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最高レベルのバッハの無伴奏チェロ組曲、アントニオ・メネセスの深い響きのチェロの音色に強く感銘@上大岡 ひまわりの郷 2023.11.12

アントニオ・メネセスはボザール・トリオの最後のメンバーとして、知っていたので、一度は聴きたいと思っていました。その演奏は未知数なので、とりあえず、予習しましたが、バッハの無伴奏チェロ組曲のあまりに素晴らしい演奏に感銘を覚えました。saraiがこれまで聴いたなかで、最高の演奏です。で、大変、期待して、コンサートに臨みましたが、その期待通りの素晴らしいバッハでした。
バッハの組曲の前に弾いた短い3曲はブラジルの現代作曲家がバッハの組曲の前奏曲のようなものを作曲したそうです。これもなかなか聴き応えがありましたが、やはり、バッハの無伴奏チェロ組曲の演奏は別次元の素晴らしさです。
第1番、第3番、第6番の各6曲はいずれも肩の力の抜けた見事な演奏でバッハの偉大さを満喫させてくれるものでした。どの曲の演奏も素晴らしく、1曲1曲の感想を綴るのも野暮なので、やめます。とにかく、まず、チェロの響きが最高に深く美しいものでした。特に低弦の深い響きには強く魅了されました。その美しい響きで自然な流れの音楽を奏でます。余計な思い入れがまったくないのがとても好感を持てました。バッハの音楽は譜面通り弾けば、最高の音楽になります。テンポは全体に早めに感じますが、自然な演奏だから、そう感じたのかもしれません。どの曲もたっぷりと聴いたという満足感がありました。事前には残りの第2番、第4番、第5番も聴きたいと思っていましたが、今日の3曲で充足感を得られました。これ以上聴くと、聴き過ぎになるかもしれません。

こんなに素晴らしい無伴奏チェロ組曲をかぶりつきで聴くという贅沢を味わい、これ以上のことはありません。バッハの素晴らしさに酔いました。音楽って最高です。


今日のプログラムは以下です。


アントニオ・メネセス 無伴奏チェロ・リサイタル

  チェロ:アントニオ・メネセス

  R.ミランダ:エティウス・メロス~バッハへのオマージュ
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 BWV1007
  A.プラド:プレアンブルム
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第3番 BWV1009

   《休憩》

  M.パディーリャ:インヴォカシオ 第1番
  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第6番 BWV1012
  
   《アンコール》
     クロビス・ペレイラ:カント・ド・セーゴ
     

最後に予習について、まとめておきます。

いずれも、アントニオ・メネセスのチェロ独奏でYouTubeを聴きました。

R.ミランダ:エティウス・メロス、A.プラド:プレアンブルム、M.パディーリャ:インヴォカシオ 第1番は以下の演奏を聴きました。

 フェスティバル・デ・マイオでのアントニオ・メネセスのチェロ独奏

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲は以下の演奏を聴きました。

 J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲
  アントニオ・メネセス(チェロ)
  使用楽器:1840年頃のJean-Baptiste Vuillaumme(Paris)作
  録音:2004年6月2-5日、イギリス、バークシャー、セント・マーティン教会
 
このバッハの全曲録音は彼自身、2回目のものです。あまりの素晴らしさに感動しました。ヨーヨー・マ、マイスキーにも優るとも劣らない演奏です。ちなみに今年、3回目の全曲録音が発売されました。これはまだ、聴いていません。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

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クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
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07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai

私も18年前にドレスデンでバームクーヘン食べました。マイセンではB級品でもコーヒー茶碗1客日本円で5万円程して庶民には高くて買えなかったですよ。奥様はもしかして◯良女

06/18 08:33 五十棲郁子

 ≪…明恵上人…≫の、仏眼仏母(ぶつげんぶつも)から、百人一首の本歌取りで数の言葉ヒフミヨ(1234)に、華厳の精神を・・・

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