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期待の新星、中野りなの清新なヴァイオリンで魅了されるシベリウス MUZAジルベスターコンサート 2023@ミューザ川崎シンフォニーホール 2023.12.31

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。今年も当ブログをよろしくご愛読ください。

まずは昨年末から書き遅れていたMUZAジルベスターコンサートの感想をようやく書きます。

何と言っても、2022年の仙台国際音楽コンクールの予選のときから、注目していた中野りなのヴァイオリンを遂に実演で聴くことができたことが一番の収穫でした。予想していた通りというか、いや予想以上に実にひたむきな清新さにあふれた演奏に終始、惹き付けられました。この若い感性ならではの新鮮さに満ちた演奏は圧巻でした。シベリウスのヴァイオリン協奏曲はこれまでもっと素晴らしい演奏を聴いていますが、こういうピュアーで壊れやすいような青春まっただなかという演奏を聴くと、あまたの演奏は手垢に汚れた演奏に思えてしまうと言っても言い過ぎではないでしょう。正直、彼女はこれからどう成熟していくのか、想像もつきませんが、その想像もできない未来は無限に広がっています。大きく育っていくことを祈りたいものです。
今日のシベリウスは決して未熟というわけではなく、そのひたむきな演奏に強く惹き付けられました。どこがどうと批評的な観点で聴いたわけではなく、若く純粋な魂が燃焼して作り出す音楽に対して、1音1音、聴き続けただけです。ある意味、音楽の原点を聴いた思いです。彼女は今でないと紡ぎ出せない音楽を作りだしていたわけですが、それは意図的なものではなく、ただ無心に音楽を表現していたように思われます。無論、素晴らしいテクニック、美しい音色(とりわけ、高音域の音色の素晴らしさ!)は彼女のヴァイオリニストとしての無限の可能性を感じるものでしたが、それ以上に彼女のひたむきな音楽表現に心を奪われてしまいました。彼女の今を聴くのに、このシベリウスのヴァイオリン協奏曲以上にぴったりなものはありませんでした。
アンコールはバッハの無伴奏ソナタ。これもひたすら音楽に心を捧げるような演奏でした。これから数限りなくバッハの無伴奏を弾いていくでしょうが、これがひとつのスタートラインになります。みんなで暖かく応援していきましょう。

前半は14歳の天才トランペット奏者、児玉隼人の完璧な演奏。

続いて、ジャズ風にフィーチャーしたガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルー。弾けるように若いジャズピアニスト、小沢咲希のノリのよい演奏です。トリオを組むベースの井上陽介、ドラムスの高橋信之介も見事な演奏。クラシックオーケストラを融合した素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
アンコールはこのピアノ・トリオにトランペットの児玉隼人が加わり、素晴らしいジャズ・カルテットの演奏を聴かせてくれました。うーん、25歳で自動車事故で亡くなった天才トランぺッター、クリフォード・ブラウンを偲ぶジャズ・ナンバーです。盟友ベニー・ゴルソンが作曲し、当時、19歳のリー・モーガンがアート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズに参加して、披露しました。トランペットの児玉隼人が早熟の才能を発揮して、しみじみとした音楽を聴かせてくれました。小沢咲希のピアノ・トリオも見事な演奏を聴かせてくれました。本編よりも素晴らしい演奏でした。

後半の最後は派手なフィンランディアの演奏で圧巻の〆。

今日の特別編成のオーケストラはほとんどは東響のメンバー。弦の内、第1ヴァイオリン以外に東響以外のメンバーがはいっていました。演奏は東響のサウンドのように響きました。

2023年の最後のコンサートは楽しく聴けて満足です。来年はどんなコンサートが待っているでしょうか。新年最初のコンサートは1月13日のみなとみらいホールでの神奈川フィル。金川真弓のヴァイオリンが楽しみです。


今日のプログラムは以下のとおりでした。

 MUZAジルベスターコンサート 2023

  指揮:秋山和慶
  トランペット:児玉隼人
  ピアノ:小沢咲希
  ベース:井上陽介、ドラムス:高橋信之介
  ヴァイオリン:中野りな
  管弦楽:MUZAジルベスター管弦楽団(東京交響楽団メンバーを中心とした特別編成のオーケストラ)
   コンサートマスター:小林壱成

  アルチュニアン:トランペット協奏曲 変イ長調
  
  ガーシュウィン(ピアノ独奏編曲/佐山雅弘、補作/三浦秀秋):ラプソディ・イン・ブルー
   (ピアノ:小沢咲希、ベース:井上陽介、ドラムス:高橋信之介)
  《アンコール》
    ベニー・ゴルソン(アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ):アイ・リメンバー・クリフォード
     (Tp児玉隼人 Pf小沢咲希 Ba井上陽介 Dr高橋信之介)

  《休憩》
  
  シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 47
  《アンコール》J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第2番より 第4楽章アレグロ
  
  シベリウス:交響詩「フィンランディア」 Op. 26


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のアルチュニアンのトランペット協奏曲を予習したCDは以下です。

 ルシエンヌ・ルノダン=ヴァリ、ミヒャエル・ザンデルリンク指揮ルツェルン交響楽団 2021年8月31日~9月4日、ルツェルン、オーケストラハウス セッション録音

トランペットを吹いているルシエンヌは1999年生まれの新星の女流奏者。見事な演奏です。


2曲目のガーシュウィンのラプソディ・イン・ブルーを予習したCDは以下です。

 マイケル・ティルソン・トーマス(指揮&ピアノ)、ニュー・ワールド交響楽団 (1922年オリジナル・ジャズバンド版) 1997年1月26-27日 フロリダ,フォートローダーデール,ザ・プロワード・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ セッション録音

マイケル・ティルソン・トーマスの3回目のこだわりの録音は初演時にホワイトマン楽団が演奏したジャズ・バンド版で自ら、ノリのよいピアノを弾いて演奏しています。なお、マイケル・ティルソン・トーマスは、祖父と父がガーシュウィンにピアノを習い、叔父がガーシュウィンの親友だったという、極めてガーシュウィンとつながりが深い経歴を持ちます。


3曲目のシベリウスのヴァイオリン協奏曲を予習したCDは以下です。

 チョン・キョンファ、アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団 1970年6月 ロンドン、ロンドン、キングズウェイ・ホール セッション録音

チョン・キョンファが22歳の時に録音したデビュー・アルバム。さすがにちょっと肩に力が入り過ぎの感もありますが、なかなか素晴らしい演奏です。シベリウスのファンは必聴でしょう。


4曲目のシベリウスの交響詩「フィンランディア」を予習したCDは以下です。

 オッコ・カム指揮ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団 1982年1月22日 東京厚生年金会館 ライヴ録音

ヘルシンキ・フィルが1982年の初来日時におこなったシベリウス交響曲チクルスのライヴ録音。オッコ・カムの指揮で気魄の演奏です。



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熱海散歩2024:温泉と言えば、やっぱり熱海

昨日、今日と冬の熱海で温泉でほっこりしました。ついでに熱海の街を散歩。

朝、電車を乗り継いで、熱海駅に到着。駅前は相変わらずです。仲見世通りが見えています。人出はほどほど。平日ですからね。

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まずは後で早めの夕食に鰻を食べることにして、お店の確認をしておきましょう。お目当てのお店は、あれれ・・・本日閉店! 困りましたね。では、別のお店を探しましょう。仲見世通りを出たところで、次のお店は営業中です。後で来ることにして、お店のスタッフに確認したところ、3時半頃は大丈夫、食べられそうです。
安心して、熱海の急坂を下って、海岸のほうに向かいます。人はそれほど歩いていませんが、街の賑わいはほどほどです。

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坂道のなかほどに伊豆の和菓子の老舗、石舟庵の熱海店があります。吸い込まれるように入店します。色んなお菓子がありますね。単品で何種類かを旅のお供に買い求めます。このお店の大きな窓からは熱海の海が見通せます。駐車場のある、ぽっかりと空いた一画は赤尾ホテルの跡地のようです。

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やがて、糸川遊歩道に出ると、驚くことに桜がぽつぽつ咲き始めています。日本一早く咲くあたみ桜です。

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糸川沿いには瓦斯燈という珍しいものが並んでいます。

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綺麗に開いた数輪のあたみ桜が目を惹きます。

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糸川に真っ赤な花が咲いています。配偶者によると、これはブーゲンビリア。数本のブーゲンビリアが満開です。

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空を見上げると、曇り空に太陽が薄い光を放っています。不気味な雰囲気で、ぱーっと晴れた空でないのは残念ですが、雨でないのを感謝すべきでしょうか。

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1時間ほどのぶらぶら散歩で当面の目的地の熱海山口美術館に到着。ふざけた河童の噴水がお出迎えです。これでも岡本太郎の作品のようです。岡本太郎らしいと言えば、そうですが・・・何ともね。

