イタリア半島を南下し、シチリアへ:サレルノから鉄道でシチリアへ
アマルフィAmalfiを出発したバスは大勢の乗客で混雑したまま、海岸線沿いをサレルノSalernoに向かいます。車内は学校からの帰りと思われる子供達で騒がしくなっています。曇り空の下、アマルフィ海岸の海には船が一艘航行しています。本来はあの海を気持ちよく高速船でサレルノに向かっているところだったのにと、ちょっと今日の天候が恨めしく感じます。

しばらく走ると、少し大きな街を通り過ぎます。

車窓を楽しんでいると、いよいよ雨は激しくなってきました。車窓にも大きな雨粒が目立ちます。

そんな中、小さな街やちょっと大きな街で、学校帰りの子供達が乗り降りしていきます。
ようやくひときわ大きな街が見えてきました。サレルノでしょう。自動車の積出港のようです。多くの自動車が並んでいます。コンテナも一杯です。

サレルノの街は大きく、10分近く走ってようやく海沿いの公園横にやってきます。駅は間近でしょう。

この公園の前にバスは停車。運転手の駅だよという声にほとんどの人がぞろぞろと降ります。バスはかなり遅れて結局1時間半ほどかかりました。バスから降りると強い風が吹き雨も降っています。ウィンドブレーカーの帽子をかぶり、駅まで5分ほど歩きます。雨ということで、駅もなんだかゴタゴタしています。

電車の時間をチェックすると5分遅れの表示が出てますが、大きな混乱はないようです。

駅の建物の端っこにあった軽食レストランで、お昼用にフォカッチャと書かれているもの(見た目はフォカッチャには見えないけど)を購入。

風が強いのでギリギリまでホームの下の連絡通路で待機します。皆さんも同じ気持ちのようで、連絡通路は電車待ちの人でいっぱいです。

発車時間が迫ってきたので、いよいよホームに上がります。雨も風も強いです。

プラットホームにもかなりの人が待っています。メッシーナMessinaまではIC(インターシティ)で5時間もかかるので、ここは張り込んでファーストクラスの席を予約・購入しました。その指定席の車両がホームのどの辺りに停まるのかは、いつも通りさっぱり分かりません。

まもなく電車が入線。あ~、走らなければ・・・。
私達の指定した席には既に人が座っています。我々の席だと言うと、すんなり空けてくれます。指定を取っていないか、指定の取れないチケットなのでしょうね。カバン置き場がないので、saraiが頑張って網棚に上げます。大きい方のカバンは足元に置きましょう。
電車が出発します。ようやくメッシーナ行きの電車に乗れて一安心です。メッシーナまでは長旅です。先ほど購入したフォカッチャを食べますが、配偶者の判定ではフォカッチャではない!とのことで不満げ。同じイタリアでも大分違いますね。

列車の座席は非常にゆったりしていて、寛げます。

設備もよく、窓際のテーブルの下にはコンセントが装備されています。早速PCの電源を接続し、バッテリーの消耗を気にせずにゆっくりと旅記事が書けます。

30分程走ると、雨は小止みになり進行方向の空は明るくなってきます。間もなく雨も止みます。ヤッタね! でも、相変わらず風は吹き荒れています。海は強風で白い波頭がたっていますが、美しいエメラルドグリーンの色に輝いています。これまで見たこともないような美しさです。

まだメッシーナまでは3時間程もあります。ゆったりと鉄道の旅を楽しみましょう。
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