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シューベルトとベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタを熱演 アンヌ・ケフェレック・ピアノ・リサイタル@王子ホール 2022.6.1

15日連続コンサートの13日目です。残りは今日を入れて、あと3日。我ながら、よく聴き続けています。しかもまだ、痛む足をひきづって、コンサートホールに通っています。

アンヌ・ケフェレックがシューベルトとベートーヴェンの最後のピアノ・ソナタを弾くというので、期待して出かけました。その期待は半分は報われた感じでしょうか。アンドラーシュ・シフとか田部京子が音楽的にもテクニック的にも完璧だとすれば、そこまでは達していません。以前、彼女が弾いたラヴェルとドビュッシーは飛び切り素晴らしい演奏だったんですけどね。
まずはシューベルトのピアノ・ソナタ 第21番。長大な第1楽章。素晴らしい演奏を聴かせてくれますが、心にもうひとつ迫るものが足りない感じ。99パーセントは素晴らしいんですが、saraiを圧倒するところまではいきません。これまで名ピアニストの実演、録音を数知れず聴いてきたので、ハードルが高いんです。第2楽章の切々とした演奏も素晴らしいのですが、saraiの高いハードルには届きません。第3楽章ががんがん弾いてピアノの響きがよくなった感じです。第2楽章までは響きがもやっとしていたんです。第4楽章に入ると、素晴らしい演奏です。テクニック的にミスもありますが、そんなことが気にならないほど、熱量の高い演奏に引き込まれます。今日一番よかった演奏です。この曲を最後に持ってきて、しめくくれば最高だったのに・・・。

休憩なしにベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第32番です。おっ、さすがにアンヌ・ケフェレックも意気込みが違いますね。彼女はこのベートーヴェンのほうに力点を置いているようです。序奏の強烈な和音を叩き付けます。激しい演奏です。対位法的な展開も素晴らしい。ただ、この曲もsaraiのハードルは高いんです。これまで名ピアニストの実演、録音を数知れず聴いてきました。テクニック的にむらがあるのが残念です。これも99パーセントかな。それでも鬼気迫る演奏ではありました。第2楽章は美しい変奏曲。後半の高域の美しい響きに期待しましたが、完璧とは言えず、ハードルを少し下げれば、とても素晴らしい演奏ではありました。

期待の半分ほどは満たされて、ほどほどの満足感でした。シューベルトは9月に聴く河村尚子の演奏に期待しましょう。きっと最高の第21番 変ロ長調 D960が聴けるでしょう。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  ピアノ:アンヌ・ケフェレック

  シューベルト:ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960
  ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op.111

   《休憩》なし

   《アンコール》なし


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューベルトのピアノ・ソナタ 第21番を予習したCDは以下です。

  イリーナ・メジューエワ ヤマハホール・ライヴ2017 2017年3月17日、東京、ヤマハホール ライヴ録音

メジューエワのシューベルト、初めて聴いてみましたが、見事な演奏です。個性も光ります。これがライヴの演奏とは信じられない質の高い演奏です。ピアノはYAMAHAのCFXです。


2曲目のベートーヴェンのピアノ・ソナタ 第32番を予習したCDは以下です。

  イリーナ・メジューエワ 日本デビュー20周年記念リサイタル 2017~2018 2017年8月26日、東京文化会館・小ホール ライヴ録音

メジューエワのベートーヴェンは実演でもこの録音の3年後、聴いています。素晴らしい演奏でした。この録音も同様の素晴らしい演奏です。彼女のベートーヴェンの後期ソナタは素晴らしいです。



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プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルス第4夜 超感動!!魂を浄化する弦楽四重奏曲第15番の極美の世界@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2022.6.2

15日連続コンサートの14日目です。残りは遂に1日。ほぼ聴き通しました。

プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルスの第4夜です。第3夜だけは浮気して金川真弓のヴァイオリンを聴きにいきました。

前回、第2夜でベートーヴェンの創作した音楽の最高峰、弦楽四重奏曲 第14番を聴いてしまいました。もう、それ以上の感動はないと思っていたら、今日の第15番はそれ以上の演奏で強い感動を覚えました。結局、ベートーヴェンの後期の3作、第13番~第15番はすべて最高傑作ですから、比べられるようなものではないことを痛感しました。高邁な精神の第14番に対して、魂の浄化を感じさせる第15番。ベートーヴェンは何と言う音楽を創作したんでしょう。最終日に聴く第13番&大フーガもきっと感動を与えてくれるでしょう。
今日の第15番は第1楽章から第5楽章まで、最高の演奏でした。曲は第3楽章を頂点として、第1楽章と第5楽章、第2楽章と第4楽章が関連付けられて、対称形のアーチ構造になっています。バルトークが弦楽四重奏曲第4番と第5番でも同様のアーチ構造の5楽章構成を用いたのは、この曲を念頭に置いたからでしょう。100年の時間を挟んで大きな峰をなすベートーヴェンとバルトークの弦楽四重奏曲の傑作はこの曲なしにはあり得ませんでした。
冒頭、抑え気味に入った第1楽章の序奏から只ならぬ雰囲気を感じます。主部に入ると、何とも胸に沁み入る音楽が展開されます。ベートーヴェンの哲学めいた瞑想が表現されるのは後期弦楽四重奏曲の特徴ですが、音楽がこれほど主観に満ちた魂の声の吐露であることに強い感銘を受けます。音楽を通して、そこにベートーヴェンの魂を感じてしまいます。肉体という牢獄に縛られた人間が芸術の力で肉体の呪縛を解いて、魂を解放したのだと悟ります。芸術によって、不死の生命を得たベートーヴェンの魂がそこに存在していることを確信します。音楽というよりもベートーヴェンの魂と共にあるという実感で強い感銘を受けます。そんな音楽でsaraiの魂も浄化されながら、長大な第1楽章が終わります。第2楽章に入ると、スケルツォ的な音楽で一息つきますが、トリオ部分でまたしても瞑想的な音楽に感銘を受けます。そして、この曲の音楽的頂点をなす第3楽章が始まります。「リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」"Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit, in der lydischen Tonart"という表題の通り、腸の病で作曲を中断していたベートーヴェンが病が癒えたことを敬虔に感謝する長大な音楽です。まさにベートーヴェンの魂の歌です。深い思いでその音楽に耳を傾けます。saraiの魂も一緒に溶け合って、刻一刻、魂が浄化されていくのが分かります。そして、感謝から新しい力に代わって、音楽が高揚していきます。魂の浄化を経て、前に向かって進む魂の高揚です。いつ果てるともない音楽が続き、深い感動を受けます。この第3楽章が終わったとき、この後、それに続く音楽があるとは思えません。この音楽はここで最高の形に高まりました。しかし、ベートーヴェンはさらなる素晴らしい音楽を提示します。第4楽章は短い間奏曲ですが、これも前進性のある深い音楽です。そして、休みなしに第5楽章に入ります。この音楽の素晴らしさは表現できません。またしても魂を浄化するような音楽が続き、最後は圧倒的なコーダで曲を閉じます。深い感動で息ができないほどになります。確かにこの小さなホールにベートーヴェンの魂は存在していました。そして、我々の心を優しく包み込んでくれました。


前半の第4番、第11番「セリオーソ」もとびっきりの傑作です。プラジャーク・クァルテットの演奏も素晴らしいものでした。ベートーヴェンの高邁な精神に満ちており、聴くものをインスパイアしてくれます。これも長々と感想を述べたいところですが、もう、その力は残っていません。先日、上大岡 ひまわりの郷でこの2曲は聴いて、感想は書いておきましたので、それを参照していただければと思います。


全曲チクルスも残り2夜となりました。やはり、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は素晴らしいです。プラジャーク・クァルテットも見事な演奏を聴かせてくれています。最後まで楽しませてもらいましょう。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:プラジャーク・クァルテット
          ヤナ・ヴォナシュコーヴ vn   ヴラスティミル・ホレク vn
          ヨセフ・クルソニュ va   ミハル・カニュカ vc

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 Op.18-4
           弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 Op.95「セリオーソ」

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 Op.132
   
   《アンコール》
    なし

最後に予習について触れておきます。

今回の予習はお気に入りのリンゼイ四重奏団の全集を聴いています。彼らは2度、全集を録音していますが、今回は新盤(2000年~2001年録音)を聴いています。

1曲目の弦楽四重奏曲 第4番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年3月7-8日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

名曲を素晴らしい響きで演奏した名演。


2曲目の弦楽四重奏曲 第11番 「セリオーソ」は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年6月25-27日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
彼らにかかるとまさに後期の四重奏曲に聴こえて、こくのある演奏です。


3曲目の弦楽四重奏曲 第15番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年6月4-5日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
うーん、素晴らしい演奏です。非の打ちどころなし。



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プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルス第5夜 弦楽四重奏曲第16番の幽玄の世界、「ラズモフスキー第2」の躍動する世界@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2022.6.3

15日連続コンサートの15日目です。今日で遂にお終い。最後まで貫徹しました。素晴らしい音楽を聴き続けて、充足感に浸っています。

プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルスの第5夜です。これで残すは第6夜だけです。

昨日の第15番では魂の浄化を感じさせる素晴らしい音楽を体験しました。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲に改めて心酔しています。
今日の前半は第5番で始まります。冒頭から素晴らしいアンサンブルが冴え渡ります。今回のチクルスでの作品18では最高の演奏です。昨日から、彼らの演奏レベルは最高レベルに達したようです。それにしても第5番は魅力に満ちた作品です。
前半を締めくくるのは、ベートーヴェンの最後の弦楽四重奏曲、第16番 Op.135です。第14番で7楽章構成まで多楽章に拡大された音楽構成も、この最後の第16番では古典的な4楽章構成に落ち着きます。しかし、死の5か月前に完成したこの作品は一筋縄の作品ではありません。深い内容を孕みながら、第2楽章まで演奏は進みます。そこまではもうひとつsaraiの集中力も高まりませんでしたが、第3楽章に至って、その深い味わいに共感を抱きながら、聴き入ります。情感のこもった変奏曲が切々と奏でられていきます。これもベートーヴェンが最後に達した幽玄の境地なのでしょう。ゆったりと演奏されるベートーヴェン最後の緩徐楽章に深い感銘を覚えます。そして、終楽章に入ります。Muss es sein?(そうでなければならないのか?)と書き込まれた導入部の充実した響きに続いて、ポジティブで確信に満ちた主部が演奏されました。まさにEs muss sein!(そうでなければならない!)という感じです。この第3楽章から第4楽章への構成は交響曲第9番と同じですね。圧巻のフィナーレで一瞬、このチクルスもこれで完了という充実感に至ります。もっともこの第4楽章の音楽は一介の素人のsaraiには単純な理解を超えた部分があります。その音楽内容の深さは尋常なものではありません。saraiが生きているうちに一定の理解に至ることができるでしょうか。そういう謎を秘めて、曲が閉じました。もちろん、チクルスがこれで終わったわけでも、さらには今日のコンサートが終わったわけでもありません。この後、中期の傑作が演奏されるのは何か妙な感じです。

後半は弦楽四重奏曲 第8番「ラズモフスキー第2」です。これは既に上大岡 ひまわりの郷でも圧巻の演奏を聴かせてもらいましたが、今日はホールの響きが違います。素晴らしい響きがホールに満ち渡り、内省的でありながら、ベートーヴェンの創作力が頂点にあった、いわゆる《傑作の森》を代表する推進力のある音楽が心に迫ってきます。後期の諦念に満ちた音楽とはまた異なる完成度の高い音楽です。第1楽章から第3楽章まで集中して聴き入ります。そして、第4楽章。何とも躍動感に満ちた音楽に心が高揚します。常に前進あるのみという風情です。プラジャーク・クァルテットの演奏に共感を抱きながら、圧倒的なフィナーレに突入。うーん、素晴らしい!! これこそ、中期の最高傑作です。大きな満足感で心が充足されます。

結局、今日は前半の第16番でベートーヴェンのこれ以上ない幽玄の世界に浸り、後半は第8番「ラズモフスキー第2」で圧倒的な高揚感を味わいました。何とも贅沢な一夜になりました。

全曲チクルスも残り1夜となりました。最後は強烈な大フーガと第13番のあの名曲、カヴァティーナに耳を傾けます。素晴らしい演奏になるでしょう。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:プラジャーク・クァルテット
          ヤナ・ヴォナシュコーヴ vn   ヴラスティミル・ホレク vn
          ヨセフ・クルソニュ va   ミハル・カニュカ vc

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第5番 イ長調 Op.18-5
           弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 Op.135

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2」
   
   《アンコール》
    なし

最後に予習について触れておきます。

今回の予習はお気に入りのリンゼイ四重奏団の全集を聴いています。彼らは2度、全集を録音していますが、今回は新盤(2000年~2001年録音)を聴いています。

1曲目の弦楽四重奏曲 第5番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年3月7-8日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

美しい演奏です。


2曲目の弦楽四重奏曲 第16番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年6月25-27日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
実に奥の深い演奏です。


3曲目の弦楽四重奏曲 第8番「ラズモフスキー第2」は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2001年11月21-22日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
これは圧倒的な演奏です。この曲の素晴らしさを再認識させられました。



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山の辺の道:本場の三輪素麺はさすがの味。今日の散策は完了!