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一応、中に入ってみましょう。配偶者は気乗り薄でこの美術館を見ることに消極的です。saraiも同意見です。でも、どんな展示物があるか、ちょっと確認してみましょう。料金は何と1400円。高っ! 陶器が中心ですが、洋画もあるようです。迷いますね。窓口のスタッフと会話しながら、決断がつきません。でも、ほかに用事もないので、思い切って、入館することに。料金には1ドリンクと小皿に絵付けする体験も含まれるそうです。そんなものは外した料金はないか、確認しますが、ないそうです。しぶしぶ、一人1400円ずつ支払って、展示室に入ります。実はこの美術館は当たりだったんです。
最初は陶器。お茶碗が並んでいますが、門外漢のsaraiとは言え、素晴らしいものばかりです。

益子焼の人間国宝、濱田 庄司の茶碗。

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十五代樂吉左衞門(直入)の楽焼の黒茶碗。十五代は先代の楽家の当主。現在の当主は十六代です。

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同じく、十五代樂吉左衞門(直入)の楽焼の黒茶碗ですが、趣きが異なりますね。

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千利休の茶杓。

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千利休の茶匙。

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鏑木清方の掛軸《春のゆくへ》。

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ここで急に毛色が変わって、バンクシーの《LOVE IS IN THE AIR》。バンクシーの実物を見るのは初めてです。これは有名な作品ですね。バンダナで顔を隠した暴徒と思しき若い男が火炎瓶の代わりに花束を投げようとしています。愛を意味する花束が空中に放たれるのは、ポジティブなメッセージとも読み取れますが、ほかにも色んな解釈ができそうです。

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バンクシーの《Because I’m Worthless(Red)》。ラットが掲げるプラカードには、《私は価値がないから》と書いてあります。英国で蔓延した広告、「Because I’m worth it 私にはその価値がある」のキャッチフレーズを皮肉ったものだそうです。

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バンクシーの《PULP FiCTION》。反銃・反暴力・反戦争がテーマ。タランティーノ監督の1994年の映画『Pulp Fiction』とアンディ・ウォーホルが描いたアルバムジャケットの黄色いバナナを再構成した作品です。銃の代わりに黄色いバナナを持たせています。

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これで1階の展示室を見終えて、2階の展示室に上がります。まだまだ、膨大な展示は続きます。



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熱海散歩2024:熱海山口美術館の驚きの展示の連続

一昨日の熱海散歩で行き着いた熱海山口美術館は外見の印象と大いに異なり、展示内容は実に充実しています。オーナーの山口氏の個人コレクションでしょうが、趣味がとてもいいですね。
2階に上がると、今度は一転して、仏像の展示です。

鎌倉時代の木彫観音菩薩立像です。すこぶる保存状態が素晴らしく、仏像としても見事な出来です。

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鎌倉時代の千手観音立像です。これも素晴らしいですね。

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次は絵画展示室が続きます。

片岡球子の《目出度き富士 西湖の富士》。大胆な構図、大胆な色遣い、紛れもなく傑作です。片岡球子の「富士山」シリーズの中の逸品。太陽は銀箔のようなもので輝いていて、異彩を放っています。

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次は再び、バンクシー。

バンクシーの《Napalm》。ベトナム戦争でナパーム弾から泣き叫びながら逃げる裸の少女の戦争写真をコラージュした作品。少女の両手をつかんで連れて行くのはミッキーマウスとマクドナルドのドナルド。一見、優しさにも見える偽善と戦争悪を痛烈に風刺した作品。なお、戦争写真を撮ったAP通信のカメラマン「ニック・ウト」はピューリッツァー賞を受賞。気になるのは冷徹に逃げる少女を撮影したカメラマンの行動ですが、彼は写真を撮ると、子供たちを車に乗せて、サイゴンの病院まで運んだそうです。ナパーム弾で火傷を負った少女は1年以上の治療と手術で奇跡的に助かり、今はカナダで生活しているそうです。よかった・・・。

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バンクシーの《Girl with Balloon 風船と少女》。ハート型の風船は愛を象徴し、その風船を離したか、あるいは掴もうとしているかしている少女が描かれています。バンクシーの一番有名な作品です。この作品はシリーズ化し、バンクシーのオリジナル作品の1枚はサザビーズのオークションで落札直後に額に仕掛けられたシュレッダーが遠隔操作で作動して、半分が縦に切断されたことは記憶に新しいでしょう。なお、このシュレッダーで切り裂かれた作品はサザビーズにより「美術史においてライブ・オークション中に作られた初の作品である」と発表され、切断される前の落札価格と同価格で落札されるという、驚くべき結果になりました。バンクシーは当初、全部切断する予定だったそうですが、シュレッダーが完全に作動しなかったんです。そして、この半分切断された作品は2021年に再び、オークションにかけられ、約29億円で落札されました。以前の落札額の17倍の価格に上昇しました。
ともあれ、ここの作品は多分、シルクスクリーンの普通の作品です。一体、いくらするんでしょう。ちょっと調べると、レプリカのシルクスクリーンならば、数万円で購入できるそうです。バンクシー自身が複製を認めているわけではなく、黙認という形になっているようです。バンクシー自身の・オリジナル ・複製画 ・NFTアート は入手が困難なようです。この展示作品がレプリカなのか、バンクシー自身の認めた作品なのかは分かりません。サインなしのエディション作品(COA付き)ならば、4400万円という価格で販売していました・・・。

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で、saraiはここで小皿に絵を描いて焼き付けられるので、バンクシーに挑戦してみました。制作時間は1分。これは無料ですが、オークションにかけるといくらになるでしょう(笑い)。

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配偶者は片岡球子の富士山に挑戦。saraiと配偶者、どちらの出来がいいでしょう?

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バンクシーの《Monkey Detonator》。自分自身が致命傷を受けることが分かっているのに、爆破スイッチを押そうとしているチンパンジーが描かれています。その不条理とも言える決意・覚悟はどう受け止めればいいのか。この作品は謎のような命題を投げかけています。

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バンクシーの《Barcode》。Barcode(バーコード)の形をした檻を破り出た野生のヒョウが描かれたバンクシーの初期の作品。バーコードは「消費主義の象徴」。野生のヒョウは「その消費主義に閉じ込められた人類」との解釈もあるそうです。バンクシーの作品はどれもそうですが、見る人がそれをどう解釈するか、自由っていうところが魅力のようです。

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ここから、また、日本画になります。

東山魁夷の《朝静》。題名通りの森閑とした静けさに包まれた雰囲気です。

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加山又造の《映》。暗い水の中に2尾の鮎が美しく浮かび上がっています。

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平山郁夫の《流沙月光》。シルクロードを進むラクダの一群が月の光に照らされています。

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速水御舟の《炎舞》。火柱が舞い上がり、その周りで蛾が舞い飛んでいます。妖しく眩しい作品です。速水御舟の代表作ですね。

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小倉遊亀の《憶昔》。徳利に添えれられた山吹の花。バックは銀地。すっきりとバランスのよい構図ですね。

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加山又造の《白桃》。見たままの作品ですが、深読みすると、シュールな感じもありますね。

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奥村土牛の《矮鶏(ちゃぼ)》。奥村土牛は鶏の絵を得意にしていたようですね。実に洒脱とも思える作品。

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ここから、ここのコレクションの種々雑多な模様が窺えます。

北王子魯山人の《自作どびん》。saraiのような一般人には、魯山人の趣味嗜好は到底窺い知れません。

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北王子魯山人の《織部木の葉形鉢》。これは理解できます(笑い)。実に美しい。手に取って愛でたくなります。

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ひゃー、まだ、展示品を紹介しきれません。残りは洋画の展示室1室のみです。



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金川真弓のブラームスのヴァイオリン協奏曲は期待ほどではなかったものの、チャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」は素晴らしい演奏  小泉和裕&神奈川フィルハーモニー管弦楽団@みなとみらいホール 2024.1.13

金川真弓のブラームスのヴァイオリン協奏曲を聴くのはこれが2度目。前回は第1楽章が固かったものの、第2楽章以降は見違えるような演奏で会心の出来でした。
今日は第1楽章から余裕の演奏。持ち味である透き通るような高域の響きの美しさに魅了されます。ただ、前回と違って、逆に緊張感が欠けて、スリリングさのない演奏です。第2楽章以降も安定感のある完璧な演奏でヴァイオリンの響きの美しさは最高ですが、ぐっと心を鷲掴みにするような魅力がもう一つ。とっても素晴らしい演奏でしたが、saraiの期待通りとはいきませんでした。
神奈川フィルの演奏はブラームスらしい厚みのある響きが今一つ。神奈川フィルは久しぶりに聴きますが、こんなものでしょうか。
全体にとてもよい演奏ではあるものの、ブラームスの魅力が出し切れていないのが残念でした。

休憩後、チャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」。これはまず、先ほどのブラームスとは打って変わって、オーケストラの美しい響きに魅了されます。神奈川フィルって、こんなに美しいサウンドだったっけと驚くほどです。その美しい響きでロシア民謡のメロディーをベースとした音楽をこれでもか、これでもかと響き渡らせていきます。全編、実にメロディアスで気難しいところは一切なし。第1楽章、第2楽章と弦楽アンサンブルが中心に民謡調の音楽を歌い上げていきます。実に心地よい演奏です。小泉和裕の指揮が実に素晴らしく、神奈川フィルもその指揮に同調して、最高の演奏を聴かせてくれます。第2楽章、終盤ではホルンも見事な演奏を聴かせてくれます。第3楽章のスケルツォは生きのよい音楽を奏でます。ますます、アンサンブルが整います。
第4楽章にはいると、また、ロシア民謡をベースとした音楽が魅力たっぷりに歌われます。小泉和裕の指揮、神奈川フィルのアンサンブルがマッチして、素晴らしい音楽を奏で、やがて、輝かしいコーダで音楽は高潮して、最高のフィナーレ。

これが今年の最初のコンサート。しばらくぶりのコンサートでしたが、これからはどしどし聴きます。音楽って素晴らしい!


