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満開の桜に彩られた常照皇寺の美を堪能

2022年4月9日(土)@京都/3回目

京都・奈良の旅の5日目、最終日です。

今日は桜満開の常照皇寺(じょうしょうこうじ)を訪れています。このお寺は京都の北の最果ての地にあります。歴史をひもとくと、この寺を開山したのは、南北朝時代に北朝初代の天皇となった光厳上皇です。光厳上皇は観応3年/正平7年(1352年)に落飾(出家)し、禅宗に帰依しました。その後、貞治元年/正平17年(1362年)、丹波山国庄を訪れ、同地にあった成就寺という無住の寺を改めて開創したのが常照皇寺の始まりです。上皇はその2年後に示寂し、ここに葬られました。南北朝の戦乱の時代、数々の悲哀がありましたが、これもそのひとつです。
その光厳上皇のお手植えの桜と言われるのが国指定天然記念物の九重桜です。もっとも現在は2代目、3代目の桜のようです。この見事な桜の周りを巡りながら、感嘆の声を上げています。

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苔むしたお庭に華やかに満開の時を迎えた名木の桜です。

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いつまで見ていても魅了されます。しばらく、この美しい桜に呆然として見入っていました。

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いったん、桜を見るのを中断して、お寺の中を眺めましょう。九重桜の横に建つ開山堂 怡雲庵(いうんあん)の中に入ります。内部は薄暗く厳かな雰囲気の空間が広がっています。
右側の壁面には、昭和天皇を始めとする歴代天皇や入牌家の位牌がびっしりと並んでいます。このお寺は創建以来、皇室ゆかりのお寺です。位牌の上には、本尊や脇侍仏、十六羅漢像などが並んでいます。

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左側の壁面には、雲乗の来迎形式の阿弥陀三尊来迎坐像および両脇侍坐像(共に重文)があります。その上には十六羅漢像が並んでいます。見事な佇まいですね。

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開山堂 怡雲庵からは方丈のある本堂まで渡り廊下を歩いて行けます。

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渡り廊下を進むと、方丈に面した方丈庭園が見えます。

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方丈からその方丈庭園を眺めます。裏山が借景になった素朴なお庭です。

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方丈は実に広々とした空間です。周りの庭園と一体化した解放感に満ちています。

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再び、お庭に下ります。

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方丈を中心に方丈庭園の反対側には、御車返しの桜があります。一重と八重が一枝に咲く桜の名木ですが、これはまだ蕾が固い状態です。

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それでは、再び、その先にある九重桜を眺めましょう。何度眺めても美しいです。

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桜の向こうには、先ほど内部を拝見した開山堂 怡雲庵が見えています。

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この桜は御所から株分けしたと言われる左近の桜でしょうか。

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いずれにせよ、方丈と開山堂の間にある空間はたった3本ほどの桜で艶やかに埋め尽くされています。

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桜の枝の先に方丈の建物が佇んでいます。苔むしたお庭も含め、美しい風景になっています。

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ほぼ、見学は終えましたが、次のバスは1時間半後。もうしばらく、この美しい桜の風景を楽しむことにしましょう。


しばらく、桜の木の周りを巡りながら、その美に酔い痴れましょう。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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