ローマでカラヴァッジョ巡り:サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂で名作に釘付け
ポポロ広場を横切って、サンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂Basilica di Santa Maria del Popoloの前にやってきました。

教会の扉は開いています。当然観光客も多く、ツアコンに連れられた団体がいくつも来ています。とりわけ人が固まっているエリアがあります。そこがカラヴァッジョの絵のあるチェラージ礼拝堂です。ちょうどツアーの団体が絵を占拠しており、ガイドの説明の声が響きわたっています。それらにめげずに、人をかき分けて絵の前に進みます。四角い空間の両側面の2枚が、カラヴァッジョの名高い作品《聖ペテロの磔刑》と《聖パウロの回心》です。しばらくこれらの絵を見ているうちにツアーの団体も去り、ようやく思う存分の鑑賞タイムです。しかし、ツアー団体が去っても終始大勢の人たちが鑑賞している人気の絵画で、この作品の価値の高さも推し量れます。カラヴァッジョ渾身の傑作です。ここにも照明のボタンがあります。同じ方式なんですね。でも、1ユーロ入れなくてもボタンを押せばよいことを発見!何度も押して鑑賞します。照明が消えているとこんな感じです。

照明を点けるとこんなに明るくなります。このチェラージ礼拝堂の中央にある祭壇画は、カラヴァッジョの好敵手カラッチの《聖母被昇天》です。カラヴァッジョの絵はこの両脇にあります。

これがカラヴァッジョの名作《聖ペテロの磔刑》です。

この絵は、逆さ十字にはりつけれた聖ペテロの迫力、地面の石ころやシャベルの質感、磔の作業をしている男のお尻や足裏の汚れなど、リアル感の凄い作品です。
これが《聖パウロの回心》です。

とことん満足するまで見続けていました。
次に、この教会の名高いキージ礼拝堂を見ましょう。ラファエロの設計した礼拝堂ですが、ベルニーニの彫刻《ハバクク》と《ダニエル》を見ることが出来るので、とっても楽しみです。ところが・・・・

礼拝堂は修復中です。しっかりとビニールの幕に覆われて何も見えません。横の隙間から何とか覗き込もうとしますが、暗くてほとんど見えません。残念!
教会は大理石の柱で美しい空間です。

床も柱も見事ですね。

教会を出ると、またポポロ広場Piazza del Popoloの明るい陽光の下です。さっきはよく見なかったオベリスクを近くから鑑賞です。

立派なものですね。
広場の一角にあるローマへの入口であったポポロ門Porta del Popoloは、遠くからの撮影になります。このポポロ門も、ベルニーニによって装飾が加えられたものです。門の右側の教会が先程のサンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂です。

さて、そろそろ一番のお目当てのサン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂San Luigi dei Francesiに戻りましょう。ポポロ広場からまっすぐ伸びる一番賑やかなコルソ通りVia del Corsoを進むミニバスに乗ります。

お店も開き始めています。バスの中から当たりを付けて通りの左を覗くと、スペイン広場Piazza di Spagnaのスペイン階段が見えます。「ローマの休日」でオードリヘップバーンがアイスクリームをなめていた階段で、観光客っでごった返す所ですよね。今回はそういう観光地を訪ねることもないかも・・・バスの中から失礼します。
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂に戻ってきました。
ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。

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