今日のプログラムは以下です。

  指揮:小泉和裕(特別客演指揮者)
  ヴァイオリン:金川真弓
  管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団  コンサートマスター:石田泰尚

  ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.77

   《休憩》

  チャイコフスキー:交響曲第1番ト短調 Op.13「冬の日の幻想」
  

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のブラームスのヴァイオリン協奏曲は以下のCDを聴きました。

 ダヴィッド・オイストラフ、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1969年5月13,16日、セヴェランス・ホール クリーヴランド セッション録音
 
saraiが昔からずっと聴いている演奏です。やはり、素晴らしい。。


2曲目のチャイコフスキーの交響曲第1番「冬の日の幻想」は以下のCDを聴きました。

 エフゲニ・スヴェトラーノフ指揮ソヴィエト国立響 1990年 東京、オーチャードホール ライヴ録音

本場ものの演奏はロシア民謡のメロディーがたっぷり聴けます。



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       金川真弓,  

川瀬賢太郎の自在でノリのよい指揮のニューイヤーコンサートは楽しさの極み 日本フィルハーモニー交響楽団@東京芸術劇場 2024.1.14

今日は川瀬賢太郎指揮の日本フィルでニューイヤーコンサート。やはり、年始はこういうガラコンサートもいいものです。

前半は何故か、チャイコフスキー。
まずは歌劇《エフゲニー・オネーギン》より「ポロネーズ」です。川瀬賢太郎の活きのよい指揮で弾むようなポロネーズです。着飾った紳士・淑女が手を組んで舞踏会に入場する様が目に浮かびます。今月は新国のオペラで歌劇《エフゲニー・オネーギン》を見ますから、もう一度、この曲を聴くことができます。楽しみです。今日の演奏はとても素晴らしいものでした。

次はピアノ協奏曲第1番。清水和音の張りのあるタッチの演奏でした。saraiの趣味では、上原彩子か松田華音のようなロシア音楽の得意なピアニストの演奏で聴きたかったのが正直なところですが、それなりに楽しめました。

後半はまさにニューイヤーコンサート。
J.シュトラウスⅡ世のポルカ《ハンガリー万歳》は意外に川瀬賢太郎の素晴らしいリズム感の指揮で本場ものにも負けない演奏です。
次はハンガリーつながりでブラームスのハンガリー舞曲第5番。これは川瀬賢太郎が思い切ったテンポの切り替え、そして、ゲネラルパウゼの妙で素晴らしい演奏。まったく、弛緩のない演奏に驚かされました。

次はJ.シュトラウスⅡ世のワルツ《南国のバラ》。曲自体の魅力もあり、ウィンナーワルツの粋を楽しませてもらいました。川瀬賢太郎と日本フィルのコンビの演奏するヨハン・シュトラウスのウィンナーワルツは最高に素晴らしいです。

次はイタリアつながりでレスピーギのリュートのための古風な舞曲とアリアより「シチリアーナ」。日本フィルの弦楽アンサンブルの美しさが最高で、うっとりと聴き入りました。

最後の〆はJ.シュトラウスⅡ世の喜歌劇《こうもり》序曲。先ほどのワルツ《南国のバラ》と同様に素晴らしい演奏でした。これなら、やはり、《美しき青きドナウ》が聴きたくなりますね。

アンコールは期待通り、J.シュトラウスⅠ世のラデツキー行進曲。気持ちよく、手拍子して、新年のスタートを切ることができました。
期待を上回るニューイヤーコンサートでした。


今日のプログラムは以下です。

  日本フィル ニューイヤーコンサート2024

  指揮:川瀬賢太郎
  ピアノ:清水和音
  管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:扇谷 泰朋

  チャイコフスキー:歌劇《エフゲニー・オネーギン》より「ポロネーズ」
  チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 Op.23  
   《アンコール》ラフマニノフ(アール・ワイルド編曲):ヴォカリーズ

   《休憩》
   
  J.シュトラウスⅡ世:ポルカ《ハンガリー万歳》 Op.332
  ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
  J.シュトラウスⅡ世:ワルツ《南国のバラ》 Op.388
  レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリアより「シチリアーナ」
  J.シュトラウスⅡ世:喜歌劇《こうもり》序曲
  
   《アンコール》
   J.シュトラウスⅠ世:ラデツキー行進曲


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のチャイコフスキーの歌劇《エフゲニー・オネーギン》より「ポロネーズ」を予習した演奏は以下です。

 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1970年12月 ベルリン、イエス・キリスト教会 セッション録音

何も言うことのない演奏。豪華で素晴らしいです。


2曲目のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を予習した演奏は以下です。

 ニコライ・ルガンスキー、ケント・ナガノ指揮ロシア・ナショナル管弦楽団 2003年2月 セッション録音

ルガンスキーの初期録音。素晴らしい演奏ですが、今なら、もっと素晴らしい演奏が期待できそうです。


3曲目のJ.シュトラウスⅡ世のポルカ《ハンガリー万歳》を予習した演奏は以下です。

 ヴィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1958年 ウィーン、ゾフィエンザール セッション録音

定番中の定番。


4曲目のブラームスのハンガリー舞曲第5番を予習した演奏は以下です。

 イヴァン・フィッシャー指揮ブダペスト祝祭管弦楽団 1998年11月、ブダペスト、イタリアン・インスティテュート セッション録音

イヴァン・フィッシャーらしいノリのよい演奏。


5曲目のJ.シュトラウスⅡ世のワルツ《南国のバラ》を予習した演奏は以下です。

 ヴィリー・ボスコフスキー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1962年 ウィーン、ゾフィエンザール セッション録音

定番中の定番。


6曲目のレスピーギのリュートのための古風な舞曲とアリアより「シチリアーナ」を予習した演奏は以下です。

 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1969年8月 サン・モリッツ セッション録音

磨き抜かれた美しい演奏。


7曲目のJ.シュトラウスⅡ世の喜歌劇《こうもり》序曲を予習した演奏は以下です。

 ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤー・コンサート2010 2010年1月1日 ウィーン、ムジークフェライン大ホール ライヴ録音

プレートルの2度目の登場となった2010年のニューイヤー・コンサート。85歳となったプレートルの活き活きとした指揮とウィーン・フィルの美しい演奏はかけがえのないものになりました。なお、プレートルは2017年1月4日に92歳で亡くなりました。



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熱海散歩2024:熱海山口美術館の名画 藤田嗣治、そして、ジャン・ジャンセンの《無心なクロエ》

熱海散歩で訪れた熱海山口美術館の展示内容の素晴らしさに驚きと興奮を抑えられない状態で最後の展示室の洋画コーナーに入ります。

最初の絵を見て、配偶者が「これはツグハルじゃない!」。saraiも確認して、「そうだね!」。「それもレベルの高い絵だよ」。

藤田嗣治の《聖母子像》です。藤田の絵画で宗教画は珍しいですね。ランスのフジタ礼拝堂は、もちろん、壁は宗教画だらけでしたが。(https://sarai2551.blog.fc2.com/blog-entry-2257.html

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この聖母子像も素晴らしいですが、ランスのフジタ礼拝堂の聖母子の慈しみに満ちた静謐さには及ばないようです。

藤田嗣治の《夢》です。横たわる裸婦の白い肌は藤田嗣治だけが描くことができた特別な《白》です。これは1948年に描かれた250部限定のリトグラフですが、かつて、エコール・ド・パリ時代に描いた裸婦(キキがモデル)の油絵を思い起こさせる《白》が再現されています。

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藤田嗣治の絵の興奮も冷め遣らぬ中、次に見た作品はこの美術館で見た最高の作品です。

