京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩きます。山の辺の道は古事記、日本書紀にも登場する“日本最古の道”と言われています。天理から桜井に続く山裾の道です。熊野古道のような山道ではないことを願いながら歩きます。
今回の山の辺の道のハイキングの出発点は大和川のほとり、仏教伝来の地のあたりです。大和川の堤の上は春爛漫。おりしも桜が満開です。上々のスタートになります。

桜に青空は似合いますね。

傍らの大和川の川面では鴨が遊んでいます。川面には散った桜の花びらが点々としています。

近くの方たちがお花見を楽しんでいます。平和で長閑でいいですね。それでも河原でピクニックシートを広げているのはひと家族のみ。まあ、平日のお昼ですからね。

大和川の堰があります。昔、このあたりに交易のための港があったあたりなのかな。

桜のトンネルを抜けたところで振り返ります。素晴らしい桜並木です。

ここに仏教伝来の地 碑が立っています。おりしも満開の桜に包まれて、極楽浄土の風情です。

古代、この辺りには、「海石榴市(つばいち)」と呼ばれる、わが国最初の大きな市があったと言われています。山の辺の道を始め、いくつも古道が交差する陸の要衝だったようです。大和川の上流は初瀬川と呼ばれていて、その畔は摂津の難波津(なにわつ)からの舟運の終着地でもあり、賑わいをみせていたそうです。外国からの使節もここを訪問していました。『日本書紀』によると、欽明天皇13(552)年、百済(くだら)の聖明王の使者が、この地に釈迦仏の金銅像や経典を献上したという記述があります。日本に仏教が伝来したとされる起源とされています。また、聖徳太子による遣隋使の小野妹子が帰国したのもこの地とされています。隋からの使者である裴世清(はいせいせい)もここに降り立ったそうです。有に千年を超える歴史の地です。

仏教伝来の地 碑の横には、万葉集の歌碑もあります。
夕さらず 河蝦(かはず)鳴くなる 三輪川の清(さや)き瀬の音(と)を聞かくし良しも

三輪川はこの先、山の辺の道の三輪の狭井神社境内に発し、大和川に注ぐ小さな川です。後で目にすることになります。
さあ、山の辺の道を歩き始めましょう。道標にしたがって、山の辺の道、つば市に向かいます。

大和川の土手を下りて、山の辺の道に入りましょう。

足の痛むsaraiもこのあたりではまだまだ元気ですが・・・この先は遠かった!
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テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
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