトヴェングラーは1950年・1953年・1954年の3シーズン、ザルツブルク音楽祭でこのオペラを手がけていますが、まあ、凄いとしか言えません。


2曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲 第20番を予習したCDは以下です。
  
  イヴォンヌ・ルフェビュール、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1954年5月15日、ルガーノ ライヴ録音

普段はクララ・ハスキルの色んな録音を聴くだけですが、たまには別の演奏を聴いてみます。ここでもフルトヴェングラーの凄い演奏が聴けます。イヴォンヌ・ルフェビュール嬢は巨匠に臆せずに力強い演奏を聴かせてくれます。ハスキルとは別の曲を聴く思いです。


3曲目のベートーヴェンの交響曲 第8番を予習したCDは以下です。
  
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1953年4月14日、ベルリン、ティタニアパラスト ライヴ録音

結局、すべて、フルトヴェングラーの録音で予習してしまいました。さすが、フルトヴェングラーのベートーヴェンは何とも素晴らしい。



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カウンターテノール、ローレンス・ザッゾの素晴らしいオルフェオと鈴木優人の見事な指揮 《オルフェオとエウリディーチェ》@新国立劇場 2022.5.21

15日連続コンサートの2日目はダブルヘッダー。まずはオペラ。新国立劇場初のバロックオペラ、《オルフェオとエウリディーチェ》を見ます。

グルックの改革オペラと言われ、過剰な装飾を排した音楽になっています。全編、歌手は3人だけで、とりわけ、オルフェオが歌いっぱなしです。今回はカウンターテノールのローレンス・ザッゾが素晴らしい歌唱を聴かせてくれました。終始、安定した美声を聴かせてくれましたが、とりわけ、第3幕、再度死んでしまったエウリディーチェに対して、悲嘆にくれながら歌う「エウリディーチェなしにどうすればいいのか?」のアリアはしみじみとした絶唱で、涙を誘います。このまま、悲しみのうちに終われば、このオペラももっと評価が上がるでしょうが、その後、エウリディーチェが再度生き返り、ハッピーエンド。誰しも鼻白みますね。しかし、【エウリディーチェ】役のヴァルダ・ウィルソンは舞台映えのする容姿と美しい声のソプラノなので、甘々のハッピーエンドも許しましょう。3人目の歌手は【アモーレ】役の三宅理恵。彼女の美しい声を期待しましたが、今日は不発に終わりました。これだけが残念です。いつもは綺麗な声で好きな歌手なのですが・・・。
鈴木優人指揮の東フィルはまるでバロックアンサンブルのような感じの好演。期待以上の演奏でした。今後のバロック公演、期待できそうです。次のバロックオペラは《ジュリオ・チェーザレ》ですね。
新国立劇場合唱団の合唱は今日も見事でした。欲を言えば、バロックにしては歌い過ぎの感もありましたが、それほど美しい合唱だったということです。【合唱指揮】は冨平恭平でしたが、実はこの日、次のコンサートの東響定期公演の東響コーラスの【合唱指揮】も彼でした。結局、彼もsaraiと一緒にサントリーホールに移動したんですね。

公演全体の印象は舞台がとても美しかったことです。シンプルな構成の舞台ですが、映像も多用して、色彩美にもあふれた空間になっていました。ダンスシーンもほどほどの踊りで音楽にマッチしていました。音楽最優先の演出は好感が持てました。総合的に静謐な雰囲気のオペラに仕上がっており、非常に楽しめました。

そうそう、今回の公演はウィーン版でイタリア語上演でしたが、しっかり、パリ版も組み込んでいて、ちゃんと精霊の踊りも入っていました。押さえるべきところはちゃんと押さえた公演で大満足です。


今日のキャストは以下です。

  クリストフ・ヴィリバルト・グルック オルフェオとエウリディーチェ

【指 揮】鈴木優人
  【演出・振付・美術・衣裳・照明】勅使川原三郎
  【アーティスティックコラボレーター】佐東利穂子
  【舞台監督】髙橋尚史
  【合唱指揮】冨平恭平
  【合 唱】新国立劇場合唱団
  【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

【エウリディーチェ】ヴァルダ・ウィルソン
  【オルフェオ】ローレンス・ザッゾ
  【アモーレ】三宅理恵
  【ダンス】佐東利穂子、アレクサンドル・リアブコ、高橋慈生、佐藤静佳

最後に予習について、まとめておきます。

以下のヴィデオを見ました。

 1762年ウィーン版全曲(映画版)
  オルフェオ:ベジュン・メータ(カウンターテノール)
  エウリディーチェ:エヴァ・リーバウ(ソプラノ)
  愛の神:レグラ・ミューレマン(ソプラノ)
  コレギウム・ヴォカーレ1704
  コレギウム1704
  ヴァーツラフ・ルクス(指揮)

  演出:オンドレイ・ハヴェルカ
  装置:ズデニェク・フレミング
  収録場所:チェスキー・クルムロフ城、バロック劇場

チェスキー・クルムロフ城、バロック劇場で収録された素晴らしい雰囲気の映像です。オルフェオ役のCTのベジュン・メータ、いいですね。エウリディーチェ役のエヴァ・リーバウも清楚でいいです。完全なウィーン版なので、パリ版で追加された精霊の踊りがないのがちょっと残念です。



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凄いとしか形容できないウォルトンのベルシャザールの饗宴 ジョナサン・ノット&東京交響楽団@サントリーホール 2022.5.21

