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狩猟の館、モーリッツブルグ城:SLでモーリッツブルグ駅に到着

2008年5月5日月曜日@ドレスデン~マイセン/2回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの4日目です。

今日はモーリッツブルグ城Schloss Moritzburgというドレスデン郊外の狩猟の館に出かけることにします。森の中を走るSL(レースニッツグルンド鉄道Lößnitzgrundbahn)で目的地に向かいます。このSLはずーっと今まで現役で走っていたらしいのですが、最近は観光ブームでますます人気が出てきたようです。日本でも蒸気機関車になど興味を示さない我々だすが、旅となると反応してしまうんですよね。

まずは、市街地のなかをまるで路面電車のように進んでいきます。しばらくすると新緑で美しい森や小川のなかを走ります。テントをはりアウトドアライフを楽しんでいる人達もいます。

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発車してしばらくすると車掌さんが検札に周ってきます。ドレスデン近郊用の1デイチケットでは駄目とのことでSL用のチケットを車掌さんから購入します。印刷されたチケットにボールペンでチェックを入れるだけの簡易なものです。

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秀逸なのはこのチケットの裏面。SLの綺麗な写真と路線図が印刷されています。このSLは我々が乗ったラーデボイル・オスト駅Radebeul Ostからラーデブルク駅Radeburgまでを結んでいます。我々はほぼ中間地点のモーリッツブルグ駅Moritzburgまで行きます。

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SLの各車両は連結部が通り抜けられるようになっていないのですが、車掌さんは体を連結部の外側を伝って、器用に移動していきます。

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停車中にsaraiも挑戦してみましたが、見るほどは難しいことではありません。ですが、走っているときはちょっとね・・・。
途中、大きな湖、ディッペルスドルフ池Dippelsdorfer Badeteichを通って、無事に30分でモーリッツブルグ駅Moritzburgに到着。
ここで降車しますが、SLはしばらく停車しています。saraiはSLと記念撮影。

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運転士のかたと何やら、たわいのない会話をしてsaraiはご機嫌です。

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まだ、SLは出発しないので、saraiと配偶者はSLの前でパチリ。

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駅舎を出ると、おじいちゃんに連れられた可愛い女の子と目が合います。ぬいぐるみを持って、ご機嫌の女の子は我々に笑いかけてくれます。

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駅を出ても、周りには城らしきものも何もない町並みです。よく見るとSHROSSという小さな標識があり、どうやら線路の脇の大きな道を前方に進むようです。小雨まじりの中、傘をさして歩き始めます。道は大きく左に曲がっていますが、そのまま進むと、やがて、大きな道にぶつかります。この交差点で見渡すと、ずっと右手遠くの方に大きな石造りの建物が見えます。きっと、あれがモーリッツブルグ城でしょう。

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お城に向かっていると、道に面したお宅のお庭でライラックが花盛りです。

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もうすぐモーリッツブルグ城です。



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狩猟の館、モーリッツブルグ城:お城の周りの湖を散策、そして、急遽、マイセンへ

2008年5月5日月曜日@ドレスデン~マイセン/3回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの4日目です。

今日はモーリッツブルグ城Schloss Moritzburgというドレスデン郊外の狩猟の館に出かけることにします。森の中を走るSL(レースニッツグルンド鉄道Lößnitzgrundbahn)に乗って、最寄りの駅、モーリッツブルグ駅Moritzburgに行き、そこから、道標を手がかりにモーリッツブルグ城に向かいます。町の中はまだ、朝早いので、開いていませんでしたが、お店もちらほら並んでいます。小雨の中、歩くこと20分ほどで、湖の中に立つモーリッツブルグ城に着きます。

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入口の門を抜けていきます。

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お城に近づくと、なかなか、がっちりと堅牢な雰囲気のお城です。

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ここでお城を背にして、振り返ってみると、湖の先に一直線の道が町の中を抜けています。その先は地平線の彼方に消えています。

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森と湖の中の古城にはほとんど人もいなくて、なかなかの風情です。城の中にもはいりますが、中はこれというほどのことはありません。

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まだ、係りの人もいなかったので勝手に見て周りますが、有料だったのかな? お城の裏側の外に出ると、そこは湖の前です。

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湖に沿って、お城の回りをぶらぶらと歩きます。

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裏から眺めたお城の全景です。

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お城をぐるっと1周します。

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城は湖の中の島に立っているので、いい散歩道です。

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一周して元の表側に出ます。

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というところで、まだ、朝の10時頃。本来はこのままSLに乗ってドレスデンに帰って、街をぶらぶらしながら、夜のオペラに備えて、休養するところです。

しかし、ここは丁度、ドレスデンとマイセンMeißenの中間あたりなんです。同行しているsaraiの姉から、折角、ここまで来たのだから、マイセンを素通りってこともないでしょうとの要望。もう二度と来ないのだからマイセンに是非行こうよと言われ、やはりそうかな・・・と急遽行くことにします。

紅茶好きの配偶者としては真っ先にマイセンを訪問地に選ぶところですが、あえて行かないと決めてましたが、もろくもその決心は崩れます。ドレスデンからはモーリッツブルグもマイセンも同じ方向にあるので、ドレスデンまで戻らなくてもきっとマイセン行きのバスはあるはずだという配偶者の予想はズバリ的中。お城の前にあるバス停の時刻表を見ると、ドレスデン行きはもちろんですが、マイセン行きもあります。しかも、電車やバスが1日乗り放題の1デイチケットで乗れちゃうのです。ラッキー!とやってきたマイセン行きのバスに乗り込みます。



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井上道義、エルガーの圧巻の演奏に深く感銘 東響@東京オペラシティコンサートホール 2023.6.3

さほど、期待せずに聴いたコンサートでしたが、なんとなんと・・・

前半は武満徹の映画音楽と指揮の井上道義の自作を東響の美しいアンサンブルで演奏。まあ、うんうんという感じで楽しく聴きます。
後半はエルガー尽くし。まず、有名なチェロ協奏曲。チェロの上野通明の一人舞台。美しいチェロの響きに聴き入ります。徐々に演奏は熱を帯びてきて、気魄のこもったものになります。エルガーの甘いメロディーだけではない素晴らしい演奏です。長い曲ですが、あっという間に終わってしまったような緊張感の高い演奏でした。saraiも集中力を持続して聴き入りました。井上道義のサポートも見事でした。

次は序曲《南国にて》。初めて聴く曲です。まあ、予習したので、メロディーは頭に入っています。おおっ、実演で聴くとまるでR.シュトラウスの交響詩のようです。それも極上の演奏です。のどかなメロディーになると、エルガー節が全開です。井上道義が東響を鼓舞して、実に香り高い演奏が展開されます。井上道義の突拍子もないような指揮スタイルからは想像できないような緻密で充実した響きの演奏が続き、ある意味、あっけにとられます。R.シュトラウスとエルガーを足して2で割ったような微妙な音楽が魅力的に演奏されて、すっかり惹き込まれて、楽興を味わいます。東響の弦楽セクションの美しい演奏に満足しながら聴きます。両翼の第1ヴァイオリンとヴィオラを軸にチェロもよく響きます。終盤はヴィオラ首席の青木篤子の素晴らしいソロが続きます。最後まで井上道義のきっちりしたコントロールのもと、圧巻の演奏が続きました。いやはや、凄い演奏でした。井上道義の指揮の見事さ、それもみかけではなく、音楽の実質そのものに魅了されました。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:井上道義
  チェロ:上野通明
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレグ・ニキティン

  武満徹:3つの映画音楽より
   第1曲 映画『ホゼー・トレス』から「訓練と休息の音楽」
   第3曲 映画『他人の顔』から「ワルツ」
  井上道義:交響詩「鏡の眼」

   《休憩》
   
  エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
   《アンコール》バッハ : 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009より VI ジーグ
   
  エルガー:南国にて op.50
  

最後に予習について、まとめておきます。

1~2曲目の武満徹の3つの映画音楽を予習したCDは以下です。

  ジョン・クーリッジ・アダムズ指揮ロンドン・シンフォニエッタ 1997年 セッション録音

美しい演奏です。武満徹・自撰 映画音楽集というアルバムに含まれています。


3曲目の井上道義は交響詩「鏡の眼」はコンテンツが見つからなかったので予習していません。


4曲目のエルガーのチェロ協奏曲を予習したCDは以下です。

  ジャクリーヌ・デュ・プレ、ジョン・バルビローリ指揮BBC交響楽団 1967年 プラハ ライヴ録音

ジャクリーヌ・デュ・プレの気魄に満ちた演奏。


5曲目のエルガーの南国にてを予習したCDは以下です。

  エードリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団  1970年、1971年 セッション録音

エルガーのスペシャリスト、ボールトの指揮による演奏。



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サロメを歌ったアレックス・ペンダの見事な歌唱、トリンクス指揮の東フィルの管弦楽も最高 《サロメ》@新国立劇場 2023.6.4

昨年のノット&東響、そして、グリゴリアンによるサロメの衝撃的な演奏がまざまざと脳裏に残っています。
それなのに、今日の新国の《サロメ》は十分に満足できる内容でした。
まず、サロメを歌ったアレックス・ペンダの素晴らしい歌唱、特に澄み切った歌声と十分な声量に満足しました。容姿もとても53歳とは思えないものでしたしね。無論、最強のサロメ、アスミク・グリゴリアンと比較してはいけません。
指揮のコンスタンティン・トリンクスも堂に入ったもので、東フィルから素晴らしい音響を引き出していました。3管編成に縮小した編成とは思えない迫力でした。
【ヨハナーン】役のトマス・トマソンの圧倒的な歌唱も見事でした。まあ、聖人にしては堂々とし過ぎの感もありますが、それは作曲したR.シュトラウスが責めを負うべきでしょう。
他の歌唱もすべて、そつないものでした。
演出は標準的なものでしょう。訳の分からない演出ではないから、2000年のプレミエから長期の公演になっているんでしょう。R.シュトラウスの素晴らしい音楽を堪能できる演出と言えます。
まあ、何回聴いても、この音楽は凄いです。何度聴いてもその衝撃は薄れることはありません。最後のサロメがヨカナーンの生首に口づけする音楽のおぞましさ、倒錯愛の凄まじさには身震いします。ヘロデ王でなくても、やはり、あの女(サロメ)は殺せと言いたくなります。R.シュトラウスの究極の音楽表現にはたじろいでしまいます。
うーん、やはり、新国のオペラは素晴らしいとしか言えません。日本でこのレベルのオペラが聴けるのは本当に貴重なことです。少々、料金が高いのだけが頭が痛いところですが・・・。


今日のキャストは以下です。

  リヒャルト・シュトラウス
   サロメ 全1幕

  【指揮】コンスタンティン・トリンクス
  【演出】アウグスト・エファーディング
  【美術・衣裳】ヨルク・ツィンマーマン
  【振 付】石井清子
  【再演演出】三浦安浩
  【舞台監督】伊藤潤
  【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:三浦章宏
  
  【サロメ】アレックス・ペンダ
  【ヘロデ】イアン・ストーレイ
  【ヘロディアス】ジェニファー・ラーモア
  【ヨハナーン】トマス・トマソン
  【ナラボート】鈴木 准
  【ヘロディアスの小姓】加納悦子
  【5人のユダヤ人1】与儀 巧
  【5人のユダヤ人2】青地英幸
  【5人のユダヤ人3】加茂下 稔
  【5人のユダヤ人4】糸賀修平
  【5人のユダヤ人5】畠山 茂
  【2人のナザレ人1】北川辰彦
  【2人のナザレ人2】秋谷直之
  【2人の兵士1】金子慧一
  【2人の兵士2】大塚博章
  【カッパドキア人】大久保光哉
  【奴隷】花房英里子
  

