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満ち溢れる才能とオーラ、天才新鋭指揮者クラウス・マケラ 狂奔する嵐のマーラーの6番 東京都交響楽団@サントリーホール 2022.7.1

頭の中が物凄く熱くなり、何も考えられなくなるような凄いマーラーでした。若干、26歳の天才新鋭指揮者クラウス・マケラ、恐るべし! saraiが長い人生の中で出会った指揮者の中でカルロス・クライバーと比肩するような才能です。終始、saraiは前のめりで体に力が入ってしまうようにさせられました。明らかにこの若者一人がオーケストラだけでなく、すべての聴衆を支配した1時間半のマーラーの交響曲第6番でした。

都響の演奏するマーラーの交響曲第6番は故ガリー・ベルティーニでも聴き、インバルでも聴きましたが、ここまで凄い演奏ではありませんでした。クラウス・マケラのオーケストラへの要求水準はあまりにも高く、都響がそのすべてを完璧に演奏したわけではありませんが、持てる力以上の演奏をしたことは間違いありません。そして、もちろん、聴衆にも高い緊張感と集中力を要求する演奏でもありました。このフレーズはこういう音楽だとその指揮で指し示し、ちゃんと聴衆が聴きとることを強いるものです。saraiも持てるアドレナリンをすべて出し尽くして、マーラーの交響曲第6番の細部深くを聴き入りました。このとても長大な作品をここまで細密に聴いたのは初めてです。いやはや、凄い指揮者が現れたものです。マーラーの交響曲第6番はこんなに濃密な音楽を内包していたんですね。第1楽章の出だしから、ざっざっざっと物凄い迫力でたたみかけてきます。マーラーの心の中の嵐が荒れ狂うかのようで、一時たりとも心休まるときがありません。高い緊張感のまま、第2楽章のアンダンテに入っていきます。マイアーニック(Maiernigg)の作曲小屋のまわりの美しい自然がマーラーの心象風景として織り込まれています。穏やかでありながら、不安感にも苛まれるような孤独感。心に沁み入るような素晴らしい演奏です。ある意味、今日の演奏の中核をなすような最高の音楽が流れて、そして、静かに消え入ります。うーん、あえて、アンダンテをこの第2楽章に置いたことが納得できます。そして、第3楽章で再び嵐が荒れ狂い、そのまま、間を置かずに第4楽章に入ります。狂乱と凄絶な美がないまぜになった究極のマーラーの世界がどこまでも続いていきます。聴いているsaraiはあまりの高揚感でわけが分からなくなります。もう、何も考えられずに強烈なインパクトの音楽の中に身を置くだけです。やがて、音楽が暗く沈み込みます。そして、激しい和音が叩きつけられて、突然の終わり。突然の死のようです。

実に濃密な時間をクラウス・マケラがこの場に集まった人たちに共有させてくれました。ふとsaraiは思いました。彼が途轍もない要求水準でベルリン・フィルを振ると、どんな音楽が出現するのだろうか・・・。
それにしても、10月のパリ管との来日公演は聴きたいものですが、その高額な料金設定には驚愕します。ボストン響、ロンドン響も高いけどね。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:クラウス・マケラ
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:四方恭子

  マーラー:交響曲第6番 イ短調 《悲劇的》


最後に予習について、まとめておきます。

マーラーの交響曲第6番を予習したCDは以下です。

  ベルナルト・ハイティンク指揮シカゴ交響楽団 2007年 セッション録音

うーん、物凄い演奏に圧倒されました。



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テーマ : クラシック
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       マケラ,  

クラリネットの貴公子と東響の豪華な饗宴@東京オペラシティコンサートホール 2022.7.2

クラリネットのサラブレッドのアンドレアス・オッテンザマー。父と兄はウィーン・フィルの首席クラリネット奏者で自身はベルリン・フィルの首席クラリネット奏者。その彼が指揮にまで活動の幅を広げています。どんな感じなのか、興味津々で聴きました。

まずはフォーマルないでたちで颯爽と現れて、モーツァルトの交響曲 第35番 《ハフナー》。さすがにウィーンっ子であることを示すようなきびきびした素晴らしい演奏を聴かせてくれます。彼も一流オーケストラしか知らないためか、オーケストラへの要求水準が高いですね。東響は持てる力を尽くしての演奏です。緊張感の高い第1楽章に続いて、美しかったのは第2楽章。見事な音楽表現です。第3楽章、第4楽章は張りのある演奏で気持ちを昂らせてくれました。

次はいよいよ、本業のクラリネット。メンデルスゾーンの無言歌集より、彼が編曲した8曲です。弦楽五重奏版をそのまま、弦楽オーケストラ版に置き換えたのでしょう。ふーん、これが名人の業なのね。妙にクラリネットが出しゃばらない演奏です。特に「ヴェネツィアの舟歌」の2曲、そして、「そよぐ風」が素晴らしい音楽になっていました。ただ、吹き振りというのは初めて見ましたが、なにか、せわしない印象です。最初のキューだけ出して、あとはクラリネット演奏に徹すればよかったのでは。

後半はウェーバーの「オベロン」序曲。短い曲ですが、特にテンポが早い主部の演奏が聴きものでした。ドイツ音楽を創生したウェーバーの美しいロマンと深々とした精神を体現した演奏でした。

最後が今日のメイン、ブラームス/ベリオ編のクラリネット・ソナタ(管弦楽版)。吹き振りのせいか、ちょっと散漫になった感じも否めません。もっとも見ていた印象が大きいので、目をつぶって聴いていたら、もっと感銘があったかもしれません。いずれにせよ、指揮者がちゃんといて、オッテンザマーはクラリネットに専業して演奏してほしかった感じです。ただ、珍しい曲を珍しい形態で聴けた意義はありました。本来、この名曲は原曲通り、クラリネットとピアノで聴くほうが晩年のブラームスの味わいを感じられるので、こういうものもあるのねっていう聴き方にならざるを得ません。

とても珍しい形態のコンサートを聴けた楽しみは十分ありました。アンドレアス・オッテンザマーの指揮者としての今後の可能性はかなり期待できるのではないかと感じました。


今日のプログラムは以下のとおりです。


  指揮&クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  モーツァルト:交響曲 第35番 ニ長調 K.385《ハフナー》
  メンデルスゾーン:無言歌集より(オッテンザマー編曲クラリネットと弦楽オーケストラ版)
    第2巻「道に迷った人」 op.30-4
    第1巻「ヴェネツィアの舟歌 第1」 op.19-6
    第5巻「春の歌」op.62-6
    第6巻「羊飼の嘆き」 op.67-5
    第7巻「別れ」 op.85-2
    第8巻「そよぐ風」op.102-4
    第8巻「子供のための小品」op.102-5
    第2巻「ヴェネツィアの舟歌 第2」 op.30-6

  《休憩》

  ウェーバー:「オベロン」序曲
  ブラームス/ベリオ編:クラリネット・ソナタ ヘ短調(管弦楽版)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトの交響曲 第35番 《ハフナー》を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1960年1月8日~10日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール セッション録音

このコンビの演奏のモーツァルトの何と素晴らしいことか。引き締まった表現で古典派音楽の本質を突いた演奏です。


2曲目のメンデルスゾーンの無言歌集を予習したCDは以下です。

  アンドレアス・オッテンザマー、シューマン・カルテット、グナルス・ウパトニアクス(コントラバス) 2021年6月リリース

アンドレアス・オッテンザマー自身が編曲した弦楽五重奏との共演です。ユジャ・ワンのピアノと共演したものもアルバムに含んでいます。同じ曲を弦楽五重奏共演版とピアノ共演版で聴き比べる贅沢ができます。


3曲目のウェーバーの「オベロン」序曲を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1970年5月22日、東京文化会館ライヴ、NHK録音 ライヴ録音

セル最初で最後となった来日公演で唯一残された貴重な公演記録で、離日後2ヶ月で亡くなったセルにとっては現存する最後の実況録音でもあります。同日演奏されたシベリウス交響曲第2番、モーツァルト交響曲第40番、ベルリオーズ“ラコッツィー行進曲”も素晴らしい演奏です。何故、saraiがこのときのセルの公演を聴き逃がしたのか、残念でなりません。この頃、学生だったsaraiは日本の音楽ジャーナリズムの発信情報を信じて、セルを過小評価していたことが一番の原因です。音楽は自分の耳のみを信じて聴いてみないと何も分かりません。ちなみにsaraiが聴けた筈の京都公演(5月20日)では、セルの得意にしていたエロイカが聴けたようです。うーん、悔しい。


4曲目のブラームス/ベリオ編のクラリネット・ソナタ(管弦楽版)を予習したCDは以下です。

  ファウスト・ギアッツァ、リッカルド・シャイー指揮ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団 2004年 セッション録音

リッカルド・シャイーによるルチアーノ・ベリオの編曲管弦楽曲集のアルバムで、ボッケリーニ/ベリオ編「マドリードの夜の帰営ラッパ」なども含んだ貴重な録音です。



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待ちわびた天才指揮者ロトの異形のブルックナー@東京オペラシティコンサートホール 2022.7.3

今、一番注目している指揮者はクルレンツィスと今日、聴くロトです。コロナ禍がなければ、一昨年のウィーン遠征でロトがウィーン交響楽団に客演して、ウェーベルン/ベルク/シェーンベルクを聴かせてくれる筈でした。それ以来、待ちに待ったロトが来日してくれました。今回はレ・シエクルではなく、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団を帯同しての来日です。

まずは主役は我らが河村尚子。今日を皮切りに来月、再来月にかけて彼女のコンサートが連続して聴けます。今日は彼女にしては珍しい曲目、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番です。冒頭のオーケストラは抑えた感じの入りです。そして、河村尚子がまろやかな響きでピアノを弾き始めます。もっと切れのよい演奏を想像していましたが、ぴーんと張り詰めたような響きではなく、美しい響きではありますが、優し気なタッチです。オーケストラもデモーニッシュな演奏ではなく、ごく普通のモーツァルトです。これはこれでいいでしょう。終始、ニ短調の思い詰めたような雰囲気はなく、優し気なモーツァルトの演奏でした。不満もありませんが、特別な感銘もないという中道を行くような演奏でした。

次はいよいよ、注目のブルックナーの交響曲第4番 《ロマンティック》の1874年第1稿による演奏です。あらかじめ、予習しておいたので、驚きはしませんが、やはり、いつも聴く第2稿の演奏とは大きく異なるので、何かしっくりしません。saraiとしては第2稿のほうがよいと思いますけどね。演奏はロトがきっちりとオーケストラの響きを鍛え上げた圧巻のブルックナーです。特にトゥッティの凄まじい響きはさすがにドイツの名門オケだけのことはあります。金管は凄いです。ブルックナーの交響曲第4番 《ロマンティック》の1874年第1稿は異形のブルックナーの感です。珍しいものを聴いたという感懐はありますが、もうひとつ、心に響いてこなかったのが残念です。これも聴き慣れれば、普通に聴けるのかもしれませんが・・・。

明日は会場をサントリーホールに移しての公演を聴きます。シューマンの交響曲第3番《ライン》が楽しみです。


今日のプログラムは以下のとおりです。


  指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
  ピアノ:河村尚子
  管弦楽:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

  モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466
  《アンコール》シューベルト:楽興の時 第3番 D780-3

  《休憩》

  ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調《ロマンティック》(1874年第1稿)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を予習したCDは以下です。

  田部京子、下野竜也指揮紀尾井シンフォニエッタ東京 2012年3月14日-15日 上野学園 石橋メモリアルホール セッション録音

田部京子の安定したピアノの響きが心に沁みます。


2曲目のブルックナーの交響曲第4番 《ロマンティック》(1874年第1稿)を予習したCDは以下です。

  ゲルト・シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ 2021年7月25日 ドイツ、バイエルン州、エーブラハ、旧エーブラハ大修道院付属教会 セッション録音

2024年のブルックナー生誕200年に向けて、ブルックナーの交響曲全バージョン録音を刊行中のゲルト・シャラーとフィルハーモニア・フェスティヴァによる演奏です。この第1稿は初めて聴くので、面くらいました。これって、本当に交響曲第4番なのって感じです。演奏自体は美しいものです。



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       ロト,        河村尚子,  

やっはり凄かった天才指揮者ロトの異次元の演奏@サントリーホール 2022.7.4

昨日はちょっと肩透かし気味だったロトですが、今日は本来の姿を見せてくれました。さすが、ロトでしか聴けない素晴らしい音楽でした。

まずはベートーヴェンの序曲『レオノーレ第3番』。冒頭の音の響きを聴いただけで、素晴らしい演奏を確信できました。弱音の見事な音楽表現、そして、強音の素晴らしい響き。どこをとっても素晴らしい。この短い音楽の中に音楽のすべてが詰まっていました。普通は舞台裏で吹くトランペットのファンファーレを2階客席で吹かせたのもよかったです。オペラ《フィデリオ》が凝縮したような演奏でした。

次はサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番。最近、辻彩奈の素晴らしい演奏で堪能しましたが、さすがに樫本大進も負けていませんね。ベルリン・フィルのコンサートマスター就任後、初めて聴くソロ演奏でしたが、少しも腕は鈍っていませんね。これだけ弾けるんなら、やはり、ソロ活動に専念したらとも思いました。ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団のサポートも見事でした。一つ間違えれば、安っぽくなりそうな音楽ですが、樫本大進の気品あふれる演奏には参りました。