15日連続コンサートの2日目はダブルヘッダー。新国のオペラに続いて、サントリーホールに移動して、ジョナサン・ノット&東京交響楽団の期待のコンサート。疲れますね。なお、今日一つ目のオペラの記事は以下のリンクをクリックして読んでください。ここでは2つ目のコンサートの記事を書きます。

https://sarai2551.blog.fc2.com/blog-entry-4366.html

しかし、これが凄かった!! 大オーケストラ、大合唱団を駆使してのジョナサン・ノット渾身の指揮で日本では滅多に聴けないウォルトンのベルシャザールの饗宴です。今年の目玉公演のひとつですね。演奏時間は30分ほどですが、サントリーホールのステージ後方の客席3面に配置した東響コーラスの大合唱団がコロナのうっぷんを晴らすような壮大な合唱を聴かせてくれます。大編成の東響のオーケストラと2組のバンダ(トランペット3、トロンボーン3、チューバ1)と大合唱団をジョナサン・ノットが八面六臂の活躍で見事にドライブ。その大音響は凄いとしか言えません。ただただ、圧倒されました。音楽的な迫力も凄く、ひれ伏して聴き入るのみでした。CDでの予習も何の役にも立ちません。こんな凄い音響が再現できるオーディオなんてありっこないですからね。バリトンのジェームズ・アトキンソンはその恵まれた体格にものいわせて、強烈な歌唱。日本人歌手には絶対真似できないでしょう。東響コーラスの指揮は冨平恭平。さっき、新国のオペラの合唱指揮で聴いたばかり。大活躍ですね。
音楽はユダヤ人を強制的にバビロニアへ連行したバビロン捕囚、旧約聖書のバビロニア王ベルシャザールの謳歌した享楽と繁栄、そして、神の裁きによるバビロニアの崩壊とユダヤ人の解放が実にダイナミックに表現されています。それをジョナサン・ノットがこれまで積み上げてきたものを一挙に駆使して、究極の音楽に盛り上げました。正直に言うと、saraiはその音圧に負けて、ほとんど、音楽を理解するレベルに達しませんでした。まあ、そんなこともあってもいいでしょう。ただただ、凄かったのですからね。終演後の会場の盛り上がりは凄いものでした。本来なら、ブラボーの嵐だったでしょう。

前半のプログラムも素晴らしかったんです。最初のR.シュトラウスのドン・ファンは冒頭から、ジョナサン・ノットの自在な指揮に東響のメンバーがぴったりと反応して、実に有機的な演奏を繰り広げます。高度なレベルのオーケストラのアンサンブルに高揚していきます。この1曲だけでも、十分に今日のコンサートは満足でした。ところで今日もオーボエの荒木奏美の演奏にうっとりと聴き惚れます。オーボエはオーケストラの肝ですね。
続くショスタコーヴィチのピアノ協奏曲 第1番はペーター・ヤブロンスキーの豪快なピアノに聴き惚れました。そう言えば、彼のピアノは初聴きかもしれません。ノリのよいリズム感の演奏、強烈なタッチのピアノの響きは圧倒的です。東響の弦楽アンサンブルも最高の演奏です。ショスタコーヴィチの若き日の新古典主義的なノリのよい音楽、そして、軽いユーモアを100パーセント、表現した見事な演奏でした。
ところで、ヤブロンスキーのアンコール曲、ポーランドの女流作曲家グラジナ・バツェヴィチの作品です。1週間ほど前にヴァイオリンのバーエワがアンコール曲に弾いたポーランド奇想曲もグラジナ・バツェヴィチの作品でした。最近、流行っているのでしょうか。saraiは初めて、この作曲家の名前を知ったばかりです。

やはり、ジョナサン・ノットと東響のコンビは素晴らしい! 次は7月にマーラーの交響曲第5番です。楽しみです。11月のサロメ(演奏会形式)はもっと楽しみです。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ジョナサン・ノット
  ピアノ:ペーター・ヤブロンスキー
  トランペット:澤田真人(東京交響楽団首席奏者)
  バリトン:ジェームズ・アトキンソン
  合唱:東響コーラス(合唱指揮:冨平恭平)
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  R.シュトラウス:ドン・ファン Op.20
  ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲 第1番 ハ短調 Op.35
  《アンコール》グラジナ・バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ第2番 第3楽章トッカータ

  《休憩》

  ウォルトン:ベルシャザールの饗宴


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のR.シュトラウスのドン・ファンを予習したCDは以下です。

  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィル 1954年3月2日 ウィーン、ムジークフェラインザール セッション録音

このドン・ファンが大変な名作であることをまざまざと実感させてくれる凄い演奏です。音質も素晴らしいです。


2曲目のショスタコーヴィチのピアノ協奏曲 第1番を予習したCDは以下です。

  アンナ・ヴィニツカヤ(ピアノと指揮)、トビアス・ヴィルナー(トランペット)、クレメラータ・バルティカ 2014年 ドイツ、ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学ホール ライヴ録音

ヴィニツカヤの豪快で繊細さも兼ね備えた素晴らしい演奏です。


3曲目のウォルトンのベルシャザールの饗宴を予習したCDは以下です。

  サー・コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団、ピーター・コールマン=ライト(Br)、ロンドン交響合唱団 2008年9月28&30日 ロンドン、バービカンホール ライヴ録音

初演したロンドン交響楽団の演奏。指揮はイギリス音楽のスペシャリストのサー・コリン・デイヴィス。悪かろう筈がありません。合唱がとりわけ、素晴らしいです。



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       ジョナサン・ノット,  

素晴らしい昇天祭オラトリオ:バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティコンサートホール 2022.5.22

15日連続コンサートの3日目です。まだまだ始まったばかりです。

今日もバッハ・コレギウム・ジャパンは見事なバッハを堪能させてくれました。カンタータ全集の録音という金字塔を打ち立てた彼らのカンタータ演奏の一端を味わわせてもらいました。さすがのレベルの高さ。今日はコロナ禍とは無関係に全員、日本人のメンバーですが、みな実力があります。まったく隙のない演奏でカンタータの経験の少ないsaraiにもその演奏の素晴らしさが分かります。前半は比較的短いカンタータ第37番《信じて洗礼(バプテスマ)を受ける者》とカンタータ第87番《今までは、あなたがたは私の名によっては何も願わなかった》も、合唱、独唱、重唱、すべてが素晴らしいです。もちろん、名人揃いの管弦楽も素晴らしいです。若松夏美のオブリガートヴァイオリンの見事さにも魅了されます。なお、この独奏ヴァイオリンの譜面は失われているそうで、鈴木優人の復元譜による演奏だとのこと。ほかでは聴けない貴重な演奏ですが、まるでバッハが書いたかの如きオブリガートヴァイオリンでした(BWV37の第2曲)。 ソプラノの松井亜希とアルトの久保法之の2重唱はまことに美しい歌唱でうっとりしました(BWV37の第3曲)。合唱ではいつものように素晴らしいコラールに心が洗われる思いになりました。

