ローマでカラヴァッジョ巡り:まだまだ見ます・・・バルベリーニ国立美術館
ドーリア・パンフィーリ美術館Galleria Doria Pamphiliから、またバス(85番)に乗ってバルベリーニ国立美術館Galleria Nazionale d'Arte Antica in Palazzo Barberiniに向かいます。85番のバス停は美術館を出て、通りを右手に進むとすぐのところです。バルベリーニ広場Piazza Barberiniでバスを降ります。
久しぶりに、広場にあるベルニーニ作のトリトーネの噴水を見ました。青空に映えて綺麗です。

この広場からバルベリーニ国立美術館の建物は見えるのですが、美術館の入口が分からず、うろうろ。バルベリーニ広場からクアットロ・フォンターネ通りVia delle Quattro Fontaneをテルミニ駅の方に向かうと左手に入口がありました。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

入口の前の広場の噴水には、疲れ切ったような観光客が座り込んでいました。観光も疲れますね。

ローマパスを提示し、半額料金の1人2.5ユーロでチケットをゲット。
入館しますが、何だか狭いし、カラヴァッジョもありません。さては違う美術館に入ってしまったかとも思いましたが、配偶者に「ともかく係の人に聞いてみなさいよ」と言われ、それもそうなので聞いてみると、何と一旦入口を出て建物の外から2階に上がってくれとのこと。それなら、入館時に言って欲しいものです。無用の心配をしてしまいました。
ようやくカラヴァッジョとご対面です。ここには3点あります。2点はすぐ見つかり、どちらも素晴らしい傑作で見入ってしまいました。
これが《ホロフェルネスの首を斬るユディト》です。実に生々しい絵画ですが、凄惨なシーンに対比して女性(ユディト)の可憐さが印象的です。ウィーン美術史美術館にあるクラナッハの《ユディット》とはあまりに違いますが、それぞれ素晴しい傑作です。

これが《瞑想の聖フランチェスコ》です。カラヴァッジョ得意の背景の暗闇が人物を引き立てています。

が、もう1点が見つからない。2階の入口に戻ると、受付に女性が2人います。彼女らにカラヴァッジョのナルキッソスはどこにあるのかと聞くと、ノット・ヒアー・・・! ええーっとなりました。これもバンクーバーにあるとのこと。参りましたね。ただし、これも日本のカラヴァッジョ展で見ています。この絵は、まるで貸出用作品みたいですね。確かに3点の中では出来は3番目でしょう。
これが見逃した《ナルキッソス》です。

カラヴァッジョ巡礼はこれで計12枚見ることができました。取りこぼしは3枚になりました。
おまけですが、ホルバインの《ヘンリー8世》を見付けました。有名な肖像画です。saraiにとっては今年の4月にウィーン国立歌劇場で見たプラチナオペラ《アンナ・ボレーナ》の登場人物の一人なので印象深かったんです。

バルベリーニ国立美術館はこれで終了。
配偶者情報で、この美術館の近くに骸骨寺というのがあり、そこにもカラヴァッジョのレプリカがあるとのことです。それも、このバルベリーニ美術館で見たばかりの作品《瞑想の聖フランチェスコ》のレプリカです。レプリカなのか本物なのか、誰も確実なことは言えないと思うので、そこにも行ってみましょう。バルベリーニ広場のすぐ近くにありました。教会なので、もちろん入場無料です。ちょうど夕方になり、牧師さんが教会を開けているところだったので入れてもらいました。

情報とは異なりカラヴァッジョは見つけることができませんでしたが、三島由紀夫ご推奨の画家グイド・レーニの有名な絵《大天使ミカエル》は展示されていました。

下の墓室には膨大な骸骨があるそうですが、そういうものを見る趣味はないのでパスします。
骸骨寺(サンタ・マリア・デラ・コンチェツィオーネ聖堂)から表に出ると、綺麗なプラタナスの並木の通りです。

ここのバス停から次のコルシーニ美術館Galleria Nazionale di Palazzo Corsiniに向かいます。
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