最後に予習について、まとめておきます。

 ザルツブルク音楽祭2018ライヴ、R.シュトラウス『サロメ』

  アスミク・グリゴリアン(サロメ/ソプラノ)
  ジョン・ダスザック(ヘロデ王/テノール)
  アンナ・マリア・キウーリ(ヘロディアス/アルト)
  ガボール・ブレッツ(ヨカナーン/バス)
  ユリアン・プレガルディエン(ナラボート/テノール)
  エイヴリー・アムロー(ヘロディアスの小姓/アルト)
  マテウス・シュミットレヒナー(ユダヤ人1/テノール)
  マティアス・フレイ(ユダヤ人2/テノール)
  パトリック・フォーゲル(ユダヤ人3/テノール)
  イェルク・シュナイダー(ユダヤ人4、奴隷/テノール)
  ダヴィッド・シュテッフェンス(ユダヤ人5/バス)
  ティルマン・レンネベック(ナザレ人1/バス)
  パヴェル・トロヤク(ナザレ人2/バリトン)
  ネヴェン・クルニッチ(カッパドキア人/バス)
  ヘニング・フォン・シュールマン(兵士1/バス)
  ダション・バートン(兵士2/バス・バリトン)

  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮)

  演出・装置・衣裳・照明:ロメオ・カステルッチ
  振付:シンディ・ヴァン・アッカー

  収録時期:2018年7月28日
  収録場所:ザルツブルク、フェルゼンライトシューレ(ライヴ)
  映像監督:ヘニング・カステン

グリゴリアンがザルツブルク音楽祭でサロメを歌ったBDを聴きました。いやはや、凄いですね! ウィーン国立歌劇場で聴いたカミラ・ニュルンドも凄かったですが、まあ、これは異次元の歌唱ですね。ただし、このBDではウィーン・フィルの艶やかな美しい響きが録り切れていません。あくまでもグリゴリアンの絶唱を聴くものです。




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ヒラリー・ハーンと4年半ぶりの邂逅、そして、最後はバッハの無伴奏@東京オペラシティ コンサートホール 2018.12.3

ヒラリー・ハーンのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを聴くのが初めてとは思ってませんでしたが、調べるとそうなんですね。心して聴きましょう。

前半は超有名な「クロイツェル」。そっと優しく慰撫するような演奏で始まります。意外ですが、考えてみれば、ヒラリーならば、こういうクールでモダンな演奏が昔からの演奏スタイルです。4年半ぶりにヒラリーの演奏を聴くので、戸惑ってしまいます。ピアノのヘフリガーはガッツのある演奏なので、どこか、《美女と野獣》を連想するような演奏です(笑い)。そうそう、今日のヒラリーはステージに登場するときにドキッとするような素晴らしいドレスを着ています。黒の布地に金の派手な模様。彼女の金髪、そして、白い肌にすごくマッチしています。そして、何故か、暗譜でなく、楽譜(タブレット)を見ながらの演奏で眼鏡を着用。彼女も40代半ばの熟女といった雰囲気でとってもセクシー。誤解のないように言っておきますが、saraiは見栄えでヒラリーのファンになったのではありません。若い頃のアイスドールという頃から、彼女の個性的な音楽を愛してきました。一方、ピアノのヘフリガーは髭面の大男です。まさに見た目も音楽も《美女と野獣》なんです。そのまま、音楽が進行するのかと思っていたら、ヒラリーは超高速モードで超絶的な演奏。クールな演奏なんですが、音楽は俄然ヒートアップします。実に意外なクロイツェル。まあ、第2楽章はゆったりと美しい音楽ではあります。やっぱり、ヒラリーはベートーヴェンでも個性的な音楽でsaraiを魅了してくれました。昨年末の庄司紗矢香の超素晴らしかったクロイツェルとは方向性が違いますが、どちらかを取れと言われれば、やはり、庄司紗矢香かな。

後半はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ 第10番がちっともヒラリーに似合わずにがっかり。その代わり、素晴らしいアンコールでバッハの無伴奏、それもサラバンドを弾いてくれました。4年半にこのオペラシティで聴いたバッハの無伴奏ソナタ・パルティータ全曲演奏の記憶が蘇ります。やはり、ヒラリーにはバッハの無伴奏が似合います。これが聴けただけで、今日、ここへ足を運んだことが報われました。


今日のプログラムは以下です。

  ヴァイオリン:ヒラリー・ハーン
  ピアノ:アンドレアス・ヘフリガー

  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 Op. 47 「クロイツェル」

   《休憩》

  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第10番 ト長調 Op. 96

   《アンコール》

     バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004 から 第3曲「サラバンド」
     ワーグナー(リスト編):楽劇《トリスタンとイゾルデ》から  「イゾルデの愛の死」(ピアノ・ソロ版)
     佐藤聰明:微風Bifu


最後に今回の予習について、まとめておきます。

  ヴォルフガング・シュナイダーハン、カール・ゼーマン 1959年5月11-28日、ウィーン、ウィーン楽友協会、ブラームス・ホール  セッション録音 ブルーレイオーディオ
  ユーディ・メニューイン、ヴィルヘルム・ケンプ 1970年6月 ロンドン セッション録音

シュナイダーハンの素晴らしい演奏がブルーレイオーディオで聴け、そのあまりの美しい音響に聴き惚れて、肝腎の音楽が聴き取れません。仕方がないので、メニューインの普通のCDを聴きます。その素晴らしい音楽に聴き惚れました。いずれも全集盤です。



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       ヒラリー・ハーン,  

マイセン:マルクト広場からアルブレヒト城へ

2008年5月5日月曜日@ドレスデン~マイセン/4回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの4日目です。

今日はモーリッツブルグ城Schloss Moritzburgというドレスデン郊外の狩猟の館を訪れた後、急遽、マイセンMeißenまで足を延ばすことにしました。モーリッツブルグ城前のバス停でマイセン行きのバスを待っていると、時刻表通りにバスが到着。1デイチケットを運転手さんに見せるとそれでOKとのこと。このバスもがらがらです。このバスはドレスデンからマイセンを結ぶバスで観光用というより、地域の足という感じ。村々をくねくねと走り、次々に地元の方が乗降します。ザクセンの美しい森や村を通り抜け、ドイツの空気を満喫できます。いくつもの村を経て、大きなバスターミナルに到着。40分ほどの乗車です。運転手さんにマイセンはここでいいかと聞くと、陶磁器工房もここから近いとのこと。よく分からないままにバスから降りて、少し周りを歩くとすぐ近くにドイツ国鉄のマイセン駅があります。マイセンの街はここからエルベ川の橋を渡ったところです。
マイセンは、陶磁器で有名ですが、ドレスデンに領主が居を移してからは街としてはさびれました。しかし、マイセンの陶磁器は国を豊かにしたようです。まずは、高台に聳え立つお城を訪ねます。
エルベ川の向こうにアルブレヒト城Albrechtsburg Meissenが丘の頂きに見え、絵葉書のような景色です。

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エルベ川に架かる橋に向かって歩いていくと、だんだん、アルブレヒト城の姿が大きくなってきます。

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景色を楽しみながら、エルベ川の前に立ちます。ここからは素晴らしい景色が広がります。

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橋を渡り、そのまま進むと、ほどなく旧市街の中心です。街の案内板があります。

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とても小さな街ですね。街の中心のマルクト広場Marktplatzに向かって、路地を歩いていきます。

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マルクト広場に出ます。福音教会Frauenkirche Meißenがランドマークになっています。

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ここにツーリストインフォメーションがあったので、マイセンの地図をゲット。

このマルクト広場から石畳の道がくねくねとお丘の頂上のお城まで続いています。さあ、アルブレヒト城を目指して上っていきます。途中はマイセンの陶磁器ショップがいくつもあり、のぞきながら、ぶらぶら。少し、購入意欲にもかられますが、荷物になるので、とりあえず、ぐっと我慢。ほどなく、分かれ道。うろうろしていると、地元のおじさんがこっちだよとのこと。そうですね。外国の観光客が行くところは決まってますよね。急な坂道・階段をずんずん登っていくと、ようやく丘の上に到着。丘の上からはエルベ川とマイセンの街が見渡せます。

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塔門Torhausを抜けると、アルブレヒト城です。

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ここまで、息を切らしながら上ってきました。塔門の先を抜けると、マイセン大聖堂Dom zu Meißenが見えてきます。

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お城と教会がセットになっているんですね。見学していきましょう。



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緊急報告:友人たちと訪れる上高地、穂高連峰の絶景

今日から新緑の京上高地を訪れます。上高地は2度目の訪問ですが、前回は急遽思い立っての訪問でほぼ半日ほどの滞在でした。今回は昨年から企画して、友人夫婦を誘って、計8名での本格的な訪問。宿も気合を入れて、憧れの宿、上高地帝国ホテルに2泊します。
朝早く旅立ち、梓13号で仲間たちと合流し、お昼過ぎに松本に到着。すったもんだの失敗もありましたが、無事、松本電鉄とバスを乗り継ぎ、上高地帝国ホテルに着きます。失敗というのは松本駅で短い時間に上高地行きのチケットを購入したこと。そのため、電車を1本乗り損ね、結果、1時間の遅れとなりました。実は松本駅ではチケットを購入せずに松本電鉄の電車にそのまま乗り込み、乗換駅の新島島で清算とバスチケット購入すればよかったんです。
ともかく、憧れの上高地帝国ホテルに到着。バス停前に可愛い赤屋根の瀟洒なホテルがあります。

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チェックイン後、休む間もなく、大正池のほうに散策に出かけます。梓川に架かる田代橋を経て、美しい水と緑の中を逍遥します。

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田代池のすぐ手前では穂高連峰の絶景を眺めます。右の方から、明神岳、前穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳のすべてが見通せます。

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結局、今日はこの先の田代池で引き返し、大正池は先ほどバスの車窓から眺めただけになります。穂高連峰を見たので満足してしまったんです。

しかし、帰りの道中、後ろを歩いていた配偶者が素晴らしいボーナスをゲット。ずっと林の中で鳴き続けていたウグイスの姿の撮影に成功したんです。

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さらに鮮明な画像。この間、ウグイスは鳴き続けていました。

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意気揚々とホテルに引き揚げ、美味しいディナーを頂きます。

これで終わらないのが我々仲間の心意気。夜間、ホテルで懐中電灯を借りて、星空観測へ。
久しぶりに北斗七星の明るく輝く姿を見て、一同感激!

お陰で今日はなんと1万7千歩も歩きました。明日も歩くぞ!



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テーマ : 国内、史跡・名勝巡り
ジャンル : 旅行

 

緊急報告:上高地、楽しみ尽くすも・・・疲れた!