後半は今日の一番の聴きもの、昇天祭オラトリオ《神を讃えよ、その諸々の国において》BWV 11です。現在残っているバッハのオラトリオは3曲のみで、今日の昇天祭オラトリオ以外は、クリスマスオラトリオ、復活祭オラトリオだけだそうです。全部で9つの楽章からなります。まず、冒頭合唱はトランペット3本とティンパニが加わる華やかなもので、BCJの合唱と管弦楽の素晴らしさを満喫します。第2曲では、テノールの櫻田 亮が福音史家として、最高の歌唱を聴かせてくれます。第3曲はバスの加耒 徹がフラウト・トラヴェルソ(菅きよみ、前田りり子)の美しい伴奏で見事な歌唱を聴かせてくれます。第4曲はヴァイオリン群の演奏とアルトの久保法之が有名な旋律を奏でます。このオラトリオの一番の聴きものです。後に《ミサ曲ロ短調》BWV232のアニュスデイに転用された音楽です。ヴァイオリンの美しい演奏、そして、アルトの久保法之が最高の歌唱で魅了してくれました。第5曲はまた、福音史家。第6曲はとても美しいコラールで心が癒されます。第7曲は3つのレシタティーボ。第8曲はソプラノの松井亜希が器楽伴奏で美しいアリアを歌います。第9曲はコラール合唱。再び、トランペット、ティンパニが加わり、圧巻の終曲です。

指揮の鈴木雅明が見事であったことは言うまでもありません。また、冒頭では、豪快なオルガン独奏、プレリュードとフーガ イ短調 BWV 543も聴かせてくれました。このホールのパイプオルガンは実によく響き、感銘を覚えます。鈴木雅明のバッハのオルガンコンサートを聴いてみたいものです。
BCJの次の公演はハイドンの天地創造。楽しみですね。


今日のプログラムは以下です。

  初夏のカンタータ〜昇天祭オラトリオ〜

  指揮:鈴木雅明
  ソプラノ:松井亜希
  アルト:久保法之
  テノール:櫻田 亮
  バス:加耒 徹
  オルガン:鈴木雅明*
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


  J. S. バッハ:
  プレリュードとフーガ イ短調 BWV 543
  カンタータ第37番《信じて洗礼(バプテスマ)を受ける者》BWV 37
  カンタータ第87番《今までは、あなたがたは私の名によっては何も願わなかった》BWV 87

 《休憩》

  昇天祭オラトリオ《神を讃えよ、その諸々の国において》BWV 11


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のプレリュードとフーガ イ短調 BWV 543は以下のCDを聴きました。

 トン・コープマン 1986年2月、マーススライスの大教会、オランダ セッション録音

曲の性格もあるかもしれませんが、実に豪快な演奏です。


2曲目のカンタータ第37番は以下のCDを聴きました。

 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン 2001年6月、7月 セッション録音
  野々下由香里(ソプラノ)
  ロビン・ブレイズ(カウンターテノール)
  櫻田 亮(テノール)
  ステファン・マクラウド(バス)

我が国の団体による貴重なカンタータ全集の一枚です。


3曲目のカンタータ第87番は以下のCDを聴きました。

 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン 2006年 セッション録音
  野々下由香里(ソプラノ)
  ロビン・ブレイズ(カウンターテノール)
  櫻田 亮(テノール)
  ペーター・コーイ(バス)

同じく、我が国の団体による貴重なカンタータ全集の一枚です。


4曲目の昇天祭オラトリオは以下のCDを聴きました。

 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン 2004年5月、神戸松蔭女子学院大学チャペル セッション録音
  野々下由香里 (ソプラノ)
  パトリック・ファン・フーテム(カウンター・テナー)
  ヤン・コボウ(テノール)
  浦野智行(バス)

これは素晴らしい演奏です。



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       アンジェラ・ヒューイット,  

上岡敏之&読売日本交響楽団が紡ぎ出したツェムリンスキーの幻想の世界@サントリーホール 2022.5.24

15日連続コンサートの5日目です。これで3分の1が終わります。

新日フィルの公演をキャンセルし続けた上岡敏之が今度は読響に約6年ぶりに復帰。今後は定期的に読響のステージに立つようです。どんな響きを読響から引き出すのか、注目です。今日の曲目は20世紀初頭のウィーンで創作された作品群で新ヴィーン学派を中心とするものがプログラムになっています。ありそうな組み合わせですが、多分、実際はあまりないプログラムです。いずれも音色、響きが演奏の決め手になるので、アンサンブルの素晴らしい読響がどのような響きを醸し出すのか、興味津々です。

まずは現在でも前衛性を失わないウェーベルンの6つの小品。ぎりぎりまでに切り詰めた音楽表現が特徴です。したがって、曲は極めて短いものですが、ぎゅっと凝縮した緊張感の高いものです。メロディーは形を失い、オーケストラの各楽器の音色や響きで音楽を“感じる”という風情です。上岡敏之の音楽表現はちょっとベルク風に感じますが、それはsaraiの思い過ごしのようです。何故ならば、次に演奏したベルクでは音楽がふくよかで音色もリッチでした。やはり、これはウェーベルン。ぎりぎりの緊張感の真剣勝負のような音色の連なりの音楽です。いつもの美音の読響とは異なる響きを上岡敏之は引き出していました。ちょっと力が入り過ぎのようにも感じましたが、超弱音の聴こえるかどうかがぎりぎりの音響など、とても意欲的な音作りが印象的な好演でした。

続くベルクの歌劇「ヴォツェック」から3つの断章はまさにミニオペラの風情で、ベルクの熱い音響が響きました。オーケストラの後ろに立ったソプラノの森谷真理は表現意欲に満ちた歌唱を聴かせてくれました。本来は前面に立って、圧倒的な歌唱を聴かせてほしいところですが、これもコロナ対策なんでしょう。仕方ありませんね。TOKYO FM 少年合唱団の6人の少年たちも見事に難曲をこなしてびっくりです。この調子でいつか、歌劇「ヴォツェック」をコンサート形式で聴かせてもらいたいものです。さわりだけ聴いた感じなのでもっと聴きたいですね。

