ローマでカラヴァッジョ巡り:最後の仕上げはコルシーニ美術館
最後は、テヴェレ川の向こうにあるコルシーニ美術館Galleria Nazionale di Palazzo Corsiniにバスで向かいます。骸骨寺の通りの向かいのバス停でしばらく待ちます。

待っていた116番のバスはミニバスでした。車内はこんな感じです。

ミニバスなので狭い通りを走れます。ミニバスだけあって、乗客は我々2人だけのこともありました。貸切状態です。すると、いきなり若い男性が2人乗り込んで来て、我々に何か言いだしました。はは~ん、無賃乗車の抜き打ち検査で我々に目を付けたようです。さっとローマパスを出すと、チェックの結果はもちろんOKです。彼らは次の停留所で降りて行きました。その前に、配偶者が彼らの写真を撮ろうとすると断固拒否されました。それもそうかな。
そうこうするうちに、バスは途中から想定していたコースから外れてしまいました。仕方がないので、一番目的地に近そうなところで下車。そこから歩いて、テヴェレ川の対岸に渡ります。渡っている橋はG.マッツィーニ橋Ponte Mazziniで、向こうに見えているのはシスト橋Ponte Sistoです。

テヴェレ川沿いの道は気持ちがいいです。

シスト橋のたもとのトゥリルッサ広場Piazza Trilussaから、いかにもトラステヴェレ地区らしい狭い通りにはいります。

でもこの先、一向にコルシーニ美術館が見つかりません。見つかったと思っても、隣にあるはずの別の美術館のようです。最後は袋小路にはまりこむ有様。配偶者のアドバイスで、先ほどの隣のはずの美術館に行き、コルシーニ美術館への行き方を聞くしかないということになりました。再度その美術館に戻り中に入ってみると、何とここがコルシーニ美術館という表示が出ていました。な~んだ・・・。それでもまだ美術館の入口が分からず、そのあたりにいた人に聞くと、2階に上がったところが美術館だとのこと。やっと到着です。
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。(116番のバスのルートは不明なので、最短ルートで表示)

入り口でローマパスでチケットを買おうとすると、今度はPCが動作不良で待たされます。ここまで苦労してきたんだから、ゆっくりと待ちましょう。ところが、一向にPCの動作は安定しない様子。受付の女性は意を決したらしく、とりあえずそのまま入館して、帰りにチケットを買ってねとのことです。ローマパスを人質にして、入館。一番奥の突き当たりにあるこの美術館が所有する唯一のカラヴァッジョとご対面。いやあ、ここまで来るのは大変でした。ゆっくりと椅子に腰かけて疲れた足を休めながら、鑑賞。この絵も変わった絵です。
これがその《洗礼者ヨハネ》です。

カラヴァッジョ巡礼はこれで計13枚見ることができました。(取りこぼしは3枚)
この後、グイド・レーニの美しい《サロメ》などを見て戻ると、受付の女性が我々を探しに来ました。チケットが発行できたとのこと。
これがそのチケットです。半額の1人2ユーロでした。

美術館で帰りに入場料を払うのは初めての経験です。トラブル続きの美術館に相応しい幕切れでした。
まだ夕陽が高いので、もうひとつ観光しましょう。テヴェレ川沿いに歩き、サンタンジェロ城Castel Sant'Angeloに向かいます。先程のG.マッツィーニ橋Ponte Mazziniを渡り、対岸に戻りました。テヴェレ川は夕陽に川面を輝かせています。

途中から川を離れ、蛇行する川をショートカット。狭い通りを地図片手に進みます。

古い通りらしく、道の端っこのローマ水道の蛇口からは水が流れっぱなしになっています。

少し大きな通りに出ました。この通りをまっすぐ行くと、サンタンジェロ城に出るはずです。

この通りも古い通りのようで、いわくありげな古びた建物があり、見物している人達もいました。

見物していたガイド付きの徒歩ツアーのグループも、サンタンジェロ橋の方に向かっています。左手の人達がその一部です。

やがて、通りの先にサンタンジェロ橋Ponte Sant'Angeloが見えてきました。道は間違っていなかったようです。15分ほどですが、それでも1.3kmほど歩きました。

ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

サンタンジェロ城をこれから見ます。
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