後半は期待のシューマンの交響曲第3番「ライン」。序盤はあれっと思いましたが、すぐに素晴らしいレベルのシューマンの世界が始まります。特に第3楽章以降は繊細さの限りを尽くして、まるで室内楽のシューマンを聴く感じです。第4楽章のケルンの大聖堂をイメージする音楽は圧倒的に素晴らしく、第5楽章の祝典的に高揚する音楽も最高です。精神に不調をきたすデュッセルドルフ時代のシューマンもこの作品では、永遠の青春の輝きとロマンを感じさせてくれます。シューマンのそういう面を引き出して、素晴らしい表現をしてくれたロトにシューマニアーナの一人として、感謝を捧げたいと思います。

遂に海外オーケストラの公演が本格的に始まりました。ファンとしては嬉しい限りです。何とケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団は初来日(オペラ以外では)なんですね。コロナ禍以降でドイツのオーケストラの来日も初めてだそうです。この秋は海外オーケストラの来日ラッシュになりそうです。もっとも、個人的には財政的にそうそうは聴けませんけどね。


今日のプログラムは以下のとおりです。


  指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
  ヴァイオリン:樫本大進
  管弦楽:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

  ベートーヴェン:序曲『レオノーレ第3番』 ハ長調 Op.72b
  サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 Op.61
  《アンコール》J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 BWV1004 より 第3曲 サラバンド

  《休憩》

  シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 Op. 97 「ライン」

  《アンコール》
   ベルリオーズ:歌劇「ベアトリスとベネディクト」序曲


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベートーヴェンの序曲『レオノーレ第3番』を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1963年4月5日、クリーヴランド、セヴェランス・ホール セッション録音

素晴らしいアンサンブルです。見事としか形容できません。


2曲目のサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番を予習したCDは以下です。

  チョン・キョンファ、ローレンス・フォスター指揮ロンドン交響楽団 1975年5月 ロンドン セッション録音

チョン・キョンファの熱い演奏に心が震えます。凄いヴァイオリニストですね。


3曲目のシューマンの交響曲第3番「ライン」を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1960年10月21日、セヴェランス・ホール、クリーヴランド セッション録音

これは文句なしに素晴らしい演奏です。



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       ロト,  

吉野千本桜:奥千本から高城山展望台へ

2022年4月8日(金)@吉野/4回目

京都・奈良の旅の4日目です。
『ひと目千本』の桜の名所、吉野にやってきました。近鉄吉野駅前から大行列のバスを乗り継ぎ、1時間半かけて、奥千本に到着。吉野山は駅前のあたりの下千本から、中千本、上千本、奥千本と山の上まで桜の名所が続いています。バスでいったん一番上の奥千本まで上り、そこから、楽して、下のほうに降りながらの桜見物です。
山道をぶらぶら、下り始めます。当面の目的地は高城山展望台です。

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ゆっくりと下っていきます。歩くのは単なる自動車道路です、あれ~、思いと違いますが、ひたすら展望台へと進みます。10分ほどで展望台の道標の前に到着。

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ここからはつらい急坂を登って、展望台に向かいます。展望台に着くと、ここの桜は、まだ蕾。がっかりです。

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それでも展望台からの遠景はなかなか綺麗です。

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案内板を見ると、下千本のほうが見渡せるようですが、満開の桜は見えませんね。

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桜の蕾の状態はこんな感じ。固いですね。

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しかし、探すと咲いている桜が数本あります。

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なかなか綺麗です。

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わざわざ、急な坂道を苦労して登ってきた甲斐がありました。

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ゆっくり、桜見物を決め込みます。

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これは展望台の休憩所。

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休憩所の傍らの桜です。

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綺麗ですが、満開という状態ではありません。

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さて、展望台を離れて先に進みましょう。この先は、元の道に戻らず、山道を進むようです。

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行けるかなと心配になりますが、行くしかありませんね。

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結果的には、いったん急坂を降り切ると、その先はそれほど厳しい道ではなく、行って大正解。

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やがて、広い道に合流。先ほど歩いていた自動車道路のようです。

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すぐ先に牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)の跡があります。牛頭天王社は吉野の集落を疫病や天災から守ってきたと言い伝えられています。

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山道を下って、吉野水分神社のほうに向かいます。



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吉野千本桜:吉野水分神社の満開の桜

2022年4月8日(金)@吉野/5回目

京都・奈良の旅の4日目です。
『ひと目千本』の桜の名所、吉野にやってきました。奥千本から、下千本のほうに降りながらの桜見物をしています。
高城山展望台を経て、吉野水分神社のほうに向かっています。
山道の周囲は桜ではなく、美しい吉野杉に覆われています。

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てくてくと吉野杉の山道を下っていきます。

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吉野水分神社への道標があります。道標に従って、水分神社へ向かいます。

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やがて、その吉野水分神社の鳥居が見えてきます。

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鳥居を通らずに横から楼門の前に出ます。

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楼門の前に立ち、楼門を仰ぎ見ます。華麗な楼門ですね。

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楼門を抜けて境内に入ると、社殿の中庭に満開の桜が見えます。saraiは夢中になって、カメラのシャッターを切ります。

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社殿の屋根の上にまで満開の桜の枝が伸びています。圧巻です。

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さらに桜に近づき、シャッターを切ります。凄い景観ですね。

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桜を眺めながら、社殿の奥のほうに進んでいきます。

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桜の下で社殿の右側の建物、本殿を眺めます。吉野水分神社(よしのみくまりじんじゃ)は社殿が「コ」の字型に配置され、境内に入って一番奥側正面に幣殿が建ち、左側に拝殿、そして右側には、祭場である中庭を挟んで向かい合うように本殿が建っています。現在の社殿は、豊臣秀頼が秀吉の遺志を継いで再建したもので、慶長10年(1605年)に建立されたと推測されており、重要文化財に指定されています。

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本殿は前面に石垣が積まれた基壇上に建ち、3殿を1棟続きにした特異な形状になっています。中庭の満開の桜に彩られて、一層、その厳かさが印象深く感じられます。

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社殿奥から、楼門のほうを眺めます。満開の桜は青空に吸い込まれています。

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「コ」の字型の社殿の左側の拝殿も中庭の満開の桜に彩られています。

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さて、そろそろ、社殿を出て、鳥居のほうに向かいます。

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石段を下りて、鳥居の前に立ちます。本来はここから参拝しますが、saraiは逆の経路、奥千本の方から下りてきましたから、参拝後に鳥居を抜けることになりました。

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次は絶景ポイント、花矢倉展望台に向かいます。ここからの眺めが凄いんです。



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吉野千本桜:花矢倉展望台からの満開の桜の絶景

2022年4月8日(金)@吉野/6回目

京都・奈良の旅の4日目です。
『ひと目千本』の桜の名所、吉野にやってきました。奥千本から、下千本のほうに降りながらの桜見物をしています。
高城山展望台、吉野水分神社を経て、絶景ポイント、花矢倉展望台のほうに向かっています。
吉野水分神社から数分歩くと、花矢倉展望台の入り口に差し掛かります。

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展望台自体にも桜が満開です。

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展望台は多くの人で賑わっています。

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展望台からの眺めです。これは凄い。下方に広がる桜の花のピンクの色彩に驚愕します。

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ズームアップしてみましょう。桜の絨毯のようです。

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さらにズームアップ。凄い景色です。

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ズームアップしてみると、桜の満開の木々、1本1本が見えます。

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満開の桜の木々が連なっていますね。

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これを遠景で見ると、桜の絨毯になっています。

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桜の絨毯の一つです。ここだけで一体、何本の桜の木があるんだろう・・・。

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うーん、ここで素晴らしい桜が待っていましたね。落ち着いて、この風景を楽しみましょう。茶店の最上の席が空いています。

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配偶者が茶店でくずもちとおでんを買ってきて、休憩所の席に運んできます。眺めのよい休憩所の席代みたいなものです。

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茶店の休憩所の最上の席からの眺めがこれです。ここが、観光ガイドなどで見慣れた景色の場所でした。

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ズームなしの実際の風景はこれ。絶景です。

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我々の席は休憩所の角の席で最高の見晴らしなんです。

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桜満開の景色。しかも最高の席で、絶景を眺めながらおでんとくずもちを頂きます。と、我々の席が最高の席と分かった人たちが、そこからの写真を撮りたいと寄ってきます。

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いつまでもこの席を占拠しているわけにはいかないので、お隣の若いお二人に席を譲って退散します。最後に下界に広がる桜の海を写真に収めます。

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これが茶店。左にある赤いもうせんの席が我々がいた休憩所でした。

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次は吉野上千本展望台に向けて山を下りていきます。ここからが素晴らしい眺めの連続だったのです。



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吉野千本桜:吉野上千本展望台の絶景

2022年4月8日(金)@吉野/7回目

京都・奈良の旅の4日目です。
『ひと目千本』の桜の名所、吉野にやってきました。奥千本から、下千本のほうに降りながらの桜見物をしています。
高城山展望台、吉野水分神社、絶景ポイントの花矢倉展望台を経て、吉野上千本展望台のほうに向かっています。
急な階段を下っているところです。。

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桜も綺麗ですが、すっくと立つ吉野杉も美しいです。

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吉野上千本展望台に到着。さくら咲競プロジェクトという看板が立ち、多くの花見客が美しい斜面に集っています。

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展望台の花見ポイントを探します。

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下界にはピンク色の桜の絨毯が見えています。

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このあたりから桜を眺めましょう。この展望台に咲く桜も綺麗です。

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斜面には夥しい数の桜が花を咲かせています。

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その斜面の桜の先に下界の桜が見えています。絶景です。

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下界の桜をズームアップ。満開です。

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圧巻の満開の桜です。

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展望台の斜面は花見客が花見によい場所を確保しています。

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素晴らしい場所で桜を眺めている人たちです。一心に満開の桜を眺めていますね。

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皆が眺めている桜です。絶景以外の何物でもありません。

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斜面の下に広がる桜の海は圧巻の美しさです。

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下千本の桜が満開でその一帯がピンク色で染まっています。

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そのピンク色の一帯をズームアップしてみると、まさに桜の波が浮き立っています。

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近くを眺めると斜面の下を桜の木がびっしりと埋め尽くしています。

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近くの桜、遠くの桜の絨毯が圧巻の絶景を作っています。

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まだ、しばらく、この天下の絶景を眺めていましょう。



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吉野千本桜:上千本から中千本まで桜三昧の散策

2022年4月8日(金)@吉野/8回目

京都・奈良の旅の4日目です。
『ひと目千本』の桜の名所、吉野にやってきました。奥千本から、下千本のほうに降りながらの桜見物をしています。
高城山展望台、吉野水分神社、絶景ポイントの花矢倉展望台を経て、吉野上千本展望台で最高の絶景を眺めているところです。
そろそろ、展望台から場所を変えながら、眺めを楽しみましょう。どこから見ても上から見下ろす下千本の桜は見事です。

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今いる上千本から下千本に続く桜の海の豪華さに圧倒されます。

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これは中千本のあたりの桜の絨毯でしょうか。膨大な数の桜の木が満開の美を作り出しています。

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近景の桜も遠景の桜も素晴らしいです。

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上から見下ろす桜の美しさを初めて体験しますが、古来より、幾多の人々がこの風景に魅了されてきたんですね。

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吉野上千本展望台の斜面を下りながら、景色を楽しんでいますが、その斜面を見上げると、桜の上に美しい青空が広がっています。

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上千本の坂道を桜に包まれながらぶらぶらと下っていきます。

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斜面に咲く桜を横から見上げます。見下ろす桜も綺麗ですが、見上げる桜も負けてはいません。

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斜面を埋め尽くすような満開の桜です。

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下に目を移すと、中千本あたりの満開の桜が満開の時を迎えています。いやはや、何とも素晴らしい!