休憩後、ツェムリンスキーの交響詩「人魚姫」です。これは上岡敏之&読響がファンタスティックな音響を織り上げて、ツェムリンスキーらしいロマンの世界を現出させました。とりわけ、各楽章の冒頭の美しい響きにうっとりさせられました。劇的に熱い表現は上岡敏之の指揮によるものが大きかったようです。やはり、読響のサウンドは美しいですね。これも次はツェムリンスキーの抒情交響曲を聴かせてもらいたいものです。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:上岡敏之 
  ソプラノ:森谷真理
  ボーイソプラノ:TOKYO FM 少年合唱団
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:長原 幸太

  ウェーベルン : 6つの小品 Op.6(1928年版)
  ベルク:歌劇「ヴォツェック」から3つの断章

   《休憩》

  ツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のウェーベルンの6つの小品は以下のCDを聴きました。

  ヘルベルト・ケーゲル指揮ライプツィヒ放送交響楽団 1977年10月26-29日 セッション録音

たいてい、ブーレーズの演奏を聴いていますが、ケーゲルもなかなかいいですね。


2曲目のベルクの歌劇「ヴォツェック」から3つの断章は以下のCDを聴きました。

 アレッサンドラ・マーク、ジュゼッペ・シノーポリ指揮シュターツカペレ・ドレスデン 1997年7月 ゼンパーオーパー、ドレスデン ライヴ録音
 
シノーポリが新ウィーン楽派の音楽を8枚のCDにまとめたライヴ録音は貴重な遺産になりました。シノーポリは2001年4月20日、ベルリン・ドイツ・オペラにおいて、歌劇「アイーダ」を指揮している最中に心筋梗塞で倒れ死去。いいものを残してくれました。


3曲目のツェムリンスキーの交響詩「人魚姫」は以下のCDを聴きました。

 ジェイムズ・コンロン指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 1996年 セッション録音
 
コンロンの十八番のツェムリンスキー。流石の演奏です。



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バッハの不滅のフーガ、アンジェラ・ヒューイット、感動の永遠の静寂 The Bach Odyssey 12@紀尾井ホール 2022.5.25

15日連続コンサートの6日目です。

5年前に始まった全12回の大企画、アンジェラ・ヒューイットが世界の大都市でバッハのすべての鍵盤音楽(オルガンを除く)を演奏するプロジェクトも東京では遂に今日で完結しました。
やはり、最後はバッハが晩年にかけて、フーガを集大成した大曲、フーガの技法でしめくくります。フリードリッヒ大王から与えられた主題をもとにフーガを極めた名曲、『音楽の捧げもの』では、フーガの展開がまだ、不十分として、自らのフーガの基本主題とした最後の大作、フーガの技法をバッハは作曲します。しかし、最後の第18曲は未完のまま残されました。本来ならば、4重フーガとなる筈が3重フーガに発展した時点で終わっています。何故、未完に終わったのかはバッハの音楽の最大の謎です。

アンジェラ・ヒューイットは休憩なしにこの大曲をほぼ1時間半で真摯に演奏しました。楽譜に忠実に実に明晰な表現の演奏が繰り広げられました。途中、水を飲みながらの力演です。この演奏を一言で表現すると、バッハの音楽に奉仕した演奏と言えます。遊びは一切なく、不要な即興演奏的な要素もなく、楽譜に書かれた音楽を美しく表現することだけが脳裏にあるような演奏です。終曲の3つの主題による4声のフーガ(コントラプンクトゥス XIV)はその前の5度の転回対位法による12度のカノンから、ほぼ、間を置かずに演奏されます。基本主題を連想させるような最初の主題が実にゆったりと演奏されます。まるでもう急ぐ必要はなく、むしろ、終わることへの哀惜の気持ちがあるかのごとくです。美しいフーガが演奏されて、次いで第2の主題が不意に現れます。この主題のフーガも丁寧に展開され、3つ目の主題はバッハの名前をもとにした音形 (B-A-C-H)です。この主題によるフーガが展開されて、さらにそれまでの主題と組み合わせて3重フーガになったところで突然の終わり。フーガはここで永遠の終焉を迎え、ただ、静寂のみが漂います。少しして、コラール前奏曲『われ汝の御座の前に進み出て (Vor deinen Thron tret Ich hiermit)』 が粛々と奏されます。これはフーガの技法の初版譜に未完で終わったフーガを補うような意味で併録されたものです。バッハはこの作品を死の床で口述筆記させたと言われており、まるでアンコールのような意味合いの曲になっています。コラール前奏曲が終わったところでホールは完全な静寂に包まれます。The Bach Odysseyとして、バッハを回想する旅を続けてきたアンジェラ・ヒューイット、そして、その偉業を聴いてきた聴衆が感動を共有する長い沈黙でした。

これまでのバッハを巡る旅の軌跡を振り返ると、

奇跡のような名演だったフランス組曲、
涙なしに聴けない魂の演奏、パルティータ、なかでも第6番は卓越した精神性の音楽、
圧巻のロ短調フーガ:平均律クラヴィーア曲集第1巻、
人生で一度きりのコンサートなら、迷うことなく、これを選ぶ究極のゴルトベルク変奏曲、
そして、たった1回聴き洩らしたコンサートは平均律クラヴィーア曲集第2巻(マーラー:交響曲第9番・・・ラトル&ロンドン交響楽団に浮気しました)

やはり、白眉はゴルトベルク変奏曲でした。ですが、鍵盤音楽の全曲演奏The Bach Odysseyを通して、バッハの素晴らしさを味わわせてくれたアンジェラ・ヒューイットに最後に感謝しましょう。saraiの音楽人生でも稀有の体験でした。


今日のプログラムは以下です。

ピアノ:アンジェラ・ヒューイット
 
J.S.バッハ・プログラム Odyssey 12

 フーガの技法 BWV1080
 コラール前奏曲『われ汝の御座の前に進み出て (Vor deinen Thron tret Ich hiermit)』BWV 668a

《アンコール》なし


最後に予習したCDですが、もちろん、アンジェラ・ヒューイットのCDです。

  アンジェラ・ヒューイット 2013年8月7-9日 ベルリン、イエス・キリスト教会 ピアノ:ファツィオーリ セッション録音
   (コラール『われ汝の御座の前に進みいで』 BWV.668a含む)

