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アラン・ギルバートと東京都交響楽団のコンビは最強! 素晴らしいニールセン@サントリーホール 2023.7.14

このところ、絶好調の演奏が続く都響はゲストコンサートマスターに水谷晃を迎えるという驚きの布陣ですが、やはり、アラン・ギルバートが指揮すると鉄壁のアンサンブルで豪放とも思える演奏を聴かせてくれます。キリル・ゲルシュタインのピアノによるラフマニノフは美しさに加えて、豪快な演奏を聴かせてくれました。

首席客演指揮者、アラン・ギルバートを迎えての都響スペシャルとあっては聴き逃がせません。アラン・ギルバートが指揮する都響はいつも会心の演奏を聴かせてくれます。今回はニールセンの作品。あまり、saraiとしては気持ちが乗りませんが、一応聴いてみることにしました。しかし、さすがにアラン・ギルバートは圧巻の演奏を聴かせてくれました。
最初のニールセンの序曲《ヘリオス》はエーゲ海の太陽の日の出から日の入りまでを描いたもので、まるでアルプス交響曲の圧縮版のような音楽です。アラン・ギルバートの剛腕の演奏が見事です。関係ありませんが、アラン・ギルバートの指揮でアルプス交響曲が聴きたくなります。ええっ・・・馬鹿ですね。そう言えば、来週、アラン・ギルバートの指揮でアルプス交響曲を聴くんでした。このプログラムは来週のアルプス交響曲へ向けての助走なんですかね。??

次はニールセンの交響曲第5番。これはブロムシュテットの素晴らしい指揮でウィーン響、N響との演奏を聴いています。その演奏が頭に焼き付いていましたが、アラン・ギルバートもやるものですね。どっちがいいとかいうものではなく、それぞれの音楽が輝いています。今日の演奏は第1楽章の小太鼓に代表される戦争の圧倒的迫力と芸術的な音楽美の大抗争の凄まじい音楽で一気に高揚します。まるで悪の代表のような戦争にいかに芸術が立ち向かうかというイメージがウクライナ戦争をつい連想してしまいます。アラン・ギルバートの剛腕がうなるような凄い演奏でした。一転して、第2楽章はひたすら都響のアンサンブルが素晴らしい音響美を奏でます。4部編成のうち、第3部のアンダンテがフーガの美しい展開を見せて、弦楽の美しさの限りを感じさせます。アラン・ギルバートが美を追求するような素晴らしい指揮をみせてくれました。圧巻のニールセンでした。これなら、すべてのニールセンを聴かせてもらいたいと思いますが、彼は既にニューヨーク・フィルとニールセン全集を完成させているのですね。そのうちにブロムシュテットのサンフランシスコ響の全集と聴き比べてみましょう。

休憩後の後半はキリル・ゲルシュタインのピアノでラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。ゲルシュタインのダイナミックな演奏を堪能しました。とても美しい演奏でしたが、フォルテッシモが鳴らし過ぎで音が濁ってしまったのだけが残念でした。それ以外は完璧だったのにね。まあ、久しぶりにラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の演奏を楽しみました。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:アラン・ギルバート
  ピアノ:キリル・ゲルシュタイン
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:水谷晃(ゲスト)

  ニールセン:序曲《ヘリオス》Op.17
  ニールセン:交響曲第5番 Op.50
   
   《休憩》
   
  ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 Op.30
   

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のニールセンの序曲《ヘリオス》を予習したCDは以下です。

 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮デンマーク放送交響楽団 1975年2月10-14日 デンマーク放送コンサートホール、コペンハーゲン セッション録音
 
ニールセンを得意にするブロムシュテットが本場のオーケストラを振ったニールセン作品集のうちの1曲。熱い演奏です。


2曲目のニールセンの交響曲第5番を予習したCDは以下です。

 ヘルベルト・ブロムシュテット指揮デンマーク放送交響楽団 1973年12月3-4日 デンマーク放送コンサートホール、コペンハーゲン セッション録音
 
上記と同じく、ニールセンを得意にするブロムシュテットが本場のオーケストラを振ったニールセン作品集のうちの1曲。これも燃えるような演奏です。ブロムシュテットはサンフランシスコ交響楽団との素晴らしい交響曲全集もありますが、saraiはこの本場のデンマーク放送交響楽団との旧盤のほうが楽しめます。


3曲目のラフマニノフのピアノ協奏曲第3番を予習したCDは以下です。

 ユジャ・ワン、グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル交響楽団 2013年2月 カラカス エル・システマ創設38周年特別コンサート ライヴ録音
 
案外に期待ほどの衝撃度はありませんが、それでもユジャ・ワンのピアノは冴え渡っています。



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10/07 08:57 堀内えり

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07/08 15:53 じじい@

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久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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