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心温まる感動の室内楽!庄司紗矢香+メナヘム・プレスラー@サントリーホール 2014.4.10

毎回、強い感動を与えてくれる今が旬なヴァイオリニスト庄司紗矢香が90歳の老巨匠メナヘム・プレスラーとジョイントするというので、興味津々どころか、大変に期待を持って、この日を心待ちにしました。saraiは今日も体調は絶好調。メナヘム・プレスラーはボザール・トリオの中心的存在だったピアニストで室内楽の分野では大御所。ボザール・トリオ解散後はピアノ独奏でも活躍中です。
お二人がステージに登場すると、おじいちゃんと可愛い孫娘という感じでほのぼのムード。庄司紗矢香がずい分気を使っているのが微笑ましい感じ。

まず、モーツァルトのソナタが始まると、第1音からいつもと違って聴こえます。慈しみながら、演奏している感じです。こんなに音楽に愛情を注いだ演奏って聴いたことがありません。モーツァルトのこの曲の素晴らしさとあいまって、強い感慨が湧き起ります。ちょっとしたテンポの変化にもほろりと感じます。モーツァルトの室内楽でこんなに感動した記憶はありません。プレスラーのピアノはさすがにテクニックの衰えを感じますが、それを補って余りある味わいと余裕を感じます。その深い音楽に包まれて、庄司紗矢香も音量を抑えた魂のこもった演奏です。美しい響きよりも、かすれた味わいの音を選択したのは正解でしょう。プレスラーと寄り添った演奏は深い味わいを感じさせます。じわじわと感動に襲われます。最高のモーツァルトでした。

次のシューベルトは基本的にモーツァルトと同様の演奏。もっと歌わせてほしかったところ。ちょっとだけ、味わい深い演奏ではありました。

休憩後のシューベルトのソナタ(ソナチネ)は肩の力の抜けた軽妙な演奏。若い時代のシューベルトを気持ちよく聴かせてくれました。

最後は期待していたブラームス。これは庄司紗矢香が満を持して、素晴らしい響きでロマンチックな演奏でうっとりさせてくれます。さすがの演奏で大満足。予習で聴いた以下のCDの素晴らしい演奏とも肩を並べる快演でした。

 デュメイ、ピリス
 ブッシュ、ゼルキン
 スーク、カッチェン
 シェリング、ルビンシュタイン
 クレーメル、アファナシエフ

今日のプログラムを紹介しておきます。

  ヴァイオリン:庄司紗矢香
  ピアノ:メナヘム・プレスラー

  モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第40番 変ロ長調 K.454
  シューベルト:ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲 イ長調 Op.162 D.574

  《休憩》

  シューベルト:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 Op.137-1 D.384
  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番 ト長調《雨の歌》 Op.78

   《アンコール》
     ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(ヴァイオリン編曲版)
     ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調(ピアノ独奏)
     ブラームス:愛のワルツ Op39-15(ヴァイオリン編曲版)
     ショパン:マズルカop17-4(ピアノ独奏)

アンコールはプレクスラーがご機嫌で自身の独奏2曲も含めて、4曲も演奏。ご高齢にもかかわらず、お疲れ様でした。

今日のリサイタルは楽趣に富み、とても心に残るリサイタルでした。庄司紗矢香の精神的な充実が目立ってきました。彼女のコンサートは今、聴き逃せません。

そうそう、忘れるところでした。今日のリサイタルはNHKが録画していました。ステージ脇にひっこむところまで撮影していたので、単なるリサイタルの放送ではなく、ドキュメンタリー風の番組でも作るのでしょうか。楽しみに待ちましょう。





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テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

       庄司紗矢香,

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首都圏の様々なジャンルのクラシックコンサート、オペラの感動をレポートします。在京オケ・海外オケ、室内楽、ピアノ、古楽、声楽、オペラ。バロックから現代まで、幅広く、深く、クラシック音楽の真髄を堪能します。
たまには、旅ブログも書きます。

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