見事な演奏です。何も言葉はありません。アンジェラ・ヒューイットのバッハの到達点を示す1枚。



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       アンジェラ・ヒューイット,  

小菅 優の冴え渡るラヴェルのピアノ協奏曲 ファビオ・ルイージ&NHK交響楽団@サントリーホール 2022.5.26

15日連続コンサートの7日目です。

今日の注目すべき演奏は小菅 優の弾くラヴェルのピアノ協奏曲。がんがん弾くのかと思っていたら、意外に繊細で切れのある演奏です。素晴らしいタッチでラヴェルのノリのよい曲を弾いていきます。実に心地よい響きに聴き惚れます。第2楽章にはいると一転して、静謐で深い思いを秘めた音楽を抒情的に弾いていきます。ピアノ独奏にオーケストラが加わると、木管とピアノが見事に絡み合ったしみじみとした音楽に昇華していきます。何も言えない素晴らしさ。うっとりと聴き惚れるのみです。第3楽章にはいると、勢いにのって、ピアノとオーケストラがリズムに乗った音楽を展開していきます。小菅 優の素晴らしいリズム感と硬質のピアノの響きが冴え渡ります。エキサイティングなセッションを聴いている思いです。一気呵成に音楽が突進し、非常に感銘を覚えました。さらに迫力が加わると完璧でしたが、これはこれで見事な演奏でした。

後半はリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」。まさに音による絵巻物。ルイージとN響が一体になって、目の覚めるような演奏を聴かせてくれました。篠崎史紀の独奏ヴァイオリンも見事。精神的な内容のある曲ではないので、美しい演奏を受容するのみですが、まあ、たまに聴くのもいいですね。日本のオーケストラの水準の高さにも目をみはるものがあります。終始、気持ちよく聴けました。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ファビオ・ルイージ
  ピアノ:小菅 優
  管弦楽:NHK交響楽団 コンサートマスター:篠崎史紀

  メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」Op.27
  ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
   《アンコール》ラヴェル:水の戯れ

   《休憩》

  リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」Op.35


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のメンデルスゾーンの序曲「静かな海と楽しい航海」を予習したCDは以下です。

  クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団 1986年11月 ロンドン、オール・セインツ教会 セッション録音

アバドがメンデルスゾーンの序曲集を録音しています。彼はメンデルスゾーンに思い入れがあるようですね。


2曲目のラヴェルのピアノ協奏曲を予習したCDは以下です。

  アンナ・ヴィニツカヤ、ギルバート・ヴァルガ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団 2010年4月 セッション録音

かつてのアルゲリッチの名演がありましたが、今や、期待のアンナ・ヴィニツカヤ。素晴らしい演奏です。実演でも聴いてみたい!


3曲目のリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」を予習したCDは以下です。

  セルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィル 80年代末~91,2年頃 ライヴ録音

伝説の録音。海賊盤ですが、素晴らしい音質です。ただし、チェリビダッケ特有の遅さに耐えて聴く必要があります。



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プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルス開幕! 「ラズモフスキー第1」の哀愁漂う第3楽章に感銘@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2022.5.27

15日連続コンサートの8日目です。ようやく、中日です。

コロナ禍で延期が続いたプラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルスが遂に開幕しました。6夜に及ぶチクルスのうち、5夜を聴きます。

今日の後半の弦楽四重奏曲 第7番 「ラズモフスキー第1」は素晴らしい演奏でした。昨日、来日したばかりですが、その疲れも見せずに大曲を高いレベルで演奏してくれました。この有名曲はベートーヴェンの傑作の森と言われている壮年期に書かれた作品で、英雄交響曲が書かれた後、ラズモフスキーセット3曲が作られ、これはその最初の曲です。
第1楽章、チェロのミハル・カニュカが颯爽としたテーマをターターターターターと弾き始め、そのテーマを第1ヴァイオリンのヤナ・ヴォナシュコーヴが引き継ぎます。もう、この時点ですっかりと音楽の素晴らしさに魅了されます。集中して聴き入ります。後半の展開部では対位法的な展開が素晴らしく、一段と緊張感が高まります。圧倒的な音楽が進行して、長大な第1楽章が終わります。ふーっ・・・。第2楽章はさらにヒートアップ。この楽章も長大ですが、その魅力にはまって聴き入ります。第3楽章は深々とした音楽が奏でられます。その美しさには哀愁が漂います。よい意味で映画音楽を聴いている気持ちにもなります。これが後期の四重奏曲では諦観も漂うのでしょうが、この頃、ベートーヴェンは35歳頃で創作力の頂点に達していました。美しさの限りを尽くしたような音楽をプラジャーク・クァルテットの4人は奏でていきます。いつまでも続いていってほしいと願うような素晴らしい音楽です。しかし、第1ヴァイオリンのヤナ・ヴォナシュコーヴがとびっきり美しいカデンツァを奏で、その横から、第2ヴァイオリンのヴラスティミル・ホレクが譜面を代わりにめくっていると、そのまま、勢いに満ちた第4楽章に突入します。4人、息の合った演奏でコーダに突き進みます。いったん、テンポを落とした後、壮大な終結。素晴らしい演奏でした。実に満足できる演奏でした。この後のチクルスがますます、楽しみになってきました。

さて、前半は初期の弦楽四重奏曲 第1番。これもこれまでよく親しんできた名曲。懐かしい友に再会したような思いで気持ちよく聴けました。プラジャーク・クァルテットは力が抜けた安定感のある演奏できっちりとまとめあげた演奏を聴かせてくれました。これも満足の演奏。続く弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.14-1はピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 Op. 14 No. 1 をベートーヴェン自身が編曲したものです。それほど演奏機会がありませんから、これが聴けるのは貴重です。まるでハイドンの晩年の作品を聴いているような美しい演奏です。15分ほどの比較的短い音楽がさっと終わりました。

やはり、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は何ものにも優る音楽です。しばらく、その世界に浸れる幸福感でいっぱいです。それにこの鶴見の100人しか聴けないホールの響きは最高です。なんという贅沢なんでしょう。さらに付け加えると、このホールで海外のカルテットが演奏するのは実に2年3か月ぶりです。コロナ禍は何と音楽の楽しみまでも奪ってきたんでしょう。今後は海外の演奏家が自由に来日できることを祈るばかりです。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:プラジャーク・クァルテット
          ヤナ・ヴォナシュコーヴ vn   ヴラスティミル・ホレク vn
          ヨセフ・クルソニュ va   ミハル・カニュカ vc

