fc2ブログ
 
  

苔寺(西芳寺):庭園の美を深く味わい尽くす喜びに浸っています

2022年11月11日(金)@京都/6回目

京都、4日目です。
今回のテーマは予約必須の特別拝観の名所訪問です。今日は西芳寺、通称、苔寺を尋ねています。
庭園散策を始め、黄金池(おうごんち)と名付けられた池の周りを歩き、そのあまりに美しい風景にしばしば足が止まります。
ところどころ起伏のある地面も分厚い苔で覆われ尽くしています。拝観者を制限し、手入れの行き届いた苔の美しさは比類のないものです。

2023020201.jpg



木漏れ日を浴びた木々は絶えず表情を変えています。ひとところに留まって景色を眺めていても決して飽きることはありません。庭園を散策する歩が緩くなるのは致し方がないことです。

2023020202.jpg



西芳寺川に沿って立つ塀も中ほどまで来て、湘南亭茶室が近くなります。この湘南亭は安土桃山時代の茶室で重要文化財です。千家の二代目の千少庵翁の作と云われています。ここから池に映る月を愛でるのが風流だったようです。桂離宮の茶室との類似を思い起こします。

2023020203.jpg



散策路はこの先、池に向かいます。池と離れたり、近づいたり、景色の変化を味わうのがこの散策路の醍醐味です。

2023020204.jpg



木々が密になっていて、池が見通せないように工夫されています。この先、急に池の景色がぱーっと広がるという算段のようです。

2023020205.jpg



そのとおり、一気に池の風景が眼前に広がります。軽い感銘が心の中に湧き起ります。庭園の設計者の仕掛けた罠に素直に乗ります。

2023020206.jpg



秋の陽光に照らされた池の水面には周りの風景が見事に映り込んでいます。高い秋空の青も映り込み、水面に白い雲がぽっかりと並びます。夜になると、暗い空に浮かぶ月が水面で輝くのでしょう。ここに立てば、誰でも詩人になりそうです。

2023020207.jpg



池の水面に反射した光が苔の絨毯の上に模様をつけています。西欧の人は室内で窓からの光が絨毯に模様を描くのを楽しむのでしょうが、日本の美的感覚は屋外の自然と一体化した景色を心象風景として、心に投影させることを旨とします。

2023020208.jpg



池と苔が光の饗宴を作り、秋の赤や黄の木の葉が彩を添えます。

2023020209.jpg



コロナ禍で3年もヨーロッパの旅から遠ざかっていて、saraiの気持ちが日本の美に向かっています。今まで見てこなかった日本人の美的感覚に深く傾倒しています。桂離宮といい、この苔寺の庭園といい、何と日本人の精神性が連綿として受け継がれていることでしょう。日本人のひとりとして、この日本の美しい文化を味わえるのは、実に幸福なことです。ということを考えながら、まだまだ、苔寺の庭園散策は続きます。



↓ saraiのブログを応援してくれるかたはポチっとクリックしてsaraiを元気づけてね

 いいね!







テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
ジャンル : 旅行

人気ランキング投票、よろしくね
ページ移動
プロフィール

sarai

Author:sarai
首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

来訪者カウンター
CalendArchive
最新記事
カテゴリ
指揮者

ソプラノ

ピアニスト

ヴァイオリン

室内楽

演奏団体

リンク
Comment Balloon

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

もろともにあはれとおもへ山ざくら 花よりほか

月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR