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待ちわびた天才指揮者ロトの異形のブルックナー@東京オペラシティコンサートホール 2022.7.3

今、一番注目している指揮者はクルレンツィスと今日、聴くロトです。コロナ禍がなければ、一昨年のウィーン遠征でロトがウィーン交響楽団に客演して、ウェーベルン/ベルク/シェーンベルクを聴かせてくれる筈でした。それ以来、待ちに待ったロトが来日してくれました。今回はレ・シエクルではなく、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団を帯同しての来日です。

まずは主役は我らが河村尚子。今日を皮切りに来月、再来月にかけて彼女のコンサートが連続して聴けます。今日は彼女にしては珍しい曲目、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番です。冒頭のオーケストラは抑えた感じの入りです。そして、河村尚子がまろやかな響きでピアノを弾き始めます。もっと切れのよい演奏を想像していましたが、ぴーんと張り詰めたような響きではなく、美しい響きではありますが、優し気なタッチです。オーケストラもデモーニッシュな演奏ではなく、ごく普通のモーツァルトです。これはこれでいいでしょう。終始、ニ短調の思い詰めたような雰囲気はなく、優し気なモーツァルトの演奏でした。不満もありませんが、特別な感銘もないという中道を行くような演奏でした。

次はいよいよ、注目のブルックナーの交響曲第4番 《ロマンティック》の1874年第1稿による演奏です。あらかじめ、予習しておいたので、驚きはしませんが、やはり、いつも聴く第2稿の演奏とは大きく異なるので、何かしっくりしません。saraiとしては第2稿のほうがよいと思いますけどね。演奏はロトがきっちりとオーケストラの響きを鍛え上げた圧巻のブルックナーです。特にトゥッティの凄まじい響きはさすがにドイツの名門オケだけのことはあります。金管は凄いです。ブルックナーの交響曲第4番 《ロマンティック》の1874年第1稿は異形のブルックナーの感です。珍しいものを聴いたという感懐はありますが、もうひとつ、心に響いてこなかったのが残念です。これも聴き慣れれば、普通に聴けるのかもしれませんが・・・。

明日は会場をサントリーホールに移しての公演を聴きます。シューマンの交響曲第3番《ライン》が楽しみです。


今日のプログラムは以下のとおりです。


  指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト
  ピアノ:河村尚子
  管弦楽:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

  モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466
  《アンコール》シューベルト:楽興の時 第3番 D780-3

  《休憩》

  ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調《ロマンティック》(1874年第1稿)


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲第20番を予習したCDは以下です。

  田部京子、下野竜也指揮紀尾井シンフォニエッタ東京 2012年3月14日-15日 上野学園 石橋メモリアルホール セッション録音

田部京子の安定したピアノの響きが心に沁みます。


2曲目のブルックナーの交響曲第4番 《ロマンティック》(1874年第1稿)を予習したCDは以下です。

  ゲルト・シャラー指揮フィルハーモニー・フェスティヴァ 2021年7月25日 ドイツ、バイエルン州、エーブラハ、旧エーブラハ大修道院付属教会 セッション録音

2024年のブルックナー生誕200年に向けて、ブルックナーの交響曲全バージョン録音を刊行中のゲルト・シャラーとフィルハーモニア・フェスティヴァによる演奏です。この第1稿は初めて聴くので、面くらいました。これって、本当に交響曲第4番なのって感じです。演奏自体は美しいものです。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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