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第1番 ヘ長調 Op.18-1
           弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.14-1

     

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 Op.59-1「ラズモフスキー第1」
   
   《アンコール》
    なし

最後に予習について触れておきます。

今回の予習はお気に入りのリンゼイ四重奏団の全集を聴くことにします。彼らは2度、全集を録音していますが、今回は新盤(2000年~2001年録音)を聴きます。

1曲目の弦楽四重奏曲 第1番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年1月17-18日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

まるで後期の四重奏曲を聴いているような感じを時折、感じさせられます。


2曲目の弦楽四重奏曲 ヘ長調 Op.14-1は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年1月19日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
安定感のある演奏です。


3曲目の弦楽四重奏曲 第7番 「ラズモフスキー第1」は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年1月24-25日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
素晴らしい演奏です。これも後期を連想するような演奏です。



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サプライズのアンコールに度肝を抜かれ、チェロの上村文乃の音楽センスに感銘 原田慶太楼&東京交響楽団:モーツァルト・マチネ 第49回@ミューザ川崎シンフォニーホール 2022.5.28

15日連続コンサートの9日目です。遂に半分過ぎました。ふーっ。

今日は朝早起き(saraiとしては)して、午前11時からのモーツァルト・マチネに駆けつけました。この時間帯のコンサートはいつも朝寝坊のsaraiとしては厳しいものがあります。
まずはモーツァルトの初期の交響曲2曲。モーツァルトが14歳、15歳の時の作品です。さすがの天才モーツァルトも14歳で作曲した交響曲第10番はまだ、様式感も整っていません。しかし、東響の第1ヴァイオリン群の目覚ましい演奏には聴き惚れてしまいます。短い作品ですが、東響のアンサンブルに魅了されました。
続く15歳で作曲した第12番はわずか1年で長足の進歩を見せ、古典派の交響曲の様式を確立したものになっています。ここでも東響の第1ヴァイオリン群の素晴らしい響きに魅了されます。原田慶太楼のきっちりとした指揮にも好感を覚えます。この原田慶太楼指揮の東響のモーツァルトならば、全交響曲を聴いてみたくなります。

続いて、サン=ジョルジュの交響曲第2番。サン=ジョルジュは18世紀のフランスの作曲家ですが、今日まで、その存在すら知りませんでした。モーツァルトよりも10歳ほど年上で、モーツァルトがパリに旅した際に接触したようです。この曲の作風は古典派そのものですが、モーツァルトともハイドンとも異なる個性を持ち、心地よい響きの作品に仕上がっています。原田慶太楼指揮の東響は素晴らしいアンサンブルでこの曲を演奏し、気持ちよく演奏を楽しめました。と言っても全曲10分ほどの軽い作品ではあります。

最後はボッケリーニのチェロ協奏曲第9番。フリードリヒ・グリュッツマッハーによる編曲版の演奏と思っていたら、何とオリジナルの原譜による演奏でした。したがって、まったくの初聴き。予習も無駄になりました。チェロは若手の上村文乃。彼女はいつもバッハ・コレギウム・ジャパンで弾いているのを聴いています。もっとも次席なので、ほとんど、その響きを聴くことはありません。今日の演奏は派手なものではありませんが、手堅い演奏で好感を持ちました。全体の印象はよいアンサンブルの美しい演奏。満足して聴きました。
アンコールが秀逸でした。ボッケリーニの弦楽五重奏を上村文乃がオーケストラ用に編曲したそうですが、その編曲が見事。バロックの協奏交響曲みたいにチェロとヴァイオリンの独奏が活躍し、とても素晴らしい演奏です。驚いたのは、ヴァイオリンはもちろん、チェロもギターのように抱えて、指で弾いて演奏したこと。チェロを抱えて演奏するのは初めて見ました。サプライズの多い面白い演奏でした。上村文乃の音楽センスが光りました。

なお、全体に原田慶太楼のしっかりしたまとめが効いていました。素晴らしい指揮者です。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:原田慶太楼(東京交響楽団 正指揮者)
  チェロ:上村文乃
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃

  モーツァルト:交響曲第10番 K.74
  モーツァルト:交響曲第12番 K.110(75b)
  サン=ジョルジュ:交響曲第2番 Op.11-2
  ボッケリーニ:チェロ協奏曲第9番 G.482(オリジナル版)

  《アンコール》
    ボッケリーニ:弦楽五重奏 ハ長調から Passa Calle~ある小径で(オーケストレーション:上村文乃)

   休憩なし


最後に予習について、まとめておきます。

1~2曲目のモーツァルトの交響曲第10番と第12番を予習したCDは以下です。

 ジェイムズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィル 1984~1990年、ウィーン楽友協会大ホール セッション録音

レヴァインとウィーン・フィルのコンビで、1991年のモーツァルト没後200年に向け企画されたモーツァルト交響曲全集。気品の高い演奏です。


3曲目のサン=ジョルジュの交響曲第2番を予習したCDは以下です。

 ベルナール・ワール指揮ヴェルサイユ室内管弦楽団 1982年1月 セッション録音

なかなか美しい演奏です。


4曲目のボッケリーニのチェロ協奏曲第9番を予習したCDは以下です。

 ジャクリーヌ・デュ・プレ、ダニエル・バレンボイム指揮イギリス室内管弦楽団 1967年4月17,24日 ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ セッション録音

これはフリードリヒ・グリュッツマッハーによる編曲版です。昔はこれがよく知られていました。見事な演奏ですが、予習としては外れ。今日はオリジナル版の演奏でした。



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プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルス、その縮小版・・・ベートーヴェンは弦楽四重奏曲が一番だ!@上大岡 ひまわりの郷 2022.5.29

15日連続コンサートの10日目です。ようやく、終わりが見えてきました。

プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルスが鶴見・サルビアホールで進行中ですが、その合間を縫って、上大岡 ひまわりの郷でも、そのエッセンスを聴かせてくれました。もちろん、ベートーヴェン・チクルスとも曲目が重なっていますが、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲はいくら聴いても聴き飽きることはありません。むしろ、もっともっと聴きたいという感が増すのみです。