2022年4月6日(水)@山の辺の道/15回目

15日間連続コンサートだったので、しばらくお休みしましたが、およそ、半月ぶりに京都・奈良の旅の記事に戻ります。山の辺の道をおおよそ歩いたところです。

京都・奈良の旅の2日目です。山の辺の道を歩いています。大和川のほとり、仏教伝来の地からスタートし、海石榴市(つばいち)、金屋の石仏、平等寺、大神神社、大美和の杜の美しい枝垂れ桜、久延彦神社、狭井神社、素敵なカフェ・レストラン、玄賓庵、檜原神社を経て、巻向駅に向かっているところです。
ようやく、バス道路に出てきました。国道169号線です。三輪素麺のお店を探しましょう。ここは三輪素麺の本場ですからね。
見渡すと、素麺工場やレストランの看板がいっぱいです。一番近くの大きなお店に入りましょう。

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三輪そうめん やまなかというお店です。お店に入ると、お食事は4時で終了したとのこと。エッと思って、お店の時計を見ると、4時3分です。いやいや、まだいいでしょう。そこを何とかとお願いして、三輪素麺を頂けることになります。今更、疲れた足でほかのお店を探すのも大変ですから、よかった。明るい店内の席に着きます。saraiの足はひどく痛んでいますが、椅子に座ると痛みはなくなります。

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出てきた素麺をみて、こんなに素麺って細かったっけと驚きます。それでも、一番太い素麺なんですよとのお返事。それでもしっかり腰があり、美味しいです。さすがに本場の絶品です。
美味しくいただいた後、店内で販売している素麺を眺めます。素麺と言ってもなかなか高級な品が並んでいます。

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ここで、sarai御用達の東福寺駅前の鯖寿司屋さんに電話をします。今から行きたいと伝えると、もう寿司飯がなくなったので、今日は閉店とのこと。お寿司を頂いてから、東寺のライトアップの桜を見に行こうと思ったのに、残念ながら中止です。でも、それが正解でした。これ以上の観光は無理です。

さあ、最寄りの駅、巻向駅は、もうすぐそこです。寄り道しないで帰りましょう。駅に到着。
これで山の辺の道の散策は完了です。歩いたルートを地図で確認しておきましょう。

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巻向駅は、無人の小さな駅です。

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小さな駅舎があるだけで何にもありませんね。

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自動販売機で、奈良までのチケットを購入。奈良からは、横浜までの復路のチケットを利用し、京都で途中下車することになります。

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巻向駅は無人駅でしかも、桜井線は単線。そっけないホームだけが伸びています。

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ポツンとベンチに座り電車を待ちます。長閑です。まだ、電車の到着まで時間があるので、待つのは我々だけです。

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電車が来る頃には乗客も集まってきて、電車の中も結構賑わっています。電車で京都に向かっていると、やがて、車窓から素晴らしい夕日が見えてきます。

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夕日は次第に奈良盆地の地平線に落ちていきます。

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落日です。

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沈む夕日に見送られ、奈良から京都駅に到着です。

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京都駅の構内の例のパン屋さんでフランスパンをゲット。駅構内を出て、デパートと地下の食品売り場で、食材探しです。今どきの京都らしいものとは・・・くぎ煮・ホタルイカ・鰆の西京漬け・湯葉・豆腐・・・と食材をゲット。
疲れたので駅からホテルへはタクシーです。今回の旅はタクシーを多用。ずい分、楽をさせてもらいます。saraiの足が痛んでいますからね。
ホテルに到着して、早速、買ってきた食材を並べて夕食です。京都らしい夕食になりました。

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夕食を食べ、お風呂には入らずじまい。saraiはかなり疲れ切りました。でも、念願の山の辺の道を歩き切れて満足です。

明日は京都市内の満開の桜をゆったりと愛でましょう。



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テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
ジャンル : 旅行

 

アルゲリッチと52年目の邂逅@サントリーホール 2022.6.5

遂にアルゲリッチを聴きました。実演に接するのは52年ぶりのことです。彼女が初来日した1970年はsaraiがまだ、学生でした。大学生協のレコード売り場に掲げられた若きアルゲリッチのポスターの写真は漆黒の髪で挑戦的な眼差しでした。それに美人。その頃、まだ、彼女の存在を知らず、これは誰?って感じでした。FM放送でその演奏を聴いて、そのとりこになりました。京響とショパンのコンチェルトを弾くというので、なけなしのお金でチケットを買って、京都会館での演奏を聴きました。素晴らしかったような記憶がありますが、50年以上も前のことで曖昧です。指揮者は渡辺暁雄さんだったでしょうか。
それから、saraiは社会人になって、コンサートに行く暇もお金もありませんでした。アルゲリッチのみならず、コンサートには行かず、もっぱら、レコードを購入して音楽を聴いていました。もちろん、アルゲリッチの新譜だけは必ず、購入して聴いていました。それで満足していました。20年以上も前、東京でリサイタルをやるというので、思い切って、高額なチケットを買って、その実演に接するのを楽しみにしていました。しかし、当時のsaraiは猛烈に仕事が忙しくて、そのコンサートのことを思い続けている余裕はありませんでした。そろそろ、コンサートかなと思って、チケットをチェックすると、既に公演日を数日過ぎていました・・・。唖然! 今のようにコンサート通いしていなかったので、コンサートに行くという習慣がなかったんです。それで行くのを忘れてしまったんです。で、saraiが配偶者に言ったのは、所詮、アルゲリッチには縁がなかったんだよ・・・とぽつり。無念でした。その後、アルゲリッチが毎年のように来日しても、そのときのトラウマから、チケットを買えずにいました。

依然、コロナ禍は収束していませんが、ようやく、海外の音楽家の公演が始まりつつります。その中、アルゲリッチとクレーメルがリサイタルをやるというので、何故か、心が騒ぎます。アルゲリッチは50年以上、聴いていませんが、実はクレーメルもsaraiのコンサート不毛時代にピークを迎えた音楽家。彼の実演も聴いていません。ここで聴いておかないと、一生、聴かず仕舞いになりそうです。ええい、まとめて、二人の公演を聴きましょう。曲目は何でも構いません。

ということで、今日のサントリーホールの客席に収まりました。どんな老人が登場するのかと思っていたら、お二人とも意外に若々しい印象です。最初に登場したクレーメルは75歳。無伴奏の2曲はウクライナに捧げる曲。見事な演奏でした。やはり、凄い実力のあるヴァイオリニスト。聴いておいてよかった。

続いて、アルゲリッチが登場。お洒落なドレスに身を包み、髪だけは真っ白になりましたが、眼差しの強さは若い頃と同じです。とても80歳を過ぎたとは思えません。クレーメルとヴァインベルクのソナタを弾きます。ヴァインベルクは実演で聴くのは初めてです。前から弦楽四重奏曲は聴きたいと思っていましたが、機会がありませんでした。素晴らしい抒情に満ちた曲を2人が演奏します。何と言っても、アルゲリッチのピアノの響きが冴え渡ります。響きだけで言うと、52年前と変わりません。第2楽章の猛烈に速いパッセージも難なく、見事に弾き進めます。クレーメルの知的な演奏も相変わらずです。(二人のデュオはCDでいつも聴いていますからね。) うーん、素晴らしいヴァインベルクでした。この二人の演奏で聴けてよかった。

休憩後、アルゲリッチの独奏です。演奏曲目は未発表。なにかくぐもった響きで弾き出したのはシューマンの《子供の情景》。その第1曲です。えっ、これを全曲弾くの? これは昔、アルゲリッチが新譜で次々と素晴らしいレコードを出していた頃の曲目で、saraiの愛聴盤でもあります。どれだけ、レコードが擦り減るほど聴いたことか。今日の演奏は残念ながら、その面影はありません。さきほど、ヴァインベルクでは見事な演奏を聴かせてくれたのにね。多分、独奏曲を弾く気持ちがないんでしょう。と思っていたら、さあ、第2曲というところで、別の曲を弾き始めます。バッハです。幾分、元気に弾いていますが、彼女の実力がこんなものではないことは承知しています。特に今日は弾く気分がないんでしょう。3曲目はさらに元気よく弾きますが、この曲は何? 後の発表では何と、スカルラッティのソナタです。こんなものを弾くようになったんですね。この3曲だけで切り上げます。まあ、そんなものでしょう。

最後はショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番。これは再び、素晴らしい演奏。特に終楽章の終盤が素晴らしかったです。

盛大な拍手の中、アンコールかと思うと、ヴァイオリンとチェロの二人だけが演奏を始めます。何ともお洒落なハッピーバースデーの演奏です。今日は何とアルゲリッチの81歳の誕生日だったんです。微笑ましいシーンに立ち会えました。

アンコールは2曲。シューベルトの歌曲をアルゲリッチのピアノ伴奏で、クレーメルのヴァイオリンとディルヴァナウスカイテのチェロが歌の旋律を心を込めて奏でます。素晴らしいです。最後はカルメンのタンゴ。ピアソラかと思いましたが、クレーメルが最初に弾いたロボダの作品。お洒落なタンゴで今日のコンサートもお終い。

音楽的にどうのこうのというよりも、saraiの52年の思いの詰まったコンサート。それに、これを持って、音楽界ではコロナは終わったのかな・・・。


今日のプログラムは以下です。

  ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
  ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
  チェロ:ギードレ・ディルヴァナウスカイテ


  ロボダ:レクイエム(果てしない苦難にあるウクライナに捧げる)
  シルヴェストロフ:セレナード
   (以上、クレーメル ・ソロ)
  ヴァインベルク:ヴァイオリン・ソナタ第5番 Op.53
   (アルゲリッチ & クレーメル)

   《休憩》

  シューマン:子供の情景 Op.15から 見知らぬ国より
  J.S.バッハ:イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808から ガヴォット
  スカルラッティ:ソナタ 二短調 K.141
   (以上、アルゲリッチ ・ソロ)
  ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 op.67
   (アルゲリッチ & クレーメル & ディルヴァナウスカイテ)


   《アンコール》

   シューベルト:君はわが憩い D776
   ロボダ:タンゴ「カルメン」


最後に予習について、まとめておきます。予習したのは2曲のみ。アルゲリッチのソロは曲目未定、クレーメルのソロは音源が見つかりませんでした。

ヴァインベルクのヴァイオリン・ソナタ第5番は以下のCDを聴きました。

  ギドン・クレーメル、マルタ・アルゲリッチ アルゲリッチ&フレンズ ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ 2014 2014年6月12日 ライヴ録音

素晴らしい演奏です。もっとも、これしか聴いていませんが・・・。


ショスタコーヴィチのピアノ三重奏曲第2番は以下のCDを聴きました。

 マルタ・アルゲリッチ、ギドン・クレーメル、ミッシャ・マイスキー 1998年5月 東京、すみだトリフォニーホール ライヴ録音
 
ゴールデントリオの素晴らしい演奏です。それも東京でのライヴ録音とはね・・・。



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プラジャーク・クァルテットのベートーヴェン・チクルス第6夜 大フーガの熱い情念、カヴァティーナの美し過ぎる世界@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2022.6.6

のベートーヴェン・チクルスの第6夜です。これでチクルスは完了です。

今日の前半は第6番で始まります。偉大なベートーヴェンを感じさせる素晴らしい演奏に今夜も酔い痴れます。第2楽章のアダージョが素晴らしいです。

前半を締めくくるのは、ベートーヴェンの奇想の傑作、大フーガです。この曲は当初、今日の後半に演奏される弦楽四重奏曲第13番の終楽章として作曲されました。しかし、あまりに時代を超越した曲のため、受け入れられず、別の曲が代わりに作曲されて、出版されました。現在では、元の形、弦楽四重奏曲第13番の終楽章として演奏されることも多く、saraiもそれが好みです。第5楽章の極美のカヴァティーナの後に似合うのは断然、この大フーガだと信じて疑いません。残念ながら、今日はベートーヴェンが残した最終の形、独立した曲として、大フーガが演奏されます。冒頭から、激しいフーガが燃え上がります。フーガの大家、バッハでさえ、こういう熱いフーガは作っていません。プラジャーク・クァルテットの演奏は圧倒的で、このよく響くホールに大フーガの凄まじい音楽が満ち溢れます。いったん、静まった音楽が再び終結部で燃え上がり、物凄い頂点を作ります。最終日にふさわしい熱演でした。

後半は弦楽四重奏曲第13番。第15番、第14番と並び、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲の頂点をなす作品です。ここまでのレベルにくると、3作のうち、どれが一番素晴らしいかという評価は意味がありません。いきなり、長大な第1楽章が素晴らしいベートーヴェンの精神世界を表現し尽くします。これだけで人間の人生のすべてを語りつくしたような音楽です。そして、比較的、短い第2楽章から第4楽章を経て、第5楽章のカヴァティーナに入ります。saraiはかねてからベートーヴェンの作った一番美しい曲だと思っています。単に美しいだけでなく、深い精神性を湛えています。プラジャーク・クァルテットは誠心誠意、その音楽の表現にすべてを捧げます。とりわけ、中間部を過ぎた後半の美しさは鳥肌が立つような出来栄えでした。そして、第6楽章。ベートーヴェンが最後に作曲した弦楽四重奏曲の楽章です。なんと古典的な味わいの軽みに満ちたものでしょう。プラジャーク・クァルテットは全力でこの楽章を駆け抜けます。これでチクルスは終了。素晴らしい響きで全曲を演奏してくれました。これが現メンバーでの最終公演とは・・・感慨深いものです。創立50年のプラジャーク・クァルテットはこれで消え去るのでしょうか。

全曲チクルスでは第15番の魂の浄化を感じさせる素晴らしい音楽が一番、心に残りました。そして、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲はすべての作品が素晴らしい!!


