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ローマでカラヴァッジョ巡り:ベルニーニの最高傑作《福者ルドヴィカ》と《聖テレサの法悦》

2011年10月10日月曜日@ローマ/4回目

教会にあるカラヴァッジョの祭壇画は見終わりましたが、まだお昼までには時間があるので教会も開いています。明日に予定していたベルニーニの傑作彫刻を見てきましょう。
歩いて移動しようとしますが、途中でトラムを発見し、そのトラムの経路がぴったりなので急遽乗り込みます。ローマでトラムに乗るのは初体験です。トラムはテヴェレ川Tevereを渡り、トラステヴェレ地区Trastevereにはいります。ルートも停留所もよく分かりませんが、ここらだろうと当たりをつけてトラステヴェレ通りの停留所でトラムを下ります。トラステヴェレ通りViale di Trastevereから斜めに分かれて伸びる通りの先に教会が見えます。もしかしてあれかしらと思い行ってみると、当たりです。
サンフランシスコ・ア・リーパ教会San Francesco a Ripaです。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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ここにはベルニーニの最高傑作のひとつ《福者ルドヴィカ・アルベルトーニ》があります。以前からとても見たかった作品です。宗教的な作品でありながら、美の頂点を極めた驚くべき作品です。教会内に入ると、中は静まりかえって男の人が1人いるだけです。おかしいなと思って周りを見渡すと、何と内部はほとんど修復工事中で仮の壁に覆われて何も見えません。


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それでもあきらめきれずに教会の中をうろうろしていると、教会の人と目があいます。思い切ってベルニーニについてお聞きすると、こっちについて来なさいとのこと。後ろからついていくと、工事中の壁のドアのところで、ドアのガラス越しにあれだよって指し示されます。


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その視線を追うと、かなり遠くですがはっきりとベルニーニの彫刻が見えます。まさに《福者ルドヴィカ・アルベルトーニ》です。


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悲しいですが、工事中にもかかわらずこうやって見せてくれたことに感謝しないといけませんね。我々以外に見に来ている人はいません。いつもは大勢の人で大変な人気作品なんですよ。皆さん工事中だということを知っているのでしょうか。

まだ11時過ぎで、教会がいったん閉まる12時までは時間があります。最後に、ベルニーニの傑作彫刻の双璧をなす作品を見に行きましょう。またトラステヴェレ通りに戻ります。バス停の前には文部省の立派な建物が見えています。


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ほどなく来たH番のバスで移動です。遅れて到着したバスは人であふれています。そのために目的地に着くのも遅くなり、さらに停留所を間違えて1つ手前で下りたため、かなり歩くことになります。でも、ぎりぎりの時間ですが、まだ教会の扉は開いています。この教会はサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会Chiesa di Santa Maria della Vittoriaです。ここもファサードが工事中です。


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ここまでのルートを地図で確認しておきましょう。


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この教会にあるのは、ベルニーニの有名な彫刻《聖テレサの法悦》です。ここも多くの人が押しかけています。大きな団体ツアーもいます。が、作品はかなり高い位置にあるので、見ることに難点はありません。逆に言うと、見えることは見えるのですが、下から見上げるので聖テレサの顔がはっきりと見えないということもあります。


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法悦というのは宗教的な悦びに悶えている様子ですが、一般人の愛の悦びの悶えと同じというように邪推してしまいます。それがこの彫刻の微妙によいところで、人気のある秘密でもあるのでしょう。実はさきほどの《福者ルドヴィカ・アルベルトーニ》もその路線だったんです。大理石彫刻で聖女の悶えを完璧に表現したベルニーニ、その作品を堂々と展示している教会、ローマカトリック教会の文化的な深さはいかほどのものか図りかねますが、芸術作品としての完成度・美しさは想像以上の素晴らしさです。
もっと顔がよく見たいと思いますが、このあたりが限界です。


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午後のバチカン美術館の予約は2時で少しだけ時間があるので、バルベリーニ通りVia Barberini沿いのバールで軽食をいただきます。


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イタリアは食の国、たかだかバールの軽食のサンドイッチも美味です。


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休憩もかねて、バールですが椅子のあるバールを選びます。そのせいか料金はやや高めです。

少し早いのですが、地下鉄でバチカンに移動します。地下鉄A線のバルベリーニ駅Barberiniは、エスカレーターでとっても深く地下にもぐっていきます。


2011121621.jpg



地下鉄は大変混雑しており、びっくりです。とにもかくにも、ローマの市内交通すべてが混雑しています。移動自体は便利なんですけど、疲れます。東京並です。
地下鉄でバチカンに向かいます。


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