今日のまず、最初の曲、弦楽四重奏曲 第4番はやはり、傑作です。初期の弦楽四重奏曲ですが、もう、後期の作品にも引けを取らないものです。ベートーヴェンの高邁な精神性に満ち溢れています。それはこの作品がハ短調で書かれていることと無縁ではありません。第1楽章からパッションに満ちた演奏が繰り広げられます。低域をチェロのミハル・カニュカががっちりと押さえ、高域を第1ヴァイオリンのヤナ・ヴォナシュコーヴが美しく飛翔していきます。これこそベートーヴェンの精神世界です。圧巻の第1楽章が終わり、次は精神性に満ちた第2楽章が始まります。哲学的な瞑想に満ちた音楽をプラジャーク・クァルテットの4人が弾き進めていきます。軽やかな第3楽章を経て、第4楽章は前進性に満ちた肯定的な世界観の音楽が胸を打ちます。素晴らしい演奏でした。

続いて、中期の最後の作品、弦楽四重奏曲 第11番 「セリオーソ」です。もう、半分ほどは後期に足を踏み入れていますね。これまた、ベートーヴェンの精神性の高さを感じさせられます。第1楽章は激しく奏でられます。4人の息もぴったりです。第2楽章は素晴らしいフーガが展開されます。まるでバッハのフーガの技法を聴いているみたい・・・フーガ主題も雰囲気が似ています。ここでもベートーヴェンの高邁な精神性にインスパイアされます。見事な演奏に聴き入ります。そして、アタッカでそのまま第3楽章へ。短い楽章を経て、第4楽章へ進みます。序奏の後、情熱的なパートに入って、圧巻の演奏です。最後は明るく曲を閉じます。これまた、素晴らしい演奏でした。

休憩後、中期の傑作、弦楽四重奏曲 第8番 「ラズモフスキー第2」です。うっとりするほど素晴らしい第1楽章です。長大な音楽に聴き惚れます。素晴らしい演奏に聴き入っているうちにこの楽章も終わります、実に堪能しました。第2楽章も同じく長大です。深く瞑想的な音楽です。ベートーヴェンしか作れない天才的な内省の音楽です。プラジャーク・クァルテットの表現力も素晴らしいです。ただただ、魅了されながら、素晴らしい音楽を心に刻みました。この第2楽章が終わったところでsaraiの集中力もさすがに落ちてきました。ここまで高い緊張感で音楽を聴いてきて、今日の音楽受容力もパンクします。第3楽章も美しい音楽が奏でられますが、途中、ふっと心に空白が生じ、音楽への集中が途切れます。それでもプラジャーク・クァルテットの素晴らしい演奏は続きます。第4楽章は凝縮した音楽が続きますが、もはや、saraiは集中できません。いつしか、音楽は加速して、コーダに突入します。ここで最後に集中して、一緒にフィナーレ。今日、最高に素晴らしい演奏でした。

いずれも再度、鶴見・サルビアホールで聴く曲です。鶴見の素晴らしい音響のホールで今日以上の感動を味わいましょう。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:プラジャーク・クァルテット
          ヤナ・ヴォナシュコーヴ vn   ヴラスティミル・ホレク vn
          ヨセフ・クルソニュ va   ミハル・カニュカ vc

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 Op.18-4
           弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」

     

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2」
   
   《アンコール》
    ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5 から 第2楽章 メヌエット

最後に予習について触れておきます。

今回の予習はお気に入りのリンゼイ四重奏団の全集を聴いています。彼らは2度、全集を録音していますが、今回は新盤(2000年~2001年録音)を聴いています。

1曲目の弦楽四重奏曲 第4番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年3月7-8日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

まるで後期の四重奏曲を聴いているような感じです。


2曲目の弦楽四重奏曲 第11番 「セリオーソ」は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年6月25-27日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
これは素晴らしい演奏です。この演奏では、もう後期と言ってもいいでしょう。


3曲目の弦楽四重奏曲 第8番 「ラズモフスキー第2」は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年11月21-22日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
これは圧倒的な演奏です。この曲の素晴らしさを再認識させられました。



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プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルス第2夜 ベートーヴェンの創作した音楽の最高峰、第14番に深く感動!@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2022.5.30

15日連続コンサートの11日目です。残り少なくなってきました。

プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルスの第2夜です。

今日の後半はまだ、第2夜なのにベートーヴェンの創作した音楽の最高峰、弦楽四重奏曲 第14番を聴きました。もう、最後は感動でうるうる。人間がこれほどの音楽を創作し、そして、ほぼ200年後の今、こうして、何と気高く演奏することか、奇跡のようです。ベートーヴェンは交響曲の分野でもピアノ・ソナタの分野でも圧倒的に素晴らしい音楽を創作しましたが、その根幹にあったのは人間の精神、魂の中にある高邁な何かを音楽として表現したことです。中でも弦楽四重奏曲は彼がその芸術の最高の高みに達した音楽を超えた音楽です。そして、弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 Op.131はベートーヴェンが死の前年に創作した奇跡のような芸術作品です。ベートーヴェンが長い人生の果てに辿り着いた芸術的な境地とでも言うのでしょうか・・・絶望を乗り超えた達観、あるいは諦観は哀感あふれる美しさの極み、そして、最後はそこからさらに希望の一歩を踏み出す悲壮な決意に満ちたあくなき前進。それらに聴く人はすべて共感させられます。プラジャーク・クァルテットの熱演はそういうベートーヴェンの音楽の最高峰の凄さを実感させてくれるものでした。第1楽章の人間的な女々しさや哀感はベートーヴェンの苦悩の果ての諦観の美しさを見事に表現し、深く感動させられました。フーガの形式の音楽が素晴らしく奏でられ、音楽的にも充実していました。そして、紆余曲折を経て、第6楽章では再び、諦観に満ちた音楽に回帰します。普通はここで曲を閉じるのでしょうが、人間ベートーヴェンは第7楽章で悲痛な決意に満ちた音楽を展開します。人間はどんな辛い状況でも常に前を向いて進んでいかねばならないというメッセージです。その先にあるのは希望なのか、新たな絶望なのか、いずれにせよ、人間は最後まで突き進むという英雄的とも思える行為です。それをプラジャーク・クァルテットは見事に表現してくれました。熱い共感を持って聴き入るうちに目には涙が滲みます。もう、これ以上の音楽はあり得ないでしょう。