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:プラジャーク・クァルテット
          ヤナ・ヴォナシュコーヴ vn   ヴラスティミル・ホレク vn
          ヨセフ・クルソニュ va   ミハル・カニュカ vc

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 Op.18-6
           大フーガ 変ロ長調 Op.133

   《休憩》

   ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 Op.130
   
   《アンコール》
    なし

最後に予習について触れておきます。

今回の予習はお気に入りのリンゼイ四重奏団の全集を聴いています。彼らは2度、全集を録音していますが、今回は新盤(2000年~2001年録音)を聴いています。

1曲目の弦楽四重奏曲 第6番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年6月26-29日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

美しい演奏です。


2-3曲目の大フーガ&弦楽四重奏曲 第13番は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 2000年7月25-27日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音
 
大フーガを第13番の終楽章に据えた演奏です。一方、大フーガの代わりに作曲されたアレグロはカヴァティーナ(別録音)と共にCDの最後に収録されています。とても充実した演奏です。それにとびっきり美しいカヴァティーナが2度聴けるのもいいですね。もっとも、2回演奏されたカヴァティーナはさほど違いはありません。



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京都の桜:桜満開の原谷苑に初見参

2022年4月7日(木)@京都

京都・奈良の旅の3日目です。
今日は、ゆっくり目のスケジュールです。京都の今、まさに満開の桜を愛でます。今日のメインは、知る人ぞ知る桜の名所、原谷苑に行くことだけ。

昨日買い求めたフランスパンでゆっくり朝食を頂いてから出かけましょう、丹後のハムと丹波産の京乃雅という卵で、ハムエッグがお供です。確かに美味しいですが、高級品ですから、美味しくて当たり前でしょう。なぜか、配偶者が淹れたいつものコーヒーも美味しいような気がします。

行きにくいけど是非にと、友人に薦められた原谷苑。確かに、バスを乗り継いで、最後に乗る路線は1時間に1本のバスしかありません。でも、それに合わせて出かければ、問題ありません。11時前の出発です。お天気は最高です。目の前の疎水の満開の桜を眺めながら、バス停に向かいます。

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満開の桜の疏水の先には琵琶湖疏水記念館が見えています。前回の旅で訪れました。

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岡崎公園の桜は今、満開です。

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岡崎公園の野球グラウンドに沿って、見事な桜並木が続いています。

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バス停、岡崎公園 動物園前に到着。

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これから、バスを2回、乗り継いでいくのですが、その一停留所だけ乗る1本目の32番のバスが遅れています。このバスが来なければ、バス乗り継ぎ計画は頓挫します。バス停一つ分歩けばよかったと悔やんでいると、32番のバスがようやくやってきます。数分の遅れですが、命取りになります。
一停留所移動し、降りるときに1日フリーパスを購入して、乗り換えのバス停、岡崎道に移動します。既に、発車時間は過ぎています。こっちも遅れているとよいのですが・・・。やはり、バス移動はこういうことがあるので危ないなと思って、バス停のバス接近情報をチェックします。どうやら、2本目のバス、204番はまだ、隣のバス停にも着いていないようです。

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遠くから204番のバスがやってくるのが見えます。ホッとします。

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204番のバスに無事、乗り込みます。次のバスの乗り換えは30分後。バスの車窓から、ゆったりと京の町並みを眺めながら過ごします。金閣寺近くのバス停、わら天神に到着。バス停の案内板で乗り換えのバスを確認すると、ありません! バスがないねと思わずつぶやくと、バス停にいらしたおばさんが、そのバスは、向こうのバス停よと教えてくださいます。交差点にあるバス停は、同じ名称で4カ所ありますからね。ありがとうございます。降りたバス停から急いで移動します。バス停には、おばさんの姿が見えています。

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結構離れた場所にバス停があります。まっすぐにバス停に向かいます。

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移動していると、原谷苑の無料シャトルバスと書かれた車が通っていきます。そんなものもあったのですね。ま、もうすぐ市バスも来るはずですし、1日フリーパスも持っているので、やり過ごします。
バス停の案内板を見ると、原谷行きのバス、M1は確かに日中は1時間に1本です。あと5分ほどでやってきます。

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バス停でM1のバスの到着を待ちます。

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バス停の前には、はま寿司の大きな店舗があります。美味しそうですね。まあ、京都まで旅してきて、こういうチェーン店でごはんをいただくわけにはいきません。

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やがて、やってきたM1のバスに乗車。このバスは、原谷行。金閣寺と御室の仁和寺と三角形をなす地点にある原谷と言う住宅地に向かうバスで、かなり地元民で賑わっています。観光客は、意外に少ないです。途中、原谷苑の無料シャトルバスとすれ違います。

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バスは一山超えていきます。終点の原谷で降ります。もうここからも、ピンクに染まった原谷苑が頭上に見えています。

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この原谷苑は、京都のほかの桜の名所のような寺社仏閣とか公園や川の堤という公共的な場所ではなく、個人所有の小山にいっぱい桜が植えられているところそうなんだそうです。桜と紅葉の季節だけ一般公開されています。現在の当主は4代目でこの原谷苑は開設して50年ほどになるそうです。saraiが学生時代を過ごしたころにはまだなかったのかもしれません。
入り口には、木の柵があり、作業員のようなおじさんが案内してます。料金は、おひとり様1500円。少々高めですが、これは満開時の特別料金です。満開でなければ1200円。まあ、この料金に喜ぶべきなんでしょうね。遊園地の入園料としては安いくらいです。が、ここからも咲き誇る苑内が見えて、期待が高まります。

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苑内の散策路に入ります。桜だけでなく、色んな色の花が咲いています。しかし、お目当ては満開の桜。散策路を一心に上っていきます。

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おおっ、見事なしだれ桜が咲いています。

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さらに進むと、一面を桜が覆い尽くし、まるでピンク色の霞が広がっているようです。

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これは素晴らしい。園内を隈なく散策しましょう。



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京都の桜:原谷苑は満開の桜で極彩色の世界

2022年4月7日(木)@京都/2回目

京都・奈良の旅の3日目です。今日は、知る人ぞ知る桜の名所、原谷苑に来ています。

今、京都は春爛漫です。隠れた評判の原谷苑を初めて訪問していますが、満開の桜を中心に極彩色の世界が広がっています。とりわけ、枝垂れ桜が見事です。

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丘の上には美しい散策路が続いています。花園の中をそぞろ歩きます。

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百花繚乱ならぬ、桜繚乱の光景が広がっています。

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桜だけでなく、雪柳の白い花も彩を添えています。

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ミツバツツジも桜に負けずに美しい濃いピンク色の花を咲かせています。

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しかし、やはり、ピンクの花霞の態をなしている桜の連なりが素晴らしいです。

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桜を中心にした様々な色の花が彩り豊かな天上の美しさを感じさせます。

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花に埋もれながら、散策路を歩きます。

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桜のピンクと雪柳の白の色の競演を楽しみます。

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ミツバツツジと桜の取り合わせも絵になります。

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苑内は満開の枝垂れ桜が咲き乱れていて、どこを見ればいいのか、頭が混乱してしまいます。連日の満開の桜、ただただ、満喫するのみです。

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いやはや、この世の楽園があるとすれば、ここのことですね。桜に酔ってしまいそうです。

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桜の間から、少しだけ青空が見えます。今日は絶好の好天です。

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間近に見る桜の花の美しいこと。ただ、見とれるだけです。

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枝垂れ桜は今、満開です。青空を背景にピンクの花びらが映えています。

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周り中、満開の桜が咲き乱れています。

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どこまで歩いても桜、桜、桜です。桜の花園の散策は続きます。



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北村朋幹、磨き抜かれた感性のラヴェル デュトワの老練で完成度の高いフランス音楽 新日本フィルハーモニー交響楽団@東京芸術劇場 2022.6.9

シャルル・デュトワの久々の来日公演。実はsaraiは彼の実演はあまり聴いていなくて、調べてみると、第10回宮崎音楽祭(2005年)にチョン・キョンファが登場するというので、わざわざ聴きに行った際、共演がシャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団でした。もしかしたら、その時だけしか実演は聴いていないかもしれません。いずれにせよ、17年ぶりに聴くことになります。
一方、ピアノの北村朋幹は昨年聴いて、ずっと注目しています。昨年は4回聴きましたが、今年は初めてです。大変、期待して聴きます。

前半、最初の曲目、フォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」は実に素晴らしい演奏です。肌触りが繊細でとても優しい演奏。フランス音楽の粋を聴く思いです。デュトワの意を組んだ新日フィルのアンサンブルもソット・ヴォーチェのようなタッチの味わい深い音楽を奏でます。第1曲の前奏曲がとりわけ見事でうっとりと聴き入ります。第3曲のシシリエンヌは有名なフルート独奏のメロディーが優しく流れます。そして、第4曲の“メリザンドの死”は劇的でありながら、繊細な音楽の範疇からはみでることはありません。フランスの気品ある精神性の高い音楽に深く感銘を覚えました。さすがにデュトワはフランス音楽の何たるかを語ってくれます。

次はラヴェルのピアノ協奏曲。冒頭はもうひとつに思えた北村朋幹のピアノも第1楽章の途中からは繊細で切れのあるタッチで魅了してくれます。まるでガーシュウィンの音楽のようにジャズっぽい音楽が流れます。そして、第2楽章。北村朋幹のピアノ独奏が切々と抒情的な旋律を歌い上げていきます。素晴らしい演奏に惹き込まれます。どこまでも続いて欲しいピアノ独奏。中間あたりからオーケストラが加わってきます。しかし、主役はピアノのまま。オーケストラが主要旋律を奏でますが、その上で動き回るピアノの響きのピュアーで美しいこと。最後はコールアングレが旋律を奏でる上をピアノが細かい動きで修飾していきますが、そのピアノの響きの美しさはあり得ないような素晴らしさ。北村朋幹の才能がきらきらと輝きます。第3楽章は北村朋幹のピアノが切れのあるタッチで音楽を高揚させます。勢いのある演奏が盛り上がったところでいきなりのフィナーレ。素晴らしい演奏でした。
でも、それ以上に秀逸だったのは北村朋幹のアンコールの演奏。武満徹のピアノ曲を極限まで美しく奏でます。いやはや、凄い才能です。

後半はドビュッシーの交響詩「海」。これもデュトワの手腕が冴えますが、どうもsaraiはこの曲が苦手。曲に入り込めないまま、終わります。なかなかの演奏ではありました。
最後はラヴェルの「ラ・ヴァルス」。高齢ながらデュトワの剛腕が光ります。ウィンナーワルツのような、フランス音楽のような、その境界線上の音楽を素晴らしい響きで奏でます。うーん、なんとも素晴らしい! 聴き惚れているうちに短い曲が終わります。最後はデュトワの音楽に魅せられました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:シャルル・デュトワ
  ピアノ:北村朋幹
  管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:崔文洙

  フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」 Op. 80
  ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
   《アンコール》武満徹:《雨の樹 素描II―オリヴィエ・メシアンの追憶に―》

   《休憩》

  ドビュッシー:交響詩「海」
  ラヴェル:管弦楽のための舞踏詩「ラ・ヴァルス」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のフォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」は以下のCDを聴きました。

 シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団 1987年10月、モントリオール、聖ユスターシュ教会 セッション録音
 
実に繊細で優しい響きの演奏です。


2曲目のラヴェルのピアノ協奏曲は以下のCDを聴きました。

 パスカル・ロジェ、シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団 1982年6月、モントリオール、聖ユスターシュ教会 セッション録音
 
パスカル・ロジェのピアノは素晴らしい響きです。


3曲目のドビュッシーの交響詩「海」は以下のCDを聴きました。

 シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団 1989年5月、モントリオール、聖ユスターシュ教会 セッション録音
 
1980年代、デュトワとモントリオール交響楽団のコンビはフランス音楽の膨大な録音を残しました。いずれも素晴らしい演奏ばかりです。


4曲目のラヴェルの「ラ・ヴァルス」は以下のCDを聴きました。

 シャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団 1981年7月、モントリオール、聖ユスターシュ教会 セッション録音
 
これも素晴らしいエスプリに満ちた演奏です。



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       北村朋幹,  

京都の桜:原谷苑はどこまで歩いても桜、桜、桜

2022年4月7日(木)@京都/3回目

京都・奈良の旅の3日目です。今日は、知る人ぞ知る桜の名所、原谷苑に来ています。

どこまで歩いても桜、桜、桜の極彩色の世界に魅了されています。

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桜と雪柳のハーモニーが何とも美しいです。

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さらにその上の美しい青空が見事な風景を作っています。

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さらに黄色いレンギョウとクリーム色のドウダンツツジが彩を添えて、色が乱舞しています。あっ、ミツバツツジも見えますね。

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急ごしらえのような簡略な苑内マップがありますね。

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苑内の散策路は花にあふれて、美しさの限りです。

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丘の上は陽光にあふれて、満開の桜がその盛りを誇っているかのようです。

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ここは桜とレンギョウと雪柳の風景です。

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赤いのはモミジですね。青モミジももちろん、ありますが、赤いモミジもあります。

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モミジ、レンギョウ、雪柳を従えた桜の木々の連なりが圧倒的です。

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自然の色彩の妙にただただ感動するばかりです。

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どこまでも花園の散策路が続きます。

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今、原谷苑の主役はもちろん、枝垂れ桜ですが、第2の主役は満開の雪柳です。

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桜もピンクや白の花が色とりどりです。

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枝垂れ桜は1本だけでも絵になりますね。

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真っ赤な木瓜もありますね。

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1本の木に赤と白の花が咲いています。源平枝垂れ桜だそうです。接ぎ木の妙なのでしょうか。

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原谷苑 桟敷席の建物近くにやってきました。ここで売店で購入したスイーツをいただけるようです。

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桜疲れでそろそろ休憩したくなりました。



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飯守泰次郎、渾身のシューマン、交響曲第4番にいたく感銘!! 東京シティ・フィル@東京オペラシティコンサートホール 2022.6.11

飯守泰次郎&東京シティ・フィルのシューマン、大いに期待して聴きました。後半の交響曲第4番、出色の演奏に深く感銘を受けました。
冒頭の序奏から、ぞくぞくする雰囲気が漂います。そして、主部が美しく奏で上げられます。見事な演奏です。シティフィルのアンサンブルも素晴らしく揃っています。シューマンの美しい抒情が心に迫ってきます。瑞々しいロマンが立ち上ります。そして、この世界はシューベルトを継承するものだという感慨でいっぱいになります。弦、木管、金管が見事に重なり合って、美しい響きでホールが満たされます。そのまま、第2楽章に入っていきます。ロマン漂う世界が横溢します。その抒情に魅了されます。トリオの独奏ヴァイオリンのパートも素晴らしい表現です。そして、第3楽章は勇壮とも思えるスケルツォです。弦のアンサンブルの響きは圧倒的です。トリオはまた、抒情あふれるロマンの世界。2度目のトリオの後、第4楽章への経過部に入ります。終楽章への期待をそそるような魅惑に満ちています。そして、第4楽章は序奏に続いて、勢いに満ちた主部が始まります。音楽はどんどん高潮して、圧倒的なコーダに突入。素晴らしいシューマンでした。