昨日から新緑の上高地を訪れています。
今日は梓川周辺の景勝地を体力と天候の許す限り、歩き尽くすつもりです。

その前に今回の旅に参加した仲間の有志が朝4時に早起きして、穂高連峰の朝焼けを見ると張り切っています。無論、極端に朝の弱いsaraiは参加しませんが、配偶者は早起きして、参加。朝焼けはなかったそうですが、穂高の日の出の光景に満足したそうです。

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さて、フツーの朝に宿泊している帝国ホテルからハイキングに出発します。まず、梓川に出ると、田代橋でおサルさんのお出迎え。

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橋を渡り、梓川沿いに歩き、上高地観光のメッカ、河童橋に到着。朝から多くの人で賑わっています。

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河童橋の上からは、今日も雲一つない穂高連峰を見渡せます。昨日の田代池付近からよりもずっと近くて迫力があります。

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さて、これから明神池のほうに向かいますが、途中、飲食店がないので、ここで早めの昼食をいただきます。軽くお蕎麦をいただいて、エネルギー補給したところで出かけます。歩き始めるとすぐ、先ほどまで晴れ上がっていた穂高連峰に何と雲がかかってきます。

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では、これ以上先に進んでも景色が楽しめません。ここで戻ろうかと相談しているところに先に明神池に行っていた仲間の夫婦がちょうど戻ってきます。話によるとこの先に綺麗な水風景があるそうです。では、そこまで行って、引き返すことにしましょう。
歩いていると、何とまた、雲が晴れてきます。では、明神池まで行ってみましょう。途中、綺麗に整備されて遊歩道が続いています。尾瀬を思い出すような木道もあります。

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結局、頑張って、明神池まで歩き通しました。明神池には明神岳が映り込んで素晴らしい風景を作っています。これが見られただけでも歩いた価値がありました。

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嘉門次小屋で美味しいイワナの塩焼きをいただき、エネルギーを再充填したところで帰路に着きます。だんだん、お天気があやしくなりますが、無事、河童橋まで戻ってきます。穂高連峰にはすっかり雲がかかっています。

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最後はヘロヘロになりながら、ホテルにたどり着きます。途中、怖くて封印していた歩数計を見ると、何と2万5千歩も歩いていました。久々の2万歩超えです。
お風呂に入って、さっぱりしたところでベッドに倒れ込み、ぐっすり。
配偶者にディナーの時間だと起こされます。そうです。今夜は帝国ホテルのメインダイニングでフレンチのフルコースディナーをいただくんです。一夜限りの超贅沢!
ドレスアップして、メインダイニングで夢のような時間を過ごしました。
食後、部屋に戻った仲間から、次のようなLINEメッセージが届きました。このご夫婦は毎年、ヨーロッパで贅沢なグルメ旅をしているんです。

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感動です〜

フランスなら
美食を求めて人がやってくる、
人里離れた美味しいレストランのあるホテル、という感じでしょうか?

帝国ホテル、を楽しみに来たのですが、
ここのレストラン、なんと、素敵
お料理も、ホント、おしゃれー♪

最高〜

舞い上がっています〜

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明日は午前中、天気がよければ、歩き残した大正池を巡り、次の目的地、小海に向かいます。



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ジャンル : 旅行

 

緊急報告:上高地、大正池のパノラマ風景、そして、小海へ

一昨日から新緑の上高地を訪れています。今日は最終日。

昨夜降り続いた強い雨も朝には晴れ上がり、結局、3日とも晴れ。お昼のバスで出発するので、午前中は歩き残した大正池をハイキングします。

帝国ホテルから田代橋まで歩くコースはもう慣れたものですが、途中の白樺林の美しさは素晴らしく、ウグイスを始めとする野鳥の声も耳に心地よく感じます。

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梓川は昨夜の雨で増水していますが、ハイキングには支障ありません。田代池までは既に歩いたコース。そこから大正池まではわずか1キロほどです。野鳥の鳴く美しい森の中を抜けていきます。
やがて、半分ほど歩くと、梓川の川辺に出ます。正面に焼岳の姿が大きく見えます。素晴らしい眺めです。

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先に進むと、中学生の修学旅行の団体、中国人観光客のツアーなどとすれ違います。コロナ後の観光ブームが巻き起こっているようです。
長い木橋が湿地の上に巡らせてあり、そこを過ぎると、遂に大正池に出ます。そう大きな池ではありませんが、ここからのパノラマが素晴らしいです。焼岳から穂高連峰までがパノラマになっています。わずかに奥穂高の頂上あたりに雲がかかっていますが、素晴らしい絶景です。

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1時間ほど、この絶景を楽しみました。次々と世界各地からの観光客がこの絶景を前にポーズをとって、記念撮影していきます。

大正池のバス停から12時過ぎのバスに乗って、新島々に向かいます。松本まで出て、中央本線で小淵沢に移動。そこから小海線で小海駅に出て、予約していたタクシーで今宵の宿、ガトーキングダム小海に向かいます。ここも上高地と同じ位の標高1450mの高地です。
チェックインしていると、ショッキングなニュース。楽しみにしていた温泉が落雷のため、休業とのこと。仕方ありませんね。旅にはトラブルがつきものです。
今夜は借り切ったコテージに3夫婦で宿泊します。明日も晴れそうです。また、高地ハイキングを楽しみます。



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緊急報告:シャトレーゼガトーキングダム小海の森を散策

昨日の午後、新緑の上高地からJR小海線にある八ケ岳の豊かな自然に囲まれたリゾート地、シャトレーゼガトーキングダム小海にやってきました。
そして、学生時代からの仲間の3夫婦でコテージに泊まりました。今朝起きてコテージを出ると、この旅で最高の天気です。

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ホテルの本館で朝食をいただき、さあ、このリゾート地の散策に出かけましょう。これがシャトレーゼガトーキングダム小海の本館です。

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少し小高いところ、アサギマダラの丘に上ると、遠く甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)が見えています。

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そこからベニバナの森に入ります。美しい白樺の森です。ハルゼミがうるさいほど鳴いています。

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森の中にベニバナの小径が続きます。ここにはベニバナイチヤクソウの群生があります。

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ベニバナイチヤクソウは上高地にもありましたが、ここまでの群生はありませんでした。
これがベニバナイチヤクソウの可憐な姿です。

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森を抜けていくと、突然、スキーのゲレンデに出ます。ここは冬はスキーリゾートなんです。シャトレーゼスキーバレー小海です。
スキーゲレンデの急な坂を転がるように下りていきます。

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1時間半ほどの気持ちのよい散策でした。
散策の終わりに昨日入れなかった温泉の周りをうろうろしていると、何か工事中です。何とサウナです。昨夜も営業中だったそうです。温泉の代わりにサウナを楽しめたようですが、ホテルのスタッフからの案内はありませんでした。2重のショックを受けました!

また、シャトレーゼガトーキングダム小海の本館に戻って、ランチをいただいて、この旅も終了。なお、ランチにはシャトレーゼのケーキの食べ放題もついていました。
小海町営バスで小海駅に出て、小海線で小淵沢に移動し、そこから特急あずさで横浜に帰着しました。

2つの台風の間の束の間の好天で上高地と小海の自然を楽しんだ4日間でした。



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ジャンル : 旅行

 

マイセン:マイセン大聖堂とアルブレヒト城

2008年5月5日月曜日@ドレスデン~マイセン/5回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの4日目です。

今日はモーリッツブルグ城Schloss Moritzburgというドレスデン郊外の狩猟の館を訪れた後、急遽、マイセンMeißenまで足を延ばしました。

マイセンの旧市街から丘の上にあるアルブレヒト城Albrechtsburg Meissenまで登ってきました。
お城と隣り合わせているマイセン大聖堂Dom zu Meißenです。

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この丘の上からはエルベ川を見下ろす風景が望めます。エルベ川のクルーズ船が停泊していますね。

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折角来たので、アルブレヒト城と大聖堂の内部をチケットを購入して、見学することにします。コンビチケットを購入します。

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まず、大聖堂の内部に入場。ゴシック様式の高い天井の空間です。

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大聖堂の内部は比較的、簡素です。ステンドグラスの美しさが印象的です。

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次にアルブレヒト城の内部に入ります。仄暗い広い空間広がっています。

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お城の中は壁画などの素晴らしい装飾が施されていて、今は博物館のようになっています。

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天井のアーチ状のヴォールトが見事です。

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お城には小部屋もあります。かつて、錬金術師のベドガーがこの城に幽閉されて、白磁のマイセン陶磁器を開発させられたことを思い起こさせます。

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ということで、ここでの見学は早々に終えて、本命のマイセン陶磁器工房に急行しましょう。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

マイセン:マイセン陶磁器工房で美味しいランチとアウトレット品購入

2008年5月5日月曜日@ドレスデン~マイセン/6回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの4日目です。

今日はモーリッツブルグ城Schloss Moritzburgというドレスデン郊外の狩猟の館を訪れた後、急遽、マイセンMeißenまで足を延ばしました。

マイセンの丘の上にあるアルブレヒト城Albrechtsburg Meissenの見学を終えたところです。

次はいよいよマイセンに来た最大の目的、マイセンの陶磁器です。また、ここから歩くのも疲れるので、街を走るミニバスに乗ります。ここの丘の上から、先ほどの街の中心を経由して、マイセン陶磁器工房まで直接行けます。このミニバスはまさに観光用で街の狭い道をぐるぐる回り、街じゅうを走ります。南仏に行ったときによく乗ったプチトランを思い出します。ということでまっすぐ走るときの倍ほどの時間をかけて、陶磁器工房に到着。残念ながら、このミニバスは1デイチケットは使えません。3人で9ユーロです。

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陶磁器工房には工場に隣接して、陶磁器博物館のビルが建っています。壁面にマイセンのマークが並んでいます。

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入口ではマイセン陶器で作られたお馬さんがお出迎え。

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なんだかんだするうちにお昼も過ぎたので、まずはこのビルの上(多分4階)にあるレストランでランチを食べましょう。当然、ここではすべて、マイセンの食器が使われています。

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紅茶とスープをいただきます。食器だけでも豪華でしょう。これは一押しですね。

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これはダンプリンクのスープ。

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マイセン陶磁器のランチのメインは海老とヌードル。

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お腹も落ち着いたところで、いよいよショッピングモード。もちろん、ここの1階には、マイセン陶磁器の直売店があります。

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狙いはアウトレット品。それなりの割引価格になっていますが、元値が元値だけに庶民に手の届くものに絞って、物色。気に入ったものがあったので、これは2つありますかって、ショップのお姉さんに訊くと、ちょっと調べるから待ってねとのこと。しばらくたつと、そのお姉さんが「あるから、ちょっと待ってね」というので、ぶらぶらしていると、多分、隣の工場からと思いますが、工場の従業員らしいおばさんが持ってきてくれます。アウトレットはちょっとした傷物が多いのですが、これは工場で作りたての普通の新品じゃんと内心思います。それが割引価格なので、結構!結構!

購入したマイセン陶磁器はこの15年、我が家の普段使いの食器として活躍しています。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

ケラスの見事なチェロによるアタイールのチェロ協奏曲「アル・イシャー」の日本初演 読売日本交響楽団@サントリーホール 2023.6.13

前半のアタイールのチェロ協奏曲「アル・イシャー」は何と言ってもケラスの熱演が光りました。緩やかなパートでのイスラム風の味わい、急速なパートでの素晴らしい技巧と熱い表現、こういうケラスもあるんだと感銘を覚えました。読響のサポートも万全で実に色彩に満ちた響きを聴かせてくれました。日本初演のこの作品自体は評価できるほどはまだ、聴けていません。

後半は一転して、古典派交響曲を一気に完成させたベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」。その熱い迸りを期待しましたが、若干、不完全燃焼というのが正直なところです。構成の小ささ(10/10/8/6/4)もその原因ですが、それならそれで圧倒的なアンサンブルを期待しますが、読響の実力が感じられるレベルではありません。それでも、第2楽章は室内楽的な典雅な響きで悲壮感に満ちた演奏を聴かせてくれました。感銘を覚えました。それだけで満足しましょう。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:鈴木優人
  チェロ:ジャン=ギアン・ケラス
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:林悠介

  アタイール:チェロ協奏曲「アル・イシャー」(日本初演)
   《アンコール》アフメト・アドナン・サイグン:ソロ・チェロのためのパルティータよりアルグレット

   《休憩》

  ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のアタイールのチェロ協奏曲「アル・イシャー」はコンテンツが見つからなかったので、予習していません。


2曲目のベートーヴェンの交響曲第3番 「英雄」は以下の録音を聴きました。

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1952年12月7日、ベルリン、ティタニア・パラスト ライヴ録音
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィル 1952年12月8日、ベルリン、ティタニア・パラスト ライヴ録音

フルトヴェングラーセンター配布の24bit/192kHzのハイレゾ音源で聴きました。極めて音質がよく、臨場感もあります。雄渾な演奏ではありますが、第4楽章のコーダの凄まじい勢い以外は、枯れた感じが漂います。特に第2楽章は深い味わいの音楽です。それにしても、この曲はフルトヴェングラーの十八番とも言えるもので、計11種の録音はどれも最高の演奏です。