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吉野杉の美しい緑の中にまさにひと目千本の桜が白い海のような光景を作り出しています。

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上千本の桜の並木道を中千本のほうに下っていきます。歩く疲れを忘れてしまいそうです。

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周囲の山の至る所に満開の桜の集団が見えています。

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猿引沢という道を中千本に向けて下っていきます。

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やがて、周りに家並みが見えてきます。中千本のあたりまで下りてきたようです。

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すぐに2番目のバスの出発地点まで戻ってきました。もう4時です。結局、奥千本から上千本を経て、中千本まで、2時間半も歩き回ってしまいました。どうやって帰りの特急の出発する5時まで時間をつぶすかなんて考えていたのがバカみたいですね。急がないといけません。ケーブルカー乗り場まで歩くなんて言っている場合ではありません。急いで階段を駆け下りて、中千本駐車場のバス停に向かいます。吉野駅行きのバスに乗ろうと並んでいる人がどんどんバスの車内に入っていき、我々も乗れそうです。と言うより、帰りはしっかり席を確保できて座れます。余裕で吉野駅に向かいます。



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吉野千本桜:吉野駅でお土産を買って、無事、京都に帰着

2022年4月8日(金)@吉野/9回目

京都・奈良の旅の4日目です。
『ひと目千本』の桜の名所、吉野で思う存分、桜の絶景を楽しみました。桜見物を終えて、中千本駐車場のバス停からバスで近鉄吉野駅に戻ってきたところです。往路のバスでは立っていてわかりませんでしたが、帰りのバスでは座れたので、バスからも桜が綺麗に眺められることに気が付きました。
吉野の駅に到着すると、まだ、人でごった返しています。

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特急券は6時台まで売り切れで、急行に乗れとのアナウンスが流れています。電車に乗るまでの時間調整で、駅前の広場はお買い物や疲れて座りこんでいる人でいっぱいです。

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我々も夕食に名物の柿の葉寿司を買いましょう。

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ついでにくずもちとわらび餅もゲット。くずもちとわらび餅を食べ比べて、その違いをチェックしてみましょう。見かけは同じですからね。

saraiは配偶者におねだりして、葛湯を飲んでみます。吉野葛の葛湯は飲んでみたいものね。

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何だか、普通の葛湯よりも美味しく感じます。気のせいかな。葛湯を飲みながら、予約した特急の出発時間の5時までの30分ほどの時間を過ごします。

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駅前の丘の上には、下千本の桜が綺麗に咲き誇っています。

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最後の吉野での花見をしながら、ゆったりとした時間を持ちます。

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やがて、特急の出発する時間となり、満席の特急を乗り継いで、京都に戻ります。
京都駅からは市バスに乗って、無事にお宿へ。すぐにお風呂に入り、柿の葉寿司を頂きます。この旅、最後の晩餐です。

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明日は最終日。今日までお天気にも恵まれて、順調に予定をこなしました。で、明日は特に予定もありません。どこか、京都市内の桜満開の地で行ったことのないところでも探してみましょう。



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コロナを吹き飛ばすような圧倒的な大合唱、カルミナ・ブラーナ アルミンク&新日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール 2022.7.11

プログラムに惹かれて、このコンサートに足を運びました。その期待に応えるようなずっしりとした演奏に感銘を受けました。

前半はバルトークの弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽。バルトークの最高傑作ですが、なかなか、演奏機会に恵まれません。弦が主体の作品なので、弦が優秀な日本のオーケストラに向いている曲です。
第2次世界大戦が迫るヨーロッパの限界状況を感じさせるような切実な演奏が好きなのですが、現在の日本ではそこまでの切実感は出せません。まあ、出ないほうが平和でよいわけですが、そこまで突っ込んだ演奏が聴きたいものです。それでも第2楽章と第4楽章の弦の切り込みのよい演奏には圧倒されました。コンサートマスターの崔文洙のヴァイオリンの響きが凄いです。第4楽章の後半の音楽の盛り上がりは大変なものでした。非常に高水準の演奏に満足しました。ところで、この曲は対向配置の右側の演奏が多いことに気が付きました。いまさらですが、CDを聴いていても右側に偏っているので、再生装置がおかしいのかなと思うほどです。今日の演奏を聴いていて納得です。多分、スコアに指定されている通りのオーケストラの配置なんですね。次の曲に向けて、ステージの配置換えが大変そうでした。演奏機会が少ないのはこの配置のせいもあるのでしょうか。

後半はオルフのカルミナ・ブラーナ。サントリーホールのステージ裏の客席に混成合唱団と少年少女合唱団が陣取って、コロナ禍以降、最高の合唱が歌い上げられました。二期会合唱団はそれほどの人数ではなく(ちゃんと数えていませんが、総勢50人ほど)、あれっと思いましたが、冒頭の大合唱の凄まじい音量に圧倒されました。さすがにプロの合唱団は個々の声量が大きいのですね。オーケストラも大編成。弦は14/12/10/8/6で打楽器が多数です。トゥッティでオーケストラと合唱が最大音量のときの凄まじさたるや、もう、コロナ禍は終わったと宣言するようなものです。冒頭とフィナーレの『おお、運命の女神よ O Fortuna(オー・フォルトゥーナ)』を聴くだけでももう満足。身震いするような迫力です。そして、冒頭とフィナーレの間は明快な和声の合唱が続き、耳を楽しませてくれます。そして、終盤は一気に音楽が盛り上がります。第21曲〈天秤棒を心にかけて〉のソプラノ独唱の美しいこと。ソプラノの今井実希の美しい声に聴き惚れます。続く第22曲〈今こそ愉悦の季節〉のバリトンと合唱の勢いのある歌唱も素晴らしい。続く第23曲〈とても、いとしいお方〉のソプラノの超高音の歌唱。この難しい発声をソプラノの今井実希は見事に歌い切りました。素晴らしいとしか言いようがありません。そして、第24曲〈アヴェ、この上なく姿美しい女〉の大合唱が最高の頂点を作ります。そして、そのまま、フィナーレの『おお、運命の女神よ O Fortuna(オー・フォルトゥーナ)』に続き、大合唱が音楽を締めます。いやはや、人間の声の素晴らしさに感動するばかりです。アルミンクの指揮も素晴らしく、新日フィルも見事な演奏でした。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:クリスティアン・アルミンク
  ソプラノ:今井実希
  テノール:清水 徹太郎
  バリトン:晴雅彦
  合唱:二期会合唱団
  合唱指揮:冨平 恭平
  合唱:流山少年少女合唱団・柏少年少女合唱団
  合唱指揮:加藤洋朗
  管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団  コンサートマスター:崔文洙


  バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 BB 114

   《休憩》

  オルフ:カルミナ・ブラーナ


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のバルトークの弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽は以下のCDを聴きました。

 フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団 1958年12月28-29日 セッション録音
 
本命中の本命の演奏です。saraiは学生時代にこのレコードを聴いて、バルトークにはまりました。


2曲目のオルフのカルミナ・ブラーナは以下のCDを聴きました。

 オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団  1967年10月、ベルリン、UFA-Tonstudio セッション録音
  グンドゥラ・ヤノヴィッツ、ゲルハルト・シュトルツェ、ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ
 
これも本命中の本命の演奏です。



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最終日、京都の北の外れにある常照皇寺へ

2022年4月9日(土)@京都

京都・奈良の旅の5日目、最終日です。

昨日は『ひと目千本』の桜の名所、吉野で思う存分、桜の絶景を楽しみました。
昨日までのフル活動で今日はかなりお疲れ気味です。今日はもう特に行きたいところもないので、京都市内の桜満開の地を探します。そろそろ満開を過ぎているところが多いのですが(京都に到着した4日前は満開だった岡崎疎水べりの桜も今は葉桜になっています)、常照皇寺(じょうしょうこうじ)が満開とのこと。このお寺はまだ行ったことがありません。北の方で満開の時期は遅い筈で、この満開情報は確かな感じがします。北の最果てと思っていた高雄のまだずっと先らしいです。JRバスで1時間半以上かかるようです。JRバスで周山のバス停で下車後、さらにコミュニティーバス、京北ふるさとバスに乗換えて行くらしいです。なんだか秘境の感もありますが、歩かなくてもよいのがグッドです。のんびりバスに揺られてきましょう。まずは旅の荷物を片付け、自宅への宅配便での発送をお願いし、ホテルをチェックアウトします。10時には最寄りのバス停へ行きます。とりあえず、JRバスの始発の京都駅に向かいます。発車30分前に京都駅に到着です。

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まず、時刻表を確認します。11時発の周山行のバスに乗ります。

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ずい分早く着いたつもりですが、既にもう一組、バスを待っています。長時間の乗車なので、立つのは嫌です。バス停で並ぶ前にICカードにチャージしておきましょう。高額なので、足りなくなると困ります。

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さあ、急いで並びます。が、既に、もう一組増えています。しばらくすると、発車10分前にもならないのに、こんな行列ができます。早く並んで正解でした。

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やがて、発車時刻直前にバスが来て、我々はさっと席を確保。始発なのに既に立っている人がいます。あぶない、あぶない。

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バスはまたまた、今回の旅の3日目に原谷苑を訪れた辺りを走っていきます。仁和寺の前では、いつもの駐車場渋滞が発生しています。帰りが心配ですね。

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その後、高雄を通過。懐かしいです。どんどん山に入っていきます。美しい杉。北山杉のようです。昨日は吉野杉、今日は北山杉です。

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清滝川に沿って、北上していきます。

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ますます、北山杉の美しさに魅了されます。

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こんなにちゃんと北山杉を見たことはありません。さすがに素晴らしいですね。

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このあたりはどこまでも北山杉の森が続いています。

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このあたりは、昔は、栄えて大いに賑わっていた感じです。沿線の桜が美しいです。大堰川の堤にも桜が満開です。

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と、立派な総合庁舎や学校、道の駅が見えてきます。周山の町に着いたようです。

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周山のバスターミナルに着く頃には、あんなに混んでいたバスの車内も乗客がまばらになっています。

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ここが、終点。既に出発時間が過ぎていますが、コミュニティーバス(京北ふるさとバス)は待っていてくれます。

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急いでバスに乗り込むと、常照皇寺に行く人はいますか?と尋ねられ、我々の他には1人だけ手を挙げます。きっちり430円を用意するようにとのお達し。両替もできなく、お釣りも出ないとのことです。慌てて財布の中を探します。その間、運転手さんは優しく待っててくれます。ありました!との声で、バスは出発。すぐに先ほど通り過ぎた周山の道の駅の前をまた、通ります。ここで乗り換えてもよかったんです。

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沿線には桜が満開です。

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バスは大堰川沿いを走っていきます。

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長閑な田舎道を走っていきます。

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このバスは、通学バスになっているようで、子供たちが、次々と運転手さんに挨拶して降りていきます。10分ほどで最寄りのバス停、山国御陵前に到着。このコミュニティバスはまだ先まで行くようです。
ここから常照皇寺は歩いてすぐの筈です。



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静謐で深遠なドビュッシー、大野和士の渾身の音楽作りに感銘 《ペレアスとメリザンド》@新国立劇場 2022.7.13

新国オペラ、今年度の最後を飾る公演です。初めて、年間を通して、新国オペラのすべての公演を鑑賞したことになります。いずれも素晴らしい公演でした。オペラはヨーロッパで、あるいは海外のオペラハウスの来日引っ越し公演を見るものと決め込んでいました。これまで200回ほど鑑賞したオペラはほぼすべて、海外のオペラハウス。新国や藤原歌劇団は数回しか鑑賞していませんでした。が、コロナ禍で新国のオペラを見ることを余儀なくされて、またまた、己の不明を恥じるばかりです。超一流のスーパースターこそ出演しませんが、新国のオペラはヨーロッパのオペラハウスの上演にひけをとりません。手軽に聴ける分、聴く側のsaraiの緊張感、あるいはハレの気分が足りませんが、それは自分の問題。コロナ禍で海外遠征ができなくなって2年半。この1年は新国に10回以上、足を運び、オペラを満喫しました。それも高水準の内容で鑑賞できて、満足でした。来シーズンも10回の公演を楽しみます。もっとも、ウィーンでもいつかオペラを鑑賞したいですけどね。ウィーン国立歌劇場こそ、saraiのホームグラウンドです。

今日のドビュッシーの《ペレアスとメリザンド》、出色の出来でした。特異な演出も凝りに凝った内容ですが、やはり、心に残ったのは、大野和士の知的で洗練されたアプローチによる音楽作り。これが東フィルとは信じられないレベルの静謐で深遠なオーケストラの響きを醸し出します。まるでパリのオペラ座でドビュッシーを聴いているような錯覚に陥ります。歌手もみな素晴らしい歌唱です。冒頭だけは、【メリザンド】役のカレン・ヴルシュのがさがさした声の響きにがっかりしましたが、彼女は奇跡的にピュアーな歌声に回復し、途中からは、最高の歌唱を聴かせてくれました。謎めいた女性の茫洋とした雰囲気でこのオペラを支配してくれます。か弱さを軸としつつも、セックス願望の人間的側面もある複雑な自己を素晴らしく表現していたと思います。第3幕第1場の《私の長い髪が降る》は短いながらもとても魅力的な歌唱にうっとりとしました。【ペレアス】役のベルナール・リヒターは第1声から素晴らしい声を聴かせてくれます。とてもよく響く声で恋する若い男の心情を歌い上げてくれます。それでいて、弱い内面を持つ男の気弱さも見事に表現してくれました。【ゴロー】役のロラン・ナウリはまず、その深い響きの声に魅了されます。そして、演技の見事さ。拡大した自我の最も人間臭い役ですが、まるで、性格俳優のような渋い演技にほれぼれとします。人間失格的な自己の崩壊も見事に演じ切ってくれました。【アルケル】役の妻屋秀和は日本人であることを忘れさせてくれるような素晴らしい歌唱。ある意味、儲け役的な役どころですが、感銘ある歌唱に聴き入りました。【ジュヌヴィエーヴ】役の浜田理恵、【イニョルド】役の九嶋香奈枝、【医師】役の河野鉄平もきっちり、脇を固める歌唱。
オーケストラの素晴らしい響きとそれに重なる歌手たちの見事な歌唱でドビュッシーの傑作オペラの本質を描き尽くしました。それにしても、ドビュッシーのこの天才ぶりは凄いですね。ワーグナーの《トリスタンとイゾルデ》で究極の愛が描かれましたが、ドビュッシーは現代の愛の不信という形で禁断の愛を描き出しました。ペレアスとメリザンドのピュアーな愛は熱さに欠けて、ひ弱なものです。むしろ、ゴローの強い愛の不信のほうがこのオペラの基調になっているように感じます。今回のケイティ・ミッチェルの演出は全体をメリザンドの夢とすることで完結させていますが、それはそれでメリザンドの存在感が強調されて、よいのですが、ゴローの存在感が弱まって、ゴローは救われるのかという大きなテーマが今一つ見えなくなっています。このオペラでは、神がいない時代に人がどう救われるのか。女の愛によって、救われるのは、ワーグナーの楽劇までで、ゴローのように、愛するメリザンドの愛を信じきれない人間は、決して、女の愛では救われない。現代の愛の不毛とも言うべきテーマです。結局、ゴローは救われない人間として、地獄の奈落の底に落ち込んでいくしかないという面が見えなくなったというのが最大の問題点です。もっとも、男性の視点ではそうですが、女性の視点では、この演出のようにメリザンドのマリッジ・ブルーを描き出すというのが男女平等社会の本道なのでしょうか。

いずれにせよ、このオペラは色々なことを考えさせる性格がありますね。ドビュッシーの現代性がそこにあるのでしょう。音楽的には、大野和士の知的な音楽作りがすべてと言えそうです。彼の美点が見事に結晶していました。


今日のキャストは以下です。

  クロード・アシル・ドビュッシー ペレアスとメリザンド

  【指 揮】大野和士
  【演 出】ケイティ・ミッチェル
  【美 術】リジー・クラッチャン
  【衣 裳】クロエ・ランフォード
  【照 明】ジェイムズ・ファーンコム
  【振 付】ジョセフ・アルフォード
  【演出補】ジル・リコ
  【舞台監督】髙橋尚史
  【合唱指揮】冨平恭平
  【合 唱】新国立劇場合唱団
  【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

  【ペレアス】ベルナール・リヒター
  【メリザンド】カレン・ヴルシュ
  【ゴロー】ロラン・ナウリ
  【アルケル】妻屋秀和
  【ジュヌヴィエーヴ】浜田理恵
  【イニョルド】九嶋香奈枝
  【医師】河野鉄平
  【メリザンドの分身(黙役)】安藤愛恵

最後に予習について、まとめておきます。

以下のヴィデオを見ました。

 エクサン・プロバンス音楽祭2016
  ペレアス:ステファヌ・ドゥグー
  メリザンド:バーバラ・ハンニガン
  ゴロー:ローラン・ナウリ
  アルケル:フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ
  ジュヌヴィエーヴ:シルヴィ・ブルネ=グルッポーソ
  イニョルド:クロエ・ブリオ
  医師:トーマス・ディアー
  メリザンドの分身(黙役):ミア・シール・ヘイヴ
  召使(黙役):サラ・ノースグレイヴズ、サーシャ・プレージュ

  指揮:エサ・ペッカ・サロネン
  管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
  合唱:ケープタウン歌劇場合唱団

  演出:ケイティ・ミッチェル
  制作:マーティン・クリンプ
  装置:リジー・クラチャン
  衣裳:クロエ・ラムフォード
  照明:ジェイムズ・ファーンコム
  振付:ジョゼフ・W・オルフォード

  収録:2016年7月7日 プロバンス大劇場(フランス)

NHKのBSプレミアムで以前、録画していたものを思い出して、視聴。今回の新国の上演のさきがけになるもので、もちろん、まったくと言って、同じプロダクションです。かなり、大胆な演出に度肝を抜かれましたが、ドビュッシーの傑作オペラを見事に上演したものです。サロネンが素晴らしいですね。もっとオペラをやればいいのにね。



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進化が止まらない辻彩奈、圧巻のショスタコーヴィチ@トッパンホール 2022.7.14

5か月振りに辻彩奈のヴァイオリンを聴きました。彼女は聴くたびに進化を続けています。
前半の3曲、シュニトケ、シューベルト、ストラヴィンスキーも彼女の美点である伸びのあり、潤いに満ちた響きで素晴らしい演奏でした。
しかし、凄かったのは後半のショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタ。聴く前はこの曲は辻彩奈には似合わないと思っていました。が、その演奏は前半とはヴァイオリンの響きを変えて、冷たく暗い響きで、色彩感をなくして、モノクロームの世界を思わせます。そして、むきだしの魂をぶつけるような気魄の演奏です。一瞬、天才ヴィオリスト、田原綾子の弾いたショスタコーヴィチのヴィオラ・ソナタを思い出しました。若手の二人が共通して取り組んだのがショスタコーヴィチのソナタで、いずれも熱い共感の魂の演奏です。
辻彩奈の第1楽章の演奏がショスタコーヴィチの本質を突いた暗い演奏です。それでいて、彼女の美しい響きも兼ね備えた鉄壁の演奏です。サポートするピアノの阪田知樹も途轍のないテクニックと音楽性で辻彩奈と深い音楽の世界を探求していきます。第2楽章は怒涛のような演奏。辻彩奈のこんなに気魄のこもった演奏を初めて聴きます。うーん、これならバルトークも聴きたいですね。第2楽章は一気呵成の演奏でした。そして、第3楽章は第1楽章と同様の無明の世界です。暗い中に一筋の光が差すような雰囲気の途轍もない音楽です。途中、阪田知樹の物凄いピアノ独奏もあり、高い緊張感を保ったまま、音楽を閉じます。深い感銘を受けました。
辻彩奈は表現の幅を広げ、どんどん進化していきます。その行きつく先はどのような世界になるのでしょうか。saraiが彼女の熟成した音楽を聴くことはないでしょう。実に残念です。せめて、その熟成過程の一端は聴き続けましょう。ヴァイオリンは既に高みに到達した庄司紗矢香、そして、若手の辻彩奈と金川真弓。この3人の演奏は今後とも聴き逃がせません。


今日のプログラムは以下です。

 辻 彩奈&阪田知樹 デュオ・リサイタル

  ヴァイオリン:辻彩奈
  ピアノ:阪田知樹

  シュニトケ:喜びのロンド
  シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番 ニ長調 D384
  ストラヴィンスキー:イタリア組曲

   《休憩》

  ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン・ソナタ Op.134

   《アンコール》
     ショスタコーヴィチ(ツィガノフ編曲):24の前奏曲 Op.34より 第10番 嬰ハ短調
     パラディス:シチリアーノ


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシュニトケの喜びのロンドは以下のCDを聴きました。

 ダニエル・ホープ、アレクセイ・ボトヴィノフ 2019年10月31日-11月1日、ボン、ベートーヴェン・ハウス セッション録音
 ギドン・クレーメル、クリストフ・エッシェンバッハ 1993年12月 セッション録音
 
シュニトケとゆかりの深いダニエル・ホープは実に明快な演奏。そして、やはり、シュニトケと言えば、クレーメルですね。


2曲目のシューベルトのヴァイオリンとピアノのためのソナタ第1番は以下のCDを聴きました。

 アリーナ・イブラギモヴァ、セドリック・ティベルギアン 2012年7月27-29日、8月3-4日 ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール セッション録音
 
今や、目の離せない存在となったイブラギモヴァが10年前に録音したシューベルトです。実に新鮮な演奏を聴かせてくれます。


3曲目のストラヴィンスキーのイタリア組曲は以下のCDを聴きました。

 イツァーク・パールマン、ブルーノ・カニーノ 1974年 セッション録音

名手パールマンの美しい響きです。


4曲目のショスタコーヴィチのヴァイオリン・ソナタは以下のCDを聴きました。

 イザベル・ファウスト、アレクサンドル・メルニコフ 2011年3月、テルデックス・スタジオ、ベルリン セッション録音

ファウスト、メルニコフの名コンビの素晴らしい演奏です。



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       辻彩奈,  

常照皇寺、満開の九重桜

2022年4月9日(土)@京都/2回目

京都・奈良の旅の5日目、最終日です。

今日は桜満開情報のある常照皇寺(じょうしょうこうじ)を訪れてみます。北の最果ての地にあります。京都駅からJRバスで1時間半、バスに揺られて、周山のバスターミナルで下車後、さらにコミュニティーバス、京北ふるさとバスに乗換えて、10分ほどで最寄りのバス停、山国御陵前に到着。このコミュニティバスはまだ先まで行くようです。ここから常照皇寺は歩いてすぐの筈です。
下りたところは橋の袂。大堰川に架かる橋を渡ったところでした。ここまでずっと、大堰川に沿って、走ってきました。釣りが人気のようで、漁料券の販売もしています。
常照皇寺と書かれた石柱の先には早くも桜並木が見えています。

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おおっ、見事な桜並木ですね。

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桜並木に歩み寄ります。

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ここからは左側だけに桜の並木が続いています。

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桜を愛でながら、参道を進んでいきます。

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さらに参道を進んで、山の方を見ると、1本の大きな桜の木の先に、常照皇寺への石段が見えます。

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常照皇寺への階段の手前には、大きな桜があります。まだ、満開とはいかないようです。

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それでも枝にはおおぶりの濃いピンクの八重の花が咲いています。枝垂桜ですね。

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花見客へのおもてなしのテントも出てます。帰りに寄ってみましょう。

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ここは不便なところなので、自動車やバイクで来る人が多いようです。それもそう多い数ではないですね。結局、バスを降りて、この常照皇寺に向かったのは我々二人だけでした。

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お寺の古びた石段を上っていきます。

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すぐに山門の前に着きます。

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ここから、さらに石段が続きます。

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石段の周りには見事な北山杉が立ち並びます。

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やがて、石段の先に門と格式高い塀が見えてきます。

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勅額門です。このお寺は皇室とゆかりが深いんだそうです。

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勅額門を抜けると、庫裏の入口が見えます。格調高い佇まいです。参拝の受付がありますね。さあ、見てきましょう。

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受付を過ぎると、書院を抜けて大きな方丈に出ます。

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方丈の先には庭園が広がり、まさに満開の桜が出迎えてくれます。右手の桜が国指定天然記念物の九重桜です。

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お庭に下りて、満開の九重桜を眺めましょう。いやはや、凄いですね。何と言う花の量でしょう。こんなに咲くと木も大変でしょう。

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しばらく、桜の木の周りを巡りながら、その美に酔い痴れましょう。



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ハイドンの最高傑作《天地創造》、完璧とも思える演奏に深く感動! バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティコンサートホール 2022.7.16

今日は2つの素晴らしいコンサートを聴きました。まず、このバッハ・コレギウム・ジャパン(以下、BCJ)のハイドンの最高傑作、オラトリオ《天地創造》です。その次に聴いたジョナサン・ノット指揮東京交響楽団のベルクとマーラーは別稿でアップします。

このハイドンのオラトリオ《天地創造》は最近はオリジナル楽器による演奏が多くなってきましたが、その中でこのBCJの演奏は最も期待できるものです。今日も粒よりのメンバーがBCJとしては大編成で演奏します。そして、何と言っても、BCJの合唱の素晴らしいこと! ハイドンがその人生の終わりに書いた素晴らしいフーガを圧倒的な迫力で歌い上げます。
3人の独唱者も見事な歌唱を聴かせてくれました。とりわけ、ソプラノのジョアン・ラン。彼女はいつもは若干、表現過多の場合もありますが、この作品の場合はそれがいいほうに作用して、実に祝典的な雰囲気を醸し出します。第3部のイヴ役での天国的とも思える歌唱の見事さには、ただただ魅了されるのみでした。バスのクリスティアン・イムラーも安定した歌唱を美声で聴かせてくれました。これまた、第3部のアダム役の歌唱は素晴らしいものでした。テノールの櫻田 亮はいつもの美しい声を聴かせてくれて、しっかりと声楽アンサンブルの基盤を支えていました。
そして、何と言っても、鈴木優人の指揮の素晴らしかったこと。バッハの指揮のとき以上の見事さです。ハイドンの何たるかを理解し尽くした素晴らしい音楽作りで、ステージを支配していました。

演奏も以上のように素晴らしかったのですが、やはり、ハイドンのこの作品の素晴らしさに触れておいたほうがいいでしょう。天地創造という素晴らしい事象をハイドンらしい明るく明快な音楽で描き尽くしています。そして、彼の書いたフーガの見事さは筆舌に尽くし難いものです。晩年に至って、その瑞々しい感性の作品を生み出したのはハイドンが天才以外の何ものでもなかったことを証明するものです。モーツァルト、ベートーヴェンはハイドンなくして、あの高みに達することはなかったと実感しました。今日の演奏でも感じましたが、第2部の最終コーラス、ハレルヤから、第3部のアダムとイヴの誕生と最終コーラス、アーメンの素晴らしさはただただ、感動するのみです。最後に、アーメン、アーメンと合唱が締め括ると、深い感動を覚えました。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木優人
  ソプラノ:ジョアン・ラン
  テノール:櫻田 亮
  バス:クリスティアン・イムラー
  合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン


  ハイドン:オラトリオ《天地創造》Hob.XXI-2

  《休憩》 2部と3部の間


最後に予習について、まとめておきます。

以下のCDを聴きました。

 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮イングリッシュ・バロック・ソロイスツ 1995年2月、ロンドン セッション録音
  シルヴィア・マクネアー(ソプラノ、ガブリエル)、ドナ・ブラウン(ソプラノ、エヴァ)、ミヒャエル・シャーデ(テノール、ウリエル)
  ジェラルド・フィンレイ(バス、ラファエル)、ロドニー・ジルフリー(バス、アダム)、モンテヴェルディ合唱団

素晴らしい演奏です。特にソプラノの二人、シルヴィア・マクネアーとドナ・ブラウンが傑出した出来です。録音も美しいです。



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       バッハ・コレギウム・ジャパン,  

ユリア・クライターの濃厚なロマンに満ちた魅惑のベルク歌曲 マーラー5番も終盤の圧巻の盛り上がり ジョナサン・ノット&東京交響楽団@サントリーホール 2022.7.16

また、ジョナサン・ノットが東響の指揮台に戻ってきました。やはり、この場が似合いますね。

まずは、ラヴェルの海原の小舟です。うーん、素晴らしい音楽表現です。春の海が朝日に輝いています。時折、波が高くなります。ノットの指揮の下、東響のアンサンブルも見事です。聴き応え十分でした。

次はソプラノのユリア・クライターが登場。彼女を日本で聴くのは初めてです。ヨーロッパでは、モーツァルトのオペラで2度聴きましたが、まさにモーツァルト歌いという美しい歌唱を聴かせてもらいました。フランダース・オペラでのフィガロの伯爵夫人とザルツブルグ音楽祭でのコジ・ファン・トゥッテのフィオルディリージでの凛とした歌唱でした。
で、今日の歌唱ですが、モーツァルト歌いだと確信していたユリア・クライターがベルクの歌曲をどう歌うのかというのが想像できませんでした。それがとっても素晴らしかったんです。濃密なロマンに満ちた憂いを含む歌唱にすっかり魅了されました。ベルクの若い頃の歌曲なので、無調めいた雰囲気よりも後期ロマン派、まるでR.シュトラウスの歌曲を聴いているような感じです。7曲とも何と言う魅惑に満ちた歌唱なんでしょう。ノットのサポートももちろん、万全です。久々に素晴らしい歌曲を聴きました。ユリア・クライターの歌うR.シュトラウスの4つの最後の歌を聴いてみたい!