前半の交響曲第3番「ライン」も満足できる演奏ではありましたが、若干、アンサンブルが揃っていないところも散見されて、集中できませんでした。今日は何と言っても、後半の第4番が素晴らし過ぎました。コンサートが終わり、至極満足のsaraiは上機嫌。よい音楽に出会えるのはよいものです。高齢の飯守泰次郎、これからも素晴らしい音楽を期待しています。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:飯守泰次郎(桂冠名誉指揮者)
  管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団  コンサートマスター:戸澤哲夫

  シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 Op.97 「ライン」

  《休憩》

  シューマン:交響曲第4番 ニ短調 Op.120


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシューマンの交響曲第3番「ライン」を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1960年10月21日、セヴェランス・ホール、クリーヴランド セッション録音

これは文句なしに素晴らしい演奏です。


2曲目のシューマンの交響曲第4番を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1960年3月12日/22日、セヴェランス・ホール、クリーヴランド セッション録音
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1953年5月14日、イエス・キリスト教会、ベルリン セッション録音
  ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団 1953年8月26日、クンストハウス、ルツェルン ライヴ録音

ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団は無論、いい演奏なのですが、ちょっと個性的で違和感もあります。で、やはり、本命のフルトヴェングラーを聴きました。ベルリン・フィル盤もルツェルン祝祭管弦楽団も最晩年の演奏で素晴らし過ぎる演奏です。どちらも素晴らしいとは言え、やはり、ベルリン・フィルの切れ込み鋭い演奏は一枚上に感じます。



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京都の桜:原谷苑で花も団子も・・・

京都の桜:原谷苑で花も団子も・・・

2022年4月7日(木)@京都/4回目

京都・奈良の旅の3日目です。今日は、知る人ぞ知る桜の名所、原谷苑に来ています。

あまりの桜の素晴らしさに眩暈がする思いです。原谷苑 桟敷席の建物近くにやってきましたが、桜の美しく咲き誇っています。

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極彩色の天国を思わせる美しさはどこまでも続いています。

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枝垂れ桜と雪柳の美しさはいまだかつて体験したことのないものです。

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大きな枝垂れ桜が青空に映えています。

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間近に見る枝垂れ桜の枝にはたわわに花びらがついています。これぞ満開の桜です。

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桜と雪柳のピンクと白の入り交ざった風景に魅了されます。

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桜の花がびっしりと咲いて、まるでピンク色の壁のようになっています。

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さて、休憩にしましょう。スイーツを買って、休む場所を探します。桜の木々の間にベンチがあり、意外にもそれなりに空いています。

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ベンチで休みながら、購入したいちご大福をいただきます。

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ベンチから、枝垂れ桜の木を見上げます。

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ベンチに座るsaraiは花々の真っただ中にいます。

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美しい桜の下での休息とは何と贅沢なことか!

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このベンチから桜の下の散策路が続いており、元気のよい配偶者はそちらへ歩いていきます。もっとゆっくりすればいいのにね。

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そろそろ、しきりに誘ってくる配偶者のほうに行きましょうか。

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散策路の下には桜が咲き誇る斜面が下っています。見事な風景を見下ろしながら、ゆったりと立ち上がります。

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目の前の桜の咲きっぷりの見事なこと!

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立ち並ぶ桜を眺めながら、再び、散策を開始します。

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これは紅白の源平枝垂れ桜ですね。

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この源平枝垂れ桜にしばし、目を留めます。

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その源平枝垂れ桜の奥の枝垂れ桜も素晴らしいです。

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原谷苑の美しい花園散策はもう少しだけ続きます。



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京都の桜:原谷苑の桜を満喫。次は平野神社へ

2022年4月7日(木)@京都/5回目

京都・奈良の旅の3日目です。今日は、知る人ぞ知る桜の名所、原谷苑に来ています。

いっぱい、桜を見過ぎるほど見てきました。苑内中、桜で埋め尽くされています。なるほど、これでは評判になる筈ですね。あまりの凄さに感覚がふわふわ浮遊するみたいです。
紅白の源平枝垂れ桃をしばらく眺めているところです。

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さて、散策を続けましょう。桜の大木が屹立しています。

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この巨木にも桜が満開です。

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この巨木の桜には名を記した札が下がっています。淡墨桜(うすずみざくら)です。淡墨桜と言えば、岐阜県本巣市の根尾谷・淡墨公園にある一本桜で樹齢1500年以上のエドヒガンの古木で有名です。この桜はその子孫なのでしょうか?

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原谷苑 桟敷席の建物の裏手の散策路を歩きます。ここも枝垂れ桜でいっぱいです。

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見上げると、空を覆い尽くすような気配で桜のトンネルのようになっています。

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何と素晴らしい1本桜でしょう。

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これで原谷苑の苑内散策は終了。もう、十分満足しました。最後に花の一覧の説明があります。ちょっと復習します。あれっ、ここまで源平枝垂れ桜と思っていたのは間違いでした。正確には源平枝垂れ桃、すなわち、桜ではなく、花桃でした。説明を間違えて、ごめんなさい。

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すっかり、原谷苑の桜を満喫しました。入ってきた東口とは反対側の西口から外に出ます。

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帰りは、原谷苑の無料シャトルバスを利用しましょう。20分おきに出発ですが、長い行列です。ここでも、作業員風のおじさんが仕切っています。普段は、苑の手入れをしている庭師さんではないかしら。並んでいる人の数を数えて、次の次に乗れるよと教えてくれます。柵越しの桜を眺めて待ちましょう。

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柵の外からも素晴らしい桜が眺められます。

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そもそも、柵の外にまで桜の枝が伸びています。

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時間は経ち、シャトルバスの列の前の方に進み、我々も乗れそうです。結局、25分ほど待っただけです。

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さあ、乗車。

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元のわら天神のバス停に戻ってきました。
歩いてすぐの平野神社に向かう前に、目の前のわら天神もお参りしていきましょう。大きな鳥居を抜けていきます。

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参道を進み、また、ちょっと小さい鳥居を抜けると、境内に入ります。

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これが境内。立派な境内ですが、驚くべきことにここには桜の1本もありません。もう、十分見てきたので、いいですけどね。

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安産祈願で有名なわら天神ですが、saraiと配偶者にはもう関係ありませんね。
早々に失礼して、平野神社に向かいます。10分も歩くことなく、到着です。既に外からも満開の桜が見えています。ここも京都の桜の名所のひとつです。

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もう、桜は満腹ですが、折角の機会ですから、ここでも桜を楽しみます。



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京都の桜:平野神社の桜も満開、そして、パワースポットで未知の力

2022年4月7日(木)@京都/6回目

京都・奈良の旅の3日目です。知る人ぞ知る桜の名所、原谷苑を満喫した後、次なる桜の名所、平野神社にやってきました。

平野神社はその前庭が桜の名所のようです。紅白の幕で区切って、入場するには有料(500円)のチケットが必要です。もっとも幕の外側からも満開の桜はよく見えています。

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しかし、これでは桜を見ないで神社にお参りする人は困りますね。立て看板に桜の有料エリアを迂回して参拝する人のルートが書いてあります。ややこしいですね。

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まあ、ここは折角なので、有料エリアで桜見物するためにチケットを購入します。

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入場すると、満開の桜が咲き乱れています。鑑賞路をゆっくりと歩きます。

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有料だけのことはあり、見事な桜の木々がびっしりとエリア内を埋め尽くしています。

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鑑賞路から外れると、見物人が少なくなって、ゆっくりと桜見物ができます。

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桜の木の下の草原には黄色い菜の花が咲いています。そう言えば、原谷苑には菜の花はありませんでしたね。

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染井吉野がまさに満開です。

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枝垂れ桜も見事です。

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ここは原谷苑と違って、桜だけの一本勝負という感じです。

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桜を巡りながらもやはり、平野神社のお参りも欠かせません。それらしい方に桜を愛でながら進みます。

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無論、桜の前庭の途中から、神社へのお参りもできます。いったん、桜の有料エリアから出て、神社の境内に出ます。

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平野神社は能舞台もある立派な神社ですが、全体が修復中です。舞台では、フルートとピアノの奉納演奏がされています。さっきから、BGMのように聴こえていたのがこの演奏でした。

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御神木の樹齢400年以上と言われるパワースポットのクスノキのご利益に預かろうという人たちがパワーをもらおうとしています。

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ここは我々も大木のパワーをもらっておきましょう。
さらに大木の横には、「すえひろがね」と呼ばれる石があります。この石は、餅鉄(べいてつ)とも呼ばれる石で、昔はこの石に神さまが宿っていると信仰されており鉄尊様(てっそんさま)と崇められていたそうです。
国内最大級の大きさだといわれ、重さ200kg、高さ80cm、厚さ27cmと大きく、鉄分約70%あり磁石を引き付ける不思議な石です。
この石からもパワーをいただきます。何か内なる力が宿った思いです(笑い)。

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これで平野神社の見物も完了し、退散します。ともかく人が多いですね。

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チケットの半券を提示して、桜の前庭に再入場して、桜を愛でながら、最初の入口に向かいます。

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平野神社を出たところで、今日の日程は終了なのですが、まだ3時過ぎ。京都に到着した際に乗ったタクシーの運転手が、盛んに勧めていた嵐山も気になります。嵐山は何度も訪れていますが、桜の時期には行っていないような気がします。寄っていきましょう。バス、JRを乗り継いでいくのがよさそうです。



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京都の桜:嵐山の桜は?

2022年4月7日(木)@京都/7回目

京都・奈良の旅の3日目です。桜の名所、原谷苑、平野神社をはしごして、最後にやはり有名な桜の名所、嵐山に向かうことにしました。

平野神社から、嵐山へはバスとJRを乗り継ぎます。まず、少し歩いてバス停、衣笠校前から、バス停、西ノ京円町までバスに乗ります。今日はバス1日券を買ってあります。
このバス停から、JR山陰線の円町駅を探し当てます。

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SUICAで自動改札を抜けて、ホームに上がります。先にやってきたのは京都行の電車。

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これをやり過ごして、嵐山方面行を待ちます。

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やがて来た電車に乗り、JRの嵯峨嵐山駅に到着です。トロッコ電車乗り場が懐かしいです。

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このJR嵯峨嵐山駅はいわゆる嵐山からはちょっと離れています。ブラブラ歩いていきましょう。嵐山らしくもない通りです。この辺りは観光客も少ないです。

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やがて、渡月橋、天龍寺への標識があります。ここで右に曲がりましょう。

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と、角の店先に気になるものを発見! 小さな商店の店先にタケノコが並んでいます。長岡京産と書かれています。長岡京はタケノコの超有名な産地。まだ、食べたことがありません。ここで出会ってしまいました。購入するしかありませんね。立派なタケノコもありますが、旅の途中ですから自重して、小さなのにします。

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店内にはまだ整理中のタケノコもたくさんありますが、さっきの店先の綺麗なものにしましょう。

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いかにも、採れたてで柔らかそうで美味しそうです。お店のおばさんは、このタケノコは今朝取り立てで新鮮だから、米糠は不要だけどと言いながらもつけてくれます。今夜の楽しみができました。思わぬものが思わぬところで手に入りました。

ちらほら観光客が歩く道をなおも進みます。

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やがて、お寺の門に突き当たります。

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天龍寺です。

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ここで左に折れて、嵐山の目抜き通りを進みます。嵐電嵐山駅の前は賑やかです。

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渡月橋のほうに賑やかな通りを歩いていきます。

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桂川の前に出ます。渡月橋の上から見る嵐山は、ちょっと残念。今までに見てきた桜と比べると見劣りします。

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川の向こうの山肌にある山桜も今一つです。

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渡月橋の上は賑わっています。対岸の法輪寺には少し桜があるようですが、かなり遠いですね。

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川沿いの土手の桜は咲いていますが、感動するような感じではありません。

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では、天龍寺の桜はどうでしょうか。ちょっと寄っていきましょう。さきほど歩いてきた道を戻ります。食べ物屋さんが多く、誘惑されそうです。

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天龍寺の門の前に着きます。桜は見頃と書かれていますね。

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期待感と不安感のせめぎあいの中、天龍寺の桜を見物します。



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気品高さと熱い情熱のエベーヌ弦楽四重奏団の演奏に深く感銘@紀尾井ホール 2022.6.16

今日と明日、フランスのカルテット、エベーヌ弦楽四重奏団の演奏を聴きます。実演で聴くのは初めてです。このところ、ようやく、海外の音楽家の演奏が聴けるようになり、クラシック音楽にも日常が戻ってきたと感じます。嬉しいですね。

初聴きのエベーヌ弦楽四重奏団ですが、実に端正な演奏に聴き惚れます。最初の曲目、ハイドンの弦楽四重奏曲第34番 Op.20-4は典雅なバロック的な響きも聴こえてきます。このところ、ハイドンの弦楽四重奏曲を聴く機会が増えていますが、聴けば聴くほど、その完成度の高い音楽に魅了されます。このハイドンの弦楽四重奏曲があったから、モーツァルト、ベートーヴェンも続いたのが得心できます。今日の作品は比較的、初期のものですが、既に深い音楽性を獲得した作品になっています。第1楽章、第2楽章と典雅な響きが聴こえてきますが、深い音楽性も感じられます。エベーヌ弦楽四重奏団の演奏はバリバリ弾くのではなく、節度のある精密な演奏です。アンサンブルが揃っているのはもちろんですが、各声部の音がしっかりと聴こえてきます。第4楽章も緻密な演奏です。気品高いハイドンが聴けました。

次はヤナーチェクの弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》。ハイドンとはまったく趣きが異なって、熱のこもった演奏です。ただし、節度のある演奏です。しかし、第2楽章あたりから、熱い情熱が高まってきます。圧巻だったのは第4楽章。それも後半あたりから、一気にテンションが上がります。気持ちよく、ぼーっとして聴いていたsaraiも背筋を伸ばして、その高揚した演奏に集中します。そもそも、この作品はトルストイの短編小説《クロイツェル・ソナタ》に触発されて作曲したもので、不倫した主人公の妻が最後には主人公に殺されますが、その殺される場面が第4楽章です。エベーヌ弦楽四重奏団はその節度をかなぐり捨て、熱く激しい情念をこめて、高揚していきます。凄まじい演奏に息を呑みました。何とも素晴らしいヤナーチェクでした。今日、一番の演奏でした。