ジャン・ジャンセンJean Jansemの《無心なクロエ》です。デッサン画でしょうが、あまりの美しさに衝撃を受けました。ジャン・ジャンセンって誰でしょう。20世紀から21世紀初頭まで、フランスで活動したアルメニア人画家だそうです。何と日本では1993年4月24日、安曇野に世界で初めてのジャンセンの個人美術館「安曇野ジャンセン美術館」が開館したそうです。日本で人気の画家なんですね。これはリトグラフですから、多くの本物が存在するのでしょう。

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ここで足が止まりました。まだ、ほかの作品が続きます。



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終始、魅了された美しさと表現力にあふれたR.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」  ヴァイグレ&読売日本交響楽団@サントリーホール 2024.1.16

前半のワーグナーの歌劇「リエンツィ」序曲はヴァイグレのいかにもドイツの歌劇場のカペルマイスターらしい深々として、そして、凛々しい演奏をワクワク感を持ちながら聴き入りました。特に前半のワーグナーの力の入った音楽はとても初期の作品とは思えない哲学的な雰囲気が漂う素晴らしい演奏でした。序曲だけではもったいない感じです。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は新星のヴァイオリニスト、ダニエル・ロザコヴィッチの初お目見えです。もっと若々しい颯爽とした演奏を期待したのですが、何か考え過ぎのような演奏に思えました。会場は沸いていました。

休憩後、R.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」。昨年秋、ウィーン・フィルの凄い演奏を聴いたばかりですが、ヴァイグレと読響もなかなかやるもんです。冒頭の有名なフレーズはともかく、続くVon den Hinterweltlern(世界の背後を説く者について)にはいると、低音部の深い響きがおどろおどろしい雰囲気を高め、その中で「人間」を象徴する“憧憬の動機”が魅惑的に響いてきます。コラールの陶酔の響きはマーラーを想起させます。Von der Wissenschaft(学問について)では弦の対位法的展開が実に魅力的です。読響の弦楽セクションのレベルの高さが発揮されます。続くDer Genesende(病より癒え行く者)の長大なパートも惹き付けられながら聴き入ります。次の長大なDas Tanzlied(舞踏の歌)では、コンサートマスターの林悠介の独奏ヴァイオリンが美しくて見事です。音楽が高潮する中、突如、真夜中の12時を告げる鐘の音が響きます。終末を告げるような鐘の音の後、音楽は終焉していきます。最後はいつものパターン。第1ヴァイオリンがロ長調の和音(「人間」)を奏で、低音のハ音(「自然」)と結局は調和することなく、暗黒の未来を予言するように、音が途絶えます。とても素晴らしい演奏でした。昨年秋のウィーン・フィルの演奏と比較するのは野暮ですね。しかし、実に感銘深く、魅惑的な演奏でした。

ところで、神奈川フィルを離れた崎谷直人がコンマスの隣に座っていたのは何故?


今日のプログラムは以下です。

  指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
  ヴァイオリン:ダニエル・ロザコヴィッチ
  管弦楽:読売日本交響楽団  コンサートマスター:林悠介

  ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
  ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61
   《アンコール》J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 より 第1楽章

   《休憩》

  R.シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
  

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のワーグナーの歌劇「リエンツィ」序曲は以下のCDを聴きました。

 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団 1960年2月、3月 ロンドン、キングズウェイ・ホール セッション録音

厳かさを感じる底深い演奏です。


2曲目のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は以下のCDを聴きました。

 庄司紗矢香、ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクト・ペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 2017年10月 サンクト・ペテルブルク セッション録音 (カデンツァ:庄司紗矢香)
 
庄司紗矢香の瞑想的なヴァイオリンにテミルカーノフが温かく寄り添っています。カデンツァも含めて、庄司紗矢香ならではのベートーヴェンと言えます。


3曲目のR.シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」は以下のCDを聴きました。

 クラウス・テンシュテット指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 1989年3月 ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール セッション録音

テンシュテットはマーラーだけではなく、こういう凄みのある音楽を演奏することに驚きを禁じ得ません。しかし、少し、マーラー的な要素も感じます。



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ジョン・アダムズの自作自演はミニマリズムの真髄でまさに細胞を活性化する音楽のシャワー エスメ弦楽四重奏団&東京都交響楽団@サントリーホール 2024.1.18

今日は日本でジョン・アダムズの指揮でジョン・アダムズの主要な作品が聴ける記念すべき日になりました。そして、期待していた通りの素晴らしい音楽で心が熱くなりました。ところで、SF小説のペリー・ローダン・シリーズはご存じでしょうか? 世界最長のSF小説でまだ書かれ続けている超大作です。saraiもかつて愛読していました。主人公のペリー・ローダンは不老不死で永遠の若さを誇っていますが、それは細胞活性化シャワーを定期的に浴びているからです(後には細胞活性化装置を身に付けるようになりました)。今日のジョン・アダムズのミニマリズム音楽のリズミカルな音楽は聴く者の心を沸き立たせ、まさに音楽の細胞活性化シャワーを浴びている感覚でした。saraiも10歳ほど若返り、身の心も軽くなりました。冗談ではありませんよ。

最初は日本初演のアイ・スティル・ダンス。終始、ミニマリズム音楽が鳴り続けて、題名通りのダンスミュージックみたいな感じです。まずは小手先調べという感じの比較的短い曲です。細胞活性化にはちょっと不足する感じではあります。

次はエスメ弦楽四重奏団が登場して、弦楽四重奏とオーケストラの協奏曲、アブソリュート・ジェストが演奏されます。この曲は2年半前にカルテット・アマービレ、原田慶太楼指揮東京交響楽団で聴きました。とても素晴らしい演奏で大変、感銘を受けました。そのときのコンサートマスターも今日と同じ水谷晃でした。そのときと今日の違いはカルテットがピンマイクではなく、堂々とスタンド付きマイクを配置していることです。この曲はカルテットの音がオーケストラの音に埋没しないようにマイクで音を増幅するんです。
この曲はベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を素材というよりもベースにしています。とりわけ、弦楽四重奏曲 第16番のスケルツォが後半は支配的になり、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を愛する者の心をがっちりと掴みます。もちろん、エスメ弦楽四重奏団のテクニックと熱い演奏は素晴らしいのですが、都響も負けずに素晴らしい演奏を繰り広げます。昨年のコパチンスカヤと熱くて超絶技巧を披露したリゲティのヴァイオリン協奏曲を想起してしまいます。ともかく、エスメ弦楽四重奏団の4人それぞれの音楽レベルが凄く、あっけにとられるような演奏でした。指揮者としてのジョン・アダムズは普通に的確な指揮をしていました。まあ、彼のお墨付きの演奏ということが重要なんですね。都響は協奏曲ということでカルテットを立てたような感じで、引き立て役に徹していましたが、ここぞというときは美しい響きを聴かせてくれました。管も弦も素晴らしく磨き抜かれた響きで満足です。
曲は最初は交響曲第9番のスケルツォを想起させるミニマル音楽が活き活きと演奏されますが、やはり、弦楽四重奏曲 第16番のスケルツォが登場すると心が浮き立ちます。そして、《ハンマークラヴィーア》ソナタや交響曲第8番の動機なども登場して、実に賑やかです。大フーガや弦楽四重奏曲 第14番の動機も登場し、もう、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を愛するsaraiの心はもっていかれます。最後はエスメ弦楽四重奏団が高速で突進して、都響も美しい響きで支えて、圧巻のフィナーレ。何とも素晴らしい音楽です。

休憩後は、30代後半のジョン・アダムズが作曲した代表作、ハルモニーレーレが演奏されます。これは3楽章構成のいわば、現代風の交響曲と言えるでしょう。第1楽章は強烈なホ短調の和音が炸裂して始まります。中間部の美しい憧憬の音楽を挟み、ミニマル音楽が活き活きと続きます。第2楽章は現代風に構成したワーグナーのパルジファルの心の痛みを柔らかく表現する美しい逸品です。ジョン・アダムズの意外な一面が聴けます。第3楽章は子守歌ですが、実にエモーショナル。それが延々と続きますが、あっと気が付くと活気あふれるミニマル音楽に変容しています。大きく盛り上がり、これぞミニマル音楽の真髄と感じ入り、冒頭に書いた細胞活性化シャワーがsaraiの全身にふりかかります。まさにエネルギー注入という感じでリズミカルにチャカチャカという音の響きが体に刻み付けられます。ここだけ聴けば、ジョン・アダムズの何たるか、ミニマル音楽の何たるかを理解できます。最高の音の喜びを感じながら、曲は激しく燃え上って、完了。素晴らしい音楽でした。

素晴らしいジョン・アダムズの一夜でした。


今日のプログラムは以下のとおりです。

  指揮:ジョン・アダムズ
  弦楽四重奏:エスメ弦楽四重奏団
  管弦楽:東京都交響楽団 コンサートマスター:水谷晃(ゲストコンサートマスター)