後半は満を持して、ノットがマーラーの交響曲第5番を演奏します。東響のメンバーも入れ込んでいる雰囲気です。珍しくダブルコンマスです。第1楽章は意外にあっさりとした演奏ですが、精緻な演奏で惹き付けられます。第2楽章は嵐が吹き荒れるような凄まじい演奏。第3楽章はちょっと落ち着いて、一休み。第4楽章は有名なアダージェット。マーラーのアルマへの愛の告白ですね。とても美しい演奏にうっとり。演奏のギアーが上がってきます。そして、第5楽章は最高の演奏でした。ノットが東響のメンバーをインスパイして、物凄い演奏です。音楽が高潮して、圧巻のフィナーレ。尻上がりの素晴らしい演奏でした。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ジョナサン・ノット
  ソプラノ:ユリア・クライター
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:水谷晃(ダブルコンマス 小林壱成)

  ラヴェル:海原の小舟(管弦楽版)-鏡より
  ベルク:七つの初期の歌

  《休憩》

  マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のラヴェルの海原の小舟を予習したCDは以下です。

  アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団 1962年9月, 10月 セッション録音

一幅のパステル画を眺めるような美しい演奏です。


2曲目のベルクの七つの初期の歌を予習したCDは以下です。

  アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  1993年4月、ウィーン楽友協会グローサーザール セッション録音

いやはや。フォン・オッターの歌が素晴らしい。ただただ、彼女の歌唱に魅了されました。


3曲目のマーラーの交響曲 第5番を予習したCDは以下です。

  ジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団  2003年9月15-19日 バンベルク、ヨゼフ・カイルベルト・ザール セッション録音

これがノットのマーラーなのねって感じです。ユダヤ人的な粘りはまったくなくて、あっさりめですが、精緻な演奏が後半に向かって盛り上がっていきます。



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       ジョナサン・ノット,  

満開の桜に彩られた常照皇寺の美を堪能

2022年4月9日(土)@京都/3回目

京都・奈良の旅の5日目、最終日です。

今日は桜満開の常照皇寺(じょうしょうこうじ)を訪れています。このお寺は京都の北の最果ての地にあります。歴史をひもとくと、この寺を開山したのは、南北朝時代に北朝初代の天皇となった光厳上皇です。光厳上皇は観応3年/正平7年(1352年)に落飾(出家)し、禅宗に帰依しました。その後、貞治元年/正平17年(1362年)、丹波山国庄を訪れ、同地にあった成就寺という無住の寺を改めて開創したのが常照皇寺の始まりです。上皇はその2年後に示寂し、ここに葬られました。南北朝の戦乱の時代、数々の悲哀がありましたが、これもそのひとつです。
その光厳上皇のお手植えの桜と言われるのが国指定天然記念物の九重桜です。もっとも現在は2代目、3代目の桜のようです。この見事な桜の周りを巡りながら、感嘆の声を上げています。

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苔むしたお庭に華やかに満開の時を迎えた名木の桜です。

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いつまで見ていても魅了されます。しばらく、この美しい桜に呆然として見入っていました。

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いったん、桜を見るのを中断して、お寺の中を眺めましょう。九重桜の横に建つ開山堂 怡雲庵(いうんあん)の中に入ります。内部は薄暗く厳かな雰囲気の空間が広がっています。
右側の壁面には、昭和天皇を始めとする歴代天皇や入牌家の位牌がびっしりと並んでいます。このお寺は創建以来、皇室ゆかりのお寺です。位牌の上には、本尊や脇侍仏、十六羅漢像などが並んでいます。

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左側の壁面には、雲乗の来迎形式の阿弥陀三尊来迎坐像および両脇侍坐像(共に重文)があります。その上には十六羅漢像が並んでいます。見事な佇まいですね。

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開山堂 怡雲庵からは方丈のある本堂まで渡り廊下を歩いて行けます。

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渡り廊下を進むと、方丈に面した方丈庭園が見えます。

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方丈からその方丈庭園を眺めます。裏山が借景になった素朴なお庭です。

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方丈は実に広々とした空間です。周りの庭園と一体化した解放感に満ちています。

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再び、お庭に下ります。

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方丈を中心に方丈庭園の反対側には、御車返しの桜があります。一重と八重が一枝に咲く桜の名木ですが、これはまだ蕾が固い状態です。

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それでは、再び、その先にある九重桜を眺めましょう。何度眺めても美しいです。

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桜の向こうには、先ほど内部を拝見した開山堂 怡雲庵が見えています。

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この桜は御所から株分けしたと言われる左近の桜でしょうか。

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いずれにせよ、方丈と開山堂の間にある空間はたった3本ほどの桜で艶やかに埋め尽くされています。

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桜の枝の先に方丈の建物が佇んでいます。苔むしたお庭も含め、美しい風景になっています。

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ほぼ、見学は終えましたが、次のバスは1時間半後。もうしばらく、この美しい桜の風景を楽しむことにしましょう。


しばらく、桜の木の周りを巡りながら、その美に酔い痴れましょう。



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常照皇寺の満開の桜は見飽きぬ美しさ

2022年4月9日(土)@京都/4回目

京都・奈良の旅の5日目、最終日です。

今日は桜満開の常照皇寺(じょうしょうこうじ)を訪れています。このお寺は京都の北の最果ての地にあります。国指定天然記念物の九重桜が満開の時を迎えています。
桜の園の傍らには石塔群が見えます。インドのストゥーパを起源に持つ仏塔です。

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九重桜の咲く庭園の一番奥から方丈のほうを眺めています。このあたりには古木もあります。九重桜はクローンの2代目、3代目まで受け継がれているそうです。

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桜の園の奥から開山堂を眺めます。

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桜の古木には痛々しく、支えの支柱が何本も立てられています。

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桜の園の奥の角から方丈と開山堂に挟まれた九重桜、左近の桜を眺めます。絶景です。

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九重桜、左近の桜は天高くまで枝ぶりを伸ばしています。

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中でも九重桜の持つパワーは群を抜いており、満開の花を鮮やかに見せてくれています。

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方丈の前に立つ満開の桜の美しさに魅了されて、見入っています。

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古木の桜も最後の生命力の燃焼を思わせてくれます。

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開山堂の正面に向かって、桜の美を鑑賞します。

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九重桜を通して、開山堂の姿を眺めます。

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九重桜の高い幹を見上げます。枝ぶりの高さが見事です。

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九重桜を正面から眺めます。素晴らしい満開です。

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ズームアップすると、そのびっしりと咲く花の密集度に驚きます。

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どうです。まさに満開の桜です。

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満開の桜が青空に綺麗に映えています。

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バスの出発時刻まで、あと30分ほどです。あと少しだけ、満開の桜の美に酔い痴れましょう。



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常照皇寺の満開の桜を満喫して、帰路へ

2022年4月9日(土)@京都/5回目

京都・奈良の旅の5日目、最終日です。

今日は桜満開の常照皇寺(じょうしょうこうじ)を訪れています。このお寺は京都の北の最果ての地にあります。国指定天然記念物の九重桜が満開の時を迎えています。
方丈横のお庭には、満開の桜。飽きることなく眺めています。

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国指定天然記念物の九重桜は満開の時を迎え、素晴らしい眺めです。。

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鈴なりに花が咲いています。凄まじい咲きっぷりです。

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九重桜、左近の桜の巨大な桜が物凄い風景を作っています。

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青空と桜のハーモニーは最高です。

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桜に彩られた開山堂の姿も美しいです。

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方丈の軒の下から眺める満開の桜も格別です。

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最後に方丈の軒の下から、美しい九重桜を眺めます。この美しい風景を心に刻みつけておきましょう。桜の園に別れを告げます。

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方丈前の通路を抜けていきます。

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方丈の正面を過ぎていきます。

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方丈の建物は開放的なので、その先の方丈庭園が眺められます。まるで襖絵のように庭園が見えています。

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お寺の庭園の外に出ます。垣根越しに方丈の建物が見えています。

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常照皇寺の塀の下の通路を歩きます。常照皇寺の勅使門が見えています。我々一般人は通れない門です。

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やがて、勅額門が見えてきます。ここからはまっすぐに下に下りる石段が続いています。

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勅額門を抜けると、北山杉に囲まれた石段が下っています。

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石段を下りながら、後ろを振り返ると、勅額門が見えています。

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石段の先には、美しい桜が待っています。

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ここには、花見客へのおもてなしのテントがあり、そこで地元産の産品が販売されています。ちょっと変わったところで、納豆餅をお土産にします。
また、参道の桜の並木道を歩いて、バス停に向かいます。

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この並木の桜も綺麗です。

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次のバスを逃すとその次のバスは1時間半後。このあたりはこれ以上過ごすところもないようなので、次のバスで帰りましょう。



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常照皇寺から、長いバス旅で京都駅に戻り、京都・奈良の旅は完了

2022年4月9日(土)@京都/6回目

京都・奈良の旅の5日目、最終日です。

今日は桜満開の常照皇寺(じょうしょうこうじ)を訪れました。九重桜が満開の時を迎えており、その美を満喫することができました。
常照皇寺から、バス停近くに戻りましたが、次のバスの出発時刻まで、まだ、10分ほどあるので、バス停近くの大堰川の川岸に出ます。ここにも満開の桜があります。

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しばらく、この満開の桜と美しい川の流れを眺めます。

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レンギョウも満開です。満開の桜と美しいハーモニーを作ります。

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橋の欄干には桂川の文字があります。大堰川はこの先、保津川、桂川と名前を変えていきます。名前は違っても同じ川ですが、正式にはこのあたりは大堰川の筈です。何故か、この橋には桂川と書いてあります。桂川は嵐山から南に行ってからの名称です。

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バス通りを歩いて、バス停に向かいます。通りの向かいには常照皇寺の桜の並木の参道が見えています。

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バス停の手前には、四季料理 山陵汀があります。鮎や鰻の川魚料理が美味しいそうです。ただ、もうすぐ一日数本のバスが来るので、立ち寄る時間はありません。

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バス停、山国御陵の小屋の前に立ちます。

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バス停の隣では、川釣りの遊漁券を販売していますね。

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バス停では、先ほどここで一緒に降りたもう一人の女性と出会います。お花見は、皆こんなものなのでしょう。ほぼ、同一の行動だったようです。彼女は、この後、仁和寺に寄って御室桜を見て帰るとのこと。御室桜はまだ少し早い筈ですが、咲き始めてはいるようです。
京北ふるさとバスで周山バスターミナルのひとつ手前の乗り換えのバス停、京北合同庁舎前に戻ってきます。このJRバスのバス停に戻ってくると、意外に多くの人が待っています。ハイキングにでも出かけたのでしょうか。特に観光するところもないようです。が、道の駅 ウッディー京北は立派です。

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道の駅を眺めながら、京都駅行きのJRバスの到着を待ちます。

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すぐにやってきたJRバスに乗り込みます。また、淡々と来たときと同じコースを戻ります。saraiは、もちろんすぐにぐっすりと眠り込みます。1時間半もバスに揺られますからね。
やがて、バスは仁和寺の近くまで、戻ってきます。恐れた通り、ここでバスは大渋滞で一向に進みません。運転手さんが、京都駅の電車に乗る人はいませんか。どうしてあげようもないのですが・・・と言いながら、大してお薦めでもない情報を提供してくれます。仁和寺へ行く人には、次のバス停で降りて一駅歩く方を薦めています。そのアドバイスにそって、多くの皆さんが降りていきます。ずっと以前からこの状況なのに、仁和寺も警察も行政も打つ手はないのかしらね。仁和寺前を40分ほどノロノロ進み、仁和寺の駐車場の前を通過すると、バスは一気に走り出します。
京都市内は渋滞もなく、順調に走り京都駅に到着。京都はまだまだ観光客は少ないようです。結局、バスは2時間ほどかかりました。
京都駅に着いて、saraiのご愛顧のお寿司屋さんに電話。3日前は営業終了で寄ることができませんでしたが、今日は営業しているようです。京都駅からJRで一駅移動し、東福寺駅へ。駅前すぐのお寿司屋さんへ。京寿司いづ松です。やはり、ここの鯖寿司は絶品で美味しいです。大満足です。