休憩後、シューマンのロマンに耳を傾けます。これは節度のある演奏ですが、美しいロマンに満ちた演奏です。とりわけ、長い第1楽章の明るい春の日差しを思わせる美しい演奏に心惹かれました。第4楽章は熱いロマンでしめくくられます。なかなかのシューマンでした。

明日もモーツァルト、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲で楽しめそうです。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:エベーヌ弦楽四重奏団 Quatuor Ébène
   ピエール・コロンベ(第1ヴァイオリン)Pierre Colombet, violin
   ガブリエル・ル・マガデュール(第2ヴァイオリン)Gabriel Le Magadure, violin
   マリー・シレム(ヴィオラ)Marie Chilemme, viola
   ラファエル・メルラン(チェロ)Raphaël Merlin, cello

   ハイドン:弦楽四重奏曲第34番ニ長調 Op.20-4, Hob.III-34
   ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》

   《休憩》

   シューマン:弦楽四重奏曲第2番ヘ長調 Op.41-2
   
   《アンコール》
    シューマン:色とりどりの小品より 3つの小品第1曲 Op.99-1 (弦楽四重奏編曲版)


最後に予習について触れておきます。

1曲目のハイドンの弦楽四重奏曲第34番 Op.20-4は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 1997年9月26日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

リンゼイ四重奏団のハイドン、素晴らしいです。


2曲目のヤナーチェクの弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》は以下のCDを聴きました。

 リンゼイ四重奏団 1991年 ケンブリッジ大学音楽学部コンサートホール ライヴ録音
 
濃厚で熱い演奏です。


3曲目のシューマンの弦楽四重奏曲第2番は以下のCDを聴きました。

 ロータス・カルテット 2003年1月29-30日 リリスホール、横浜市 セッション録音
 エマーソン弦楽四重奏団 2019年1月23,24日 ニュージャージー州マディソン、ドリュー大学 セッション録音
 
いずれも素晴らしい演奏です。ロータス・カルテットはシューマンのロマンを前面に打ち出した演奏、エマーソン弦楽四重奏団はいつもの明快な演奏をこの最新のCDでも聴かせてくれます。なお、エマーソン弦楽四重奏団はこのCDが初のシューマン全曲アルバムです。来年、2013年10月に解散するのが残念です。その前に日本に来ないのかなあ。まだ、一度も実演を聴いていません。



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驚愕のモーツァルト、慟哭のショスタコーヴィチ、エベーヌ弦楽四重奏団の感動の演奏@紀尾井ホール 2022.6.17

今日から、フランスのカルテット、エベーヌ弦楽四重奏団の演奏を聴いています。実演で聴くのは初めてでしたが、もし、昨日の演奏だけを聴いていたら、彼らの実力を過小評価してしまうところでした。今日のモーツァルトは驚異的に精緻なアンサンブルで始まり、驚愕の高揚で締め括られました。さらに続くショスタコーヴィチの慟哭に満ちた演奏の緊張感の高さには音楽とは何なのかと考え込まされました。まさに世界最高レベルの演奏を目の当たりにした思いです。

まず、モーツァルトの弦楽四重奏曲第14番です。この曲は昨日聴いたハイドンの太陽四重奏曲(6曲セット)に続くロシア四重奏曲(6曲セット)に触発されたモーツァルトが全身全霊を傾けて作曲したハイドンセット6曲の冒頭を飾る作品です。天才モーツァルトが本気を出すとこんな凄いものが出来上がるのかと驚嘆するような作品です。とそう書きながら、実は今日のエベーヌ弦楽四重奏団の演奏を聴いて、本当にこの曲の凄さを実感したんです。ハイドンのロシア四重奏曲は1782年に出版されましたが、この曲はその1782年末に完成されました。ハイドンはロシア四重奏曲で古典派の弦楽四重奏曲の様式を完成させましたが、まさに天才モーツァルトを震撼させるほどの出来栄えでした。で、モーツァルトがすぐさま6曲から成るハイドンセットに取り掛かります。結局、天才の筆をもってしても全6曲完成までには3年を要し、1785年までかかりました。そして、その6曲をハイドンに献呈し、ハイドンセットなる名称が残りました。長い説明になりましたが、モーツァルトがいかに心血を注いだかを表現するためです。
第1楽章は半音階を用いた主題に基づいていますが、エベーヌ弦楽四重奏団の4人が各声部を実に精妙に演奏することでありえないようなアンサンブルが構築されていきます。モーツァルトがこんなに高い緊張感で演奏されるとは驚きです。その繊細な響きに深く引き込まれていきます。第2楽章はメヌエットですが、これも軽い音楽ではなく、エベーヌ弦楽四重奏団の精緻で繊細な演奏に魅了されるのみです。第3楽章のアンダンテも高い緊張感で聴き入ります。第1ヴァイオリンの得も言われぬ美しい小楽節に耳を奪われます。第4楽章に入る前、客席で動きがあり、しばし、楽章前に長い休みが入ります。これも意味のある休止となり、第4楽章はとてつもない音楽が展開されます。フーガが次々に展開されて、圧倒的です。交響曲第41番《ジュピター》の第4楽章の原型になったとも言われる楽章ですが、エベーヌ弦楽四重奏団の圧倒的とも言える演奏はあの素晴らしいジュピターの第4楽章以上の緊迫した音楽を作り上げます。ある意味、意外性のある楽章であり、まさにハイドンの精神を継承したとも言えます。まさにハイドンセットの真髄を教えられるような素晴らしい演奏でした。saraiはハイドン老と一緒にこの曲を聴き、聴き終えた後、二人でうなづき合うことを想像してしまいました。そこへモーツァルトがやってきて、僕の音楽はどうだいと得意げに語りかけます。うーん、凄い音楽です。一人で悦に入っているsaraiのもとに知り合いの識者がやってきて、あの第4楽章はやり過ぎだとsaraiをたしなめます。saraiがこういう記事を書くことを恐れたのかもしれません。作曲当時はピリオド楽器の演奏だったので、こういう演奏はあり得ないということです。それにこういう演奏を聴いた若い人が真似をするといけないということです。それはそうかもしれません。ただ、saraiは一介の素人。現代のこういう攻めたモーツァルトが好きです。

モーツァルトの演奏に驚愕していると、次のショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番でそれ以上の体験をします。この曲は第2次世界大戦の犠牲者に捧げられた曲です。終始、真摯に激しい慟哭も交えて、エベーヌ弦楽四重奏団の渾身の演奏が続きます。ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲には珍しく、皮肉めいたジョークや新古典主義的な軽みもなく、切羽詰まったような音楽が続きます。当時、作曲家自身が精神的に追い詰められていたこともこの曲に反映されて、泣きながら作曲したという話も残っています。これほどの緊張感の演奏も記憶にありません。saraiもこの演奏に切羽詰まってしまいました。5楽章が休みなく続く構成になっており、変形ながら、アーチ構造的でもあります。バルトークを思い出しますが、バルトークのような前衛手法は用いていません。しかし、精神的にはバルトークと同様の極限状況を感じされられます。この曲はバルトークと一緒に聴きたいところです。ショスタコーヴィチの交響曲第7番《レニングラード》を酷評したバルトークの死後にこの弦楽四重奏曲は書かれました。ショスタコーヴィチも心のどこかで自分を酷評したバルトークのことを意識していて、バルトークの5楽章構成のアーチ構造を用いたのかもしれません。バルトークはこの《レニングラード》のアンチテーゼのような作品を聴いて、きっと納得して、saraiに目くばせするでしょう。この演奏を聴いて、saraiはエベーヌ弦楽四重奏団が世界最高のカルテットのひとつであることを納得しました。

前半の演奏が凄かったので、後半のジャズプログラムはアンコールのようなものです。最後のピアソラは素晴らしい演奏でした。これはジャズというより、クラシックかもね。ジャズに疎いsaraiはマイルス・デイヴィスのマイルストーン以外は聴いたことのない曲ばかりでした。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:エベーヌ弦楽四重奏団 Quatuor Ébène
   ピエール・コロンベ(第1ヴァイオリン)Pierre Colombet, violin
   ガブリエル・ル・マガデュール(第2ヴァイオリン)Gabriel Le Magadure, violin
   マリー・シレム(ヴィオラ)Marie Chilemme, viola
   ラファエル・メルラン(チェロ)Raphaël Merlin, cello

   モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番ト長調 K.387
   ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110

   《休憩》

   ジャズ選曲集
    1.トゥーツ・シールマンス:ブルーゼットToots Thielemans:Bluesette
    2.チャールズ・ミンガス:フォーバス知事の寓話Charles Mingus : Fables of Faubus
    3.マイルス・デイヴィス:マイルストーンMiles Davis : Milestones
    4.ケニー・カークランド:ディエンダKenny Kirkland:Dienda
    5.ピー・ウィー・エリス:ザ・チキンPee Wee Ellis:The Chicken
    6.セロニアス・モンク:ラウンド・ミッドナイトThelonious Monk : 'Round Midnight
    7.ウェイン・ショーター:アナ・マリアWayne Shorter : Ana Maria
    8.アストル・ピアソラ:リベルタンゴAstor Piazzolla : Libertango
   
   《アンコール》
    エデン・アーベ:ネイチャー・ボーイEden Ahbez : Nature Boy


最後に予習について触れておきます。

1曲目のモーツァルトの弦楽四重奏曲第14番は以下のCDを聴きました。

 アマデウス四重奏団 1963年6月 ハノーファー、ベートーヴェンザール セッション録音

アマデウス四重奏団のモーツァルト、聴くべき価値のある演奏です。


2曲目のショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番は以下のCDを聴きました。

 エマーソン四重奏団 1998年7月 アスペン音楽祭 ライヴ録音
 
エマーソン四重奏団のショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲全集を順次聴いているところです。この第8番もクリアーで鋭いというこのカルテットの美点が光る演奏です。来年に迫る解散が残念です。



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京都の桜:天龍寺の桜は?

2022年4月7日(木)@京都/8回目

京都・奈良の旅の3日目です。桜の名所、原谷苑、平野神社、嵐山とはしごしてきました。

嵐山の桜は残念な状況でした。それではと天龍寺に向かいました。天龍寺の参道を進みます。中門が目の前です。

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中門を抜けると長い参道が続いています。周囲には嵐山が見えています。

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嵐山を眺めると、やはり、あまり、桜は見えませんね。

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参道右手にある塔頭のお庭にある桜が満開です。

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この塔頭は慈済院と言うんだそうです。

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参道沿いの桜も綺麗です。

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天龍寺の広大な庭の入り口には、色んな花が咲いているとの情報が張ってあります。受付のお姉さんも、桜は終わったものもあるけど咲いているものもあるとのこと。折角ですから寄っていきましょう。お庭のみの拝観券を求めます。お庭だけなら500円です。

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中に入り、大方丈をぐるりと周って、曹源池庭園の前に出ます。ここを見るのは久しぶりです。

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コロナのせいか、この有名な庭園の前も人がまばらです。

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曹源池庭園の向こうには嵐山が借景になっています。

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曹源池庭園の奥のほうに進みます。

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曹源池庭園の前には大方丈があります。普通は大方丈から曹源池庭園を眺めますが、今日は庭園のみの拝観なので、大方丈の上に上がることはできません。それに今日は桜が目的です。

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曹源池庭園を過ぎて、天龍寺の奥のほうに進みます。

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やがて、枝垂れ桜が見えてきます。満開ですね。

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やはり、枝垂れ桜は花期が長いので見頃が続いています。

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ミツバツツジが綺麗に咲いています。

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近くに寄ると、枝垂れ桜は見事に咲いています。

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それ以上にも思えるのがミツバツツジの咲きっぷりです。

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とは言え、目的は桜の花見。満開の枝垂れ桜に見入ります。

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このあたりの桜をしばし鑑賞しましょう。



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京都の桜:天龍寺の桜を堪能

2022年4月7日(木)@京都/9回目

京都・奈良の旅の3日目です。桜の名所、原谷苑、平野神社、嵐山とはしごして、最後に来たのが天龍寺。
天龍寺に残った枝垂れ桜の美しさに見入っています。

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平和観音と愛の泉では、水面にびっしりと桜の花びらが浮かんでいます。

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丘の上も桜が咲いています。猿島桜です。その先には竹林が広がっています。嵯峨野といえば、竹林ですね。

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石楠花(シャクナゲ)も綺麗に咲いています。シャクナゲと桜の取り合わせもいいですね。

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見上げると、桜が青空に映えています。

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と、桜の花の中を小鳥が飛び交っています。どうやら、ヒヨドリのようです。

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桜の花に嘴を突っ込んで蜜を吸っているようです。ヒヨドリは糖分を好みます。

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桜の花の中に何羽も群がっています。

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しばし、ヒヨドリの姿に目を引かれていました。

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少し移動すると、また、ミツバツツジが綺麗に咲いています。

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ミツバツツジと桜の取り合わせもなかなか素晴らしいです。

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こちらは竹林を背景とした桜です。

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これは真っ白い大輪の桜。白妙桜です。

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これは実海棠だそうです。淡紅色の花が咲いています。実をつけると食べられるそうです。別名で「ナガサキリンゴ(長崎林檎)」とも呼ばれるそうです。

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実海棠の横にはミツバツツジ。色んな花が咲いています。

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でも、やはり、桜は別格で綺麗です。

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と言いつつ、満開のミツバツツジを見て、歓声を上げてしまいます。

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玄海ツツジの綺麗なピンク色もあります。

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最後に多宝殿の前の桜を見ます。お寺の建物と桜の取り合わせも最高です。

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天龍寺の桜、そして、ミツバツツジはなかなか綺麗でした。満足して、出口のほうに向かいます。



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京都の桜:本場のタケノコを美味しくいただき、3日目を終了。