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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

 

ドレスデンのドイツ菓子の有名店クロイツカム

2008年5月5日月曜日@ドレスデン~マイセン/7回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの4日目です。

今日はモーリッツブルグ城Schloss Moritzburgというドレスデン郊外の狩猟の館を訪れた後、急遽、マイセンMeißenまで足を延ばしました。

マイセンの丘の上にあるアルブレヒト城Albrechtsburg Meissen、そして、マイセンの陶磁器工房を訪問しました。

マイセン陶磁器(と言ってもケーキ皿2枚だけです)を手に入れたので、安心?して、帰途へ。もう、街の様子は分かったので、陶磁器工房のそばの一般のバス停(ミニバスではない)で待っていると、路線バスが来たので、駅に行くかと訊くと、OKとのこと。マイセンに着いたときは歩いて渡った橋をバスで楽チンでしかも1デイチケットで無料で渡ります。あっという間にマイセン駅に到着。

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しばらく待つとドレスデンに向かうSバーンの電車が来たので乗ると、あっという間に朝降りたラーデボイル・オスト駅を通過して、ドレスデン中央駅に到着します。
駅前に面白いお店が出ています。この時期が旬なシュパーゲル(ホワイトアスパラガス)のお店です。お土産に買って帰りたいですね。でも、生ものですから無理です。残念。

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まだ、夜のオペラには、時間があるので、ドイツ菓子の有名店クロイツカムKonditorei Café Kreutzkamm Dresdenに向かうことにしました。クロイツカムはバウムクーヘンやシュトーレンで有名ですが、以前、ミュンヘンに行ったときに、美味しいバウムクーヘンをこのクロイツカムでいただきました。そのときはそのミュンヘンのクロイツカムがてっきり、バウムクーヘン発祥のお店だと思っていました。今回の旅でそのクロイツカムの本店がドレスデンにあることを初めて知りました。これはどうしても行かねばということになったわけです。駅から旧市街に向かうトラムに乗るとすぐにクロイツカムに着きます。お土産のバウムクーヘンを買い、併設するカフェでバウムクーヘンとケーキをいただきます。

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これが店内の様子です。綺麗なお姉さんがドイツ菓子を販売しています。

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美味しいケーキを食べて満足です。お店を出るとすぐそばにあったチョコレート屋さんも美味しいチョコレートを置いています。驚いたことにここで販売しているモーツァルトのチョコレート(モーツァルトクーゲル)は見た目はそっくりですが、ここのオリジナルのチョコレートです。いいんですかねー?(後で調べてみると、オリジナルのモーツァルトクーゲルを作り出したザルツブルクの菓子舗フュルストはモーツァルトクーゲルに対する商標権を有していないため、夥しい数の模倣品が存在しているそうです。)

あっという間に時間が経ち、夜のオペラのための休養とドレスアップのために急いでトラムでホテルに戻ります。
ホテルでちょっとだけ休息します。

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しばしの休息の後、ドレスアップして、オペラハウスに向かいます。これこそ、今回の旅の一番の目的です。



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テーマ : ヨーロッパ
ジャンル : 海外情報

 

本日休載 ぺこっ

ここ数日、コンサート通いがなく、懸案だった自宅内ネットワークの再編成と新WEBサーバーの立ち上げでほぼ徹夜。
お陰で配偶者に待ってもらっていた配偶者の大学の同級生用のHPの再立ち上げの目途が立ちそうです。
saraiのPC上での仮環境でほぼ全機能が動作しました。以下の環境です。
 Apache2.4(Windows用)
 Perl5,8・・・最新版は互換性がなく、あえて、古いバージョンを使います
まだ、セキュリティ面の設定と外部ネットワークからのアクセスなどの詰めができていないので、HPの公開までには、もうひと汗かく必要がありそうです。それにしてもしばらくぶりにWEBサーバーの構築をしてみると、ずい分、昔と変わっているので、びっくりです。なにせ、以前のWEBサーバーはWindows XPベースだったので当たり前と言えば、当たり前です。

ということで、本日はドレスデンの記事は休載します。悪しからず、ご容赦ください。

テーマ : インターネット関連
ジャンル : コンピュータ

 

ゼンパーオーパーでグルヴェローヴァが迫真のルチアを熱唱・・・ただただ感動!

2008年5月5日月曜日@ドレスデン~マイセン/8回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの4日目です。

今日はモーリッツブルグ城Schloss Moritzburgというドレスデン郊外の狩猟の館を訪れた後、急遽、マイセンMeißenまで足を延ばしました。

マイセンの丘の上にあるアルブレヒト城Albrechtsburg Meissen、そして、マイセンの陶磁器工房を訪問し、マイセン陶磁器を手に入れたので、ドレスデンにとってかえします。

ドイツ菓子の有名店クロイツカムKonditorei Café Kreutzkamm Dresdenで美味しいケーキをいただき、いったん、ホテルに戻り、ドレスアップして、オペラハウスに向かいます。ドレスデンのオペラハウスはゼンパーオーパーSemperoper Dresdenという名前で呼ばれる建物ですが、第2次世界大戦の空襲で瓦礫になり、ドイツ人の執念で再建された記念碑的な建物です。
トラムを降りて、歴史的なバロック建築物群の中を抜けて、ゼンパーオーパーに向かいます。
これはツヴィンガー宮殿 Dresdner Zwingerの陶磁器コレクションPorzellansammlungのある建物の時計とマイセン磁器のカリヨン(鐘)です。

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これはツヴィンガー宮殿の中庭からアルテ・マイスター絵画館 Gemäldegalerie Alte Meisterを望むところです。

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これはドレスデン城 Residenzschlossです。

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そして、ゼンパーオーパーの前に到着。

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そもそも今回のドレスデンへの旅はほぼ1年前に計画を始めましたが、その大きな目的がこのゼンパーオーパーでオペラを見ることにありました。5月の連休の公演予定を調べているとなかなかよい演目がありません。それはそれで航空チケットだけを手配後に再度、公演予定を見ると、驚いたことにドレスデンを離れる予定だった5月5日に素晴らしい公演が予定されています。これは何とかしないといけないということで、航空チケットを再手配し、スケジュールを1日延ばすことにしたわけです。それだけ楽しみにしている今回の旅の最大のハイライトです。オペラのチケットは流石に1年前に予約するときはまだがらがら状態。きっと世界のオペラファンが気がつく前に手配できたんでしょう。なおかつ、S席が約8千円。日本では考えられない低価格です。
これがそのチケット。2列目の中央です。

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さて、このゼンパーオパーに入館後、なかなか、ホール内の座席へのドアが開かれません。開演15分ほど前にようやくドアが開き、内部にはいると、美しい装飾で驚きます。これらはすべて修復されたものでしょう。

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見上げると素晴らしい天井ドームです。吊り下げられたシャンデリアが輝いています。

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これがステージ。これも素晴らしい装飾です。

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ステージの上方には美しい絵が描かれています。

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saraiが座る2列目の席は何と最前列なんです。

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開演時間になると、スーツ姿の人がステージに現われ、ドイツ語で何か話し始めます。もちろん、ちんぷんかんぷんです。途中、観客から笑いがわきおこりますが、まったく状況がわかりません。ところが、話が終わると、観客が皆、席を立ち始めます。どんどん、人がいなくなります。事ここに至ると、さすがにsaraiもあせります。今日は公演キャンセルかと、観念の気持ちもよぎります。すると、saraiの気持ちを感じたらしく、配偶者が突如、後ろを振り向き、後ろの客席にいたドイツ人に「どういうことなのか?」と訊いてくれます。すると、何かのトラブルでオーケストラの到着が遅れ、開演が30分遅れるとのことと英語で教えてくれました。
30分後、無事にオペラが開演し、一安心。今日は会場に来て初めて、分かりましたが、コンサート形式といって、歌手が舞台衣装をつけずに、舞台装置もなしで、オーケストラの前で、歌うだけのものです。それはそれで、今回は素晴らしいソプラノ歌手、エディッタ・グルヴェローヴァが出演するのが楽しみだったので、そんなに問題はありません。逆にオペラが始まると、いつもオーケストラの向こうで歌っている歌手がステージの一番前で歌うので、すごい迫力です。席も最前列だったので、ほんの2~3メートル先で歌手が歌い、グルヴェローヴァのソプラノの声は耳が痛いくらいです。今日のオペラは昨年のウィーンのシュターツオーパーで聴いたのと同じドニゼッティの「ランメルムーアのルチア」でルチアを歌うのも同じグルヴェローヴァです。昨年と違い、彼女は今回は絶好調。有名な狂乱の場は生涯で2度と聴けないような素晴らしい歌唱でsaraiは涙が出るほどの感動!! 会場もものすごく盛り上がり、全員総立ちのスタンディングオベーションです。めったにあることではありません。配偶者はいつもの調子で近くのドイツ人の紳士と「すごかったですね」と握手を交わしています。感動の余韻を残しながら、トラムでホテルに戻ります。もう、この旅で思い残すことはないと思いながら・・・



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ドレスデンを出発。国際列車でプラハへ。

2008年5月6日火曜日@ドレスデン~プラハ/1回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの5日目、最終日です。

ドレスデンでの日程は既に昨日で終え(充実した4日間でした!ドレスデンは想像した以上に素晴らしい街でした)、今朝、列車(EC:ユーロシティという国際列車)でプラハに移動します。
まずはホテルをチェックアウトします。このホテル(Artis Suite Hotel)で4泊しましたが、トラムやSバーンの駅に近く、街の中心や中央駅へも10分~15分くらいで、便利でした。また、ホテルの名前のとおり、部屋も非常に広く、簡易キッチン付きで、快適でした。ただひとつの難点はバスタブなしのシャワーだけだったこと。交渉しましたが、バスタブ付きの部屋には代えてもらえませんでした。ホテルの前で記念撮影。saraiと配偶者、そして、saraiの姉の3人です。

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さて、ここでいつもなら、トラムでドレスデン中央駅に向かうところですが、大きなスーツケースを持っての移動なので、同行者の希望もあり、タクシーを呼んでもらいます。これから向かうプラハと違って、ドレスデンはタクシーが使いやすくていいですね(不正運賃請求とか、気にしなくて済む)。もう、何度も通った道で見慣れた風景が通り過ぎ、すぐに中央駅に到着。
駅舎に入ると、当時、ドレスデン国立歌劇場の音楽監督になったばかりのファビオ・ルイージの大きなポスターが掲げられています。期待の大きさと人気が感じられます。(15年後にまさか我がN響の首席指揮者になるとは想像できませんでした。)

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まだ、乗車予定のECの出発時間まで少しありますが、とりあえず、プラットホームに移動しようとすると、同行者が「ドレスデンが気に入ったので、是非、ドレスデンの名所の入った来年のカレンダーがほしい」とのことで、駅の中の本屋さんを物色し、無事にゲット。これでドレスデンでのショッピングは本当に完了。
さて、乗車予定のECのプラットホームを探しますがなかなか見つかりません。ドレスデン中央駅はSバーンの線路を除き、ターミナル駅の形式になっています。ヨーロッパの主要な駅はたいてい、そうですね。そのターミナル駅のプラットホームの番号を探しても、ECが発車するホームの番号がないんです。で、よくよく、見回してみると、ありました。その番号のホームはこっちだという表示です。でも、それだと、駅から出てしまいそうですが、とりあえず、大きな通路を通って、そちらに行くと、ターミナル駅に隣り合ったホームがあります。このホームはまだ新しいらしく、広い階段はありますがエスカレータもありません。重いスーツケースを持って、上る気もしないので、探してみると階段の反対側にエレベータがあるので、きっと、これでホームに出られそうです。やっと、ホームに辿りつきます。

