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井上道義、エルガーの圧巻の演奏に深く感銘 東響@東京オペラシティコンサートホール 2023.6.3

さほど、期待せずに聴いたコンサートでしたが、なんとなんと・・・

前半は武満徹の映画音楽と指揮の井上道義の自作を東響の美しいアンサンブルで演奏。まあ、うんうんという感じで楽しく聴きます。
後半はエルガー尽くし。まず、有名なチェロ協奏曲。チェロの上野通明の一人舞台。美しいチェロの響きに聴き入ります。徐々に演奏は熱を帯びてきて、気魄のこもったものになります。エルガーの甘いメロディーだけではない素晴らしい演奏です。長い曲ですが、あっという間に終わってしまったような緊張感の高い演奏でした。saraiも集中力を持続して聴き入りました。井上道義のサポートも見事でした。

次は序曲《南国にて》。初めて聴く曲です。まあ、予習したので、メロディーは頭に入っています。おおっ、実演で聴くとまるでR.シュトラウスの交響詩のようです。それも極上の演奏です。のどかなメロディーになると、エルガー節が全開です。井上道義が東響を鼓舞して、実に香り高い演奏が展開されます。井上道義の突拍子もないような指揮スタイルからは想像できないような緻密で充実した響きの演奏が続き、ある意味、あっけにとられます。R.シュトラウスとエルガーを足して2で割ったような微妙な音楽が魅力的に演奏されて、すっかり惹き込まれて、楽興を味わいます。東響の弦楽セクションの美しい演奏に満足しながら聴きます。両翼の第1ヴァイオリンとヴィオラを軸にチェロもよく響きます。終盤はヴィオラ首席の青木篤子の素晴らしいソロが続きます。最後まで井上道義のきっちりしたコントロールのもと、圧巻の演奏が続きました。いやはや、凄い演奏でした。井上道義の指揮の見事さ、それもみかけではなく、音楽の実質そのものに魅了されました。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:井上道義
  チェロ:上野通明
  管弦楽:東京交響楽団 コンサートマスター:グレグ・ニキティン

  武満徹:3つの映画音楽より
   第1曲 映画『ホゼー・トレス』から「訓練と休息の音楽」
   第3曲 映画『他人の顔』から「ワルツ」
  井上道義:交響詩「鏡の眼」

   《休憩》
   
  エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
   《アンコール》バッハ : 無伴奏チェロ組曲 第3番 ハ長調 BWV1009より VI ジーグ
   
  エルガー:南国にて op.50
  

最後に予習について、まとめておきます。

1~2曲目の武満徹の3つの映画音楽を予習したCDは以下です。

  ジョン・クーリッジ・アダムズ指揮ロンドン・シンフォニエッタ 1997年 セッション録音

美しい演奏です。武満徹・自撰 映画音楽集というアルバムに含まれています。


3曲目の井上道義は交響詩「鏡の眼」はコンテンツが見つからなかったので予習していません。


4曲目のエルガーのチェロ協奏曲を予習したCDは以下です。

  ジャクリーヌ・デュ・プレ、ジョン・バルビローリ指揮BBC交響楽団 1967年 プラハ ライヴ録音

ジャクリーヌ・デュ・プレの気魄に満ちた演奏。


5曲目のエルガーの南国にてを予習したCDは以下です。

  エードリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団  1970年、1971年 セッション録音

エルガーのスペシャリスト、ボールトの指揮による演奏。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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最後までレビューありがとうございます。最後は時間の都合がつかず視聴できず、非常に残念でした。

アンコールも含め好評のレビューを見てますます残念ですが、お陰様でど

04/02 12:33 

michelangeloさん

saraiです。大変、ご無沙汰しています。
このたびは過分なご評価いただき、恐縮しています。

よいコンサート、オペラを聴くと、興奮して、記事を書き過

03/31 01:42 sarai

sarai様

こんばんは。

3月に8回も《トリスタンとイゾルデ》公演が開催される東京は音楽都市です。再び御感想を拝読し、改めて感じるのはsarai様のクラシック音楽オペラ公

03/29 21:28 michelangelo

《あ》さん、saraiです。

結局、最後まで、ご一緒にブッフビンダーのベートーヴェンのソナタ全曲をお付き合い願ったようですね。
こうしてみると、やはり、ベートーヴェン

03/22 04:27 sarai

昨日は祝日でゆっくりオンライン視聴できました。

全盛期から技術的衰えはあると思いましたが、彼のベートーヴェンは何故こう素晴らしいのか…高齢のピアニストとは思えな

03/21 08:03 

《あ》さん、再度のコメント、ありがとうございます。

ブッフビンダーの音色、特に中音域から高音域にかけての音色は会場でもでも一際、印象的です。さすがに爪が当たる音

03/21 00:27 sarai

ブッフビンダーの音色は本当に美しいですね。このライブストリーミングは爪が鍵盤に当たる音まで捉えていて驚きました。会場ではどうでしょうか?

実は初めて聴いたのはブ

03/19 08:00 
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