2022年4月7日(木)@京都/10回目

京都・奈良の旅の3日目です。桜の名所、原谷苑、平野神社、嵐山、さらには天龍寺とはしごしました。
最後の天龍寺で、桜、そして、ミツバツツジの美しさを堪能しました。さあ、ホテルの戻って、休養しましょう。

境内を出口に歩いていると、綺麗に咲き誇る1本の桜が目を引きます。

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この桜は由緒ありそうな建物の庭先に咲いています。何の建物だろうと後で調べると、天龍寺直営の精進料理店「篩月(しげつ)」でした。毎日、11時から14時までの営業なので、もう門戸は閉じています。

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近くに寄ってみると、まさに満開の桜が青空に映えています。

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しばし、この桜に見とれます。

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桜の根元を飾るのは黄色い山吹の花です。この山吹も美しいです。

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山吹と桜で飾られた精進料理店「篩月」です。なお、この精進料理店でランチをいただくためには、500円の庭園拝観券を別途購入しないといけません。精進料理ランチは最低料金でも3300円。最高料金は8000円。拝観料金はサービスしてくれてもいいのにね。

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この時期、桜を愛でながらの精進料理のランチはいいでしょうね。基本、予約していただくようです。

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この精進料理店を離れると、大方丈の前に出ます。曹源池庭園の反対側、出入口近くの白砂の庭園です。

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出口から出ます。庫裏の前に出ます。

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目の前には長い参道が続きます。

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ここでスマホのナビソフトでホテルへの帰りのルートを検索すると、何とバス1本乗るだけで、行けそうです。バス停はJRの嵯峨嵐山駅の近くのようです。ナビソフトの案内にはバス停まで4分とありますが、そんな筈はないと思いながら歩きます。やはり、何かの間違い。ずい分歩かされ、ようやくバス停、嵯峨嵐山駅前に到着。93系統のバスで戻ってきました。このバスはまっすぐ、丸太町通りを走り、最後はバス停、岡崎道で下ります。30分ほどでした。後で調べると、手近のバス停、嵐山天龍寺前で乗ればよかったんです。ナビソフトの歩いて4分は間違いではありませんでした。saraiの読み取り方の間違いでした。結果的に痛む足を引き摺ることになりました。

ホテルに戻り、お風呂に入り、1日の疲れを癒します。

そして、まずは配偶者に米糠で本場、長岡京のタケノコをゆがいてもらいます。立派そうでしょう!

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美味しいタケノコ付きの夕食をいただきます。美味しく食べて本日も無事終了。

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明日は念願の吉野の桜を眺めに行きます。お天気はよさそうです。ワクワク・・・。



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ヴァイグレ&読売日本交響楽団の至高のブルックナー:交響曲第7番@サントリーホール 2022.6.21

ブルックナーの交響曲第7番はこれまで実演で素晴らしい演奏に接してきました。ハイティンク指揮ロンドン交響楽団の来日公演、ラトル指揮ベルリン・フィルのウィーン公演、ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンの来日公演、プレートル指揮ウィーン・フィルのウィーン楽友協会での公演・・・いずれも優劣付け兼ねる素晴らしい演奏でした。いずれも海外の超弩級オーケストラの演奏でした。今日は日本のオーケストラでそれらに迫る演奏を聴くことができました。読響の演奏力、セバスティアン・ヴァイグレの腰の据わった指揮によるものです。

冒頭、低弦の深々とした響きでまず魅了されます。テンポはゆっくりめ。ヴァイグレのドイツ人指揮者らしい重心の低い指揮で読響の低弦がよく鳴ります。あえて対向配置にしないわけが分かるような演奏です。オーケストラの右側の低弦に意識が集中します。木管も見事な演奏。オーボエとフルートの鳴らせ方が素晴らしいです。ブルックナーの交響曲でこんなに木管のパートに意識が向かったのは初めてです。金管もまず無難な演奏です。ともかく、長大な第1楽章は終始、深い感銘を覚えながら、集中して聴き入りました。日本のオーケストラでこれほどのレベルのブルックナーを聴いたのは初めてです。ともかく低弦が素晴らしかったんです。細部まで磨き抜かれた演奏に魅了されました。ヴァイグレが振ると、読響がこんなに鳴るのかと驚愕しました。もう、第1楽章だけで十分にブルックナーを聴いた感じです。第2楽章はワーグナーの死を哀悼する音楽です。期待して聴きますが、第1楽章でsaraiは集中力を使い果たしたせいか、もうひとつ演奏に乗り切れません。心なしか、読響の響きももうひとつ。ノヴァーク版ですから、頂点で激しく打楽器が鳴りますが、それ以外は静謐な響きに感じます。あえて、そういう演奏をしたのでしょうか。saraiとしてはもっとうねるような響きを期待したので、ちょっと肩透かし。第3楽章は定番の勇壮な音楽が鳴り響きます。第4楽章にはいり、saraiも気持ちを入れ直し、集中力を高めます。今度は高弦も低弦も素晴らしい響きを奏でます。まるでパルジファルのごとく、心の痛みを感じさせるような素晴らしい演奏が繰り広げられます。ブルックナーの音楽の本質に切り込んだ凄まじい演奏で頂点に駆け上がります。圧倒的なフィナーレに深く感動しました。今日は両端楽章がとても素晴らしい演奏でした。そして、ブルックナーの交響曲第7番は第8番、第9番にも並び立つ素晴らしい作品であることを再認識しました。よい演奏を聴かせてもらいました。

前半のルディ・シュテファンの管弦楽のための音楽(1912年)は初めて聴きます。ルディ・シュテファンの名前も初めて知りました。範疇としては後期ロマン派に分類されるのでしょうが、彼独自の音楽になっています。これもヴァイグレの素晴らしい指揮、読響の美しいアンサンブルに魅了されました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:セバスティアン・ヴァイグレ 
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:小森谷 巧

  ルディ・シュテファン:管弦楽のための音楽(1912年)

   《休憩》

  ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB 107(ノヴァーク版)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のルディ・シュテファンの管弦楽のための音楽(1912年)は以下のCDを聴きました。

  オレグ・カエターニ指揮メルボルン交響楽団 2005年3月8~11日、メルボルン、ロバート・ブラックウッド・ホール セッション録音

初めて聴く曲ですが、特にテンポの速いパートの勇壮な演奏に心惹かれました。


2曲目のブルックナーの交響曲第7番は以下のCDを聴きました。

 カール・シューリヒト指揮ハーグ・フィル 1964年9月 セッション録音
 
非力と思われるハーグ・フィルですが、シューリヒトの指揮のもと、美しいブルックナーを聴かせてくれます。



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田原綾子、毛利文香、眩しいほどの才能の輝きのモーツァルトの協奏交響曲 with ハマのJACK@緑区民文化センター みどりアートパーク 2022.6.22

横浜みなとみらいホールは現在、改修工事のため、長期休館期間中(~2022年10月)ですが、その間、横浜市内各区のホールや公会堂等の文化施設を巡り、豪華ソリストとホールにゆかりあるオーケストラメンバーと共に贈る「横浜18区コンサート」を開催しています。 なかなか、面白そうな企画が続いているため、saraiも横浜市民の一人として、聴いてみることにして、今日がその2回目です。

今日は第Ⅱ期で、長津田にある緑区民文化センター みどりアートパークに初見参。334名収容のこじんまりとしたホールです。横浜のほかの区と同様に立派な施設です。長津田駅から続く回廊を歩いて、直接アクセスできます。

今日の演奏ですが、今、室内楽を中心にブレーク中(saraiはそう思っています)のヴィオラの田原綾子がお目当てで、期待に応える素晴らしい演奏にすっかり満足しました。ヴァイオリンの毛利文香も順調に成長している姿を拝見しました。お二人の独奏は息も合って、見事なものでした。お二人は横浜出身とのことでそれも横浜市民として、誇らしいですね。

今日は最後に演奏したモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲がメイン。ヴィオラの田原綾子、ヴァイオリンの毛利文香の素晴らしい音色にすっかり魅了されました。
この曲ではモーツァルト自身がヴィオラを弾いたと言われていますから、ヴィオラに重点が置かれた作品です。モーツァルトは独奏ヴィオラは全ての弦を通常より半音高く調弦すること(スコルダトゥーラ)を指定しています。弦の張力を上げることにより華やかな響きとなり、地味な音色であるヴィオラがヴァイオリンと対等に渡り合う効果を狙っています。素晴らしいハマのJACK(弦楽五重奏)の響きに乗って、毛利文香のヴァイオリンの心地よく、華やかな音が響き渡ります。対して、田原綾子のヴィオラの深い響きが負けじと応えます。天才モーツァルトが心血を注いだメロディーはどこまでも美しく、ヴァイオリンとヴィオラの奏でる音楽は天上のもののようです。圧巻だったのは、第1楽章と第2楽章のカデンツァ。これはモーツァルト自身が書き上げたカデンツァで、ヴァイオリンとヴィオラの素晴らしい2重奏が素晴らしく輝きました。今日はオーケストラの代わりを弦楽五重奏が担いましたが、そのために独奏ヴァイオリンと独奏ヴィオラの音が浮き立って響きます。まったくもって、素晴らしい音楽を味わうことができて、saraiは幸福感に包まれました。

アンコールは独奏ピアノ曲のトルコ行進曲を編曲したもので、独奏ヴァイオリンが高音パートを弾き、独奏ヴィオラが低音パートを受け持つような演奏で結構、違和感なく聴けます。ヴィオラは特に調弦しなかったので、
スコルダトゥーラのままの演奏だったんでしょう。そのまま、音楽が進行するのかと思っていたら、妙なメロディーも登場。なかなか面白い編曲でした。お得感満載のアンコールでした。

前半のハマのJACK(弦楽五重奏)のモーツァルトの編曲ものの演奏も美しくもあり、ジョークにも満ちて、楽しいものでした。ただ、これらの元の曲を熟知していない人はどれほど楽しめたでしょうか。誰でも知っているきらきら星変奏曲を別にすると、オペラのアリアなどは結構地味なものを選んでいますね。ソプラノが歌うアリアをコントラバスで奏でるなど、手が込んでいたので、saraiは楽しめました。ハマのJACK(弦楽五重奏)のメンバーはN響のメンバーが主体だそうですが、相当の実力の持ち主でした。ヴァイオリンの三又 治彦は第2ヴァイオリンの次席。同じく、ヴァイオリンの倉冨 亮太は第1ヴァイオリンの次席代行。ヴィオラの村松 龍は次席。やはり、達人揃いのようです。(今夜はN響の定期演奏会ですが、彼らも演奏するのかな?曲目はモーツァルトのジュピターです。モーツァルトが続きますね。)


実はこのコンサートはお昼のコンサートで、その後、夜はサントリーホールでN響の定期演奏会を聴きましたが、それは別記事でアップします。


今日のプログラムは以下です。

 横浜みなとみらいホール出張公演 横浜18区コンサート 第Ⅱ期

  ヴァイオリン:毛利文香
  ヴィオラ:田原綾子
   ハマのJACK(弦楽五重奏)
    ヴァイオリン:三又 治彦[コンサートマスター]、倉冨 亮太
    ヴィオラ:村松 龍
    チェロ:海野 幹雄
    コントラバス:松井 理史


   モーツァルト:《魔笛》より 序曲(弦楽五重奏)
   モーツァルト:《フィガロの結婚》より カヴァティーナ〈失くしてしまって・・・あたし困ったわ!〉(弦楽五重奏)
   モーツァルト:《ドン・ジョヴァンニ》より〈皆が酔いつぶれるまで〉(弦楽五重奏)
   モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス(弦楽五重奏)
   モーツァルト:きらきら星変奏曲(弦楽五重奏)
   モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(編曲:木村裕 ヴァイオリン、ヴィオラと弦楽五重奏)

   《アンコール》
    モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K. 331 (300i)より 第3楽章 トルコ風ロンド:アレグレット《トルコ行進曲》(編曲:三又 治彦 ヴァイオリンとヴィオラ、弦楽五重奏)


最後に予習について、まとめておきます。

モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲(室内楽版)は以下のCDを聴きました。他は予習なし。

 ラルキブデッリ(弦楽六重奏版)~2つのヴァイオリン、2つのヴィオラ、2つのチェロのための協奏的大六重奏曲 1990年9月 セッション録音

チェロ奏者のアンナー・ビルスマが中心になって結成した古楽器の室内楽グループ「ラルキデッリ」による演奏。素晴らしい演奏です。



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課題はあるものの高揚させられたモーツァルトの交響曲 第41番 「ジュピター」 鈴木優人&NHK交響楽団@サントリーホール 2022.6.22

今日はモーツァルトの交響曲 第41番 「ジュピター」に注目しました。鈴木優人のモーツァルトにはいつも感心させられているからです。
さて、今日も第1楽章から、張りのある演奏です。きびきびした表現はオリジナル派に特有な表現に思えます。N響のそれなりに規模の大きな編成でこの引き締まった演奏は素晴らしいです。古典派の交響曲の集大成のような音楽に魅了されます。そもそも、saraiがクラシック音楽を本格的に聴きだしたのは中学1年生のとき。親に無理を言って買ってもらったコンソール型のステレオで初めて聴いたレコードがこのジュピターと運命でした。とりわけ、このジュピターにいたく感銘を受けました。ワルター指揮コロンビア交響楽団の演奏でした。ステレオにかじりついて聴いていました。それから、ほぼ60年、クラシック音楽を聴き続けていますが、saraiの原点とも言うべき音楽がこのモーツァルトです。実に素晴らしい第1楽章が終わり、第2楽章にはいります。うーん、これは何か捉えどころのない演奏です。もっと深い表現がほしいですね。第3楽章は持ち直しますが、まあ、普通の演奏です。ところが第4楽章にはいると一変します。バッハに造詣の深い鈴木優人、フーガの奥義を極めつくしています。ジュピター音型「C-D-F-E」が出現し、フーガが波のように押し寄せてきます。そのフーガがソナタ形式と見事に融合し、得も言われぬ音楽になっています。天才モーツァルトが到達した素晴らしい音楽を鈴木優人はN響のアンサンブルを自在にドライブして、疾走していきます。これは凄い。ただただ、圧倒されるのみです。そして、音楽は緊迫度を高めていき、圧倒的な頂点で幕を閉じます。ブラボー!! なんとも素晴らしい演奏、音楽でした。何故、指揮者コールしなかったのか、不明です。