第2夜にして、この演奏。この先、ベートーヴェン・チクルスはどう展開していくのでしょうか。なお、前半の第2番、第10番「ハープ」も素晴らしい演奏でした。しかし、後半の第14番が凄過ぎました。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:プラジャーク・クァルテット
          ヤナ・ヴォナシュコーヴ vn   ヴラスティミル・ホレク vn
          ヨセフ・クルソニュ va   ミハル・カニュカ vc

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第2番 ト長調 Op.18-2
           弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 Op.74「ハープ」

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 Op.131
   
   《アンコール》
    なし

最後に予習について触れておきます。

今回の予習はお気に入りのリンゼイ四重奏団の全集を聴いています。彼らは2度、全集を録音していますが、今回は新盤(2000年~2001年録音)を聴いています。

1曲目の弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年1月17-18日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

きっちり整った演奏で美しい音楽です。


2曲目の弦楽四重奏曲 第10番 「ハープ」は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年9月24日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
安定した演奏です。


3曲目の弦楽四重奏曲 第14番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年6月25-27日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
これは最高の演奏です。彼らの旧盤と同レベルの演奏が聴けます。何と言っても精神性が高い演奏です。



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若手ヴァイオリニスト、金川真弓の素晴らしさを堪能 アンドリュー・リットン&東京都交響楽団@サントリーホール 2022.5.31

15日連続コンサートの12日目です。残りわずかですが、素晴らしいコンサートが続きます。

若手の新鋭ヴァイオリニスト、金川真弓の演奏に期待しましたが、期待以上の超美しい演奏に魅了されました。バーンスタインの作品からロマンの香りとモダニズムの両面を表出する見事な演奏に驚嘆しました。アンドリュー・リットン指揮の都響もさすがのサポート。これほどの演奏を聴かせてくれると満足です。今日はこれを聴いただけで十分でした。そうそう、アンコールのバッハの無伴奏にも聴き惚れました。

今日はアメリカ音楽尽くし。冒頭のシンディ・マクティーのタイムピースは現代曲ですが、すっきりした音の響きで聴きやすい曲で、都響の素晴らしいアンサンブルを満喫しました。

後半はコープランドの交響曲第3番。長大で雄大な音楽です。アメリカの雄大な風景を描き出したような音楽をリットンは見事に表現し、都響の美しい弦の響きがホールに満ち溢れます。よい意味で綺麗な映画音楽を聴いている気分になります。こういう作品に精神性を求めるわけにはいきませんが、そういう面でちょっと物足りなさを感じたのも事実です。

やはり、都響のサウンドは素晴らしいですね。それを実感させられるコンサートでした。そして、saraiがこのところ評価してやまない若手ヴァイオリニスト、金川真弓の素晴らしさを堪能したコンサートでもありました。彼女はまるで若い頃のヒラリー・ハーンの演奏を聴いているようで、わくわくさせられます。今後のさらなる成長を見守りましょう。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:アンドリュー・リットン
  ヴァイオリン:金川真弓
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:四方恭子

  シンディ・マクティー:タイムピース(2000)
  バーンスタイン:セレナード(プラトン『饗宴』による)
   《アンコール》バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調 BWV1005より 第4楽章 アレグロ・アッサイ

   《休憩》

  コープランド:交響曲第3番


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシンディ・マクティーのタイムピースは音源が見当たらず、予習なし。


2曲目のバーンスタインのセレナードを予習したCDは以下です。

  イツァーク・パールマン、小澤征爾指揮ボストン交響楽団 1994年10月 セッション録音

この曲はクレーメル&バーンスタイン、ヒラリー・ハーンという2つの素晴らしい演奏がありますが、それは既に聴いたので、別の録音を探しました。パールマンのヴァイオリンはさすがに美音で素晴らしいものでした。


3曲目のコープランドの交響曲第3番を予習したCDは以下です。

  マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団 2018年3月15-17日 ルイス・M・デイビス・シンフォニーホール、サンフランシスコ ライヴ録音

素晴らしく雄大な演奏です。



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オペラ・美術が大好きでヨーロッパの旅にはまっています。音楽の聖地ウィーンが中心で、イタリア、フランス、ドイツも巡っています。国内外のオペラ・コンサートの体験もレポートします。

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ミケランジェロさん、saraiです。

遅レスで申し訳けありません。敬愛するジョナサン・ノットをご評価いただき、ありがとうございます。

相変わらず、独自の音楽探求を続

06/23 23:50 sarai

こんにちは。

ジョナサン・ノット氏の公演鑑賞を拝読したく参りました。毎回とても沢山の公演記録を私達に届けて下さり、ありがとうございます。

マエストロは数年前のイ

06/14 08:27 michelangelo

えりちゃさん、コメントありがとうございます。
最終公演に行きますが、ムーティ&ウィーン・フィルは渾身の力で凄い演奏を聴かせてくれますよ。特にシューベルトは有終の

11/09 22:13 sarai

尻上がりに素晴らしくなりました!
あの弦の響きにもうハマるのですよ!
あと2公演ありますが、もう既に同じプログラムを2回演奏しているので、ますます良くなるか、ち

11/09 10:56 えりちゃ

えりちゃさん、お久しぶりです。saraiです。

なかなか、海外渡航の見通し、立ちませんね。来年あたりはどうでしょうね。長期戦覚悟で我慢するしかありませんね。

こちら

04/10 02:37 sarai

saraiさま、
お久しぶりです!
お元気にコンサートや旅行を楽しんでおられますね!
ブログ、楽しく拝見しています。おフランス、良いね😊
私は春だというのに、仕事と用事以

04/09 05:29 えりちや

気になってたずねても 
誰にも知らんと言われなんやろ
と思いつづけて居ました❗
写真みつけてこれだと思いました❕スッとしました
教えて下さって嬉しいです
ありがとうご

02/13 22:26 みーちゃん
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