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夜食用に京寿司を包んでもらい、店を出ます。入口の戸が新しくなってました。アルミサッシになっていて、ちょっと残念な気がします。再び、JRで京都駅に戻ります。
京都駅で、お漬物と生八つ橋を購入して、新幹線の人となります。
今回もいっぱい歩き、目がピンクになり、大満足の旅でした。ちなみにこの旅では2万歩、1万5千歩、1万5千歩、1万歩と連日、1万歩超え。saraiは足が痛いと言いながらもよく歩き切れました。

これで今年の京都・奈良の旅はお終いです。



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珍しい曲(エトヴェシュ、メンデルスゾーン、ショスタコーヴィチ)ばかりで力の入った演奏 アレホ・ペレス&読売日本交響楽団@サントリーホール 2022.7.22

久々に日下紗矢子がコンサートマスター(コンサートミストレス)を努めます。やはり、彼女がこの席に着くと様になります。そして、読響のレベルも一段上がります。

最初、ペーテル・エトヴェシュのセイレーンの歌の日本初演です。指揮のアレホ・ペレスはハンガリーの現代作曲家エトヴェシュの弟子だということで、この曲を演奏するようです。さすがにペレスは確信を持った指揮でこの難曲を捌きます。怪鳥セイレーンの沈黙(オリジナルでは誘惑するように歌う)に対して、耳栓をするオデュッセウスはその沈黙すら聴こえません。ただ、見ているだけということを音楽で表現するのだそうです。確かに怪鳥セイレーンの不気味な様が奇妙な響きで表現されます。しかし、次第にその不気味さもなくなり、正常さを保つ音楽に変容していきます。これは何を意味しているか、定かではありません。未知の存在と遭遇しても、その存在を受容すれば、誰でもコミュニケーションが確立できるということでしょうか。謎のような音楽ですが、ペレスの指揮による読響のアンサンブルは素晴らしい響きを聴かせてくれました。

次は、早熟の天才、メンデルスゾーンが14歳で作曲したヴァイオリンとピアノのための協奏曲。これも演奏機会が少ない珍しい作品です。saraiは初聴き。そもそも、こういう組み合わせの協奏曲が存在することすら、知りませんでした。曲は古典様式の明るく爽やかなもので、美しい響きです。読響の明るいアンサンブル、ピアノのエフゲニ・ボジャノフの切れの良いタッチで粒立ちの美しい響き、ヴァイオリンの諏訪内晶子のボリューム感のある美しい響きで心地よい演奏です。この曲のお手本のような演奏で、耳を楽しませてくれました。曲自体に深みがないのは致し方ないこと。珍しい曲を素晴らしい演奏で聴けたことを感謝しましょう。

後半はショスタコーヴィチの交響曲第12番「1917年」。これもあまり演奏されない曲ですね。ショスタコーヴィチが体制に迎合した第2番、第3番、第11番とともにほとんど演奏されません。saraiは初めて聴きます。レーニンが主導した1917年の10月革命をテーマにした作品です。既にスターリンが亡くなり、スターリン体制後の作品ですが、どうして、このような表題音楽を書いたのでしょう。表題を伏せれば、それなりの音楽で、第7番あたりと同じような雰囲気ですが、表題に引っ張られて、正直、もぞもぞとして、聴いてしまいます。ましてや、ウクライナ問題の真っただ中ですからね。宗教音楽と同じようにその音楽の意味するところを無理やり忘れて聴きましょう。第1楽章や第3楽章の勇壮な雰囲気の音楽はそれでも白けてしまいますが、第2楽章の静謐な雰囲気はかなり聴き応えがあります。それに音楽的に言えば、指揮のペレスの音楽作りはなかなか見事です。ショスタコーヴィチでもほかの曲ならば、ペレスの力量はかなりのものに思えたことでしょう。第4楽章のコーダの凄い盛り上がりは見事でしたが、内容が内容だけに感じ方は微妙です。こと演奏だけを考えれば、読響の分厚い弦のサウンドは見事でしたし、精密なアンサンブルも素晴らしかったです。それにしても政治と音楽は難しい関係にありますね。

今日は珍しい音楽が聴けたのは収穫でしたが、心の底から音楽を楽しむという観点からは難しいプログラム構成になっていました。指揮のアレホ・ペレスが正直、気の毒です。さすがに指揮者コールもありませんでした。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:アレホ・ペレス
  ヴァイオリン:諏訪内晶子
  ピアノ:エフゲニ・ボジャノフ
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:日下紗矢子

  エトヴェシュ:セイレーンの歌(日本初演)
  メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調
   《アンコール》フォーレ:夢のあとに(ヴァイオリンとピアノ)

   《休憩》

  ショスタコーヴィチ:交響曲第12番 ニ短調 Op.112 「1917年」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のエトヴェシュのセイレーンの歌はYOUTUBEには音源がありましたが、予習せず。


2曲目のメンデルスゾーンのヴァイオリンとピアノのための協奏曲は以下のCDを聴きました。

 マルタ・アルゲリッチ、ギドン・クレーメル、オルフェウス室内管弦楽団 1988年5月、チューリッヒ、ラジオDRS第1スタジオ セッション録音
 
このメンバーで悪かろう筈はありません。美しい演奏を聴かせてくれます。


3曲目のショスタコーヴィチの交響曲第12番「1917年」は以下のCDを聴きました。

 エフゲニ・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィル 1984年4月30日、レニングラード・フィルハーモニー大ホール ライヴ録音
 
初演のコンビによる演奏です。ムラヴィンスキー最後の録音となったものです。(死の4年前の演奏ですが、これ以後彼はすべての録音を拒否したそうです。) 素晴らしい演奏です。



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フェスタサマーミューザKAWASAKI2022 開幕! ジョナサン・ノット&東京交響楽団@ミューザ川崎シンフォニーホール 2022.7.23

今日のコンサートはフェスタサマーミューザKAWASAKI2022のオープニングコンサートです。去年に引き続き、ジョナサン・ノットが来日して東響を振ります。悪夢のようなコロナ禍はまだ終わっていませんが、音楽コンサートは正常化しています。ジョナサン・ノット&東響はコアなファンには聴き逃がせません。

開幕のファンファーレに続いて、今年も滅多に聴けない曲の演奏のオンパレードです。

クルタークのシュテファンの墓はギターが弾くメロディをほかの楽器が弾き継ぐという構成。ノットが室内楽的に精密な指揮をします。ノットの現代音楽の演奏は確信に満ちた高水準のもので、実に聴く者も勉強になります。ノットのリゲティは定評がありますが、同じくハンガリーの作曲家のクルタークの演奏も見事です。精密で静謐な演奏に感銘を受けました。

次はシェーンフィールドの4つのパラブルです。ポール・シェーンフィールドは1947年生まれのアメリカ人作曲家で、クラシック、ポピュラー、フォークの音楽様式を組み合わせた作品で知られているようです。ただ、何故、ここでこのほぼ無名の作曲家の作品を取り上げたのか、不思議に思っていましたが、後で調べてみると、ノットとDresdner Sinfonikerは1998年にこの曲のヨーロッパ初演をしていました。ノットにはゆかりの作品だったのですね。今日の演奏ではノットの素晴らしい指揮のもと、東響が見事な演奏。そして、ピアノの中野翔太が思いっ切りのよい凄まじい演奏を聴かせてくれました。ジャズののりが印象的な作品です。

後半はドビュッシーの第1狂詩曲で始まります。パリのコンセルヴァトワールで腕を磨いた東響のクラリネット首席奏者の𠮷野亜希菜のさりげない演奏でドビュッシーの作品が見事に表現されました。もちろん、今年の5月に牧神の午後への前奏曲で繊細で素晴らしい演奏を聴かせてくれたノットはここでもドビュッシーの音楽を丁寧に磨き上げた演奏でうっとりとさせてくれます。ノットのフランス音楽の素晴らしさに感嘆します。

続いて、ストラヴィンスキーの3曲。2曲はストラヴィンスキーがアメリカに渡った後に作曲したもの。タンゴやジャズというストラヴィンスキーには珍しい作品をノットはマニアックに演奏します。こういうストラヴィンスキーもあるのだという啓蒙的とも言える演奏です。逆に3曲目はストラヴィンスキーがロシアにいるときの初期の作品で印象派的な作風です。ストラヴィンスキーの色々な顔を紹介してくれたようです。演奏はノットらしく、東響のアンサンブルを見事にドライブしたもので、その細部に渡る精密さには頭が下がります。

最後はラヴェルのラ・ヴァルス。最後は有名な作品でしめくくってくれます。フランス風のエスプリでのウィンナーワルツが気品高く演奏されます。ノットの指揮姿も美しいです。音楽が高潮して、圧巻のフィナーレ。

ジョナサン・ノットの知的なアプローチがふんだんに聴けたコンサートでした。このところ、ジョナサン・ノットの頻繁な来日が続いています。今度は10月、11月、12月と続けての来日です。どのコンサートも聴き逃がせませんが、とりわけ、11月のサロメが楽しみです。3年続きのR.シュトラウスの楽劇のコンサート形式上演の第1弾です。来年はエレクトラかなと想像しています。最後はナクソス島のアリアドネで締めかな。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:ジョナサン・ノット
  ギター:鈴木大介
  ピアノ:中野翔太
  クラリネット:𠮷野亜希菜
  クラリネット:谷口英治
  管弦楽:東京交響楽団  コンサートマスター:グレグ・ニキティン

  三澤 慶:「音楽のまちのファンファーレ」~フェスタ サマーミューザ KAWASAKIに寄せて
  クルターク:シュテファンの墓
  シェーンフィールド:4つのパラブル Four Parables for Piano & Orchestra
   第1曲RamblingTilltheButcherCutsUsDown《我々を殺すまで肉屋はぶらつく》
   第2曲Senility'sRide《老衰という乗り物》
   第3曲Elegy《哀歌》
   第4曲DogHeaven《犬の天国》

   《休憩》

  ドビュッシー:第1狂詩曲
  ストラヴィンスキー:タンゴ
  ストラヴィンスキー:エボニー協奏曲
  ストラヴィンスキー:花火
  ラヴェル:ラ・ヴァルス


最後に予習について、まとめておきます。

2曲目のクルタークのシュテファンの墓を予習したCDは以下です。

 エリオット・シンプソン(ギター)、ラインハルト・デ・レーウ指揮アスコ/シェーンベルク・アンサンブル 2013年3月−2016年7月、アムステルダム、ハーレム セッション録音

ルーマニア生まれのハンガリーの作曲家、ジェルジ・クルタークの合唱とアンサンブルの為の作品を全て収録した3枚組のアルバムです。指揮のデ・レーウは、約20年の歳月をかけ、1つ1つクルターク夫妻の助言を得ながらクルタークの全作品を丁寧に勉強していったそうで、その成果がここに凝縮されています。貴重な録音です。


3曲目のシェーンフィールドの4つのパラブルを予習したCDは以下です。

 ジェフリー・カハーン(p)、ジョン・ネルソン指揮 ニュー・ワールド・シンフォニー 1992年9月 セッション録音

カハーンのピアノが素晴らしいです。国内盤は既に廃盤になっているのが残念です。このCDはこの曲の世界初録音のようです。


4曲目のドビュッシーの第1狂詩曲を予習したCDは以下です。

 ギイ・ダンカン(cl)、ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団 1973-1974年、パリ、サル・ワグラム セッション録音

マルティノンによるドビュッシー管弦楽曲全集(4CD)の中に含まれる演奏です。フランス的なエスプリに満ちた演奏です。


5曲目のストラヴィンスキーのタンゴを予習したCDは以下です。

 アンタル・ドラティ指揮ロンドン交響楽団 1964年7月 セッション録音

安定した演奏。


6曲目のストラヴィンスキーのエボニー協奏曲を予習したCDは以下です。

 ベニー・グッドマン(cl), ストラヴィンスキー指揮コロンビア・ジャズ・コンボ 1965年4月27日、ハリウッド セッション録音

希代のクラリネット奏者ベニー・グッドマンが作曲家自身の指揮するハリウッドの腕利きのジャズ・プレーヤーたちと演奏した夢のような録音。実に素晴らしい演奏です。


7曲目のストラヴィンスキーの花火を予習したCDは以下です。

 アンタル・ドラティ指揮ロンドン交響楽団 1964年6月 セッション録音

これも安定した美しい演奏。


8曲目のラヴェルのラ・ヴァルスを予習したCDは以下です。

 シャルル・ミュンシュ指揮ボストン交響楽団 1955年12月5日、ボストン、シンフォニー・ホール セッション録音

1955年の録音ですが、れっきとしたステレオ録音。既に1952年に録音していたにも関わらず、再録音したのはモノラル録音をステレオ録音にすることでした。音質も素晴らしく、ミュンシュのラヴェルが聴ける喜びに浸ります。



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       ジョナサン・ノット,  

知床の旅:女満別空港へ

2022年7月6日(水)@横浜~知床

京都・奈良の旅の報告を終えたところですが、今日からは早速、2週間前に終えたばかりの7月初旬の北海道の知床の旅についての報告を開始します。ドレスデン・プラハの旅にはその後、復帰する予定です。しばらく、お待ちください。

1日目は、飛行機に乗って、北海道の女満別空港に向かいます。飛行機の本数が少ないので、朝早い便を選ばざるを得ません。しかも羽田からの直行便に適当なものがなく、札幌乗換えになりました。
飛行機は羽田7時発なので、朝寝は許されません。saraiにはあり得ないような4時半起床。いつもはそろそろ寝ようかなという時間です。5時に家を出発。6時には、無事に羽田に到着です。搭乗待合室はまだ、6時45分ですが、明るい朝日に照らされています。

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コロナはどこに行ったやら、羽田空港は賑わっています。saraiの足もそこそこ快方に向かっているので、もうANAのお姉さんのお手伝いサービスはありません。見た目には、ほぼ一般人になったということかな。

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定刻の7時に飛行機に乗り込みます。窓の外を見ると、空は厚い雲に覆われています。九州に台風が上陸し、この明け方からは関東地方は激しい雨との予報でしたが、雨は降っていません。ラッキー!