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このドレスデン中央駅はターミナル駅をSバーンの通過駅と長距離列車用の通過型駅がサンドイッチのように挟んだ形式の駅だったんです。ライプツィヒやフランクフルトやベルリンなどから来るICEがドレスデンが終着駅の場合はターミナル駅に、さらに南のほうに向かう列車は通過式の駅ということではないかと推測しています。
この通過式のプラットホームはまだ新しそうですが、それでもエスカレータもないのはおかしいと思い、ホームの端まで行ったら、端のほうにはエスカレータがありました。まだ、全体に整備中なんでしょうか。
そうこうしているうちに、ECが到着します。このECはベルリン発で9時過ぎにドレスデンを通過し、11時過ぎにプラハを経由し、最終的にブダペストまで行く長距離国際列車です。しかし、はいってきた列車はライプツィヒ往復で乗車したICEとは違い、外見の見栄えが少しもよくありません。

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少し、がっかりしながら、重いスーツケースを持ち上げて、乗車します。乗車後、まだ、発車までに時間があるので、ECを外部からチェックしてみます。長距離列車なので、食堂車が連結されています。この食堂車の表示が面白いことに気が付きます。まず、これは英語表記。

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次はフランス語。

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次はイタリア語。

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もちろん、ドイツ語もあります。

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次はハンガリー語。

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流石に国際列車ですね。あれ、チェコ語がありませんが、多分、見落としたんでしょう。

さて、再び、座席に戻ります。予約していたのはセカンドクラスのコンパートメント。ファーストクラスにしてもよかったのですが、ライプツィヒ往復のICEと違い、往復ではないので、割引運賃がないので節約したわけです(多分、割引運賃はあった筈ですが、saraiの旅の技術がまだ未熟だったようです)。それに国際列車といっても、乗車時間はわずか2時間ちょっとです。乗り込んだ列車は空いていて、3人でコンパートメント(6人がけ)を独占できて快適です。

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出発した列車は最初、エルベ川沿いに走ります。

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saraiは初めての国際列車で国境を越えます。短い鉄道旅ですが、楽しみです。



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プラハに到着

2008年5月6日火曜日@ドレスデン~プラハ/2回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はドレスデンの5日目、最終日です。

ドレスデンでの日程は既に昨日で終え、今、EC(ユーロシティ)でプラハに向かうところです。
ドレスデン中央駅を出発したECは数日前にエルベ川の船旅を楽しんだピルニッツ宮殿のほうに向かいます。エルベ川の眺めを最後にまた楽しめます。ところで、今回のドレスデンの旅では、ザクセンスイスSächsische Schweizという景勝地を訪れることも検討していました。結局、最後には、何とかスイスっていうのはスイスに比べるとたいしたことはないだろうと思ったことと結構標高の高い所まで行くので、いかにも交通の便が悪そうなので断念しました。このザクセンスイスが列車から見られそうなので、それでよしということでもありました。エルベ川沿いをずい分走ったところで、それらしい切り立った岩が連なるところが車窓に眺められます。これがザクセンスイスなのでしょう。

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残念ながら、車窓からの眺めはそれほどのものではありません。行かなくて正解だったのか、列車からの眺めはよくなかったのか、どっちだったんでしょう? 

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そのあと、少し、山間部を走り、チェコに入ってからはヴルタヴァ川(モルダウ川)沿いを走ります。ヴルタヴァ川はエルベ川の支流です。川沿いの丘の上には城が点在しています。眺めを楽しめる区間です。そこで、車窓が眺めやすい食堂車に移動し、プラハ到着の直前まで、座り込みます。

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オーダーしたのは3人でケーキ1つとコーラ・スプライト・缶紅茶だけです。ケチな客ですね。

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ECは国際列車ですが、EU国間の移動なので出国や入国などの面倒な手続きはなく、国境通過を意識することもありません。ただし、車掌などの乗務員は国境の街で交代します。日本人にとっては、これも面白い光景ですね。

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さて、時間的にプラハ到着の時刻ですが、いつまでも、ヴルタヴァ川沿いの田舎が続き、街らしい街になりません。今回のプラハで降りる予定の駅はホレショヴィッチェ駅Praha-Holešoviceです。プラハには主要な駅が6つあるとのことで本当はプラハ本駅PRAHA HLAVNÍ NÁDRAŽÍ(略して、PRAHA hl.n.)に行きたかったのですが、DB(ドイツ国鉄)のサイトでは、いくら指定しても、ドレスデンからはプラハ本駅に直接も間接も行かせてくれません。おかしいと思い、ずい分、調べたところ、ドレスデンからプラハ本駅に行く列車もありますが、それはプラハが終着の列車で、普通はsarai達の乗った列車のようにプラハを通過する列車(ブダペスト行きでした)で、プラハ本駅には行かずに、少し、町外れのホレショヴィッチェ駅だけを通過します。本駅に行きたければ、ここで地下鉄に乗換えて、10分ほどで本駅に着きます。そういうわけで、プラハの街の中心まで行かないので、ホレショヴィッチェ駅に到着する最後の最後まで、街らしい街の風景にならなかったわけです。

ホレショヴィッチェ駅に到着し、ホームに降り立ちます。そう立派でもないホームで、どう見てもエレベータとかありそうにありません。すると、ベビーカーを押す女性がホームを歩いていきます。よし、着いていこう。ですが、その先には、どうみても階段しかありませんが? えっ、そうだったんだ。階段には、エスカレータはありませんが、スロープが付設しています。重いスーツケースを担ぐことなく、無事に駅を出ることができます。
プラハで泊まるホテル(Absolut Design Hotel、現在はAbsolutum Wellness Hotelという名前に変わったようです。)はこのホレショヴィッチェ駅のすぐ近くのところです。荷物を持って、移動したくなかったこと、プラハのタクシーは不正運賃請求の噂があること、プラハ本駅のあたりは治安が悪そうなこと、プラハ空港へのバスはこのホレショヴィッチェ駅から出ること、ホレショヴィッチェ駅から街の中心へは地下鉄でもトラムでも10分から15分で行けて、本数も多いこと、等々を考慮した結果、ホテルを当初予約したプラハ本駅近くのホテルから変更したのです。一応、デザインホテルを謳っているので、それなりに期待できます。
さて、駅から、ホテルに向かいますが、まずは地下道を通って、バスターミナルに向かいます。駅からは地下道はスロープになっていて、しめしめ。ところが最後にバスターミナルに上がるところは階段のみ。観念して階段を重い荷物を抱えあげました。バスターミナルからはホレショヴィッチェ駅の駅舎が見えています。

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ここから見渡すと、丁度、駅の反対側のほうに目指すホテルが大きな道の向こうに見えます。あとは平坦な道をスーツケースを押して、ホテル到着。ご苦労様!! プラハもタクシーを何とかしてほしいね。
無事にホテルにチェックインします。

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あとで調べたら、駅とホテルは地下鉄のホームを経由することでエレベータとエスカレータ利用であんな苦労せずに移動できることが判明。帰りは楽チンでした。ただ、エレベータはボタンを押し続けていないと途中で止まってしまうのには驚きましたが・・・
なお、このとき、ホテル前の砂利道を重いスーツケースを押したためにスーツケースのキャスターのひとつが壊れ、回転しなくなり、この後、スーツケースを移動させるのに苦労することになります。(修理してもらいましたが、キャスター交換で3000円でした。)
いよいよ、プラハの街に出かけます。まだ、12時前です。



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テーマ : ヨーロッパ
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若さにあふれた演奏、素晴らしいドヴォルザークの「アメリカ」にこれからを期待 カルテット・インフィニート@鶴見サルビアホール 2023.6.19

日本の若手の四重奏団が東京藝術大学、桐朋学園を中心にどんどん輩出されてきます。その中でも今日のカルテット・インフィニートは東京藝術大学の2年生が結成して、まだ2年目というフレッシュなカルテットです。
完成度や熟成という観点で聴いては酷でしょう。若く瑞々しい感性での思い切った演奏に好感を持ちました。

最初のハイドンは様式感ではもうひとつですが、豊かな響きの演奏に心地よく聴き入りました。第2楽章のアダージョは彼らの気持ちが音楽に反映されていて、興をそそられました。

次のバルトークは民俗的な響きと無調の響きがあいまって、よい表現になっていました。第2楽章の推進力もなかなかのものです。これから、完成度を上げていけば、素晴らしい音楽になりそうです。

休憩後、超有名曲、ドヴォルザークの「アメリカ」です。第1楽章はちょっと響かせ過ぎの印象ですが、よい突っ込みです。第2楽章のレントで急に抑制された響きになり、とてもよいアンサンブル。素晴らしい演奏です。第3楽章以降もよいバランスの響きが続き、素晴らしい演奏でした。

アンサンブルを磨いていけば、十分、今後が期待できるカルテットに育っていくでしょう。

アンコールはフィルハーモニクスのコンツの編によるサティの「ジムノペディ第1番」のメロディーが心地よく流れました。お洒落なアンコールですね。


今日のプログラムは以下のとおりです。
  カルテット・インフィニート
    落合真子 vn  小西健太郎 vn  菊田萌子 va  松谷壮一郎 vc
    
  ハイドン:弦楽四重奏曲 第60(75)番 ト長調 Op.76-1

  バルトーク:弦楽四重奏曲 第2番 Sz.67
  
   《休憩》

  ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op.96「アメリカ」
   
   《アンコール》
     
    シュテファン・コンツ:ア・ニュー・サティースファクション(E. サティの「ジムノペディ第1番」による)
     
     
最後に予習について、まとめておきます。

ハイドンの弦楽四重奏曲 第60番 Op.76-1を予習したCDは以下です。

 リンゼイ四重奏団 1998年9月29-30日、1999年1月11日 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

リンゼイ四重奏団のハイドン、すべて、いいです。


バルトークの弦楽四重奏曲 第2番を予習したCDは以下です。

 東京クヮルテット
  原田幸一郎(第1ヴァイオリン) (1656年、ルイ14世の時代にフランス宮廷のために作製されたニコラ・アマーティ)
  池田菊衛(第2ヴァイオリン) (ニコラ・アマーティ、クレモナ、1662年)
  磯村和英(ヴィオラ) (ラージ・モデル;ニコラ・アマーティ、クレモナ、1663年)
  原田偵夫(チェロ) (ニコラ・アマーティ、クレモナ、1677年)
   1975年8月29日-9月1日、ロンドン、コンウェイ・ホール セッション録音
 
初めて東京カルテットのバルトークを聴きました。とてもよい演奏です。


ドヴォルザークの弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」を予習したCDは以下です。

 エマーソン弦楽四重奏団 1984年4月 ニューヨーク セッション録音
 
素晴らしい響き、そして、最高の技術、見事な音楽性、非の打ちどころのない演奏です。



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初めてのプラハ:ヴァーツラフ広場を散策

2008年5月6日火曜日@プラハ/3回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はプラハの1日目です。

ドレスデンから鉄道でプラハのホレショヴィッチェ駅Praha-Holešoviceに着き、駅近くのホテルにチェックインしたところです。
ホテル(Absolut Design Hotel)の部屋を一通り、チェックします。まあ綺麗な部屋ですが、デザインホテルってほどではないなという印象です。

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でも、ネットでの予約時に指定しておいた通り、バスタブ付きの部屋で安心。ドレスデンのホテルでも、事前に指定しておけばよかったと後悔します。
まだ、12時前。早速、ホテルから出発。すぐ前の大通りを渡ったところが地下鉄のホレショヴィッチェ駅です。トラムやバスの停留所もありますが、まずは地下鉄に乗って、街の中心のヴァーツラフ広場Václavské náměstíを目指します。そのためにはチケットが必要と自動販売機に向かいますが、操作がよく分からん! あたりを見て回ると、販売窓口があるので、そこで1デイチケットを購入。

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地下鉄のホームに降りていくと、なかなか立派なホームでびっくり。