  ジョン・アダムズ:アイ・スティル・ダンス(2019)[日本初演]
  ジョン・アダムズ:アブソリュート・ジェスト(2011)
   《アンコール》ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 Op.130より 第2楽章
   
   《休憩》
   
  ジョン・アダムズ:ハルモニーレーレ(1984-85)
   

最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のジョン・アダムズのアイ・スティル・ダンスを予習した演奏は以下です。

 マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団 2020年1月20日 サンフランシスコ戦争記念舞台芸術センター ライヴ収録 YouTube (演奏は一部だけ)

演奏は一部だけの収録ですが、活気あふれる演奏です。


2曲目のジョン・アダムズのアブソリュート・ジェストを予習したCDは以下です。

 セント・ローレンス弦楽四重奏団、マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団 2013年5月4日-5日、9日 デイヴィス・シンフォニー・ホール(サンフランシスコ) ライヴ録音

素晴らしい演奏! この作品はサンフランシスコ交響楽団創立100周年を記念して作曲された委嘱作品で、2012年のこのコンビでの世界初演後、世界初録音されたものです。


3曲目のジョン・アダムズのハルモニーレーレを予習したCDは以下です。

 マイケル・ティルソン・トーマス指揮サンフランシスコ交響楽団 2010年12月8-11日 デイヴィス・シンフォニー・ホール(サンフランシスコ) ライヴ録音

これも凄い演奏です。マイケル・ティルソン・トーマスとジョン・アダムズは分かちがたい存在なんですね。



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これぞ、ブラームス《ドイツ・レクイエム》!! 深く感銘 鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパン@東京オペラシティコンサートホール 2024.1.19

鈴木雅明指揮のバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)がブラームス《ドイツ・レクイエム》を演奏するのだから、聴かずにはいられません。結果、こんなに見事な合唱のブラームス《ドイツ・レクイエム》は聴いたことがないと思うほどの素晴らしい演奏でした。
1に合唱、2に合唱、3に合唱という清澄にして、美しいハーモニーの合唱によるブラームス《ドイツ・レクイエム》でした。
昨日のジョン・アダムズ&都響は細胞を活性化する音楽のシャワーでしたが、今日のブラームス《ドイツ・レクイエム》は細胞を浄化する音楽のシャワーでした。saraiの体が活性化した上、さらに浄められました。音楽って、凄い! まるで魔法のようなものです。

今日の演奏を振り返ってみましょう。

シュッツの《主にあって逝く死者は幸せだ》がア・カペラの合唱でこの上なく、美しいハーモニーで歌われます。ポリフォニーの極致です。この後に演奏されるブラームス《ドイツ・レクイエム》が合唱ベースで演奏されることが定義されるかのような前奏曲です。

そして、そのまま、続けて、ブラームス《ドイツ・レクイエム》の演奏が始まります。200年以上の時を隔てた音楽ですが、いささかも違和感は感じません。

第1曲「嘆く者こそ幸せだ」は低音の弦で厳かに立ち上がり、低い合唱のSelig sindと歌う美しい響きで心がすぐに魅了されます。対位法のア・カペラの合唱もあり、ともかく、BCJの合唱に感銘を受けるのみです。

第2曲「人はみな草のようで」も合唱が支配的です。起伏に富む音楽に感銘を受け続けます。

第3曲「主よ、教えたまえ」はバス独唱が主導的に歌い、合唱がひそやかに繰り返します。バスのヨッヘン・クプファーの美しい歌唱、美しいドイツ語に驚愕します。素晴らしいバスです。saraiの目の前で見事な歌唱を聴かせてくれます(saraiは最前列中央に座っています)。いやはや、こんなに素晴らしい喉の歌手がいるとは・・・。ドイツ語のリートを聴きたくなるような美しい声で、力強い歌唱も見事です。この曲だけは合唱はサポート役で主役はバス独唱でした。

第4曲「あなたの住まいは何と麗しいことか」はまた、BCJの合唱が心安らぐような美しいハーモニーを聴かせてくれます。短いながらも対位法のパートもあり、素晴らしい音楽に魅了されます。

第5曲「お前たちは今、打ちひしがれている」はソプラノ独唱の安川みくがオーケストラの後ろの中央に現れて、ひそやかに、そして、ゆったりと歌唱を聴かせてくれます。その透き通るような声は穏やかに続き、最後は合唱と重なって、大いなる慰めを感じさせてくれます。

第6曲「私たちはこの世に」は暗い表情の合唱で始まり、バス独唱のヨッヘン・クプファーが厳しい雰囲気の歌唱で復活と再生を劇的に表現していきます。音楽は突如、高潮していき、弦と管、そして、打楽器が激しく響き渡り、歌唱も最大限まで盛り上がっていきます。ドイツ・レクイエムのクライマックスを形作ります。BCJの管弦楽、合唱が極限の響きで大きな感動を生み出します。そして、長大なフーガが奏でられます。バッハの音楽で鍛え上げられたBCJの真骨頂です。音楽的頂点を極め尽くします。最後は神を賛美しながら、圧巻のフォルテで音楽を閉じます。

第7曲「主にあって逝く死者は幸せだ」は神による祝福を第1曲と呼応するように静謐な合唱が歌います。この最後の合唱で細胞が浄められる思いに至ります。

BCJの合唱によって、このブラームス《ドイツ・レクイエム》を聴く幸せ感で一杯になりました。これこそ、真正のブラームス《ドイツ・レクイエム》ですね。あっ、無論、鈴木雅明の指揮が素晴らしかったのは言うまでもありません。左手を痛めて、肩から吊っていたので、ほぼ、右手1本と体の動作による渾身の指揮でした。


今日のプログラムは以下です。


  指揮:鈴木雅明
  ソプラノ:安川みく
  バス:ヨッヘン・クプファー
  合唱:バッハ・コレギウム・ジャパン
   ソプラノ:中江早希、松井亜希
   アルト:青木洋也、久保法之、布施奈緒子
   テノール:谷口洋介
   バス:浦野智行、加藤宏隆、駒田敏章、渡辺佑介
  管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン コンサートマスター:寺神戸亮
   ヴァイオリンⅠ:白井圭
   ヴァイオリンⅡ:若松夏美
   ヴィオラ:成田寛
   チェロ:山本徹、上村文乃
   コントラバス:西山真二
   フルート:鶴田洋子  
   オーボエ:三宮正満、荒井豪
   クラリネット:満江菜穂子
   ファゴット:岡本正之
   コントラファゴット:トマシュ・ヴェソウォフスキ
   ホルン:福川伸陽
   トランペット:斎藤秀範
   トロンボーン:清水真弓
   ハープ:長澤真澄
   オルガン:中田恵子 


  シュッツ:《主にあって逝く死者は幸せだ》SWV 391
  ブラームス:ドイツ・レクイエム Op.45
   第1曲「嘆く者こそ幸せだ」
   第2曲「人はみな草のようで」
   第3曲「主よ、教えたまえ」
   第4曲「あなたの住まいは何と麗しいことか」
   第5曲「お前たちは今、打ちひしがれている」
   第6曲「私たちはこの世に」
   第7曲「主にあって逝く死者は幸せだ」

 《休憩》なし


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のシュッツの《主にあって逝く死者は幸せだ》SWV 391は以下のCDを聴きました。

 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮モンテヴェルディ合唱団 2007年10月 セッション録音

驚くほど美しく、厳かな演奏です。ブラームスのドイツ・レクイエムのアルバムに併録されています。


2曲目のブラームスのドイツ・レクイエムは以下の演奏を聴きました。

 オットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管弦楽団・合唱団 1961年1月2日、3月21,23,25日、4月26日、ロンドン、キングズウェイ・ホール セッション録音
  エリーザベト・シュヴァルツコップ(s)、
  ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ(br)

圧倒的に素晴らしい演奏。難を言えば、合唱団がオーケストラに埋もれがち。



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       バッハ・コレギウム・ジャパン,  

カーチュン・ウォンと上原彩子の二人の天才が邂逅 美し過ぎるパガニーニ・ラプソディー 繊細で魂の震える幻想交響曲 日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール 2024.1.21

カーチュン・ウォンと日本フィルは最高の関係になって、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。日本フィルは大変な逸材を指揮者に迎えましたね。

冒頭の伊福部昭の舞踊曲《サロメ》より「7つのヴェールの踊り」は素晴らしい演奏。前回の伊福部昭のオーケストラとマリンバのための《ラウダ・コンチェルタータ》も見事なものでしたが、今や、カーチュンは伊福部作品の第1人者と言ってもよいでしょう。カーチュンの緻密な指揮、そして、音楽の解釈能力の高さにはいつもながら舌を巻きます。弦をうまくコントロールして、R.シュトラウスの同名作品に負けず劣らずの美しい演奏を実現したことに驚くばかりです。カーチュンに影響されて、saraiまでも伊福部昭の音楽の魅力にはまっていきそうです。