前半、冒頭はバッハのパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582のオーケストラ編曲版です。鈴木優人がその才人らしいところを見せて、彼自身が編曲したバージョンの世界初演です。ストコフスキーの編曲が有名ですが、あれはエンターテイメント性の高いもので、今日の鈴木版のほうがバッハらしい峻厳さを感じさせる出来です。それでいて、多彩な楽器の使い分けで変化の多い見事な編曲になっています。オルガン奏者としても一流の鈴木優人ならではの編曲ですね。とても素晴らしい演奏でした。N響のアンサンブルも見事に機能していました。

前半、最後のブリテンのヴァイオリン協奏曲はヴァイオリンの郷古 廉の真摯な姿勢の音楽が感銘を呼びます。ヴァイオリンの響きも素晴らしく、彼の成長を感じられる演奏でした。彼は今年からこのN響のゲスト・アシスタント・コンサートマスターになり、コンサートマスターの隣で演奏する姿を見るようになりました。ソロ活動はどうなるのか、心配になりましたが、それは杞憂だったようです。ソリストとしても日本を代表するヴァイオリニストへの道を順調に歩んでいるようです。応援したいヴァイオリニストの一人です。

お昼の田原綾子らによるモーツァルト尽くしのコンサートに続いて、これは今日、2回目のコンサートでしたが、ここでも素晴らしいモーツァルトが聴けました。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:鈴木優人
  ヴァイオリン:郷古 廉
  管弦楽:NHK交響楽団 コンサートマスター:篠崎史紀

  バッハ(鈴木優人編):パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582
  ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 Op.15
   《アンコール》イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ホ短調 Op.27-4 第2楽章「サラバンド」

   《休憩》

  モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K. 551 「ジュピター」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のバッハのパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582を予習したCDは以下です。

  ヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団 2013年3月 フィラデルフィア、ヴェリゾン・ホール セッション録音

有名なストコフスキー編曲のバッハ作品をまとめたアルバムです。ストコフスキーを彷彿とさせる豊饒なサウンドです。


2曲目のブリテンのヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

  ジャニーヌ・ヤンセン、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ロンドン交響楽団 2009年7月18-19日 セッション録音

ジャニーヌ・ヤンセンのヴァイオリンの美しい響きが光ります。


3曲目のモーツァルトの交響曲 第41番 「ジュピター」を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1963年10月11日&25日 クリーヴランド、セヴェランス・ホール セッション録音

何とも、これほど完成度の高い演奏に出会うことはまず、ありません。これを完璧と言わずしてという思いに駆られます。だからと言って、決して、人間的な温もりが欠けているわけではありません。第2楽章の深い抒情には参ります。もちろん、第4楽章の目くるめき演奏には感動あるのみです。



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魅惑のプッチーニ、濃厚なロマンのブラームス、スケール感のあるドヴォルザーク 充実のカルテット・アマービレの熱演@ハクジュホール(Hakuju Hall) 2022.6.24

ハクジュホールで進行中のBRAHMS Plusシリーズの3回目。2回目までは聴き逃がしました。

最初はプッチーニの弦楽四重奏曲 「菊」。プッチーニらしい美しいメロディーの音楽をカルテット・アマービレは思いっ切り、魅惑的に演奏します。短い曲ですが、ぐっと惹き付けられます。素晴らしい演奏でした。

次はブラームスの弦楽四重奏曲 第2番。これは濃厚なロマンの作品を前のめりで演奏してくれます。ブラームスの世界を堪能しました。ここまでは女性奏者はシックな黒いドレス姿です。

後半は明るい白系のドレスに着替えて登場。ベテランのお二人も一緒に登場して、ドヴォルザークの弦楽六重奏曲を演奏します。冒頭の美しいメロディーでぐっと惹き付けられます。全編、ドヴォルザークらしいスラブ風の美しい音楽がホールに満ちます。6人の奏者が演奏すると、ちょっとした室内オーケストラの響きです。最後は高潮して圧巻のフィナーレ。

アンコールのチャイコフスキーの弦楽六重奏曲もとても美しい演奏でした。

久し振りに聴くカルテット・アマービレは実に安定した演奏を聴かせてくれました。実はまた、来週も彼らの演奏を聴きます。詳細な感想はそのときに書きましょう。


今日のプログラムは以下です。

  カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 Ⅲ 〉

  弦楽四重奏:カルテット・アマービレ
   篠原悠那vn   北田千尋vn   中 恵菜va   笹沼 樹vc
  チェロ:山崎伸子
  ヴィオラ:鈴木康浩

  プッチーニ:弦楽四重奏曲 「菊」I Crisantemi 嬰ハ短調
  ブラームス:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 Op.51-2

   《休憩》

  ドヴォルザーク:弦楽六重奏曲 イ長調 Op.48

   《アンコール》
   チャイコフスキー:弦楽六重奏曲《フィレンツェの思い出》Souvenir de Florence Op.70 から 第2楽章 ニ長調 Adagio cantabile e con moto



最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のプッチーニの弦楽四重奏曲 「菊」は以下のCDを聴きました。

 ブロドスキー四重奏団 2012年10月28-30日 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール セッション録音

とても美しい演奏です。


2曲目のブラームスの弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 ベルチャ弦楽四重奏団  2015年3月6-7日 Aldenburgh Music, Britten Studio, Snape,英国 セッション録音
 
素晴らしいブラームスに魅了されました。


3曲目のドヴォルザークの弦楽六重奏曲は以下のCDを聴きました。

 エルサレム弦楽四重奏団
  〔アレクサンドル・パヴロフスキ(1st ヴァイオリン)、
   セルゲイ・ブレスラー(2nd ヴァイオリン)、
   オリ・カム(ヴィオラ)、
   キリル・ズロトニコフ(チェロ)〕
  ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
  ゲイリー・ホフマン(チェロ)
    2017年1月11-14日、テルデックス・スタジオ・ベルリン セッション録音
 
素晴らしいアンサンブル、郷愁に満ちた音楽です。



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       カルテット・アマービレ,  

オーケストラ芸術の究極を思わせる《火の鳥》 イオン・マリン&東京交響楽団@サントリーホール 2022.6.25

前半のチャイコフスキーはそこそこの出来で少しがっかりでしたが、後半のストラヴィンスキーの「火の鳥」が凄いの、何のって。やはり、今日の指揮者、イオン・マリンはオペラの指揮が本業。バレエ音楽の「火の鳥」も見事な指揮です。まず、指揮の棒さばきの姿が美しいです。ストラヴィンスキーのスコアには、そんな音楽が書かれていたのかと初めて知ることができたような丁寧で繊細な指揮で、東響のアンサンブルが素晴らしい響きを奏でます。火の鳥が登場する場面では、ホールの上をまさに火の鳥が飛び回るように感じるほどの印象を受けます。そうそう、冒頭の魔王カシチェイのまがまがしいまでの異様さと魔法の庭の色彩感も素晴らしかったんです。その後、オーケストラ演奏の真髄を極めるような素晴らしい音楽が続き、再び、火の鳥が登場すると音楽は高潮していきます。のどかな子守歌の何と美しいことか! そして、大団円・・・何と素晴らしいストラヴィンスキーだったことか。これほどのストラヴィンスキーの演奏は聴いたことがありません。とてもバレエの伴奏音楽の枠ははみ出しています。多分、この演奏ではバレエは踊れないのではないかと思います。物語のあらすじは音楽が語っていますが、そんなものは必要ないくらい、音楽自体が光り輝くようなものです。ストラヴィンスキーの真価を初めて理解したような気がします。是非、このコンビで《春の祭典》も聴いてみたものです。でも、今日のような衝撃は感じないかもしれません。それほど、オーケストラ芸術を極め尽くしたような凄い演奏でした。東響のこれまで聴いてきた演奏の中でもベストに近いものでした。チャイコフスキーで特に不満だった金管も、ここでは見事に復活していました。そうそう、今日は弦が最高の出来でしたが、木管もよく、特にオーボエの荒絵理子の演奏に魅了されました。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:イオン・マリン
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:小林壱成

  チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 Op.36

  《休憩》

  ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のチャイコフスキーの交響曲 第4番を予習したCDは以下です。

  エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル 1960年9月14~15日 ロンドン、ウェンブリー・タウンホール セッション録音

本命盤です。この曲は色々なものを聴いても最後はこの演奏に戻ってきます。


2曲目のストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」を予習したCDは以下です。

  フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル 2010年10月2日,パリ,シテ・ド・ラ・ミュジーク、9日,ラン大聖堂 ライヴ録音

ピリオド楽器の演奏で1910年6月、パリ・オペラ座での初演の響きを再現しています。正直、その雰囲気は分かりかねますが、演奏の素晴らしさには目を瞠ります。



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ただただ、その詩情に満ちたピアノの響きに耳を傾けるだけ 田部京子ピアノ・リサイタル《シューベルト・プラス第9回》@浜離宮朝日ホール 2022.6.26

こんな素晴らしいピアノを聴いて、言葉もありません。田部京子が紡ぎ出す音楽は天上の世界です。田部京子のピアノが聴けるのが、日本人として生まれた特権だとさえ思えます。それほど評判にならないのが不思議ですが、かくいうsaraiも彼女の素晴らしさに気づいて、はまってしまったのは、たった5年前のことです。今日聴いている田部京子ピアノ・リサイタル《シューベルト・プラス》@浜離宮朝日ホールの2回目を聴いたのが実質的な初めての遭遇です。結局、そのとき受けた印象が今でも変わっていません。saraiの文章力のなさに情けなくなりますが、そのとき以上の文章は書けません。ですから、そのときの文章を以下に引用します。

------------------ここから引用開始-----------------------
いつも書くことですが、素晴らしい演奏を言葉で表現することは大変難しいことです。何とか表現してみましょう。田部京子の演奏は素晴らしいテクニックをベースとして、実に丁寧なアーティキュレーションとフレージングの表現が見事で、聴くものがその音楽にぐっと惹きつけられます。しかし、本当に凄いのはそういうことではなくて、彼女の優しく心の襞を撫でてくれるような深い詩情、あるいは味わい(初めて経験するような感覚なので適用な言葉が思い当たりません)に満ちた演奏です。
------------------ここまで引用終了-----------------------

やはり、今日の演奏も最初に聴いた時の印象と同じです。特に前半のブラームスとシューベルトの晩年の作品はがっちりと心をつかまれるようなしみじみとした音楽でした。音楽の恍惚感に浸ってしまうだけで、音楽と一体化した自分を感じます。この人のピアノを聴きながら、自分が老いていく幸福感は最上のものです。

最初のブラームスの3つの間奏曲 Op.117ではブラームスの枯淡の境地を感じさせる最高のロマンを味わわせてくれます。これでブラームスのOp.117~Op.119までが弾かれ、Op.116を除くブラームス晩年の作品群がすべて弾かれたことになります。このシューベルトプラスシリーズでは中心軸のシューベルトの周辺にシューマン、ベートーヴェンとブラームスの後期作品を配して、ドイツ・オーストリア音楽の古典からロマン派までの真髄を稀有の才を持つピアニスト、田部京子が最高のレベルで開示してくれました。実に驚異的なシリーズだったと、このブラームスを聴いただけで実感しました。

そして、シューベルトの重要な作品でただひとつだけ残っていた3つの小品 D.946が遂に演奏されます。第1曲の哀切極まりない音楽に続き、第2曲のロンドの第二エピソードの美しい抒情には感極まります。第3曲は趣きが異なり、躍動感に満ちたものです。シューベルト最晩年の傑作中の傑作を田部京子は見事に奏で上げてくれました。これで田部京子のシューベルトは完結です。D.958~D.960の3つの遺作ソナタの極上の演奏を中心にシューベルトのすべてを聴いた思いです。

後半はシューマンのピアノ・ソナタ 第1番です。スケール感に満ちた壮大な演奏です。若きシューマンの燃えるような思いがそこに込められています。フロレスタン的な要素が印象的で、他のシューマン作品のようなフロレスタン的な要素とオイゼビス的な要素が目まぐるしく交代するような作品ではありませんが、かえって、シューマンの一途な思いが迫ってきます。この難しい作品を田部京子は見事に演奏しました。有名なピアノ・ソナタ第2番 Op.22も聴きたいところでした。最近聴いた藤田真央の凄い演奏と対比してみたかったですね。

遂に12月でこのシリーズも完結するそうです。最後はブラームス、ベートーヴェン、シューベルトの最後の作品(正確な表現ではありませんが)を弾くそうです。なかでもシューベルトの遺作ソナタD.960は田部京子の代名詞とも言うべきもの。このシリーズでは3回目の登場です。最後を締めくくるにふさわしいものです。心して謹聴しましょう。


今日のプログラムは以下です。

  田部京子ピアノ・リサイタル
   《シューベルト・プラス第9回》

  ピアノ:田部京子
 
  ブラームス:3つの間奏曲 Op.117
  シューベルト:3つの小品 D.946

  《休憩》

  シューマン:ピアノ・ソナタ 第1番 Op.11

  《アンコール》
   シューマン:交響的練習曲 Op.13 変奏4(遺作) ??(確信はありません。違う曲だったかも)
   シューマン(リスト編曲):献呈(君に捧ぐ)~歌曲集『ミルテの花』の第1曲