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ほどなくやってきた地下鉄の電車も立派です。感心しながら、10分ほど乗って、プラハ本駅PRAHA hl.n.の次の国立博物館Národní muzeumの下車駅のムゼウム駅Muzeumで降ります。地上に上がると、見慣れた?ヴァーツラフ広場の景色が目に飛び込んできます。初めてのプラハですが、ずい分、テレビでも紹介されることが多いので、何だか、初めてって気がしません。昔、ソ連軍の戦車にチェコの自由化の運動が封じ込められたことでも印象の強いヴァーツラフ広場(通り)を歩きます。いかにも慣れた?様子でずんずん歩いていくと、俄かに雲模様が怪しくなってきます。同時に同行者が周りのお店の何かが目にはいったらしく、ここでいったんショッピングへ。何とここで同行者はドイツでも買わなかったヘンケルの刃物をゲット。
再度、歩き始めますが、ますます、雨が強くなり、お茶にすることにします。テレビ番組で草野満代さんがお茶していたホテル・エウロパHotel Evropaのカフェに向かいます。ホテル・エウロパが見つかり、そこのカフェに入ります。ここはアールヌーヴォ建築で有名なので、もちろん、室内に席を確保。シャンデリアが輝いていますね。

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まずは紅茶をいただきます。意外なことにオーストリアの老舗高級スーパーJulius Meinlユリウス・マインルのティーカップです。紅茶もきっとユリウス・マインルなんでしょう。ウィーンと同じとは・・・

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ちょっと、お腹も空いたので、飲み物だけでなく、オムレツなどの軽食もいただくことにします。まず、調味料セットが置かれます。

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次いで、オムレツやハムエッグですが、これがシンプルながら、なかなか美味しいんです。

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カフェの室内はほの暗く、20世紀初頭のお洒落な雰囲気です。

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外はヴァーツラフ広場沿いのオープンテラス席になっています。ホテル・エウロパの名前のパラソルが並んでいます。

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会計でちょっと大目のチップをはずんで、ウェートレスのお姉さんに喜ばれます。実はプラハに着いてすぐなので、コインが不足していて、貴重なコインを温存して、札でチップをはずんだだけなんです。それにプラハの物価は円に換算するとすごく安いので、札と言ってもたいした額ではありません。冷たい接客態度だったウェートレスのお姉さんのいかにも狂喜乱舞する様には複雑な思いにかられます。

外に出ると、もう雨は上がっています。このあとも急に降ったり、晴れたりと、何だか難しいお天気です。そういえば、ドレスデンでも、午前中は晴れ渡っていても、決まって、夕方には雨が降っていたような気がします。まるで熱帯の気候みたいですね。

次はここからそう遠くないところにある筈のミュシャ(ムハ)美術館Mucha Museumに向かいます。



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庄司紗矢香の天上の音楽に魅了されるだけ ノセダ&NHK交響楽団@サントリーホール 2023.6.21

庄司紗矢香はさりげなく音楽を奏で始めて、すぐに音楽と一体化して、この世の物とは思われないような極上の音楽を聴かせてくれます。今更、saraiがどうのこうの言えるようなレベルの音楽ではありません。ただただ、うっとりと庄司紗矢香が作り出す音楽世界に浸るだけです。服装も佇まいもさりげない雰囲気で、すべてが最高の芸術に昇華しているとしか思えません。
庄司紗矢香がそこにいて、そして、不可侵の芸術世界に包まれているということを感じて、音楽を聴いて60年のsaraiが恐れ入って畏まるという構図です。最高の芸術家です。レスピーギのこの作品は初めて聴きますが、庄司紗矢香が弾けば、もう、どの曲でも同じことのような気がします。そうそう、アンコールのバッハの無伴奏パルティータのサラバンドはつい先日もヒラリー・ハーンがアンコールで弾きましたが、とうてい同じ曲には聴こえません。ヒラリーの演奏は美しさの限りでしたが、庄司紗矢香は美しさよりも音楽の本質に切り込むような厳しい演奏。どちらの演奏も好きです。それにしても庄司紗矢香はバッハの無伴奏も遂に極めたようです。是非、次はバッハの無伴奏全曲のリサイタルをお願いしたくなりました。

ノセダ&NHK交響楽団も庄司紗矢香を好サポートしていました。オーケストラの響きとの調和も素晴らしかったと思います。

ノセダ&NHK交響楽団の最初のバッハ(レスピーギ編)は厳かな雰囲気の中、弦の美しさが際立つ見事な演奏でした。

休憩後のラフマニノフの交響曲 第1番はノセダの本領発揮で燃えに燃えた演奏。NHK交響楽団のアンサンブルも素晴らしく、特にトゥッティでは弦を中心に恐ろしいほどのまとまりが決まっていました。相当にリハーサルを重ねたのでしょう。この曲も初めて聴きましたが、ラフマニノフの精神状態がおかしくなるほどの初演失敗だったとは思えないような青春の勢いに包まれた作品です。よほどに演奏が悪かったのでしょうか。指揮はグラズノフだったとのこと。不思議です。ともあれ、珍しい作品が素晴らしい演奏で聴けました。
今日は庄司紗矢香が聴けて、最高に幸せ気分です。

因みに今回の演奏をもって、NHK交響楽団の定期会員を引退します。最後になって、続けざまにいい演奏を聴かせてくれましたが、やはり、saraiとは相性がよくないようです。


今日のプログラムは以下のとおりです。


  指揮 : ジャナンドレア・ノセダ
  ヴァイオリン : 庄司紗矢香
  管弦楽:NHK交響楽団 コンサートマスター:郷古廉

  バッハ(レスピーギ編):3つのコラール
               第1曲〈きたれ、異教徒の救い主よ〉(BWV659)
               第2曲〈私の魂は主をあがめ〉(BWV648)
               第3曲〈目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ〉(BWV645)
  レスピーギ:グレゴリオ風協奏曲
   《アンコール》
     J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ
      パルティータ第2番 ニ短調 より 第3曲 サラバンド BWV 1004

   《休憩》

  ラフマニノフ:交響曲 第1番 ニ短調 Op.13


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のバッハ(レスピーギ編)の3つのコラールを予習したCDは以下です。

  ジョン・ネシュリング指揮リエージュ王立フィルハーモニー管弦楽団 2017年9月 ベルギー、リエージュ、フィルハーモニーホール セッション録音

1947年サンパウロ生まれの指揮者ブラジルのジョン・ネシュリングが美しい演奏を聴かせてくれます。


2曲目のレスピーギのグレゴリオ風協奏曲を予習したCDは以下です。

   ワジム・ブロドスキー、フランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮ローマ交響楽団  2009年~2012年 ローマ セッション録音

きっちりした演奏で燃え上がるところは燃えるという風情。聴き応えがあります。


3曲目のラフマニノフの交響曲 第1番を予習したCDは以下です。

  アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団 1975年2月 ロンドン、アビー・ロード・スタジオ セッション録音

世評に高い歴史的な名盤。熱い演奏を聴かせてくれます。



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       庄司紗矢香,  

初めてのプラハ:ミュシャ美術館、市民会館(スメタナホール)

2008年5月6日火曜日@プラハ/4回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はプラハの1日目です。

初めてのプラハはまず、街の中心のヴァーツラフ広場Václavské náměstíを歩きます。小雨に降られて、避難がてら、有名ホテルのホテル・エウロパHotel Evropaのカフェでお茶とランチをします。アールヌーヴォ建築の佇まいを満喫したところで雨の上がったヴァーツラフ広場界隈を歩きます。
すぐ近くにあるこじんまりした美術館を訪れます。プラハの画家といえば、アルフォンス・ミュシャ。ミュシャ(ムハ)美術館です。ヴァーツラフ広場の通りから少しはいったところの建物の一角にあります。ミュシャの絵やポスターは日本でも、よく見ますが、ここでは、一通り、まとまって見られるのと、チェコ関連の絵が見られるのがポイントですね。それとなんと言っても、ミュージアムショップがなかなか充実しています。saraiもつい大き目のポスターを購入。持って帰るのが大変なのにね。もっとも、ポスターお持ち帰り用の筒も販売しているので、これを買えば、比較的、持ち運びが楽です。ポスターの値段も内容とサイズを考えれば、まあまあリーズナブル。むしろ、帰ったあとでの額縁手配のほうが高くつきそうです。

購入したのは《黄道十二宮》です。1897年、ミュシャ36歳の作品です。雑誌《ラ・プリュム》のために描かれたカレンダーの原画です。これは本当に美しい作品です。パリ時代を代表する作品であるだけでなく、ミュシャの代表作とも言えます。saraiの最も愛するミュシャ作品です。

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我が家のオーディオルームの壁もご覧ください。左がミュシャの複写品を額装したもの。額装費用は複写品の価格の10倍以上かかりましたが、まるで本物のように見えます(笑い)。右はウィーン近くの街トゥルンにあるエゴン・シーレ・ムゼウムの小さなポスターです。非売品をおねだりして頂きました。絵はシーレの《ひまわり》。どれもsaraiの宝物です。

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このあと、いよいよ、プラハのメッカともいうべき旧市街広場Staroměstské náměstíに向かいます。
まず、saraiはのだめカンタービレのファンなので、あの指揮者コンクールの舞台になったスメタナホールSmetanova síňのある市民会館Obecní důmのほうにぶらぶら。だんだん、観光客の数も増えてきます。やがて、古色蒼然とした火薬塔Prašná bránaが目に入ります。火薬塔は15世紀終わりごろにプラハの旧市街の入り口として建てられた門です。17世紀に火薬置き場として塔を使ったので塔はその時代から火薬塔と呼ばれています。

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その火薬塔のお隣が市民会館の建物です。このあたりは共和国広場Náměstí Republikyで観光客の多い場所です。

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既に写真などでよく知っている市民会館の正面に立ちます。市民会館は1905–1911年に造られたアール・ヌーヴォー様式の建物です。人ごみを避けながら、記念撮影、パチリ。

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青空を背景に美しく映えています。

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ちょっと、中を覗いてみましょう。入口を入ると、正面が広い階段で、両脇にチケット窓口。なかなか重厚な内部です。

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ここにあるスメタナホールもミュシャの絵で装飾されているので見てみたいのですが、ここから先は進めません。念のため、今夜のコンサートをチェックしてみますが、いかにもレベルの低そうなコンサート(saraiの印象です。間違っていたら、ゴメンナサイ)なので、内部を見るためだけには無駄と判断し、さっぱりとあきらめます。プラハ交響楽団の本拠地なので、そのコンサートであれば、聴きたいところでした。
ここから、ウィンドウショッピングとかしながら、うろうろと歩きながら、旧市街広場に向かいます。



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初めてのプラハ:観光客で溢れている旧市街広場

2008年5月6日火曜日@プラハ/5回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はプラハの1日目です。

初めてのプラハはまず、街の中心のヴァーツラフ広場Václavské náměstíを歩き、有名ホテルのホテル・エウロパHotel Evropaのカフェでお茶とランチ、ミュシャ(ムハ)美術館Mucha Museumから、市民会館Obecní důmを巡り、そして、プラハのメッカともいうべき旧市街広場Staroměstské náměstíに向かいます。お店の立ち並ぶツェレトナー通りCeletnáをぶらぶらウィンドウショッピングしながら旧市街広場に歩いていきます。
ついに旧市街広場に到着。ヒエーという感じです。もう遠くから、人!人!人!という感じが分かります。大きな広場が人で埋め尽くされています。ドレスデンとは桁違いの世界の観光地ですね。それも、私たちには見たこともないような顔立ちも多く、もちろんわけの分からない言葉が飛び交っています。恐るべしプラハ!です。

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広場の中心には、チェコで尊敬されているヤン・フスの像Památník Jana Husa。

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後で知りましたが、このヤン・フスの像の裏が韓国テレビドラマの「プラハの恋人」に出てくる願いの壁だったんですね。もちろん、あれはテレビ用に特別に作ったセットなので、実際には、願いの壁はありません。