次は上原彩子が登場して、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を演奏します。ラフマニノフを演奏させたら、彼女の右に出る人はいません。それに今日は何とカーチュンとの夢の共演です。期待せずにはいられません。そして、そのsaraiの期待を嘲笑うように、そんな期待のレベルでは足りないと思わせるような上原彩子の凄いピアノが鳴り響きます。もう何も言うことがありません。上原彩子の演奏は最初から全開モードで切れがよく、そして、美しいタッチ、さらにこれまで彼女のピアノでは聴いたことがない分厚い響きで、ただただ、saraiを魅了し尽くします。とりわけ、第18変奏の有名なフレーズの美しい演奏の魅力には呆然と聴き入るばかりでした。これほどの完成度の演奏は聴いたことがありません。そして、第19変奏以降は物凄いレベルの音楽を展開し、一気にコーダまで駆け抜けます。天才ピアニストがさらに精進して、無限の境地に分け入ったかのようです。さすがのカーチュンもサポート役にまわるだけでした。上原彩子はいつもの気魄だけでなく、ロマンティックな情熱も感じさせるものでした。さらにアンコールで弾いたラフマニノフの前奏曲の美しかったこと! 多分、この曲を上原彩子が弾くのを聴くのは3度目ですが、これほどの高みに達するとは凄い。是非、ラフマニノフの前奏曲全曲をリサイタルで聴かせてもらいたいものです。(待てずに彼女が前奏曲Op.32を弾いたCDを注文しました。リサイタルで聴いたものですが・・・)

後半は完全にカーチュンが主役。ベルリオーズの幻想交響曲です。saraiが少年時代から聴き込んできた曲で完全に頭に入っています。カーチュンが暗譜で指揮するのとは、もちろんレベルが違いますけどね。この知り尽くした曲をカーチュンは丁寧にそして、繊細に表現してくれました。パーフェクトと言いたいくらいです。何と言っても弦楽セクションを自在に操って、恋に熱狂した青年の心の襞を美しく、そして哀しく奏で上げてくれました。第1楽章、第3楽章、第5楽章は最高の音楽でした。無論、第2楽章のワルツも第4楽章の断頭台への行進もこの上ない演奏でしたが、やはり、音楽のこくの深さは奇数楽章が優ります。
前回のショスタコーヴィチの交響曲第5番でも書きましたが、日本フィルの弦のアンサンブルはベルリン・フィル並みですが、さすがに管はまだまだです。木管のレベルアップを望みたいものです。カーチュン・ウォンのいるうちに管も世界のトップレベルになることを願います。
今回は、指揮者コールが大変、盛り上がりました。高揚した気分のsaraiはまたまた、足の痛みは吹っ飛んで、快調な足取りでサントリーホールを後にしました。

今年のマーラーの交響曲第9番が楽しみでなりません。既に購入済の1日分に加えて、もう1日のチケットも購入してあります。今年はカーチュン・ウォンの年になるかもしれません。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
  ピアノ:上原彩子
  管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:木野 雅之

  伊福部昭:舞踊曲《サロメ》より「7つのヴェールの踊り」
  ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43
  
   《アンコール》ラフマニノフ:前奏曲 ト長調 Op.32-5

   《休憩》
   
  ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目の伊福部昭の舞踊曲《サロメ》を予習した演奏は以下です。

 広上淳一指揮日本フィルハーモニー管弦楽団 1995年8&9月 セッション録音

録音も演奏も素晴らしいです。


2曲目のラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を予習した演奏は以下です。

 ニコライ・ルガンスキー、トゥガン・ソヒエフ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2016年10月15日 ベルリン・フィルハーモニー ライヴ収録 (ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール)

ルガンスキーのピアノは見事な冴えです。聴き応え十分。


3曲目のベルリオーズの幻想交響曲を予習した演奏は以下です。

 クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2013年5月19日 ベルリン・フィルハーモニー ライヴ収録 (ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール)

クラウディオ・アバド、亡くなる半年前のラスト・コンサートでの指揮です。こんな素晴らしい指揮は見たことがありません。手の動きは大きくありませんが、必要十分で、すべての楽器に気を配った素晴らしいものです。その指揮に完全に反応しているベルリン・フィルの演奏の見事なことも驚くほどです。最高の幻想交響曲を聴いた思いです。アバドは80歳で亡くなりましたが、惜しいことをしたと今更ながら感じました。生きていれば、どんな素晴らしい演奏が残されたことでしょう。アバドの最高の演奏を聴きました。



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       上原彩子,        カーチュン・ウォン,  

エスメ・クァルテットのメンデルスゾーンは青春の残滓を思わせる圧巻の演奏@鶴見サルビアホール3F音楽ホール 2024.1.22

韓国出身の女性4人からなるエスメ・クァルテットはドイツを中心に活躍中。先週、ジョン・アダムズとの共演でアブソリュート・ジェストの素晴らしい演奏を聴いたばかりです。カルテットのコンサートを聴くのは2年前、ここ鶴見サルビアホールで聴いて以来、2回目です。前回はメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲 第6番の素晴らしい演奏を聴いて、大変、感銘を受けました。そのときとはヴィオラのメンバーが交代になっています。

今日も前回と同様にまずはベートーヴェンの弦楽四重奏曲の作品18の中の1曲から始まります。今回は第2番。第1楽章を弾き始めると、挨拶の主題が爽やかに響きます。美しいアンサンブルにぐっと惹き込まれます。ベートーヴェン初期の作品とは言え、とてもそうは思えない完成度の高さでsaraiもとっても好きな曲です。素晴らしいアンサンブルの中、第1ヴァイオリンのペ・ウォンヒの美しい響きが光ります。第2楽章は抒情的な音楽がエスメ・クァルテットの美しい響きで精緻に演奏されます。第3楽章、第4楽章は軽快に気持ちよく音楽が流れます。ぐっと惹き込まれるような魅力的な演奏でした。

次はメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲 第2番。メンデルスゾーンが最初に作曲した(番号付きでは)第2番は彼の早熟な才能が発揮されたとても美しい作品で、エスメ・クァルテットはその美を遺憾なく聴かせてくれました。それに単に美しいのではなく、思いつめたような青春の哀感がそこかしこに感じられる演奏で、強い感銘を覚えます。抒情的な第2楽章を除くと、すべて短調の暗い色調で覆われており、特に第1楽章と第4楽章の暗いロマンがエスメ・クァルテットの4人で表出されていました。第3楽章はメロディアスな曲でとても気持ちのよい演奏が繰り広げられました。早熟な天才、メンデルスゾーンが18歳で作曲した傑作をエスメ・クァルテットが格調高く歌い上げてくれました。

後半はブラームスの弦楽四重奏曲 第1番。これは実にシンフォニックな演奏。4人が分厚いハーモニーを聴かせてくれました。特に低域を担当するヴィオラとチェロの二人がアンサンブルをしっかりと支えて、ブラームスの構築性の高い音楽を聴かせてくれました。まるで、ブラームスの交響曲を1曲、聴いたような気分になりました。

エスメ・クァルテットは個性的で表現力のあるカルテット。その力を存分に発揮したコンサートでした。次の来日が楽しみなカルテットです。


今日のプログラムは以下です。

  弦楽四重奏:エスメ・クァルテット
   ペ・ウォンヒ vn  ハ・ユナ vn
   ディミトリ・ムラト va  ホ・イェウン vc

  ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第2番 Op.18-2
  メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第2番 Op.13

   《休憩》

  ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番 Op.51-1

   《アンコール》
   シューマン:トロイメライ


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のベートーヴェンの弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

   リンゼイ弦楽四重奏団 1979年 ウェントワース、ホーリー・トリニティ教会 セッション録音

リンゼイ弦楽四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全集の旧盤です。新盤よりもしっくりくる演奏です。


2曲目のメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲 第2番は以下のCDを聴きました。

 アルテミス四重奏団 2013年5月、9月 セッション録音
  ヴィネタ・サレイカ(Vn), グレゴール・ジーグル(Vn), フリーデマン・ヴァイグレ(Va), エッカート・ルンゲ(Vc)

世評に違わず、素晴らしい演奏です。なお、第1ヴァイオリンのヴィネタ・サレイカはその後、ベルリン・フィルに加入し、昨年、ベルリン・フィルで初めての女性コンサートマスターに昇格。今シーズンの開幕コンサートでは、コンサートマスターとして、R.シュトラウスの《英雄の生涯》で見事なソロ演奏を聴かせてくれました。


3曲目のブラームスの弦楽四重奏曲 第1番は以下のCDを聴きました。

 アルテミス四重奏団 2014年6月, ベルリン、テルデックス・スタジオ セッション録音
  ヴィネタ・サレイカ(Vn), グレゴール・ジーグル(Vn), フリーデマン・ヴァイグレ(Va), エッカート・ルンゲ(Vc)
 