最後に予習について、まとめておきます。

ブラームスの3つの間奏曲 Op.117を予習したCDは以下です。

 田部京子 2011年8月22日、23日、25日 上野学園 石橋メモリアルホール セッション録音

田部京子のブラームスの後期ピアノ作品集。これは名盤です。どれも素晴らしい。Op.116が収録されていないのが残念。


シューベルトの3つの小品 D.946を予習したCDは以下です。

 田部京子 1993年10月20〜22日 秋川キララ・ホール セッション録音

田部京子のシューベルト、流石の素晴らしい演奏です。もう、30年ほど前の録音ですが、実に完成された録音です。


シューマンのピアノ・ソナタ 第1番を予習したCDは以下です。

 アンドラーシュ・シフ 2010年6月20-22日 ノイマルクト、ライトシュターデル セッション録音

シフの弾くシューマンの素晴らしさは群を抜いています。そして、この曲の演奏では多分、ベストだと思うほどの美しさです。



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       田部京子,  

吉野千本桜:いざ、吉野へ

2022年4月8日(金)@京都~吉野

京都・奈良の旅の4日目です。
今日はいよいよ吉野の桜を眺めに行きます。日本一の桜の名所です。『ひと目千本』と言われていますが、実際に全山を染める桜の数はなんと3万本以上だそうです。死ぬまでには是非一度はと思っていました。既に京都から吉野への近鉄の特急券は買い求めてあります。1週間ほど前に、近鉄特急の購入サイトを見て驚愕。人気の観光特急の特急券は既に満席売り切れ。ようやく10時10分京都発の往路、17時4分吉野発の復路のチケットをゲットしました。吉野に12時に着き、17時頃まで滞在します。こんなに遅い時間まで吉野にいられるかなと不安になりますが、現地に行けばなんとかなるでしょう。
9時前には宿を出るので、朝食は電車の中で摂ることにして、起きるなり出かけます。saraiの足も何とかなりそうなので、タクシーは使わずバスで京都駅へ行きます。桜満開の岡崎疏水べりをバス停に向かいます。

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岡崎疏水を桜見物の観光船が走っています。朝から満員ですね。

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平安神宮の大きな鳥居前のバス停に着き、京都駅行のバスを待ちます。

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京都駅に着き、近鉄乗り場前に直行。まだ、特急発車まで20分ほどあります。

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パン屋で京都らしい九条ネギと蓮根のパンをゲット。お隣のスターバックスコーヒーでコーヒーもゲットします。

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近鉄のホームに入ると、既に特急は入線しています。

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この特急は観光用のビスタカーです。展望のよい2階席があります。もちろん、2階席を予約してあります。

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まだ、発車まで時間があるので、先頭車両も写真に収めます。意外にシンプルですね。

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さあ、特急に乗り込みます。階段を上って、2階席へ。

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2階席の車内はまだ、乗客がまばらです。

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もうすぐ、発車です。まずは朝食をいただきましょう。

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京都駅を出発した近鉄特急は早、奈良盆地を走ります。緑の野が広がっています。

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楽しいウキウキの鉄道旅です。空は快晴。桜見物にうってつけのお天気です。

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奈良駅に分岐する西大寺駅を過ぎて、我々の乗った特急は橿原神宮前駅に向かいます。西大寺の大きな車両基地を抜けていきます。

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大きな池の前を過ぎます。実は進行方向に向かって左側の車窓を眺めていますが、この反対側の右車窓には宝来山古墳(垂仁天皇陵)が見えているんです。何故、左側に座ったかと言えば、唐招提寺や薬師寺が左車窓から見えることを期待したんです。もうすぐ、通過する筈です。

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あれっ、西ノ京駅に着いてしまいました。唐招提寺は見えず仕舞いでした。すぐ横を走った筈ですが、緑の樹木の陰になり、見えなかったのかな。

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でも、駅の手前で駅の先にある薬師寺がちらっと見えていました。駅を出ると、すぐに薬師寺が見えるでしょう。カメラを構えてスタンバイ。しかし、駅を出ると、高い塀に遮られて、何も見えません。うーん、意地悪だなあ・・・。でも、粘りの配偶者は薬師寺を通り過ぎた直後、後ろを振り返って、パチリ。何とか西塔の一部と右側には東塔の水煙だけを写真に収めて、ちょっと満足。

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まあ、そんなに唐招提寺と薬師寺を見たければ、ちゃんと訪問すればいいんですけどね。もう、何十年も行っていません。
やがて、乗換駅の橿原神宮前駅に到着。ここで京都駅からの特急を降ります。

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大阪方面から来る特急電車に乗り換えて、吉野に向かいます。乗り換え時間は16分もあるので、足の痛いsaraiでも余裕です。



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吉野千本桜:吉野の桜劇場、スタート

2022年4月8日(金)@京都~吉野/2回目

京都・奈良の旅の4日目です。
吉野の桜を眺めるために、京都から吉野へ近鉄特急に乗って向かっています。
乗換駅の橿原神宮前駅は乗換えの乗客で密になっています。

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吉野方面のホームへはエレベーターがありますね。足の痛いsaraiは駅ではいつもエレベーターやエスカレーターにすがります。

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無事、吉野行きのホームに出ます。

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大阪方面から来る吉野行きの特急電車の到着を待ちます。

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意外にここで乗る人は多くないですね。大阪からの花見客が多いのでしょう。

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特急が定刻に到着。

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乗り込むと、お弁当とアルコールの匂いが充満。ワイワイ賑やかで、観光モードです。コロナは終わったかな・・・。

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飛鳥駅を通過。古代に分け入った気持ちになります。

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壺坂霊験記で有名な壺阪山駅を過ぎます。壺坂霊験記は有名な浄瑠璃で特に「三つ違いの兄さんと~」の下りが知られます。

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吉野口駅です。吉野が近いですね。

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ここから、どんどん山奥に入っていくと思いきや、そこそこ大きな町が続きます。なにか産業があるようですね。材木?
下市口駅です。子供たちが多いです。通学駅でしょう。

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吉野川に沿って、走っていきますが、ここで吉野川を渡ります。

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川を渡ると、吉野神宮駅です。吉野はもうすぐです。

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ちらほら桜も見えだします。

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下車直前から、saraiはコンサートのチケットの申し込みに必死。

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吉野に到着です。

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スマホのせいか山奥のせいか混み合っているのか、接続が上手くいかず、チケット予約に苦戦しますが、何とかゲット。その間、待たされた配偶者は観光特急の青のシンフォニーを撮影しています。

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あれっ、気が付くと、もうホームには誰もいなくなっています。

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出遅れますが、吉野の駅を出るとビックリ。もの凄い賑いです。桜も出迎えてくれます。

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さあ、いよいよ、吉野の桜見物です。



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デュティユー、ドビュッシー、ラヴェルというフランス音楽でも魅了してくれるカルテット・アマービレ@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2022.6.29

先週のハクジュホールでのコンサートに引き続いて、saraiのお気に入りの若手カルテット、カルテット・アマービレの演奏を聴きます。

最初はデュティユーの弦楽四重奏曲「夜はかくの如し」です。無調と調性が入り混じるような幻想的な作品ですが、カルテット・アマービレは魅力に満ちた響きを聴かせてくれます。とりわけ、後半は音楽的レベルも高潮し、幻想的でいて、熱情にあふれた音楽を表現してくれました。趣きは異なりますが、ベルクの音楽を想起させられました。カルテット・アマービレは、響きの底をチェロの笹沼 樹がきっちり、安定的に支え、その上を第一ヴァイオリンの篠原悠那が美しく舞い踊るという風情で、その横で内声の2人、北田千尋、中 恵菜が響きを充足させるという感じで、四人の力量がますますアップしているようです。それによって、繊細で美しい響きからドラマチックなフォルテの響きまで、見事に演奏してくれます。その上で音楽的な表現が素晴らしく熟成してきているのが感じられます。

次のドビュッシーの弦楽四重奏曲は冒頭から凄まじい響きの音楽が続きます。フランス音楽でここまで力強く演奏するのはかなり個性的とも思えます。それが第二楽章まで続きます。このあたりは聴く人によって賛否両論があるかもしれません。saraiは一応、面白く聴かせてもらいました。別の表現はあるかもしれませんが、シンフォニックな響きの個性的な表現は考えた上での表現だったのでしょう。第三楽章は一転して、音量も抑えて、実に抒情に満ちた音楽で魅了されます。第二楽章までの奔放なまでの演奏はここへの布石だったのでしょうか。第四楽章は静謐さと熱さを適宜表現して、見事な演奏です。バランスのよい演奏で曲を閉じます。

後半はシックな黒のドレスに着替えて登場。ラヴェルの弦楽四重奏曲です。第一楽章は美しいメロディーを前面に出した美しい演奏です。特に第二主題でしょうか、途中のメロディーの美しい表現に魅惑されます。第二楽章はピチカートで活き活きとした演奏です。きびきびと音楽が進行します。第三楽章は内省的な気分の緩やかな音楽ですが、カルテット・アマービレの丁寧で心の込められた演奏で惹き付けられます。第四楽章は再び、活気に満ちた音楽で、カルテット・アマービレの充実した響きで気持ちよく音楽が閉じられます。

カルテット・アマービレのフランス音楽への取り組みは上々の演奏でした。今後さらに熟成していくことでしょう。

アンコールはプッチーニの弦楽四重奏曲 「菊」。先週聴いたばかりですが、プッチーニらしい美しいメロディーの音楽をカルテット・アマービレは思いっ切り、魅惑的に演奏し、このよく響くホールにそのプッチーニが響き渡ります。素晴らしい演奏に満足、満足。

カルテット・アマービレを先週に続いて聴き、彼らがますます、音楽の表現の幅を広げていることに感銘を受けました。とりわけ、個々の力量が確実に上がっていることが印象的でした。今後、ますます、期待できそうです。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:カルテット・アマービレ
   篠原悠那vn   北田千尋vn   中 恵菜va   笹沼 樹vc

  デュティユー:弦楽四重奏曲「夜はかくの如し」
  ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10

   《休憩》

  ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調

   《アンコール》
   プッチーニ:弦楽四重奏曲 「菊」I Crisantemi 嬰ハ短調


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のデュティユーの弦楽四重奏曲は以下のCDを聴きました。

 ベルチャ弦楽四重奏団 2000年5月 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール セッション録音
 アルカント・カルテット 2009年10月 ドイツ、Teldex Studio Berlin セッション録音

ベルチャ弦楽四重奏団も見事な演奏ですが、アルカント・カルテットは最高級の素晴らしい演奏です。なお、どちらのアルバムもデュティユー、ドビュッシー、ラヴェルの弦楽四重奏からなるアルバムです。


2曲目のドビュッシーの弦楽四重奏曲は以下のCDを聴きました。

 アルカント・カルテット 2009年10月 ドイツ、Teldex Studio Berlin セッション録音
 ベルチャ弦楽四重奏団 2000年5月 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール セッション録音
 
これはいずれ劣らぬ素晴らしい演奏です。


3曲目のラヴェルの弦楽四重奏曲は以下のCDを聴きました。

 アルカント・カルテット 2009年10月 ドイツ、Teldex Studio Berlin セッション録音
 ベルチャ弦楽四重奏団 2000年5月 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール セッション録音
 
これはベルチャ弦楽四重奏団のほうが気持ちよく聴けました。



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       カルテット・アマービレ,  

吉野千本桜:大混雑のバスを乗り継ぎ、奥千本へ

2022年4月8日(金)@吉野/3回目

京都・奈良の旅の4日目です。
京都から吉野へ近鉄特急に乗って到着。お昼の12時です。帰りの特急の出発する17時までの5時間、『ひと目千本』の桜の名所を楽しみます。
吉野駅を出ると、お土産物のお店が並んでいます。さすが、大観光地ですね。

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駅前からはともかく、バスに乗って、吉野山の上まで行きます。
何はともあれ、バスに乗る列に並ばなくては。saraiがコンサートのチケット予約に手間取っていたこともあり、バスターミナルには長い行列ができています。

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駅の方からはまだまだ、人がやってきます。

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行列に並んだところで、飲み物を買っていないことに気が付きます。絶好の好天で山の上に行くので、飲み物携行は必須。配偶者が駅に飲み物を買いに行きます。駅は既にがらーんとしています。

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首尾よく、駅の自動販売機でお茶をゲット。

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お茶のペットボトルを持って、再び、バス乗り場の行列で待つsaraiのもとに戻ります。

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長い行列ですから、配偶者は余裕でsaraiと合流します。

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長い行列ですが、バスは客を乗せるとどんどん出発していきます。意外に列は短くなっていきます。

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で、それほど待つこともなく乗車。ただし、座れません。25分ほど山道を登るようですが、立ったまま、頑張りましょう。細い山道を、対向車とすれ違いながら進みます。素晴らしい吉野杉の中を進みますが、道路周辺には桜はあまりありません。中千本駐車場に到着。ここから、また、次のバスに乗り継ぎます。バス乗り場へ、急な階段を登ります。

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もちろん、次のバス停にも長い行列ができています。

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ここからは小さなマイクロバスなので行列はなかなか前に進みません。我々の後ろにもどんどん、行列が伸びていきます。

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次のバスが来ますが、まだ、乗れませんね。

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ようやく、並んで30分ほどで順番が回ってきます。横の人によると、前回は1時間以上待ったそうですから、まだ良しとのこと。今度は全員、着席です。

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吉野杉の中を奥千本に登っていきます。

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ここも、対向車とすれ違いながら、ゆるゆる進みます。やがて、鬱蒼としていた吉野杉の間から明るい光が差してきます。山の上のほうに登ってきたようです。

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奥千本に到着! 吉野駅に着いてから、既に1時間半経った1時30分です。さあ。歩き始めましょう。奥千本の桜が綺麗です。

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右側に、桜並木の美しい参道が山の上へと続いています。修行門から金峯神社に続く道です。

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左側に、下へ下る道があり、そこへも人が進んでいきます。

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初めての所は全く様子が分からず、困ります。私たちは、そんなに歩かず、またここからバスで下るつもりです。バスの係の人に尋ねると、展望台まで行って戻ってくれば良いけど、そのまま下って行った方がいいよとのこと。目の前の桜並木の参道の上り道は、とっても行けそうにないので諦めて、展望台を目指して、下っていくことにします。だって、吉野の桜と言えば、見下ろす風景ですからね。元気を出して歩き始めます。
というか、実際には山道を下り始めます。

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当面の目的地、高城山展望台に向けて、山道を下っていきます。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
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10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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