広場の周りには綺麗な建物が並んでいます。
手前が石の鐘の家Dům U Kamenného zvonu、奥がキンスキー宮殿Palác Kinskýchです。

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特徴的な姿のティーン教会Týnský chrámが特に印象的でした。ただ、その前に別の建物が邪魔しているため、ずい分、下がってもなかなか全容を撮影することは困難です。尖塔の上の部分だけを撮影します。

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これは広場の南側。左手奥はさきほど歩いてきたツェレトナー通りです。

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広場の北の奥には、聖ミクラーシュ教会Kostel sv. Mikulášeが見えます。

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広場の石畳には、銅板が埋め込まれています。プラハの子午線Pražský poledníkです。東経14度25分17秒だそうです。
聖母マリア記念柱の影がこの銅板に写るのが正午です。今は夏時間なので、正午ではなく13時に影が写るようです。もっとも、その聖母マリア記念柱はなく、記念柱の跡を示すものがあるだけです。(2020年に聖母マリア記念柱が再建されたそうです。)

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聖ミクラーシュ教会に近づいてみましたが、中には入れないようです。もう、教会の機能は果たしていなくて、コンサート会場になっているようです。

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これは旧市庁舎Staroměstská radniceです。後で見ますが、天文時計があるので有名です。

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この旧市庁舎あたりまで来ると、ようやく、ティーン教会の全貌が見えます。

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まあ、とりあえず、この旧市街広場は見たし、また、後で戻ってくることにして、プラハ土産とかのショッピングモードにはいることにします。狙いはボヘミアングラスとガーネット(1月の誕生石ってことです)あたりで最後の土産物調達です。旧市街広場の近くには、いくつか大きなボヘミアングラス専門のショップがあり、そこではガーネットを使った装飾品も販売されています。日本人のスタッフのいるショップもいくつかあり、そのひとつで、無事にそこそこの品物をゲット。もう少し、歩いていると、ブランドショップの集まっている通りを発見。ヴィトンとかグッチとか、たいていの有名ブランドはあり、しかもショップの規模もフランクフルトよりも大きいくらい。日本での事前情報では、プラハには、ブランドショップは余りないって聞いていましたが、とんでもない。思わず、高価なブランドのネクタイなんぞを同行者に買ってもらいました。ラッキー!



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萩原麻未の魅惑のモーツァルト ミケーレ・マリオッティの実に新鮮な「ザ・グレイト」 東京交響楽団@サントリーホール 2023.6.24

前半のモーツァルトのピアノ協奏曲 第21番は感涙ものの素晴らしく、そして、魅惑に満ちた演奏です。ピアノの萩原麻未はこれ以上ないモーツァルトの演奏を聴かせてくれます。第1楽章から美しいタッチで、何とも魅力に満ちた演奏を聴かせてくれます。そして、ミケーレ・マリオッティ指揮の東響の演奏の素晴らしいこと。抑え気味の響きがピアノとバランスよく合います。協奏曲の醍醐味である、両者が引き立て合って、実に繊細な音楽を作り出します。第2楽章に入るとさらに美しくなり、弦のさざ波のような響きと第1ヴァイオリンの天国的な旋律美が魅惑します。そこへ萩原麻未の磨き抜かれたピアノの美音が加わり、saraiは呆然自失して聴き入ります。さらに音楽は美しさを極めていき、saraiの視覚は失われて、聴覚だけの存在になります。音楽と一体化した境地で最高の時間を過ごします。第3楽章は萩原麻未のピアノがさらに美しく飛翔します。美しいタッチのまま、超絶的なフレーズを弾き切ります。唖然として、その凄いピアノで魅了されます。こんな美しい演奏は聴いたことがありません。もし、クララ・ハスキルがこの曲の録音を残していたら、こんな演奏を聴かせてくれたかもしれませんが、それは叶わぬ夢。今日はそれ以上の演奏を聴かせてくれたのかもしれません。素晴らしいモーツァルトでした。萩原麻未のモーツァルトは今後、聴き逃がせません。そう言えば、素晴らしいモーツァルトを聴かせてくれたピアニスト、岡田奏も萩原麻未と同じく、パリのコンセルヴァトワール出身ですね。パリのコンセルヴァトワール出身のピアニストはこういう素晴らしいモーツァルトを演奏するのかな? のだめもコンセルヴァトワールだった(笑い)

後半のシューベルトの交響曲 第8番「ザ・グレイト」も実に興味深い演奏でじっと聴き入ってしまいました。指揮のミケーレ・マリオッティの表現意欲が素晴らしく、超有名曲も新鮮さにあふれる演奏で、ここでこういう音が鳴るのかっていう驚きも多々ありました。マリオッティの指揮に東響が完全に反応してはいませんでした・・・あるいはマリオッティが東響を完全にコントロールしてはいませんでしたが、それでも80%くらいは努力しての演奏でした。これからもっと経験を重ねていけば、素晴らしい音楽が誕生しそうな予感がしました。とにかく、表現はおかしいですが、面白い演奏で集中して聴き入ってしまいました。音楽がどう展開していくのかという興味に満ちた体験になりました。次はこのコンビはどんな音楽を聴かせてくれるんでしょう。そうそう、このシューベルトの音楽にシューマンやブラームスの音楽が聴こえてきたのは当然だとして、イタリア人のオペラ指揮者らしく、ヴェルディの音楽も聴こえてきたのは驚きでした。ロッシーニ的な要素も垣間見えました。シューベルトの音楽の歌謡性がロマン派の音楽に続いていく一つの要素なのですね。実に多様で多彩な音楽を引き出したミケーレ・マリオッティの新鮮な表現力は驚異的にも感じました。いやはや、音楽は面白いものです。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

  指揮:ミケーレ・マリオッティ
  ピアノ:萩原麻未
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレブ・ニキティン

  モーツァルト:ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467
  《アンコール》
    J.S.バッハ=グノー:アヴェ・マリア

  《休憩》 
  
  シューベルト:交響曲 第8番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のモーツァルトのピアノ協奏曲 第21番を予習したCDは以下です。

 田部京子、下野竜也 指揮 紀尾井シンフォニエッタ東京 2012年3月14~15日、上野学園 石橋メモリアルホール セッション録音

素晴らしい演奏。何も言うことはありませんが、田部京子の美しいタッチのピアノの響きに聴き惚れました。


2曲目のシューベルトの交響曲 第8番「ザ・グレイト」を予習したCDは以下です。

  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1957年 セッション録音 ハイレゾ
  ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1970年 セッション録音

以前、1970年の新盤を聴いて素晴らしかったので、今度は1957年の旧盤を聴くことにして、第1楽章を聴いたところであれっ、何か、もやもやした演奏です。第2楽章からは1970年の新盤に変えると、実にすっきりと明確なラインの素晴らしい演奏でした。



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田部京子の素晴らしいシューベルトの幻想ソナタを聴く@浜離宮朝日ホール 2023.6.25

田部京子の全10回のシューベルト・プラス・シリーズに続いて、今年も年2回のペースでリサイタルがあります。今回はシューベルト・プラス・シリーズで唯一聴き逃がしたシューベルトのピアノ・ソナタ第18番《幻想》が聴ける嬉しい選曲です。

前半は吉松隆のプレイアデス舞曲集からの4曲のそれは美しい演奏で始まります。
続いて、最新盤CD《メロディー》に収められたアンコール・ピース群の演奏です。いずれも憂愁な雰囲気の名曲が田部京子の詩情あふれる演奏で何も言うことはありません。ベーゼンドルファーの響きは田部京子の磨き抜かれた美音で、ただただ、魅了されます。
隠れたテーマは祈りでしょうか。コロナやウクライナで殺伐とした世界に田部京子が音楽の力で祈りを我々聴衆とともに思いを共有するという風情です。
個々の作品については最新盤CD《メロディー》で音楽評論家の広瀬大輔さんが卓抜な文章を寄せているので、saraiごときがうんぬんするのは止めましょう。田部京子ファンのかたは皆、このCDをお持ちでしょう。

後半は雰囲気が一転して、シューベルトの後期の3大ソナタに先立つピアノ・ソナタ第18番《幻想》です。シューベルトらしく長大な作品です。中でも最も長大な第1楽章を聴くだけで、もう卒倒するほどにシューベルトの素晴らしい世界が満喫できます。
第2楽章のアンダンテも根底に歌があり、長大な楽章で聴き応えがあります。
第3楽章のメヌエットは少々短いですが、シューベルトの人懐こい音楽に心が癒されます。
第4楽章のアレグレットは全曲を締めくくるのにふさわしい圧巻の音楽です。
後期の3ソナタにもひけをとらない素晴らしいソナタを田部京子が実に美しく歌い上げてくれました。これでsaraiにとってのシューベルト・プラスが完結した思いで感慨深いものがあります。

アンコールでもシューベルトの珍しい作品、そして、ウクライナのスコリクの祈りにも思える音楽、最後はやっぱりこれ、シューベルトの極め付きのアヴェ・マリアです。

これで田部京子のシューベルトを聴き終えたと思っていたら、なんと今年の12月にまた、オール・シューベルトのリサイタル。それも後期ソナタを2曲まとめて聴かせてくれます(19番、20番)。いいですよ。田部京子のシューベルトならば、聴き飽きることはありません。


今日のプログラムは以下です。

  田部京子ピアノ・リサイタル
   CDデビュー30周年×浜離宮リサイタル・シリーズ20周年記念

  ピアノ:田部京子
 
  吉松隆:プレイアデス舞曲集より
    前奏曲の映像 線形のロマンス 鳥のいる間奏曲 真夜中のノエル

  J. S. バッハ/コルトー:アリオーソ

  メンデルスゾーン:無言歌集より
    ないしょ話 Op.19-4 べニスのゴンドラの歌 第2番 Op.30-6

  グリーグ:抒情小曲集より ノクターン Op.54-4

  シベリウス:もみの木 Op.75-5

  グリンカ=バラキレフ:ひばり

  シューマン=リスト:献呈 S.566

  ドビュッシー:月の光

  《休憩》

  シューベルト :ピアノソナタ第18番「幻想」 D894 Op.78

  《アンコール》
   シューベルト :ハンガリー風のメロディ ロ短調 D817
   スコリク:メロディー
   シューベルト(編曲:田部京子/吉松隆) :アヴェ・マリア 

最後に予習について、まとめておきます。

いずれも田部京子の演奏を聴きました。予習というよりも楽しみ半分です。
前半の曲はほとんど、以下の最新盤《メロディー》からのものです。アンコールピースを集成したものです。

 田部京子 2022年10月31日~11月2日 ヤマハホール セッション録音
  ベーゼンドルファー Model280 VC(Vienna Concert)使用

吉松隆のプレイアデス舞曲集は以下のCDを聴きました。

 田部京子 1996年1月16~18日 秩父ミューズ・パーク セッション録音
 

後半のシューベルトのピアノソナタ第18番「幻想」を予習したCDは以下です。

 田部京子 1999年3月30日~4月2日 豊田市コンサートホール セッション録音

田部京子のシューベルトの一連の録音は伝説的とも言えますが、このソナタはその中でもこれ以上の演奏はあるまいと思える傑出したものです。。



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       田部京子,  

オーケストラ芸術の粋を極め尽くすミンコフスキ&東京都交響楽団のブルックナー5番@サントリーホール 2023.6.26

このところ、毎回。絶好調の演奏が続く都響です。今回もミンコフスキがブルックナーの第0番(2015年)、第3番(2017年)に続いて、いよいよ、大作の第5番に取り組むので、凄い演奏になるだろうと思われます。