情熱的で見事な演奏です。なお、ヴィオラのフリーデマン・ヴァイグレは、この翌年、2015年7月に亡くなりました。ブラームスの第3番を併録した、このアルバムは、彼の遺作となってしまいました。このフリーデマン・ヴァイグレの兄が読響の首席指揮者のセバスティアン・ヴァイグレだそうです。



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カーチュン・ウォンが児玉麻里・桃と珍しい演目に挑み、圧巻の演奏 日本フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール 2024.1.26

カーチュン・ウォンは毎回、果敢に日本やアジアの埋もれた作品に挑み続けます。

冒頭のチナリー・ウンのグランド・スパイラルは明快な響きながら、そこにどういう音楽があるのか、聴きとるのは難しい感じです。ただ、音の響きを楽しめばよかったのかもしれません。中国風の美しいメロディーが浮き出てきたのだけは分かりましたが、ベースにある賑やかな音響は何とも捉えがたいものでした。チナリー・ウンの出身のカンボジアにルーツを持つ音楽なのかな。作曲後、30年以上経っての日本初演です。

次はピアノの児玉麻里と児玉桃の姉妹が登場して、まずはプーランクの2台のピアノのための協奏曲を演奏します。3楽章から成る新古典主義の耳に心地よい音楽です。児玉麻里と児玉桃はこれまでにそれぞれ、1回ずつ聴いたことがありますが、いかにも今日のプーランクにぴったりという音楽性のお二人です。もちろん、それぞれ、持ち味は違いますけどね。ともかく、児玉麻里は近現代音楽に向いたテクニック抜群で、児玉桃はタッチの美しいピアノですっきりとした音楽が似合います。そのお二人の共通項はこのプーランクの新古典主義音楽でしょう。実際、爽やかな切れ味の心地よい演奏を聴かせてくれました。そして、カーチュンのサポートはお見事の一語。珍しい音楽を素晴らしく演奏してくれて満足です。第2楽章のラルゲットはモーツァルトへのオマージュでなかなかの逸品でした。モーツァルトの原曲があるのかと思っていましたが、どうやら、プーランクがモーツァルト風の音楽を創作したようです。達者でお洒落ですね。

後半はピアノの配置を変えて、また、児玉麻里と児玉桃の姉妹の熱演です。コリン・マクフィーのタブー・タブーアンという2台のピアノためのトッカータ。ピアノ協奏曲ほどはピアノが前に出ませんが、ずっとピアノは鳴りっぱなし。コリン・マクフィーという作曲家は今日、初めて知りましたが、バリ島でガムラン音楽を研究した挙句、こういうガムラン風の音楽を作ってしまったという強者です。この曲はなかなかの力作。こうやって聴くと、ガムラン音楽はオスティナートでまるで、ミニマル音楽のようです。第1楽章を聴いていて、つい最近聴いたジョン・アダムズの音楽を想起してしまいました。カーチュンの指揮も見事で、これは今日の一番の聴きものでした。こういう珍しいものを聴かせてくれるのもカーチュン・ウォンの魅力のひとつですね。

最後はようやく、有名な作品。ドビュッシーの交響詩《海》。楽しめるかと思っていましたが、やはり、この曲はsaraiと相性が悪く、カーチュンの繊細な演奏を聴くと、かえって、意識が遠のきますwww。途切れ途切れ、よさそうな演奏を聴きましたが、全然、集中でないまま。で、まともな感想は書けません。

今回は、何故か、指揮者コールもありませんでした。プーランクを最後に持ってきたほうが受けがよかったかもしれません。


今日のプログラムは以下です。

  指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
  ピアノ:児玉麻里
  ピアノ:児玉桃
  管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター:田野倉 雅秋

  チナリー・ウン:グランド・スパイラル[日本初演]
  プーランク:2台のピアノのための協奏曲 ニ短調
  
   《休憩》
   
  コリン・マクフィー:タブー・タブーアン
  ドビュッシー:交響詩《海》


最後に予習について、まとめておきます。

1曲目のチナリー・ウンのグランド・スパイラルを予習した演奏は以下です。

 リチャード・E.ストレインジ指揮アリゾナ州立大学シンフォニック・バンド 1990年 アリゾナ州立大学ガメージ講堂, アリゾナ州テンピ セッション録音 YOUTUBE

オリジナルの吹奏楽版を聴いてしまいました。しかし、立派な演奏です。


2曲目のプーランクの2台のピアノのための協奏曲を予習した演奏は以下です。

 カティア&マリエル・ラベック、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2005年6月26日 ヴァルトビューネ・コンサート ライヴ収録 (ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール)

ラベック姉妹の派手なピアノが冴え渡ります。


3曲目のコリン・マクフィーのタブー・タブーアンを予習した演奏は以下です。

 エリザベス・バーリー、ジョン・アレイ、レナード・スラットキン指揮BBC交響楽団 2003年1月9日、10日 ワトフォード・コロシアム、英国 セッション録音 YOUTUBE

なかなか壮大な演奏です。


4曲目のドビュッシーの交響詩《海》を予習した演奏は以下です。

 クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 2009年5月24日 ベルリン・フィルハーモニー ライヴ収録 (ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール)

クラウディオ・アバドはまだ元気な姿での指揮です。ラストコンサートの4年前で、まだ、枯れ切った指揮にはなっていませんが、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。アバドはベルリン・フィルの首席指揮者を退任した後のほうが音楽的には好印象を抱きます。



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       カーチュン・ウォン,  

《エフゲニー・オネーギン》は東響の美しい響き、圧巻の新国立劇場合唱団、シウリーナ、アンティペンコの素晴らしい歌唱など、聴きどころ満載@新国立劇場 2024.1.27

ロシアものにも積極的に取り組む新国立劇場はチャイコフスキーの名作、歌劇《エフゲニー・オネーギン》が今月の出し物です。
このオペラはsaraiには特別の思いがあります。ヨーロッパの歌劇場に遠征して最初に聴いたオペラがこのオペラだったんです。
1990年のゴールデンウィークに初遠征して、ウィーン国立歌劇場で初めて、本格的なオペラを見て、そのときはまだオペラの初心者だったsaraiはそれこそひっくり返りました。豪華なオペラハウスの建物、そして、初めて聴くウィーン・フィル(正確にはウィーン国立歌劇場管弦楽団)の何とも美しい響き、素晴らしい歌手たち(ドヴォルスキー、ブレンデル、トモワ-シントウ、ギャウロフ)、強力な合唱団、何ともお洒落な聴衆・・・。第3幕のポロネーズが鳴り響く中、舞踏会のシーンの光景はありありと目に焼き付いています。ウィーン国立歌劇場のステージの奥の方から着飾った紳士・淑女が腕を組んで、行進してきました。オペラの舞台がこんなに広いとは驚きでしたし、膨大な数の出演者のなんともきらびやかなこと! それにウィーン・フィルの圧倒的な響き! これがsaraiをオペラのとりこにして、1回だけのウィーン遠征の筈がその後、ヨーロッパ遠征を繰り返す端緒になりました。結局、コロナ禍で遠征を断念するまで、ヨーロッパで100回以上もオペラを鑑賞することになりました。その1回目がこの歌劇《エフゲニー・オネーギン》でした。

てなことを考えながら、今日のオペラを鑑賞しました。素晴らしいプロダクションでした。さすがに35年ほど前のウィーンには及びませんが、十分に聴き応えがありました。いつのまにか、日本でもオペラが本格的に鑑賞できるようになり、ヨーロッパ遠征をやめたsaraiも日本にいながらにして、オペラを楽しめる時代になりましたね。

今日のオペラの主役はピットに入った東響の美しい演奏です。チャイコフスキーの交響曲を聴いているような気分になる見事な演奏でした。弦の響きの美しいこと、それに木管、特にクラリネットのわびし気な音色。どこをとっても魅惑的でした。指揮者のヴァレンティン・ウリューピンもまだ若いもでしょうが、ツボを押さえた指揮でチャイコフスキーの美しく哀しい音楽を表現していました。第3幕のポロネーズも圧巻でした。