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機内はほぼ満席です。

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飛行機は悪天候で飛ばないかもと心配しましたが、無事にゲートを離れて動き始めます。

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さあ、いよいよ離陸です。

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機内は離陸で乗客に緊張感が走ります。

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無事、飛び立ちました。厚い雲を抜けると、もちろん、上空は青空。

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雲海の向こうに真っ黒な富士山も見えています。北に向かうのは、本当に久しぶりで、富士山が左手に見えてます。

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やがて、雲間に下界が見えてきます。

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順調に飛行が続き、だんだん、雲が少なくなってきます。

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東北は湖が多いですね。

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それらを眺めているうちに、早くも札幌の千歳空港に着陸。ここから女満別空港行きに乗り換えです。乗り換えの通路を進んでいきます。

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通路の先で目にはいったのは、なんとプロペラ機。ANA唯一のプロペラ機、ボンバルディア DHC8-Q400です。ジャンボのような大きな飛行機も、空を飛ぶのが不思議で心配になりますが、プロペラ機の蚊トンボのような機体を見ると、大丈夫かと心配になります。

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機内に入ると、細い通路を挟んで左右に2席ずつしかありませんね。

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覚悟を決めて座っていると、プロペラ機はひょいと飛び上がり、すぐに雲の上に出ます。

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眼下に北海道の美しい平原が見えてきます。まるでヨーロッパみたいな風景です。

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安定したフライトで、あっという間に女満別空港に近づき、美しい平原に下降していきます。

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無事に着陸しました。

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女満別空港に到着しました。

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北海道、知床の旅の始まりです。



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これはもう神の領域 アラン・ギルバート&東京都交響楽団のモーツァルト@サントリーホール 2022.7.25

今月聴いた26歳の天才新鋭指揮者クラウス・マケラと都響のマーラーの凄い演奏の記憶がまざまざと残る中、今日はアラン・ギルバートと都響が入神のモーツァルトを聴かせてくれました。都響の鉄壁のアンサンブルはマーラーでもモーツァルトでも最高の音楽を奏でてくれます。矢部達哉と四方恭子のダブルコンマスも凄い! 今日は矢部達哉がコンマス、前回は四方恭子がコンマス(コンミス)。2人が入れ替わっただけです。彼らがダブルコンマスのケースはたびたびありますが、そのたびに素晴らしい演奏を聴かせてくれます。この2人がいる限り、都響のアンサンブルは万全です。

今日のモーツァルトは最後の3つの交響曲、第39番、第40番、第41番。アラン・ギルバートと都響の演奏もさることながら、この3曲の傑作が凄いことを実感しました。いつもはモーツァルトはオペラとピアノ協奏曲が最高だと思っていますが、これらの交響曲3曲をまとめて聴くと、オペラを一つ聴いたほどの充実感があります。アーノンクールがこの3交響曲をまとめて、一つのオラトリオと評したことも納得できます。
第39番の美しい序奏の見事な演奏に魅了され、第40番で心が高揚し、第41番の終楽章はもう神の領域の如き、輝きに満ち溢れた音楽にただただ嬉しくなって、これぞ、音楽の悦楽と深い感慨にふけりました。
今日の演奏の素晴らしかったのはそれぞれの第4楽章で都響の弦のアンサンブルが最高の響きで天才モーツァルトの音楽を完璧に演奏したことに尽きます。アラン・ギルバートの指揮も見事だったことはいうまでもありません。弦のアンサンブルを的確にインスパイアしていく様は見ていて、感嘆しました。そして、それが頂点に達したのが第41番の終楽章でした。その最終のコーダで二重フーガが響き渡るところでは圧倒的な感動を覚えます。弦の各声部がフーガで交錯する様はもう神の領域の音楽としか思えません。ここへ至る布石は第40番の各所でフーガの展開があったところも重要でした。弦のアンサンブルが次第に磨き上げられて、透明感を獲得していきます。とりわけ、対向配置されたヴァイオリンの響きの美しさは圧倒的です。その核はもちろん、ダブルコンマス。管も見事でした。クラリネットは第39番だけですが、第3楽章のトリオでのクラリネットの2重奏は聴きものでしたし、フルートの柳原佑介も美しい演奏でした。

2015年のウィーン・フィルの来日公演でモーツァルトの最後の3交響曲の凄い演奏を聴きました。その時の感想は以下です。

 https://sarai2551.blog.fc2.com/blog-entry-1360.html

その凄い演奏に優るとも劣らずという今日の素晴らしい演奏でした。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:アラン・ギルバート
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:矢部達哉(隣の席はコンミスの四方恭子)

  モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543
  モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550

    《休憩》

  モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551 《ジュピター》


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトの交響曲第39番を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1960年1月8日/10日、3月3日 セヴェランスホール、クリーヴランド、オハイオ州 セッション録音

素晴らしい演奏。無駄なものは一切ありません。


2曲目のモーツァルトの交響曲第40番を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1967年8月25日 ロンドン セッション録音
  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1970年5月22日、東京文化会館 ライヴ録音

1967年の録音は素晴らしい演奏。完璧です。
1970年の録音はセル最初で最後となった来日公演で唯一残された貴重な公演記録で、離日後2ヶ月で亡くなったセルにとっては現存する最後の実況録音でもあります。これは実にシンフォニックな演奏で、大きな感銘を受けます。


3曲目のモーツァルトの交響曲第41番《ジュピター》を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1963年10月11日/25日、3月3日 セヴェランスホール、クリーヴランド、オハイオ州 セッション録音

何とも、これほど完成度の高い演奏に出会うことはまず、ありません。これを完璧と言わずしてという思いに駆られます。だからと言って、決して、人間的な温もりが欠けているわけではありません。第2楽章の深い抒情には参ります。もちろん、第4楽章の目くるめき演奏には感動あるのみです。



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知床の旅:女満別空港~メルヘンの丘~網走湖~道の駅、流氷街道網走

2022年7月6日(水)@女満別~知床/2回目

知床、1日目です。今、北海道の女満別空港に着いたところです。
飛行機から降りて、振り返って、乗ってきたプロペラ機を眺めます。空は雲で覆われています。何とまだ、朝の10時半です。

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女満別空港の搭乗待合室の前を歩き、出口に向かいます。なかなか立派な空港ですね。

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ベルトコンベアーの前で荷物を待ちます。

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無事、荷物を受け取り、空港ロビーに出ます。今回はレンタカーを予約してます。やはり、北海道は広いので、車がないと不便です。レンタカーのカウンターで予約している旨を告げると、お迎えの車でレンタカーのオフィスに送るので、しばらく待ってほしいとのこと。ちゃんと予約の名簿には名前がありました。

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やがて、お迎えの車の到着を告げられて、空港の建物の外に出ます。外はがらんとしています。駐車場はいっぱいのようです。いかにもローカル空港ですね。

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レンタカーを借りる人はお仕事に使うのか、一人での利用も多いようです。北海道での移動は、車が便利でしょう。久しぶりに、プリウスとご対面。ここ10年はプリウスだけに乗っていたので、ほかの車は自信がありません。あえて、プリウスの車種指定をしておきました。それでも、最初はちょっと戸惑いましたが、すっかり体に馴染んだプリウスとは、すぐに一体化できます。北海道の地を走り出します。向かうは知床ですが、途中、網走付近の景勝地にも寄っていきましょう。
走り出して10分足らずで、大歓声を上げます。なんともメルヘンチックな景色。その名もメルヘンの丘。見透かしたように、道路脇には駐車スペースが用意されてます。車を停めて、撮影モード。北海道の美しい大地に、がっしりと心を掴まれてしまいます。

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感動している配偶者の意見では、丘の先に立つ数本の木がとっても綺麗な景色を作り上げているとのことです。この木々がなければ、間抜けな風景になるそうです。

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それに・・・何と何とこの風景に見とれていると、青空が見えてきます。

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緑の畑の右手には黄色いっぽい畑もあり、パッチワークの風景になっています。

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いきなり出現した美しい風景を心に刻み付けておきましょう。

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メルヘンの丘を離れ、網走方面に走ると、森の中に湖が現れます。

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また、湖寄りに駐車スペースがあります。車を停めて、湖を鑑賞。

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網走湖です。

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細長く続く湖の風景を眺めます。

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さて、網走湖を出発。今日は、網走周辺を観光して、知床のウトロに向かいます。まずは、ちょっと早めですが、道の駅、流氷街道網走で腹ごしらえです。朝は機内でサンドイッチをつまんだだけですからね。
道の駅流氷街道網走に到着。二階がレストランになっています。目の前にドーンとオホーツク海が広がっています。

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レストランに入る前にベランダから、その景色を楽しみます。風が気持ち良いです。夏なのに小寒いくらいです。埠頭には観光船が停泊しています。

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さて、レストランへ。この旅の第一食目ですから迷います。干貝柱ラーメンとホタテ釜飯をお願いします。目の前の景色を楽しみながら待ちます。釜飯にしては出来上がりが早いなと思ったら、どうも炊き込みご飯を釜飯風に盛り付けたもののようです。でも、味はなかなか美味しい。

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干貝柱の出汁のきいたラーメンのスープは絶品です。

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オホーツク海を眺めながら、海の幸を美味しくいただきます。

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ふと、周りに目をやると、お店は超満員。お昼時になったからでしょう。美味しくいただいたところで席を立ちます。このフードコートはキネマ館という名前。網走番外地の映画にちなんだ命名なのでしょう。人気のレストランなのでしょう。何と待ち時間30分の張り紙がしてあります。

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また、プリウスに乗り込みます。さて、次はどこに向かいましょうか。能取岬(のとろみさき)に行ってみましょう。



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知床の旅:能取岬の美しい草原と灯台

2022年7月6日(水)@網走~知床/3回目

知床、1日目です。女満別空港から知床のウトロに向かって、レンタカーのプリウスを走らせています。メルヘンの丘~網走湖~道の駅、流氷街道網走と走りました。
さて、次の立寄り先は能取岬(のとろみさき)を予定していたのですが、ナビにうまく表示されません。そんなに観光地ではないのでしょうか。行きづらいのかも。そんなに遠くはないので、地図で確認して、その方向に行ってみることにします。走り出すと、道路標識には能取岬への案内があります。安心して走ります。街を外れると、素晴らしい樹林の間を抜けていきます。

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少し開けたところに差し掛かると、明るい空が広がります。どんどん青空になっていきます。好天気に変わっていきそうな気配です。配偶者は晴れ女として、鼻高々の様子です。

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再び、森の中を走ります。車はほとんど走っていません。

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やがて、森を抜けそうです。この先が能取岬のようです。

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樹林を抜けると、広大な景色が広がっています。これは素晴らしい。来てよかった!