コロナ禍を経て、久し振りに登場したミンコフスキは少々肥満気味ですが、その巨体を揺らして、都響をコントロールします。
実に美しい演奏が第4楽章まで続いていきますが、その第4楽章が圧巻の演奏です。素晴らしい弦楽パートが中心となって壮大なフーガを構築していく様は圧倒的で、急にsaraiの心が奮い立ちます。ブルックナーのこのような凄いフーガはこの第5番以外では体験した覚えがありません。特に低弦から高弦に対位法的に展開していく部分での美しい音楽には体に戦慄が走ります。このパート以降、音楽は頂点を極め続け、ミンコフスキは都響からオーケストラ芸術の粋を極め尽くすような響きを引き出していきます。まさに音の大伽藍です。saraiはもう息もできないくらい、この演奏に縛り付けられます。無論、ブルックナーの音楽が凄いのですが、その音楽の真髄を抉り出していくミンコフスキと音楽の響きをこれ以上ないくらいに奏で上げていく都響のアンサンブルが凄過ぎます。残念ながら、この素晴らしいオーケストラ芸術のすべてを受容しきれないsaraiの耳の貧弱さが歯がゆいくらいです。まだまだ修行が足りないようです。そう思わせてくれるくらい、saraiをインスパイアしてくれた最高の演奏、最高の音楽でした。

ミンコフスキと都響のブルックナーはこの路線で行くと、次は第9番以外はあり得ないと断じたいと思います。究極の名演になるでしょう。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:マルク・ミンコフスキ
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:矢部達哉

  ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB105(ノヴァーク版)
   
   《休憩》なし
   

最後に予習について、まとめておきます。

ブルックナーの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

 オイゲン・ヨッフム指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団 1986年12月3&4日 ライヴ録音
 
天下の大名盤。ブルックナーを得意にしたヨッフムの最後のコンセルトヘボウのコンサートでした。この演奏の3か月後、ヨッフムは亡くなります。このCDはTAHRAから出ているオイゲン・ヨッフム&コンセルトヘボウ管によるブルックナーの交響曲第4/5/6/7/8番を6CDにまとめた貴重なアルバムの中の2CDです。すべて、素晴らしい演奏です。第9番が抜けているのが残念です。



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初めてのプラハ:旧市街広場の天文時計と美味しいチェコ料理

2008年5月6日火曜日@プラハ/6回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日は最終目的地のプラハの1日目です。

初めてのプラハはまず、街の中心のヴァーツラフ広場Václavské náměstíを歩き、有名ホテルのホテル・エウロパHotel Evropaのカフェでお茶とランチ、ミュシャ(ムハ)美術館Mucha Museumから、市民会館Obecní dům、そして、プラハのメッカともいうべき旧市街広場Staroměstské náměstíと巡り、その後はショッピングモードに入っていました。
今日はずい分、歩きまわり、疲れてきて、そろそろ、夕食の時間でお腹が空いてきます。さらに空模様も変です。旧市街広場にお目当てのレストランがあるので、急いで戻ります。すると、一角に人だかりがあります。近くによると、皆が近くの建物の上のほうを見ています。これが有名な天文時計(プラハのオルロイPražský orloj)です。

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ちょうど、仕掛けが動く時間だったんですね。毎時、ちょうどの時間に時を告げると、12使徒の像が現れるようです。どうも、ヨーロッパの仕掛け時計はどこの有名な時計も、日本人の目から見て、そうたいしたことがないと思います。これもそれほどのことは・・・。それにちょうどショータイムが終わったところです。時計の上の2つの青い小窓はぴったりと閉じています。

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大粒の雨も降ってきたので、それどころではなく、レストランを探し、駆け込みます。広場の混雑に比べると、オープンテラスになった席はまだまだ空いており、なるべく、雨の影響のないお店近くの席を確保できます。お店のスタッフのお兄さんもとても愛想がいいです。まるでイタリアみたい。お店の名前はスタロミェストスカーStaroměstská restaurace・・・チェコ語は発音が難しいね。

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まずは飲み物。チェコと言えばビールでしょうが、saraiはやっぱり、白ワイン。配偶者はチェコだからと言ってビールを注文。ピルスナービールですね。

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ここで美味しいチェコ料理なるものをいただきます。
まずは少し濁ったコンソメスープ。ウィーン風ですね。

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これはどろっとしたポタージュのようなスープ。そうそう、オレンジジュースも美味しかったそうです。

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テーブルで寛いでいるsaraiと配偶者。

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これがレストランのテラス席の全貌です。

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肝心のメインの写真はありませんが、ドイツ料理のような、オーストリア料理のようなという印象です。
クネドリーキがもちもちとした食感で何とも美味しかったです。

ここでゆったりと食事しているうちに、あの激しい雨も嘘のようにあがってしまいます。
次の定時の天文時計ショーが始まろうとしています。観光客がたくさん集まっています。

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時計の右脇の骸骨人形がベルを鳴らそうとしています。

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ベルの音を合図に時計の上の2つの青い小窓が開きます。この小窓から12使徒が姿を現します。正面からでないと姿が見えませんね。

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まあ、それだけのことです。
今日の観光の最後はカレル橋Karlův mostに向かいます。



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初めてのプラハ:カレル橋からのプラハ城とヴルタヴァ川の美しい眺め

2008年5月6日火曜日@プラハ/7回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日は最終目的地のプラハの1日目です。

初めてのプラハはまず、街の中心のヴァーツラフ広場Václavské náměstíを歩き、有名ホテルのホテル・エウロパHotel Evropaのカフェでお茶とランチ、ミュシャ(ムハ)美術館Mucha Museumから、市民会館Obecní dům、そして、プラハのメッカともいうべき旧市街広場Staroměstské náměstíと巡り、ショッピングの後、旧市街広場のお目当てのレストランでチェコ料理のディナーをいただきました。
さあ、いよいよ、カレル橋Karlův mostとそこからのプラハ城Pražský hradの眺めを見に行きましょう。路地を抜けながら、ヴルタヴァ川Vltavaの方に移動します。途中、マレー広場Male namestiの一画に美しい壁面の建物があります(現在はハードロックカフェになっているようです)。

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やがて、カレル橋に到着。と、カレル橋越しに夕陽を背に受けて、夕空に暗く浮かび上がるプラハ城が見えます! ハァァァァ・・・ウッ美しいぃぃぃぃ。世界の人々が押しかけるのも納得の美しさです。

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カレル橋の上から、プラハ城とは反対側の今、歩いてきた方を振り返ります。旧市街橋塔Staroměstská mostecká věžなどが夕日を浴びて、輝いています。

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カレル橋の上からのヴルタヴァ川の眺めです。何と美しいのでしょう。

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暮れなずむ空に黒いシルエットになるプラハ城の姿。どこか哀愁を感じます。

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夕日に明るく映えるカレル橋はまだまだ賑やかです。

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もう夜の8時近くですが、まだまだ明るいです。もう少し、夕闇のカレル橋を感じられるまで粘ってみましょう。



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初めてのプラハ:街灯の灯ったカレル橋から夕闇に浮かび上がるプラハ城

2008年5月6日火曜日@プラハ/8回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日は最終目的地のプラハの1日目です。

初めてのプラハはまず、街の中心のヴァーツラフ広場Václavské náměstíを歩き、有名ホテルのホテル・エウロパHotel Evropaのカフェでお茶とランチ、ミュシャ(ムハ)美術館Mucha Museumから、市民会館Obecní dům、そして、プラハのメッカともいうべき旧市街広場Staroměstské náměstíと巡り、ショッピングの後、旧市街広場のお目当てのレストランでチェコ料理のディナーをいただきました。
そして、カレル橋Karlův mostとそこからのプラハ城Pražský hradの眺めにうっとりとしているところです。
その美しさに見とれながらカレル橋の上をウロウロ。それにしても、カレル橋の上から見るヴルタヴァ川の美しさは心に沁みてきます。

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写真や映像では、この雰囲気は絶対に分からないと思います。心の底に深く刻み付けておきましょう。

カレル橋には左右の欄干に15体ずつ、計30体の聖人像が置かれています。
なかでも印象的なのがこれ。聖ヤン・ネポムツキー(1683年ブロコフ作)です。
元々は司祭でヴァーツラフ王の宮廷説教師でしたが、投獄後にカレル橋の上から川に投げ込まれて亡くなりました。カレル橋で一番最初に制作された彫像です。

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この場所から離れがたく、橋の上を行ったり来たりしているうちに少しずつ暗くなってきます。

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仕舞いには、プラハ城側の方の通りを歩いたりします。

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そのうちに9時頃まで明るいこの地も薄暗くなってきます。

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それでも、まだまだ、人が賑わっています。

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と、街灯に明かりが・・・。とてもロマンティックな雰囲気ですね。同行者の提案でこの時間までねばった甲斐がありました。

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街灯の灯ったカレル橋越しに夕闇に浮かび上がるプラハ城です。思い出にいつまでも残ることでしょう。

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夕焼けに染まるプラハ城を眺めて、本日の観光終了です。遠くに見えているプラハ城には明日ゆっくり行ってみるつもりです。

もう、夜の9時を過ぎましたが、カレル橋脇の大通りには、トラムがそこそこに走っています。ホレショヴィッチェ方面行きのトラムがほどなく、やってきます。トラムの窓越しに夜のヴルタヴァ川や美しい町並みを眺めているうちにすぐにホレショヴィッチェ駅に到着。ホテルはすぐそこです。

明日でこの旅もオシマイ。
ホテルで、三人で夜遅くまでおしゃべりをしながら過ごし、初めてのプラハの1日目は終了。



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旅の最終日、プラハ城へ。

2008年5月7日水曜日@プラハ/1回目

今年の旅はドレスデンDresdenとライプツィヒLeipzigとプラハPrahaが目的地。
今日はプラハの2日目、旅の最終日です。

この日がプラハの最終日で、この旅もおしまい。今夜のプラハ発の飛行機に乗り、フランクフルト経由で日本に帰ります。最後は少し気が緩んで、朝もゆっくりします。今回の旅はホテルの朝食が全て付き、ずっとビュッフェ形式で美味しくて、満足です。

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朝食をたっぷりいただいたところで元気に出かけましょう。
その前にホテルをチェックアウトするために部屋を片付けて、荷物をまとめましょう。
部屋は剥き出しの煉瓦の壁で、清潔なベッドが置かれています。

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今更ながら、この部屋にはちゃんとバスタブがあります。なかなか、よいホテルでした。

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片づけるといいながら、それは配偶者の担当で、saraiは最後までPCを開いて、情報検索にいそしんでいました。駄目ですね。(配偶者にごめんなさい!)

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窓の外は絶好の青空です。いい加減、出かけましょう。

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ホテルから通りに出たところが丁度、トラムの停留所、ホレショヴィッチェ駅Nádraží Holešoviceです。まだ、昨日購入した1デイチケット(というよりも24時間有効チケット)が使えるので、そのまま、乗車。昨日の帰りはカレル橋の旧市街側の停留所からホレショヴィッチェを通る路線のトラムでしたが、今日はプラハ城Pražský hradに行くので、ホレショヴィッチェからヴルタヴァ川のプラハ城寄りに走る路線、12番のトラムに乗ります。プラハはいろんな路線のトラムが走り、路線図さえあれば、地下鉄よりも便利です。街自体もそう大きくないので、なおさらです。なお、トラムやバス、もちろん、地下鉄の路線図や時刻表はネットで公開されており、日本で事前にプリントしておきました。準備が肝要ですね。さて、トラムはスムーズに走り、結構、狭い道を登っていきます。最寄の停留所、マラー・ストラナ広場Malostranské náměstíに着きます。近くには聖ミクラーシュ教会Kostel sv. Mikulášeがあります。プラハで最も有名なバロック建築の教会です。教会では18世紀製作のパイプオルガン・コンサートが年間を通して開催されています。入口にコンサートの垂れ幕がかかっています。

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ここから歩いてプラハ城を目指します。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
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 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

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思えば、もう10年前のコンサートです。
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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