次いで、新国立劇場合唱団の強力な合唱が今日はいつも以上に見事でした。第1幕の農民合唱は残念ながら舞台裏からでしたが、第2幕の田舎の宴会での合唱は圧倒的でした。

歌手では【タチヤーナ】役のエカテリーナ・シウリーナが涼し気な美声で高音を綺麗に歌ってくれました。公爵夫人になってからの威厳があれば、もっとよかったのですが、その美声は本物です。特に手紙の場面は見事でした。
【オネーギン】役のユーリ・ユルチュクはなかなかの美声でしたが、この複雑な人間像を歌いこなすところまではもう一つ。
【レンスキー】役のヴィクトル・アンティペンコはとても素晴らしいテノールです。まっすぐな若者像を余すところなく表現し、最高の出来でした。聴かせどころの決闘前のアリアはこの日一番の素晴らしさ。
【グレーミン公爵】役のアレクサンドル・ツィムバリュクは出番は少ないのですが、舞踏会シーンでタチヤーナへの愛情を吐露するアリアは出色の出来でした。ちなみに35年前のウィーンでは、今は亡きニコライ・ギャウロフが何とも素晴らしい歌唱を聴かせてくれたことを今でもはっきりと覚えています。あれ以上の歌唱は考えられません。
ということで歌手陣もなかなかの好演でした。

演出と装置、衣装も伝統的なスタイルで好ましいものでした。衣装はもっと豪華だったらと思うところもありましたけどね。

トータルには、久々に聴いたチャイコフスキーの名作オペラを十分に楽しみました。


今日のキャストは以下です。

  ピョートル・チャイコフスキー
   エウゲニ・オネーギン
    全3幕

  【指 揮】ヴァレンティン・ウリューピン
  【演 出】ドミトリー・ベルトマン
  【美 術】イゴール・ネジニー
  【衣 裳】タチアーナ・トゥルビエワ
  【照 明】デニス・エニュコフ
  【振 付】エドワルド・スミルノフ
  【舞台監督】髙橋尚史
  【合唱指揮】冨平恭平
  【合 唱】新国立劇場合唱団
  【管弦楽】東京交響楽団 コンサートマスター:小林 壱成
  
  【タチヤーナ】エカテリーナ・シウリーナ
  【オネーギン】ユーリ・ユルチュク
  【レンスキー】ヴィクトル・アンティペンコ
  【オリガ】アンナ・ゴリャチョーワ
  【グレーミン公爵】アレクサンドル・ツィムバリュク
  【ラーリナ】郷家暁子
  【フィリッピエヴナ】橋爪ゆか
  【ザレツキー】ヴィタリ・ユシュマノフ
  【トリケ】升島唯博
  【隊 長】成田眞
  

最後に予習について、まとめておきます。

 メトロポリタン・オペラ A・ネトレプコ主演《エフゲニー・オネーギン》
 
  2013年10月/アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク メトロポリタン歌劇場
  
  マリウシュ・クヴィエチェン(オネーギン)
  アンナ・ネトレプコ(タチヤーナ)
  ピョートル・ベチャワ(レンスキー)
  オクサナ・ヴォルコヴァ(オリガ)
  アレクセイ・タノヴィッツキー(グレーミン)
  メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
  ワレリー・ゲルギエフ(指揮)

  演出:デボラ・ワーナー
  
ネトレプコがタチヤーナを歌い、ゲルギエフが指揮。さらにベチャワがレンスキーを歌うとなれば、これ以上はありませんね。 



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熱海散歩2024:熱海山口美術館の名画 ピカソ、ジャン・ジャンセン、シャガール、ルノワール そして、熱海の温泉

しばらく、熱海散歩の記事を中断していました。再開します。
熱海山口美術館の素晴らしい展示を見ているところです。もう、最後の展示室です。

次は紛れもなく、ピカソです。題名は《農民とマヤPaysan et Maja》というエッチングです。ピカソらしい見事なタッチ。

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次はまた、ジャン・ジャンセンJean Jansemの《褐色の髪の女》です。このリトグラフも素晴らしいですね。いつか、安曇野にあるジャンセンの個人美術館「安曇野ジャンセン美術館」に行ってみたいものです。

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次はまた紛れもなく、ピカソです。題名は《想像の中の肖像》というリトグラフです。何ともピカソの趣味のよさが滲み出るような作品です。

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次はシャガール。《サーカスより(PL21)》というリトグラフです。画商ヴォラールの依頼により制作されたサーカスを題材にしたシリーズ作品です。何を描いてもシャガールは独自のファンタジーの世界を作り上げますね。

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次はルノワール。《少女像》です。ルノワールの少女を描いた作品では、何と言っても《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢》の美し過ぎる少女が最高ですが、この作品もルノワールらしい見事な絵です。モデルの違いで美しさのレベルが変わるのは仕方がないことでしょう。

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これで展示を見終わりました。雑多な展示ですが、実に趣味のよい絵画が並んでいました。ただ、リトグラフが多く、まるで、どこかの画廊の展示即売のようなイメージもありますが、それにしても、オーナーの審美眼のよさが窺い知れます。


さて、これで今日の熱海散歩の目的は果たしました。お宿に行く前に早めの夕食をいただきましょう。
さきほど、仲見世通り近くで目を付けておいた鰻屋さんに向かいます。この海辺近くから急な坂道を上る元気はないので、駅に向かうバスに乗ります。近くのバス停に行くと、かなりの人がバスを待っています。どうやら、すぐにバスが来そうです。
すぐにやってきた熱海駅行のバスに乗り、駅のひとつ手前の仲見世通りのバス停まで行きます。PASMOも使えて便利です。
バス停から鰻屋さん、うな重はすぐです。お店に入ると、まだ、空いています。
うまきをお願いしようとすると、ここにはないとのこと。残念! では、うな重(竹)をいただきます。竹は鰻一尾、松は鰻1.5尾。量だけの違いなので、saraiの歳では竹で十分。

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なかなかの絶品でした。満足、満足。

さて、今日の宿に向かいます。熱海駅から伊東線で一駅。来宮駅まで行きます。伊豆急リゾート21に乗り込むと、海側に窓向きバケット型ロングシートがあります。席も空いているので、我々はこの窓に向いたロングシートで車窓を楽しみます。

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しかし、車窓を楽しむ間もなく、来宮駅に到着。駅にはホテルのお迎えシャトルが来ています。車はとんでもない急坂を上り、山の上に向かっていきます。眼下には梅園が見下ろせます。ほどなくホテルに到着。とても歩けるような坂道ではありませんでした。
今日のお宿は熱海風雅。相模湾を見下ろす立地のラグジュアリーなホテルです。チェックインはデジタルには滅法強いと自任しているsaraiでも難しいセルフチェックイン。幸いホテルのスタッフが丁寧にサポートしてくれました。
チェックイン後、ロビーにあるウェルカムドリンクコーナーへ。何でも飲み放題。スパークリングワインをいただきましょう。

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美味しそうなおつまみも食べ放題。ナッツとチョコをどっとお皿に載せます。

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ウェルカムドリンクサービスは5時まで。ぎりぎりセーフでした。温泉宿は早めに行くものですね。

お部屋に入ると、もう、夕食は済ませているので、早速、温泉を楽しみましょう。男湯には大きなサウナ、女湯には岩盤浴があります。いい湯でした。

お風呂の後、しばらくすると、小腹が空きます。早めの夕食でしたからね。これを見越して、配偶者は大船駅の乗り換えで名物の大船軒のアジの押し寿司を買っておいてくれました。

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さらに熱海散歩の途中で立ち寄った石舟庵で求めたいちご大福、あんドーナツ、それにウェルカムドリンクで食べきれなかったナッツが食後のデザートです。贅沢な気分になります。

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寝る前にもう一度、さっと温泉に入って、極楽、極楽・・・。

明日はまた、熱海散歩を楽しんでから、帰ります。



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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
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aokazuyaさん

コメントありがとうございます。デジタルコンサートホールは当面、これきりですが、毎週末、聴かれているんですね。ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲ

03/03 23:32 sarai

DCHは私も毎週末、楽しみに聞いています。
・スーパースターには、ファゴットのシュテファン・シュヴァイゲルトの名も挙げたいところです。
・清水直子さん後半のみ登場、D

03/01 19:22 aokazuya

金婚式、おめでとうございます!!!
大学入学直後からの長いお付き合い、素晴らしい伴侶に巡り逢われて、幸せな人生ですね!
京都には年に2回もお越しでも、青春を過ごし

10/07 08:57 堀内えり

 ≪…長調のいきいきとした溌剌さ、短調の抒情性、バッハの音楽の奥深さ…≫を、長調と短調の振り子時計の割り振り」による十進法と音楽の1オクターブの12等分の割り付けに

08/04 21:31 G線上のアリア

じじいさん、コメントありがとうございます。saraiです。
思えば、もう10年前のコンサートです。
これがsaraiの聴いたハイティンク最高のコンサートでした。
その後、ザル

07/08 18:59 sarai

CDでしか聴いてはいません。
公演では小沢、ショルティだけ

ベーム、ケルテス、ショルティ、クーベリック、
クルト。ザンデルリング、ヴァント、ハイティンク
、チェリブ

07/08 15:53 じじい@

saraiです。
久々のコメント、ありがとうございます。
哀愁のヨーロッパ、懐かしく思い出してもらえたようで、記事の書き甲斐がありました。マイセンはやはりカップは高く

06/18 12:46 sarai
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