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オホーツク海が見えてきます。青空と青い海の中に道が吸い込まれていくような雰囲気の何とも雄大な景色です。そうです、遂に空はすっかり晴れ渡りました。

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車を駐車場に停めて、草原に足を踏み入れます。草原の先に、特徴的な色合いの灯台が見えてきます。能取岬灯台です。

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振り返ると、草原の中に小規模な駐車場があります。車は10台足らずですね。一番左に我がプリウスが停まっています。草原の彼方には低い丘が連なっています。先ほど抜けてきた森のある丘でしょう。

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灯台のほうに向かって、草原の中を小径を歩いていきましょう。

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幸いにして、観光客が少なく、草原の中を歩く人もまばらです。

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能取岬の看板があります。灯台と一緒に記念撮影感覚で写真を撮ります。

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草原には低い草と背丈の高い草があります。ここは牧場になっているので、牧草なのでしょうか。

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草原の向こうにはわずかにオホーツク海が見えています。

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あちこちで写真を撮りまくりながら、散策します。色んな花が咲いています。これはエゾスカシユリでしょうか。一心に花の蜜を吸っているのはツマグロヒョウモンかな。花と蝶がそっくりな外見で驚きます。まるで擬態みたいです。

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能取岬灯台に近づきます。灯台の下には太陽光発電のパネルが並んでいます。あれで灯台の電力をまかなえるのでしょうか。

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広大な草原の中を歩いていきます。とても気持ちのよい散策です。

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灯台の正面に出ます。シンプルですが、美しいデザインの灯台です。八角形の灯台は白と黒のモノクロですっきりした印象です。明治時代に日本の近代化に貢献のあったフランス人技術者のレオンス・ヴェルニーが東京周辺に建設した灯台
の設計の名残があると言われています。この能取岬灯台は大正時代に造られたので、レオンス・ヴェルニーが直接関わったわけではありません。

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saraiは足の痛みも忘れて、この美しい草原の散策を続けます。



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知床の旅:能取岬の草原、オホーツク海を眺めながらの散策

2022年7月6日(水)@網走~知床/4回目

知床、1日目です。女満別空港から知床のウトロに向かって、レンタカーのプリウスを走らせています。メルヘンの丘、網走湖、道の駅の流氷街道網走を経て、能取岬(のとろみさき)に走ってきました。
能取岬の美しい灯台と草原に魅了されながら、足の痛みなど吹っ飛んで、ルンルン気分で散策しています。
能取岬の広大な草原の真っ只中を歩いています。

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牧場では、けたたましい音を立てて、草刈りのトラクターが走っています。観光だけではなく、生活の営みもあるようです。

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能取岬の崖のふちにやってきました。能取岬は標高約40mの海岸段丘の上にあります。草原からいきなりオホーツク海に切り立つ崖の上に出て、びっくりです。

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崖の先にはオホーツクの海が広がっています。冬には、この海が流氷で覆われるそうです。でも、そんなに寒いときには来れませんね。

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崖の反対側は美しい草原が広がっています。しばらく、崖のふちの小径を歩いていきましょう。

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やがて、彫刻のようなものが見えてきます。何かのモニュメントのようですね。

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近くに寄ってみると、これは《オホーツクの塔》という彫像です。網走のシンボルとして、1977年に制作されたもので、本郷新の作です。本郷新は札幌生まれの彫刻家で野外の彫刻を得意にしていました。稚内の氷雪の門は代表作です。この《オホーツクの塔》は高さ10メートルのコンクリート製による二本の柱と、3メートルの漁民の像との構成になっています。漁民の像の上部の柱には鮭が配されています。
碑文には、

 百余年の苦難をこえて培われたオホーツク沿岸漁業は、海洋法の制定など国際情勢の変化に伴って、新しい時代を迎えるに至った。
 ここに開拓先人の業績を讃えると共に、その霊を慰め、水産日本の発展を希求し、この塔を建立する。
 昭和53年8月13日
 オホーツクの塔建設委員会

と書かれています。

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ここまで、駐車場からゆっくりと15分ほどかけて歩いてきました。そろそろ、引き返しましょうか。灯台が遠くに見えています。元来た道を灯台のほうに戻ります。

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ちょっと遠回りになりますが、風景のよい切り立つ崖のふちの小径を歩きます。

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オホーツクの海が綺麗です。

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振り返ると、オホーツクの塔が見えています。

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崖のふちには安全のために木の柵が巡らせてあります。うっかり、草原から足を踏み出すと、40m下の海に転落してしまいます。

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草原には色々な植物があります。この麦の穂のようなものは何でしょう。

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崖のふちの草原の小径を生い茂った草をかき分けるように歩いていきます。

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小径の先には灯台があります。

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ズームアップなしだと、灯台はこんな感じ。まだまだ遠いですね。

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はまなすの群落があります。ピンク色の花が綺麗に咲いています。

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はまなすと言えば、知床を象徴するような花だと思っていましたが、いきなり、ここで見ることができました。

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木の柵の先には美しいオホーツク海が青く輝いています。

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切り立った崖の向こうに灯台が見えます。

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崖沿いの小径をほとんど戻ってきました。

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灯台が近づいてきます。

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崖のふちの小径を離れて、草原の中の小径を進みます。小径の先に配偶者が佇んでいます。

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駐車場に戻ってきました。最後にもう一度、美しい灯台を眺めます。

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再び、プリウスに乗り込みます。そう言えば、ここはTVのCMでもよく登場したそうですが、プリウスのCMでも有名だったようです。一番、話題になったのは2017年の嵐のJALのCMだったそうで、それ以来、観光の名所になったとか。でも、コロナ禍で今日のように人影がまばらになったんですね。

次は小清水の原生花園を目指して、車を走らせます。



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知床の旅:小清水の原生花園

2022年7月6日(水)@網走~知床/5回目

知床、1日目です。女満別空港から知床のウトロに向かって、レンタカーのプリウスを走らせています。メルヘンの丘、網走湖、道の駅の流氷街道網走、能取岬と走ってきました。
次は小清水の原生花園に向かいます。
能取岬の美しい草原の中をプリウスで出発します。

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さあ、原生花園経由で知床のウトロに向かいましょう。網走には網走監獄とか流氷館とかいろいろあるようですが、それらは、3日後の帰り道でのお楽しみにしておきましょう。
ウトロへの途中にある小清水原生花園に寄っていきます。釧網(せんもう)本線と並行した道を走っていくと、黄色い花が咲き乱れています。あれは、ニッコウキスゲ(本当はエゾキスゲでした)でしょう。思いがけない出会いに、車を停める場所を探していると、そこが小清水原生花園でした。駐車場に入ります。能取岬から40分ほどのドライブでした。まだ、日は高く、午後3時前です。
小清水原生花園の看板です。

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ここは能取岬と違って、多くの人で賑わっています。能取岬は穴場の観光地だったんですね。お花畑に向かって、JR釧網本線の線路を渡ります。夏季限定の原生花園駅が開業しています。駅舎が可愛いですね。

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緑の丘にエゾキスゲの黄色い花が見えます。

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線路の踏切の前で振り返ると、国道244号線の向こうに濤沸湖(とうふつこ)の水面が見えています。原生花園は濤沸湖とオホーツク海の海岸に挟まれた一角にあります。後で濤沸湖のほうにも行ってみましょう。

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原生花園に足を踏み入れると、まず、ここに咲く花の案内があります。親切ですね。5種類の花だけが紹介されています。できれば、全部、見たいものです。

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まず、エゾキスゲの群落です。よく咲いています。

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エゾキスゲの向こうに駅舎、濤沸湖が眺められます。美しい風景です。

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またまた、写真を撮りまくりです。このころには、空は快晴になっていました。配偶者、恐るべし。

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小高い丘があります。展望台ですね。

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天覧ヶ丘展望台です。周りが平原なので、周り中を見渡せます。

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知床連山も遠望でるようです。

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オホーツク海の向こうにうっすらと見えるのが知床連山のようです。

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少しズームアップすると、雲が少しかかった知床連山の姿がかろうじて眺められます。

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さらにズームアップ。あれは知床連山の一番左手にある硫黄山でしょう。

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次の花はエゾスカシユリの群落です。能取岬でも見ましたが、ここは群落になっています。

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緑の草原にオレンジ色の花が映えています。

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近くに寄って、このエゾスカシユリを眺めます。

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その一輪をズームアップ。印象的な花です。

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さらに原生花園内を散策します。



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知床の旅:原生花園の最後は鉄っちゃんモード

2022年7月6日(水)@網走~知床/6回目

知床、1日目です。女満別空港から知床のウトロに向かって、レンタカーのプリウスを走らせています。メルヘンの丘、網走湖、道の駅の流氷街道網走、能取岬と走り、今は小清水の原生花園で美しい花々、周辺の景色を眺めながら、散策しているところです。
散策路沿いにエゾキスゲの黄色い花が咲いています。

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JR釧網本線の線路からオホーツク海の間の原生花園から場所を移して、再び、線路を渡って、国道244号線も渡って、濤沸湖(とうふつこ)側の園地の木道を歩きます。

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木道の入口には案内図があります。ここは花だけでなく、野鳥も観察できるようです。

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木道を進み、濤沸湖の湖岸の草原の中に入り込みます。先ほど通った駅舎や展望台が遠くに見えています。

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このあたりは花が勢いがありませんね。もう、花期が終わりかけなのでしょう。

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これはヒオウギアヤメですね。

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こちらはハマナス。

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あまり花がついていませんが、ハマナスの群落です。

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ヒオウギアヤメをズームアップ。綺麗な花です。

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湖岸の草原には馬が放牧されています。

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木道から、駐車場横の土産物店に戻り、歩き回り疲れたので、ソフトクリームをなめながら、一服です。
駐車場に出ると、ハマナスの大きな群落があります。

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さてと、プリウスに乗り込もうとすると、目の前のJR釧網本線の原生花園駅のホームで、三脚を立てて構えている人がいます。

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電車が来るの?と尋ねると、12分後とのこと。そんなには待てないな、大した鉄っちゃんでもないし・・・。が、ナビへの入力に手間取っていると(なかなか難しいのです)、その電車が来る時間になってしまいます。ならばと、にわか鉄チャンになり、踏み切りの前にカメラを構えて立ちます。

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やがて、遠くから電車がやってきます。

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だんだん、電車の姿が大きくなってきます。

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目の前まで来て、減速していきます。

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たった1両編成の電車ですね。

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駅舎の前を通過して、ホームに入っていきます。向こう側でも本物の鉄っちゃんが写真を撮っていますね。

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原生花園駅のホームに無事停車。

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駐車場に移動して、電車の真横から車体を撮影。派手な塗装です。ルパン3世のキャラクターたちですね。

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釧路行きの電車ですが、この駅に停車する電車は上下合わせて1日にたった10本だけ。たまたま、遭遇した珍しい機会でした。これは15時32分の電車ですが、その前は11時32分の網走行でした。何と4時間も電車が来ていなかったんです。ラッキー!!

さて、心おきなく出発します。次は一路、知床のウトロをめざします。もう、そろそろ、夕刻が近づきます。



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知床の旅:オホーツク海の夕日

2022年7月6日(水)@網走~知床/7回目

知床、1日目です。女満別空港から知床のウトロに向かって、レンタカーのプリウスを走らせています。メルヘンの丘、網走湖、道の駅の流氷街道網走、能取岬、小清水の原生花園で美しい花々や景色を眺めながらのドライブです。

原生花園からウトロのホテルに向かい出発します。ここからは、ちょっと時間がかかります(1~2時間)。途中、斜里のあたりで休憩しながらと考えていたのですが、停まる場所はなかなかありません。ここの道路は話題になっている長い直線道路。地元の人はガンガン飛ばすらしいですが、私達は法定速度を守り、安全運転。

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途中で、天に続く道の場所も確認できます。ここの三叉路をまっすぐ進めば、そのポイントのようですが、それは帰りのお楽しみとします。三叉路で左のほうのウトロ方面に進みます。

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やがて、知床のオホーツク海の海岸沿いの道路に出ます。

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ウトロが近づきます。

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オシンコシンの滝の場所も確認できたので、これも帰りに寄ることにします。もう少しでウトロです。

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ウトロの町に入ったところで道を間違えて、ウトロの道の駅に入ってしまいましたが、ここでホタルノヒカリ(5時閉店)に送り出されて、ホテルに到着です。見てビックリ。ウトロの高台に建つなんとも大きな立派なホテルです。この知床第一ホテルに3泊します。お出迎えのボーイさんに荷物を運んでもらい、チェックイン。なんと、最上階の広々とした立派なお部屋です。

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何と言っても窓が広いですね。

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畳の間までありますが、多分、それを使うことはないでしょう。

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結局、台風や雨の心配をしたのに、快晴となりました。夕陽台からの知床の夕陽を眺めるために出かけなくてはと思いましたが、その必要はなく、お部屋の大きな窓から、夕陽が眩しい! 眩し過ぎて、レースのカーテンも開けられないほどです。

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1時間ほどで日没になります。オホーツク海に沈む夕日を眺めましょう。今、6時40分。今や夕日が沈もうとしています。

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海面に光の道ができています。

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オホーツク海に太陽が沈んでいきます。絶景です。

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手前にはウトロの漁港の建物が黒々と見えています。

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太陽の頭が小さくなっていきます。

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残りは3分の1くらいでしょうか。

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ほとんど沈みかけています。

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太陽の頭のてっぺんだけが大きくなっています。

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残りわずかになります。

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光りの粒だけが見えています。

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日が沈み、空が黄金色に輝いています。

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すぐに空は輝きを失っていきます。落日の寂しさを感じます。

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2人で夢中になって、写真を撮りまくっていました。

さて、今日の観光を終え、お茶を飲みながら、夕食のお店を考えましょう。同じホテルに3泊なので、ホテルの夕食はなしにしてあります。地元の美味しいものを食べたいと思っていたのですが、ここは、高台に建つホテル。夕食のためにお店を探して歩いていくには、ちょっと足の状態が厳しいsaraiです。全く街の様子が分からないので、車で出かけるのも不安だし、帰りはタクシーにするかと思いながら、いろいろネットで調べて発見したのが、なんとホテルから歩いて3分の海鮮料理のお店、番屋。この辺りは、お昼がメインらしく夜は営業していないお店が多いのに、この番屋は10時までやっているようです。電話して確認すると、間違いなし。安心して、一服して、ブラブラ出かけます。地元の人の憩いの場のようです。お願いしたのは、地元ネタの握り寿司。これが大正解。

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さけ。かれい。さんま。ほたて。カニ。ミンククジラ。知床えび。うに。たらばの外子。いくら。
美味でした。ほかのメニューもチャックして、毎日通ってもよいねということになります。これで、夕食の心配はなくなりました。
気持ちよく夜道を歩いて帰り、温泉へ行きます。本日最後の驚きは、このホテルの大浴場!本当に、大大大浴場です。そんなに宿泊客もいないと思うのに・・・・。
体がほっくりしたところでおやすみなさい。

明日はこの旅のメインイベント、知床五湖巡りです。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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